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hns - 日記自動生成システム - Version 2.19.9

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2006年03月01日(水) 旧暦 [n年日記]

[その他] いきなり見た目が変わって

 明るくなってますが、気にせんでください。
 友達から HNSのセキュリティホールの件 を知らせてもらって、対応版にアップデートした時にうっかり今までのテーマを消してしまって、面倒なんで tdiary-hns-theme を導入しただけです。面倒だから今のところテーマは同梱されてたcloverです。似合わないって? ほっといてください。クローバーはアイルランドの象徴なんだから。これは四つ葉だから意味ないけど(アイルランドにキリスト教を布教したSt.パトリックが、クローバーの三つ葉にたとえて三位一体を説教したことが由来だから)。
 まだテーマを探してますんで、これで固定かは不確定です。上の注意書き等も一度整理。後で色々考えて元に戻すかもしれません。

  HP解禁、メールはダメ ネット選挙で自民が中間報告朝日 )。わりと原始的な手段だけど、人間セキュリティホールの可能性も考えると、妥当な案かなぁ。まあ、これで自身のブログで迂闊な発言して炎上して選挙に影響が……なんてことがあると 面白い 深刻なことですが。

  「最高の気分でした」 荒川選手が文科相に報告山陰中央新報 )。 君が代が流れた表彰式について小坂文科相に感想を尋ねられると、「誇りに思いました」と話し、記念撮影に応じていたとのこと。荒川選手が君が代についてどう思ってるか、ということはさておき、個人個人が国家や国旗に対しどう思うか、ってのはそれぞれ自由だが、こういった公式の場に出た場合の礼儀、立ち振る舞いというものがある。それをきちんとわきまえるようにするのもまた教育で、学校での国歌斉唱や国旗掲揚への反対は、そういった教育への反対でもある。「崇拝の対象」ではなく「尊重の対象」であるということを教えるということならば、否定する側の論拠は思想信条の自由だそうだが、そういう「公式の場での常識」の前提を教えることを否定する根拠としては弱すぎると思うのだが……

  堀江メール:永田議員が謝罪会見 半年間の党員資格停止へ毎日 )。 しかし、虚偽情報と認めるかについては「全くの事実無根か、一定の事実を含んでいるのかは現在も調べが残されている」と述べ、明言を避けただそうで。微妙な表現ですが、イメージ戦略としては武部氏の子息とライブドアの疑惑については触れず、証拠能力のないメールを用いて個人を糾弾したことのみを詫びるべきだったでしょうね。氏としては自分の面子を守りたかったのでしょうが、完全に逆効果。疑惑をまだ使えるカードと思ってたのかもしれないけど、民主党としてはそういうことを言わせてはいけなかったんでは……

[その他] 買ったもの・引き取ったもの

 ・ よくわかる現代魔法/桜坂洋
 ・ All you need is kill/桜坂洋

 先週SF関連の人と飲みに行ったときに桜坂氏の作品の話が出て(私は スラムオンライン しか読んでない)、「代表作は?」ということで名前が挙がったので。

 昨日書いたとおり、修理に出していた自転車が戻ってくる。修理箇所は破れたサドル、前側の切替え装置(グリップも)、ブレーキパッド・ブレーキワイアの交換、後ろ側切り替え装置の修理、しめて1万2千円ばかり。ま、しかたないですわな。部品交換部分以外はサービスしていただいたし。でも今日は雨で、引き取っても使えない……トホホ。おまけに傘を間違えて持ってきてしまったから、後日返しにいかないとなぁ。
 その他、引渡しの約束をしてたものの仕込み。半分がた終わった。

[アニメ] ノエイン#20

  ノエイン #20「モウイチド・・・」。ラクリマにさらわれたハルカとユウを救い出そうと、カラスをラクリマに送り出すべく協力するトビたちと内田たち。その頃、ハルカとユウは龍のトルクの力により評議会の手からは逃れることはできたが、当て所もなくさまよっていた。そんなときミホの娘のリリに再会し、一般居住区に落とされたアマミク=アイの元へ身を寄せる。しかしそこでユウの様子が急変、苦しみだし、レイズ化していってしまう。量子的に全ての存在が不安定なラクリマでは、量子コンピューターにデータ化されて観測されてない人間は存在が確定されないのだ。龍のトルクであるハルカがユウの死を見てしまえば、その死が確定されてしまう。そのためには生きたユウを観測しなければならないのだが、生きたユウはシャングリラに呼び寄せられていた。ハルカはユウのため、アマミクの家を急襲したクイナと共に、シャングリラへ向かうことを決意する。

 「シュレディンガーの猫」なのでしょうね。まあ、量子的な現象や思考実験をモチーフにしたSFファンタジーですので。アトリはやはり記憶を取り戻していたようだが、何故かカラスを襲うことをせず協力的な態度を見せる。カラスをラクリマへ送るためにトビは内田の量子コンピューターを使うが、出力が足りない。それを補助したのが、コサギが持っている、クイナの置いていったストレージユニット。
 全員の協力によりラクリマに送り出されたカラスだが、ハルカはユウを救うため自らシャングリラへ。だが、一緒にやってきたクイナはシャングリラでは存在が確定されず、拒否されたかのように青い雪になって消えてしまう……幸せを求めて逃げた男の哀れな末路。
 一方ユウはノエインにより衝撃的な事実を聞かされる。「フクロウ=イサミを殺したのは十五年後のユウ……すなわち、私だ」と。
  公式サイト にある「僕の大切な人を奪いにきたのは、僕だった」の「奪いにきた僕」ってのは、カラスじゃなくってノエインだったんですな。これまでも伏線は貼られていたけど。もう一人の十五年後のユウであるカラスと対比してあまりに歪んでしまったノエインは、何が起こったユウなんだろう? そのノエインのいるシャングリラはラクリマと比べてきれいだけども、幽霊都市のようでもある。ハルカによってぎりぎり存在を確定されたユウだが、「未来の自分」が「未来の親友」を殺してしまったことを、どう思うのだろう?
 他にもハルカからフクロウを殺したのはカラスではないと聞いたアマミクとか、カラスが遊撃艇をハッキングするシーンだとか、なんだか見所多くて書き切れねっす。


2006年03月02日(木) 旧暦 [n年日記]

[メモ] RSSライブブックマーク追加ボタン対応

 RSS生成のCGIは同梱されているので、ライブブックマークに対応させる。
 themeのフォルダのconfig.phに
<link rel="alternate" type="application/rss+xml" title="RSS" href="./rss.cgi">
を追加するのみ。って言っても、hnsのrssって動的なので、rssの利点は使い尽くせてなかったりする。自分で静的に書き換えろって? いや、それが面倒だからこうしてるわけで。
P.S.あ、どこに追記するかってのを書くのを忘れてた。"<link"で検索して引っかかった場所あたりに、適当に。(いい加減)

[その他] いきなり見た目が変わって(2)

 自分でも戸惑ってたり。面白いっていや面白いんだけど、さわやかな色合いと全然さわやかでない内容のギャップが、自家中毒を起こしそうです。色合い自体は実は結構気に入ってるんだけどなぁ。気になるなら変えるべきなのだけど、コントラストが強すぎると目に痛いし、さて、どうしたものか……

  日刊リウイチ さんのところに スタジオジブリ 製作の「ゲド戦記」の、アサヒ飲料とジブリによるタイアップ発表会の話が。なぜタイアップするに至ったかの話も面白いのだけど、「なぜ門外漢である宮崎吾朗氏を監督に登用したか」の話が更に興味深い。皆「親の七光り」とか「話題づくり」という目で見がちだが、実際には「ジブリの世代交代の為」ということが大きいらしい。
 宮崎駿氏による「口の出しすぎ」で次の世代の監督が育たず、それでは宮崎氏らが監督できなくなった後、ジブリの社員たちが路頭に迷う。ということで、実子ならば宮崎氏も口出ししづらかろうという鈴木プロデューサーの戦略らしい。無論、宮崎吾朗氏に監督の能力があると見込んでのことでもあったらしいのだが。「ハウルの動く城」の監督として招かれたはずの細田氏が結局降板したのも、そういった背景があるのかもしれない。言われてみれば、中小企業の世代交代の為のもろもろな人事であり、納得。
 上記の記事中にも「 宮崎駿はよくいえば親切なんだけど、悪く言えばお節介で」とあるが、おそらく欲目とかいうことではなく、実際そうなんだと思う。個性の強烈さもあるだろうが、あの世代には、今から見ればほとんど何もないところから自分でなんでもやってきてもろもろのものを構築してきた人が多いので、若い人がもたついてるように見えるとつい自分で口や手を出したくなるのだろう。私もそういう人の下で仕事をしたことがあるから、なんとなくそうだろうと感じるのだけど……アクティブで、一から自分が構築に関わってきたという自負があり、無論尊敬はとても出来るしするのだが、その自負ゆえに自分の方法を押し出し気味でなかなか若い人は大変である。
 いずれにしても鈴木プロデューサーの戦略は今のところ上手く行ってるようで、あとは作品としてどうか、ということになるが、まあ、ある程度は期待して見守りたい。

  1日3合でリスク2.3倍=酒と自殺の関連調査−4万人対象・厚労省研究班時事 )。え〜っと「合」ってことは日本酒だよね? 一日日本酒三合って……それと月に1〜3回って随分間に開きありすぎません? まったく飲まない人も自殺率が高いってのは、なんなんだろなぁ。ストレスが溜まるってことなんだろうか?


2006年03月04日() 旧暦 [n年日記]

[その他] 今日は木登り、etc.

 今日は野外教室系のイベントのお手伝いで木登りスタッフをやって来る。イベント手伝いだとあまり登らないんだけど、今日は結構登りましたわ……ハンピング(足紐を使わず、身体の勢いでロープを登っていく方法)も結構使ったんで腕も疲れたし。その代わり、これまでやらなかったような樹上の作業とかもいろいろやったんでいつもより経験値多め。
 で、その時気づいたんですが、ちょっと右手首がおかしい……普通に動かすくらいは問題ないんだけど、大きく曲げたりひねったりすると、違和感程度の痛みがある。捻挫でもしたのかな? よくよく考えると結構前からそんな感じなので(無意識にあまり大きく動かさないようにしてかばってた)、今日ひねったってことではないのだけど。
 で、家から帰ってつらつらPCのイベントログとかを見てて、ネット不調の原因がひらめく。で、応急処置をやってみると……ドンピシャでした。なんだ。内的原因でなく外的原因か。道理でいろいろやってもダメだったわけだ。みんな、じぶんちのPCのことは気をつけろよ?<誰に言ってる&何様だ?

[アニメ] ムシキング#48

  ムシキング #48「輝きの森」。ようやく最後の目的に到着する一行。輝きの森にあるのは巨大な光球、そしてそれを抱くように立つ枯れかけた樹だった。光球は森の民たちの魂で、全てをやり直すために旅立つための「船」でもあった。そして樹は船を旅立たせまいとしていた。その大樹がポポに語りかけ、最後の真実を告げる。
 デュークはポポの父親ではなかったけれども、アダーがなぜ「お前の父はすでに森の民ではない」と言ったかの意味が明かされる。そして森の守護者の役割と、ムシキングとチビキングの秘密。父と子、旅立とうとする者と残ろうとする者。最初から構図ははっきりしてたんだな。実は。
 「惑星の住人が実は船の部品」って、ゼノギアスとかもそうだったみたいだけど、どこらへんからたどれるネタなんだろう?

[アニメ] しにがみのバラッド。#1

  しにがみのバラッド。 #1「きみのこえ」。WOWOWノンスクランブル枠新番組。ライトノベル原作。話としては色々欠点や突込みどころがあるのだけど、全体的には及第点か。なにより、演出がまともなのが見ていてほっとする。絵コンテの段階が酷いだろうなぁ、と想像されるものが昨今多すぎるので……同時間枠の前作「 半分の月がのぼる空 」はかなりダメで、一話で切ってしまったがこれは見続けられそう。
 望月監督はじめ、製作スタッフが「 絶対少年 」と多く重なっているせいか、やはりそのカラーを感じる。メイン二役の声が谷川希紗と海野潮音なのが、ちょっと懐かしい感じ。

[アニメ][マンガ] 練馬大根#8とかしまし#8とその他

  練馬大根ブラザーズ #8「俺の激安ロケット発射寸前!」。今回は超激安安売り店がターゲットだけど、話の中でこれがターゲットでなくてはならないという必然性自体は薄いよなぁ……でもキャラクター同士の相関がコロコロ変わって、それが面白い。ユキカ、いきなりイチローに転向かい。なるととパンダとは大分違うよな……

  かしまし #8「見ているだけが…」。とまりたちのアドバイザー、というか傍観者のあゆきがメイン。まあ、自分がサブキャラと自覚して開き直ったサブキャラだ、という話。全般的に作画や演出が空振り気味だったのが多少気にはかかった。まあ、よく言えば観察者、悪く言えばピーピング野郎(女だけど)ってことなんだけど、単に「傍観者です」と宣言しただけのこととも言え、一話丸まるつかった割には掘り下げがなかったとも言える。まあ、ショートカットメガネが多く映ったってことで個人的にはいいけど。

 週刊チャンピオンはバタバタと連載終了がはじまってる。「アクメツ」はきっちり終わりそうだからいいのだけど、「ガキ警察」は順当なラスボスだけどやはり急ぎ足の感があり、「フットブルース」も面白くなり始めたところでの次回最終回。「サイカチ」もどうにも急ぎ足なキャラのイベントの片付け方……かなり連載の入れ替えをするらしいが、事情が見えず、若干不安。サイカチはそれなりに反響ありそうだったんだけど、まあ、ネットの反響はあてにならないからなぁ……
 で、いろいろ新人賞受賞の新人を次回から大量投入するらしく、今回おそらくその中のメインであろう梅田阿比氏の受賞作品が掲載。いろいろ未熟な点は感じるが、それなりにはまとめている……けど、次号からいきなり新連載らしく、それが一人ならともかく大量に、ってのが、なんだかよくわからない。いきなり新兵を戦場に送るようなものだとも思えるが。それにしても「阿比(あび)」って、かなり印象に残る名前だな……


2006年03月05日() 旧暦 [n年日記]

[アニメ] エウレカセブン#45とゾイドG#47とマイメロ#49

  エウレカセブン #45「ドント・ユー・ウォント・ミー?」。スカブ化していく自分の身体に不安を抱くエウレカにレントンは迷わず彼女を受け入れようとするが、二人の絆を感じた子供たちとレントンの間に亀裂が……一方、「ray=out」のグレッグとノルブの対談を見たドミニクとユルゲンス艦長は、デューイが本当に人類の危険を顧みずコーラリアンを殲滅しようとしてるのか、ゲッコーステートに確かめに行く。
 レントンとエウレカサイドは相変わらず地味に進行してるけども、残されたゲッコーステート側は大きく情勢が変化。レントンとエウレカが表紙のray=outはゆっくりと着実に市民たちに浸透していく。そしてデューイの行動は世界を破滅に導くと確信したユルゲンス艦長たちは軍からの離反。もっともドミニクはアネモネのためだけども。そしてドミニクとゲッコーステート、初の対面は……あ〜、確かにここまでレントンとそっくりとは思ってませんでしたわ。(笑) このままゲッコーステートに残るのかねえ。いいおもちゃにされそう。

  ゾイドG #47「決別」。ソラシティから生還したザイリンの見たディガルドは、以前とは様相をまったく異にしていた。ジーンにヴォルケーノにあった装置のことを問い詰めるザイリンだが、はぐらかす態度にザイリンは彼への疑惑をより強くする。そんな時、再編された部隊の名簿に何故かバイオゾイド適性のない幼馴染のウィップスの名があるのを見たザイリンは事情を確かめようと官舎へ向かうが、そこで見たのは機械兵の恐るべき秘密だった。
 いきなり設備の規模と機械化が増大してるディガルドの様子はともかく、ザイリンとジーンの決別、まではタイトルと次回予告で予想してたけども、予想外のことが今回多かったですわ。ロボになって復活したゲオルグ(しかも3DCG。微妙なダサ感がなんとも言えない)は驚くより笑ってしまったけども、自らを唯一絶対神と称し始めたジーンはイっちゃってすぎててびっくり。「お前は鼻田香作か!」というツッコミすらしばらく思いつかなかった。唯一絶対神なら又吉イエス先生の方がまだステキです。
 そしてザイリン離反の直接のきっかけになった機械兵の秘密。機械兵は実は、適性のない人間を材料に、擬似的に適正を持たせた機械化したものだった。なんで中将クラスでそんな重大なことが知らされないねん、って突っ込みは置いといて、機械兵の設定は単に露骨に人殺しシーンを出さないための配慮かと思っていたのでびっくり。ザイリンの幼馴染ウィップスもやはりその材料に……変わり果てた友から知らなかった秘密を聞かされ、愕然とするザイリンはジーンとの決別を決意する。でもそんな時にもルージ萌えなあたりがやっぱりザイリン。(笑)
 で、なにより最大のびっくりは、フェルミもジーンから離反したことだったり……享楽主義者、というかトリックスターであることを楽しんでいるトリックスターがフェルミの立場だったのだけど、自らを唯一絶対神とするジーンのやり方はフェルミにとって「退屈」だった模様。思ったよりつまらない男だった、ということか。ソラシティを落としたグイ部隊を率いてたのをはじめ、彼女は弁解の余地なくわかってて被害を大きくしてきただけに、ジーンから離反しても正義の味方って感じはちっともしないよなぁ……しかしこいつといいジーンといい、ソラシティ、絶対人選間違えまくってるって。(笑)
 ソラシティからの難民はとりあえず農作業やらに勤しんでるけども、当然慣れない農作業にへばりぎみ。もっとも、実際はこんなものじゃ済まないと思いますが。だってペ○ンの青白いインテリが再教育と言って地方の不潔な農村で働かされるようなものだしなぁ。(この例がなんの話かは深く突っ込まないでください。)

  おねがいマイメロディ #49「ポエムが書けたらイイナ!」。とりあえずマイメロに先駆けてクロミの黒音符が百個あつまり、バクの抵抗も空しく柊の手に入ってしまったわけだけども……マイメロ側も百個まであと一個だけど、でもマイメロの音符ってクロミの黒魔法を解いて出てくるものだから、自発的には何もできなよなぁ。どうするんだ?


