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2003年04月01日(火) 旧暦 [n年日記]

四月の魚

 4/1と言えばエイプリル・フールで、フランス語では「ポワソン・ダブリル(四月の魚)」と言うらしい。で、エイプリル・フールだのポワソン・ダブリルだのの 由来AllAbout.com )を検索してみたけど、いまいちよくわからない。まあ、わからないはわからないなりにジョークネタが出まくって楽しい日ではある。あの スクウェア・エニックス も、 『ファイナルドラゴンファンタジークエスト』という、まるでオヤジギャグのようなネタをかましたらしい。見れなかったのが残念。
 ざっと目に付いたところでは タブレットPC発表PCうぉっち )とか、 404このサーバーは幼いのでみつけられません窓の社(やしろ) )とか、 記憶メカニズムに関する画期的な商品Yahoo! )とか、 サダム・フセインがバグダッド進行の米英軍車両に5ポンドの課金auto-ASCII )とか、 このファイルは行方不明です窓の社 )とか、 棒だホンケータイwatch )とか、 俺が404だったとき弟は403で兄貴は401だったPCうぉっち )とか、 R−9誕生アイレム )とか、こんなところですか。インプレスは毎回気合入ってるなぁ。アイレムは、今年は若干考えオチでふるわなかったか。 アルファシステムもやっている んですが、イマイチ笑いどころがわかりません。解説キボン。
  さいたま、政令指定都市へ朝日新聞 )。これはエイプリルフールネタではありません。サイタマサイタマ!
  ネタアナウンスを本当にやったJR車掌さん探偵ファイル )。これもエイプリルフールネタだけどネタではありません。
 書店で季刊特撮誌 宇宙船 を見てきたら、カイザは ラッキー・クローバーのジェイが正体ではない らしい。う〜ん、どういうことなんだろう。
 ここんところ、ズームインは実はコメンテーターの辛坊治郎さんの「追撃コラム」だけ見てたりするんだけど、先日、 イラク戦争の戦場日記読売新聞 )について触れていて「感傷的なことは書いてなくって非常に淡々としている」とコメントしていた。やっぱ無用に感傷的になるのは傍観者だからこそなんだろうか。まあ、そうなのかもしれない。ちなみにこの日記のURLがわからない……誰かプリーヅ。 (追加) 良く見りゃ記事中にURL( http://www.rooba.net/will/ )がありました。ここんとこダメダメだ、ワシ。
  米英軍のミサイル、サウジに誤発射Yahoo! )。さーて、なにがあったんでしょうかねえ。
  英ガーディアン紙が4/1に戦後のイラク石油利権を米独占と報道毎日新聞 )。あれ? 開戦前に報道してなかったっけ?  (追加) と、記事を良く見たら閣僚が米国人ということらしい。どうもすいません……ってヲイ。もっと悪いじゃん。
  米が偵察衛星の軌道公表 政府の非公開、無意味にYahoo! )。うわー、アメリカなに考えとんねん! と思うけども、まあ、アメリカにしてみれば「高度・軌道を頻繁に変えるような衛星じゃなけりゃ、そんなのアマチュアだって観測してわかるんだから、非公開にする意味ないじゃん」ってことなのかもしれない。しれないけど、もうちょっと時間稼ぎ程度にはもうしばらく非公開にしてほしかったなぁ、という気も。
  北朝鮮、またもや地対艦ミサイルを発射産経新聞 )。一方で 発射の事実なし、と韓国当局朝日新聞 )。誤情報なのか、そうでないのか。うむむむむ。
   ところで、最後になりましたが、ワタクシ、この四月で仕事先が変わりまして、名大で仕事するのは変わらないんですが、所属が名大から 財団法人 日本宇宙フォーラム の任期付き研究員ということになりました。いや、これもエイプリルフールじゃないっす。まあ、微重力状態の筋萎縮に関する仕事をすることになりそうって言えば納得してもらえるかも。今関連論文読んでる最中っすよ。うひー。


2003年04月02日(水) 旧暦 [n年日記]

Porta-John

 昨日の イラク戦争からの日記 (英文)を読んでいて、文中で“Porta-John”といういかにもJargonくさい単語が出てきて、当然辞書とかにも載っていないので 検索したら…… なるほど。“Portable-John”(簡易トイレ)ということか。
 件の日記、極めて簡易な英文で書かれており、辞書片手なら高校生レベルで十分読める内容だと思う(たまに、Porta-Johnみたいなよくわからない単語は出るけどね)。無作為抽出の一人みたいなものではあるけど、前線で戦っているのはこういう日常を送る人たちなのだということは、一部にすら満たないかもしれないが、感じ取れると思う。
  H2Aロケット、スペインからの打上げ受注日経新聞 )。キタ──────────! って感じ。アリアンの打上げ失敗という人様の不幸が一因であるところもあるのだけど、過去五回の打上げ実績を買われたというのは確かだと思う。採算の取れる宇宙開発が実現すれば、可能性はもっと広がると思う。
 先日 NEWSWEEK で持ち上げ記事が出ていた Wonderful Days だけども、韓国で見てきたという 日本アニメ業界関係者のレポートがハングル板に 。え〜、このレポートが真実かどうかは不明ですが、なんか、いかにもありえそうなのまたなんとも……コツコツLevel Upしてくことも大事ですよ〜>韓国アニメ業界(実際には、作画レベル的には高いところはとても高いらしいのだけど)
 今日は他の用事をするつもりが、今度移る先の研究室(すぐ隣)で引越し作業をやっていて、隣の席のT納さんのせっつきもあってお手伝い。いや、「部長島耕作」の単行本が転がっていたのはいいんだけどさ……ハヤカワの青背が何気に紛れ込んでいたのが。タイトルは確認し損ね。トホホ。
 ちと、先日のイラク戦争に関する子供へのアンケートの話題について。正直なところ、何かを言えば言葉遊びのレベルにすぐに足を踏み外しそうなので「行間を読んでください」で済ませたくもあるのだけど、圧倒的に言葉足らずなのも事実なので……
 当たり前のことですが、「正論」は「正解」ではありません。正論を振るう人間はしばしば、極めて単純化したモデルに現実を当てはめるからです。「バタフライ理論」を引き合いに出すまでもなく、単純化しすぎた理屈が現実に適用し得ない場合が殆どであることは、理系の人間なら直感的にわかると思います。子供の場合、まあ、日本におけるわりと多数の子供の場合は「単純化したモデル」しか理解し得ない、あるいは知るようにされていません。だから、子供言うことはある意味阿呆な原理主義の大人が言ってることと同じくらい「戯言」であることが多いです。でもさ、それでも「正論」は極めて限られたブロックにおいては「尤もであること」なんだよ。日本が米国の行動を支持することの理は、「1+1=2」と同じかそれ以上に自明の帰結だけども、それでもイラク兵士の何千人か何万人か、米英兵士の何十人か何百人か、そして誰のせいかなんて私にはわからないけども、一般市民の何十人か何百人かの死は、我々がその「当然の帰結」で片付けてる決断が、何億分の一か何千万分の一かは知らないけど、その責任を確実に負っている。「責任を負ってるから、他に何かできるのか?」できない。それだけでは、まったく。「軍事行動を伴う戦争でのみ犠牲者が出るということではない」然り。だけど、それはそれだけでは「軍事行動を取らなかった場合のどっちの方が犠牲者が多いかわからない」ということでしかない。「責任を感じてる『ふり』をしたところで、何か変わるのか?」それはわからない。あからさまに変わったと言う歴史は、私は知らない。でも、決断・行動には必ず「結果」はともなう。その幾つかの可能性のうち、自分の利益とかその他些少のことをはかりにかけて、その中で自分が最も良いと思える選択肢を選ぶしかない。マクロの視点を持ち出すのは間違いじゃない。けど、人間個人個人はミクロの存在にすぎない。その選択がいくらトータルでは正しくとも、マクロの視点を理由にミクロの結果の正当化はできない。我々はそれを負わねばならない。ただ、それだけのことだ。
  レスリー・チャン(張國栄)がビルから飛び降り、死亡。自殺?  昨晩、 産経 のニュース速報で見たときはショックだったのは自分でわかったのだけど、まったく実感が沸かず、自分とこの掲示板で知己の方が書き込んで知らせてくださったりしてるのを見てるうちに、少しずつ、本当に少しずつ、この人の新作は見れないのだと、理解に及んできた。今夜はせめて、「 當年情 」でも流しながら眠る。


2003年04月03日(木) 旧暦 [n年日記]

Mozilla 1.4α Release

 1.3のα版でポコポコ落ちまくった苦い経験があるにも関わらず、ヒトバシラーとしてのさがが避けて通らせてはくれませんでした。けど、使ってみると案外と良い感じ。今のところ描画周りで細かいバグはあるみたいだけど、かなり安定してる。Bookmarkまわりが結構変わっているみたいなので、念のためBookmarkのバックアップを取ってからインストールしたほうがいいかも。 新ロードマップ によると、1.4をとりあえずの安定版として、1.5はかなり大きな方向転換が加えられる模様(って、実は /.JPの記事 を読んだだけで、元のロードマップはちゃんと目を通してなかったり。スマソ)。ブラウザ部分は(重いし、メモリリークはあるけど)そんなに悪いとも思わなかったのだけどなぁ。
 ここんとこSARS、SARSと騒がれていて、一体何かと思ったら、 南アフリカ国税局 のことでしたか。嘘です。ゴメン。 重症急性呼吸器症候群(Severe Acute Respiratory Syndrome) です。ウィルス性だということは確か判明したはずですが、決め手となる予防法は見つかっておらず、患者が増えてきてニュースに取り上げられてきた時期が時期なんで「よもやバイオテロか?」と勘ぐったりもしたのだけども、なかなか洒落にならないことになってきてますな。海外渡航の予定のある方はくれぐれもお気をつけて。
 昨日とかに書いた NewsWeekのワンダフルデイズ持ち上げ記事 。( NewsWeek Japan )記事掲載号から一週間たったのでネット上で公開されたのだけど、まー、参考程度にということで。
  「島津奔る」に司馬作品との類似部分。回収・絶版へ朝日新聞 )。うーん、パクリは問題なんだけど、1998年に発表され、1999年には賞まで受賞し、多分気付いてる人は気付いていたんだろうけど、去年指摘されるまではなんの問題にもなってなかったわけで。そんな絶版にしなきゃいけないほどなのかなぁ。
  うででん の後番は佐藤竜雄監督の新作 宇宙のステルヴィア 。みずへび座の超新星爆発により地球は壊滅的打撃を受け、太陽系は緑がかったガスに包まれた。それから約二世紀後、一人の少女・片瀬志麻が宇宙への憧れと漠然とした将来への希望を胸に、衛星軌道上に浮かぶ学園ステーション「ステルヴィア」へと上がる。とりあえず校長の声が堀勝之祐。堀勝之祐。ほりかつのすけ。かつのすけえ〜っ! いや、それはおいといて、作画レベルも、物語の導入としての引き込み方もかなりの出来。冒頭の進路を挟んでの母娘の確執を残しての別れから、希望と不安の両方に彩られた学園に足を踏み入れるまでのシークエンスは自立の第一歩のお話として見事。佐藤監督の前作「学園戦記ムリョウ」は出来は結構良かったにも関わらず地味すぎて商業的にはコケた部類だったのだけど、今度は大丈夫なんだろうか? あと、どうして宇宙に人間の暮らすインフラが築かれたのかとかはなおざりにしてはいけないと思うけど、描かれるんだろうか? 今、無重量状態での生理的な影響について論文を読んだりして勉強してる最中ってこともあるけど、基本的に人間は宇宙で暮らすようには出来ていない生き物で、それがリスクをおして宇宙での生活のインフラを築くという、それなりの理由は欲しいと思ってしまう。(やはり宇宙ものの ストラトス・フォー ではそのために大流星群と撃墜組織という設定をされてたけど) 最後にもうひとつだけ付け加えれば、OP/EDを歌う angela のキーの高さがすごい。
  THEビッグオー の最終回。前もって聞いてはいたけど、ちとこれは…… 小中千昭氏 の暗黒面出まくり? ロジャーが「私が何者なのかが大事なのではない」という結論に至るのは別にかまわないのだけど、それじゃそれで延々中盤引っ張りまわされた視聴者は……世界の謎か、ロジャーの正体の秘密かの一本に的を絞ってほしかった。
 あ〜、昨日の日記について、「言葉遊びに足を踏み外しかねない」ってのは、私の論が、ってことです。相変わらず言葉足らずで申し訳ない。ついでに昨日の論をまとめてしまえば、私の基本的な立場は、「別にマクロな視点を否定するわけではないけども、人間が常に上からマクロに見下ろしている存在ではなく、結局自身がミクロな存在である以上、そのこと自体は忘れてはいけないんじゃない?」ってことです。それ以上でもそれ以下でもなく、完全な個人の意思尊重を唱えてるわけでも衆愚政治を正当化してるわけでもないっす。


2003年04月04日(金) 旧暦 [n年日記]

バグダッドまでは何マイル?

