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2012年03月15日(木) 旧暦 [n年日記]

[映画] 戦火の馬

 二十世紀初頭イギリス。地方の小作人、テッド・ナラコットは農耕馬を買いに取引所に行き、とある素晴らしいサラブレッドの駿馬に魅入られ、購入してしまう。妻ローズはテッドの無分別を責め立てるが息子のアルバートはかねてより見初めていた馬が自分の家にやってきて大喜び。ジョーイと名付けて調教をはじめる。しかし、馬の代金のため小作料が払えなくなり、秋までに滞納した小作料を利子ともども支払わねば馬も家畑も地主に没収されてしまうことに。
 自分の無分別を責めるテッドの怒りはジョーイに向かい、逆上のあまりジョーイを撃ち殺そうとするが、アルバートはジョーイに下の荒れ野を耕作させると言ってその場を収める。
 素晴らしいサラブレッドだが、鋤を引いての耕作などとてもできるはずがないと、好奇の目で人々が見る中、アルバートはジョーイに根気強く耕作を教えようとするがやはり上手くいかない。もはや見物人たちも呆れて立ち去りかけたところ、突如大雨が降り出し、固い土地がぬかるみ鋤が通りだす。
 ついにアルバートとジョーイは荒れ野を畑に鋤き耕すことに成功するが、収穫時期を前にして大雨で作物が全滅。小作料支払いの期限が迫ったその時、ドイツとの戦争が始まったことが知らされる。思いつめたテッドはついにジョーイを軍馬として売ってしまうのだが……
 スピルバーグの今度の主役は「馬」。なんつーか、テーマ的にはかなり地味ですが、手堅い演出でエンターテイメントにしてる感じです。冒頭は小作人の息子と馬との友情物語(いや、全テーマを通してそうのはずなんですが)なんですが、ジョーイが軍馬として売られてからは、転々としていくその数奇な運命とその行く先々の人々のドラマがメインになります。これ、ネズミのキャラかなんか足したら世界名作劇場でアニメ化できるんとちゃう?
 流れとしては、英国騎馬隊将校→ドイツ軍の少年兵兄弟→祖父と二人暮らしの農家の少女→砲引き用荷馬管理のドイツ兵→英軍と独軍が睨み合う最前線へ……という感じですかね。
 最初、酒飲みでどうしようもない父親がかつてボーア戦争で戦友を助ける活躍で勲章をもらいながらそれを隠していた理由を母親から主人公が聞くシーンがあり、戦争を知らない無垢な少年たちが戦争に巻き込まれることで、戦争はそこに関わる人々や動物たちを不幸にしていくということが各エピソードで描かれていきます。
 だからこそ、最後の最後、奇跡的に洗浄で出会う一人と一頭の姿が感動的、なはずなんですが……途中でジョーイのほうがアルビーを慕う描写が皆無なので、わりと一方通行っぽい感じが……所々でジョーイが大隊旗に反応する描写とかあれば、相思相愛な演出になったと思いますが。
 それはそれとして、無駄に迫力のある荒野の鋤き起こしシーンだとか、戦争のシーンはかなり見せるのでそれだけでも十分楽しめますし、素朴ながらも戦争の中でも生きていく人々の姿も感動的だと思います。
 つか、「銃剣突撃は英陸軍のお家芸」とは言いますが、バカの一つ覚えのように突撃ばっかって……わざとやってるんか?(スピルバーグの作為かもしれんけど)


2011年03月15日(火) 旧暦 [n年日記]

[読書] ゴールデンタイム(2) 答えはYES/竹宮ゆゆこ

 大学入学より前の記憶を、事故で亡くしてしまっていた多田万里。前巻で柳澤への長年来の思いに破れた加賀香子に、勢いで告白してしまう。返事の期限の前に気持ちの整理をつけるためにも失った過去の自分と対峙しようと実家に戻り、昔のアルバムを見ていたところ、そこには高校の同級生として自分と一緒に写っている大学の先輩、リンダ先輩こと林田奈々の姿が……しかも、自分とはただならぬ関係だったよう。
 そんなこんなで混乱したまま香子と対面するところから始まるのが今回の巻。
 香子からは振られてしまうものの、それどころではない心理状態。でも、香子への想いは打ち消せず、「お友達でいましょう」という言葉に、淡くも純でそれでいて下心満載の気持ちで香子と「親友」としての付き合いを続ける万里。香子をほっておけないのも嘘ではなく、かと言って下心がないわけでもない。そんな微妙な関係を続けるのだけど、香子が振り切ったはずの想い人柳澤ことやなっさんが天然気味の森ガール岡千波に入れ込むのに過剰反応する姿に、平静ではいられなかったり、自分の事を知ってるはずなのに知らないふりをしてるリンダ先輩にモニョモニョしたり。
 そんなこんなが合わさって、ついに酔った勢いで爆弾炸裂。微妙な均衡の上に成り立っていた人間関係をぶちこわしてしまう。酒って怖いよね〜(人のこと言えるのかオイ)
 でもその自己嫌悪せざるを得ない滅茶苦茶な行動の末に、香子の本音を引き出し……というところで今回の巻は締め。リア充爆発しろ。
 でも、爆発してしまったとは言え誘爆がありそうなリンダ爆弾に加え、一見安全そうだけど腹に一物あるのかないのかないのかあるのかなんかありそうな森ガール千波の存在がそのまま。さらに、高校卒業と同時にそれ以前の記憶をなくしてまっさらな人間として再出発をせざるを得なかった万里の、過去の自分の人間関係への不安や、「過去の自分が戻って今の自分は消えてしまうかもしれない」という不安定要素がからまり、到底このままでは収まるわけがなさそう、という第二巻。
 千波は実際にいたら受けがいいんだろうけど、やっぱ香子の計算ができてないかわいさの方が際立つわけで。千波は、悪い子じゃないんだろうけど自然体の処世術の部分が大きく、どうにも読み切れない。こういう子はこういう子で何かしら溜め込んでるのだろうけど、それがどう爆発するかが大きなポイントの気がする。
 そして、今回一方的に不幸だったリンダ先輩。かつて憎からず思ってたクラスメートから告白され、迷って返事の待ち合わせ場所に遅刻したら当の相手は事故でそれまでの記憶を全部失っていた。しかもそいつは一年浪人してまったくの別人の後輩として目の前に現れた、と来て、良き先輩として昔のことなんかおくびにも出さず付き合う以外の選択肢があったのか。とは言え、万里が過去を知ってしまった上で何も知らなかったふりをして付き合い続けるというのも無理があったわけで。ただ、それが最悪のタイミングで最悪のやり方で爆発してしまっただけで。
 これまで出てきた情報以外に、万里が記憶を失った事故がなにかありげで、どう転ぶのかわからない展開です。しかも今回、次巻が何時出るか予告されてませんで。うーん。
 まさかこれで終わり、ってことはないですよね?


