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2007年03月01日(木) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 秋雨の中で渡します

 必殺シリーズ第二十弾「必殺渡し人」第十三話。テレビ東京系11:35からの「 時代劇アワー 」にて放送してました。最終回。
 将軍の乳母お弓の方の手引きで将軍をたぶらかし大奥入りが決まった両替商大黒屋の娘・みよ。大黒屋はお弓の方と手を組み、娘を介して将軍家御用達になるつもりなのだ。だが、尻の軽いみよはこれまで五人の男と寝ていた。これが将軍の耳に届けばまずいと、確実に口封じをするためにお弓の方はその五人の抹殺を画策する。
 それから暫く後、お直に付き合って子宝祈願の夜参りに来ていた惣太は、忍が誰かと会っているのを見かける。次の日、男がかまいたちに遇って死んだという話が流れる。その一人で終わりではなく、月の晩にばかり、次々と三人も殺されていた。もしや忍の仕業では……と惣太は疑うが、問いただす事が出来ない。
 そんなとき、同じ長屋の三太のところに、助三という男が飛び込んでくる。彼はみよと付き合いがあった男で、かまいたちに遇った三人がお美代に聞いた、お美代の他の男たちだという事に気付いていた。その時聞いた四人のうちもう一人である三太に、何か変わったことが起きてないか手綱に来たのだ。三太はかつて一度だけ、過ちを犯してみよと寝ていたのだ。
 不安が頭をもたげる三太を尻目に、助三がかくまってもらいに飛び込んだのは友達である大吉の家。大吉も殺しの手口の話から忍では、と疑い、惣太たちと相談する。しかし、家を空けている間に助三は殺され、三太も殺されてしまう。
 惣太たちの疑いに、忍は手口を見ると利き手が自分と反対だと説明する。忍の手口を真似た別の殺し屋がいるのだ。しかし、三太の妻おくみが三太の言っていたことと大吉から聞いた助三の話から、大黒屋がやったことだと気づき、大黒屋に恨みをぶつけに行ってしまう。
 最終回なので解散話。って、解散話にするためにヤバイ相手(大奥)を相手に設定するが、お弓、始末されてないよなぁ……口封じの始末を言いだしたんだから、一番悪い奴じゃん。大黒屋一家も殺しによる口封じをあっさり受け入れるし……やっぱ悪人の軽さがなぁ……
 で、お弓の方と大黒屋の依頼で男たちを次々と消していく殺し屋だが、その正体である蘭法医・夢野玄定は忍の元恋人。忍が裏稼業に入るきっかけになった母の敵である同心殺しの時、忍は彼の前から姿をくらましていた。何も告げられず忍に裏切られたと思った玄定はその恨みから身を持ち崩し裏稼業へ。その世界の噂で忍の真意を知ったが、既に玄定は殺し屋稼業に身も心も染まりきってしまっていた。
 人を殺しても、それで稼いだ金でもっと多くの人を助けている、と言う玄定に、それでも殺された人は帰ってこない、と対決する忍。
 過去の因縁と決着をつけ、将軍の肝入りだったみよ殺しの犯人を求め町方が江戸中を血眼で探してる中、渡し人は解散し、惣太もお直を置いて江戸を立ち去る。
 結構強引さもある展開なので「おいおい」とも思うが、夫、友人夫婦、雇い主が一斉に消えてしまったお直が「これは夢や……」と泣いてつぶやくのは、お直を中心に日常のやりとりが展開し、長屋の人情味あるかしましさが繰り広げられていったので、さみしいとしか思えない。
 この時期の必殺は定型に入ってきていて悪人の人物造形も薄い。渡し人もその欠点を抱えていて、かと言ってうらごろしのような極端なまでの恨みの叫びや、仕舞人のように本田博太郎の怪演技を得てもいない。だが、その分惣太・お直夫婦を中心にした夫婦のやりとり、そこで見せる長屋の風景がひとつの見所になっていた。いろいろ詰めが甘いと思うところもあるけども、いよいよバラエティ化していく仕事人が捨てていったしまったものが見られ、それはそれで楽しかった。

[その他] 小耳に挟んでいたけど

  映画・蒼き狼:「制作権を侵害」と角川事務所を提訴毎日 )。前に人から角川春樹が企画を横から掠め取ったようなことを聞いたけど、その話の通りだなぁ。モンゴルをバカにしてるとしか思えん。さっさと裁判でけりを付けて欲しいものです。


  早い話が:CIAは知っていた=金子秀敏毎日 )。記事自体は結構前に出てたけど、CIAも案外マヌケというか……多分十人に聞いて十人が「信じる方が悪い」と答えるだろうに。しかい、このコラム、相変わらず何を言いたいかわからないけど、言いたいことをはっきり言わない気持ち悪さがありますな。
 言いたいことがあるなら、はっきり言えばいいのに。言うとまた苦情が殺到すると懸念してるのかな?


  宇都宮日記 苦い歴史の貴重な証言朝日 )。まあ、歴史から学び取れる教訓は学ばねばならないのは確かなんですが、タイミングとかいろいろと、どこの国の新聞の社説だろうかと、相変わらず……


 アニメ感想とかは、渡し人感想も終わったので、また通常営業にぼちぼち戻ります。先週末はちとイベントがあったんで、週末の時間で録画消化も進まなかったので。


2007年03月02日(金) 旧暦 [n年日記]

[読書] 零式/海猫沢めろん

 え〜、作者名こんなんですが、ハヤカワJAです。
 およそ60年前、アメリカ大陸の帝国に敗れ属国になった皇義神國。原爆を緒とされ激減した神國人は壁で覆われた居留地に押し込められ、ある者はかつての栄光の残滓にしがみつき、ある者は全てを否定し投げやりな生を送っていた。
 そんな中の一人、少女朔夜は賊(トライブス)を否定した父を否定するために賊として時代遅れのガソリンエンジンのバイクを駆っていた。だが、ある日大怪我をしたところを終戦後自決した神皇とうり二つの囚われの少女・夏月に介抱される。助けてもらいはしたが、なれなれしい夏月を疎ましがる朔夜。しかし、夏月の「飼い主」である忌三が神国の復活を企てる組織「大零翼賛会」とつながりがあったことから、夏月と、大零翼賛会と、神國復活のシンボルとして忌三が地下に隠し持っていた「零式戦闘機」に関わることになる。
 SFマガジンに前後編で掲載された中編を大幅に書き足し、刊行されたらしい。SFマガジン版は読んでないので比較は出来ない。以下ネタバレ反転。
 正直、読み始めて数ページで「うわ、勘弁してくれ」と思いました。
 「緋の丸」、「無者」、「鎧虫」……なんつーか、ヤンキーとオタクの中間がつづったような妄想みたいな語や設定が展開してくのですよ。「うわ、しまった」と思いましたですよ。
 でも、話が中盤にさしかかり、大零翼賛会の企てたクーデターが実行に移っていく事で物語は本題に入る。  が夏月の胸に、自分の死と連動して心停止する装置を埋め込んだことが発覚。実は夏月の境遇が自分と似ていることに気付いた朔夜は、唯一菜月を助ける手段として、「十分以内のうちに  壁から十キロ離れる」という無茶な条件を実現しようとする。そのためにカスタムチューンされた零式のエンジンを大型バイクに乗せ、走る。ひたすら走る。
 正直言ってその疾走の展開こそがこの本の全ての意義と言っていいと思う。勘違いヤンキーが作ったような設定も、恥ずかしいネーミングセンスも、どこかに吹っ飛んでしまう。要はそこだけに価値を見いだせるかどうかでこの本の評価は変わると思う。
 で、ほめなきゃいけないところはほめたので、「いかんなぁ」と思うところを。
 上でも書いたけど、ネーミングセンスが厨臭い。だけならいいのだが、日本を模した「神國」にまつわる設定が、なんというか、ピントを外しまくっている。
 作者後書きには「なぜこんなに変化してしまったのかというと、新しい世代から見た戦後というものを考えたときに、米国に関する考察が必要となり」と書いてあったので、これは作者なりに現在の(米国及び)日本の引き写しなのだろう。だが、勉強不足としか言いようがない。勉強不足の私が「勉強不足」と言うのだから、かなりのもの。「国」というものの「構造」と「歴史」に対する考察が徹底的に欠落しているのが原因か。別の材料で見た目だけ似たようなものを作ろうとして失敗したものを見る感じ。
 もう一つ、軽く引っかかったのは台詞がぎりぎりでカッコつけになってしまってるところ。まあ、ノリで押し切ってるからこれでいいと言えなくもないけど、個人的な好みからは外れる。
 しかし、ハヤカワJAでこの路線だと、どうしても「マルドゥック・スクランブル」と比較されてつらいだろうなぁ。

[アニメ] ロケガ#2と少女コゼット#8

  ロケットガール #2「アッセンブリ-assembly-」。父親を捜す手伝いをしてもらう交換条件に、ゆかりは那須田の元でアルバイトをすることになる。そのアルバイトとはなんと宇宙飛行士。「猿でも出来る、機械の前で座ってるだけの簡単な仕事」と騙されたが、耐G訓練、逆ポーランド方式の関数電卓、果てには宇宙服の採寸のために恥ずかしい検査まで……最後に単独踏破訓練をやらされるが、パラシュートが風で流され、原住民のタリホ族の村に不時着する。村人に取り囲まれるゆかりの前に、日本語を話す娘・マツリが現れる。ところがマツリとゆかりには意外な因縁が……

 第二話にして父親発見。つか、ふらっと失踪し、原住民の首長になってるってのは原作通り。現地で娘まで出来てるのも原作通り。けど、いい加減なダメオヤジ加減はいや増してる。ホントダメだ、このオヤジ。w
 見所はしごかれまくるゆかり。「これってホントに宇宙飛行士に必要なの?」という訓練も……ガバなんて女子供の手に合わないものじゃなく、もっと使いやすい銃があるだろうに(って、そういう問題じゃない?)。
 いや、普通は裸でいじられまくるゆかりがみどころなのか。それより、逆ポーランド演算の計算機ネタが、やっぱ笑ってしまった。嫁入り前なのに、普通の電卓が使えない身体にされてしまったのね。よよよ。
 今回からOPが付いたけど、映像は本編からの使い回しで、制作がタイトなんかなぁ、と。  そういや、ゆかりの声が仙台エリ嬢だったのだな。野尻さんのプッシュか?


  少女コゼット #8「お母さんのスカート」。テナルディエが送る手紙のせいで小銭を巻き上げられ続けるファンティーヌ。つづられてるコゼットの近況が嘘だとも知らず、宿もないままなけなしの金を送り続ける。コゼットにスカートを買ってやるための金が必要だと言われ髪を売って工面するが、それが災いしまだ小金を貯め込んでると思われ、さらにたかられる。乞食同然になりながら日雇いの仕事で養育費を工面するファンティーヌだが、具合が悪いのを押して行った仕事先で、ようやく貯まった金を盗まれてしまう。狂乱したファンティーヌはもはや誰も信じられなくなり、仲間たちのところからも飛び出てしまう。

 ファンティーヌの没落っぷりがすげえ。原作だと身まで売るそうだから、それよりはマシと言えばマシだが……あれだけ穏やかで優しかったファンティーヌが、誰も信じられなくなり、みずぼらしい身なりで町を徘徊する。アランがたまたま彼女の吐くマドレーヌへの恨みを耳にし、そのことをマドレーヌに報告。マドレーヌはそれが報告のあった工場から解雇された女性と知り、何か行き違いがあったのではとファンティーヌを探す。けど一足遅く、ファンティーヌはたちの悪いいたずらをした酔っ払いに殴りかかったことで警察に引っ張られることに……
 ファンティーヌにいやがらせをし、追い出した工場の女工たちも、ファンティーヌが家も追い出され仕事も見つからないと聞いて後悔の表情を見せる。そんなことになるとは思ってなかったんだろうなぁ。


2007年03月04日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] ゲキレンジャー#3と電王#6

  ゲキレンジャー #3「シオシオ!そうじ力」。激獣拳を習い始めたばかりだが、早くレツやランと同じ修行がしたくてたまらないジャン。新しく現れたバッファロー拳を使うリンリンシーに力で破れ、その想いは募る。だが、そんなジャンにマスターシャーフーが課した修行は、ただのぞうきんがけだった?

 「強くなりたきゃ掃除しろ」は古今洋の東西を問わず、修行の基本なのですな……ってそんなわけあるかー!w いや、武術の心得とかはなんとか、いろいろあるでしょうが。鉛の重しが入ったぞうきんでは床が傷だらけになりそう……それ以前に、まともに絞れないと思いますが。
 まあ、つまらないと思えることでも、ちゃんとやりましょう、ってことでしょうかね。
 しかしゲキトウジャーは上半身や下半身をぐるぐる回す技ばっかだなぁ、と思ったら、おもちゃの腰が電動でぐるぐる回るようなギミックなのね。


  仮面ライダー電王 #6「サギ師の品格」。イマジンに逃げられ戻ってきたモモタロスは早速ウラタロスと喧嘩を再開するが、ハナに一喝されて大人しくなる。ウラタロスはハナもたぶらかそうとするが、シビアなハナにはウラタロスの話術は通用しない。
 しかし、ハナがいなくなった隙にウラタロスは良太郎とモモタロスを騙し、良太郎の身体で外に出てしまう。それを知ってハナは激怒、ウラタロスと良太郎を見つけるが、サッカークラブの少年たちを襲うイマジンと関わりがあるらしい少年も見つける。ウラタロスは口をつぐんだままの少年を尻目に、イマジンの契約者を知ってると言って良太郎の身体をまた使うのだが……

 新しく良太郎に取り憑いたウラタロスはどうしようもないサギ師。お人好しな良太郎はもちろん、根が単純なモモタロスもあっさり欺されてしまう。
 しかし、イマジンの出す被害を余所にまたハナを欺してデートに誘い出そうとしたことでハナが大激怒。良太郎の持つパスを、ウラタロスと共有するかどうかを、良太郎に迫る。もし共有を認めなければウラタロスは不正規乗車ということで追い出されることに……しかし良太郎は、「あの子に正直に話させるために、わざと嘘をついてハナさんに叱られたんだよね?」とウラタロスとの共有を認める。
 ウラタロスもひたすら他人の行動を善意に解釈する良太郎に何かを感じたのか、クラストイマジンに不得意の水中戦にひきずりこまれたモモタロスに変わってライダーに憑依、電王ロッドフォームに変身する。ロッドって、釣り竿も確かにrodだけど……で、そんなロッドフォームの得意技は、水中戦以上に口八丁の心理戦、つか、単なるひっかけなんだけど、人を食った態度なりに、こいつはこいつで自身の矜持がある模様。
 でも、「特異点」に取り憑くと取り憑いた相手から離れられず、運命を共有するという「デメリット」だけではなく、「メリット」もあるそうだけども、そのメリットって?

