不定期日誌


google検索

日記内検索  ウェブ全体から検索

hns - 日記自動生成システム - Version 2.19.9

先月 2007年02月 来月
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28
HNS logo

2007年02月01日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] 海賊旗かかげられてもなぁ

  痛いニュース さん経由で二つ。
  日本の捕鯨船に約300万円の懸賞金 - オーストラリアAFP )。これって完璧に何らかの犯罪にならないか? テロリストと呼んでもいいんじゃないかと。保護ってより信仰だよなぁ……信仰は人様の迷惑にならないようにしましょう。


 あと、 ジャスラックが訴えた生演奏の店、「著作権侵害せず」とネット中継で証明するも…「将来するかも」とピアノ撤去&賠償命令痛いニュース )。まあ、判決は「将来的 にも 継続するかも」ということで、 未行の犯行をとがめてるわけではないのだけど、 「確認する術がないから、そのおそれがあるので」という訴訟だったはずが、「著作権違反をおかしてる」という断定になるって、どういうこと? 多分そのうち鼻歌を歌う口も撤去されるんじゃない? ひどいディストピアだな……
追加:良く考えたら、現在やってると認定しようがなんだろうが、予防としてそこまでの対処をする権限があるのかって話だな。色々変すぎるぞ、この話。


  小沢民主、審議拒否も辞さず 「産む機械」発言の厚労省罷免要求野党4党が辞任要求で一致 共産も厚労相罷免申し入れ産経 )。……どっちが「ふさわしくない」んだろう? こんなことで「チャンスだ!」とばかりに食いついて、審議拒否までするって完全に職務怠慢だろうに。自分たちで民意を反映してませんと行動で示し、あまつさえ職務放棄……政治ごっこはいい加減にしてくれと思う。少なくとも今回罷免要求した連中は、自分が失言したら即議員を辞めてもらわないと話が合わない。何人残るかな。
 しかし、 柳沢発言:野党徹底抗戦も、決着は4日の知事選後?毎日 )って、これは困ったな……誰に入れようか迷ってたのだけど、これだと自民候補が勝たないと阿呆な風潮に追い風を呉れてやることになるじゃないか……そんな投票理由、嫌なんだけど、嫌なんだけど……


  中国の衛星破片、軌道にびっしり…人工衛星などに脅威読売 )。うわ……中国やってくれたな。ちょっと正確なところの情報がわからないんですが、これが本当ならひどいわ……

 で、中国関連でもうひとつ。 中国研究者、南京事件で講演「30〜40万虐殺」に懐疑的IZA! )。まあ、正しい態度だと思います。こういう研究者が日本国内で講演をする意味については思わず裏を勘ぐってしまうのだけど、言ってることは正しく見える。

[アニメ] ストレイン#11と銀鉄永分#16

  ストレイン #11「狂宴の幕開け」。セーラが見た映像から、エミリィの秘密とラルフの狂気の真相が明らかにされる。一方、クンルーンを乗っ取られたメドロックはラルフが喀血し倒れた隙にエミリィを連れて逃げ出す。そして脱出ついでに艦の自爆装置を起動させる。そしてエミリィを手みやげにリベルタットに投降するが、狂気に走ったラルフが自爆寸前の艦で特攻してくる。

 科学考証的なツッコミはさておき、なかなか面白いことになってきましたな。てか、兄ちゃんの狂気は別に心が弱かった訳じゃなく、エミリィ星人とシンクロしてしまったからか。でも使用前使用後がほとんど別人なのは相変わらず謎。それに、兄ちゃんは人類への憎悪に猛りまくってるのに、等のエミリィ星人は別に憎んでる様子はなさそうだしなぁ。
 でも、ラルフに兄を殺されたロッティが、「これ以上人を殺させないためにも、兄さんは自分が殺す」と告白したセーラを信じ、仲間として出撃を要請するのはなかなか燃える展開。男キャラが退場したり負傷したりで女キャラばっかってのがなんですが。
 しかし、なんかでっかい規模の危機が訪れるのかと思ったら、復習鬼になった兄ちゃんが手当たり次第暴れてる話だったのか……


 銀鉄永分#16「招かざる漂流者」。前回の平和な日常とは一転、今度は打って変わって別次元に関わる重大事件の予感。って、平和な話の後は大抵大事件が起こるものだからなぁ(パターンで展開を読む、嫌な視聴者の典型)。で、救助された少女フレルは異世界の住人で、前作で異世界からの侵入者アルフォードとの戦闘があったこともあり、上層部は少女の引き渡しを要求するのだけど、特務情報部があまり良くない意味で関わってそう。 偽ビッグワンの時も裏で糸引いてたみたいだし。 (訂正:偽ビッグワン事件の時に糸を引いてたのはSPGですた。指摘いただき感謝します)
 フレルが有紀渉の名前を知ってたり、特務情報部なのに部の利益に反して学たちに肩入れする女性アリアヴィーナスが有紀護の恋人らしかったり、どうも有紀一族に関わる展開になりそう。


2007年02月04日() 旧暦 [n年日記]

[アニメ] コードギアス#16

  コードギアス #16「囚われのナナリー」。マオ、死んでなかったんか。その理由が「ブリタニアの医学はすごいねえ」。「あ〜、死ぬかと思った」並に何でもアリな台詞だな。今度はナナリーを人質に取ってルルーシュの心が読める範囲に潜伏。チェス勝負を再び挑む。で、そのマオにルルーシュが取った対抗策は、スザクに爆弾の解除方法を教え、自分自身にギアスを使ってそのことを記憶から消してわざとチェス勝負に挑むことで時間稼ぎをするというもの。自分にも聞くのか、ギアス能力。
 でも、追い詰めたマオが逆ギレしてスザクの心を読んで秘密を暴露してしまう。それは、ブリタニア侵攻時に徹底抗戦を唱えた父親を、そうすれば戦争が止められると思って殺してしまったこと。まあ、予想はされてたけど、その罪の意識で過剰な正義感と死に場所を求め無謀な行動に出るようになってしまったということか。秘密が明らかにされただけじゃなく、ルルーシュが知るに至ってしまったわけだけど、フォローのしようがあるのかねえ。
 他には案の定同棲状態になってる扇とヴィレッタ、それと平和な庭園でのコーネリアとユーフェミアの会話が……ルルーシュを云々と思ってたのは主に父親の皇帝だけで、クロヴィスですら別にルルーシュを嫌ってなかったのか。まだ出てこない第一・第二皇子、第一皇女はどうだか知らんが。悲劇展開の伏線貼りまくりだなぁ。  

[特撮] ボウケンジャー#48と電王#2

  ボウケンジャー #48「恐怖なる大神官」。パンドラの筺の封印を解いたガジャは、プレシャスの力を吸収することで力を増し、破壊し損ねたゴードムの心臓を使って自身がゴードム神になろうとする。これ以上ガジャを強力にさせないためにミスター・ボイスはそれ自身がプレシャスであるパラレルエンジンで動くゴーゴービークルの封印を決定。その力で変身していたボウケンジャーも変身できなくなってしまう。ザコ敵にすらまともに立ち向かえなくなったボウケンジャーたちはバラバラになって逃げまどう。

 ガジャ様、ガジャ様らしくね〜(笑)。なんか強いガジャ様はらしくない。主人公たちは変身できず、危機に陥り、その逆境でより結束を深める、という展開なんだけど、ダークシャドーの風のシズカとゲッコウが関わるとは思ってなかった。まあ、ネガティブの中では破壊や人類を害することが目的ではなく、ただ単に金儲けしてただけだからなぁ。
 もうひとつ吃驚は、ミスター・ボイスの正体。「この期におよんでまたもや新キャラか?」と思ったのだけど……まあ、いきなり見捨てるかのごとく通告もなくパラレルエンジンを停止するなど、外見が萌えキャラだろうがやっぱりミスター・ボイスは非道いんだけどさ。そりゃさくら姐さんも「トンガリ野郎!」って言いたくもなるわさ。


  仮面ライダー電王 #2「ライド・オン・タイム」。デンライナーに戻った良太郎は、ハナとモモタロスから自分の身に何が起こったのかを聞かされる。一方、倒したと思っていたバットイマジンが生きていて、鈴のついたキーホルダーを持つ人間を片っ端から襲っていた。それを知り、良太郎はハナが拾っていたキーホルダーをテツオに返しに行く。だが、そのことは完全に裏目に出、バットイマジンは「契約成立」と見なし、テツオがそのキーホルダーを母の形見として受け取った過去へと飛んでしまう。
 過去でバットイマジンに乗り移られ、タンクローリーを奪い暴走するテツオを、良太郎たちはデンライナーで追いかける。

  東映公式 もいつの間にか立ち上がってるわけだけども、基本的に陰湿なところがない(敵味方がはっきりわかれてるし、イマジンもその意図は悪いことしようとしてるし)で、カブトの後だと肩が凝らなくていいですな。次回予告でバイクに乗る姿が登場してたけど、最初はバイクがデンライナーと連動、バイクでデンライナーを操縦するってのが新鮮だった。いや、デンライナーが本当に電車である必要があるのかとかあるんですが。まあ、男の子は電車とか好きだものなぁ。
 デンライナーは移動手段なだけじゃなく、暴走し巨大化したイマジンを内蔵する武器で攻撃もする。今回は桃太郎がイメージのモモタロスだったから、「イヌ、サル。キジ」だったけど、他のイマジンに乗り移られたときはまた別の形に変形するらしい。
 モモタロスはイマジンの当然の行動として良太郎と契約しようとはするのだけど、ただ暴れたいだけじゃなく、デンライナーの進路の先にいた女の子を良太郎と連動して助けようとするなど、心底悪い奴でもなさそう。そいでもって最後にちょっとだけ良太郎は、テツオが母親の死に目に会えなかった過去を変える。なるほどねえ。これが基本パターンか。
 次回はモモタロス憑依の良太郎と意気投合する、売れないギタリストとして波岡一喜が登場。獅子丸ちゃん、ホストからミュージシャンに転向したの?

[アニメ] おとぎ銃士#31と妖奇士#17とマイメロシャッフル#45

  おとぎ銃士赤ずきん #31「ふたりの絆」。頭ではヴァルのせいではないとわかっていても、それでもヴァルがきっかけだったことと、ずっと自分の正体を明かしていなかったこととで不信に陥り、他の仲間とも連携がバラバラになる。それを見たヴァルは、自分一人でジェドを倒そうとする。
 また、今度はヴァルの視点から村がジェドに襲われた日の事が語られる。やはりヴァル(カイン)母子はジェドから逃れてきたらしいが、ジェドがヴァルの事を「呪われた子」と言ってるのは、何か根拠がありそうなヒキ。一応、雨降って地固まるではあるんだけど。


  妖奇士 #17「幽世」。幕府要人狙撃を裏で糸を引いてた山崎屋。その目的はサンの民など国津神の末裔たちを復権させるため、世間をひっくり返す事。史実とオリジナル設定が入り交じってるんでなんだけど、概ねそんな思い詰めるような話じゃないと思うんだけど。
 まあ、そんなことよりやっぱり鳥居耀蔵は狙撃されてナンボ。出来れば役者は岸田森で。


  マイメロシャッフル #45「キスできたらイイナ!」。ダーちゃんに乗っ取られた大臣の口車に乗せられた事もあり、ダークパワーに目覚めてしまった潤は歌たちの制止も聞かない。クロミは兄弟を和解させれば全ては丸く収まると信じ、その願いを叶えるため黒音符を再び集め出す。

 柊はクロミに黒魔法を使わせようとしてるけど、これってウサミミ仮面を呼び出す機会を増やして、早いところスタンプカードをいっぱいにしたい、ってハラだよな……やっぱ柊が一番悪い奴の気がしてきた。イケメンだしな!
 今回は黒魔法もパワーアップしてるのでお助けキャラも苦戦。というか、マイメロママが初めて敗北を喫する。いや、相手がなぶられて喜ぶ変態さんじゃなぁ……
 潤はダークパワーに満ちた自分が歌とキスする事でマイメロとのつながりを断とうとするのだけど、それを駆が再び防ぐ……って、それしか防ぐ方法ないんかい!w 校舎の屋上にまで上った二人のところまで行くのに、真菜に「あそこまで投げ飛ばしてくれ!」ってのも……「お前なら出来る!」って、普通できんって。

[その他] 選挙いてきた

 今日は愛知県知事選挙だったので、行ってきました。柳沢厚労相の発言を巡る莫迦騒ぎ(敢えて「莫迦」と書くけど)にまつわる諸々もあったので、それも考慮しようかどうしようか迷ったんですが、最終的にはまっとうにマニフェストの比較で決めました。
 と、言っても、どの主張に賛同したかとか、どれが一番良いことを言ってるかってのはわりと二の次三の次。「実現可能性の低いものがどれだけ含まれてるか」を比較したのですよ。
 「マニフェストは所信表明みたいなもので、あくまで方向性」と捉えてる人もいるかもしれない。でも、基本的に「実行します」という前提でのもののはず。努力して出来なかった、ということもあるかもしれず、やむを得なければそれで「公約破り」なんて言うつもりもない。でも、最初からどう見ても「これ、不可能だろう」と思えるものを平気で掲げてるってことは「ほぼ実現不可能なのは明らかなのに、実現しますって言ってる」ってことじゃない? つまり、最初からやる気なんかないんですよ。いくら口先で立派なことを言ってたって、自分はそんな奴に投票しようなんて思いません。口先で言ってる立派なこともどれだけ本当かわかったものじゃない。
 たとえば「一クラス三十人学級」なんて、まともに考えたら巫山戯てますよ(あ、誰に入れなかったのかこれでばれたか)。一クラス当りの人数が減るってことは、クラス数が増えるってことになる。じゃ、そのために必要なものは? 設備、教材、教員……etc.真面目にやればどうしたって負担が増えるし、やったところで肝心の教員と教育の質がどうにもならなければ大して意味はない。つまり、こんなもんで騙せると有権者は莫迦にされてるんですよ。しかも公然と。こちらがそんなこともわからないと思ってる程度の莫迦に入れようとは、私は思いませんね。騙すならもっと上手く騙せ。
 しかし、mixiの愛知県知事選スレ見てると、失礼だけども「なんだろなぁ」と思えるコメントが結構……騙す奴が一番悪いのは間違いないけど、こちらだって騙されないよう気をつけるべきなのに。