 今朝の時点で米英軍はバグダッドまで20kmの距離、今夜の時点でバグダッド空港はほぼ制圧。おそらく、ここ近年では世界が注目してるうちでもっとも難しい戦闘がまもなく展開される。「イラク国民の解放戦争」を謳っている以上、世界中の目が注がれる中でバグダッド市民への被害を鑑みつつ、なおかつフセイン政権を目に見える形で倒さねばならない。イラク軍側は自爆テロまでも実行してきている。お題目ほどにはちっとも綺麗な戦闘にはならないはずだが、我々にはもはや見守るしかない。
  イラクの戦後復興構想。米英が主導、国連は限定関与朝日新聞 )。戦争自体の難しさもさることながら、戦後処理の難しさがそれに比肩しうることは言うまでもない。慣習的に言って、米英がまずイラクと言う「ケーキ」に手をつける権利があると国際社会的にみなされるのは、当然である。フランスもこの段になって米国支持へと方向を転換してきたと聞く。利権の確保を考えるならば、遅きに失した観はあるにせよ、しないよりはマシ、ということだろう。しかし、それでも米英に偏りすぎた利権の切り分けは、国政政治的に微妙なことになりすぎる。戦争に突入する経緯を見る限り、とても四方八方丸く収めるような手腕があるとは思えないが、とりあえず手並みを見てみるしかない。
  ステルス艦カニンガムIII 攻撃目標を殲滅せよ(上)(下) 。巻頭の「美樹本晴彦と河森正治と早瀬美沙」に捧げられている献辞に大受けして読み始めた今シリーズだが、この四作目(アマンダ・ギャレットシリーズとしては)で、かなり明確にシリーズ化の方向性が打ち出されたように思える。しかも、構成要素の1/4くらいはハーレクインロマンスだよ、ヲイ……今回の舞台はインドネシア諸島。新興の企業家の仮面を被り、その実はインドネシア海域であばれまわるハーナコン・マカラと、彼らに奪われた地上に落下した実験衛星を奪取するために派遣されたアマンダ・ギャレットとの対決が基本軸なんだけども……まあ、なんでこんな微妙な言い回しをしてるのかは読んでください、って感じ。ただ、フィクションと現実をあまり比較しすぎるべきではないのだけども、本書ではハーナコンがインドネシアを「現政府による統制を解体し、部族・利権集団ごとの小集団に分裂させる」ことを目的としてアマンダ率いる米軍がそれを阻止しようとしてるのに対し、現在のイラク情勢は可能性の一つとしてシーア派・スンニ派・クルド族などの相反する利権集団の分割統治も戦後の処理形態としてやりかねない、というところが、現実との距離感を感じざるを得ない。このシリーズで描かれている「軍人の誇り」は非常に感銘を受け、あるいは共感するところも大きいのだけども、しかし実際には戦争は政治の構成要素の一つでしかない、という現実もまたある。
 え〜っと、こないだから続いている、参照先不明示の議論。言い訳っぽいけど、庸ちゃんが他の誰かの発言に対して、反論を行っている、ということは最初の時点からわかっていました。ただ、その大元の反論先の言説が明確にわからず、どこまでがその誰かへの言説で、どこまでが私への言説か、切り分けの判断が難しく、まあ、自分の発言に関わると思われる部分のみをピックアップさせていただきました。二日前のは私に対してではないと最初からわかっているので、それは考慮に入れてません。いや、まあ別にその「誰かの発言」を明示しろってことでは、当然ないです。
 その誰かの発言を勝手に推測して、思うのは、まあ、ストレス発散のための愚痴は、程度問題だけど構わないと思うのですよね。でも、それを自分で信じてしまって周りにアピールしたら、アイタタタ、ですよね。その人が親しい人とか、好意を持つ人とかならまあ看過しますが、そうでなければ迷惑なだけだし。


2003年04月05日() 旧暦 [n年日記]

バグダッド市街戦

  本日米英軍がバグダッド市街に進撃。市街での交戦もはじまった産経新聞 )。 偵察目的の進撃ではない、とアメリカは明言している毎日新聞 )。イラク側も 空港などで自爆テロを起こし、米英軍に抵抗している産経新聞 )。当然。 交戦による戦死者は出てくる朝日新聞 )。イラク側による交通規制や検問などはされておらず、市民も米英軍侵攻前から市外へと逃げ出しているらしいが、結局バグダッドの外も安全ではなく、戻ってきている者も多いらしい。イラク軍は主力部隊をバグダッド市の中心部へ集結させてきているらしい。イラクが取れる戦術はそんなに多くない。可能性としては市民を盾に取ってのゲリラ戦術や、最悪、化学兵器による攻撃もありえないではない。が、それは国際世論的にアメリカを後押しさせ、バグダッド市民を敵に回す諸刃の剣でもある。イラクが当初から言われていたように泥沼の市街ゲリラ戦に引きずり込むか、その前にアメリカが敵主力を潰してイラク軍を瓦解させるか、という勝負になるのではないかと思う。そして、どちらにしてもイラクには勝ち目はないが、戦争が早く終わるか否か、被害者がどの程度出るのか、戦後処理について既に米英と仏独露が対立している今、戦後処理がどうなるのか、その正念場ではある。
  古館伊知郎のイラク戦争についてのコラム 。人の尊厳という意味ではまったくその通りだと思うし、それを抜きにしても、この戦争の位置付けについては今でも私はよくはわからないが、軽佻浮薄の日本マスコミの報道姿勢(反戦的にしろ、戦争支持的にしろ)はため息が出る。
 しかし同時に、我々は「国家」という利益共同体に属し、それを通じて国際政治にも関わっている。その視点も決して否定は出来ない。人間は個であるが同時に集団の生き物であり、それゆえに人間が背負った「業」であるのかもしれない。
  サーカスの猛獣使いが団長の息子と駆け落ち。しかもライオンやトラと一緒CNN )。オイオイ。20歳の男は猛獣と同列ですか? つか、突っ込みどころはそこですか?
  中国海軍、日本の南シナ海への軍事進出を警戒時事通信 )。まあ、海軍力の強化、南シナ海への侵出の理由付けというか布石なんでしょうなぁ。相変わらず油断ならない。
  t.A.T.u.のインタビュー 。いや、それだけ。
  アニマトリックス新作「ディテクティブ・ストーリー」 。今回、はじめて「マトリックス」本編のキャラクタが出てきている。世界を覆う欺瞞を破壊しようとする彼女と、いかにもな古典的なハードボイルドの探偵(実際、劇中でもサム・スペードやフィリップ・マーロウを引き合いに出している)の、純粋なものを望みながら猥雑とした世界でしか生きられない人生が奇妙な対比として描かれている。ステロタイプなんだけど、いいなぁ。
 ところで アニマトリックスが米日韓共同プロジェクト???  いや、そら、参加クリエイターの一人、ピーター・チョンは韓国系米国人だけどさ……
 北朝鮮情勢も忘れてませんよ?  北ミサイル発射誤報の影に、米中の駆け引き?zakzak )。まあ、所詮はzakzakの言うことなんで笑って見逃してやってください。もっとも金ちゃんもあまりに世界がイラクにかまけてるんで 天の岩戸から出てきてちょっぴり存在をアピールした みたいですが( 朝日新聞 )。所詮、なんの利権も存在しない国ってのはつらいなぁ。
 一日部屋にこもってイラクニュースばかりを見てると、やはり話題が偏る。むむむ。


2003年04月06日() 旧暦 [n年日記]

北条刑事キター!

  ファイズ #11に登場のラッキー・クローバーの三人のうちの一人は予告でちらっと見えた通り アギト の北条透刑事役の山崎潤氏。つか、几帳面で完璧主義で嫌味人間と、性格が北条まんまなんですけど……多分、井上さん、北条刑事好きだったんだろうなぁ。ところでラッキー・クローバーの一人ジェイはどうして変身するとむしろスリムになりますか?
 テレ東系の新番組 ファイア・ストーム は、サンダーバードタイプの番組で、実際原案にGerry Andersonの名前もあったりするんだけど……キャラクターがリアル系のわりに、おはなしが子供だましのところが……いや、多分子供向けだからいいんですけどね。(いいのか?)
  全島ぐるみで児童性虐待の島、告発産経新聞 )。エロマンガじゃないんですから。洒落にならなさすぎるなぁ。
  カエルや蛇などの素材のランドセル中日新聞 )。やっぱ子供にゃ蛇革のランドセル背負わせて「魂の自由を信じる俺って人間のシンボルだぜ」と言わせてみなきゃいかんでしょう。
  TRONプロジェクトがプロジェクトXに!  いや、それ自体はとても良いことなんですが、なんてえか、う〜む。まあ、YS−11も取り上げられてるからいいか。
 昨日「偵察行動ではない」と米報道官が明言していたにも関わらず、 数時間で米軍は市外へ後退偵察(威力偵察?)を行っている産経新聞 )らしい。まあ、米国が弱腰でないことをアピールするためだったんでしょうが、アメリカの報道もやっぱり鵜呑みにしてはいけないなぁ。もっとも、盲目的に市街に突っ込んで泥沼の市街戦にならなかったことを安心してもいるんですが。
  海を渡る新幹線続・海を渡る新幹線読売中部 )。前者の 第二回 での、(欧州側のネガティブキャンペーンに対し)「こっちもやるか、っていう話もあったんですが、大人げないのでやめたんです。新幹線の技術を見せれば、(台湾側に)わかってもらえますから」という言葉に、不器用かもしれないが自分達の技術に対する確固たる自信を感じる。
 昨日 ポカポカ地球家族 で、ポルトガルでポルトガル由来のカステラを逆に広めようとする葡日夫婦の奮戦が取り上げられていたが、菓子職人であるポルトガル人のダンナが日本でカステラの修行をした店として出ていたのが長崎の 松翁軒 。昔長崎のユースホステルに泊まったとき、「ここのカステラが一番」を紹介された。いや、ここで認められたカステラなら美味いはずだわ。久々に食いたくなったから、通販してみようかなぁ。


2003年04月07日(月) 旧暦 [n年日記]

電光石火

 場合によっては市民を盾にとってのゲリラ戦もありうるかと思ったら、 午後二時に大統領宮殿が陥落産経新聞 )、当然のようにサダム・フセインの行方は不明だが、中心部は制圧し、今も完全制圧にむけて作戦継続中らしい。米英軍優勢は当たり前なんだけども、まさかここまで短期でけりがつきそうになるとは思わなかった。それだけ士気が落ち、民意が離れてたってことなんだろうか? それともこれって大本営発表でアメリカのスポークスマンに騙されてるとか? そうでなければ、長期化を懸念してた私の予想は外れたわけで、みっともないんだけど、良かった。でも、良かったんだけど、恥かしい(^^;。
 フセインがどこに潜伏してるのかとか、このまま素直に終戦になるのかとか、既得権を持つフランス等を向こうに回し、イラク国内の戦後処理はどうなるのかとか、国連の支持無しでもその気になった米軍の行動を抑止するものが事実上ないということが示されてしまった戦後はどうなるのかとか、不安はまだ尽きないのだけども、このまま順調に終戦に向かって欲しくはある。
 ジョジョの奇妙な冒険Part6「ストーン・オーシャン」が完結。第五部からその傾向があったもののスタンド能力の意味不明さに磨きがかかり、読者を引き離してすっ飛んでいくような危なげなところと疾走感とが混在していて、どー判断したらいいのか迷ったり、最後の「天国に至る能力」が「 タウ・ゼロ 」で「おいおい」だったりしたのだけども、このしんみりとしたラストは、なんとなくキライじゃない。 ある意味「時間循環ネタ」で龍騎のオチと似たところはあるのだけど、あちらが真司たちの一年間の戦いが神崎兄妹と共に消えた一方、こちらはエンポリオ少年は確かに「それ」があったことを覚えているわけで、生まれてから牢獄の外に出たことのなかったエンポリオが世界へと旅立つこととあいまって、こちらの方が救いがある。 目次の作者コメントによると、次回作は「スティール・ボール・ラン」だそうで、読みきりなのか、それともジョジョ第7部なのか、完全新作なのか。ところで フー・ファイターズ はどうなりやがりましたか?
  /.JP本家インタビューでなんとラリィ・ニーヴン登場 。つか、未翻訳本出してくださいませ、日本SF出版業界様。
  選挙カーがうるさく、候補者に水かけた男、逮捕産経新聞 )。いや、気持はわかるんだけどね。せめてパイとかだったら良かったのか? ブリュッセルのパイ投げ男・ Noel Godin 氏が何人いても足りないかもしれないけど。
  北朝鮮、「米国の不可侵の約束は信用できない」Yahoo! )。不可侵条約結んだ後の心配よりまず先に、不可侵条約を結べるように頑張ってください。
 ちょいと PhoenixOpenOffice を入れてみる。どちらも以前入れたときより確実に安定して、良くなっている。特に、Phoenix(nightly build)は mozilla と同じGeckoベースながら、動作が軽快。細かい使い勝手はさすがにMozillaに及んでないところはあるけども、動作の軽さを考えれば、こちらの方が確かに良いかも。うむむ。
  攻殻機動隊SAC #14の中華な女殺し屋萌え。「全自動資本主義」ってタイトル通り、悲喜劇な内容でいい。#13は、まったくの救いのなさに唖然。 アッバス・キアロスタミ著 「そして映画はつづく」 に出てきた、撮影中に出会った老婆のような目とたたずまいの少女の話を思い出した。おそらく、これはある側面現実に近いのだろうと思う。


2003年04月08日(火) 旧暦 [n年日記]

