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2011年08月21日() 旧暦 [n年日記]

[映画] お爺さんと草原の小学校

 
 2003年。それまでは地域で設立するしかなかった小学校が、国が運営することになり、今まで教育を受けさせられなかった子どもたちにも教育を受けさせられるようになったと涌くケニア。手続きのため子どもとその親が殺到する草原の中のちいさな小学校に、場違いな杖をついた老人が現れる。彼の名はキマニ・マルゲ。「国民の誰でも無料で教育を受けられる」という話を聞き、小学校に入学しようとやってきたのだ。
 校長を務めるジェーンは面食らいつつも、ノートや筆記具、制服が必要であることをたてに彼の入学を断ろうとする。しかし、マルゲは長い道のりを次の日も、また次の日もやってきて、必要なものを貧しい生活の中からやりくりして揃えてくる。結局、彼の情熱に根負けしたジェーンはマルゲの入学を認める。
 84歳の小学生となったマルゲは最初はまわりから笑い物になり、子どもたちからも奇異の目で見られつつも、熱心な姿勢で文字を覚えていくと共に、その無邪気さで子どもたちとも打ち解けていく。
 ジェーンもまた彼の熱心さに共感し肩入れしていき、マスコミにも取り上げられていくのだが、同時にその事を快く思わない人たちも出てきて、ジェーンとマルゲは窮地に陥ってく。
 読み書きの出来ない老人がなぜ笑い物になり、様々な苦難を乗り越えながら文字を学ぶことに拘るのか。それにはマルゲの過去が大きく関わってくる。
 ケニアは過去長い間英国の統治下に置かれ、土地を奪われ、人々は虐げられてきた。そのことに氾濫するキクユ族が「マウマウ団」と呼ばれるゲリラ集団を形成し、英国に反旗を翻したのが1950年代。リーダーが逮捕されマウマウ団の反乱は鎮圧されるのだが、そのことによりケニアの統治コストが莫大になることを知った英国は、1963年にケニアの植民地支配を放棄する。マルゲ老人は、そのマウマウ団の一員として活動し、長い間拷問を受けながら収容所で過ごした過去を持っていた。
 英国人と、その手先になった他部族に家族を殺され、すさまじい拷問を受け長い時間を収容所で過ごすことになったマルゲは、昔に政府から届いた手紙、それになんと書かれているのかを、自身の手で読んで理解せねばならないと信じていた。鉛筆を削る際にすら、鉛筆を耳に突き刺された拷問の過去が甦りながら、その過去を克服しようと、マルゲは学ぶことを続けようとする。
 子どもたちの教育に国の希望を見ながらも、マルゲは封印したい過去そのもの。英国統治時代から綿々と続く部族間の確執は、パンフレット内にて「カラシニコフ」著者の松本仁一氏が解説を書いていた。
 そういった社会的背景や偏見によりジェーンもマルゲも窮地に陥る。しかし、マルゲから自由のために戦った過去を聞いた子どもたちや、誰よりも重い過去を持ちながら過去を乗り越える事の大切さを訴えるマルゲの行動により、それを乗り越えていく。
 タイトルのほのぼのさと歴史背景の壮絶さのギャップがありながらも、それでも教育に未来への希望を見出す人々が描かれていて、とても良い映画でした。
 ちなみに自分がキクユ族の名を初めて知ったのは、マイク・レズニックの「キリンヤガ」でなんですが、その背景にこんな歴史があることは、初めて知りましたわ……

[特撮] ゴーカイ#26とオーズ#47

  海賊戦隊ゴーカイジャー #26「シュシュッと THE SPECIAL」。サタラクラJr.のボキ空間に囚われてしまったマーベラスたちを助けるため、ハカセたちにハリケンジャーのレンジャーキーを渡すよう要求する元ハリケンジャーの三人。ガイは尊敬する先輩戦隊ながらも、マーベラスたちが一生懸命集めたキーを渡すことを良しとしない。しかし、アイムとハカセがマーベラスたちを助けるためなら、とレンジャーキーを渡し、「彼らが信頼に値しないかどうか、その目で確かめてくれ」とハリケンジャーを送り出す。
 その頃、マーベラスたちはボキ空間でサタラクラJr.のインチキクイズ攻撃になすすべもなくやられっぱなしになっていた。

 そういや、前回ビックリにされたトラック運ちゃんが聞いてた演歌、ハリケンジャーで七海が売れない演歌歌手としてデビューして歌ってた曲だよな。今は七海もそれなりの女優ポジションみたいだけど。
 で、今回はハリケンジャーによる海賊たちの見極め。クイズにまったくやる気を見せない三人に落胆を隠せないハリケンジャーたちだったけどそれがサタラクラJr.に囚われたビックリにされた人たちを心配してのものだと知り、彼らの脱出に力を貸す。まあ、このへんの忍法や作戦のノリは相変わらずw
 で、ハリケンジャーたちの信頼を勝ち取り得た大いなる力は、風雷丸との合体ロボ「ハリケンゴーカイオー」。カブトと前面のカラーが変わるから、結構印象が変わるなぁ。
 次回はメンバーエピソード回でルカとハカセの中身が入れ替わってしまうらしい。弱気なルカとかどうなるか楽しみ。
 まだ大いなる力を手に入れてない戦隊は11のはずだけど、バトルフィーバーJ、サンバルカン、チェンジマン、フラッシュマン、マスクマン、ライブマン、カクレンジャー、オーレンジャー、メガレンジャー、ジェットマン、カクレンジャー、でいいのかな? うーん、取り扱いはわりと難しそうな……


