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2013年04月07日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] 獣電戦隊キョウリュウジャー#8とウィザード#30

  獣電戦隊キョウリュウジャー #8「ココドコ?めいろをぶっとばせ」。妹の優子と姪の理香を連れて、家族サービスで遊園地に来たノブハル。親子三人の家族割引を使おうとする優子をさとし、馬鹿正直に係員に申告するノブハルに優子も半ば呆れ気味。しかし、今の理香にとっては実の父親が亡き後、会社を辞めてまで母娘のために尽くしてきたノブハルが父親も同然と優子は言う。
 そんなとき、目を離した隙に理香がどこかに消えてしまう。遊園地中を探すと、そこかしこにうつろな目でそこにいない誰かを追う人々が……それはデーボ・ココドーコのしわざ。死んだ家族の幻を見せ、人々を幻の迷宮に閉じ込めていたのだ。優子も亡き夫の幻に囚われてしまい、ノブハルはココドーコを倒して人々を開放しようとするが逃げられてしまう。

 結構重い、泣かせる回。戦隊史上最年長、のんびりした雰囲気と寒いオヤジギャグがトレードマークのノブハルだけど、実は元々商社づとめのエリート。夫をなくした優子と理香のために会社をやめ、妹夫婦が始めた何でも屋を一緒に手伝いはじめた過去を持っていた。結構重い話だけど、ノブテルのオヤジギャグのおかげでしめっぽさの欠片もないw
 でも人々の心の傷を抉るデーボモンスターに、キョウリュウジャーの力を持ってるノブハル以外の客はニセの故人に責められ哀しみのエナジーを溢れ出させる。でも、何故か理香はココドーコの術に引っかからない。理香は子どもなりに、父親の死をしっかりと受け止め、それと向き合って来たのだ。
 理香のためにも優子たちを助けようと、寒いギャグで大活躍。でも、ブルーを毛嫌いしてる優子はちょっとブルーを見なおしたと思ったらオヤジギャグのせいで台無し。うーん。
 今回、六番目の獣電竜プテラゴードンがドゴルドのエナジーを受けて敵側に。ドゴルドの正体に秘密がありげだけど、ドゴルドが操られてる六人目ってこと?


  仮面ライダーウィザード #30「魔法の消える日」。ソラ=グレムリンが解放した封印された男。内藤と呼ばれたその男の正体はレギオンファントム。彼は破壊衝動のままに人間を殺戮するため、ワイズマンにより封印されていたのだ。自由になった彼は助けてもらったのもおかまいなしにソラに襲いかかり、人間の社会に飛び出してしまう。
 一方面影堂では瞬平が皆の前で練習中の手品を披露するのを、晴人が魔法でちょっかいを出してからかう。そんな時魔力切れで倒れそうになる真琴。いつものように魔力補給を受ける真琴の表情は、晴人に迷惑をかけていることで自分を責めてつらそうに曇る。
 町に出た内藤は、美しい心の人間に興味をもつと、その人間の心を破壊し、次々と昏睡状態に陥れる。その事件のことを凛子から聞く晴人だが、ファントムの仕業とは知らないために、さして興味を持たない。凛子が慌ただしく去った後、晴人たちは公園でまだ幼い兄妹に出会う。兄が妹に手品を見せようとするが、上手く行かないのを見て、晴人がグラビティの魔法を使って見せる。手品ではない、ホンモノの魔法に兄妹は目を丸くする。
 その頃、腹ぺこで街を徘徊していた仁藤は、悲鳴を聞きつけ駆けつけると、そこには案の定レギオンファントムが……しかしこれまでのファントムとはひと味もふた味も違うレギオンに、ハイパー化しても手こずり、逃げられてしまう。
 またも発生した昏睡事件に、凛子、仁藤からこれがファントムの仕業であることを聞く晴人。しかも今回のファントムはゲートではない一般人も無差別に狙うと知り……
 そして今度レギオンが狙ったのは、妹を喜ばせようと一生懸命な、公園であった兄妹の兄だった。彼をかばい、変身する晴人だが……

 ウィザード最終パワーアップ回。いつも勝手な行動が目立っていたソラだけど、今回はワイズマンに封印されていたファントムまで解放してしまう。その結果、ドラゴンファントムが倒され、晴人が魔力を失うことに……まあ、晴人はちょっと調子に乗ってたところもあるから、少しスカッとしたところがないではないけど、でも魔力が亡くなってもまだ諦めることをしないようで……
 それも問題だけど、晴人から魔力を受けていた真琴はさらに大問題。しかも、最近魔力補給の頻度が高くなっていると感じ、晴人に対する負い目がどんどん大きくなっていたよう。晴人が魔力を失ったことで、自分がさらに晴人の気持ちに負担をかけないようにと姿を消すのかな?
 そして、一見勝手気ままに愉快犯な行動を取ってるかのように見えたソラだけど、命を賭けてでも知りたいことがあるため、ワイズマンをわざと挑発し続けていたよう。それには「賢者の石」というお約束アイテムの名前が……「魔法石」と魔法の鉱物がキーアイテムだけに賢者の石も最重要アイテムなんだろうけど、普通に「卑金を金に」とか、そういうアイテムじゃあないんだろうなぁ。
 今回ゲストの「レギオンファントム」は、レギオンは聖書に出てくる悪霊のこと。元はローマの軍団を指す語で、特撮だとガメラの敵役として出てきた怪獣「レギオン」でなじみがあるかも。それを演じるのは村田充。響鬼の童子役なんかでライダーシリーズには出演済み。この手の役柄、似合うなぁ。


