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2003年05月02日(金) 旧暦 [n年日記]

こりゃあ悲しくなるかも

  米国amazon から届いた NINJA SCROLL を受け取ってくる。今見始めたところだけど、確かにこれは今WOWOWでやってる新作と比べたらあかんわなぁ。一番分かりやすい絵的に言えば、陰影の使い方が全然違う。また、雰囲気も山風により近い(つか、山風ネタ多いし)。いきなり「八人衆」とか言ってるし。絵柄は古臭いところはあるけど、出来は全然いい。無論、TVサイズとの違いがあるんで簡単な比較は出来ないけど、これはテレビ版が悲しくなってくるよなぁ。オリジナルはきちんと(インチキ)時代劇だし。インチキ時代劇マンセー。しかし、これだけ見た山田風太郎を知らない外人さん、なんで「Ninja Scroll」なのかさっぱりわからんだろうなぁ。
  ヨルダンで手荷物が爆発した毎日新聞カメラマン、逮捕産経 )。みやげに拾った不発弾を荷物に入れていたそうで……アホですか? としか言いようがないですわな。釣鐘型の物体が転がっていて、不発弾だから作動しないと思ったって、いまだに国内でも太平洋戦争時の不発弾が見つかっては大騒ぎするのはなんだと思ってたんでしょうか? 日本人の戦争観、兵器の知識なんて、こんなものなのね、と思ってしまう。これが日本人が理由もわからぬ反戦姿勢を煽り、戦争に関するものを遠ざけた結果だと思うと、亡くなったり負傷したヨルダンの空港職員に大変申し訳なく思う。
  将来の希望、男児が「学者・博士」が一位に朝日 )。いや、なんつーか、そういう界隈の人間から言っておきますが、正直、ヤメトケ? 「博士」なんて言えば聞こえはいいけど、一つ間違えば何時野垂れ死にするか知れない世界ですから。それは昨今はサラリーマンでも同じっちゃ同じかもしれないけど、一昔前にこの手のアンケートで「マンガ家」と出ていたのと似ている気もする。まあ、こう言ってもなる奴はなるだろうので、まあ、そういうことで。
  米大統領のイラク終戦演説産経 )。これでひとつの区切りではある。が、これが特になにかを意味するかと言えば、象徴以外のなにかではない。米国は本当に中東構造の再編を狙っているのだろうか? 第二幕はすでにはじまっている。
  攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX#15 は……「機械たちの時間」って、神林長平かい!  16 じゃタチコマがドナドナを歌ってるし。全国の攻殻ファンの家庭のお子様のアイドル・タチコマ(フチコマ)を研究所送りなんて、許されませんことよ?
  散弾銃で女性二人心中朝日 )。うーん、日本で女性が死ぬ死に方とは思えない……しかも頭とは。この光景を目撃し、残されたご子息の心中や如何。
  筋萎縮性側索硬化症の原因が特定読売 )。ダイニンって、細胞内輸送に必須な重要な蛋白なんですが……それが異常でもある程度は大丈夫だということの方が逆にびっくり。世間一般的には、これが治療にどうつながるかだとは思いますが。
 昨日は日帰りで東京へ。いつの間にかボスはちゃっかり宿を取ってました。つか、宿を取らなきゃいけないかもしれないなら先に言って欲しかった……結局、ぎりぎり間に合って当日中に名古屋に戻ってきましたが、却って疲れる……結局時間がギリギリすぎて、晩メシ食う時間すらなかったし。トホホ。


2003年05月04日() 旧暦 [n年日記]

休肝日

 ここんところ飲んでばっかで、今日は飲んでるときにさすがに肝臓がつらくなって途中でノンアルコールに切り替えた。うーん、ちっとは肝臓休ませないとなぁ。人間の身体で肝細胞はかなり稼働率の高い細胞らしいし。
 関東から来た友達とかと、とまりがけで騒ぐ。友、遠方から来たる、また楽しからずや、である。しかし、話した話・聞いた話の9割方がネットにゃ書けない話ってのがなんなんだかなぁ……
  仮面ライダーファイズ 。それぞれラッキークローバーにより川へと叩き落された巧と木場を探す啓太郎、結花、海堂。しかし、啓太郎は木場を、結花、海堂は巧を見つける。自身の中の化け物を自覚し、人間を愛せるようになりたい、と巧に献身の介護をする結花。しかし、巧を連れ込んだ廃工場で襲ってきた人間をオルフェノクになって始末したところを、気がついた巧に見られてしまう。まぎれもなく目の前で人間を襲ったオルフェノクなのだが、同時にそれは巧を助けるためでもあった。オルフェノクの中で人間らしさを失ってない奴がいたとしたら? と巧は悩む。一方、引き続き巧を探す啓太郎に木場の介護を託された雅人。しかし、その態度はあからさまにいつもと違っていた。
 オルフェノクを倒すことに疑問を感じ始めた巧といよいよ本性をあらわしだした雅人。雅人はなんの目的で巧たちに近づいたのかとか、カイザ=雅人に襲われ絶体絶命の結花を助け、仲間達から不信感を持たれた巧がどうなるのかとか、きちんとドラマが展開されてるのが嬉しい。巧は口下手なだけに、どんどん誤解されていくのがもどかしいってのは、作り手側の掌中で転がされてるんだろうなぁ。オルフェノクグループの精神的支柱である木場にも次回オルフェノクであることの因果がやってくるらしく、7・8話から久しぶりの山場かもしれない。
  毎日新聞記者助手の子供、「釣鐘型の物体」をおもちゃに産経 )。解体チームにより爆破処理され、被害者は出なかったらしいが、もしひとつ間違っていたらと思うとぞっとする。実はこういう「お土産」は 他の新聞社の記者たちもやっているらしいYahoo! )。まあ、そういうものなのかもしれんがなぁ……う〜む。
  音楽交換ソフトに対し、PCを強制停止させるソフトを音楽業界が開発中京都新聞 )。こないだ、ファイル交換ソフト自体は合法(それによる不特定多数への公開は当然違法)っつー判例ができたばっかなんだが……どう考えてもPC強制停止ソフトの方が問題だろう。一種のテロじゃないのかな、これは。
  ブードゥーを正式宗教に認定MSN )。ブードゥーって言うと「ゾンビ」とかのイメージばかりが強いけども、一般レベルにおいては土着宗教と結びついたキリスト教の一派である、と言われている。同時に秘密結社との結びつきも言われており、そこらへんがどうクリアされたのかな、というのが気になる。
  ゼルダの伝説シリーズ、米国でベストゲームに選ばれるYahoo! )。良質なゲームを長期に渡りリリースしてきたのが、認められたのだろう。素直にお祝いを言いたい。個人的に最近気になってるゲームは ポスタル2 なんですが。「 お使いをして家に帰ってくるだけ。平和なゲームです。 」って、どう見ても嘘じゃ!(笑) アメリカでは当然のごとく発売禁止らしい。ドーナッツを道にばらまくと警官がそれを拾って食べるらしい。やはり警官の主食はドーナッツだったのか。


2003年05月06日(火) 旧暦 [n年日記]

間違ってないが正しくもない

 世の中、間違ってはいないが、正しくもない、ということがいくらでもある。すべては正しい・間違ってるの二元論で単純評価できない、ということでもある。自分のなすことが正しいかどうかを知るのはとてもむずかしい。
 って、だからって言って これじゃ全然研究内容紹介になってへんわい!(笑)北国新聞 ) なんで今こんな記事が? と思うけど、別になにかきっかけがあった様子でなく、単に子供の日だからっぽい。つか、これじゃ狩野先生の研究内容、全然わからんだろう……
 OURsに掲載されていた磯本つよし「トモエの駐在日誌」で(目次にないってことは代理原稿なんだろうけど……誰のだろう?)、「自然の甘味には勝てません」という最後のページの柱がちょっと引っかかったり。いや、マンガとしては、別にこれで構わないんだけど、いちごとかの果物とか、野菜とか、穀物とか、人間が手を加え、おいしく作り上げたもので、「自然の甘味にはかなわない」というものではない。人間はそうやって、自分たちが暮らしよいように、周りの生き物を調整し、生きてきた。これは昨今のブラックバスの問題にも通じると思う。人間は「他の生き物のために」とか、「自然全体のために」と言うほど立派ではないし、神様みたいな存在でもないと思う。結局、もし人間による自然調整を否定するなら、極論すれば野性の稲や麦を改良し、羊を自分達の都合の良いように作り変え、狼を犬に飼いならし、森を拓き、田畑を作った人間の営み自身を否定することになりかねない。そうでないなら、残るのは人間同士の権益の争いだけだと思う。植物だって自分達の都合の良いように地球を改造した、と言えなくもない。バスがどうかってのは正直わからないが、自然に手を加えること自体が悪であるように考えるのは、根本的な間違いではないかと思うのだが。
 あ、これはマンガの柱のキャプションから連想しただけのことで、マンガそのものの感想とは関係ないのであしからず。
  オーストラリアへのヘロイン密輸、北朝鮮は潔白を主張産経 )。白々しい。乗っていた労働党幹部はあっさりとかげのしっぽですなぁ。
  NASA局長「一年後にシャトル打上げ再開」産経 )。うーん、再開するのはいいんだけど、滞在期間も短い(そりゃISSはあるんだけど)、異常発生時の安全係数が小さい、といった点は、ちっとは見直されるのかねえ?
  「山の老人」が崩壊産経 )。暗殺教団のことかと思ったじゃないか。
  「核で威嚇」と反米デモ、東京を出発Yahoo! )。?????? 因果関係が間違ってるぞ。アメリカが核で脅したから北朝鮮が核武装をしたんじゃない。北朝鮮が核をちらつかせてるから、アメリカが軍事力行使の可能性も言及してるんだが。それと、日本がアメリカに追従してるのは本当に核のせいだと信じてるのか? 頭のユルイ人たちの大行進か。ある意味見てみたくはある。


2003年05月07日(水) 旧暦 [n年日記]