 柳沢厚労相の発言に対する反応についても、いろいろ頭抱えてるんですけどね。そりゃ失礼な表現ですが、野党が騒いでるほどのものじゃ全然ない。第一、「女性は子供を産む機械だ、と言った」ってマスコミの報道を鵜呑みにする人たちの多いこと多いこと。これは「実際にはどう言ったか」というのは最初の報道直後から流れてたし、前後関係も最近では出てきてる。表現は良くないし他にしようがあったかもしれないが、「少子化を防がなければならない」という目的下では、言ってる内容はきわめてまとも。っつーか当たり前のことすぎる。生命が無生物から生まれる、あるいは赤ちゃんが木の股から生まれると思ってるなら知らないけど。
 それを「少子化の問題を女性が頑張らないせいだと言ってる」とか、「産みたくても産めない状況をわかってない」とかと言ってる人たちは、失礼だけど冷静さを欠いてるか、さもなきゃ文章読解力が根本的にないですわ。 この本 でも読んでください。


  現実主義の落とし穴 週のはじめに考える中日 )。「 敗戦を機にゼロから歩みだし、半世紀余で大いに進展したはずだった日本の民主主義は」。この社説子の中では「大正デモクラシー」以降の流れはなかったことになっているようです。つか、日本は戦時中も民主主義だって。(ってことはファシズムだの独裁国家云々なんてところに問題はないと気付いてないってことで、いい加減にせえよ、ってことなんですが)


  日本がやられた時は米国が助ける。米国がやられた時に日本が逃げることで通るかどうか日経 )、 麻生外相:米イラク政策「幼稚」 講演で発言、日米関係に影響も毎日 )。どちらも当たり前すぎる発言で、何か問題があるのかと思いますが。まあ、後者についてはなんで当時言わなかったということはあるでしょうが、いずれにしても米国が手を引いたらイラクは二進も三進も行かなくなるんだし。


2007年02月05日(月) 旧暦 [n年日記]

[その他] どうにもいかん

 知らずストレスがたまってるのか、気付くとけんか腰になってしまう。鏡見たら、前髪に白髪が交じってた。う〜ん。ここ半月、いろいろあったからなぁ。


  愛知県知事選挙は現職が三選朝日 )。いずれがマシか、という選択にならざるをえないのがアレ。あと、良く年齢を見ると現職が候補者で一番若いのね。なんなんだか。


 九州では野党支持候補が勝ち、愛知は自民支持候補が勝ったことで、「一勝一敗」ということで柳原厚労相の首はつながったとか。つか、こんなことで決めるってのもばかばかしい話だけど。 国民の税金から金取っておいて、くだらないことぐだぐだ言って勝手に休んでるんじゃねえや朝日 )。優先順位をはき違えまくり。つか、これが国民の選んだ政治なんだから仕方ないとも言える。
 そういや選挙に行って「これで政治に文句を言う権利が出来た」って人が散見されるけど、それもなんだかなぁ。いや、文句言うのは誰でも自由なんだけど、「まず有権者としての権利を行使しないで文句を言うのは順番が違うでしょ」というだけの話。まあ、いずれにせよ何を言ってもいいのだけど、あまり無責任なことを言うのはみっともないから注意はしないと、ね。


  橋下徹弁護士 「柳沢擁護」に熱弁J-CAST )。「 「全体の論調はごく普通の内容」と主張」って、そりゃそうだ。内容を知らなかったなら知らずに批判してたのかってことだし、知ってるなら、そんな当然の理屈も口にしたら差別 だ、ってなら、最初から少子化云々なんて言うな言わせるな。頭が悪いにもほどがある。


  中国、月探査を本格化へ福島民友 )。デブリもばらまいたし、いよいよMOONLIGHT MILEの世界が!? あとは金星に中国人民を投下させるだけだな(それは作品が違う)。


2007年02月06日(火) 旧暦 [n年日記]

[その他] 必殺渡し人、再放送

 明日、テレビ東京系お昼の「時代劇アワー」(11:35〜)で、必殺シリーズ第20弾「必殺渡し人」が再放送。メンバーが多人数化するなかで、少人数に立ち返ったシリーズで、実は未見。「時代劇アワー」は非主水シリーズを流してるようで、この調子なら「橋掛け人」、「剣劇人」もやってくれそう。「仕切り人」と「まっしぐら」は微妙だなぁ。あと、うらごろしも華麗にスルーか。まあ、真っ昼間からやる内容ではないしな。


  「『健全』という言葉を使うのがおかしい」朝日 )。じゃ、不健全なの? 不健全だと思ってるなら発言の意味は通るが、そう思ってる人への侮辱だよなぁ。私にも身内にそう言ってる人がいるけど? 不健全だと思ってないなら、何も問題ない発言じゃん。それ以外が「不健全」だと言ってるわけでなし。
 それと「 結婚願望とか子どもの数を、統計データを基に、多数派、少数派というならいいが」って、じゃ、自分たちの言ってることは統計データにもとづいてたの? ばかばかしさに拍車をかけてる。
 まあ、柳沢厚労相も、言いたいことはわからないではないが、バカが騒ぐからもうちょっと発言は考えていただきたいところ。バカがはしゃぐところなんぞ見たくもない。


  総連系商工会の経理室長逮捕=税理士法違反で3人目−資金の流れ解明へ・兵庫県警時事 )。北への締め付けが、こんな形でも。まあ、今まで放っておかれた方が不健全でおかしいんですが。

[アニメ] まなびストレート#5とひまわりっ!!#5

  まなびストレート #5「ふたりっきりの、夜」。学園祭準備が始まったというのに、まなびがお多福風邪でダウンしてしまい、生徒会室はみかんと芽生の二人きりになってしまう。みかんはこれを機会に芽生と仲良くなろうとするがまったく会話がはずまない。だが、ある日消印のない手紙が届く。

 お互い友達になりたいと思ったみかんと芽生は、まなびの留守中に学園祭のテーマを決めようと頑張る。超演出やまなびのハイテンションはないけど、こういうのも悪くない感じ。つか、まなびってムードメーカー以外にあまり役に立ってないような……桃香の方が存在が謎だが。
 しかし、テーマがどんなだったかも気になるが、それより気になるのが芽生のツンデレぶり。ツンデレにもほどがあろー。


  ひまわりっ!! #5「くのいち密偵大作戦」。やつがしら校長の下に届けられた招待状、捨てられたそれを隼人はタダ飯が食えると喜び勇んで拾ってしまう。一方、ひまわりたちは敵の元から逃げてきた小紫の情報から、男子校生徒が捕らえられている場所を割り出す。アザミが調査に向かうが、突然の悲鳴と共に音信が途絶える。そのアザミを皆で救いに行くが、そこは隼人が潜り込んだパーティの会場でもあった。

 今更言っても詮無いが、隼人、意地汚いにもほどがあろうに……やつがしら校長は武智先生を介して敵とつながってるらしいが、その態度から見るに心ならずという印象。しかも敵の正体は巨大製薬会社。遺伝子操作で異能忍者を生みだすのが目的らしいが、まあ、敵の目的は忍者やくのいちをベースに兵器を作ろうってところだろうなぁ。そういえばひまわりたちって試験管ベイビーじゃなかったっけ?
 昔にひまわりを助けた隼人の顔をした忍者も正体は武智先生っぽいが、意図がよくわからん。
 今回はアザミ話だったはずなのに、アザミ、あんまり活躍しなかったな。やっぱ男だからか? 次回は前シリーズで出てきた椿が再登場。


  セイント・オクトーバー #5「ロリ再戦!オルロックの超リベンジ」。第一話で「魔術師」のカードの持ち主だったオルロックが再登場。社長によるカード再生の実験台として……しかも、ジャッジメントに二度目の機会はない、ということを知りつつ。二度目のジャッジメントはカードの持ち主ごとの消滅であることが明らかに。なんかお気楽変人の変萌えバトルかと思ってたら、思いの外深刻な設定だな。


2007年02月07日(水) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 涼みの夜に渡します

 必殺シリーズ第二十弾「必殺渡し人」第一話。テレビ東京系11:35からの「時代劇アワー」に放送中。全十三話。
 ある夜、女が男に襲われる。男は女を兄の仇と言うが、女は「お前の兄は仲間を裏切ったんだから」と説得しようとする。それを聞かない男の首を、女は得物を仕込んだ指輪で切り裂く。
 明くる日、鏡研ぎ師の惣太の長屋ではかまいたちで死んだ男のことが話題になっていたものの、概ねいつもと変わらぬ朝を迎えていた。だが、蘭法医である鳴滝忍の元に若い女が飛び込み、子が出来ていたら堕ろしてくれと頼んでくる。理由もなく堕胎するわけにはいかないと忍が言っても、女はあきらめようとしない。そんな彼女を、惣太の妻の直がやさしく諭す。直は惣太との間に子をもうけたがっていたが、なかなか出来ない悩みを抱えていたが故の行為だった。
 その女・お沢は旗本水野の屋敷で働く下女だったが、そこのバカ息子、徳太郎に手込めにされいいようにされていた。出来た子も徳太郎の子だった。妊娠を告げるも家の沽券に関わるから堕ろせとすげなく言われたお沢はあてなくさまようが、身体の不調を訴え倒れたところを惣太に見つけられ、忍の元へ運び込まれる。母子共に無事だったが、子供をどうしても堕ろしてくれと言うお沢を、忍は実は自分がオランダ人と長崎遊郭の女郎の間に出来た、本来堕ろされるはずだった子供だということを明かして説得する。それでも逡巡するお沢を、彼女に一目惚れした同じ長屋の大吉が「暮らしのことが心配なら、俺が子供ごと養う」と言い、ようやくお沢も心を決める。
 大吉の母・お近も二人が一緒になることを喜び、事態は一件落着かと思えた。が、真っ正直にお近が水野の屋敷に挨拶に行ったことで一転、お沢もお腹の子供も生かしてはおけないと、水野が挨拶から変えるお沢とお近を、水野と通じた役人が奉公先を逃げ出したと捕らえ、二人に激しい拷問を加える。二人は放免され、かろうじてお沢は一命をとりとめたものの、お腹の子とお近は命を落とす。役人は水野に金で雇われたのでは、と知った母親想いの大吉は仇を討とうとする。その大吉を惣太は一日だけ待ってくれ、と抑える。
 惣太は夜の境内に忍を呼び出す。忍は「かまいたち」の異名を持つ「闇の渡し人」であり、惣太自身も「鏡」と呼ばれた渡し人だった。二人とも裏稼業からは足を洗っていたが、惣太は、大吉のために、と忍に頼み込む。だが、その話を大吉が立ち聞きしてしまっていた。

 まず、シリーズの前後関係を説明しておくと、「必殺仕事人III」の直後に放送された「新必殺仕舞人」に続く非主水シリーズになる。その後、「必殺仕事人IV」「必殺仕切人」、(三味線屋の勇次が主人公にスピンアウトしたシリーズ)「必殺仕事人V」「必殺橋掛人」となる。流れとしてはレギュラー殺し屋キャラが増加し、作品によっては飽和気味の感さえあったが、その中で「渡し人」は殺し屋は三人というシンプルなもので、その分日常のドラマに重きが置かれた……と聞いている。「聞いている」ってのは、未見だから。
 主人公の惣太に実力派に脱皮しつつあった中村雅俊、元締めの鳴滝忍に銀幕の大御所高峯秀子、腹に手を突っ込んで腸捻転で相手を殺す大吉には「仕置屋」「仕業人」の密偵役から殺し屋役に抜擢された渡辺篤史の他、惣太の妻・直に、現在「芋たこなんきん」で主演している藤山直美が出演している。また、第二話以降大吉の妻になるお沢には、主題歌が縁ですっかりこの時期常連になった西崎みどりが演じている。
 話では日常の描写に力を入れている、とのことだったが、実際、惣太夫婦と大吉、忍を含めた身の回りの人たちとのやりとりの割合が多く、それもかしましくも人情味あふれる長屋暮らしの雰囲気が出ていて、かなり見応えがある。前期必殺の雰囲気も残っている。やはり人数が絞られているし、夫婦であったり長屋の仲間であったりと表のつながりもあるので、きちんとしたドラマを作りやすいのだろう。
 殺し技は手鏡に仕込んだ刃物に得物を仕込んだ指輪とやや地味だが、惣太は手鏡に相手の死に顔を映して殺すという趣向で、大吉の殺し技が鉄、(仕留人の)大吉、仕掛けの天平以来久々にレントゲン演出が取られている。
 しかし見たことないのにBGMがやけに耳になじみがあるなぁ、と思ったら、サントラが「うらごろし」と同時収録でしたわ……うらごろしは一時期ヘビーローテーションしてたから、それでだな。

[アニメ] ヤマトナデシコ#18と少女コゼットちょっとだけ

  ヤマトナデシコ七変化 #18「夢・相思相愛」。このところすっかりスナコを素敵なレディにして家賃をタダにするという目的を忘れていた三人組。一計を案じて下宿をゴシックホラー風に装飾し、それに似合うドレスを用意する。ドレスを着れば、スナコもそれに合わせて自分を磨くと分での作戦だ。最初、装飾は気に入ってもドレスは渋っていたシナコだが、骨格標本の  にお嫁さんを買ったことを指摘、結婚式を挙げてあげないのかとわかったようなわからないような理屈で説得され、嫌々ドレスを着る。が、ベール付きのドレスで人の視線を感じなくなったスナコは予想外にドレスを気に入ってしまう。三人組も喜ぶが、スナコがその格好のままで買い物に出かけてしまい……

 なんだ、スナコ、すっかり商店街の人気者じゃん。「怖い姉ちゃん」と気さくに話しかけられるが、人の視線が怖いスナコにとってはそれが苦痛。それが勘違いしてゴシックホラー風のドレスで表に出たから、度を超して怖がられてしまう。それに気付いて逃げだそうとしたところ、男の子に秘密基地に誘われて立てこもってしまったのが誘拐と勘違いされて大騒ぎに。そのとばっちりでスナコの仲間と勘違いされたゴスロリシスターズは、まあどうでもいいか。(笑)
 結局男の子の母親が誤解に気付いたところを乃依の作戦で恭平が救出。でもスナコの方は元の木阿弥、というお約束。
 しかし、人の家を訪問するときは約束より少し遅れていくのがマナー、ってのは知らなかった。


 で、「レ・ミゼラブル〜少女コゼット」、面白いんですが、つり目が主人公親子をいじめる側ばかりってのが……うう。


2007年02月08日(木) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 秘密の宴で渡します

 必殺シリーズ第二十弾「必殺渡し人」第二話。テレビ東京系11:35からの「時代劇アワー」に放送中。全十三話。
 棒手振りの銀平がまたさがない噂を流す。彼によれば、夫婦が集まって相手を交換しての秘密の宴が流行しているという。井戸端会議でそれを聞いたお直は複雑。最近、惣太にちっとも夜の相手をしてもらってないのだ。惣太は裏稼業を再開させた緊張で出来なくなっていたのだが、それをお直に打ち明けることも出来ない。大吉も記憶を失ったお沢が夜ごと亡くした記憶の夢にうなされるのを見て、何も出来ない。
 そんな時、担ぎ呉服屋の夫婦が大口屋と百舌屋の夫婦交換会に誘われる。得意先からの誘いで断り切れず参加するが、百舌屋の目的は女房のおぬい。亭主は叩き出されそうになり、暴れ出す。せっかく取引のために耐えたのにと責めるおぬいに、亭主は逆ギレ。二人の仲は険悪になる。それを夫婦のむつみごとを新鮮にするためにと銀平に誘われた惣太夫婦と大吉夫婦が見ていた。
 それを知った大口屋はこれ幸いとばかりに、おぬいの身を引き受けると持ち出す。亭主はその申し出を受けるが、代わりに千両という破格の支度金を持ちかける。
 忍のところにおぬいの健康を保証してもらいに来た亭主だが、忍が様子がおかしいのに気付き、お直とお沢が例の夫婦交換会に関係あるに違いないと、二人を追いかける。