  仮面ライダーオーズ #47「赤いヒビと満足と映司の器」。真木の策略でグリード化し暴走する映司を斃すよう迫られるアンク。しかし、直前になりこれまでの映司と過ごした日々が脳裏に甦り、アンクはとどめを刺すことが出来ない。真木はそんなアンクを責めるが、アンクは気絶した映司にとどめを刺そうとする真木を止める。結局、二人が揉めている間に映司は彼を探していた里中により保護されるが、気絶した映司は鴻上の指示で何故か保管庫に運ばれる。
 それを聞いて会長の真意に疑問を抱いた後藤と伊達は、里中を問いただすが相変わらずのビジネスライクな応答。しかし、里中は退社時間だと言って去る間際、「秘書補佐として預かっておくように」と、保管庫のカードキーを後藤に渡していく。
 その頃、クスクシエでは比奈が知世子にこれまでのことと映司やアンクの身に起こっていることをすべて打ち明けていた。それを疑いもせず受け入れた知世子だが、「アンクか兄のどちらか、映司かアンクのどちらかで、それであなたはいいの?」と比奈に諭す。もっと欲張ってもいいのだと、知世子に言われ、これまで自分の気持ちに蓋をしていたことに気付いた比奈は、カンドロイドを使ってアンクたちを探す。しかし、ようやく見つけたアンクは、映司を逃がしたことを真木に責められ、制裁を受けダメージを負っていた。のみならず、意識の宿るコアメダルにひびまで入れられ……その事を聞き、「死んじゃうってこと?」と動揺する比奈に、アンクはわずかに微笑む。ものの集まりでしかない自分を、人間のように扱ってくれる相手。泉信吾の身体を通して感じた世界と同様、普通のグリードのままでは決して得られなかった「命」の実感を、既に手に入れてたことを感じながら、アンクは映司を助けるために傷ついた身体で彼の元に向かう。
 映司が連れ込まれた保管庫に入り込んだ後藤と伊達は、そこで玉座に座らされた映司を前に、鴻上からその本当の目的を聞かされる。人々の欲望が具現化した大量のセルメダルを吸収し、真の世界の王、オーズとなること。映司の巨大な欲望の器ならばそれが可能だというのだ。世界中の人に手をさしのべる力を渇望する映司を必死で止めようとする後藤たち。だが、映司のメダルを狙う真木が迫ってることを感じ、映司は真木の元に駆けつける。半ば暴走しつつも世界の終末を望む真木を止めようとする映司。しかし真木は様子を窺っていたウヴァに最後のメダルを与え完全体にし、事態は手に負えなくなる一方。世界を救うためにはさらなる力を手に入れるしかない……映司は、大量のセルメダルを飲み込むために再び鴻上の元に向かう……

 ついにラス1。欲望のために映司たちを裏切り、真木の下に奔ったアンク。しかし、映司たちと過ごす日常で、自分の望むものが変化していたことに気付いた。実感の得られないグリードは何を望もうが何を達成しようが、決して満足を得られることはない。しかし、信吾の身体を通し世界を感じ、映司たちと日々を過ごしたことで、アンクはグリードなら本来得られないものを得、それに満足すら覚えていた……映司のとどめをさすことをためらい、また真木にとどめをさされようとする映司が混乱しながら、一年前にした「アイス一年分」の約束を果たすためパンツに包まれたアイス代を渡そうとするのを見かね、思わず真木を止めてしまう。その代償は、意識を宿したコアメダルへの致命的な一撃……
 しかしアンクは自分の状態を知りながらも、「あの使えるバカは、俺がいないとどうにもならないからな」と映司のサポートに向かおうとする。映司や比奈たちが自分を「命あるもの」として扱ってくれたことに、満足を覚えながら……
 一方、映司に大量のセルメダルを吸収させようとする鴻上会長。しかし、そのためには紫のコアメダルは邪魔だと言う。他のコアメダルは真木にすべて奪われ、オーズの力を振るうためには紫のコアメダルを手放すわけにはいかない映司は、それを拒否。映画で鴻上はオーズとコアメダルを作らせ、暴走した初代オーズである王の子孫なことが明言されたのだけど、映司に吸収させようとしてるのはコアメダルじゃなくセルメダル? しかも、自分ではなく映司を王の中の王にしようとしてる。鴻上の本当の目的って何なんだろう?
 ラスト前だけあって、これまでビジネスライクを崩さなかった里中もクールな態度を崩さないまま後藤に協力したり、これまでの月日がそれなりに重みがあった描写も。まあ、便利遣いと言えばそうも言えますが。それと、この状況で伊達が復帰してることがありがたいこと。映司とアンクのコントがないのでギスギスしがちなのを、伊達の存在がかなり雰囲気を和らげてる。
 そして何気にグリード最後の生き残りになったウヴァ。アンクを見限った真木は彼をコアメダルの器にしようとしてるみたいだけど……ウヴァはそもそも他のコアメダルを吸収することに懐疑的で、それで独自の行動を取り続けてたよね。おそらく他に選択肢がなく、ではあるんだろうけど、この時点で真木の失敗の気がする。つか、なんで真木は自らが器になろうとしないんだろう?
 次回は最終回。映司やアンクがどうなるのかは気になるけど、それよりウヴァさんの顛末が気になるw


2008年08月21日(木) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] ワーデス#7

  ワーデス #7「仲間には二通りある」。涼みに入ろうとした宿屋の前でいつも通り言い争いをしているモルテとトッピー。人間の宿屋に入るのにトッピーがクマのぬいぐるみのふりをするかで揉めていたのだが、獣人もOKということで結局無駄骨に。だがそんなことよりも、その一帯で「世界撲滅委員会」の偽物が出没すると聞き、名誉に関わるとトッピーは勇んで偽物探しに出ようとする。
 キリエは厄介事に首を突っ込もうとするトッピーを止めようとしたが振り払われ、その拍子にモルテのスカートをやぶってしまう。キリエは偽撲滅委員会より、次第にほつれていくスカートがいつモルテにばれるかと戦々恐々とする。

