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2005年08月01日(月) 旧暦 [n年日記]

[映画][特撮] ULTRAMAN THE MOVIE

 昨日、おうちで書き物しながら視聴。
 硫黄島のとある研究施設が謎の怪物に襲われる。そしてその事件から三ヵ月後、難病に侵された息子との時間のために空自を除隊する決意をしていたF-15Jパイロットの真木は、謎の赤い光を放つ飛行物体と接触、墜落するが、奇跡の生還を遂げる。
 無事生還した真木は空自を辞め、民間の航空会社に再就職し家族との時間を過ごす。が、そんな彼を監視する視線があった。
 気を利かせた勤め先の社長によりセッティングされた息子との遊覧飛行の日、その直前の仕事中に、真木は何者かによって拉致されてしまう。真木を拉致した女は自衛隊の対バイオテロ特殊部隊BCSTの科学研究官・水原沙羅を名乗り、恐るべき事実を告げる。真木の赤い光球との接触に先駆ける数ヶ月前、同じように青い光球と接触した海上自衛官・有働は短期間のうちにDNAレベルからまったく異形の怪物へと変化、恐るべき力と凶暴性を発揮し、監禁されていた硫黄島の研究施設から逃走したのだ。そして、有働に起こったのと同じ兆候が真木の身体にも起こり始めているという。有働同様に研究施設に監禁された真木は自分の変化に怯える。そしてそんな真木に惹かれるように、怪物と化した有働が施設を襲撃する。
 もはや有働の痕跡をとどめない怪物「ザ・ワン」により真木が致命傷を負わされたかと思えた瞬間、真木の身体に異変が起こる。重症のはずが無傷であるのみならず、その姿は銀色に輝く巨人へと変身した……

 公開時から評判は良かったのだけど、たしかにかなり良いです。初代ウルトラマンを上手いこと換骨奪胎し、それでいて一本の映画作品として成り立たせている。流れとしては
主人公が怪獣を追ってきたウルトラマンと接触→絶命するところを融合し一命を取り留める→ウルトラマンが追っていた怪獣が暴れる→主人公ウルトラマンに変身
 という初代第一話の流れと、あと最終回の流れもちょっとあるのかな?
 ただし、ウルトラマンを取り巻く環境は大分違う。科学特捜隊に類する組織は存在せず、無論怪獣は地球人にとって未経験・未知の脅威である。それと同様にウルトラマンも中盤まで未知の脅威として見做される。さらに中盤を過ぎても危険視が消えるわけではない。また、ウルトラマンも怪獣もその惑星の生物の身体に寄生する(?)生命体のようで(そのためか、ウルトラマンの表面のディティールはこれまでと比べてかなり生物的になっている)、完全に乗っ取られれば人間に戻れなくなる(不完全な融合ではウルトラマンとしての活動時間の制限と言うデメリットを負う)。
 普通であれば「正義のヒーロー対悪の怪獣」という枠組みが最初からある程度整っているところが(人型のウルトラマンと異形の怪獣という記号性もその一部)、映画の中の登場人物たちにとってはその枠組みがないところから始まる。これ自体はそう珍しくないのだが、見た目の違いはあるとは言え、ハードウェア的にはウルトラマンは怪獣と同じ存在だというのが観客側の中のウルトラマンと怪獣の境界も曖昧にする。
 つまり、最後の最後で「ウルトラマン」と呼ばれることからわかるように、この映画のウルトラマンは最初からヒーローなのではなく、映画の中でヒーローになるのである。
 そのためのストーリーのメインの縦糸が主人公の真木になる。真木は父親で、息子は先天性の重病に侵されている。これがウルトラマンが子供のヒーローになる素地になってくる。また、息子のためにF-15Jを降りるのだが、真木はやはり戦闘機乗りであることに心を残しているし、息子も戦闘機乗りである父親にあこがれている。しかし、戦闘機乗りであり続ければいつまで生きられるかわからない息子と過ごす時間を取ることができない、という捩れがある。それがクライマックスの空中戦に一気に集約される。「ウルトラマンとの融合」を「戦闘機への機乗」とダブらせたのは、ちょっと「やられた!」と思った。スタッフもこのシーンが肝心要ということがわかっていてか(当然わかってるんだろうなあ)、フライングシークエンスディレクターとして板野サーカスの板野一郎氏が参加している。まあ、その代わりちょっと構図や動きがマンガっぽくなっちゃったのはご愛嬌だが……
 CG等を駆使してこれまでにない画作りに挑戦しているとはいえこれまでの特撮ヒーロー者の延長線上の作品ではあるのでやっぱり巨大化しまうとかスーツっぽさは払拭しきれないとか、あとまあ細かい部分でのドラマにちょっと、というところはなくはないが、全体としては非常な労作だし、傑作とは言わないまでも良く作りこまれた佳作かつ良作ではなかろうか。
 ただ、一言だけ言いたいことがあって、それはBGM。この映画に限らないのだが、最近のアクション映画等は、B級であってもハリウッド大作っぽい仰々しいBGMを使いすぎることで、逆にチープ感が増してしまっている気がするのだが……微妙に緊迫感を欠いてるような気もしないでもないエレキベース旋律のメインテーマは、初代OPのイントロ部分のオマージュか。
 この映画がプロローグ的な位置にある「ウルトラマンネクサス」は未見だが、同じ世界観の作品のようなので、機会があれば見てみたい。

[その他][アニメ][ケルト音楽] 今日一日の日記への検索ワードは

  異様なまでに「デッドリーコング」が多い 件について。大人気だな、デドコン。やはりガラガの漢泣きとあの封印解放シーンが効いてますな。それともちろん無敵団(笑)。これが玩具の売り上げにつながれば……
 ちと部屋が喧騒としているので(ちっとは静かに話しろ!)インターネットラジオで音楽でも聞こうかと探したところ、 無料インターネットラジオ局リンク集 なるサイトが。その中に三つほどケルト系音楽専門チャネルがあり、一つはリンク切れだったけど“Spiritual Celtic Folk”と“ celtic folk irish ”をブクマに登録。clannadやiona、モイア・ブレナンなど耳になじんだアーティスト・グループから今まで知らなかったけどなかなかよさげなグループまでいろいろ流れてて重宝重宝。いや、なかなか良いサイトをめっけました。


2005年08月02日(火) 旧暦 [n年日記]

[その他] 儒教の目指す「不死」

 以前、深+のマスターの話の中で「儒教は不死を目的としている」てな感じの言葉が出た。私はちょっと意外で、「道教ではなく、儒教が?」と聞き返してしまったが、どういう意味かあまり突っ込んだことは聞かず、自分への宿題として仕舞い込み、手がかりもないのでしばらくほったらかしにしといてしまった。
 で、最近ちょっと別のことで中国の歴史関連を軽く検索していて、ふと思い立った。儒教の目指す「不死」ってのは「個人の不死」ではなく、「体制の不死」なのだ。組織の上下関係を絶対のものとし、その中の礼を尊守させる。「君子」や「徳」などで上の者の責務についても触れてはいるがそれを侵した場合の安全装置が本質的に欠けており、組織の運用より体制の堅持を第一目的とした宗教、それが儒教ということだ。
 それに比べれば道教は本質的にアナーキズムであり、組織の不死など最初から「信じていない」。
 組織の維持に確かに規範や規則は必要だが、行き過ぎては硬直化を招く。実際中国は儒教だけで動いてるわけじゃないんだが。
 まあ、たったそれだけの話なんだけど。

[ケルト音楽] 新チャンネル追加

 ポップス系の流れる“Spiritual Celtic Folk”はIrish Celts専門らしいので(余談だけどこの番組を流している CMRadio はChristian Music Radioでキリスト教系のものらしい。まあ、確かにLordだのPrayだのJesusだのタイトルにある曲がたまにあるとは思ったんだが。でもそれ以外は全然フツーだよなあ)他にもないかとちょっと探してみたら Celtic Grove というチャンネルが見つかった。ちと音質が悪いけど、ここはよろずケルト音楽なチャンネルらしくCapercaillieとかも普通に流れてる。 celtic folk irish もドーナル・ラニーとか普通に流れてていい感じ。しばらくはこの三局をローテーション。


2005年08月04日(木) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 新必殺仕置人 DVD-BOX 子之巻

 amazonから届いた。でも見る暇ない。orz
 いつもはDVD-BOXは上下、あるいは上中下だけど、このシリーズのみは作品中の仕置人組織「寅の会」(名前の元ネタはタイガース)にちなみ「子、丑、寅」となっている。「寅の会」は句会にかこつけて複数の仕置人グループが殺しの依頼の逆競りをかけるという設定で、その元締めは元阪神タイガースの強打者藤村登美男演じる「虎」(自身も江戸時代に何故かバットを持って外道仕置人を撲殺したりする)、そして期限内に殺しを遂行できなかったり、裏切ったりした仕置人を始末する虎の用心棒「死神」に河原崎健三とレギュラーもくせ者揃い。「必殺シリーズ中、これが最も好き」というファンは多い(いや、自分的には「仕置人」の方なんだけど)。
 いつになったら見れるやら……特に虎が鉄球を打ち返すシーンが見たいのよ。(笑)

[その他] まあ、ちょっと前の中国関連ニュースなんですが

  沖縄の日本帰属に疑義=戦後の返還、根拠欠く−中国誌Y!hl )。中国のいつもの「言ってみただけ。なんちゃって」戦法だと思った方がいいでしょうね。民間誌を通してとりあえず軽く反応を探ろう、ってところか。真面目に怒るほどのものではないけど、「なにアホ言ってるん」というコンセンサス程度は得ていた方がいいかも。中国の人と多少なりとも付き合いが出来るとわかるけど、まあ、人によりけりではあるのだけども、交渉術として色々世間話的に要求を出してきて、どれかに引っかかるようだったらそれを頼んだりしてくる、という部分がある。ダメで元々、要求が通れば儲けモノ、という戦術だ。ただし、そのための人脈の維持にも余念はない。お礼としてちょくちょくもらい物などを持ってきてくれるし(まあ、もらい物だから元はタダってことが多いんだけど。自腹を切ることも勿論ある)、決して威圧的な態度は取らず、にこやかでフレンドリーだ。ただし反面、ドラスティックなところもある。これは良い悪いではない。そういうものなのだ。実際、その人のことは嫌いではなく、むしろ結構好きだ。
 中国人でも人見知りと言うかすごいシャイな人とかもいていろいろなんだけど(個人差だけじゃなくって土地柄とかも結構あるようだ)、やはり文化ごとの考え方というか行動様式というのはあると思う。

 こちらも今さらというか既にかなり有名な画像なんですが、 中国の7色に輝く河川と食品アジアの安全な食べ物 )。さすがにぞっとはするなぁ。中国産の食品は確かに安値だったりするんだけど、食べた時なんか変な違和感があって極力自炊時には避けることにしてる。まあ、それだけだと「中国野菜には気をつけましょう」ということになるのだけど、こういった環境対策や農業・食料品関連の投資としての対中ODAは積極的になってもいいのではないかと思える。つまり、ヒモ付。「中国を日本の食料工場にするつもりか!」と言うヒトも一部にはいそうだけど、まったくその通り。それに安全性が高まれば中国産食品の世界市場における競争力の一因ともなるし、お互いにとって良いことだと思うのだけど。

  四川省のブタ感染病、エボラ出血熱の疑いも大紀元時報 )。「情報筋によると」というレベルの話なのだけど、本当だとすると怖いことこの上ない。そんな馬鹿な、ということもなくって中国の立場からすると、実際に起これば隠蔽するだろうなぁ、と思える。とりあえず欲しいのは正確な情報なんだけど、どうなんだろうなぁ。まあ、日本もエイズがらみで人のことあまり言えたものじゃないんだけど。


2005年08月05日(金) 旧暦 [n年日記]

[その他] 使えん

 日本で iTunes Music Store のサービスが開始したので、ちょっと試しに iTune をインストールし、品揃えを見てみる。が……欲しいと思える曲がことごとくないです。orz
 もちろんケルト系なんですが、clannadやThe chieftainsの名前はあれどアルバムは未登録。capercaillieや altan、 ionaに至っては名前すらない。ようやくVan Morrisonのアルバムが一枚あるっきり……
 多分、一般の最大公約数的な品揃えという意味では10万曲と言う中では頑張ってるのだと思うし、これからもっと充実していくのだろう。なにより閉鎖的な日本の音楽販売業界(音楽業界ではない)に風穴をあけたということはものすごいことだ。でも、今のところは私的には使えない。使う需要がない。個人的には、国内未販売の曲を、音質は二の次ですぐに手に入れたい、アルバムを買うほどではないが一曲だけ欲しい、と言う時に重宝すると思ったのだが。
 そういえば「ジュークボックス」と言っている人がいたが、そんな感じかもしれない。聞きたいときに、コイン投入で音楽スタート。ま、こういう仕組み自体は悪くない。感覚的にはもう二割がた安くていいと思うが、頑張ってはいるし。
 2chの555スレ見たらスマートレディ(栗原瞳)や海堂直也(唐橋充)まで登録されるそうな……どんな選択基準なんだか(笑)。
補足:altanはありました。でも二枚ともアルバム持ってるよ……

[マンガ] こういう使い方が!

