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2006年09月01日(金) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 化け猫騒ぎはのんのこ節

 必殺シリーズ第十八弾「必殺仕舞人」第十一話。現在テレビ東京系にて時代劇アワー(月〜金 11:35〜)で再放送中。

 長崎での興行中、客席に猫を抱く異人服を着た娘がいた。その娘おさよは羅紗綿 *1 。楽屋に来て一座に手紙を託そうとするが、京山がいぶかしむうちに役人に呼ばれ、それっきり戻ってこない。代わりに、権太が彼女の抱えていた猫を拾ってくる。なぜか猫には何者かの血がかかっていた。
 権太の持ってきた興行許し状と仕事の手紙は鍋島藩有田大川内。丁度おさよが手紙を届けてくれと言っていたのと同じ。しかも依頼の手紙には「猫の籤」という謎の言葉も書かれていた。
 有田大川内は色鍋島と呼ばれる焼き物の産地。その技法を盗まれまいと厳しい規制が敷かれていて、一座の興行も不許可になるところを、庄屋の陶斎のとりなしによってなんとか興行を許可される。だが、京山が「猫の籤」のことを聞いた途端、陶斎の顔色が変わり、急に口をつぐむ。そんなとき、一座に長崎で誰かから手紙かことづけを預からなかったかと聞いてくる娘がいた。それは陶斎の娘お俊。お俊によればこの村はオランダからの色鍋島の受注を増やすために毎年娘を差し出し、その娘を「猫の籤」と呼ばれる方法で猫に選ばせるのだという。しかし、一年の年期のはずが娘たちは誰も戻ってこず、不審に思ったお俊が猫に選ばれたおさよになにが起こってるかを知らせてくれと頼んでいたのだ。
 おさよが消え、彼女の猫だけが見つかったと聞いておさよが口封じされたと直感するお俊。しかし、お俊と一座の話を聞いていた陶斎が京山に「おまん方は、仕舞人ですか?」と聞いて来た……

 相変わらず一座のルートがわからんってのはさておき、依頼の対象となってる「猫の籤」は陶芸で身をたててる貧しい村が、支配の牧村の提案により行った窮余の策。だが、それは牧村らがオランダ人に取り入り私服を肥やすために行った人買いで、羅紗綿の娘たちは年期があけた後は清国に売り飛ばされるという末路を辿っていた。
 「猫に四人の娘のうちの一人を選ばせる」猫の籤も、公平を演出するためのものに過ぎず、実は付け届けのない家の娘が選ばれるようにからくりが施されていた。
 陶斎は猫の籤のからくりを知り、本念寺に猫の籤のからくりに関わる者を殺すよう依頼していたのだが、京山たちが下調べに来たのだと思い探りを入れてくる。「仕舞人」という言葉が出たのは、今回が初めての気がする。
 京山は自分たちが仕舞人だとは明かさないものの、本念寺が依頼を受け入れたことをほのめかし陶斎も安心するのだが、そのことを知らないお俊は猫の籤の陰謀を暴こうと動き、牧村らに目をつけられることに。おまけに一座の娘たちまでそれに乗ってしまい、幽霊騒ぎで揺さぶりをかけようとして京山をはらはらさせる……娘たちがこんなふうに絡むのって、めずらしいなぁ。しまいには座敷牢に押し込められてしまう。
 陶斎の段取りによって仕事の準備は着々と進むのだが、おさよの猫の首輪に仕込まれてた手紙により猫の籤のからくりのすべてを知ったお俊は、座敷牢を抜け猫の籤の候補になった娘と入れ替わり、悪人たちの目の前ですべてのからくりをあかし悪事を糾弾する。当然口を塞ごうと斬り殺されかけるのだが、なぜか猫の籤の男たちの一人がお俊をかばい、身を投げ出す……実はその男は陶斎。牧村に騙され猫の籤に噛んだものの事実を知り、犠牲になった娘たちの無念を晴らすため、自分もろとも牧村らを仕舞人に殺してもらおうとしていた。妙に裏事情に詳しすぎると思ったら……これにより逆にいかにも殺されそうなお俊は生き延び、結構先の読めない展開となった。残るは二回ということもあり、最後は京山が旅の終わりを予感させる言葉を口にする。
 猫の籤とか幽霊騒ぎは「鍋島猫騒動」にひっかけての無理矢理気味だけど、それがトリックや人物の動きにつながっていて、踊りも話の中にきちんと取り込まれていてなかなか良い話でした。
*1: 西洋人の妾

[アニメ] .hack//Roots#21

  .hack//Roots #21「Defeat」。すっかり悪い子になっちゃったハセヲちゃん、PKをPKKしまくって三爪痕の情報を求めるが、もちろんスカ。そこへ三爪痕から逃れて来たと言うPCの噂が流れはじめる。直毘=八咫らがそのPC・碧が生還者というだけではなく、オーヴァンと三爪痕との戦いの目撃者であることを知り、ハセヲの覚醒を促すためにハセヲを碧へけしかける……って、ハセヲを憑神使いとして目覚めさせるのがラストへの目的になるのか……でもハセヲ、覚醒もせず碧に歯が立たず。碧って、ゲーム版のキャラでもないよなぁ、と思ったら、小説版に出てくるキャラらしい。この辺の相関、ようわからんな……
 三郎はハセヲに戦いを挑んで負けて、PCキャラをエンダー=パイに返そうとするのだが、結果的に八咫たちの思惑通りに動いたことで三郎のキャラはもはや無用に。手切れを宣言されるが、三郎はまだハセヲに拘っているような……
 タビーはハセヲをフォローするギルドの設立を決意。彼女に賛同した清作も加わるのだが、なんだかトウタが悪乗りしてる予感が……次回予告見ると……伝説的バカギルド? この番組、もはやどっち向かってるのか……

[マンガ][買ったもの] 青侠―ブルーフッド―

 ・ 青侠―ブルーフッド―(1)/江戸川 啓視原作・石渡 洋司作画
 ・ 青侠―ブルーフッド―(2)/江戸川 啓視原作・石渡 洋司作画

 青幇(チンバン)を題材にしたマンガ。作画の石渡氏はチャンピオンREDでかなり浮き気味だった「フロンティア」の作者で、濃い絵柄なのだけど、こういうのには合ってるなぁ。
 「この物語こそ唯一真実の青幇の歴史・思想・秘密を取材した(マンガ)作品であることを明記しておく」って煽り文句が正しいかどうかってのはともかく、結構読ませる。人を殺すたびに贖罪感から記憶が混濁していく、幇の黒道(ヘイダオ)を受け持つ孫と、自分が何をなすべきか迷いフリーターに甘んじつつ、孫に惹かれていく青年・陣との友情? 師弟愛? が泣かせる。
 あ、そう言えば実際の幇の老大(ラオター)に取材したという「アジア無頼」も買わないとな……


2006年09月03日() 旧暦 [n年日記]

[その他] 昨日は飲み会

 そいでもって今日はほぼ一日中寝て過ごし。朝起きてカブト〜マイメロ見て、それからまたバタンキューとなったら、気がついたら夜でした。ここんところ暑くてあまり寝れなかったから、涼しくなって一気に眠気が来たのかなぁ。
 昨日の飲みはいろいろ話題が幅があって楽しかったです。ハイ。

[特撮] ボウケン#27とカブト#31

  ボウケン #27「風水占いの罠」。今回のプレシャスは人の運を固定することができる風水羅盤。邪竜一族に奪われた羅盤によって凶運を固定されてしまった明石は、道を歩くだけでも酷い目に……
 え〜っと、「ドラゴンズ・ドリーム」? いや、敵のデザインもあいまって……今回は明石の凶運の様子がベタベタすぎ(笑)。最初「占いなんて信じない」と言ってたにも関わらず、相次ぐ不運に、仲間が巻き込まれてはと単独行動。その間にもサッカーボールにぶつかったりどぶ板を踏み外したり挙句、倒れるクレーンやビルの崩落に巻き込まれたり……
 運の悪さにすっかり落ち込んだ明石も、仲間たちの持ってきた開運グッズに身を包んで復活。どう見ても効き目はないのに、「仲間たちのグッズに守られてる!」と押し切る姿はなかなかかっこいい。でも、変身後のポージングの爆発をギャグにするとは思わなかった……