[アニメ] コードギアス#19と地獄少女二籠#19

  コードギアス #19「神の島」。って、いきなり南の島に飛ばされてるんですけど? ルルーシュはユーフェミアにあっさり正体がばれ、久々の語らい。スザクはカレンの正体を知り身柄を確保するけど、まあ、いつもの天然で。で、この島はCCやギアスと何か関係があるらしい。なんだか話がいきなり飛びすぎでまだ理解できてないけど、ブリタニア皇帝もそのギアスと関係ある何かを求めている?
 で、その何かに関係した遺跡がらみが今回の主題か。ルルーシュは遺跡の分析に用いていた試作幾ガウェインを奪取して逃走。ランスロットとガウェインだから、対決は必至、ってことか。で、クロヴィスは全く無能ってわけではなくって、ある方面では才能を発揮してたらしい。だから若本声の皇帝も総督として認めたんだろうけど。
 しかし一番ひどいのは、死にたがりに「生きろ!」とギアスの命令をかけたことだと思ふ。生き地獄だろう、それは。


  地獄少女二籠 #19「湯けむり地獄、旅の宿」。いや、今更だけど、このサブタイトル名のセンスはどうかと。それはさておき、今回は輪入道の過去話。未練から妖怪化して人々を脅してた輪入道が閻魔あいに出逢い、その仕事を手伝うことになった経緯が描かれる。惜しむらくは現代と過去が構成と美術的に区別が付きにくかったことだけども。
 その他は過去では温泉宿を潰すための恨みの依頼だったのに、その時点では宿は潰さず、逆に現代では宿を残すためにした依頼で宿が潰れてしまったりとか、過去での依頼主と「地獄流し」の相手の子孫が、現代では立場が入れ替わってたりとか、輪入道がおらずてくてく歩いて地獄流しに向かってた昔の閻魔あいだとか(おい)、いろいろ楽しかったです。
 温泉に入浴剤ネタは、ちとネタの鮮度的に微妙だったけども。


2007年03月06日(火) 旧暦 [n年日記]

[その他] 同ツッコミ多数予想

  「慰安婦」発言 いらぬ誤解を招くまい朝日 )。いやあ、多分あちこちで突っ込まれてるだろうなぁ……他人と同じ事は今更言いたくないですよね……でも、言っちゃおう。
「お前が言うな。」
 どの面下げて朝日新聞の看板でそういうこと言うかなぁ。まず自社の広めた「嘘」を収拾付けてから言おうね。


 ちょっと前のニュースだけど 月刊少年ジャンプ、休刊朝日 )。普通週刊少年誌の月刊版とか、本誌に対する増刊とかは、ある程度本誌に対してのバッファー的な働きを持つ。週刊連載の新戦力を蓄え鍛える場だったり、あるいは週刊落ちした連載の受け皿だったり。月ジャンはまったくそういう役割は担ってなかったからなぁ。
 でも、惜しい連載も結構あるんだけど。う〜ん。

  世界へ好影響、日本がトップ=中韓では「否定的」−国際世論調査Y!hl )。だから日本がすばらしい、ということでは全然無いですが、某二国の調査結果の浮きっぷりがかなりのものですな……


 ところでイラン情勢、ますます深刻化してますな……イランは攻撃されると困るんだよなぁ。キアロスタミ監督とかいるし(ってそれだけかい)。ってのは冗談にしても、文化度も民主度も中東では高いイランを攻撃しても、混乱を招くだけではあるんですけどね。ただ、アメリカも世間で言われてるほど「他国の平和を考えてない」わけではない(自国の利益と結びつく限りは)んですけどね。このままだとイランが、ってより中東がひどくえらいことになるので、アメリカが動かざるを得ない、って面もある模様。一つの国でも内部に複数の利害団体が存在しますしね。つまりあの団体があの国のあれとあれで(以下略)
 だから「これだからアメリカは!」と単純な反応もどうかと。

[アニメ] まなびストレート#8とひまわりっ!!#8とMaster of Epicちょっと

  まなびストレート #8「わたしたちのうた」。学園祭実施の条件として愛光学園理事長から「一週間内に全校生徒の70%の署名」を提示されたまなび。生徒会メンバーと共に必至の署名活動を行うのだが生徒たちの失った熱は戻らず、空回りのまま過ぎていく。むつきと芽生は手応えのない活動に戦意を消失、生徒会室はまなびとみかんの二人きりになってしまう。しかし、伏兵である桃葉が愛光学園が制作した新校歌の放送をジャック、生徒会メンバーが学園祭に奔走するドキュメンタリーを流す……

 「わたしたちのうた」ってのは、聖桜学園校歌。イージーリスニングっぽくって校歌に聞こえない校歌との対比で、桃葉の流したビデオのBGMに使われる。いや、あれもちょっと校歌っぽくないんだけどw でも、理想だけで実態と乖離したイメージソングより、ちょっと泥臭い感じの校歌が生徒会活動と流れる方が、説得力はあるよなぁ。そうはいかないのが世の中だけど。愛光はだてに経営努力はしてないってことか。
 つってもどちらかといえばこれは桃葉の生徒会メンバーへのエールで、生徒たちへはあまり影響なし。そんなもんだよなぁ。でもそれでもちょっとだけ、署名が集まり出す。
 巨象に立ち向かう蟻のような彼女らの奮闘ぶりを見守るのは学園長。かつて愛光学園生徒、そして生徒会長だった彼女も、学園寮閉鎖に対し、立ち向かったことがあった。つか、正直当時と体形違いすぎなんですが……あと、東大駒場寮かなんかでスカイ! まあ、イマイチ頼りにならなくて見守ってるだけの学園長だけど、大人が手を出してどうこう、って話では確かにないからなぁ。成功するにしても失敗するにしても自分たちの手でやり遂げて欲しい、ってことだろうか。
 でも、今のままだと署名集まらないけど、どうするんだろう?
 それと、何気にみかんと芽生の考えた学園祭のスローガンが、署名活動のチラシに……


  ひまわりっ!! 「昨日の友は今日の敵」。隼人が借金を作るきっかけになった友人・小太郎が登場……耳だけ。敵組織に何故か捕まり、透明人間の実験に失敗して耳だけが見えてるという変な身体になってしまった小太郎。助けを求められ、隼人とひまわりは小太郎を追っ手から救出するが、その小太郎が持っていたノートPCにはとんでもない秘密が……
 って、隼人は決してたまたま学園に来た訳じゃなく、来るようにし向けられてたってことか。小太郎は重要なことは何も知らずに、バイト感覚でそれを手伝ってたけど隼人と悪友だったのもまた事実の模様。隼人は欺されてたと知っても小太郎を庇うし、安全なところに逃げようとしてた小太郎も、ツキヨ姫の言葉に諭され、隼人のピンチを救う。
 で、小太郎の秘密ってのは、小太郎の子供の頃の記憶は実は作られたものということ。お好み焼き屋のみっちゃんの記憶も作られてたんか? だとしたら、「女の敵」呼ばわりされたのは、呼ばれ損だなぁ(そういう問題ではない)。隼人ってダーツ以外に特に取り柄がないんだけど、そんな大層な秘密を抱えてるの?
 一方、そのノートPCにはひまわりの幼い頃の記憶も……ひまわりも隼人と同様? やつがしら校長が「組織」の裏をかいて武智先生と何か画策してるらしいが、そうすると一期冒頭の救出シーンも作られた記憶?


 で、 Master of Epic 、(実はまだ見てたんです)露天商のヒューマンPCとパンデデモス(女)のコント、なんでパンデモス(女)が「ミナミ」なんだと思ったら、男の方が「カッちゃん」かいな。サ○ダーバ○ドネタといい、微妙なところをついてくるなぁ……
 げらげら笑うってものでもないけど、ネトゲやチャットの「非常に狭い身内の楽屋話」感はかなり出てて、実は結構それなりに時間をつぶせる。あと、高島雅羅とか郷里大輔とか井上和彦がアホな役やってたりするし。特に萌えキャラを演じる高島雅羅なんて余所で見れるもんじゃねえw


2007年03月07日(水) 旧暦 [n年日記]

[読書] 詭弁論理学/野崎昭弘

 一部では有名だけど、知らない人が見ると「詭弁を上手く言うための論理の本」と思われるかもしれない。が、どちらかと言えばむしろ、日常の議論ややりとりにおける「詭弁」を場合分けし、「どこかおかしい気がするが、どこがおかしいのかよくわからない」というようなことを、どこがおかしいか、論理的に示していく。
 本書の目的は、
なまじ「議論上手」になって人に嫌われるよりは、天分を生かして「話上手」になるか、あるいは「勝てなくても良い」という前提で議論を楽しむ「ゆとり」を身につけたほうが、はるかに好ましいのではないかと思う。この「ゆとり」を人々(私自身を含む)のために、本書は生まれた。(はしがきより)
とある。詭弁をいくつかの場合分けはしてるものの、分類そのものが目的というより詭弁のどこが詭弁なのかを見分けるパターンを提示してるという感じ。
 そういうパターンをパズルやクイズを交えながら明快に説明していく。その詳しい内容はここには記さないが、読んでると昭和51年に出版された本だというのに、適用上は現代でも内容にほぼまったく過不足ないところが、大したものと感心すると同時に人間がいかに進歩してないか、進歩しないものかを思い知らされる。ネット上における「おかしなことを言う人」の言ってることはたくさんあるから、逆に目にしやすくなってるかもしれない。
 詭弁のパターンについては一々書かないが、詭弁に乗せられない、詭弁をうっかり使ってしまわないための「正しい議論のための原則」が記されてるのでそれをむしろ引用したい。
【原則1】無理やり説得しようとするな。
 無理を通そうとしたり、思いつきを口にしたりすると、かえって失言をして、議論がもつれることがある。また、いかに「当り前」と思えることでも、好き嫌いや人生観が関係するようなことについては、相手の趣味や判断を尊重しなければならない。もちろん、自分の考えにも(健全な常識に反するところがない限り)自信をもって、たやすく譲る必要はない。
【原則2】時間を惜しむな、打ち切るのを惜しむな。
 議論は一歩一歩、お互いに一致できる点を確かめながら進めるとよい。そのように手堅く進めれば、論理のごまかしには、たいていダマされないですむと思う(相手がすばやくたたみかけてきたら、要注意である)。(中略)
【原則3】結論の吟味を忘れるな。
 結論の現実性(実例にあてはめたときの、意義あるいは蓋然性など)、弱点などをはっきり認識しておくことは、何時の場合にも重要である。また健全な常識(道徳的、論理的)に反する結論は、どんなに輝かしく見えようと、勇気をもって捨てなければならない。(中略)
【原則4】「わからない」ことを恥じるな。
「わからない」ことを恥ずかしがる人は、論理の飛躍や二分法の押しつけに、簡単にダマされてしまう。いつでも「わかった」ところまで戻り、議論をやりなおしてもらう逞しさを身につけておけば、詭弁などにめったにやられるものではない。(p121-122)
 自分も肝に命じたいところの多い原則である。

[アニメ] ゴーストハント#21とヤマトナデシコ七変化#22

  ゴーストハント #21「FILE7 血ぬられた迷宮#4」。 ウィンチェスター・ミステリー・ハウス ばりの迷宮の美山邸。その中で起こった連続行方不明事件を解決しようとする渋谷サイキックリサーチ。でも本当の目的はその調査に一緒に訪れていた、超常現象の権威オリヴァー・デイヴィス博士の偽物の正体を暴くこと。って、まさかそっちだとは……美山邸の事件は本題ではなかったものの、二人の犠牲者を出し麻衣もそのまま引っ込みたくはない。しかし相手は霊障を通り越し悪霊化して殺人を繰り返す存在。そして正子まで浚われてしまう。
 正子がうっかり一人になってしまう経緯が、なんつーか……「麻衣はナルに名前で呼び捨てにされるのに、自分はされたことがない」とすねてだなんて理由とは、テラカワイスw とはいえ、生前の生への執着が死後も残り若者をさらい殺し続けていた悪霊につかまりヤバイことに。麻衣の予知夢で正子がいた場所がわかりどうにかたどり着き危機一髪救出。行方不明者の遺体も……で、結局悪霊は祓えず、邸を焼くか朽ちるにまかせるしかないってのが、まあ、限界を持った人間らしい、リアリティのある解決法ですが、それでええんかってえか、それしかないんだろうけど。


  ヤマトナデシコ #22「羊の皮をかぶった王子様」。外見と性格から誰からも愛玩動物扱いされることに不満の雪之丞。そんな雪之丞にかっこいいばかりにしたくない苦労をしている恭平がうっかり「かっこいいよりかわいいの方がいいだろ」となぐさめたばかりに、二人は喧嘩に。ところが、恭平が謎の一団にさらわれてしまい、武長、蘭丸、雪之丞(とスナコ)は恭平の救出に向かうのだが……

 恭平をさらったのは、中学時代恭平の通学ルートだった商店街の人たち。恭平効果でにぎわっていたのが、一転不況になって商店街復興のために恭平を使おうというハラ。しかし、その方法が「ゴォスゴォス、ロォリロォリ」の降霊術って……ゴスロリしスターズ、一体どこまで手を伸ばしてるんだ?
 本来ならスーパー化して恭平を救うはずのヒロインの(それってヒロインの役割か?)スナコも、降霊術の小道具に興奮しまくり、恭平そっちのけでリアル八頭身モードで驚喜しまくる。いや、もうヒロインどころかヒーローの扱いでもないし。謎の物体扱い。
 で、商店街の一員と勘違いされて一味に紛れ込んでた雪之丞が恭平を助けるのだけど……精一杯虚勢を張って見栄をはるのだけど、それが商店街の面々を萌えさせてしまう(笑)。ガッツあるぜ、少年、なのだけど、まあ、これも実力なのかなぁ……本人的にはえらく不本意でしょうが。
 しかし、お嬢様の名前って今回初めて出てきたんだっけ? 以前テロップでは「お嬢様」としか出てなかったような。

[その他] メモ的に

 明日、メ〜テレで再放送中の「必殺仕事人V」に、「主水、キン肉オトコに会う」をやるわ……うわー…… *1
*1: 「キン肉マン」の作者ゆでたまごがゲスト出演したという回。


2007年03月08日(木) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] セイントオクトーバー#9とロケットガール#3

  セイントオクトーバー #9「ロリ潜入!その時、TVに映った超大物が!」。スタルクの話でリバース社が黒幕ではないかと疑った小十乃たちは、リバース社に潜入捜査しようとするが、マヌケな方法ばかりで失敗。そんなときアルティシアが司会を務める占い番組にリバース社のクルツ社長が出演すると聞き、無理やり番組に潜入させてもらう。

 いや、潜入ってもうちょっとこそこそやるものじゃないんですか? バレバレ以前に、隠れる気がないというか。三咲が根本的に潜入に向いてない性格をしてるけど、他の二人も根本的にどうしようもない……って、今までそれでよく探偵業なんてやってたなぁ……
 それはそうと、この時点で敵味方お互いに正体がばれたわけだけど、展開早いというか……身元が敵にわかってたけど何故かそれを利用した攻撃をしてこなかったプリキュアみたいな展開になるのか?
 今回もソフィアはいじられ役だけど、野心むき出しのせいか、イマイチかわいいと思えない……アッシュは何故か小十乃が気にかかってるようだし、まだなにか秘密があるのか。
 そういや、今回は変身しなかったな。


  ロケットガール #3「ランチパッド−lunch padー」。連日の訓練に加え体重管理のための厳しいカロリー制限に耐えかねたゆかり、ついに逆ギレして「体重が増えれば宇宙に行かなくて済む! バックアップクルーのマツリが行けばいいんだし!」とこっそり間食をし出すのだが……

 なんにでもマヨネーズとケチャップって……基本的な流れは原作通りなので特に言うことはないのですが、そういやアポロの月面着陸の話って、この時点で出てたんだよな。おそらく最終エピソードになる「月つき」の伏線になるのか?
 って、冒頭とラストで燃焼実験で大爆破、ってこれも原作通りなのだけど、いや、普通に考えたら(考えなくても)、めちゃくちゃやってるな……三原素子、よく考えたら(考えなくても)無茶苦茶な性格だなぁ。
 ところでよく考えたら(考えなくても)今回からエンディングが付きました。


 番組は違うけど、キリアン、生きてる?


