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2007年03月01日(木) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 秋雨の中で渡します

 必殺シリーズ第二十弾「必殺渡し人」第十三話。テレビ東京系11:35からの「 時代劇アワー 」にて放送してました。最終回。
 将軍の乳母お弓の方の手引きで将軍をたぶらかし大奥入りが決まった両替商大黒屋の娘・みよ。大黒屋はお弓の方と手を組み、娘を介して将軍家御用達になるつもりなのだ。だが、尻の軽いみよはこれまで五人の男と寝ていた。これが将軍の耳に届けばまずいと、確実に口封じをするためにお弓の方はその五人の抹殺を画策する。
 それから暫く後、お直に付き合って子宝祈願の夜参りに来ていた惣太は、忍が誰かと会っているのを見かける。次の日、男がかまいたちに遇って死んだという話が流れる。その一人で終わりではなく、月の晩にばかり、次々と三人も殺されていた。もしや忍の仕業では……と惣太は疑うが、問いただす事が出来ない。
 そんなとき、同じ長屋の三太のところに、助三という男が飛び込んでくる。彼はみよと付き合いがあった男で、かまいたちに遇った三人がお美代に聞いた、お美代の他の男たちだという事に気付いていた。その時聞いた四人のうちもう一人である三太に、何か変わったことが起きてないか手綱に来たのだ。三太はかつて一度だけ、過ちを犯してみよと寝ていたのだ。
 不安が頭をもたげる三太を尻目に、助三がかくまってもらいに飛び込んだのは友達である大吉の家。大吉も殺しの手口の話から忍では、と疑い、惣太たちと相談する。しかし、家を空けている間に助三は殺され、三太も殺されてしまう。
 惣太たちの疑いに、忍は手口を見ると利き手が自分と反対だと説明する。忍の手口を真似た別の殺し屋がいるのだ。しかし、三太の妻おくみが三太の言っていたことと大吉から聞いた助三の話から、大黒屋がやったことだと気づき、大黒屋に恨みをぶつけに行ってしまう。
 最終回なので解散話。って、解散話にするためにヤバイ相手(大奥)を相手に設定するが、お弓、始末されてないよなぁ……口封じの始末を言いだしたんだから、一番悪い奴じゃん。大黒屋一家も殺しによる口封じをあっさり受け入れるし……やっぱ悪人の軽さがなぁ……
 で、お弓の方と大黒屋の依頼で男たちを次々と消していく殺し屋だが、その正体である蘭法医・夢野玄定は忍の元恋人。忍が裏稼業に入るきっかけになった母の敵である同心殺しの時、忍は彼の前から姿をくらましていた。何も告げられず忍に裏切られたと思った玄定はその恨みから身を持ち崩し裏稼業へ。その世界の噂で忍の真意を知ったが、既に玄定は殺し屋稼業に身も心も染まりきってしまっていた。
 人を殺しても、それで稼いだ金でもっと多くの人を助けている、と言う玄定に、それでも殺された人は帰ってこない、と対決する忍。
 過去の因縁と決着をつけ、将軍の肝入りだったみよ殺しの犯人を求め町方が江戸中を血眼で探してる中、渡し人は解散し、惣太もお直を置いて江戸を立ち去る。
 結構強引さもある展開なので「おいおい」とも思うが、夫、友人夫婦、雇い主が一斉に消えてしまったお直が「これは夢や……」と泣いてつぶやくのは、お直を中心に日常のやりとりが展開し、長屋の人情味あるかしましさが繰り広げられていったので、さみしいとしか思えない。
 この時期の必殺は定型に入ってきていて悪人の人物造形も薄い。渡し人もその欠点を抱えていて、かと言ってうらごろしのような極端なまでの恨みの叫びや、仕舞人のように本田博太郎の怪演技を得てもいない。だが、その分惣太・お直夫婦を中心にした夫婦のやりとり、そこで見せる長屋の風景がひとつの見所になっていた。いろいろ詰めが甘いと思うところもあるけども、いよいよバラエティ化していく仕事人が捨てていったしまったものが見られ、それはそれで楽しかった。

[その他] 小耳に挟んでいたけど

  映画・蒼き狼:「制作権を侵害」と角川事務所を提訴毎日 )。前に人から角川春樹が企画を横から掠め取ったようなことを聞いたけど、その話の通りだなぁ。モンゴルをバカにしてるとしか思えん。さっさと裁判でけりを付けて欲しいものです。


  早い話が:CIAは知っていた=金子秀敏毎日 )。記事自体は結構前に出てたけど、CIAも案外マヌケというか……多分十人に聞いて十人が「信じる方が悪い」と答えるだろうに。しかい、このコラム、相変わらず何を言いたいかわからないけど、言いたいことをはっきり言わない気持ち悪さがありますな。
 言いたいことがあるなら、はっきり言えばいいのに。言うとまた苦情が殺到すると懸念してるのかな?