  カブト #31。神代の正体であるスコルピオワームを守り、カブト=天道と対決してしまうガタック=加賀美。再び現れたカブトハイパーフォームに救われるが、神代のことを誰に相談すればよいか迷い、じいやにそのことを明かそうとする。しかし、じいやは何もかも知った上で神代に仕えているよう。加賀美は再び神代に接触し、弟を殺された過去を話し探りを入れるが、神代は単純に感慨を受け、加賀美に親近感を感じているよう。やはり神代はワームであることを気づいてない。神代自信が姉の仇だと明かそうとするが、ワーム襲撃の連絡が。サソードと共にワームを撃退するが、サソードは勝手に感動して加賀美に親友宣言。あきれつつも憎めない神代の振る舞いに、加賀美は結局告白の機会を逃す。
 切羽詰った加賀美は天道に相談しようとするが、人間の姿で必死に命乞いするワームを躊躇することなく葬り去った天道の姿に、加賀美はやはり相談をためらう。
 一方、天道の家にサルで出すメニューの相談に来ていたひよりは樹花が見つけて放り出しておいた、一枚の写真を目にしてしまう。それには、ひよりの両親と一人の少年が写っていた。ひよりは思わず飛び出すが、間宮がその前に現れる。そして「お前はワームだ」と告げるのだった。

 ひよりがワームって突然すぎね? と思ったけど、確かに天道と同じかそれ以上に謎の存在なのだよな、ひよりって。神代がそうであるように、自覚のないワームが他にいてもおかしくないし。天道は「相手が誰であってもワームであるなら非情に徹する」といい、神代のじいやはすべてを知った上で神代に尽くしているよう。共存、と言っても神代は無自覚のまま人を襲ってるしなぁ……でも、ひよりはそんな様子はなかったし。いずれにしても「人間としての記憶に侵されたワーム」を前に、加賀美は非情になることは出来ないだろうし、天道の言葉も本当に本心かは……ワームと人間の共存、ってのはありえないのかな? ひょっとしたらワームの自覚のないワームってのは、神代、ひよりだけじゃないかもしれないし。
 三島はハイパーゼクターがカブトのものになることを暗示され、それを防ごうとする。けど、間宮までなんでハイパーフォームの秘密を知ってるんだろう? 天道も、半ば気づいているようだけど……なんだか謎のマスクマン相手にハイパーゼクターの実験してるけど、生身の人間相手になにを実験してるんだ?
 次回、ひよりの正体のシシーラワームを相手にカブトのキックが?


 「スーパーヒーロータイム」のイントロで出てきてるけど、近日ボウケンジャーに新味方キャラ登場予定。名前は「大剣人ズバーン」で、ボウケンジャーではなく、プレシャス。人型と剣型に変形し、大きさは自在に変化。人の思念に影響を受けて動くとか。
 カブトの方でも新ライダーが登場予定。しかも二体。「仮面ライダーホッパー」の名前でわかる通り、バッタ型、しかも今までなかったショウリョウバッタがモチーフのライダー。右腕が強化された「パンチホッパー」と左足が強化された「キックホッパー」がおり、パンチホッパーの方は、ずっと姿を消してたあの人が適合者らしい。キックの方は不明。けど、おもちゃのホッパーゼクターは、リバーシブルらしいんで、実は一人?


2006年09月04日(月) 旧暦 [n年日記]

[必殺] けだもの狩りにはしげさ節

 必殺シリーズ第十八弾「新必殺仕舞人」第十二話。現在テレビ東京系にて時代劇アワー(月〜金 11:35〜)で再放送中。

 隠岐ノ島の手前までやってくる京山一座。しかし島に渡ろうかどうしようか思案していると、男と娘、それと子供二人の一行に止められる。彼らは沖ノ島の出身だが、毎年この時期になると海賊が島を襲い、金から食い物、果ては若い娘まで奪っていくのだという。彼らは島から海賊の手を逃れてきたのだ。だが、そのとき島から一行の娘・お民を迎えに平八という青年がやってくる。島で海賊たちを退治するために腕の立つ侍たちを雇ったから、もう心配はないのだという。事実、島民に雇われた侍たちは、島を襲った海賊たちを一掃し、蹴散らしてしまった。
 やがて、再び隠岐ノ島を訪れた京山一座。だが、なぜかやってきていた権太から文を受け取る京山。その手紙には「隠岐玉若須村庄屋儀作」と記されていた。実は、島では海賊は退治されたものの、今度は雇った侍たちが居ついて海賊以上に傍若無人の振る舞いを行っていた。侍たちのうち、若輩の菊千代一人が彼らに抗っていたのだがその行状は改まることなく、飲み屋で働くお民がその毒牙にかかってしまう。

 う〜ん、全般的に悪い話ではないんだけど、まとまりがない印象は……なんで依頼の相手が庄屋になっていたかがよくわかんない。侍を雇うと言い出した庄屋を逆恨みしてなのかと思ったが、どうも依頼人は庄屋の儀作自身みたいだし。自責の念に駆られて?
 けだもの狩りの侍たちのうち、唯一他の侍たちの悪行に加担せず、島民の為に彼らをどうにか排除しようという菊千代の設定は良かったが、あまり生かされてたとは思えなかったしなぁ。実は百姓出身で、妹が不貞の輩になぶりものにされて殺されたことからけだもの狩りに身を投じたってのは良かったけど、もう少し芝刈り姉弟との交流を描いていた方がその設定が生きていたとも思える。って、「菊千代」で「百姓出身」ってあたりで、「七人の侍」パロなんですけどね。よく考えたら侍たちのリーダーが「勘兵衛」だしなぁ。
 ただ、その他は結構良かったかな。海賊たちを追い払うつもりで招いた浪人たちが居座り我が物顔で振る舞い、そのために侍を雇おうと言い出した庄屋・儀作は村から白眼視されてしまう。儀作の息子の平八は、その負い目があるために侍たちに手篭めにされたお民に、声をかけることが出来ない。それを、お民のためにもちゃんと声をかけるんだと励ます儀作。そのことでお民は立ち直るきっかけを得る。
 一方、菊千代は仲間たちがけだものになってしまった落とし前をつけようと決心し、芝刈り姉弟の姉が襲われてるのを目にして仲間たちと離反するが、多勢に無勢で殺されてしまう。そして、姉弟の姉は陵辱された挙句、首をくくってしまう。
 姉弟と菊千代の関係をどっかで描いてれば、もうちょっとまとまりがでたのになぁ、と思うと惜しい。
 次回は最終回。

[アニメ] シムーン#22と徹之進#34とおとぎ銃士#10とマイメロシャッフル#23

  シムーン #22「出撃」。遂に首都に攻め込まれる宮国。礁国、嶺国は和平を持ち出しつつ、自国に有利な和平に持ち込もうとさらに攻撃を仕掛けてくる……
 え〜、正確にはこれもいろいろあれですが、少なくともガン種とかよりはよっぽどまともに戦争してますよ、これ。宮国の司兵院が、事態を悪化させてのあの振る舞いがなんだかんだとかありますが、第二次世界大戦時の軍部のカリカチュアと捕えれば、まあそれなりに納得。司兵院のためではなく、戦争のためでもなく、自分たちの勤めを果たすために首都を守り、自らの存在を示し、最後の意地を見せるコール・テンペストの面々。しかし、もはや情勢は少数の超兵器でどうにか出来るものではなく、奮闘空しく敗戦へ……
 次回、すべてのコールは解散するらしいが、戦争+SFな構造なので、単に敗戦処理で話が終わるとも思えず。やはり最後の鍵は「翠玉のリ・マージョン」?


  それゆけ!徹之進 #34「てつのしんネット世界へ行く」。ハカセの作った、ネット世界に入り込む機械に、事故でショコラが巻き込まれてしまう。ところがショコラを捕えた白金の犬社会の頭脳・カイザーがハカセに頭脳対決を仕掛けてくる。
 って、お互い、コマにしてるのが徹之進とジョンって時点でいろいろ間違ってますがな。しまいには、最後のゲームでくじ引きに「徹之進を信じてるし」って、徹之進も突っ込んだ通りそれハカセがプレイする意味ねー! って、実は裏できっちりいろいろやってました、という話でした。容赦ないツッコミとか、きちんと筋を通してたりとか、やっぱ手堅く作ってるなぁ。
 しかしウィルスゲイリーとワクチン留美は、なんなんだか。


  おとぎ銃士赤ずきん #10「千年の友達」。今回はいばら姫メイン。きっちり覚醒してるとかなり頼りがいのあるいばら。でも、それが滅多にないってのが問題なんだよなぁ……今回サンドリヨンの新しい手下、トゥルーデが影だけ登場。「トゥルーデおばさん」ではなく、かなり若い感じ。でも、足で探すのをランダージョに任せたり、実はサンドリヨン軍、人手不足?


