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2011年08月16日(火) 旧暦 [n年日記]

[映画] 見てきたもの

 ・ コクリコ坂から
 ・ 無常素描
 ・ Peace
 ・ ロスト・アイズ

 仮面ライダー/戦隊はもう書いたからいいか。
 「コクリコ坂から」は、ゲド戦記ほど悲惨なことにはなってなかった、というかそれなりにまとまってたけど、基本的に「吾朗、お前、アニメやるつもりなら腹括らなきゃいかんぞ。よく考えろ」という宮崎駿の親心というか、親バカ心が先に立ってる気がする。
 「無常素描」「Peace」は記録映画。「無常素描」は医療ボランティアに同行しつつテレビでは流れない、避難所や瓦礫の中で復興を目指す人々を「素描」したもの。「Peace」は、介護学校を退職した後介護タクシーを行なう義父を監督が映したもの。特に前者はマスコミが映さない「今」として価値があると思う。「Peace」も、身内感覚で映る人々だからこそ介護の本音が垣間見える……気がする。
 「ロスト・アイズ」はスペインのサスペンス映画。そこにいても存在を感じ取られず、盲人だけがその存在に気付く殺人鬼に狙われた視力を失いつつある主人公の話。「いるのに気付かれない(気付いてもらえない)」存在ってのは、なんかの暗喩なんかなぁ。アイデア的には面白いし話もまとまってたけど、この辺がようわからん。


2010年08月16日(月) 旧暦 [n年日記]

[特撮] ゴセイ#26とW#47

  ゴセイジャー #26「護星天使、爆笑!」。今回は笑った者をヒョウタンに吸い込む天狗のヒッ斗が敵。ゴセイジャーもことごとく吸い込まれ、お笑いを見て「無意味だ」と言い切るハイドと、ゴセイヘッドのゴセイナイトだけになってしまう。その二人が作戦の必要上、コンビを組んで漫才をすることに……オヤジギャグで笑いすぎだろう、ハイド……
 今回の敵の名前の由来は、「ヒート」なのかなぁ……全然SF・特撮映画じゃないけど……と思ったら、「IT」らしい。確かに道化が子供をさらうって内容だから、こっちの方が合ってるか。


  仮面ライダーW #47「残されたU/フィリップの依頼」。ミュージアムは壊滅したものの、家族を失ったフィリップを慰めるためにミックを探して来た翔太郎。フィリップはそんな翔太郎に感謝しつつ、「若菜姉さんを捜して欲しい」と依頼する。フィリップによれば、若菜は館の炎上で死んではいないはずだ、という。
 雲を掴むような依頼に、唯一手がかりになりそうな冴子をウォッチャマンの情報から見つけ出す。が、若菜が生きていると聞いてむしろ冴子の方が驚く。それはすべて、冴子の知らないところで動いていた加頭の仕業だったのだ。加頭は琉兵衛がなしえなかったガイアインパクトを、若菜をデータ化することで自らの手で行おうとしていたのだ。加頭は野望を明らかにし、園咲家と同じゴールドメモリを用い、ユートピア・ドーパントに変身するが、その圧倒的強さを前に苦戦するアクセルを見ても、フィリップは変身しようとしない……
 加頭が姿を消した後、どうして変身しなかったのか問い詰める翔太郎に、フィリップは「あともう一回変身したら僕はデータになって消滅する。だから次に変身するのは姉さんを助けるその時だ」と、衝撃の告白をする。
 フィリップが消えてしまう。その事実を突きつけられ、シュラウドに回避方法を求める翔太郎だったが、シュラウドにもその運命はどうしようもないと知らされるだけだった。更に、「ビギンズ・ナイト」の依頼をしたのがシュラウドだと明かされる。鳴海荘吉にした「フィリップを助けてくれ」という依頼は、園咲来人の複製であるデータとしてではなく、消える前に泣いて、笑う、人間として充実させて欲しいという意図だった。
 しかし、それを聞いても翔太郎は納得できず、亜樹子がフィリップが海外留学するということにして仲間たちを集めお別れ会を開くのも、頭では理解できてはいるのだが……
 そして、冴子が残したヒントから若菜のいる財団Xの施設を割り出し、乗り込む翔太郎たち。若菜を見つけ、助け出そうとするがその前に加頭が立ちはだかる。今こそが変身する時だ、というフィリップの声に、ベルトを着ける翔太郎だが、フィリップが消滅するという事実に、どうしてもメモリが刺せず……