 まあ、本屋に限らず店頭に書架があると眺めてしまうたちなんですよ。その立場から言うと、昨今のコンビニの書架は雑誌のほかは平綴じ雑誌形式のリバイバルマンガ(これって正式名称はなんて言うんでしょう? コンビニコミックって言うんですか?)ばかりが増えたってのは、ちょっとあまり嬉しくないのですよ。確かに当時のマンガの方が爆発力があるものが多いのではありますが、なんか年寄りが若い者の席を奪ってるみたいで。奪われる若者がだらしないとも言えるかもしれませんが。
 が、昨日なんとなくコンビニの棚を眺めていたら、そういった廉価版特集号の中に、なんと「吉原昌宏」の名前が……ええ? と思い手に取る。表題作「迎撃空域」に、多分一番の近作「フォックスハント」、一番古いのでもウルトラジャンプに掲載された「ニムロッド」なのだけど、この人、わりと硬派にも軟派にも両方受けやすい絵で、でも銃器や機械の描写もしっかりしてるし、実力はすごくあるのだけどイマイチ一般受けするような華がないというか、なかなか難しいポジションなので、単行本とかは結構諦め気味だったのだけど、こういう形で出るとは……本当はちゃんとした単行本で出て欲しいけど、出てくれただけありがたいです。最近は萌えとかないとだめなのかしらん? 樹里は萌えだと思うんですがどうよ?
 でも、検索するとこれ、 去年の九月に出てた らしいんだよな。なんで今頃入荷してるんだ???

 週刊チャンピオンでアニメに先駆け「 舞乙HiME 」が連載開始。原作・作画は「舞-HiME」とおなじコンビ。主人公の男の子でマシロ に瓜二つなため影武者として学園に送られる。なつきやしずるのポジションを見ると、前作メインキャラ(一期生?)は保護者的立場になるのか? この手のは往年のアイドル番組と捉えて見ると解釈しやすい。


2005年08月06日() 旧暦 [n年日記]

[その他] 来た! 見た!

 でも買わない。w
 いえ、Military Classics vol.10なんですけど、なんつーか、ちょっとあたま痛くなったというか……まあ、いろいろ出るのはいいと思うんですよ。思うんですけどね。なんつーか、余技以上の越えてはいけない一線を越えてしまってるというか……まあ、 こういうところ を巡回ルートに加えてる私が偉そうに説教できるアレじゃないんですが。
 杁中の三省堂で見たんですが、よく見たらSATマガジンとかもありました。あれ? 一月ほど前にはなかったのに……それどころか近所の書店にもあったYO! なめとるんか、卸め!
 ちなみに、クロムウェル娘は こっち の方が雰囲気出てると思うんですが……いえ、巡航戦車ってことを考えると軽快そうな印象の方が正しいだろうし、島田さんの上手さ自体は私が言うまでもなく周知のことではあるんですが。( 実物 )。

[アニメ] 今日は「絶対少年」お休み

 原爆記念日式典の中継ということで、流石に文句を言うに言えないのだけど。
 いろいろ詰まってて消化したアニメの感想も書けなかったのだけど、軽くざらっと。

  奥さまは魔法少女 #5。巽青年の気の利かなさに腹を立てた浅羽保は、もしまだ出入りしたかったら巽に次の小説で書く吉田松陰について調べるように言う。確かに巽の無能さは苛立つほどのものなのだけど、こういう場合、本人が無能を自覚していると本人も十分つらいものなんだよな。それこそ泣きたくなるくらい。でも、ネットで調べてそれだけで「よし」はまずいだろ!(笑) それこそ小学生の宿題じゃないんだから。そんなだったら「風雲児たち 幕末編」でも読みなさい! で、当然叱られて嬉子さんのアドバイスで松下村塾を訪れることに。それを知ったさやかは魔法で大人に変身して松下村塾で巽に接近。魔法の気配を感じて(あの格好で)出動した嬉子さんも少しジェラシってます。まあ、保センセの意図としては使える資料を欲しがったわけじゃなくって、巽を試そうとしたんだろうな。保は巽にとって乗り越えるべき壁なんだけど、単純に敵ではないし、一筋縄ではいかなさそう。だけどこれ、本当に見た目でいろいろ損してるよなぁ。

  創世のアクエリオン 。ま、なんつーか、電波ですな。相変わらず。#17でも#18でも解決方法がなんだかわけわかんないし、長官の理屈は滅茶苦茶だけど面白くないし。若手芸人が即興の受け答えのやり取りで段々支離滅裂になってる感じ。いい加減ギャグで押し通すのも無理があるのでは?

  ムシキング 。ここんとこ黒っぽい展開は影をひそめてるのだけど、芸人一座が単なる偶然の同行者ではなくどうも何かの意思によってパムと旅をするために集められたらしいことが判明したり、その為に幼い頃親元から消え、記憶を失い旅をしていたらしいことが明かされる。チョークもソーマをポポたちから引き剥がそうと画策したり、ドラマがそういう方向でも動き始めてる。多分子供たちはそれぞれ親と対決することになるのだけど、どうなるんだろう?

  ぺとぺとさん 。くぐるの妹、ちょちょ丸登場。セクシー七歳児で極道の親分。なんなんだか。しかし舞台の町、妹率百%って、なんか変な放射性物質で出来た塚でもないですか? いい感じだったのに、ちょっとそういう変な設定とか出されると、ちょっとなぁ……

  ハチミツとクローバー 。うーん、なんというか、真島がメインとなるとなんかテンションが落ちる気が。これは別に真島の立場と自分の立場が投影しにくいから、ということではない、と思うのだが……鉄人山田メインだと盛り返すし。なんか、別の要因の気がするなぁ、やはり。
 ところで、アニメは「自分探し」で締めになるのかね。無茶苦茶妥当だけど。


2005年08月07日() 旧暦 [n年日記]

[アニメ][特撮] 一つ以外は概ね良好

  エウレカセブン 。これまでのエウレカの不機嫌の理由がヒルダ姐さんのおかげであきらかに。なるほど、友達が別の友達に取られちゃったんでイラついてたのか。青春青春。ニルヴァーシュは女の子だったんだな。ニルヴァー子キボンヌ。しかし三角関係の修羅場も、一頂点がメカだとなんだなぁ。話は月光号の修理に必要なリフレクション・フィルムを調達しに、ケンゴーの古い知り合いのフィルム職人を訪ねる。でも、軍の方でもなんか動きがあるらしく、異変を予感させる終わり方。ここでようやく、レントンの父アドロック・サーストンとデューイのつながりがおぼろげに浮かび上がる。
 作画はいつもとちょっと違う感じだけど良好は良好。作画監督は「真庭秀明」氏。昨今、作画監督が作画監督として機能せず総作画監督がその役目をしている現場も多いらしいが、この作品はそんなこともなさそう。

  ゾイドジェネシス 。ルージたちとはぐれたラ・カンたちは傷を負い、辺鄙な村ピクルに隠れていた。しかしディガルド帝国軍の執拗なまでの追跡が迫り、それを知って恐れた村人たちにより捕縛、帝国軍に引き渡されそうになってしまう。
 村人たちにしてみれば無理からぬところで、それ以外に方法があろうはずがない。それでも怒ったレ・ミィ様、村を丸焼きにする宣言。流石丸焼きの達人。なんでも丸焼き。でもそれ、ディガルドと同じと言うよりまんま悪役の台詞ですから。残念! ところで牛とか豚とかの大型の獣の丸焼きって大変なんだけど……
 バイオラプターによりラ・カンがあわや処刑、というところでルージ登場。無敵団との一件を通して成長したところも見せている。で、次回は村を守る話? とムラサメライガーパワーアップ話、かな? 主人公の成長に合わせてパワーアップ、これ王道。

  響鬼 は、もーなにがしたいんだかさっぱり。作り手の盛り上げようって意思が汲み取れないんですが……これはまったりとかそういう次元をすでに突き抜けてる。

 一方 マジレン はいつもどおり良好。「風穴」の呪いワロタ。そういう副作用があるなら最初に説明しときなさいよ、ヒカル先生! って、その前にウルザードの邪魔が入ったのか。翼の担当回かと思ったけど、前後編でヒカル先生の話っぽい? ミーメがマジシャインとウルザードの対決を「因縁の対決」と言っているということは、ミーメはウルザードの正体を知ってるんだろうか?

 ちなみに先日から 仮面ライダー THE FIRST の公式サイトで予告編の配信が始まってます。心配してる方はこれを見て安心するなりさらに心配するなりしてください。


2005年08月08日(月) 旧暦 [n年日記]

[その他] それ、「もののけで町おこし」と違う

  「もののけ」土産が次々誕生 三次中国新聞 )。まあ、記事の趣旨としては見出し通りの「ハズ」なんですが、その土産の内容を見てみると……
稲生物怪物語(堀田本現代語訳)ミニ絵巻3000円
「稲生物怪物語」と「朝霧の巫女」のポストカード(8枚)500円
稲生物怪物語 ロゼワイン(360ml)800円
朝霧の巫女 ビール(500ml)500円
朝霧の巫女 日本酒(720ml)1575円
和菓子「淡雪三姉妹」(朝霧の巫女パッケージ)630円
和菓子「こうご石」(稲生物怪物語パッケージ)1100円
和菓子「倉子」(朝霧の巫女パッケージ)1200円
朝霧の巫女 お守り500円
朝霧の巫女 記念切手(80円×10枚)1500円
朝霧の巫女 ピンバッチ800円
「稲生物怪物語」と「朝霧の巫女」の紙太鼓1500円
平太郎三次人形3500円
ミニ掛け軸1800円
 ……「もののけで町おこし」ってより明らかに「朝霧の巫女で町おこし」だよなぁ……三次のお偉いさん方が頭つき合わせて「これからはこの方が萌えではないか?」などと話し合っているところを想像すると非常に和みます(そんな話はしてません)。

  原爆投下前に「敗戦国」エノラ・ゲイ乗組員京都新聞 )。そんなこと改めて言うまでもなく当たり前なんですが、当時のエノラ・ゲイ乗員から原爆投下の必要性の疑問となるような発言が出る、というのが珍しいんでしょうね。記事を読むとそういう文意ではないのだけど。
 原爆云々の話で常々引っかかってることがあって、それは原爆のことが語られる時には原爆投下が通常都市において行われた大量虐殺、と言う部分が、語られてないわけではないけど、なんかちょっと他と違う語られ方をしてる気がするのだ。原爆被害の特殊性というのはあるにはあるのだけど、でもそれによって(大量虐殺の)一般性が薄められている気がする。さらにそういったものが「記憶を消してはならない」というスローガンに巻き込まれ、奇妙な化学変化を起こす。記憶は本来的に消えるもので、それを無理にとどめようとしても「神話」にしかならない。それが良いか悪いかは一概に言えない。が、記憶だけでなく並行して「記録」をとどめていく必要はあるだろう。

  株式会社バンダイ決算報告 (pdf)。とりあえず注目は五ページ目の「主要キャラクター別売上構成推移」。ガンダムが主要なのは相変わらずなのだけど、昨年度落ち込んだライダーに変わってプリキュアが二番手につけています。売れてるとは聞いていたけど、一体何がそんなに売れてるんだろう? 女児向けバトルものが真空地帯なんでそのニッチに上手く当てはまったんだろうか? 謎だ。
 一方ライダーは響鬼の落ち込みは予想済みらしい。問題はこの予想を上回ってるか下回ってるか。

[その他] 郵政民営化法案衆院否決

 で、かなり大事になりそうで……いや、なにが頭が痛いかって、反対者は一部を除いてここまで視野に入れてるようには全然見えないってことなんだよなぁ。
 はっきり言って現時点での民主党政権だなんてのは悪夢以外の何者でもなくって、でもそれがありえないかというとまったくありえないと言えないところが頭が痛いと言うか、怖気の出てくるところなんだけども。小泉が良い、というわけではなくその反対が悪すぎるというに過ぎない。本来賭けとしては成立しない配当バランスなんだけど、そこはそれ、いろいろマスコミ様のおかげでいろいろごまかされてます。
 郵政民営化でイマイチ情緒的な議論しか表に出てきにくく、こういう情緒が前面に出てくる時は日本人は大抵「ダメ」なのだけど、今回もそれっぽい。
 しかし、改革が必要だとか騒いでおいていざ大々的にメスが入ろうとするとこぞって守旧か。別に守旧が全部悪いってことではないけど、ねえ。
 ちなみに このへん 見ると、多くの議員が不明瞭な議論のまま郵政民営化に反対した理由がなんとなくわかった気にはなります。気だけだけどね。アクメツを呼びたくなってみますね?
 本来、こんなところでごたついて足止め食ってるべき話ですらないんだけど……洒落になってないなぁ。

[アニメ] そうそう

  NHK-BS2にて今晩から四夜連続でSAMURAI7全26話一挙放映 。原作ファンには色々言いたいところはあるでしょうが、まあ。


2005年08月09日(火) 旧暦 [n年日記]

[その他] 衆議院解散総選挙を受けての小泉内閣総理大臣記者会見

 うわー、趣旨が明瞭だなぁ。詳細はこれだけじゃわかんないんだけど、争点をはっきりわかりやすく提示してる。趣旨が全然不明瞭な対抗勢力とは対照的。
 なんだけど、利権の調整団体である自民でよくこんなことやるなぁ、というのは毎度毎度思う。自民党が利権にメスを入れるということは、最終的にはほぼ自民自身の瓦解というところに行き着くだろう。普通に考えれば変人どころの話ではない。それを考えれば反自民の烏合の衆である民主党などは郵政民営化をもろ手を挙げて喜んでよさそうなものだが、そうはしない。理由はいろいろあろうが、一つには自身も利権の甘い蜜に群がりたいからだろう。
 この構図の悪夢なところは民主は口先とは裏腹に利権の切り崩しにとりかかる意思はあまりなく、自民がそれを行えば自民の弱体化を招き、結局将来的に政局の不安定化を招くということだ。
 さて、どちらがマシかということになると、当然そういうことと関係なく、政権担当能力がある選択肢が一つしかないから、マシとかそういう問題ですらない。希望はどっちにしろないのかと言えば、ないわけではないんだけど、民主主義において政治は所詮国民のレベルの反映に過ぎないので、まーその辺が絶望的だと絶望的だろうなぁ、としか言えない。
 「政治が悪い」では済まないんである。まったく。