  マイメロシャッフル #23「タクトがとれたらイイのダー!」。前作で宇宙に放逐されたダークパワーの精。ところがこっそりと戻ってきていて、バクの妹のバコにとりついていた!?
 あ〜、道理で生後間もないのにしゃべったり黒音符を出す相手をかぎ分けたりとか出来たわけだ。と言ってもとりついてるのは赤ちゃん。ままならぬ身体に相当間抜けなんだけど、マイメロを負かせたり、微妙にじわじわと効果を挙げてるような……今回もクロミは利用されてるんだよなぁ。


2006年09月05日(火) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 別れ囃子は阿波踊り

 必殺シリーズ第十八弾「新必殺仕舞人」第十三話(最終回)。現在テレビ東京系にて時代劇アワー(月〜金 11:35〜)で再放送してました。

 阿波徳島にやってきた京山一座。その途中で腹痛に苦しむ青年侍と出会う。その青年、真田文吾は因幡浜坂藩の出で、貧困にあえぐ故郷を救うため、淡路の藍玉作りの技法を盗みに入った隠密だった。徳島の藍玉奉行牧野とは話がついており、人形頭造り師の淡斎と呉服行商の定七が文吾と渡りをつけに来た。
 一座で養生する文吾は介護をするおはなと打ち解け、すべてが上手く行ったら嫁に来て欲しい、と告げた。おはなもまんざらでもない様子だったが、文吾は定七に呼ばれ、密かに一座を抜け、牧野の屋敷に出向いていってしまう。牧野は藍玉造りの秘伝書を渡しすぐに讃岐に向けて抜けるように指示する。だが、実はそれは罠。淡斎と定七は公儀お庭番で浜坂藩お取り潰しのためにわざと牧野に秘伝書を渡させたのだ。策略通り、文吾は国境で捕まり浜坂藩は不祥事によりお取り潰し。すべてが罠だったと悟った文吾は晒し場でしのんで会いに来たおはなにすべてのからくりを告げるのだった……

 以前鳥取に行ったときに習い覚えた貝殻節がちゃんと出てたのは、一話ごとの関連性が薄いこのシリーズではめずらしいかも。
 今回はきわめてストーリーはシンプル。その分、おはなと純朴な青年文吾の純愛が中心になる。最初背負った任務の重さからつっけんどんな態度を取るが、手に紺の染みがついた様子から単に高飛車な侍ではない、と匂わせる。文吾がおはなに惚れるのはともかく、おはなが文吾に想いを寄せるのがわりと唐突っぽい気はするが……ちょっと直次郎といい雰囲気の回もあったりしたんで、「あれ?」という感じだけども、恋愛沙汰が唐突なのは必殺では毎度のことだしなぁ。
 それを埋め合わせるように、お勤めを果たし故郷に帰ったら侍を捨て染物屋になると語り、そうなったら嫁になって欲しいと告げる、文吾の純朴さとその裏切られぶりで見せることになるのだけど。
 その文吾の仇を、おはなの依頼で晴らすのが今回の依頼。
 悪人は薄めで、非情とはいえ任務に忠実なお庭番二人に、使い込みの穴埋めのために金でお庭番のたくらみに乗った藍玉奉行の三人。幕府を敵に回すかもしれない難敵というわりには、緊迫感もイマイチだったし。その分、殺陣で見せようということか、顔に墨を塗りいつも以上に異様な呼吸音と共に牧野を切り裂く直次郎、阿波踊りにうかれる街中、大樽の中から拍子木の紐で定七を吊るす晋松。この際、もがく定七の両手が阿波踊りの振り付けのように見えるのはご愛嬌。そして公儀お庭番のボス淡斎は京山の正体に気づいた上で迎え撃ち、京山の手から簪を落とさせ窮地に追い詰めるが、京山は人形の簪とおはなのサポートで無事、淡斎を仕留める。
 すべてが終わった一行は、類が及ばないように一座の娘たちと別れ、そしてまたちりぢりになって消えていく。「その後も本念寺に女の駆け込みは絶えることがなかったが、その門は閉ざされたままだった」という晋松のナレーションが、無力感にさいなまれる。

 今シリーズ、質はそんなに低いわけではなかったけど、直次郎の描写が極端に薄くなったのが原因か、全般的に薄味になった気はする。前作で素人からいっぱしの殺し屋になったので、これ以上直次郎の成長は描くところはない、ってことなのだろうけど……
 そんな中でもわりと良かったのは八木節の響きと最後に清涼感が印象的だった第四話「八木節は悲しい村の恨み節」、山本昌平演じる神楽森の怪演が光っていた第六話「南部よしゃれは鬼の道」、わりと凝ったプロットで見る側の意表をついた第十一話「化け猫騒ぎはのんのこ節」かな?

[マンガ][その他] 買ったものとか

 ・ アジア無頼(1)/宮崎学原作・和泉昴脚本・菊池昭夫作画
 ・ アジア無頼(2)/宮崎学原作・和泉昴脚本・菊池昭夫作画
 ・ 天涯の砦/小川一水

 上二冊は宮崎学著の「 『幇』という生き方 」(未読)のコミック化。絵柄はかなり井上雄彦っぽい。アシスタントさん?
 現実の青幇の上位に位置する人物に取材したことを売りにしてるが、実際そうらしい。エンタテイメントとしての脚色等はあるだろうが、案外とバカにできないかもしれない。
 下は、いつも通りに購入。

 月刊チャンピオン連載の「イゾラバ!」で、自然居士にまとわりついてた人魂が人間化したけど……あれが紫式部と清少納言かよ。orz しかも、すっかりヤオイ道にはまってしまい「春は!?」「曙!!」「夏は!?」「コミケ!!」と掛け声を……本編に関係あるかどうかはわからんけど、また変なキャラが増えたなぁ……
 「野球やろうぜ!」では、決勝前にびびりまくる鷹津メンバーの前に意外な助っ人登場。って、日横マネージャーの草越千乃なんですが。でも、彼女の持ってきたデータを持ってしても勝率5%行くかどうか。でも天はいつも通りプレッシャーを受けるどころが野球バカぶりを発揮。主人公キャラが一本調子なのに、飽きさせないのはたいしたもの。
 「明日のよいち!」はテコ入れかよくわからないけど、新キャラが二名……どっちもかわいい女の子だけど変なキャラ。

[その他] 落ち込み

 他人に迷惑をかけ、不義理を重ね、その上でなんとかするしか出来ない自分に絶望。でも他に最良の策があるわけでもなく、愚痴って見せるのも単に気持ちの安全弁に過ぎない。まあ、そういうこと。


2006年09月06日(水) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 突然肌に母の顔が浮かび出た

 必殺シリーズ第十四弾「翔べ!必殺うらごろし」第三話。( DVD1巻DVD-BOX上巻

 若と正十が空腹に負けて盗みに入った畑で、泥棒と間違えられた青年侍・真之助。行き倒れたところをおばさんにたすけられ、介抱される。真之助にはかつて、錯乱し、実の息子に「私を殺す目をしてる」と口走った母親がいた。それを治すために父が招き入れた修験者たちが母を手篭めにし、父を殺した挙句に母親を連れ去られてしまっていた。真之助は父の仇と母を求めて諸国を放浪していたのだ。だが、先生の千里眼もなぜか母の居場所を見通すことができない。「子が母を慕う強さより、母が子を想う心が弱いのかもしれん」と言う先生に、「子を想わない母親なんて、日本中どこにもいないよ!」と激しく反発するおばさん。
 若は最初まっすぐに母親を慕う真之助の姿に反発するが、その心のうちを見透かされ、彼を理解するに至る。だが、真之助は合流したおねむの肌に母親の顔が浮かび上がるのを見、寝ぼけておねむを母親と勘違いする。先生の神通力によりおねむの肌に浮かび上がった真之助の母の顔を似顔絵にした一行は、新之助の母を捜して尋ねる。
 その真之助の母を攫った弁覚たちは各地で押し入り強盗など非業の限りを尽くし、当の真之助の母・志乃は、当の修験者の弁覚の情婦として、回った先々で酌婦として稼がされていた。心では弁覚を憎みつつも、弁覚から女としての喜びを教えられた身体は彼に逆らうことができない。彼女を探し当てた若・正十は真之助が母を捜し求めてることを告げるが、志乃は女の性に汚れた自らの身体を恥じ、真之助に会うことを拒む。
 母の所在を知らされた真之助は、一行から「見たくないものを見ることになるかもしれんぞ」と警告されながらも、母に会いに行くのだが……

