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2006年02月01日(水) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] ノエインさん#16

  ノエイン #16「クリカエシ」。カラスを助けるために、時空の狭間に陥ったハルカ。たどり着いたのは、カラスと出会う前の近似世界だった。しかし、なにかが違う。この時空のハルカはカラスと出会っていなかったのだ。近似世界の自分と同化してしまい、違和感を覚えながらも肝試しの夜や家出をもう一度繰り返すことに……
 カラスとハルカが出会ったのはこの夏が初めてではなかった。昨年の冬、教会の上に立つカラスを、ハルカは見ていた。その時のカラスは、シャングリラとの戦いにより時空の狭間に陥ったところを、無意識にハルカによって呼び寄せられていたのだった。しかしそれによって龍のトルクであるハルカがいる時空がシャングリラにばれることに。
 一方、カラスの現れない世界をリプレイするハルカに、それでいいのかと訊ねる時空の放浪者である老人。あるいはノエインか? とも思ったけど、ノエインとは別の存在のよう。この老人、何者だ? ノエインは、ユウに向けたセリフからすると、やはりシャングリラのユウ=カラスなんだろうか? 声もカラスと同じだし。
 現実世界では絶対臨界の危機を承知で篠原が黛に対し協力を約束させる。その手段は恫喝そのもの。こいつ、絶対ろくな死に方はしないな……どうも元ネタ(の一部)と思える人も東京地検で締め上げられてる最中だし。元ネタの人と言うと、「それゆけ!徹之進」もどうするんだろう?
 しかしそれにしても毎回せつないなぁ。カラスはいずれ消え去ることはハルカもわかってるわけで、それでも影のようにハルカを見守る姿が、やっぱ大きいんだろうな。次週はコサギが恋の八つ当たり状態っぽいけど。

[その他] 気温自体は高いのに……

 雨雨雨雨。じめじめじめじめ……湿度が高いと体感気温も下がるからイヤだ。寒さがじめじめしみ込んでくる。

  デンマーク紙のムハンマド戯画、大使召還などに発展読売 )。あ〜、そりゃいけませんわ。他文化に対する認識不足ですなぁ……

  子ども投資家も痛手 「経験から多く学んで」共同 )。まあ、だからなに? って話ですな。そういうものでしょ。ただ記事の意図は気になる。子供もそういうのが当たり前になってるということを示したいのか、いたいけな子供も被害を受けてると示したいのか。いや、後者だと妙な感じもしますが。

  NTTドコモ、来秋をめどにPHSサービス終了ITmedia )。ドコモのPHS、使ってるんですけどねえ。ついに来るべきものが来ましたか。せいぜい粘って良い条件を引き出そう。<おいおい

  寿司の正しい食べ方 。ちょwwwおまっwwwww

  イラクの陸上自衛隊、政府が3月中旬撤収開始で調整読売 )。おそらく撤収決定は近いだろうなぁとは思ってましたが、やはり。まだ決定ではないですし、撤収完了まで気は抜けませんが、本当にご苦労様と労をねぎらいたいです。


2006年02月02日(木) 旧暦 [n年日記]

[映画] 独立愚連隊西へ

 二次大戦中の中国。歩兵第四六三連隊の本隊が襲われ、彼らが持っていた連隊の軍旗が行方不明になってしまった。連隊の留守隊長である大江大尉は元連隊旗手であるがゆえ、その思い入れから生きて帰れないとわかって捜索隊を繰り出す。案の定補充兵ばかりの捜索隊は全滅。その穴埋めに送られてきたのは「独立愚連隊」こと左文字小隊。
 左文字小隊は全滅したとされ戦死公報にもその旨掲載されたのだが、その後で全員ひょっこりと生きて帰ってきたというふざけた連中だ。優男風の男前だが度胸とふてぶてしさも備えた左文字少尉をはじめ、隊の大黒柱にして一番のやんちゃ者の戸川軍曹、そろばんで当てになるのかならないのかわからない占いをする神谷一等兵など、曲者ぞろいの「死んだはず」小隊は持て余されて、あちこちの戦地をたらいまわしにされているのだがどうしたわけか全員しぶとく生き残り続けている。今日も今日とて八路軍に取り囲まれながらも口八丁手八丁でその危機を乗り越え、連隊へと向かっていた。が、途中裸で渡河しようとしたところを味方であるはずの日本軍に中国のゲリラと勘違いされ、銃撃を受け神谷は死亡、さらにそのどさくさに軍服が流されてしまった。裸ではどうしようもないので友軍の運搬中の物資を襲って軍服を調達するが、連隊本部にたどり着いたとたんにそれがばれて全員営巣送りに。
 ところが実は生きていた神谷一等兵がひょんなことから連隊に視察に来るはずの参謀に成りすまし、軍法会議をまぬがれる代わりに軍旗奪還の任務を負う。その任務には連隊の関曹長も志願して同行したのだが、彼の目的は左文字小隊を出し抜き軍旗奪還の手柄を立て、二階級特進しようという腹。投降した日本兵になりすました八路軍のスパイ、金山や八路軍に投降した恋人を探そうと隊を抜け出してやはり憲兵につかまった小峰衛生兵も加え、軍旗なんぞはへとも思ってない大胆不敵な小隊の軍旗探索行が始まる。

 イーリャンサスウイーリャンサンスウ、イーリャンイーリャンヤイヤイヤイヤイ、と軽快なテーマ曲に乗せてしぶとくずぶとい独立愚連隊の活躍をケレン味たっぷりに見せるウェスタン風戦争活劇の傑作。長らくDVD化が待ち望まれていましたが、遂に出ましたよ。
 オタクには「科学特捜隊西へ」や「特車二課西へ」のタイトルの元ネタとしての方が有名か? 加山雄三のデビュー作でもあるこの作品は「 独立愚連隊 」の続編ということになっているが、登場人物等のつながりはない。また前作で描かれた戦争の悲惨さの描写は抑えられ、その分エンタテイメント性が格段にアップしてる。「独立愚連隊」より「西へ」の方が好きというファンも多い。なにせ最初から「軍旗なんてなんぼのもん」という態度が見え見えの連中ばかりである。悲壮感なんてそうそう漂うはずもない。戦って散るより逃げて生き延びる方法を考える、「敵はつかみでいくらだ」と現実主義で大雑把。この左文字小隊、腕が立つというより人間的な欲望にあふれ、度胸があって土壇場に強く、なにより生命力が強いのだ。ウェスタン風と書いたが、愚連隊の連中はむしろインディアンか頭の悪いならずものの方。いや、本当にサルみたいにはしゃいでるんだもの。
 主役の左文字少尉は加山雄三が演じるが、演技の上手い下手はともかく、曲者ぞろいのベテランに負けない存在感を発し、戸川軍曹を演じるおなじみ佐藤充をはじめ、脇を固める役者陣もその異様な個性を発揮している。とくに神谷一等兵を演じる堺左千夫はムードメーカーとして最後まで映画のいいポイントになっている。
 岡本喜八作品の多くの根底に流れるのは、末端の人間の生命をなにものとも思わず使い捨てる政府や権威への強烈な不信である。前作含め多くの作品ではそれがオブラートに包まれず直接出ているのだが、今作では左文字小隊の勅諭や軍規なんぞなにするものぞという不敵な態度、リズムよいイカしたセリフのやりとりで表現されている。
 組織をバカにしてるといより、組織にこびへつらって自分を持たない連中をあざわらってると言った方がいいのかもしれない。
 こんなイカしたカッコいい作品が昭和35年、50年近く前に撮られていたのである。時代が技術を進歩させるのではなく、人が技術を進歩させるのだと知らされる。
 岡本喜八作品でまず見るなら、と聞かれれば、「独立愚連隊」→「独立愚連隊西へ」の順が良いかもしれない。
 が、代表作は?と言われると、実はこれではない。見るまでは「西へ」だったのだが、見てしまった後は「 血と砂 」と答える。「西へ」は岡本作品のエンタテイメント性が極限まで前面に出た作品だが、「血と砂」は岡本喜八作品のすべての要素がほぼ揃い、それでいてすべてが噛み合った傑作だからだ。いずれにしても、「岡本喜八作品ベスト5は?」と言われれば必ず「血と砂」と「西へ」は含まれるだろう。

[その他][マンガ] 二番煎じ、ということでもないでしょうが……

  三菱重工が“サンダーバード”基地など一式をシミュレーションやじうまWatch )。就職説明会向けの映像で一般非公開とのことなので、前田ファンタジー事業部の二番煎じということでもないのでしょうが。

  乗り過ごし受験生を“救助” JR東日本が温情停車産経 )。 JR東日本は「今回は特別措置です」と説明している。って、毎年の風物詩のような。まあ、あてにされて毎回やられても困るってことでしょうが。

  /.J でFirefoxが1.5.0.1にバージョンアップしたことを知る。自動差分アップデートをやってみたけど、すんなり行きました。便利なものだなぁ……

  コンセント通じブロードバンド 今夏に制度改正、秋から実用化bussiness-i )。電波法とのからみがまだあるようですが、実現し普及したら面白い話になりそうですな。

 週刊少年チャンピオン。今週から米原秀幸氏が手塚治虫原作の「ダイモンズ」をマンガ化……って、原作覚えてないや。どんな作品だったっけ……
 「サイカチ」は真夏が順調に本戦にコマを進めた一方、タカアキは強敵アクティオンゾウカブトとぶつかって苦戦。アクティオンって、そういうカブトだったんだ。毎回虫の生態をわかりやすく紹介してくれるが、原作者のサイトに「タイムリミット」という不穏な言葉が……打ち切りが決定するほど不調には見えないけど……
 「ナルトヤ」最終回。前回かなり強引なまとめかたで事態を収拾。その後のナルトヤを描く。ナルトヤって、トウヤよりナルミの方に比重が大きかった気も。ナルミの人間くささが、良かったんだけどなぁ。


2006年02月03日(金) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 練馬大根#4とかしまし#4

  練馬大根ブラザーズ #4「俺のカラクリ刑事いでしょう」。美人デカユキカ登場。ちなみにデカってのは角袖を着た私服警官のことをカクソデ→ソデカク→デカと転じたらしい。という話はどうでもいいんですが、全体的には普通な印象かなぁ……もっともマンネリ化しそうなところをユキカ参入で上手くさばいてますが。歌が微妙なのが結構多いのは、多分わざとなんだろうなぁ。上手く歌われても白けるだけだろうし。今回、「使っちゃいなMoney!」は出ませんでしたな……
 しかし、ユキカの声優さん、現役の大学三年生か……マコの声優さんは現役の高校生だし、松崎しげる氏が五十代なのを考えると、レギュラーの年齢差が激しい番組ですな。

  かしまし #4「少女三角形」。やす菜が女のずるさを発揮。とまりがうじうじしてる間にはずむに逆告白を。三角関係三角関係。いいねえ。こういう人間らしいずるさ持ったキャラ。

[その他] ネタが無いときの天下国家

  皇室典範改正案:自民党内に続き、閣僚からも慎重論毎日 )。こりゃ、ちょっと風向きが変わってきたかな……? 小泉氏が急に 「皇室典範改正早くした方がいい」Y!hl )と急ぎだしたのも、なにかあるんだろうか? まあ、陰謀論のたぐいはくだらないですが。政権が安定してないとなかなか可決が大変というのは確かだろうけど、可決の為に内容の議論をおざなりにするのは本末転倒なわけで。じっくりやりゃいいじゃん。ねえ?