うわ、いつのまに

 東海圏内で「 プリンセス・チュチュ 」が放送中。今週で 第二話 らしいから、先週からなんだろうけど……DVDのリリースより遅い、この微妙な時期の放映ってどうよ?
  ダライ・ラマ来日招致に中国反発も、あまり効果なし毎日 )。日本ではチベットへの中国の侵攻及び弾圧はほとんど伝えられていないが、もしダライ・ラマの来日が実現すれば、なかなか面白いことになるのではないかと思う。
  カーター大統領、小説家に?産経 ) 当然第一作は 火星の大統領カーター ?(んなわきゃぁない)
  アリアン5、明日打上げ 。記事では8日と書いてあるが、日本時間では9日になる。先の失敗はスペインからのH2A受注と言う結果をもたらしたり、日本の宇宙開発にとってはライバルだけども、無事の打上げを祈る。
  「トリプルX」のロブ・コーエン監督が日本の18禁アニメ、「KITO」を実写映画化 。え〜、エイプリルフールはもう一週間前過ぎてるんですが……てか、マジ?
  沖縄戦で拾った木札など、元米兵が持ち主を探す琉球新聞 )。持ち主が生きていて無事手元に戻ればいいのだけど。
  追放条例施行で愛知圏内の珍走団激減朝日新聞 )。道理で最近週末が静かだと思った。
 忘備録的に 「アストロボーイ鉄腕アトム」東海圏では14日午後7時から 。関東圏と地方で番組編成が違うことは珍しくないが、日曜朝の番組をゴールデンタイムに持ってくるのはちと驚いた。どういう戦略なんだろう?
   イラク情勢は、米英軍は勝利を確信しているようで、 米英共同声明要旨産経 )でもフセイン政権が終焉に至ろうとしていること、そして戦後処理をにらんだ発言が目立っている。 フセインが会合との情報のレストランを爆撃朝日 )とか、先日死亡説が流れていた 元国防相ケミカル・アリの死亡を確認朝日 )とか、 フセイン大統領の生死を確認中産経 )とか、 イラク高官、シリアに亡命朝日 )とか、ソレを示唆するような情報は続々出てきている。どの程度までが本当か、顛末を暗示しているのかは、結果が出るまではわからない。
  蜂起市民とイラク軍が激突、市民60人が犠牲に産経 )。バグダッド市民がすべて反フセイン的かはともかく、かならずしも民衆の支持は高くはなさそうではある。
 それとはあまり直接関係はなく、日記に書こうかどうか迷ったが、 BBCレポーターの前で誤爆、通訳が死亡産経 )。BBCではそのレポートの動画も流れていたが、リンクするのはためらわれたので、見たい方は各自で探して欲しい。別に、これで反戦とかなんとか言う気はならない。その気にならない。書こうかためらったというのも、現代では一旦メディアに載ってしまい、それのみが流れると、なんでもショウ化してしまうが、その傾向に手を貸すことになるのではないかと思ったから。ただ、最終的に、戦争云々言うなら書くのを避けるべきではないと判断し、リンクしておく。


2003年04月09日(水) 旧暦 [n年日記]

識者ってナニ?

  識者 :物事に対して正しい判断をくだす力のある人。学識・見識のある人。
  識者96名が署名、日朝交渉、無条件再開をLYCOS )。平壌宣言は、北朝鮮側は最初から遵守するつもりなどなく、締結された時点で既にないがしろにされてました。核兵器開発問題に関しては米朝二国間協議だとか言いながら、日本や韓国を都合のいいときだけ引き合いに出します。あっちがまともに再開する気がないんじゃん。こんなこと言ってる連中を「識者」なんて言うんじゃねえや。まさか、自称じゃないやな?
 まあ、 「日本は攻撃圏内」なんて気勢を吐く体力産経 )が残ってるようなので、暫く放置プレイでも大丈夫でしょう。
  23歳英国人が全裸で喫茶店に。27歳女性店長の通報で逮捕毎日 )。おまいらモンティ・パイソンの見過ぎやちゅーねん!
  石川島播磨重工、回転円盤を使った超電導電力貯蓄技術で世界最大を記録産経 )。 マイスナー効果を使った0抵抗の回転系による電力貯蓄システム (電気的エネルギー→運動エネルギー)のようですな。超電導を維持する低温と貯蓄しないことによるロスと、どちらがコスト的に高くつくかは気になるけど、面白い技術ではある。でも、コンパクトにはまとまりにくそうだなぁ。
 生死不明のフセイン大統領は CIAは死亡説を唱えている が、 ロシア大使館に逃れているとの報道 もあり、 ロシア外交筋がこれを否定している (いずれも 産経 )。米英がバグダッド全域を米英軍がほぼ制圧したとは言え、やはり一筋縄ではいかなさそうではある。市街戦にまきこまれた常として、バグダッドは市民の一部が暴徒と化しているようであり、秩序の再構築と共にフセイン政権残党の今後が気になる。
  まんがライフオリジナル 増刊「学園パラダイス」なんてものが出ていたのでめくってみたら、 あいこでしょ! の大井昌和氏が載っていた。けど、なんつーか、顔のパーツのあたりがひどすぎる……いや、内容は絵で退いてしまってちゃんと読んでませんが。
 以前書いた 極東神泉會(株)を名乗る債権回収詐欺メール のことで、 林氏「電子メールによる架空請求詐欺」についてのアンケートCLUB BBQ )を知らせてくれた。「どう対応したか」の項目は、ちゃんと「通報しますた」と書きましたですよ? ええ。
  レッシグ博士の2002年オープンソースコンベンション基調講演の日本語字幕フラッシュ/.JP )。いまや著作権によるうるささ、著作権保持期間の20年延長をごり押しして一般市民の既得権を弾圧する側のディスニーが、初期はバリバリに他の作品をパクリまくってたってのは、もっと認識されるべきだと思うけどなぁ。あ、別に昔に限らないか。
 先週土曜にディズニー版「美女と野獣」を放映したけど、放映前の紹介コーナーで、まるで「美女と野獣」を最初からディズニーのアイデアだったかのいうような物言いに、正直言って反吐が出そうになった。オスカー・ワイルドもジャン・コクトーも、海外ドラマの「美女と野獣」も、存在しなかったかのような物言い。ディズニー版の「美女と野獣」を面白く作ったのはディズニースタッフの功績だから、それはいい。それを誇り、そのことを宣伝される資格はある。しかし、原作者に対する経緯を微塵も感じさせないってどう? そんな連中には経緯を払おうとは思わないし、著作権法による文化保護云々など、よく言えたものだと思う。
  アリアン5の打上げ、延期したみたいです 。と、言っても一日のみの延期なので、別に重大な障害とかではなさそう。
  グラヴィオン第二期製作決定 。製作が本当にされるか危ぶむ声もあったけど、どうやら無事製作されるようで安心。
  絶対はまると思った 。一方で こんな見方 (4/8)もあったりしますが。


2003年04月10日(木) 旧暦 [n年日記]

クルドの星

 思い込んだら試練の道を、とは何の関係もなく。
  フセイン政権が倒され産経 )、現在は幹部クラスの残党狩りが進められているが、一方で クルド人が油田を占拠し、クルド人を国内に抱えるトルコがクルド人勢力の独立を懸念する産経 ) など、イラク国内勢力の分裂の兆しが早くも見えはじめている。
  クルドの星 ってのは安彦良和氏が書いた漫画( 解説 )で、私が一番最初に「クルド人」という存在を知った作品でもある。作中ではクルド人は誇り高く、過去の経緯から外部勢力を常に疑いの目でもって見る、同族以外にはなかなか心を開かない頑なな部族として描かれていた。幾つかの雑誌や書籍の記事を見るに、その描かれ方はかなり事実に近いのではないか、と思えた。クルド人は世界各国に無視される一方、国際紛争において自治独立をちらつかされて利用され、裏切られつづけてきた、という歴史を持つ。( クルド人問題研究
 クルド人問題は顕著な例だけども、権益を必ずしも一致させないこういった集団が、中東には多く存在する。個人と個人の対立ならば、その主体である個人が死んだりすれば、そう長くは続かないが、氏族や部族・宗派の対立というものは、首長が死んだところでまた新たな首長が立つだけで、気が遠くなるほど延々と続いていく。イラク戦争前にブッシュ大統領はイラクを第二次世界大戦時の日本・ドイツに喩え、「日本・ドイツも民主化したのだから、米国はイラクも同様に民主化できる」と演説したが、愚かと言うしかない。ドイツは第一次世界大戦の多額の賠償金の負担から歴史上名を残す独裁者を頂き、日本も困窮と指導層・軍部の愚の多くから戦争に突入したが、両国は元々民主主義国家としてそれ以前は道を歩んでおり、また、綿々と続く権益集団同士の血を血で洗う抗争があったわけでもない。今日のイラクと戦後の日本・ドイツとは、似たところを探す方が難しいだろう。戦争突入直前の報道番組で、ブッシュ大統領のこの演説を受け「戦前の日本と今のイラクはまったく違う。この演説は少しも当を得ていない」と言い切ったのは、外国人コメンテーターのみだった。
 このカオス状態に好き好んで手を突っ込んでしまったのは米英、そしてそれを支持した日本なのだ。日本の米英支持は、国益を考えればまったく正しい。が、一方で手を突っ込んだ責任は取らねばならない。
  韓国アニメ復興の決定打 。「五歳庵」というアニメーションの紹介で、作品自体はこの記事のスナップ一枚しかまだ知らないので何にも言えないのだけど……「復興」って? それ以前は「隆盛」していたみたいな言い方だなぁ。まあ、ある意味三文字作画は「隆盛」してましたが。
 で、その三文字作画も目立った 宇宙のステルヴィア #2(一応フォロー。韓国の下請けアニメ製作会社が皆が皆レベルが低いわけではありません。でも入学式のシーンの作画はちょっと……)。授業が始まり、履修を選択していく志麻たちステルヴィアの新入生。期待に胸を膨らませながらも、人間関係、学業、両方の不安がのしかかってもくる。しかし、宇宙船オーバビス・マシンの実習授業で、志麻はとんでもないミスをしてしまい……プログラムには驚異的な才能を垣間見せながら、志望のパイロット適性では教官からも「ダメ出し」されてしまう。前途が不安な学園生活の開始だが、引っ込み思案な志麻にも友達が出来、悪いことばかりではない。本編は主にステルヴィアの中の生活をダイジェストで見せながら、作品背景の一部、「なぜ宇宙に人間の暮らすインフラが作られたか」という理由や、堀勝之祐……もとい、校長が地球から持ち帰った「人型の宇宙船」といった謎振りもされている。佐藤竜雄監督独特の妙にとんがったところの少ないエキセントリックさが目立つところもあるけど、今後の展開に期待は抱かせる。
 それよか、あたしゃはじめて XebecがProduction IGの関連会社 だと気付きましたよ。ちなみにムリョウ第一話の再放送は録画し忘れました。トホホ。
 昨日の「識者ってナニ?」に対して、「識者って色者(イロモノ)って読むんじゃないの?」とツッコミ。
  いろもの (色物):(2)寄席演芸のうち、中心にならない物。現在の東京の寄席では落語以外の漫才・音曲・曲芸・奇術などをいい、大阪では漫才以外の落語などをいう。
 「中心にならないもの」か。なるほど。
 追加。 アリアン5の打上げは無事成功 。良かった。


2003年04月11日(金) 旧暦 [n年日記]

ダメ人間の日々

 自分のダメっぷりをじわじわと味わう日々。自分のペースでやるしかないけど、自分のペースに拘るだけでもダメなんだよなぁ……
  神奈川県知事選に出馬の田嶋陽子、公職選挙法違反の恐れ?  いや、別に賄賂を贈ったとかってえ話じゃないんですが、いずれにしたって 公約 の5を見るに、既にすべてひっくるめて条約結んでけりがついている上に、信憑性が非常に薄い証言のみを根拠にしている主張に国民の税金を払えなんて言ってる奴に票を入れるなんざ、正気の沙汰とは思えませんけどね。
  東大がマイクロ波ロケットの打上げ成功/.JP )。 記事 によれば結局マイクロ波による気体のプラズマ化を推進力とするので、上空に至れば至るほど、推進力は弱くなることに。衛星軌道上まで上げるには、従来の推進剤を用いたロケットとの併用ってことになるのかな? あと、天気が良い日でないとマイクロ派の減衰・散乱が(レーザーほどでないにしろ)心配。
  コンコルドの引退読売 )を受けて、 日本の超音速旅客機開発も中断Yahoo! )。まー、不採算開発の代名詞だったコンコルドのようなことにならなくて済んだのは良いのだけど……
  賠償請求額、2.4億円から300円にzakzak )。80万円になる収入印紙代が払えないための一時的な措置、だそうですが……お金がないって、やっぱつらいことだなぁ。
  体調が悪いと、花粉症は弱まる(気がする) ということだけども、普通は免疫系がおかしくなるほど体調が悪いってのは相当のもので、しかも、失調すれば免疫系が逆に過剰に働くことの方が多いのだけども……やはり、他の症状のせいで軽微な反応を気にしなくなるとか、そういう気持の問題が大きい気が。
  宇宙のステルヴィアのキャラクター紹介 。いきなりキャラクター紹介で「ぎこちないながらも愛し合うようになる」ですか……ってか、コイツら何歳よ? あと、「そらのステルヴィア」でなく「うちゅうのステルヴィア」なのね。
 さっきニュースで、ラムズフェルド米国防長官が(フライシャー報道官の間違いですた)、フセイン政権の崩壊を始めて公式に発表したと報道していた。第三の都市モスルを攻略し、残る本格的な戦闘はフセインの故郷ティクリートのみとなったからだろうか。戦争の被害と今後の先行きの長さを考えれば単純には喜べないけども、 イラク国内の治安も悪化したままらしい産経 )。イラクの一日も早い復興を祈る。
 それにつけてもこの戦争で感じるのは「メディアの位置」。反戦報道、戦争支持報道、イラクの国内事情、公式発表、憶測、少しずつ、あるいはまったく内容の異なるニュースが流れ、視聴者はその情報の氾濫から取捨選択をせねばならない。また、イラク市民はBBCのアラブ語放送を情報源としていたと言うし、フセイン政権が機能しなくなったと判断されたのはテレビ・ラジオの放送が止まったことを引き合いに出されていた。また、本当か嘘か、 アメリカ軍指令はテレビ報道で市街の様子を見て市民のフセイン支持は強くはないと判断、慎重策から一転、電撃戦に打って出た朝日 )とのこと。テレビより若いメディアであるwwwを利用して、 前線兵士が世界に向けて日記を公開 したりもしている。バグダッドの少女がチャットで戦争の不安を訴えたことも報道された。メディアが今後の戦争の形を規定するかどうかはわからないけども、この戦争の決定要因の一つであることは間違いないと思う。
  ファイズのパワーアップ形態 (想像図)。流出情報を元に画像改造で作られたもの。具体的には ミッションメモリーを差し替えることでパワーアップ。目が赤くなり、胸のパーツが肩に上がって胸のメカの透けたクリアパーツが見えるようになる(スマートブレインのロゴ入り)。 この図にはないけども、 胸の中央にはフォトンストリームが「Φ」の字を象っているらしい。そして全身のフォトンストリームは灰色じみた白に。 特に最後の要素は、伝え聞く今後の展開の 巧が死んで、オルフェノクになる という情報が否が応にも思い浮かばされる。
 追加:アギトとアナザーアギトが「はぐれ刑事」で競演するらしい( 心日庵BBS )。放送は4・16。