調子の良い日

 学生実習で、いつも手間取る電極挿しが二分で終了。しかも、3時間くらいたってもずーっと絶好調。いつもこう上手くいくならいいのだけどねえ。
 28日に実ははじめて存在を知ったたまちゃんを想う会の本体、パナウェーヴ。一体なんでそんなに騒がれているのかがイマイチわからない。教義の面白さはもう十分にわかったから、危険ならその危険性を示す報道をして欲しいものだが、所詮は日本のマスコミにとってはパナウェーヴもたまちゃん並なんでしょうなぁ。しかし、「スカラー波っていったなんやねん」と思っていたら一部で知られているニコラ・テスラのとんでも理論「テスラ波」からの派生らしい。ニコラ・テスラは現在普通に使われている交流の基盤を作り、磁力線の強度を示す単位「テスラ」の名の元になった偉大な発明家だが、同時に荒木飛呂彦原作「奇人変人伝」で取り上げられたように、とてつもない奇人でもあった。そう考えると、なかなか楽しくはある。つか、電磁気学くらいちゃんと勉強しろよう。
  イラクで放射性物質と知らずに略奪、大規模被曝の可能性朝日 )。イエローケーキですか。しかも飲料水の貯蔵用ですか。なんつーか、これは、さすがに……
  中国の潜水艦事故、バルブが開かず酸素不足が原因?産経 ) 潜水艦事故の恐怖はさまざまなノンフィクションでも描かれており、これも単純なミスとは言え、痛ましい事故には間違いない。
  野原にハリポタの新作が?産経 ) なんでも作者の収入はエリザベス女王を超えたそうで、そういうこともあるだろう、と思う。けど、そんなに売れるものかなぁ? ワシとしてはゲド戦記短編集の邦訳を早く流出させて欲しい。
  韓国から漂流してきたゴミを、韓国学生がボランティアで掃除読売九州版 )。ありがとうありがとう。でもできれば最初から流さないでね。(^^;
  週刊アクション で、バロン吉元氏の新連載「三面大黒天」が始まっていた。まあ、いつものバロン氏のノリです。ハイ。あいかわらずよくわからん雑誌だ。らしいと言えばらしいけど。
  コミックフラッパー では、工藤かずや原作SHINYA作画「THE EDGE 新選組」が連載開始。若干のツッコミどころはないではないけど、作劇的嘘の範囲内で、新選組マンガではなかなか悪くはない。隊士ごとの連作方式でいくらしい。ちと様子見。他には先月から始まった小原慎司氏の「二十面相の娘」とか、新人の谷澤史紀氏「すいむ。」とか。ニーズとしてはビミョーな位置ながら、雑誌の方向性はかなり確立したように思える。多分売上もビミョーなんだろうけど。ベテランの和田慎二氏、新谷かおる氏の連載が、個人的にわりとどうでもいいのが意外。やはり面白そうな新人さんが出てくる雑誌が一番ドキドキする。


2003年05月08日(木) 旧暦 [n年日記]

梯子はずし

 今朝 セガ、サミーとの合併白紙Yahoo! )というニュースが流れたと思ったら、その日の午後には ナムコ、セガへの合併提案撤回日経 )。あまりにどっちつかずなセガの態度にナムコがしびれを切らせたってのが正しいのだろうなぁ。「セガに吸収される形でも良い」とまで言っており、ナムコ側としてはこの交渉に期すところがあるのだろう。セガ・サミーの合併提案はCSKがらみで進んだものの、商習慣や業務形態がまったく違う二社の合併のメリットを疑問視する向きも多く、合併発表直後はサミーの株価が下がったくらい。まあ、サミー自体は順調みたいだからなぁ。バンダイとの合併話のときから、合併話はセガにとって鬼門だなぁ。こういった大鉈振るいのセンスがないような気がする。あたしゃセガスキーじゃないので笑いながら生暖かく見守らさせていただきますが。
  ビール酵母に肥満防止の効果毎日 )。「この世で最も尊敬する人物はビールの発明者」とのたまう某氏には朗報? つか、ビール粕って牛を育てるときに食わせてなかったっけ? それ以前に、多分ビールだけ飲んでてもビール腹になるだけだよなぁ。
 関係ないが、昔「まんがはじめて物語」で、「ドイツが発明した偉大なものが三つある! それは、金と、ビールと、戦争だ!」って台詞があったのを思い出した。あれって元ネタがあるんかいの〜?
  イラクとアルカイダに対し同時テロの賠償一億ドル読売 )。オイオイオイオイ、百万歩譲ってアルカイダの賠償はアリとしてもだ、なしてイラクにも支払い請求が? っつーか、国外の相手に国内法で命令ができると信じているあたり、相変わらずオレサマ国家だなぁ。>米国 象徴的な意味だということなのかもしれませんが……まあ、それとてもあまりアテになりませんけどね。
  5/7の北朝鮮拉致抗議集会のレポート 。5千人の会場に2万もの人が集まったらしい。参加者は拉致被害者及び被害者家族会、石原都知事、石破防衛長官、安部官房副長官、元工作員安明進と、本当にオールスターキャストって感じである。レポートを見るに、実情を世間にアピールするというよりそれ自体が世間へのアピール行動であるようだが、世間の感心がそれだけ高いということの裏返しでもある。でもレポートで書かれてるように安元工作員には、もう少し、別の言葉も期待してしまうがなぁ……なにせ、直接手を下した加害者の一人でもあるのだから。それを言ったら他の参加者、特に政治家は票稼ぎの一環だろうと言われればそういう面はもちろんあるだろうけど、それにしたって(リップサービスであっても)安部官房副長官の「日本政府は国民を見捨てない」という言葉は、ちと感動はする。いや、政府ってのは基本的にそうでなきゃいけないんだけどね。各マスコミにこの集会は取り上げられたらしいが、筑紫哲也氏のNews23ではわざとらしいくらい無視だったらしい。TBSの取材は来ていたらしいし、他の時間枠ではニュースを流してたらしいのだけど……
  日本語のルーツは高句麗語と、米言語学者朝鮮日報 )。……ま た ジ ャ レ ド か ! ジャレド・ダイヤモンド氏と言うと「鉄・病原菌・銃」の著者だけども、同時に日本文化を朝鮮半島ルーツに結び付けた「?」説を結構提唱している。人種的に韓国人は日本人のルーツ、とか。だから、遺伝子解析で別に日本人は特に半島由来ってわけじゃないってわかってるんだって。それ以前に稲作文化は朝鮮半島経由で伝播してないっつーの。学者ならそれくらい調べとけや、ゴルァ! つか、ベルウッド博士は知らんが、ジャレド博士は言語学者と違うだろう。「鉄・病原菌・銃」では地政学が支配的であるという論理展開っぽいので、多分、地政学的に日本のルーツが朝鮮半島でないと困るんだろうなぁ。あと、今の韓国・朝鮮と高句麗はルーツ的にまったく別です。
 週刊チャンピオンの山本賢二「カオシックルーン」が最近ちと面白いかも。タイプ的には泥臭い作風のマンガ家さんなんだけど、この泥臭さが、なんていうか、もう。てか、今まで気付かなかったが ブロッコリとの共同企画だったのか
  Mozilla 1.3.1と1.4bが同時にリリース。1.3.1はMac OS Xへの対応くらいということで、スルー。1.4bは一応入れてみる。Preferenceで設定できる項目は増えてるっぽい。しかし、Firebirdと比べると、やはり軽さが……まあ、しばらく使い比べてみよう。


2003年05月09日(金) 旧暦 [n年日記]

パトラッシュ、もう眠いよ

  「フランダースの犬」のアントワープにネロとパトラッシュの記念碑がお目見えzakzak )。地元では「まったく」知られていなかったという原作童話だが、日本人観光客からの問い合わせが多かったので観光客目当てに立てたらしい。肝心の記念碑は写真がないのでわからないけど、ネロ少年とパトラッシュの像は こちら に掲載されている。至極近年にアニメがベルギーで放映されるまで、なんでこんな田舎町に日本人観光客がたくさん来るのか、地元の人はさっぱりわからなかったそうな。そういうものか。ちなみに原作のパトラッシュはセントバーナードではありません。(ので、像は正しい)
  ハリー・ポッター新刊盗んだ少年四人逮捕毎日 )。お前らそんなもの盗むならもうちっとマシなもの盗めと小一時間(略)。
 ハリー・ポッターと言うと今週の 宇宙のステルヴィア がハリポタ風味でイヤーン。まあ、この後落とし穴がありそうだからハリポタよりはいいんだけど、製作者には猛省を促したいところである。ツインテールロリ娘出せばいいってモンじゃないぞ! つか、栢山晶の出番増やせや、ゴルァ!
  ニフティ社長、「効率悪いから街頭でモデムは配らない」日経BT )。いや、それはそうなんですけどね。それをあてつけのように言うかな、大人気ない(お前が言うな>ワシ)。
 その当のあてつけられたYahoo!BBは ソフトバンクに1000億円の赤字をもたらしたYahoo! )。まあ本来は 共同通信 のニュースなんだけど、Yahoo!で取り上げてるってあたりがギャグってことで……
 先週末名古屋を訪問した某氏には「破綻するのが目に見えてて、そのときのゴタゴタに巻き込まれるのが面倒だから」と言ったのだけど、それにプラスして「過剰なインフレ競争に手を貸したくない」というのがあったりする。そりゃ、最初の頃はADSLの低価格化という観点でわりかし貢献はあったと思いますけどね。まあ、 ヤフーモデム配りバイト潜入レポ とか読んでると、「イカにもヤバイ」という空気ぷんぷんですから。低価格は消費者として歓迎ですが、行き過ぎた低価格は業界の破綻を招きますからねえ。ってか、新キャンペーン(予定)の「15の0円」はあからさまにあかんだろう……
  Longhornは2005年にお目見えZDNET )だそうなのだけど、 UIのデモPC WATCH )を見るに、確かにすごいのだけど、技術力と便利さが正比例してない印象を受ける。どっちかと言うとA*(1-e^(-x))って感じ?(ワケわかんねーよ) どちらかといえば Lindows を遊びで入れようかという気になるけども……
 XPもSP2で 二人同時使用可能にZDNET )って言ってるけども、今だって色々すれば不可能じゃないし。
  ストリッパーと間違えられた警官、剥かれるCNN )。脱ぐときのBGMは You Can Leave Your Hat On (要RealPlayer)でな! 意味がわからんヤツァ フルモンティ を見ろ! 最低五回はな!
  M5打上げ成功朝日 )。小惑星の資料を採取することが最大の目的である今計画、 野尻ボード によれば「完璧な打上げ」だったそうで、なんつーか、ここんとこ技術的には日本の宇宙開発は順風で嬉しい限りである。独自の開発を進めて、有人宇宙飛行を可能にしてくれればこっちの商売にもありがたいのだけど。
  印鑑の万能性、見直しの動き朝日 )。印鑑によるトラブルで「印鑑万能社会」である日本もいい加減法律の見直しが必要な気もするけど、「太陽がいっぱい」(リメイクの「リプリー」は見ていない)のアレのシーンとか見ると、サインも万能か? とか思ってしまうのだけど。
  マスクの代わりにブラジャーでSARS対策CNN )。あのー、形以外全然似てるところがないんですけど? ってか、変態仮面ですか?
 「丸」と「東映ヒーローMAX」を読み読み。無茶苦茶な組み合わせだな、我ながら。「丸」は、まあ中東、北朝鮮関連に関しては妥当な話だが、果たしてどれだけが本当のことだろうか、とうがってしまう自分もいる。「東映ヒーローMAX」は、相変わらず白倉Pのインタビューが面白い。とりあえず木場→啓太郎はやめましょうぜ。それは置いといても、本当にラッキークローバーがハカイダー四人衆だったとは……ううむ。