 次第にほつれていくスカートにおびえるキリエという構図の理由が先週はわからなかったけど、そういうことかw
 しかしそんな時限爆弾が発生しながら、話のメインは偽撲滅委員会探し。食堂で無銭飲食する三人の偽物だが、口八丁の濃いめの顔のナンパ男に、礼儀正しい褐色娘、でかい図体だけど大人しいクマ獣人と、全然似てねえw 藤原啓治は口先男がすっかりはまり役だなぁ。
 けど、こいつらも根っからの悪人ではなくお調子者のキリエの偽物(ヤマト)に振り回されてはいるが、仲間で平和に暮らせる新天地を目指して旅をしていた。骨董屋荒らしとかする連中には見えないなぁと思ったら、偽物はもう一組。って、そんなバレ方でいいのかよw しかも何気に声優が豪華だぞ。おいおい。
 偽撲滅委員会の情報に踊らされてあちこち振り回されたリ・アも怒り心頭で場をめちゃくちゃに。って、(おびえて)モルテにくっついてたキリエに嫉妬……かどうかはわからんなぁ、これじゃ。
 結局、仲間を想う偽撲滅委員会(その1)に打たれたトッピーは彼らを見逃し、彼らが一緒に暮らせる場所を提供する。けど、経営センスなさそうだけど大丈夫かなぁ。
 本物の方も本物の方でひどいことに。ゲームじゃキリエがモルテに一目惚れしてついてくるらしいんだけど、全然そんな姿が想像できない……


2007年08月21日(火) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 瀬戸の花嫁#20と絶望先生#7

  瀬戸の花嫁 #20「男たちの挽歌」。修学旅行から戻って来、学校でも思い出話に花が咲く。が、一人沈んでいるのはルナ。スケジュールの都合で修学旅行にろくに参加できなかったのだ。はた迷惑にすねまくるルナに手を焼く永澄たちだが、そんなルナを見守る影が……
 影の正体は例によって例のごとく、ルナをストーキングしているルナパパ。落ち込むルナを励ましたいがどう声をかければいいのかわからないルナパパを永澄は「普通に声を掛ければいいんですよ」とアドバイスするが、その普通が出来ずに逆にルナの神経を逆なですることに。
 どうすれば娘の気持ちがわかるようになるのか調べたルナパパは、ネットで見かけた情報に目を付けるのだが、その目を付けたものとは……

 こ れ は ひ ど い w
 ルナパパが娘の気持ちを理解するために見つけた方法とは、ギャルゲー。しかも、ただプレイするだけではなく、ゲームのヒロインを自分が演じることで今時の娘の気持ちを理解しようという画期的なアイデア……って、アホかw
 しかもムーブメントはルナパパだけに留まらず、最近燦から敬遠され気味と嘆く豪三郎(まあ、そりゃそうだろう)や、豪三郎に付き合わされた政さんにまで感染拡大……まさしく地獄絵図。いや、玄田哲章の声音自体は「こんなこ、いるかな?」と同じなのだけど、ビジュアルのインパクトが……) しかもよりによってこの話に「英雄本色」の邦題かよ! ユンファはどこだ! ティ・ロンは!?
 相変わらず最後は蓮姐さんが全部持ってちゃう……と思いきや、何気にネコ耳が気に入った燦が……と思いきや、ED後の小劇場が……だめ押しすぎる。死ねそう。


  絶望先生 #7「仮名の告白/ある朝、グレゴール・座無座臥目を覚ますと御輿を担いでいた」。いまだメイン話がなかった藤吉晴美と日塔奈美のメイン話? かと思いきや、奈美は別にメインじゃないなぁ。まあ、普通だからなぁ。前半の夏祭り話は、時期的に狙ってぶつけてきたのかな? まあ、糸色先生の言う同人誌が古式ゆかしい同人誌だから、間違ってないんだよなぁ……待てども待てども売れないってのは、ドージンワークスとぶつけたら面白かったけど、こっちの方がアクが強いか。それにしてもなにげパロが多いのに、これはパロアニメだと言われないのはなぜだろう(そりゃそうだろう)。
 御輿関連はいつも通りにちょっとヤバ目。ほとんどまったく同意してしまう辺りがよろしすぎますが。


2006年08月21日(月) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 大黒舞は殺しの舞

 必殺シリーズ第十八弾「新必殺仕舞人」第二話。現在テレビ東京系にて時代劇アワー(月〜金 11:35〜)で再放送中。

 次の目的地の前に長雨で長逗留せざるを得ない京山一座。だが、その宿場へ山形から逃げてきた娘が駆け込む。権太が持ってきた依頼状も山形の紅花問屋、雁木屋弥兵衛の名が記されていた。山形へ向かう一行だが、一座の大八車に娘が隠れていたのを見つける。娘の名は千代。山形から逃げてきたというのに、なぜまた山形へともどろうとするのか……委細がありげとにらんだ京山は、そのまま娘を山形へ連れて行く。
 山形では紅花の収穫の真っ最中。雁木屋をさっそく訪ねる京山だが、なぜか店は潰れている。聞けば、雁木屋は不正があって取り潰しになり、主人の弥兵衛は死罪になってしまったという。
 殺しの相手が既に死んでいたのでは仕方ないと一座は依頼を諦めかけるが、なぜ雁木屋が潰れたのかと、千代を追ってきたのが雁木屋の代わりに庄屋になった松屋の長男、辰吉だったことに気づき、裏を調べ始める。
 弥兵衛は百姓たちの土地を容赦なく奪い、土地を奪われた百姓たちは日雇いとして生きていかざるを得ず、恨みを買っていた。しかし代わりに庄屋になった松屋もやり口は変わらず、一向に彼らの苦しみは変わっていなかった。実は元々手を組んでいた雁木屋からその利権をすべて奪おうと、松屋が雁木屋を陥れたのだ。千代を狙っていたのは彼女が弥兵衛の娘だからだった。そして松屋の次男辰次が千代を見つけてしまうのだが、辰次は父の辰蔵や兄とは少し様子が異なっていた。辰次は実は千代の許婚だったのだ……