 いよいよシリーズのクライマックス。「フィリップの最初の依頼・そして最後の依頼」という、意味ありげな翔太郎のモノローグから始まるけども、それに違わず、フィリップが消滅するということが明かされる。元々死んだ来人のデータがたまたま再構築された存在だったのが、一度再データ化されることで不安定になり、寿命が来た、ということらしい。
 理屈はともかく、それを聞いて翔太郎が冷静でいられるわけがない。ずっと一緒だと思ってたフィリップが消える。その事実を前に、それを回避すべくあがくがどうにもならないし、気持ちの整理も付けられない。亜樹子は気持ちの整理が付けられないなりに、自分に出来ることをしようと、お別れ会を開くのだが、それに反対もしないが、受け入れられたわけでもない。
 それは土壇場、変身すべき時にどうしても変身できないという事態を引き起こし、結果として皆を聞きに陥れてしまう。
 迷っているのは翔太郎だけではなく、冴子もまた、父に若菜より上だと認めさせることだけが生き甲斐だったのに、父が死に、組織も壊滅し、目的を失ってしまう。加頭から棚ぼた話にミュージアムの総統になる話をされるが、かつてのような充足感も何もなく、タブーのメモリーを渡されるが、やはり迷い始める。その結果として、フィリップにわざと若菜の居場所の手がかりを言い残して行ってるし。
 しかし、ユートピアのメモリ、かなり反則気味……「どこにもない」理想郷のメモリだけど、それが最後の決戦に関係するのかなぁ。


2006年08月16日(水) 旧暦 [n年日記]

[必殺] おちゃれ節騙した男へ波しぶき―紀伊―

 必殺シリーズ第十六弾「必殺仕舞人」第十二話。現在テレビ東京系にて時代劇アワー(月〜金 11:35〜)で再放送中。

 山科屋の妻女、お春が、上方役者の尾上鶴之丞に入れあげ関係を持った挙句、口止め料に三百両という金をせびられ、自害する。下女のおときはお春の最後の頼みを聞き恨みの依頼に走るのだが、途中、尾上一座の座長・喜寿郎と用心棒にでくわし、ひどくからまれた挙句着物を剥がれる。
 京山一座の先乗りに来ていた晋松はその現場に出くわし、彼女に半纏を貸すが、おときは尼寺に駆け込み依頼を訴えた直後、自害して果ててしまう。
 鶴之丞は女をたらしこんでは自分との関係をタネに脅し、金を巻き上げていたが、実はそれをさせていたのは座長の喜寿郎。鶴之丞の兄弟子だった喜寿郎は、本来跡目を継ぐはずだったのだが、事故で鶴之丞に顔に大きなやけど傷を負わされ、役者生命を奪われていた。それをタネに鶴之丞に悪事をさせていたのだ。喜寿郎は串崎の網元・岬屋の娘、おみつに狙いをつけ、鶴之丞にたぶらかさせる。だが、度重なる悪事に嫌気がさしてた鶴之丞は喜寿郎の言うことを聞くふりをして、おみつに警告し、二度と芝居小屋に寄らないように言う。
 そして鶴之丞は喜寿郎にもなにをされてももう悪事には加担しないと断言し、喜寿郎もそれを聞き入れたかに見せかけた。だが……