[必殺] 「問答無用」

 シリーズ第十弾 新必殺仕置人 第一話。
 「寅の会」――それは寅の日ごとに、句会に擬して行われる殺しの競り市。元締め・虎が俳句の中に殺す相手を折込、その句を仕置人たちが競り合う。
 そんな仕置人の一人として念仏の鉄がいた。数年前、主水たちと別れ江戸を発った鉄はほとぼり冷めて江戸へ戻り、今は鋳掛け屋の巳代松、絵草子屋の正八とすりのおていと組んで仕事を再開していた。だがその日最後の句を聞き、仰天する。
――八丁の 堀に中村 主水かな
 旧知の主水が殺しの的になっていることを知り、鉄は慌てて渡りをつけ、主水と数年ぶりの再会を果たした。
 しかし主水は鉄を見て喜ぶでもなく、苦い顔をする。赤井剣之介とお歌の死 *1 をきっかけに裏稼業から足を洗った主水は、脱獄しようとした盗賊矢切りの庄兵衛を斬り、逃走を防いだことで与力筑波に目をかけられ、牢屋見回りから定町回りに復帰していた。
 表稼業に精を出し裏家業との関わりを嫌がる主水だが何者かに命を狙われてると知り、「来るなら来やがれ! 叩っ切ってやる!」と息巻く。
 しかし、付け届けを装った料理に毒が盛られ、主水は偶然九死に一生を得るが、確実に刺客の手が迫っていることを知る。そんな主水に取引を持ちかけてきた男がいた。男は主水の命を競り落とした仕置人グループの一人で、命を助ける替わりに金を要求してきた。だが、その行動は虎の用心棒「死神」に筒抜けであり、男は裏切りを許さない死神の容赦ない仕置にかけられる。
 依頼を取り下げるには、依頼人が死ぬしかない。しかし依頼人の心当たりがない主水はひとまず身を隠すことにし、筑波にも病気療養と偽って欠勤の断りを入れる。
 だが、筑波しか知らないはずの主水の隠れ家を、女が襲う。女は筑波の愛人で、元は矢切りの庄兵衛の女房でもあったおかね。おかねは亭主を斬った主水への復讐の為に筑波と手を組んだのだ。だが間一髪、おかねと筑波のつながりを知った鉄が駆けつけ事なきを得る。しかし主水を狙ったおかねの包丁は手元が狂い、おかね自身の胸を刺し貫いた。
 虫の息の下でおかねは庄兵衛を斬った主水への恨みを繰り返す。しかし主水から元々庄兵衛は島送りのあと斬首になるはずであり、それを裁定したのが筑波だと聞かされ、筑波に騙されていたと悟り、息を引き取る。
 虎に主水の殺しを依頼したのも筑波だった。筑波は庄兵衛がどこかに隠した金を着服しようと庄兵衛をわざと脱走させて主水に斬らせ、今度は主水が後顧の憂いとなることを恐れ、次は主水を葬り去ろうとしたのだ。
 自分に目をかけてくれていると信じていた尊敬する上司に裏切られ、主水の腹は決まる。
 主水を仕置にかけようとする仕置人たちは鉄、巳代松が返り討ちにし、主水は筑波と対峙する。
 筑波のたくらみと、おかねの最期の様子を突きつけ、筑波を挑発する主水。
「世の中の仕組が、人間というものが信じられなくなりました。これからは徹頭徹尾手抜きでいこうと思います。金輪際仕事なんてしやしません――」
 主水を斬ろうとする筑波を、逆に斬り捨てる主水。裏稼業に絶望し、そして表稼業にも再び絶望した主水は、再度鉄たちと組んで悪党外道を仕置にかけることを決意する。

 放映開始時、念仏の鉄が復活するということで話題にもなったシリーズ。同じ役は二度はやらないというポリシーの山崎努氏が続編への出演を快諾したという、おそらく唯一無二の作品でもある。(交渉時くどき文句としてスタッフは「カッコイイ死に方をさせる」と約束したと言われるが、その約束は最終回「解散無用」で果たされる)
 ただし、世界観などは仕置人とは若干異なる。主水自身が変化しているのももちろんだが(仕置人の最終回で、一緒に江戸を出ようとした仲間の一人である鉄との再会にも苦い顔をするだけ)、鉄もかつてのような不敵ぶりは影を潜め、ほとんどなんでもあり状態だった仕置人時代とは異なっている。しかし常に安値で依頼を請け負うための新設定として(依頼は寅の会を通すため基本的に依頼人自身とは接触がなく、依頼人に感情移入して、というわけではない、はずなんだけど……)ときどき殺しが禁断症状になってるかのような危ない発言をする。これが仕置人とは異なる新仕置人の鉄としての怪しげな存在感を作り出している。
 その鉄と組む新メンバーは巳代松、正八、おてい。
 巳代松は兄の身代わりとして島送りになった過去を持つ、基本的には心優しい好青年なのだが、手製の鉄砲作りにのめりこんでおり、殺しの武器もそれ。ただし砲身が竹製で発射のたびに破裂する危ない代物なので使い捨て。更に装薬量を増やすと自分ごとふっとんでしまうので射程は二間(3.6メートル)という短さ。この竹鉄砲は幾つかバリエーションがあり、多砲身だったり消音器をつけたり、中筒型なんてのも登場する。演じるのは中村嘉津男氏なのだが、現在実年齢以上の老け役が多い氏なので、当時でも若者というのはちょっと違和感があるような……見ているうちに慣れますが。
 正八、おていはサポート役。正八を演じるのは火野正平氏だが、なんというか、火野正平そのまんまとしか言いようがない(笑)。メンバーの中では一番子供っぽいところがあって、感情に流される発言もしばしば。意外にも密偵としてはそこそこ使えるが、視聴者の気持ちの代弁者やムードメーカーとしての存在の方が大きい。
 おていは「仕事屋稼業」「仕業人」にも出演した中尾ミエ氏。「お歌と同じ顔じゃん。どうして主水は何も言わないの?」ってのは言いっこなし。必殺ワールドってのはそういうものですから。
 もうひとつ、新仕置人で忘れてはいけないのが巨大仕置人組織「寅の会」の存在。藤村登美男演じる元締め虎は死神を連れて江戸へやって来、わずかな間で江戸の殺し屋たちを恐怖でもって傘下におさめ、寅の会を主催したという設定。依頼はすべて虎を通して行われ、複数の仕置人グループ代表が句会に擬した競りに参加し、最も安値をつけたグループに依頼がされるという仕組み。ただし依頼は次の寅の日の会までに遂行されねばならず、期限までに遂行されなかった場合や、殺しの相手との勝手な取引、仕置人グループ同士の談合、寅の会を通さない仕事の請負など、虎を裏切った者には制裁が加えられる。それを行うのは「死神」(演じるのは河原崎健三氏。先端がはずれる銛 *2 を武器とし、編み笠姿に遮光器をつけて淡々と処刑する姿は「死神」の名に相応しい)だが、時として虎も自らの手で制裁を加える。その際の得物は何故か野球のバットにしか見えない棒。裏社会の制裁はやっぱバットというのが決まりなのか? 重厚な様でいてかなり何でもアリ。
 この寅の会の設定は他の仕置人グループとの対立や掟によって危機に陥ったりと展開に緊迫感を与えたのみならず、偶然知り合った依頼人が今わの際に「この金で恨みを……」というワンパターンに陥ることをふせぐなどしている。一方でドラマが依頼人主体から仕置人主体になることが多く、キャラクターものとしての側面が強くなっている。登場人物のあくが強烈なため、これは正の相互作用を起こしてるように見える。
 ストーリー自体はミステリー的だったり困難な依頼をどう果たすか、などの捻りのあるものは少ないのだが、とにかく仕置人たちがダイナミックに活躍するシリーズ、という印象が強い。
 ちなみに、このシリーズでのサブタイトルのフォーマットは「××無用」となっている *3
*1: 必殺仕業人最終回「あんたこの結果をどう思う」
*2: アイヌなどでは同様の銛を「マレッキ」あるいは「マレプ」と呼ぶ。
*3: ひょっとして「問答無用」って、「問答(もんどう)」と「主水(もんど)」をかけてたのか?

[その他][アニメ] 今日の買い物がらみ

  嫌韓流/山野車輪
  絶対少年 妖精たちの夏〜田菜/浜崎達也

 「嫌韓流」? プッシュはしないけど、買わないとは言ってませんぜ? まあ、旬のものですから。しかし書店に二冊入荷してたのが、あっというまになくなったのは、やっぱそれなりに注目されてるのか(一冊は買ったのは私なんだが)。
 「絶対少年〜」は 同名テレビアニメ のノベライズ。テレビ脚本に沿っており、小説と言うよりシノプシスっぽい感じだが、アニメに忠実に、しかも一冊で田菜編十二話を完結させるには他に方法はない。十二話? そう、まだ未放映の田菜編クライマックス「猫おどりの空に舞う」までが含まれてる。前番組の「学園アリス」の最終話の前に制作上の都合により総集編が一話入ってしまったため、本来ならば広島原爆記念式典の一週前に田菜編が終わり、一週置いて第二部「横浜編」が始まるはずが、ずれてしまった。従ってバリバリにネタバレ。
 第一話の前にプロローグが入っており、何故田菜に来たばかりの歩が深山姉妹や麻子さんと顔見知りだったのかがそこで描かれている。で、第十二話。
 産廃業者の不法投棄が原因の山崩れはダム周辺だけではなく、猫おどり会場になった小学校の裏山でも起こり、会場を土砂が埋め尽くす。間一髪、校舎の影に避難した歩と深山三姉妹だったが、約束どおり歩はわっくんと一緒に「あっち側」に行こうとする。それを引き止めたのは美玖だった。そして今まで歩に「あっち側」の現実を突きつけたように、わっくんに対し「こっち側」の現実を突きつける。もう歩はわっくんと遊べる年齢ではないこと、それでも果たせなかった十年前の約束を果たしに戻ってきたこと、きっと歩はわっくんのことを忘れないこと……
 自分と関わろうとする人たちがまだいることを実感した歩は自分の意思で「こっち側」に留まることを選び、わっくんは去る。
 結局、カメラにはマテリアル・フェアリーの姿はおろか光球も映っていなかったが、須河原はこの事件を追い続けることを決め、わっくんとの一件の後、高熱を出して倒れた美玖はすっかり「普通」になってしまっていた。
 記録には残らないけどもあそこにいた全員が確かに体験し、少年少女たちを少しずつ成長させた夏を残して、歩は田菜を去る。
 その他わかったネタとしては リバーシブルのぬいぐるみは「成長」の暗示で、エメラルドランドの幽霊の正体は不法投棄一家(太った男=笑う関取、老け顔母親=老婆、それと赤ん坊)。
 そしてエピローグ的に二年後から始まる横浜編の導入が入る。 老い、痩せさらばえたオカカ婆が横浜の街を歩くのを、第二部の主人公である谷川希紗が見る。
 アニメ誌を見ると横浜編の登場人物も紹介されており、 主人公の谷川希紗(OPのあのコード娘。プチ家出を繰り返す、歩とはまた違った登校拒否)に同級生でプロ棋士を目指す小早川成基(同じくOPの扇子男。扇子はそういうことか)、希紗の親友の大和理絵子(OPの大人しそうな娘)、彼女に恋する真壁正樹(OPの以下略)、希紗と同じものを見る画家・羽鳥次郎が紹介された新キャラ。また、 田菜編から引き続き成長した逢沢歩、深山三姉妹の長女深山美佳、須河原晶も登場が確定。

[アニメ] あ、そうそうpart2

  SAMURAI7 の#25(最終回一回前?)の「次回をお楽しみ」のイラストはお楽しみに(笑)。


2005年08月10日(水) 旧暦 [n年日記]

[その他] PC故障につき

 修復されるまでここも更新が飛び飛びになります。多分。今回のはちとひどいな。


2005年08月12日(金) 旧暦 [n年日記]

[読書] 読了記録だけ

 「サマー/タイム/トラベラー」/新城カズマ
 「疾走!千マイル急行」(上)/小川一水

 「ローヴォールの惑星」は購入済みだがまだ。

[その他] 今日ちょっとうけたネタ

  2chニュー速+スレ【地域】ハチミツ酒開発12
1 名前:('A`) R. ◆CkQJ/zRB6Y @Sφ ★ 投稿日:2005/08/12(金) 15:01:48 ID:???0
 高知県の中堅酒造メーカー、菊水酒造(高知県安芸市、春田誠郎社長)は
「人類最古の酒」といわれるハチミツ酒(ミード)と、パンからつくった焼酎を開発、
それぞれ8月末から9月上旬にかけて発売する。欧米産のミードはあるものの、
日本でミード製造の免許を得ているのは同社だけという。


12 名前:名無しさん@6周年 投稿日:2005/08/12(金) 15:12:46 ID:Q6wtcNXT0
蜜造酒か!!
 確かに!