2012年04月07日() 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 最終回その4と新番組その3

 最終回。
  ハイスクールD&D 。リアスが賭け試合に負け、意にそまぬ婚約を強制されることになってしまう自分の無力さに落ち込む一誠。しかし周囲の人達の励ましで、リアスを取り戻すことを決意し、婚約披露パーティーに乗り込んでいく。
 リベンジの再戦、そして代償を払っての力で得る勝利、とお約束なのだけど、一誠の払っただいしょうというのがイマイチぴんと来ないのが……ただ、お約束展開としては展開の山あり谷ありで結構面白かったです。仲間との絆も強調して、単に一誠が一人いいところを見せたんじゃない、って展開だったし。
 ただ、ギアの声が立木文彦なんで、「ブースト、マキシマムドライブ!」とか言いそうなのが気になって仕方ありませんでした。やっぱりこの学園はいい風が吹くなぁ!

  BLACK☆ROCK SHOOTER 。これもこれでお約束。精神世界という、内向きの展開な上、それぞれの問題がさほどクローズアップされてなかったのでお飾り的なものだったけど。BSRというキャラクターありきの展開としては、まあ結構キレイにまとまったと思います。ただ、やはりキャラクターものという感は否めません。

  戦姫絶唱シンフォギア 。なんというか、かんというか。世界観の広がりもないまま、中二っぽい話で終わってしまい、敵キャラの語る裏設定も完全に空回りという……
 狙いが絞りきれてないというか、力の入れどころが明後日の方向というか。うーん。
 へっぽこアニメ、と言うほど全力の空回りでもなかったのが、個人的にはちと。


 そして新番組。
  プリティーリズム ディア・マイ・フューチャー #1「ハローマイフューチャー」。前作から三年後、名実ともに業界のトップになったMARsに憧れる新主人公たちが彼女らを乗り越え、プリズムクイーンを目指す。
 新キャラは前期の実写コーナーでプッシュされてたprismmyの四人を元にしたキャラ。まあ、そのへんの作為性はさておいて、前期の主人公だったあいらと違い、今度の主人公は空気を読まずにひたすら突っ走る猪突猛進タイプ。ただ、あいらのような才能の欠片とかはなしに、ひたすらに「こいつ、なんかやるかも」ってオーラだけなんですが。
 まあ、これはこれで面白いからいいか。
 そいでもって、今期から韓国側とのタイアップで、韓国キャラが大きく絡むようで。国内市場というよりおそらく韓国市場展開の絡みなんでしょうね。それはそれでいいんですが、韓国の名前って、男性なのか女性なのか、どういうイメージの名前なのか、まるでわからないので、もうちょっと名前の選定をして欲しかったところ。

  ゆるめいつ3でぃ #1。大学受験に失敗し、予備校通いのため上京してきた浪人生・相田ゆるめ。しかし入居したメゾン・ド・ウィッシュはとてつもないボロアパートだった上、入居者は変人揃い。しかも、ここに入居した浪人生に一人の合格者も出ないという曰くつきの物件だった。
 登場キャラが高校卒業者に見えない、ってのはさておいて。なんというか、すげーダメな一刻館って感じ? いや、一刻館もダメだったんだけど、これはこれで別の意味でダメ。多分この物件、家賃無茶苦茶安いだろうなぁ……


2011年04月07日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] 政府批判をしようにも

 わかりやすいポカばかりで自滅の道しか歩んでないんで、改めてツッコム必要がないという状態。
 つか、倒れるなら早いとこ倒れて。

[アニメ] ダンボール戦機(既に#6)と花咲くいろは#1

  ダンボール戦機 。レベル5とバンダイとあといろいろなメディアミックス企画な、プラレス三四郎。やっぱこの手の企画って購買意欲をくすぐるんだなぁ。っつーかなんか財前総理が同じくレベル5作製の「イナズマイレブン」からスピンアウトしてたり、スターシステムでなければイナズマイレブンってこの後の話になるんだよな。
 まあ、いろんな陰謀がうずまく、ってのはいいんですが、既に#5にしてタイトルにある「ダンボール」が意味をなしてないんですが、よろしいんでしょうか? スナイパーVSスナイパーは「極大射程」ばりにスナイパー合戦でけりをつけて欲しかったなぁ。

  花咲くいろは #1「十六歳、春、まだつぼみ」。母子家庭で育ちながら、ドラマチックな非日常を夢見る少女、松前緒花。ところが母の恋人が借金を作ってしまい、母も連帯保証人として追われてしまって、夜逃げする事に。ところが母が緒花を連れていかず、緒花自身は石川の祖母の元に預けられる事に。
 ところが、ドラマチックを期待して訪れた祖母の旅館では、まったく特別扱いはされず普通の従業員扱い。同世代の従業員もいるけども、ちっともなじめない中、よかれと思ってした事で、それがむしろ徒となってしまい……
 ごめん。これ個人的には無茶合ってますわ。むしろ冒頭に「銭の花は白い」とかぶせてもらいたいくらい。
 一部では「昼ドラか!」と言われてるようですが、むしろもっと昔のテレビ銀河小説でしょ。それも知らないヤツがごちゃごちゃ言うなと。まず見てから言えと。
 そう言ってしまうくらい、気に入ってはいます。