 琉球から秋田ほどではないが、秋田から紀伊とは、またずいぶん飛んだなぁ……
 素人女を騙す役者という、必殺ではお馴染みのパターンだが、今回は役者は過去の負い目から嫌々言うことを聞かされているという珍しいパターン。
 鶴之丞はお春が死んだことにショックを受け、おみつは巻き込むまいとするのだが、そのことにおみつが鶴之丞の優しさを感じて裏目に出ることに。結局喜寿郎が鶴之丞を騙し、おみつを呼び出させる。
 鶴之丞の女癖の悪さの噂にはなにか理由があると感じたおみつはまんまと呼び出され、喜寿郎たちに犯され、脅されることに……自分を信頼していた許婚利助や役者などに近づくなと厳しく警告していた父親に申し訳が立たず、おみつは入水自殺してしまう。
 おみつの死を知った鶴之丞はそれが喜寿郎のせいと知り激しく叱責、自らも罰せられるのを承知でお上に訴え出ようとするが、喜寿郎に殺され、自殺に見せかけられる。  だが、おみつが入水した浜で帯を見つけた利助はそれが喜寿郎のものであることを知り、本当の悪人が誰かを悟る。そして、おみつの仇をはたそうと匕首を持って喜寿郎へと殴り込みをかけようとするのだが、それを察した直次郎によって間一髪防がれる。
 喜寿郎と手下の用心棒は鶴之丞とおみつに扮した直次郎とおはなに怯え逃げまくった挙句、それぞれ始末。
 最後、義父の岬屋に跡継ぎとして潮目の読み方を教わる利助を見て、直次郎もかろうじて助けられた者もいたことに喜ぶ。こういう明確な救いがあるのはちょっとめずらしい。
 喜寿郎は比較的スケールの小さな悪だが、顔を焼かれて役者生命を奪われひねくれたり、進退窮まって鶴之丞を刺してしまいおろおろするあたりがスケール相応に人間くさい。
 次は最終回。江戸。

[その他] すぐに思い出せなかった

 そういや今さら思い出したのだけど、 少年ファング に掲載されてるゑびす屋ぼん子「超合金トビタケーハチ」って、よくよく考えるとどっかで見た覚えがある。確かコミックガムあたりだったかしらん? と思い 作者のサイト を探し当てると、やっぱそうだった。超合金に改造された高校生が三味線を弾きまくるなんてマンガ、そうそうあると思えん。
 しかしこの雑誌もどの層を狙ってるんだろう……


  首相靖国参拝前、政府が極秘に世論調査…反発回避狙い読売 )。いや、それは反発回避ってんじゃなく、普通に世論を気にしてたってだけの気が。民主主義国家としては、至極まっとうな行動と思われますが。


 で、その 読売新聞のアンケート読売 )。いや、政府調査を支持してるだけなんですが……


  これで終わりにしたい 首相 終戦の日に靖国参拝中日 )。どっちかというと、中日新聞が「終わりにしてください」と泣いてお願いしてるかのように見える社説だ……

 これらのマスコミは、アンケート結果をどう分析するんだろう? というのは興味深い。別に世論に無批判に従えとは言わないが、反発するなら反発するで、少しはまともに理論武装して欲しい。都合の悪いことは無視、という可能性も高いが。


  ロシア警備艇、カニ漁船を銃撃・拿捕…乗組員1人死亡Y!hl )。うーあー。国家に真の友人はいない、とはいえ、いろいろ問題が集中して起こるなぁ…… 朝日の続報の一つ を見ると、昨日NHKで麻生外務相が「外務省の役割は外国と仲良くすることだ!」と言っていた理想主義者のドイツ人に苦笑してたのが、残念ながらこういう形でその根拠が示された形になってしまった。仲良くもするし争いもする。そういうもんでしょ。


  豊胸手術でロケット弾から守られた女性 イスラエルexcite )。……いや、まあ、なんといいますか。命が助かって、よろしゅうございましたね。

[アニメ] ちょこsisとストロベリーパニックちょっとだけ。

 ちょこsis、はるまがバイト先で貰った先行上映のチケットが、バッファロー 66 99だったのだけど、あれはカップルムービーとして見ても大丈夫なんか? まあ、一応恋愛映画か。って、ヴィンセント・ギャロは主演兼監督じゃなかったっけ? いやいや、それよりも今さらバッファロー 66 99ってのはどうよ、っていうか(原作でこの話がその当時だったんだろうけどね。憶えてないが)。
 しかし、「KEEP OUT」がやたらと出過ぎるのは……一回のギャグとしては笑えるけど、ちとここまで出ると「そもそもきわどいところは演出的にカットしてくれ」と思う。