2007年03月10日() 旧暦 [n年日記]

[その他] 今日の「突っ込まずにいられない」

「五秒数え終わるまで押えててね」
(心の中で一秒に一つずつ、五まで数えて)「もういいですか?」
「まだ早い。もっとゆっくり五秒数えて」
「……」(それって「五秒」じゃないんじゃ……)


  慰安婦問題―国家の品格が問われる朝日 )。まあ、あちこちで言われてることですが、「 どのようにして慰安婦を集め、戦地に送り、管理したのか。その実態は地域や時代によって異なる。しかし、全体としては、植民地や占領地の女性たちが意思に反して連れて行かれ、日本軍の将兵の相手をさせられたことは間違いない。」細かな事実にこだわって弁明ばかりするよりも、民族や女性の人権問題ととらえ、自らの歴史に向き合う。それこそが品格ある国家の姿ではないか。」。どう見ても河野談話の「強制性」から日本政府の責任につなげたいのに必至で、「何も言わずに認めろ!」という趣旨の、それだけで言論の自由を拒否するという、新聞とは思えない社説。いつも通りといえばいつも通りなんだけど。
 朝日新聞が吉田某なる詐話師を紙面に再三登場させて散々韓国や日本国内を煽り、吉田某の著作が事実無根だったことがわかっても、そのようないかがわしい人物を紙面に載せたことを恥じることもせず、それどころかその「虚偽の告白」の上に作られた「従軍慰安婦」なる言葉を、実態が虚偽だとわかったまま言葉を一人歩きさせようとしてことは、顧みないわけですね。大手新聞社の品格が問われると思いますよ? そんなものあれば、の話ですが。

 で、今回のバカ騒ぎの発端の一つとなった NEW YORK TIMES記事 。はいはい、 大西哲光 大西哲光 。この人がどういう素性の人かは知らないけど、いい加減迷惑にもほどがあると思う。(マツケンサンバをゲイ文化と結びつけたトンチンカンな記事も書いたこともあったし)

 で、もう一つの火元の米下院議員マイク・ホンダ氏。 ホンダ氏主張は、韓国系が多い選挙区が背景か?毎日 )。まあ、そうでしょうね。それだけではないだろうけど。


  北朝鮮:金融制裁の完全解除が先決 金次官毎日 )。「 「金融制裁はすべて解除するとの約束があるので、もし解除できなければそれに応じ、われわれの措置(履行)も部分的にならざるを得ない」と述べた」。って最初から全部履行するつもりなんてないくせに。ま、それはともかく、 「 「少しも動じない。われわれは(日本を)重要視していない」と言明」。金次官は一人で(ってわけでもないけど)世界を相手に回しているんだから大したものだと思ってますが(割と本気で。やってることの是非はとりあえず別)、「重要視してない」とアピールしてることが、最低限でもそう言って日本側の動揺を誘おうとしてるくらいには重要視してる、ということなんですが。あと、ここのところ続いている朝鮮総連の締め付け強化に対する牽制でもあるのかもしれませんね。そうだとすると、逆に締め付けはきいてる、ってことになりますが。
 ま、様々な制裁解除はのらりくらりとやるがよろしかろうと思いますよ? 手持ちの札は多いに越したことはないし。


  女性初の宇宙飛行士テレシコワさん、70才にCNN )。失礼ながら、まだご存命とは存じませんでした……宇宙からの第一声「わたしはカモメ」が有名ですが、別に名言というわけではなく、コールサインが「カモメ(チャイカ)だったので、「こちら、カモメ(ヤー・チャイカ)」と言ったのを意図的にか否か、日本で誰かが「わたしはカモメ」と訳したらしいですな……いろいろと興味深い逸話だと思います。いずれにしても、テレシコワさんの偉業は(無論テレシコワさん一人の偉業ではないが)なに隠れるところはないわけですが。
 しかし「片道切符でもいいから、火星に行ってみたい」ってのが、老いて尚夢を持つ(実現可能かどうかはともかく)ということで、中々すばらしいと思いますです。はい。
 いや、それなりに本気でそう思ってるんだって。


2007年03月11日() 旧暦 [n年日記]

[その他] ありきたりですが、寒いですな

 先週から寒の戻りというか、急に一月二月並の寒さに。つか、二月より寒くないですか? 暖冬だ暖冬だと思ってたら、こんな伏兵があろうとは。でも寒いにもほどがある。

  「拉致解決に固執すれば日米歩調に乱れ」…米タイム誌読売 )。「 核計画より4半世紀前の拉致(の解決)を優先させるのは健全ではない」と指摘。さらに、いわゆる従軍慰安婦問題に言及し、「首相は一握りの日本人の拉致の清算を北朝鮮に求める一方、何百何千と言われる性的奴隷(慰安婦)に対する自国の責任に疑問を投げかけているように見える」として、慰安婦問題が6か国協議での日本の立場にも影響を与えると警告した」。あ〜、そういう絡みですか。ただ、どうやって恥知らずに手のひらを返すかって図太さとしたたかさは、見習うべき。河野談話? 無視しちゃえば? くらいの勢いで。こっちの国内の勢力とかなんとかなんてあっちさんには知ったことじゃないんだから。


  北朝鮮「日本の支援受ける気ない」NHK )。ああ、さいですか。それはよかった。一切の金銭的支援を出さないですむならありがたいw このままだと中露米が主体の復興事業に金だけ出させられるという流れなんで、非常に嫌な感じなんですが。



  いん石発見は「予算不足」で無理と NASACNN )。以前計画を聞いたときは「予算大丈夫なのかなぁ」と思いましたが、やっぱりという感じ。リスク・アンド・ベネフィットで考えたときとても見合うものではなさそうというのは確かだけど、こういう荒唐無稽が実現しないのは内心ちょっとだけ残念?


  【野菊】「マクダァナ」と「マクド」IZA! )。「 大学生になってハンバーガー店を「マクド」と呼び、「クッキーモンスター」と発音する長男を見ると、せっかくの資質が中学時代、情熱のない教師につぶされたのではないかと疑ってしまう」。え〜、なんというか「マガズィン」「マルーイ」を連想した私は間違ってるでしょうか? 別に日本語として話している普段の発音まで英語風にする必要は全然ないと思いますが……


  「あるある」孫請け制作費、10年間で半減読売 )。これはひどい……日本テレワークに支払われてる金額は変わらなかったというのだから、日本テレワークが中抜きしたってことだよな……SF者なら野田昌宏氏の関係で「日本テレワーク」という名前にはちょっとは感じるところがあるだろうけど、日本テレワークだけがやってるのではないにしろ、これは本当に非道い。

[特撮] ゲキレンジャー#4と電王#7

  ゲキレンジャー #5「ゾワゾワ!五毒拳」。臨獣拳の理央はゲキレンジャーが二度までもリンリンシーを破ったことで本格的に動き始める。その刺客として五毒拳の使い手のリンリンシー五体が選ばれるのだけど……一気に五体の怪人が出るとは豪勢だぁね。でも、無理やり「トード拳」とか「ゲッコー拳」とか英語にすることもないのでは……
 いきなり出てきた五怪人が巨大化したり、かなり派手な展開だけど、一番は黒獅子理央が変身したことか。「激気」のゲキビーストの影も出したし、これで理央は仲間化確定かな、ってそういう裏読み良くないですが。でも、理央は仲間になるにしてもメレはどうなんだろう? メレは完全に人間じゃないはずなんですが……
 ところで、ゲキレンジャーのマネージャー的ポジションの真咲美希を演じてるのが伊藤かずえだと気付きませんでした……読売新聞の記事に乗ってて気がついた。激ドラマー拳?


  電王 #7「ジェラシー・ボンバー!」。ウラタロスはつっかかってくるモモタロスを唐辛子入りコーヒーでまんまと眠らせ、良太郎の身体を使って町に出る。ナンパし放題の挙げ句、翌朝良太郎が目覚めると見知らぬ女性の部屋にいた。ウラタロスに乗っ取られている間の記憶がない良太郎は、驚いて部屋を飛び出してしまう。だが、良太郎がその女性・優美の部屋から出てくるのを、自称元亭主友也が見てしまう。優美に未練のある友也は、良太郎の落とした財布を見て、喫茶店「ミルクディッパー」にやってきて良太郎を出せとわめき立てる。なにも知らない良太郎は店に帰ってくるが、優美を連れてくるよう脅されて、あわてて彼女を捜す。だが、優美はクロウイマジンと契約してしまっていた……

 ビバルディの「春」を演奏したり聞いてたりする人間を襲う、その理由が「別れた男との思い出の曲だから、忘れたい」という願いを聞いたから、ってのは、かなり強引と言うか……イマジンってのがそもそもそういうものなのか。
 今回、敵が電王の名前を知っていて、「俺も売れてきたな」と喜ぶモモタロス。しかし、一度目は逃げられ、二度目は空中戦から襲ってくる敵に翻弄される。確かにモモタロス向きの相手じゃないなぁ。
 ウラタロスは相変わらずモモタロスと折り合いが悪く、デンライナーの食堂車でとっつかみあいの大げんかを繰り広げるけど、オーナーからレッドカード(乗車拒否)をちらつかされて、とたんに仲良しに(なったフリ)。デンライナー、他にも乗客居たのね。どういう経緯で乗ってるんだろう?
 それにつけてもモモタロスを踏みつけるハナが男前すぎる……モモタロスもなんか気持ちよさげにうめいてるんですけど。
 今回ゲストの優美は龍騎・555にも出ていた栗林瞳さんだけど、今回は龍騎の時のイメージにやや近いかなぁ。元亭主に未練がないわけではないらしいけど、どういう経緯で別れたんだろう?


2007年03月12日(月) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 先週末からこっち、まとめて

 いや、見たもの全部じゃないけど。


  地獄少女二籠 #20「乙女のアルバム」。今回のゲストは二人の少女。樹里と麻里はかつては姉妹のように仲が良かったが、麻里は樹里に足に怪我をさせてしまった負い目から、今はひたすら隷従していた。実際には足の怪我は治っていて、麻里もそれはわかっていた。樹里は裏切られたという怒りと、それでも相手と離れたくないという気持ちで麻里を隷従させていたのだが、結局二人は地獄まで一緒にいることを選ぶ。
 愛情から死後地獄で会うことを期して、相手も納得づくの上で地獄に流す、というのは前シリーズでもあったが、今回のはさらにどろどろで濃密な少女同士の友情が描かれる。友情、というより二人の世界からお互いつまはじきにされることをおそれた結果の選択、と見えてしまうのは、意地が悪いのか。
 その歪みっぷりがある意味嘆美に見える。


  コードギアス #20「キュウシュウ戦役」。共通の敵を前にして敵味方そろい踏み、というところか。ただ、共闘をこの時点で打ち出したということは、この後はどんどん暗い展開か。ゼロ=ルルーシュ正体ばれフラグも立ってきたし、一度は騎士の座を辞したスザクもユーフェミアからの告白(なのか?)で、再度騎士になったし。
 密かにユーフェミアに欲情してた  もユーフェミアと意外にも急接近するが、思い詰めるタイプだから、なんかヤバげ。


  デジモンセイバーズ #45「男と男のタイマン勝負!大VS英」。「あいむ・ゆあ・ふぁーざー」な話。しかもそれを言うのがイグドラシルではなく、バンチョーレオモン……いや、てっきり英のパートナーデジモンとかだと思ってました。でもデジモンに「俺がお前の父だ」と言われても……デジモン融合体ってわけでもないよなぁ。英の身体がイグドラシルに乗っ取られて、バンチョーレオモンが意識の器になった、ってこと? なんつーか、大門英、「熱い学者」かと思ったら「肉体派な学者」でもあったのか……バンカラな学者って方が正しいのか?
 それにしてもクレニアムモンがおいしいポジションだなぁ。


  妖奇士 #22「帰ってこないヨッパライ」。って、フォーク・クルセイダースかよ! 水を酒にする妖夷・水虎を生み出した元凶探しと、アトルが吉原の座敷で会った、切腹する侍の話が交差する。が、「竹島」で二重釣りとは……(最初「韓国領竹島」と言って、その後、「この時代の竹島とはウルルン島のことで、現在の竹島は松島と呼ばれていて日本が領有権を」云々) 打ち切りが決定したんで、遊んでるのだろうか?
 で、その後番の「地球へ…」の番宣が本編映像が流れるバージョンに。当然だけど、昔の映画のとは印象が違いますな……おそらく2クールだとは思うけど、原作はそんなに長い話でもないのではないかというのが気になる。


  #49「母と子」。アミル・ガウルに魅せられヤバ目の依存状態に陥ったサラが、息子のゼッドを、母という立場すら利用して亡き者とし、アミル・ガウルを奪おうとする。それが毒入り手料理を食わせようとするのだけど、イッちゃってるから料理してる端から口から企みだだ漏れ……親子の絆より、自分の命より、アミル・ガウルを求めるサラの姿に絶望したゼッドはアミル・ガウルを渡してしまうのだけど、結局サラはアミル・ガウル召還時に力を使い果たし、死んでしまう。その最後に、アミル・ガウルの力を求めた本当の理由、生まれたばかりの我が子・ゼッドを守りたいという気持ちを思いだし、最後は安らかに逝ったが、本当にキー・スピリットに関わった人間はことごとく不幸になってるな……ほとんどが死亡、良くて記憶喪失だものなぁ。その最後の人物がノアか。サギリはさっさとキー・スピリットを手放して正解だったということか。