[その他][ドラマ] 役者の存在感

 夕べ、北野武(ビートたけし)の両親のことをドラマ化した 菊次郎とさき をやっていたので見る。往年のビートたけしの持ちネタである「鬼瓦権造」のモデルは父親の菊次郎だとか、ビートたけしがしばしば母さきのことをネタにしたりということで、二人ともドラマ以前にある意味有名だったのだけど。
 それはさておき、ドラマを見ると賀集利樹君(仮面ライダーアギトの津上翔一役)が既に自立している北野家長男として出ていたりってのもちょっと嬉しかったのだけど、北野家の祖母「うし」役がどーもどっかで見覚えがありすぎるとよーく考えたら、草笛光子だったんでびっくりするやら納得やら。
 勿論あたくしにとっての草笛光子は「必殺必中仕事屋稼業」「必殺商売人」のおせいであり、「必殺からくり人遅風編」のおりくですよ。ええ。
 武の父菊次郎役は陣内孝則がやっていたのだけど、あれはどうひっくり返っても「陣内孝則」でしかないのに対し、草笛はきちんと明治・大正期から昭和になり、時代と共にその気風を去らせようとしている女性を体現していた。人生経験の深さが違う、って言ってしまえばおしまいなのだけど、やはり全然違うのだ。
 別に陣内孝則が悪いってことではないく、彼にはもっと今様の役をやらせるべきだろう、ということなのだけど。
 役者の存在感の軽重を如実に感じたドラマではあった。


2005年08月14日() 旧暦 [n年日記]

[マンガ][その他] オタ業界的内ゲバ

 最近ちょっとオタ方面で少しだけ話題になっている「鋼鉄の少女たち」のアレコレ。少年エース増刊「エース桃組」が廃刊し、その後継雑誌で看板(?)だった「鋼鉄〜」が継続連載しなかった原因が作者サイドでの内輪揉めであり、その話で 過去の日記 で云々したことでYさんと今日云々したのだけど(結局、過去の日記の内容の推測は外れてた)、まあ、揉めている当事者のどちらの言い分が正しいのかの断定は敬遠しておきます。そんなん、直接の知人でもないのにわかるわけがないし、今出ている材料を元に推測で適当に並べ立てて面白い部類のことでもないし。(面白ければやる!<おい)
 ただ、Yさんの「ゲーム業界だったら契約で権利関係は明確にされているはず」(国際的な取引が通常のコンピューターゲーム業界では、契約で権利関係をきちんとする習慣がある)という言葉に、ぼんやりと違和感を感じつつ明確なカウンターの意見の根拠を思いつかなかったので「確認できない」と言うに留めたのだけど、ふと後で違和感の原因が掴めたので。
 よく考えると当事者の一方である会社、ゲーム会社はゲーム会社でもコンピューターゲーム会社じゃなくって、メールゲーム系の会社なのでそういった慣習が徹底されてるのか、ようわからんのでした。そっち方面はまったく微塵も知らんのでマジわからんのです。
  ゲーム会社側の言い分 を改めて見ても、その辺がどうなってるのかようわからんし。
 Yさん、日記のネタにして申し訳ないです。Yさんに限らず「お前が知らないだけで、実際の業界の慣習はこうだ!」ってお話があればメール大歓迎。野次馬根性で是非知りたいです。


2005年08月15日(月) 旧暦 [n年日記]

[その他] PC復活

 ただし、今回はかなり難物でしたわ。最初CPUが焼けただけ、と思っていたのだけど、単純にそういう話ではなく、電源→マザーボードと次々に故障が明らかに……
 マザーボードを変えるとなるとこれまでのケースだとかなり空間配置的に厳しいので、結局ケースも変えることに。またS-ATAも使えて、というSocket Aのマザボとなると(単にCPUの故障と思って既にCPUを買ってしまっていたので)メモリもそのままではいけない。使いまわせるのはHDDとVGAのみ、という結果になる。
 一番のキモのCPU冷却は簡易型の水冷ユニットを取り付けることに。
 で、結局以下の構成に落ち着く。
・CPU:Cempron 2800
・MB: A7V880ASUS
・ケース: EC-7103VAV )(写真は黒だが買ったのはシルバー)
・CPU冷却: AQUAGATE Mini R80
 必要な出費とはいえ、いくらかかったのか考えたくも無いな……


2005年08月16日(火) 旧暦 [n年日記]

[アニメ][特撮] 腑に落ちる

 先日Yさんに会った時に日記で 響鬼 のことを書いてることに触れられ、「ああいう書き方してると、頭悪く見えるよ」と注意を受ける。う〜ん、まあ、それはわかってて、なんで先週なんかは実質スキップ状態だったんですが。
 で、その際に「お父さんたちには人気がある」ということを言っていたので、そういうつもりで今週分を見てみると……あ、すげーよくわかる。今まで一体どういう意図で演出してきたのか、組み上げてきたのかさっぱりわからなかったのが、全部、とは言わないけどかなりの部分の意図が読み取れる。
 自分の最大の勘違いは、響鬼と明日夢の師弟関係が主軸というのは間違ってなかったんだけど、それを明日夢側から見てしまっていたこと。これって響鬼側から見ないとわけがわかんないんだ。
 明日夢が同世代からの共感とかが強くなさそうなキャラなのも、同世代からの共感よりもお父さんたちの視点で後輩や部下、あるいは息子に対するように「可愛い奴」と思わせることが主眼だったから。明日夢がほとんど魔化魍退治に絡まなかったのも、明日夢側に感情移入させるならば日常パートとの交差はかなり必須になるけど、響鬼側からの視点に重ねさせるならば、必要は全然ない。もともと響鬼はあっち側とこっち側を行ったりきたりしてるんだから。
 轟鬼が少しドキュンな性格しているのも、轟鬼が「弟子」側の鬼だからに他ならない。少しくらいドキュンな方が「ときどき生意気言うけどそこがまた可愛い奴」という演出が可能になる。これは明日夢も同じ。
 そういった作品の組み方が好きかと言えば好きだということはないけど、そういう前提で作るのならば間違ってるところはなにもない。実はこれはこれでまったく意図通りに作られてたってことなのか。
 ここまで意図的に組み上げられてるってことは、完全にターゲットはお父さんで、これまではむしろお母さんをターゲットにしてたのになぜ、というところが疑問だけども(子供はバトルシーン以外おいてけぼりなのはずっとそうだし)、おそらくスーパー戦隊との市場の差別化を図ってのことではないかと推測される。バンダイの販売計画を見ると響鬼での売り上げ低下は織り込み済みで、それが何故かがよくわからなかったのだけど、「マジレンジャー」で子供・母親をメインに、「響鬼」で父親メインに対象を据えることで、同じ会社の番組で市場を食い合うことを避けるのが目的、ってところかなぁ。だからぱっと見非合理的に見えるけども、ライダーが戦隊に市場を譲り別の市場をターゲットとすることで全体での効率は上がる、という読みかもしれない。これはひょっとするとプリキュアをはじめとする女児玩具展開の戦略も含めたトータルな戦略かもしれないけど、ちょっと今のところそっち方面は読みきれない。
 目から鱗、というか、ちょっとした視点の変化で見え方が全然変わる、というこの面白さは、やっぱ何度体験しても楽しい。

 そんときむしろ LOVELESS の感想書いてくれ、と言われたのだけど、すいません、3話まで見てあるんですが、さすがに胃もたれおこしたんです。いや、あれはあれで作品意図としては何も間違ってないんですが、BL系は昔半ば無理矢理食わされて以来、受け付けるのがなかなか大変になってきてるんですよ。

  絶対少年 #12「猫おどりの空に舞う」。田菜編クライマックス。
 学校の裏山が崩れ、猫おどり会場を土砂が覆う。間一髪助かった歩たちだが、歩はわっくんとの約束に従い、「あっち側」に行こうとする。それを止めたのは、怒りの形相をした美玖だった……
 基本的に小説版とほぼ同じ。しかし土砂崩れのシーンは圧巻だし(現在放映中のアニメでは屈指、いや、頭一つ抜け出たスペクタクルシーンだった)、美玖とわっくんのやりとりもはっきり意図がわかりやすい。それと、歩を見送った後の美紀と潮音の会話は、小説では「実は私もあんたが苦手」とこれまでの美紀らしい台詞だったのに対し、アニメのほうは「実は私もあんたが 嫌い 」と美紀らしからぬ発言で、だからその後二人が笑うのもむしろ感情的に納得できる。
 次回からは主人公が谷川希紗に替わり、二年後の横浜が舞台になる。しかし最後の変わり果てたオカカ婆の姿はちょっとショックだった。

  プリキュアMaxHeart 。プリキュアって、前年のイベントを、きちんと追ってそれで最上級生になったこと、ひかりが加わったことによる変化をちゃんと描いてるんですな。合宿とか、おばあちゃんのけやきの木とか。こういう部分、ちょっと関心。戦闘シーンは本当にアクションシーンのためだけにあって、まあ、かなりはっきりわかりやすいですが。しかし終戦記念日にあわせて終戦ネタをやる番組ってのも昨今珍しいなぁ……

  ゾイドジェネシス はムラサメライガーのパワーアップ話。元々玩具展開的な要望なので、プリキュアとかもそうだけど、この辺苦労の跡は見える。プリキュアほど割り切ってしまうのもどうかとちと思わないでもないですが。(^^;
 村人たちはディガルドの影に怯え、前回とは一転、ラ・カンたちに村に残るように懇願する。が、逆に居続ければ迷惑がかかると出立する。戦略上意味のない集落は襲わない、というこれまでのディガルドの行動を信じたからだ。が、ラ・カン討伐に執念を燃やすゲオルグは村を焼き討ちするという暴挙に出、それに気付いたルージたちは村へ急いで戻る。
 ピクル村の人たちの行動が身勝手にも見えるけど、これは他にどうしようもないだろうなぁ……ラ・カンの判断が判断ミスかは微妙なところ。ピクル村の人たちが元々ディガルドに密告したので、自分たちの協力者だとは思われないと思ったのかな。見せしめの焼き討ちは、まあ確かにゲオルグだからこその行動だろうし。
 ムラサメライガーのパワーアップはちょっとスムーズじゃないところがあるけど、これまで散々苦闘したバイオトリケラを翻弄しあっという間に倒してしまうところなど、強さを印象付けることは成功。でもこの番組、「局地戦の勝利は全体の勝利とは別」という思想が徹底してるので、この後どういうストーリーになるかは気になる。


2005年08月17日(水) 旧暦 [n年日記]

[その他] これってわかりやすいかも

 今日作業中、終戦云々の話題からボスを交えて第二次世界大戦時の日本の状況の話へ。
 ま〜、いろいろ歴史認識があれなのはご愛嬌なんですが、ほかはともかくただ一点、「当時の政治が悪い」で済ませるのはダメなんだって。当時も日本は民主主義国家だったんだから、政治や軍が悪いってことは、回りまわって当時の国民の責任にも帰着する。そういう観点を少なくとも持たないと何度でも同じ失敗を起こしうる。
 ま、それはともかくとして、若い子が「近隣諸国と話し合ってお互いの理解を」と ねぼけたこと なかなか難しいことを言うので、ちょっと苦笑したりなんだり。いや、実際はそうやっていければ一番いいんですけどね。でも「国際関係の付き合いはヤクザや詐欺師との付き合いみたいなもの」と言っても納得いかなさそう。「北朝鮮はヤクザみたいなものかもしれないけど……」とかなんとか。
――でも、そのヤクザの親分は中国だよ?
「……」
――ちなみに今の中国の国家主席はチベットの弾圧の指揮をした人(胡錦涛のこと)。
「え!? そんな無茶苦茶な!」(本当に知らなかったみたい)
――でもこの人、日中関係をあまりこじらせたくないから、日本にとってはわりと都合がいいんだよねえ。
「……」
 流石にこの辺の話はまったく知らなかった人にはショックだったのか(それも不勉強すぎると思うが)、これで沈黙してしまったんですが、国際関係はきれいごとでは済まない、その上で平和を模索するなら模索することを考えるきっかけになればいいんだけど。
 あと、 戦陣訓 の話が出て、例によって「東条は『生きて虜囚の辱めを受けず』とか言って兵士に降伏をさせなかったから怪しからん」ってな感じでボスが言ったので、「『生きて虜囚の辱めを受けず』の後には『死して罪禍の汚名を残すこと勿れ』と続いて、元の意味は別に捕虜になるより死ねってことじゃなくって、生きるにしても死ぬにしても恥ずかしくないように、って意味の言葉だったんですよ」と言ったら、これもショックを受けていたみたい。まあ、それがどう使われたかってえと、諸手を挙げては賛成できないんだけど、案外と調べず内容がわかってないまま批判するって、やっぱ結構多いのだなぁ、と思った次第。


2005年08月18日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] 今日の買い物

  パンプキンシザーズ(4)/岩永亮太郎
  ホメずにいられない2/福野礼一郎
  福野礼一郎のカーインプレコミック/福野礼一郎・中野カンフー・中野トンフー
  福野礼一郎の宇宙 甲/福野礼一郎
  福野礼一郎の宇宙 乙/福野礼一郎

  ホメずにいられない も注文したんだけど、出版社に問い合わせ中……前回頼もうと思ったときには重版未定状態かなんかだった気が……待てば来るなら待ちますけどね……


2005年08月19日(金) 旧暦 [n年日記]

[その他] 日本ってアジアだっけ?