2003年05月11日() 旧暦 [n年日記]

逆境カレイドスター

 「退団じゃ!」「このオーナー室に、伝説の大技を飾ってみたいとは思いませんか!?」「来た! 来た来た来た! これが逆境だ!」
 世間様では「ガラスの仮面」とよく対比されている カレイドスター ですが、ワタクシ的にはむしろ「 逆境ナイン ( 復刊ドットコム )」と比較したい。大昔の大映ドラマ的に「イジメイジメ」で責めるのではなく、行き当たりばったりに逆境を与え、行き当たりばったりの展開をしてほしい今日この頃。行き当たりばったりすぎて「無謀キャプテン」になったら目も当てられませんが。
 自分で入団させたくせに急に冷たく当たるオーナーも、勝手に持ち場に穴を空けるというミス以前の大ポカをやらかしてもすぐ復帰が認められるのも、「それはそれ、これはこれ!」「心に棚を持て !」など、島本台詞で無理矢理納得させてもらいたいものです。ってか、後者は逆境ナインじゃなかった。
 よくありがちな「強引で無理解な親によって強硬に反対される」ではなくって、実の親子でないばかりに本気でぶつかり合うことをためらい、本当に大事なところですれ違うというのは良かったです。ちと、オーナーとかの対応が甘いかにゃー、ってあたりが、今後ご都合主義にならなきゃいいんだけども。
  ファイズ は、いよいよカイザの中の人、草加雅人が本性を発揮し始める。本性を隠した友人(or同居者)に、策略にはめられてだんだん自分の居場所を奪われていく、ってのは、ある意味定番なのだけど、草加のキャラが本当に憎々しくていいなぁ。「お前は自分のことを『悪』とすら思っていない『最悪』だっ!」みたいな感じで。対照的に巧は啓太郎の思い人、長田がオルフェノクであると知るが故に、啓太郎に「彼女のことは諦めろ」と言うが、理由を言うわけにもいかず、優しさから出た言葉なのにどんどん誤解されていく。オルフェノク自身も人間の心を持つがゆえに怪物と人間の間で思い悩む姿を見た巧は、オルフェノクと戦うことができなくなってしまったこともあって釈明すらできない。でも、次回予告で「戦うことが罪なら、俺が背負ってやる!」と、実にワタクシ好みの台詞。どうでもいいが、オートバジンとサイドバッシャー、いいなぁ。(とくにバトルモード)
 昨日、古巣の研究室の新歓コンパに呼ばれていく。まあ、呼ばれるうちが花だしねえ。
 久々に会った、今年度から新社会人のN口君(かなり一般人)に「お薦めのマンガは?」と聞かれる。あたしゃマンガってのはかなり時代性のものだと思ってる節があるので、過去の作品よりはむしろ今連載中の作品を推したいと、連載中のものを重点的に名前を挙げた。そのとき名前を挙げたものを、思い出せる限り列挙する。「 ホーリーランド 」、 「 バジリスク〜甲賀忍法帖 」、 「 銀牙伝説ウィード 」、「 アフター0 Neo」。名前を挙げたのはこのくらいだったかなぁ。もう少し、普通のサラリーマン向けとか、オタク向けとか、傾向がはっきりしてれば、もう少し、勧められるものも増えるのだけど。
 本と言うと、飲みの前に拉致被害者である蓮池薫さんのお兄さん蓮池透さんの、拉致から帰国までの活動を描いた「 奪還 引き裂かれた二十四年 」を読む。売上が家族会の活動の足しになれば……とのせめてもの気持もある。家族会の中でも、横田さん夫妻と並んでもっともマスコミへの露出が多い蓮池さんだが、押さえ気味ながらも日本政府やマスコミに対する不信感をコメントにもにじませている。これまでの活動の記録を見ると、マスコミと政治家への嘆願と無関心による裏切りの繰り返しで、これでは日本の政治家とマスコミへの根強い不信感も納得できようというものだ。本にかかっている帯の言葉「私たちは、二つの国と闘わねばならなかった」というのは、一つは当然北朝鮮、もう一つは日本そのものであることは明白だ。あまりに事勿れ主義で、北朝鮮寄りな日本の外務省や政治家たちの姿は、わかってはいても愕然とする。当然、政治とは複雑で、いろいろな利害がからまり、単純明快な行動を行うことは難しいことはわかってはいる。しかし、これはそれ以前の問題である。ひとます、帰国した五人の帰国ですらも、それを狙ってやったものではなく、北朝鮮がたまたま出してきたカードで、それが運良く五人の帰国に結びついたというのにすぎない。いったいこの国はなんなのか、いったい誰のための国なのか、深い怒りと絶望が込められている。拉致問題は現在進行形の問題なのだ、と思い知る。どうしてこの国へ今更「米をいくら送る」とかいうことを議論せねばならないのか、と強く思う。いや、してはならない、ということではない。が、国民の主権や安全の危機まで無視して、そこまでする理由や、具体的な外交戦略があるのなら、「アメとムチ」などという曖昧な言葉でなく、きちんと論理立てて説明しては欲しい。。薫さんが帰国された際、薫さんの頬を叩いて「今まで何をしてやがったんだ」と言いながら涙を流した薫さん、透さんの祖母は、曾孫に会うこともなく、先日亡くなられた。ご冥福をお祈りしたい。と、同時に今は時流に乗っているこの問題も、単に時の話題のこととすませず、風化させてはいけないと強く思う。


2003年05月13日(火) 旧暦 [n年日記]

盧武鉉の すごい 広告

 政権交代後初の訪米・米大統領に謁見した盧武鉉韓国大統領(30分なので会談と言えるようなものではない)だけども、反米を売りにしてたわりに訪米に際しNew York Timesに 米韓友好を強調する一面広告を掲載読売 )するなど、アピールに余念がない。で、その 広告 ( 朝鮮日報 )。が、そのNew York Timesのコラムに、過去反米的発言を繰り返していた盧武鉉大統領に対してかなり辛らつなコメントが掲載された。それも4000万円の掲載料をかけた広告を載せたのにあわせてである。なんつーか、New York Timesもやるなぁ……
 ところで日本語では韓国語発音に準じて「ノ・ムヒョン」と読むのに、どうして英語表記は「Roh」なんでしょうか? 日本も別に「ろぶげん」でいいじゃん。
 もっとも日本もあまりどうこう言えてる状況でなく、今度行われる日米首脳会談(こっちは会談。しかもクロフォードの大統領私邸へ招くという、かなり日本を重要視してることを誇示してのもの) 北朝鮮への段階的経済制裁を含めた北朝鮮への核放棄圧力を事前調整で確認産経 )しているのにもかかわらず、 川口外相は「現在は経済制裁はない」と発言共同 )している。おそらくはチャイナスクールやらなんやらの意向があるのだろうけど、いい加減、外務省はなんとかした方がいいのではないかと思えてはくるなぁ。もっともアメリカに追従だけがいいかというとそうでもなく、油断してると日本も都合のいいようにクルクル回されるので、自国の立場はきっちりさせておかなきゃいけないんだけどねえ。
  スピルバーグ、「バターン死の行軍」を映画化zakzak )。「バターン死の行軍」というのは、ルソンのバターン半島にて捕虜にされた米兵および民間人8万人近くが、炎天下の中93kmの徒歩での移動を強制され、多数の死者が出たという話なのだけど、実は、別に日本軍は虐待するために捕虜を歩かせていたわけではなく、決定的に移動車両が不足していたので、歩く以外の移動手段がなかっただけの話なんですが……しかも、当然ほとんどの日本兵も歩いて移動してるんですが。わらわらと思っていもいなかったほど多数の敵兵が投降してきて、しかもマラリアにかかった奴もたくさんいる、でも車も医薬品もない。そんな状況下で、他にどうしろってんでしょうかねえ……もっとも悪名高き辻参謀とか関わっているようなので、あながち嘘ばっかとは思えませんが。それでも、かつて「太陽の帝国」を撮った監督とは思えないなぁ。それ以前に、バターンにそんなに見所があるとは思えないのだけど……
 そのカウンターアタックってわけじゃないけども、かのチャールズ・リンドバーグの太平洋戦争参戦紀の 孤高の鷲 を注文。米軍の日本兵に対する虐殺、虐待がかなり赤裸々に描かれているらしい。戦争ってのはそんなもんではある。
 追加: 世界史ジョークスレで朝日の天声人語が笑いものに 。そりゃ、なるよなぁ。国際情勢にうといのはどっちだ。それに対元寇も行き当たりばったりで迎撃したわけじゃないぞ。この論旨だと、「有事法制を整え、現代の元寇に備えましょう」としか読めない。ちょうどかつての元と同じように(レベルは数段落ちるが)「攻めるぞ、攻めるぞ」と言ってる国が近くにいるしなぁ。ん? 実は朝日はそれを狙ってる?(それはない)