  マイメロくるくるシャッフル #50「潤を救えたらイイナ!」。小さい頃、誰からも失笑された子供らしい宇宙の絵を、潤だけがほめてくれたことを思い出した柊。で、あれほど嫌がってたウサミミ仮面の姿でダーちゃんに乗っ取られた潤を救おうとするのだが……
 ハリネズミ君が風邪を引いて時間を戻せなくなったばかりか、咳をするたびに今まで消しさった人々の記憶を吐きだしてしまい、かつて地球がやはりダーちゃんのせいでピンチに陥ったことを思い出す。けど、「またマイメロがなんとかしてくれるんじゃない?」って、他力本願というか、さっぱりしてるというか……
 で、夢防衛少女隊が再度出動するのだけどまったく役立たず。で、そこに柊が失った力を取り戻すため、クロミに悪魔魔法をかけてくれと頼みにやってきて、みんなでウサミミ仮面に変身。でも、本物のイケメンの柊以外、イケメンビームは出せず……意味ないじゃん! でも、密かにクロミの命を人質に取られやむを得ず寝返ったバクが、今まで貯めた負け犬パワーでイケメンビームを圧倒。バク、よくやった! ……じゃないや。つい本音が。バクもつらいところだねえ(白々しく)。
 とりあえず、真菜にはウサミミ仮面の格好より夢防衛少女隊の格好をして欲しかったかな……


2007年03月13日(火) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] まなびストレート#10とひまわりっ!!#10

  まなびストレート #10「集う仲間たち」。経営合併に先んじ、聖桜学園の壊れた時計台の改修工事が始まる。それを利用して署名のアピールをしようとするまなびだが、効果は薄く、それどころか大時計が爆発し、生徒会室だけが延焼してしまう。
 下嶋が気を利かせて用意してくれた新しい拠点は、三十年前に閉鎖された聖桜寮だった。すっかり古びた寮をどうにか使えるようにしようとするまなびたちだが……

 OP、EDが岡崎律子さんの曲のカヴァーだと、つい先週まで気付きませんでした。げしょ。
 みんなちっとも感傷的にならない大時計解体をあざとく利用しようとするまなびワロス。しかも先生に止められた挙げ句、大時計の仕返しのように時計塔が爆発、綺麗に生徒会室だけが炎上。まったく何やってるんだか。
 下嶋が見かねて園長にかけあい、閉鎖されていた寮の使用許可を得るのだけど、それもお化け屋敷の様相を呈していて感謝するどころか怯えて逃げ出す始末……ダメだこりゃ。
 「みんなでやる学園祭、絶対楽しいのに」なんでみんな署名してくれないんだろう、と言うまなびに、芽生は「一般生徒にそれが伝わってないんじゃないか」と言う。まあ、それはそうですわな。ひとつの目標に対し、みんなでわいわいやるのが楽しい、なんてのは体験しなければなかなかわかることではないし。
 そんな学園祭開催嘆願書の期限まで間がないのに、その上寮の改装までしなければならなくなるが、到底間に合いそうにない。そこに続々と、かつて生徒会室の改装を手伝った生徒たちが駆けつける。それ以外の生徒たちもなにか面白そうだ、ということで駆けつけ、寮の改装を手伝い始める。
 一晩で改装作業が完了するといったご都合主義は勿論あるけど(「♪最高だぜモンタージュ♪」 *1 )、いきなり大きなイベントでなく、小さなイベントで連帯感と実績を築いていく、というのはまったく理にかなってる。いや、幸運と偶然の賜なんだけど、たまたまにしろ聖桜寮改装がその役割を果たしたということになる。いや、これって組織の運営で連帯感を高めるのによく使われる手法なんだよね。勿論悪用も出来るわけで、某カルト宗教の偽装ボランティア団体なんかが、この手で何も知らない参加者を引き込んだり……げふんげふん。
 そんなアレな使い方はともかく、集客力や早回し展開やそんなに署名が集まるのかというのはおいといて、そういう部分は、そうだよなぁ、と思ってしまった。まあ、思ってしまったら思った方の負け、ってことで。


  ひまわりっ!! #9「ひまわり、故郷に帰る」。自分の記憶が偽物かもしれないと知り、ひまわりは一人、故郷の日向村に立つ。ひまわりを心配して隼人も追いかけてくるが、村の人たちは変わらずひまわりを暖かく迎え入れ、心配は杞憂にも思えたが、ひまわりの記憶と食い違うところもいくつか。ひまわりはおばあちゃんに会って本当のことを確かめようとするが……

 ひまわりが村で育ったことは事実らしいけど、ある年齢より昔の記憶が食い違っていたりして、ひまわりの不安を煽る。隼人も自分の昔の記憶が偽物だったとわかって色々思いそうなものなのだけど、あまり堪えてるそぶりはないなぁ……根本的に鈍いのか、図太いのか……まあ、サバイバル精神は無駄にあふれてそうだ。
 アルバムや祖母の話で自分の昔を確かめようとするが、昔のことで嘘を吐いてることに罪悪感を感じた祖母が、ひまわりの秘密を明かす。やっぱりひまわりは五歳の頃に祖母に政府の人間によって預けられ、育てられた存在。でも、飛行機事故で息子夫婦を亡くしたひまわりのおばあちゃんにとっては、本当の孫と同様の存在だった。それでもやっぱりショックを受けて飛び出すひまわりを、隼人が追いかけ、説得するのだけど、なんか隼人、ホントに教育者みたいだ……って教育者か。一応。
 なんだかここのところの隼人の役立ちっぷりがイマイチ本当に隼人か信じられませんが、次回はお頭と侘助が再登場らしい。懐かしいな、ヲイ。
*1: 「チーム・アメリカ」参照。モンタージュならば初心者でも短時間で強くなる♪

[その他] そういえば買っていたっけ

  デカ教師(2)/馬場民雄

 「サイコロ」を操る謎の少年・真中通の目的は、4-2担任自殺は4-2の生徒が担任を悩ませたせいではないかと思いこんでの復讐。でも、それが誤解だったことがわかり、話は小学校教師自殺の真相に……って、自殺自体が話の発端なんだけど、それに関わる情報って出てきてないように見えるのだけど、どう転がるんだろう? 下手すると三巻で終わりでも不思議はなさそうな展開だけど……掲載誌自体が潰れたのだから、きちんと完結することを期せるだけども幸運なのだろうか?

[その他] この人も懲りないなぁ

  慰安婦問題の第一人者である吉見教授、安倍首相の発言に苦言AFP BB News )。「 吉見教授によれば、旧日本軍が前線部隊のために慰安所を設置する命令を下した関係書類を、偶然、発見したのは1980年だったと語る。」え〜、普通に考えれば、これが本当だとしても「慰安所設置に関する書類」であって「ジュウグンイアンフ強制連行の証拠」にはなりえません。ちなみに、1980年以降の番組で 『それまで討論していたこと(慰安婦の連行と軍を直接関係ずける証拠)を裏付ける資料はあるのか?』と問われた吉見教授が『まだ無い。しかし、防衛庁の旧陸・海軍関係の資料を探せば、見つかると思う。』 というようなやりとりがあったようで。つまり、これらのことを考えると普通に考えられるのは「軍が民間業者(娼館経営者)に委託をした」と推測するのが妥当。実際、そうだしね。ではそういった民間業者は国家権力を背景に強制的に女性を集めていたとしたら、それ以前は誰も集まらなかった、ということなんでしょうかね? それ以前から集まっていたというのなら、国家権力で無理矢理集めた、という推測はどこから成り立つのか。吉見教授が仰るように「慰安婦の連行と軍の直接関与の証拠」はありません。
 証拠がない考えは推論に過ぎません。推論で断罪をするとは、この人、本当に学者でしょうか?
 そう言えば、先日読んだ「詭弁論理学」にこんな事が書いてありました。「人の気持ちはあくまでもわからない」。傷ついた傷つかない、を声高に主張するのではなく事実のみを淡々と追求していくべきでしょう。それが出来ないなら、学者ではありません。


  「日航事故、脳裏よぎった」=乗客ら緊張の2時間−ボンバルディア胴体着陸・高知http://headlines.yahoo.co.jp/hl? Y!hl )。 全日空が謝罪した( 産経 )、というニュースの見出しを見て、「なんのこっちゃ?」と思ったのですが、こんな事故が起きてたんですね。胴体着陸が無事成功したようで、本当に良かった。


  【太田光 アウトロー的な優等生】(1)浮いていることが面白い産経 )。ご本人は基本的に真面目な方なんだろうなぁ、とは思いますけどね……時々発言が痛々しいのは、あれは芸には入らないと思う……「芸人」がテレビに出なくなったなぁ、と思ったけど、そもそもそんなにテレビ見てませんですた。


  神経は電気ではなく音を使う?/.J )。記事にあるBiophys. J.とPNASの論文のAbstractをざっと読んだけど、記事でも指摘されてる通り、神経信号は音である、なんて当然書いてない。神経細胞の電気信号を細胞膜のソリトン的状態変化の伝播が制御、麻酔の作用などに重要な役割を果たしてるのではないか、というような感じか。こんな思わず苦笑してしまうような誤報ってのも、あるものなんだなぁ。


  日豪首脳が安保宣言に署名、経済連携でも一致読売 )。リベラルな方面の方は、「安保反対!」とはやらないのかしらん?


2007年03月14日(水) 旧暦 [n年日記]

[その他][読書] 「赤ひげ診療譚」を読んだ

 古書店で買ってきた。山本周五郎の「赤ひげ診療譚」を読了。これまで読んだこともなく、黒澤明の映画も見たことがなかったので、「赤ひげ」の名前が「新出去定」ということも初めて知りました。げしょ。
 話は青年医保本登が、小石川養生所の意志新出去定の元で、反発したりしながらも成長していく様が描かれる連作、ということになろうか。登は長崎での遊学から帰ってきたばかりだが、エリートである自分が掃きだめのような養生所に遣られたことと、遊学中に許嫁に裏切られたこととで最初はすっかりひねてしまっている、強引な去定に対しても最初は反発するだけだが、去定が大きく構えて自分を見守っていてくれることを知り、また、養生所医として貧しい人々の治療に携わるうち、人の見方、人生の見方が変わっていく。
 で、ふと Wikipediaで「赤ひげ」の項目 を探し当ててみたのだが、その中に黒沢監督の言として少し気になることが書いてあった。
 「 日本映画の危機が叫ばれているが、それを救うものは映画を創る人々の情熱と誠実以外にはない。私は、この『赤ひげ』という作品の中にスタッフ全員の力をギリギリまで絞り出してもらう。そして映画の可能性をギリギリまで追ってみる。」。この当時、邦画は零落傾向にあったようで、その状況を打破するために、敢えてじっくりと腰を据えて制作されたらしい。(もっとも、黒澤明は「七人の侍」でも予算と撮影期間を大幅にオーバーしたのだが。それを許したのは、大物であったとは言え会社の上層部に理解があったということだろう)
 で、なんでそんなことが気になったかというと、理由は邦画の興行収入が洋画のそれを上回ったということに関係する。昨年邦画が大ヒットしたそうだが、印象的にはそれとは逆に、本当に中身が伴ってるのだろうか、という想いがある。それはこの記事にもあるように、映画制作システムの熟成と洋画離れの影響であろうし、それにあぐらをかかないでいる、ということができるだろうかと考えると、もう少し頑張って欲しいと思ってしまう。
 順風の時ほど逆境に備えて欲しいなぁ。


  「話をいろいろと聞いて、慰安婦が苦しんだことは事実だと判断した」朝日 )。え〜、この人何を言いたいの? そりゃ苦しんだでしょう。その責任が、主に国の責任かどうか、ということです。同様の存在なら、その前後に日本以外でもいました。米国にもです。それと同様の苦しみならば、その方たちには申し訳ないですが、「そういう時代だった」と言うほかありません。それが事実なんだから仕方ない。
 ホントにこの人大統領選出馬するの? 参るなぁ。


  ゼットン、「岐阜シティ・タワー43」に展望レストラン日経 )。一億度の火の玉ではないですよ? そういうレストランバー中心のチェーン店があるんです。 ここ


  鈴木ヒロミツさん死去 歌手、俳優として活躍サンスポ )。なんと……一月に見つかって、ということは、相当進行してたのだな……特に意識したことはないけど、そこにいて当たり前で、なおかつ柔らかい雰囲気を持った役を演じられた方でした。お悔やみ申し上げます。

[アニメ] ヤマトナデシコ七変化#23

  ヤマトナデシコ七変化 #23「台風の目、帰宅する」。あ、先週のオチ、ちゃんと引いてたのね。どさくさに紛れスナコを連れ去ったのは恭平の両親。スナコから家を出てしまった恭平の様子を聞こうとしたのだが、スナコの「未確認生物」っぷりに怯えるばかり。恭平がスナコを連れ戻しに来るのだが、すぐ帰ろうとする恭平に、両親はせめて一晩だけでも泊まっていってくれと頼みこむ。

 恭平が家を出た理由が明かされるのだけど、両親、めっさ普通ですな……スナコも拍子抜けしますわな。恭平が家を出たのは、父親が単身赴任して母子二人の間に母親から口汚くののしられたから。もっとも母親も連日恭平目当てに押しかける人の群れに神経が参ってしまい、心ないことを思わず言ってしまったのだけど、どんだけの人の群れやねん。
 スナコは恭平の母が心労でお肌も荒れて人前にでれない、と嘆くのを聞いて、「それなら女を捨てれば大丈夫」と家中の鏡や化粧品を捨てようと……恭平が母親に「生まなければ良かった」と言われたと聞き、自分がホラー三昧の引きこもり生活に突入した直後、自分は母親に肯定してもらったことを思い出してるから、あれはあれで恭平への思いやりだったのかな……いつも通り調子っぱずれですが。
 でも窓際で恭平母ともつれ合ってるスナコを見た女の子たちが幽霊と勘違い、蘭丸、武長、雪之丞と乃依、お嬢様がたたられるぞと脅して追い払ってしまったから、結果オーライなのかな?
 でも、万事解決と思いきや、いつも通り「まぶしい生き物」から逃げようとしたスナコの言葉に、母親からの拒絶の言葉を思い出し、恭平はみんなと別れようとしてしまう。いよいよ最終回展開かな?


2007年03月15日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他][読書] 今読んでるもの

  城をとる話/司馬遼太郎

 先週末 深+ でこれに関する話を聞いて興味を持ったので。
 あとがきに書いてあることとマスターから聞いたことのちゃんぽんになるけども、以下概略。
 石原裕次郎が、かねてから希望していた司馬遼太郎原作による映画の企画を司馬に打診した。かねてから石原と親交があったこともあり、司馬は快諾したのだが、その映画「城取り」は、興業上の都合からか、司馬の原作ができあがる前に司馬の提示したプロットを元に脚本家池田一朗と監督の共同脚本で制作され、その後司馬はそのプロットをこの「城をとる話」として完成させた。
 しかし、この「城取り」「城をとる話」の主人公、車藤左はとある実在の人物をモデルとしていた。この脚本執筆でその人物に興味を持った池田一朗はそれをきっかけに調べ、後年その人物を主人公にした小説を書き上げる。
 その人物とは前田利益慶次郎であり、脚本家池田一朗の別ペンネームは、隆慶一郎という。つまり、「花の慶次」の原作となった「一夢庵風流記」とのつながりである。
 ただ、司馬遼太郎は車藤左のことを指して「はた迷惑な人物」と言ったとか……終盤にさしかかったところだが、人物的にはこちらのほうが格段におもしろみがある。なるほどなぁ。映画の方も見てみたいものだ。
 しかし後書きにスターシステム、ディレクターシステムからプロデューサーシステムへの転換を訴えかけてるのは、すでにプロデューサーシステムが確立された今日としては、どうなんだろう?