 とか書くとまたあちこちから反感買いそうな悪寒。
 偽悪的な書き方をわざとしてますが、「脱亜入欧」とか言いたいわけではないし、歴史的、政治的、経済的、文化的に分かちがたい関係を持ってることも知ってます。でも、「日本はアジアの一部だ」というフレーズになんか引っかかりを感じ続けてるのも事実。
 ってのも ここ 読んでて「あなたたちだけアジア人じゃなかった」と言われたって言うんだけど、この一緒に旅行した中国人の言う「アジア」ってのの具体像がさっぱりわからない。
 日本人は色々変わってはいるけど、調べてみればいいところもわるいところも嫌になるほど昔から変わってないってところはあって、じゃあ昔の日本人はアジア人だったのかと言うと、上の中国人の発言の「アジア人」には最初っから今も昔も「日本人」は入っていないように見える。だって「日本人はアジア人じゃなくなった」って言い方は誰もしないんだもの。
 無論、日本という国をアピールするとか、対アジア外交戦略上どうするかとか、日本側からできることはたくさんあるのだけど、これって実は日本人の問題ってばかりじゃなく、他の国の「アジア像」の問題でもあるんじゃないの? としか思えない。
 歴史的に見ても日本は地理的な関係もあって他のアジア諸国のような隣国関係とはちょっと違う、独自の関係を持っている。これはアジア? アジアじゃない?
 話は単純なことで、「日本はアジアに目を向けろ」って言う前に、まず「アジアって何?」って定義をしないとただのプロパガンダに終わる、ということを言いたいだけ。

  監修料禁止したら…社保庁の出版物購入59→1種類に読売 )。こいつらわかりやす〜。

 選挙界隈の各国からの反応とか見てると、他とつながってよくわかるものあり、よくわからないものあり、これはこれで面白い。

[アニメ] BSアニメ夜話ガンダムデイ中

 「機動戦士ガンダム」劇場版三部作を一気に流してるのだけど、IとIIの合間に流れた富野監督のインタビュー。最初あたりがやわらかくって「あれ?」と思ってたのだけど、そこはボクらの富野監督、インタビューが進んでいくにつれ、どんどん調子が上がっていく。「シャアなんて名前、大っ嫌い!」とか、ファンの幻影が打ち砕かれる発言がバシバシと。しかし井上伸一郎氏も同席していたこともあってインタビューは結構いい方向に誘導されてました。思い入れと仕事との狭間で作られたあたりがよく読み取れて面白い。しかし、「オフレコ」と言いつつけっこうそのまま流してたけど、大丈夫なのかなぁ……

  ぺとぺとさん 。う〜ん、流れとしては型にはまってるんだけど、逆に型にはまってるだけと言うか。このエピソードがこのタイミングで挿入と言う意味もわからないし……原作でもそういう構成みたいだから、原作の構成ミスだろうなぁ。でもショートカットになったくぐるは○。<おい

  ハチミツとクローバー 。やっぱ真山パートよりやはり竹本パートの方が見ていて面白い。「テレビアニメ魂」にあった「月」と「太陽」がはっきりしてるからなぁ *1 。真山パートはそこに描かれる感情に共感できるか否かでかなり感情移入度が変わる。
*1: この場合、「月」は森田で「太陽」ははぐ美。


2005年08月20日() 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 今日から第二部

  絶対少年 #13「谷川希紗と見慣れぬ存在」。田菜の例の猫おどりの夜から二年後の冬の横浜。そこにはマテリアル・フェアリーを追い続ける須河原や、老い、痩せさらばえたオカカ婆の姿もあった。そしてもう一人の少女の姿も。
 少女の名前は谷川希紗。学校にも行かず、居場所を探すように街を徘徊し、ゴミとしか思えないものを拾い集める、奇妙な娘だった。クラスメイトたちからも冷ややかな目で見られる彼女を友人の大和理絵子は心配するが、その心配ですらも「ウザい」と感じる希紗。そんな彼女は、青とオレンジの発光体が争うようにもつれているのを目撃する。傷ついたように落ちた青い発光体の正体である物体を家に持ち帰る。卵のようであり、繭のようでもあるそれを、ブンブンとうなるような機械音を立てていることから「ブンちゃん」と名づけた希紗は、それに介抱のようなことをする。
 明け方、「ブンちゃん」が外に出ようと窓ガラスを叩く音で目覚めた希紗は、ランドマークタワーの上空に羅針盤のような遺跡のような巨大な物体が浮かんでいるのを見る。

 今回から第二部の横浜編に突入。時間と場所の変化だけでなく、主人公も逢沢歩から谷川希紗になっている。ぶっちゃけて言えばOPのコード女。
 歩も自分のしたいこと、ここにいたいという願望ですら不鮮明で不登校に陥ったのに対し、希紗も不登校だがその原因は歩とは異なっている模様。
 しかしOPでの外見から相当キツイ性格を連想したのだが、むしろ天然系というか、ダウナー電波系? ゴスロリ風不思議ちゃんというか。ゴミを使って部屋の中でオブジェを作ってしまってたりとか、トカゲやワニをモチーフとしたっぽい髪飾りや携帯カバーもひょっとしたら自作っぽくって、ひょっとしたらそっち系の人間なのかもしれない。「ガソリンとか電気とか、そっち系?」には笑った。「そっち系」ってなんだ!(笑)
 理絵子はOPの大人しめの印象に対し、わりとフツーの子。ちょっと美紀に近い感じかも。
 横浜編になってOPがどうなるかと思ったけど、田菜編までとほとんど共通。ただし今まで理絵子、正樹、成基が歩いてるシーンだったのが、猫おどりの深山三姉妹(と、潮音と拓馬)に差し変わったりと最後の方が変化。OPを見る限り、田菜編と隔絶させるわけではなく、いろんなつながりを持たせるつもりらしいが……横浜というと歩や深山三姉妹長女の美佳の所在地でもあるので、今後彼らも関わってくるんだろうか?
 ちなみに次回の脚本は小説版の作者、浜崎氏らしい。作風のカラーとか変わるんだろうか?


2005年08月21日() 旧暦 [n年日記]

[その他] 眠い

 眠い。無茶苦茶眠い。昼ごはんを食ってからしばらくしたら沈没。どうしようもない。
 晩になって起きて、ごはん炊いて実家から送ってもらった冷凍のうなぎの蒲焼を暖める。ごはんは土鍋で。一人前とかなら炊飯器より全然おいしく炊ける。ってより、炊飯器捨てちゃったんだけど。
 やっぱり土鍋で炊くごはんは簡単においしくできるというのが定番らしく、 土鍋ごはんドットコム なんてサイトもある。自分の炊き方はちょっと違って、しっかり研いで二十分ほど水に浸けおいた後、ざるに上げて水を切り(これ、ポイント。浸け置きの水でそのまま炊くと、イマイチべっとりとした炊き上がりになる)、ひたひたから一割増弱くらいの水で、最初弱火→中の水分があらかた飛んだらとろ火→ぷつぷつ音がし出したら火を止め十分くらい置く、というのをやってる。最初強火でもいいのだけど、うっかり火力調整を忘れるとひどい目に遭うし、弱火でも十分。土鍋が高い熱容量を持つので勝手に「はじめちょろちょろなかぱっぱ」になってくれる。だから炊き方にそんなに気を遣わなくても十分おいしく炊ける。失敗しておこげが出来てもおこげもおいしくいただける。何度かやって水量を調整し、丁度よいところを探すといい。
 今回買い置いているお米は岐阜のお米の ハツシモ の低農薬栽培。安いけども粘りが少なく、日数置いても味の劣化が比較的少ないので結構穴の品種。
 ともかく、土鍋ごはんに慣れてしまうと(大容量ならまだしも)小容量の炊飯器で炊いたごはんは食べられなくなる。土鍋も凝ったものではなく百円ショップとかで売ってる一人用土鍋とかで十分なのでおすすめ。
 うなぎの蒲焼についてはちょっと違う話題もあるのだけど、それは後日。

[特撮][アニメ] 夏もそろそろ終わり

  エウレカセブン 。ゲッコーステートが身を隠す遺跡にいた発掘屋と打ち解けるレントン。しかしその淡い交流は、手痛い裏切りにより返されることに。
 発掘屋の気持ちはわかんないではない。レントンが彼を間違ってると思うのもわかるし正しい。憎んだりとか許せなかったりとか、そんな単純な言葉で済ませられる少年の世界とは違うものに対する術を知らないレントンはひたすら混乱する。しかし次回、否応なく事態は新しい局面を迎えるようで……予告のエウレカの映像はちょっとショック。

  響鬼 。先週から「どう見るとわかるか」がわかったので、その見方で見ると今回もよくわかる。表層的にキャラの言動を見ているとうっかり明日夢に焦点を当てているように見えてしまうが、実際は明日夢との関係を通して響鬼の立場に焦点をあてることを意図している。明日夢の周辺の描写が舌っ足らずでスカスカなようだが、実はその辺はそのコンセプトから見れば不要な部分なのでオミットされているだけ。その結果描かれているものは私の好みではないし、批判はいくらでもできるのだが、他人が個人の資格で好きだと言っているものを自分の好みではないとか高尚でないとかなんとかで否定する権利は自分にはないしできない。
 なんか悟っちゃうと、語ることが少なくってつまんないなぁ。
 あ、鋭鬼と童子・姫との戦闘シーンは短いながらもかなり凝ってました。個人的には、天狗はあれはないだろうとかは思ってしまいましたが、まあ、個人的な思い入れの範疇。

  ゾイドジェネシス 。ゲオルグを撃退しピクル村をディガルドから守ったルージたち。しかし村の復興を手伝いつつも、ルージの心は晴れない。ジェネレーターを修理できる職人を探すための次の目的地を相談する場で、ルージはついに「このままディガルドを放っておいていいのか」と思いの丈をラ・カンにぶつけ、決起することを促す。ルージの故郷のミロード村も、ジェネレーターが直ってもディガルドの侵攻がやまない限り平和が何時まで続くかわからない。かつてディガルドとの対決を避けたことでディガルドを増長させたという苦い想いを抱き続けているラ・カンは、ルージとの決闘で今後の指針を決定しようとする。成長著しいとは言え百戦錬磨のラ・カンに破れるルージ。だが、意外なことにラ・カンは次にルージの生まれ故郷であるミロード村に行くと言い出すのだった。
 渋いねえ。おたくまったく渋いよ。ってな展開。局地戦では効果が薄いことを実感し、組織的な抵抗を訴えるルージ、そのルージも、高性能の主人公機に乗ってるし成長もしてるんだけどやっぱりまだまだヒヨッコ。今ではなく、先を見越してルージの対ディガルドの気持ちを喜ぶガラガ。実はラ・カンの決起を望んでいるレ・ミィ。過去の苦い経験から軽々しく決起することが出来ないラ・カン。ミロード村行きを告げるラ・カンの真意は? と、大体展開は読めるのだけどやっぱりわくわくする。
 もうひとつ特筆すべきはラスト、故郷で休暇を潰すザイリンの上空を新型機であるバイオプテラが滑空していくシーンは、飛行機の登場によりこれまでの戦闘とまた一新していく予感と脅威を、更に飛行兵器への憧れ(それが正しいか否かはこの際置いておく)を感じさせ、かなりGOOD。それと今回からOPアニメがver. up。

  おねがいマイメロディ 。クロミさまツンデレ全開ですかそうですか。白山君って、出てくるたびにむしろ悪役っぽいような……


2005年08月22日(月) 旧暦 [n年日記]

[その他] チハたんハァハァ

  60年を経て…神奈川・三浦の海岸に旧軍の戦車出現読売 )。チハたんの あられもない姿 が全国の新聞に! まあ、日本の海岸に埋められてたんじゃこの惨状は仕方ないかぁ。乾燥気候の砂漠にでも埋められてたのならともかく。そういえば浜名湖にも沈んでたはずだけど、あれはやっぱり放置プレイ?

  finalventの日記 さん経由で 「自民分裂」メディアのネーミングに異議あり 。うん、まったくその通りだな。自民としては自民の中央がかなり強力にガッチリ抑えていて、末端や地方の造反はあるけども、「分裂」と言えるような大きな割れ方はちっともしていない。むしろ、万が一まかり間違って政権を取ってしまった時の民主の方が「分裂」いや、「崩壊」が起こるだろう。だってさー、去年の話だけど、 「1)グローバリゼーションと情報化に伴う新しい変化や価値に応えるために。 国家主権の移譲や主権の共有へ」 なんてトチ狂ったこと言ってるんですぜ? なんで他国に国家主権を委譲したり共有したりするねん? キチガイ?
 対アジア、ってよりぶっちゃけ対中国(とついでに韓国)政策についても党内での意見の対立が大きいし、社会党が政権を取っちゃった時に起こった社会党の零落と似たようなことが起こるでしょうね。
 自民が正しいかってえとそういう問題でなく、民主党が「政治屋」としてすらまっとうでないってだけなんだけど。

 今回の選挙は本当に小泉さんが面白いことにしてくれているので、あちこちで面白い現象が見られる。たとえば 衆院選 自民党岐阜県連、自民党本部擁立候補を支援する松田岩夫参院議員を処分へFNN )。いやぁ、いかにも田舎の政治屋の、中央の政治屋への田舎的反発と言う感じで見ていて楽しい。
 下手すりゃ小泉は日本の選挙の仕組みをこの選挙でかなり根こそぎ変えることになるぞ。