2003年04月12日() 旧暦 [n年日記]

韓国VS香港

 偶然かなんか知らないけども、土曜の朝に韓国製のアニメの ポトリスゼントリックス がやっていて、前者は 公式ページ を見ると英語ではFortressと書いてあるのになんでポトリスになってるかと言うと韓国英語でFortressを発音すると「ポトリス」に聞こえるからだという話を聞いたけど、そっちの方がfortressだなんて名前をつけるよりは気が利いてるよなとかおもわなくもなく、テレビアニメの方は子供向けで可もなく不可もなく、しかし主人公の子供の顔が わんぱく王子の大蛇退治 とかの黎明期の東映アニメ映画みたいで、オイオイ日本市場を狙いにしておきながらイマサラコレかよとか突っ込まずにはいられなかったりして、それでもこれまで日本で放映されたどの韓国アニメよりはマトモに見えたけどもこの次も見ようという気にはならず。
 後者のゼントリックスはフル3Dアニメでキャラの顔が微妙に濃いというかアメリカナイズというか香港製作なんだけども、いきなりタイムパラドックスとかなんとか無視で過去に行ってしまってオイオイなんだけども悪役の声が麦人だったりヒロインの父である国王が堀秀之だったりして、15歳のヒロインが7年前に時間跳躍したら8歳に戻っているというのは正しいような、間違っているような、一部の限られたおっきいお友達狙いなのかと勘ぐってみたりもするのだけども、どう見ても「アイアンジャイアント」のパクリの主役ロボットのゼウスは機能不全で何故か喋りがズーズー弁になっていたり聞き耳を立てると耳の部分が集音機に変形したり、それもアイアンジャイアントじゃんと言えばそんな感じなのだけども、全体としてはそういったつぎはぎの寄せ集めと言えなくもないながらも、妙にもさっとしたスタイルというか、日本とは違うセンスを隠そうとしないでそれでスタイルを統一しているのはちょっと好感持ったりするのは、決して薬莢がたくさん出たからと言う理由で評価が甘いわけではないと思う。
 う〜ん、この芸風はあまり合わないな。
  駆逐艦文武大王 。歴史上の文武大王は 朝鮮半島の三国時代に三国を統一した偉人 らしいのだけど、駆逐艦で「大王」ってのもなぁ。一応「 フリードリヒ・デア・グロッセ (フリードリヒ大王)」ってのもあったけども、あれは戦艦だったし。もっとも、 広開土大王艦 というのもあるらしいし、駆逐艦クラスにも「大王」までつけるのが韓国式なのかもしれない。では、是非次の駆逐艦には「あずまんが大王(Azumanga the great)」と命名してください。
  プリンセス主体(チュチュ) 。ええ、タイトルだけのネタです。それ以上は何にも出てきません。
  小中高校生の万引き500人越す読売 )。群馬版の記事のようで、万引きの理由も「本自体が欲しかった」から「転売による小金稼ぎ目的」へと移っていてたちが悪くなっている現状や、万引きが書店の経営を圧迫している事実を指摘している。「万引きぐらいで」という保護者も多そうだけども、「小遣い稼ぎ」って理由じゃあ、同情の余地はないよなぁ。
  イラク指導部の顔入り「お尋ね者トランプ」、米英軍が兵に配布産経 )。戦争映画とかだと、兵隊がポーカーとかで使ってるのは大抵ヌードトランプなんですけどね……合理的っつーか、色気がないっつーか。
 それにつけても、日本の戦争報道は、ひとつひとつはさして面白みはなかったけども、情勢が変わっていくにつれ表現が変わっていく新聞社があったりするのが面白かった。どことは言いませんが、 朝日 とか(思いっきり言ってるやん)。
  新海誠 氏製作のみんなのうた「笑顔」を見る。……「彼女と彼女のハム」ですた。


2003年04月13日() 旧暦 [n年日記]

選挙

 全国統一選挙、ということで、国民の義務を果たしに行く。主に、昨日の朝っぱらから晩方まで選挙カーでご近所中をがなりまわして人の安眠を妨害した連中の落選確率を増やすためにだけどな。<性格が暗い
 それは(半ば)冗談としても、そういうのに限って政策方針には触れず、名前連呼ばっかだってのはどういうことなんだろう? 五月蝿い云々は置いとくとしても、名前だけ連呼されても政策と結びつかないのだけども。どんな候補に投票してきたかは秘密。まあ、社民と自由には入れる気にはならなかった、とだけ。
 なんだか今日は体調が悪く、体温を計ったら微熱がある。一番近い薬局はお休みだったので、二番目に近いスギヤマ薬局に行く。一応、汎用の解熱剤を買ってきたけど、折り悪く近所のどこかから、重低音の振動が響いてくる。体調が悪いところに、これは響く。カンベンしてくれ。トホホ。(よもやSARSではあるまいな?)
 相変わらず関東と地方の放送スケジュールはずれているのが多くって、特に大阪とか名古屋とか、地方局の独自色を出そうというスタンスのところはわりとアニメ番組がわりを食う場合が多くって、番組数自体は多いけども放送スケジュール自体は下手な地方より遅れる、なんてことはざらにあったりする。で、まあその中では比較的遅れの少ない「 カレイドスター 」。竜雄でない方の佐藤順一監督作品。サーカスのような、ミュージカルのようなステージで世間を魅了する劇団「カレイドステージ」で主人公がスターへの道を駆け上がっていくという、まあ実に分かりやすいサクセスもの(?)。ホリプロの肝入りだとか、一話当たりの制作費が破格の1800万だとか(通常は1000万円程度が相場だそうな)、そういうことでも記事になってたりもした。で、第一話を見てみると、佐藤(順一)監督色の出た、普通に期待できそうな出来。でも、確かに出来はいいのだけど、作画がそんなにお金をかけたものかといわれると、少々微妙。第一話にして韓国作画のオンパレード( 主題歌も韓国女性アイドルグループとのタイアップらしい )。別に韓国との共同制作・タイアップをどうこう言うつもりはないけども、そろそろ「韓国の」というだけではさほどのウリにならないんではないかなぁ。究極的には単純な話で、面白いか、そうでないかなのだから。
  仮面ライダーファイズ では、第二のライダー・カイザが本格的に登場。しかし、真理の同級生がカイザのベルトの写真を送ってきたことから彼らと接触し、知らされたカイザのベルトの秘密はあまりに不吉なものだった。一方、一度はカイザに倒されたものの三つの命を持つラッキークローバーの一人、ジェイは復活・強化をとげ、再度真理たちに襲い掛かってくる。装着したものの命を奪うカイザのベルト。死を迎えると知りつつ、それを装着してオルフェノクを倒すことが彼らの義父・前スマートブレイン社長に課せられた使命と信じる真理の同級生たち。ジェイに殺され、最後に謎の言葉を残し崩れ去る彼らの恩師を演じるのは「探偵物語」の松本刑事など、松田勇作作品でなじみの深い山西道広氏。何気に脇が豪勢だなぁ。当面はカイザのベルトの謎をめぐってラッキークローバーと攻防を繰り広げることになるんか。一方、啓太郎→結花→海堂→真理という四角関係が来週確定する模様。ニュータイプの番組予告でも今後ファイズ側三人グループとオルフェノク三人グループが意外な形で接触をするらしい。「見るまではわからん」とは言っていたものの、ここまで楽しませてくれるとは思わなかったなぁ。>ファイズ
 地方統一選まっただなかだけど、 都知事選は石原慎太郎氏が当確産経 )。一方、 神奈川県知事選は松沢氏が当確産経 )。田嶋女史が当選しなかったのは内心ほっとしてるのだけど、良かったかというとまだわからない。結局、選挙ってのはクライマックスでなく、始まりに過ぎないし。
 フセインの地盤ティクリートに進軍し、ちゃくちゃくとイラク全土の制圧を進めている米英軍だけども、アメリカでの世論調査は こんな感じ朝日 )。イラク戦争に対するブッシュ大統領の行動の支持率は71%と戦争支持率とほぼ同じ、けど、他の政策が足をひっぱり再選支持率は51%と微妙。一方、戦後の暫定統治は米英が中心という首脳部の考えに反して、国連の承認を受けるべし、という声が過半数を超えている。これからの国際情勢への介入については、6割が武力による解決は消極的だけども、北朝鮮問題に関しては半数が武力介入をやむなしと考えている。一部の専門家はイラク後はイランかシリア目を向けるという意見もある。一方で、イラク情勢のけりがひとまずつきそうな今、北朝鮮も一時休止を解除するのか、強硬に主張していた核問題の米朝二国間協議から多国間協議への態度の軟化をほのめかしている。面白い時代といえば面白いが、面白い時代というのもなかなかしんどそうである。
  Phoenix のnightly buildの4/11版を入れたら、文字入力関係がちとおかしい。4/10版に戻すと直ったので、このバージョンのバグらしい。注意。

よしなしごと

 ここんところネット上のアニメ番組感想で、新番組が多いせいか「ありふれてる」という言葉を否定的に使うものを多く見て、ちと首をひねったりした。いや、私もついつい使っちゃうんだけど、「ありふれてる」「使い古された」がどうしていけないのか、その一言だけではまったく説明されてない。「新しいもの」は存在しないわけではないけども、実際はそんなにたくさんあるわけではない。では、新しくないと楽しめないかというとそんなこともなく、「ありふれてる=つまらない」ではない。「ありふれてる」という言葉を否定的に使わせてしまう作品の出来がよろしくない、と言うこともできる。けども、それならば「ありふれてる」というのは雑感にすぎず、あるいは感想ではあるかもしれないけども、何故その感想に至ったかというのを読み取らせるにははなはだ舌足らずではある。ネット上の雑文は大抵お金を取って配信してるわけではないので対価に値するものを提供する義務、なんてのは生じようがないけども、やはりそれだけでは芸がないなぁ、と自分を含めてそんなことを考えたりした。
 で、そういったこととはあまり関係なく面白い解析だなぁ、と思ったのが 宇宙のステルヴィア で、キャラクターデザインが「眼が大きい」「首が太い」という感想が多かったのに対し、近年のアニメキャラのデータをプロットしたもの。見事に逆相関を描いている。ある種の黄金率がありそうではある。


2003年04月15日(火) 旧暦 [n年日記]