 当時話題になった時事をネタにする、という後期必殺の特徴が顕著だけど、そもそもが惣太と大吉の夫婦関係が一つの軸なので、それなりに見られるものに仕上がってる。
 それぞれ妻を大事に思いながら、惣太は裏稼業の後ろ暗さから、大吉はお沢の亡くした記憶を心配しながら、その気遣い故に夫婦仲にちょっとした危機が訪れる。それを口車に乗って「夫婦仲を新鮮にするために」と、見るだけのつもりで夫婦交換会に参加するのだが、そのことで思ってもない事件に巻き込まれる。
 大口屋の申し出に平気で女房を売る亭主は最初何かと思ったけども、亭主が腹を立ててたのは他でもない自分自身。大口屋と百舌屋の申し出を断り切れず、しまいには女房のおぬいに当たり散らしてしまい、その自分に更に腹を立て、気晴らしのつもりで千両を要求したのだ。そのことを見抜き、お直・お沢の詰問から之助を庇うおぬい。説得を受け、再び二人でやり直すために百舌屋を訪れるのだが、更なる強請をおそれた百舌屋大口屋に、口封じのため殺されてしまう。
 色目を使おうとした百舌屋の夫婦にたまたま鏡磨きを頼まれていて百舌屋に来ていた惣太。二人の今際の際にかけつけるが、いきなり担ぎ呉服屋が惣太に「恨みを晴らしてくれ」と金を渡すのはご都合主義か。でも、渡す金が小銭ばかりで二束三文なのがなかなかに泣かせる。
 最後、惣太夫婦と大吉夫婦が朝も朝なに睦まじく寝ているシーンで終わるのはご愛敬。
 しかし田口計って、ヒヒ爺が似合うな。
 今回、被害者の担ぎ呉服屋、本編で名前を呼ばれなかったしエンディングテロップでも名前がよくわからなかったのだよなぁ。


2007年02月09日(金) 旧暦 [n年日記]

[その他] ちっとも早い話でない。

  早い話が:星くずのブーメラン=金子秀敏毎日 )。あちこちで取り上げられてるので今更感もあるが、やっぱこの内容非道すぎ。
> 日本政府はこのデブリで中国を非難した。確かにデブリの発生は問題なのだが、よく考えるとデブリはブーメランのように日本自身に戻ってくる問題でもある。
 どこが? 日本も衛星破壊実験でもするの? と思いきや、
> なぜなら、宇宙空間を飛んでくる敵のミサイルを迎撃ミサイルで爆破するという米国のミサイル防衛(MD)システムに、日本は資金面、技術面で協力しているのである。
 ポカーン。「は? この人何言ってるの?」状態。「防衛するな」と言ってるの? 高高度弾道ミサイルは高いと地上1000kmくらいにまで達する。低軌道の衛星軌道とかぶるが、そのためにミサイルで人間がたくさん死ぬのと、どっちがいいか、って話だよなぁ。金子さんは「人間が死んだ方がいい」と思ってるみたいだけど。
 それに中国みたいに必要性が薄いのに「実験」と称してデブリを増やしたわけじゃない。単なる各国への威嚇のパフォーマンスじゃん。
> だが、これもブーメランである。衛星のミサイル攻撃を禁じたABM条約を一方的に破棄したのは、米国のブッシュ大統領である。ミサイル防衛に不都合だったからだ。
 ああ、だから中国様が低軌道衛生軌道上にデブリを増やしたのは米国のせい、と……なるほどなるほど……あれ? おかしくありませんか? 「出来るようにする」と「実際にやる」はまったく意味が違います。しかも前者と後者の主体が違うのに、後者の責任が何故前者にあると結論づけられるのでしょう?
> 一方、ジュネーブ軍縮会議で衛星攻撃兵器の禁止を提案してきたのは中国だ。
 でも、実際に攻撃実験をしたのは中国ですよね? 「ジュネーブで言ってたこととやってることが違うじゃないか」と言ってもいいくらいの話だと思うんですが。まあ、中国が提案していたのは米国がそれを破棄したのと同様、それが自国の都合によいからに過ぎず、自国の都合によっては実験と称したデモンストレーションでデブリを増やすことにためらいはない、と示されたわけですが。
>日本が中国の宇宙軍拡に反対しようとするなら、ミサイル防衛にも反対しなくては筋が通らないのである。
 余裕で通ってると思いますよ? 要は、単なる優先順位の問題です。この金子さんにとってはいざというときに人が死ぬことの方が重要度が低いようで。もっと言えば、実際に行われた必要性の薄い実験でのデブリ増加はさらにどうでもいいようで。
 「金子秀敏」で検索すると、異様な中国びいきのコラムが多いことがわかります。
 どうやら自分の投げたブーメランに当たったのは金子さんだったようですね。


  楽・清潔…自宅で小用、男も3割は座って読売 )。まあ、確かに姉と同居していたときに「飛沫が飛び散るから」と叱られた記憶はあるなぁ。でも、小さい方を座ってすると落ち着かないんだよなぁ。習慣的なものだからしかたがない。


  菅代表代行も失言「東京は子供の生産性低い」スポーツ報知 )。この人は本当に芸人だなぁ……政治で笑いを取られても困るんですが。まあ、この「ブーメラン」という言葉の使い方は金子さんと違って正しい。


  国旗・国歌に反対の都立高校の教職員ら1人当たり55万円の損害賠償を求める福島民友 )。「自由・権利」を履き違えた人間が多いようで。「業務」でしょ? そんな人間が教師やってるんだから、そりゃ履き違え人間が増えるわけだ。


  「都市伝説」またぞろ脚光 真偽よりもつながり求め朝日 )。「話題」ってのは一種のコミュニケーションツール、人と人との間でやりとりをする貨幣のようなものなんだよね。「流行」を引き起こすひとつの原因がこれ。つまり、共通の話題・価値を持つことでコミュニケーションを維持しよう、というわけ。それは意識して行われるとは限らない。無意識の不安から「本当に楽しい」「価値があること」と思いこんでしまう場合がある。だからその内容は、実際に楽しかろうが正しかろうが極端な話なんでも構わない。後から考えたり冷静になると「こんなのどうでもいいんじゃないのか?」と思ったりもする。「流行物は流行物だから流行ってる」というわけ。
 この辺のことは、みんなが話題にしてることがどうしても楽しいと思えない、話題にしてる人たちもそれそのものに価値を見いだしてるように見えなかったので昔必死に「なんでだろう」と考えたことがあるのだよね。
 まあ、罪のない都市伝説の類だったら別にいいんだけど(笑えるのもあるし)、風評被害につながる事柄については気をつけねばならないでしょうね。

[アニメ] 武装連金#19と銀鉄永分#17とストレイン#12とコードギアス#17

  武装連金 #19「君さえ守れれば」。再殺部隊編なのだけど、火渡の再殺部隊が戦部と根来の二人になり、他の円山と犬飼、毒島は楯山率いるビクター追撃隊に編成されてるなど、オリジナル要素が目立つ。その過程で、原作では終盤にあわただしく再登場した早坂秋水がこの時点で追撃隊に組み込まれて再登場。また、円山の能力「バブルケージ」の「接触して爆発させた相手の大きさを小さくしてしまう」という特性は削られた。
 多分、原作の構成を基本にはするとは思うけど、ビクターとの決戦までにはこの手の再構成が増えそう。つか、円山って女だったのか……おネエ言葉の男だとばかり。


  銀鉄永分 #17「未知への出発」。別宇宙へと転移してしまったビッグワン。管理局は各小隊に捜索の中止を決定し、皆不満と不安を抱えながらもその命令に従う他ない。
 一方、ビッグワンとシリウス小隊はフレルのいた宇宙へと無事移動するが、無限軌道も空間座標もない宇宙で、正体不明の敵に襲われたビッグワンは海ばかりの惑星に緊急不時着する。だがその惑星の海は生命体で、待避した島でも住民から武器を突きつけられる。

 フレルを送り返すため、また別宇宙のことを知るためにやってきたシリウス小隊だけど……海が生命体って、ソラリスかよ! って、別に精神攻撃はしてこないけどね。惑星「マレー」ってマーレ、Mareなんだろうけど。
 生命体である海と共生している、助け合って生きていると現地民の話を聞き、ビッグワンクルーに「何か手伝えることはないか」とフレルは言うのだが「気を遣わなくて言い」と子供扱いされてすねてしまう。フレル自身が不安なのだから、そこは必要じゃなくても、些末な用でもやってもらうのが大人の態度ってものではある。
 外敵から皆を守ったビッグワンを海も仲間と認め、フレルも料理の腕で皆から認められ、一員として受け入れられる。いつまでもお客さん状態じゃ、本人も居心地悪かろう。
 しかし銀河鉄道があると思われるのに、あんまり生活レベル高くない感じなのが……マレー限定なのかな? と思ったが次回もそんな感じ。辺境なのかね?


  ストレイン #12「リベルタットの攻防」。狂気に走り(って大分前から走ってたんだけど)ラルフがクンルーンでの特攻を敢行してくる。セーラたちはストレインでそれを防ごうとするが、回避しきれず衝突を許してしまう。全てのけりをつけるため、ラルフとセーラの兄妹の戦いが始まる。

 相変わらず、クオリティ的にはさほどでないのに人の死に方が容赦ないな。爆発に巻き込まれるは序の口。閉まる隔壁に挟まれて死ぬクルーも……先週勇んで出て行ったガンビー隊もほとんどが無意味に死んでったんだろうなぁ。
 さらに非道いのはラルフの方。エミリーのためと人類への復讐を敢行してきたのに当のエミリーは別に人類を恨んでおらず、完全に空回り。まあ、超時空間的に意識を共有する種だから、個体が死んでも端末がつぶれたくらいの感覚なのかもしれない。お兄ちゃん完全にはしごを外され状態。
 よくよく考えると本当に非道い話なんだけど、あまり高くない作画クォリティやセーラやロッティが恩讐を超えて成長してるので、結構その辺で薄められてる感じ。
 しかしメドロックは降伏損だったなぁ……


  コードギアス #17「騎士」。いずれ自分がナナリーの元にいられなくなった時のことを考え、スザクに彼女を託そうとするルルーシュ。だが、スザクの現状を知らぬゆえのこと。それが上手く行くわけもなく……
 妹を託そうと思ってた親友が目的遂行のための最大の邪魔者だった、ということがわかってしまう。しかも、標的の一人であるユーフェミアの騎士にまで任命されてしまう。まあ、ルルーシュの行動原理のひとつが復讐、しかも関係ない人間にまで類を及ぼそうってんだから、こんな状況に陥っても仕方なくはあるのだけどね。
 しかし扇は新婚ぼけしてるなぁ。


2007年02月10日() 旧暦 [n年日記]

[アニメ] おとぎ銃士#33と妖奇士#18と地獄少女二籠#16

  おとぎ銃士 #33「ブレーメンよ永遠に」。失敗続きのランダージョ。このままでは正規軍入りどころか邪魔者として地下牢入りになると悩む。その姿を盗み見て、ブレーメン遊撃隊の三人は力になろうと自らナイトメアリアンになる。ランダージョは驚きつつも三人の気持ちを無駄にしまいと合体ブレーメンと共に赤ずきんたちを襲うのだが……
 あまりリーダーには向いてないのだけど、それでも仲間に心配かけまいとするランダージョに、彼のために立ち上がるブレーメンたち。でも、やっぱり落ちこぼれ魔族の三人ではナイトメアリアン化の負荷に耐えきれず、暴走して見境なくおそいかかる。三人を助けるため赤ずきんたちに頭を下げるランダージョだが、三人が助かる代償は今までの記憶。それでも三人が助かるならと耐えるランダージョ。失敗続きで牢獄に閉じこめられたグレーテルをなにげに気遣ったり、こいつも悪い奴じゃないんだけどねえ。サンドリヨン(=マレーネ)も元々の動機は決して悪い物ではなかったはずなんだけど、どこでねじくれ曲がったのかねえ。


  妖奇士 #18「漂泊者の楽園」。「サンの民」≒「サンカ」というのは明らかで、おそらくその習慣やスタイルも三角寛の著作などを参考にしていると思われる。ただ、私も詳しいことを知ってるわけではないが、三角寛の著作は研究と言うより著者の恣意が大きく関与し、あるいは創作であったり、ロマン的なものになっており、事実とは異なる部分が多い、というのが今日では一般的なサンカ観であるらしい。
 ということを下敷きにしないで見ると、一体どのくらいそういったことが伝わるのかなぁ、というのがよくわからないなぁ。


  地獄少女二籠 #16「悪女志願」。今回の依頼者は手段がえげつないやり手社長・手島に騙され、自分のつとめる会社の社長を裏切ってしまったOL・蘭。騙されていたことを知り、社長に償うために手島を地獄送りにしようとするのだが、藁人形の糸をほどこうとする直前でマツという中年女に声をかけられる。マツは自分も手島に手ひどい目に遭ったといい、一緒に手島に復讐し、社長の借金を返す金を奪い返そうと持ちかけられた。社長に罪滅ぼしが出来るなら、と蘭はマツの作戦に乗るのだが……

 今回は骨女の過去がちょっと出てくる。骨女は遊郭の遊女だったらしい。その詳しい過去までは描かれないが、女将かやり手婆か、それに手ひどい裏切りに遭ったらしく、蘭がマツに騙されるのではないかと心配して見守る。骨女、妙に情けが深いところがあるからなぁ。
 まあ、当時の遊女なんて成功者はごく一部で、身体を壊したりした者も多かったから、骨女もその中の一人だったのかもしれない。と言っても、遊郭に身売りするのは地方の貧農の出とかも多く、地元では米のメシも食えず綺麗な着物や化粧とは無縁の世界で、遊郭に来てそういうのに初めて触れて、年期が明けても他に稼ぐ術も特に持たず、という感じで、ちょっと今日的な悲惨なイメージとは違いはするのだけど。
 それはさておき、骨女が心配したとおり、案の定マツは蘭を利用してまた別の相手を色仕掛けで騙し、金を巻き上げようとしていた。それを拒む蘭を、マツは口封じしてしまう。その今際の際に駆けつけた骨女が、虫の息の蘭をキーボードの前に連れて行く。この辺、必殺シリーズのお約束パターンの一つだなぁ。
 話としてはスタンダードだったけど、その分必殺エッセンスが濃くて満足でしたわ。