2010年03月15日(月) 旧暦 [n年日記]

[映画] 時をかける少女

 母子家庭で育った芳山あかりは、無事大学受験を終えたばかり。薬学者である母の和子とお祝いもして、ささやかな幸せに浸っていた。が、誕生日のその日、突然和子が交通事故に遭い、自失呆然に陥る。大きな外傷はないはずなのに意識が戻らない母をひたすら毎日見舞うが、ある日、和子がほんのわずかな時間だけ意識を取り戻す。和子は古い写真を手渡し、「私の代わりに、私の研究室にある薬で1972年4月の理科準備室に行って、深町一夫に伝えて……」とメッセージを託すと、再び意識を失う。
 半信半疑ながら母の必死の頼みであり、またそうすることで母が目覚めると信じてあかりは薬を使う。と、果たして彼女の意識は遠のき、いつの間にか過去へ……だが、そこは母の言った1972年4月ではなく、1974年2月。たまたまその理科準備室にいた溝呂木涼太から日付を聞き、あかりは叫ぶ。
「跳ぶ日を間違えた!」
 アニメ版「時をかける少女」のヒロイン・紺野真琴を演じた仲里依紗がそのまま原作のヒロイン・芳山和子の娘を演じる、4つめの「時をかける少女」の映像化作品。キャスティングやヒロインの性格から、アニメ版の成功を受けての企画でありその影響も強いと思うけども、アニメとはまた違い原作を受けての続編的位置づけになる。原作では1972年って年の指定はなかった気がするし、原作の発表は1965年だし、と思ったら、初の単行本かとNHK「少年ドラマシリーズ」での「タイム・トラベラー」のタイトルでのドラマ化が1972年。少年ドラマシリーズの続編のつもりだとしたら、意外とマニアックだなぁ。
 原作やその映像化作品では意図せずタイムリープしてしまったり、アニメでは意図的にできるけどろくでもないことに使ったりだったけど、今回の映画ではタイムリープは基本的に一回につき一度だけで、間違って飛んでしまった時間で母のメッセージを伝えるべく右往左往するあかりが描かれる。が、何気に話の中心は芳山和子の方。
 予定より二年近く後の時間に飛んでしまい、既に中学を卒業してるとおぼしき深町一夫を探すが、出身校に行っても誰も知ってる人間がおらず、仕方なしにまだ高校生の和子に会って聞いてみても、写真を見て「こんな人、知らない」と言うばかり。
 脳天気なりに途方に暮れるあかりを支えるのは自主製作映画を作る大学生の涼太。自主製作のSF映画を撮っていて(それが絶妙なしょぼさ)SF好きもあってあかりが未来から来たというのを信じて、生来の人の良さもあって深町一夫探しを手伝うのだが、彼のアイデアのおかげでなんとか深町一夫にたどり着くことができる。が、予想だにしていなかった深町の正体と、そして彼によって突きつけられる過酷な選択に、あかりは涼太に抱きかけていた思慕故に苦しむことになる。
 即物的で現実的ないかにも現代的なあかりのキャラクターと、1974年の丁寧な描写で、「昔は良かった」ではない、また「あのころ描いてた未来と違う」でもない、あの時の人たちも一生懸命生きていた、というのが賛美でもなんでもなく、さりげなく描かれていくのはとてもいいと思った。それに久々に映像で「ソゴル・ケン」の名前を聞けたのも嬉しかったし。ただ、それだけにラストはちょっと微妙なところ。和子の話とあかりの話を同時に描いたために、和子にちょっと焦点が当たりすぎた上に初恋がある意味報われた和子に対比して、あまりにあかりの方は茫洋として、しかも救いがあまりないのが……これはこれで余韻があるのだけど。
 現代っ子のあかりと1974年とのふれあいが結構出来が良かっただけに、残念。