へこんだりへこんだり

 自分がかなりのヘマをやったことに気付く。気付くが、じゃあどれだけフォローできるのかといえば出来ることは少ない。こういう場合、挽回の出来ない失敗もあるがそうでない失敗も多い、と考えるほかない。そうでも考えて出来ることを済ませて気持を切り替えるべきなのだけど、私の場合、そういう気持の切り替えが下手なのだよなぁ。
 日曜の日記で「投票は国民の義務」と書いたけども、イキオイというか、冗談です。実際には「権利」であって義務ではありません。もっとも、民主主義を維持しようというのなら必要とは思いますけどね。(必須とまでは言わない)
  アストロボーイ鉄腕アトム 。言うまでもなく、手塚治虫の「鉄腕アトム」の三度のテレビアニメ化。主題歌は、例の「♪空を越えて〜」は権利が複雑化しすぎて使いたくても使えず、まったく新しいものになったらしいが、別に悪い感じはしない。原作やこれまでのアニメ化と大きく異なる点は、これまでのものはアトムは天馬博士が自身を慰めるためにアトムを作り、失望し、捨てたのがアトムで、我々の知るエピソードは天馬博士に価値を否定された後のものが多いが、今回は天馬博士が悪(?)の側として、アトムを導きコントロールしようと働きかけているらしいこと。アトムがピノキオの変形であることは過去多く指摘されているが、それとは少し違う形の話になりそうである。
 アトムというと、一番最初のアニメ化に参加していた富野氏がキングゲイナー完結のインタビューで「アトムのときと同じ手ごたえ」と答えていた。多分作業環境としてなんだろうけど、一番最初のときの仕事と同じ新鮮さと意欲で仕事に向かえることはすごいと思う。
  プロジェクトX でTRONプロジェクトの紹介。世間に注目を浴びながらOSが一代産業になることを見越したアメリカからの圧力に日本の官民が屈し、i-modeや家電のOSとして復活するまで……というストーリーで番組を構成していた。番組じゃ「逆転」と言っていたけど、微妙に違う気が。去年の総務相表彰時の 「せめてあのとき邪魔をしないで欲しかった」毎日 )の一言とか、 孫正義の「功績」とか をちらとも触れられなかったのは、少しなぁ(無責任なヲッチャーとして)。無論、当時の風向きが変わっていればTRONが普及していたかはわからないけども。それはともかく、「モノ作り日本の基本」を繰り返し言っていたのは、リップサービスだとか、学者が自身の研究をアピールするための分かりやすいフレーズということもあるのだろうけど、しんから出ている部分も少なくないと思いたい。
 で、 ワールドビジネスサテライト で食玩が特集されていて、 海洋堂 が紹介されていた(うちらの世代では、子供のときからガレージキットとかでなじみが深いんだけどね)。で、コメンテーターの「こういうのは日本のモノ作りの基本ではないか」と言っていたのが、プロジェクトXでの言葉と妙に重なった。
 WBSではウォール街で流行っている霜降り神戸牛のハンバーガーも取り上げていたのだけど、主な眼点はその神戸牛がアメリカ産で、元々は日本向けが9割だったのが最近は6割が米国内向けに変わったというところ。「美味しん坊」で、「アメリカ人は霜降りのない牛肉の方を美味しいと感じる」とかなんとか言ってたけど、実際の売れ行きの前では形無しですな。


2003年04月16日(水) 旧暦 [n年日記]

さんだーばーどー♪

 「Phoenixっちゅー名前はうちらが先につかっとるんじゃ、ゴルァ!」と訴えられて変更する名称が検討中だった Phoenix の新名称が 「Firebird」に決定したらしいnightly build が止まってるのはそれと関係があったのかなぁ。メールクライアントの独自計画は同様に“Thunderbird”になるらしい。サンダーバードつったら国際救助隊なんだけどなぁ。roadmapではそろそろ新しい安定版が出る予定なんだが。
  獣兵衛忍風帖 龍宝玉篇 。実は元の「獣兵衛忍風帖」見てません。すいません。監修は川尻善昭氏だけど、監督は竜雄の方の佐藤監督、シリーズ構成は井上敏樹氏という、これまた微妙な……山田風太郎の「忍法帖」に強いインスパイアを受けたところがあって、でも昨今映画化とかコミック化とかでオリジナルの山風作品に触れやすくなってるんで微妙に山風のエロティシズムとグロテスク趣味にはさすがに及んでないところがあるなとか、でも、山風からジャンプマンガとかを経て一巡りして戻ってきた気がするというか。まだつかみでなんとも言えないけども、キャラクターの立て方はやたらと上手い(それ以外は保証の限りではない)井上俊樹氏がシリーズ構成ってのは合ってるかもしれない。ただ、第一話で悪役側の露出やインパクト付けが少なくって、ちょいとその辺は以後の期待を削ってる気はする。
  米中朝で多国間協議。日本と韓国は事後参加で産経 )。「日本とロシアには関係ない」と言い切る北朝鮮も阿呆か虎(中国)の威を借る豚と言うか、中国の狙いもイマイチわからないのだけど、とりあえず関係ないって向こうから言うんだったら、経済援助とか食糧援助とか全部停止で、渡航とかも一切禁止、朝鮮総連の活動も停止でOKなんですかいね? つか、中国がそんなに偉いのなら、もう日本からのODAも要りませんよね?
  ワンダバスタイル #1・2まとめ見。第一話が、アイドル四人組のノリはともかくその他のテンポが悪くって「う〜ん」と思っていたら、第二話は、売れてないくせに注文ばかりは多いアイドル四人組の掛け合いがメインになって、ちょっと安心して見れた。 タイアップ企画 のわりに、全然ヒロインを大事にしてないところはいいかも。性格良かったら逆につまらないですがな。
  遺伝子を紙に保存する技術読売 )。 ヒトゲノム完全解読日経 )。のニュースとあわせて、いろいろ面白いことができるかも。雑誌付録に遺伝子導入キットとセットにして、ベクター導入してみるとか……ムリか。ちなみにヒトゲノム完全解読たって、どこがどういう意味を持ってるかまで完全に解読できたわけじゃないっす。単に塩基のシークエンス(並び)が分かったってだけです。どんな文字が書いてあるかはわかった、文章の意味はこれから、ってところでしょうかね。あと、韓国のマスコミでは三番目に解読に貢献した日本の功績はやっぱり完全無視です。まあ、そういう国ですから。
  ワンドブルデイズの映画祭での上映中止のお詫び 。え〜、「ガンドレス」という単語が頭の中を激しく駆け巡っております。
  オーストラリア退役軍人が保管の特攻隊員の戦闘帽、「遺族に」と情報求める読売 )。進駐時に偶然遺族と会った、というのは実際ありそうもない気がする。勝手な憶測で申し訳ないけども、記憶の中で二人のイメージを近づけた、ということは大いにありえる。しかし、そうだとしても決して忘れられないくらい、目の前で戦闘機ごとつっこんだ一人のパイロットのことを、50年以上経った今も消し去ることが出来ないのだと思う。


2003年04月17日(木) 旧暦 [n年日記]

こどもには見せられない

  PTAのアンケート「子供に見せたくない番組一位はクレヨンしんちゃん」朝日 )。いやあ、放送開始から十年も経っているのにいまだにそんなに注目を受けるなんてスゴイとしか言いようがありません。ありがとうPTA、これからもヨロシクPTA、相変わらず思考停止だぞPTA。ワタクシとしてはクレヨンしんちゃんよりプロジェクトXの方がよっぽど子供の情操教育に良くないんじゃないかと思いますですよ。回によりけりだけど、最近は特に。「みてくれを取り繕うため、視聴率を稼ぐためならどんなにウソで塗り固めてもOK」のマスコミの論理を地で行ってますから。前のボスが目を輝かせながら「プロジェクトX、いいね!」と言ったとき、苦笑しつつも「あれ、嘘ばっかですよ」とはついぞ言えませんでしたけど。まあ、結局「子供に悪影響・好影響のある番組」ではなく、「大人が勝手に子供に良くない・良いと思ってる番組」ってことなんでしょうけどね。自分が子供だったときのことなんかすっかり忘れてる。矛盾への疑問・突っ込み上等じゃあないかい?
 と、思ったら 読売 の記事では 見せたくない第1位「クレヨンしんちゃん」のフシギ として、「アッパレ戦国大合戦」の評価との食い違いを指摘している。まあ、映画とテレビはちょっと違うんだけどね。
  ナムコがセガに合併を打診日経 )。日経は思想・政治スタンス的偏向はあまりないけども、技術的な記事とかはとんでもない間違いすることあるし、ときどきとんでもない誤報が載ったりするのでこれも結構疑われていたけども、 ナムコのアナウンスにより 事実であることが判明。時代の趨勢は変わっていくなぁ。
  国連が北朝鮮の人権侵害行為に対し、非難決議を採択産経 非難決議の要旨 )。韓国は欠席して投票自体に参加せず、28ヶ国が賛成、10ヶ国が反対、14ヶ国が棄権。反対の10ヶ国は 中国、ロシア、キューバ、シリア、マレーシア、アルジェリア、スーダン、リビア、ベトナム、ジンバブエ ( 読売 )。うーん、マレーシア辺りは意外と言えば意外という気も。マハティール首相がアメリカ嫌いだからかしらん? ジンバブエもなんでかよくわからんのだよなぁ。非難決議自体はどの程度の効能があるかはあまり期待しない方がいいだろうけども、国際的に北朝鮮を取り囲む包囲網は狭まっているのだろう。アメリカが中東に手を出そうとしてる現在、中国を刺激しかねない北朝鮮はあとまわしにしたいんじゃないかという見方もできるけど、それもどうなのかよくわからんしなぁ。
  毎日新聞朝日新聞 が自衛隊のクラスター爆弾保有を記事に。そりゃもー鬼の首でも取ったかのように。 「不発弾による民間人への被害が指摘されている「クラスター爆弾」(集束爆弾)を航空自衛隊が87〜02年度にかけて148億円分購入、各基地に配備していることが 17日 分かった。」って、何年も前から公開されてるんですけど…… 今年の予算審議答弁でも配備について質問されてる んですけど……すいません、このヒトタチ、イッタイなんで自分の取材能力のなさを自慢げに宣伝してるんですか?  ニュース速報+板 辺りでは「有事立法潰しにスクープをでっちあげたんじゃない〜?」との見方が主流。しょーもないなぁ。
  韓国で新種コロナウィルス感染三名発見朝鮮日報 )。これ自体は大変なコトで、日本でも成田経由でフィリピンに帰国したフィリピン人女性がSARSで死亡したんじゃないかってニュースが出て人事ではないのだけど、その二日前に 韓国入りした日本サッカー代表チームのマスク姿に「バカじゃない?」の声が上がっていたサンスポ )のを見ると、なんつーか、苦笑と言うか。どうしてこういう無根拠の過信ができるんだろう……
 イラクの方は戦後復興のフェーズに移っているのだろうけど、事前に予想した通り、欧州各国の思惑やイラク国内の複雑な政治事情に思うようになかなか行かない模様。まあ、いまさら「だから言ったのに」って言っても詮無いのだけど。
 なんか、四コママンガ誌に犬上すくね氏や那州雪絵氏の名前が見える。最近は四コマ誌って言っても作風も絵柄もストーリーマンガ的になってきてるものが多いし、四コマ誌掲載でも四コマでなく普通のマンガのものだってある。これからはこっちもチェックしなきゃいかんのかなぁ。


2003年04月18日(金) 旧暦 [n年日記]

バカ映画マンセー

 なんか見に行かないとミヤギ師匠の家を掃除させられそうなイキオイだったので、本日最終日の リベリオン を見に行く。お見事なまでの(ダメ映画ぎみな)バカ映画ですた。
 舞台は第三次世界大戦後、「人間性こそが戦争を引き起こす元凶である」と、人間性を否定され、一切の芸術・娯楽を禁止された世界。国民に義務付けられた感情を消す薬の投与をしないで過去の芸術作品を集める犯罪者たち、それを裁く「聖職者(クラリック)」と呼ばれる執行官たちがいた。主人公のジョン・プレストンもクラリックの一人、それも銃を自在に操る武術「ガン=カタ(銃型)」最強の使い手だった。黙々と犯罪者達をつぎつぎ始末し、感情に目覚めた同僚ですら無表情に粛清する日々が続くが、ある日、薬を投与しそこねたことをきっかけに、それまで失っていた感情に目覚め、世界への疑問を抱いていく。
 と、書くとよくある反体制もののSF映画っぽいけど実はコレが大バカ映画。話の筋なんてどうでも良く、未来武術「ガン=カタ」のとんでもなさが一番のウリ。過去の銃撃戦を科学的に解析し、東洋武術と融合して、敵の射線上に身を置かず、敵に有利なところを陣取るというフレーズなんだけど……分析した過去の銃撃戦って、ジョン・ウーとかジョン・ウーとかジョン・ウーとかだろう!? 話自体はバロックスペオペのなりそこないと言うか、「ネメシス」とか「バトル・フィールド・アース」とかみたいにスタイリッシュを狙って170度くらいずれた感覚と言うか、でもそんなストーリー屑なんてのはどうでも良くって、お前ら悪いもの食ってうなされたときに思いついたんだろう的な「ガン=カタ」のアクションがもうなんて言うか。強くなりたきゃ掃除しろの精神ですよ、ええ。いまどき珍しいB級バカ映画の雰囲気まんさいの映画ですた。でも人には勧められないので1点。
  宇宙のステルヴィア #3。3話目にして作画ピーンチ、の予感。まあ、昨今のアニメバブルでは……アニメは他の番組制作と太刀打ちするために制作費を引き下げてるわりに、関連商品が当たれば大きいと言う未だにエヴァ幻想を持ってるスポンサー・キー局のせいか、ここ数年どうしようもないほどのバブル状態なので、まあ作画に関してはいまさら云々言ってもしかたありますまい。構造的なものだし。今回は主人公志麻の同級生たちや、学生達のトップ・ビッグ4の顔見世も兼ねながら、事故で書き換えてしまったステルヴィアの重要プログラムを元にもどしにメインコンピュータールームへと、延々と彷徨う話。ビッグ4の奇人さ加減もさておき、今回のウリは犯罪者の自覚0の志麻のずれ方。スーパーハカーと言うか、「セキュリティ? 切っちゃった」とこともなげに言う何気ない常識外れさ加減がまた……2chあたりではなんでか「SF論争」が起こったけど、そういう番組では、あからさまにあるまいに。
 ムリョウと見比べてみると、佐藤竜雄の学園もののパターンがなんとなく見えるかも。
  phoenix 使ってるとChocoaが関連付けが上手く行かないので、 LimeChat に乗り換えてみる。DCCの設定とかが上手く行かずちと四苦八苦したけども、それもどうにかなって、ショートカットのキーバインドがchocoaと違うのがちょっと戸惑うけども、概ねベネ(よし)。
 その phoenix は、 新名称“Firebird”が別のOpen Sourceプロジェクトに使われてて、またもや名称変更の可能性がある と言う。もー、いっそのこと ファイバード にでもしちゃえ!
  宗教者の呼びかけに、バグダッドの戸品が続々返品産経 )。これって、微笑ましいとか、感心とか言っていいんかなぁ。微妙だ。
  北朝鮮談話の全文産経 )。誰か代わりに突っ込んでください。私はもう疲れました。
 突っ込み疲れたと言うと、 コミックバンチ 連載の「ブルンギル」で、キャリア組警官の韓国人主人公が逆ギレして「日帝36年の搾取」とか「日本は朝鮮戦争で儲けた」とか、お決まりの文句を言い出したのにはちと苦笑。韓国併合は1910年八月、ポツダム宣言受諾が1945年8月。その期間35年なんですが。さらに日本は朝鮮半島へのインフラや教育の整備に国家予算の十分の一を捻出してました。半島出身者への差別がなかったとは言いませんが、これって搾取って言うんでしょうか? あと、朝鮮戦争特需で日本が復興へのきっかけを掴んだのは事実ですが、別に朝鮮戦争自体は日本がそのために起こしたものではありません。もし日本が弾薬などを供給してなければ李承晩率いる韓国軍および米軍が戦線を支えることは難しく、威張ったり恩を着せるようなものではないし、韓国側としてもあまりいい気はしないでしょうが、そのために現在の韓国が維持できていたという面もあります。歴史云々という割には、アレな講釈内容だったなぁ。と言っても娯楽としては一般認識をベースに軋轢を描くというのは正しく、別に作品としてどうこうってことではないのだけど。
  米国amazon でちょっと注文。しかし、日本版は生産中止なんか? 続編シリーズ始まったんだから、廉価版出せばいいのに。それと、仕方ないところがあるとは言え、日米のこの価格差は……