  河野衆院議長「談話は信念をもって発表」毎日 )。信念以外の根拠を求めているのです。個人的なものに収まらないのに信念だけしか根拠が提示できないなら、そんな信念、犬にでも食わせてしまえ。以上。


  「慰安婦」追及のホンダ議員 中国系の献金突出産経 )。ま、そんなもんでしょうね。これで日本糾弾決議が翻るかわかりませんが、少なくともバックボーンは明らかになったわけですね。糾弾決議支持議員の方々、これからも反日団体の権益のために頑張ってください。


  「それが地獄の始まりだった」、元慰安婦抗議の叫び - フィリピンAFP BB News )。まあ、この方が本物か否かは判断できないんですが、「 動物のようにジープの後座席に投げ入れられると」……いや、「ジープ」って何かご存じですか? ポパイの万能生物ですよ? 転じて、米軍採用の四輪駆動車。旧日本軍にそれに相当するものってあったっけ?
 少なくとも記憶があやふやなのは、確かそうですね。
 この手のネタが米国の日本糾弾決議のニュース以降湧いて出まくってるんで、いじるのにも多すぎて困りますわ。


  レバニラいためや、野菜いため、ギョーザが定番の大衆中華料理店。もし、これに中国政府がクレームをつけたら中日 )。そもそも、たとえば「日本式カレー」にインドが文句を付けたとかは聞いたことがないですが、もし付けたとしても、「おいしいんだからいいんじゃない?」で終わりの気が……名古屋の名物「台湾ラーメン」も、台湾にはないと言っても(今ではいささか時代遅れながら)トリビアにはなっても「ふ〜ん」で終わりの話なんですが。
 「 海外の食文化を換骨奪胎して、オリジナルと離れたメニューを作ってきたのは日本だ。自国の料理にだけ注文をつけるのは、少し身勝手な気がする」。「気がする」ですか? ってのはおいといて、別に「取り締まろう」とはしてませんが。「これはちゃんとした日本食」「これは出鱈目」という判断基準を作ってるだけだと思いますが。中国料理や韓国料理で両国政府がやりたいならどうぞどうぞ。

[アニメ] 銀鉄永分#22と武装練金#24ちょっとずつ+α

  銀河鉄道物語〜永遠への分岐点 #22「運命の再会」。死んだと思ってた学の父・渉が生きていたらしい。しかも異世界の十人を苦しめる存在として……というのがここんところの展開。
 先週次元掘削シールドの試作機を発見したと思いきや何者かに撃たれたキリアン、生きてましたな。鉄道管理局の上層部が稼働してる一号機を利用してるっぽいが、現場は上の制止をふりきり、シリウス小隊救出へ……お約束だけど、脅しに屈せず全小隊が救出作戦に志願するのはやはり燃えますな。
 ところで、レイラ・ディスティニーって銀鉄のトップじゃなかったの? おかざり?


  武装練金 #24「キミが死ぬ時が私が死ぬ時」。本編云々はさておき、カズキがヴィクターと一緒に月まで行ってしまった後、「これで俺の名前を呼ぶものがいなくなった……」とつぶやくパピヨンを見て、やはりこの話のヒロインはパピヨンだとおもいますた。


 それと、旧作の「地球へ…」ですが、キース・アニアンが沖雅也ってのは先日姉に指摘されて気付いたんですが、確かそもそもソルジャー・ブルーが志垣太郎じゃなかったっけ? つか、メインキャストの多くが非声優畑だったらしい。つか、監督の恩地日出夫氏自体が実写畑の方らしいですが。
 そういえば沖雅也って言うと、先日深+で「惑星大戦争」っつーB級とすら言い難い映画を見たんですが、これに沖雅也出てたんですな……
 見ると半端にスターウォーズを真似してたり、ヤマトの真似してたりで笑えたんですが、これって「日本版スターウォーズを作れ」と言われ、50日で公開までこぎつけたとか……マジかいな、と思うと同時に、マジだったらちとびっくりですわ……いや、いろいろダメなんだけど、ダメとはいえ50日で公開までこぎつけるというのは、ちと突貫にしても感じ入るところがあったり。それが正しいのかはともかく。


2007年03月16日(金) 旧暦 [n年日記]

[読書] 大迷惑

 昨日も書いた 城をとる話/司馬遼太郎 を読了。
 面白いのだが、いやはや、なんと言っていいのか困る。
 話は関ヶ原決戦の前、上杉家の城下町である会津若松に、中条左内を訪ねて一人の男がやってくるところから始まる。男の名は車藤左。隣の佐竹家臣だが、出奔してきたと嘘か本当かわからないことを言う。だが、その実は仙台藩の伊達家が会津との国境に城を築きつつあるのを、内偵に来たのだった。だがこの車藤左という男、単に調べるだけでは飽きたらず、手勢も率いず自分一人でその城を落としてみせると言い出す。
 天性の人誑しで性格は豪放磊落、人には惚れ込むがものには執着しない、となれば、「花の慶次」で描かれた前田慶次そのもの、と思うかもしれないが、決定的に違う点がある。この車藤左、徹底的にはた迷惑なのである。話術、というのかなんなのか、半ば天性の才能で人を惹きつけ、他人に「この人のために働きたい」と思わせてしまう才能の持ち主であり、一人で城を落とすという途方もない試みも、荒唐無稽ながらつい「本当に出来るのなら」と手伝いをする気になってしまう。だが、まともに考えれば一人で城を落とすなんて正気の沙汰ではない。
 おまけに徹底的に場当たり的である。臨機応変ということもできなくはないだろうが、とにかく深く考えない。その場その場で思いついたことを実行していく。
 そんなだから、試みは上手く行かず状況は二転三転どころか十転くらいするのだが、段々藤左が引っかき回すうちに敵味方被害がどんどん雪だるま式に増えていく。しかし藤左は気には病んでも反省することなく、内心で「すまん」とか「悪いことをしたなぁ」と独りごち、それっきりそんなことは忘れてしまう。「城を落とす」という目的のために、全て道具として考えてしまう。これが普通ならば冷酷に思われるところだが、藤左自身の命も道具の一つとしか考えてないので、ある意味では徹底してる。「しかたないなぁ。俺の命をくれてやるしかないか」とあっさり考えてしまうところがある。単に「一人で城を落とす」という「夢」のために被害を顧みず没頭し邁進してるだけなのである。これが非常にはた迷惑な事態になる。
 左内を始め皆、藤左に惹かれてついてきて手伝ってはみるのだが、どんどんとんでもない事態になっていき、気がつくとのっぴきならないことになってしまい、唖然とする。「花の慶次」の前田慶次のように万能の天才ではないし、無敵の正義のヒーローでもない。
 敵も味方もそんな男にひたすら引っかき回される話(しまいにはいいようにひっかき回れた人々がばたばた死んでいく)なのだが、やはりどこか憎めない。ひたすらはた迷惑でどうしようもないのだが、司馬遼太郎もそうでありながら「これも男の夢」と考えて書いてるふうがある。
 もうしっちゃかめっちゃかだが、そのしっちゃかめっちゃかが面白い話だった。


2007年03月17日() 旧暦 [n年日記]

[アニメ] コードギアス#21と地獄少女二籠#21とゴーストハント#23と妖奇士#23

  コードギアス #21「学園祭宣言!」。ゼロの正体バレフラグも立っていよいよ第一期最終展開かな、と思ったらお気楽学園祭……開会の合図が「にゃーん」って……スザクに正体がばれたカレンは、学園では説得をしたいというスザクの考えで正体が伏せられることに。扇はヴィレッタを連れて学園祭にやってくる。元教師ってのがなんか意外だけど、反ブリタニア活動に身を投じるきっかけになった親友の死ってのは、カレンの兄なのだろうな。ヴィレッタは記憶のないまま扇と一緒になってもいい、と言ってるけど、いよいよ記憶を取り戻す布石としか思えん……
 ルルーシュもユーフェミアとひとときの語らいをするが、その直後、ユーフェミアがお忍びで来てることがわかり学園は混乱、その混乱に乗じ、ユーフェミアは独断で「行政特区日本」の構想を発表する。まあ、理想と志は買うけど、混乱を招くだけだろうなぁ……ただ、懐柔策としては正しいけど。
 他には何気に復活しそうなオレンジ卿だとか、以前試しにギアスの能力をかけられて壁に印を付けてる女生徒だとか……忘れ去られてなかったのか。


  地獄少女二籠 #21「紙風船ふわり」。骨女の過去編。骨女は元々薬種問屋に奉公していたが、そこの若旦那に惚れて欺され、遊女として売り飛ばされていた。更に、妹分を気遣って足抜けしようとしたが妓楼の用心棒と出来ていた妹分が裏切り、足抜けを手伝おうとしたなじみの客ごと斬り殺されてしまう。けど、そのなじみの客が「鉄」って……坊主頭の骨接ぎかと思ってしまった。
 で、子供を身ごもったにも関わらず男に裏切られた女の依頼で動くのだけど、それにはその骨女の過去も絡む。枯獲鳥、って、確かに子を亡くした女の霊が変化したものだ、と言われてるけど、結構妖怪化してるのね、この世界。
 次回は以前登場した拓真が再登場。地獄流しに関わった人物が再登場って、第一期の柴田親子以来じゃないのか?


  ゴーストハント #23「File8 呪いの家#1」。こっちは間違いなく最終展開か? 今回は老舗料亭からの依頼。代替わりするたびに身内に死者が出続ける家のお払いを頼まれるのだけど、祟りの元の悪霊は一筋縄では行かなさそう。おまけにナルまで憑依されるし……しかし、純粋な命の取り合いならリンもかなわないナルって、何者?


  妖奇士 #23「印旛沼古堀筋御普請」。まあ、そりゃ「妖怪」なんて言われた鳥居耀蔵だって正しいことも言います罠……現実の鳥居も儒家思想に凝り固まって功名欲が強かっただけで、けっして物事が見えなかった人物ではないし。ただ、持ってたものが明らかに時代に逆行してたんですな。ただ、アトルも奇士たちも妙に物分りが良く、印旛沼の普請に理があっても、普請に借り出された人足の待遇の悪さの正当化にはならんだろうに。


2007年03月18日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] 電王#8とゲキレン#5

  電王 #8「哀メロディ・愛メモリー」。クロウイマジンの攻撃から辛くも逃れるも、優美がイマジンと何を契約したかがわからない良太郎。ウラタロスが協力し、「別れた男のことを忘れたい」ということはわかったが、それが襲撃された犠牲者とどうつながるのかがわからない。しかし良太郎はイマジンとの契約云々以上にのめり込み「本当に忘れちゃっていいの?」と食い下がる。

 「男のことを忘れたい」→「思い出を消しさりたい」→「男との思い出の曲を消してしまいたい」って、強引にもすぎるな、クロウイマジン……
 優美が「思い出を忘れてしまいたい」と言っていることに過剰に反応する良太郎。つきまとい続けるのだが、いつも通りの運の悪さを発揮、挙げ句、ありえない事故で死にかけるはめに……そんな究極的に運の悪い自分のことよりも人のことばかり心配する良太郎に、優美も本心を吐露する。だが一歩遅く、最後に優美のオルゴール付きペンダントを投げ捨てたクロウイマジンが契約完了したと勝手に解釈、過去へと飛んでしまう。
 今回はのっけはソードフォームではなくロッドフォームでクロウイマジンの空中攻撃を撃退。状況に応じたフォームチェンジをちゃんとしてるようで。
 結局結婚式当日に喧嘩別れした友也と優美も、あたらしいペンダントでやり直すことになる。それを見ていた良太郎は「やっぱ忘れない方がいいよ」と愛理に語りかけるが、愛理は何のことかわからない様子。愛理は、何か辛い過去を忘れてしまっているよう。良太郎が「特異点」なことと関係あるのかな?
 今回は最後に、次回登場のイマジンが顔見せ。妙な関西弁、ってことは三体目の良太郎イマジンなんだろうけど、今回は良太郎には憑かない???


  ゲキレンジャー #5「ウジャウジャ!どーすりゃいいの?」。五毒拳の登場に不安に駆られたジャンは、「ランを見習え」とアドバイスを受ける。しかしランはカデムとのスピード勝負に負け、ジャンは一層不安に駆られる。
 カデム、なんであんな「エレファントマン」な格好なんだろうと思ったら、あんな顔ですか……まあ、見られたくはないですな。
 ジャンは「不安ならば、不安を克服するよう修行すればいい」というマスター・シャーフー教えを忠実守り続けるランと、その修行の成果を見てより一層修行に打ち込む。しかしレツ、わざわざ重い鉄板を運んでくるなよ……
 五毒拳の中に裏切り者、ではないけど、理央の意に逆らって秘密のワザを隠し持ってる者がいることがわかって、当面はそれが中心になるのかな?