  宇都宮日記 苦い歴史の貴重な証言朝日 )。まあ、歴史から学び取れる教訓は学ばねばならないのは確かなんですが、タイミングとかいろいろと、どこの国の新聞の社説だろうかと、相変わらず……


 アニメ感想とかは、渡し人感想も終わったので、また通常営業にぼちぼち戻ります。先週末はちとイベントがあったんで、週末の時間で録画消化も進まなかったので。


2007年03月02日(金) 旧暦 [n年日記]

[読書] 零式/海猫沢めろん

 え〜、作者名こんなんですが、ハヤカワJAです。
 およそ60年前、アメリカ大陸の帝国に敗れ属国になった皇義神國。原爆を緒とされ激減した神國人は壁で覆われた居留地に押し込められ、ある者はかつての栄光の残滓にしがみつき、ある者は全てを否定し投げやりな生を送っていた。
 そんな中の一人、少女朔夜は賊(トライブス)を否定した父を否定するために賊として時代遅れのガソリンエンジンのバイクを駆っていた。だが、ある日大怪我をしたところを終戦後自決した神皇とうり二つの囚われの少女・夏月に介抱される。助けてもらいはしたが、なれなれしい夏月を疎ましがる朔夜。しかし、夏月の「飼い主」である忌三が神国の復活を企てる組織「大零翼賛会」とつながりがあったことから、夏月と、大零翼賛会と、神國復活のシンボルとして忌三が地下に隠し持っていた「零式戦闘機」に関わることになる。
 SFマガジンに前後編で掲載された中編を大幅に書き足し、刊行されたらしい。SFマガジン版は読んでないので比較は出来ない。以下ネタバレ反転。
 正直、読み始めて数ページで「うわ、勘弁してくれ」と思いました。
 「緋の丸」、「無者」、「鎧虫」……なんつーか、ヤンキーとオタクの中間がつづったような妄想みたいな語や設定が展開してくのですよ。「うわ、しまった」と思いましたですよ。
 でも、話が中盤にさしかかり、大零翼賛会の企てたクーデターが実行に移っていく事で物語は本題に入る。  が夏月の胸に、自分の死と連動して心停止する装置を埋め込んだことが発覚。実は夏月の境遇が自分と似ていることに気付いた朔夜は、唯一菜月を助ける手段として、「十分以内のうちに  壁から十キロ離れる」という無茶な条件を実現しようとする。そのためにカスタムチューンされた零式のエンジンを大型バイクに乗せ、走る。ひたすら走る。
 正直言ってその疾走の展開こそがこの本の全ての意義と言っていいと思う。勘違いヤンキーが作ったような設定も、恥ずかしいネーミングセンスも、どこかに吹っ飛んでしまう。要はそこだけに価値を見いだせるかどうかでこの本の評価は変わると思う。
 で、ほめなきゃいけないところはほめたので、「いかんなぁ」と思うところを。
 上でも書いたけど、ネーミングセンスが厨臭い。だけならいいのだが、日本を模した「神國」にまつわる設定が、なんというか、ピントを外しまくっている。
 作者後書きには「なぜこんなに変化してしまったのかというと、新しい世代から見た戦後というものを考えたときに、米国に関する考察が必要となり」と書いてあったので、これは作者なりに現在の(米国及び)日本の引き写しなのだろう。だが、勉強不足としか言いようがない。勉強不足の私が「勉強不足」と言うのだから、かなりのもの。「国」というものの「構造」と「歴史」に対する考察が徹底的に欠落しているのが原因か。別の材料で見た目だけ似たようなものを作ろうとして失敗したものを見る感じ。
 もう一つ、軽く引っかかったのは台詞がぎりぎりでカッコつけになってしまってるところ。まあ、ノリで押し切ってるからこれでいいと言えなくもないけど、個人的な好みからは外れる。
 しかし、ハヤカワJAでこの路線だと、どうしても「マルドゥック・スクランブル」と比較されてつらいだろうなぁ。