2010年04月07日(水) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] ヴァンパイアバンド#12と君に届け#25とキディガーランド#25

 やっぱり最終回。

  ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド #12。原作とは背景を大幅に変えての三大公編終了&シリーズの締め。正直微妙だなあ。政治云々の話じゃなくてミナの個人的な出生の話に変えられちゃったし。第二期を意識して引きと落とし所を作ったのはわかるけど、原作の面白い要素を大幅に削いでしまっては……
 頑張ってはいたしそれなりに面白かったけど、やはり監督の作風との相性が悪かったとしか。


  君に届け #25。大晦日、千鶴とあやねのはからいで風早と二人きりで二年参りに行くことになった爽子。二人の粋な誕生プレゼントのおかげで爽子は初めて家族以外と誕生日である大晦日を、それも意中の相手と過ごすことに……
 爽子と風早のピュアっぷりが、心のどす汚れた私からすると若干いらつくこともありましたが、全体的に楽しめたかと。千鶴とあやねの二人のキャラによるところも大きいし、もともとそういうバランスが上手い原作をやはり上手いことアニメ化できたんでしょうね。
 でもこれ、ホントに深夜でやる意味ってあったんだろうか……昨今のアニメ製作の状況がそういうことなんでしょうが、でもアニメを見る層を増やす戦略を考えないと、こんなものどんどん先鋭化と尻すぼみの一方ですよ?


  キディガーランド #25。どうして日本産の魔王はすぐ世界を滅ぼしたがるのか。そういう「お約束」だと言えばそれまでだけど、同時にそういう安易な方向に持って来られると途端にリアリティがなくなるのだよなぁ。まあ、そもそもそういう話じゃないって言えばそれもそうなんですが、前作は結構ひねった設定だったから、ちょっと安易な話になってがっかりかなぁ、と。
 ちょっと中途半端でどっちに向いて作ってるかわからない話の印象でした。

[アニメ] 薄桜鬼#1とWORKING!!#1

  薄桜鬼 #1「雪華の都」。全然前情報なしで見たけど、新撰組ものだったんですな。ただ、なんか鬼みたいなのが出たり、基本は伝奇っぽい。っつーか、お嘆美逆ハーレム。まあ、元が女性向けゲームらしいので、そういうアレなんでしょう。
 新撰組と腐女子は昔からの定番の組み合わせなので(つか、みなもと太郎氏によると新撰組を再評価したのがそもそも腐女子の元祖らしい)、とやかく言うことではないんですが……う〜ん。
 どうせなら「行殺 新選組!」でもアニメ化すればいいのに。とか言ってるとマジでアニメ化されかねない昨今のアニメ業界の原作食いつぶしなので、言うのはやめとこう(って手遅れ)。


  WORKING!! #1「ワグナリアへようこそ♪小鳥遊、働く。」。北海道にあるファミレス「ワグナリア」。人手不足から新しいバイトを募集することになるが、それを任されたのはどう見ても小学生な女子高生・種島ぽぷら。友達や街頭の勧誘でも空振りで、最後の最後に必死の勧誘を行った男子高校生がようやくアルバイトに来てくれることに。
 その高校生・小鳥遊宗太はそんな経緯でワグノリアで働くことになったが、そこで働く人たちはみんな一癖も二癖もある面々ばかりで……

 ヤングガンガンで連載中のファミレスもの。変人ばかりが働いているファミレスでバイトをすることになった小鳥遊宗太だけど、彼にも実は代わった性癖が。小さい女の子や小さい動物が大好きで、そうでない女性が苦手というもの。回りからはロリコンの疑いを持たれるが、「つきあいたいとかそういうんじゃなくって、小さくてか弱いもの守ってあげたくなるようなものが好きなんです! 敢えて言えばミニコンです!」と、悪びれもせずに言うというたちの悪さ。w
 その他の面々もまったく仕事をしないヤンキー臭い店長や、楚々とした美人なのに何故か日本刀を下げているフロアリーダー、腹黒とちょっと怖い感じのキッチン担当二人組、そして極め付けは男性恐怖症で怖さのあまり目の当たりにした男性を半殺しにしてしまうウェイトレス……
 よくこんなんで営業できるなと思うけど、まあ、その他にまともな従業員もいるんでしょう。そして何故かぽぷらがこれでもかとばかりに動く動く。A-1 Pictures、アニメノチカラ枠もあるのに頑張るなぁ。今期の中ではかなり上位の期待度。