[映画] 森のリトルギャング

 アライグマのRJは熊のヴィンセントがため込んでいた食料をかすめ取ろうとして失敗。その食料もすべてなくしてしまい、冬眠明けの一週間後までになくした食べ物をすべて揃えると約束してしまう。だが、一週間でそんな大量の食べ物を集めるアテがないRJの前に、新興住宅地「キャメロット・エステーツ」の看板が目に入る。
 一方、森で冬眠から目覚め始めた動物たち。カメのヴァンが率いるオポッサム、リス、スカンク、ハリネズミのグループは、早速次の冬眠に備えて食料を集めようとするが、森の真ん中に延々と続く垣根が出来ていて、驚く。垣根などというものを見たことがない動物たちはそれがなんなのかすらわからないが、垣根の向こうの様子を見に行ったヴァンが命からがら戻ってきて、皆に告げる。「森が半分、消えてる」と……
 実は動物たちが冬眠している間に森の半分に住宅地が出来てしまっていたのだ。どうやって食料を集めようかと途方に暮れる動物たちの前に、様子を見ていたRJが姿を現す。RJが差し出したスナック菓子に、みんなは騒然。そんなものこれまで食べたことがなかったのだ。一口食べてその魔力に取り憑かれてしまった動物たちは、RJの指示で街から人間の食料を奪い出す。もちろんRJの目的は一週間でヴィンセントに差し出す食料を集めることだったのだが、そうとは知らないみんなはRJに感謝し、尊敬する。ただ一匹、RJにうさんくさを感じ、嫉妬混じりにそのやり方に反対し続けるヴァンを除いて……
 RJは順調に食べ物が集まることにご満悦だが、動物たちが本気でRJを慕い、家族として迎え入れようとすることに次第に罪悪感を感じ始める。
 そんな時、街の人間が動物駆除業者を呼んだと聞いたヴァンは食料を人間たちに返そうとして、それを止めようとしたRJを巻き込んで一騒動、結局すべての食料をなくしてしまう。その上、RJを糾弾する中でつい「世間知らずのみんなをそそのかすのはやめてくれ!」と口にしてしまい、完全に孤立してしまう。
 みんなを騙してまで集めたヴィンセントに差し出す食料を無くして途方に暮れるRJと、本気でみんなを心配していたのだが、RJへの嫉妬も混じって冷静な判断が出来なくなっていたことを反省するヴァンが夜の森で出合い、お互いの心情を吐露し合うのだが、RJがパーティをする住宅に運び込まれる大量のお菓子を見て、一発逆転の作戦を思いつく。
 原題は“Over the Hedge”、「垣根を越えて」。「森のリトルギャング」とは良く付けたタイトルだなぁ。
 動物たちは初めて口にした人間の食料に衝撃を受け、RJの口車のままに奪い出すのだが、確かにその荒らしっぷりはギャング的。もっとも、動物たちからすれば暮らし慣れた森の半分が消えて、そこに出来た人間たちの街にその代わりの食料を求めてるだけで、人間の立場からすれば家を荒らすギャングどもということになる。
 野生の動物の立場と、人間のルール、そのギャップが大袈裟に描かれるのだけど、スナック菓子に中毒的にのめり込む動物たちが、一気に文明に堕落していく様が、別に教訓的なものもなくオーバーに描かれてくのが楽しい。衛星放送のテレビはどっかから調達するは、ハリネズミの子供たちは携帯ゲーム機にのめり込むは……
 ストーリーの大枠としては口八丁を頼りに一人で生きてきたRJが、純真で誠実な森の仲間たち(誠実な連中が盗みをするのかという問題はひとまずおいとく)に触れて、食べ物よりも、ヴィンセントの脅しよりも仲間を助ける選択をする、ということになるのだけど、あくまで「食べ物にはいつも飢えてる」「生存が第一」という動物の視線を基本に、ヴァンの視線もRJの視線も特に肯定も否定もしない上で描かれる過剰なドタバタが楽しい。深遠なテーマはないけど、説教臭さや押しつけがましい倫理観抜きで見る人を楽しませることに注力した面白い映画だった。


2007年03月19日(月) 旧暦 [n年日記]

[その他] 「はやぶさ」、またもや受難

  はやぶさ、消滅の運命? 地球の大気圏に再突入の公算大朝日 )。カプセルの放出のためには、突入せざるをえないという状態らしい。使命は果たすとはいえ、残念。
 ところで関係ないですが、月周回衛星、どうせならセレーネとかじゃなくって、かぐやとかじゃダメだったんでしょうかね。


  浅野氏、特派員協会で講演 慰安婦問題にも言及産経 )。「 日本が外国人を少なくとも一部は強制的に引っ張ってきて、従軍慰安婦という形で使ったのは歴史的事実」極めて曖昧な言い方だが、おおむねで言うなら、事実ではない。どうしてこの手の人たちは資料に当たらず、「言った」「言わない」だけで強弁しようとするのだろう? 石原現知事もいろいろアレだけど、この人もアレ。
 やっぱ桜金蔵に投票するしかないか?(おいおい)


  女高生スカート日本一短い 新潟の「どうしたら」議論J-CAST )。別にそのままでいいんじゃないでしょうか?

[アニメ] 牙#50とマイメロシャッフル#51

  #50「永遠の絆」。 キー・スピリットをすべて集めて救世主になろうとするノアが、最後のキー・スピリット、アミル・ガウルを奪うためにゼッドに挑んでくる。ゼッドは関わった人間に破滅しかもたらさないキー・スピリットをノアに集めさせまいと抵抗するが、四対一の戦いに力及ばず倒れ、アミル・ガウルを奪われる。そして、ついにタスカーが復活してしまう。
 ノアはタスカーの意思に操られ、世界を滅ぼし始める。それを止めようとするゼッドだけど、その端緒を開いたのはダイアナ。ああ、ノアって眼鏡っ娘よりも年増の方が好みだったのか。
 そしてゼッドの呼びかけに、ノアは自分が力を求めたのは、ゼッドに恩を返し、ゼッドと対等になるためだったということを思い出す。そして、ゼッドはノアの代わりにタスカーを引き受けるが、タスカーはゼッドを取り込んでしまう。
 う〜ん、ゼッドはノアと違って強い子だけど、人々の運命を狂わせ続けたキー・スピリットの真の姿、タスカーに抗えるのかねえ。


  マイメロシャッフル #51「メロディがとどいたらイイナ!」。ダーちゃんに身体を乗っ取られた潤を救おうと、マイメロたちは必死に潤に呼びかけるのだが……
 恵一がこのところ特に潤につらく当たっていたのは、潤のことを心配する歌につれなくされたかららしい。そして、圭一は自分が歌のことを妹として見ているわけではないことに気づく。ああ、そうだったんだ。考えが先に勝ちすぎるんで、本人も気づいてなかったんですな。
 で、自分の気持ちに素直になることにした圭一が演奏した思い出の曲によって、潤が意識を取り戻し、二人でセッションをし、ダーちゃんを打ち払う。が、追い払ったと思ったのもつかの間、クロミが新クロミノートにマイメロへの怨みを書き綴るとダーちゃんが再び降臨、クロミに取り付く。
 マリーランドの住人に次々ダーちゃんが乗り移ったとき、怨みのパワーが一番強そうなのにクロミには乗り移らなかったのが気になったのだけど、最後まで温存しておいたのか。
 今度はクロミを救う展開になるのか。
 第三期シリーズも決定してるらしいけど(次期シリーズはサンリオバラエティ番組内の短編アニメらしい)、圭一のこともあるし、今度はどう引っ掻き回されるのか。


2007年03月20日(火) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] まなびストレート#11とひまわりっ!!#11

  まなびストレート! #11「わたしにもみえるよ」。条件である全校生徒70%の署名を集め、学園祭中止が撤回される。そして急ピッチで準備が行われた学園祭の当日。せっかく苦労して開催にこぎ着けた学園祭に、まなびたちは本部に張り付きで楽しめない。そんな学園祭に、まなびの兄と愛洸学園学園長が学園祭にやってくる。

 あっという間にやってきた学園祭(アバンタイトルで本当に前日まであっという間にすっ飛ばされた)、ようやく間に合った準備当日、わくわくしながら学校で過ごすまなびたち。でも、上記の通り肩すかし(笑)。しかし、「学園祭見に行きたいよう!」と駄々をこねるまなびたちに、応援に来た多佳子が、みんながひとつになって楽しんでる様を感じるだけで、十分報われてることを気付かせる。
 学園祭自体は桜園長も言ってたように「普通の学園祭」だったのかもしれないけど、無為で楽しいだけのことに全力で向かえる、それが出来るのが学生時代しかない、という、「何の役に立つの?」と言われてしまえばおしまいだけど、何か重大なことを成し遂げた達成感が残る、学園祭(でもなんでも、学生時代のイベント)の楽しさをストレートにぶつけてくる。
 周囲の大人がそんなに物わかりがいいわけはないんだけど、だからこそ逆に、そういうものを肯定して欲しいという、見てるこちら側の気持ちが再確認される。
 ライブシーンは、涼宮ハルヒの憂鬱のとは位置づけとか意味づけが違ってた。まあ、制作者が意識はしてないことはないんだろうけど。ハルヒのはスーパー過ぎて日常に関心が持てなくなってたハルヒが、人のために一生懸命になることに快感を感じてとまどう布石だったのだけど、こちらのは、純粋にお祭りの楽しさ。
 しかしお兄ちゃん、「年増女との爛れた関係」だけじゃなく、結構腕っ節も強かったのね。


  ひまわりっ!! #11「秘密の過去はカラクリ模様」。日向村からの帰り、ハヤトと温泉に浸かるひまわりは、近くから火の手が上がっていることに気付き、駆けつける。そこは焼き払われた忍者の隠れ里。しかも、そこは以前隼人をつけねらってたお頭とわび助、さび助が身を寄せていた村だった。お頭とわび助は難を逃れるが、他の村人と一緒に襲撃者にさらわれたさび助を取り戻そうと、二人は息を巻く。だが、そこに村の襲撃者である小葉きゅうり先生と卸屋筆乃子先生が姿を現す。
 一方、しきみたちは黒幕の製薬会社の基地に潜入し、ひまわりたちの秘密を知る。

 これまで示唆されていた通り、ひまわりもハヤトも試験管ベイビー。それも、蘭丸と織田信長の遺伝子を用いたのだという。いや、そう言われても信用できないから。特にハヤト。(笑)
 国のために働く優秀な忍者とその主人を作ろうというプロジェクトで生み出されたのだが、プロジェクトの解体に伴い民間の製薬会社に払い下げられ、その際特に期待されていたひまわりとハヤトは密かに製薬会社の目を逃れ、人に預けられていたのだという。つまり、一期目冒頭の幼いひまわりを助ける武智先生は、製薬会社からひまわりを奪取するところだったのですな。やつがしらも製薬会社に学園を買収され従うフリをしながら、影ながらひまわりたちを支援する形をとっていた、ということ。でも小葉きゅうりと筆乃子、本気で襲ってなかったか?
 で、そんな話をあっさり信じるひまわりに、「いやぁ、ありえないっしょ」と突っ込むハヤト。いや、通常の反応としては、ハヤトが正しいんだけどね……
 なんだかんだでひまわりを気遣うハヤトだが、ひまわりはしきみたちが窮地に陥ってると知り、敵の本部に乗り込むことを決意。さび助を助けようとするお頭たちも同行することに。
 次回は、敵地に乗り込んだお頭がハヤトもろとも玉砕?
 お頭とわび助のキャストがEDに出てこないと思ったら、それぞれ小葉きゅうり先生とモモ太のダブルキャストだったんですな。しかもモモ太、「すもも」の鹿野優以だと初めて気付いた……それにつけても「卸屋筆乃子」って、いつ見てもすごい名前ですな。


2007年03月21日(水) 旧暦 [n年日記]

[その他] なかなか難しい

  先生は生徒の手本なのに,自分達は校則を守らないのに生徒に守れと言うのはおかしいと思います読売 大手小町 )。これ、なかなか子供が納得できる答えを言うってのは難しい。無論、どう考えたって「先生と生徒はすべて同じルールを守るべき」なんて理屈が通るわけがない。何故なら学校は教育をする場所で、教育を施す側と施される側とで同じというわけにはいかない。
 ではどう答えればいいかというと、「これ」という決定的な答えが見つからない。「規律を守ることを覚えるようするのも、教育の一環だ」というのは正しかろうが、それで全部納得いくのかどうか。
 そんな回答の中で 「先生がセーラー服着たり2つに縛ってたりしたら気持ち悪いでしょ」はなかなかにふるってた。


  クビまであと1年か・・頭をよぎる(根津公子)レイバーネット )。国歌・国旗がらみのこの手の話を見るにつけ思うのは、「『教育の自由』と言ってるけども、一体それって何?」ということだったりする。 ここの人 が「教育の自由」とそれが絶対正義・真理の如く言ってるけど、「自由」の概念ってのはそもそも発明品で、「そうした方が適切である」というものに法律上付与されるものである。じゃ、「教育の自由」を規定した法律は? 「自由教育」というものはあるが、これは教育を受ける側の自由で、教育する側の自由ではない。「教育者がすべて自由裁量で教育して良い」という自由など、実際はない。法律上もまったく規定されてない。
 これは民間企業を考えて見ればわかる。末端の営業職が「営業の自由」を掲げて、「すべて俺の自由裁量でやらせろ!」などと訴えることが適切かどうか……無論、自由裁量の部分はあるのでその範囲内で生徒とどう対するかは各教師それぞれだが、「教育の自由」というのは、「自由は皆に与えられたもの」「自由ということは正しい」という「なんとなくの思い込み」を利用しただけのゴリ押しに過ぎない。
 もし方針に不満があるなら組織の一員として上申するなり、裏付けのない「自由」を主張するのではなく他に方法を考えるべき。主張が正しい、間違ってる以前に手段がおかしい。
 それにしても「軍国教育と同じ」って、頭大丈夫かなぁ……


  防衛省、ユーロファイター選択肢にY!hl )。本気の選択肢ならいろいろ面白いけど、記事によると、F-22の交渉材料としてあげてるということだけども……実際のところはどうなんだろう?


  タミフル服用後の飛び降り・転落の報告は15件 厚労省朝日 )。これ、調べてないこともあってよくわからないんですが。日本での副作用報告例が突出してるということなんですが、用法が悪いのか、なんなのか……気にはなるんで、一応調べた方がいいのかなぁ。


2007年03月22日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] 「正義の味方」雑談

 少し前まで結構あった平成ライダーへの批判で「勧善懲悪でない」「正義の味方のはずのライダー同士が戦ってる」というのがあった。いや、今でも言われてるし、あまり聞かれなくなったのはむしろそういう意見の人の諦観だという気がするけど。
 要は、昔のようにわかりやすい悪の集団や組織があって、それと戦う、という構図ではない、というところが大元だと思うのだけど、じゃ、これはライダーだけかというと、実は結構違ったりする。スーパー戦隊も、毎回ではないがまとまった「悪の組織」というものがないものが出てきている。「デカレンジャー」や「ボウケンジャー」なんかがそう。それに比べても平成ライダーは仮面ライダーの正義性が薄い、とは言えるけど、それはひとまず置いて、勧善懲悪でわかりやすい絶対的な悪役がどうして置かれないか、というのは、これは説得力が薄くなったためだろう。
 たとえば、このことはあいつがすべて悪い、という主張はわかりやすく非常に人を惹きつけるものだが、近年は様々な意見が露出しやすく、立場や価値観が多様であるという事実に触れやすい。社会が多様化した、というか、「社会が多様である」化したというか。「悪の組織」が説得力を失った以上、それの代替はせいぜいが「犯罪者集団」だったりする。「悪いこと」が目的ではなく、手段になる。それでも確固とした正義の味方像としてチャレンジした面もあるのが「響鬼」ではあった。要は「害獣駆除」という立場。災害救助とかそういう立場としてのヒーロー像を求めたのだろう。
 それはともかく、「完膚無きまでの悪」が説得力を失ったことが悪いことかというと、そうは言い切れないと思う。単純に「悪い」と言い切れることが絶対的な魅力を失ったことと、多様性の前提化が進んだという側面もあると思う。
 善ー悪の二元論で話が済まない、絶対悪の説得力が失われたことは、多分いろんな方面に波及してると思うけど、話題が逸れすぎるのでこのへんでやめておく。特にオチはない。

[アニメ] ヤマトナデシコ#24と武装練金#25とその他

 メール配信のテレビ番組表を見たら、 デジモンセイバーズ の出演者のところにただ一言だけ「新垣結衣」と……え? 一人載るなら主役の保志宗一郎じゃないの? つか、新垣結衣って誰だっけ? ああ、ヨシノの声だ。でもなんで? と思ったら、新垣結衣っていつの間にか結構売れっ子のグラビアアイドルだったんですな……いやまあなんてーか。


  ヤマトナデシコ七変化 #24「台風の目、迷走す」。スナコの一言に傷つき、下宿から去ることを決めた恭平。大食いの賞金で資金を稼いで放浪してる恭平がテレビに映り、心配してた皆は安心しつつも呆れる。だが、恭平が帰らないのは自分の一言のせいだと感づいたスナコだけは良心の呵責に悩まされていた。やがて、追跡取材で恭平に帰るつもりがないことがばれてしまい、皆はスナコに詰め寄る。皆に責められたスナコは、どうすれば恭平が帰ってくるのか必至に考えるのだが……