  ビール物質問題でメディアを処罰、告発者封じか中国情報局 )。いやぁ、怖い怖い。中国はあからさまだなぁ。

[その他] うなぎの話

 今コンビニで売っている「築地魚河岸三代目」のコンビニコミック最新刊「サンマの煙」の冒頭作で、養殖ウナギ「坂東太郎」を取り扱ってる回が掲載されているのだけど、実はその一番最初に出ている築地お勧めのウナギ屋で取り扱っているウナギが焼津吉田の養殖ウナギだったことに初めて気がついた。欄外に説明があるが、「焼津吉田」と言っても焼津にあるわけではなく、静岡県遠州地方榛原郡吉田町のこと。焼津が比較的近いのでこういう呼び方をするだけ。
 静岡でウナギと言うと浜名湖・浜松市がブランドになっているのだけど、実は浜名湖では外国産の安いウナギとの競争を避け、かなり昔にウナギの養殖は高級品のみにしぼり、すっぽんの養殖などに主力を移している。でも、浜名湖ウナギって結構あるじゃん、と思うかもしれないが、実はこれらの多くは浜松で養殖されたものではない。浜名湖のブランドをつけるために全国の養鰻場からわざわざ一度浜松に集荷し、そこから全国に発送しているものだ。悲しむべきことだが、中には外国産のものもある。地元民はそんなこととっくに知っているから、浜名湖ウナギを食べない。
 で、吉田町のウナギのこと。自分は掛川の出身で吉田町は隣町ではないけど割と近隣で、なのにそんな近くで養鰻場が盛んだったことを実は近年まで知らなかった。詳細は こちら で。遠州地方は雪解け水のおかげで水がいいのだけど、その水を利用しての養鰻が盛んだったらしい。まあ、この辺は以前も紹介したことがあるので省略。最近中国で発がん性物質のマカライトグリーンを使い緑色になったウナギが話題になったけど、実はこういったウナギも日本のブランド産地産のふりをして出回っている。おっかないったらない世の中なんである。だから、「築地魚河岸三代目」でちょっとだけだけど焼津吉田のウナギを誉めてたのを見て、嬉しくなったんだけど。
 ところで先日実家から送ってもらったウナギは、実は吉田のウナギじゃなくって四国の方の養鰻場産のウナギ。まあ、なんだ、その、おいしいからいいや。


2005年08月23日(火) 旧暦 [n年日記]

[その他] 思わず紅茶吹いた! なネタ

 元記事消えてるんで、2chの該当スレで代用。 英 対日戦勝60年記念式典「アジアの自由のために犠牲を払ったひとびとに心から敬意をあらわす」
 いや、自国の戦死者を悼むのは国として当然ですけどね。日本にとっては聖戦だったとか大東亜解放とかいうお題目も綺麗ごとですよ? でもはっきり言って 「お前が言うな!」 くらいは言っていいですよね? ね?

[その他] 島本作品は世間一般に通じるのか?

  現段階は“逆境ファイブ” 田中代表地元で会見共同 )。どうも記者には元ネタが通用しなかったらしく、記事中では「映画にちなんで」とすら書かれていない。田中康夫氏が不屈闘志ってのはなぁ……役者不足というか、なんというか。むしろ二枚の木札にそれぞれ「県知事」「国会議員」と書いてどちらか一方を選ばされそうな立場と言うか……「選んだ方は選挙が終わるまで持っていてもらおう! むしろ一生持っていてもいいぞ!」とか。いきなり小泉に呼び出されて「解散だ!」とか……いやいや。どう見ても小泉の方が思い切りがいいと言うか、やってることに男気があるものなぁ。内容についてはいろいろあれど。
 島本ネタをパクるなら、どうせなら「無謀キャプテン」とかの方がいいじゃなかろうか。あれも色気を出して失敗する話だったし。いやいやいや。

 まあ、それはそうとこういう新党旗揚げのときに「国民」とか「日本」とか党名に入れると、いかにもやられ役のザコキャラっぽくないですか?

  元将校遺族の請求を棄却 「百人斬り」訴訟で東京地裁毎日 )。死者の場合は事実の場合は名誉毀損には確かにならないのだけど、だけど「事実か虚偽かわからないので名誉毀損には当たらない」ってのはどうなのか。「とも言われている」って書き方じゃなくって、本は断定だし。まあ、民事の裁判所ってのは事実を究明する場ではなく係争の当事者両方から示された証言や証拠を比較してそれが訴えに妥当なものか判断する場なので、それはそれでわからんでもないのだけど、それにも増して「?」なのは本多勝一氏のコメント。 これに対し、本多氏は「全く当然の判決。もともと歴史上の事実で、疑問の余地はない」Y!hl )。いや、あのー、判決見てますか? 「書いてある内容が事実だから」棄却したのではなく、「虚偽とは断定できないから」棄却という判断なんですけど。少なくとも判決では「誰が見ても事実」という判断はしていない。この人の考え方ってものが、なんとなくわかった気がする。かなりだめぽ。

  <高校野球>暴力行為の内容に相違 部員の親と学校側Y!hl )。まあ、私は元々体育会系的暴力とかってのは嫌いなんだけど、素質にばらつきがある人間を一様に底上げしていく上では効率的な問題である程度の体罰を使わざるを得ないと判断する場面ってのが出るんだろうなぁ、とは思う。人間ってのは中々不便なハードウェアだから。けど、被害者側の証言が本当なら、殴った方の手の甲の骨が折れるまで殴るってのは流石になぁ……結局、優勝校を作り上げる、ってのはそういうことなのかねえ。


2005年08月24日(水) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] しまった! 釣られた!

  名コンビが手がける日常的ファンタジー『絶対少年』伊藤和典×望月智充インタビュー(前編)(後編)WEBアニメスタイル )。
―― さっき、女の子を可愛く描く事についての話が出ましたが、『絶対少年』って、フェティッシュですよね。美紀の太股が画面にバンと映ると、凄くドキドキしますよ。

望月 まあ、それに関してちょっと真面目な話すれば、キャラクターをリアルに描くという時に、線を多くすればリアルになるという方向性もあるよね。で、『絶対少年』では、影も入っていないし、細かい描き込みもタッチも入ってないんだけど、輪郭はほんとにリアルな、肉の線なのね。それは関根君が考えるリアルな描き方なんだけど、それは非常にいいなと思ってる。そうすると、太股がそこにあるだけで、何かが違うんですよ。だから、太股見せただけでみんなドキドキするでしょ。ネットの感想でも、足の指が開いてるとか、そんな事で結構食いついてくるじゃない。
 しまった! 釣られた! そんな事で結構食いついた!
 いやいや、焦点はそっちでなく。(笑) リアルさを追及するのに、ディティールや線を増やすのではなく身体の輪郭をリアルにする、というのがオタク向け作品における今主流の方法論とはまったく異なるアプローチなところに注目。
 他の部分も興味深いので(一話辺り二百カット程度に抑えているとか、赤や緑の原色を敢えて使っていないとか)一読をオススメ。

[その他] これも南の島幻想、なのかな?

  民主党の沖縄ビジョン (リンク先からさらにpdfファイルへ)。
 いや、あの〜。これってどう解釈したらいいんでしょう? いや、まあ沖縄米軍基地を移転して沖縄への負担を減らす、ってあたりは、まあ十歩譲っていいとしましょう(本当は書いてあることくらいで判断できることではないけど)。
 「I.「沖縄」を考える 」にある
 「かつての環シナ海交易を通じて沖縄は、歴史的に中国本土、朝鮮半島や台湾、更には東南アジア各地と深いつながりを持ってきた。(中略)観光・交流、研究・教育や安全保障等で沖縄があらためて自主自立の新たな道を切り開くことを通じて、沖縄はアジア、そして世界への日本の情報発信や各種貢献を実現する力強い魅力あふれる先端モデル地域になりうると考える」
って、あの〜、なんでいきなりそんな話になるのかも、一体なにを言ってるのかもわけがわからないんですけど? 「自主自立」って、どこからそんな話が出てきた? そもそもどこで米軍基地の話とつながる?
 前提や筋道すっ飛ばされてドリーミンなビジョンをいきなり披露されても困るんですけど?
 さらに続き。
II. 私たちの目指す姿勢
 民主党は「自立・独立」「一国二制度」「東アジア」「歴史」「自然」の 5 つのキーワードが、沖縄の真の自立と発展を実現するための道しるべになると考えている。
 いや、待て、待て。本気でこの人たちがなに言ってるのかわからないんですけど……「自立・ 独立 」って、ああた。更に「 一国二制度 」って、なに考えてるの? 話のつながりが見えない上に、言ってることが滅茶苦茶なんですけど……一方で「沖縄を日本の対アジア外交の要衝にしよう」と言い、もう一方で「地方として独立性を高める」と言う。あの〜、出鱈目にもほどがありません? つまり、日本の対アジア外交が中央の制御を離れて一地方の影響力が極端に高くなる、ってことにしか見えないんですけど……
 そもそも一国二制度を持ち出す理由がさっぱりわからない。中国とかでは香港返還時に「一国二制度」を主張したけども、それはあくまで建前上は社会主義な中国が、香港からの資金や企業の流出を防ぐための苦肉の策として打ち立てたものにすぎないのに、なんで沖縄で「一国二制度」を実施しなきゃいけないの? 本気でこの人たちの言ってることが理解できない。
 あちこちで「中国の沖縄侵略の煤払いをしたいんじゃない?」と言われてますが、そう言われても仕方ない内容ですな……中国語を習わせろとか言ってるし。
 いかりや長介じゃなくても「ダメだコリャ」と言いたくなりますわな。この政党、かなりダメだ。

[アニメ] 軽く

  奥さまは魔法少女 。絶賛作画崩壊中!w
 ワンダーランド(現実世界)は魔法世界にとってあくまで「作り物」の世界で、管理者である魔法少女が交代するときに作り変えること(儀式? 娯楽?)に最大の意味がある。変えなかったからと言って管理者に罰則があるわけではないが、これまで少なくとも二代にわたって現状維持が続いたのだから、評議会側のストレスは溜まってるんだろうなぁ。「変えること」が当たり前の価値観として育ったのだからさやかの最初の滅茶苦茶な行動も理解できる。現実世界の異性とキスすると魔力を失う理屈まではよくわからないが……「変えなくちゃいけない」「でも変えたくない」ってのがこの番組を貫いてる基本の構造なんだろうね。さやかも、段々「ただの作り物」のはずのこの世界に違った感情を持ってきたよう。これまでただの悪がきだった裕貴がいい役どころ。見慣れてきたから勝手に身内だと判断しただけなのだろうけど、結果的にいいタイミング。
 しかし絶対少年の脇役メガネ女二人組といい、これの肉体で営業するメガネ編集といい、最近のメガネっ娘は根性ババだのう。

[その他] で、今日の買い物

  ホメずにいられない/福野礼一郎
  スターリングラード 運命の攻囲戦1942−1943/アントニー・ビーヴァー
  平成十二年度 犯罪白書/法務省法務総合研究所編

 え? 最後の? だって百円で投売りしてたんだもの。そんなのあったら普通は買うでしょ?


2005年08月25日(木) 旧暦 [n年日記]

[読書] 現在読書中

 早速届いたばかりの ホメずにいられない から読み始め。いや、福野礼一郎氏の本をドカ買いして、そいでもってこれを最初に読んでるのは別に最初にこれを読もうと考えて決めてたわけじゃないんだけど。なんとなく身体の方では元々そのつもりだったらしい。
 で、あの〜、早速なんというか……
 読んでまだ大して読み進んでないのだけど、逃げ出したくなるというか。いやもうそりゃ裸足で逃げ出したいですよ。靴履いてても脱いで裸足になります。
 前に読んだ「幻のスーパーカー」はとにかく興奮しまくりで一気に読んだのだけど、今回は私の専門外のスーパーカーだけじゃなくっていろんな人・モノ・機械を取り上げてるんで、なんかこう、もっと自分の身体に直接的に刺さってくるんですよ。いろんなものが。この本に書かれてるいろんなことを受け止めきるるには自分が力不足過ぎるってのが嫌ってほど思い知らされるんで、つらい。
 これでつまらなければ本当に逃げ出しかねないところなんだけども、たちが悪いことに面白いんですよ、無茶苦茶。「あ〜、逃げて〜、逃げて〜」とぶつぶつ頭の中で繰り返しながら一方で面白がってページを繰ってる自分が地続きに同居してるわけで、そのつらさったらなかなかないですよ。世間様はなんでこんなおっかないものを普通に読めるんだろう? まあ、私の場合今回最初から「そのつもりで」読んでるからってのが大きいのですけど。
 本の内容は、まあクルマ中心ではあるのだけどクルマとかモノそのものよりもそれを「造る人」というか「モノと関係する人」にやはりスポットライトが当てられている。造った人いじった人のことなど全然出ない話でも、やはりすべて中心には「人」が据えられている。
 すべては理由があってつながっている、という切り口の鋭さと共に、その切れ味と自分のナマクラさ加減とを身の程知らずにもついつい比べてしまうミジメさと言ったら!
 かろうじて、わりと「読み続ける」側にそれなりに余裕を持って残り続けていられるのは、内容の面白さが圧倒的だということと、ほんのちょっとの意地がある。試合に負けても勝負を投げるな。勝負じゃなくってひとり相撲だろうって? 本人が一番よく分かってるんだからほっといてくださいな。orz

[その他] 選挙の度にネタを提供する党ばかりなのはどうかと思う

 まあ、 公明党のCM (asx)なんかは可愛いくらいですが……
 国民新党による 四コママンガ は頭悪すぎというか、綿貫氏が賄賂現場に乗り込んでる時点で「俺によこせ!」と迫ってるようにしかみえないし。 こっち も、いや、そんな悪相で照らされても……というか……このセンスのなさに加え、具体的な政策が不鮮明もいいところなので箸にも棒にもかからない。しょせんはやっつけ政党か。
 選挙というと、ここ数日の朝日新聞の動きがかなり謎。まともなのだ。ってまともで謎ってのもなんだけども。18日の社説では民主の郵便局業務公社化案に理解を示していたように見えたが、 24日の社説 では一転。公社化よりは……と自民案をむしろ評価している。23日にもその傾向が見られ、小選挙区制を「非情」としながらも、政策本位の政党に変えようとしていると評価しているようにも見える。
 今日の朝刊にも 衆院比例区投票、自民29%、民主13% 本社世論調査朝日 )との記事を掲載し、一体なんの裏があるのかと勘ぐって記事を読んでみても、特に恣意的なミスリードはしていないようだ。いや、普通に記事らしい記事。
 数日前までは一面に小泉批判記事を積極的に載せてたのに、なんだか気になってしょうがない。こちらの偏見がすぎるのだろうか?