2009年04月07日(火) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 新番組いくつか2

 そういや最終回の感想で「とある魔術の禁書目録」を書くの忘れてた……まあ、いっか。(一番気になったのが、原作がさほどたまっていない「とある科学の電磁砲」アニメ化の報くらいだし)
  • 花咲ける青少年:樹なつみ原作のアニメ化。初回は原作者のインタビューも放映。って、もうそんなに昔だったのか。これまで何度かアニメ化等の話はなかったわけではないけど縁がなく、今回初めてのアニメ化で喜んでいるとか。「足下が見えていなかった若い頃だから描けた」というのは、いろいろ思わせぶり。本編は、遠藤綾が意外とクールな役を演じてて結構合ってる。
  • グインサーガ:こちらも初のアニメ化。キャラクターデザイン、作画は文句の付け所はないのだけど、なんだろう、「なんだこりゃ?」って部分も幾つか……今回のアニメ化はどの辺りまでやるつもりなんだろう?
  • 咲−Saki−:高校に入って幼なじみに麻雀部に誘われる咲。その麻雀部には昨年度中学生麻雀大会優勝者の和がいた。「家族で打ったことしかない」という咲は当然のように和に大敗するのだが、部長の久が咲が三回連続プラスマイナス0点で終了したことに気づく――ドキッ! 美少女だらけの麻雀大会。なんつーか、正直あんまりどんな話になるのか想像つかないけど、基本的にスポ根的部活ものなのかな? 牌さばきが演出過剰気味だったり、その都度解説が入って状況説明してくれたり、何気に親切。麻雀は知らないけど、しばらく見続けようかという気にはなる。
  • タユタマ-kiss on my Deity-:化け物の封印されていた塚を間違って壊してしまったら、化け物と一緒に化け物を封印していた神様が出てきたよ、そしてその神様はちっこくなって押しかけ女房になったよ、という一話。まあ、いかにもエロゲ原作な内容。元永慶太郎&上江洲誠コンビの新作なのだけど、School Daysコンビというよりは茜色に染まる坂コンビと言った方が正しそうだよなぁ、今回は。いや、School Daysでnice boat.になられても困るのですが。
 それはそうと、今日のメ〜テレ仕置人再放送は#11「流刑のかげに仕掛けあり」。仕置人中、というより、必殺シリーズ全エピソードでも屈指の好きな話なのだよなぁ。岡っ引きながらも大物の雰囲気ただよわす強烈なキャラクターを持つ悪役「鬼岩」に、二転三転しピンチに陥る仕置人たち、そして鮮やかな解決法。仕置人の真骨頂ですな。


2006年04月07日(金) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] ゼーガペイン#1ときらりんレボリューション#1

  ゼーガペイン #1「エンタングル」。ちょっと近未来の学園、たった一人で水泳部を守り立てようとするキョウはプールで見たことのない美少女と出会う。だが、彼女が何か言っているのにキョウにはまったく聞こえない。そうこうしているうちに彼女の姿自体が消えてしまった。キョウは水泳部存続のために彼女を入部させ男子部員を増やそうと画策するが、そんな能天気な計画など凌駕した事態がキョウを飲み込んでいく。
 のっけに主人公が幼馴染に頼まれての撮影風景、相手の女の子が実は男の子だったのは吹いた。
 美少女が出てきてロボットに乗らされて、そいでもって今まで現実と思っていたのと別の世界があると知らされて、というのが一話のおおまかな流れ。主人公が深刻になりすぎるとセカイ系一直線だが、主人公がバカすぎるのでそういう方向に流れてないのは安心。ってえか、適応力高いな。高すぎる。
 どうも主人公の乗るゼーガペインを擁する組織ってのが、正義のために戦ってるわけではなさそうなこともあって、主人公のバカっぷりがいい方に転がるかどうかで今後の視聴が決まるかな?

  きらりんレボリューション #1。色気よりも食い気の主人公月島きらりが、学園ではビン底メガネをかけてるけど実は美少年の男の子に一目惚れ。彼にもらったコンサートチケットを持ってコンサートに来たはいいけども、実は彼はナンバーワンアイドルで、彼に近づくためにアイドルになる決意を……
 ってのが第一話。きらりの意中の人、星司は学校ではわざとさえない格好をしていて周りはその正体に気付かない。アイドルに興味がないきらりは素顔を見てもアイドルだと気付かず、コンサート会場で気付く始末(それまでコンサートスタッフだと思ってた)。星司の相方・宙人はきらりが単なるミーハーなファンだと勘違いして牽制して、きらりの反感を買うのだけど、構図としては憧れの人と会うと喧嘩ばかりだけど気になるアイツ、という少女マンガの典型的パターン。ただ、意中の人が普段では周りからはダサイ奴と思われてる、ってのはちょっとひねってるかな? デフォルメキャラの割合が高いってのは、ちょっとたがみよしひさ作品を連想した(軽井沢シンドロームとかNERVOUS BREAKDOWNとか。作風は全然違うけど)。ただ、主人公の女の子がすごい美少女って設定になってるけど、そうは見えないのが……う〜ん。

[メモ] リモートデスクトップ

 諸事情から部屋のLAN構成が変わる可能性があるので、ちょっとリモートデスクトップの導入をテスト。VNCを導入しようとしたのだけど、公式サイトのサーバが落ちてる……仕方ないのであちこち探してネット上で公開されてたRealVNCの4.1.1をダウンロード。と思ったら、日本語が通らない!? と思ったら更に既に日本語入力対応してるものがあった。使ってみたら、ファイルサーバーとして使ったりしてるものを管理する程度の用は十分に足せそう。構内LANとか家庭内LANとかだったらこれで十分か。
 セキュリティホールとかちゃんと調べてないので、一応調べないと。

[その他] 民主党代表選

 どうやら小沢氏に決定したらしく、あちこちでその緊急特番が組まれていた。小沢氏が出てくるということはいよいよ民主党も正念場ということか。小沢氏も悪党であろうということはこの際どうでもいい。小悪党の政治家よりマシな悪党の政治家はごろごろしてる。問題は、民主党を立て直せるかどうかということだ。こればかりはお手並みを拝見するしかあるまい。これで小沢氏も失敗したら、民主は政権交代どころか党の存続も危ぶまれるだろう。成功の道筋が本当にあるかというのは、私にはよくわからない。
 と、そういう真面目な話は置いといて、民主党代表選の特番の煽りで、本日東海テレビで16:00〜放送のはずだったデジモンセイバーズが4/10に延期することに……なんで野党の代表云々ごときでそんなに特番組むんだか……ヲイラはショートでつり目が見たかったんだよ!