 スナコはいつもの調子のつもりで言ったに過ぎないのだが、母親に拒絶された恭平には大きく傷つく一言になってしまい、スナコも悩む。さらに武長の容赦ない追い打ちが……いや、そういうことなんだけど、そこまで容赦ないか。
 みんなは以前バイトしたフランス料理店から再度バイトの誘いを受け、そこがテレビ取材を受けると聞いて、それに飛びつく。もちろん、テレビを通して恭平に戻ってくるよう呼びかける作戦。さりげないつもりは、本人たちだけってのが……
 しまいには「自分がまぶしくなればまぶしい生き物も怖くなくなる!」と無茶な勘違いをしたスナコが、電飾しまくりで山盛りエビフライを手に乱入……いつも通りもうめちゃくちゃ。それでも、恭平に戻って欲しいという願いが通じ、恭平は下宿に戻ってくることに。
 ところが、そのテレビ中継を、スナコがレディになってるとすっかり信じていたおばさんが見てしまい、スナコがレディになっていないことで恭平たちに怒り心頭。うわー、ラスボスは最強のおばさんですか……どうしろと。


  武装錬金 #25「代わりなどいない」。カズキがヴィクターを道連れに月に行ってしまった後。世界に平和は戻ったが、カズキのいなくなった穴は埋めようがない。斗貴子はカズキの果たせなかった約束をかなえるため、パピヨンとの決着を付けにいく。

 いや、これってどう考えてもやっぱりパピヨンがヒロインだよな。だって斗貴子はカズキがいなくてもそのうち立ち直るだろうけど、パピヨンはいなくなったら回復不可能だろうし、第一、最後までカズキを信じてたのってパピヨンだしな
 いや、それだけ。


 しかし、wowowでロケットガール見てたらシグルイのCMが……本当にやるんだ……キャッチコピーが「目覚めよ日本人、私たちはここから来た」って、来てへん来てへんw

[その他] うっかり釣られかけたので

  アレ はガセネタです。てか、 去年のガセネタ です。注意してください。


2007年03月23日(金) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] コードギアス#23とセイントオクトーバー#11

  コードギアス #23「血染めのユフィ」。「特別行政区日本」を巡って、日本人の間では様々な意見が飛び交う。黒の騎士団も例外ではない。しかし日本の完全独立を目的とするルルーシュにとっては邪魔な構想でしかない。ユーフェミアに自分を撃たせ、自分を殉教者に、ユーフェミアを卑劣な裏切り者に仕立て上げようとするが、ギアス能力が暴走し、事態は思ってもない方向に転がってしまう。

 すべてを投げだし、和解を求めるユーフェミアに、ルルーシュも策を講じて行政特区日本を壊すことをあきらめる。が、何故かCCがスザクに感応、それに伴いルルーシュのギアス能力も暴走し、ルルーシュが冗談で言った言葉がユーフェミアを拘束してしまう。そして大惨劇。うわ、容赦なさ過ぎ。
 こうなったらブリタニア側もユーフェミアをほっとくわけにはいかず、さらに一度かかったギアス能力は二度と解けない……もう転がるところまで転がってくしかないですな。悲惨なところで第一期は終わりそう。
 ホントは嫌がらせでネタバレ書こうと思ったけど、それはあまりに非道いのでやっぱやめた。


  セイントオクトーバー #11「ロリ激突!女の意地が超ごっつんこ!」。内容はともかく、EDが……って、まあこのくらいなら許容範囲というか、頭痛は起きませんが。しかし、なんで急に実写ED?


2007年03月24日() 旧暦 [n年日記]

[映画] ペーパー・ムーン

 聖書販売の詐欺を仕事としているモーゼは、知己の女性の葬儀に駆けつけるが、その娘・アディを押しつけられる。アディはミズーリにいる伯母以外身寄りがなく、そこまで送り届けることになってしまう。
 モーゼは面倒事は御免とばかり、アディの母が巻き込まれた交通事故の加害者の身内からまんまと200ドルをせしめ、それで新車をあつらえ、アディは汽車で伯母のところに送り届けようとする。しかしアディは葬儀に参列した近所のおばさんたちが「父親じゃないかしら? あごがそっくり」と言っていたのを真に受け、モーゼが父親ではないかと疑い、ついて行こうとする。モーゼはどうにかしようとするが、カフェで「200ドルを返して!」と大声で騒がれ、仕方なしにミズーリまでアディを送り届けることになる。
 モーゼは道中、生業の聖書販売詐欺をするが、どこか間の抜けたモーゼの仕事に、しっかり者のアディが口を出すことでこれまでより上手く行くようになってしまう。モーゼは半ば渋々ながらアディを「相棒」としながら、ミズーリへと向かう。
 いつか見よう、と思ってて、なかなか見る機会がなかった映画。ライアン・オニールとテイタム・オニールが実の父子で主演したというのでも有名。
 タイトルの「ペーパー・ムーン」というのは、作中でアディが一人で写真を撮った、スピード写真屋のディスプレイの「ハリボテのお月様」のこと。この映画、白黒でなおかつ禁酒法時代のアメリカが舞台なんでモノクロ映画時代の映画のように思ってしまうけども、実は1973年の映画だったのだよね。これにちょっとびっくり。
 映画自体も、ホントに良くできててびっくりしましたわ。まず、映画開始最初の五分で状況完成。十分で二人の関係が確立する。しかも状況やら背景が問題なくわかってしまう。これすごいですわ。最近の映画だとこの辺やたらと冗長ですが。
 モーゼは詐欺師で、常には聖書を売りさばいている。まともな販売なわけはなく、新聞の死亡広告欄を見て、その家に「亡くなったご主人から、奥様にと生前ご注文を受けてまして……」と本当は注文されてもいない聖書を売りつけるというもの。苦労人のアディはそれに反感を覚えることもなく、むしろツメの甘いモーゼをフォローしマネージメントしてしまう。モーゼにとっては面倒な疫病神だけど、同時に有用性も出てきてなんとなく一緒にいることになじんでしまう。
 そもそもアディの母とも男女の関係で、「父親では?」と言われても完全に否定しきれない。とは言え、最後まで父親であることは否定し続けるのだが、そんなことは関係なくなってしまう。映画の主題歌で「紙のお月様も私が信じれば本物」とあるのは、「本当の父子であるかどうかが重要ではなく、お互いの絆を信じられるかどうかだ」ということのようにも思える。
 とは言え、モーゼは特に何か劇的にアディに対し感情を変えることが起こったのではない。アディも、劇的に何か起こってるのではない。ただ、聖書販売の詐欺を一緒にするようになって、モーゼがたぶらかされ同道することになったダンサーにアディが嫉妬し、計略で追い出し、酒の密売人を騙そうとしてとんでもない目にあって……
 アディはモーゼを父親ではないかと思い、モーゼはアディを鬱陶しがりながらも一緒にいることを許容する。ぱっと見、映画の前半のある時点から二人の関係はまったく変わってないように見える。けど、アディはあこがれたピアノのある暖かい家庭より、モーゼは面倒のない一人の生活より、二人でいることを選ぶ。それまで「二人の絆の強さ」を強調するシーンなしに自然にこのラストシーンにつながってることに、ひたすら吃驚する。


2007年03月27日(火) 旧暦 [n年日記]

[その他] 日曜からこっち

 ちと寝不足。で、日曜、朝コンビニに寄っていたら、なんだかぐらっと揺れた気が。「地震か?!」と思い周りの人間の反応を見てみるが、誰も変わった様子はない。「寝不足で立ちくらみでも起こしたかなぁ」と、思った。それが9:30過ぎ……立ちくらみじゃないじゃん。orz
 帰ってニュースを見るとかなり大きな規模の地震でびっくり。ある人が「火事が出てない」とニュースを見て言ってたけど、時間帯や過疎地域に被害が大きかったため、逆に地域の連帯が強く、初期消火が迅速だったなどの要因があるのだとか。しかしライフラインや住居などの被害はそう簡単には修復しないわけで、暖かくなってきたと言っても大変なところ。


  従軍慰安婦「おわび」見直す声、河野氏「知的に不誠実」朝日 )。「 「だから従軍慰安婦自体がなかったと言わんばかりの議論をするのは知的に誠実ではない」と語っていた」そうですが、それは間違いですね。「なかった」と断言するのは知的に誠実でないかもしれませんが、「証拠がないのであったと断言することは出来ない」と言うのは知的に誠実です。もっと言えば「なかったと言わんばかりの議論をするのは知的に誠実ではない」と実在の断言に疑問を投げかけることを否定することが、そもそも知的に不誠実、というか知的でない行為です。ただの言論の封じ込めやん。言動の自由を抑圧するような真似はいけないですね。
 そもそも「従軍慰安婦」の定義ってなに? それをはっきりさせないで「なかったと言うな!」なんて方が滅茶苦茶。そういえば、「詭弁論理学」に詭弁の手法として「定義を曖昧にしたまま押し切る」ってのがありましたっけね。


  植木等さん死去朝日 )。そりゃ、ハナ肇も亡くなったし、年齢を考えれば不思議ではないので、そう遠くない将来には、とは思ってましたが……お悔やみ申し上げます。

[特撮] 電王#9とゲキレン#6

  電王 #9「俺の強さにお前が泣いた」。イマジンが引き起こす空手部員を襲う通り魔事件が主軸となるが、もちろん今度は三体目の良太郎憑きイマジンの登場でもある。って、今回は最初から良太郎についてるわけではないみたいだけど。妙な関西弁を使い、妙にとぼけたところのあるイマジンだが、そのイマジンが憑いた男・本条は空手大会の決勝で急病で準優勝に甘んじている。良太郎たちはそのイマジンが通り魔事件の犯人だと思って探す。けど、イマジンはもう一体いた。それも、決勝で本条と対戦し、結局不戦勝で優勝した菊池に憑いていた。菊池の望みは「大会に出場した相手を消してくれ」ということではなさそうだけど……
 本条に憑いたイマジンは喜んで電王と戦うのだけど、その戦いの最中、別のイマジンに襲われた本条を、身を挺してかばう。願いをかなえて過去へ飛ぶためなら憑依した相手のことなど知ったことではない、という普通のイマジンとはちょっと違うよう。
 今回はどうしてそこまでハナがイマジンを憎むのかとか、伏線の回だったけど、予告を見るとハナがいつの時代の人間なのか、どうしてイマジンを憎むのかとか、「特異点」の謎の一部もわかりそう。今回良太郎が素で空手部員を投げ飛ばしたのもそのせいかな?


  ゲキレンジャー #6 「ジュワーン!って何?」。元新進の画家だったレツ。技巧派の五毒拳・モリヤとの戦いで、その考え方と激獣拳に入門したきっかけが明らかになる。って、「勝てばよかろうなのだァ!」とは言わないけど、そこまで相手の土俵にこだわらんでも……でも、壁面での戦いは、壁面のセットを横にして撮ってるんだろうけど、スーツアクターさんの演技や大道具美術さんの力もあって、垂直か水平か迷ってしまった。流石ですなぅ。
 しかし、モリヤの足の裏の「臨気でできた細かい毛」って、なんでそれでくっつくのか子供たちはわかるのかな?(不思議な毛だからくっつく、って理解でも別にいいんだけど) 参考: 「ヤモリの足裏」の秘密をナノテクで実現hotwired )。

[アニメ] まなびストレート#12

  まなびストレート! #12「桜色の未来たち」。卒業式の一日。それぞれが新しい道へと進む。むつきはソフトボールの実業団へ、桃葉は映像の専門学校、芽衣は大学へと。まなびは、なんとフリーター、そしてみかんは、アメリカに留学。
 みかんは、生徒会活動は楽しかったけど、みんなに引っ張ってもらうばかりで自分からは何もしなかったから、今度は自分ひとりで、「わくわくきらきら」を見つけたい、という。
 とは言ったものの、いざ出立の日、空港で怖気づいてしまうみかん。そんなみかんを、見送りに来たみんなが後押しする。順当、というか、基本的にこれはみかんの視点から語られる話だった、ということでしょうね。
 最後に、一年半後日本に帰ってきたみかんを、仲間たちが出迎える。最初の 時から二年たってるのに全然成長してねえ! とか思ったけども、みかんと芽衣の服がOPのと同じことに気づいて「?」。そしたら案の定、OPの映像へとつながってました。
 第一話の冒頭と同じ冒頭シーンや、桃葉がプロモーションビデオの時にみんなでとってた「勝利のポーズ」の写真で受賞してたり、みかんがみんなにおいていかれる不安として見た踏み切りの夢のシーンが、再会シーンになってたりと、これまでの細かいところが盛り込まれてて、しかもユーフォーテーブル作品としては一二を争うほどきれいにまとまってました。いや、個人的に第四話(「プロモでゴー!の巻」)の冒頭でもう客観的評価不能になってしまったんですけどね……あれはちょっと、個人的には見てるとボロボロ泣けて来て動揺しまくりですわ。ノスタルジックとか以前に、あれで他人事じゃなくなってしまってダメ。


2007年03月28日(水) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 妖奇士#24とマイメロシャッフル#52とヤマナデ#25

  妖奇士 #24「後南朝幻想」。あ〜、打ち切りで急ぎ足ってこともあるけど、いつもの會川昇の悪いクセが出たようで……やたらと説明台詞が続き、説教をしたがる……いや、いろいろツッコミどころはあるけど、とりあえず、神官だからどんな神でも祀らなきゃいけない、ってことではないと思うんだけど。


  おねがいマイメロディくるくるシャッフル #52「夢がかなえばイイナ!」(最終回)。クロミノートに一万のマイメロへの恨みが書き連ねられ、その恨みのパワーでダーちゃんがクロミの身体を乗っ取ってしまう。メロディタクトの壊れたマイメロたちはどうすることも出来ないが……
 マイメロ、今回二度もピンク音符を揃えたのに、どちらも空気を読まない願いを……実はこいつが一番の大迷惑だったんではないかという気が、いまさらながら。でも、クロミノートを見てクロミに気付かず非道いことをしてきたと後悔。自らクローゼットの中に入ろうとする。マイメロへの恨みが消えないとダーちゃんから離れることが出来ないクロミだが、マイメロが消えそうになるのを見て恨みも忘れて止めに入る。
 結局クロミから追い出されたダーちゃんはウサミミ仮面の技で弱ったところをバクに食べられて消滅。願いが叶って恵一から出てきたピンク音符でハリネズミ君の風邪も治して万事事態は解決。クロミのことも、収まるところに収まったという感じ。
 ただ収まってないのが歌のことが好きと自覚した恵一。音楽への情熱も取り戻し、歌にも告白しようとするのだけど、以前「妹」と言われて、もはやすっかりそのつもりになってしまった歌には空振り。歌は駆の告白への返事をする。王子様と言えども、タイミングを逃すと騎士に負ける、ってことですか。肝に銘じとこ。
 で、恵一と潤の柊兄弟は音楽活動のためヨーロッパに旅立ち、歌たちはマイメロたちともお別れ……のはずだが、次週からの新番組内でショートアニメ「おねがいマイメロディすっきり」が始まるとか……クロミとの魔法対決は終わったし、ショートのドタバタになるのかな?