2007年02月12日(月) 旧暦 [n年日記]

[その他] 仕事人復活、だけど……

  必殺仕事人2007 。仕事人の(TVでは)15年ぶりの新作で、藤田まことも元締めになった中村主水として登場するらしい…… 別ソースY!hl )。
 正直に言えば、個人的には微妙。ジャニーズばっかじゃん! ってのもそう。別にジャニーズを毛嫌いしてるわけではないけど、世の清濁をあわせ飲み込むような灰汁の強さを微塵も感じないキャストなのが……どうせやるなら平成ライダーのように徹底的にいじって現代に合わせた形に、場合によっては「必殺である意味ないじゃん」ってふうにして欲しいものだが、期待は薄いか……私にとって必殺で大事なのは様式美じゃなく、世の中への徹底した反発心なので。でも、 「子供心に、悪いことをしたら必ずバチが当たるということを知った作品」とメインキャストの東山氏が言ってるようでは……「悪いことをしてもバチが当たるとは限らないからその憤りをぶつける」というものだったはずなのに……地獄少女の方がはるかに私にとって「必殺」になりそう。中身であるべき「意味」を失った様式を見ても、抜け殻を見せられるようでつらいんですが。


  旧日本軍の化学砲弾、広州市で97発を回収日経 )。旧日本軍のものとした97発も、国民党軍に引き渡したものがどれだけあるかわかったものじゃないですけどね。つまり、その時点で管理は相手側に移っているはずなのだけど。調べ照らし合わせるのも資料の関係上難しいだろうので、今回のでもそれなりに意義はある。


  日本が60年以上戦争をせずにこれたのは、9条のおかげY!hl )。関係、寄与がなかったとは言わないけど、概ねは違うんじゃないかなぁ。つか、別に世界の希望になってないと思いますが。それと 「以前は、学生と自分の歴史認識は共通している部分が多かった。ところがここ10年のうちにテレビ番組や漫画の影響を受けて、授業内容に反発する学生が出てきている。たとえば韓国での植民地支配をテーマにすると、『でも日本は韓国の道路や港を整備するなど、いいこともした』と反論する。何のために整備したのかというところから説明しなければならない」。え〜、それでは「どうして日本が半島を併合しなければならなかったか」も説明したんでしょうか? したとしたら、どのように? やるんだったらそこからきちんと説明しないと片手落ちもいいとこでしょうに。つか、平和を望むなら戦争について知らないとただお念仏唱えてるのと変わらないですよ。平和学ってなんだろうなぁ、と思う。国際政治学や歴史学ならわかるが。

[特撮] ボウケンジャー#49(最終回)と電王#3

  ボウケンジャー #49「果て無き冒険魂」。ガジャによる「ゴードムの脳髄」奪取を阻止したボウケンジャー。だが、ゴードムの心臓を取り込んだガジャはガジャドムに変身、不完全ながらも絶大な力でボウケンジャーたちを苦しめる。

 最後の締め、ということでここのところ恒例となった素顔での名乗り→変身→全員でのフィニッシュでの最終回。「プレシャスを使わないで駆動するよう改造したパラレルエンジン」のエネルギー源はボウケンジャーの冒険魂、というのはお約束。ガジャも倒されたが死んだわけではなく、再度の復活を誓って眠りに付く。これで毎年恒例の新旧戦隊競演ビデオも出演に困らないね?
 エピローグは、映士はサージェスレスキューとして独自に活動、他のメンバーはこれまでと同じくプレシャスを狙うネガティブシンジケートと戦い続けるが、明石は宇宙にあるプレシャスを探しに、一人ダイボイジャーで旅立つ……と思いきや、さくら姐さんもこっそり同乗。でも、鈍い明石はさくらの動機に気付かず、「そんなに宇宙プレシャスに興味があったなんて」とトンチンカンなことを。真墨は真墨で新リーダーとしてからかい半分ながら頼りにされる。レッド不在の時にメンバーを支えたのは真墨だし、妥当なところか。
 次回からは「 ゲキレンジャー 」が開始。久々の三人戦隊で、憲法がモチーフになるためか、ロボはかなり軽快な雰囲気。


  電王 #3「アウトロー・モモタロー」。良太郎が今度出会ったのは街金の取り立てから逃げる売れないミュージシャン、山越。暴れたくてうずうずしていたモモタロスは良い機会とばかりに気を失った良太郎の身体を勝手に乗っ取り、取り立て屋をのしてしまう。その強さを見た山越はモモタロス良太郎に街金に盗みに入る際の用心棒を持ちかける。モモタロスはおだてられすっかりその気になってしまうが、良太郎とハナは大激怒。おまけに山越が盗みに入ってる間にイマジンが出現し……

 今回イマジンに取り憑かれる山越を演じるのは波岡一喜。「ライオン丸G」でネオ歌舞伎町一のダメホストなのにライオン丸に変身する運命を託されてしまった獅子丸を演じていたのが記憶に新しい。役柄としてはそれと似ていてお調子者で弱虫で、でもどこか憎めない売れないミュージシャン。相変わらず良い味出してるなぁ。
 モモタロスも負けず良い味を出していて、勝手に良太郎の金を使ったり暴れたりするが、それをなじられたことを気にして山越に使ってしまった分だけ分け前を要求したり、泥棒の手伝いをすると言われて気にしたりと、妙にお人好しなところを見せる。
 でも、良太郎はそのことを怒ったままで、次回はモモタロスの力抜きで、一人でイマジンを倒そうとするらしい。素体(プラットフォーム)状態の電王は弱々なので、どうしようってのか。


2007年02月13日(火) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 大元締めの前で渡します

 必殺シリーズ第二十弾「必殺渡し人」第三話。テレビ東京系11:35からの「 時代劇アワー 」に放送中。全十三話。
 客の女房連中に愛想を振りまく惣太を見て、お直は仕事だとわかっていても気が気でない。子供が出来れば安心なのに、と夜に惣太を求めるが、隣からお沢の苦しむ声が聞こえる。忘れたはずの昔の記憶が蘇りかけ、苦しんでいるのだ。
 頭痛まで訴えるようになったお沢に忍は薬を処方しようとするが、当のお沢は町中を徘徊する。
 そんな時、関西の大元締め・白不動が仕事の依頼をしてくる。相手は近頃流行っている若い女を狙った人さらい。依頼主が依頼主だけに引き受ける以外にないが、その人さらいにお沢がさらわれてしまう。
 そうとは知らない忍たちは人さらいをしていた相模屋と手を組んでいた役人の坂井を始末する。だが、その現場をお沢が見て、全ての記憶を取り戻してしまう。
 しかもそのことを白不動の元締めに知られ、口封じにお沢が殺されそうになる。忍は「三日だけ待ってくれ」と白不動の元締めに掛け合うのだが……
 第二話で示唆されていたお沢の記憶という危険要素が早々と浮かび上がってしまう。のみならず、お沢の命も危ういことになってしまう。白不動の元締めに逆らうことなくお沢の命を助ける方法はないかと知恵を絞るが、白不動の元締めが示唆した「金のために人を殺す渡し人の始末」を自分たちに代わりにしてしまえば、元締めも見逃してくれるのではないか、という惣太の思いつきに、大吉が飛び出していってしまう。この辺、大吉の一途さが出てて良い。
 大吉の探索で見つかった相手は、なんと元締めに付き添っていた渡し人。始末される前に逆に元締めを始末してしまおうと襲いかかったそいつを、忍たちが駆けつけ、始末する。なるほど、これで「大元締めの前で」か。しかし相手も三人がかりで始末するのだから、かなりの手練れには違いなかったんだろうな。
 白不動の元締めはお沢を見逃すことに同意するが、その代わりに条件をひとつ出す。それは、お沢を仲間にすること。すぐに「見られて、仲間にする」という流れでなく、そこまでのステップをきちんと踏むのは珍しい。裏切り者の件は人さらいとなんらかの形で絡めて欲しかったとも思うけど。お沢役の西崎みどりは、「橋掛人」では元締めまで演じる。

[アニメ] まなびストレート#6とセイント・オクトーバー#6とひまわりっ!!#6

  まなびストレート #6「シナモンシュガーレイズド・ハピネス」。縁の下の力持ちのむつきの話。夏休みを控えた期末テスト前、テスト勉強に頭を悩ます生徒会室の面々(芽生除く)だが、むつきの様子が少しおかしい。それがテスト前のソフトボール部の大会で、自分の痛恨のミスで敗退したことを気に病んでのことだと気付いたみかんは、テスト勉強にかこつけてむつきの家に押しかける。

 なんつーか、基本的にこいつらっておバカなのな。いや、行動じゃなく、学力が(笑)。まなびはおバカなのは薄々感づいてたし、むつきもそんな感じだったが、みかんまでもか! 芽生は多分除外していいだろうが、桃葉はどうなんだろう? とらえどころがないんでわからん。
 基本的に今回は雰囲気アニメで、むつきとみかんが仲良くなった過去の経緯とかも描かれてるけど、入学式で出会ってそれから、ってのはちとありがちか。みかんが生徒会長がいなくなって生徒会は自分一人になったのを落ち込んでたってのは意外だったが。むつきをなぐさめようとしたのはその時なぐさめてもらってこともあってのことだけど。だけど、あれ? 生徒会長って、みかんを勧誘して入れ替わりにさっさと転校したんじゃなかったっけ? よくわからんけえの。
 あと、むつきが勧誘まで手伝いながら生徒会に入らなかったのは、なんでだろう? やっぱ部活のせいか?


  セイントオクトーバー #6「ロリ結成!ゴスな少女の超探偵団」。赤ロリこと聖三咲本格的に登場。昔、故郷をカード使い(「死神」のカードか?)に襲われ、育ての親を殺された過去を持ち、その仇を討つために鍛え、他人を寄せ付けようとしない。つか、足でトカゲを捕まえて焼いて食う(しかも「ごちそうだ!」)って、それ運動神経抜群以前に、単なる野生児……管理者の許可無く林の中でたき火はいけませんよ?
 でもあっさり仲間になってあっさり変身。テンポ早いのう。敵は「星」のカード使いだけど、あまり「星」は関係なかったな。変身もしなかったし。
 しかし事務所を乗っ取られた功士郎、相変わらず虐げられてるな。


  ひまわりっ!! #6「二者択一?主従の絆と赤い糸」。隼人を巡ってのライバル、椿が再登場。里が壊滅し、一族の血を絶やさぬために隼人と主従ならぬ夫婦の契りを交わそうという、わけのわからないことに。だけど最後は敵に追われたところを手当をしてもらった武智先生にあっさり乗り換え……女心となんとやら。最後の意味ありげな表情は、吹っ切ったということでもないのかな?
 今回は隼人もせっかくいいところをちょっとだけ見せたのにねえ。しかし普段の情けなさがいいところ帳消しにしてまだおつりが来るって辺りが切ない。
 武智も敵に従ってはいるが、やつがしら同様思惑がありそう。椿の里を学校の先生たちが襲ったってのも、その絡みか?


2007年02月14日(水) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 花火の夜に渡します

 必殺シリーズ第二十弾「必殺渡し人」第四話。テレビ東京系11:35からの「 時代劇アワー 」に放送中。全十三話。
 渡し人の仲間になったお沢。だが、ここ数日誰かに見張られている気配を感じ、おびえていた。惣太に相談するが、弱気のせいと一蹴される。のみならず、正体がばれたら殺すとまで言われる。だが、お沢の懸念は気のせいではなく、何者かが確かにお沢の跡をつけていた。
 一方、惣太はおえいと清七の二人と出会う。二人は花火問屋の鍵屋と玉屋の娘と息子。玉屋は元々鍵屋の職人だったが、大事な御前花火大会の直前に事故を起こし、あまつさえ独立までして鍵屋の恨みを買っていた。清吉が見事な花火を上げさえすれば父も許してくれるとおえいは考えていたが、お沢をつけ回すチンピラは鍵屋の番頭与吉の手下。与吉はかつてお沢にまずいところを見られたらしく、それで見張っていたのだ。
 だが、お沢が忍の使いでおえいが清七に火傷薬を届けに行ったのを見られた。実はお沢がかつて見たのは玉屋が起こしたことになっている爆発事故を、与吉が仕組んだ現場。それを玉屋にお沢が昔のことを告げに言ったと勘違いした与吉は、身代乗っ取りとお沢の口封じ、ライバルである玉屋潰しを一挙にもくろむ。
 花火の時のかけ声の「玉屋」の由来になった「玉屋」「鍵屋」をモチーフにした話。 史実 では鍵屋から玉屋が独立し、その後事故を起こして取りつぶしになったのは事実だが、独立したのが元手代の「清吉」、独立後市郎兵衛と改名している(今回の玉屋の主人の名前が「市郎兵衛」)し、短いとはいえ実際は35年続いたことから、モチーフにしているだけということがわかる。これを渡し人では「ロミオとジュリエット」的なライバル同士の家の恋人たちの悲恋に翻案している。
 渡し人になったばかりのお沢が何故かつけねらわれ、その理由が終盤まで明かされないことで「本当にばれた?」と思わせるところは、結構ハラハラした。でも、そんな過去まで持っていたとは……当時は爆発事故と結びつかず、大したことはないと単に忘れていただけだろうけどもお沢の記憶は掘り起こしたらまだまだ何か出てきそうだな……
 今回からお沢も殺しに参加。相手を殺しはしないけど、大吉のサポートで手持ち花火を相手に向けて放って牽制する。
 明日は「矢切の渡しで渡します」って、なんのこっちゃなタイトル。尤も「渡し人」というタイトル自体が当時流行っていた「矢切の渡し」から取ったということらしいのだけど。

[その他] ダイエット商売

 「あるある大辞典II」の捏造事件もそうだったけど、ダイエット商品関連というのは世に附きまじ、とつくづく思う。通販番組でもかなりの割合を占めるし、そんなの見なくても一般商品でダイエット効果を売り物にしたものがどれだけあるか。
 でも、定番商品というのはほとんどない。それが意味するところは、顕著な効果が見られるものはない、ということ。そんな商品があれば定番になっている。
 中にはいくらか効果があるものもあるだろうが、基本的に痩せるための方法は、カロリーの収支の帳尻合わせしかない。つまり、摂取カロリーを減らすか、代謝量を増やすか、しかない。摂取カロリーってのは食べる量を減らす、あるいは低カロリーのものにするという意味。食べるだけで劇的に代謝量が増える食べ物というのはあり得ない。そんなものがあったとして、食べたら病気になるだろう。
 原理的に考えればわかることだが、それでも多くの人が騙される。そういうものがあればいいという願望が、理性的な考えを簡単に凌駕してしまうのだろう。
 騙される方が悪い、なんて安易な言い方はしないが、なぜ騙されるか、に目を向けると被害者も何も問題がないわけではないとわかる。
 本人が騙されたがってるんだからどうにもならん。騙されたとばかりわめくのはみっともない、と言う由。