 いかなる悪も理不尽も世界になさそうな世界観の、癒し系作品について(特定作品の話ではないデス)。確かにそういうのって理不尽な不幸、どうしようもない負の面の存在自体を無視しているように見えて、どうしようもない偽善に見えるってのはある。数年前の自分もそうとしか見えないで嫌悪を示していたと思う。
 だけど、作者は本当にそういうのがないと思って作品を作ってるのかな? それらを排除した作品を作りたくて作ってるのかな?
 作者の人生にまで想いを馳せると、そう単純な結論は導けそうにない。だとしたら、作者はどうしてそういう作品を敢えて作ったのか。あるいは、私とかが「排除されてる」と感じる理不尽な不幸の只中にいる人は、その作品を見て自分は排除されたと感じる人ばかりなのか。そういった作品にちょっとした慰めを得る人はいないと言い切れるのか。
 あるいはその作品はむしろ深い悲しみの発露なのかもしれない。
 だから、私にはもう単純に否定も肯定も出来ない。私はどう思う、なら言える。可能性も示唆できる。だが恐らく私がある程度の妥当性をもって言えるのはそこまでだ。そこをはみ出たら、妥当性は急速に失われる。それでも言わずにはいられない、ということもあろう。しかし妥当性を失ってまで言うべき発言か、は、気をつけねばならないのだろう。

 ちょいと明日のために、いろいろ下ごしらえ。う〜ん、慣れない道具はどうも扱いづらいな……


2005年04月07日(木) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 拾い物……かも

 とか言ってはスタッフに失礼だけども、 フタコイ オルタナティブ #1。
 話はまったく意味不明。そもそもなぜ双子なのかが意味不明。元から意味不明なんだから意味不明に作ったっていいじゃん、という開き直りの下、テッテーテキに製作者の趣味を詰め込みまくった30分。舞台は前アニメ化の架空の街とは違い、二子玉川。双子だから二子玉川。なんか怪しいRIで出来てそうな双子岩とかそういう設定もなく、意味なく双子と開き直ってひたすら勢いだけの脳みそユルユルアクションの連続。頭悪すぎてすばらしい。いまどきのTVアニメでメキシカン・スタンドオフ *1 が見られるとは思いませんでしたよ。
 のっけから小学生が銃ぶっ放したりとかPRG撃ったりとか粘液浴びたりとか狙いすぎな気もするけど、ここまで徹底的に頭悪くしてれば文句はないでしょう。細かく何気にグロだし。ハンド・グレネードはあんな爆発しないとかRPGのバックブラストがないとか重箱の隅つつきは出来ますが、オタク受けするアニメ的動きの気持ちよさを優先させた確信的嘘だと思う。多分。
 メインヒロイン(?)が白鐘姉妹というのは原作側の注文なのか制作側の決定なのかはわからないが、双子たちの中で最もはっきり性格の差があるキャラクターなので意図的にせよ結果的にせよ正解。
 開き直って原作を滅多切りに料理するというスタンスは「こいこい7」に似てるかもしれないが、センスと技量と人材と思い切りの違いがはっきり出すぎてしまって比較対照にすらならない。
 第一話のクォリティが高すぎるので息切れが激しくならないかだけが不安だが、制作の UFOテーブル の過去作品を見てみるとかなり高品質を維持しているものが多いので、杞憂かもしれない。なにより、東海圏での放映が他局よりももっとも早い、というだけでうれしい。現時点の春新番組で一番ツボにはまった。確実に視聴継続。
*1: 二人以上がお互い銃を突きつけあって膠着状態に陥るシチュエーション。薬莢多めの頭悪い映画でよくあるアレ。