[アニメ] ロケガ#2と少女コゼット#8

  ロケットガール #2「アッセンブリ-assembly-」。父親を捜す手伝いをしてもらう交換条件に、ゆかりは那須田の元でアルバイトをすることになる。そのアルバイトとはなんと宇宙飛行士。「猿でも出来る、機械の前で座ってるだけの簡単な仕事」と騙されたが、耐G訓練、逆ポーランド方式の関数電卓、果てには宇宙服の採寸のために恥ずかしい検査まで……最後に単独踏破訓練をやらされるが、パラシュートが風で流され、原住民のタリホ族の村に不時着する。村人に取り囲まれるゆかりの前に、日本語を話す娘・マツリが現れる。ところがマツリとゆかりには意外な因縁が……

 第二話にして父親発見。つか、ふらっと失踪し、原住民の首長になってるってのは原作通り。現地で娘まで出来てるのも原作通り。けど、いい加減なダメオヤジ加減はいや増してる。ホントダメだ、このオヤジ。w
 見所はしごかれまくるゆかり。「これってホントに宇宙飛行士に必要なの?」という訓練も……ガバなんて女子供の手に合わないものじゃなく、もっと使いやすい銃があるだろうに(って、そういう問題じゃない?)。
 いや、普通は裸でいじられまくるゆかりがみどころなのか。それより、逆ポーランド演算の計算機ネタが、やっぱ笑ってしまった。嫁入り前なのに、普通の電卓が使えない身体にされてしまったのね。よよよ。
 今回からOPが付いたけど、映像は本編からの使い回しで、制作がタイトなんかなぁ、と。  そういや、ゆかりの声が仙台エリ嬢だったのだな。野尻さんのプッシュか?


  少女コゼット #8「お母さんのスカート」。テナルディエが送る手紙のせいで小銭を巻き上げられ続けるファンティーヌ。つづられてるコゼットの近況が嘘だとも知らず、宿もないままなけなしの金を送り続ける。コゼットにスカートを買ってやるための金が必要だと言われ髪を売って工面するが、それが災いしまだ小金を貯め込んでると思われ、さらにたかられる。乞食同然になりながら日雇いの仕事で養育費を工面するファンティーヌだが、具合が悪いのを押して行った仕事先で、ようやく貯まった金を盗まれてしまう。狂乱したファンティーヌはもはや誰も信じられなくなり、仲間たちのところからも飛び出てしまう。

 ファンティーヌの没落っぷりがすげえ。原作だと身まで売るそうだから、それよりはマシと言えばマシだが……あれだけ穏やかで優しかったファンティーヌが、誰も信じられなくなり、みずぼらしい身なりで町を徘徊する。アランがたまたま彼女の吐くマドレーヌへの恨みを耳にし、そのことをマドレーヌに報告。マドレーヌはそれが報告のあった工場から解雇された女性と知り、何か行き違いがあったのではとファンティーヌを探す。けど一足遅く、ファンティーヌはたちの悪いいたずらをした酔っ払いに殴りかかったことで警察に引っ張られることに……
 ファンティーヌにいやがらせをし、追い出した工場の女工たちも、ファンティーヌが家も追い出され仕事も見つからないと聞いて後悔の表情を見せる。そんなことになるとは思ってなかったんだろうなぁ。


2007年03月04日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] ゲキレンジャー#3と電王#6

  ゲキレンジャー #3「シオシオ!そうじ力」。激獣拳を習い始めたばかりだが、早くレツやランと同じ修行がしたくてたまらないジャン。新しく現れたバッファロー拳を使うリンリンシーに力で破れ、その想いは募る。だが、そんなジャンにマスターシャーフーが課した修行は、ただのぞうきんがけだった?

 「強くなりたきゃ掃除しろ」は古今洋の東西を問わず、修行の基本なのですな……ってそんなわけあるかー!w いや、武術の心得とかはなんとか、いろいろあるでしょうが。鉛の重しが入ったぞうきんでは床が傷だらけになりそう……それ以前に、まともに絞れないと思いますが。
 まあ、つまらないと思えることでも、ちゃんとやりましょう、ってことでしょうかね。
 しかしゲキトウジャーは上半身や下半身をぐるぐる回す技ばっかだなぁ、と思ったら、おもちゃの腰が電動でぐるぐる回るようなギミックなのね。