 で、 その「あるある」の後番の話朝日 )。いや、ジャニーズ所属のタレントがいかん、というわけじゃないんだけど……ここまでジャニーズが接見してると、正直異常なものを感じる。似たようなものしか供給できない作り手、似たようなものしか咀嚼できない受け手……面白いものが出来なくなってくる理由なのかねえ。


  TBS、柳沢厚生労働大臣の国会答弁を不適切に編集Y!hl videonews )。またTBSか、と言われても仕方ないよ、これは。一時期は「報道のTBS」って言われてたのに、ここまでガタガタになったか。


2007年02月15日(木) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 矢切の渡しで渡します

 必殺シリーズ第二十弾「必殺渡し人」第五。テレビ東京系11:35からの「 時代劇アワー 」に放送中。全十三話。
 街道を江戸へ上る田舎娘のお梅と小春。二人は江戸へ働きに出て行くところだったが、矢切の渡しで親切めかした船頭に、泊めてやると言われて口車に乗ってしまう。
 一方江戸ではまた銀平が巷の噂を流していた。一服飲めば頭もすっきりし夜の生活も強くなる薬があるというのだが、どこか怪しげ。忍もまた問診に行った女郎屋で、女郎が一人変死したのに出くわす。それまでなんともなかったのにお茶を飲んだ後、急に倒れてそのまま息絶えたのだという。明らかに状況がおかしいが、やってきた岡っ引きは病死だと断言する。その剣幕に、忍も疑念を口にすることが出来なかった。
 そんな時、お沢が町を徘徊していた娘を保護する。娘はお梅と一緒に江戸にやってこようとしていた小春。二人は船頭に例の薬を飲まされそうになるが、先に飲んだお梅が突然苦しみだし、小春はそれを見て逃げ出したのだ。
 忍が介抱し薬を飲ませようとするが、小春はお梅の最期を連想して逃げ出してしまう。そして再び船頭の仲間たちにつかまり、犯され、薬を無理矢理飲まされる。
 薬は実は麻薬で、大和屋が役人の細川と手を組み、船頭らを裏で操って密輸した薬を売りさばく傍ら、薬で女たちを逃げられなくして女郎として客を取らせていたのだ。
 お沢が小春を心配して探しまわるある日、ポン引きに声を掛けられた大吉は、女郎の年の頃を聞いてもしやと思い、客として入り込んでみるとやはり小春だった。だが身も心も麻薬に蝕まれた小春は、大吉の声にも耳を貸そうとしなかった。だが故郷の思い出に泣きくれる小春は、ある日ついに女郎屋を逃げ出す。

 「矢切の渡し」が「渡し人」のタイトルの由来らしい、というのは昨日も書いたが、今回の舞台が矢切の渡しの必要があるのかどうかというのが……利根川を渡って江戸へはいる無知な田舎の小娘を狙っているってことだろうけど、船頭があちこちに出没するもんだから……
 これもまた覚醒剤等が問題になった放送当時の世情を反映してるのだろうけど、江戸時代に飲むタイプの麻薬ってあったっけ? と思ったが、別にアヘンだってそのまま飲んでも効くんだよな。ただし、普通薬物は経口で効くとしても経口摂取は吸収され効き始めるのに時間がかかるので、「あれ? 効かないな」と思ってまた飲むと、オーバードーズになって、良くてそのままあの世行き、悪けりゃその後の人生廃人、という事故も起こってたりする。まあ、お梅の場合はオーバードーズだったんでしょうな。
 今回の話、悪事がちまちました印象な上掘り下げ不足(大和屋って表向き何の商売? 細川ってどういう役職?)でありがちなんだけど、船頭も小春を殺そうとして殺したわけじゃなく、逃げ出して入水自殺しようとしたところを(まだ稼いでもらわなけりゃいけないからと)ドスで脅してやめさせようとしたのを、もつれて間違えて刺してしまうというのが、中々情けなくって良い。船頭自身も自分のしたことに怯えてその場を逃げ出してるし。

[アニメ] ヤマトナデシコ七変化#19とストレイン#13(最終回)

  ヤマトナデシコ七変化 #19「バトルチック・バレンタイン」。バレンタインに浮かれる世間を尻目に、美少年四人組は憂鬱そう。毎年バレンタインには女の子たちに押しかけられて散々な目に遭ってるからだ。朝から宅配便で山のようなチョコを送りつけられ、学校でも気の休まる暇がない。進退窮まった四人は、「心に決めた人がいる」と女の子たちに嘘を言うのだが……

 う、うらやましくなんかないんだからね!(ツンデレ) いつも騒がれてる四人組が生命の危険を感じるくらいまでに女の子に騒がれることになる。バレンタインに興味のないスナコは置いてけぼり気味。乃依は乃依で武長を守ろうとするが(のえっち仮面って……)、武長は公平を期すため誰からのチョコも受け取らないことにしてるのでそれはそれですったもんだ。
 結局、恭平だけ他の三人のように「心に決めた人がいる」では済まされず、具体的に名前を言えと迫られ、スナコの名前を出して女の子たち全滅。普通はこれがフラグになるのだけど、なりそうな雰囲気ないなぁ。最後はスナコがチョコレートケーキを作って人体模型や骨格標本たちにふるまってるのを腹をすかせた四人が横取り。あ、これってスナコからのチョコってことになるのか???


  ストレイン #13「ラスト・ワルツ」。エミリィたちの復讐にと人類を殺戮していたのに、当のエミリィは単に仲間を求めていただけで復讐など望んでいなかったと知り、ラルフは狂気を暴走させる。ラルフの猛攻に耐えかね活動継続不能に陥り、セーラは一旦艦に回収され、そこで仲間たちの激励を受ける。

 戦争の大局に影響するわけでもなく、あくまで訓練艦が巻き込まれたとんでもないトラブルという規模で、ガジェット的には非日常だけども、兄妹間の問題とセーラの周囲の問題の、言ってみれば話としては「小さな規模」で完結した。けど、「オリンシス」の時も書いたけど1クールシリーズではこのくらいの「小さな規模」の方がかえってまとまりがよいように思える。
 主人公のセーラは一度兄に仲間を奪われ、それ以来兄に会って真相を確かめるために素性を隠し身分を落としてまで一人で追ってきたけども、自分自身である普通のミミックではなく他者であるエミリィとの交感をきっかけに、新たに仲間を得、依然と同じように失いながらも失うことに臆病であることから抜け出す、という、実はきちんと成長物語になってるのだよなぁ。
 これだけ大がかりなガジェットや舞台が必要だったかと言われると必須ではないけど、これはこれでありなんでない?
 前回は登場しなかったガンビー隊もクンルーン内の迎撃ロボットを掃討する姿が描かれている。イザベラの代わりにガンビー隊のリーダー格になったマリエットも、艦の運命を双肩に担ったセーラに、憎しみではない表情を見せる。
 しかし後半、ラヴィニアがちっとも活躍しなかったな……


2007年02月16日(金) 旧暦 [n年日記]

[その他] 裕福な支配者層?

 ワタクシのアンテナ(抽象的な意味ではなく、ネットのアンテナシステム)には若干左の人の日記も含まれているわけです。
 「俺は右も左も差別しない! どちらも等しく、価値がない!」(ハートマン軍曹口調で)
 ま、それはともかく、 こちらの日記 の2/10分をざらっと見て、文脈はともかく(突っ込んでたらきりがない)、引っかかったのは「 おいしい思いをして大儲けするのは、いつの時代も裕福な支配層の連中だ。そしてボロ雑巾のように扱われて使い捨てされるのは、いつの時代でも最前線の弱い立場の人間たちだ」。なんなんだ、この時代錯誤な二元論は。いやさ、いつの時代でも権益を振りかざし、あるいは確保しようと、持たざる者をないがしろにする連中はいますよ? でもそれはこんな単純な二元論で表されるものじゃない。ある具体的な事例について、そうとしか評し得ない場合もある。けど、国単位ともなるとそれだけで済むわけではない。
 出だしは素朴な正義感ってえのはわかるのだけど、現実を見てそれをどう通すかを考えたとき、その正義感を正当性の頼りにしてはいけない。正義感は否定しない。だがそれはあくまで動機であって、世界全体のルールではない。自分の正義感の方が正しいと思うことは、自分のルールが世界のルールだと勘違いしていることだ。
 勘違いし続けると、いつの間にか道を踏み外すことになる。


  「事実と異なる報道の自由ない」菅総務相、法改正へ意欲朝日 )。よく言った! とりあえず記事中の発言内容も「基本は自主的なもので」と言ってるし。つか、事実と異なることを報道してはいけないし、間違いでそうしてしまった場合、きちんと謝罪し、訂正するのが当たり前。それを、すべてのマスコミではないが、一部で「不適切な内容」とか、「結果として事実と異なる」とか、妙な言い回しで謝罪をするのがそもそもおかしい。先のTBSのサンデージャポンにおける柳沢厚労相の答弁捏造もそう。「なってしまった」ではなく、「そうした」んだろうが。自分たちはそうするつもりじゃなかったとでも言いたげな、卑怯な振る舞いが鼻につく。意図がどうあれ、結果がそうなったことが悪いかどうかだけ。それをどう思ってるんだ? マスコミ各位。


  英会話のNOVAに立ち入り検査 解約トラブルで経産省朝日 )。通勤電車内にある、NOVA等「駅前留学」の広告を見て、「駅前のテナント料が高そうなところにばっか支店を出すって、どんな商売してるんだろう」と思ってたのだけど、まあ、そうなりますか。この手の英会話教室の外国人講師の事件もたまに見られるのは、質の問題もあるんじゃないかと思ってしまうのは偏見か。それは偏見としても、NOVAの場合、某カルト宗教団体の資金源になってるという噂もあったりなかったりで、やはり胡散臭さはあるのだよなぁ。


  長野県知事:「HIV感染者は特別な仕事に多い」と発言毎日 )。「特別な仕事」って、売春とかのこと? 日本国内ではどうなのかよく知らないけど(海外ではえらいことになってるらしい)、日本国内では低年齢層の無知による蔓延が本当に洒落になってないとか。こんなんどうにもなりませんわ。

[アニメ] 地獄少女二籠#17とゴーストハントちょっとだけ

  地獄少女二籠 #17「沈黙のまなざし」。一目連が見守る母娘。娘はシングルマザーの母を憎み、地獄通信に地獄流しを依頼する。だが、母親はかつて家族に暴力を振るう夫を地獄流しし、その際に一目連も彼女を見知っていた。

 一目連の過去編。一目連、元人間じゃないとは思ってたけど、やはり九十九神だったか。それも刀。良く見りゃ、OPでそれは示唆していたか。持ち手を転々とし何人もの人間の命を奪いつつ、ただそれを見ているだけしかできなかった一目連。あいと出合うことで初めて漸く仲間を得る。しかし、やはり役目はただ見てるだけ。基本的に、地獄少女の役目が依頼を受け、契約の意思を確認した上で地獄送りするだけなので、彼女ら・彼らの意思は介在する余地がない。しかし、母の真意を知らず地獄送りにしようとする娘を見て過ごせず……
 どっちにしろ救いの少ない仕事だけど、最後のつぶやきが、(人間じゃないけど)人間味をにじませてる。


 ゴーストハント#18「File 7 血塗られた迷宮#1」。ここでウィンチェスターハウスの名前を聞くとは思いませんでしたわ……


2007年02月17日() 旧暦 [n年日記]

[アニメ] すもも#17とひだまりスケッチ#5とおとぎ銃士#33と妖奇士#19

  すもももももも #17「激闘!虎の兄弟」。虎金井兄弟編突入、だけど、原作と違い勝ち抜き方式ではなく、ギャグエピソードの合間に挟んでいく形らしい。今回は末弟・天智が襲ってくる。原作ではシリアス展開で「ありがちなバトル漫画になってしまった」との感想も多い虎金井兄弟編だけど、これだとそれまでの雰囲気を変えることなく構成できる。虎金井天下がうじうじ悩んだりという展開もあっさり切り上げることが出来るし。井上敏樹、さすが性格が悪いだけじゃない。w
 で、虎金井編以後のエピソードも若干取り込んでるようで、最期に犬塚家が放火で炎上、ハイツ中島に転居することに……次回はオリジナル話らしい。


  ひだまりスケッチ #5「こころとからだ」。ゆのが風邪でダウン。ゆのを心配するみやこ、ひろ、沙英の様子と、ゆめうつつのゆのの見た夢が交互に描かれる。
 が……省力にもほどがあろーw まあ、作品としては成立してるのでその辺は職人芸なのかなんなのか。
 あと、沙英に思わず萌えそうになってしまった。つり目でショート(で眼鏡)とは言え、声が新谷良子なのに……いや、新谷良子が下手とかってことではないですよ?(昔より上手くなったとは言え、まだ上手いとは言えないけど) でも、しっかり者のお姉さんキャラには、ちょっと……
 ちなみにEDはなにげにちょっと気に入ってる。


  おとぎ銃士 #33「仲間のしるし」。度重なる失敗の責を問われ、サンドリヨンの命令でヘンゼルに処刑されそうになったグレーテルは、ヘンゼルの一瞬の動揺を突いて逃げ出す。ヘンゼルをサンドリヨンの暗黒魔法から解放するには赤ずきんたちに協力するしかないと考えたグレーテルは、仲間にしてくれと申し出る。赤ずきんと草太は一も二もなく同意するが、仲間の中にはグレーテルに疑いの目を向ける者も少なくない。そんな中、トゥルーデが草太を狙って襲ってきた。

 なんつーか、トゥルーデ、なんでもアリだな。人形化の次は石化か。でも、物陰に隠れて鏡越しにトゥルーデを見た白雪が、一瞬トゥルーデに重なる女性の人影を見る。トゥルーデも訳ありか。
 グレーテルの方は、まあ、順調に仲間化。トゥルーデの罠にはまり赤ずきんたちに疑われるようし向けられたグレーテルを、赤ずきんは信じ切る。「なんで信じたの?」と訊くグレーテルに、赤ずきんと草太は「だって、仲間だもん」と。この理屈、わかってもらえない人にはわかってもらえないのだよなぁ。いい奴と思えば信じる。裏切られたら、信じた自分がバカだった、というだけ。
 でも次回予告で赤ずきんとグレーテルが剣を交えてるんですけど?