 必殺版ロミオとジュリエット、といったところか。謀殺された弥兵衛も清廉潔白ではなく、悪党同士の潰し合いというところが安易ではない。しかし悪人であっても親は親。千代は辰蔵を殺し、親の仇を討つつもりで山形に戻ってきていた。
 松屋次男の辰次は純粋に許婚の千代を想い、考え直すよう説得しようとするが、逆に自分の親の行っていた不正と悪事を知らされる。実際に不正の証拠を見つけてしまう辰次だが、直次郎とはなの説得により、仇を殺すのではなく雁木屋の再興を目指すことに。だが、彼らが駆け込んだ目付けの新見が実は松屋と手を組んでいて、千代も辰次も口封じに殺されることに……
 辰次も親のことを思い、殺したり訴え出たりということだけはなんとか避けようとしてるのに、親の辰蔵はあっさりと辰次を殺してしまうのが悲しいなぁ。子の心親知らずか。背景が悪人同士の争いだったり、千代も最初は辰次を信じようとしないあたりが安易にパターンに落ちていない。
 ただ、今作では依頼の文を届けられる形式になった為、依頼人との関係性が希薄になってしまった。弥兵衛殺しの依頼は土地を奪われたために遊女に身を落とした元百姓の妻からだったのだが、この形式だとこうやって出すしかないのかなぁ。コメディリリーフの権太が出てきたことで顔ぶれはバラエティが増えたのだが、ドラマ的な制限がかかってしまうようになったのは弊害か。
 また、新シリーズになって手踊りのシーンが華やかになっていて、これは良い。

[アニメ] シムーン#20と徹之進#31とおとぎ銃士#8

  シムーン #20「嘆きの詩」。敵弾に倒れ、息を引き取ったマミーナ。しかし葬儀も行われることなく遺体は彼女の故郷に運ばれることに。ネヴィリルとアーエルはそれぞれ責任を感じるが、その感じ方は異なっていた。

 自分たちは巫女なのか、それとも兵士なのか。それぞれ悩むシヴュラたち。フロエに至っては戦線を離脱し、泉に向かおうとする。ネヴィリルは自分がマミーナの命と引き換えに守られるだけの価値があっただろうかと悩むが、アーエルはマミーナの死を嘆きつつも、だからこそ生き延びる、と決意する。結局このアーエルの決心がシヴュラたちの決意の核になるのかな? 兵士としてではなく、生き延びるために。そして自分たちの本分はこれだとでも言うかのように、マミーナ追悼のリ・マージョンを行う。輸送途中撃墜されて一面の花園に放り出されたマミーナの遺体と対比されて、マミーナの心は骸にではなくむしろ仲間たちの記憶とともにある、と主張してるかのよう。
 ここんところ女を下げっぱなしだったパライエッタも、自分の想いを殺してまでもカイムのために尽くそうとするアルティを見て、ようやくふっきれはじめる。しかし、パライエッタの愛称が普通に「パラ様」って、よく考えれば相当変だよな。


  徹之進 #31「てつのしんロボット犬と友達になる」。人工知能に心が芽生えた、というパターンなのだけど、新しい友達に過剰に思い入れ気味の徹之進に対し、仲間たちが鬱陶しがりつつもその一本気なところを理解してる描写が結構いい。徹之進が寿命が尽きようとしているロボット犬のために掟を犯すことを承知でロボット犬の元の飼い主を連れてこようとするのだが、犬の徹之進の想いは言葉の壁を持つ人間には通じない。ハンゾウも結果がわかっていて徹之進をサポートする。結果が必ずしも問題じゃなく、徹之進がやりとげることが大事だと思ったからなのだろうなぁ。
 最後、名前間違えネタが綺麗にオチにつながっていて、これもかなり良かった。


  おとぎ銃士赤ずきん #8「心に笛を持つ男」。今回からファンタヴェーレ編突入。そいでもって味方キャラのハーメルン登場。ついでにブレーメン遊撃隊も登場。あいかわらずゆるゆるの登場キャラだけど、話は実はそれなりにハード。サンドリヨン侵攻に絶望的になって裏切り者は出るわ、王のフェルナンドは臣下の安全のために投降するわ……で、一人城で捕虜になりつつもフェルナンドの命令を守って草太の到来を待つハーメルン。まあ、一人クールでもこのゆるい空間だから、どこまで持つかなのだけど……と思ったら、予告で早速崩れてた。(笑)
 ハーメルンのデザインは、笛が角笛なところといいヘルメットに角があることといい、牧神のパンか。ランダージョが長靴を履いた猫ってだけじゃなく、ブレーメンの音楽隊の猫でもあったのかってのがちと意外。あと、雑魚キャラのわりには音楽隊の犬の声が斉藤千和だったりするんだよな……


2005年08月21日() 旧暦 [n年日記]

[その他] 眠い

 眠い。無茶苦茶眠い。昼ごはんを食ってからしばらくしたら沈没。どうしようもない。
 晩になって起きて、ごはん炊いて実家から送ってもらった冷凍のうなぎの蒲焼を暖める。ごはんは土鍋で。一人前とかなら炊飯器より全然おいしく炊ける。ってより、炊飯器捨てちゃったんだけど。
 やっぱり土鍋で炊くごはんは簡単においしくできるというのが定番らしく、 土鍋ごはんドットコム なんてサイトもある。自分の炊き方はちょっと違って、しっかり研いで二十分ほど水に浸けおいた後、ざるに上げて水を切り(これ、ポイント。浸け置きの水でそのまま炊くと、イマイチべっとりとした炊き上がりになる)、ひたひたから一割増弱くらいの水で、最初弱火→中の水分があらかた飛んだらとろ火→ぷつぷつ音がし出したら火を止め十分くらい置く、というのをやってる。最初強火でもいいのだけど、うっかり火力調整を忘れるとひどい目に遭うし、弱火でも十分。土鍋が高い熱容量を持つので勝手に「はじめちょろちょろなかぱっぱ」になってくれる。だから炊き方にそんなに気を遣わなくても十分おいしく炊ける。失敗しておこげが出来てもおこげもおいしくいただける。何度かやって水量を調整し、丁度よいところを探すといい。
 今回買い置いているお米は岐阜のお米の ハツシモ の低農薬栽培。安いけども粘りが少なく、日数置いても味の劣化が比較的少ないので結構穴の品種。
 ともかく、土鍋ごはんに慣れてしまうと(大容量ならまだしも)小容量の炊飯器で炊いたごはんは食べられなくなる。土鍋も凝ったものではなく百円ショップとかで売ってる一人用土鍋とかで十分なのでおすすめ。
 うなぎの蒲焼についてはちょっと違う話題もあるのだけど、それは後日。