2006年03月07日(火) 旧暦 [n年日記]

[映画] ああ爆弾

 昔かたぎのやくざの親分・大名(おおな)は、服役をおえて娑婆に出て、あまりに勝手が違っているのに驚く。何より、出迎えに来るはずの子分が一人も来ない。唯一迎えに来た息子に話を聞いて事務所にいくと、そこは近代的な企業になっていて、見も知らない男が社長に居座っている。大名がいない間に彼の愛人の兄と名乗る男が組を乗っ取ってしまったのだ。その男矢東は実はもちろん兄でもなんでもなく、新興のやくざ者。彼は堅気の社長のふりをして、市議会議員にまでなろうと画策していた。
 組はおろか家まで取られた大名は矢東に復讐を誓い、服役中に知り合い大名を慕っていた爆弾魔の男に声をかけ、万年筆に爆弾を仕込んで矢東を殺そうとするのだが……

 なんというか、なんとも説明に困る作品。基本的には古いやくざの親分が組を乗っ取った男に復讐しようとするスラップスティックコメディなのだが、これがミュージカル仕立て。しかもただのミュージカルではなく、和楽、というか能のスタイル。昔かたぎな親分サイドは能、新興の頭脳派やくざの社長サイドはジャズという対比になっている。古臭い、と思わせずにこれが妙にテンポの良さを感じさせ、むしろジャズ調の方がのっぺりした印象。日本人の感性に合ってるってだけじゃなくって、無音と有音、リズムの緩急がよりはっきりつけてあるし、効果音的で動作の面白さにも通じている。ああ、「能」ってそうやって見るものなんだな、というのがちょっとだけわかる気がする。
 昔かたぎの親分を伊藤雄之介氏が演じてるのだが、これがまたちょっと困ったような渋面のコワモテ顔で、画面にあの顔が出てくるだけで笑えてくる。親分の幼馴染の小心者のタクシー運転手シイタケや、親分に杯をもらおうとする爆弾魔など、概して親分側の人間の方が顔だけでキャラクターが立ってる。社長は中谷一郎氏が演じているが、七三の髪にメガネのインテリ風で最初中谷一郎が演じているとは気づかなかった。でも新劇調の動きでひょこひょこ動いていたりするのは楽しいし、「暴力は嫌いだ」と言いつつ影ではすぐ鉄拳制裁してたり、「ペンこそわがいのち」というキャッチフレーズに反して実は読み書きが全然できなかったりと、妙でそれなりに印象に残る。
 話は主に社長を狙った爆弾仕込の万年筆が、あっちへ行ったりこっちへ行ったりの騒ぎが主になるのだが、そのアイデアに頼った映画ではないし、この映画、どういう映画って言えばいいのかなぁ……万年筆爆弾で人殺しをしようってんだから陰気な方向に流れそうなのだが、妙にそういう雰囲気はない。なんだかヤケクソ気味な明るさがダダ溢れまくってる。伊藤雄之助の顔だけで十分不気味だろ、と言われればそれまでだが。

[アニメ] よみ空#9とタクロア#9

  よみがえる空 #9「少年の旅路(後編)」。まあ、思ったとおりの予定調和、と言ってしまえばそれまでなんだけど、イマイチ全般的にピントのぼやけたドラマ作りだったような。父親に対する反発がどのようなものか、よくわからないので感情移入が難しい。拾ったミニカーをめぐってのあれこれも同様。水商売のお姉さんの気風はちょっと良かったかもしれないが。

  タクティカルロア #9「バタフライ・フィッシュ」。お互いを意識しまくってコミュニケーションがずれまくる漂介と七波。漂介はともかく、七波がここまで急速に漂介を異性として意識しまくるってのは、急というか、ご都合主義だが、まあおいとこ。漂介と七波はやはり実の姉弟ではなく、再婚の連れ子同士だったようで。まあ、そうでなきゃいくらこういう狂った世界観でもなぁ。漂介は七波のことばかり気にしてるのに想いが通じたと一人浮かれまくってる翼の噛ませ犬っぷりが痛々しい……いきなり「凪宮翼」は、ちょっと妄想爆発させすぎかと。新しい敵はオカマの潜水艦乗り? メガネでチャイナなお姉さんの口から男の声が漏れるのは、ガックリ。orz

[マンガ] 書き忘れとか

 自分とこの掲示板のOURsの感想にうっかり書くのを忘れてたので、こちらに。
 OURs今月号にて「ウチら陽気なシンデレラ」が連載終了。班長の山田さん退職にあわせ、せめて山田さんのいた班を維持しようと全員でリーダー資格試験を受験、晴れて今月号で全員合格するが、逆にそのことでメンバーそれぞれに新しい職場の引き抜きが……「山田班みたいな班をあちこちにつくりたい」と、結局みんなそれぞれの道を歩むことに。見事な最終回。正直、OURsの四コママンガでは「ヒミツの保健室」より高く評価していたが、その期待にたがわぬラストでした。ご苦労様でした。

  コミックフラッパー 4月号。まだらさい「陰からマモル」が一旦連載終了。ただし、メディアファクトリーから創刊予定のコミック誌上にて連載再開の予定とあり……どういうコンセプトのコミック誌なんだ? 竹本泉「さくらの境」は相変わらずゆるゆるっといい感じ。新谷かおる「刀神妖緋伝」は、OURsの「RAISE」と違ってちゃんとペンは入ってたけどページ数が妙に少ない。どうしたんだろう? 環望「DANCE IN THE VAMPIRE BUND」も相変わらず好調。あらゐけいいち「カゼマチ」、荒木風羽「はなまるっ!」、豊田アキヒロ「クロてん」と、四コマ連載陣が妙な味を持ってるのも微妙にツボにはまる。でも、誌面全体的なインパクト不足は否めないんだよなぁ……

[そのた] 「はやぶさ」の消息

  松浦晋也のL/D にて 「はやぶさ」の原状についての記者会見の内容 がUPされてる。本当に満身創痍な状況ながら、なんとか帰還を試みているよう。壮絶ともいえるはやぶさの状況もびっくりだが、リカバリの手法から垣間見えるスタッフの意欲と努力と技術には本当に頭が下がる。


2006年03月08日(水) 旧暦 [n年日記]

[映画] みんなのいえ

 新居を建てようとしている脚本家の飯島夫妻はモダンな家にしたい妻の後押しで知り合いのインテリアデザイナーに家の設計を依頼し、実際に家を建てるのは大工の義父に頼むことにした。
 ところが「近代建築の粋を集めた家を建てたい」というデザイナーと、「昔のようにしっかりした家を建てたい」という大工の義父はことごとく意見が対立。デザイナーはふてくされるし、大工の義父は勝手に設計を変更してしまうし、さらに風水や占いに凝る母親まで口を挟んできてその間で飯島は右往左往する。

 見よう見ようと思っていて、レンタルショップで長らく貸し出し中だったのが、「有頂天ホテル」にあわせて三谷幸喜コーナーが出来て収納場所が変わったため、逆に見つかりにくくなってて無事借りられました(笑)。
 三谷氏が実際に家を建てたときに経験したトラブルを、大幅に脚色して映画化。「家を建てる」ということは一大イベントであり、物理的・法的限界の他に親類縁者のしがらみや実際に建てる側の思惑が絡んできてなかなか思うようには行かない。特に、単にハードウェア的に家を建てるということではなく、縁起担ぎや風習などのソフトウェア的なものも絡んでくるのでなおめんどくさい。この映画では「家を実際に建てる作業者」が単なる業者でなくしがらみの一部のため、ただでも気の弱い飯島氏はあっちこっちの顔を立てようとしておろおろする。おかげで二人暮らしなのに家の中にトイレが三つできたり、玄関ドアの内開き外開きで揉めるというナンセンスなトラブルが続出。自分たちの住む家のはずなのに自分の家でなく、まるで「みんなの家」。
 飯島氏の義父である昔かたぎな大工の棟梁も、自分の建てたいように家を建てようと現場に立ち会うデザイナーの言うことをことごとく無視して勝手に作業を進めてしまい、二人の間は険悪。ところが、デザイナーが風呂場のタイルに指定したのが、昔よく使われていた「竹割」というタイルだったことに気づき、棟梁は自分の方こそ意固地になって簡単な方向に流れていたことに気づく。また、事故で腕を怪我したデザイナーに変わってアンティーク家具を修理するその腕に、デザイナーもまた棟梁に敬意を払いだす。その際、二人の間で右往左往していた飯島氏が喜ぶよりも嫉妬し、今度はなんとか職人同士の世界を造る二人の間に自分も入り込もうとするのが可笑しい。「凡人」の自分としては彼の気持ちがむしろ近いかもしれない。
 暴風雨の中、建てかけの家を心配して集まった三人が、南大門の屋根裏に置かれていた墨壷の話から思いついて、自分たちがこの家に関わった証にとこっそり天井裏に自分たちの大事なものを置いていくシーンで、「みんなのいえ」は二つ目の意味、「建てる者と住む者の家」にシフトする。そして完成祝いの当日、棟梁とデザイナーは祝いの席からこっそり抜け出し、家を見下ろす小高い丘の上で二人で家を眺めながら二人で「あの家はいい家だ」と語り合う。
 個人的に懐かしさを感じたのが地鎮祭や上棟式などで飲んで騒ぐ職人たちの姿。私の実家はもともと製材業を営んでて、その関係で大工や内装屋などの出入りもあったので、彼らのかもす独特の空気が懐かしかった。
 この映画、面白いは面白いのだけど、一ヶ所納得の行かないシーンがひとつある。棟梁がデザイナーのことを認め始めた直後、バーで納得の行かないカクテルを何度も作り直すバーテンダーを見たデザイナーが、色合いを妥協させられた壁にペンキをぶちまけて台無しにしてしまう。あのシーンだけはデザイナーが何を感じ考えていたのか、どういうことを期待してそんなことをやってしまったのか、その後へのつながりを見てもここだけがさっぱりわけがわからなかった。

[アニメ] ノエイン#21

  ノエイン #21「マボロシ」。ユウは救出できたものの、ハルカたちはシャングリラから帰る術を持たない。とりあえずノエインに見つからないように街中に移動するが、そこも無人の廃墟のようだった。
 現実世界ではハルカたちの位置を見失ったトビたちが焦る。どうにかシャングリラにいることはつきとめるが、元の世界に戻す術はない。そんな時内田にハルカの父の黛から連絡が入る。佐々木教授から内田のことを聞き、現状を確認しようと連絡を取ったのだが、予想以上に状況が悪化していることに黛はおののく。せめてハルカと明日香だけでも危険な函館から逃がそうと黛は明日香にハルカと一緒に東京に行くことを薦めるが、明日香は頑として首を縦に振らない。
 シャングリラではハルカがカラスに、ノエインについて重要なことを話そうとした瞬間、ノエイン本人が現れる。ハルカはユウとカラスを元の時空に戻すことを条件にノエインについて行く。しかし約束を反故にしようとするノエインにハルカの龍のトルクが反応。なんとハルカの家が、中にいたアイ、イサミ、ミホ、そしてアトリごとシャングリラに転移してきてしまった……

 ユウはノエインからの告白を、あまりシリアスには捉えていない模様。実感がないのかもしれないけど……けど、さすがにラクリマ時空のハルカが死んでいたことにはショックだったよう。ラクリマのハルカはシャングリラからの侵食を防ぐ量子コンピューターの部品となるため、自ら進んでその身を捧げていた。それは「みんなのため」ではなく、きっと「カラスのため」だと言うハルカ。しかし、ハルカはノエインもまたユウであることに気づいた模様。また、街に入る前にまた現れ、ハルカに忠告を残していった老人は本当に何者なんだろう?
 ハルカのいる座標を見出そうと必死なトビをアトリはからかうようなことを言う。それをミホに怒られ、黙ってしまったアトリはつぶやくように「こいつらを守りたいんだ……」と以前の彼からは想像もつかないことを言う。そのアトリは、子供たちと一緒にシャングリラへ……
 次回予告はノエインの「時空には不幸しかない」という言葉を証明するかのように、葬儀に参列するイサミ、何か病気の告知を受けるアイ、そして暗闇でたたずむミホの姿が。

[アニメ] パピヨンローゼ New Season#1

 え〜、あまりにひどいんでパス一。


2006年03月09日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] ギャグとしか思えんが……

  北朝鮮、金融犯罪の「協議体」米に提案朝日 )・ 「米国で情報くれれば紙幣偽造製造者つかまえる」北外務省米国局長中央日報 )。まー、一見ジョークとしか思えないけども、 マカオでの偽札のロンダリングの締め付け に加えて、数少ない友好的な国であるモンゴルで三億円相当の紙幣を持って入国した北朝鮮外交官が摘発されていて、偽札商売はヤバげだから流石に方向転換したい、ってことなんだろうか。切り捨てられる責任者はたまったものではないだろうけど。北朝鮮絡みのここ最近のなんやかやを見てると、やはりバタバタと動いてるなぁ、という気が。

  親日派財産の没収作業、政府が仮処分を申し立て総合ニュース )。「あ〜あ。ついにやっちまいやんの」以上は、特になぁ。これは真面目に適用しだすととんでもないことになるだろうし、不真面目に適用してもろくでもないことになるんだけど。どっちにしても結果的に韓国国内に混乱をもたらすだけだと思うんだが。

  波紋広がる『中古家電売買規制』東京新聞 )。「こいつぁヤバイんじゃねえ?」って話は、昨年末くらいから徐々に広がってはいたわけですが、こいつも誰が得をするのか、よくわからん話だ。

  400万人突破でなお有頂天!日刊スポーツ )。まあ、確かに「アニメ ごとき 」と言いたくなる気持ちはわかんないではない。でも、現状「実写ドラマ ごとき 」とも言われても仕方ないような……
 ところで階段オチの元祖は「戦艦ポチョムキン」。

[アニメ] ムシキング#49

  ムシキング #49「戦いの果て」。この惑星を旅立つためにポポと守護者の証を必要とするアダー。ポポを守ろうと父であるデュークに立ち向かうソーマの姿に、チョークは母と女の間で揺れ、結局母として命を落とす。パサー、グルムらも駆けつけポポに加勢するが、デュークは圧倒的強さでポポを追い詰め、ついに守護者の証を手に入れる。しかしデュークを拒否する守護者の証により、デュークは枯れ木のような姿へとなってしまう。そしてポポたちの前に最後に立ちはだかったのは、あくまでこの星を捨て別の星へ向かおうとするアダーだった。