  仮面ライダー電王 #6「サギ師の品格」。イマジンに逃げられ戻ってきたモモタロスは早速ウラタロスと喧嘩を再開するが、ハナに一喝されて大人しくなる。ウラタロスはハナもたぶらかそうとするが、シビアなハナにはウラタロスの話術は通用しない。
 しかし、ハナがいなくなった隙にウラタロスは良太郎とモモタロスを騙し、良太郎の身体で外に出てしまう。それを知ってハナは激怒、ウラタロスと良太郎を見つけるが、サッカークラブの少年たちを襲うイマジンと関わりがあるらしい少年も見つける。ウラタロスは口をつぐんだままの少年を尻目に、イマジンの契約者を知ってると言って良太郎の身体をまた使うのだが……

 新しく良太郎に取り憑いたウラタロスはどうしようもないサギ師。お人好しな良太郎はもちろん、根が単純なモモタロスもあっさり欺されてしまう。
 しかし、イマジンの出す被害を余所にまたハナを欺してデートに誘い出そうとしたことでハナが大激怒。良太郎の持つパスを、ウラタロスと共有するかどうかを、良太郎に迫る。もし共有を認めなければウラタロスは不正規乗車ということで追い出されることに……しかし良太郎は、「あの子に正直に話させるために、わざと嘘をついてハナさんに叱られたんだよね?」とウラタロスとの共有を認める。
 ウラタロスもひたすら他人の行動を善意に解釈する良太郎に何かを感じたのか、クラストイマジンに不得意の水中戦にひきずりこまれたモモタロスに変わってライダーに憑依、電王ロッドフォームに変身する。ロッドって、釣り竿も確かにrodだけど……で、そんなロッドフォームの得意技は、水中戦以上に口八丁の心理戦、つか、単なるひっかけなんだけど、人を食った態度なりに、こいつはこいつで自身の矜持がある模様。
 でも、「特異点」に取り憑くと取り憑いた相手から離れられず、運命を共有するという「デメリット」だけではなく、「メリット」もあるそうだけども、そのメリットって?

[アニメ] コードギアス#19と地獄少女二籠#19

  コードギアス #19「神の島」。って、いきなり南の島に飛ばされてるんですけど? ルルーシュはユーフェミアにあっさり正体がばれ、久々の語らい。スザクはカレンの正体を知り身柄を確保するけど、まあ、いつもの天然で。で、この島はCCやギアスと何か関係があるらしい。なんだか話がいきなり飛びすぎでまだ理解できてないけど、ブリタニア皇帝もそのギアスと関係ある何かを求めている?
 で、その何かに関係した遺跡がらみが今回の主題か。ルルーシュは遺跡の分析に用いていた試作幾ガウェインを奪取して逃走。ランスロットとガウェインだから、対決は必至、ってことか。で、クロヴィスは全く無能ってわけではなくって、ある方面では才能を発揮してたらしい。だから若本声の皇帝も総督として認めたんだろうけど。
 しかし一番ひどいのは、死にたがりに「生きろ!」とギアスの命令をかけたことだと思ふ。生き地獄だろう、それは。


  地獄少女二籠 #19「湯けむり地獄、旅の宿」。いや、今更だけど、このサブタイトル名のセンスはどうかと。それはさておき、今回は輪入道の過去話。未練から妖怪化して人々を脅してた輪入道が閻魔あいに出逢い、その仕事を手伝うことになった経緯が描かれる。惜しむらくは現代と過去が構成と美術的に区別が付きにくかったことだけども。
 その他は過去では温泉宿を潰すための恨みの依頼だったのに、その時点では宿は潰さず、逆に現代では宿を残すためにした依頼で宿が潰れてしまったりとか、過去での依頼主と「地獄流し」の相手の子孫が、現代では立場が入れ替わってたりとか、輪入道がおらずてくてく歩いて地獄流しに向かってた昔の閻魔あいだとか(おい)、いろいろ楽しかったです。
 温泉に入浴剤ネタは、ちとネタの鮮度的に微妙だったけども。


2007年03月06日(火) 旧暦 [n年日記]

[その他] 同ツッコミ多数予想

  「慰安婦」発言 いらぬ誤解を招くまい朝日 )。いやあ、多分あちこちで突っ込まれてるだろうなぁ……他人と同じ事は今更言いたくないですよね……でも、言っちゃおう。
「お前が言うな。」
 どの面下げて朝日新聞の看板でそういうこと言うかなぁ。まず自社の広めた「嘘」を収拾付けてから言おうね。


 ちょっと前のニュースだけど 月刊少年ジャンプ、休刊朝日 )。普通週刊少年誌の月刊版とか、本誌に対する増刊とかは、ある程度本誌に対してのバッファー的な働きを持つ。週刊連載の新戦力を蓄え鍛える場だったり、あるいは週刊落ちした連載の受け皿だったり。月ジャンはまったくそういう役割は担ってなかったからなぁ。
 でも、惜しい連載も結構あるんだけど。う〜ん。