[マンガ] あれこれ

 銀牙伝説WEED、白い「将軍様」の次はロシアンマフィアですか……顔に傷痕がある雌犬がボスだったりするとかいうことはないですかないですねはい。
 相変わらず任侠マンガ。大分前に法玄編が終わったとき、この後は盛り下がるだろうなぁとか思ってたけど、全然そうならないでやんの……すごいなぁ。

 週刊少年チャンピオンってえと他の週刊少年マンガ誌から位相が半分くらいずれたものを掲載することが多いのだけど、わりと最近連載の始まった「モテキング」もわりとずれてる。ホストマンガとかホストを取り扱ったマンガって結構あるけど、(多分)戸田 泰成系でそれをやられると変態度が高すぎるんですが……「気配を自在に操るヘルプ」ワロタ。


2005年08月27日() 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 予想をはずされる

  絶対少年 #14「拮抗する二つの力」。
 希沙は友達の小早川成基を呼び出し、ブンちゃんを見せて相談しようとするが、成基には何故かブンちゃんが見えない。希沙が説明し、直に触らせることでようやく見えたブンちゃんに、成基はびっくりしながらも希沙の相談に乗った。
 しかし、そんな様子を二人の友達である真壁正樹が偶然見かけていた。正樹も最初ブンちゃんが見えなかったのだが、遠くから二人の様子を見ているうち、突然ブンちゃんが見えるようになった。そのことをひそかに思いを寄せる大和理絵子に話す正樹。理絵子はそれを聞いて、先日見た不思議な青い光と赤い光のことを思い出す。理絵子から相談を受けた理絵子の祖母の土岐宮はなは、「見えたものを信じるかどうかは自分で決めればいい」と否定も肯定もせず、太古から人の感知しない二つの争いの伝承はあった、と意味ありげに告げた。
 そんな横浜に、マテリアル・フェアリーの姿を求めて「あの女」が降り立った……

 前回須河原か? と思ったのはこちらの思い違いで、須河原は今回(第二部では)初登場。ブンちゃんを秘密にしようとする希沙に対し、須河原はむしろ積極的にその姿を暴こうとしてるからなぁ。それだけでも波乱の予感だけど、希沙たち四人の微妙なディスコミュニケーションが、どうもブンちゃんを巡って少し変なことになりそうな。
 今回メインキャラの小早川成基と真壁正樹が登場したのだけど、メインキャラでOPを見て予想したキャラと一致してたのは真壁正樹くらいで、理絵子はいい子なんだけどどこかいい子を「演じてる」よそよそしさ、自分勝手さがある感じだし、成基はもっと我が道を行く豪放磊落な感じかと思ったら、それも「見せようとしてる自分」のようで、実際は慎重でしかもわりと繊細っぽい。プロ棋士を目指しているが、三段から四段の昇進を目前に色々プレッシャーがかかり焦っている様子。これまでは敢えてディスコミュニケーションを気付かないふりをし、それを緩衝帯とすることでそれぞれの「歪み」に上手く触れ合わないでこれたのだろうけど、「ブンちゃん」をめぐって否応なくお互いのそれに触れていくことになるのだろうな。


 ところで 絶対少年DVD no.1 を購入。田菜編の怒涛のクライマックスを見返して、これはそれだけの価値があるものだと認識しましたので。で、購入のことを友人に話したら
「修正とか差し替えとかはあるの?」(いや、別に)
「オマケは何かつくの?」(初回特典に収納BOXとピクチャーレーベルと「どっしる」と、わっくんのポンチョのブローチの意匠のストラップだけ)
ってな反応が返ってきまして。友人に他意がなかったのはわかってるのだけど、「なにかオマケがあるから買う」ってのが当たり前のような発想になってるのがショックではありましたね。アニメのDVDは買わない友人なので、比較的業界全体の傾向を第三者として冷静に見てるんでしょう。
 「いいものだから買う」。それじゃ成り立たない市場になってしまっているのかなぁ。

  ムシキング 。先週(#20)は無視コレクターのダメ男の話。これのラストってもろダメ男と共依存に陥った女の話だよなぁ……女の側が「虫」ってのがなんですが。
 今週分は仇敵パサーとの再びの対決。パサーの住んでいた森をかつて「守護者の証」を持ったポポの父が訪れ、それと同期するかのように森は立ち枯れ、黒い森となり、幼かったパサーの両親は植物になり、光になることすらなく枯れ死んでしまった。それが「森の守護者」が引き起こしたことだと思ったパサーは復讐のためにアダーの元に走り、ポポたちを付け狙っていたのだ。復讐すべき現森の守護者のポポが子供であることに苦悩しつつも、死んだ両親たちのために対決するパサー。父の無実を信じつつも、パサーの苦悩を感じ敢えてその決闘を受けるポポ。久々に黒さ全開。いかにも悪人面なパサーだけど、無茶苦茶人間臭い。
 本編の暗さとEDの能天気さの対比がなんというか、まあ。

[マンガ][その他] よしなし

  月刊少年シリウス 。この手の雑誌の名前を見るたびに「対象、明らかに『少年』じゃないだろう」とか思うんですが、まあそれはさておき。
 マニア向け漫画誌としては、同じ講談社の「マガジンZ」よりはちゃんと形になってるのだけども、やっぱり主戦力の決め手に欠けるのは相変わらずというか。普通は当面の柱の作家を立てて、その間に雑誌のカラーとかを立ち上げるものなのだけど。編集がどの系統の編集かもよくわからない……マガジン系ではないし、モーニング・アフタヌーン系とも違うっぽい。Uppersの流れは、執筆者を見ると多少は入ってるみたいだけど……雑誌コンセプトというか、企画書にはどう書いてあったのかが大変気になる。
 あと、掲載作の「Dear Monky 西遊記」(白井三二郎)で沙悟浄が美少女化ってのはいいとして(いいのか?)なんで鬼教官化してるんだろうと謎だったのだが、ふと私の脳内のハートマン軍曹が「口からクソたれる前と後にサーと言え!」とささやいたのでやってみると
 サー!ゴジョウ!→さー・ごじょう→沙悟浄
 く、くだらねえ……

 ところで昨日発売の某ツンデレ特化ゲー、若本やら子安やら、やけにしゃべりまくりなんですけど……子安は幼馴染(男)にかいがいしく尽くす不良美男子だし、若本声はやはり目立ちまくり。某澤さんにオススメ。

 昼飯食った店でスポーツ新聞をながめてたら ゴスロリ演歌 なる単語が……なんだそりゃ?


2005年08月28日() 旧暦 [n年日記]

[特撮][アニメ]

  エウレカセブン は「アクペリエンス・2」。アクペリエンスってなんやねん、というのは未だわからず。ともかくレントンもエウレカも最悪の状態のまま、二度目のセブンス・ウェル発動。そいでもってヒロインが無残な姿に……子供たちがエウレカのいる部屋から逃げるように出てったのは、エウレカが勘違いしたように逃げたんじゃなくって、元気付けようとレントンを連れに行ったわけね。でもその勘違いが最悪の事態に……ニルヴァーシュもなにか意思を持ってるみたいだけど、その意思がまったく読めない。それとホランドとレントンの姉の間にはなにかつながりがあったのか。父のアドロックでなく、姉の方か……
 どうもエウレカは最初からニルヴァーシュのために作られた存在のようだけど、レントンは何故かそのエウレカと同等にニルヴァーシュを操れるらしい。ホランドはまだそのことを「異様」としか思ってないみたいだけど……

  マジレンジャー は麗と魔法猫スモーキーの当番回。このまま兄弟一人ずつ回していくのかな?

  響鬼 は戦闘シーンがかなりど派手でした。話は……まあ、いつもの如く。ターゲット視聴者のニーズからははずしてないでしょう。
 話をいずれかの方向に進める気があるのかないのか、と思ってたら来週は嫌味な転校生登場? つか、井上敏樹脚本回。響鬼の脚本に参加するという噂は聞いていたけど、「いかにも井上敏樹なキャラ」だったので納得。

  ゾイドジェネシス はミロード村行きを告げるラ・カン。対ディガルドに決起するということはジェネレーター職人探しを中断するということであり、約束したミロード村の人たちに許可を取らねばそれは出来ない、と言う。コトナのレインボージャークでミロード村に向かうラ・カンに同行するルージ。そこで見たのは衰退の兆候を見せ、人心も荒廃しはじめている故郷だった。
 乗りで「ディガルドと戦うぞ!」ではなく、その決意を確かめるかのようにひとつひとつの手順を踏んでいく。あれほどのどかだった村の、ルージの親しい人々も、今のルージに向ける目は冷たい。それでも志半ばで職人探しを中断することを村人一人一人に謝罪するルージ。その誠意が通じて笑顔で送り出されたけど、村人は多分まだディガルドの脅威をそんなには感じてないのだろうな……
 久々登場の「うっかり少将」ザイリンは通信機を借りようと司令部に向かうけど、衛兵に止められる。そりゃその格好じゃ当たり前だよ!(笑) もう一人、新兵器の「バイオプテラ」を駆る女が登場。多分ディガルド四天王の一人「フラン」なのだろうけど、演出的にコトナと因縁があるような感じ。なお、バイオプテラとレインボージャークの今作初の空中戦は短いがすばらしいの一言。何故かこのシーンのコトナの作画(とその後のザイリンの作画)も気合入りまくり(笑)。(今回は全般的に良かったんだけど)
 ミィ様、公式に恐怖の丸焼き大王化決定。メインヒロインとしての属性がどんどん薄れてくよ……そのミィにムラサメライガーのエヴォルトのことを聞いて意味ありげな表情を浮かべるロンが怪しい。単純にガラガに付いて来た旅の商人というのはやはり嘘か?

  マイメロディ は、黒いというより、何気に人間観察が鋭い。しかしあのすずらんは確かにキモイ……


2005年08月29日(月) 旧暦 [n年日記]

[その他] 僕の塾は掘っ立て小屋だった

  僕とイエスと掘っ立て小屋TeBiCHi.com )。 又吉イエス というと今回の選挙でも立候補を表明しているその過激な言論と奇行でならした方なのだけど、小学校時代から中学にかけて、その又吉氏の経営する塾で、又吉氏の授業を受けていたかもしれない……という方のコラム。(去年からあったんだけど気付かなかった)
 著者は掘っ立て小屋で授業をしていた、真面目すぎるぐらいに真面目で、やさしすぎるくらいにやさしい先生が、人生に挫折する様を青春期に見ていったようだ。果たしてこの先生が本当に後年の又吉イエス氏なのか、確証はない。だが違ったとしても又吉イエス氏にも同じように人生に挫折し、真面目すぎて立て直せなかった過去があるのかもしれない。人様の幸不幸を傍から決め付けるのは傲慢極まりないことはわかっているが、人生をハッピーエンドで終えることはやはりとてつもなく難しい。それが人生、と諦観すべきだろうか。
 一方でこういう話を見て「切ない」と思う自分を、人の人生を嗜好物として消費しているとも感じてしまう。自分のくだらなさを感じる。

 最近テレビ欄のチェックがおろそかになってしまっているので、 ONTV JAPAN というところを利用している。具体的には無料登録するとお好みのテレビ番組をメールで通知してくれるサービス。ジャンル指定、キーワード指定などが出来、こまかい取りこぼしはあるが概ねフォローできる。Gコードが掲載されればなおよいのだけど、無料サービスでそれはなかなか厳しいのだろう。
 で、通知メールには映画が含まれている場合、簡単な内容説明もついてくるのだけど、先日ケビン・コストナー出演映画でコストナーのことを「『スコーピオン』のコストナー」と紹介していた……いや、確かにあれの似非エルヴィスコストナーは乗り乗りの悪役だったけどさ。イカシてたけどさ。
 そういう紹介は流石にどうかと……

  デジタル放送、録画1回限り規制緩和へ…利用者に不評読売 )。さもありなん、ではある。 CCCD廃止Impress Watch ) の流れといい、案外と健全な市場圧力がかかっているようで安心。無論、作り手側としてはコンテンツとして販売する以上、無制限のコピーが繰り返されるのはよい事ではない。我々もそういう市場サイクルの恩恵を享受している以上、「タダだからラッキー♪」なんて発想も単純すぎる。けど、利用者の利便性を削りすぎたりすれば、結果は逆に思わしくないだろう。要は落としどころの問題なのだと思う。
 それとは別に、コンテンツの「商品力」は高く追求されてると思うが、「作品としてどうか」というのはかなりなおざりにされている気がする。「作品として良くても売れなければ意味がない」というのは事実。しかし、見る人は楽しみたいから見るのであって、そのへんのことを忘れるとやはり市場の疲弊を招くと思う。これもまた落としどころの問題。