  自衛隊「違憲」と転換 社民が宣言案河北新聞 )。政党のカラーを付けるのに一生懸命のようですが、きちんとした方針無く主張をコロコロ変えてたんじゃ、結局カラーなんて付きませんよ。

  最高人民法院「少年はゆすりを行っても、金額が小さければ、犯罪にはならない」「満14歳から16歳未満の少年が幼女に対して、偶発的に性的行為を行った場合に、状況が軽微で、かつ重大な結果を引き起こしていなければ、犯罪にはならない」中国情報局 )。中国の内政の四苦八苦さはいろいろ出てますが、これまた大変だなぁ……


2006年02月04日() 旧暦 [n年日記]

[その他] まあ、ゲンダイに言ってもしゃあないんですが……

  靖国神社「遊就館」に行ってみたゲンダイネット )。 遊就館 は実は去年見に行ったんですが、まあ、確かに展示にバイアスはかかってます。それ言ったらバイアスのかかってない展示なんてあるのか、というのは正論なんですが、そういう話じゃありません。バイアスのかかってるのが当然としても、それを別のバイアスから批判するのは必ずしも間違いではないですから。問題は 遊就館を見る限り、兵隊さんは喜び勇んで戦地に行ったとしか思えないなどと記者が結論付けていること。アホかい。
 まあ、館のコンセプト上勇壮に称揚しているのは確かなんですが、個々の展示物を見ると数多くの遺品、弾丸の貫通した鉄帽と、まっとうな想像力を持ってればその意味がいくらかつかめるものも多く展示されてます。一階エントランスに展示されてるカノン砲にしたところで、装填手、射手がいたはずのところに弾痕が集中してるんですよ……これがどんな意味か、どういう意図で寄贈されたか想いを巡らせられないほど想像力が貧困ってこともありますまい。いや、別にそれでもわかった上で展示を批判するのは構わないんですよ。私も実際日支戦争、太平洋戦争は特にバカバカしいことの積み重ねの結果だと思ってますから。ただ 遊就館を見る限り、兵隊さんは喜び勇んで戦地に行ったとしか思えないだなんて結論しか導けないのははっきり言って「阿呆」だと思います。

  Global Poll: Iran Seen Playing Negative RoleGlobalScan )。BBCが世界33ヶ国において、世界の各国が世界の情勢に良い影響を与えていると思うか悪い影響を与えていると思うかを調査した結果。日本は33ヶ国中31ヶ国で「良い影響を与えていると思う」が「悪い影響を与えていると思う」を上回ったと言う結果。あ、そうでない二ヶ国ってのは想像がつくと思いますが、韓国と中国です(笑)。もっともこの二ヶ国、未回答率も極めて低いので良くも悪くも無視できないと思われてるってことでしょうね。韓国は特に否定的評価も多いけど、肯定的評価も実は多いので、面白いです。
  産経 とかでは 世論調査「世界に最も良い影響与えている国」日本が1位に とちと大げさに伝えてますが、微妙にニュアンスが異なるので注意してください。
  日本についての集計結果 を見ると、やはりインドネシアを始めアジア、環太平洋地域における好感度が強く、その他は未回答率もそれなりなので、イメージとして良い、ってくらいでしょうか。それでも全般的に良いのは大したものだと思いますが。また、イラクにおいて否定的なのが14%なのに対し肯定的なのが54%なのを始め、中東地域での好感度の高さも目立ちます。イランにおいては否定的意見が33%だけども、これは米国追従と見られてることが影響してるのでしょうね。それでも肯定的なのが57%なんだけども。
 他にも中国の評価はどうなのかとか内容を見ていくと、各国のつながりや思惑が仄見えたりして、結構面白いですよ?

  おでん 味変化東京新聞 )。
 都内で急増しているのが静岡おでん。十店近くあるという。牛スジのだしで煮るのが静岡流。関東にはないイワシを使った黒はんぺんが自慢の具で、お好み焼きのように青のりと削り節を振りかける。
 はんぺん言うたら黒いのが当たり前じゃろが、ゴルァ!(静岡出身) でも、青のりと削り節は知らんなぁ……名古屋だとはんぺん(当然黒いの)が売ってなくって、アレな感じなんですよ。

[アニメ] Fate#4とおゆい#4

  おゆい の勝ち。
 よく考えるとおゆい、東海圏では金曜だから「朝生」で月一度は必ずつぶれるんですな……江戸時代にタイムスリップした各キャラの反応でキャラを立たせてる。キャラクターを見せるって点においては、かなりしっかりやってるなぁ。今回おゆいが初変化する回だけど、戦いのためじゃなくって友達を助けるためってのが、らしい。

  それゆけ徹之進 。今回は出演料目当てで映画オーディション。女の子キャラがどれもまともな奴がいないのが萌えなくてよろしいですな。(褒めてます) 女キャラだけじゃなく、男キャラも二枚目でもすぐ脱いだりとかオカマだったりとか、変なのばっかですが……

 あ、ところで「怪物王女」の光永康則氏って、サンデーGXで「トラフィッカー」って連載をやってましたので。案外と知られてないような……


2006年02月05日() 旧暦 [n年日記]

[映画] 独立愚連隊

 毎朝新聞の従軍記者・荒木が八路軍と交戦しているある部隊へとやってきた。荒木はその部隊の最前線で橋頭堡である砦を守る独立第九〇歩哨小隊、別名独立愚連隊に強く興味を持つが、その動機は取材とは別のところにあった。荒木は実は脱走兵・大久保軍曹であり、独立愚連隊で死んだ弟の死の真相を探るために軍を抜け出し、新聞記者を装っていたのだ。
 しかし隊には大久保の正体を知る元従軍看護婦である慰安婦・トミもいた。大久保の入院した病院に勤務していたのだが大久保と深い仲になり、妊娠、流産し、その事実を知らぬまま弟の死の真相を探るため出奔した大久保を追って放浪、挙句今の境遇に身を落としていたのだった。
 大久保は途中であやしげな保安隊の首領と出会ったりしながら独立愚連隊に向かう。そこで弟である大久保見習下士官は戦闘中に女と心中したとされていた。そのこと自体は恥として伏せられていたが、たまたま巡視にやってきていた大隊の副隊長・藤岡中尉により、その責任として愚連隊は決死の防衛線を命じられていたのだ。
 心中であるということをいぶかしむ大久保は事件の第一発見者であり愚連隊の隊長である石井軍曹を疑うが、どうにもとらえどころがない。それどころか「余計な事を詮索しないほうが身のためだ」という、恫喝とも取れる忠告をされることに。果たして弟の死の真相は……?

 戦争映画だが、日本では珍しい戦争娯楽映画であり、しかもミステリー仕立てだったりとかなり盛りだくさんな内容。エンタテイメントに特化した続編「独立愚連隊西へ」やかなり高度に要素がこなれていた後年の「血と砂」と比べるとやや荒削りな感じはするが、西部劇の影響バリバリの作風も相まってハッタリの効いた台詞回し・映像と、はぐれ者である大久保軍曹と愚連隊の面々から見た戦争のバカらしさが嫌味なく描かれていく。
 ところどころで見られる観客の意表をつく映像構成、またクライマックスの怒涛のように押し寄せる中国軍といった映像センスは岡本喜八ならでは。本編自体も主人公の弟の死の謎と絶望的な状況で砦を守る独立愚連隊と(西部劇の砦モノそのまま)、二重構造になっていた飽きさせない。基本的には反戦、というか厭戦な岡本監督のスタンスが現れており、例えば大隊の隊長である児玉は城壁から落ちて頭がおかしくなっており、後方に移送されるのだがこの頭のおかしな隊長を三船敏郎が演じるという、こんな三船は他では見られないというあたり、中々強烈。だが、実はそれにもきちんと理由があり、ずるい軍人がいる一方で不正を見逃さない、部下を護ったり恩義をきちんと返す軍人が出たりと、単なる軍隊嫌いでは収まらないところも岡本喜八節。
 主演の佐藤允を始めとして出演者は皆曲者揃いなのだが、その味を殺すことなく上手く作品に調和させており、その辺のクセのある役者連中のイカス台詞回しなんかも見所の一つ。佐藤允のワイルドながらとぼけた味もいいが、石井軍曹を演じる中谷一郎(「助け人」の辻平内、「水戸黄門」の風車の弥七と言えばわかるか?)のとらえどころのない曲者っぷりも良い。
 DVD映像特典のインタビューによると、もともとのアイデアは古本屋で見かけた本にあった、「ブローニングは銃口を前から押さえつけると撃てなくなる」という記述から思いついたとか。その部分は序盤のシーンで出てくるのだが、アイデアってのはどこから出てくるかわからないものだなぁ。


2006年02月07日(火) 旧暦 [n年日記]

[その他] 不思議な世論調査

  「所得の格差が拡大」74% 本社世論調査朝日 )。
 「格差社会」をめぐっては、小泉改革との関連で国会でも論争が続いている。「所得の格差が広がってきていると思うか」との問いに「広がってきている」と答えた人は74%、「そうは思わない」が18%だった。格差が拡大しているとみる74%の人に「広がっていることをどう思うか」と聞いたところ、69%が「問題がある」と答えた。この結果、全体の51%の人が「所得格差が広がってきており、問題がある」と認識していることが明らかになった。
 ここで語られているのは「思う」「思わない」のみであり、実体との比較・検討はなされていない。「所得格差」議論全般にわりと言えることだが、こういう批判調の記事では具体的なデータを提示しての議論がほとんどなされない(されてる記事も、ないことはないんだけどね)。先日自民と公明の間での議論のデータを見てみたいところだが……開示されてるのかな? 各政党のサイトではそれらしい記事は見えませんでしたが。
 こんな気分の話をのっけて、なにか意味があるのかという話。大衆の「気分」など、先見という意味ではアテにはならない。気分だけでものを語ってる限り、私たちは愚民から脱し得ない。
 じゃ、朝日がなんでこんな「気分」の調査結果を載せてるか、って話になるのだけど……あまりなにも考えてない気がする。「理由」はいくらか読み取れるが、「意図」はあるのかどうか……「所得格差」自体を真面目に分析しているところは結構あるので、そちらも比較しながらどうぞ。
 それと朝日新聞がネット上でよく叩かれてるのって(朝日新聞以外も結構叩かれてます)、発行部数が多いとか目の敵にされてるとかもあるけど、それ以上に「朝日新聞の反応がおいしい」からじゃないですかね〜。ワタクシ、ネット上で炎上する掲示板やブログをヲッチする悪趣味ヲッチャーを長いことやってますが、朝日の反応って炎上するサイトのそれに極めて類似してるんですけど。(独自論理でダブルスタンダード、曖昧な根拠をもとに強固に主張、記事が間違っていたと判明した後でも明確な謝罪訂正を行わない……etc.)
 朝日新聞の真似をすれば貴方のサイトも一万/日が夢じゃないかも!? その後の存続は保証しかねますが……

  /.Jの記事 経由、 知らずに赤っ恥!パーツショップ店員が笑いをこらえた不思議な読み方日経BP )。RADEON辺りは間違えて読んでた(レイドンとか不思議な読み方をしてた)なぁ……まあ、意思疎通の問題もあるので気づいたら直しましょう、くらいか。でも、Asusを「アサス」と読むのか「アスース」と読むのか「エイサス」と読むのかいまだに知らない私……ペガサスにちなんでるらしいからやっぱりアサスか?