 ストロベリーパニック、なんだか女同士ならと好き放題やってるような……夜空の下で裸で同衾って、ごまかしようがありませんがな……男性視点で女子寮ものをやると、こうなるのか。いや、ある意味それをベタなまでに追求してしまうのは、たいしたものと思いますが。


2005年08月16日(火) 旧暦 [n年日記]

[アニメ][特撮] 腑に落ちる

 先日Yさんに会った時に日記で 響鬼 のことを書いてることに触れられ、「ああいう書き方してると、頭悪く見えるよ」と注意を受ける。う〜ん、まあ、それはわかってて、なんで先週なんかは実質スキップ状態だったんですが。
 で、その際に「お父さんたちには人気がある」ということを言っていたので、そういうつもりで今週分を見てみると……あ、すげーよくわかる。今まで一体どういう意図で演出してきたのか、組み上げてきたのかさっぱりわからなかったのが、全部、とは言わないけどかなりの部分の意図が読み取れる。
 自分の最大の勘違いは、響鬼と明日夢の師弟関係が主軸というのは間違ってなかったんだけど、それを明日夢側から見てしまっていたこと。これって響鬼側から見ないとわけがわかんないんだ。
 明日夢が同世代からの共感とかが強くなさそうなキャラなのも、同世代からの共感よりもお父さんたちの視点で後輩や部下、あるいは息子に対するように「可愛い奴」と思わせることが主眼だったから。明日夢がほとんど魔化魍退治に絡まなかったのも、明日夢側に感情移入させるならば日常パートとの交差はかなり必須になるけど、響鬼側からの視点に重ねさせるならば、必要は全然ない。もともと響鬼はあっち側とこっち側を行ったりきたりしてるんだから。
 轟鬼が少しドキュンな性格しているのも、轟鬼が「弟子」側の鬼だからに他ならない。少しくらいドキュンな方が「ときどき生意気言うけどそこがまた可愛い奴」という演出が可能になる。これは明日夢も同じ。
 そういった作品の組み方が好きかと言えば好きだということはないけど、そういう前提で作るのならば間違ってるところはなにもない。実はこれはこれでまったく意図通りに作られてたってことなのか。
 ここまで意図的に組み上げられてるってことは、完全にターゲットはお父さんで、これまではむしろお母さんをターゲットにしてたのになぜ、というところが疑問だけども(子供はバトルシーン以外おいてけぼりなのはずっとそうだし)、おそらくスーパー戦隊との市場の差別化を図ってのことではないかと推測される。バンダイの販売計画を見ると響鬼での売り上げ低下は織り込み済みで、それが何故かがよくわからなかったのだけど、「マジレンジャー」で子供・母親をメインに、「響鬼」で父親メインに対象を据えることで、同じ会社の番組で市場を食い合うことを避けるのが目的、ってところかなぁ。だからぱっと見非合理的に見えるけども、ライダーが戦隊に市場を譲り別の市場をターゲットとすることで全体での効率は上がる、という読みかもしれない。これはひょっとするとプリキュアをはじめとする女児玩具展開の戦略も含めたトータルな戦略かもしれないけど、ちょっと今のところそっち方面は読みきれない。
 目から鱗、というか、ちょっとした視点の変化で見え方が全然変わる、というこの面白さは、やっぱ何度体験しても楽しい。

 そんときむしろ LOVELESS の感想書いてくれ、と言われたのだけど、すいません、3話まで見てあるんですが、さすがに胃もたれおこしたんです。いや、あれはあれで作品意図としては何も間違ってないんですが、BL系は昔半ば無理矢理食わされて以来、受け付けるのがなかなか大変になってきてるんですよ。

  絶対少年 #12「猫おどりの空に舞う」。田菜編クライマックス。
 学校の裏山が崩れ、猫おどり会場を土砂が覆う。間一髪助かった歩たちだが、歩はわっくんとの約束に従い、「あっち側」に行こうとする。それを止めたのは、怒りの形相をした美玖だった……
 基本的に小説版とほぼ同じ。しかし土砂崩れのシーンは圧巻だし(現在放映中のアニメでは屈指、いや、頭一つ抜け出たスペクタクルシーンだった)、美玖とわっくんのやりとりもはっきり意図がわかりやすい。それと、歩を見送った後の美紀と潮音の会話は、小説では「実は私もあんたが苦手」とこれまでの美紀らしい台詞だったのに対し、アニメのほうは「実は私もあんたが 嫌い 」と美紀らしからぬ発言で、だからその後二人が笑うのもむしろ感情的に納得できる。
 次回からは主人公が谷川希紗に替わり、二年後の横浜が舞台になる。しかし最後の変わり果てたオカカ婆の姿はちょっとショックだった。