  妖奇士 #19「三人往壓」。蛮社改所に往壓が鰻を食い逃げしたと怒鳴り込まれる。だが、食い逃げをした「往壓」は立派な武士の身なりで、宰蔵も町中で「往壓」を名乗る武士が川に刀を投げ捨てるところを見たことから、往壓の姿をした妖夷の仕業ではないかと睨み、調査を開始する。しかし調査が進むうち、宰蔵が見た往壓の他に、鰻を食い逃げした子供の往壓もいることが判明し、本物も含め三人の往壓がいるという事態に……

 タイトルは「三人ガリデブ」からですかね。往壓が逃げ続けた実家の絡む話で、三人往壓のうち一人は往壓が出奔した後に親戚筋から養子に迎え、往壓の名を継いだ竜導家現頭首だとわかる。その往壓は何故か竜導家頭首の座を重荷に感じ、逃げ出したがっているらしい。もう一人の往壓は、その現頭首の往壓から、押しつけられるように脇差しを譲られた町人の子。予てから武士にあこがれていたことから、身なりをそれらしく整え町中を徘徊していたのだが、その子の本当の名は「土方歳三」……あれ? 土方のいた石田村は一応現東京だけど、日野市で江戸からはちょっと距離があり、徘徊してるのは……江戸に奉公に出ていたけどそれは十代に入っての話で、天保十四年当時の九歳、数えで十歳ではまだ石田村の実家にいたはず。まあ、その辺は「アニメだからねえ」な話なんだけども。
 しかし雪輪+雲七、すっかり便利な移動手段扱いだなぁ……つか、小笠原じゃないけど流石にもうちと控えないと、人目が……


2007年02月18日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] ゲキレンジャー#1と電王#4

  ゲキレンジャー #1「ニキニキ!激獣拳」。いきなり野生児がパンダと格闘するところからはじまるのは、もうなんなんだか。で、その野生児ジャンは激獣拳の使い手でスポーツメーカー「スクラッチ」の重役の美咲が、運んでいた「拳魔の腕輪」を狙う「アクガタ」の手下「リンシー」に襲われるところに出くわす。結局腕輪はリンシーを率いるマキリカに奪われるが、ジャンは激獣拳の才能を美咲に見いだされ、スクラッチに連れて行かれ、マスター・シャーフーに激獣拳への入門を許可される。
 事前の情報から結構クールなのを予想してたけど、主人公、アホですなw つか、野生児なんだけど。しかもなんでかパンダと格闘してるんだけど。パンダって、結構凶暴だと聞いたような。
 それはさておき、今度の変身アイテムはグラブってのがわりと新鮮だった。おもちゃはいろいろギミックも仕込みそう。
 他には、闘気が激獣の姿をしてるのが、巨大ロボとの整合性を意識してるのかな? 激獣がメカっぽいのは、スクラッチの技術が関与しているからなのか。
 主人公のアホっぽさがマイメロシャッフルの準に似てるな。


  電王 #4「鬼は外!僕はマジ」。モモタロスが勝手に泥棒の手助けをしたことに良太郎は大激怒。モモタロスの力はもう借りない、と宣言する。一方、カメレオンイマジンに「死ぬほどの金」を願ってしまった山越は、カメレオンイマジンが盗んできた金に埋もれながら、「本当は金が欲しいんじゃなかったのに」と後悔する。だが、それでも契約が成立したとみなしたカメレオンイマジンは山越の後悔の時間へと遡る。良太郎はそれを追うが、モモタロスの力を借りることを拒否したままカメレオンイマジンと戦おうとする。それを見かねたモモタロスは……

 山越がかなり獅子丸と重なってて、すんなりと役に感情移入できる。山越は半年前、仲間とやっていたバンド活動にけりをつけるべく最後のオーディションに挑んだが、会場に向かう途中、迷子の女の子を見て過ごせず、結局遅刻。オーディションを受けられないままバンドも解散し、不完全燃焼状態で「金さえあれば、きっとデビューできる」と不満を責任転嫁していた。それをイマジンに突かれたわけだけど、基本はやっぱり悪い奴ではない。
 一方、良太郎は、自分が酷い目に遭うのはかまわないが、人の物を奪ったり人を傷つけたりすることに怒り、モモタロスに絶交を宣言する。モモタロスも、悪意があったわけではなく、弱っちいプラットフォームのままカメレオンイマジンになぶられ、それでもモモタロスの力を借りることを拒否する良太郎を見て、その根性を認め、自分の非を謝る。まあ、悪い奴なんじゃないんだよな。
 次回は良太郎に二体目のイマジンが取り憑く。って、桃太郎の次は浦島太郎?


2007年02月19日(月) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 精霊流しで渡します

 必殺シリーズ第二十弾「必殺渡し人」第六話。テレビ東京系11:35からの「 時代劇アワー 」にて放送中。全十三話。
 表商売の鏡研ぎに上がった家で、美人局に引っかかってしまう惣太。憤慨するお直に濡れ衣だと訴えるが、逆上したお直は相手に殴り込みに行ってしまう。
 その美人局をした音松の妻お甲が、忍の診療所へとやってきて、不妊手術をしてくれと頼み込む。亭主がヤクザ者になってしまったので、子供が出来たら子供がかわいそうと言うのだ。その場はいなして事なきを得るが、殴り込みに行ったお直がヤクザをやめさせようとしたお甲と耳を貸そうとしない音松の諍いを聞き、逆に相談に乗ろうとする。しかしお甲は頑なに助力を拒む。
 それでも放っておけないお直は、銀平に頼み込んでカモになってもらい、わざと  をお上にしょっ引かせることで更正させようと目論むのだが、バカなことをやめさせようとした惣太と大吉に妨害される。だが、お甲がうっかり敵対する組のヤクザ者を引っかけてしまう。音松はのされ、お甲は犯された挙げ句、川に放り込まれる。お直らに助けられ解放されるが、音松が杯を受けた政五郎一家が余所のヤクザにコケにされた落とし前をつけようとお甲を探し回る。
 今回、誰を始末するのかというのが読みにくいが、美人局をやらせていた政五郎と、手を組んで悪事を働いていた同心・江尻。お甲は音松を説得し、音松も散々親分や兄貴分に責められたことでヤクザ稼業に向いていないことを痛感し、ヤクザ稼業から足をあらうことを決意する。が、そう簡単に足を洗わせて貰えるわけがなく、お甲は政五郎が江尻とつるんで悪事を働いていたことで脅しをかけるが、逆にそのために心中に見せかけて殺されてしまう。この辺はちと安易な流れか。
 でも、一人前になろうと焦ってお甲に無茶をさせてしまう音松と、音松の焦りを理解してその無茶に付き合おうとするお甲の夫婦仲、特にお直の心配をつい突っぱねてしまう意地っ張りな様がなかなか人間の弱さと愚かさ、それでも突っ張っていく意地を演出してて、結構良かった。
 やはり夫婦者が中心になると、メインキャラの夫婦関係がひとつの見所だけあって、割と良い話になるなぁ。

[読書] 紐と十字架/イアン・ランキン

 元SAS隊員の部長刑事ジョン・リーバスの元に、差出人不明の謎の封筒が届けられ続けていた。中には結び目を作った紐と、マッチ棒で作られた十字架が入っているのみ。誰かのいたずらと気にもとめないリーバスは、エジンバラで起きている連続少女殺人事件の捜査に加えられた。しかし署内でも浮いているリーバスに回されたのは地味な書類調査……上司のアンダーソンからも嫌がらせを受けるが、事件とリーバスに思ってもいなかったつながりが浮かび上がったとき、リーバスの封印された過去の記憶がよみがえる。
 ジョン・リーバスシリーズの第一作。って、シリーズは読んだことないんだけど。スコットランドのエジンバラを舞台にした警察小説というのが珍しい。
 主人公のリーバスはとある事件をきっかけにSASを除隊、陸軍の斡旋で警察に再就職するが、あまりのつらさゆえにS記憶に封印したSASの出来事ゆえに時々感情の抑制を失い、他人からはうち解けない印象を与え、警察内部では浮いてしまい、妻とも離婚することになってしまった。
 完全な失敗者の人生。だが、忘れ去ったはずの過去が、エジンバラを震撼させる連続殺人事件と結びつき、その真の標的が自分だと知って、追いすがってきた過去との対峙を決意する。
 以後シリーズ化されはするのだけど、元々はシリーズ化を考えて書かれた作品ではなかった。そのため、この第一作ではリーバスは元SASの精鋭ではあるけども超人的な活躍をするわけではない。決着を付けねばならない自分の過去にけりをつけるだけだ。完成度的には甘いところは散見されるが、心に取り返しのつかない傷を負った男が自分の誇りにかけて立ち上がる、そこに込められた怒りは、斜に構えたような文体と共に心の琴線に響く。
 とにかく最後の対決の文章がかっこよすぎ。こういうのはシリーズ化してしまうと、中々できないだろうけど。


2007年02月20日(火) 旧暦 [n年日記]

[必殺] お化け屋敷で渡します

 必殺シリーズ第二十弾「必殺渡し人」第七話。テレビ東京系11:35からの「 時代劇アワー 」にて放送中。全十三話。
 伊助の女房・お妙が入ったお化屋敷で消えてしまう。伊助はお化け屋敷の興行主に必死で訴えるが、小屋主の座頭の源左衛門は取り合わず、役人も自分で姿をくらませたのだろうと決めつける始末。それでも食い下がる伊助は袋だたきにされてしまう。
 惣太は瀕死ではいずり回っていた伊助を見つけ助けるが、たまたまお直がお妙の女房だったこともあってお直はお妙を捜してくれと焚きつける。降って湧いたあまり乗り気でない惣太だが、伊助に「自棄になって散在しないように、預かっててくれ」となけなしの全財産を信じて託され、複雑な表情。
 実はお妙は座頭に拐かされ、女中として売り払われていた。実は源左衛門の妹は大奥のお局尾藤の方。妹が飽きた遊び相手を人知れず始末する代わりに、奉行所に圧力を掛けてもらい悪事を行っていたのだ。だが、お妙は女郎にされたことに耐えきれず、首をくくってしまう。そのことを知った伊助はお化け屋敷に殴り込むが、返り討ちに遭って古井戸に投げ込まれてしまう。
 この頃の必殺の常だけど、悪事のプロットが大味だなぁ。いくらお上に目こぼしされてると言っても若い娘が何人も拐かしに遭って女郎屋で働いてるというのに、「なに、却って評判になってお化け屋敷に客が来る」って、ああた……
 一方で、お妙のことを心配して走り回るお直の人情味がやはり良い。流石藤山寛美の娘、というところか。お妙がそこで消えたと聞いてお化け屋敷に入ってみるが、まったく怖がらず、調子に乗った化け猫役のおじさんに脅されて気絶してしまうところもおかしい。介抱され、気を取り戻したところを化け猫の扮装のまま謝られ、また気絶……
 今回は悪事に関わってたお化け屋敷の連中全員とお藤の方が始末の相手なので、かなり相手が大人数に。大吉はこれまでの砂を手で突く修行ではなく、油を塗られた青竹を素手で握りつぶすものになっている。
 それにしても伊助の末路について惣太はお直に嘘を吐いたけど、ばれないのかなぁ。つか、お直も自分の関わった事件の悪人が毎回始末されてるんだから、気付いても良さそうな気が。

[アニメ] まなびストレート#7とセイントオクトーバー#7とひまわりっ!!#7

  まなびストレート #7「なつのおしまい(ばいばい)」。夏休み最後の日、二学期初日に発表すると公約していた学園祭準備の新企画に煮詰まっている四人。グアム帰りの桃葉の自慢話もそっちのけ、寝不足のあまり奇矯な行動に走る聖桜生徒会を愛光生徒会長の多佳子が見舞いにやってくる。だが、実は多佳子の来訪の目的はまなびたちの激励だけではなく……

 社会人が「社会人は楽しいよ〜。毎日がお祭り騒ぎ」って学生に言うなんて、ありえねえ!(笑) きっと罠にはめようとしてるんだ!
 で、多佳子の目的はその前に愛光学園の理事長に言われたことが生徒会訪問の本当の理由。それは聖桜の愛光への吸収合併、そしてそれに先だっての聖桜学園祭中止の決定だった。正式発表までは口外禁止を言われていたが、まなびたちが気にかかって思わず様子を見に来る。
 吸収合併は致し方ないのかもしれないが、学園祭中止の理由が曖昧だなぁ。それだったら「学園祭は社会に出る前に企画マネジメントの実力を示すためのプロモーション」という位置づけにした方が納得は行くかも。それと、ネタバレ情報でこれからまなびが兄がらみで珍しく感情的に否定をするってのにもちょっと納得。
 それはさておき中止のことなど知らずただひたむきに学園祭の準備をするまなびたちを見て、多佳子も理事長に決定を覆すよう理事長に進言する。決定が覆るのかどうか。
 しかし、生徒会メンバーの壊れっぷりがヤバすぎる。特にまなびの壊れ方が……芽生のむつきへの絡みっぷりもアレだが。グアムの自慢をしながらも桃葉が無視されっぱなしなのが憐れ……でもないか。
 とりあえずOP前のやりとりは笑えた。


  セイントオクトーバー #7「ロリ疑惑!ヨシュア、超秘められたその愛…」。ヨシュアの愛人疑惑!? と思いきや、やはり功士郎がいじられる話でした……つか、功士郎の昔の彼女ってだけで十分変人な気がするのが、なんというか。
 今回はそっちがメインなんでロリ変身シーンと戦闘シーンは超省略でした。なんて投げやりな。


  ひまわりっ!! #7「惑い惑わし四面楚歌」。学園が休校になってしまうが、里に帰っても異能忍者の襲撃が予想されるため、学園から離れることができない。そんな状況もどこ吹く風で村人たちはやってきた見せ物小屋に押しかけお祭り騒ぎだが、見せ物一座は敵の刺客。催眠術によって村人は操られてしまう。しかも操られたのは村人だけではなく、ゆすらと一緒に見せ物見物に行った米山君まで催眠術にかかってしまう。

 相変わらず話の展開がやや斜め上だ。w 催眠術にかかった米山君の顔がゴルゴになってたり、ぬか漬けを投げて目を覚まさせようとしたゆすらが間違えて釘代わりに入れてた手裏剣を投げてしまったり、それがたまたま懐に入れてたぬか漬けが防いで命拾いしたり……
 催眠術にかかった村人がひまわりたちに懸賞金をかけたのを張り紙で知った隼人が、「一人頭二十万か……あいつら、安く見積もられたなぁ」とつぶやくのが意外だった。てっきり賞金を稼ぎに走ろうとするかと。(笑) それどころか隠れてるひまわりらにお好み焼きを差し入れに行くとは、一応保護者の自覚が出てきたのか。キャベツは畑から盗んでるけど……