2009年03月15日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] シンケンジャー#5とディケイド#8

  シンケンジャー #5「兜折神」。ひさびさの休日でどこに行くかで盛り上がるシンケンジャーたち。だが、親睦のために遊園地に行こうという流ノ介の誘いを、皆だけで行ってくれ、と丈留は断る。丈留はこれからますます厳しくなる戦いを見越してさらなる力を付けるべく、新たな秘伝ディスクを起動するための特訓を繰り返していた。
 そして、その予感が的中したかのように遊園地に行った流ノ介たちの前に新たなアヤカシ・ヤナスダレが現れる。いかなる攻撃をものともしないヤナスダレに苦戦し、丈留も駆けつけるものの手も足も出ない。かろうじてヤナスダレが時間切れで撤退したために助かるが、これまでより更に強力な相手にどうすればいいのか落ち込むシンケンジャーたち。丈留はそんな彼らを励まそうと新たな秘伝ディスクのことを話すが、「だったら何故すぐに使わなかったのか」と言われたその顔は暗い。新しい秘伝ディスクを起動するにはこれまでの二倍のモヂカラが必要で、丈留にはまだそれだけのモヂカラは備わっていなかったのだ。

 メンバー一通りキャラ紹介が終わり、最後に丈留の番。ここ最近はアホ系のレッドが多かった中で久々にリーダー然とした丈留だけども、「主君」という立場もあってか、これまでメンバーを突き放したような態度も多かった。でもその丈留もメンバーの命を預かっている以上その責任と義務を果たすため影で頑張ってますよ、的な話か。
 新しい秘伝ディスクのことを話して皆を安心させる丈留だが、実はディスクの起動にはまだ一度も成功していない。しかしそのことを伏せて影で黙々と苦しい特訓を行うのは、まだ戦いに不慣れた他のメンバーを不安にさせず、安心して力を振るわせるため。丈留は丈留で他人に覚悟を迫る分、自分でもその覚悟を受け止める「覚悟」を決めていた。
 でもぶっつけ本番は結構ヤバイよね。
 まあ、ぶっつけ本番だろうがなんだろうがとりあえず起動した秘伝ディスクは「烈火大斬刀大筒モード」と、「兜折神」を顕現。なんかいろいろくっつきそうな気もするけど、合体武器の布石? 兜折神は、日本のものなのになんでヘラクレスオオカブトなんだと聞きたいけどそれはそれ。それより頭に重心がある重武装化ってどうなんだろう……いや、まあおもちゃの安定性が悪そうだ以外は別にいいんですが。
 一応追加武装の折神は今のところカジキ折神までは公開されてるよう。かぶり物型はゲキレンジャーと同パターンだけど、中盤以降の存在感はどうなるんだろう?


  ディケイド #8「ブレイド食堂いらっしゃいませ」。アンデッドと戦うブレイドの世界にやってきた士たち。だがカッコを付ける士は態度に似合わず、コック姿になっていた。この世界での役割がわからず最初は戸惑う士だが、自分はアンデッドと戦う会社「BOARD」の社員食堂のコックだと知る。BOARD内部は評価によって社員がランク付けされた格差社会で、頂点の「エース」とその他の社員は同じ食堂で食事をすることすら許されない。最初はむっとする士だが、アンデッドとの戦いの中で仲間のムツキを気遣い苦戦するブレイドことカズマを助け、それが評価されて昇格したことから態度を一転。すっかりBOARDのシステムになじんでしまう。
 一方社の利益を損ねたとして降格させられてしまったカズマはかつての仲間からもさげすまれてすっかり腐ってしまうが、「ここから逃げたら負け犬だぞ」というユウスケの言葉によって気持ちを切り替え、もう一度エースに返り咲こうと頑張る。が、その頑張りはすべて空回りで、ついには最低ランクの「2」にまで降格、ブレイバックルまで取り上げられそうになってしまう。
 そんな時に龍騎の世界から逃げてきたパラドキサアンデッドが出現。これまでの失態をチャラにしようと社の承認なしで戦おうとするカズマを、同僚であるサクヤ=ギャレンとムツキ=レンゲルがバックルを取り上げようと襲いかかる。ディケイドを交えての乱戦になるが、そこに「伝説のライダー」カリスが出現、ブレイド、ギャレンたちをたちまち叩き伏せ、そのバックルを奪っていく。

 ダディナーザン! の台詞はさすがにありませんでした。まあ、この世界のサクヤは立花じゃなく菱形だしな。
 カードシステムライダーつながりと言うことで龍騎に続いてブレイド登場。結構グダグダなシリーズだったという印象は免れないのだけど……それを後半から立て直したのが會川昇なので、半分は自分が手がけた作品をどう料理するのか。
 オリジナルではBOARDは半公的組織で一真たちはそこのメンバーでサラリーも貰ってたのだけど、組織はのっけに壊滅してその生き残りが細々と活動してたのに近かった。けど、こっちのBOARDは完全に利益追求型の私企業で、ユウスケや夏美に世界の危機を訴えられても一文の得にもならないと突っぱねてしまう。しかし、その銭ゲバな社長に手を組むことを申し出たのがパラドキサアンデッドこと鎌田。BOARD社長も何を考えてるのかイマイチわからない。
 そして、ブレイドたちとは完全に立場を異にするカリス。正体すら不明で、元々がデザインも違うライダーなので、そういう位置づけになるのか。
 次回予告では轟鬼が出てたけど、これまで乱入してきたのはライバルライダーだから、ちょっとパターンが変わるのかな? そして士を知る謎の男も登場。そろそろ二号ライダー登場か。