2003年04月19日() 旧暦 [n年日記]

ばいよー

 今度研究で使う細胞はCELL LINE(細胞種の系統)がはっきりしている培養細胞を使うので、ちとそれの株分けやらなんやら。コンタミ(汚染)しとったらいやじゃのう。
 発売からひと月近くたっていたのに年度末年度頭がごたごたしていて忘れていた ゲド戦記V アースシーの風 を読了。前作「帰還〜ゲド戦記最後の書」ではタイトルにも関わらず、テハヌーの秘密など、いくつかの謎が残った。なぜ魔法使いクラスの力を使える女が生まれたのか、竜とはいったいなんなのか、アーキペラゴの人間達だけが本当の名前を駆使し、魔術を使えるのはなぜか……亡き妻の幻影を夢で見、壁の向こう側の死者たちの異変の予兆をもたらしたしがないまじない師ハンノキ、そして短編「ドラゴンフライ」に登場した竜女アイリアンを加え、一行は魔法使いの秘密と、それによりもたらされた世界の歪みを知る。~   ゲドは第三巻「さいはての島へ」でアーキペラゴに新しい王をもたらした代わりに一切の魔法の力を失い、「帰還」では元アチュアンの墓所の巫女で、ゲドがそこから腕輪のかけらと共に連れ出したテナーと再開、普通の男としての人生を歩みだし、また養女テハヌーの登場により新しい時代の到来の予感をさせて終わった。日本では「ゲド戦記」と訳されているが、原題はEARTHSEA(EARTH+SEA)で、アースシー世界があくまで主眼であるとわかる。そして、今回ゲドは出てくるが主人公というわけではない。この話を読んで感じたことは、グランドフィナーレ、というところだろうか。これまでの登場人物で、生き残ったほとんどの人々が出て来、集まり、そして世界の謎にけりをつける。もうひとつ、この話で感じたのは人のなす「わざ」の描写である。今回の案内人ハンノキはものを修繕するまじない師で、世界を修繕する今回の話に暗示的ではあるのだけど、それだけでなく、魔法にしろ職人の手業にしろ、その人間のスキルというのはその人自身の人生を導くものになる。なすべきことというのは、運命とかで決まっているものではないが、その人自身が得てきたもの自身が決めるものかもしれない。その他にも異なる宗教・言葉・風習を持つひとびとのある世界観とか、謎だけでなくこれまでのすべてに決着がついた観がある。アンコールではなく、やはりグランドフィナーレ、そんな気がする。ゲド戦記に付き合ってきた人は読まないわけにはいかないだろう。
  愛國チャンネル「チャンネル桜」 。……いやコレは右でしょう、どう考えても。ただ、戦前戦中的価値観を持ち込まれるたびに、やはり今の日本って当時と変わってしまってるのだなぁ、と感じる。戦前戦中の価値観が悪いとか良いとか、そういうことではなく。
  中国がWHO査察からSARS患者隠し朝日 )。中国ってばもー。
  X-boxが実質値下げYahoo! )。値下げもいいけど、軽くしてください。
  米国が米中朝三者協議の中断の可能性を示唆東京新聞 )。北朝鮮が核燃料の再処理をちらつかせたんで、その報復に脅したみたいですね。まあ、これは脅しだろうけども、北朝鮮も阿呆と言うか懲りないと言うか、無事に済めばいいけど。
  SIMPLE2000シリーズ「ザブングル」 を買って来る。忘れてたワケジャナイヨー<嘘くさい。ノンクレジット版のオリジナルOPに加え、音声こそないものの銀河万丈調のナレーションテロップに、レースしながら競争相手をどつきまわすというゲーム内容は実にザブングル的。ゲーム性自体はなきに等しいけど、トロン・ミランも出るしアコンも出る。ホッター爺さんも出る。マリアは敵を攻撃した直後に「ああ、戦ってしまった」とか言うし、グレタ・カラスは「とーちゃんの仇〜!」とか言ってくる。レッグタイプ(小型WM)がブラッカリーだのセンチビードだのオストリッチタイプだのも投げ飛ばす無茶苦茶さ加減もシビリアン的。いやいや、作った奴、エライ! ファンとしては2000円でこれだけ作ってくれれば満足です。エンディングもできればつけて欲しかったけどな。


2003年04月21日(月) 旧暦 [n年日記]

よく休み、よく休め

 朝もはよから家を出て、日にちが変わる直前に帰宅。ま、しゃあないんだけど。ストレスもたまるけども、やりがいがなくもない(ひねくれたものいい)。んな忙しいなら日記なんか書いてる暇があるかって? ここでストレス発散せんと、どこでストレス発散しろってんじゃ、うきゃー!
 録画してたアトムを見てふと気付く。新アトムって、小中和哉監督、小中千昭脚本の小中Bros.謹製じゃん……ここんとこつっぱしりっぱなしの小中脚本、大丈夫かしらん?
  ファイズ 。呪われたカイザギア。真理のいた「流星塾」同級生達は、カイザギアが託された意味に悩み、その存在に慄然とし、また、オルフェノクたちの襲来に怯えていた。一方、同窓会に顔を出さなかったにも関わらず寄せ書きにその名があった流星塾の元メンバー、草加雅人。彼と最も仲が良かった真理は、巧、啓太郎と共に彼が在学するという大学を訪れる。そして真理に会ってから様子のおかしい海堂は、突然「やっぱ俺、人間として生きるわ」「恋をするのだ!」と叫び、結花を連れて外に飛び出る。海堂とデートらしきものをして心はずむ結花だが、まったく悪気なく「予行演習」と海堂から告げられ、行き場のない気持をつのらせる。
 装着者を死に至らしめる呪われたアイテム・カイザギア。その適応者が今回始めて現われる。巧たちと合流しつつ、何か秘密を隠している様子の彼の謎が気になる。また、能天気にはしゃぐ海堂と結花の感情のすれちがい、そしてスマートブレインの粛清を暗示させるオルフェノク三人組も気になる。ところで、北条さんの変身するオルフェノクはムカデオルフェノクらしく、ワニ、ムカデ、と来て、残る二人は? と思ったら、エビ、龍、という説が何故かある。何かとおもったら、ハカイダー四人衆、だそうで……ギャフン!
 ここんところ、実は視聴を止めていた 明日のナージャ 。なんでかってえと、時間が惜しいってことも遠因としてないことはないのだけど、ヒロインのためにだけあるような世界観がどうにも耐えられなくって……まあ、日曜朝の子供向け番組なんだからそういうものかもしれないし、前番組と比べちゃいけないけど、どれみではあくまで相反する意見の大人などにも大人のどうしようもない事情がある、という話が多かっただけに……でも、なんか#12はOPも手がける細川守演出だというので見てみる。イキナリ学天則ですかい!? 西村晃呼んでマモーを登場させなきゃ! テンポは文句なしに良かったのだけど、脚本の偽外国人名、未だに続いていたんですか……
  カレイドスター 。とりあえず、よくできた王道の少女漫画スポコンものだってのは置いといて、一人でつまらないギャグ言って自分だけ受けてる渡辺明乃声のアンナ萌え。以上。<おいおい
 それはさておき、いじめっ子二人組みのうちの一人が大森玲子……昔は主役張っていたのにねえ。演技に磨きはかかってないようです。う〜む。
 人に勧められた 12月のベロニカ (貴子潤一郎/富士見ファンタジア文庫)を読了。う〜ん、悪いとは言わないけども、「もしかしたらロードス島戦記を祖とする和製ファンタジーの頂点」ってのは言い過ぎじゃないかなぁ、という気が。いや、普段ライトノベルファンタジーはほとんど読まないんで、ロードス島に端を発するTRPGファンタジーの系譜ってのはどうなってるのか知らないのですが。叙述トリック的な部分があって、そこは結構面白かった、とは言っておきます。
  愛知県新城市で、建設会社役員が誘拐され、被害者が遺体で見つかった( 朝日 )という。日曜にテレビを見てたらテロップが流れたので、びっくりした。その後に緊急特番が流れたのでなおびっくりした。被害者は身代金要求以前に殺されていた可能性があるという。極悪非道としか言いようがない。全てを事後となって知った今となっては、犯人の逮捕を祈るほかない。
  北朝鮮貨物船、麻薬の大量密輸でオーストラリアに拿捕朝日 )。万景峰号も是非調べてください。
 イラク情勢は、戦火こそ収まってきたものの以前国内情勢は不安で、近隣各国国境で難民関連のトラブルが続出してるらしい。アメリカ国内の最近のアンケートでは「イラクに民主化はムリ」という意見が以前より増えているらしい。民主主義という形態もそういう歴史の前提を持ち、そういう教育を国民のある程度が受けていることが必要である以上、ナニをイマサラと思うのだが、同時に、今そう思うのなら戦争時にそんな錦の御旗を掲げていたのは何なんだ、と思う。ネオコンの台頭、9.11テロのトラウマなど、様々な原因はあるだろうが、これはまぎれもなく米国(それを支持した日本も)引き起こした結果なのだ。どうするかはともかく、結果は受け入れる他ない。
  SCEが2005年に65ナノプロセス生産稼動を計画zdnet )。うーん、どんどん微小の世界に突っ込んでいくなぁ。
  MSがブラウザ戦争で得たもの失ったものzdnet )。ものごとの「たられば」を言っても詮無く、歴史に「IF」はない。IEの一極集中が悪いことばかりだったとは言わない。しかし、それでも存在しえた可能性の多くを惜しまずにはいられない。そして、市場の独占は結局MSに緩慢なる死しか与えないと思う。何故なら、MSが生み出した「本当に新しいもの」というのはほとんどなく、どこかで生まれた新しいものを自分達のものにしてきたのがMSの歴史だからでもある。ブラウザに限らず、我々が意識すらせずに踏みつけにしている死体の上にこそ、今の我々の生活スタイルが存在している。


2003年04月22日(火) 旧暦 [n年日記]