2003年05月15日(木) 旧暦 [n年日記]

Easy Man

 連続して(日付は連続してないが)半島ネタってのもどうかとも思ったけど、訪米といい今なかなかにホットなネタなので。
 盧武鉉大統領のブッシュJrとの会談(面会時間は15分から45分まで、色々報道が錯綜してますが)も終わって、記者会見でブッシュ大統領に“easy man to talk to"と評されたわけですが、これってなかなか微妙な表現だよなぁ。「談義がしやすい男」と言うと人柄がよく気さく、と取れなくもないけど、二人っきりの談話はわずか5分という話で、それで談義もへったくれもないような。盧武鉉としてはこれを外交得点にせざるをえないのだけど、「北朝鮮問題の平和的解決を目指す」ととってつけたような合意はしたものの、むこう50年の米軍駐在(しかも、日本のように建前上軍隊を持たない国ではなく、きちんと自国の軍隊を持ってる国として、である)を口にしてしまい、あと50年も北朝鮮が持つわけもなく、それって対中国戦略をにらんだアメリカの対アジア政策の踏み石にされてるってことだよ? と思うも、まあ、言っても仕方ないだろうなぁ、と思ったり。まあ、日本も人様のこと言えるほどアレではないですからなぁ。韓国よりは重要視されてるみたいですが。
 夕べテレビ東京系列で 横田夫妻の拉致被害者救済活動手記のドラマ をやっていた。正直、ドラマとしての出来はさしてよろしくない。が、メインキャストが横田夫妻役の加藤剛、竹下景子をはじめとして、風間杜夫、高松英郎、長門裕之、南田洋子、などなど、かなりの実力派俳優であるがため、原作のエピソードのつなぎあわせにすぎないにもかかわらず、その現実の重みが伝わる良い「番組」には仕上がっていたと思う。拉致被害者家族会は、ドラマには描かれなかったが朝鮮総連や社民党(旧社会党)などの妨害などに苦しめられているが、その点は敢えて描かれなかった。それは、まだ継続中の問題である以上、逆に省いてよかったと思う。無闇に煽る姿勢は、扇動ととられかねないだろう。これで興味を持った人が、少しでもこの問題に注意を向けてくれれば、と思う。テレビのワイドショーレベルでなく。
 私の友人は、「この時期にこれを取り上げるのはわざとらしい」というようなことを言った。無論、今この時期にドラマを放映するのは意図的ではあるだろう。しかし、悲しいかな意図的でないマスコミの報道などないし、このかなりの追い風の状況になって、やっとこういったドラマ化などが可能になったのだとも言える。どう捉えるのも個々人次第だが、「わざとらしい」で済ませるのなら、他の全ての情報に対しそう言うべきだろう。「慎重に平和裏にことにあたらねばならない」というのは正論だしその通りだけども、ドラマで出てくるのは「慎重に平和裏にことにあたらねばならない」という言葉に、四半世紀苦しめられ続けた人たちである。もし同じ言葉を言うのであれば、そのことを踏まえた上で「それでも」と断ってから言うべきだと思う。ただし、確かに、時流に流されすぎてものを見る目を曇らせてもいけないのだけど。
 「ななか6/17」が最終回。なんつか、やや微妙な終わり方。すっきりしないのは、望まれてるのは自分ではなく6歳ななかではないかという17歳ななかが、それでも6歳ななかが不要なほどに成長してしまったというジレンマを、結局「数ヶ月の昏睡状態」でかなり曖昧に解決せざるをえなかったことだと思う。終わり方としてはまあまとまってるのだけど、少ししっくり来ない。別に雨宮さんが噛ませ犬ケテーイだったのは、最初からわかっていたことなのでいいのだけどな。
 「エリートヤンキー三郎」の作者の人(あまり趣味でないので名前を覚えてない)がチャンピオンとヤンジャン(訂正:モーニングの間違いですた)でも連載を持ってたのにびっくり。いや、後者は月一連載だけど。エリートヤンキーってまだ終わってないよね?(あまりよく知らない) 週刊連載×2、月刊連載×1? マジ?
 「焼きたて!じゃパン」って、絵とかはともかく、ギャグの組み立てが売れないお笑い芸人みたいだなぁ、と思ったら、先日、作者の橋口たかし氏は元々芸人をやっていたと聞く。マジ?と思い調べてみると、昨年夏の コミッカーズ で、インタビューでそう本人が言っているとか。ある意味、納得なのだけど……しかし、マンガにしてもお笑いにしてもイマイチ芸になりきってない気が。見ていてそんな感じがして、乗り切れないのだと思う。
  宇宙のステルヴィア #7は、先週しーぽんが完璧超人化したので、うーん、つまらんなぁ、と思ったら、案の定今回は一転、落としにかかったのはともかく、脇役の葛藤や心理的な動きとかもしっかり描き、かなり良い出来。藤沢やよいが三年前にステルヴィアを下りるきっかけになった事故は予想通り初佳がらみのようで、やはり物語を魅せるのはドラマだ、と思い知らされる。イベントの羅列では所詮物語りにならぬ所以。気をつけないとね。


2003年05月16日(金) 旧暦 [n年日記]

ラララ、じぇのさい、血のオーシャン〜〜〜♪

 これまでしたことがなかったわけじゃないけど、ネズミの中を空けたときの臭いは、やっぱ結構来るなぁ。生魚とかの生臭さとは、哺乳類の「中身」の臭いはやっぱりまた違う。ネズミですらこうなんだから、人間虐殺の現場はこんなもんじゃないんだろうなぁ。
 臭いってのは案外とフィクションとかでは注目されないけど、一番本能に近い部分の感覚でもある。そうなのだけど、逆にその分、体験しないとなかなか実感できないし、臭いそのものを伝えられるメディアはないから、軽視される。でも、臭いというのは本当に感情に直結するよなぁ。腐臭だろうがなんだろうが、大抵の悪臭には慣れてる私ですら、一瞬拒否反応が出かけたくらいだもの。
 それと微妙に関係あるようなないような話で(多分関係ない)、春に学会で博多に行ったとき、現地を案内してもらったTさんに、幾つか「こういうラーメン屋があるよ」と教えてもらったのだけど、その中で「一人一人の席が区切られてて個室みたいになってるラーメン屋」というのがあった。どうも「おしゃべりとかせずにラーメンを味わって欲しい」という意図らしいし、かなりの有名店らしいのだけど、「?」と思わざるを得なかった。
 そんなふうにメシ食って嬉しいものなのかな? そんなのは人によりけりだ、っていうのはその通りだろう。おそらくそこの店長は自分の作った味に自負があり、それだからこそそんな方針なのだとは思う。また、周囲を気にせず舌先に集中したい、という通だっているだろう。でも、そこまで「味」に評価が偏ってる人間がそんなに多いとは思えない。人間の味覚ってのはかなり状況や環境に左右されて、重苦しい雰囲気の中でメシを食っても上手くないし、そこまで上手いメシでなくても楽しく食べればその分おいしく感じる。飲食業ってのは、そういう場を提供するのが一つの役割、だと思う。そのラーメン屋はそのことに対し敢えて自分の作り上げた味を味わってもらう場、として店を設けたのだろう。それは否定しないけど、そう言う場を求める人間って、そこまでいるものだろうか? 単に「そういうセッティングで食べるのがラーメン通」という「イメージ」を食いに行ってる人間がいたりはしないだろうか? 無論、そんなのは行く人の勝手なんだけど、私はそういうのは好きじゃない。
 ここまでが前振り。オイオイ、長いぞ。
 なんつか、こういう印象を受けたものが、最近他にある。何とは言わないけど。私は単純な人間なので、楽しければそれでいい。けど、「こういう楽しみ方をしろ!」的なものは好きじゃない。そういうものはあくまでマニアックなものとして、そういう楽しみ方をする人間だけが楽しめばいい。自分の趣味嗜好なんざ自分が決める。嗜好品のはずなのに「ああしろ、こうしろ」的におしつけがましくするな。ほっといて欲しい。
 文句の連続でアレなんだけど、これまで何度も見かけている「××なのに○○なのは許せない!」的論調は、微笑ましく生暖かい視線を送るのと同時に、やはりなんだかなぁ、と思う。具体例としては「平成ライダーは仮面ライダーじゃない! 昭和ライダーを見習え!」とか。実は他にもあるんだけどね。だったら昭和ライダーのビデオでも見て引きこもっていてくれれば、世の中平和でいい。ある作話上の記号に対し、特定のパターンをあてはめるよう、脳のニューロン配置がそうなってるんだろうが、「どうしてそうでなければいけないのか」ということを、そういうこと言い出す人間に限って考えてない。単に自分の脳に、作品の方をパターンマッチングさせろ、と言ってるに過ぎない。冗談で言っているならともかく、本気で言っていると痛々しいことこの上ない。自分の脳が劣化しているのを披露するのがそんなに楽しいのだろうか?
 これって別に、歳を食ってるから、ということでもないようである。いろんな人の祖父母の話を聞いていて、明治生まれの祖母が歳をとってからも相当「ハイカラ」だった、という話も聞いた。個人差はあるだろうが、激動の時代で変化することが当然だった頃に思春期を通り過ぎたことは少なからず影響してると思う。要は、その人がどう育ったか、自分をどう育てたか、が表れてるのだと思う。
 東海地区で キディグレイド 終了。なんつか、中盤と終盤は力技で盛り上げた感なきにしもあらずだが、なにか大事なものがスポンと抜けた状態で話だけが進んでいった感覚は最後まで消えなかった。回想シーンやらなんやらで全てを説明された気になられてもなぁ。「サルでも描ける漫画教室」かと錯覚してしまいましたよ。いや、力技でもなんでも、盛り上げたのだからそれで良し、という見方もできるけどね。でも、所詮はドラマのないイベントの羅列という印象はまぬがれえない。
 なんか今日は文句ばっかだったのう。スマン。