 この番組ってちょっと奇妙な構造なんだよなぁ。
 最初、ポポは事情がわからないまま母を救うためだけに父を頼りに輝きの森に向かうのだけど、その旅の仲間の中心は実はポポではなくパムだった。で、そのパムってのは(役割的に)アダー側の存在で、この惑星の状態を監視するための「目」で、途中まで自我さえ存在していなかった。パムも仲間たちもポポ自身もわかっていなかったが、実はその旅ってのはこの惑星での生命の営みを終わらせるための旅だった。その役目を終え放り出されたパムたちは旅を終えようとするが、結局旅の最中に芽生えた彼ら自信の仲間意識でポポの旅に付き合うことにする。
 でも新しく旅の中心になったポポは自分の役割自体に無知であり、パサーの過去やデュークが父親だという嘘、守護者の証が森の生命力を吸い取るものという事実により、簡単に揺らぎまくる。母を救うためという目標が薄れ、代わりの旅の目標も曖昧なままのため、ここで中盤のダレが入ってしまう。
 中盤のダレのもうひとつの理由がソーマで、彼はもう一人のポポ、ポポの影という役どころなのは登場時からはっきりしていたのだけど、裏切りの時点が唐突に力を求めるキャラになってしまったように映った。ソーマもまた曖昧な目的で旅をしていた存在で、父母に捨てられた過去と、出身の村でよそよそしさを感じて旅に出ていた。「自分は何者なのか」を探し、出会った母親は敵であるチョークだった。ポポへの嫉妬は多少伏線が張られていたものの、自分が何者であるかの旅に一区切りついた時点で次に「力を求める原因」も、これまた曖昧だった。結果、中盤は全体的に牽引力が弱まってしまった。当初から匂わされていた「森の守護者は絶対的な善なのか」「敵は本当に悪なのか」という部分の畳みかけが中盤に集中していたこともあり、グダグダ感が漂ってしまったことは否めない。
 終盤、森の意思がポポを森の守護者として認めたり、羽化したセランが森の意思を代表するものと判明したり、ソーマもまた力への崇拝から目が覚めたりと、無目的性が消えて行き目的がはっきりしだす。自我のないものから自我のあるものへの転移、というパムに顕著だが、主人公たちだけの流れを見ると「自己の行動の意味(目的・結果)に無自覚な状態」から「自己の行動の意味に自覚的な状態」への成長が大きな流れであり、同じく「父を目指す旅」であっても、父を頼るために父を目指す旅から、自身のはっきりとした目的の為に結果的に父の元へと向かう旅へと変化している。だが、やはりそうするとそこまで至る中盤の弱さが残念であったなぁ、と返す返すも惜しい。
 ともあれ、あともう三話なのか。

[マンガ] 最近「24の瞳」の瞳先生の嘘に癒されてます。

 嘘ですが。
 週刊チャンピオンで新人賞受賞作家梅田阿比による新連載「人形師いろは」が開始。作風は違うが後味の悪い怪奇系ってことでは、「みどろ」とかぶるかなぁ。秋田書店はそっち系が元々強いけど。描線が週刊少年誌の紙質だと見づらいのも気になるが、まずは女の子の怪しいかわいさでとりあえずOKか。新人なのにいきなり連載させるってことは、実は下積みは相当長いんだろうか?
 その一方でバタバタ最終回ラッシュなのが……「フットブルース」最終回。終盤はそれなりに盛り上がっただけに、早々の見切りは惜しい。「ガキ警察」は、次回最終回。まあ順当と言えば順当か。独特な作風は築いたものの、「TWO突風」の男だらけの汗臭さでいっぱいな暴発寸前の内圧までには高められなかったか。「サイカチ」も謎の技「INAHO」の正体が明かされ、因縁の女王との対決も決着がつき、いよいよ終わりな雰囲気が……このポジションのマンガはあまりないので、もの凄く惜しいんですけど。「アクメツ」は予定通りのラストに向かって収束してってる感。
 モーニングでこないだから始まった庄司陽子の青年誌処女作「GID」は、単に性同一障害の少女の話かと思ったら、性同一障害で性転換(までするのか?)した人物が政界を目指す話になりそう。ふむー。
 漫画ゴラクの「喰いしん坊」、敵役のOKFFのメンツが吉本興業の芸人さん(がモデル)ばっかりなんだけど、吉本興業から訴えられたりは……多分しないか。ドラマ化して本人が本人役で出たりしたら笑える(笑) *1
*1: 意外と冗談ではないかもしれない。「企業戦士YAMAZAKI」がVシネマ化した時、ヤマザキのモデルのイッセー尾形がヤマザキを演じたからなぁ。


2006年03月10日(金) 旧暦 [n年日記]

[その他] 気持ちはわからんではないのだけど……

  放蕩オペラハウス さん経由で 芸能人声優反対同盟 。う〜ん、まあ、確かに「話題集めのためだけに下手な芸能人を使って作品ぶち壊し」は勘弁してほしいところだけど、実際のところ「声優」と「非声優」の境って結構曖昧だと思う。現行放映では「練馬大根ブラザーズ」に松崎しげる氏が出てるが、あれは歌手である松崎氏だから出来る役どころのわけで。あの声量がないと番組引っ張れないでしょう。また、妙に声優ずれしてない人を持ってくることに意味がないとも思わない。確かに「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で織田裕二と三宅裕司が吹き替えたときとかは勘弁してくれと思ったが。これは一概に反対じゃなくって「登用の意図と結果による」としか言いようがないなぁ。

  中川翔子:東京アニメセンターに興奮「夢みたい」毎日 )。 出崎監督も「制作者にも刺激になる施設。中川さんのような熱心なファンの期待に応えられる作品を作らないと」と話していた。まあ、かなりの程度リップサービスだろうなぁ、と思うのは意地が悪いのか。「熱心なファン」ってのはある程度勝手に食らい付くもので、むしろどう「熱心でないファン」を牽引するか、って方が成功には重要なんでないかと。

  あなたたち著者は、アマゾンなんか見ないほうがいい。ある編集者の気になるノート )。そういや、以前amazonだったかで著者がレビュー点数を多量登校してたって事件があったっけなぁ。確かにamazonの書評は玉石混交、ってより石がむしろ多いし。変な評を気にするのなら、見ない方がいい、というのはそうかも。

 あ、 ベム、ベラ、ベロの指が五本ある (妖怪態は三本だけど)。あの手を突き出して「おいら、怪しいものじゃないよ!」と怪しさ全開で言うのが楽しみだったのに。これもご時勢か。

 このエントリは意図的にオタク方面に振ってお送りしました。


2006年03月11日() 旧暦 [n年日記]

[その他] まじってるまじってる

  ゲド戦記予告 。テナーとテルーって……4巻がまじってるのか。まあ、「竜と人は同じだった」ってあるからテルーが出てくるのとか、結末とか考えるとテナーが出るのも収まりが良くなりますが。でも、テルーって犯された挙句に火の中に投げ込まれた過去とか、出さないよなぁ。テルーの性格自体違ってるみたいだし。
 映像自体の感想は、いかにもジブリなんだけど、確かにちょっと違う感じもする。どこが、と言われると、ちょっと困るんだけど……ジブリっぽくなさってより、宮崎駿っぽくなさって言った方が正しいのかな?

  これが実銃だ!? FLASHゲームサイト 。実銃射撃のレポートとしてのFLASH GAME。体験した反動(跳ね上がり)を表現してます。FLASHはこういう使い方もあったのか。

[アニメ] 練馬大根ブラザーズ#9とかしまし#9と死神のバラッド。#2

  練馬大根ブラザーズ #9「俺のをなべなべおっ立てろ」。今回は某プロ野球オーナー新聞社の社主がモデル。丸わかりだっての!(笑) そのオーナーがドームを立てやるからと、ヒデキの大根畑を巻き上げようとする。そのヒデキの目を覚まさせるために今回はヒデキ抜き+キリカが助っ人に。う〜ん、でもいまいちぱっとしなかったかな。ヒデキの夢である「ドームでコンサート」をめぐってNDBの存在価値が問われるかと思ったけども、そういう方向には行かず投げっぱなしになりそうだし……まあ、投げっぱなしでもいいんですが。

  かしまし #9「この願いはかないますか?」。人間関係が安定期に入ると、ドラマの躍動感はなくなるなぁ……やす菜もとまりも(都合の)「いい人」に無難に落ち着いてしまって、エゴがあまり出てこない……とまりが浴衣がなく右往左往するのも、お定まりの展開の内だったし。こちらも今回そこそこは楽しいけど、そこそこ以上ではない。

  しにがみのバラッド。 #2「さかなのころ」。作品単体で語るべきかもしれんが、スタッフとキャストの多くが重なってるので、どうしても「絶対少年」と比較してしまう。「絶対少年」も淡々とした展開だったけど、そこに込められた情報量の多さが水面下のドラマ性を構築していた。演出とかはちゃんとやってるのだけど、そこらへんの「ドラマを構築するための情報」の欠如、あるいはそれを読み取らせる演出が不足してる。まあ、だらだらと見れないことはないんだけど。
 あと、邪道な見方ではあるんだけど、やっぱり絶対少年のキャストのイメージが強すぎるんで声を聞いてるとニヤニヤしっぱなしになってしまう。

[マンガ] まあ、どうでもいいことなんですが

  コミックREX に連載している、「CYNTHIA_THE_MISSION/高遠るい」見て、あまりに板垣恵介なんでワロタ……んですよ、最初は。いや、ギャグでやってると思ったんで。でも見ると、多分ギャグのつもりじゃないんだよなぁ……ちと反応に困るぞ、これは。


2006年03月12日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] ボウケンジャー#4とカブト#7

  ボウケンジャー #4「失われたビークル」。ロボオプションのドリル登場。仲間を守れなかったレッドの過去と絡め、強力なドリルオプション登場の回としては印象付けに成功しているか。地底に閉じ込められた仲間を、危険なプレシャスごとの爆破をあっさりと命じるサージェス財団が案外と黒い。ミスターボイスも、普段はとぼけていながら平然とこういう指令を下すのだものなぁ。
 番組最後の歴代戦隊紹介は「ゴレンジャー」。菜月がカレーを食っていたのは、キレンジャーの好物がカレーだったから。いまどき戦隊もののイエローがカレーが好きってのもないが。

  仮面ライダーカブト #7。第二のライダー、ザビー登場。当面組織でワームに対するZECTと一匹狼、というか唯我独尊な天道の間でのいざこざで行くのだろう。第二のライダーはZECTの精鋭部隊を率いるエリート。「完全調和」を口にし、集団の規律を重んじる。ラストで早速天道と敵対か。
 いや、でも、いろいろありえへんだろ。新郎新婦を狙うから新郎新婦に変装だとか、部下に手料理の麻婆豆腐を振舞おうだとか……一丁じゃあの人数には足りんだろうに。(そういう問題ではない?)
 個人的には まかない には中華風冷奴を載せて欲しかったが。中華山椒(花椒)って普通のスーパーじゃ売ってないんだよなぁ。中華食材の店にでも行かないと。

[アニメ] エウレカセブン#46とゾイドG#48

  エウレカセブン #46「プラネット・ロック」。レントンが腕の怪我が元で高熱を出し、折りしも運悪く暴風雨が島を襲う。だが、レントンを看病するエウレカにもさらに異変が……
 まあ、明らかに間延びしてますわな。つか、エウレカ、どんどん姿が変わってってますな。ここんところ「私は人間じゃないから」の繰り返しで、根本的解決への方向に全然向かってない気もする。けど、ユルゲンス艦長たちの覚悟とかは結構いかしてた。「いつか、この選択を悔やみ、私を恨むだろう!」ってのは、多分そうだろうな。
 償い代わりに殴られっぱなしのホランドは、多分間違ってると思う。「命を削って贖罪してる」ことが免罪符になるのではなく、死んでたのはホランドの方だったのかもしれないのだから。また、いったん結んだら過去に何があっても飲み込まねばならないのが休戦でもある。
 それなりにラストに向けてステップは踏んでいると思えるのに、イマイチ燃え上がらないのはなぜなんだろう? しかし、最後にレントンの姉が出てきたのはそれなりに驚いた。そういえば、レントンもいつの間にか「姉さん」のモノローグを言わなくなっていたわけだが。いったい、どうやって「ゾーン」にやってきたんだろう?

  ゾイドG #48「神の雷」。ザイリンからの手紙により機械兵の秘密を知った、ディガルド討伐軍の捕虜となっていたボラー司令。打倒ジーンの為に討伐軍への協力を決意する。討伐軍側はディガルド軍との協力を渋るものもいる中、ルージは皆を「ジーンを倒すことこそが平和につながる」と説得、機械兵の工場を大陸中に中継し、機械兵の真実をディガルド軍に伝えようとする。しかし、最初に占拠した工場はゲオルグの率いる部隊により捕虜ごと殲滅。ザイリンの協力を得て新たな工場を占拠し、ついに全土への中継を行う。しかし、そこへもゲオルグたちが襲ってくる……
 人々が志をひとつにし、ジーン打倒の為に団結していく。さすがにフェルミは仲間になるようなことはないみたいだけど、ジーンが自らの野望の為に人々を犠牲にするのみだと知ったボラー司令も、その友情が偽りと知り、また友を犠牲にさせられたザイリンも、故郷を失ったプロメたちも。特にザイリンに対しては、ルージも協力の必要性は説いても故郷崩壊の原因なだけにわだかまりを捨てきれない。しかし、命を捨てて贖罪をしようとするザイリンに、ルージもすべてを許す。
 プロメ部長に対してはルージの人たらし能力全開(笑)。単にこの人がショタ趣味だったって可能性もないではないですが。(ないって)
 だがそんな熱い展開もつかの間、バリヤーを装備したゲオルグのバイオトリケラに苦戦、ラ・カンは命がけでバリヤーの内側に潜り込み、バイオトリケラを仕留める。そのラ・カンも、ジーン操るバイオティラノの「神の雷」により、まさかの殉職。全土に真実を知らせるのと引き換えにした犠牲はとてつもなく大きなものになってしまった。ここら辺、作画も気合が入っていて力を入れていたことがわかる。
 おそらくラ・カンもルージを後継者にするつもりで、またその役目を立派に果たすと確信したからこそ自らの身を盾にして仲間を守ったのであろうことを考えると、ルージが名実ともに中心となり、ディガルド、というよりジーンとの最後の戦いに挑むのだろう。
 ちっぽけな村の少年が、ただ自分の村を救うためだけに村を出た話が、大きく広がったものだと感心する。


2006年03月13日(月) 旧暦 [n年日記]

[その他] 雪が降った

 昼過ぎ、ふと窓の外を見るともやがかかったように白くなっていたので「ガスでも出たか?」とよく目を凝らすと、ガスではなく雪。しかも吹雪いてる。おいおい、今三月も中旬だよ……

  フンボルトペンギン絶滅危機、「本家」チリから繁殖研修朝日 )。これについては日本の管理技術がそんなに優れていたと知らなかったのでびっくり。日本全国では動物園で飼育されているのは1500匹で、これは世界でも群を抜いて多いとか。これまたびっくり。動物園といえば、ペンギンは欠かせないものなぁ。

  朝日新聞の?変? 「メールチェック」で記者たちが大ブーイングサンデー毎日 )。昨年のNHKの番組改編疑惑騒動(ってより、現状では「番組改変疑惑記事」捏造疑惑、と言った方が近い)などの諸々の顛末についての記事。取材資料流出について、社内のメールに監視機構を敷いたり、実は記事を書いた本田記者を読者サービス部門に異動させていたことを、この記事で初めて知った。メール監視についてはジャーナリズムとの絡みでこちらには簡単に言及することができないが(毎日の記事ではむしろそこを重点的に批難してるけど)、本田記者の異動については、これっておそらく懲罰人事だよなぁ……その行動の是非はともかく、精力的に動いていた記者ならばなおのこと懲罰となる。毎日の「古き良きジャーナリズム理想論」的なものにも素直には賛同できないが、「何故いけなかったのか」をいい加減にしたままミスを場当たり的に処罰するんでは、ダメになっていく一方だと思う。

  さつき氏に惜敗の城内氏、今でも草の根日刊スポーツ )。地元の知人に話を聞くと、結構いい仕事されてたらしいんですが、先の選挙では「郵政民営化に賛成か反対か」という単純な争点に落とし込まれ、様々なディスアドバンテージを課せられて落選。それでもこれだけの接戦だったので、元々地元での支持は高かったのだと思います。対立候補だった片山氏が、どうもあまりに官僚的で手腕も人間的魅力もぱっとしないので、頑張って欲しいところです。