セブンイレブンがものすごいイキオイで建つスレ

 昨年11月の進出からこっち、セブンイレブンの出店スピードがすごい。ひとつ隣の地下鉄駅の出入り口を抑えたと思ったら、次は最寄の地下鉄駅をおさえにかかった。地元では優位だったサークルK、サンクスもうかうかしてられない……大丈夫か?
  ジェームス・キャメロンが「銃夢」を映画化/.JP )。日本からコミック誌を取り寄せて読んでいるくらいの大のマンガファンであるキャメロンだけども、以前のターミネーター2のときの、T-1000とアイデアの似ていた「寄生獣」の映画化権を一応押さえておいた話と違い、今回は本当に映画化っぽい。 ダークエンジェル がキャメロン版「銃夢」じゃないかという話もあるのだけど(残念ながら、ダークエンジェルは未見)、まあ、「銃夢」もベデ(BD。フランスのコミックアート)の有名アーティストの作品の構図をぱくったりとかいう疑惑があるので、ぱくったりぱくられたりはいいとは思うのだけどね。ただ、キャメロンが映画化する際には心配な点がただ一つ。ケイト・ウィンスレットばりにごついヒロインにしたりせんだろうな? あと、クズ鉄町とザレムは当然人件費の安いメキシコの砂漠に1/1セットを作るのだよな?
 ぱくったりぱくられたりと言うと、以前「はじめの一歩」をそのままパクった韓国マンガのことを書いたけども、あのマンガははじめの一歩が韓国に正式に輸入される前に連載され、韓国ではじめの一歩が知られるようになってから韓国内でも大騒ぎになり、今ではその作者はマンガ家をやっていないとか。ほとんどはじめの一歩のトレースな内容だったと言うから、無理からぬか。
  人民軍の間にも栄養失調朝鮮日報 )。食糧援助を引き出そうというブラフって可能性もあるのだよなぁ……いずれにしても、自力での立ち直りをまったく考えず、援助をアテにしようという辺りで間違いがあるということに気付いてくらはい。>北朝鮮
  ひまわりの後継機種、二度目の打上げ延期Yahoo! )。原因はなんと衛星の製造を委託していた米国メーカー側のミス。前回の延期も米国メーカーの輸出ライセンス取得のせいで、これってまさか、アメリカ政府の圧力じゃあるまいな、と勘ぐり。そうでないとしても、延期した期間の気象情報は他国、具体的にはアメリカの衛星を借りて得る他なく、その分の賠償請求とかできんのだろうかとか、国内で生産するより本当に安上がりになるんだろうかとか、疑問が。
  在日系企業との契約で、契約反故にされたときのために仕掛けておいたトラップが炸裂、相手企業倒産ハングル板 )というかなりエゲツナイというか、スゴイ話が。ビジネスとはまさしく戦場ということか。死人だって本当に出るだろうなぁ。
  獣兵衛忍風帖<龍宝玉篇> #2。先週からちと微妙なラインの作画に「カラス天狗カブト」という不安な文字が頭をよぎる。わかんない人はそのままスルーしてください。スタイルとしては山風の「忍法帖」のように人数の定まった集団と集団(場合によっては個人)の脱落戦ではなく、毎回怪人が襲ってくるというパターンのよう。ただ、背景とか対立構造が見えにくい上、特にキャラの描かれ方がずばぬけて魅力的というわけでもないので、やっぱり引き込みが足りない感じはする。悪いと言うわけではなく、微妙なライン上なのでもう少し様子見。DVDの方は到着を楽しみにしていよう。
  Wolf's Rain で狼犬だということが判明したクエントの飼い犬『ブルー』が だという話が……マジデスカ? しかし関東に追いつくのは2週間後なのだった……トホホ。
 11日ぶりに firebird(元Phoenix)のnightly buildのMS-Windowsバイナリ が更新。いったいなにがあったのかしらん。ふむん。


2003年04月23日(水) 旧暦 [n年日記]

放送中止

  忌野清志郎のラジオライブ生中継で「あこがれの北朝鮮」を放送中断サンスポ )。記事によれば世界に中継していたらしいから、そりゃ、中断もするわなあ。しかし、放送局側の行動に必ずしも賛成するわけではないが、どうも「ちびまるこ」のED反戦ソングと言い、「否定のための否定」を強く感じるので、忌野氏をあまり支持する気もない。
  韓国で「アニメ一定放送枠義務」法案保留 。韓国内でのアニメ振興のために前放送時間中一定枠をアニメ放送を義務付け、市場を確保しようと言う法案が出ていたらしい。ある意味恐るべし、韓国。本数こなす以前に障害は他にある気がするのだけどなぁ。
  テレビ番組で優勝したばっかりに逮捕zakzak )。アイルランドで少女を轢き逃げ、死亡させた犯人が逃亡先のロンドンでテレビ番組録画に巻き込まれ、優勝して賞金を獲得するも、逮捕、ということらしい。それこそテレビみたいだ。
 昨日 RBB TODAY のメールニュースの号外で ソフトバンクBBが小畑氏への告訴を取下げで和解 というニュースが来たんで「なんだっけ?」と思って調べたら、ADSL通信規格についてのアレコレだったんですな。公的立場への発言に対し私人として訴えると言うそもそも無茶苦茶な裁判だったのだけど、おそらくTCCへの圧力が目的で、裁判での勝ち目なんて最初から度外視、途中で和解ってのは最初からの計画だったんでしょうな。おまけに氏の家へ脅迫電話や嫌がらせ電話が相次いだようで、この一事だけでもソフトバンクへの心象を大いに削ぐ。
 愛知県新城市の建設会社役員誘拐事件の容疑者(犯人とは確定してない。一応)が 被害者の友人朝日 )だったという事実に、納得するような、驚くような。当事者たちの間でどんな感情のやりとりがあったかは知る由もない。が、表層だけを見るなら「やりきれない」という感想が浮かぶ。
 戦争が終結気味な今、急速に世間の興味もしぼみつつあるイラク情勢。もはや戦後処理フェーズに移ってきているようではある。大量破壊兵器の証拠は見つからず、極東裁判のごとき復讐裁判ですべてをさばかれそうであり、それは戦争・外交・政治の常であるとは言え、今まで戦争反対だの叫んできた連中はどうしてそこを食いつかないのかとも思う。また、イラクはほぼ制圧したとは言え、それは短期的軍事行動においてであり、サダム・フセインの所在はいまだに知れない。それも含め、戦後処理をどうするのか、今こそ注目すべきときだと思うのだが……
 米中朝の三者会談の直前に、 金体制追放で中国と連携すべきとの米長官訴えのメモ産経 ) の報道アリ。報道をそのまま真実と受け取るのは危険だが、米国にとっても中国にとっても北朝鮮はもてあましていると言うのが正直なところだろうとは思う。
 本日中部地区での アニメ版GPM の放送開始。と共に、関東では最終回。うきー! そういえば、 アニメイト.tvプリンセスチュチュ 配信もそろそろか。いや、中部地区では微妙なタイミングで先行して放映してるんだけど……


2003年04月24日(木) 旧暦 [n年日記]

反応

 こういう反応ってのはどうすべきか、迷うところなんですが、一部誤解を与える部分があったことは確実なようなので。
 一昨日の在日系企業にトラップをしかけた話のコメントは、トラップをしかけた方を「不人情だ」「相手の社員のことも考えろ」と批難するものではありません。最初に「えげつない」とか書いたのがミスリードの元だったのかなぁ……「えげつない」と感じたのは事実ですが、「戦争」を引き合いに出したのは、「こちらも撃ち返さなきゃ自分たちが撃たれるだけになる」と認識もしているとお考えいただければ幸いです。死人云々については明らかにこちらの書き方が悪く、「ビジネス全般」についてで、この事例で「死人が出てる」と憶測してるわけではありません。すいません。
 あと、「ルノアールのココアより甘い」は実際そのとおりだと自覚はしております。マロングラッセほおばりながらお汁粉飲んできまつ。

諸君、戦争は好きか?

 上のことにもちと関わるのだけど、「戦争は好きか?」と聞かれれば、普通、十中八九「キライ」と答えると思います。
 私はわかりません。
 人が死ぬのは、死んだと聞かされるのは、嫌な気分です。自分に近しい人ならそれどころではありませんが、そうでなくても嫌な気分です。その意味では戦争は嫌いです。でも、本当に「嫌い」「好き」と言えるほど知ってるのか、と言われれば、知っていない、としか答えられません。戦争経験者で、人を殺す体験をおもしろおかしく語り、「あんなに面白いことはない」と言う人間もいます。逆に、数十年経っても罪の意識におびえる人もいます。その両方である人も、それ以外の人もいるでしょう。しかし、私はそういう人たちと違い、戦争は文章や、テレビなどの媒体でしか知りません。彼らと同じように語ることなど到底出来ません。「戦争体験者でなければ語ってはいけないのか」と言えば、そうではないでしょう。しかし、それは「体験してない者としての戦争観」であることは確かだと思いますし、それは自覚せねばならないのだと思います。
 こんなことを書いた理由の一つは、米中朝三者協議が昨日から始まったから。一触即発とまで行くかは知らないけど、成り行き次第では北朝鮮の孤立化→戦争、というシナリオだってないとは言えない。米国が拘る部分は核であり、中国のコントロールをはずれているという点だと思う。逆に言えばそれさえ満たされれば日本の国益なんか知ったこっちゃないってことでもあるけど、まあそれはともかく、北朝鮮が米国と互角にわたりあうためのカードは核しかない、というのは歴然としている。しかし一方で、イラクでもわかる通り米国はそれを許してはくれない。千日手であり、どうなるかは協議最終日になっても方向性の定まらない可能性もあると思う。米国が痺れを切らせて強攻策に出れば知らないけどね。
  オウム真理教教祖松本被告、死刑宣告朝日 )。ようやく、とも言える。しかし、被害者の「執行されるまでは推定無罪」という言葉に、この事件は被害者も含めた当事者が生きている限り、終わることはないのだろうと感じる。それほど傷は深い。
  GPMアニメ版 はもう#1を見たので、 成恵の世界 #1。う〜ん、原作には忠実なのかもしれないけど、もうちょっと考ええよ、と思う。原作では(多分)わざとやってる古臭さをそのままやってしまっている。いや、作者のセンスと相乗効果的なところはわりとあると判断してるのだけど(それとは別に、作者の「何か」に対する敵対意識は正直読んでいて辛くはある)。そのセンスで書いている部分をそのまま映像化すると、古臭さばかりが強調される。この手のは継続して見ないとわからないけど、ちょっとなぁ、というのが正直なところ。
 日本ではSARS患者は、「疑わしい」はともかく、確定患者はまだ出ていない。一方、韓国は先日にも取り上げたとおり、患者が出てきている。にも関わらず WHO のSARS情報サイトでは 日本2、韓国0 。なんでも今のWHO理事長は韓国人らしい。まあ、単に韓国がまっとうに申告していないだけ、という可能性もあるけど、いかにも らしい
  bk1の「アースシーの風」紹介「ゲド戦記の世界へ」 。訳者の清水真砂子女史は、実は母校(高校)のOGだったりする。ゲド戦記を読み始めた遠因はそこにないわけではないけども、それだけではない。シリーズ五作目「アースシーの風」でも、前作「帰還」で感じたフェミニズム的部分はほぼ影を潜め、神話の解体的な部分が大きい。そして、この紹介文は、それを含めた私の感じたものをかなり適切に紹介している。
 冥府魔道の ロード・トゥ・パーディション を読む。まだ読みかけ。おまけに映画は未見。作者の マックス・A・コリンズウィンドトーカーズのノベライゼージョン も手がけている。今のところの感触としては、文章屋としての腕は、かなり良さそうではある。


2003年04月25日(金) 旧暦 [n年日記]

BLOOD IS STRONG

  米国amazon で注文したcapercaillieの新譜「 BLOOD IS STRONG 」が届く。久々のカパケリはええのー。ちなみに一緒に注文した「NINJA SCROLL」はまだ届いてません。
  北朝鮮が核保有明言産経 )、そして 3カ国協議最終日は10分で終了産経 )。北朝鮮は北朝鮮内メディアに 核問題解決に寛大な提案をした時事 )と言っているが、どんな内容だったのか、知る由もない。良い方、悪い方、いろいろ考えられるが、実際のことはもう少し見てみないとわからないのだろうなぁ。韓国・日本を交えた協議の日程発表を待ちたい。
 今朝、出勤前に黒猫さんちで荷物を受け取ってから研究室へ。留め置きがインターネットで指定できるようになるとは、便利な世の中ですのー。それはともかく、研究室で前日に業者の人に故障した機材を引き取りに来てもらうようお願いしたが、なかなか来ない。結局、その日の終わりがけに到着。そんな時間まで外回りしてるのであまり強くは言えないけど、いつ来るかとか、できればつまびらかにして欲しいなぁ。
  キムチがSARS特効薬? 北京で売れ行き急増室蘭民報 )。あのー、韓国の言ってることは、あまり真に受けすぎない方がいいですよ?
  本人が死亡したウェブログはどうなる?hotwired )。まあ、この場合「ウェブログ=ウェブ日記サービス」と考えて良いだろう。そのまま置いておくもの、遺族の意見を反映させるもの、さまざまあるようである。「書いてる人間が死んだらどうなるか」で、まっさきに思い浮かべたのは イラク戦争からの日記 だった(ご当人は熱射と砂塵により健康を害され、日記の継続が難しくなったようである。とりあえず生存されていたことを祝うと共に、快癒を祈りたい)。しかしこういった状況でなくとも、闘病日記を公開されている方もいるし、そんなことを考えてない私のような人間だって事件・事故に巻き込まれ突然逝ってしまうかもしれない。そのとき、残った文章はなんなんだろうか? 私のものに関しては、残る価値があるとは思えない。
  東京ブックフェアにてフレキシブル有機LEやRFIDが出展zdnet )。書籍の世界もどんどん「さいばー」になって行きそうである。
 最近、人事関係で愚痴を聞かされる。その愚痴は無理からぬことなので、黙って聞く。別に私の責任じゃないんだけどさ。じゃ、誰の責任かと言えば、あまりにはっきり責任の所在を断言できるので、逆に言わない(笑)。あるグループがあったとして、そのグループの雰囲気は簡単に特定個人により決定されうる。そして往々にして良い方向よりは、悪い方向の方が出来やすい。それをどうにかする究極の手段はある。しかし、それをする覚悟はできない。誰もが「このままではいけない」と思いつつ。
  google のトップページで、ワトソン&クリックの例の論文から半世紀ということを知る。その論文のコピーを読んだ事があるが、本当に1Pきりの簡潔な論文だった。確かにエポックメイキングにもなるわなぁ。