 以前、 第二話で止まってた 「うらごろし」の感想の続き。って「仕舞人」終わっても「うらごろし」の感想書いてりゃ意味ないじゃん! まあ、これは毎日書く必要はないからってことで。
 今回の超常現象は皮膚紋画症(ベルモグラフィー)だけど、まあ、あまり関係ない。先生の千里眼でもかまわないし。ただ、先生の神通力でも見通せないというのは、母が自分の汚れた身体を恥じて息子に会うのを恐れているという表現にはなってるのだけど。
 今回、世をひねて親を捨て故郷を捨てた若がまっすぐに親を慕う真之助に最初嫉妬するのだけど、真之助はひと目で若が女であることを看破したばかりでなく、その心中まで推し量り、逆切れした若に自分の身体を打たせるに任せたことで若は真之助の気持ちを理解する。ひょっとしたら少し淡い想いもあったのかもしれない。
 ドラマの設定的には弁覚ら一行が各地で非道を行いつつ指名手配になってる様子もないというあたりに無理があるが、母を慕うまっすぐな真之助、息子を想いつつも女としての快楽に流されたわが身を恥じる志乃の二人のドラマが中心でぶれてないので結構感情を揺さぶる。特に真之助の姿にまだ見ぬわが子の姿を重ねるおばさんが、「子を想わない母親なんて、日本中どこにもいやしないよ!」と叫ぶ姿が母性の姿を強調する。やっぱ市原悦子最強。
 志乃は彼女を探し当てた若と正十に、真之助に渡してくれと五両託すが、それが今回の仕置料に相当することに。彼らから母のことを聞いた真之助は母の元へ走るが、そこに仇の弁覚も姿を現す。先生の特訓のおかげもあって弁覚を追い詰めるが、母の姿に動揺した真之助は結局返り討ちに。志乃は息子と夫の仇を討とうと短刀を振りかざすが、虫の息の下の真之助が弁覚めがけ投げた刀が、志乃の胸に突き立つことに……結局、志乃がかつて錯乱して発した言葉は皮肉にも現実になってしまった。
 先生の口寄せで事の顛末を知った一行が弁覚とその手下二人に死者の恨みをぶつける。
 おばさんは焼き芋を差し出しつつ油断を誘うのだが、
「お坊さんお坊さん。芋、よく焼けてるよ?」
「お、芋か? うまそうだな」
「物知りのお坊さん」
(修験者、芋をほおばりながら)「ん?」
「『いろは数え歌』教えとくれ。『いろは』の『い』の字はなんてえの?」
「『犬も歩けば棒に当たる』だ」
「ちがうよぉ、お坊さん。『いろは』の『い』の字は……」(やおら羽織っていたどてらをはだけ、電光石火で帯に挟んだ懐剣を抜いて相手を刺し貫き)「 『命戴きます』の――『い』ぃですよ……
 やっぱおばさん、こええや。(笑) 刺し貫くシークエンスのシーンもやたらと力入ってるし。
 今回、怒りひとしおの若は正面から弁覚たちに殴り込み、手下の修験者を殴る蹴るすると倒れた相手の背骨へ飛び乗りへし折る。
 先生は刀を振りかざす弁覚と真っ向勝負、刀を素手で受け、旗を相手の胸へ刺し貫く。
 地上波じゃ再放送、なかなかできんわなぁ、こりゃ。

[その他] 案の定と言うか、皇室男子誕生

 事前の報道とかで、おおよそ予想はされてましたが。喜んでるのはひとつの生命誕生とばかりでもない自分がちょっとイヤですけどね。
 簡単に言えば、これでしばらく皇室継承に関する不安定のタネが消えたということ。無論、次に男児が誕生しなければ同じ事になるので皇室典礼の改定などはすべきなのだろうが、「有識者会議」なるものの報告があまりに拙速に過ぎ、結論ありきのものなので、それが潰れたってのは結構大きい。不勉強なので、合理的な理由があれば女系天皇等も必ずしも否定はしないが、あれはあまりにひどいものなぁ……
 「試しにやってみれば?」なんて声もあるが、それも無責任でしょ。これまで伝統を存続してきたことが天皇家の存在意義(日本にとって有利な、という意味)の大きな部分を占めてるのに、そのありがたみ(つまり、外交上)を削るような削る危険があることを軽く「試しに」なんてのは、ねえ? 天皇家の資産価値を理解してないとしか思えない。
 皇族の人権? すいません、ワタクシ、ヒトデナシなもので……


  「対日関係良好」、東南ア・印で9割超…7か国調査読売 )。対日印象は悪くないようですね。「アジア諸国」の。もっとも、中国への印象も高まってるらしいので、日中の関係が、表面上だけでも安定して欲しい、というのもあるみたいですね。中国もツンデレだからなぁ。わりと大変そうです。
 もっとも、伝え聞く話では中国の国内問題のあれこれも結構大変そうです。どうなるのかねえ、中国。


  世界の人口65億人突破、日本は1億2820万人で10位日経 )。少数民族じゃないやな、絶対……白書の「移民」については、きちんと検討すべきだろうが、移民社会ではない日本ではなかなか難しい話。まあ、ある程度やらなきゃいけないんだろうけどね。


  新聞週間標語「あの記事がわたしを変えた未来を決めた」朝日 )。誤報には気をつけましょう。(笑……事ではない)


  「無灯火自転車、違反です」=今月下旬、全国で一斉指導−警察庁Y!hl )。まあ、危ないのは確か。それと同時に携帯しながらの自転車運転もビシバシ取り締まってください。あいつらマジあぶねー。できれば携帯しながら道のど真ん中ふらふら歩いてる歩行者も取り締まってください。


  朝目新聞 様経由で 「youtubeのおかげで『涼宮ハルヒの憂鬱』は国際的な現象になった」萌えニュース )。NEWS WEEKに涼宮ハルヒかよ!
 同じく朝目さんから、 フマキッズこども研究所−虫の研究室 広瀬康一さんの質問 。いや、ちょっと待てい。


2006年09月07日(木) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] ストパニ#22ちょっとといぬかみ#23とウィッチブレイド#22とゼーガペイン#23

  ストロベリー・パニック! #22「決闘」。ワタクシの自論、「ショートでつり目に悪人はいない」がまたしても証明されました。以上。


  いぬかみっ! #23「しぼむ象さんっ!」。大妖狐と赤銅斎の戦いは町じゅうを巻き込む大惨事へ。啓太たちは人々を避難させるために尽力するのだが、その中で薫となでしこの様子がおかしい。何故か「赤銅斎の手助けをする」という彼らと、啓太・ようこは戦うことになるのだが……

 はた迷惑も省みず町中で戦う大妖孤と赤銅斎だが、実際はすべて赤銅斎の思惑の中。赤銅斎は術で大妖孤を捕え、その妖力で「大殺界」のエネルギーを満タンにしてしまう。薫の裏切りもエネルギーを満タンにした大殺界に、なにか願いをかなえてもらうためらしいのだが、それはあの結晶の中に閉じ込められた薫そっくりな少女が関係してるらしい。なでしこ以外の犬神たちに隠し事があることを知られてしまった薫は、彼女らにその秘密を話そうとするのだが……「あのね」商法かよ! って、次回には明かされるんですが。
 啓太は赤銅斎の企みを阻もうとするのだけど、逆に大殺界の力で手玉に取られ、赤ん坊の姿に……「しぼむ象さん」ってタイトルはコレのことだったのね。啓太たちも仮名四郎から薫の秘密を聞かされることに。
 一緒に住んでて、特になにもしてなかったカッパも危険だからと逃げさせられるのだけど、あのカッパ、なにか最後の展開にからむのかな?


  ウィッチブレイド #22「告」。雅音は梨穂子を守るためにウィッチブレイドと共に滅びることを決意。梨穂子に間もなく自分がいなくなることを告白するため、近くの公園にピクニックに連れて行く。
 一方和銅らはウィッチブレイドを捕獲するためにエクスコンの生き残りの回収と偽り、アイウェポン三体を向かわせる。それとは別に、まりあもまた、選抜した新たなネオジーン・あさぎを連れ、ウィッチブレイドを確保し、自分の望みをかなえる力を得ようとするのだが……

 ウィッチブレイドの宿命に抗うことを諦めた雅音だが、自分が死んでしまうことを梨穂子に告白しようとする。タイトルの「告」とはそのこと。「ママはね、もうすぐ見えなくなっちゃうんだ……」との言葉で、雅音の死を覚る梨穂子。まあ、聡い子だから当然気付くわな。
 和銅らはウィッチブレイドをアイウェポンで攻撃するが、満を持したはずの三体のアイウェポンも命の残り火を燃やし尽くすかのようなウィッチブレイドのパワーにあえなく撃破。自分の立場ばかり気にしてパニックに陥る和銅に、瀬川も早々と愛想を尽かしぎみ。逆に和銅と手を組んでいるNSWFの西田は進化しつづけるウィッチブレイドのパワーを目にし、瞳に異様な輝きを宿らせる。こっちも別の意味でいっちゃってるわな。
 まりあは少数精鋭とばかりにあおいに適当な人材を見繕わせるのだが、その眼鏡にかなったのは優秀だけどけだるげでどこか覚めた少女あさぎ。エンディングイラストで、あおいの後ろに小さく描かれてるベリーショートの子ですな。まりあと面会し、「大人ぶってるけど、中身は子供じゃん」と見透かすなど、これはこれでちょっと食わせ物。野心家な感じはしないけど、あまりまりあに素直に従いそうなタマでもなさそうだなぁ。ショートでつり目だけど。(だったらなんでもええんかい!>自分)
 鷹山はウィッチブレイドの新形態に合わせた制御コードをアイウェポンに組み込み、ひとまずなんとか暴走を抑える。だが、旧コードのまま出荷されたアイウェポンが日本近海にまだおり、それがウィッチブレイドの力に反応して暴走の兆しを……雅音、まりあたちと暴走アイウェポンの三つ巴の戦いになるのか?