2003年05月18日() 旧暦 [n年日記]

「ワカメ、と言ってやれ」「は?」「ワカメ、だ」

 ながしの引き出しから乾燥ワカメが出てくる。う〜む、いろいろ使えるんだけど、使えるだけに始末に困るなぁ……それを中心に献立を考えねばならんのか? まあ、ただ戻して湯がいて、酒のつまみにするってのもありなんだけど。
 夕べは朝の六時まで急ぎの書き物。で、二時間ほど仮眠をとってバイト先の自主参加の研修へ。中身は、象牙の塔にいたのでは聞けないこと満載で面白かったし、タメになったのだけど、ひたすら眠い……時間中、 眠眠打破 がもってくれてとりあえず良かった。
  ファイズ は、なかなかに絶好調。巧はオルフェノクに同情してしまい、草加に「お前はもうファイズとしては終わりだ」と宣言される。どうして巧が戦えなくなったのか、その心の内を知りようのない真理と啓太郎は、ちっとも事情を話そうとしない巧に愛想をつかしはじめる。一方、木場は元恋人の兄、森下に、託された携帯電話のストラップを返す。一時の感情のためとは言え、自分が殺めてしまった彼女のものを持つにしのびなかったからだが、森下はますます取り付かれたように妹の仇を探す。しかし、オルフェノクに襲われたことによりオルフェノク化していた森下は、妹のことを悪く言われ、逆上し変身してしまう。そのことを別々に知った巧と木場は、それぞれ森下の後を追うが……
 巧の復活編。と同時に「人間として生きたい」と言う木場は、オルフェノクとしてのサガを思い知らされる。巧も復活したとは言え、オルフェノクも人の心を失った者ばかりではないという矛盾を抱えたまま。真理と啓太郎の信頼は取り戻すが、その分巧は内面に苦悩を抱え込むことになる。今でこそ巧と木場の立場は微妙に似たようでいて対称的に描かれているけども、その立場は表裏であり、巧の立場が木場のそれに重なる展開になりそうで怖いのだけど……急遽草加と流星塾の生き残り二人が行方を追い出した三っつめのベルトの行方も気になる。
 プロデューサーのインタビューによると登場するライダーの数は「アギト以上、龍騎未満」だそうで、少なくとも四人以上ではありそうなので、今追っている三本目以外にもベルトはありそうではある。また、今年も製作される映画版では「一万人ライダー変身」というキャッチフレーズがあるそうで……映画が始まる頃には既に9998人は倒されてるなんてオチじゃないだろうな?(って、THE ONEかよ!?)
 土曜に録画しておいた ゼントリックス 見たら、なんかアドリブが入るようになってきてるんですけど……ビーストウォーズですカ? いや、3DCGアニメはわりと鬼門なんだけど、香港製作だけあって韓国アニメよりは見所ありますヨ?
 ってか、なんで千葉繁が出てるねん!? って、音響監督だからですか!? つか、途中でチョン切れてますよ!? しまった! 千葉繁が出てると知ってたらちゃんと余裕見て録画してたのに!
  カレイドスター では、マスコットのアザラシ、ジョナサンの登場編……なんだけど、「別に無理に引き取らないでも、保健所なり動物園なりに連絡すればいいじゃん」と激しく突っ込みたいのは私だけですかそうですか。まあ、戦略的にマスコット動物を持ち込まねばならないのはわかるし、後々は生きてくるのだろうけど、ちと今回の展開はヒロインを中心に動きすぎていたかと。それでも「明日のナージャ」とかに比べれば全然OKで、話自体も悪くはなかったのだけど、このままずるずるべったりで行かれてもなぁ……前回のような「そんな利口な生き方ができる人だとは思わなかったわ」(嫌味でなく素で言ってるのでなおキツイ)みたいな要所を締める台詞がなかったのも、ちょっと。ジョナサンは動物っぽくって良かったし、下手にジャグリングコンテストで優勝してサクセスロード、よりは百倍マシなのは確かなんですが。次回は持ち直すかにゃぁ。しかし、相変わらず作画はともかく動画がいいアニメだ。
  サンデーGX を購入。「ワイルダネス」はまだ休載なのだけど、少しは雑誌としての安定感が出てきたかな……? 不安定なところが魅力になりうることもあるのだけどね。とりあえず確実に支持層の異なる高橋しん氏や高橋留美子(いや、本当にずれてるってわけじゃないんだけど)を引っ張ってこなくてはならない状況ではなくなってきたようで……ような? 「ファクトリーZ」はなんかレガシーからミニに後半比重が移ってる、イマイチ「?」な展開。つか、あからさまにミニの方に愛情を感じるんですが……「ブラックラグーン」は、二挺拳銃ですか、張の哥ィ! いいぞいいぞ。狙ってる層狭すぎ! もっとやれ! しかし「ピチピチロリロリしたバラライカ」だけはちと許せませんな。そんなの俺のバラライカじゃないやい。うえ〜ん。(川島芳子の時も同じこと言ってなかったか?>ワシ) 「美女で野獣」は「地獄の黙示録」ネタなのだけど、一番人気のキルゴア中佐でなく、カーツ大佐ですか……ある意味、却ってマニアックなような。少女同士のドツキ愛はなかなかヨロシ。しかし、なんと言っても今回は「吼えろペン!」一押し。確かに事実ではないが、なんとなくマンガ家の真実。新連載の「アドベント」は、ちょっと様子見。ぱっと見、さして魅力のある絵柄ではないが、独自の世界観が描かれれば化けるかも、という期待込み。最初からけなすよりも、よもや裏切られようとも新人さんは期待を持って見ていたいものである。


2003年05月21日(水) 旧暦 [n年日記]

土の上と土の下

 ロシアの民話で、悪魔を騙して「お前は土の下の分を、俺は土の上の分を取り分にしよう」と言って最初の年は麦を撒き、それを悪魔に文句を言われたら「今度は逆にしよう」と言って次の年は芋を育てた、という話をなんとなく思い出す。
 いや、口では「全員で分担」とか言いながら、人に大変なところばかりを押し付けようとする人がいたもので、なんとなくこの話に似てるなぁ、と思っただけですが。まあ、滅多にこういう人はいないんだけど、それでもいることはいるのだよなぁ。
  レスリー・チャンの追悼特集上映、相次ぐ産経 )。レスリーってえと、やっぱ「欲望の翼」とか「金枝玉葉」とか、そっち方面になってしまうんかのう。ウー作品は!?(って香港の俳優は出演数が多いから、そりゃあ全部フォローするのはほぼ無理なんだけど) 女性ファンが多いのはわかるんだけど、そうでないファンも結構いるのだけどなぁ。
 さる14日に放映された「 北朝鮮拉致〜めぐみ、お母さんがきっと助けてあげる 」がメールで千件を越える反響があり、早々と六月二十九日に再放送が決定したそうな。視聴率もこの時間帯のテレ東ドラマとしてはかなり良い13.9%で、やはり今時流に乗っている事件だと思い知らされる。が、同時に時流だけで済ませてはいけないことも事実だろう。
 台湾のSARS感染医師が実は日本にやってきていたことで日本国内へのSARS上陸の危機感が高まっているけども、 その台湾でのSARS患者が急増してる産経 )らしい。どうも医療機関の感染対策がちゃんとしてなかったらしく、それで院内感染などもかなりおこってしまったらしい。外聞を気にする体質の日本も、あまり人事じゃないかもしれない。海が天然の要害になってるとは言え現代では人の行き来は活発だし、比較的清潔好きな民族性も、ひょっとすると感染を隠そうとする方向に行く可能性もないではない。感染症予防の対策はまずどのような病気か認知してもらうことなので、そこらへんの徹底から、だろうなぁ。しかし、例の台湾医師の日本での行動はちと不可解ではあるなぁ。
  ヘビ、鶏はともかく、ネコも食うのか……朝日 )。動物がSARSの感染経路として可能性が挙げられているけども、中華でヘビを食うというのは良く聞くけども、ネコを食べるというのは初耳だった。まあ、そりゃ全地域で、というわけではないし、食習慣なので他所からどうこう言うものではないけど、「四本足のものは机以外なんでも食う」と言う言葉があるだけどのことはあるなぁ、と感心。ちなみに、海産物に関しては日本の方が中国より悪食らしいです。ハイ。
 月曜に名駅前に行ったついでに、名駅にできた讃岐うどんの店でメシを食ってみる。多分香川出身の後輩T君とかに言わせれば「全然ダメ」になるのだろうけど、ファーストフードのうどんとしてはそこそこコシもあって悪くない。昼飯時には結構な賑わいではある。やっぱ讃岐うどんは流行してる、ってことになるのかなぁ。
  ウルトラジャンプ を見て、「STREGA!」と「不死者あぎと」が掲載されていたので買い。他のマンガがつまらない、ということはないのだけど、毎月必ず買おうとまでは思わない。外薗昌也氏の「流伽といた夏」がクライマックス。貴志は流伽のいた未来を守ろうと一端は決意するが、粒子加速器が破壊されないと、妹や幼馴染もそれが原因で死ぬことになる、と知らされ、流伽か、妹達か、苦渋の決断を迫られる。読んでてちとドキドキしてしまう。「STREGA!」は相変わらず脳みそのチャンネルを全解放して受け取らないと、なかなか大変な漫画だにゃあ。
  Empire:DMWに日本ではなく韓国が帝国の一つとして登場 …………まあ、ゲームなんであれなんですけどね。日本も近代史以前はそんな世界に影響力のある国じゃないし。しかし、歴史に忠実に作ったら韓国はひたすら中国かロシアにひれふして従うことになるので、相当「オリジナル要素」(歴史のオリジナル要素は捏造、とも言う)を入れなきゃならんでしょうなぁ。ってか、それ既に韓国じゃないじゃん。