 

[特撮][アニメ] エウレカ#41とカブト#2とゾイド#43とマイメロ#43

  エウレカセブン #41。ノルブとエウレカ以前の人型コーラリアン・サクヤの話。つか、サクヤよりも萎縮しまくってる少年時代のノルブが初々しくて可愛い。これがあのひねた爺さんになるわけか。そしてエウレカの髪と眉が伸びて、外見マイナーチェンジ。毎話少しずつ伸びてくとかやれるといいんだろうけど、それも難しいのかな?

  仮面ライダーカブト #2。専用バイク・カブトエクステンダーとカブト・ライダーモードのお目見え。超高速の戦いは面白いのだけど、毎回同じでは慣れと飽きが来ないか心配ではある。今回はクモ怪人らしく糸を使ったアクションがあったけど、毎回そんなお金をかけられはしないだろうし。もうひとつ、天道が不遜な態度なのはいいのだけど、そろそろワームと戦う根っこの部分が見えてこないと辛いかも。別に不遜だからいけないことはないけど、今のところ芯の通った人間が見えないのが……

  ゾイドG #43。いや、話の位置づけはわかるんですが……ジーンの応接間らしきところにバスタブをしつらえて入浴してるフェルミはどう考えても変だ(笑)。フェルミなりジーンの部屋でも構わなかった気がするのだが……話自体は再びアイアンロックに焦点が合わせられ、コトナの本当の名前の意味が明かされたりと伏線が解消される回だったんですが。「ソラシティにリーオの弾丸を取りに来い」と言う天空人は、本当に取りに来られると思って言ったのかそうでないのか。そうでなくってうかうか向かったら、えらい目に逢う気が。シリアスなはずの本筋と妙な味付けを楽しむべき回なのか、今回は?
 次回はもうギルドラゴンが復活してるような……

  マイメロディ #45。柊先輩ラスボス化。そいでもってメロディタクトの再度のパワーアップ。って、「もっとも〜っとおねがい」なんですが……王道からボール半分はずしてる暴投振りがイカしてます(暴投なのかそうでないのか)。次回は歌の心を傷つけた柊先輩に、真菜がごっつ男らしい行動に出るヨカン。それは真菜のポジションでいいのか?

[必殺] うらごろしキター!

 「商売人」の次はついに「翔べ!必殺うらごろし」らしい。ついに来ましたよ?


2006年02月08日(水) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 一月目にしてはじめて知る事実!

  ムシキング の第四期EDは、「オレンジレンジのパクリ!」と一部で騒がれたことのある、「ハレンチパンチ」でした。 証拠 。プロモーション(?)映像の印象が矢鱈と(愉快な意味で)強烈だったんですが、一ヶ月聞き続けて全然気づかなかった……

  ノエイン #17「マヨイ」。ノエインによりシャングリラに連れ去られて以来、ハルカはシャングリラ人の姿を身の回りに見るようになっていた。そんな日常へのゆるやかな侵食が進みつつも、ハルカたちはアイの両親が入籍時にできなかった結婚式をやるという話題で盛り上がる。特にユウは片付けの際に見つけた古いビデオカメラに強く興味を持ち、カメラ係をすることに。ラクリマでは竜騎兵のリーダー・クイナがラクリマに見切りをつけ、コサギに共に別の時空へ逃げようと誘う。女として愛を告白されたコサギは、承諾する代わりに最後にカラスとの決着を付けさせてくれと条件を出す。
 結婚式という目出度いイベントの直前だというのに、周囲に見えるシャングリラ人の姿のこともあり、不穏な空気を漂わす。彼ら自体は何かしてくるわけではないのだが……ユウはビデオカメラにこれまでの何にも見せなかった強い興味を示す。「やりたいこと」に結びつくのだろうか?
 クイナはついにラクリマへの叛意を露にし、コサギはクイナの告白に承諾の返事をしつつ、死ぬ覚悟でカラスに戦いを挑む。クイナにもらった口紅をコサギが、カラスと戦う時につけてたってのは……意図はいくつか推測できるけど、やっぱ「最期に」見せたかった相手はカラス、ってことなんだろうな。結局カラスは殺気をカラスに向け切れないコサギとの戦いを拒否。コサギは、確実な消滅を知っているカラスの、自分の存在と引き換えでなそうとしていることを見届けるために、ラクリマを離脱する。あ、また抜け忍だ、とか思った自分、ダメすぎ。
 そんな本筋の脇で、ハルカを逃がした罪で選民から一般人の身分に落とされたアマミク=ラクリマの長谷部アイと、現実世界のアイとイサミのやりとりの対比が美しくも悲しい。また、量子テレポート通信の実用化も内田ら絶臨の報告を待たずに作業に移りだす。破滅を避ける術とハルカとの関わりは?

  よみがえる空 #5。一宏(内田)は訓練の際指示通りに出来ず、自分に足りないものを感じ壁にぶつかる。その一端を掴むきっかけになるのは、山岳救助訓練でのトラブルに見舞われたときだった……
 う〜ん、見ていてちと大き目のつまづく岩が、いくつか。いや、いくらかはあえて目をつぶることにしてる(というか、まあこんな感じになるだろうという予測の下に見ている)のだけど、今回それとは違う部分が……ちょっと定番のストーリーの組み方にこだわりすぎたんではないかと思える。空自とか航空機の知識ナシに、あからさまに変と思える部分だったので、こういうのは今後気をつけてもらいたいなと。今回一宏の経験が、この後の話に上手くリンクするといいのだけど。


2006年02月09日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] 理解の問題、だと思う。

  finalventの日記 さん経由で 【山形浩生】ライブドアの何がいけなかったの?IT-PLUS )。ライブドア報道で「株分割が云々」というのを聞くたびに感じていたもやもやが晴れた気分。 でも、株式市場で、バカが金を吸い上げられるのは悪いことか? みんなそういうもんだという理解の上に参加してるんじゃないの? 何がいけないの? これに尽きるかと。

  批判、中傷の手紙を公開 イラク人質事件の今井さん共同 )。う〜ん、中傷の的になってるのは大変ですね、なのですが、ブログのタイトル(「向き合いの中から生まれるもの、それは対話」)の割に、世間との対話が出来ていないような……折り合いと言ってもいいかもしれない。自分の主張を理解してほしいってのは比較的一般的な感情だけども、自分の文脈と受け取り手の持つ文脈が一致すると考えるべきではない。対話に自分の文脈を用いることを強要するなら、結局文脈の交換拒否というディスコミュニケーションに見える。まあ、「会話が通じてない」って状態に近いかと。何か空回り感が……

  伊福部昭氏、死去朝日 )。なにをかいわんや。謹んでお悔やみ申し上げます。

[マンガ][アニメ] 昨日(一昨日?)のノエインで何が怖いかって

 にこやかにいいお母さんをしているユウの母親が……笑顔の裏に何か隠れてそうで、サイコ入ってた時より怖いんですけど……あの笑顔のままで刺されそう。

 漫画ゴラク連載中の「喰いしん坊」、医療漫画でもないのに「幽門」なんて単語が出てくるとはちと意外でしたわ。普通聞きなれない単語と思うけど、胃の入り口にあたるのが噴門、出口にあたるのが幽門と名づけられている。幽門側は結構平滑筋が厚くなっており、胃の中に入った食べ物をまず胃の中で細かく粉砕するために幽門は閉じた状態で胃液の分泌と胃の蠕動運動が行われる。その後十分に食べ物がこなれると、反射により幽門が開き、十二指腸に送られる。つまり、胃の中いっぱいだった食べ物が十二指腸に送られて隙間が出来た、ってことなんですな。言ってしまうと「なんだそんなことか」な話。良く噛むとそれだけこなれるのが早いわけで、一見無駄に見えてもある程度の長期戦・大量の大喰いになると重要になるってこと。一見バカ漫画に見えて、結構ツボは押さえてるなぁ。

  舞-乙HiME #17。クーデターで政変で裏切りで都落ちで出生の秘密で大変ですよ! な回。クーデターが「無茶すぎ!」ってのはそういうものだとしても、仲間割れの原因が切れやすい十代過ぎるような。刺激的ではあるが、丁寧ではないなぁ……

  COMIC REX 三月号に載ってた「黒柾志西」氏って、「べんじゃみん」氏だよなぁ……


2006年02月10日(金) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 練馬大根#5とかしまし#5

  練馬大根ブラザーズ #5「俺のを転がせNo.1!」。「どこが」ってのはうまく言えないんですが、微妙に神がかってました……#1,2の時のような際ドメのネタってことでもなく(まあ、それでもヤバメのネタなんですが)テコ入れの何かがあったわけでも、これまでより作画動画がずば抜けてたってわけじゃないんですが、異様なテンポの良さ。フランダースの犬ネタが元ネタ依存が強いだろうってくらいで、他には特に文句がない。
 要素要素を挙げてけば、細かいのが挙げられるんです。新キャラのユキカは最初と最後に絡ませるだけで本筋には絡ませず、これまで築いたNDBの活躍のテンポを崩さなかったこと(それでいてユキカとNDBの関係をしっかり構築させてる)、曲を「この曲は誰それの」と決めるようなことをせず、同じ曲を使ってるんだけど歌わせるキャラ(の立場、状況)を変えてること、最後はお金お金ばかりじゃない、NDBなりの信義を見せてることとか……他にも歌を場面転換と同時に矢継ぎ早に出し、状況説明と舞台との引き込みを強力に行ってたりとか。「どれ」が決定的ってのはないのだけど、トータルだとこれまで引っかかってた部分をクリアし、テンポ良く見せていくのに貢献してる。「これ!」って明確なポイントがあるものが取り上げやすくってバランスの良さで作り上げられたものってのは語りにくいんだけど、こういうのこそを褒めなきゃいけないでしょ、と思うので褒める。今後もユキカの取り扱いはなかなか大変だと思うけど。

  かしまし #5「やす菜の目に映るもの」。やす菜が男性の個体識別ができない不思議な認知障害であることが明かされ、はずむはそんなやす菜を受け入れよう、と決意する。しかし二人のキスする現場を、とまりが目撃して……というわけで#1冒頭の場面へ。一種の難病もの、ってことだよな。やす菜が、ではなくはずむが、ということ。設定的には無理やりが多いけど、単純に難病ものに置き換えられるってことはなく、この設定だから描かれる関係ってのがある。事に至るやす菜の必然性、はずむの必然性が描かれる。相手しかいない自分しかいない、という恋愛と同情の判別ができない感情も、また未成熟な多感な時期ってことか。
 月並子先生や曽呂明日太、宇宙仁、ジャン=プゥははっきり言ってしまえばいかにもあかほり作品的なウザキャラなんだけど、一定以上はでしゃばらないし、位置づけがはっきりしてるので溶け込んでる。「数打ちゃ」って面もないではないけど、あかほり氏のパートナーとタッグを組む手腕は認めざるを得ないよなぁ。(だけってことはないけど)