  ゼーガペイン #23「沈まない月」。いよいよ最終作戦へ突入するセレブラントたち。圧倒的なガルズオルムの戦力に次々落とされる仲間たちに守られ、オケアノスは遂に北極のガルズオルムの地上での本拠地に突入、そこの施設を使い、一気に月へ量子転送する。だが、アビスとシンは一度アンチゼーガ・コアトリクエでキョウたちをサポートする仲間のオケアノス級戦艦に特攻した後、新たな身体で新しいアンチゼーガ、「マインディエ」を駆り、その圧倒的な力でキョウたちを追い詰めていく。
 月面基地最下層のサーバルームでも構わず攻撃を仕掛けてくるマインディエを迎え撃つキョウたちだが、一番中心にあったサーバに接触した瞬間、サーバ内にゼーガペインごと転送されてしまう。そしてサーバ内で出会ったのは、なんと人類を滅ぼし、ガルズオルムを組織した張本人、ナーガの残存パーソナルデータだった……

 シマのオリジナルと接触して身体を再生してもらう予定だったのに、これは接触失敗ってこと? それとも、実はシマのオリジナルはナーガで、シマが人類側に送り込まれたのはシマ自身も知らなかったが罠ってこと? う〜ん。
 サーバの中で人類を滅ぼしてもサーバ内で進化実験を行った自らの狂気を語るナーガ。正確にはその残存データなんだけど。ナーガ本来の人格データは、サーバ内で拡散してしまってるらしい。生まれつき痛覚を持たぬがゆえに他者の痛みを解さぬというナーガに、「あんたが理解できないのは身体の痛みじゃない! 心の痛みだ!」と熱血するキョウ。おお、ヒーローものの主人公らしくなってきた。「俺のこの拳で!  この上腕二頭筋で!  魂で! お前をぶん殴る!」は名(迷?)台詞か? でも予告からすると、作戦は失敗、ということらしい。結局キョウたちは甦らない、ってことなのか?

[その他][アニメ] エヴァ新作劇場版って本気ですか?

 早売りアニメ誌の情報が流れてるんだけども、総集編とかではなく全四本の完全新作として作成するとか……う〜ん。


  「デスノート」の人気漫画家、銃刀法違反で逮捕読売 )。 他のニュースzakzak )によると、最悪、映画の公開見合わせもありうるとか。まあ、犯罪は犯罪だけど、児童売春とかと比べれば比べるべくもないと思うのだけどなぁ……そこまで過敏に反応するものだろうか?


  【こぼれ話】通説に反してネズミはチーズが嫌い=英学者が研究OCN news )。え〜!? って、普通考えればそりゃそうか。ネズミとチーズの関係の俗説って、どこから生まれたんかなぁ。


2006年09月08日(金) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 生きてる娘が死んだ自分を見た!

 必殺シリーズ第十四弾「翔べ!必殺うらごろし」第四話。( DVD2巻DVD-BOX上巻

 道中、病気の療養に向かう娘・おうめと出くわす先生たち一行。異様な彼女の咳に労咳だと思った正十は近寄るまいとするが、若が困った姿に手を差し伸べ、目的地まで送っていく。だが若には娘の無気力な様子が気になった。また先生も、おうめに病気以外の不吉な影を感じていた。
 若と別れた一行は宿場町に不穏な影を感じるという先生の声に聞き込みをするが、訪ねたおうめの実家、百舌屋の態度におかしいものを感じる。それに継母のおくには娘の病のことを気にもかけてない様子。
 その頃、療養先の村で薬を飲んでいたおうめは、辺りが血に染まり、もう一人の自分が自分をじっと見ている幻覚に悩まされていた。彼女はそれを自分の死の予兆だと悟るが、彼女はとっくに生きることに絶望していた。
 正十は小遣い稼ぎに入り込んだ百舌屋で、おくにとおうめの主治医宗丹が睦み合い、怪しげな会話をしているのを聞いてしまう。そして、宗丹が意味ありげに「おうめに飲ませろ」と言った薬をくすねて先生に見せるのだが、それを見た先生はなにかを感じたかのように走り出していってしまう。
 先生の走って行った先には、静養先を抜け出したおうめの姿が。彼女は病で死んだ自分の父の墓を素手で掘り起こそうとしていた。先生のかけた暗示により、心の中に閉じ込めていたものを語りだすおうめ。自分に死を告げるもう一人の自分が現れ、そう遠くないうちに自分が死ぬだろうことを先生に告げる。彼女は継母が医者と組んで自分に毒を飲ませていること、自分の父も同様に殺されたことを悟っていたが、自分が死んでも誰も悲しむ者はいないと、毒と知って薬を飲みつづけていたのだ。
 いまならまだ助かるという先生の言葉にも耳を貸さないおうめに、「俺の弟は六つのときに労咳で死んだんだ! 死にたくないって泣き叫んだが助ける術がなかったんだ! その辛さ悲しさがてめえにわかるか!」と殴りとばす若。
 若とおばさんの説得によって生きる気力を取り戻しかけたおうめは、説得に従って家から出ることを告げに百舌屋へ戻るが、おうめが毒殺の事実を知ってることに怯えたおくにと宗丹が、おうめに多量の毒を飲ませて亡き者にしようとする。抗うおうめだが、必死の形相で自分を殺そうとするおくにと宗丹の姿に、絶望して自ら毒をあおってしまう。だが、一度に多量の毒を飲んだために吐き戻してしまったおうめは死にきらず、「死にたくない」と泣き叫びながらおくにの手下に殺され、遺体は五体ばらばらにして墓場に埋め隠されてしまう。
 姿を消したおうめを探して百舌屋に入り込んだ正十が、その一部始終を見て先生に告げる。一同はバラバラにされた死体を前にして、あまりに凄惨な死に様に悲嘆する。

 ここまで「殺される」ってことをネチネチ描いた話ってのは、必殺シリーズ全シリーズを通してもあまりないんじゃないかと思う。徐々に毒を盛られ、なにより周りは自分の死を望む者ばかりという状況で心が絶望で死にかけたおうめ。だが、彼女は心の奥底では死にたくないと願っており、その恐怖がもう一人の自分の幻影を見せていた。
 ってわけで今回の超常現象はオートスコピー、つまり、ドッペルゲンガー。日本で言う影の病もこれのひとつということで、今回はオカルトというより精神疾患っぽい感じ。
 あれだけ死にたい死にたいと言ってたのに、若とおばさんの説得にわりと簡単に考え直すように見えるのは、本当は誰か止めてくれる人を望んでいたからだろうな。最後に死にそこない、助けてと泣き叫びながら殺される姿が、おうめの本当の願望だったんだろう。
 でも若がおうめの言動に耐えかねはりとばし、続けて殴りつけようとするシーン。必死に先生が止め「お前自分の力を知ってるだろう! 壊れちまう!」って、まったくその通り。毒で死ぬ前に若のパンチで殺されちゃうわな……その先生もその後おうめの飲まされてた毒を飲んでみて、ぶったおれちゃうのが……どのような種類の毒か、試しに飲んでみたんだろうけど、あまり意味ね〜(笑)。
 が、それにしてもおうめの五体バラバラにされる最期はあまりに悲惨。あちこちに埋め隠された遺体を先生たちが捜し集める。画面上に出てくるのはせいぜい手の部分くらいだが、その場面を想像するとあまりに凄絶な情景に流石にぞっとする。
 これだけ殺される側の殺されてく描写を濃くやっただけあって、殺す側の描写もわりと濃い。悪党としては単純に医者や番頭を抱きこんでのお家乗っ取りなのだが、おくには旦那が生きてた頃は実権を握られ自由にならず、その鬱憤が溜まっていたことを匂わせる。それに財産で贅沢三昧というより、商売自体は真面目にやっていたらしいという二面性を持つ。
 しかし毒殺という、殺した実感が少ない手段でおうめが死にかけたときには喜びも悲しみもない、冷たい表情でその死に様を見つめていたのに、死にそこない息を吹き返したおうめを前にうろたえ、怯え、手下の番頭らに拙速に始末をさせる。さらに不安からおうめの死体を確かめようと墓場にやってきたところで先生たちの逆襲を受ける。
 おばさんの決め台詞は短めながらいつも通り鬼気迫る。
声が大きいよ! ……静かに地獄に行きな
 先生はより無茶苦茶で、宗丹はジャイアントスウィングばりに振り回されて木に叩きつけられ、おくには倒れてもがいてるところを旗の柄で刺し殺される。若は実際におうめを手にかけた手下を、殴り飛ばした挙句墓穴に落として上から石で撲殺。
 最後、結局影の病から娘を助けられなかった己の未熟を恥じる先生を、「先生は未熟だ!」とからかうようにはやし立てる正十。おねむが「でも、仇は取ったじゃない」と言うのに正十が「うん、それはそれでいいんだ」と答えるのが、「仇は取ったけど仇しか取れなかった」という先生たちの徒労感が、冗談めかした正十の口調にまぎれて隠されてる気がする。