  プリキュアMaxHeart 。プリキュアって、前年のイベントを、きちんと追ってそれで最上級生になったこと、ひかりが加わったことによる変化をちゃんと描いてるんですな。合宿とか、おばあちゃんのけやきの木とか。こういう部分、ちょっと関心。戦闘シーンは本当にアクションシーンのためだけにあって、まあ、かなりはっきりわかりやすいですが。しかし終戦記念日にあわせて終戦ネタをやる番組ってのも昨今珍しいなぁ……

  ゾイドジェネシス はムラサメライガーのパワーアップ話。元々玩具展開的な要望なので、プリキュアとかもそうだけど、この辺苦労の跡は見える。プリキュアほど割り切ってしまうのもどうかとちと思わないでもないですが。(^^;
 村人たちはディガルドの影に怯え、前回とは一転、ラ・カンたちに村に残るように懇願する。が、逆に居続ければ迷惑がかかると出立する。戦略上意味のない集落は襲わない、というこれまでのディガルドの行動を信じたからだ。が、ラ・カン討伐に執念を燃やすゲオルグは村を焼き討ちするという暴挙に出、それに気付いたルージたちは村へ急いで戻る。
 ピクル村の人たちの行動が身勝手にも見えるけど、これは他にどうしようもないだろうなぁ……ラ・カンの判断が判断ミスかは微妙なところ。ピクル村の人たちが元々ディガルドに密告したので、自分たちの協力者だとは思われないと思ったのかな。見せしめの焼き討ちは、まあ確かにゲオルグだからこその行動だろうし。
 ムラサメライガーのパワーアップはちょっとスムーズじゃないところがあるけど、これまで散々苦闘したバイオトリケラを翻弄しあっという間に倒してしまうところなど、強さを印象付けることは成功。でもこの番組、「局地戦の勝利は全体の勝利とは別」という思想が徹底してるので、この後どういうストーリーになるかは気になる。


2004年08月16日(月) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 一筆啓上欺瞞が見えた

 必殺仕置屋稼業第十五話。
 清元(浄瑠璃節の一派)の名人の二代目、佐一郎は実力も人気もあるのだが、自分のわがままで共演者を罵倒し舞台に穴をあけ、博打と女に浸る日々。そんな佐一郎を先代から託された女清元の名人たかは、佐一郎の不始末を頭を下げて後始末に奔走する。しかし、佐一郎はそんなたかの姿にもまったく反省せず、旗本の息子の小栗格之進と組んでおぼこ娘を騙し、博打で借金をこしらえ続けた。そんな佐一郎に騙され、さんざん金を貢がされ妊娠した挙句捨てられた娘から「佐一郎を仕置して欲しい」という依頼が仕置屋に届く。色恋沙汰のもつれでの依頼に主水はしぶるが、実は佐一郎とつるんでいる小栗の父は目付(旗本の監視役)で、下手に関わって厄介なことになるのが怖いのだ。
 ひとまずそんなにひどい奴なのか調べようということになった間にも、佐一郎は行いを改めるどころかますますエスカレート。たかの元に稽古に出入りしていた大店の妾 *1 にまで手を出し旦那に怒鳴り込まれ、ついにたかも佐一郎に愛想を尽かすのだが、なんと佐一郎はたかをとりなすために「前から好きだったんだ」と口説き、抱いてしまう。のみならず、借金の返済のため、博打の胴元にたかを売り飛ばしてしまい……