[その他] ちと情けない話

 ここんとこ /.J のモデレート権限が頻繁に回ってくる……半月で三回くらい。なんなんだろなぁ。

 ヲイラの私生活も情けないんだけど、そういうことではない話。 韓国から日本への90日以内の旅行にはビザが不要になるという話朝日 )。これ、日本の報道では触れられてないけど 朝鮮日報ハングル版 では、決定までの内情にちょっとだけ触れている( exciteのweb翻訳 ででも翻訳して読んでください)。機械翻訳なので変な文章ですが、わざと直さずにそのままコピペします。「 まず日本は独島と教科書問題, 小泉純一郎日本総理の靖国神社参拜などで悪くなった私たちとの関係を解くために今度措置を取ったように見える. 日本警察など法務政府は去る 1月までも完全免除に否定的だったと言う. 1年ずつ免除措置を延ばす現行方式で何年間もう見守らなければならないという立場を立て通したことと伝わった.」。つまり、警察と法務省は治安への影響が未知数であることから慎重な立場を表明してたのですが、政府が押し切った、ってことですね。どちらの判断が妥当かはこのニュースだけでは判断できませんが(でも外国人犯罪者対策は取ってるの?)、情けないのは日本のマスコミ、って話で。無論、韓国の報道機関は日本の報道機関より日本の行政機関との関係性が薄いってのはあるし、別に韓国を卑下してるわけじゃないんですが、この報道に関する限りは日本の報道は韓国の報道に劣っているわけで。マスコミはことあるごとに「権力の監視」を唱えてますが「できてないじゃん!」ってことですね。別に「ジャーナリスト宣言」とか言ってる朝日新聞がとかいう話じゃなく、日本の主要マスコミ全般の話。


2006年02月12日() 旧暦 [n年日記]

[特撮][アニメ] 土曜日の

  それゆけ!徹之進 #6。順当にバレンタインネタ。ちゃんと「犬にチョコを食べさせてはいけない」と言っている(中毒を起こすことがあるため)。もっとも犬用のチョコ(ホワイトチョコだけど)もあったと思ったけど。
 しかしこのアニメ、本当に黒金一家以外、悪人が出ないなぁ……ぬるいと言えばぬるいんだけど、校長先生がおちゃめで天然気味だったり、ゲイリーがちょこっと再登場してたり、ライバル(ってより一方的にライバル視してる)の黒金麗華もかわいげがあったり、キャラを大事にしようというところが見えてそこは相変わらず好感。

  ウルトラマンマックス #33「ようこそ地球へ 前編」。バルタン星人登場。今回のバルタン星人は二派に分かれてて穏健派と過激派がおり、穏健派のタイニーバルタンが地球へ危機を知らせに来、過激派のダークバルタンがタイニーバルタンの抹殺と地球征服をしようとする。で、タイニーバルタンは本体は小さいんだけど、変身して人間の女の子に。特殊能力を使う際に呪文を唱えたり、21世紀はバルタン星人も魔法少女ですか……ネタとしては笑えなくもないが、バルタンをマスコットにしようって意図も透けて見えて、ちょっとしらけもする。タイニーバルタンが自分の正体を隠したまま騒ぎを起こし牽強付会に侵略者の危機を説得しようとするのもイマイチ意図と意味が不明。

[特撮][アニメ] 日曜の

  エウレカセブン #42「スターダンサー」。ノルブとサクヤが開いたグレートウォールへの道を突破しようとするエウレカとレントン、それを全力で阻もうとするデューイ。ホランドたちの決死のサポートにより、ついにグレートウォールの向こう側「ゾーン」に到達する。
 って、いきなり「日本」ですか! これはイミテーションの地球なのか、それとも本当の地球なのか。本物だとすると、過去が現在か未来か。製作者が意図的に自分たちの「青春」を盛り込んでいる番組なので、やはり製作者の青春の事物が関与してくるんだろうか?

  マジレンジャー 最終回。予定調和的なところは強いのだけど、インフェルシアでのクーデターって大ドンデンが来たのは本当に意表を突かれた。ン・マ様がかなり弱体化したのとヴァンキュリアの裏切り及び反則気味な特殊能力とか、強引といえば強引だけど(まあ、ヴァンキュリア(=ナイとメア)裏切りの伏線自体はちょっと張られてた)、王道的な締めの中で家族の絆の力が世界を変えていく、というのをこういう形で示したのは評価したい。スフィンクスも生きてたしな!

  仮面ライダーカブト #3。今回で天道、加賀美、ZECTの関係がこれでほぼ固まったか? 探偵小説の名探偵と警察みたいな印象。つか、「世の中には迷惑をかける人間と迷惑をかけられる人間の二種類しかいない」とすると、あきらかに迷惑をかけられる人間の加賀美は、毎週天道に振り回されるのか。哀れ。
 今回も戦闘シーンは「らしい」超高速の戦闘を繰り広げてましたが、これだけ力入れてると、息切れするんじゃないかという心配も。また、ワームは変身した人間の外見だけではなく記憶もコピーしていることも判明する。そういった部分とは別に、登場人物のドラマの部分では加賀美がワームを憎む理由の一端が垣間見える。「りょう」という人物が関係しているらしいが、次週、早速それについてのエピソードらしい。天道が加賀美に決断を迫っていたけど、どういう状況だ?

  ゾイドG #44「離陸」。ルージたちはギルドラゴン復活のためにコトナの故郷であるアイアンロックへと向かう。すでに街は完全にディガルドに制圧され、コトナの知ってる人たちもほとんど処刑された後だった。姉のコトナにわだかまりを抱きつつもディガルドへの復讐のために手を貸すリンナの強力を得て、ついにギルドラゴンが復活する。
 ロンが「いくつもの段階を経なければならない」と言ってたので、ギルドラゴンが意外とあっさり復活した印象。でも、おもちゃ的な造型なんだけど、動きとかで巨大感が出てる。離陸のシーンで本当に山よりでかくなってたのはやりすぎかな、と思わないでもないですが……ついに離陸したギルをラプターグイ部隊が襲い来るシーンとか、3DCG部分、いつもいい仕事してます。
 エンディングも残り十話をとっくに切っているのに新ED。今回もレ・ミィ&コトナのキャラソン。動作画は、製作体制がけっこうかつかつであろうことを反映してかあらっぽいけど、習作アニメーション的なイキオイがある。「電車男」のOPよりいい仕事だろう。これまでのゲストキャラ大集合なのは前EDからの流れで。まさか荒法師ディンガやムラサメライガーに乗りたがってた村の子供たちまで出てくるとは……

  マイメロ #46「一発なぐれたらイイナ」。クロミの黒幕が柊であり、自分に近づいてきたのも打算だと知ってショックを受けた歌。家族や友人たちはそんな彼女を慰めようとする。
 慰め方がそれぞれのキャラクターらしい。で、タイトルのような慰め方がふさわしいキャラクターって言うと、真菜と小暮。歌のために、今まで一発もパンチを当てることのできなかった柊を殴りに行く。けど、どちらかというとマイメロと歌の絆の再確認の方がメインだったかな? 歌がみんなとの、そしてマイメロとの絆を再確認して立ち直っていく話だった。この辺、夢の扉を開いたのがまたまたマイメロ大好きの白山くんであることまできちんと関連してくる。この配置の見事さはいつもうなるなぁ。
 で、来週はいきなりマイメロ逮捕ですか?

[その他] 確かに斜め上だ。

  [俺]おれせん。 さんより 【韓国】理由のない反日はもうやめにしないかmumurブルログ )。え〜、確かに斜め上でした。まずそれが前提なのね。(笑) 「なんでそれを前提に考えるのか」ってことを考えてないあたりがいい感じに狂ってます。
 ちなみにceltsは、「セルツ」でも「ケルツ」でも間違ってないですが、日本じゃ「ケルツ」の方が意味が通りやすいかなぁ……

 テレビでCASSERNやってたので見たのだけど、確かにこれは酷い(笑)。どうしてこうなったのかは幾分かはわかるのだけど、いくらかはわからない。その考察はまずは置いておくとして、気になったのは戦争とか独裁国家の描き方。パロディのパロディの更にパロディを見てる気になる。CASSERNで顕著だったけど、別にこの映画に限ったことではない。特にアニメとかに顕著だ。これってたぶん、我々の世代は「戦争のパロディ」や「『戦争のパロディ』のパロディ」を見て、それが「本当の戦争」と思ってしまってるところがあるってことなんだろうなぁ。少なくとも「本物の戦争のなにがしかが反映されてる」と。どこに反映されてるか、どう反映されてるかをちゃんと分析するということはほとんどやらないだろう。
 それに無自覚だと違和感を抱かない。抱いても何が変なのか、具体的にわからない。所詮我々の世代で「戦争を体験しろ」ったって無茶なのだけど(体験せざるを得なくなっても困る)、ちゃんと調べ、考えれば幾分かはましになるんじゃないだろうか。たぶん。


2006年02月13日(月) 旧暦 [n年日記]

[特撮] なにその不思議生物?

  マジレンジャーの冥府十神スレ ってのがあったので覗いてみるとスフィンクスの人気が微妙に高い。でも付随する単語を見てみると「委員長」「メガネ」「ネコ耳」「ツンデレ」「八重歯」……あ〜、確かに一応全部当てはまってるけどさ。単語だけ拾ってみるとどう考えても「なにその謎の萌え生物?」。
 実物は こんなの

[読書] ファイナルシーカー レスキューウィングス/小川一水

 バンダイビジュアルとメディアファクトリーが共同で行っている、自衛隊小松基地航空救難団を舞台にした「レスキューウィングス」シリーズの小説。シリーズって言っても小松航空救難団が舞台という以外、アニメ、コミック、小説に共通点はない。特にこの小説の場合、他の二作と違い主人公はヘリパイロットではない。
 幼い頃、海難事故に遭遇した時に取り憑いた幽霊「灯」によって救難隊員としての道を歩まされた高巣英治。「灯」の能力によって驚異的な要救助者発見率を誇るが、人命のかかった救助という仕事の重さと、本質的には戦うために存在する「自衛隊」という組織と人命救助との二律背反に翻弄される。
 救助の話ってより、半分くらい「自衛隊という組織」の話になっちゃってるんですが、ちょっと気になったのは最後に出てくる中国の潜水艦と乗組員の描写かな。あれはどっちかというと北朝鮮の組織っぽく描かれているが、当たり前だけど北朝鮮と中国はまったく違う。国籍が違うってだけじゃなく、置かれている内政・外交の状況がまるで異なっており、「これはありえないな」とちょっと思ってしまった。台湾と中国海軍、中国海軍と自衛隊のあれこれについては、気になる話も小耳に挟んでまして……
 まあそれはさておいて、デティールの描写は小川氏らしい取材の賜物。詳しい方に言わせれば違ってる部分はそれでもあるのでしょうが、私の素人目には救難隊員の立場を十分演出している。
 ただ、誰の話だったのかというと、英治ではなく「灯」の話だったかな、と感じる。ってのも自衛隊の組織と人命救助の二律背反の比重が大きかったように見え、よりその葛藤が大きかったのは灯の方だからだ。特に領海に侵入して座礁した中国潜水艦乗組員の救助ということになると、どうしたってそういう話になる。その意味で「半分くらい救助ではなく自衛隊という組織の話」ということだ。
 その上で描かれる作者の「軍隊」「自衛隊」のイメージってのはおそらくかなり世間一般的なものだと思うけども、実際はもうちょっと政治とか外交とかとからんだ、複雑な有機体なはずなんですよね。背景となる外交もいろいろアレなことがあるし。読んでてその辺の自分の認識とのギャップで妙に歯がゆくもあったんですが、正面から「自衛隊という組織」と四つに組もうという姿勢が見えて、清々しい読後感につながっている。
 それと航空機の救助隊と幽霊という組み合わせだと、映画「 オールウェイズ 」を連想する。あれも幽霊が主役だった。まあ、テーマとか展開とかは関係ないんだけど。
 シリーズにできる設定だけど、たぶんシリーズものにはならないだろうなぁ……