  世界へ好影響、日本がトップ=中韓では「否定的」−国際世論調査Y!hl )。だから日本がすばらしい、ということでは全然無いですが、某二国の調査結果の浮きっぷりがかなりのものですな……


 ところでイラン情勢、ますます深刻化してますな……イランは攻撃されると困るんだよなぁ。キアロスタミ監督とかいるし(ってそれだけかい)。ってのは冗談にしても、文化度も民主度も中東では高いイランを攻撃しても、混乱を招くだけではあるんですけどね。ただ、アメリカも世間で言われてるほど「他国の平和を考えてない」わけではない(自国の利益と結びつく限りは)んですけどね。このままだとイランが、ってより中東がひどくえらいことになるので、アメリカが動かざるを得ない、って面もある模様。一つの国でも内部に複数の利害団体が存在しますしね。つまりあの団体があの国のあれとあれで(以下略)
 だから「これだからアメリカは!」と単純な反応もどうかと。

[アニメ] まなびストレート#8とひまわりっ!!#8とMaster of Epicちょっと

  まなびストレート #8「わたしたちのうた」。学園祭実施の条件として愛光学園理事長から「一週間内に全校生徒の70%の署名」を提示されたまなび。生徒会メンバーと共に必至の署名活動を行うのだが生徒たちの失った熱は戻らず、空回りのまま過ぎていく。むつきと芽生は手応えのない活動に戦意を消失、生徒会室はまなびとみかんの二人きりになってしまう。しかし、伏兵である桃葉が愛光学園が制作した新校歌の放送をジャック、生徒会メンバーが学園祭に奔走するドキュメンタリーを流す……

 「わたしたちのうた」ってのは、聖桜学園校歌。イージーリスニングっぽくって校歌に聞こえない校歌との対比で、桃葉の流したビデオのBGMに使われる。いや、あれもちょっと校歌っぽくないんだけどw でも、理想だけで実態と乖離したイメージソングより、ちょっと泥臭い感じの校歌が生徒会活動と流れる方が、説得力はあるよなぁ。そうはいかないのが世の中だけど。愛光はだてに経営努力はしてないってことか。
 つってもどちらかといえばこれは桃葉の生徒会メンバーへのエールで、生徒たちへはあまり影響なし。そんなもんだよなぁ。でもそれでもちょっとだけ、署名が集まり出す。
 巨象に立ち向かう蟻のような彼女らの奮闘ぶりを見守るのは学園長。かつて愛光学園生徒、そして生徒会長だった彼女も、学園寮閉鎖に対し、立ち向かったことがあった。つか、正直当時と体形違いすぎなんですが……あと、東大駒場寮かなんかでスカイ! まあ、イマイチ頼りにならなくて見守ってるだけの学園長だけど、大人が手を出してどうこう、って話では確かにないからなぁ。成功するにしても失敗するにしても自分たちの手でやり遂げて欲しい、ってことだろうか。
 でも、今のままだと署名集まらないけど、どうするんだろう?
 それと、何気にみかんと芽生の考えた学園祭のスローガンが、署名活動のチラシに……


  ひまわりっ!! 「昨日の友は今日の敵」。隼人が借金を作るきっかけになった友人・小太郎が登場……耳だけ。敵組織に何故か捕まり、透明人間の実験に失敗して耳だけが見えてるという変な身体になってしまった小太郎。助けを求められ、隼人とひまわりは小太郎を追っ手から救出するが、その小太郎が持っていたノートPCにはとんでもない秘密が……
 って、隼人は決してたまたま学園に来た訳じゃなく、来るようにし向けられてたってことか。小太郎は重要なことは何も知らずに、バイト感覚でそれを手伝ってたけど隼人と悪友だったのもまた事実の模様。隼人は欺されてたと知っても小太郎を庇うし、安全なところに逃げようとしてた小太郎も、ツキヨ姫の言葉に諭され、隼人のピンチを救う。
 で、小太郎の秘密ってのは、小太郎の子供の頃の記憶は実は作られたものということ。お好み焼き屋のみっちゃんの記憶も作られてたんか? だとしたら、「女の敵」呼ばわりされたのは、呼ばれ損だなぁ(そういう問題ではない)。隼人ってダーツ以外に特に取り柄がないんだけど、そんな大層な秘密を抱えてるの?
 一方、そのノートPCにはひまわりの幼い頃の記憶も……ひまわりも隼人と同様? やつがしら校長が「組織」の裏をかいて武智先生と何か画策してるらしいが、そうすると一期冒頭の救出シーンも作られた記憶?