  「岩国の意思聞いて」反対派喜び 容認派「今後も活動」朝日 )。岩国の米空母間艦載機移転についての住民投票。朝日新聞記事なので表現にややフィルターはかかってますが、まあ、力を入れてる記事ではあるようです。容認派の意見や懸念も載せているし。
 これ自体は難しい話なんですけどね。政治的な話をすれば、容認派の言うことが合理的。でも、それでは済まないのが人情。ただ、基地容認に代わる振興策については不透明なようでもありますが。
 岩国市長である 井原勝介氏のサイト を見てみると、これにより基地撤退を求めるというより、これを材料として地元の基地負担軽減の交渉材料としたいように見える。その交渉についてはどうなるかわからないのでなんとも言えないが(市町村合併により井原市長は19日でその職を退くみたいだし)、基地を完全に撤退させては地元が成り立たない、という意識はある模様。主張を読んでいればそのへんのところはわかるはずだとは思うが(単に実現不能という批難をかわすための表現かもしれないが)、反対派がどういう活動をしたかにもよってくるなぁ。もし「住民投票で国の決定を撤回できる」という幻想を植え付けてしまったのであれば、今後反対派側でいろいろ紛糾するのではないかという懸念もある。情緒的主張は直感的支持を受けやすいが、客観性を欠いている場合は現実との乖離が起こりやすい。
 あと気になったところとしては、具体的に個人名が挙がると検索程度はしてみたくなるのが人情。「岩国市民の会」の発起人の一人である「河本かおる」さんは、どうも以前に「女性ネット21」のいわくに代表だったようで元々市民活動に参加しており、活動の経緯については「なにもないところから始めた」ということではなさそうです。「ふつうのおばちゃん」と言っていいかは微妙なところ。

  上手なウソのつき方教えます!日経BP )。ウソも方便とは言うけど、詐欺的なウソを奨励しているわけではなく、人間関係上有効なウソの吐き方、危険なウソの見分け方を示唆している面白い特集記事。最後の “落としのプロ”のワザ を見ると、「ウソとは結局吐くのも見破るのも人間力だ」という感じか。


2006年03月14日(火) 旧暦 [n年日記]

[その他] 夜更かし

 さて、寝よう、と思ったところでうっかり友人と長話。結論の出ない駄弁りと言えばそれまでだけど、少なくとも自分の本性(ほんせい)を再確認するいい機会にはなった。

  希少中古楽器など「PSEマーク」なしでも販売可能に読売 )。かなり遅ればせながら、というところか。これでも十分ではないだろうが、何も対応がないよりはマシ。経産省も中古業界に対するPSE法の周知不徹底を認めたことでもあるし、きちんと対応して欲しい。
 セガのゲーム機? いや、個人的にはどーでも……

  中国首相、対日対話の継続を強調・靖国参拝は改めて批判日経 )、 日中悪化「日本に原因」 中国・全人代閉幕産経 )。全人代がらみは産経がわりと熱を入れて(いつもの調子で)報道してるみたいなんですが、各々、スタンスの違いが表れてますわな(どっちがいいとか悪いとかは言ってないですよ)。日本としては多分、「中国はとんでもない国だ」という態度も「中国の言うことは尤もだ」という態度も最適なものではないのは確かなのだろうが、どうにも中国のスタンスのあれこれというのがよくわからない。もっぱら指導部や政府の内部構造への無知に起因するものではあるのだけど、どうも中国関連はそのせいで面白い情報をいろいろ取りこぼしてる気がする。
P.S.NHK見たら中国の放送局ばりに中国の肩持った報道してたわけですが、あんまり対立煽ると中国側もありがたくないんじゃないかなぁ。

[アニメ] マイメロ#50とよみ空#10とタクロア#10

 全部略称か。
  おねがいマイメロディ #50「センパイを救えたらイイナ!」。ついに黒音符が百個集まり、柊の奏でるダークパワーの曲で世界中が大混乱に。柊の目をさまさせようと歌たちは柊が演奏をするテレビ塔に向かうが……
 ダークパワーの影響での混乱の描写が……クロミに過去黒魔法をかけられたものはその姿になってしまい、冗談みたいで笑っちゃうけど確かにこうなったら世界は終わりだというカオス状態(笑)。でもクロミの活動範囲って主に夢が丘だから、そこらへん局地的? 二回以上黒魔法をかけられたのはどうなるんだろうと思ってたが、どうも最後にかけられた黒魔法の時の姿になるらしい。それにしても自分ひとりで完結してる奴はいいが、他人の姿まで変える奴が迷惑千万だなぁ、ってえかこんなにいたのか。そこへ人間の「夢」がなくなって砂漠化してしまったマリーランドからの避難民も大量避難して、ますます収集が……
 図らずも騒ぎの原因になってしまったクロミは、「アタイの柊さまが世界を破滅させるなんてするはずない!」と柊のいるテレビ塔へ。そこで歌と鉢合わせるが、お互いわだかまりをぶつけあいながらも、柊のために一致団結する。ダークパワーのせいで柊に近づくことすら出来ない歌は、クロミに頼んで自分に黒魔法をかけさせることで、柊がどうしてこうなってしまったのか知ろうとする。夢がないという柊の心の中で、歌は柊との思い出を解放する。「自分のことなんて柊の中にはない」としょげていたクロミだが、思い出の中には人間になったときのクロミや、ぬいぐるみのクロミの姿も。思い出を取り戻したことで柊は正気付き、歌から百個目のピンク音符が。と思ったのもつかの間、ダークパワーの放つ電撃で歌とマイメロは塔からおっこちて地面へ……
 いやぁ、カオスっぷりも畳み掛けるような展開も、ずっと報われなかったクロミの想いの、ある意味成就も、スタッフもいつも以上に力入れて盛り上げてますわ。初回見たときはぬるい女児番組と見誤ったなぁ。

  よみがえる空 #10「パーティ」。実質次回以降の展開の承前で、事件が起こるまでのインターミッション的な感じ。東京にいる一宏の恋人・めぐみは本が好きで出版社に就職したが、好きなだけではやっていけない現実を突きつけられる。一方一宏は本郷三佐の家に食事に招かれ、家庭人としての本郷の顔を見るが、同時に家族を持つ事で起こる迷いや、「正解があるとは限らない」という救助の仕事に面する葛藤を見ることになる。
 「少年の旅路」で一宏が成長したことになってるらしいが、この辺が描写不足で、言葉で説明されただけの感が残る。今回の話の構成についても統一感のある広がりが感じられず、畳み掛けるような収束のカタルシスはあまり期待できないかも。しかし、仕事に向かったときの意気込みと空回り、正解のない暗中の不安とかは、ちょっと個人的に感じたところがある。
 最後に雪山登山中のパーティで事故が起こり、吹雪の中で怪我人が出ることに。この救助劇が最終エピソードになるのだろう。

  タクティカル・ロア #10「ボトムライン」。民間護衛艦としては予期していなかった「潜水艦」という敵(まあ、海賊が潜水艦使うとはちょっと考えないよなぁ)に翻弄されるパスカルメイジ。ただでも漂介とのことで苛立つ七波は頭に血が上り適切な指示を下すことが出来ない。それを叱りつけたのは副官のターニャだった。
 眼鏡副官いいよ眼鏡副官。クルーの経験より教科書に頼ろうとしていた泣き虫艦長を一喝。これにより即時撃破は免れる。敵を甘く見ていた洋衛軍のツケを負わされた形のパスカルメイジだが、対潜武装もない中で善戦、一時は逆転か、と思われたが、相手はそれほど甘くなく、事前に仕掛けられてた高速魚雷で右舷船底が大破。艦は自力航行不能、ちょうどそこで作業をしていたダメコン(ダメージコントロール)E班も犠牲に……
 さんごの友人のダメコン班員、死亡フラグが立ちまくってるなぁ、と思ったけど、やっぱりの展開。予測はしていても、結構来ますな。戦闘も最初の方で懸念した「マヌケなアヒル」相手のものではなく、一進一退の攻防を演出してる(実際に沿ってるかは、この場合はあまり重要ではない)。尺が1クールなので、伏線を回収しないままとか投げ出して終わり、とかでなければ、まあそこそこのラストは期待できそう。

 ついでに 徹之進 #9。なんだか妙に独自の世界を築きつつある気が。セト様はどんどん愉快犯になってくし、「彩!」「サル?」はくだらなくてなかなか良かった。


2006年03月15日(水) 旧暦 [n年日記]

[マンガ][その他] 塩田館長萌え

 先週から週刊サンデーで始まった「BUSHIN-武心」、第一話最後のコマでで主人公が車に撥ねられた! と思ったら、今週受身でかわしてました。おいおい……
 多分合気道の塩田剛三氏(刃牙の「渋川剛気」の元ネタ)の逸話だったかが元ネタだと思うけど、子供にやらせるのは無茶ではないかと……インパクトはそれなりにありましたが。

  『ホテル・ルワンダ』を非政治的ベクトルから見ると「デュベ萌え」になるのだった愛・蔵太の気ままな日記 さん)の そういう意味で、日本人の原体験(父母や祖父母から語り継がれている擬似体験)としては、「終戦後の満州や朝鮮で起きたこと」みたいなものが、この映画で語られていることに近いのかなぁ、と思いました。というくだりを見て、幼少時に満州から引き上げて来た人の話を思い出した。まだ「ホテル・ルワンダ」は見てないのだけど、関東大震災の朝鮮人虐殺よりかは、こちらの方が事例としては近そうである。当時その人は七歳くらいだったのだけど、金目の物はソ連兵に奪われたり、年頃の女性は見つかると連れて行かれて帰ってこなかったり、という、体験記では良く聞く話も、実体験として聞いた(ちなみに引き上げまでかくまってくれたのは父親と付き合いのあった地元の人だそうな)。
 「だから××人は野蛮だ」という結論を引き出すことも不可能ではないが、戦争の悲惨さを訴えるなら「日本が被害者の事例」であっても悪いわけではないと思う。「日本だって被害者だった」という言い訳に使われるとかなんとかあるのだろうが、「負けた戦争は最も悲惨だ」というのは十分抑止力になると思うのだが。

  「少年は重い刑に」が25% 最高裁司法研修所が調査Y!hl )。凶悪な少年犯罪が増加してるかのような報道の影響だろうなぁ、とか思う。実際に軽くするか重くするかは、どっちがいいかはようわかりません。

  千鳥ヶ淵に赤いビル、これがイタリア感覚?読売 )。記事に写真がありますが、たしかにこりゃ目立つし浮いてる。「漆器の赤」ということだけど、う〜ん、これはちと……特に皇居周辺は緑が多いだけになぁ……事前協議の不足にも思えるが、それでも千代田区は事前協議でもっと鮮やかな赤だったのを変更してもらったそうで……元のはどんなだったんだ?

  Camelot Galway公式サイト 。350年前のゴールウェイを舞台にしたADVだそうで。プレイしながらアイルランド古語(の単語)が学べるそうな。まあ、キャラクターはいかにも独特ですが……

[アニメ] ノエイン#22

  ノエイン #22「ミライへ・・・」。何故か龍のトルクによりハルカの家がシャングリラに転移させられてしまう。ただ家に帰りたかっただけのハルカは自分のしたことに戸惑い、元に戻そうとするが何故か龍のトルクは発動しない。そんなハルカにノエインはすべての時空には不幸しかないと言い、ハルカの友人たちの未来を見せる。そこでは高校生になったイサミは保護者だった祖母が死んだことで兄弟がバラバラに。別の高校に進学したミホは友達が出来ず、いじめを受けていた。サッカーを続けていたアイは荒れる一方のイサミを心配するが、声は届かない。そのアイも、左足を切断しなければ命に関わると宣告される。「未来には不幸しかない」というノエインの言葉に、絶望し絶叫するハルカ。そのハルカの助けを求める心の声を聞いたユウは……
 友人三人の不幸っぷりが欝だ。イサミの兄弟離散を皮切りとして、全員がことごとく絶望的な状況に。自棄になったイサミは荒れて喧嘩の日々。その挙句につまらないことで片目を失ってしまう。イサミを気にかけていたアイは順風な人生を送っているかに見えたが片足を切断しなければならないと告知され、一気に突き落とされる。ミホに至ってはイジメ→引き篭もり→離人症→自殺直前という最悪コンボ、かつてのアホな明るさは影もない。絶望から最悪の道を選ぼうとする三人を、ユウと、アトリが救う。って、アトリ!? なんかアトリがめっさおいしいキャラになってるような……ハルカを助けたいという気持ちがユウをノエインの本拠地に近づかせていることも明らかになり、いよいよユウとカラスが本拠地へ? と思いきや、そう簡単には行かない。絶望の中でも不幸を乗り越えられる可能性を見せた三人と違い、絶望に負けた者がいることが明かされる。それがハルカを失ったシャングリラのユウ=ノエインだった。でも、カラスもハルカを失ったユウなんだよな……それでもカラスはノエインにはならなかったわけで。この辺が最後の鍵?
 現実世界では篠原による実験が刻一刻と近づき、その危険性を内田から知らされた黛の諫言にも耳を貸そうとしない。内田・郡山とコサギ・トビたちは実力行使で実験を止めようとするが、止まるんだろうか? トビの言によれば、ラクリマの歴史より五年ほど早まっているらしい。それも、ラクリマに現実が引き寄せられたことにより因果律の逆転が起こったかららしいのだが……ラクリマでは五年後に臨界事故が起こったということは、ノエインが見せたイサミたちの不幸はラクリマのものだったんだろうか? それともラクリマとシャングリラは事故以降に分岐した?
 次回は家ごと転移させられたイサミ・アイ・ミホを元の時空に戻そうとするらしいが、なんかアトリが家を見送ってるんですが……おいおい、まだおいしいキャラになるのかよ。
 あと、コサギはイサミの妹じゃないかって噂もあったけど、葬式のシーンを見る限り、髪の色が全然違うよなぁ。


2006年03月16日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] 敬称の問題

 ここを見ている方は感じてるかもしれませんが、ここ、しばしば表現やら構成やらがゆらぎます。「敬称」もそう。敬称をどのようなときにつけてどのようなときにつけないか、これって結構迷いますわな。無難には全部つければいいのだけど、どうもしっくり来ない、で、今朝方基準がピンと閃いたんで以後それでやってみることにしますわ。

  新聞宅配をやめよと?中日 )。なんだか煙に巻くような議論。規制緩和に伴う特殊指定解除により、新聞戸配のシステムが維持できなくなる、という主張のようだが……「現システム」の維持は難しくなるのかもしれないが、「何故それがダメか」という辺りが、結局「新聞の神聖性」という信仰を根拠としているのがなんとも。どうにも胡散臭さの漂う論ではある。抽象的議論のままなので、結局 特殊指定廃止は新聞社の損得といった卑小な議論ではすみません。と否定しても、そういった「卑小な議論」に見えてしまう。 いま、事件事故の被害者を警察が匿名化する傾向に記者らが困っています。というのも、何が困るのかわからない。既得権益を次々と削られてあせっている姿にしか見えないのだが……「本当に必要なものを見抜いて」とその「必要なもの」をぼやかしたまま水を向けるのも、詭弁的理論の常套ではある。
 いずれにしても現状のままの新聞戸配制度は維持が難しいだろうと思うので、その意味では次のシステムがどうなるかは興味深くはある。