[その他] パロディのパロディ、さらにそのまたパロディ

 昨日CASSHERNの件で触れた「パロディのパロディ」って話を補足。
 昨日は戦争や独裁体制の話をしたんでまずはその例で行くけど、作り手がどういう体験をしたか、ってところなんですよね。たとえば「喜びも悲しみも幾年月」とかの場合、木下恵介監督は実際に徴兵され戦場に行っている。「独立愚連隊」などの岡本喜八監督も、徴兵されている。もっとも岡本監督は士官学校に在籍中に終戦を迎えているので、実戦経験自体はないはずだ。宮崎駿氏と富野由悠季氏は同い年(1941年生まれ)で、幼い頃を戦時下ですごした。
 つまり、CASSHERNのオリジナルである「新造人間キャシャーン」なんかは、戦中に子供だった人たちや戦後すぐに生まれた人たちが作ってる。CASSHERNと比べるとオリジナルの方が戦時下のぎすぎすした空気が感じられるのはそのせいもあるだろう。また、この世代は戦時下に大人だった人たちの作ったものを見て育っていることもある。
 で、これから「戦争」という言葉だけでイメージして、その次の世代が作るとどうなってしまうか、というのがCASSHERNにはよく反映されている。紀里谷監督は1968年生まれなので、明らかに「戦争を知らない世代」だ。戦争を知らない世代というのは間違いか。多くが軍事的衝突や緊張が伝達しにくい空気の中で育っており、ほとんどがテレビの中の出来事として戦争を認識している世代だ。その中で伝えられたフィクションとノンフィクションがごっちゃになった戦争観を、CASSHERNは反映している。
 CASSHERNだけでなく、ガンダムの影響で作られたいわゆる「リアルロボットもの」の系譜を見てもそういった推移が顕著。これが「パロディのパロディ」と言った理由。
 別に「だから戦争とか平和主義は云々」って話をしようってんじゃありません。
 だって同じことは時代劇とかでも説明できます。どれくらい江戸の雰囲気が残った中で育った人が作ったか、作った人が何を見て育ったか。時代劇に要求されるものの変化とかもありますが、こういった要素は非常に大きい、ということ。
 無論、「実際に体験した人じゃなきゃダメだ」ってことでもないです。実際体験してたってダメなものしか作れない人もいるし、体験せずとも調べ、考察していくアプローチで消化して作品に反映していく人もいる。だから「作り手自身の素養が大きい」ってことでもあるんだけども、その素養に「世代」ってのもその人が何に触れたかという点で無視できない要素をなす。それだけの話。
 CASSHERNを見て「ダメダメ」と切ってしまうこと自体は簡単だけども、ダメなところがそういうふうにダメなのには理由があるという話でもある。

  信頼と誇りある教育復活掲げる 「都教連」が発足東京新聞 )。この人たちはこの人たちで言ってることがおかしい。


2006年02月14日(火) 旧暦 [n年日記]

[その他] 微妙にアクセスが少ないと思ったら

 はてなアンテナが更新を認識してないので、そっちから来る人が減ってるみたい。だからってどうもしやしませんが。

  麻生外相発言:「誠実さも賢明さもうかがえぬ」米紙が批判毎日 )、 NYタイムズ、靖国参拝批判など渡辺読売主筆紹介記事読売 )。なんだかNYタイムズが日本批判に精を出してます。
 「NYタイムズ」「日本批判」と続くと、自動的に「大西哲光記者か!」と出力がポップアップするようになってますが、今回、後者の記事は ドンピシャ ですが、 前者 は社説ということで違う模様。いずれにしても大西記者、署名記事の検索結果見てると日本たたきと韓国北朝鮮ニュースばかりってのはかなり異様な感じだ……何が彼をそこまでさせるのかが非常に気になります。
 社説については「 ただし、社説は、南京事件の市民の犠牲者を中国側が主張している「数十万人」としたり、中国潜水艦の領海侵犯事件などがありながら「中国が最近、日本に脅威を与えたような記録はない」と指摘するなど、中国寄りの論評となっている。」と毎日新聞にすらバッサリ切られています。NYタイムズ、なにをやりたいんだか。

[アニメ] よみがえる空#6とタクティカルロア#6

  よみがえる空 #6。OPがさしかえで「ひょっこりひょうたん島」になってるのはちとびっくり。話によると「ひょうたん島」は死後の世界のユートピアの話だという裏設定があったんだそうで。でもこれが明かされたのはここ数年のことなので、葬儀のタイミング(1993年)では当然知らなかったはず。
 訓練ばかりで手ごたえを感じることの出来ない一宏の描写をメインに、不本意に戦闘機乗りから転属させられた本郷三佐の過去が最後に起こったレーダーロストを絡めて描かれるのだろう。バードストライクによる事故で同僚を失い、また自分も転属をさせられた本郷だけど、当初強固に転属に反抗してたのは意外か。そのバックボーンと救難ヘリの仕事に意義を見出す過程が、一宏への乱暴とも思える指導の仕方と絡めて描かれればいいのだけど。技能的なこととか心構えの部分とかはともかく、飲み会への参加を強制してるってのは、ぱっと見意味がわからないものなぁ……指導の方法論というのは人それぞれであるので、横暴に思えても筋が通っているならかまわないです。

  タクティカルロア #6。観艦式閲覧に来日した外国の副大統領の命を狙う テロリスト姉妹と護衛任務に就いたパスカルメイジの攻防。兵器の無茶さ具合とかは、まあスーパーロボットみたいなものだと割り切りましょう。そう見てみる限りでは、結構緊張感のある戦闘になっている。(特に「かもめ」は哨戒機で武装がない設定になってるのでこういう無茶をしないと厳しいんでしょう)
 で、終わりは一転視聴者サービスに……「なんで女ばっかの護衛艦にしたか」というコンセプトをてらいもなく実行してます。コールマンの艦長との、本来男らしいはずのやり取りがかなーり浮いてますが、気にしません。(あのおっさん、本気で軽蔑してたわけじゃなく単にもともと口が悪いだけか) クルーとか副大統領とか、全体的に年齢が不自然だろうとかそんなレベルの高い娘ばっかなわけはないだろうとかは、男らしくいいわけもせずに開き直ってます。ある意味え らいです。その元の「少女と兵器」というコンセプトの必然性はどうだ、とか考え始めるとまだ頭がとっちらかるのでしばらくそれは脇に置いておきますが。まだ「この番組はどういう番組か」という自分なりのくくり方ができない。
 しかし、テロリスト姉妹の無意味に発情したようなくねり方とか絡み方とか、副長の体型とか、本当にスタッフは助平だなぁ……


2006年02月15日(水) 旧暦 [n年日記]

[その他] サムライもアフロの時代か

  自費出版漫画「アフロサムライ」、いきなり全米TVへ読売 )。アフロとサムライかよ。アメリカ人ベタベタだな! ってのは置いといて(あ、作者は日本人です)、かなり特殊な事例、ってなるのかなぁ。ひょっとしたらこれからこういう形態も増えてくのかもしれませんが。検索したら 英語サイト が見つかりましたが、このプロジェクトの管理するサイトでしょうかね? 主演がサミュエル・L・ジャクソンって、体型的にどうかなぁ……しかし、去年にすでに発表されてたニュースなのか。いまさらなんだけど、私も初めて知った(笑)。
 しかし、「南極物語」も ディズニーがリメイク するし( 英語サイト )、米国映画業界のネタの枯渇、深刻なんだなぁ。(イマジネーションの枯渇というより制作費が高騰しすぎてリスクの計算がしづらいオリジナル企画が通過しにくくなってるんでしょうが)

 それにしても今日はあったかかったなぁ。

[アニメ] ノエイン#18とムシキング#46

  ノエイン #18「ワルイユメ」。ハルカは悪夢を見る。友人たちがハルカのことを覚えていないという夢だった。ノエインに自分の存在の不確実さを示唆されたハルカは、不安からアルバムをひっくり返している途中で幼い頃の自分が映っているはずの古いビデオテープを見つける。どうにかして見ようと友人たちを巻き込んで8ミリのデッキ探しに奔走する。
 一方竜騎兵最後の一人になったクイナは、密かに通じていたノエインにも見切りをつけられる。崩壊するラクリマからシャングリラへ逃れようと、挽回をあせるクイナは、ハルカを確保しようと現実世界へと降下する。そんなとき、自らハルカを手に入れようとするノエインがシャングリラの遊撃艇を引き連れて現実世界へと現れた。
 ハルカはみんなが自分のことを忘れてる悪夢を見るが、これって設定的にありうる展開なんだよなぁ……観測者により世界が確定するので、「ハルカがいなかったはずの世界」になる可能性もある。8ミリに映ってるものはなんなんだろう。
 クイナ、無惨。どのくらい無惨かというと「むーざんむーざん」と歌いたくなるくらい。クイナがラクリマからシャングリラへと逃げたいのは、単に生き延びたいってわけじゃなく、ラクリマにある自分の不幸そのものから逃げたかったのか。しかし役に立たないとあっさりノエインに見捨てられる。愛を告げたコサギにも裏切られ、ノエインにもう一度すがりつこうとハルカ確保へ。コードを切り離したカラスを一度は圧倒するけど、それも束の間。ハルカを守ろうとするユウとリンクし、存在の力を与えられたカラスに返り討ちに。そのうち自ら乗り込んできたノエインに一蹴されてしまう。今回の切なさナンバー1。
 そのノエインはフクロウを分解したことを忘れてないハルカにより遊撃艇ごと撃退される。けど、トビからの情報を得た内田は近似世界未来であるトビたちの世界に、自分たちの世界が影響され、同じ道をたどろうとしていることに気付く。ハルカがその中心人物であることに、トビたちの話を聞き確信する。
 今回はノエインを撃退したけど世界そのものが不安定なものになってきてる中で、登場人物たちの人生ごとどうなるのか。特に記憶を失って安定していたアトリが、シャングリラの遊撃艇を見て記憶を取り戻してるみたいなのでどうなるのか……

  ムシキング #46は、チビキング=ムシキングが明らかになる前段階か? 閉鎖空間で突然ムシキングが現れたこと、ムシキングが現れるときにはいつもチビがいないことでポポはチビキングとチビの関係を疑いだす。次回はデュークがムシキングそのものを封じる作戦に出るらしい。


2006年02月16日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] 夢の中で

 こんな夢を見た。と黒澤明の「夢」のモノローグを真似しても大した夢を見たわけじゃなく、夢の中で眠くて眠くて寝てしまうという夢を見ただけなんだけど。夢の中での睡眠では夢を見なかった。夢の中で目が覚めると、いつの間にか椅子を並べてその上に横になってて、「いいから帰れ」とか言われてしまった。寝てるのに眠いってのも変な感覚だったが、そんなに昼の眠気が印象が強かったんだろうか?