[特撮][アニメ] 夏もそろそろ終わり

  エウレカセブン 。ゲッコーステートが身を隠す遺跡にいた発掘屋と打ち解けるレントン。しかしその淡い交流は、手痛い裏切りにより返されることに。
 発掘屋の気持ちはわかんないではない。レントンが彼を間違ってると思うのもわかるし正しい。憎んだりとか許せなかったりとか、そんな単純な言葉で済ませられる少年の世界とは違うものに対する術を知らないレントンはひたすら混乱する。しかし次回、否応なく事態は新しい局面を迎えるようで……予告のエウレカの映像はちょっとショック。

  響鬼 。先週から「どう見るとわかるか」がわかったので、その見方で見ると今回もよくわかる。表層的にキャラの言動を見ているとうっかり明日夢に焦点を当てているように見えてしまうが、実際は明日夢との関係を通して響鬼の立場に焦点をあてることを意図している。明日夢の周辺の描写が舌っ足らずでスカスカなようだが、実はその辺はそのコンセプトから見れば不要な部分なのでオミットされているだけ。その結果描かれているものは私の好みではないし、批判はいくらでもできるのだが、他人が個人の資格で好きだと言っているものを自分の好みではないとか高尚でないとかなんとかで否定する権利は自分にはないしできない。
 なんか悟っちゃうと、語ることが少なくってつまんないなぁ。
 あ、鋭鬼と童子・姫との戦闘シーンは短いながらもかなり凝ってました。個人的には、天狗はあれはないだろうとかは思ってしまいましたが、まあ、個人的な思い入れの範疇。

  ゾイドジェネシス 。ゲオルグを撃退しピクル村をディガルドから守ったルージたち。しかし村の復興を手伝いつつも、ルージの心は晴れない。ジェネレーターを修理できる職人を探すための次の目的地を相談する場で、ルージはついに「このままディガルドを放っておいていいのか」と思いの丈をラ・カンにぶつけ、決起することを促す。ルージの故郷のミロード村も、ジェネレーターが直ってもディガルドの侵攻がやまない限り平和が何時まで続くかわからない。かつてディガルドとの対決を避けたことでディガルドを増長させたという苦い想いを抱き続けているラ・カンは、ルージとの決闘で今後の指針を決定しようとする。成長著しいとは言え百戦錬磨のラ・カンに破れるルージ。だが、意外なことにラ・カンは次にルージの生まれ故郷であるミロード村に行くと言い出すのだった。
 渋いねえ。おたくまったく渋いよ。ってな展開。局地戦では効果が薄いことを実感し、組織的な抵抗を訴えるルージ、そのルージも、高性能の主人公機に乗ってるし成長もしてるんだけどやっぱりまだまだヒヨッコ。今ではなく、先を見越してルージの対ディガルドの気持ちを喜ぶガラガ。実はラ・カンの決起を望んでいるレ・ミィ。過去の苦い経験から軽々しく決起することが出来ないラ・カン。ミロード村行きを告げるラ・カンの真意は? と、大体展開は読めるのだけどやっぱりわくわくする。
 もうひとつ特筆すべきはラスト、故郷で休暇を潰すザイリンの上空を新型機であるバイオプテラが滑空していくシーンは、飛行機の登場によりこれまでの戦闘とまた一新していく予感と脅威を、更に飛行兵器への憧れ(それが正しいか否かはこの際置いておく)を感じさせ、かなりGOOD。それと今回からOPアニメがver. up。

  おねがいマイメロディ 。クロミさまツンデレ全開ですかそうですか。白山君って、出てくるたびにむしろ悪役っぽいような……


2004年08月21日() 旧暦 [n年日記]

第43回日本SF大会G−con

 事前にプログレスのチェックとか準備とかなんにもしてなくって、地元に近いということもあって個人的にテンションがなかなか上がらない。とは言え近場のくせに手伝いもしてない奴がえらそうなこと言ってはいけないのである。とりあえず恒例のレポート。一日目。

出発〜受け付け:

 朝7時起きで、岐阜へ向かう。地下鉄、JRを乗り継いで一時間ほどで岐阜駅到着。駅ビルはわりと清潔なのだが、以前来たときと同じで、駅の周囲はなにもない。岐阜の繁華街は柳ヶ瀬なので駅の回りはさびしいのだが、問題はそれよりも会場へ向かうバス。岐阜市内のバスは結構種類が出ていて、ひとつ間違えるとえらいことになる。プログレスと同梱で路線図はあったが、バス内に路線図はない。
 開催地が岐阜と聞いて心配だったのは実はこれで、実行委員会の意気込みとは別に、岐阜という街自体が部外者をあまり意識していない街なのだ。大回りの路線に乗り、途中「ひょっとして間違えたか?」と不安になりながら、無事に会場の岐阜国際会議場に到着。
 この時点で開場時間の十時を少し過ぎていたのだが、トラブルがあったのか、予定より十分ほど遅れて受付が開始。まあ、このくらいのトラブルはわりとよくあることで、その後は大きなトラブルもなかったのはスタッフの努力のたまものか。
 しかし、実はこの会場自体がちょっとしたトラブルで、地元の知人いわく「典型的なトマソン建築」。簡単に言えば田舎都市にありがちな、見栄えや目先の斬新さにとらわれて、使い勝手がイマイチな公共施設、というわけ。この手のものは郷里でもわりと見られるので、まあ驚きはしない。すぐになれるし。ただ、最初の空間把握が面倒。H氏と待ち合わせしていたディーラーズルームがわからずうろうろしていると、Oさんを見かけたので挨拶。「かれこれこうこうで迷ってるんですよ〜」と言うと、「ディーラーズルームって、目の前じゃないの?」
 あれ?
 まあ、そんなこんなでH氏と合流。あれこれ話してるわきから、挨拶をされる。寝ぼけてて、H氏の知り合いかなぁと思っていたら、こちらの知りあいのKさんでした(名札見て気付きました。すいません)。この企画とこの企画出るんで見に来てくださいね、と挨拶される。まあ、興味はある企画だったので、ということで一応チェック。