 で、 Master of Epic 、(実はまだ見てたんです)露天商のヒューマンPCとパンデデモス(女)のコント、なんでパンデモス(女)が「ミナミ」なんだと思ったら、男の方が「カッちゃん」かいな。サ○ダーバ○ドネタといい、微妙なところをついてくるなぁ……
 げらげら笑うってものでもないけど、ネトゲやチャットの「非常に狭い身内の楽屋話」感はかなり出てて、実は結構それなりに時間をつぶせる。あと、高島雅羅とか郷里大輔とか井上和彦がアホな役やってたりするし。特に萌えキャラを演じる高島雅羅なんて余所で見れるもんじゃねえw


2007年03月07日(水) 旧暦 [n年日記]

[読書] 詭弁論理学/野崎昭弘

 一部では有名だけど、知らない人が見ると「詭弁を上手く言うための論理の本」と思われるかもしれない。が、どちらかと言えばむしろ、日常の議論ややりとりにおける「詭弁」を場合分けし、「どこかおかしい気がするが、どこがおかしいのかよくわからない」というようなことを、どこがおかしいか、論理的に示していく。
 本書の目的は、
なまじ「議論上手」になって人に嫌われるよりは、天分を生かして「話上手」になるか、あるいは「勝てなくても良い」という前提で議論を楽しむ「ゆとり」を身につけたほうが、はるかに好ましいのではないかと思う。この「ゆとり」を人々(私自身を含む)のために、本書は生まれた。(はしがきより)
とある。詭弁をいくつかの場合分けはしてるものの、分類そのものが目的というより詭弁のどこが詭弁なのかを見分けるパターンを提示してるという感じ。
 そういうパターンをパズルやクイズを交えながら明快に説明していく。その詳しい内容はここには記さないが、読んでると昭和51年に出版された本だというのに、適用上は現代でも内容にほぼまったく過不足ないところが、大したものと感心すると同時に人間がいかに進歩してないか、進歩しないものかを思い知らされる。ネット上における「おかしなことを言う人」の言ってることはたくさんあるから、逆に目にしやすくなってるかもしれない。
 詭弁のパターンについては一々書かないが、詭弁に乗せられない、詭弁をうっかり使ってしまわないための「正しい議論のための原則」が記されてるのでそれをむしろ引用したい。
【原則1】無理やり説得しようとするな。
 無理を通そうとしたり、思いつきを口にしたりすると、かえって失言をして、議論がもつれることがある。また、いかに「当り前」と思えることでも、好き嫌いや人生観が関係するようなことについては、相手の趣味や判断を尊重しなければならない。もちろん、自分の考えにも(健全な常識に反するところがない限り)自信をもって、たやすく譲る必要はない。
【原則2】時間を惜しむな、打ち切るのを惜しむな。
 議論は一歩一歩、お互いに一致できる点を確かめながら進めるとよい。そのように手堅く進めれば、論理のごまかしには、たいていダマされないですむと思う(相手がすばやくたたみかけてきたら、要注意である)。(中略)
【原則3】結論の吟味を忘れるな。
 結論の現実性(実例にあてはめたときの、意義あるいは蓋然性など)、弱点などをはっきり認識しておくことは、何時の場合にも重要である。また健全な常識(道徳的、論理的)に反する結論は、どんなに輝かしく見えようと、勇気をもって捨てなければならない。(中略)
【原則4】「わからない」ことを恥じるな。
「わからない」ことを恥ずかしがる人は、論理の飛躍や二分法の押しつけに、簡単にダマされてしまう。いつでも「わかった」ところまで戻り、議論をやりなおしてもらう逞しさを身につけておけば、詭弁などにめったにやられるものではない。(p121-122)
 自分も肝に命じたいところの多い原則である。