[その他][アニメ] 黒だの白だの

 おっきいお友達が空気を読まず公式掲示板を一時停止にしてしまったフレッシュプリキュアですが、なんかイース四人目のプリキュア化のあからさまな布石っぽいのが。でもラッキークローバーって言われると555を連想してしまうのは単なるアレか。
 でも、自分たちで掲示板を作ってそこで盛り上がるならまだしも、あからさまに子ども向けの公式掲示板でオタ会話をするのはさすがに空気嫁ですわ。

  民主党の菅代表代行は(中略)「どれだけ遅れれば、ほんとうに今の経済状況に追いつくのか。こんな内閣は全世界を見てもありえない」と批判。働くモノニュース )。ポカーン。いや、経済政策に問題があるならそれを審議して議論すればいいのに、「審議拒否」という牛歩戦術に出たのは民主なんですが。まあ、芸人である菅代表代行の言うことですから、真に受けるのもバカバカしいですが。
 受けたのは
458 : すずめちゃん(catv?):2009/03/14(土) 23:52:24.08 ID:yTh32gNh
この中にも参院選で民主党に投票した奴いっぱいいるだろ
どんな気分か率直な感想言ってみろよw

461 : すずめちゃん(愛知県):2009/03/14(土) 23:55:03.26 ID:SKxDcQJg
>>458
正直こんなことになるとは(´・ω・`)
のやり取りか。サブプライム問題が出た時点での選挙なんだから、そのくらいの予想はしておくべきかとは思うのだけど。まあ、「それでも敢えてやった」とか、「当時はその方がいいかと思ったけど、間違ってた」ならまだいいのだけど、因果関係を理解できない人が多いと、ちょっと色々アレ。


2008年03月15日() 旧暦 [n年日記]

[マンガ] コミックラッシュを見てみれば

 垣野内成美の「レイスイーパー」がいつの間にか移籍してたのにいまさら気付いてみたり。あと、グインサーガが沢田一作画で連載って……一体……つーか、この頭部バランスだとあからさまに仮面じゃないって丸わかりな気が。
 なんというか、相変わらず傾向がよくわからない雑誌だなぁ。
 よくわからないと言えば電撃コミックガオの休刊により連載作の多くが電撃大王に移るみたいだけど、掲載作数がとんでもないことになりやしませんか?>電撃大王
 う〜ん。

[アニメ] ペルソナTS#10

  ペルソナTS #10「影は薄暮に微笑う」。早朝浮かれて家を出て行く慎。学校でもらったチケットで兄弟三人映画に行きたかった洵ががっかりしているところに、学校の幽霊騒動で助けて貰ったお礼を洵にしようと神郷家を訪れるまゆり=沙季。しかしそこでトウマの仇である諒が洵の兄であることを知り、彼に時折憎しみを込めた視線を投げつける。まゆりが前に戦った沙季だと気付かない諒はその視線の理由がわからない。成り行きで洵が兄弟三人で行こうとしていた映画に一緒に行くことになるまゆりだが、子供向け動物映画に号泣したり弟たちをそれとなく気遣う諒を見て、憎悪しながらも戸惑う。そんな時、すれ違った有り得ない人物のを見かけ、まゆりは彼を追いかける。そしてまゆりの行動を不審に思っていた諒も彼女を追うのだが、そこにいたのはペルソナを剥がされて死んだはずのトウマだった。

 最初一瞬放送事故かと思ってしまった。今回は#9の、諒たち視点からの話。死んだはずのペルソナ使いが姿を現す。しかも、慕って呼びかけるまゆりの事をまったく意に介さない。というか、耳目にその姿が入っていないかのよう。諒が撃退するが、姿を現したときと同じように忽然と消える。諒は死体置き場のトウマの死体を確認するが、ちゃんと遺体はそこにある……前回海面に現われた大量の羽根となんか関係あるのか?
 しかし、三人で映画を見に行ったのに諒が一人離れてるから何かと思ったら……子供向け映画で涙ぐむのを見られたくなかったのか。
 それと、乾って、やっぱただ者じゃないよなぁ。


2007年03月15日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他][読書] 今読んでるもの

  城をとる話/司馬遼太郎

 先週末 深+ でこれに関する話を聞いて興味を持ったので。
 あとがきに書いてあることとマスターから聞いたことのちゃんぽんになるけども、以下概略。
 石原裕次郎が、かねてから希望していた司馬遼太郎原作による映画の企画を司馬に打診した。かねてから石原と親交があったこともあり、司馬は快諾したのだが、その映画「城取り」は、興業上の都合からか、司馬の原作ができあがる前に司馬の提示したプロットを元に脚本家池田一朗と監督の共同脚本で制作され、その後司馬はそのプロットをこの「城をとる話」として完成させた。
 しかし、この「城取り」「城をとる話」の主人公、車藤左はとある実在の人物をモデルとしていた。この脚本執筆でその人物に興味を持った池田一朗はそれをきっかけに調べ、後年その人物を主人公にした小説を書き上げる。
 その人物とは前田利益慶次郎であり、脚本家池田一朗の別ペンネームは、隆慶一郎という。つまり、「花の慶次」の原作となった「一夢庵風流記」とのつながりである。
 ただ、司馬遼太郎は車藤左のことを指して「はた迷惑な人物」と言ったとか……終盤にさしかかったところだが、人物的にはこちらのほうが格段におもしろみがある。なるほどなぁ。映画の方も見てみたいものだ。
 しかし後書きにスターシステム、ディレクターシステムからプロデューサーシステムへの転換を訴えかけてるのは、すでにプロデューサーシステムが確立された今日としては、どうなんだろう?