 清元の女名人たかを演じるのは、後に必殺シリーズの顔になる山田五十鈴。超然とした風格のある殺し屋の印象が強いが、必殺初出演となる今作では、名人の風格はありながらも師匠に託された遺児佐一郎にふりまわされる被害者役を演じている。佐一郎を託した先代への義理立てと佐一郎への母親のような感情、そして女としての自分の間で揺れ動くさまを、存在感たっぷりに演じているのはさすが。
 自分の母親代わりの師匠までコマしてしまう清元佐一郎を演じるのは、時代劇悪役ではおなじみの綿引洪。あのいかつい顔でアイドルばりの人気の若手清元名人を演じるのはちょっと、と思わないではないけど、山田五十鈴をコマすだなんて真似はこれっくらい濃い悪役でないと出来ないのかもしれない。しかも救いようのない、自分の人気と才能に過信したあまったれた若造と、怜悧なまでに計算ずくの色事師の両立した不思議なキャラクターを演じている。この話、本当に山田五十鈴とその脇を固める綿引洪がキャラが立ちすぎてて、レギュラーを含めたほかのキャラが食われてしまってるなぁ。
*1: 昔は「妾奉公」というのがあって、一種認知されたシステムだった。

[その他] 大変お世話になりました

 各方面、ありがとうございます。
 しかし、必殺の話で(約一名と)盛り上がれたのはうれしかった。

[必殺] 一筆啓上無法が見えた

 必殺仕置屋稼業第十六話。
 亀田藩勘定方の久坂は、横領の事実に気付いた同僚の佐野を殺害し罪をかぶせようとするが、佐野の娘お糸と息子伊織に現場を見られ、藩を逐電、江戸に逃れる。
 一年後、亀田藩の追っ手に追われる久坂は旗本の稲村と滝沢に取り入り、彼らの悪行に知恵を貸していた。久坂らの悪行はとどまることを知らず、奉行所にも訴えが殺到していたが相手が旗本では管轄外。そこに目をつけた主水は、訴え主のリストをおこうに渡し、旗本たちの仕置の依頼主を探させる。
 一方、久坂を追って江戸に入った糸と伊織だが、路銀も乏しく食事もままならない中、小輩の佐野の敵討に江戸の藩邸も冷たい。思いつめた糸は、幼い弟の伊織を蕎麦屋に置いて、わずかな食事代を稼ぐために身を売ろうとする。なんどか声をかけ損ねた後、意を決して声をかけた相手はなんと市松。しかし、その現場を久坂に見られてしまい、市松ともども久坂たちに拉致されてしまう……

 あれ? この話は見た覚えがない気がする。そういえば、ビデオ録画の予約失敗で仕置屋は一話くらい見てない話があったのだけど、これがそうだったのかも。
 旗本たちがあれだけの悪さを白昼堂々派手に行うのはちょっと無理があるかとも思えるのだけども、敵討に悪辣な旗本をからませ、市松、主水らとも意外な形で関わらせる脚本は、囚われの市松というシチュエーションとあいまってダイナミズムがある。
 その他にもいつもとは逆に主水が仕事の依頼をおこうに持ってくるパターンや、おはつのラストの天然ボケぶり、印玄の殺しがいつもの屋根から突き落としではなく、放り上げて墜落死させるなど、スタッフの気負いが良い方向に回っている。被害者姉弟もやや類型的と思えるが、登場キャラの多い中で存在感をアピールしてる。全体的に登場人物の多い仕置屋稼業は、群像劇のキャラ立てにおいて見るべき部分が多い。
 小ネタも効いており、バラエティの取り込みを目指した仕置屋稼業としては、ある意味集大成とも言える作品。


2002年08月16日(金) 旧暦 [n年日記]