[アニメ] ゲッターとアクエリオン

 まずはゲッターロボについて。
 「ゲッターロボはシチュエーションによって三つの形態を使い分けるという理由があるからコンバトラーVよりも合体変形が合理的だ」と言われたことがあります。でも「それだったら最初から三体準備してた方が早くない?」と突っ込みしたら渋い顔されましたが *2
 最後のツッコミは実はわりとどうでもいい話なんですが、ゲッターロボの三態というのは明らかにゲッターチームの各キャラの引き写しで、それぞれの形態がシルエットからまったく違うのは、そういったキャラクター的なものの延長線上でデザインされているからだろう。
 それでは、同じ三機のメカの合体の組み合わせによる変形である必然性は? と言われると実は困ってしまう。ゲッターロボ號の「特殊な鋼材が云々」というのもあくまで「合理的(そう)な理由付け」に過ぎず、そういう設定にした本質的な理由ではない。
 ゲッターの特徴でもある「あからさまに無茶な合体変形システム」はこのまったく異なったシルエット(しかもプリミティブな)への変形を、同じ部品から構成しようというところに端を発しているので *3 、この部分が何故か、というのが鍵を握っていると思う。
 とか言いつつ実は決定的理由というのが思いつかないのだけど、一つには日本の子供(ならびにおっきいお友達)は「変形合体が大好きだ」(ひょっとしたら海外でもそうかもしれないが)というのはあると思う。これは無視できない大きな要因だろう。そして別の理由としては、キャラクター的にチームものの欠点の克服というのがあると思える。
 チームものというのは実は全員が満遍なく活躍するというのは難しい。リーダーがどうしても目立つ|目立たせねばならないし、また複数のロボが出てきても主役ロボは一体に決まっている。自然、リーダーや主役ロボを立てる方向に行ってしまう。ゲッターの場合もゲッター1(とかゲッタードラゴン)とか流竜馬とか、主役ロボと主人公は存在しているのだけども、状況によって頭になってチームを引っ張っていく人間が変わっていく(しかもその間他のキャラがメインにでしゃばろうにもでしゃばれない)仕組みを作り上げてしまった。システム上、シチュエーションさえまんべんなく振ってやれば自然とそれぞれメインとして各キャラを立たせられるようになっている。これは正直、設定の設計としてはものすごいと思う。
 逆に、そのためにも各ゲッターは各パイロットの引き写しでなくてはならない。そのデザイン上の必要性とのギャップの上に、あの無茶な変形が生まれたのだろう。
 それで、 アクエリオン
 今更天使かよ、とかそういうことの前に気になったのは、実は合体変形の位置づけ。発掘されたロボってことで三態に合体変形というのは「だって掘り出したらそうだったんだモン。しかたないジャン」ってことで別にいいのだけど、問題は製作者が何故三態合体変形を用いたかったか、という部分だ。
 デザインから見ると、シルエット的には男性型と女性型の差異など、若干の違いはあるけど、大幅なシルエットの差異はない(ひょっとしたら羽に当たる部分などを活用するのかもしれないけど、これは以後を見てみないとなんとも)。そもそもパイロットが定まってないので、キャラクターの引き写しではない。三つの形態を使い分ける、顕著に分かりやすい理由もない。ゲッターの設計の本質的な部分を見ないで、ただ合体変形メカを作ってみたいということとパイロット選別話にすれば多くのキャラが出せるから、という、最近のキャラ先行の流れの中で採用しただけのようにも今のところ見える。
 「(あまり無理をせず)きちんと変形できるデザイン」というのも、実はそれほど重要ではない。そういうのを求める傾向があるというのは確かなのだけど、玩具の宣伝番組ではないので、玩具のデザインといった物理的な理由というよりやはりそうしたいという欲求の問題だろう。あのデザインが悪いというわけではないけど、ゲッターのようには形からはデザインの理由がよくわからないのだ。
 ゲッターを真似、というと言葉が悪いのでリスペクトとでも言うが、そうしたいのか、あるいはまったく違う事をやりたいのか。見ていてあまり期待が抱けない理由は主にはそこだったりする。
 ちなみに合体が冗長に感じるのは「変形できるデザイン」にしてしまったので、「きちんと変形しますよ」というところを視聴者に示したいからだと思える。「(玩具的)合体変形欲求」に特化した演出とでも言うのでしょうか?
#玩具が出ないのに意味があるのかとも思えるけども。
 しかし、選考の過程で是非一人くらい発狂したり廃人になったりして欲しいよなぁ。個人的には。
*2: まったく余談だけどもTVアニメ版ゲッターロボ號では製作者もそのことが気になったのか、ゲッターを作るための特殊な鋼材が少なく三体は作れなかったので、合体変形システムにすることでそれをカバーした、ということになっている。
*3: ちなみに合体変形のデザインに悩んでいた石川賢氏に、永井豪氏があのダイナミックな変形をアドバイスしたことが石川氏のゲッター制作秘話マンガにて示されている。なにが大事か、すごくよくわかってたんだなぁ。


2004年04月07日(水) 旧暦 [n年日記]

[その他] 身につまされる

 知り合いから、「職場にこういう人がいるんだけど……」と相談を受ける。話を聞くと、自分のタイプに良く似てる。というか、相談してきた知人も、似たタイプと思って、それでアドバイスを求めてきたらしい。いくつか、個人的経験から「やってはいけないこと」などを言及する。一般企業なので、できること、できないことがあり、制限なしになんでもできるということはないのだろうけど。その話を聞いて、不謹慎だけど「まだ自分は恵まれていたのだなぁ」と思ってしまう。本当に不謹慎。

  サンテグジュペリの機体の残骸、海底より発見読売 )。サンテグジュペリというと、「星の王子さま」の作者にして、二次世界大戦時には戦闘機パイロットとして参戦、そしてある偵察任務時、二度と帰ってこなかった、ということくらいは知っている。それが撃墜によるものなのか、別の理由なのかは、わかっていなかった。結局機体の残骸からはその痕跡が見つからず、不明のまま。 ドイツのFw190Dに撃墜された という説もあるけども、それも結局のところは不明。ただ、機体はほぼ垂直に海面に叩きつけられたとのことで、撃墜説は信憑性があるかもしれない。ドイツ側パイロットもこの著名な作家を撃墜することを嫌がった、という話もあるけど。いずれにしても、「星の王子さま」の半世紀以上ぶりの無言の帰還である。