 本日の天気は気温はさほど高くなく、湿度も低くからっとしてるが、その分日差しが強いようだ。外に出ると日差しが肌に突き刺さる感じがする。でも、そろそろ夏も終わりなんだよな。

[その他][マンガ] 朝日の「嫌韓流」ランキング除外の話

  朝日新聞サイト書籍販売ランキング Amazon.co.jp(和書総合、8月15日〜8月21日) に「 ※Amazon.co.jpからのおことわり:これまで漫画のタイトルにつき除外しておりました『マンガ嫌韓流』と『マンガ中国入門 やっかいな隣人の研究』を今回よりランキングに含めております。」と掲載されたことについて色々ネットで取りざたされているけど、その件でちょっと情報が不足しているサイトが散見されたのでその補足的に。
 時間軸で追っていくと 7月25日〜7月31日 (無掲載)→ 8月1日〜8月7日 (無掲載)→ 8月8日〜8月14日 (ランキングには含めず、コメントで触れる)、といった流れがある。
 が、ネット上で主に問題視されたのは8月1日〜8月7日のランキング6位に「新ゴーマニズム宣言 靖国論」は掲載されている点。ゴーマニズム宣言はマンガではないのか? 一方で「嫌韓流」等を含めないのは示威的な操作ではないのか? という辺りが物議を醸した。この辺の事情は実際にはわからない。Amazonがデータを提供した際に外したのか、朝日が独自の基準で外したのか……新ゴーマニズム宣言を含めたのはマンガだけども評価が固まっているものからなのか、別の理由か。おそらく「嫌韓流」等の掲載自体はクレームによるものではあろうと推測できるけど。
 むしろドキュメントや社会問題の啓蒙を主題に取り扱ったマンガを「一般書籍」に含めるか否か、という問題として面白いと思う。
 ちなみに「嫌韓流」のマンガとしての評価は、個人的には高くない、とだけ言い添えておきます。

  燃費がよいのは日本車・中国紙アンケート日経 )。ま、なんだかんだ言っても中国の人ってのは原則的に現実主義というか実利主義ですんで、こういう辺りはきっちり評価するわけですが。そこらへんはマスコミの報道とかに一方的に踊らされちゃいかんですな。ただ、民族気質的に日本人以上に即効性を求めるところもあるので、 中国産デジタルカメラが在庫処分の値下げ、中国産は撤退へ日経BP )なんて問題も出たりする。中国国内の公害や食品への過剰なまでの有毒物質使用問題などもそれと根を同じくしてると思う。とにかく早く、たくさん、がっぽりと。いや、中国の人、ハングリー精神あるし優秀な人は無茶苦茶優秀ですよ。ただ、そういう「気質」ということ。日本が中国と相対する時、それが一つの突破口になるのではないかと思える。もっとも日本は即効性を求めなくていい、ということではないので、それもあいまって難しいところ。


2005年08月30日(火) 旧暦 [n年日記]

[その他] ネタがないときは国家を語る

  MASTさん の日記で紹介されていたので自分も 日本版ポリティカルコンパス(ドラフト3) をやってみる。
 私の結果は政治的な右・左度(保守・リベラル度):1.6、経済的な右・左度(市場信頼派・政府介入派):-1.3、「保守系左派」でした。政治的な守旧というより、社会的な慣習には理由や合理性のあるものもあることから、単に過去のものを否定すればいいというわけではない、という感じ。元々性格が保守的だし。市場経済は原則自由競争支持だけども政府の適切な介入は必要、という立場です。人間の欲望を信用していない、ってことですかね。政府だって信用は出来ないけど、一応システム的にコントロールはできる「こと」になってるので。まあ、どちらも±2以内に収まったので、ほとんど中性でやや保守系左派ってことでしょうね。自己イメージとはほぼ完全に一致しています。どっちつかずの典型的日本人、とも言えますが。(^^;

 ところで思うのだけど、民主党って政党として機能してるんだろうか? ってのが常日頃すこぶる謎だったりする。自民の場合には利権の調整団体と言う「機能」を果たしているが(しかし小泉はそれを内側から破壊しつつあるんだけど)、民主の場合はどうなってるんだろう? マスコミがそういう生臭い話を封印してるのか、民主党内部の派閥抗争の話などはあまり聞こえてこない。参加している代議士は、とにかく数が集まらなければ不利だし声も届かないから、という感じのように見える。そのくせ政党としての方向性は「反自民」以外、ないに等しい。
 私の周囲の民主党寄りの人は、小沢一郎支持だから、という人が多いが、個人的にはあまりピンと来ないんだよなぁ。まあ、それが悪いってことは全然ないですが。

 夕べ報道ステーションを見ていた友人が、IRCで米国のハリケーンの報道の仕方について「古館、感覚でしかもの言ってないだろ。バッカじゃないの?」と言っていたので、「言っていることはバカだけど、バカな場でバカなことを叫ぶのが仕事だから……」とフォロー。
 もちろん報道ステーションはくだらないと思ってるし、そこでの古館一郎の仕事ぶりも全然感心できない。が、ちょっとこの件は思うところがないでもない。
 北朝鮮問題が世間の話題の中心で韓国・北朝鮮への感情が混沌としかけていた時、古館氏のコラムを見たことがある。意外だったのは冷静な筆致で、北朝鮮や韓国を批難しつつも決して過激に走ることのない意見であることだった。普段の絶叫アナの古館氏の姿からは想像もできなかった。その氏がニュースステーションの後を継いでメインキャスターを勤めるというのでどうなるのかと思っていたが、そこにあるのは何時もの感情に任せた絶叫アナが据えられたニュースステーションもどきだった。
 その時実感として腑に落ちた。ああ、これは仕事なんだな、と。古館氏は絶叫タレントとして芸能界を生き延びてきたし、番組で必要とするのはそういう自分だということを完全に理解し納得して仕事をしている。私的な意見や熟考を差し挟むことなどない。何故ならそれが仕事で、それでメシを食ってるからだ。
 無論、視聴者を馬鹿げたリアクションで煽る責任はあろう。しかしそれは古館氏のようなキャラを起用し、自分たちの意図通りに「製品」を作り上げた製作者の責任でもある。それだけではなく、そのような番組、とにかく正確さよりも過激さ、理知よりも感情にアピールし製品の宣伝を最優先事項とするスポンサーの責任もある。そしてなにより、そのような番組を喜ぶ我々視聴者の責任もある。
 真の問題は、我々が等しくバカだ、ということに尽きる。古館氏というパッケージングだけをバカにすれば済む話ではない。

[マンガ] 完敗

 「漫画サンデー」(少年サンデーではない)連載の「蒼太の包丁」。上手い上手いと思ってたけど今回の話のキメのページ、下三分の一くらいに左右見開きでキメのコマを持ってくる、という変則コマを使っているだけど、その読者の視線の誘導の仕方に、ちょっと震えが来た。変則的なコマ運びだと読者のコマの読み方の順番が混乱しがちなのだけど、それを気持ちいいくらいにビシッと決めてくれた。間一秒置いて、まんまと誘導されたと気付いて悔しいぐらいに。前から絵は上手いし演出も構成も無茶苦茶手馴れてるとは思っていたけど、まさかこういう部分でもこんなワザを見せてくれるとは。無論、話も面白い。作画の 本庄敬 氏って仕事歴を全然知らないけど、自分が知らないところにこういう達人がいると、やっぱり世の中なめちゃいけないなという気になる。

 少年エースを見たら、来月号から「涼宮ハルヒの憂鬱」がコミック連載とか。って、あれ? 前にもコミック化してなかったっけ? とごにょごにょごにょ検索すると、そっち版は単行本二巻が 出ないこと が決まったとかなんとか。ああ、社会って厳しいのね、という感じ。絵柄的には確かに今度の作画のツガノガク氏の方がいとうのいぢ氏の絵柄に近いのだけど作中の雰囲気を再現できるかはお手並み拝見。


2005年08月31日(水) 旧暦 [n年日記]

[その他] Operaライセンスキー期間限定無料配布

  Operaが10周年を記念してライセンスキーを無料配布、本日22時開始窓の杜 )。まあ、案の定ゲットしました。(^^;
 期間は10周年記念パーティが終わるまでらしいけど、何時終わるのかようわからん。

[その他] 政治ネタは計画的に

  郵政民営化って要するに何なの?と政治に詳しい人に聞いてみた。絵文録ことのは )を見て、素人目にもツッコミどころあちこちにあるなぁと思ったら、 finalventの日記さん(8/31) できっちりツッコミというか指摘が入っていた。私がいちゃもんの如く不明瞭点を指摘するより、finalventさんによる反論を見た方がわかりやすいでしょうね。
 要はわかりやすいようでいて各所に根拠が曖昧な部分が多いのだ。嘘、とまでは別に言わないが、結論を導く必然的な筋道が曖昧な分どちらかといえば分析というより書き手の意見のお披露目に近いのだと思う。別にそれが悪いってこっちゃない。私もやってるし。
 ただ一点、自民の郵政民営化から「各政党をどう見るか」に移るのはアクロバティックすぎのような。だって、民主がどうとか急に話が涌いて出るんだもの。
 まあ、友人同士の世間話ならそんなものかもしれないが、そうだとすればまあそういう話にすぎないだということだよなぁ。個人的には民主はパッケージングがわからなさすぎなので支持できないと考えているけど。
 とか言ってあんまり政治ネタばっかりやってると本格的にネタがないと思われるし反発買いそうだから自分もほどほどにしておこう……

[その他] いまさらセカイ系?

 マジキモ〜イ、ってことではないです。
  連合赤軍的「最終兵器彼女」 。う〜ん、ぱっと見わかりにくくするために偽装する、なんざこの手の活動ではザラだとは思うのだけど。「はらはらとけい」とか。まあ、武器を「彼女」と符丁で呼ぶところが面白いんだろうなぁ。でもそれ言ったら海兵隊も「俺の彼女はM14」なのだし。はっ! 海兵隊はセカイ系の走り!? *1

 「セカイ系」というとOURS今月号の「OURS的アニメ生活」の中で使われてた「世界系」(多分「セカイ系」の間違い)の使い方って、明らかに間違ってるんですが。おねてぃはセカイ系風味の設定にしてるけどセカイ系じゃないし *2 、絶対少年に至ってはセカイ系的世界観からの脱却が描かれているし *3 (メタ「セカイ系」と捉えることも不可能じゃないけど)。 はてなキーワードでの説明 が良くまとまっていてわかりやすい。
 まあ、いまどきセカイ系かセカイ系でないかの議論をするのも旬を激しく過ぎてる話でなんですが。  
*1: 真面目な話、赤軍が「セカイ系」的というより赤軍も「セカイ系」も共通の「自意識過剰」、遠近感の錯誤、世界における自分自身の誤った評価の上に立っているってことなんだろうなぁ。で、そのまま突っ走っちゃう、と。
*2: 「中景」どころか「遠景」も主題に含まれない。
*3: 主人公たちの「近景」にいきなり異世界の「遠景」が飛び込んでくる。けど、結局はその「遠景」が「中景」との仲立ちをする。田菜編では「遠景」は手に触れそうなほど近く見えても、「近景」とは並べない)

[アニメ] これはこれでへこむ

 ネット界隈で 奥さまは魔法少女 の評判を見てるとそれぞれの好悪はそりゃいろいろあってしかるべきなんだけども「不快だ」とか「甘えるなオバサン」などの感想が並んでいて、割と積極的に評価してるのは極めて少数派かとションボリしてたら、 日刊リウイチ さんの2005年8/29付けに物語と舞台の枠組みへの積極的評価があって、あ、ちゃんと自分と同じ視点で見てる人もいるんだ、とか安心したり。

 #9。嬉子は保の誤解から責められた巽を庇い、自分の気持ちが完全に巽に向かっていることを知る。そんな嬉子の前に前任者のフレイヤが現れ、いつまでも管理者の引継ぎが行われなければ強制的に世界をリセットするとの評議会の決定を告げる。フレイヤは評議会に抗議に向かうが、嬉子に「思い残すことがないように」と覚悟を促す。一方評議会の決定はさやかにも伝えられていた。
 巽も嬉子への想いを自覚し、後輩の綾瀬ゆうこが幼馴染との結婚で巽への想いを断ち切ったことに後押しされるように、嬉子に気持ちをぶつけることを決意する。
 この世界に生まれて初めての居場所を感じ始めていたさやかは悩み巽と会うが、彼の決意を聞かされ、彼を嬉子の元へ向かうように促す。さやかもまた、次代の管理者として自分の義務を果たすことを決意していた。

 住人たちは「歴史のある街」と思っているけど実は作られてせいぜい数十年の世界だったり、それでもそれを継続し積み重ねていくことに価値を見出したり、守ることと壊すことへの想いやら価値観やらをぶつけてくる意欲作だと思うのだけど。壊すことが正しい悪いってんじゃなくって、それって本当に必要なのか、これまでのものを打ち捨ててまで新しいものに刷新する必要があるのか、壊す前守る前に考えよう、って、言葉に出してしまえば当たり前のことなんだけど。
 いえ、不快でいうと、個人的によっぽどキモかったのは「おn……げふんげふん。なんでもないです。