いいかげん韓国がらみのネタはよしにしたいのだけども

 いや、ただの嫌韓厨(韓国嫌いの厨房(中坊、もしくは中坊じみた人))と思われそうなのであれなんだけど、 2ch あたりでネタ国家と言われているのがよくわかるくらいこの国はネタが尽きない。いや、日本も相当なものなんだけど。
 「日本海」を「東海」にしようという(努力の方向性を間違った)ロビー活動もそうなんだけど、ワールドカップと一緒に行われる 障害者によるサッカー国際大会は行わないらしい 。実は韓国では 幼児売買 がいまだ盛んに行われていて、これは韓国内でも問題視されている。おそらくは大元には前近代的(と言っても、韓国の歴史は中世・近代をすっとばして現代になったようなものなのだけど)な倫理観がいまだに強く残っていることや、元々儒教社会では女児や障害者への差別偏見が色濃く残っていることもあると思う。最近は若い人も古い倫理観に縛られることがなくなったこともあって、ましになってきたようだけども、それでもまだ先進国とは言いがたいというのはこういったところでも現れていると思う。
 あまり悪く言いたくはないのだけど、悪いところも多く見つかるのも事実だったりする。
 しかし「日本海←→東海」の件は本当にどうなるんだか。 yahooの記事 Geographyの記事
 腹が立つんで 首相官邸 にでもメールを送ろう。
 Windows2000にして快適になったのはいいのだけど、なぜか mamimi に不具合連発。古いアプリだし、仕方ないのかなぁと思ったら 2chのmamimiスレッド でWin98のRICHED32.DLLをmamimiのフォルダに入れてやると良いという( 173 )。 ここ に置いてあるので拾ってきて入れてみると、おお、表示が直った。うーん、まだまだ使えるなぁ。
 今日もボスとやりとり。疲れる。ボスの経験と知識は確かに卓越してるのだけど、しかし攻撃的でバランスに欠いてるところもあるのだよなぁ。あと説明不足のところも。ふにゅう。
 あ、それと「もうひとつの戦争展」は17日まで延長してたようです。半休取ったわしの立場って……
 主催団体(の一つ?) 日本会議愛知支部のページ 。ちょっとマイルド右翼っぽい。
 明日にまで引きずりたくないので今日書いてしまうけど、原爆がらみで「原爆の投下によってアジアの日本からの開放が早まった」という文章をどこかで見かける。そう言うならば、日本の「欧米諸国への植民地」への侵略により、アジアの植民地支配からの開放が早まったという言い方も出来てしまう(日本の敗戦後欧米諸国が「再支配」を行ったのも、それにもかかわらず短期間の間に次々と各国が独立していったのも事実には違いない)。どっちも戦争で、もっとも根幹の部分はなんだかんだ言っても自国の国家利益目的であることに違いはない。「原爆は平和のため」というのは「日本の戦争はアジアのため」と同程度に寒々しい。戦争は戦争以上でも以下でもない。


2001年08月16日(木) 旧暦 [n年日記]

終りは始まり…かもしんない

 近所の安売りスーパーが8月いっぱいで閉店のお知らせ。この春に改装開店したばっかなので随分早い。安売り商戦で儲けが結構薄かったんだろうなぁ、ということは想像がつく。でも閉店ってことは終わるってことではない。その店舗跡にはスーパーじゃないかもしれないけど別の店が入るんだろうし、働いてた人も残務処理とかもあるし、その後同じ系列の別の店に行ったりとかするんだと思う。多分。
 でも、次がすぐ続く終りってのは全然悲しいことではないけど、最近終わった後が続かない終りってのが多い気がする。空きテナントばっかのビルとか見るとそう感じる。最近の世間ってのは人材が潤沢だから、人の使い捨てとかもやりやすい。でも、使い捨てられた人の人生は使い捨てるわけにはいかない。だからどうするかを一生懸命考えなければならない。当然本人もだが、みんなで考えなきゃいけない部分ってのもあるんじゃないだろうか。結局そうしてない部分ってのが空いたままのテナントとかに現れてる気がする。
 手遅れなんてことはない、と思いたい。
  仮面ライダーアギト 。ギルスが主人公の回。って先週死んでるんじゃ! と思ったら死にゆくギルスの回想でした。ギルスと少年のちょっと良い話。初の井上脚本でない回でした。そのせいか画面もワイドサイズじゃない。でも謎とかそういうのなしで安心して見れるお話でした。来週はすっかり忘れられた感のある真魚の超能力が再び絡む話。
 一週間遅れの デジモンテイマーズ 。デジモンの神って何? 進化の意味って何? パートナーを持ってるデジモンとそうでないデジモンの違いって何? な回。オチは結局レナモンは留姫にベタ惚れでした、というオチ。<おいおい キュウビモン→タオモンの進化シーンは唯一CGでなくアニメ。正直、全部CG使わなくていいのになぁ、とか思ったり。
 まー、あとはいっか。