  河野衆院議長「談話は信念をもって発表」毎日 )。信念以外の根拠を求めているのです。個人的なものに収まらないのに信念だけしか根拠が提示できないなら、そんな信念、犬にでも食わせてしまえ。以上。


  「慰安婦」追及のホンダ議員 中国系の献金突出産経 )。ま、そんなもんでしょうね。これで日本糾弾決議が翻るかわかりませんが、少なくともバックボーンは明らかになったわけですね。糾弾決議支持議員の方々、これからも反日団体の権益のために頑張ってください。


  「それが地獄の始まりだった」、元慰安婦抗議の叫び - フィリピンAFP BB News )。まあ、この方が本物か否かは判断できないんですが、「 動物のようにジープの後座席に投げ入れられると」……いや、「ジープ」って何かご存じですか? ポパイの万能生物ですよ? 転じて、米軍採用の四輪駆動車。旧日本軍にそれに相当するものってあったっけ?
 少なくとも記憶があやふやなのは、確かそうですね。
 この手のネタが米国の日本糾弾決議のニュース以降湧いて出まくってるんで、いじるのにも多すぎて困りますわ。


  レバニラいためや、野菜いため、ギョーザが定番の大衆中華料理店。もし、これに中国政府がクレームをつけたら中日 )。そもそも、たとえば「日本式カレー」にインドが文句を付けたとかは聞いたことがないですが、もし付けたとしても、「おいしいんだからいいんじゃない?」で終わりの気が……名古屋の名物「台湾ラーメン」も、台湾にはないと言っても(今ではいささか時代遅れながら)トリビアにはなっても「ふ〜ん」で終わりの話なんですが。
 「 海外の食文化を換骨奪胎して、オリジナルと離れたメニューを作ってきたのは日本だ。自国の料理にだけ注文をつけるのは、少し身勝手な気がする」。「気がする」ですか? ってのはおいといて、別に「取り締まろう」とはしてませんが。「これはちゃんとした日本食」「これは出鱈目」という判断基準を作ってるだけだと思いますが。中国料理や韓国料理で両国政府がやりたいならどうぞどうぞ。

[アニメ] 銀鉄永分#22と武装練金#24ちょっとずつ+α

  銀河鉄道物語〜永遠への分岐点 #22「運命の再会」。死んだと思ってた学の父・渉が生きていたらしい。しかも異世界の十人を苦しめる存在として……というのがここんところの展開。
 先週次元掘削シールドの試作機を発見したと思いきや何者かに撃たれたキリアン、生きてましたな。鉄道管理局の上層部が稼働してる一号機を利用してるっぽいが、現場は上の制止をふりきり、シリウス小隊救出へ……お約束だけど、脅しに屈せず全小隊が救出作戦に志願するのはやはり燃えますな。
 ところで、レイラ・ディスティニーって銀鉄のトップじゃなかったの? おかざり?


  武装練金 #24「キミが死ぬ時が私が死ぬ時」。本編云々はさておき、カズキがヴィクターと一緒に月まで行ってしまった後、「これで俺の名前を呼ぶものがいなくなった……」とつぶやくパピヨンを見て、やはりこの話のヒロインはパピヨンだとおもいますた。


 それと、旧作の「地球へ…」ですが、キース・アニアンが沖雅也ってのは先日姉に指摘されて気付いたんですが、確かそもそもソルジャー・ブルーが志垣太郎じゃなかったっけ? つか、メインキャストの多くが非声優畑だったらしい。つか、監督の恩地日出夫氏自体が実写畑の方らしいですが。
 そういえば沖雅也って言うと、先日深+で「惑星大戦争」っつーB級とすら言い難い映画を見たんですが、これに沖雅也出てたんですな……
 見ると半端にスターウォーズを真似してたり、ヤマトの真似してたりで笑えたんですが、これって「日本版スターウォーズを作れ」と言われ、50日で公開までこぎつけたとか……マジかいな、と思うと同時に、マジだったらちとびっくりですわ……いや、いろいろダメなんだけど、ダメとはいえ50日で公開までこぎつけるというのは、ちと突貫にしても感じ入るところがあったり。それが正しいのかはともかく。


2006年03月15日(水) 旧暦 [n年日記]

[マンガ][その他] 塩田館長萌え

 先週から週刊サンデーで始まった「BUSHIN-武心」、第一話最後のコマでで主人公が車に撥ねられた! と思ったら、今週受身でかわしてました。おいおい……
 多分合気道の塩田剛三氏(刃牙の「渋川剛気」の元ネタ)の逸話だったかが元ネタだと思うけど、子供にやらせるのは無茶ではないかと……インパクトはそれなりにありましたが。