2007年02月21日(水) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 祭り囃子で渡します

 必殺シリーズ第二十弾「必殺渡し人」第八話。テレビ東京系11:35からの「 時代劇アワー 」にて放送中。全十三話。
 惣太のところへ疲れ果てた女が飛び込んでくる。その女・お秋はかつて「渡し」の依頼をしてきたことがあった。悪い男に騙されたのを惣太が救ったのだが、今再び悪い男に捕まり、そいつを殺してくれと泣いて惣太に頼み、櫛を渡し料に渡す。
 仕事を受けることにするが、櫛を捌いて金に換えようとすると何故か悪いことが立て続けに起こり、売ることが出来ない。
 そうこうしているうちに忍のところに出入りする女髪結いの見習い・おせきがその櫛を見て顔色を変える。その晩、おせきが刃物を振りかざして忍に襲いかかってきた。
 今回、昔の依頼主が再度の依頼を頼んで来るという単純な話かと思いきや、実はこれにはとんでもない裏があった。お秋の夫・喜平次は盗人。そして彼の兄がかつて渡し人に始末されていた。昔と違いすっかりすれっからしてしまったお秋は喜平次が仇と探す相手が惣太たちだと悟り、罠にはめようとしたのだ。
 だが、渡し料の櫛が、押し込み強盗に殺されたおせきの両親の形見であることが判明。お秋の話に疑いを持った惣太は、仕事を催促するお秋に確認をするのだが、お秋は知らん顔をする。事情を聞いた忍がおせきに櫛を返していたのだが、その櫛を見て表情を曇らせたお秋をおせきは追跡、喜平次たちが両親の敵であることと、惣太たちをはめようとする企みを聞いてしまう。しかしおせきは捕まり、責め殺されてしまう。
 大川に流された瀕死のおせきの最期の頼みで、渡し人は喜平次一味とお秋を始末することに。
 大吉が櫛を売って現金化しようとして、材木の荷崩れに巻き込まれて逆に怪我、その際落とした櫛が回り回ってお直の手に、そして惣太のところに戻ってくるのは「風が吹けば〜」的。そんなばかな、と思わずつぶやいてしまうが、おせきの両親の祟りということが示唆されている。
 それと、今回から登場の惣太を追い回すオカマの金次は、「仕事屋稼業」でオカマの目明し・源五郎を演じた大塚吾郎。


2007年02月23日(金) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 無縁墓地で渡します

 必殺シリーズ第二十弾「必殺渡し人」第九話。テレビ東京系11:35からの「 時代劇アワー 」にて放送中。全十三話。
 萩原家の嫡男、角之進は武術を尊ぶ父親からしごかれるが、本人は学問の道を志したがっていた。たまたま彼と知り合った大吉は、角之進の悩みを聞いてやる。そんな角之進を軟弱と、父の信二郎はスパルタ教育で有名な赤松道場に彼を送り込む。しかし、「根性をたたき直す」とは名ばかりで、気まぐれに子弟たちに暴力をふるい虐待するとんでもないところだった。さらに、萩原家の後添えお竹は、自分の実の子供である角太郎に家督を継がせようと、赤松に角之進をなぶり殺すよう依頼していた。
 そうとは知らない角之進は、赤松からいたぶられる同門の庄二郎を庇い、そのことで赤松から激しいイジメを受ける。
 やっぱ戸塚ヨットスクールの事件が元ネタなのかな? 門下生を鍛え直すと厳しい修行をして、その挙げ句死んでしまう、というネタは「必殺仕置屋稼業」の#19「一筆啓上業苦が見えた」でも取り扱っている。しかし、あちらは悪意はなくひたむきな修行の結果だったのに対し、こちらは悪意をもって行われている。
 まあ、流石に江戸時代もこの頃に「武士は学問など云々」なんて時代錯誤な家はあまりなかったとは思うが……それでも部門を誇る家に恥じないよう育てようとする父が、息子がなぶり殺されたと聞いて真相を問いただしに行くのは、厳しいなりの父親の愛情が覗いていた。
 それを、奉行所に駆け込ませまいと赤松が萩原家に押し込み信二郎を殺すのだが、お竹は助けようとするどころか、物取りの仕業に見せかける。手っ取り早く角二郎に家督を継がせるためだが、同じ親の愛情でも、ここまで違うとは。
 殺しは、角之進と交流のあった大吉が怒りの渡し。また、歪んだ愛情の母に、忍が制裁を加える。母の因縁によってこの稼業についただけに、歪んだ親には思うところがあるのだろうな。


2007年02月24日() 旧暦 [n年日記]

[アニメ] コードギアス#18と地獄少女#18

  コードギアス #18「柩木スザクに命じる」。親友であるスザクが敵であるユーフェミアの騎士となり、また、体制側のシンボルとなりつつあることに苦悩するゼロ=ルルーシュ。そんなとき、ユーフェミアの警護が手薄になるのを知り奇襲をかける。それをランスロットを駆って阻むスザク。だが、ルルーシュの狙いはユーフェミアではなくスザクだった。

 黒の騎士団は日本解放戦線の残党も吸収したことで新たに組織改編。藤堂が部隊の統括は妥当で、扇が副司令ってのも妥当だろうな。ゼロはカリスマはあるけど、人間的な人望はないからなぁ。尤も、その扇はヴィレッタという不安要素を抱えてるわけだけど。ヴィレッタというと、料理は一体どこで習得したんだろう? 実は記憶喪失前のあの性格で、あんなタコさんウィンナーとかやってたとか? 自分で作った弁当を開いている様を様子を想像すると笑える。もしくはあれで男に尽くす性格だったとか……で、男に捨てられひねて出世一筋に……まあ、どうでもいいか。しかし登場人物紹介で扇より先に乗っていながら、どう見てもただのバカ状態の玉城が「第二特務隊隊長」ってのは……あ、ひょっとして、第二特務隊って重要なポストに就けると迷惑だけど無視するわけにもいかない相手の為の名誉職? 気を遣ってるなあ、ルルーシュ。
 ディートハルトとゼロのやりとりで、メディアの人間が事件を生み出すのに関与したことを云々するけど、別にメディアを政治勢力が利用する、あるいはその逆なんてよくあることだし、やはりそういうところ潔癖だなぁ、と思ってしまう。
 それはさておき、CCの言うとおり、ギアスでスザクを操るのが一番楽なんだよな。まあ、そこまでしきれないからルルーシュは詰めが甘いんだけど。あるいはディートハルトの言うように、暗殺か。もっとも暗殺だと、殉教者に仕立て上げられるんだけど、まだ今のうちなら大したことはないし。ディートハルトの口車に乗ってスザクを暗殺しようとするカレンも、なんだかゼロ崇拝がさらに強くなってるような。大丈夫かいな。
 で、まだまだ甘いルルーシュはユーフェミア襲撃をダミーにスザクを説得する機会を作るのだけど、トラウマ由来の頑固者をそう簡単に説得できるわけもない。それどころか、ユーフェミア襲撃の機会自体が罠で、第一皇子シュナイゼルがルルーシュ率いる黒の騎士団を一掃しようとする。自分も犠牲になることを知りながら命令通りゼロを解放しようとしないスザクに、ついにギアスを使う。マオの時といいとっさになると結構迂闊な使い方をするから、どんな命令を下したのか。
 スザクを暗殺しようとするカレンをごまかすのに、スザクにシャーリーが呼んでると嘘を吐き、ルルーシュのことを忘れてるシャーリーがその事を聞いてしまったことから、またシャーリーの悲劇フラグが一つ立ったような。


  地獄少女 #18「あの人の記憶」。今度の依頼主は、我儘を通り越した寝たきりの母を恨む娘。母は幼い頃家族を捨てて男と逃げ、自らの過失で交通事故に遭って寝たきりになってしまったのだ。しかも、我儘な母の介護が原因で、婚約者との結婚も実質上ご破算となってしまう。そりゃ恨んで当然、と思うが、母の行動にも理由があった。
 実は、娘は母の実の子供ではない。母は自分が子供を産めない身体と知り、夫に、他に子供をもうけてくれと申し出たのだ。だが、夫が悩んだ末にその申し出通り余所の女と子供をもうけた日を境に、次第に母は様子がおかしくなり、結局娘が聞いていた行動に出る。母がどのような想いで余所の女と子供を作ってくれと言ったのか、わからない。その時は本気だったのか、あるいは夫が後悔して推測するように、夫を試していたのか……結局、妻を地獄送りにしたのは娘ではなく、母が苦しみながら娘の幸せも台無しにしてしまう行動を取らざるを得ないのを後悔しながら償おうとする、父親だった。しかし、娘に対し憎悪しかないと思われた母の車いすには、幼い頃娘が母にあげたおはじきが……どれが真実だったのか、殺しのカタルシスが主眼ではなく、殺すほどの恨みを持つに至る周辺の人たちのドラマがメインだというのが、やはり下手な必殺風味作品よりよほど必殺テイストと思うのだけどなぁ。

[その他]

 いすれも 痛いニュース 経由で。

  在日高齢者無年金訴訟棄却 どこまで苦しめる読売 )。勝手に苦しんでください、ってのは、嫌韓厨っぽく見えるか。要は年金制度の維持に必要な金銭的対価を払ったか、ってだけの話なんですけどね。年金ってのは「権利」じゃありません。「制度」です。ま、それに対する国の対応も思うところはありますが、制度である以上、制度に参加してなかったのに制度に要求するのはおかしい。それだけです。
 もし国の義務であるというならば、国籍国に言ってください。


  ペニシリンに楽器持ち出したと賠償命令スポニチ )。「  ロックバンド「PENICILLIN(ペニシリン)」が所属していた音楽事務所(東京)が、バンドメンバーらが移籍前に楽器や衣装を無断で持ち出したとして、約2300万円の損害賠償を求めていた訴訟の判決で、東京地裁は23日、約230万円の支払いを命じた。鯉沼聡裁判官は損害額について「時代のせいか音楽が評価されず、当初ほどの人気が全くない」というメンバーの供述を基に「購入当時の価格で売れるとは考えられず、10%程度」と判断した。」うわー。正直、「すごいよ!マサルさん」のOPしか知りませんが、犯行がまず切ない。そして、過剰と思える賠償請求に対し、妥当と思える東京地裁の裁定にほっとすることに、二重に切ない。


  6歳女児:虎にかみつかれ死亡、記念撮影で興奮中国情報局 )。いや、バカなことしたなぁ、と思いつつ、噛みつかれた女児には哀悼の意を表します。悪いのは、そんな判断が付く歳でもない女児ではなく、まずはそれを許した両親、次には設備投資を怠った動物園運営側なのだから。
 でも、成人なのに虎の尾を踏んだら、「バカだよなぁ」と思うしかないですよね?(となにげに含みありげに)


2007年02月26日(月) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 湯女風呂で渡します

 必殺シリーズ第二十弾「必殺渡し人」第十話。テレビ東京系11:35からの「 時代劇アワー 」にて放送中。全十三話。
 関西の元締めから忍たちに依頼がやって来る。関西で悪質な金貸しをやっている仙蔵という男を消してくれというもの。しかし、仙蔵の人相書きを見て大吉の顔色が変わる。仙蔵は大吉の幼なじみだったのだ。気が弱いいじめられっ子だった仙蔵が人の恨みを買うような悪事を働くとは考えられない。頼み込んで事実を確かめるために三日の猶予をもらうが、期日は迫るのに手がかりが一向に掴めないことに焦り、心配するお沢にも、自分を見張ってるのかと心ない言葉をぶつけてしまう。

 小間物問屋を開く仙蔵は、裏ではあくどい金貸しをして返せないとなると女房子供を売り飛ばすという悪事を重ねていた。しかし昔の仙蔵を知る大吉にはそれが信じられない。だが仙蔵は実際にちんぴら、浪人と手を組み悪事を働いていた。仙蔵は大吉の前では誠実な顔をしていたが、忍の診療所にかかる和助夫婦にまで手を伸ばしていた。
 大吉はお沢に仙蔵の無罪を信じたいがわからないいらだちをぶつけてしまうが、そのことを後悔して忍に相談する。結局二人は仲直りするが、仙蔵がお沢が武家の振るまい(実際には下女奉公に出てただけなんだけど)をしていることに不信感を持ち、大吉の目の前で和助の女房を犯し、大吉を試す。いや、別にそんな試し方しなくても、と思うんだけど……
 結局和助夫婦は心中。仙蔵の悪事も疑う余地がなくなり、渡し人たちは仙蔵一味を始末する。タイトルの「湯女風呂」は、ラストに仙蔵を始末する場所になっただけで、特に意味はなかったなぁ。あと、上方の元締めってのは、白不動の元締めかな?
 ところで、話の中で大吉が「十五年前に仙蔵を大地震で埋まったがれきの下から助けた」と言ってるのだけど、この地震は「安政の大地震」なんだろうか? いや、それだと15年後は明治になってしまうか……
 追加:今回、浪人・武藤を演じるのは日本一の切られ役、福本清三氏。

[特撮] ゲキレンジャー#3と電王#5

  ゲキレンジャー #2「ワキワキ!獣拳合体」。巨大化したアクガタのマキリカを、巨大化して撃退したマスター・シャーフー。そのビーストアーツの教えてくれと頼むゲキレンジャーたちだが、マスター・シャーフーは謎めいた言葉を口にするだけ。そんなとき、マキリカがメレの秘術でパワーアップして再度襲撃してきた。

 レツ、ランがジャンを仲間と認めたことで三人の心が一つになって、ロボ登場。今回はメレの腹の中にいるフライ拳のバエが解説するというパターン。っつーか、フライ拳って何よ?
 今回は拳法がモチーフだけあってメカ戦も中々にスピーディ。CGを多用してるけど、流石にずっとは続かないよなぁ。
 メレはカメレオンがモチーフらしいが(カメレオン拳?)、相手を嘗めて「覚悟の味がする」って、あなたどこぞのギャングスターですか? 腹にバエを飼ってることといい、基本的に死体らしいけど……流石に仲間にはならんだろうなぁ。
 もう一つ、主人公の謎の形容詞が……いや、野生児だからってのはわかるけど、ワキワキとかって言われても……なんとなくこの頭の悪い無駄なハイテンションは、柊潤っぽいよなぁ。