[アニメ] ゴーストハント#21とヤマトナデシコ七変化#22

  ゴーストハント #21「FILE7 血ぬられた迷宮#4」。 ウィンチェスター・ミステリー・ハウス ばりの迷宮の美山邸。その中で起こった連続行方不明事件を解決しようとする渋谷サイキックリサーチ。でも本当の目的はその調査に一緒に訪れていた、超常現象の権威オリヴァー・デイヴィス博士の偽物の正体を暴くこと。って、まさかそっちだとは……美山邸の事件は本題ではなかったものの、二人の犠牲者を出し麻衣もそのまま引っ込みたくはない。しかし相手は霊障を通り越し悪霊化して殺人を繰り返す存在。そして正子まで浚われてしまう。
 正子がうっかり一人になってしまう経緯が、なんつーか……「麻衣はナルに名前で呼び捨てにされるのに、自分はされたことがない」とすねてだなんて理由とは、テラカワイスw とはいえ、生前の生への執着が死後も残り若者をさらい殺し続けていた悪霊につかまりヤバイことに。麻衣の予知夢で正子がいた場所がわかりどうにかたどり着き危機一髪救出。行方不明者の遺体も……で、結局悪霊は祓えず、邸を焼くか朽ちるにまかせるしかないってのが、まあ、限界を持った人間らしい、リアリティのある解決法ですが、それでええんかってえか、それしかないんだろうけど。


  ヤマトナデシコ #22「羊の皮をかぶった王子様」。外見と性格から誰からも愛玩動物扱いされることに不満の雪之丞。そんな雪之丞にかっこいいばかりにしたくない苦労をしている恭平がうっかり「かっこいいよりかわいいの方がいいだろ」となぐさめたばかりに、二人は喧嘩に。ところが、恭平が謎の一団にさらわれてしまい、武長、蘭丸、雪之丞(とスナコ)は恭平の救出に向かうのだが……

 恭平をさらったのは、中学時代恭平の通学ルートだった商店街の人たち。恭平効果でにぎわっていたのが、一転不況になって商店街復興のために恭平を使おうというハラ。しかし、その方法が「ゴォスゴォス、ロォリロォリ」の降霊術って……ゴスロリしスターズ、一体どこまで手を伸ばしてるんだ?
 本来ならスーパー化して恭平を救うはずのヒロインの(それってヒロインの役割か?)スナコも、降霊術の小道具に興奮しまくり、恭平そっちのけでリアル八頭身モードで驚喜しまくる。いや、もうヒロインどころかヒーローの扱いでもないし。謎の物体扱い。
 で、商店街の一員と勘違いされて一味に紛れ込んでた雪之丞が恭平を助けるのだけど……精一杯虚勢を張って見栄をはるのだけど、それが商店街の面々を萌えさせてしまう(笑)。ガッツあるぜ、少年、なのだけど、まあ、これも実力なのかなぁ……本人的にはえらく不本意でしょうが。
 しかし、お嬢様の名前って今回初めて出てきたんだっけ? 以前テロップでは「お嬢様」としか出てなかったような。

[その他] メモ的に

 明日、メ〜テレで再放送中の「必殺仕事人V」に、「主水、キン肉オトコに会う」をやるわ……うわー…… *1
*1: 「キン肉マン」の作者ゆでたまごがゲスト出演したという回。


2007年03月08日(木) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] セイントオクトーバー#9とロケットガール#3

  セイントオクトーバー #9「ロリ潜入!その時、TVに映った超大物が!」。スタルクの話でリバース社が黒幕ではないかと疑った小十乃たちは、リバース社に潜入捜査しようとするが、マヌケな方法ばかりで失敗。そんなときアルティシアが司会を務める占い番組にリバース社のクルツ社長が出演すると聞き、無理やり番組に潜入させてもらう。

 いや、潜入ってもうちょっとこそこそやるものじゃないんですか? バレバレ以前に、隠れる気がないというか。三咲が根本的に潜入に向いてない性格をしてるけど、他の二人も根本的にどうしようもない……って、今までそれでよく探偵業なんてやってたなぁ……
 それはそうと、この時点で敵味方お互いに正体がばれたわけだけど、展開早いというか……身元が敵にわかってたけど何故かそれを利用した攻撃をしてこなかったプリキュアみたいな展開になるのか?
 今回もソフィアはいじられ役だけど、野心むき出しのせいか、イマイチかわいいと思えない……アッシュは何故か小十乃が気にかかってるようだし、まだなにか秘密があるのか。
 そういや、今回は変身しなかったな。


  ロケットガール #3「ランチパッド−lunch padー」。連日の訓練に加え体重管理のための厳しいカロリー制限に耐えかねたゆかり、ついに逆ギレして「体重が増えれば宇宙に行かなくて済む! バックアップクルーのマツリが行けばいいんだし!」とこっそり間食をし出すのだが……

 なんにでもマヨネーズとケチャップって……基本的な流れは原作通りなので特に言うことはないのですが、そういやアポロの月面着陸の話って、この時点で出てたんだよな。おそらく最終エピソードになる「月つき」の伏線になるのか?
 って、冒頭とラストで燃焼実験で大爆破、ってこれも原作通りなのだけど、いや、普通に考えたら(考えなくても)、めちゃくちゃやってるな……三原素子、よく考えたら(考えなくても)無茶苦茶な性格だなぁ。
 ところでよく考えたら(考えなくても)今回からエンディングが付きました。


 番組は違うけど、キリアン、生きてる?