2003年05月22日(木) 旧暦 [n年日記]

本当かなぁ

 一応、公式には感染者0となっている韓国のSARS状況だけども、 2ch で見かけた話で、サムソンが日本渡航の制限を関連会社に通知し、その通知の中で韓国の国内状況として正式には認定されていないが3人のSARS患者が韓国国内で隔離されていると知らせてきたらしい。オイオイ。本当だったら、情報開示が重要な感染症の対策において、かなり問題なんですけど。
  万景峰号がミサイル部品を輸送と、北朝鮮元高官らが米国で証言朝日 )。「米国で」というのがミソ。しかも総連の関わりにまで触れている。北朝鮮は米国の陰謀を主張するかもしれないが、総連はそこまで極端なことができるだろうか? 皆「しているだろう」と思ったことが他国で白日に晒されただけのことだから、総連の反論は逆効果にしかならない。しかし、黙っていても追い詰められるだけである。総連の打つ手はほとんどない、と言って良いと思う。
  北朝鮮と呼ぶなら、日本のことは倭と呼ぶぞ、と恫喝日スポ )。独裁者の利点はないではないが、大抵は欠点はそれをはるかに凌駕して多い。そのひとつは「相手も自分が考えるような考え方をするだろう」と信じて疑わないこと。これも、「自分が『北朝鮮』と呼ばれるのが嫌だから、相手も『倭』と呼ばれるのは嫌がるだろう」と考える。結局日本のことをいかに知らないか、いかに自分が独り善がりかを世間に晒すのみで、このようにスポーツ新聞のネタになるのがオチなんですけどね。
  首相「自衛隊は実質軍隊」発言。官房長官は別意見を表明朝日 )。実質軍隊だと言えばそうかもしれないけど、軍隊とは思えないほど縛りが多い。その意味では官房長官も間違っていない。結局憲法第九条をめぐるもろもろのようだけども、改正前には国民に現状認識と覚悟を迫らねばならないとは思う。覚悟というのは、いざするとなると、必要としても難しいときがある。
 仕事中にネットで色々探してて(仕事関連のこと)、どうしてこんなものを見つけたのか自分でもよくわからないのだけど、 ヴードゥーの紹介ページ 。ヴードゥーの商品を取り扱ってる会社があるんだ……ゾンビとかのイメージのみが一人歩きしがちだけど、ヴードゥーの体系自体はシステマティックで、調べるとなかなかに面白い。個人的にはクトゥルーとかより宗教っぽい息吹を感じてドキドキしてしまう。人間が一番恐れるのは、結局のところ人間自身だと私は思う。
 私より先んじて医学部に来ていたM君と久々に昼飯を一緒に食う。所属的には今は同じ研究室のはずなのに、こっちは学生実習でヒィヒィ言ってるのにそっちは知らぬ顔というのはちと許せんぞ、ゴルァ! っても、多分貰っている分が大分違うので致し方ないのだけどね。運動後に心拍が上がったっきり心拍数がなかなか戻らないというのでついでに心電図など測ってみる。余計なことをやってると、こういう余計なスキルが増えるのである。結果、全然正常。ちっ、つまらん。ついでにしばしダイエットについて話し込む。「食う量を減らせばすぐやせる」と言ったけども、私の場合、多分、本当は「飲む量を減らせば」だろうなぁ……
 ちなみに、どうして実習をやることになったかは、「そういうのやらなきゃいけないんですか〜?」と聞きに言ったら「このテーマのプロフェッショナルだよね?」と微妙な誤解があり、結局そういうのをやることになったんですが。おかげでこの一月半で本当にプロフェッショナルになりましたとも。ええ。
  エヴァンゲリオン、アメリカで実写化? (英文)。 なんでも ADV film という米国での日本アニメの配給を行っている会社が、 GAINAX と、THE LORD OF THE RINGSに参加した WETA Workshop Ltd. と提携して実写作品を作成する、ということなのだけど……本当なのか? 情報としてはここ以外見かけないし、本当なのかなぁ、とは思う。
  少年マガジン の今月号に、 CLAMP の「ツバサ」が新連載……って、主要キャラがCCさくらですか……まあいいんですが。CLAMPのチャレンジ精神には大いに敬意を払うけども、編集部の戦略はなにか違っている気がする。
 山田風太郎の「 甲賀忍法帖 」を原作とした「 バジリスク 甲賀忍法帖 」( アッパーズ 連載)と「甲賀忍法帖・改」( エース特濃 連載)が同時連載しているという珍しい状況なのだけど、一方が隔月刊で展開が遅く、そもそも作風が全く異なるとは言え、軍配は完全に「バジリスク」の方に上がっているように思う。個性的な忍者の魅力が、よりどちらが出せているか、悲恋の悲劇性がどちらが出しているか、ということがこの作品の漫画化に際しての肝だと思うのだが……
  「お天気プリンセス」がキャッチコピーで「フォーラム」が名前だと思った自分が非常に病んでいることをはじめて自覚しました 。む、疲れてるのか? 寝よう。


2003年05月23日(金) 旧暦 [n年日記]

プレステ修士

  イギリスのハラム大にプレイステーション専門の修士コース設立産経 )。こないだ日本でも アニメや映画の大学院コースを作る政策産経 )が打ち出されたけど、これもまた狙いが狭いというか……
  小泉首相、米クロフォードの大統領私邸で会談へ ( 産経 )。無論、政治的パフォーマンスと見なすのが正しいのだけど、それにしてもこないだの盧韓国大統領との対応の差は明確に出ている。ということは、米国が外にアピールしている意味合いははっきりしている。極東における北朝鮮をめぐる問題は、中国、そして日本を中心に協議し、韓国はそれと比べて軽視する、と。反米を選挙活動中の姿勢とし、太陽政策を今も看板としている盧大統領への圧力の意味もあるだろう。私服姿で訪問・歓待というのも親しいつながりをアピールしているのだけども、小泉首相が待ち合わせ場所まで行ったときに使ったヘリが、普段「マリーン・ワン」(大統領が移動に使う海兵隊ヘリのこと)に使われる機体だって情報もある。北朝鮮をめぐる問題に対しての米国の対米戦略がはっきり出てることは間違いないだろう。
  あ〜びっくりした。監獄iN食のことかと思った朝日 )。ナニ? 監獄iN食 を知らない? ちっちっちっ。いい腕だが、綾金じゃぁ二番目だ。ちなみに蠍の姿焼きはものめずらしいだけでさして旨くないです。
 自分が年食ってきたなぁ〜と思う瞬間ってのが結構色々あるわけで、そのうちのひとつが「後悔してる時間がなくなったなぁ」ということ。そりゃ、後悔の仕方にもよりけりなのだけど、「後悔ばかりしてる」と、「後悔する時間がない」とは根本的に違う。悩まずとにかく直進、って人種もいるのは知っている。けど、そうでない人種もいる。くそ、意地でも迷ってやる。後悔してやる。
 もう一つ、コンビニとかで昔の曲が流れてて、それを聞いてる瞬間。その曲が発表された時からの時間を数えて「ああ、年をとったなぁ」と思うのではなく、昔、自分が知らない曲がリバイバルされているのを一回り上の世代が聞いて、「なつかしいなぁ」とわざわざ年下の世代に聞こえるように言っているのを思い出してだったりする。「そんなん、知らんっちゅーねん」と思ったものだが、今の自分はそういった曲を単に「懐かしい」と片付け、同じことをしてないだろうか? 文化とは積み重ねのものだが、主体はあくまで「今」である。過去が今より上に来ることはない。「今」は常に過去になってしまう。だからこそ、過去を保持するにしても「今」を放棄してはならない。放棄すればあるのは時間の流れの果ての忘却の断崖のみなのだ。今を受け取るチャンネルを開く努力は怠ってはならない。
 不完全右脚ブロックなんて、日常生活どころが激しいスポーツしたって全然問題ありませんぜ?>M君 第一、キミの右脚ブロックは無茶苦茶軽度やん。完全右脚ブロックでもスポーツ時に普通の人より息苦しさを感じるかどうかくらいですぜ? 不完全右脚ブロックなんざ、全然正常だっつーねん。


2003年05月25日() 旧暦 [n年日記]