  『ホテル・ルワンダ』を非政治的ベクトルから見ると「デュベ萌え」になるのだった愛・蔵太の気ままな日記 さん)の そういう意味で、日本人の原体験(父母や祖父母から語り継がれている擬似体験)としては、「終戦後の満州や朝鮮で起きたこと」みたいなものが、この映画で語られていることに近いのかなぁ、と思いました。というくだりを見て、幼少時に満州から引き上げて来た人の話を思い出した。まだ「ホテル・ルワンダ」は見てないのだけど、関東大震災の朝鮮人虐殺よりかは、こちらの方が事例としては近そうである。当時その人は七歳くらいだったのだけど、金目の物はソ連兵に奪われたり、年頃の女性は見つかると連れて行かれて帰ってこなかったり、という、体験記では良く聞く話も、実体験として聞いた(ちなみに引き上げまでかくまってくれたのは父親と付き合いのあった地元の人だそうな)。
 「だから××人は野蛮だ」という結論を引き出すことも不可能ではないが、戦争の悲惨さを訴えるなら「日本が被害者の事例」であっても悪いわけではないと思う。「日本だって被害者だった」という言い訳に使われるとかなんとかあるのだろうが、「負けた戦争は最も悲惨だ」というのは十分抑止力になると思うのだが。

  「少年は重い刑に」が25% 最高裁司法研修所が調査Y!hl )。凶悪な少年犯罪が増加してるかのような報道の影響だろうなぁ、とか思う。実際に軽くするか重くするかは、どっちがいいかはようわかりません。

  千鳥ヶ淵に赤いビル、これがイタリア感覚?読売 )。記事に写真がありますが、たしかにこりゃ目立つし浮いてる。「漆器の赤」ということだけど、う〜ん、これはちと……特に皇居周辺は緑が多いだけになぁ……事前協議の不足にも思えるが、それでも千代田区は事前協議でもっと鮮やかな赤だったのを変更してもらったそうで……元のはどんなだったんだ?

  Camelot Galway公式サイト 。350年前のゴールウェイを舞台にしたADVだそうで。プレイしながらアイルランド古語(の単語)が学べるそうな。まあ、キャラクターはいかにも独特ですが……

[アニメ] ノエイン#22

  ノエイン #22「ミライへ・・・」。何故か龍のトルクによりハルカの家がシャングリラに転移させられてしまう。ただ家に帰りたかっただけのハルカは自分のしたことに戸惑い、元に戻そうとするが何故か龍のトルクは発動しない。そんなハルカにノエインはすべての時空には不幸しかないと言い、ハルカの友人たちの未来を見せる。そこでは高校生になったイサミは保護者だった祖母が死んだことで兄弟がバラバラに。別の高校に進学したミホは友達が出来ず、いじめを受けていた。サッカーを続けていたアイは荒れる一方のイサミを心配するが、声は届かない。そのアイも、左足を切断しなければ命に関わると宣告される。「未来には不幸しかない」というノエインの言葉に、絶望し絶叫するハルカ。そのハルカの助けを求める心の声を聞いたユウは……
 友人三人の不幸っぷりが欝だ。イサミの兄弟離散を皮切りとして、全員がことごとく絶望的な状況に。自棄になったイサミは荒れて喧嘩の日々。その挙句につまらないことで片目を失ってしまう。イサミを気にかけていたアイは順風な人生を送っているかに見えたが片足を切断しなければならないと告知され、一気に突き落とされる。ミホに至ってはイジメ→引き篭もり→離人症→自殺直前という最悪コンボ、かつてのアホな明るさは影もない。絶望から最悪の道を選ぼうとする三人を、ユウと、アトリが救う。って、アトリ!? なんかアトリがめっさおいしいキャラになってるような……ハルカを助けたいという気持ちがユウをノエインの本拠地に近づかせていることも明らかになり、いよいよユウとカラスが本拠地へ? と思いきや、そう簡単には行かない。絶望の中でも不幸を乗り越えられる可能性を見せた三人と違い、絶望に負けた者がいることが明かされる。それがハルカを失ったシャングリラのユウ=ノエインだった。でも、カラスもハルカを失ったユウなんだよな……それでもカラスはノエインにはならなかったわけで。この辺が最後の鍵?
 現実世界では篠原による実験が刻一刻と近づき、その危険性を内田から知らされた黛の諫言にも耳を貸そうとしない。内田・郡山とコサギ・トビたちは実力行使で実験を止めようとするが、止まるんだろうか? トビの言によれば、ラクリマの歴史より五年ほど早まっているらしい。それも、ラクリマに現実が引き寄せられたことにより因果律の逆転が起こったかららしいのだが……ラクリマでは五年後に臨界事故が起こったということは、ノエインが見せたイサミたちの不幸はラクリマのものだったんだろうか? それともラクリマとシャングリラは事故以降に分岐した?
 次回は家ごと転移させられたイサミ・アイ・ミホを元の時空に戻そうとするらしいが、なんかアトリが家を見送ってるんですが……おいおい、まだおいしいキャラになるのかよ。
 あと、コサギはイサミの妹じゃないかって噂もあったけど、葬式のシーンを見る限り、髪の色が全然違うよなぁ。


2005年03月15日(火) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 東海道五十三次殺し旅 京都