プレ企画〜開会式前:

 プレ企画は日本SFファングループ連合会議総会と初心者の部屋。初心者ではないので連合会議総会へ。星雲賞受賞作の発表、次回の日本SF大会実行委員の挨拶、次々回の開催地の決定、星雲賞自由部門の改名の提案、など。まあ、大荒れすることもなく無事終了。
 で、ディーラーズルームでぼ〜っとしていたら、開会式の時間になり、大会場へ移動。

開会式とその後:

 大会場は結構な席の埋まりで、こりゃ立ち見も出るかな、と思っていたら、ステージ前の板の間がせり下がって、あっという間に客席に……このギミックに、総員大喝采。
 OPアニメのネタとかもあるけど、ネタなのかイマイチ判断しづらいので省略。
 で、今年はOPで星雲賞の発表。内容は以下の通り。
  • 日本長編部門 第六大陸/小川一水
  • 日本短編部門 黄泉びと知らず/梶尾真司
  • 海外長編部門 星海の楽園/デヴィッド・ブリン 酒井昭伸訳
  • 海外短編部門 地獄とは神の不在なり/テッド・チャン 古沢嘉通訳
  • メディア部門 ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
  • コミック部門 彼方から/ひかわきょうこ
  • アート部門 西島大介
  • ノンフィクション部門 宇宙へのパスポート〈2〉M‐V&H‐2Aロケット取材日記/笹本祐一
  • 自由部門 王立科学博物館シリーズI
 各々についての感想は省略。印象に残ったのは自由部門を受賞した岡田斗司夫氏が壇上での「これは宇宙開発の啓蒙ではなく、SFの啓蒙なんだ」の言葉(ちなみに第三弾はあさってまでにアイデアを出さなきゃいけないのにまだ何も出ず、SF大会でアイデアをつのるとのこと)、アート部門の西島氏の代理として表彰状を受け取った創元推理の編集さんが本人から預かってきたと見せた紙芝居、梶尾真司氏が社長業を勇退し(梶尾氏は吸収で有名なガソリンスタンドの社長だった)専業作家になったのは、父や祖父の逝去の年齢を越えたことがきっかけだとのこと。それとやはり、壇上に上るなり「珍しい光景だから」と客席の方を逆に写真に撮った小川一水氏でしょうな。副賞は提灯でした。
 その後、再びディーラーズに戻りまったり。
 一枠目に行く前に弁当を買いに行くと、小川一水氏とばったりでくわす。ので、「星雲賞受賞、おめでとうございます」と言うと、ちょっとめんくらったように「ありがとうございます」と。
 急いで弁当をかっこみ、企画が始まる時間になるが、寝不足なこともありすぐには動けず。しばらくしてから動き出すのだが……

企画一枠目:

 ちょろっと「HAMACON2の部屋」を覗いた後(企画の間をゆったりと取り、参加者同士の交流をしやすいようにするとか、若年層の取り込み方とかを語ってました)、遅れ気味にまず目指したのは「前田建設ファンタジー営業部 マジンガーZ格納庫の可能性」。が、あまりの盛況ぶりに立ち見どころか中に入ることも出来ず。紹介してる内容自体はホームページ上のものと変わらないようなので、隣室でやっていた辻真先氏の「アニメ創世記のころ」を覗く。興味深いのだが、この次に行きたいのが飯塚正夫氏の類似の企画だったので、途中退席。
 で、結局そこいらでうろうろしているうちに一枠目が終了。ディーラーズに戻る。

企画二枠目:

 二枠目は行きたいところがはっきりしていて元サンライズ広報担当の飯塚正夫氏の話を聞く「アニメを報ずる」なのだけど、行く前に30分ほど時間を潰す。というのも、去年のT−conから引き続き行われているシール交換企画のシールの印刷をシール屋さん(という企画ブース)に頼んでいて、その受け取りがあったため。その間、目の前のフリースポットでメールチェックなどをする。近隣の施設の不便等があるものの、こういったフリースポットの設置などの心配りをしてくれるのはありがたい。
 で、シール受け取り後は「アニメを報ずる」へ。去年聞いた話と重なる部分もあるけど、なぜサンライズが上井草に根を下ろすことになったかの裏話や、「巨大ロボ物をやる」ということになってからの四苦八苦(ライディーンは「鎧武者」+「ツタンカーメン」+「烏帽子」なのだそうな)、アニメ専門誌の黎明、などなど。で、あっという間に十分ほど時間オーバー。本当はトライダーG7まで行く予定だったそうだが、ガンダムにすら到達してねえ。次回はタイムキーパーを置いた方がいい気もするが、脱線が面白いというのはたしかにあるからなぁ……
 で、やっぱりディーラーズへ。

企画三枠目:

 三枠目、ちと慌て気味に「自主映画人間牧場〜勝つのは作家か観客か!?」へ向かう。朝に会ったKさんに来てくれと言われた企画の一つがこれ。なんでも開始直後、ちょっとしたいたずらがあるそうなのだが……が、ちょっと出遅れた(でも、1,2分くらいのものなのだけど)せいか、それとも企画の組み立てが変わったのか、それらしいものは見られず。居続けようかどうしようか迷ったところ、最初に流れたのは「吉村文庫」の「科学情報うどんスパゲティ」。これ、結構好きでゲラゲラ笑いながら見てしまう。これならしばらく見ていってもいいかなぁ、と思ったのだが、二発目の「キティちゃん」で、ちょっと……こういうのもアリでしょうが、連続で見せられると、ちと生理的に、あれな感じで……その前に流れた同じ作者の「ミドリちゃん」は小ネタで笑えたのだけど。
 そんな感じで少しだけたまらず飛び出し、「ロシアのオタク事情」へ。海外のオタクは行動力がすごいけども、それはロシアでもそうらしい。しかもロシアはソ連崩壊後、ここ数年で日本のアニメが急速に流れ込んでおり、かなりすごい状況とのこと。と、言っても最新作はロシアへは直接流れず、西欧やアメリカで販売されたソフトを入手して仲間内で回すなどでやりくりしている。また、マンガなども急速に技術が向上しているそうで。さすがに専業漫画家や市場はさほど発達しているわけではないけど。
 この企画はこの初夏にロシアのコミックイベント「コミッシャ」に行った大野典宏さんと速水螺旋人氏が出ていたのだけど、「オタク」や「萌え」といった言葉が向こうでも普及してきている反面、意味が異なったりと民族性の違いが興味深い。
 オタク云々を置いといて興味を引いたのは、ロシアは文化活動、特に自国の文化を非常に大事にするお国柄だということと、ロシアのおねーちゃんは着こなしのセンスがいい上に、素肌をさらすことに無頓着という話ですか? いや、是非とも夏場のロシアに行ってみたいものですな!
 ってなことを考えているうちに、終バスの時間が迫ったので企画終了を待たずして中座。う〜ん、これは仕方ないかもしれないけど、この終バス時間が企画終了より前、というのはちょっとどうにかして欲しかったかも。


2003年08月21日(木) 旧暦 [n年日記]

マリみてその後

 日記に書いたことで友人達からいつ小一時間説教を喰らうかブルブルガタガタしてるわけですが、案の定友人の一人から「そう言うと思ったから、薦めなかったのに……」と言われてしまった。その友人の場合は「読まなくていい」ではなく「合わないと思う」というニュアンスの言われ方をしたのだけども、「新しい知見が得られそう、人物の関係・感情描写がすごい(ドロドロしてる?)、SF(だと感じた)、しかけがスゴイ、といった飛びぬけたものがないと薦めてもしょうがない」と言われてしまい、そうかワシってそう見られていたのか、と。いや、大分合っている気もしますが。
 で、「(じゃあ)自分で薦めるときにはどう薦めるのか」とか言われてしまったのだけど、自分が自分で薦めるときには「お嬢様とか紅薔薇とか白薔薇とか黄薔薇とか姉妹とかそういうのはそんなに重要じゃなくって、女の子が怒ったり笑ったり泣いたり拗ねたりが生き生きしてる」とか、まあ、そんなところかな。「普通の学園もの」と言われても、幅がありすぎて結局わからない。続刊を読んでないので断定的なことは言えないけど、そういった「ウリ」になってる要素ってのは実は重要度からいうとそんなに重いほうではなくって、女の子のそういう泣いたり笑ったりだとかがむしろ重要なように見える。で、女の子同士だと生臭い部分(別に女の子に限らん話なのだけど)はつき物なのだけど、「マリみて」ではそれを書かないことによって、読者の拒否反応をやわらげるようにしていると思う。昨日比較に出した大島永遠の「女子高生」では、そういう生臭い部分を笑いに昇華する事で逆にそれを売りとしている。私はクセがあるものの方が好きだから、「向きではない」というのは、確かに正しいかな。でも、楽しめないということではない。
 うつっとこの掲示板で教えてもらって初めて気付いたが、 来週のBS2の映画 は、西部劇特集だそうで、ジョン・ヒューストンの方の「許されざる者」とか(オードリー・ヘップバーンが落馬して大怪我を負い、再起すら危ぶまれたものの見事に復活し、失敗した落馬シーンもリベンジで成功させたという逸話がある)、「明日に向かって撃て」とかもあれなんだけど、月曜には「ラン・ローラ・ラン」と「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」(ラストシーンは必見)、そして火曜深夜には「男たちの挽歌」ががが! いや、確かにLD持ってるんだけどさ。
 SF大会のディーラーズルームで買ってきた 宇宙生命図鑑/小林めぐみ を読了。イラストレーターが好きな作家さんだったってことと、あと、小林めぐみさんってえと、SF大会でビールを痛飲している人、という印象しかなかったので(おいおい)、まあ、試しに読んでみようと思った次第。たまたま同じSF大会で「センス・オブ・ジェンダー」賞を受賞したんでどんなものかいな、と思ったけど、あまり期待したほどの出来ではなかった。細部の詰めの甘さはともかく、主人公(?)二人組みと事件の起こり方が結局うまくまとまっていない印象がある。まあ、半ば以上イラスト買いだったんでいいのだけど。
  王監督侮辱番組の影響、日本シリーズ放映権でフジ推薦せずYahoo!hl )。う〜ん、まあ大事になっているようで。でも番組やらタレントやらに責任おっかぶせて処分しようとするなら、多分、それはかなりの間違いだと思う。聞くところによれば、当初監督や球団側もさほど重要視していなかったものの、苦情電話に対してフジの対応があまりにおざなりだったため大事に発展したという。つまり、根本的な原因は、いったいどこなんでしょうねえ。
  「も〜っとおじゃ魔女どれみ」、韓国では9話放映できず 。う〜ん、そんなに放映したくないんだったら、全部放映しなくていいからさ、と思ってしまうんだが……
 昨日パンクした自転車を修理してもらう。チューブごとどころかタイヤごといたんでダメになってたので、お値段がそれなりに張ってしまう。でも、そこの自転車屋の娘さん(お孫さん?)が結構可愛かったりするのだ。ふむん。


2002年08月21日(水) 旧暦 [n年日記]

南京でなにが起こったか

 いやもーさっぱりやわでよくわからなかったので、とりあえず検索かけて引っかかったサイトを。
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Labo/8596/(肯定派?)
http://www.history.gr.jp/nanking/(かなり否定派)
http://nankinrein.hoops.ne.jp/150000.html(南京防衛軍の戦力考察)
http://member.nifty.ne.jp/jsts/tuda.html(東史郎裁判・親東側)
http://www.asahi-net.or.jp/~ku3n-kym/tyousa02/tushu4.htm(反東側)
http://www.mmjp.or.jp/nankin1937/(南京大虐殺60ヵ年全国連絡会)
http://www.senyu-ren.jp/(全国戦友会連合会)