[マンガ] リニューアル、だけど……

 週刊チャンピオンで予告どおり佐渡川準「無敵看板娘」が「無敵看板娘N(ナパーム)」としてリニューアル新連載。中心のメインキャラのみそのままに、その他のレギュラー入れ替えで、一応前作との繋がりは考えなくても読める第一話になってる。今夏からアニメが放送との事で、おそらくそれもあってのリニューアルなんだろうけど……う〜ん、なんだろう、この微妙な違和感は。テンション自体はいつもどおりなのだけど、それを無理にいつも以上に盛り上げようとしてるところで、ちょっとしらけた感じがただよってしまう。とはいえ第一話だからという意気込みが空回りしてるだけとも思え、次第にまたなじんでくることを期待したい。
 「人形師いろは」は今回はハッピーエンド? 最後にいろはの姉が登場し、早々に生き人形を作るいろは周りのあれこれが出てくるようで……
 「ガキ警察」終了。アウトローが社会と折り合いをつける姿がひとつのテーマだったのだろうが、どうして雷が「ガキ警察」という枠にこだわるかがイマイチ不鮮明のため、雷の暴れっぷりがイマイチはじけ切れなかったのは残念。
 次回で最終回の「アクメツ」は振り切れっぷりを維持したままラス1。アクメツの文字通り命である「クローンプラント」を敢えて破壊し、悪に屈することをあくまで拒む。当初引っかかったアクメツの不死性や裁きの妥当性への疑問がきちんと織り込まれてもいるので、悪人が死ぬことへの暗い快感とセットになった背徳感や釈然としなさのガス抜きもされてる。「この国は本当に変わるのか」あるいは「変わるとしたらどう変わるのか」を最終回に期待。
P.S.まあ、言うほどのことはないけど、アクメツの「ファイナルアンサー」の前口上で「戦後日本は……」と言ってるけど、別に戦後日本に限定できる話じゃないんだけどなぁ。物語の最終的な敵が戦後に構築された政府の暗部なので、わざとそう言わせたのかもしれない。

[その他] 買ったもの

 ・ 小指の先の天使/神林長平
 ・ ノエイン もうひとりの君へ(1)/浅川美也
 ・ 蒼のサンクトゥス(3)/やまむらはじめ

 それと、レンタルビデオの放出品のイースト・ミーツ・ウェスト。


2006年03月18日() 旧暦 [n年日記]

[アニメ] かしまし#10と練馬大根#10

  かしまし #10「小さな嵐」。とまりとやす菜、どちらも選べないはずむに、二人は相手を出し抜かないという休戦協定を結ぶ。しかし男性に近づかれてパニックに落ち入ったやす菜を落ち着かせるため、はずむが抱きしめているところを目撃してしまったとまりは……
 やっぱ二人のエゴがむき出しになった方が面白いなぁ。一方はずむは完全に舞台装置。二人を揺れ動かすためだけの存在だろう。この二人のエゴが今後も上手く出せれば面白いのだけど、きれいにまとめようとしたらかえって興ざめになる。難しいなぁ。

  練馬大根ブラザーズ #10「俺のバッドをスリスリらー♪」。ヒデキがいなくなった大根畑。イチローはさびしそうだがマコはヒデキがいないことよりもむしろ落ち込んでいるイチローを励まそうと、何故か整形手術を受けに行く。ところが病院で世界的スターのユーケルと出くわし、マコは彼のネリマーランドの構想に乗っかろうと大根畑買収の手伝いを……
 投げっぱなしじゃなくちゃんと前回とつながってたよ! 投げっぱなしになりそうなんて先週言って、スタッフの方々すいません。どうも先週匂わせていたようにドナベやユーケルの背後には黒幕がいるらしく、最終回に向けての一連の展開ということになるのか。ドナベと手を組むヒデキに、ユーケルと手を組んでしまったマコ、あくまで「三人で建てるコンサートドーム」の夢を見るイチローと、三人は袂をわかってしまう。ライオンの金バッジって、なんのパロなんだろう?
 整形してるダンススターであるユーケル・ハクションは、ご想像のとおりあの人。なんでレンタル屋の出した武器が青いパイかと思ったら……レンタル屋の親父というと、今回は「レンタルプリーズ」に親父も参加。ノリは良かったなぁ……

[アニメ] 徹之進#10

  それゆけ徹之進 #10「てつのしんアキバに行く」。福岡にあるお屋敷から優秀なメイド頭のお滝が上京。犬山家のドジメイド、ハナは自分のドジ加減に愛想をつかされ、その替わりにお滝が呼ばれたのだと思って家出してしまう。ところがその服装から間違えられて秋葉原のメイドカフェで働き出すと、そのドジ振りから逆に人気者になってしまう……と、まあ相変わらず「オタクをバカにしてるんかい(笑)」って感じの内容ですが、そこらへんは作風らしく、ソフトな内容。記号的な扱いはしているが、オタク界隈の外の人が作ったもののように変にオサレだったり狙いすぎてたり逆に悪意を伴った描かれ方ではない。
 ライバルの黒金家はいつもどおりそれに便乗して一儲けたくらむのだけど、黒金家対犬楽園の犬たちではなく、あくまでハナの環境を揺らがせるための演出。ドジが減ってライバル店にもお客を取られたハナは、また自分が必要とされなくなるのかと焦ってわざとドジをしてしまう。そしてそれを見られたルミちゃんに……現実にはやる気だけでなく結果がともなわないと大変だけどね〜。
 作中のフィギュア作家アキバ・ケイのメイドフィギュアの原点は、非常に正しい(笑)。ただし、お滝さんはメイドでなく家政婦(ハウスキーパー)じゃないかと思うけど。あと、第一話とか回想シーンでも語られてたけど、福岡のお屋敷では使用人はみんな和装では……?

[アニメ] しにがみのバラッド。#3

  しにがみのバラッド。 #3「ひかりのかなた。」。亡くなったロープレ好きの祖父の残した地図に従い、夏季補習をサボって祖父の出身の村へ向かおうとするカンタロー。ところが彼をつれもどそうと、委員長のトマトまでついてきてしまう。
 主人公とヒロインの声が絶対少年の歩と美紀だ(笑)。田舎はまるっきり田菜だし。それだけで純粋に見れないのに、さらにフェチ演出爆発。カメラワークだけでいやらしさを表現できるとは、やっぱこの監督はエロイなぁ(誉めてます)。
 が、同時に演出が明らかに話の内容に勝ちすぎてしまっている。話に演出に練りこめるほどの情報量がないので、雰囲気映像的になってしまっている。やっぱ絶対少年はすごかったや、という結論になってしまい、ちょっとつまらない。


2006年03月19日() 旧暦 [n年日記]

[その他] とても風が強い日

 春一番、ってやつですかね。しかしその割にはちょっと肌寒かった。風が強いって言っても静岡遠州地方の冬って毎日こんな感じだから、特にどうとは思わないしなぁ……

[アニメ] エウレカセブン#47とゾイドG#49とマイメロ#51

  エウレカセブン #47「アクペリエンス・4」。ゾーンの中で姉を見たレントン。そこからレントンはスカブ・コーラルとこの惑星の真実を知らされる。
 設定のパーツパーツはいいんだけど、つなぎ方がとてもぎこちないってのは免れ得ないなぁ。レントンたちの惑星は実は地球そのもので、一万年前スカブ・コーラルが飛来し、すべてを吸収・同化する本能ゆえに地球はスカブ・コーラルに覆われてしまっていた。宇宙へと逃げた人類はやがて戻って来、そこを新天地として新たに文明を築いていた、ってことか。「ここが地球だってことは知ってるでしょう?」って、はっきりはわからんかったよ。アニメ向けの設定ではない、と言ってしまえばそれまでだけど、それ以前に見せ方がまずかった気が。
 ともかく、この惑星はスカブに乗っ取られた地球で、スカブは一度人類を滅ぼしかけたが、今度は対話を望んでいる。しかしそのバックグラウンドとして知的生命体が過密になると時空が裂ける「クダンの限界」が起こるため、スカブはその大部分を自ら眠りに陥らせている。その上あまりに異なる知性である人類に対して、理解するためのツールとしてサクヤやエウレカのような人型コーラリアンしかない。しかし、デューイたち人類の一部はスカブ自体が人類への脅威と見て、その中枢クラスタを破壊しようとしており、そうすれば休眠していたスカブ・コーラルが一斉に目覚め、クダンの限界が起こる。スカブの中枢クラスタはそうなる前に人類を同化することで防ごうとしていた、ってことか。レントンたちがその両方を防ぐために残り三話が使われるのだろうな。
 そして最後の最後にスカブの中のデータの人としてアドロック・サーストンも現れたってことは、恐らく「アクペリエンス」も「セブンスウェル」も、人類を取り込む現象だったってことか。

  ゾイドG #49「決戦」。ラ・カンを失ったディガルド討伐軍だが、悲しみに暮れる暇もなく、「ジーン討伐軍」と名を改め、ルージを中心にジーン包囲網を敷いていく。対するジーンは「神の雷」を装備したバイオティラノを中心に、討伐軍の拠点であるトラフへ侵攻していた。ルージたちは最後の決戦のため、ジーンを迎え撃つ。
 ラ・カンの意思を引き継ぎ、ルージが討伐軍の総司令に。ルージを支持する者も多い中、まだ若いルージに不安を抱く者も少なくない。ルージはそんな中でラ・カンを失った悲しみを押し隠し、全軍の士気を鼓舞する。
 そしてついに最終決戦。戦法としてはこれ以上なく単純な力のぶつかり合いなのだけど、「あとはジーンを倒すだけ」というのはわかりやすい。前回消息が不明になっていたザイリンもゼ・ルフトまで逃げ延び、無事治療を受けていた。って、会話の様子からすると、ひょっとして他に治療を受けているのは……その解放されたゼ・ルフトではかつてルージと同じ収容所にいたムサと孫のルネの姿も……
 ラスボスのジーンは街ひとつを滅ぼすことにもいささかの躊躇もない極悪ぶり。わっかりやすいなぁ。そのジーンの軍勢からラプターグイが出てこないことから、おそらくジーンの側にはもはや普通の人間はほとんどいないだろう、と匂わせているのが薄ら寒い。
 エヴォルトにまだ未知の力があることを予感させたまま次回最終回。最終回映像では、バイオプテラの姿も?

  マイメロ #51「タクトがふれたらイイナ!」。ダークパワーの精は目を覚ました柊を乗っ取り、ついに世界中の人々の夢を飲み込み始める。マイメロたちは百個集まったピンク音符の曲と美紀の歌で対抗しようとするが、パワーが強まったメロディタクトが重すぎてマイメロの力ではふれないことが判明する。
 なにこの異様なテンション(笑)。マイメロたちが歌の準備をする一方でクロミとバクは柊を助け出そうとするのだけど、バクVSダークパワー柊がなすびの神様とか出てきて本筋そっちのけでえらいテンションに……
 マイメロ側も美紀の作った電波ソングをみんなで歌おうとするのだけど、肝心のタクトがふれない。そのタクトをふるための方法というのは……って、特訓!? ラスト5分で怒涛の特訓。って、時間早めてるし! 外の時間まで早めちゃってるし! もうなにがなんだか。特訓を終えたマイメロのタクトの一振りは風をも起こす? いや、もうなにがなんだか……


2006年03月20日(月) 旧暦 [n年日記]

[その他] いい加減鬱陶しい

 一昨日に書いた「徹之進」もそうだったけど、まあ昨今「オタク」がいろいろメディアに取り上げられてるわけです。やや微妙な共感を伴った、見世物の対象として。「やや微妙な共感」ってのは、アニメとかマンガとかってのは今の〜40代前半くらいまで、大半は成長過程でその洗礼を受けている。だからアニメやマンガを見ていた、その話題をするから恥ずかしい、というわけでもそれほどなくなっている。その一方でそういったことについて語るとき、「自分は真性のオタクではない」ということを免罪符にもする。オタクを賎民視する風潮はずっと昔からあったし、オタク的なことの多くは敢えて力説するほど一般化できる感覚を強く含むものとは思わない、端的に言えば「そんな御大層な趣味じゃ御座いません」なので、大抵はカチンと来ても流すことにしてるのだけど、昨今のステロタイプの広がりはいい加減うざい。
 「オタクって秋葉原行ってメイド喫茶通って『萌え〜』って言ってるんでしょ?」ってそれどこの電車男? このステロタイプに合致する人もいるかもしれないが、別にそうでなければオタクでないってわけでもなければ、典型的な何かというわけでもない。ドラマとかではわかりやすい記号の寄せ集めとして使用され、それはそれで構わないが、虚構と現実の区別がついてないってのは、それこそ「あなた方オタクですか?」と聞き返したくもなる。
 つまりは、自分のわからない領域について語るときの態度の問題だ。ステロタイプを決め付けで自信満々に語るってのは、要は想像力の不足である。ところが、相手が言い返さないであろう弱者であればその想像力の不足を指摘される心配をしなくてもいい(本当は違うのだけどね)。別に想像力が不足してることを開陳し自分はものをちゃんと考える努力をしてない人間ですと公言しても、それはその人の御勝手だが、人様をそういったマスタベーションの材料にされるのは気分が良いものじゃない。
 こう言うとその人の全部を否定してるみたいに思えるかもしれないが、その人が実際に体験して得た価値観、人生観は否定するような類のものではない。しかし、その価値観・人生観の上から見て見えない領域を、「決めつけ」で語る行為が想像力の欠如であるということだ。想像力ってのは、夢想とかそういう話じゃない。むしろ先読みとか思いやりとか、思考力とか論理力とか推理力とかそういったものの属する領域のものだ。また、自分の価値観や人生観からでは見えない領域を認識できないというのは、結局自分の価値観や人生観の社会的な位置を認識していない、ということでもある。自分こそが「当たり前」と考え、その「当たり前」が何故当たり前か考えるよりも当たり前であるという安心感が欲しいために「当たり前」でないものを探し、見下すことで安定化を図る向きもあるだろう。
 なんか相手が悪意を持ってることを前提のような書き方になってしまったが、無論そうではない。「無知の領域」というのは誰にでもある。しかし「無知の領域」の存在を自覚しているか否か、どの程度自覚してるかがこういう時に露呈するだけだ *1 。それはその人間の立ち居地を露呈するということでもある。ヒトをダシにするにしても、もうちょっとマシなものを露呈するなら慎んで御拝聴もしますが、そんなものまろび出されてもまっとうに反論するのもばかばかしく、人間のアホさを見せ付けられて、気分が悪いだけです。
 ええ、これ、書いてることは全部自分にも跳ね返ってくるんですけどね。自分で言っててアイタタタ。
*1: 実際には完全に自分が無知である領域を把握するのは不可能なのだけど、そういう意識でものを見ると見ないとではまったく異なる。自分が阿呆であることを自覚できるかどうか。

[特撮] ボウケンジャー#5とカブト#8

  ボウケンジャー #5「帝国の真珠」。なんだか能登風ささやきボイスなピンクの当番回。先週のドリルオプションに続いてショベルオプション登場の回でもある。来週は早速両腕をドリルとショベルに換装したダイボウケンが登場するらしいが……ところで封印されるほどの凶悪兵器だってわりにビオパンツァー、トンデモ兵器にしか見えないんですけど……もっと言うと、タクミガミの方が遥かに強そう……そうか、設計者はきっと恥ずかしくて封印したんだ!(違)

  カブト #8。ザビーの装着者である矢車に傾倒し出した加賀美は彼の部隊に一時的に編入させてもらう。そのザビーはあくまでカブト打倒にこだわり、ワームを倒したカブトに戦いを挑む。
 いや、豆腐対決はもうええって(笑)。(やってないけど) 豆腐パーティって、どんなんだか……この番組、基本はやっぱり「警察と探偵」なんだな……ワトソン兼レストレード警部とか等々力警部の役回りが加賀美ってことで。今回は矢車が天道につっかかる展開で、話自体は対して起伏がなかった気が。しかしちゃんと まかない に中華風冷奴は追加されていた……

[マンガ][アニメ][その他] たまには楽しくない話など。

 いや、いきなりこう言うのはなんだ、ってのは自分でも思うんですが、ウルトラジャンプで「NEEDLESS」をわりと前面に押し出してる理由がよくわからない……わからないってより得心行かない、と言うべきか。誌面構成上でこの位置、ってのは、バランスを見るとわからないではないのだけど、作品としてはどうか、ってのは、そんな汎用的なアピールのあるものではないので。
 というわけで失礼ながらそれはさくっと飛ばして、「SBR」がまた面白いことに。いきなり初対面で「今からお前たちを吊るし首にする」なんて言う娘さん、最高じゃありませんか? ジャイロ・ジョニーサイドの話はさておいて、なんとなく富野監督っぽいスティール氏の奥さんが、大統領の陰謀に気付いて夫を守るべく密かに行動開始。こういう力なき者の勇気って、やっぱいいなぁ。まさか大番狂わせでスティール夫人が「背骨」を入手するなんてことになるのか?