ロゼッタちゃん、はじめてのディアボロ

  カレイドスター 、#7は動く動く。予告で ディアボロって 何かと思ったけど、例のカップみたいなのを使ってやる芸だったのね。フールのタロット占いで悪魔(Diablo)が出たのはディアボロと引っ掛けてるのかと思ったけど、ディアボロの語源は ギリシャ語の「放り投げるもの」 だというのが定説らしい。話の内容は天才的なディアボロの操者だけど、ディアボロをやる意味を見失い、ショウビジネスの世界で自分の演技が受け入れられない理由がわからない少女ロゼッタとそらのかかわりがメイン。話は実にオーソドックスなのだけど、ショウビジネスの厳しさを下地に置いた話作りは健在。なにより、ディアボロの操演のシーンがぐりぐり動いてカメラワークもダイナミックですごいすごい。一枚絵の作画的には突出してないのだけど、動画としては第一話や最終回でもないのにここぞとばかり力を注いでいる。一話あたり1800万の制作費の使いどころを誤っていない。制作費があれば可能性が広がるのは確かだが、制作費さえあれば可能性ができるわけではない。その点で、この回は賞賛に値すると思う。2chで「神作画って言葉はあるけど、神動画って言葉はないよねえ」って言が出たのもうなづける。ただ、気になるのは番組最初のSugarのカレイドニュースがなくなったこと。主題歌の変更も情報として流れている。以前、あまり評価しないようなことを言っておいてなんだけど、あまり製作者側の都合で視聴者に混乱を招くようなことがないよう、願うのみである。
  ファイズ はエピソードが一つ終わって新しいエピソードの導入。カイザ=草加は第三のベルト探しのため、一時退場。代わりに登場するのは、洗濯物を汚してはまわり、ヘタクソな似顔絵を無理矢理売りつける少女・恵子。近所からの相談でいたずらの犯人を捕まえる啓太郎だが、逆に恵子の舌先三寸にひっかかり同情してしまい、わがままに振り回される始末。スマートブレイン側は、度重なるベルト奪還の失敗に、ラッキークローバーのジェイに圧力をかけつつ、もう一方で九死に一生を得た子供達のリストを集めさせる。その意図は……? 巧と木場はわずかずつながら心を通わせ始めるが、お互いに正体を知らず、またファイズギアがまだスマートブレインの手にあり裏切り者のオルフェノクを粛清していると思い込んでいる木場は、恵子を襲ったオルフェノクと戦っているファイズを見て、変身して攻撃を仕掛けてしまう。子役の恵子もわがままっぷりで周囲を翻弄する演技はなかなかいい……って、演技だよね? そうだよね? 真理とオルフェノク事件を追う添野刑事の娘・ひかるが意外な形で関わってきたのも、どう影響するのか。伏線の回だから地味だけど、伏線の張り方はなかなか周到。次回はいよいよラッキークローバーの紅一点影山冴子が参戦してくるらしい。まあエビオルフェノクだってのはわかってるんだけどね? そんなことより、真理はやっぱり丸顔だったのか……アギトで最終回に北條のハゲネタを使おうとした井上脚本だけはある。役者に対し容赦がない。それが良いことか悪いことかはともかく。ちなみに2chのファイズスレでは芳賀優理亜嬢は「ぷに」の愛称で親しまれております。まあ、年齢を考えればそれが健全なんだけど、友人は芳賀優理亜が15歳(番組開始当初)だということを知らないでハァハァしてました……
  コンゴの兵士ピグミー族を食料にyahoo! hl )。流石に唖然。アフリカが暗黒大陸でなくなって久しいと言うけども、新たに持ち込まれた闇はそれ以上に深いのかもしれない。
 TBSの 報道特集 で、工作船の特集が組まれていた。数年前、追跡、交戦、沈没と、世間の耳目を集めた北朝鮮の工作船は昨年末引き上げられ、今年の春から公開されている。漁船に擬装していたというが、あくまで漁船に擬装していただけで特殊任務に特化した船体だということが見た目にわかる。中国漁船を擬装していたものの、警告を受け返ってきた返事は流暢な日本語だったりと、怪しいことこの上ない。また、逃走に特化した船体構造など、政治的なものもあったのかもしれないが、海保があれだけ手間取ったのも肯ける。番組では工作船の主な目的は麻薬の密輸だと分析していたが、だとすれば、それだけおおがかりなことを「一部の英雄主義者の仕業」で済ませようとする金正日の主張に無理があることは一目瞭然である。ただ、気になった点は、「行政の対応の不備」を責めるばかりで、「不審船」が北朝鮮の工作船だということを認めるのに、消極的だったマスコミの態度を自省する姿勢がほとんどなかったこと。無論、マスコミの報道姿勢にはさまざまあるべきで、その中で視聴者はなにが正しいのかを考えねばならない。が、それは過去の誤りを認めずにいていいということではない。マスコミは行政を責めるが、ならばマスコミを責めるものは一体なにがあるのだろう、とは思う。
 ネット予約Onlyの、モリナガヨウ著「35分の1スケールの迷宮」が届く。オマケは目玉塗装のWTMのヘッツァー。モデルグラフィックス誌で掲載されていたイラストコラムをまとめていたものだが、70年代から80年代にかけて模型に親しんでいた模型少年ならば、思わずニヤリとしてしまうこと請け合い。技術を競いその高さを誇るような形でなく、模型少年なら誰しもが通過した「爪切り」だとか「プラカラー」だとか、取り上げられる話題が卑近で、当時の感覚を呼び覚まされる。2000円の値段は、世間一般的には微妙かもしれないが、個人的には良い買い物。
 チャールズ・リンドバーグの太平洋戦争前後の日記「孤高の鷲」も到着。読み勧めているけど、まだまだ第二次世界大戦前夜の部分。けど、当時の世相が伝わってきてなかなか面白い。ソ連を訪問した後、少し批判的なことを言ったらマスコミに増幅してあることないこと書かれ、「人民の敵」に指定されてしまうくだりなどはいかにもで、悪いけどもちょっと噴出してしまう。愛児の誘拐事件にからんでナチスの広告塔になったと評価されるリンドバーグだが、日記を見る限り、大戦前夜においては少なくともナチスに傾倒した様子は見られない。マスコミに対して批判的な態度が一貫してるのは、やはりジュニアの誘拐の時に心無い報道が続いたのが尾を引いているのだろう。


2003年05月27日(火) 旧暦 [n年日記]

すずめのお宿

 昨日ちょっと大変だったので今日はちと寝過ごそうと布団にもぐっていると、なんだか「ばたばたばた」という羽音と、蛍光灯になにかになにかがぶつかる音がする。虻にしては変だと思って起きると、開けっ放しにしていた窓から雀が入っていて、部屋の中をばたばたと……カンベンしてください。トホホ。
 外に出そうと四苦八苦して、ようやく別の窓から外に出すことに成功。出る前に、部屋の中に残していった糞を掃除。なんだか朝から踏んだり蹴ったりだなぁ。
  日米首脳会談の記者会見において、田中均外務審議官が「圧力」の表現を勝手に削除未遂読売 )。首相の了解を受けた安部官房長官の判断により結局その部分は読み上げられたのだが、立場の違いとかそういったこと以前に、一介の官僚が民主的手段によって選ばれた国の首長の交わした取り決めを、勝手に改ざんして良い、と考えるそのことが信じがたい。当然のごとく 調査を要求NHK )されているそうだが……これから先、強硬化していくであろう対北朝鮮外交戦略を考えると、こういう独断はなおのこと許されるべきではない。
 で、その一方でどさくさにまぎれて 人権擁護法案なるものをごり押しで通してしまおうと言う動きがある東京新聞 )そうで。 法案毎日 )に目を通したけど、記事の通り、素人目にも適用範囲、擁護委員の選定規定において、かなりいい加減で問題のある法案であることがわかる。どうやら野中幹事長が中心になって動いているらしいけど……どう考えたってお題目どおりの目的なんて思えない。
  韓国の議員、公費60万円を使って豪遊Yahoo!hl )。注目点は公費の私用って点じゃありません。60万も使って飲んでおいて、飲んだのが「バクダン酒」(ウィスキーのビール割)ってことです。お前ら、60万使って飲むならもうちとまともなものを飲め! お里が知れるぞ!
  在韓外国人へのアンケート結果、「韓国は大学教科書に海賊版を使う国」朝鮮日報 )。 「独島(トクド)など歴史的な話題について討論する時、一方的に自国の立場だけを主張したり、怒ったりするのにはうんざりしている」などの内容が寄せられた。 だそうで。こっちもうんざりしてまつ。もっとも、きちんとマイナス意見を載せた朝鮮日報の態度は立派だと思います。日本語版で天皇のことを「日王」と書くのはカンベンして欲しいけどな。(別に天皇崇拝者ではないが、意味もなく混乱を招く呼び方はせんで欲しい)
 外国人俳優が新ライダーに起用されたということで話題作りをしている ファイズ 映画版の情報が、各種雑誌にも出回り始めた。どうやら「100万人ライダー部隊集結」のコピーは本当らしい。画面上に出てくるかどうかはともかく。2chの ファイズ映画ネタバレスレ では、いろいろ未確認情報が出てはいる。その未確認情報の中で気になるのは、「オダジョー、龍騎ら、神埼兄妹のカメオ出演予定」「平成ライダーシリーズはファイズで一旦休止」ってな辺りか。公式に配られた印刷物では「劇場版新シリーズのスタート」とあるらしいけど、これがどういう意味なのかは……とにかく、不明な部分は多いままですな。
 玩具雑誌に目を通し、タカラの新シリーズ「奇想天外兵器」が6月末発売と知る。石鹸が同梱という噂もあったが、素直に食玩のよう。って、 玩具屋のページ 見たら、「入浴剤」って書いてあるじゃん。箱買いしたら、大変そうだなぁ。第一弾はトリープフリューゲル、フライング・パンケーキ、特三号戦車、ラーテ、飛行歩兵のノーマル五種が公開されている。バカ兵器としては無難なところ。ただ、やむをえないけども、スケールの統一感がないのが、ちとマイナスかなぁ……統一スケールで出したら飛行歩兵は小さすぎ、ラーテはでかすぎるんだけども。
 チャールズ・リンドバーグ著「孤高の鷲」を読み進める。ヨーロッパ戦線突入の段に入る。ナチスに傾倒はしてないが、ドイツに同情的である様子。また、ルーズベルトを「公約を平気で破る」「アメリカを戦禍へ巻き込みかねない」という感じで評している。今から見れば米国の戦略は結果オーライなことを知っているのだが、先がわからず、平和と危機の間で揺れる様は、今日の情勢に通じるものがあるかもしれない。あと、日本が話題に上ったのはようやく1940年末のことであり、リンドバーグの注意がヨーロッパに向いていたことがあるにしても、対日情勢はヨーロッパ情勢に比べてさほど注目を浴びていなかったことをうかがわせる。


2003年05月29日(木) 旧暦 [n年日記]