  「中国、最大の潜在敵」 日米同盟、離反図る 米下院委指摘産経 社説)。まあ、米国にもいろんな勢力がある、ってだけの話と言える。じゃ、どんな勢力があってこの発言とはどうつながる? となるとわかりません。ごめんなさい。

 日記のアクセスログに残ってた検索ワードをたどってたら、 ラピュタ阿佐ヶ谷 メイルトレイン というメルマガを見つける。で、そこの 2000/03/09号 [vol.3] に岡本喜八監督インタビューがあった。( 2000/02/24号 [vol.1] から始まっている連続企画です)
 その中に「監督の自作品ベスト5は?」という質問で以下のような返事が。
それは好きか嫌いかで……。順不同で言うと、意外とね、「血と砂」は入る ね。それに「肉弾」、「江分利」、「愚連隊西へ」。
 あと一本はなかなか定まらないようで、それは記事をどうぞ。「江分利」は見たことないので判断できないけど、やはり「血と砂」と「愚連隊西へ」は入るのだなぁ。「肉弾」は人によって変わりそうだけど、「好きか嫌いで……」ということなので、わかる気もする。

  小泉首相訪問が日本人救出したパイロットの友情裂くことに! 本紙が仲裁し誤解解消へ(Milliyet紙)News from the Middle East )。このニュースサイト、東京外語大にあるんですよね。ちとびっくりした。
 それはそうと、小泉首相がトルコ訪問の際にイランイラク戦争時の邦人救出に謝辞を述べたのがパイロットの方だけだったことから、救出に関わられた他のスタッフとの仲がこじれたらしい。小泉首相が見たドキュメンタリーって、やっぱ「プロジェクトX」だったのかな? パイロットの方のショートインタビューは、「世界不思議発見」のエルトゥールル号の回でも放映されましたが。こういうので切り落とされてる事実って、関係者を傷つけることがあるのだなぁ。自戒も込めて。

[アニメ] ガンパレードオーケストラ#17

  ガンパレードオーケストラ #17。「緑の章」終了。う〜ん、ちとこの締め方は……自分が求めてるものと違ったってだけなのだろうけど、「その展開はないだろう」と思わず。自分ならこういう展開にするのに、と考えたものとのギャップを考えると、やはりスタッフの求めたものと私の求めたものが違っただけなのだろう、としか言えない。詰まるところ、感傷の差し挟む余地のない戦争の戦況と感傷との間で、他の大事なものを見捨てて感傷に殉じるのではなく、他の大事なもののために感傷と別れを告げるところが見たかったのだ。それはスタッフの求めるところではなかったのだろう。しかし、スタッフの求めたものって? と考えていくと……詰まるところ、究極的には何を描きたかったんだ?


2006年02月17日(金) 旧暦 [n年日記]

[その他] Monkey Magic

  Monkey magic casts spell in AsiaBBC )。「Monkeyの魔法がアジアを魅了する」ってBBCの記事なんですが、現在 フジテレビ系で放送中のドラマ「西遊記」 のアジア向け展開が順調に進んでるというニュース。それだけだと「ふーん」なんですが、ぱっと見、載っている写真が今やってるフジテレビのドラマではなく1978年の日本テレビ製作の「西遊記」の堺正章演じる孫悟空であることに一瞬「?」となる。
 前にもちょっと触れたけど、日本テレビの「西遊記」は、日本で放送の後、わりとすぐにイギリスやオーストラリアでも放送され人気を博したらしい(英題は「Monkey」)。どの程度かっていうと、現在でも海外ファンサイトが複数存在し( Masaaki Sakaiでぐぐる と出てくる)、日本では発売されていないテレビシリーズDVDも何故かイギリスでは発売されているといった具合。それ以前に「西遊記」がイギリスで知られていたのか(今知られているのかも)不明だが、どうも今回のドラマはこの「堺版西遊記」のリメイクという認識のようだ。まあ、確かにあれのインパクトは強すぎた。「美しい青年僧」として夏目雅子がキャストされたけど、それ以来三蔵役は女性でないといけない、みたいな感じになってしまっており、今回のフジテレビ版も結局それを踏襲している。こないだちらと見たけど、番組自体は個人的にはちとどうかと思いましたが……セットやSFXが安っぽいのは昔のもそうだし、私は「翔べ!必殺うらごろし」なんてよろこんで見ている人間なので、そういうところは問題にしないのですが……
 記事の方に話は戻って、「(堺版)『西遊記』純血主義者は『新訳』に失望するかもしれない」として、その理由を以下に記している。
The opening scene of each old episode that retold the legend of his birth from a stone egg on a mountain has been dropped.

The scene where Monkey achieves immortality by gorging himself on 9,000-year-old peaches will also not be included.
訳:山頂で石の卵から生まれたという伝説が繰り返し語られた、旧作各話の冒頭シーンは削除された。
9000年の年を経た桃の実をむさぼり食うことによりMonkey(孫悟空)が不死を得る場面も、含まれないだろう。
 イギリス人(てか、BBC)にとっては西遊記はやっぱり堺正章版西遊記のようで。
 どうせなら単なる縮小再生産みたいなことやるより「悟空道」でもドラマ化すればいいのに *1 、ってそもそもテレビじゃ放映できないか……と書いててはじめて気がついた。「悟空道」って「極道」とかけてたのか……


  ハリウッド化して欲しいマンガはコレっ!オリコン )。男性は1位「ジョジョ」、2位「ドラゴンボール」、女性は1位「DEATH NOTE」、2位「ドラゴンボール」だそうで。両方とも二位はドラゴンボールってのはやはり強いのはさておき、コメントを見ると「ジョジョ」はスタンド云々ってのがあるので、もっぱら第三部以降が想定されてるのだろう。でも、映画一本として収まるのは第一部くらいだろうに……「DEATH NOTE」もそのままは難しいなぁ。
*1: あれも堺版「西遊記」の強い影響下にあることは承知の上です。

[アニメ] 練馬大根ブラザーズ#6とかしまし#6

  練馬大根ブラザーズ #6「俺のウラウラうらない」。今回からOPが本編の使いまわし映像ではなくなった。前のも結構好きだったんだけどなぁ。今回の相手は巷で評判の占い師「極つぶしほそよ」。でも実はいい加減な占いで、信者を騙して高額で壷を買わせる悪人なのはお約束。って、モデルまんまわかりやすすぎ……いや、これまでのもそうなんですが。って声、坂本千夏ですか……うひゃあ。マコがイチローに(一方的に)恋慕していたりとか、ユキカは情報を流すふりをしながらNDBを逮捕しようとするとか、レギュラーの関係はほぼこれで固定? ユキカもこういう絡ませ方だとでしゃばった感じはしないかも。でもラストは結局被害者が現金つかみ取りでNDBの取り分はなし、ってのは、さすがにワンパターンかなぁ。
 パンダがますます謎キャラになってきたり、そろそろレンタル屋のおやじが普通のダンスじゃ満足しなくなったりとキャラもエスカレートしてきてて楽しい。

  かしまし #6「お嫁さんとお婿さん」。話の筋自体は定番で新味を感じるところもないけど、やはりやす菜のずるさが目を引く。かならずしも悪い意味とは限らず。はずむとやす菜のキスを目撃し、逃げるようにその場を立ち去ったとまり。やす菜はそれをおいかけようとするはずむの腕を掴む。で、言う台詞が「行かないで」じゃなく、「受け止めてくれてありがとう」。
 はずむが単純だからこれ以上の応酬はないけど、やっぱずるい台詞だよね。弱いからずるくなって、ずるさはある意味強さでもある。
 一方、はずむをはさんで今回やす菜と真っ向対立する態度を決めたとまりは、真正面から向かおうとする強さ。同時にそれゆえに正面からぶつかることを恐れる弱さも抱えてはいる。主人公よりやはりこの二人がメインだなぁ。


2006年02月19日() 旧暦 [n年日記]

[その他] サボリ宣言

 すいません、今日は妙に疲れがたまってて(実際、ほとんど全日死んでた)、ここの更新まで手が回らないので今日はサボリます……
 とりあえず ボウケンジャー は巨大ロボの武器がスコップとピッケルなのが笑った。いやいや、あのスコップはきっと塹壕戦用にヘリをするどく研いであるのですよ。最終的には定番武器の剣になるのがむしろ残念。
 ウルトラジャンプの「SBR」はリンゴォ・ロードアゲイン編が終了。週刊ペースではもう難しくなっていた濃密な頭脳戦が完全復活か? 久々に純粋にストレートにカッコイイ敵だったなぁ。
 マイメロは予告の衝撃とかに比べて、かなりグダグダな内容。う〜ん、ちと今回はひどかった。


2006年02月20日(月) 旧暦 [n年日記]

[その他] 雨の降る日は調子が悪い

 昨日に引き続き調子が悪い。熱は出てない。職場に出てしばらくしたらなんとかエンジンがかかってきたのでどうにか働ける。しかし、終業近くになってまた気分が……作業中もおバカなミスしちまったし。トホホ。

 週末コチラが死んでる間に H-2A九号機打ち上げ成功朝日 )。いろいろありますが良かった。システムの冗長性もこれで持たせられるし。

  米の最新鋭戦闘機F22「日本への輸出有力」 専門紙朝日 )。流石にこれはとばしの記事だと思うんだけどなぁ。う〜ん。

[アニメ][特撮] エウレカセブン#43とカブト#4とゾイドG#45

  エウレカセブン #43「ザ・サンシャイン・アンダーグラウンド」。ゾーンが「地球」そっくりだということに気付いたレントンたち。しかしどうも微妙にそれとは異なっているようでもあり……それより何をしたらいいかもわからないことでレントンとエウレカの間がぎすぎすしだす。またしばらくウダウダな展開になるのかなぁ……う〜ん。

  ボウケンジャー で昨日気付かなかったこと二つ。レギュラーの苗字は探検家の名前から取ってるっぽい。リーダーの明石暁がよくわからないが……明石大佐じゃないよなぁ。あと、敵は複数の組織が存在してるっぽい。

  仮面ライダーカブト #4。ワームはやはり擬態した相手の外見だけではなく記憶までもコピーしてしまうことが明らかに。弟とそっくりな顔、弟の記憶を持つワームを倒すことに躊躇する加賀美に対し、天道は決断を迫る。
 内面までコピーすることでホラー的な風味も出てきたか? 加賀美に厳しい選択を突きつけることで天道なりのやさしさが描かれる。優しさとはちょっと違うかな? 天道が加賀美のことを「どうでもいい奴」とは決して思っていないってことか。その結果自分の弱さにコンプレックスを持つ加賀美は、天道に対しはっきりとライバル心を抱くことに。また、カブトの正体が天道だということを、ゼクトの人間が気付きだす。まあ、あれだけ正体を隠そうとしてないんだからバレて当然ではあるわなぁ……