  /.JP より、 「ゲド戦記」テレビドラマ、今春よりニュージーランドで撮影開始 。前々から話は聞いていたけど、スタッフ・キャスト、製作スケジュールが本決まりということで、いよいよか、感が強い。製作の ホールマークエンターテイメント の「白雪姫」を見たことがあるけど、大胆なアレンジを加えながらも一級のファンタジー作品に仕上げていて、ひとまず安心というところか。
 ただ、ハイタカ(ゲド)役がX−MENでアイスマンを演じた ショウン・アスモア というのは、ちょっと微妙かなぁ。第一部前半の「恐れを知らぬ生意気な若造」を演じるには適役かもしれないけど、第一部後半の、魔術の闇を知ったハイタカや(なぜそうなったかは敢えて伏せるけど)、第二部のテナーを導くハイタカとしては、ちょっとどうかなと不安はある。まあ、原作の記述では「内海人らしい浅黒い肌」のハイタカが、まったくの白人というのは諸事情を考えれば仕方ないのかもしれないけど。 テナー がちょっと年行ってるのも不安。原作は十代の少女ですぜ? 第三部以降が作成されるにしても確実にキャストは一新されるだろうし(何故かわからん奴は原作を読め)、期待七分くらいで日本での放映を待ちたいと思います。
 ちなみに「 ゲド戦記 」の日本版訳者の清水真砂子さんは、うちの高校の大先輩に当たる。
P.S. ファルージャのモスクに米軍が攻撃。40人以上が死亡朝日 )。武装勢力が立てこもっていたらしく、犠牲者のどのくらいが武装勢力で、民間人がどのくらいだったかはよくわからないけど……おい、アメリカは正気か!?


2003年04月07日(月) 旧暦 [n年日記]

電光石火

 場合によっては市民を盾にとってのゲリラ戦もありうるかと思ったら、 午後二時に大統領宮殿が陥落産経新聞 )、当然のようにサダム・フセインの行方は不明だが、中心部は制圧し、今も完全制圧にむけて作戦継続中らしい。米英軍優勢は当たり前なんだけども、まさかここまで短期でけりがつきそうになるとは思わなかった。それだけ士気が落ち、民意が離れてたってことなんだろうか? それともこれって大本営発表でアメリカのスポークスマンに騙されてるとか? そうでなければ、長期化を懸念してた私の予想は外れたわけで、みっともないんだけど、良かった。でも、良かったんだけど、恥かしい(^^;。
 フセインがどこに潜伏してるのかとか、このまま素直に終戦になるのかとか、既得権を持つフランス等を向こうに回し、イラク国内の戦後処理はどうなるのかとか、国連の支持無しでもその気になった米軍の行動を抑止するものが事実上ないということが示されてしまった戦後はどうなるのかとか、不安はまだ尽きないのだけども、このまま順調に終戦に向かって欲しくはある。
 ジョジョの奇妙な冒険Part6「ストーン・オーシャン」が完結。第五部からその傾向があったもののスタンド能力の意味不明さに磨きがかかり、読者を引き離してすっ飛んでいくような危なげなところと疾走感とが混在していて、どー判断したらいいのか迷ったり、最後の「天国に至る能力」が「 タウ・ゼロ 」で「おいおい」だったりしたのだけども、このしんみりとしたラストは、なんとなくキライじゃない。 ある意味「時間循環ネタ」で龍騎のオチと似たところはあるのだけど、あちらが真司たちの一年間の戦いが神崎兄妹と共に消えた一方、こちらはエンポリオ少年は確かに「それ」があったことを覚えているわけで、生まれてから牢獄の外に出たことのなかったエンポリオが世界へと旅立つこととあいまって、こちらの方が救いがある。 目次の作者コメントによると、次回作は「スティール・ボール・ラン」だそうで、読みきりなのか、それともジョジョ第7部なのか、完全新作なのか。ところで フー・ファイターズ はどうなりやがりましたか?
  /.JP本家インタビューでなんとラリィ・ニーヴン登場 。つか、未翻訳本出してくださいませ、日本SF出版業界様。
  選挙カーがうるさく、候補者に水かけた男、逮捕産経新聞 )。いや、気持はわかるんだけどね。せめてパイとかだったら良かったのか? ブリュッセルのパイ投げ男・ Noel Godin 氏が何人いても足りないかもしれないけど。
  北朝鮮、「米国の不可侵の約束は信用できない」Yahoo! )。不可侵条約結んだ後の心配よりまず先に、不可侵条約を結べるように頑張ってください。
 ちょいと PhoenixOpenOffice を入れてみる。どちらも以前入れたときより確実に安定して、良くなっている。特に、Phoenix(nightly build)は mozilla と同じGeckoベースながら、動作が軽快。細かい使い勝手はさすがにMozillaに及んでないところはあるけども、動作の軽さを考えれば、こちらの方が確かに良いかも。うむむ。
  攻殻機動隊SAC #14の中華な女殺し屋萌え。「全自動資本主義」ってタイトル通り、悲喜劇な内容でいい。#13は、まったくの救いのなさに唖然。 アッバス・キアロスタミ著 「そして映画はつづく」 に出てきた、撮影中に出会った老婆のような目とたたずまいの少女の話を思い出した。おそらく、これはある側面現実に近いのだろうと思う。


2002年04月07日() 旧暦 [n年日記]