 「しにがみのバラッド。」の望月監督云々。原作を知らないので原作からどんな情報が削られてるのか調べようと、とりあえず店頭で立ち読み(買えよ)。う〜ん、まあ、確かにこれは(シリーズの収集のつけ方とか度外視するにしても)、望月監督とは合わないよなぁ。でも、どうして合わないかを上手く表現できない。というところではてなキーワードの 望月智充とは でわかりやすいタームを見つける。
など、オーソドックスなものから一球外した位置に作品を作り込む。
 これ(「しにがみの〜」)、一球外しちゃダメじゃん!!!


2006年03月22日(水) 旧暦 [n年日記]

[読書] 義民が駆ける/藤沢周平

江戸幕府から突然命じられた三方国替え。越後長岡への転封を強いられた藩主を守ろうと、荘内藩の百姓たちは越訴のためもくもくと江戸をめざす。「雖為百姓不仕二君」を旗印に深山にわけ入り間道を伝って歩き続ける領民たちの相貌と彼らを衝き動かした情動を精緻に描く傑作歴史長編を講談社文庫にも収録。(カバーあらすじ紹介より。)
 「天保義民」と呼ばれた事件を描いた作品。「天保義民」とは、天保十一年、三方領地替えにより石高が半分の長岡への移動を命じられた荘内藩主酒井忠器への沙汰取り止めを嘆願し、荘内藩領民たちが生命を省みずこぞって江戸へと直訴に殺到した事件を指す。藩内でも集会を開き「雖為百姓不仕二君」(百姓と雖も二君に仕えず)を旗じるしに行われた百姓たちの事件を描いた歴史小説。
 ……なのだが、あらましを読む限りは美談であり、またそのように伝えられている事件が実は百姓たちの必死の生き残りをかけた幕府と藩を相手にした三つ巴の戦いだったことを描いているのがこの作品だ。
 百姓とは土に根付いて生きているものであり、藩主の任地替えなど会社で上司が変わる程度に考えるかもしれないが、実はそうではない。まず第一に、藩は百姓から生産物を年貢として徴収し、無論藩の運営上出来るだけ吸い上げたいという力が働くが、あまりに過酷な取立ては百姓の困窮・首吊り・逃散(要は百姓の大規模な夜逃げ)を招き、また一揆などを起こす危険もあり、好ましくはない。だから藩の側でも百姓が立ち行かなくなるようなことはせず、そこに土着の性質を反映した藩運営上のノウハウがある。しかし三方国替えによりそのノウハウのない藩主らがやってくる。その上、国替えの費用(当然藩側の自腹である)を補うため、国替え前、国替え後でそれぞれ過酷な徴収がおこなわれることは必至である *1 。百姓としては直訴を行うというのは公儀に国替えの沙汰取り止めをアピールするためというだけではなく、自らの頑強な姿勢を示すことにより国替え後の新藩主に対する無言の圧力を作るためでもある。「雖為百姓不仕二君」をはじめとする旗じるしも、世間の同情を買うとともに大義名分を掲げることで圧力をかけられづらくするという農民のしたたかな知恵なのだ。
 だが、そういったしたたかな戦略だけともいえず、戦国以降200年間培ってきた藩主への愛着や一種の気脈が通じているという感覚により、実際に「義」により衝き動かされる者も出てくる。
 そういった混沌としたかたまりのような百姓側の動きに対し、藩は藩で沙汰取りやめやあるいは国替え後の加増を働きかけようと策謀し、あるいはそのために百姓たちの動きを利用、または牽制しようとする。公儀は公儀で実際にはくだらない閨閥人事なのだが、面子のためや諸侯に対する弱みをみせまいとするため、一旦決まった決定を履行しようとする。
 しかしそういった政治側の思惑を超え、最後、もはや百姓たちも計算を超えたところで生存本能や義民としての自分に衝き動かされるように、総勢二百名という前代未聞の上訴の江戸行きを行うところはひたすら圧巻。その様子がひしひしとした彼らの状況が伝わりながらも百姓ならではのあっけらかんとした雰囲気が伝わってきて、それがかえって彼らのたくましさをダイレクトに訴えかける。
 そしてもはや百姓たちも荘内藩もほとんどあきらめかけていたまさかの逆転勝利。どのように、というのは読んでもらうしかないが、まさしく「降って湧いた奇跡」としか言いようがない。しかしその奇跡を起こしたのは農民たちなのだ。「七人の侍」の勘兵衛ではないが、「勝ったのは農民たちだ」である。
 この作品は時期が天保年間なだけあって、幕末史を聞きかじった人間にはなじみの人物が多く登場する。老中水野忠邦をはじめとし、徳川家斉、鳥居耀蔵、町奉行矢部定兼に、名前だけだが遠山(左衛門尉)景元も登場する。外国船出没が頻繁となり日本全体が騒然としだした世相を背景に、それぞれ内部にもさまざまな思惑をはらんだ政争が行われる。
 タイトルの「義民」という言葉にまどわされると思ってもみない方向に読者は転がされてしまうだろう。しかし、百姓たちの一心な行動とその結末は胸を打つ。
*1: 酒井側も莫大な国替え費用をまかなうため、国替え前に吸い上げられるだけ吸い上げようとするのは当然。わざわざ後任のことなど考えるなどするはずもない。

[読者] 小指の先の天使/神林長平

 人間同士が接触すると炎上してしまう謎の奇病の流行により、ある者は火星へと逃げ、ある者は身体を捨ててバーチャルなコンピューターの中へ逃げ、そしてある者は踏みとどまった未来の地球を舞台とする連作短編集。
 この作品のテーマは、となると、おそらく神林流に「リアルとバーチャル」を描くことだったのだろう。リアルとは、自分の望まない、予想をしていないことの起こる世界、他者のいる世界。バーチャルとは自分の望むことしか起こらない、あるいは自分の望むことのみを選択することが許された世界、自分しかいない世界。ということか。無論、そういったことを野暮ったく説明はしていない。また、教訓めいたことも一切描いていない。リアルにはリアルの人生があり、バーチャルにはバーチャルの人生がある。しかし、リアルを選んだ者にバーチャルの人生は究極的には理解できない。そういうことをこの本の結末は言っているように思えた。
 また、ネット依存症を含む現代のネットワークの流行も反映しているように思えたが、分析めいたことを一々書き連ねるのも野暮というものだろう。

[アニメ] よみ空#11とタクロア#11

  よみがえる空 #11「ビバーク」。滑落による負傷者を出した登山部の大学生パーティ。吹雪に巻き込まれ地元警察へ救助を要請し、一宏たち小松航空救難団にも出場がかかる。
 登山計画があまかったのかどうかはよくわからないが、予想通り救助すら困難な境遇に陥る大学生たち。負傷者と付き添いを残し、二名が携帯の電波の届くところに移動し救助を求めるが、皮肉にも彼ら自身が二重遭難し、帰らぬ人となって発見される。負傷者を含む残る二名の救助者も、発見はしたが強風で救助ができない。警察の救難ヘリが近くを通りかかっても気付かず通り過ぎてしまう無情といい、妙なところでリアルだが、そのリアルさにどういう意味を持たせるつもりなのかが……まあ、おとなしくあと一話見てみますか。

  タクティカルロア #11「花」。リディルの潜水艦との戦いにより、艦に大きなダメージを負っただけでなく五名の死者を含む多数の死傷者を出してしまったパスカル・メイジと七波。七波は艦長の責務としてもっともつらい、遺族への弔問に行くが、自らの出した結果に打ちひしがれる。漂介はそんな七波を見て……
 う〜ん、ちゃんとこういうところまでやるんですな。「ナデシコ」とかでは死者のリストを出しただけですが(あれは地球の外にいたから弔問はできなかったってこともあるけど)。死者たちも危険を承知で艦に乗っていたはずだろう、と言うのは簡単。遺族にしたって死者にしたってそんな簡単に割り切れるものではないだろうし、その上うら若い女性ばかりともなれば、遺族としては一層そうだろう。漂介はそんな七波を支えたいと、ついに思いのたけを口にする。
 一方整備班班長のみなもも親友のさくらをうしない、明るく振舞っていたが彼女のことを思い出し泣き崩れ、パスカルメイジへの業務を拒否しようとしてしまう。そんな彼女を救ったのは誰ともなく集った同僚たちの持ち寄った花束。
 他人の死を、自分の死の危険をどう受け止めるか、というのはおそらくこの作品の描き方では現実としては不十分なのだが、それでも果敢にそれを描こうとしたことは評価したい。
 漂介と七波の恋模様は、まあ、狂言回し的というか作品的にそういうものとして捉えるしかなさそう。二人のやりとりを見てしまった翼をからめて、どう決着がつけられるのか(あるいはつけられないのか)。


2006年03月23日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] WBC

 二日遅れでWBCの話題。日本が優勝だそうで。まー、いろいろ釈然とはしませんわな。ルールがどうとかいうことはあるだろうけど韓国に二回負けてメキシコの勝ちでおこぼれ的に決勝リーグに進み、それで優勝……
 いや、勝ち自体にケチつけようってんじゃないです。勝った選手たちは、頑張ったことでしょう。でも、それで「世界最強」と言っても、そりゃ実力があればこそだけど「勝負は時の運」とも強く感じる一方なわけで。
 素直に「良かったね」と言えないのかって? 自分が浮かれる要素はないし、他人がわけもわからず我がことのように浮かれてるのを見ると、冷や水のひとつも浴びせてみようってのが人情でしょう?

  NHK番組改変・説明「出向いたことに」 担当者が証言朝日 )。事実関係は調べるしかないんだが、  永田氏は、慰安婦や加害兵士の証言が、「信憑性(しんぴょうせい)が疑わしい」との理由で放送直前に削られたことについて「つらい経験をされた方の言葉について疑うのはあり得ないと思っている」と声を詰まらせた。って、「つらい経験をした(と自称している)人の言う事は疑うな」ってことですか? そりゃありえんでしょう……永田CPといい朝日といい、空気が読めなさすぎというか。

[アニメ] ノエイン#23

  ノエイン #23「オワリ」。自らがシャングリラ世界のユウであることを明かしたノエイン。ノエインはハルカや親友たちを失った過去を明かし、ハルカを連れ戻すために平行世界を渡り歩いたが、どの時空にも不幸があったと言う。そのためにすべての時空を統合し、世界を一旦破滅させ再度作り直すことがノエインの目的だった。
 現実では、篠原の実験をやめさせようと内田らが実験船に潜入するが、トビとコサギは実験の影響で量子状態が不安定になり近づけず、郡山は篠原に撃たれて重傷を負う。密かに内田らを手引きした黛は篠原を説得しようとするが前人未到の業績に取り付かれた篠原はとりつくしまもない。そしてマジックサークルの上に、はっきりとウロボロスが具現化してしまう。

 ついに本当の姿を見せたノエインはカラスそっくり。事故によってハルカやイサミたちを失ったユウが、ノエインになってしまった。つか、多分この時点で後は何見ても絶望しか抱けなくなったんだろうなぁ。「絶望した! この世界のすべてに絶望した!」ってなもので。
 ハルカを取り込むためにノエインが遊撃艇にユウとカラスを襲わせ、近づけまいとするがシャングリラ人の一人がノエインに逆らってユウをノエインの元へ送る。あれは誰なんだ? シャングリラのイサミは死んでしまったはずだよな……
 アイたちはハルカが再度龍のトルクの力を使って元の世界へ家ごと送り返す。ハルカやユウを連れ戻すために残ろうとする子供たちを、アトリが無理矢理家に放り込み、ハルカとユウを無事に帰すことを約束する。回想から推察するに、アトリは内戦により家族も友人も失い、自身も何度も死にそうになって日本に難民としてやってきたのだろう。カラスが嫌いだったのは、まだすべてを失ったわけじゃないのに不幸面してるのが気に入らなかったってことだろうか? ミホと間違えたアトリの妹も、地雷を踏んで死んでいたことも明らかになる。でも、妹の面影を見たミホと会えて、アトリも変わったのだろう。
 次で最終回。シャングリラでの危機を回避できたとしても元の世界での危機もあるし、どうしたものか。(お前が迷ってもしょうがない)


2006年03月24日(金) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 練馬大根#11とかしまし#11とムシキング#51

  練馬大根ブラザーズ #11「俺のドームで3人プレイ!?」。ヒデキもマコも散り散りになってしまい落胆するイチローに、ユキカが協力。イチローがドーム建設資金のために銀行強盗したことにし、ユキカがこれ見よがしに追い回す狂言を仕組む。イチローが本当にドームのためにそんなことをしたと思ったヒデキとマコはイチローを助け、大団円かと思われたのもつかの間。大根畑を手に入れようと暗躍していたドナベとユーケルは力ずくで権利書を奪おうとする。そしてそこに痺れを切らせた大ボスが登場。その正体は……
 って、ある意味王道なんだけど、大ボスの正体はちょっと安直だったかなぁ、という気がしないでも。でも当初不安だったユキカの役どころとかもそれなりにはまって、それなりにまとまった感が出てきた。あと、空飛ぶ国会議事堂は、アホらしいんだけどなかなか壮観。
 あ、あと大ボスの声が矢尾一樹で、かなりナツカシス。

  かしまし #11「やす菜の瞳から消えたもの」。う〜ん、修羅場が長続きしないなぁ。残念。はずむが都合がよすぎるぐらいに優柔不断ってのは構わないし、誤解する展開がベタベタだってのももっと構わないのだけど、とまりとやす菜の二人のエゴが終盤に引っ込んで物分りが良くなってしまうのが残念。爆発寸前で急速にしぼんでしまった感が……
 とまりが裏切ったことで男だけでなく女まで顔が認識できなくなってしまったやす菜は祖母の家に引っ越し、はずむたちに負担をかけないように決別しようとしてるようだけど、う〜ん、お定まりの展開になってしまうのかな?

  ムシキング #51「生きてこそ」。う〜ん、妙に終盤の展開、座りが悪いと思ったら、かなり人間関係の中心の方であるはずのパムとセランの立ち位置が不鮮明なんだよな。セランに至っては人型のアイテムみたいな扱いだし……展開的には伏線を収集していき、結構良いのだけど。母を助けるために旅立ったポポが、森とみんなを救うために母から命の力を譲り受けるってのは成長を端的に示してて良かったかも。それだけに、セランが助けました、ってのは、ちょっと蛇足だった気もする。

[マンガ] アクメツ最終回

 週刊チャンピオンで連載していた「アクメツ」が最終回。アクメツが消え去った後、リポーターがインタビューしたホームレス。それは……
 結局首相はアクメツと約束した改革に失敗し、自ら失敗者の人生を送る。日本は何も変わらず、しかし、アクメツの影は確かに永田町に残った、という。その日本が今と変わらないか変わったのか、それは描写されなかったのだけど、あるいはそのアクメツの影がずっと先に日本を変えていくかも、と、アクメツと生のそれぞれを知る二人の後姿で締め。と、綺麗な締め方。結局何も変えられなかったのか、というのにも、予感だけは残している。でも、アクメツによって変わった世界、というのも見てみたかったかも。あと、何度も書くけど、今の日本の問題は「戦後の問題」というわけでは決してないと思う。
 他にチャンピオンでは勇次郎が想像上のカマキリと戦った刃牙を笑い飛ばしたり(ま、笑いますわな……)サイカチがマジで終わりそうだったり、「24のひとみ」のひとみ先生のウソが相変わらずいかしてたり。「無敵看板娘」はまだちょっと美紀の「いい子」を押し出しすぎてるかなって気が。オチは容赦なくって良かったけど。

[その他] アレげなニュース(スコア:-1, オフトピ)

  Firefoxが原因で破局した女性がBugzillaにバグとして登録/.JP )。それってアリなんか? トラブルの内容は こちら のようなんですが……Firefoxのせいなのか? なのか?

  「デートに使える科学ネタ」文科省が無料誌作成毎日 )。「 「デートに使える科学ネタ」を集めた無料情報誌「サイエンスウォーカー」を、文部科学省が作成した。」。すいません、これだけでこちらの負けです(^^;
 でもマジな話、ちょっとしたトリビア感覚だったらともかく、一々そんなこと話してるとうざがられるよなぁ……話し方の問題か?