ご祝儀

 なんか「 俺フェチ 」の 作者 が友人の友達らしい(まあ、他人ではあるんだが)。我ながらよくわからん友人関係ではある。しかし、こういうとき(初単行本)は黙ってご祝儀として買うというのがオトコ(オタク)ってもんである(まあ、他人なんだけどね?)。ドラゴンに乗っているのは知っていたけど、ドラゴンとドラゴンJr.が合併してドラゴンエイジになり、ラゴウ伝とテスタロトが打ち切りになった瞬間から、最初からさして多くなかったドラゴンへの興味は加速度的に消えうせたので、正直目を通したことはあっても「不条理系ギャル漫画?」くらいの印象しかなかったりする。オイオイ。で、読んでみると、「あずまんが大王」や「ぱにぽに」などの「美少女漫画系不条理ギャグ」と分類することはできるのだけど、大きな違いは「美少女と不条理」ではなく、「美少女で不条理」になっていること。萌え系美少女を役者として使用してるのではなく、真正面から「萌え系美少女」を不条理の題材として取り扱ってる、と解説すればいいか。まあ、そういったギャグは小ネタとしてはギャグマンガで「お約束」をいじるネタとしてあるのだけど、ソレで全部作ってるってのはなかなか。ドラゴン誌上ではむずかしいかもしれないが、もう少し鋭角に切り込めば迷わず人にお薦めできるかも。今のままでも悪くはないけど。
  クライン孝子 女史の 日記 (2003/05/29)で、田中均外務審議官の行為について、かなり厳しい言葉が述べられている。日記で挙げられている外務省チャイナスクールの無茶苦茶っぷりを見るまでもなく、連中の常識は確かに我々の常識のはるか斜め上なわけなんですが。元北朝鮮工作員の青山某の難民認定についても、日記に掲載されているメールに頷く部分は多い。青山氏の発言の記事は過去幾度となく目を通しているが、どうにも信憑性がどうなのかと思わされる部分が多い。聞くところによれば、行政は逃亡してきた情報提供者に対してはかなり態度が厳しく、小遣い銭程度の補助金を出しているに過ぎないような印象を抱く。ともすれば、ウケの良い言葉を情報提供料として引き出すために言う可能性もないではない。外務省は虎の子のように青山氏を持ち出すが、果たしてその本当の価値はいかほどかと思う。
  ファイズ映画の粗筋 。いやぁ、これは流石にちょっとどうかと。いや、見てみないとわからんってのはそうなんですが……
 で、それと関連するのかどうかは知らないけど ファイズ新バイク 。これもロボに変形するらしい。のみならずファイズ、オートバジンの外骨格にもなるとか……バイクとしてどーよ? とかはともかく、わりとこういうインチキSF的デザインは好きである。
  トーゴービールなんてありません 。産経の社説で「トーゴービール」の話が載っていたので気になって調べたら、どうやら単に「admiral beer」という世界各国の提督をラベルにあしらったシリーズで東郷元帥があった、ということの模様。こういう都市伝説は気をつけねばならないのだなぁ、とあらためて自戒。
 なぜかCLAMPの新連載「ツバサ」で検索をかけてくる人が多いのだけど、こういう「スーパーCLAMP大戦」みたいのは、一概に否定はしない。けど、週刊少年誌でやるメリットってなにかなぁ、とは思う。それに頼っているのではないとすれば、ちと導入が弱い気はする。元々のメインフィールドであった女性マニア誌を飛び出し、青年誌、少年誌と新しいフィールドに挑むその姿勢は正直すごいと思う。が、こういう搦め手で勝負はちょっと、どうかと。
  ゲッターロボアーク2巻 を見る。新ゲッターチームの一人・カムイが爬虫人間とのハーフであり、その母親が実験のため攫われたと知り、主人公・拓馬の叫ぶ「勝手に拉致しておいて、子供とも会わせねえなんて!」という言葉、ふと、北朝鮮拉致被害者と重なった。「石川賢は何書いても同じ」と私自身言っているが、それは結末の向かう先においてであり、その過程は常にその時代時代の感覚を切り取っているのだなぁ、と、そんなことをふと思った。
 研究室に行く途中で「孤高の鷲」を読み進めようと思って、家に置いて来たことに気付く。うう。


2003年05月31日() 旧暦 [n年日記]

雨の降る日は調子が悪い・最新版

 どうにも古傷が痛みやがる……ではなく。
 考えてみれば、昨日の朝から調子が悪かったには違いないんである。起き掛けに足がつって(しかも両足)、痛んだアキレス腱を引きずりながら仕事にいくと、終わりがけにすごい立ちくらみがして倒れかける。はやびけるわけにはいかなかったし、ごまかしごまかしできないわけではなかったので、結局その日の作業を終了させてから帰宅。こういう場合、無理にでもメシを食わんと死ねるので、なんとか胃袋に収める。で、とっとと寝る。朝起きても、まだ若干残ってる。ときどき鳥肌が立ったり、寒気がしたり、無性に汗をかいたり……熱は出てないんだけどなぁ。三匹連続でラットを殺したタタリなのかしらん?(つってもこっちの仕事は殺さんと話にならんわけだが)
 体調が悪いので、 マトリックス・リローデッド の先行上映に行こうと思ったけど中止。この体調ではしかたがない。
 HyperHobby誌を立ち読み。SIG版アギトが掲載されている。グランドフォームとフレイム・ストームのコンパチなんだけども、アナザーアギトよりのデザインがなされていて、口からはクラッシャー(牙)が見えている。なにより、最初のアギトであった翔一の姉・雪奈をイメージした女性体のアギトまで付属してるとか……SIGは興味がなかったけど、ちと迷うなぁ。
 他には、野中剛氏によるエヴァンゲリオン零号〜弐号機イラスト。え〜っと、エヴァに「胸」があるんですけど……(零号・弐号) なんつか、なんつーかねえ。面白くってよろしかったんですが。
 また、ファイズの新フォーム・アクセルフォームについて情報解禁。ファイズフォンのカードの部分に新カードを差し込むことで、「加速モード(アクセルフォーム)」が10秒間だけつかえる、ということらしい。「なるほど・ザ・ワールド、時よ止まれ!」ってなものですか? 外見は以前リンクした予想図とほぼ同じ。新バイク・ジェットスライダーについての情報はなし。新ウルトラマン「レジェンド」についても情報が載ってたけど、まああまり興味がないのでどうでもよろし。
 ウチの姉から先日日記に書いたCLAMPの「ツバサ」について、「『X』で既に同じことやらかしてる」と指摘。いや、そんなこた知ってるんですけどね。それでも、「売れればいい」という観点に立てば、売れれば正義なんですよ。でも、CCさくらだとかちょびっツだとか、数百万部という売上でしのぎを削っている、ある意味漫画業界最前線の少年週刊誌の取る戦略ではない、ということ。同誌で前後の文脈と隔絶して「スタープラチナ」を出してきた漫画があって、それも呆れたのだけど、どうしてそういうことを平気でするのかなぁ。プリミティブなものを自分が生み出す、そこまで行かずともプリミティブな部分を掘り下げる、ということをせずして、数百万人の読者とわたりあえるんだろうか? はじめの一歩だとか、3、3、ナナビョーシ! だとか、正統派の作品も生み出せるだけに……
  麻生自民政調会長「創氏改名は朝鮮の人が望んだ」毎日 )。昨今でこそこれらが全て事実であることが知られてますが、「朝鮮統治で日本は良いこともした」と言うだけで責任問題になってクビがとんだ時代を考えると、まさに隔世の感ではあります。日本人が朝鮮人を差別しなかったということはないかもしれないけども、その前後の歴史の動きや、日本がいったい何をやったか、を客観的に語れることが重要でしょうね。
 つか、 強要されたものではなかったとの主張も従来ある。 って、改名したのは(創氏は戸籍の作成上必要な手続きで従来朝鮮になかった「氏」という概念を持ち込んだだけで、何かをうばったわけでではないし申請しなければ自動的に家長の姓と同じになっただけ)80%で、朝鮮名のまま国会議員や中将になった人もいるんですが……強制って、何?
  田中審議官、ひそかに単独渡米、「金体制存続」を求める産経 )。いや、私人としてならなにやったってかまわないんですけど、アーミテージ国務副長官やケリー国務次官と面会したってことは、そうではないですよねえ。勿論、一蹴されたそうですが、アンタはいったいどこの国の外務官僚かと聞きたい。「田中均の持つ北朝鮮とのパイプは軽視できない」って意見もあるけど、そのパイプがどっち向きに流れているかが問題ですな。
 NHKでよど号花嫁による日本人拉致の特集が放映。「どうして今まで拉致に誰も気付かなかったか」ってのは、マスコミを含め、日本国民全体が「気付かないふり」をしてきたからなんですが。まあ、それでも今日取り上げられるようになったのはマシと言うべきか。有本恵子さんがよど号支援グループの代表に電話で「有本恵子を知りませんか」という言葉に「お前らのせいでよど号花嫁は指名手配されたんだ」という論調の返事が返ってきたのには唖然。せいぜい「知りません」「無関係です」くらいの返事だと思ったのに……
 続いて、ウズベクスタンで伝統民芸の復興に関する特集。ソ連統治下で、それらの伝統の継続は禁止され、失われた技術等を今、一生懸命よみがえらそうとしている。歴史とは一旦途絶えたら再び元に戻すのは大変な努力が要る。そのことは肝に命じねばならない。
 チャールズ・リンドバーグ著「孤高の鷲」の下巻に入る。1942年5月20日の記述に、クリーア大佐からの談として、フィリピン攻防戦における談話が載っている。スピルバーグが映画化するという「バターン死の行軍」に関する部分もある。病院に隣接する放送局を爆撃する前に日本軍が米袋に入れてそのことを連絡文として投下して通知、病院の退避後に放送局が爆撃されたことを伏せ、米国内では無警告に病院を爆撃、と報道されたこと、また、バターン攻防戦で多数の衰弱者とマラリア患者が出たのは米軍の兵站の失敗により食料とキニーネの備蓄が不足していたこと、など、日本軍の捕虜や降伏者への対応はどうか、と聞かれ、戦闘中は理性的な対応は期待できないが、降伏が事前折衝されたときにはそうではないことなど、当時の「生の声」として、参考にできるところが多い。