ひとつの指輪は全てを統べる

 ってワケで「 指輪物語 」と「 ブラックホーク・ダウン 」を見てくる。指輪が三時間ってのは知ってたけど、BHDも二時間半ってのは知らなかった。ひさびさにわりとつかれた。
 「指輪物語」、監督のピーター・ジャクソンって聞いたことあるなぁと思ったら、一部で有名な悪趣味バカホラー映画「ブレイン・デッド」の監督かぁ。見てないけど。いや、スプラッタは苦手だもの。
 感想。実にいい感じで映像化してるのではないんでしょうか? 知ってる人は少ないけど、昔、アニメ版の指輪物語ってのがあって、それはさらに無茶苦茶短くしてあるのだけど、正直三時間でも原作をフォローするには全然足りない。わりと豪快な力技も使ってるが、娯楽として考えると悪くはない。なにせ、原作、途中まで無茶苦茶退屈なんである。まず、旅立つまでが長い。旅立ってから、事件らしい事件が起こるまでが長い。なんやかやで長い。しかし、映画では「なんとなく」になっているひとつひとつの選択には、すべてそこに至るまでの経緯があり、それが丁寧に追われている。必ずしも見る必要はないのだが、原作を読んでおいたほうが腑に落ちることが多いはずである。話としては、原作の一部よりボロミアの葛藤が描かれている。細かいことは書かないけど。あと、最後のシーン、 サムは水が嫌いで船に乗るにもすごい反発をする ということを知ってると、より泣けます。パンフを見ると、二部からオリジナル要素が強くなるそうで、楽しみ半分。あと、スティンガーだけは是非「つらぬき丸」のままで行って欲しかった。2.5点。
 「ブラックホーク・ダウン」。原作のことも書いたし、あらすじはパス。大筋は原作に沿っている。映像も激しい戦闘が実際にどのようなものだったのかをうかがわせる戦闘描写が全編にわたり繰り広げられる。その描写に容赦はない。が、ひとつ不満なことがある。戦闘描写はタフなのだが、その背景となる情勢の描写はとたんに娯楽戦争映画のそれになってしまっているのだ。それはいたしかたない面はあるが、しかしソマリア側の事情が大きく削られているせいで、戦争賞賛的な内容に見られかねない。たしかに危機的状況に陥った際のレンジャーやデルタフォースの行動は感動を覚えるが、しかし無闇に彼らを賞賛することもためらわれる。というのも、そもそもの状況が深く複雑な部族間の抗争に根ざすソマリアの問題を、アメリカが(おおむね)無邪気な善意で、牛刀で快刀乱麻を断つ解決をしようとしたところにかなりの無茶があるのだ。映画ではアイディドが悪の首魁であり、米軍はそれを倒す正義の味方的に書かれているところもあるが、それはそうではない。原作自体に、こう書かれている。
ソマリアは、そういう地域の人々がいまのような状態にあるのは、彼らに大きな責任があることを教えてくれた。憎悪と殺し合いがつづくのは、彼らがそう望むからだ。あるいは、彼らが、それをやめようと思うほどには、平和を望んでいないからだ(早川書房「ブラックホーク・ダウン アメリカ最強特殊部隊の戦闘記録」(下) マーク・ボラン著・伏見威蕃訳 P283 13-16行目)
 そして、責任は現地民のみでなく、それを認識せずに武力で平和を押し付けられると思ったアメリカにもある。その前段階での責任をさておくとしても。無論、末端の兵士に政治的判断の責任が強くあるわけではない(一アメリカ国民として以上にはない)。だが、彼らは行動を選択した。結果のともなわぬ行動はない。彼らは勇敢で立派だった。だが、その出発点と結果とを考えると、素直に賞賛はできないのだ。1.5点。


2001年04月07日() 旧暦 [n年日記]

大須に画廊

 なんかオタク街化の一途を辿り、危機感が募る名古屋市中区大須商店街ですが、またもう一つそれ系の店が…
 「アートスクエア」という店なのですが、「画廊」なのです。画廊の何処がオタクやねん、と言うかもしれませんが、扱ってる商品がすごい。天野喜孝をはじめ、末弥純、ひろき真冬、いのまたむつみ等々の複製原画等なのです。なんつーか、オタク向けかと言われると完全に首を肯き難いものはあるのですが、しかし一般向けかといわれるとそれもまた…天野さん以外の知名度はそれほどはなかろうて。実力云々は全く関係無く。っつーか、末弥さんとかひろきさんとかの絵は大好きなので思わず堪能してしまいました。くそう、悪いかよう!
 ま、今やってる特集でソレ系は終わりって可能性もありますけどね。

追記

 上の件、姉から指摘がありましたが、ええ、その通りです。実にそれっぽいです。かなりキャッチセールスの臭いがします。以前展覧会にかこつけた販売会にうっかり行ってヒドイ目にあった事があるのですが、それとそっくり。
 ただ、店舗を構えてしまってるので、そこまで問題になるような強引な商法というのは取るかわかりませんが、この不況の御時世にわざわざ絵を売ろうなんてんですから、まああまり信用はしない方が良いでしょう。ってわけで行くなら行く際には「あまり裕福そうな格好はしない」「人が出る日曜・休日に行って店員が自分に向かってくるプライオリティを下げる」などするとじっくり内部が鑑賞できます。うっかり行ってバカ高い買物をせざるを得ないなんてことにならないよう。
 「絵を見たい」というだけでしたら名古屋美術館のルノアール展に行くのが安全でしょうね。