2003年04月26日() 旧暦 [n年日記]

ヤキニク食べ放題

  クレヨンしんちゃん劇場版!嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード を見てくる。監督は前回の原惠一氏から変わって、映画版初監督の水島努氏。
 朝食から険悪な雰囲気の野原家。その原因は、みさえが作った朝食の量があまりにも少なすぎることだった。これには理由がある、と言ってみさえが示した冷蔵庫の中には高級焼肉食材がずらり。ひと月まえから奮発するためにコツコツ節約し、少し足りない分朝食を削っていたのだ。ところが再び和やかムードに戻った一家に特徴的過ぎる顔の男(スティーブ・ブシェミ似!)が飛び込んできて「助けてくれ!」と訴える。わけがわからない野原一家だが、その男を追ってきたらしい男までもが朝の食卓の光景に乱入してくる。「例のものを出せ」と迫る追っ手の男・堂ヶ島少佐に、追われてきた男は「例のものはこの一家に託した!」と野原家一同を指差す。かくして野原家は謎の組織に追われることに……夕食の焼肉には間に合うのか?!
 水島監督の「ハレのちグゥ」とかを見てればわかるだろうけども、今回は前回二作のシリアスな雰囲気とはがらりと内容が変わり全編ギャグ。恒例のウソ予告でも分かる通り、堂ヶ島少佐は 地獄の黙示録キルゴア中佐 だわ、ブラックホークは墜落するわ、どう考えても子供にわからないギャグの多いこと。無論子供向けギャグシーンも満載で、笑い声で言うなら「オトナ帝国」や「アッパレ戦国大合戦」より上がるシーンが多かった。一方、ストーリー的にはあくまでギャグシーンの土台的な面が大きくって、大人からの評価は前二作ほどではないと思うけども、これは監督の作風の違いのほか、原惠一氏も脚本などで参加していることから推測するに、意図的に作風を変えたということかもしれない。前二作と同じ傾向を見に行くつもりで行くと肩透かしかもしれないが、最初から別の作品のつもりなら問題なくたのしめると思う。ただ、今回はあくまで野原一家にスポットライトを当てて、ということにしても、悪役キャラの立ち方がイマイチなのは残念かも。堂ヶ島少佐のみでなく、下田部長、天城も個性的だっただけに、なおさらそう思う。それはさておき、 「勝利の臭いだ!」 とか 「俺の水筒の水を飲む権利がある!」 とか 「俺のボードを持ってこい!」 とか 堂ヶ島少佐が去っていく時のヘリにサーフィンボードがくくりつけられてたりランチ(大型ボート)をぶら下げてたり したのって、地獄の黙示録見てないとさっぱりわからんだろう……周りの子達の笑いの合間に、一人だけずれたポイントで笑ってました……あと、確かに見終わった後は焼肉を食いたくなりました。
  北朝鮮、米からの次回協議への日韓参加を拒否朝日 )。まあ、これも外交の一手段で、出きるだけ自分達に有利な条件を事前に引き出しておこうってことなんでしょうけども、不快ではありますわな。北朝鮮(ってより金正日)には交渉以外に生き残れる可能性はないのだから、継続を望むのは当たり前の話。
  米国は拉致事件にも言及したようだけど産経 )、コレも相変わらず反応はナシ。相手側からの要求は出来るだけのらりくらりとかわすって戦術なんでしょうなぁ。もっとも北朝鮮が口に出したことでこれまでまっとうに約束が守られたためしがないので、どちらにしても当てにはならないのだけど。
  バグダッドで米軍の弾薬集積所爆発朝日 )。原因はつまびらかにされてないが、やはりフセイン派残党のテロを連想する。
  チャールトン・ヘストン氏が全米ライフル協会会長を辞任産経 )。アルツハイマーの兆候があるとのことで、おそらく健康上の理由も少なくないのでしょう。「ボウリング・フォー・コロンバイン」ではマイケル・ムーア監督にコロンバイン事件の被害者の写真を突きつけられたり、いろいろ大変だったみたいですが……
 少年エースの「低俗霊デイドリーム」のカラー扉で「深小姫」が「深 姫」に誤植されていた……主人公の名前ぐらい、辞書登録しておきましょうよう。(追加:誤植されていたのは「深子姫」で、正解が「深小姫」だった……ワシも間違えてるやん。)


2003年04月27日() 旧暦 [n年日記]

かいどうなおやは にげだしたぞ

  仮面ライダーファイズ はカイザベルトの適応者・草加の登場により新しい局面になる。真理に「一緒にオルフェノクを倒そう」と言う草加だが、その草加にうさんくさいものを感じる巧。一方、木場、結花、海堂の前に、ラッキークローバーの一人・琢磨が刺客として現われる。
 北條さんつえー(って北條じゃないって)。ジェイが「三つ命がある」とは言えカイザのための当て馬化してるのに対し、ムカデオルフェノクの琢磨はオルフェノク三人をまったく子ども扱い。一昨年の今ごろ、北條さんと言えばタコアンノウンに怯えてG3システムを捨てて逃げ出したのに、今回は逆に海堂を怯えて背走させるとは。一方、草加の方も巧にずばりと急所をつかれ逆ギレするなど、何か裏がありそう。来週、河に落ちた巧を結花が介抱し、「オルフェノク全部が本当に悪い奴なのか」と巧が悩む展開になりそうだけど、その相手がオルフェノク三人組の中で、憎しみで無関係の人間を殺しつづけてる結花だというのがなんとも皮肉……あと、真理に関して意味ありげな海堂の台詞があったけど、あれって本当に伏線なのかな? それとも単に惚れた弱み?
  ファイズ東映ページ には、なぜか旧G3チームが勢ぞろい。カメオ出演? そういえば、要潤の出ている「動物のお医者さん」まだ見てなかったなぁ。
  カレイドスター #3。練習生が全員新作に登場することになり、役が発表されるが何故かそらだけ役がない。「お前にあるのはこの役だけだ」とやらされたのが、休憩時間中に子供たちにペンライトを配る役。オーナーの意図がわからず、ふてくされつつも仕事をするそらだが……
 このままイジメイジメで行ってしまうと一昔前の大映ドラマか世界名作劇場だが、そうではなくあくまで夢をかなえるまでの過程を、プロフェッショナリズムを逃げずに正面から描きながら追っているのがいい。公式ページを見ると人間関係にもひと波乱ありそうで、作画的にはちと心配な面も出てきたけど、演技シーンも良いし、なかなか期待できそう。あと、当然渡辺明乃声のアンナもな!
 OPのメインキャラ三人がカレイドスコープ(万華鏡)状に演技をしてるシーン、その後五人に増えるのだけど、増えた二人っていじめっ子二人組みだよなぁ。いや、この二人の声優って、過去にホリプロタイアップアニメで主役張ってたんですけどね……
  韓国、北朝鮮に核廃棄を要求産経 )。最初から強く言ってくださいって……
  一人脳挫傷、一人失明、でも犯人は「殺意ナシ、金を奪うつもりもなかった」産経 )。ゆとり教育の弊害で脳がとろけてますか?
  スクウェアエニックスの放つ「ヤンキーゲー」 。「熱血硬派くにおくん」だったら買う気にもなりますが……もしくはフライング根性焼き。
  ヒカルの奇妙な碁 。そう来たか! 本編は最新号で打ち切り気味の連載終了という噂を聞いてますが……
  マガジンZ で新連載が二本ほどはじまったので一応チェック。一本は サンデーGXラーゼフォン のコミック化をした百瀬武昭氏のものだったんだけど……え〜、とりあえずパンツマンガでした。いや、ヒロインの容姿と性格と名前がどこかで見たような気がしないでもないですが。
  すいません 。ヲイラが人生変えてしまいましたか? 変えてしまいましたか? 人の人生に干渉しないよう、干渉されないよう慎ましやかに生きていこうと誓ったのに(大嘘)。いや、でも実際のところ、私がこの世に存在しなくても濃いいオタクになったんじゃあないかなぁ、とごくたまに、ときどき、ときおりちらりと思ったり。
   GWは飛び飛びに用事が入るので、更新も飛び飛びになります。


2003年04月29日(火) 旧暦 [n年日記]

ヒロウコンパイ

 強行軍でごちゃごちゃと。大変疲れるが、もう一つ5/1に強行軍がある予定。GWってなんだ!? 休日が固まっている期間じゃなかったのか!? ちっとも休めないぞ!? とは言え生活のためとかお世話になってる人へのご奉公とか、色々あるもんである。まあ、わりと自分でも楽しんでやってるからしゃあない。一生に一度は SFセミナー にも行きたいものだが、今年もムリそうである。つか、少しは休ませて。
 移動中に「 ロード・トゥ・パーディション 」、「 戦争の犠牲者 」、「 クルドの暗殺者 」、「 強救戦艦メデューシン 」(下)を読み終える。「メデューシン」はちときちんと書かないといけない個人的負い目があるので、その感想は後日。「ロード・トゥ・パーディション」の著者、マックス・A・コリンズは、映画「ロード・トゥ・パーディション」の原作のコミック形式のノベルの原作者らしい。めんどくさい。で、原作者による映画のノベライズだけあって、雰囲気がとてもよく出ている。実質主人公のマイケル・サリヴァン(シニア)はトム・ハンクスではいまいちイメージと合わないところがあるが、映画を見てないのでそこらへんはなんとも。サリヴァンを付けねらう殺し屋がジュード・ロウってのはなんとなく納得。信頼していた組織に裏切られ、子供を連れながら復讐行を続けるサリヴァンの描写はともすれば陳腐になりかねないが、そこらへんを人間関係の機微と暗黒街組織の闇の利権闘争とをからめて描く手法は秀逸だと思った。映画のノベライズとしては上の部類に属すると思う。
 フォーサイスの「戦争の犠牲者」とハンターの「クルドの暗殺者」は、連続して読んで、両者の決定的な差が感じられた気がする。それはフォーサイスが量産が効かないタイプの作家ということとも関連しているけども。フォーサイスの作品では小品感はあるけども、描かれ方と描かれるものの重厚さはなんら変わるわけではない。「クルドの暗殺者」は、フォーサイスとは違った意味で楽しめた。と言うのは、こちらの方がエンタテイメント寄りという意味ではある。フォーサイスがエンタテイメントではない、ということではないのだけど、「クルドの暗殺者」は狭義ではハンターの、広義では冒険小説のあるパターンに当てはめて構成されている、ということではある。それぞれに優れた書き手ではある。
 で、実はこれら二つと「メデューシン」を比べて思うところもあるのだが、それはまた後日、きちんと考えて書かなければいけないと思う。
  ネットコンテンツ閲覧料詐欺請求犯逮捕産経 )。うちにも何通か届いてますが(当然無視)、「完璧でばれない」って、入金される口座はどうしようもないっつーねん。つか、600人も騙される(身に覚えがあって払ってしまった)人間がいることの方が呆れるっつーか。


2003年04月30日(水) 旧暦 [n年日記]

受け取り不可能

 自転車の定期検診に出していた自転車屋から連絡があり、なにかと思ったら、前輪のブレーキパッドが磨り減ってるので交換しなければならないが、有料だけどもいいか、という話でした。いや、別に有料なのはかまわないので、早くに直して欲しかったんですが……自転車の機動力がないと結構困るもので、先日 米国amazon に注文したブツが届いたにも関わらず、郵便局に受け取りに行けない。明日は出張があるので明日自転車を引き取りに行くこともできない。せっかく届いてるのになあ。ふにゅう。
  イラク日本大使館を守ったのは隣人Yahoo! )。ニュースで、日本大使館は電化製品などは盗まれていたが内部の保存状態はよく、大使館の再開が容易であることを報ぜられていたが、それがこういった人たちにより守られていたというのを知ってさすがにびっくりした。日本人自身はほどんど燃やされてもなんとも思わないだろうに、「国旗が燃やされたら悲しむだろうと思って」と国旗を保管していたり、盗賊に銃を持って応戦したりと、身を張って大使館を守っていてくれたという。こういった好意を受けたからには、こういう好意を受けるに値する身であるよう、努力し、好意に報いねばならないのだろうなぁ、と思う。
  バトルロワイヤル2予告編 。え〜、見ていて「どっかで見たような映像」と思うのは気のせいなんでしょうか? 今度は、戦争だ! と言うか、日本でこれだけの映像を作るのはすごいとは思いますが。
 YOUNG KING OURsを買う。ジオブリの急展開というか、ジオブリ世界の核心に迫る話になってきてびっくり。いや、ここ数年の展開を考えると……細かいことは書かないけど、まさか主人公だから死ぬことはないとは思うけど……田波君の取り出したお札に銃弾痕が残ってるのが痛々しすぎる。つか、伊藤さんがこれだけ「痛い」表現を出来る「作家」だということをあらためて思い知らされた。歯を抜かれて剥き出しの神経をぐりぐりされてるような痛さ。
 「メデューシン」についての感想。をちゃんとやるには時間が足りないので、とりあえずちょっとだけ。小川氏のスキルは間違いなく上がっている。しかし、ライトノベルとしては戦争を出しすぎて、戦争を出すには戦争に踏み込めてなかった、という印象。個々の描写はさすが、と思う。しかし、戦争を描くならもう一歩、いや、半歩踏み出してくれていれば……と思ってしまう。決して悪い作品ではないが、一緒に読んだのがハンターとフォーサイスというのがまずかった、としか言いようがない。