 今日までテレビ東京系昼に放映中だった「新必殺からくり人」最終回。
 ついに最後の仕事の場である京都についた天保太夫一座。しかし何故か京都の絵が二枚ある。一枚を火にかざすといつものように赤いあぶり出しが浮かび出ず、三条大橋が落ちたような絵に変わってしまった。不審に思いながらももう一枚を火にかざすと、今度は橋の上にたたずむ男が赤く染まる。
 橋の上の男は京都所司代の岡っ引き。京の入り口の三条大橋で怪しい人物に目を光らせているのだが、ただそれだけではないなにかがあると察し、探索を開始する。
 一座と同じ時期に、丁度座頭の佐市とお千代の父娘が京へやって来ていた。しかし二人はなにか酷く怯えている。実は二人は検校の位を貰いに京都所司代へ行こうとしていた。検校とは盲目の最高位。特に金貸しとしての権利が認められるため、座頭にとってはあこがれの位なのだ。しかし検校になるには千両という大金が要る。佐市は貧しい42人の座頭仲間が15年がかりで集めた金を預かり、仲間たちのために代表として検校の位を貰いに来ていた。
 そのことを聞きつけ、京都所司代の遣いと名乗る者が佐市を迎えに来る。お艶は不審に思い、蘭兵衛を公家の久我家へと向かわせる。久我家は検校位を授ける家系。この時期公家は皆困窮しており、久我家にとっては検校位の手数料は大事な収入源。しかし、検校の位を貰いに来た者はここ五年一人もいない、と言われる。実際には佐市を含め何人かがやってきていたのだが、所司代の代官斉藤に金を奪われた上で殺されていた。
 佐市は所司代に金を預け帰ってくるが、代わりに貰ってきた受取証はいい加減なもの。本来は無事に帰ることすらできないはずだったのが、遣いの者と一緒のところを小駒に見られたため、一旦無事に返してきたのだ。
 京都所司代のたくらみをお艶が聞かせるが、仲間たちの願いを背負っている佐市は死んでも検校を持って帰らねばならない、と悲痛な願いを訴える。
 翌日、京都所司代の遣いが佐市らを迎えに来る。罠を逆に利用するためにその誘いに乗る佐市。案の定、斉藤の手下らが佐市を殺そうと襲いかかる。そこに久我を連れてきた蘭兵衛とブラ平が駆けつけるが、佐市は一刀を浴びてしまう。のみならず、蘭兵衛が高野長英と気付いた手下の一人に逃げられる。
 久我から検校の位は授けられるが、長英を追う京都所司代の役人が市中を駆け巡る中、佐市はついに命を落としてしまう。
 このままでは仲間は皆、自分の巻き添えになってしまう。決心をした蘭兵衛は、ブラ平にある申し出をする……

 新必殺からくり人最終回。
 最終回としては少し盛り上がりに欠けるかもしれないが、話自体は良い出来。
 検校位の取得にかける親子の執念が話の縦糸。検校位は貰えたものの、その直後に絶命してしまう父親。その父親の意思を継ぐため娘が選んだ方法とは、 自らの目をつぶし、自らが盲目にしかなれない検校を江戸に持って帰ることだった。
 一方、蘭兵衛も仲間たちと別れ、また生き抜くためにブラ平の火で自らの顔を焼く。高野長英が追っ手から逃れるため顔を焼いたのは史実で(史実は薬品で焼いているのだけど)、実はブラ平の技の「火吹き」はこのために設定されていた。
 三条大橋が落ちる絵から広重の正体を察したお艶は、殺しの後金を貰う席で対決。お艶たちに渡したのとは別にもう一つ世間に出ない五十三次の絵があり、それは西国から反乱が起こったときにどのように防ぐかを記されたものだと看破する。落ちる三条大橋の絵は、敵が攻め上ってきたら橋を落とせという意味だったのだ。
 自らの正体を看破される広重はかつて幕府の隠密を努めていた事は認めるが、今は違う、と弁明する。それでも江戸で小屋に長英を追う役人が踏み込んできたのが広重の密告ではないかと疑うお艶は、そうであれば許せないと武器であるバチを手に広重を始末しようとする。
 しかし、広重は懐の矢立てからやおら筆を抜くと、そのお艶の姿を描き始める。
「お艶さん、一度あんたを書いてみたいと思ってたんだ……殺りたければどうぞ殺ってください。でも、できれば描き終わるまで待ってください」
 生命の危機を前にしても一心不乱に筆を走らせる広重の姿に、彼の真実を見たお艶はバチを収める。
 最後、お千代の姿を見て愕然とする一行。ただ無事を祈り彼女を見送るが、彼女が大八車に巻き込まれそうになったのを、遍路姿の男が庇う。その男が顔を上げると、顔を焼いた蘭兵衛だった……
 言葉も交わさず、視線で別れを告げる蘭兵衛とお艶一行。東海道五十三次殺し旅は、これで幕を下ろす。
 それまでのハイテンションなシリーズと比べるとテンションは落ちているものの、史実や土地土地の名物などを巧みに織り交ぜ(正確な考証はさておき)、見ごたえのあるシリーズである事は間違いない。


2003年03月15日() 旧暦 [n年日記]

ひとつの指輪は……

 謎はすべて解けた!(浅見光彦風に)