  ヤマトナデシコ七変化 #25「レディへの道」(最終回)。スナコがちっともレディになってないことに怒ったおばさんは帰国早々四人のところに殴り込み、つるし上げる。そしてスナコに数日後にひかえたパーティでお披露目をするよう説得するのだが、意外にも承諾したスナコ。その交換条件は「おばちゃんが普通の主婦になってくれたら……」。きらびやかでなければ好きなおばさんと楽しく過ごせると思ってだった。これまた意外にもすんなり受け入れたおばさんだが、そもそも普通の主婦を知らないおばさんは洗濯、買い物にも常識外れなゴージャスさを発揮。おまけにどてらを着ておでんを食べていてもエレガントさが染み出す様子に、スナコは「おばちゃんが普通の主婦になれないように、私も素敵なレディになんてなれない」としょげてしまう。
 おばさんはただ昔のようにスナコに元気になって欲しかっただけなのだが、自分の押しつけでスナコに嫌な思いをさせてしまったことに気付き、引き下がる。
 だが、おばさんをがっかりさせてしまったことにスナコが発憤。四人組に急ピッチでレディにしてくれるよう、頼み込む。

 四人とおばさんの攻防、となると思いきや、スナコとおばさんの話に。スナコは昔からおばさんが大好きだったし、おばさんは最愛の旦那が亡くなったときに幼いスナコが一生懸命なぐさめてくれたことから、スナコを大事に思っていた。
 結局、四人の特訓を受けたスナコだけどもやっぱり人前に姿を晒すことが出来ず、でもおばさんの結婚記念日は祝いたくて、怪しげなフード姿で四人(+乃依)と登場。おばさんはスナコが自分を大事に思っているとわかってそれだけで満足する。が、階段で転んでフードが脱げ、中から素敵なレディ姿のスナコが……が、転びかけたスナコを支えた恭平のまんぶしさに、いつも通り鼻血大噴出。おばさんはおばさんで「スナコをスーパーレディにするのよ!」とこれまで以上に張切り出す。それでこそおばさん、という感じか。
 絵柄や演出にクセがあったけども、悪のりながら安定して楽しめました。

[その他] えさ〜ら〜い、えさ〜ら〜い♪

 気がつかなかったけども、 こんなもの をやるんですな……気付いて良かった。しかし、ずらっと並んだ新メンバーの顔を見て、「あ、ココリコ田中が牧史郎か」と思ったら、ココリコ田中は三沢京介……いや、どう見ても勝呂誉ってより岸田森でしょう……


  関テレ除名で民放連「自浄」を前面 行政“圧力”回避へ産経 )。スケープゴート、に見えてしまうのは下衆の勘ぐりかな? ともあれ、業界がこれから変わるかどうかで本当に「自浄」してるか判断すべきわけで。
 とか言ってると TBSが番組の誤り認める  「朝ズバッ!」の不二家報道 ( 東京新聞 )。 「視聴者が誤解する可能性があった。ただ根幹部分に問題はなく、捏造などはなかった」。事実でないことを事実のように報道することを「捏造」と言います。自浄能力、ホントにあるの?


  「牛乳=有害」は根拠示せ…医師らが書籍著者に質問状産経 )。え〜っと、 サンマーク出版 ……これって風評被害として十分訴えられるんでね?


  下村発言―首相のおわびが台無しだ朝日 )。「  河野談話が認めるように、慰安所の設置や管理、慰安婦の移送に軍が関与したのは明白であり、慰安婦の生活は「強制的な状況の下での痛ましいもの」だったことは否定しようがない。」認めはしたけど、証拠がない、というのは事実。つまり、「証拠がない」という発言は何も問題はない。設置や移管に軍が関与したって、当り前やん。軍が民間に委託したんだから。それが「当時の法的に問題となることだったのか」というのが重要。合法でありかつ一般的に行われていたことなら、それだけを何故取り上げてるのか、ということになる。現時点では、特別問題がある、という行為の証拠はない、ということ。問題があるのは、「証拠がない」という発言を封じ、反論を封じ、議論を封じ、思考停止に陥らせようとしてるとも取れる行為の方でしょうね。


2007年03月29日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] 関テレ除名で毎日が

  社説:関西テレビ除名 番組制作の構造の見直しを毎日 )。いや、言ってることは正論なんだけど、毎日に言われてもなぁ、という気も。
 あと、「構造的な問題」というのも正しいのだろうけど、じゃ、なんでそんな構造になったか、という辺りまでつっこんでないのが、ツッコミ不足。少なくとも他人事のような顔する問題じゃないと思うんだけどなぁ。


  「朝ズバッ!」が不二家報道で捏造疑惑…TBSは否定サンスポ )。ま、自分の報道したことには責任持てぇよ、というのはさておき、「 みの氏は不二家報道の翌日の番組冒頭で、不二家について「もうはっきり言って、廃業してもらいたい」と言い放っているが、TBSは「『廃業を覚悟して不退転で臨んでください』という励ましの発言だったのでは」としている」。いや、それは無理がありすぎだろう。
 とりあえずTBSさん、廃業してください(励ましの言葉)


2007年03月30日(金) 旧暦 [n年日記]

[その他] わかっちゃいるけど……

 植木等が亡くなって三日、どうやら昼に追悼番組はあちこちやったらしい。無論、昼間では見れるはずもないが。が、現在追悼に植木等主演映画を流したのは「日本一のホラ吹き男」を流したテレビ東京系だけ……追悼番組も悪くはないだろうし、春の番組改編期になって急遽スケジュールを割り込ませにくい、ってのもあるだろう。けど、やっぱり故人を悼むには作品を流すのが一番だと思うのだけどなぁ。

[アニメ] コードギアス#23

  コードギアス #23「せめて哀しみとともに」。 ギアスの暴走により日本人を虐殺しだしたユーフェミア、ただギアスの命令に忠実に殺戮を行うユーフェミアを、ルルーシュは撃つ。スザクのランスロットが瀕死のユーフェミアをすくい上げるが、もはや打つ手がない。自らが何をしたかもわからず、行政特区日本のことを心配して息を引き取る間際のユーフェミアに、スザクは「行政特区日本は大成功だよ」と嘘を吐く。一方、ゼロはこの状況を最大限利用しようとキョウトの連中も吸収、「合衆国日本」の建国を宣言し、東京へと侵攻する。

 最終回だけど最終回じゃない。制作が遅れて二話分放送がずれ込んだから。本来放送されるはずだった最終二話、#24、25は夏に放送とのこと。
 で、内容だけども一応ネタバレなので反転。 ユーフェミアはルルーシュ自らが始末するが、すぐには死なず、スザクの目の前で息絶える。その前に、ギアスの命令に従ってスザクが日本人だったかと確認しようとするが、意志の力でそれを押さえ込む。ギアスがかかった直後にあらがおうとしたことといい、ルルーシュは単に命じられたのがユーフェミアにとって最も忌むべき行為だからだろうと理解したが、ギアス能力が暴走した際には能力の性質が変化するらしく、CCはそれを危惧している。また、ゼロへの復讐を誓うスザクの前に「VV(ブイツー)」と名乗る少年が現れる。CCと同等の存在? ユーフェミアの日本人虐殺を追い風に打倒ブリタニア帝国にレジスタンスが蜂起したことで事態は混迷。戦火が迫る東京ではヴィレッタが扇の女と言うことで襲われ、ユーフェミアに偏愛を向けていたニーナはユーフェミアの死にショックを受けつつも、何かナイトメアをいじる。いくら天才とはいえ、そんなに急に何かできるんかいな。なんか「一晩で手編みのセーター」並のコワサ。それを言ったらあっという間に軍団を整えるルルーシュたちも相当に時間的に飛躍があるんだけど……オレンジ卿も「おはようございマシタ」と妙におかしくなって復活だし。
 てなわけで真の最終回は夏までお預けですか。


2007年03月31日() 旧暦 [n年日記]

[その他] まあ、いつものことか、と言えばそうなんだけど

  自衛隊初 PAC3配備『北の脅威』でなし崩し東京新聞 )。ざらっと読んで面白かった部分を。
  その一人で無所属の山下修子市議は「事前に発射が知らされず、命中しても破片がバラバラと住民に降ってくる。逆に『敵』の攻撃の標的となり、危険性は増すばかり。住民不在の安全保障だ」と憤る。
 は? この方何を言ってるんでしょう……? 事前に発射が知らされないって、そんな時間的余裕はそもそもないでしょうし、住民が「ダメ」と言ったら、他の地域への被害もOK、ってことでしょうか? 「破片がバラバラと……」ってのも、冗談で言ってるのでしょうか? わけわかりません。もし「破片が降ってくる」としても、破片とミサイル、どっちが降ってくるのがマシだと思ってるのでしょうか? 攻撃の標的になる可能性については、なんの軍事的意味もない場所よりは確かに高いでしょうね。でもなんで標的にされるのかと言えば、存在すると不都合だからでしょう? つまり、全体としては相手のデメリットとなり、攻撃の抑止力となる、という考え方ができるでしょう。なんなんだろねえ。批判はいいにしても、もうちょっと相手側に通じる話をしていただきたいところ。
   この点について、立命館大の藤岡惇教授(米国経済論)は「米国にとってはグアム、ハワイ、本土の防衛が主眼。日本人の暮らしを守ってくれるという見方は『幻想』だ」と断言する。
 いや、「日本人の暮らしを守ってくれる」というのは「幻想」はいいですが、軍事協調の意味を根底から否定されてるんでしょうか、この方?
 この説にNPO法人「ピースデポ」の梅林宏道代表は次のように反論する。

 「国際社会では兵器に防衛、攻撃の区別はつけられないのが常識 は? 初耳です。MDの設備で日本が中国を「爆撃」するとお考えなのでしょうかね? 以下の部分をみると、どうもそうおっしゃられてるようです。
兵器は配備の文脈で解釈される。中国、北朝鮮は米軍包囲網の脅威にさらされていると感じている。
 「包囲網」に驚異、ってより、それは抑止力としての「軍事協調」が有効に働いてるってことでは? 驚異だから攻め込む、という単純思考?
 いや、批判はいいけど、何が言いたいのかわからないのは、ちょっとねえ。(ある意味わかりやすいけど)


  政府「軍命」隠滅か沖縄タイムス )。「 「軍隊は住民を守らない」という教訓は」。教訓っつーか……軍隊の役割は「相手に対して打撃を与える」ことであるのは当り前なのだけど……それが大きな視点で相手への抑止力になったり、国益という形で国民に還元されるということにすぎない。そもそも軍隊の目的を不鮮明にしたまま批判を展開するからおかしなことになるんだよなぁ。批判をするなら定義を明確にしていきなさいって。


  低炭水化物ダイエットの“リバウンド”?パンなど大売れ産経 )。「 米国人は少し前まで炭水化物を控えたダイエットに夢中だったが、好きなものを食べられない生活にやや疲れ気味。特に子どものころを思い起こさせてくれる手作りのパン、ケーキ、パスタ類の味にひきつけられるようで、その消費が増えている。」。やっぱアメリカ人にダイエットは無理なんだ、とか偏見に満ちた言葉で締め。チーズとマカロニて……

[アニメ] いろいろ

 番組改編期で最終回ラッシュだからなぁ。
  セイントオクトーバー #12「ロリ純愛!ソフィアの愛は超輝いて…」。あらまあ、OPに出てるキャラが一人退場……しかも主人公にトラウマ植え付けて。(二度目のジャッジメントで消滅すること前提で復活カードを渡した)クルツ社長が一番悪いんでしょ、というのは身も蓋もないけど、小十乃たちも無邪気に力をふるってたからなぁ。ヨシュア君が早々に正体バレで「人間ではない」ということを明らかにしてしまったけども、この辺は深く突っ込まれるんだろうか? 人間でないから言っても詮無いけど、やってることは結構えげつないものなぁ。
 しかしクルツ、これまではオトボケが前面に出てたけど、今回はかなり嗜虐的な面が押し出されてきてて、雰囲気変わりそう。


  銀河鉄道物語 永遠への分岐点 #24「遙かなる誓い」。別次元で父・渉と再会する学。渉はその次元で「悪魔の機械」を操って人々を苦しめる悪魔と呼ばれていた。だが、「悪魔の機械」の正体は実は銀河鉄道管理局が異次元に送り込み暴走していた次元掘削機の実動機だった。そして、渉はその次元掘削機に取り込まれてしまっていた。
 父との再会、そして再度の別れ、というわけで、第一期に比べれば小振り感はありますが、結構綺麗に落ちたかと。個人的にはケフェウス小隊のローレンス隊長が冷たい印象から熱い男に転換したのが、結構良かった。いや、ケフェウス小隊のコーリーがいいってことではないですよ? 全然。
 しかしこの調子なら、有紀学でもう一期作れそうだ。


  武装錬金 #26「ピリオド」。ほぼ原作通りの幕引き。手堅い作りですが、ちと月面決戦をもっとガッツンガッツンやってほしかったかなぁ、と。その分、パピヨンとの逢瀬に割かれたのかもしれないですが。エピローグ自体は原作の時と同じで「無難にまとめた」という印象なのだけど、やっぱパピヨンの顛末は結構良いと思った。作者の「こんなもの」という自己規制が強くって、パピヨンのようなはじけっぷりがほとんどでないのがやはり惜しい。しかし、毒島の素顔(全部)と、剛太とちーちんのフラグ立ちは無しなのね。


  スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ #25「ディバイン・ウォーズ」。シリーズ前半は、宇宙からの侵略者が相手のはずなのに地球人同士でのごたごたばかりで、正直なにやってるかわからなかった。後半は、ちょっと面白くなってきたけど駆け足気味でやっぱよくわからない部分が……イングラム少佐がどういう位置づけの人物か、検索して「スーパーヒーロー対戦」のプレイヤーキャラだということを知ってようやくなんとなく理解できたし。ちとバランスやら構成やらが惜しいシリーズでした。後半の展開を全編でやって、きちんと伏線とかを張ってくれればなぁ。


  デジモンセイバーズ #48「完全決着!さらばケンカ番長」。イグドラシルが結局なんだったのか、というのは結局謎だったけど、デジモンたちが人間の想いに応えてデジモンワールド・人間界両方を救うのに集結するのも、安易に「相互理解」とか「軌跡」に頼らず、「デジモンは人間の想いに反応してしまう」という設定を使っていて、「ああ、なるほど」と思ってしまいましたですだよ。
 まあ、ロイヤルナイツたちも結局デジモンと人間たちの側に立ってイグドラシルに敵対したし、デュークモンが最後まで悪者じゃなくって良かった。
 で、最後は結局マサルはどこまでもケンカ番長ってことで……一体何年デジモンワールドで放浪してるんだ?


 ひとまず今日はここまで。