[アニメ] ホスト部#22と.hack//Roots#22

  桜蘭高校ホスト部 #22「モリ先輩に弟子入り志願」。顔と目つきが怖く、クラスメイトには怖がられ舎弟からも敬遠されてると感じたヤクザの跡取の笠野田律。彼は自分と同じく目つきが怖くて無愛想なモリ先輩がどうしてみんなから慕われてるのか知りたいと、ホスト部に押しかけ弟子にやってきた。環や双子の悪ふざけに振り回される笠野田君だが、彼を狙う不穏な影が……

 笠野田の「どうしてあんたはそんななのにみんなから慕われてるんだ!」という言葉に、一々ショックを受けるモリ先輩、テラカワイスw。言ってる本人、全然悪気ないんだけどね。
 目つきは怖いけど実は優しくて照れ屋な笠野田君は、実際には舎弟からもちゃんと慕われてたのだけど、舎弟が照れ屋な彼に気遣って距離をおいたがために誤解し、ホスト部 なんぞ に駆け込むことに。「一度くれえみんなと缶けりとかしてえ!」という叫びに反応した環が協力するのだけど、双子の悪乗りも加わって笠野田君もキレまくる。まあ、真に受ける彼も彼だが。実際にはホスト部の面々は笠野田君が心やさしい青年であるし、近しい人たちもそれをわかってるってことを見透かし、彼自身が変わる必要がないことに気付くまで相手をしてただけなんだけど……まあ、遊んでるわな。
 笠野田君の誤解も解け、彼の巻き込まれかけてたトラブルも解決し、めでたしめでたし、と思いきや、彼がハルヒの着替え中に更衣室に入ってしまい、ハルヒが女だとバレることに……え? この話まだ続くの?


  .hack//Roots #22「Bond」。少しでもハセヲの助けになればと、彼自身や彼のPKしたPCの回復をしまくるギルド「肉球団」を立ち上げたタビー。だけどギルドメンバーの清作と秀世は低レベルであっという間に全滅、呆れたトウタにさっさろレベル上げしてこいと叩きだされる。一方、憑神使いとして目覚めたクーンは、彼と接触したパイにそのままでは周囲の人間に迷惑をかけるから、自分たちの下へ来いと言われる。ギルドマスターとして仲間を引っ張ってきた自分がギルドを抜けて良いのか、悩むクーンだが……

 そういや、アバター自体はアニメでは全然姿は見せてないなぁ。ゲームの情報を知らない人は、一体パイやクーン、そしてハセヲになにが起こってるかわかるのかな?
 で、前回の予告で嫌な予感はしてた肉球団。まごうことなきバカギルドでした……決めポーズの後になぜかスーパー戦隊ものよろしく爆発も起こるし。レベル上げもせずポーズの研究ばかりしてるのも、バカ。どうもトウタは彼らをプロデュースしようとしてるらしいが、その目的はなんだろう? でも、やってるタビーは真剣そのもの。ハセヲが道を誤るのを、こうしてなんとか考え直させたいと思ってのこと。ハセヲは呆れつつも無視を決め込むことにするが、少し心が揺らぎ始めてるきざしはある。
 ただ、その肉球団も、メンバーの清作がタビーの中の人にむしろ興味があるらしく、ハセヲの方を向いてるタビーとちと食い違ってる印象が……タビーにとっては「旅団」が家族で、ハセヲは今TheWorld内にいるとわかってる唯一の家族だからなのだろうけど……

[その他] エヴァ新作映画化は本当らしい

 ニュータイプ今月号にいろいろインタビューで理由が語られてたが、ぶっちゃけ、ようわからんw


  新・華夷秩序と韓国日経 )。概ね個人的印象と合ってるかな。中国はわりと実利的に方針を決めてるけど、韓国は妙な理屈を立てて、自縄自縛になってる感じ。まあ、これまで中国以上に日本に対する道徳的優位が基盤としてきただけに……ぶっちゃけ、もう韓国スルーでいいんじゃないかという気もする。真面目になんとかしようとしてる韓国の方には申し訳ないが。


  日中関係の論文、「反日」批判で閲覧停止 国際問題研朝日 )。まあ、閲覧停止はちと行き過ぎだけど、「靖国カルト」とかって扇動的なタームを使うに相応しい程度の組織か、とも思えるけどね。実際にはどっかから圧力があったわけではなく、批判苦情を受けて研究所が自主判断で、らしいから、この朝日の「言論弾圧だ」調の批判もちと的外れなんだが。


  過去の侵略行為と向き合うべきだ」共産党志位氏、靖国参拝批判で一致探る ( http://flash24.kyodo.co.jp/ 共同 )。いや、共産党はそれ以前にガタガタな自組織と向き合わないかんと思いますが……


  改めて無罪を主張 ウィニー最終弁論Y!hl )。想定される用途としては確実にそういった行為も入ってただろうけど、ソフトウェアの開発自体が違法、とされるってのは、ちとこれまでの海外の判決とも相容れないと思うのだけどなぁ……どうなるのか。


  「電話しようと思っていたら電話がきた」現象に挑む科学者excite News )。よし、うらごろしの新しいテーマが決まった! 「この現象はテレフォン・シンパシーといい……」って江戸時代じゃ電話ないじゃん! ダメじゃん!
 まあ、実際はなにか連絡しなきゃいけないことが心に引っかかってたり、頻繁に電話を受ける相手だからなんとなく心の中で待ち受けてたり、って感じのものなんだろうけどね。


  人気の「酸素入り水」に効果なし? 国立健康・栄養研朝日 )。……当たり前じゃん。


2006年09月09日() 旧暦 [n年日記]

[その他] 久々にイベント

 って、木登りのですが。参加人数的には大したことなかったのですが、こちら側スタッフの人数が少なかったのでそれなりに大変。今日は暑かったし。晴天だったのが幸いでしたけど。
 久々と言うと昨日も、久々に深+に行きましたわ。恒例シネマ・デイズ。いろいろ映画バカ話(バカ映画話でもOK)に花が咲きました。やっぱこういうのがいいやね。


  見なきゃダメだ!あの「エヴァ」が10年ぶりに映画で完結サンスポ )。
結末をめぐるネット上でのファンの論争は、現在のネット掲示板「2ちゃんねる」を作り出すきっかけにもなった。一方、同アニメのヒロイン、綾波レイのフィギュアなどが東京・秋葉原を中心に出回ったことからオタクたちが集まり、秋葉原が現在の“オタク都市”の顔を持つようになったともいわれている。
 知らないのに知ったかぶると恥をかくという見本。


  乙武洋匡さん:ブログ“炎上”紀子さまご出産への言及で毎日 )。
 乙武さんは7日付けのブログに、「紀子さま出産」というタイトルで「世間は昨日から『めでたい、めでたい』と騒いでるけど……ひとつの命が誕生したことがめでたいの?それとも誕生した命が『男児だったから』めでたいの?」などと書き込み。
 別になにも間違ったことは書いてないと思うが。


2006年09月10日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] ボウケン#28とカブト#32

  ボウケンジャー #28「伝説の鎧」。新しいクエスターロボ「将(エリート)」を駆り、「伝説の鎧」というプレシャスを狙うガイとレイ。ところが、そんなときにタイミング悪く真墨のアクセルラーが壊れてしまう。ミッションからはずされ腐る真墨は、明石に「ないものを嘆いても仕方がない。あるもので出来ることを考えるんだ」と言われ、変身できないままにガイとレイがプレシャスを手に入れるのを防ごうとする。

 アクセルラーって予備ないんか! って、そういえば以前奪われたときも奪われっぱなしだったけな。用途を考えると相当耐久性を持たせてるはずなんだけど、それでも壊す真墨って……自業自得かどうか知らないが、明石の言葉に触発されて変身できないながらも知恵とハッタリでガイとレイを出し抜く真墨。こういうの似合うキャラだね。でも結局プレシャスは奪われるんだけど。
 ロボ戦は究極の防御力を持つ鎧を身にまとったクエスターロボ相手に持久戦を挑み、オーバーヒートを狙う。最強合体のアルティメットダイボウケンを敢えて出さず、組替え式のプレイバリューを強調したロボ戦でした。狙いは見え見えなんだけど、確かにこれ見たら組替えて遊んでみたくはなるよな。
 次回は新ロボ?新メンバー?の大剣人ズバーン登場。
 ところでスーパーヒーロータイム終了時の明石がここんところ崩れまくりなんですけど……