  ゾイドG #45「遺産」。ソラシティに到着したルージたちだが、地上の戦闘には巻き込まれたくない天空人たちの対応は冷たい。それでも約束どおりメタルZi製の弾丸はもらえることになり、ルージは昔の天空人が作ったというジェネレーターの記録を調べる。一方、ジーンは着々とソラシティ侵略に向けて準備を始める。
 ギルドラゴンを動かしたことでソウタがちょっと前みたいに自信家になってきたか? 地上の戦火をよそに高みから平穏をむさぼる天空人たちが描かれるが、ルージも天空人の技術力に驚嘆すると同時にその態度に違和感を抱く。
 セイジュウロウの病気もあっさり治され(「ついでに」って、そんなんでいいのかよ)、そのセイジュウロウを妙に気にするコトナが強調されてたのは、終盤に向けての展開で巻きが入ったか。そのコトナのあれこれ、異様に力が入ってましたが原画の方がコトナスキーな模様……
 次回はそのソラシティが直接の戦火に晒される。他の国の紛争に高みの見物で介入してしっぺ返しを食うってのは、いろいろ連想しますわな……連想させる以上の意味はないでしょうが。 *1
*1: 「夜鷹の夢」のフルサイズの歌詞を考えると、多少意味ありげな気もしますが。


2006年02月21日(火) 旧暦 [n年日記]

[その他] やっぱり調子が悪い

 でも主につらいのは昼で、夕方以降は上り調子って体質はなんとかならんかな……別に夕方になったらもうすぐ仕事が終わりってこともないですが。

  ホロコースト否定の英歴史学者、裁判で有罪認めるCNN )。ニュースの文章の脈絡がわからん。幾つか欠落した情報があるとしか思えないのだが、1)アーヴィング氏が誤りだったと言った部分はガス室の非実在以外にはどこか 2)それらが誤りだと確定された過程は 3)それが一体どのような罪状に問われたか。ウィーンだから反ナチ法なのかな? 普通にただの言論弾圧に見えてしまうのだけど……

  国内プッツン「ニッポンブ・ブ・BOO〜〜!!」zakzak )。わけわからん。この人たちはブーイングを投げかけるほど選手になにか投資したのか? 別に特に応援もしないが、批難しようとも思わない。有名税って言ってしまえばそれまでだけど、文句を言ってるお前さん方何様よ? と思うのだが。

  生まれ育った国のために働くことを「損得を超える価値」の例に挙げ、「それを教えてこなかったところに政治家として忸怩(じくじ)たるものがある」と語った。朝日 )。ダウト。(いや、別に忸怩たるものがあると感じるのは個人の自由なのですけどね。本当の意味で「ちゃんと損得勘定」できなきゃどっちにしろ意味がない)

[アニメ] よみがえる空#7とタクティカルロア#7

  よみがえる空 #7「Bright Side of Life(後編)」。レーダーロストしたF-15のパイロットの救助に、初めて本格出動する一宏。しかし荒天の波により要救助者の発見はままならない。ようやく見つけた要救助者のうち一人は、既に心停止していた。
 個人的に心を動かされた、という意味では#3ほどではない。亡くなった要救助者の家族と助かった家族、その助かった要救助者も事故のことを引きずらざるを得ないことなど、部分部分は結構よさげな要素がそろってる。ただ、要素の重さにたよっているところはやはり気になりはする。仕事に対する一宏の心境の変化にスポットが当てきられてなかったせいだろうか。
 それでも最後に、後悔に引きずられまいとするように「ひょうたん島」を歌う本郷三佐はちといろいろ感じさせてくれた。

  タクティカルロア #7「エニアック・マニアック」。パスカルメイジがスパーハカーに襲われましたよ? な回。前回のサービスシーンからつなげたのは見上げた根性。意地でもこの路線で通す気か。外部からのネットワークを介した攻撃に、ロリ双子とロリメガネが対処法で対立。ついでにお互いを快く思ってない両者ブチキレ状態。文字通り目が三角形に。女の子キャラの二面性を重点的に描こうとしてる印象(男はどうでも良いらしい)。「ツンデレ」とかもそうだけど、そういう二面性が昨今の流行であり、私企業だけども準軍事組織(ぶっちゃけPMCだよな)に属するということにした設定を、その下地にしてるのだろう。「女の子が強いのは男が守ってほしいから」とかの文脈も考えたけど、どうにもしっくり当てはまらなかったのでむしろそっちの方向で考えてみる。


2006年02月22日(水) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] ノエイン#19とムシキング#47

  ノエイン #19「オモイデ」。古いビデオの中の自分を、確認するように再生するハルカ。翌日、ハルカは東京にいたときの友達を街中で見かける。しかし、彼女の母はハルカのことを覚えていたが、その友達はハルカのことを忘れていた。ハルカは気丈に振舞ってもショックを隠せず、ユウはそんなハルカを慰める。一方、ラクリマではクイナがラクリマを危険に晒すかわりに龍のトルクを手に入れる最後の手段を発動させる。
 のっけにアトリの様子を疑ったコサギがアトリが正気づいたのではないかと確かめるが、コサギの蹴りを前に無力を装うアトリが影で見せた笑いが、すげー嫌過ぎる。(笑) どうやら完全にではないけど、ほとんど記憶を取り戻している模様。あえてそのことを隠す意図がわからないのが不気味……やはりろくなことをするつもりじゃなさそうだけど。
 内田は危険な計画を暴走させる篠原をとどめようと絶対臨界阻止委員会の責任者でもある恩師の佐々木教授に働きかけるが、裏目に出て逆に佐々木教授は辞任、内田の立場も危うくなる。郡山も内田の付き添いを解任されるが、かつて公務の前に同僚の死に何も出来なかった郡山が、今度は同じ過ちを繰り返すまいと仕事を離れて内田と動き始める。彼らの最後の望みはハルカの父の黛だが、ハルカを盾に篠原に脅されてる黛を動かせるんだろうか?
 ハルカはいつもの明るさを失ってはいないが、自分の存在が、みんなの記憶ごと消えるのではないかという恐れはやはり隠せない。その恐れは他人の自分にまつわる記憶だけではなく、自身も好きだった祖母の記憶を思い出すことがなくなっていたことに気付いたことにも根ざす。ユウはそんなハルカに「絶対に忘れない!」と力強く断言する。
 しかしそんなハルカを強制的にラクリマに招致するクイナの最後の手段が発動。ラクリマの量子コンピューターの全演算能力を注ぎ込み、シャングリラに対し無防備になるその手段は、クイナがシャングリラと通じていることを知らないラクリマの評議会を騙して実行させている。クイナ自身はノエインに見捨てられたと言ってもノエインがこの好機を逃すとは思えない。ハルカが攫われる瞬間、ハルカに飛びついたユウは一緒にラクリマ世界に向かうことに。
 いくらユウが強くなったと言ってもただの子供。やはりカラスたちがどう動くかにかかっているのだが、クイナがコサギのために置いていった使い捨てプラグがキーアイテムになるのか? アトリの出方も気になるが……

  ムシキング #47。最終回に向けていよいよ佳境か。チビキングが行方不明のさなか、デュークがムシキングを捕らえ、引き換えに守護者の証を渡せと迫る。しかしそれをあくまで拒むポポの目の前で、ムシキングを捕らえる檻に巨大なとげが次々刺さっていく。
 ムシキング=チビキングがついに明らかに。そしてやはり生きてたアダーがデュークたちの目論見をよそに、ほくそ笑んでいる。デュークの造反も、ポポたちの旅も計算の内だったらしい。そのアダーの意思に誘われるようにパムがアダーの元へ。そしてその後をつけたセランがアダーに森の意思を告げる。次回はそれもアダーの目論見か、パムがポポたちを輝きの森に誘う。輝きの森とはどういう場所で、何が起こるのか。


2006年02月23日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] ちょっと時事ぶってみる

  滋賀園児殺害:鄭容疑者、農村支える「中国の嫁」毎日 )。容疑者が朝鮮族の多い村出身だってことを喜んでるかのように取り上げてる人もいたりしますが、そういう論はさすがに不謹慎でお話にならない。しかしそうでなくとも各種報道の情報やそちらに明るい方の話を聞いてみると、背景はもっと根が深いようで。
 要は人身売買まがいの結婚斡旋業者が日本にも中国にもいるってわけで。結婚の斡旋自体は、女性の側も家族の生活がかかっていたりと事情があり、それを「即、悪」と断定も出来ないのだけど、言葉が不自由で習慣も異なるところに放り出され、アフターサービスも一切なしということで不幸な結末になっていることが多いという。きちんとフォローせず、単に人をあっちからこっちに移すだけで、これは「人身売買まがい」と言われても仕方あるまい。今回はそれが児童が犠牲になる最悪の形で噴出したわけで、容疑者が悪くないってことはもちろんないし、「容疑者もまた犠牲者だった」と訳知り顔で言うのは浅薄すぎるのだけど、表層だけ見て批難して終わり、では無責任すぎる事件でもある。

  「国が責任持って再建を」 偽装マンション住民共同 )。被害者の方を責める意図ではないのをあらかじめ断っておきます。多額の負債を背負った上で、フューザー自身による建て替えもほぼ不可能、そうなるともはや国にたよるしかないのだろうなぁ。これは致し方なし。が、そうなると国の責任が強く求められ、国はそうなると偽装監視にどういう対応を取るか。国庫も無尽蔵でないし、どういう方向に行くかは……暗澹たる気分だなぁ。

  「永田騒動」で自滅の民主党、抗議電話も殺到読売 )。永田議員のメールのあれこれについて職場の子が「(永田議員が)はめられたんですかねえ」と言っていた。それに対しては「違うんじゃない? はめられたとしてもあんなのにはまる方がおかしいし」と答えたのだけど、むしろそれよりおかしな行動を制止する機構が、民主党内に存在しないんじゃないかという推測をしてた。民主党の奇行の数々を思い出すと、そうとしか考えられない。というところに、 朝日社説 で、質問内容の検討が杜撰だったことを指摘されていた。これはまっとうな社説。うん、深いこと *1 追求しなければ。この調子でやってくれればいいんだけどねえ。

  情報流出:消防士長のパソコンから 感染ソフトで 名古屋毎日 )。海自の情報も漏れたばかりですが、今度もまた。「Winnyの作者が逮捕されてなきゃ、今頃このウィルスも対策取られてたんじゃない?」という論を聞き、なるほど、そういう考え方もあるか、と妙に納得してしまった。

 パケット監視用ツールを探していたのだけど、フリーソフトだと TCP Monitor Plus がよさげだったので、試しに導入してみる。いろいろかゆいところに手が届いてるなぁ。かゆ……うま……
*1: この社説自体はいいのだけど、社説の中にある「メールが本物であるという説得力のある証拠を示せないなら、ここは素直にそのことを認めて出直すべきではないか。衆院で懲罰動議を出されている永田氏だけでなく、前原氏ら党執行部の責任問題も避けて通れまい。」って文章。いや、これNHKと安部・中川両議員に疑惑だけ投げかけて結局証拠を示せず、謝罪や撤回もしなかった態度を見ると、明らかに言動不一致なんですけど……


2006年02月24日(金) 旧暦 [n年日記]