 ……え〜、余計ワケわからんくなりました。挙げられた資料は信憑性が高そうなのからはじめから鼻にも引っ掛ける気にならないのから、どっちかわからないのまで。あ、一応、挙げたサイトの資料の原典は私はほとんどあたっておらず、その信憑性はいずれのものであれいささかも保証するものではないことを一応書いておきます。
 あえて感想を述べるなら、南京戦直後に行われたベイツとスマイスの調査結果がもっとも真実に近いのかなぁ、という印象は受けます。もしそうであってもその時の状況やらなんやら、いったいどういう事件であったのか、というのはわからないわけなんですが。
 ただ、資料の信憑性は保証は出来ませんが、これだけは断言できます。「 南京1937 」の監督はジョン・ウーやのうてウー・ヅーニゥじゃ! ジョン・ウーはプロデュースじゃ!
 それとはあまり関係ない気もするけど、「 電撃大王 」誌上にて今更というか、やっぱりというか、「 ガンパレードマーチ 」アニメ化の速報。そいで 主要スタッフ 。確かに微妙すぎる。 キャラクターデザイナー入江泰浩氏のサイト
  2ch 軍事板 戦争映画ベスト3スレ 。見てないのも多いけど、おおむね納得できるかも。「スターリングラード」と言われてどっち( その1その2 )か迷う。よくわからんが、地味な方(前者)がやや優勢? あと、 270 が意味不明。(笑)
 週刊少年サンデーで高橋しん氏が連載を始めててびっくり。そういえば林氏と 新海誠 氏の新現実掲載作について「実は引出しがひとつしかない?」とか話をしたのを思い出した。高橋氏のここんとこの作品もあまり引出しは多くはなさそうだけど、引出しを多彩に見せる技術は長けてそう。それもまた善哉。


2001年08月21日(火) 旧暦 [n年日記]

オタク時事ニュース

 何故か 逆境ナイン、舞台化 なんて話があったりとか、 ファイナルファンタジー、TVアニメ化 だとか。FFの方の記事は映画の話はあるけどOVAの話がないってことは、やっぱりあれは無視されたんかね。無視されても仕方ない出来なのは間違いないが。
 OURsLITEにて次号から嶺本八美氏が新連載。微妙に美人でなくやぼったい女性キャラクターを描くところが結構好きなマンガ家さんなんだけどね。
 え〜、じっさいのところそれどころじゃないのですよ、名古屋は。見事に台風直撃。しかも満潮の時間帯で足が遅くて勢力の強い台風。名古屋は木曽川水系を使えるから、近隣のところとか関東とかに雨降らせてあげてください。神様神様。
 SF大会参加レポート往路編。
 今回も 林氏 の車に同乗させて貰い幕張へ。今回林氏は新兵器としてGPSユニットを導入したのだが、ノートPCにつなぐタイプのもので結局ナビがいないと使いにくいというシロモノ。難儀やのう。
 前回横浜のZero-CONの時はぎりぎりの時間帯で行き、ほぼ完徹だった反省から、今年は途中旧家を十分入れるためにかなりの時間の余裕を持って行くことに。往路では色々アレでコレな話は相変わらず。こっそりと仕入れた「うにゅう」の目覚し時計を見せたら大受け。しかしコイツが案外と使い勝手が悪い事が後に露呈する。午前三時ごろ、都内入り目前の港北PAでついに力尽きて二時間ほど休憩して仮眠。うにゅう時計は実は文字盤が無いために、時間合わせが非常に難しい。結局林氏の携帯の方が早く鳴ってお目覚め。
 それから首都高速に入り、若干の渋滞はあったものの大体においてはスムーズに幕張まで到着。この時点で大体午前六時半。受付は九時からなので、ここでも二時間ほど仮眠。この時もうにゅう時計、全く役に立たず。
 九時ちょっと前頃に目を覚まし、宿泊予定のホテルの駐車場に車を入れて、幕張メッセの会場へ。宿が会場に極めて近いので嬉しい。同日に海岸の方でSUMMER SONICとかいう音楽イベントがあるようなのだが、そこへ向かう客層は明らかに違うのでわかりやすい。とは云え受付前の行列が幾ばくか出来ている。前に時刊新聞社の関係者らしい人がいて、世間話などしてる間に受付が始まる。受付をすんなりと済ませてオープニングセレモニー会場のホールへ。ホール前ではMASTさんと出くわし、早速名刺交換。今回のSF大会でははじめての試みとしてSF大会内オンリーの名刺を作って参加者に渡し、参加者同士のスムーズなコミュニケーションが取りやすいようにという配慮を行っている。流石DAICONグループがメインの運営にかなりいるだけあって、そういうイベントのツボは心得ている。ホールに入って林氏と席を確保した後、PHSに今回初参加な友人からの連絡が入っていたことに初めて気付く。ホール内はPHSがつながらなかったのでホールの外に出ようとすると、小川さんと出入り口でばったり。ここでも早速名刺交換。大体の席を確保した位置を教えて会場外へ。会場外で友人と挨拶。最初のSF大会ってのはその後のSF大会の印象を決定付けるので、いい大会になるといいなあ、と密かに願う。
 席に戻って林氏、小川氏と話しているうちにオープニングセレモニーの時間。今大会実行委員長の武田さんは「のーてんき」の格好ではなく普通の格好で壇上に。開口一番「すいません。オープニングアニメーションは、間に合いませんでした!」会場拍手で大爆笑。ここ暫くのSF大会ではオープニングアニメーションは企画されても間に合った試しはないという伝統が出来てしまっており、その伝統を踏襲したということになる。オープニングアニメは後でネット上で公開すると言っていたが、本当に作っていたのだろうかとは多分参加者の殆どが考えたことではないかと思われる。まあ予想通りの出来事の他にはトラブルも無く、オープニングセレモニーが終了。まずは今大会名誉実行委員長である小松左京氏を交えてのトークセッション「教養」が行われるのだが、それはまた明日のご報告。