2007年03月10日() 旧暦 [n年日記]

[その他] 今日の「突っ込まずにいられない」

「五秒数え終わるまで押えててね」
(心の中で一秒に一つずつ、五まで数えて)「もういいですか?」
「まだ早い。もっとゆっくり五秒数えて」
「……」(それって「五秒」じゃないんじゃ……)


  慰安婦問題―国家の品格が問われる朝日 )。まあ、あちこちで言われてることですが、「 どのようにして慰安婦を集め、戦地に送り、管理したのか。その実態は地域や時代によって異なる。しかし、全体としては、植民地や占領地の女性たちが意思に反して連れて行かれ、日本軍の将兵の相手をさせられたことは間違いない。」細かな事実にこだわって弁明ばかりするよりも、民族や女性の人権問題ととらえ、自らの歴史に向き合う。それこそが品格ある国家の姿ではないか。」。どう見ても河野談話の「強制性」から日本政府の責任につなげたいのに必至で、「何も言わずに認めろ!」という趣旨の、それだけで言論の自由を拒否するという、新聞とは思えない社説。いつも通りといえばいつも通りなんだけど。
 朝日新聞が吉田某なる詐話師を紙面に再三登場させて散々韓国や日本国内を煽り、吉田某の著作が事実無根だったことがわかっても、そのようないかがわしい人物を紙面に載せたことを恥じることもせず、それどころかその「虚偽の告白」の上に作られた「従軍慰安婦」なる言葉を、実態が虚偽だとわかったまま言葉を一人歩きさせようとしてことは、顧みないわけですね。大手新聞社の品格が問われると思いますよ? そんなものあれば、の話ですが。

 で、今回のバカ騒ぎの発端の一つとなった NEW YORK TIMES記事 。はいはい、 大西哲光 大西哲光 。この人がどういう素性の人かは知らないけど、いい加減迷惑にもほどがあると思う。(マツケンサンバをゲイ文化と結びつけたトンチンカンな記事も書いたこともあったし)

 で、もう一つの火元の米下院議員マイク・ホンダ氏。 ホンダ氏主張は、韓国系が多い選挙区が背景か?毎日 )。まあ、そうでしょうね。それだけではないだろうけど。


  北朝鮮:金融制裁の完全解除が先決 金次官毎日 )。「 「金融制裁はすべて解除するとの約束があるので、もし解除できなければそれに応じ、われわれの措置(履行)も部分的にならざるを得ない」と述べた」。って最初から全部履行するつもりなんてないくせに。ま、それはともかく、 「 「少しも動じない。われわれは(日本を)重要視していない」と言明」。金次官は一人で(ってわけでもないけど)世界を相手に回しているんだから大したものだと思ってますが(割と本気で。やってることの是非はとりあえず別)、「重要視してない」とアピールしてることが、最低限でもそう言って日本側の動揺を誘おうとしてるくらいには重要視してる、ということなんですが。あと、ここのところ続いている朝鮮総連の締め付け強化に対する牽制でもあるのかもしれませんね。そうだとすると、逆に締め付けはきいてる、ってことになりますが。
 ま、様々な制裁解除はのらりくらりとやるがよろしかろうと思いますよ? 手持ちの札は多いに越したことはないし。


  女性初の宇宙飛行士テレシコワさん、70才にCNN )。失礼ながら、まだご存命とは存じませんでした……宇宙からの第一声「わたしはカモメ」が有名ですが、別に名言というわけではなく、コールサインが「カモメ(チャイカ)だったので、「こちら、カモメ(ヤー・チャイカ)」と言ったのを意図的にか否か、日本で誰かが「わたしはカモメ」と訳したらしいですな……いろいろと興味深い逸話だと思います。いずれにしても、テレシコワさんの偉業は(無論テレシコワさん一人の偉業ではないが)なに隠れるところはないわけですが。
 しかし「片道切符でもいいから、火星に行ってみたい」ってのが、老いて尚夢を持つ(実現可能かどうかはともかく)ということで、中々すばらしいと思いますです。はい。
 いや、それなりに本気でそう思ってるんだって。