  カブト #32。シシーラワームであることが明らかになったひより。自分も知らなかった自分の正体にひよりは戸惑うが、天道はそれでも「相手がワームなら非情に徹する」と……独自の行動でひより確保をしだした間宮(ウカワーム)を出し抜くため、ZECTがひよりの身柄を拘束しようとし、加賀美は迷いながらもひよりを守るためにザビー並びにゼクトルーパーと対峙する。間宮率いるワームたちも加わり三つ巴の戦いになったが、そこへやってきた天道はカブトに変身すると、ひよりの変身したシシーラワームへライダーキックを放ち、爆散させてしまう……

 予告から「え〜〜!? マジ!?」という感じの展開だったのだけど、風間死亡展開からも多少予想された通り、ハッタリ。天道はひよりが死んだと見せかけ、独自に保護していた。って、クロックアップしても成虫になったワームはクロックアップの光景が見えてるんじゃなかったっけ……?
 それはともかく、天道がそこまでしてひよりをかばう理由が明かされ、これもまたちと驚愕の展開。ひよりは天道の妹だという。それもただ妹というだけではなく、ひよりの両親は天道の両親を殺しコピーしたワームで、そのとき天道の母のお腹の中にいた胎児ごとコピーしてしまい、その子がひよりだとのこと。ひよりはワームでありながらワームとしての記憶を持たず、生まれてからずっと人間として過ごした特殊な存在だったんですな。
 渋谷隕石のときに見たひよりが見た少年も昔の天道で、自分の両親をコピーしたひよりの両親を見つけ仇を討つつもりが、生まれる前に死んだ自分の妹のコピーであるひよりの嘆願に躊躇い、結局ひよりの両親は廃墟の崩落によって死んでしまって実際には手にかけてないらしい。そしてそれからずっと、ひよりを守ることだけを決意し、七年を過ごした。
 今の天道の目的はひより以外のすべてのワームを倒し、そしてすべてのゼクターを回収し、ひよりの安全を確保すること。第一話からの謎だった天道の動機は大分明らかになったけど、まだ他にもいろいろ謎が……すべてを聞いてしまい「俺に協力するか、倒されるか選べ」と言われ迷う加賀美も……こうシリアス展開だと、いつも通りバカ丸出しで「今こそ友情に報いるときだ」と現れる神代が一服の清涼剤。
 と、ここに及んで三島がハイパーゼクターの試験をしていた、鎖につながれた仮面の男も正体が……って、天道? 当の三島はハイパーゼクターの入ったトランクを持ったまま生死不明で海岸に打ち上げられてるし……たたみかけてるなぁ。
 次回は新しいライダー、キックホッパーが登場。パンチがあの人だって書いたけど、あの人はキックの方でしたわ。

[アニメ] 徹之進#35とおとぎ銃士#11とマイメロシャッフル#24

  それゆけ徹之進 #35「てつのしん運動会ではりきる」。犬楽園の運動会で優勝チームには百万バウの賞金が出ると聞き、はりきって参加した徹之進。ところが運動会に乗じて白金の犬たちがセトの持つ犬魔法の秘伝書を盗もうと画策し……
 相変わらずなんだか妙なノリが楽しい。メインとしては白金の犬たちの陰謀なのだけど、運動会の小ネタもきちんとショートコントになってるのが……イワンが借り物競争で(「バカ」というお題で)借り出されて初めて「バカで結構〜〜!」とか言ってたりとか。ポチの面白い顔ネタも以前のシルコ選手のときの話をきちんと受けてるし。
 セト様の秘伝書騒ぎは、徹之進の弁当のバスケットに潜り込んでたフェレットが騒ぎを起こして、秘伝書を盗もうとしてた白金のスパイも巻き込んでの争奪戦に。秘伝書は盗まれるが偽者だったので一安心、ってのはともかく、「トゥウェルブ」と呼ばれるスパイがメスらしいのが……やっぱ徹之進の身近な人物?
 それと、リニアにやる気を出させるために徹之進が血統書の巻物を犠牲にしてたり、なにげにちゃんと徹之進の成長を描いてるんだよなぁ。


  おとぎ銃士赤ずきん #11「草太と恋する魔法使い」。魔物がうろつく森で迷ったりんごはハーメルンに助けられるが、自分が一行の中では役立たずであることを指摘され、落ち込んでしまう。そんなとき、赤ずきんの母校の魔法学校をサンドリヨンの手がかりを求め訪れるのだが、りんごはなんとしても草太のそばにいようと、魔法を覚えようとする。

 周囲に魔物が歩き回るようになり霧でその姿を隠してるわりには普通に学園祭をやってる魔法学校って……おまけにグレーテルとランダージョも普通に潜入してるし。と、ゆるゆるなのはいつも通りなのだけど、りんごが役立たずなんてとんでもない! このパーティでりんごがいなかったら「ツッコミ役」がいなくなっちゃうじゃん! ヴァルじゃ不足だし、覚醒したいばらはきつすぎる上に滅多に覚醒しないし……落ちた草太を助けに飛び込んだりんごを魔法で助けた白雪は、そのままりんごに「自分に魔法が使えた」と誤解させたままにしておくのだけど……なんの解決にもなってないような。しかし学園祭の劇のりんごは異世界から使い魔を呼び出しそうなツンデレっぷりでした。


  マイメロシャッフル #24「おでんが売れたらイイナ!」。バコにとりついたダーちゃんが少しパワーを増したおかげでクロミーズ5を呼びさせるようになったクロミ。で、そのせいで不利になってしまったマイメロのパワーアップ話なのだけど……呪文のために早口言葉を練習してかみまくったおかげで、口が腫れたマイメロが、正直キモイ(笑)。
 パワーアップしたことでお助けキャラを二体呼び出せるようになったマイメロだけど、弱いキャラ二体引いてしまったら、あまり意味がないよなぁ……


2006年09月11日(月) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 母を呼んで寺の鐘は泣いた

 必殺シリーズ第十四弾「翔べ!必殺うらごろし」第五話。( DVD2巻DVD-BOX上巻

 松葉屋女郎のおそではある晩、娘おちよの声に導かれて廓を抜け出してしまう。娘の姿を求めてさまようおそでは、山道で怪我したところをおばさんに介抱される。
 おばさんより一足先に村に来ていた正十は、寺で新たに鋳造した鐘がひとりでに鳴るという現象に出くわし、怪異を解決すると先生を売り込んで一儲けしようと企む。だが、鐘は作った梵鐘屋に引き取られていってしまう。だが、おそではその運ばれる鐘を「娘が呼んでる」と追っていく。
 おそでの様子が気になったおばさんは、廓の連中がうろつき出歩けない彼女の代わりに鐘を調べるが、なぜか鐘に向かって手を合わせる鐘匠の姿を目にする。おそでによれば、彼女は夫を亡くして借金を返すために身を売ったのだが、別れて暮らしていた娘が半月ほど前から姿を消したのだという。そのとき、娘は鋳物問屋の河内屋で働いていると話していた。だが、松葉屋の連中に見つかりおそでは連れ去れてしまう。
 鐘のことが気になった先生は河内屋に返された鐘を前に霊視しようとするが、なにかに怯えたような河内屋にけんもほろろに追い返される。だが、松葉屋で切諌されるおそでを求めるかのように、鐘は激しく鳴り響く。
 おばさんはおそでの話からおちよが河内屋の若旦那・卯之吉に弄ばれたと察し、夜鷹のふりをして卯之吉を誘い、おそでの家で追求する。激しく狼狽する卯之吉の姿に、おちよは卯之吉に弄ばれたこと、そしてその挙句殺されたことを察するおばさん。
 だがその夜、おそでは鳴り響く鐘の前に誘われるように現れたところを、河内屋の手先に殺されてしまう。
 おちよはおばさんの予想通り、弄ばれて殺されたのみならず、証拠隠滅に炉の中に放り込まれていたのだ。怪異はおちよの祟りだと察した河内屋は、事態の発覚を恐れおそでまで殺したのだ。両親の呵責から店を辞めた老鐘匠からことの次第を聞いたおばさんは、母娘の無残な死に様に怒りに身体を震わせる。