ってワケで「二つの塔」を見てくる

 つまり、 名古屋駅ビル を見てきたってことですが。嘘ですが。
 「最後30分映画」とか言う声もあったけど、とんでもない。ガンダルフは怪物と谷底に落ち、指輪の誘惑に負けそうになり命を落としたボロミアを欠いた上に、フロド・サム、メアリ・ピピン、アラゴルン・レゴラス・ギムリとパーティ(仲間)が三組に別れての物語になったので、そこらへんについていけないと食いつきが悪いとは思うけど、フロド・サムのグループは指輪を狙うゴラムを道案内にすることになり、メアリとピピンはサウロンの手先から逃げた先で生きている樹木「エント」と出会う。アラゴルンたちはサウロンの走狗となったサルマンの手先により心も身体も蝕まれたセオデン王の国ローハンに入り込んでしまう。それぞれがばらばらの状況の中で、おのおのの出来ることを必死にさがしていく。必然的な絶望の中で、それでも世界の中でそうするに足ると信じる良きことのために、一人一人が戦っている。スケールの大きな話だし、主人公はフロドではあるけど、本質的には良きものであろうとする小さな一人一人の物語だと言うことがこの二部であからさまなまでに描かれる。フロドのように指輪も持たず、アラゴルンたちのように戦う力も持たないサム、メアリ、ピピンが物語中で決して無視できない存在であるのはそのためでもあると思う。ともすれば巨大な叙事詩の面を記述するための画面的スケールに圧倒されがちとは思うけども、そのような巨大な流れの中だからこそ、小さな一人一人が流されないでいられるのか、指輪に絶えず誘惑されるフロドがその最たるものだけども、その他のキャラクターも、指輪の誘惑に負けてしまった存在のゴムリ(ゴクリ)ですらも輝くのだと思う。
  朝鮮総連から返事が来ました スレ。例の朝鮮民族学校に大学受験資格が認められなかった件で、朝鮮総連等が「民族差別」と言っていたのに対し、「民族差別ではないのでは?」と質問状を送ったところ、帰ってきた返事を晒したスレ。無許可で晒してしまったらしく、ちょっとその辺はアレだけど 142 のツッコミはちと笑った。 五箇条の御誓文 って本当なのかなぁと思ってたけど、どうにもにわかに信憑性が……
  「びっくりする顔が見たかったので」車からミニバイクをエアソフトガンで狙撃産経 )。がー、そういうことすんなよう! マニアがどれだけ気を使ってそういうのが迷惑かかんないように気を使ってるのかわかんないのかよう!
  李登輝元首相「国名を中華民国から台湾へ」とアピール 。確かに、外省人による殖民(としておこう。実質ほとんど侵略だが)により「中国国民党により打ち立てられた国家」という認識が一般的だけども、ここらへんの認識は台湾内でもアイデンティティが割れてたりする。私も中華人民共和国と台湾は別の歴史を持つ別の国と認識しているので、その方が良いかもしれない。もっとも、台湾国内の世論と、中華人民共和国がどう出るかだよなぁ。あと、 中国料理になっている 味仙 の看板は書き換わるんだろうか?(ローカルネタ)
  少年エース増刊特濃 (すまん。読んでて恥ずかしい誌名かもしれないが、こっちも打っていて恥ずかしいのだ。耐えてくれ)において浅田寅ヲ氏作画「甲賀忍法帖・改」が掲載。同じ「甲賀忍法帖」 ( 角川書店版 講談社版 )原作で、講談社の アッパーズ においてせがわまさき氏作画「甲賀忍法帖〜バジリスク〜」が掲載され、同時期に違う出版社から違う作風の作家で、しかし大筋は原作と同じで出されると言う珍しい状況になっている。作家による世界観の消化・描写の違いは面白い。ところでせがわ氏の方の「バジリスク」ってなんでバジリスクなのかなぁ、と考えていて、確かに本編にその単語が出ていたことを思い出す。でも、それって、下手すると無茶苦茶なネタバレのような……しかし、今回調べるまで 甲賀忍法帖が角川・講談社両社から出てる とは知りませんでした。だからこんな特異な状況が発生するのか。
 うう、今月録画した番組の消化が追いついてない……


2001年03月15日(木) 旧暦 [n年日記]

ももえのカマで切られた存在は(以下略)

 気の迷いで結城心一「ももえサイズ」買っちまいました。いや、好きなんだけどね、このマンガ。
 って奥付け見たら、何気に重刷かかってるよ、既に。
 このコミックは装丁からして実は既にアンソロジー本のギャグなのだが、ゲームなどのコミックアンソロジー (複数の漫画家(大抵の場合は、新規売り出し中の新人さんであることが多い)が一つの アニメ・ゲームをテーマに描いた書き下ろし短編をまとめたコミック本)を知っていて、更に この作者が現在までアンソロジー本中心に活動しているということを知らねば何がギャグなのか すらわからないという、超絶不親切構造。
 内容も時事ネタあり、マニアネタあり(ってえかそうでないネタを探す方が難しい)、連載時の 投稿企画をそのまんまのっけたネタありと、一見さん完璧お断りな内容。
 まさかこれが重刷かかってるとは、魁!クロマティ高校が店頭から消えた(回収がかかった わけではない)のと同じくらいの驚異…もとい快挙だろう。一刷目の冊数が少なかっただけだろう って突っ込みは却下。
 ってわけで、私的には面白いけど、全然お薦めではありません。少なくともこの日記読んで 何が面白いマンガなのかちっともわからない人には特に。
 人間、ネタがないとこういうものまでネタにしだすのね。トホホ。
 ゴーストハンターズ見て寝てしまおか…