  仮面ライダー電王 #5「僕に釣られてみる?」。今日もまた運悪く、事故に巻き込まれる良太郎。怪我は大したことはないが、検査入院で一泊することに。良太郎の姉・愛理は「年に二三回はあること」と慣れたふうだったが姉に取り入ろうとする尾崎と三浦が競って良太郎の見舞いに行こうとする。だが、入院している良太郎の様子がまたしてもおかしい。知的な物腰で看護婦たちを手玉に取り、尾崎も騙して財布を巻き上げてしまう。新たなイマジンが良太郎に取り憑いたのだ。
 良太郎の身体は俺のものと、モモタロスがそのイマジンと身体の主導権争い。デンライナーの中でまで争い出す。
 だが、その良太郎の前に別のイマジンが現れ、人間を襲う。ソードフォームに変身してイマジンを圧倒するが、直前の無茶な主導権争いのおかげで良太郎の体力が続かず、とどめを刺そうとする直前に変身が解けてしまう。

 第二フォームのイマジンが登場。亀のような格好で、モモタロスは「ウラタロス」と勝手に命名する。ってことは残りはキンタロスとタツタロスか? 性格はモモタロスとは正反対。口が上手く、相手や世間をバカにした態度を取る。モモタロスに決着をつけようと言われても、戦いをめんどくさがる。モモタロスは暴力的で短絡的でも根はいい奴だったけど、ウラタロスはどうなんかなぁ。
 今回のイマジンは、入院でレギュラー入りが絶望的になった野球少年。イマジンが取り憑き、他のレギュラー候補を次々襲いだす。
 それにしても今回の怪人は「カニ」らしいけど、ぱっと見、わかりにくいなぁ。


2007年02月27日(火) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 浮世絵の舞台で渡します

 必殺シリーズ第二十弾「必殺渡し人」第十一話。テレビ東京系11:35からの「 時代劇アワー 」にて放送中。全十三話。
 惣太らの長屋に住む絵師の芳三郎は志は高いが、折からの奢侈禁止令で元々の浮世絵が描けず、生計がなかなか立たない。忍も何気に気遣うが、妻のおゆうが夫をしっかりと支えていた。
 だが、そんな時目付の大野の遣いとして原口が使いに訪れ、自分のために書画を書いてくれという依頼してくる。これを機会に贔屓になってもらえるかもと屋敷に出向くが、実は大野の目的は立場を利用して押収した色暦(暦仕立ての春画)の欠落した一枚を書かせること。御政道に逆らうことになるとためらう芳三郎だが、公認の絵師に取り立てるよう口利きすると言われ、ついその仕事を受けてしまう。
 しかし、夫を上回る鬼畜の奥方はつが、自分の歪んだ欲望を満たすためにおゆうまで巻き込んだ企みを考えつく。

 やはりこの時期の必殺はどうしても悪人が薄いなぁ。悪事の必然性が薄いのだもの。その分、正攻法で思いやりあう夫婦の仲を描いているのだけど。
 おゆうは夫が夫婦の今後のために春画を描いていることを種に脅され、与力の原口に身体を要求される。最初は断るのだが、思うように絵を描けない世に絶望した人気絵師が身投げし、その死体に女房がすがりついて泣いているのを見て、結局申し出を受ける。この辺、この絵師の羽振りの良いところを見せ、その次に捕まり手鎖になるところを段階を踏んで見せ、この辺は結構上手いかも。
 人でなしの目付奥方は原口がおゆうを抱いているのを薄暗がりの中蚊帳越しに見せ、自分の女房とわからぬようにモデルとして絵を描かせた。それを知った芳三郎は逆上して大野に襲いかかるが、その場で袈裟懸けに切られ、女房は恨みを訴える文と渡し料を残し、亭主の亡骸の側で首を括る。この辺はやっぱりパターンになってしまってる。
 いつもは仲の良いお直・お沢が、亭主と夫婦仲自慢で最後まで張り合ってるのはなかなかほのぼの。
 ところで奢侈禁止令が出てるみたいだから、やっぱ天保年間なのかなぁ。

[アニメ] まなびストレート#7と京四郎と永遠の空#1とロケットガール#1

  まなびストレート #7「たたかえ聖桜生徒会!」。夏休みが明け、聖桜学園の愛光学園への経営統合、そしてそれに伴う学園祭中止が発表される。寝耳に水の出来事にまなびたちは職員室に殴り込むが、学園長に謝罪されては追求の言葉がない。どうにかしようと署名活動を行うが、移り気な生徒たちの盛り上がりはすぐに過ぎ去ってしまう。
 そんな時、まなびは兄の恋人を紹介される。めでたいと盛り上がるが、相手が愛光学園理事長だと聞いて家を飛び出してしまう。

 兄、存在感薄いと思ってたけどやることやってたんですな。しかし、愛光理事長はあれはツンデレと言っていいのか? まあ、多佳子ならずとも反応に困りますわな。
 で、学園長経由で直談判に行ったけど、そこでも徹底的にやりこめられてしまう。
 でも、愛光理事長の言ってる事って、正論に見えるけど実は詭弁なんだよね。だって、愛光理事長も学園祭中止を生徒に意向を聞いて決定したわけじゃないんだもの。それに、意向を聞くなら中止の決定前と後とではまったく反応が違うのはわかり切ってること。
 だから正しいことを言ってるように見えて、実は単に相手を黙らせるための理屈なんだよね。それに「子供ね」って、子供相手に何言ってるんだか……そしてそこで退いたように見せて、前よりは譲歩したような条件を出して自分に有利な決着を付けるって常套手段ですな……って、心の汚れた大人は思ってしまうのですよ。
 まあ、話の筋的には、まなびに興味を持って試してみたくなった、ってことなんだろうけど。
 学園祭復活の条件として出された全校生徒70%の署名って、あの熱を失った生徒相手にどうにかなるのか?


  京四郎と永遠の空 #1「永遠の空」。え〜、過去の介錯作品の、セルフパロなキャラが大量に出てるわけですが、そういうキャラがロボットみたいなスタンドみたいなのでがっつんがっつんやり合う話。全身像を出したり、身体の一部分だけにして巨大化させたり、馬にまとわせて突撃形態にしたりというアイデアは結構面白い。しかし、相変わらず介錯作品は世界観が独特すぎるな……どういう発想をしてるのだろう?


  ロケットガール #1「ディスティニィ -destiny-」。横浜の女子高生、森田ゆかりは行方不明の父を捜すため、夏休みを利用してソロモン諸島に来た。だがゆかりがやってきたアクシオ島では、日本の宇宙開発組織・ソロモン宇宙協会SSAの打ち上げがまたもや失敗していた。次も失敗すれば予算打ち切りと焦るSSA所長那須田は、ペイロード削減のため宇宙飛行士である安川の体重を極限まで削ろうとし、怖じ気づいた安川が逃亡、そのカーチェイスにゆかりもまきこまれてしまう。結局安川はつかまりゆかりもろとも保護されるのだが、ゆかりを見た那須田の目が曰くありげに光る。

 確か、最初にパイロット版を見たのが、2000年のSF大会だったかなぁ。結構な期間が経ってる。でも、最新刊はやっぱり三巻w
 前に見たパイロット版のキャラクターデザインはかなり地味な印象だったけど、それとは変わってる? 小説イラストのむっちりむぃにぃ版をベースにして、結構無難なラインにリファインしている。ハピネットということで作画はちょっと心配してたが、第一話を見る限りそれも杞憂か。
 結構無茶な宇宙開発(一応、物理的におかしなところはないかきっちり計算済みだけど)のドタバタのテンポもいいし、わりと期待してもいいかな? でも、きっちり取材をすると絵面とかが地味になる気もするけど、その辺はどうなんだろう?


2007年02月28日(水) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 二人がかりで渡します

 必殺シリーズ第二十弾「必殺渡し人」第十二話。テレビ東京系11:35からの「 時代劇アワー 」にて放送中。全十三話。
 忍の手術で九死に一生を得たたばこ商の大野屋五兵衛。しかし、勘当された大野屋の弟の文蔵夫婦が、津山藩家老・松井忠直の手を借りて身代を乗っ取ろうとする。家老はたばこ相場を操ることで、私服を肥やそうとしていたのだ。家老の命令で示現流の達人・佐々木十三が五兵衛夫婦を切るが、一人娘のお春に現場を見られながら始末し損ねる。だが、おはるは目の前で両親が殺されたショックで失語症になってしまっていた。
 文蔵はお春の後見人として大野屋の主人に収まるが、いつお春が言葉を取り戻し事が露見するのではないかと気が気でない。そんな文蔵の不振な様子が気にかかった番頭は、忍に相談し、忍にお春を預かってもらおうとする。
 だが、一歩遅くお春は事故を装って堀に緒とされ水死、番頭は火付けの濡れ衣を着せられ無実の罪でしょっ引かれてしまう。
 文蔵夫婦と家老の仕業と知った渡し人たちは、治療費と別に吾兵衛から預かった五両の礼金を渡し料とする。

 今回は放蕩が原因で勘当された大店の弟が相場を操ろうとする津山藩家老を巻き込んで身代乗っ取りを謀る。それで罪のない主人夫婦、娘、さらには実直な番頭までもが次々に罠にはめられ、消されていく。
 惜しいなぁ。身代乗っ取りを家老にそそのかされた時、複雑そうな表情を文蔵が見せていたので、そこらへんをもう少し一ひねりして欲しかった。家老の相場操りも、もう一ひねりしようがありそうだけども。ネタ的には悪くないんだけど、ツッコミ方が浅い感じ。
 タイトルの「二人がかりで」ってのは、示現流の達人佐々木を、惣太と大吉の二人がかりで始末することを指している。
 本編と関係ないところでは、治療の済んだ吾兵衛をお店まで送っていったお直が、粋を気取ってたばこを吸うが、間違って葉っぱを飲み込んでしまい気絶、お直が倒れたと聞いて惣太が血相を変えて忍の診療所に飛び込んでくるのが、なかなかほのぼのと笑える。
 それにしても、番頭に名前がなく、テロップでも「大野屋番頭」なだけなのが憐れ。

[その他] 天神の小六親分、逝去

  高松英郎氏、心筋梗塞で死去朝日 )。突然のことだったようで……高松氏は独特の貫禄を持つ名脇役としていろんな作品で韻書深いわけですが、やはりなんと言っても個人的には「必殺仕置人」の「天神の小六」に尽きるでしょう。
 「天神の小六」は必殺シリーズでは他にない特殊な立ち位置のキャラクターで、伝馬町の牢屋の中から江戸の裏社会を取り仕切る大親分であり、中村主水たち仕置人の後見人的存在でもある。だが、元締めというわけではない。仕置人たちも小六とは基本的に独立した存在で、お互いを認めながら時にはお互いの立場を利用する、共生関係に近い。特に昼行灯を決め込む中村主水のことを高く買っており、仕置人とのつきあいもその延長線上でもある。
 第一話の登場時からインパクトがあった。薄暗い牢屋の中でいきなり開かれている茶の湯の席、茶を点ててるのは小六親分、そこに主水からの呼び出しがあるが、牢屋の格子など存在しないかのごとく自由に出入りをする。
 第四話では、小六を殺してのし上がろうとする新参者、聖天の政五郎をガキ扱いしてハナにもかけないが、しつこく牢屋の中にまで手を出して来るのに態度を一転、江戸中の兵隊を集めて政五郎をたたきつぶそうとする。(けど、その前に政五郎たちは別の依頼で主水たちによって仕置されてしまっていた)
 第十六話では小六に無実の罪を訴え、火事を起こしてもらい牢屋を抜け出た善人面した小悪党を、主水たちに依頼して自分を騙した落とし前をつけさせる。
 悪とも善とも言いにくい、裏社会なりの「通すべき筋道」を体現したかのような人物を、その貫禄を遺憾なく発揮して演じていた。ただただ逝去が残念である。合掌。


  最高裁判決「国家伴奏拒否への懲戒は適法」朝日 )。各主要全国紙の社説を見てみると、東京新聞(中日新聞)を除いて朝日、毎日、読売、産経、日経がこれと日本版NSCの話題だった。判決に異論を唱えていたのが例のごとく朝日と毎日だが、読売、産経はもちろん、日経までも今回の判決を全面的に支持する社説だった。
 朝日新聞は「懲戒処分にまですることではない」と書いていたが、懲戒処分といっても「懲戒戒告」である。つまり、校長先生にお説教食らったということ。一応公式な処分なので記録には残るが、叱られたくらいで「不当」とわめく方がみっともない。
 朝日も毎日も書いていたのが「学校側は事前に録音テープを用意しそれを代用にして式を行ったのだから式が妨害されたわけではなく問題ない」と書いていたが、代用を用意しなければならないことがそもそも業務不履行によって生じた余計な手間だろう。しかも、別に減給とか降格とかもちろん免職ではなく、ただの戒告処分。最高裁まで持っていく方が大げさだろう。
 この件に関する見解は、日経新聞が判決文から引用した裁判長の言葉が尤も適切だろう。すなわち 「(国歌伴奏などの行為が)『思想・良心の自由』を理由にして、各教師の個人的な裁量に委ねられたのでは、学校教育の均質性や組織としての学校の秩序を維持する上で深刻な問題を引き起こしかねない」

[アニメ] セイントオクトーバー#8とヤマトナデシコ七変化#21

  セイントオクトーバー #8「ロリ熱投!何故なの?あなたと超ボーリング!」。今度リバース社が送ってきたのは、ボーリング以外取り柄のない大男スタルク。だがスタルクにゴスロリ少女探偵団抹殺の社名が下る前に、彼はボーリング場で小十乃たちと仲良くなってしまっていた。小十乃たちがゴスロリの手がかりだと知ったスタルクは葛藤するが……

 「戦うために生まれてきたような男」って、ボーリング限定じゃないか!w 何気に社長はボーリングでは最強のスタルクも負かす腕前のようで。

  ヤマトナデシコ七変化 #21「セピア色の思い出」。海外出張しているスナコの父が一時帰国、スナコに会いに来るという。スナコをレディにするという約束をいまだ果たしておらず戦々恐々とする美少年四人組だが、フランケンシュタインのような強面のスナコ父は子離れできないバカ親。そんな父にスナコも「帰ってください」と素っ気ない態度。だが、町中で聞いた噂話で、恭平がスナコと付き合ってると聞いた父は恭平に決闘を申し込んでくる。

 この父にしてこの娘あり、というか、ホラーな父娘だなう。声が郷里大輔ってのも……でも、若い頃はそれなりに男前で、声も若々しいのだよな……十年ほどの間に、父に一体何が!?
 昔熊に襲われたスナコを、自分が怪我を負っても構わず助けた気は優しくと力持ち、なのだけど、実は怖いものが大の苦手。だからスナコは父に自分のホラー趣味を見せて怖がらせないよう、逃げるように言っていたというわけ。
 その父を迎えに来たスナコ母は、やはりホラーな外見との予想を裏切り、黒髪の似合う優しそうな美人妻。驚く四人組だが、ホラーなものを見て気絶した父を、片手で軽々と抱え……母子だなぁ。切れたスナコのスーパーぶりの理由が良くわかった。