2006年03月25日() 旧暦 [n年日記]

[その他] 梅は咲いたか桜はまだかいな

 などと歌っていると、梅も桜も咲いている……なんだ、そりゃ。
 今日はアウトドア系のイベントで木登り。開催場所には梅の畑?が隣接していてちょうど満開。でも桜も綻んでいて……う〜ん、季節感が微妙だ。
 イベント自体は、いつも子供がいっぱいであわただしいのが今日はのんびりとした空気で、自分もハンピングとかゆっくり練習できました。
 準備時間も余裕があったのでショットパウチでのスローイング(まず最初に一番高い位置にラインのついたショットパウチを投擲し、そのラインを使ってクライミング用のロープを架ける)の練習をさせてもらったのだけど、やってるうちに成功……あれ? 成功するとは全然思ってなかったんですけど……ってえか、スローイング自体久々で相当なまってると思ったんですが……おかげで「SMスナイパー!」とか、ありがたくない称号を賜りました……「SM」ってなんだよ、「SM」って。(笑)
 でもいつもよりたくさん練習も出来たし、のんびりできたイベントだったなぁ。

[アニメ] かりん#18と徹之進#11

  かりん #18「兄キのヒミツは恥ずかしい」。オープニングなしなのでなにかと思ったのだけど、あまり意味はナシ。かりんの兄・煉がどうして激しい人間嫌いになったかという話。いや、だいたいこういう肩透かしオチってのは途中で想像がついたけどさ……確かに人間嫌いになるし、恥ずかしいわな。

  徹之進 #11「てつのしん接待する」。飼い主の犬山家がアメリカの巨大ソフトウェア会社との提携をかけ、その社長ヨル・ゲイツの接待合戦をライバルの黒金家と繰り広げるのだけど……まあ、子供たちがこれが接待だと信じ……はしないか。ヒジョーにゆるーい内容なのは相変わらずなのだけど、テーマが「家族」なのはわかってるので、その意味では、ね。
 浪費家のママのいいところ、というはずの今回の話なのだけど、結論は徹之進の一言に尽きるよなぁ……でも番組最後の「来週も見てね。お願い」って……メロディ魔法?


2006年03月26日() 旧暦 [n年日記]

[アニメ] ゾイドG#50とマイメロ#52

 どちらも最終回。
  ゾイドG #50「再生」。自由の丘でジーンを迎え撃つ討伐軍。しかしバイオティラノの圧倒的強さに徐々に圧されていく。一気に片をつけようとしたルージは逆にバイオティラノに押さえつけられ、止めを刺されようとした瞬間、ソウタのランスタッグが割って入るが、今度はソウタが倒されそうになる。それを助けたのは意外なことにフェルミのバイオプテラだった……
 とにかくゾイドバトルに接ぐバトルで30分間。ゾイドの大軍同士の大混戦も勿論、ゾイドコアを破壊され次々と散っていく仲間のゾイドの散り際も圧巻。もはや出番がないと思ったデッドリーコングのバーサーカーモードまで惜しみなく投入、破壊するすさまじさ。バイオケントロやバイオティラノの量産型まで出てるし。
 しかしザイリンの協力を得てバイオ粒子砲を破壊してもなお圧倒的強さを誇るティラノにムラサメライガーまでコアを破壊され、なす術もないルージの前で、ルージを守ろうと身を投げ出すミィがバイオティラノの顎に砕かれそうになったその時、ムラサメライガーの最後の秘密が発動する。
 ムラサメライガーは強力な自己再生能力を持った特殊なゾイドで、それは搭乗者の強い意志に反応する。エヴォルトはその発現の一形態だった。誰にも扱えなかったムラサメがルージには使えたのは、ゾイド適性がまったくなくつらい思いをして来たルージの、必死の願いにムラサメが反応したためだった。
 ムラサメの秘めた再生能力によりコアが復活。二つ目のコアを持っていたデッドリーコングと、満身創痍ながら無事だったボルケーノがティラノのコアをむき出しにするが、その二体を盾にムゲンの大刀をかわそうとするティラノ。しかしそのティラノの副腕を切り裂く一体のゾイド。それはラ・カンのソードウルフだった。盾もなくコアを剥き出しにしたティラノを、二本の大刀でまっぷたつにするムゲン。
 戦いは終わり、余韻を残したまま物語は終わる。
 迫力がひたすら神がかった最終回。エヴォルトの謎と他にゾイドを動かせないルージだけがどうしてムラサメを動かせたかというのも、ルージが特別な存在だからではなくルージがどうしようもない欠点を持っていた故にムラサメを動かすのに必要な強い願いを持っていたという意外なものだった。敢えて言うなら、この強い意志、不屈さがこの番組のテーマだったのだろう。最後に出てきたジェネレーターを中心に復活したミロード村も、そのルージの不屈さが将来成し遂げる予想図なのだろう。
 フェルミがソウタを助けに突っ込んでいくのだけは唐突な気がし、もう少しフェルミのソウタに対する複雑な感情が描かれていればと思えたが、フェルミの最後としてはこれが最も救いのあるものだったのだろう……
 いや、一年という長丁場をだれることもなくフルに楽しませてくれたシリーズでした。

  マイメロ #52「夢の歌がとどくとイイナ!」。こちらも異様なハイテンション。特訓によりマックスパワーのタクトを振れるようになったマイメロの指揮により、メロディ音符の歌を歌う歌たち。しかし柊の身体を乗っ取ったダークパワーはすさまじく、抵抗にもかかわらず世界中の夢が奪われ、残るは歌たちだけになってしまう。
 最後まで歌を守ろうとした小暮まで夢を奪い取る霧に飲み込まれ、挫けかける歌たちだが、奏がそれでも歌い続ける奏に触発され、再び歌い出す歌たち。クロミはテレビの向こうの視聴者にまで一緒に歌うことを呼びかけ、高まったタクトの力でマイメロはダークパワーの中に取り込まれた柊に接触する。
 柊は自分が求めたはずのダークパワーの曲の非生産性、省みて歌たちの歌の、めちゃくちゃだけど込められた気持ちを感じたところに、すべての元凶の自分を責めることなく一緒に歌おうというマイメロに触発され、ダークパワーを内側から押さえ込み、メロディ音符の曲をかなでさせる。内と外両方から攻撃されたダークパワーの精は力を失い、宇宙へと逃げていく。世界は元に戻ったかにおもえたが、イギリスのヒースロー空港に、日本に向かおうとする謎の影が……?
 というわけで来週から二年目「くるくるシャッフル」が開始。その伏線が終盤に早速張られ、ちょっと消化不良気味な気も。(シリーズ継続と言う都合上仕方ないのだけど、ゾイドGのような後はすべて視聴者の想像にまかせても構わない、という終わり方ではない) しかし柊の歌に対する感情は妹に対するもののようなものと明らかになったり、最後は小暮ががんばったりしたし、あの盛り上がりは間違いなく本物だったのでこれはこれで良し。

 今日の最終回作品二本は、どちらも本当にすばらしかった。

[アニメ][特撮] エウレカ#48とボウケンジャー#6とカブト#9

  エウレカセブン #48「バレエ・メカニック」。衛星砲によりゾーンへの通路を穿ったデューイ。その通路を伝ってアネモネの操るタイプ・ジ・エンドがコーラル・スカブの中枢クラスタを直接攻めてくる。それを追ってジ・エンドを破壊しようとしたホランドを出し抜いて閉じかけた通路へ突入したのは、アネモネの過ちを正そうとするドミニクだった。
 アネモネのドミニクへの恋愛感情は唐突だけど、いや、かなりやけっぱちな盛り上げ方でした。バカバカしいんだけど、つい共感してしまうな……どこに、ってのは、ちょっと難しいんだけど。ジ・エンドの最後の行動は、ジ・エンドがアネモネにとってのニルヴァーシュだということを考えれば、不思議はないかと。
 でも、 BLOOD+ もそうだけど、TBS系のアニメはコミック版の方がアレンジは激しいけど間延びしてなくてテンポが良いような。それってつまり、一年シリーズで企画する内容ではないってことなんじゃないだろうか。

  ボウケンジャー #6「呪いの霧」。女の子二人のフラグイベント? まあ、両腕換装のダイボウケン登場がメインだったかな……最後にレッドがいじめられるのは面白かった。

  カブト #9。矢車がカブトにこだわるあまり、どんどん小人物に……ついには部下の安全よりもカブト打倒にこだわる矢車を見捨てるようにザビーゼクターが矢車から離れ、変身が解除される。そして逆に仲間たちを守ろうとマシンガンブレードのみで幼生体のワームに立ち向かう加賀美の元にザビーゼクターが現れ、加賀美はザビーへと変身する。
 仮面ライダーへの変身適性の条件はなにかメンタルなものだと匂わせ、また一方で矢車に破壊されたはずなのに勝手に元に戻っているカブトの変身ベルトなど、謎と伏線が張られる。ただ、矢車の小人物化が早すぎ&極端すぎる気が。まあ、ゴローちゃんも顔出ししたしいいか。


2006年03月27日(月) 旧暦 [n年日記]

[その他] 啓蟄のころ

 啓蟄ってのは太陰太陽暦による二十四節気のうちのひとつで、太陽の黄経が345度の時期なのだそうな。太陰太陽暦というのは月の周期にあわせ一年を計算する太陰暦のずれを、太陽暦によって修正する暦の計算法。太陰暦の場合一年が太陽暦より11日ほど短くなるので閏月を何年かにいっぺん挿入して調整するのだが、その調整上、月と季節のずれを調整するために設けられたのが二十四節気。
 詳しい説明は wikipediaの太陽太陰暦の項目 で。
 もう春分(啓蟄の次の中気)で啓蟄は過ぎてるのになんでこんな話をしてるかというと、春になるといろいろ出てくるなぁ、という話。

[その他] 内容不鮮明な単語

 ここのところ中谷孝氏という方がリベラル方面で活躍されてるそうで。元陸軍特務機関員と名乗っており、公演やテレビ出演で「南京虐殺はあった」と断言されてるそうなんですが……まず年齢で「?」となる。氏は御年85歳。南京市が陥落したのは1937年12月。つまり、当時16歳のはず。16歳の特務機関員? と不思議に思うが、ネットで見れるプロフィールによると、当時は東京府立商業学校在学中。翌38年に卒業し、高速機関工業(株)(現在日本自動車工業に吸収されたオオタ自動車)に入社、39年に特務機関要員となり支那派遣軍総司令部報道部に勤務、とある。つまり、南京事件時には学生でしかなく、当時の状況は二次的にしか知りようがない。どうもこの手の特務機関への民間人の出向はそれなりに行われていたようで、特務機関という名称にまどわされがちだが、占領地の行政支援がその活動内容だったらしい。広い目で見れば「工作員」となるかもしれないが、俗なイメージのそれとは大分違うだろう。
 報道などによると語っている「南京虐殺」の内容も組織的意図的な民間人の大虐殺ではなく、最近よく語られる便衣兵の掃蕩時の行為(当然伝聞のはず)のようだ。(その内容の是非は別に置いておく)
 敗戦直後、中華民国司令部に勤めていたことについては別に売国とかなんとかはまったく思わない(当時の状況というのは綺麗に二元論などで語れるようなものではないだろう)し、この方が語る内容にまるで意味がないとも思わないが、どうにもイデオロギーが先に出すぎているようだ。第一「南京大虐殺」の内容自体、時代や人によって揺らぎが大きすぎる。この言葉を曖昧な定義のまま使ってる方は、何が起こったかよりも「南京大虐殺」という言葉を広めることが目的のようにも思える。そして氏はそれに利用されているだけにも見えてしまうのが残念だ。

  “萌え”防衛白書 売り上げ倍増スポニチ )。私の過去に書いた感想は こちら 。今更取り上げられてもなあ、って気もするけど、
 特に女の子はセリフだけでも“超タカ派”。中国に対して「日本の領海を潜水艦で横切ったり、弾道ミサイル造ってたり、仲良くできっこないっつーの!」。クマが「防衛力って軍事力に変わりない」と言えば「じゃあさ、たとえば日本が丸腰になったら、テロは絶対に起きないの?国際社会で孤立したらどうなる?」と力説する。「沖縄にアメリカの基地があるのはよくない」と主張するクマを殴り飛ばしながら「沖縄は地理上すごく重要な場所なんだよ。だから米国の存在が必要なの!」と持論を展開する場面まである。
 う〜ん、現行政策支持寄りに作ってあるのは事実だけど、それほど偏った内容じゃないんだけどな。一応、両論併記の進行という形。進行役のPCは、でこ(女の子)の主張もすべて正しいとは断定していない。それに「萌えマンガ」というより学研の学習マンガの系譜だと、何度言ったら(以下略)
 「萌え」って単語が出来てから、あまりに単純化されすぎたなぁ。なんでもかんでも可愛い系の女の子が出てれば「萌え」で処理してしまえばいい、てのは。
 それはそうと、
一方で、読者からは「漫画につられて買ったけど、字が多すぎて読む気にならない」(さいたま市・19歳学生)などの感想も。
 さすがにそれは当人に問題がありすぎでは……
 追加: 外務省製作のマンガパンフレット
     文科省製作のマンガ科学技術白書
 なんだ。平成17年度まんが防衛白書、全然問題ないんじゃん。


2006年03月28日(火) 旧暦 [n年日記]

[その他] スタニスワフ・レムの訃報

  「惑星ソラリス」原作者 スタニスワフ・レムさん死去朝日 )。実はまだご存命だったことを知らず、むしろそれで驚いてしまったのだけど(でも年齢を見るといずれにせよ驚くような年齢ではない)、やはり「ソラリスの陽のもとに」で「こういうファーストコンタクトもありなのか!」と衝撃を受けた身としては、物悲しくはある。
 それにしても朝日新聞的にも新作の方の「ソラリス」はなかったものなのだな。

[その他] 星雲賞非公式ノミネート

 今年は試しにwikiでやってみる。自前で設置するつもりだったが、いろいろ調べるのがおっつかなくって、とりあえずフリーのレンタルwikiで。
  星雲賞非公式ノミネート@Wiki
 まあ、ボチボチよろしくおねがいします。ちょっとはこちらの手間が軽減されるかなぁ……どうなんだろう。

[その他] 自由? 不自由?

 卒業式シーズンだからか、 教員むしばむ『君が代神経症』東京新聞 )なんていう、どう見てもお笑い記事が出てきたりする今日この頃。
 いや、まじめな話「 女性教員は、音楽準備室に入り込んでくる虫(カメムシ)が「都教委に見え、見張りに来たと感じる」ような思いに襲われる」というレベルになると、行政云々の問題ではなくできるだけ早くにカウンセリングに通った方がいいと思う。もし、この記事のふかしでないとしたら、だけど。
 ちらちらと見ていた冬季オリンピックでもそうだったし、WBC、は見てないけどそこでも多分そうだったと思うのだけど、それらの式典や祭典で自国他国の国旗、国歌に敬意をもってふるまうのは一般的マナーの範疇だと思う。「国旗掲揚・国歌斉唱の強制は内心の自由を侵す」ってフレーズを「マナーの強制は内心の自由を侵す」と置き換えてみると、なんだかおかしなことを言ってるな、になってしまう。まあ、くだけた場でマナーを強制すればそういうことになるだろうが、学校という教育機関における公的な式典でマナーを強制してはいけない、というのはあきらかにおかしい。そういったマナーを身に着けさせることを含めて教育ではないの? 教育というのはある程度の強制を含むものだし。
 それに強制と言っても、「国歌や国旗を崇拝しろ」とまで言われてるわけじゃない。そんなことまで強制されてないし、強制もできない。「国旗様に千回謝れ」なんてやらされてるわけでもない。「それ相応の場では、敬意をもった振る舞いをしろ」というだけで、それはマナーの範疇だ。
 大袈裟に「自由」の御旗を掲げて、どうでもいいことで騒いでいるようにしか見えないんだが……少なくともヒステリーを起こすことじゃない。

  朝日新聞社長の長男、大麻所持で逮捕産経 )。朝日新聞、とんでもねえぜ! ……って話ではなく、この報道の速度にちょっと興味が惹かれた罠。前述の産経新聞の記事は12:02のタイムスタンプ、近頃社主が朝日と仲の良い 読売新聞の記事 は13:14。妙に朝日に切り込む記事の多い 毎日新聞の記事 は12:20、 日経新聞の記事は13:11、 東京新聞の記事 は12:28。
 朝日新聞は事件の記事ではなく、12:36に 社主からのコメント という形で記事を出している。
 かばってるとかそういうことではないだろうが、やはり各社の興味の差は出てるのかなぁ、という気はする。別に事件自体は大した事件じゃないんですけどね。

 そういや昨日中谷孝氏の話題を書いた後に気がついたが、氏が南京に入った1939年というのは春風亭柳昇師匠が南京に赴任していた時期と重なる(参考: 与太郎戦記/春風亭柳昇 )。立場が違うので見てきたものも違うのは当然だが、やはりカラーが違うなぁ、という印象。どちらがいい、悪いということではない。

[アニメ] よみ空#12とタクロア#12

 タクロア、全13話だったのか。
  よみがえる空 #12「レスキュー」。大学登山部のパーティの残る二人を見つけたが、悪天候のため救助が出来ない。一旦基地に戻らざるをえず、天候の回復を待つのだが……
 う〜ん、要素要素としてはなにを狙ってるかは(あざといくらいに)わかるのだけど、それらをまとめてつなげることは結局できなかった。う〜ん、なんなんだろう。口の中で飴玉がとけきらなかったような、なんだかそんな妙な後味。
 「職」というテーマについても、よみがえったのは本郷三佐の空だけで、一宏の空は(将来はともかく)まだよみがえらない。やはり、そこまで達成せずともなんらかのランドマークは到達させて欲しかった。

  タクティカルロア #12「九番目の命題(ノイントテーゼ)」。東ルース共和国周辺で政変が勃発。とある事情から自ら動こうとしない洋衛軍の代わりに、共和国からの要請で民間人の退避のため民間の護衛艦が出動する。パスカルメイジにもその任が下り、これまでにない緊張感の中、出航するのだが……
 「グランドロア」が実は人為的な操作(あるいは事故)によって誕生したことが明かされる。これまで、グランドロアって存在感薄かったのにな〜。その発生には洋衛軍もからんでおり、東ルース周辺の政変には第二のグランドロアを発生させようという勢力がいるため、自らの過去の過ちを押し隠すために軍は黙っている。ん〜、いかにも官僚。そんな政治的な諸々を承知しながら、危険な航海に出る七波たちも、それが彼女らの元同僚の書き残した論文の「九番目の命題」に沿っている事を知り、昔起こった惨劇の方をつけるために決心を固める。阿古屋姉妹って、「九番目の命題」関係者だったのか。
 肝心の漂介と七波、翼の関係は、漂介の気持ちを知ってしまった翼が、それでも漂介にはっきりと想いを告げ、哨戒任務が終わったら返事をくれ、と言い残していく。思い込みは激しいけど、男だね。女だけど。
 残り一話。しかしあの黒いワンピースとピンクのマフラーの少女は何なんだ?