[その他] 今日買ったもの。


  日本人はなぜ狐を信仰するのか/松村 潔
  カムナガラ(9)/やまむらはじめ

 きつねー。もふもふー。えきのこっくすー。ってのは嘘ですが、タイトルでわかるとおり稲荷信仰の本。明治以降、日本の文化に初めて触れた西洋人は動物信仰、特にその中でももっとも広く行われている稲荷神社の狐信仰が理解できなかったそうな。西洋人に理解できなかった日本人のメンタリティ上の狐信仰を説明する本だが、これを買ったのは狐が好きだからってのもないではないけど、それより稲荷の狐の由来についてちょっと知りたかったから。以前、私が承知してるのと違う由来を開陳してる人がいて、何が正しいのかってのは気になってたんだよなぁ。
 「カムナガラ」はいつもどおりデフォルトで。内容は柱の封印が解かれ地獄絵図に……「人間の負の感情の解放」と言葉にすると多用されすぎて陳腐にもなりさがった描写を、以前の巻で描かれた描写も含めこんなふうに描かれると、ちょっとばかりぞくっとする。

[アニメ] 練馬大根ブラザーズ#7とかしまし#7

  練馬大根 #7「俺ので奏でて訴えて」。今回のターゲットは悪徳弁護士。ユキカは既にNDB逮捕と別のところで暴走してるな……まあ、それもよし。今回のモデルは「行列の出来る法律相談所」などにレギュラー出演してる丸山弁護士だという説が。似てるって言えば、似てるかなぁ。どこか笑福亭仁鶴っぽくもあるけど。今回は特にモデルがどうこう、ってことではないのか。思い出が暴走して引火してクルーザー大爆発は予想がつかなかった。過去のトラウマ映像は笑えるが微妙な生々しさがあってイヤン。ノリはいいなぁ。

  かしまし #7「みんなで海へ」。今回はグループの中で唯一の男になってしまった明日太の迷走っぷりがメインの小休止? まあ、今まで女っ気らしい女っ気がなかった青臭いところに親友が美少女になったらそういう気の迷いが起こってもしかたないですわな。まるっきり相手にはされてませんでしたが。(笑) メインのとまりとやす菜は、とまりが真正面からやす菜に宣戦布告。次回は傍観者的な立場のあゆきがメインっぽい。メガネ〜。
 それにしても女がよく描けてるのに対し、男はわりと単純ってのは女性作家に多い傾向(あくまで「傾向」であって、絶対ではない)で、この話もそうなのだけど、久保ミツロウ氏が女性らしい、という話を聞いて納得。前に「サンサンナナビョーシ!」を見て「女性かと思ったけど、自画像は男だしなぁ」で「?」になってたので。あれも男の子が割と単純で、女の子が魅力的に描かれてた。あと、絵のくせが女性向け漫画の系譜だった。いや、本当に確実に女性と決まったわけではないのですが。


2006年02月25日() 旧暦 [n年日記]

[その他] ネットの調子が悪い……

 家のPCのネット接続の調子が悪い。原因がPC側なのかルータなのか、プロバイダ側なのかってのがイマイチはっきりわからない。一番疑い濃厚なのは、ルータ以下なのだけど……本当にそうなのかって言うと、イマイチ自信がない。ネットの接続ができないってよりは、外部に上手くパケットが飛んでいかないという感じなのだけど……この症状はちと困ったもんだ。
 追記:一部は原因が判明。norton先生が勝手に固まって悪さしてたらしい。なぜ勝手に固まったかまではわからないのが相変わらず頭痛の種なのだけど……

  日中の過去知り変化 反日デモに反発の高校生goo )。いや、マスコミにあおられた無意味な反中感情はよくないってのはいいんですけどね……他は目的も手段も滅茶苦茶。「過去を知らない」って自分たちの歴史観の押し付けに過ぎないじゃん。こういう教師たちが国旗掲揚国歌斉唱についてどう考えてるか、聞いてみたいものです。「押し付けだ」とか言ったら、ダブルスタンダードもいいところですな……

[アニメ] つれづれ(ツッコミメイン)

  Fate/stay night #7「蠢動」。いや、見続けてる以上は不快なだけの悪口垂れ流しはやめようと思って、控えてたんですが……セイバーの護衛を断るのに「未熟なマスターが一人だけでうろついてれば、むしろ警戒して敵は手を出さない」って理由……前回襲われてるし、今回も襲われてるじゃん。ダメじゃん。「遠坂はすごいな」って感心したりされても、なんつーか、マヌケ時空の香り……いや、こういうツッコミどころはたまにきっちりツッコまないと、わざわざツッコミどころ作ってる人にも失礼ってものでしょう?

 そういう妙なメインキャラ賞賛基準がない分、 おゆい の方があまりツッコミに肩の力入れずにみられるんですが、朝生でまたもやお休み。これで二週遅れだよ。番組編成、もうちょっと考えてほしかったなぁ……

  それゆけ!徹之進 、内容は良くも悪くも無難な路線(でも、セト様のタテマエと実際やってることの乖離振りとかは面白い)なのだけど、いまだにいろいろ話題の渦中のあの人そっくりのIT企業社長のブリマロが出てるのが……差し替えなどできるスケジュールではないのだろうけど、今後もちゃんと出続けるんだろうか?

  BLOOD+ は、話がちゃんと進み始めてきて、やや安心。シュヴァリエの連中が求めてるのが実はハジの方で小夜は抹殺しようとしてるとか、そのシュヴァリエを狙う別の存在がいるとか、結構以後の展開の興味をひく。ただ、一年しか一緒に暮らしてないカイが小夜のために以後の人生を投げ打つ覚悟を躊躇もせずに見せたってのが、違和感。直情径行型のキャラだって言ってしまえばそうなのだろうけど、それでもなにも感じないような演出は、感受性がないキャラだと見えてしまう。
 他にもツッコミどころはあるけど、これ以上は野暮だからいいよね?


2006年02月27日(月) 旧暦 [n年日記]

[読書] 日本人はなぜ狐を信仰するのか/松村 潔

 う〜ん、なんというか、評価に困る本。「稲荷の狐信仰」についての本なのだが、前半は比較的まじめに「稲荷」の由来を考察している。が、後半部になってくるとだんだん話が怪しくなっていき、類似性のみからカラバやタロットの話をしだす。まあそれはそれで面白いが、あきらかにそういった話は衒学というか、あまり意味はないよなぁ。
 多くの動物信仰のうち狐信仰が稲荷に集約されていっただとか、狐は神そのものではなく伝達者、媒介者だという話や、仏教のダキニ信仰も組み込まれていっただとか、前半部の稲荷の性質と狐の役割の部分などはまじめに根拠のある話なので、そういう部分は役に立ったが、後半部が怪しすぎるせいでどうにもこういう本はなんと呼べばいいのか、どう評価していいのか本当に困る。
 まあ、「怪しい本だった」と言うのがせいいっぱい。

[特撮][アニメ] 日曜の

  エウレカセブン #44。アネモネの秘密編。アネモネは絶望病の患者を人工的にスカブ化させてタイプ・ジ・エンドと適合させた「製品」だったようで。それでも今のアネモネは特別性能が高いみたいだけど……ドミニクはアネモネを救うために別の少女をアネモネにすることもできないと、なにか決意。造反の予感?
 ちと今の流れも微妙なのだけど、チャールズのライフルが出てきたのはちょっと意表を突かれてしまった。

  仮面ライダーカブト #5。小川敦史キター! 本田博太郎キター! って、役者しか言うことないんかい。>自分
 加賀美の父親役がまさか本田博太郎とは思わなかった。ただ、話の方は……ワームVS人間の構図が固まりきる前に人間側の内紛(カブトVSゼクト)を押し出してしまうのはどうかと。他にも天道のキャラが固まりきってないのが気になる。彼は彼なりに優しい人間だというのはわかるが、天道を表す際に「傲慢だが優しい人間」とありきたりな言葉でしかまだ表せないのは不味いんでないかと。まだキャラが固まってないのは天道に限ったことではないのだけど。それなりに楽しんではいるんですが。

  ゾイドG #46「瓦解」。ジーンのことを甘く見ていたソラシティだが、ソラシティの予想をはるかに超えるバイオラプターグイの大軍により、ソラシティが崩壊、その支配が終わることに……ソラシティの市民たちはギルドラゴンによって批難したけど、これでジーンを押さえつける者はいなくなったことになる。ザイリンはソラシティから脱出前に、ジーンが危険なヴォルケーノの操縦者として自分を利用していたことを知らされる。次回はザイリンがそんなジーンとついに決別?

[その他] なにやってるんだか。

  社説:海自情報流出 ソフトの欠陥放置も問題だ毎日 )。これも論点がずれてる。P2P技術の擁護をしたいのか、なんなのか。もうちっと真面目にやってください。

  中国、「空飛ぶ円盤」開発へ 太陽エネルギー使用人民網 )。ちとふざけすぎ。どう考えても太陽電池でそんな動力動かせるわけがない。

  送受信者は同一人物…永田自ら黒塗り関与かzakzak )。これが本当だとしても、アホかいとしか思えないが……騙されたとしても馬鹿馬鹿しい。「真実性」って言葉も「自分はもっともらしいと感じる」という意味なら、まったく証拠としては用をなさない、ってことがわかってないだろうか?

  愛する人への悪口コンテスト 島田で村松友視さんらが審査東京新聞 )。うはっそれなんてツンデレ?(笑) オタクも負けないように、「第一回ボクの考えたツンデレセリフ大会」を行うべきでしょう。オレ先攻! 「愛するあなたへの悪口コンテスト」の公式サイトは こちら らしい。ツンデレ度は足りないなぁ……


2006年02月28日(火) 旧暦 [n年日記]

[その他] 自転車を修理に

 出したのは先週の土曜。で、修理完了の連絡が今日来る。あちこちガタが来てたのを一気に直したのでそれなりのお値段に。明日取りに行くが、明日雨の予報……トホホ。

  片山 さつき政務官が名刺の肩書きを勝手に書き換えたとされる問題で麻生外相が説明FNN )。これだけ見ても「片山さつき議員が悪いのか?」とよくわけがわからなかったので調べてみると、 毎日新聞の二週間前の記事 によれば、英語名称を変えた内閣と外務省の衝突っぽい。国会で追及した 達増拓也議員 は元外務官僚のようで、批難もわけもわからずやっているということではないっぽい。この辺の衝突、どこが主導して英語名称を変えたかとか、はもうちょい詳しいことがわからんとよくわからんなぁ……

  脚本家の佐々木守さん死去朝日 )。謹んでお悔やみ申し上げます。

[アニメ] よみがえる空#8とタクティカルロア#8

  よみがえる空 #8「少年の旅路(前編)」。幾つかツッコミどころが……もっとも看過しづらいのは、引き立て役とはいえ消防がマヌケに描かれてることか。自衛隊は協力を取り付けてるから、まだいいのだろうけど……話としてやりたいことは、わかるのだけど。

  タクティカルロア #8「落日(テラ)の祭り」。こちらもちと……作画が悪かったのはいいし、あちこち瑕疵があるのはいつもそうだと言えばそうなのだけど、少なくとも「女の子を立たせよう」という意図だけは見えた。今回は、これまでの資産を使っているだけで、女の子を見せるための手順を踏むのをおざなりにしているように見えた。あれこれ、唐突過ぎ。

 あまり文句は書きたくはなかったけど、今回のこの二本は、私の見方にしてるポイント上でのつまずきが多く、ちょっと不味いと感じた。