2006年03月29日(水) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] ノエイン#24

  ノエイン #24「ハジマリ」。ノエインにハルカが飲み込まれ、ついに次元の収束が始まる。ラクリマでは十王委員会が崩壊、次元の侵攻を押し留める者はいなくなり、現実世界でもマジックサークルが暴走、次元の量子化が始まる。そしてハルカはノエインの中でノエインになったユウの過去を見ていた。
 群がる遊撃艇をアトリが一手に引き受け、カラスはノエインの元へ。しかしハルカもユウも取り込んだノエインに、カラスもまた取り込まれる。だが、ハルカはノエインとカラスたちの違いをはっきりと悟っていた。「あなたは、忘れちゃったのね」。たとえ不幸な結末を辿ろうと、ユウと出会い、一緒にいられたのだからどの時空のハルカも幸せだったこと……ハルカの死によってハルカの気持ちを忘れたノエインに、その事実を突きつける。そしてもうひとつのあり得た未来を見せる。ハルカたちを失いながらもしっかりと前に進むユウがハルカの墓参りをしている光景。ユウも「お前は前は俺だったかもしれないが、今は俺じゃない!」とはっきりとノエインを拒絶する。
 現実世界では量子化が逆に幸いし「撃たれなかった未来」と同時存在した郡山が篠原を拘束し、トビが必死にマジックサークルの働きを止めていた。アトリはシャングリラから現実に出ようとしている遊撃艇の大群を、ミホとの約束のためたった一人で押し留める。コサギもまた、量子コンピューターに頼り人同士のかかわりで相互の存在確定を放棄しかけてるラクリマを救うため、ラクリマに戻りその量子コンピューターを破壊する。

 ノエインは絶望のあまりハルカとの幸せだった日々も忘れたユウだった、ということか。カラスも世界に絶望しかけていたが、平行時空のハルカと出会うことでそれを思い出し、そしてユウはノエインではなくカラスを選択することで無限の未来の可能性を取り戻す。
 トビがハルカたちの世界に抱いた思い入れもまさしくそのためのもので、人と人の関わりを取り戻させることでクリマも救おうとする。アトリも、ミホと出会うことでそのことを再び取り戻した。
 量子の観測者原理と、人と人との関わりによって自己認識することをからめ、ひと夏の事件に幕を下ろす。
 時々出てきたあの老人は龍のトルクそのものであったよう。おそらく無理矢理時空を収束させようとするのに対し自己防衛として顕現し、ノエインの暴走の原因であるハルカのうち、そのハルカを依り代として選んだのだろう。そしてもう一人の未来のユウであるカラスを呼び寄せ、ユウに選択させた、その選択こそがテーマ、ということになるのだろう。ユウだけではなく、トビもアトリも、もちろんカラスも皆同じ選択肢を選んだのだと思うし。
 最終回でわかったことも多かったが、不明なことも多い。ラクリマのミホ、視力を失ってたのだけど、自殺を止める者がおらず、助かりはしたがその後遺症、ってことだろうか? あと、コサギはトビやアトリと違って移民ではないようだけど、誰だったんだろう?

[アニメ] 灼眼のシャナ#24

 一応、実は全話見ていて最終回を迎えたので。う〜ん、そんなに悪くはないんだけどね。全話通して絵が大崩れすることはなかったし、最後に盛り上げてきたし、キャラは立ってたし。ただ、結論を見ると大筋は祐二とシャナの恋愛話なのだろうが、全体はそういう構成ではないのだよな……最後の方でバタバタと片付けたという印象。これは原作の構成がそうだから、ってこともあるのだろう。まあ、原作を切り詰めてる部分もあったらしいから、あまり大幅に手は入れられなかったのかもしれない。
 全体としては手堅くまとめた手腕には感心するが、可もなく、不可もなくだった。それとやっぱり文字媒体での漢字に頼った名称は、映像・音声媒体化の際には向かないよね……

[その他] なんで雪が……

 三月も終わりだというのに雪が……雪はいいが、寒いのはめげる。ただでもいろいろ投げ出したい気分なのになぁ。まあ、テンパらずに行きますか。

  朝日クーデター、反社長派がリーク?長男逮捕zakzak )。事件自体はただの大麻所持なのだけど、こっち方面に波及したか。ちょっと面白そう。

  姉歯元建築士の妻が飛び降り自殺 自宅近くのマンションから産経 )。なんというか……いたましいとしか言いようがない。

  自動改札機が稼働/JR秋田駅、新幹線以外では県内初秋田魁新報 )。秋田って、秋田って……


2006年03月30日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] くせもの

 「曲者」って語を広辞苑で引くと、
1ひとくせある人物。変り者。変人。徒然草「世を軽く思ひたる―にて、万(よろず)自由にして、大方、人に従ふといふ事なし」
2異常な能力をそなえた人間。平家七「光盛こそ奇異の―くんでうつて候へ」
3妙手。やり手。申楽談儀「…と一声に移りし、―なり。胡銅(ことう)の物を見るやうなりしなり」
4えたいの知れないもの。用心すべきもの。閑吟集「げに恋は―、―かな」。「あのしとやかさが―だ」
5ばけもの。怪物。伽、鉢かづき「いただきたる鉢を…取るべきやうもなし。これを人々御覧じて、いかなる―ぞやとて笑ひける」
6あやしい者。不審な者。伽、唐糸草子「我君の御命をねらひ奉る―なり
とある。
 私の知り合いにも「曲者」が何人かいる。「5」の曲者はいないけど、「1」ならかなりいるし、「3」と思える人もそこそこいる。「4」「6」も少数だがいる。問題は「3」と「4」を兼ね備えている人で、場合によっては「2」も兼ね備えているのかもしれないが、ちょっとそこらへんは簡単にはわからない。
 やり手で得体の知れない人物なんて、そうそういるのかって? いや、それがいるんです。そういう人。個人的には好きですし、好人物とは思うけども、善人かと言われるとちょっと迷ったりする。個人的にはそういう「曲者」大好きなんですけどね。
 私もそういう曲者になりたいが、果たしてなれるものかどうか。

[その他] 今日の晩飯

 いや、特か特別なもの食った、ってわけではなく、無頭のブラックタイガーが安かったんで串を打って塩焼きにしてみたんですが。まあ、そこそこいけましたな。でもえびの串の打ち方ってネットで見つからないなぁ。「のし串」って奴を見様見真似でやってみたけど、それでOKだったのかどうか。
 それにしても今日も寒かったなぁ。夕方には昨日に引き続き雪がぱらついてたし。典型的な「花冷え」って奴なんでしょうが、ここまで極端なのは……

[アニメ] ムシキング#52

  ムシキング #52(最終回)「森の民の伝説」。アダーは星を渡る船に不可欠なパーツとしてパムとポポを取り込もうとする。心ならず船を起動させてしまったパムだが、ポポには逃げるように訴える。しかし船の羅針盤であるポポは、諦めたように船に取り込まれると意外な目的地を告げる。「目的地は、この星だ」と……
 終盤きちんとクローズアップされなかったパムとセランが中心人物になったのでちょっと盛り上がり的にはきつい最終回。ただ、SFガジェット的にはそれなりに面白かった。羅針盤であるポポがこの星にとどまることを指示したため、野望がくじかれたアダーは、守護者の証を使って星のすべてを取り込み、自らが星を渡る船になろうとする。しかしセランの力と守護者としてのポポによりそれも阻止される。望みが潰えたアダーに、セランが「森をはぐくむ力を持った私が一緒に星を渡りましょう」と、意外な提案をする。
 アダーが何故元もとの目的地である星に行く事に固執するのかと、セランの役どころが不明なので、アダーにとっても救いなのはわかるが、ちょっとイマイチ乗り切らない。もう一人くらい、アダーに同意する人間がいた方が良かったかも。
 結局命の光は解放され、ポポたちはこの森の星にとどまる。両親を失ったソーマは、自分以上ではない自分を知り生きていくことを決意し、ビビ、バビ、ブウはそれぞれ元の故郷へ、パムはバビと一緒に行ってしまう。しかし、母の待つ森に帰ったポポの元に、一緒に暮らそうと、パムが……
 記憶を失ったチビキングと再開を果たしたり、エピローグはそれなりに良かった。特にパサーが蘇った故郷の森で弟(もしくは妹)の誕生に狂喜する描写は良かった。
 ただ、やはり終盤のキャラクターの役割の盛り上げに副わない展開が、やはり惜しかったなぁと思う。


2006年03月31日(金) 旧暦 [n年日記]

[マンガ] どこかで見たいろいろ

  コミックガム できづきあきら氏の新連載「メイド諸君!」(生徒諸君?)が開始してた。なんつーおっかない人を連れて来るんだ……まあ、サイトウナンキという方と共作らしいので、少しはやわらげられる……か? 情け容赦ない先輩鬼軍曹メイドとかが実にらしい。でも、仕事にプライドを持って向かうのはいいんですが、独断で一気にバイト二人首にしたら、そりゃどう考えてもイカンと思いますが……~

 週チャンで始まった(短期?)新連載「椿ナイトクラブ」。どっかで見た絵だと思ったら、チャンピオンREDで「ヤニーズ」描いてた哲弘氏だった。流石に週チャンでヤニーズ見たく萌えの欠片もないとヤバイと踏んだのか、主人公は女の子だけど、やってることは基本的に同じ。w
 「24のひとみ」はインチキ化粧品販売員VSひとみ先生。性質わりいなぁ、この人。クロサギと対決させたらどっちが勝つんだ?
 短期集中連載中の「トリガートリガーハッピー」、絵柄をどこかで見た気がするんだけど、どこだったかが思い出せない。作者の安田祥憲氏の名前には聞き覚えはないし、新人賞入賞作のリファイン版だし、気のせいかなぁ。
 「サイカチ」と「ドールガン」が順調にまとめに入ってる……うう。

 ソフトバンクから創刊予定の 少年ブラッド 。現在一号発売に先駆けて無料冊子の創刊0号が書店等で配布されてるのだけど……正直微妙。馬場民雄氏の新作があるから、見るだけは見てみようかな……
 ぺんぎん書房が潰れて廃刊した COMIC SEED も双葉書房で復活するのだけど、今度はウェブブラウザベース(javascript?)のビューアーになってる。まあ、使い勝手はともかく、余計なものをインストールしなくていいってのはメリットかな。現在公開されてる創刊準備号は、こちらもちと微妙なのだけど、「ゆーあい☆えとらんぜ」の主人公が眼鏡でつり眼でショートでSFマニアってのか気に入った。それだけだが。執筆陣には須藤真澄氏やきづきあきら氏の名前も見えるので、良いアクセント(良すぎる?)になるだろう。

[アニメ] 練馬大根ブラザーズ#12とかしまし#12

 これらも最終回。
  練馬大根ブラザーズ #12「俺のフィニッシュ! 見ておくんなま!」。大根畑を潰そうとしている大ボスは実は大泉首相だった! 一人で大根畑を守ろうとするイチローに、ヒデキやマコも駆けつけるのだが……
 最初の頃の毒はもうすっかり消えている。マネーダンサーズ(って名前だったのか)は味方になるし、大泉首相も野心家とかというより、ノリと思いつきで行動してるだけのヒトだし、最終的には誰も悪人はいなかった。でも、なんか面白かった。ノリで押し切ってしまい、歌ですべて解決した力ワザの勝ち。あの声量・歌唱力を考えると、松崎しげる氏を主役に据えたのは大正解だったと思う。あとの二人もボイストレーニングとかの効果がちゃんと出てる。レンタル屋の親父(ナベシン監督)の「お前らの歌、最高だぜ?」ってのは、監督の素直な気持ちなのだろうな。これは楽しんで見れた番組でした。スタッフの方々、ご苦労様でした。

  かしまし #12「やがて恋がはじまる」。療養のため街を離れ祖母の下へ行く決意をしたやす菜。はずむととまりもそれぞれ重大な決意をする。
 う〜ん、予期したとおりの無難なまとめ。とまり以外、失格。というのが私の評価。あれだと好きという気持ちではなく「やす菜がかわいそうだから」で最終的に選んだように見えてしまう。やす菜とはずむのために身を引く決意をしながらも、最後の最後で泣き崩れてしまうとまりだけが「気持ち」をちゃんと見せていた。そこらへんの脇が甘いから、宇宙仁の出した結論も茶番に見えてしまう。
 本当の最終回(#13)はDVDで、ということだそうだが、TVの最終回がこれでは、評価は引っくり返らないだろうなぁ……途中まで良かったのに、どこでまずったのか。

[その他] バカバカしい結末

  民主執行部が総退陣 永田議員も辞職朝日 )。前原代表はじめ、総退陣だそうで。う〜ん。ライブドア関連で自民をイケイケで攻め立ててたのに、自爆の大ポカで一気に逆転、総退陣って、バカバカしいとしか言えない結末。前原代表もあまり乗り気で船頭やってるようには見えなかったな……

  イラク・サマワ市長「陸自の撤退望まない」NEWS24 )。自衛隊の駐留継続の希望だそうです。現地の役に立ってる証拠とするならばうれしいことこの上ないですが、個人的にはちと複雑かなぁ……

  ”奇怪な”幼児が誕生、見物客が集まってお祭り騒ぎに ネパールx51 )。(わりとショッキングかもしれない画像があるので、開く際にはご注意。) 情報ソースはネパールのちゃんとした報道機関なので、冗談ニュースとかではなさそうです。ぱっと見で無頭蓋症とわかりますね……しかしそれでお祭り騒ぎになってしまうところが、おそらく良くも悪くもネパールの土地柄を示してるのでしょうね。

  ベルルスコーニ伊首相「共産主義者は赤ん坊を茹でる」発言excite )。で、この後さらに 「数万人規模の人間が中国で殺害されたのは歴史的事実だ」CNN )。え〜、あまりそういうこと正直に言い過ぎると、国家間の関係にひびが入ると思うんですが……
 ちなみにCNNの日本語記事は「数万人規模の」となってますが、 原文 では "Besides, it's a historical fact that millions and millions and millions of people have been slaughtered in China."(一方で中国において数百万と数百万と数百万の人々が殺戮されたのは歴史的事実だ)となってます。だから本当のことを言うなと(略)。