 今回も犠牲者の末路は思いっきり悲惨。娘に至っては殺された挙句に炉の中に放り込まれてるし……怪異も「娘の霊が母恋しさに泣き叫ぶ」というものでわかりやすい。悪事が発覚するのも単に先生の霊視によってのみではなく、良心の呵責に悩まされた老鐘匠の口から語られることで、「そんな根拠で人を殺すのかよ!」ってところがないし。
 その分、悪党は小娘を弄ぶバカ旦那とそれをもみ消すバカ親並びに鋳物屋ということで小粒だが、年端も行かない娘(十四歳……だが、当時は数えなので今の年に換算すれば十三歳、下手すりゃ十二歳!)を弄び、飽きたら殺して始末して良心の呵責を感じないという外道。ともすれば軽くなりすぎるが、対比として老鐘匠を出したのは良かった。
 殺しのシーンは、おばさんは一足先にもぐりこんで鐘を鋳潰そうと工場にやってきた卯之吉を待ち受ける。
「おばさん……」
「火を入れといたよ」
「なんだって?」
「ほら御覧」
「おばさん!」(勝手に炉をいじるおばさんを責める口調で)
「あんまり暑いんで汗びっしょりだ……」
「余計なことしないで……」
(おばさん、よろけてもたれかかる振りをして卯之吉を刺す)
「言われなくったって出て行くよ……(息をあらげて) 炉に入れられたんじゃかなわないよぉ……
 この「××されたんじゃかなわないよぉ(たまらないよぉ)」は、以後おばさんのキメ台詞のパターンとして多用される。
 若は河内屋の手下を炉の中に放り込み、先生は河内屋をいつもどおり旗で刺し貫く。悪党を担ぎ上げて炉の炎の中に投げ込むのは、やっぱ結構ショッキングなシーンですわ。
 今回はおばさんが娘を探す母としておそでに同情してるのだが、おばさんが卯之吉を誘うシーンが……いや、確かに声は独特の艶があるけど、女ならなんでもいいんかいバカ旦那!(笑)
 あと、おばさんのたのみでおそでの様子を探りに客として女郎屋に上がり込むことになって右往左往してる若が……
 正十は梵鐘屋から怪異の原因の口止め料ということで金をせしめ、これが仕置料代わりに。
 今回、死体抹消を手伝った梵鐘屋やおそでを責めさいなんだ松葉屋も悪党といえば悪党だが、手にかけていない。俗世にあふれる悪党は数知れず、死者の魂の救済をただするのみ、ということなのだろう……

[マンガ] 買ったもの

 ・ STEEL BALL RUN(9)/荒木飛呂彦
 ・ 椿ナイトクラブ(1)/哲弘
 ・ じゅっTEN!(1)/絶叫

 SBRは、4thステージゴール間際。VS DIOとVSブラックモアの息をつかせぬ展開。「遺体」の主は予想通りっぽいけど、宗教関係は大丈夫なのかなぁ、とちと思ったり。
 椿ナイトクラブは……連載当初は「ヤニーズの人が萌えマンガ っぽい ものを描いてるぞ!」というのがむしろびっくりだったんですが、無事ヤニーズ同様変態マンガになったようでなにより。最初の頃は鉄脚の槙とかも(嗜好的には)マトモな部類だったのになぁ。秋田書店の非売れ線の常で初版はかなり少なめっぽい。
 じゅっTENは…… こ……ここで薦められてた から買ったわけじゃないんだからね!(無駄にツンデレ風) いや、一応連載も目を通してるんですけどね。やっぱどう見てもカナコがヒロインで良かったんだよな、ということで。

[その他] 911以降

 あのテロから五年、とニュースで気付いた。あの当時の感想は 日記にも書いた が、読み返すと当時のことが結構鮮明に思い出される。見ながら、否応なく世界の枠組みが変わることを意識した。「変わっていく」ではなく力尽くで「変えられる」感覚。インパクトとしては戦争より大きかった。
 当時の日記には書いてないが、IRCだけではなく自分の運営してるBBSでもその話題が沸騰してた。真偽の確認できない情報がひたすら錯綜する中、テレビ画面上でWTCビルが粉塵を巻き上げながら崩れ落ちていくあの光景は、多分一生忘れられない。
 それから五年、世界は予想した通り、あるいはそれ以上に混迷を深めている。だが、そういうものだと受け入れられてきている。受け入れられなければ取り残されるから。
 解決法を考えるには「誰が悪い」などと考えるのは無駄なのだろう。悪人はあまりに多く、どの勢力にもいる。悪を糾弾し、排除してそれで解決もしない。もし自分にわずかでも善がなせるのだとすれば、できるだけ苦しむものが少なくなるようにと、願うしかことしかできなさそうだ。

  アニメ「おじゃる丸」原案者・犬丸りんさん死亡 自殺か朝日 )。さすがにおどろいた……遺書からすると、仕事に行き詰まってと読めるが、実際の心中は推し量れるわけでもない。お悔やみ申し上げます。


2006年09月12日(火) 旧暦 [n年日記]

[読書] 天涯の砦/小川一水

 二ノ瀬英美は日宙航の中継ステーション「望天」の作業員だったが、惑星間航行に応募し、最終選考で落第していた。傷心のまま「望天」に戻る二ノ瀬だが、そこでは自転するそれのシャフトのベアリングが人知れず腐食し、崩壊する大惨事が起こる。惨事の衝撃で切り離された第四扇区(セクター)では、あるものは爆発の衝撃で、あるものは真空に晒され、ほとんど生存者がいなかった。そんな中生き残った二ノ瀬は僅かな生存者と共に脱出を試みるのだが、人間を拒絶するかのような宇宙空間にはばまれる。のみならず、第四扇区の中には彼も知らない危険が潜んでいた。

 なんつーか、趣旨を簡単に言ってしまえば「ポセイドン・アドベンチャー」っつーか、「月は地獄だ!」っつーか……でもそこは作者らしく、ガジェットにあふれた未来像をベースに、「人間は宇宙に受け容れられるのか?」というシリアスなテーマを意識して描いている。これまでは、たとえば「第六大陸」では「それでもとにかく宇宙へ出て行くんだ!」だったのだが、「本当に宇宙に出て行く必要があるの?」という疑問に対し拒絶的でなくなったというか、自身の中でも懐疑に明確な答が出せないことを認めた、という感じがする。その上で技術進歩による宇宙開発の可能性を描いている。必ずしも今の実際の展望にこだわる必要はない、SFとして見せる展望として、良い進化を遂げてるのではないだろうか。
 話としては、この手の話の常だが、生存の為に生き残った他人同士が衝突しあいながら一致団結する、という話ではあるのだが、あまり心をひとつにしてるという感じはしない(協力はしてるんだけど)。つか、むしろバラバラのまま、最終的にベクトルが大体同じ方向に向く、という感じか。安易に仲間意識を持つのはうそ臭い、ということだろう。この辺の筆致はかなり巧み。
 ただ、やっぱ人物描写とかでやはり小川節なところがある。個人的にひっかかったのは、功が思い込みというか思いつめて田窪とあれこれになったあと、自分が原因なのにそのことはまったく思い悩まないのが……まあ、いかにもらしいんだけど。

[アニメ] シムーン#23

  シムーン #23「永遠の少女」。宮国の敗北により戦争は終結したが、戦勝国の礁国と嶺国から出された条件は、コール・テンペストの解散だった。コールの面々は当然反発するが、抗うことなどできるはずもなくあきらめムード。だが、それ以上にコールの解散に狼狽したのは宮主だった。彼は新天地の扉を開くため、コールのシヴュラに「翠玉のリ・マージョン」を実行させようとする。
 一方、泉に向かったユンはそこでオナシアと出会い、驚愕の事実を聞かされる。

 無謀な軍部の暴走気味な戦略の結果は、当然敗戦なのだけど、どうも普通に敗戦処理して、ハイ、終わりにはならないよなぁ。だってヅカ系SFなのだもの。
 宮主があそこまでうろたえて翠玉のリ・マージョンにこだわるのは、単に敗戦の事実をなかったことにしたい、というわけではなさそうだけど……
 一方ユンは、シヴュラの頂点に立つオナシアから泉と遺跡の関係を聞かされる。かつてコール・デクストラの実験場だった遺跡は、未完成な翠玉のリ・マージョンの効果により、泉の空間とつなげられてしまっていた。そして、オナシアは自身のことについても語り始める。男になることも、女になることも選ぶことを拒否し続けた者がどうなるか。オナシアがユンの前で長手袋を取って見せた腕は、砂のように崩れはじめていた。「生まれたときは皆少女で、男か女かを選ぶ」という特殊なシムーン世界の理由が、なにか明かされるのかな?


2006年09月14日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] 落ち込んでます。

 結構尾を引くなぁ。でもそろそろ復活しないと。


  ネットの完全定額制もはや限界 事業者ら適正コスト検討bussiness-i )。まあ、しゃあないって言えばしゃあないんだけどねえ。でも、「話が違う!」ということには、ちとなりそうかなぁ……


  歴史認識 政治家が語れぬとは朝日 )。っつーか、戦争責任と一般国民を分けて云々と言うのは、中国側の(自分たちのための)事情って面が結構デカいんだけど。毛沢東時代の理屈を今だもって後生大事にしようって言ってもなぁ、とも思う。つっても強硬路線一辺倒でも確かにダメなんだけど、それにしたって朝日の主張は「中国の歴史認識を前提としましょう」って言ってるってことだからなぁ……


  コンセントをネット端子に 電力線通信、解禁は不透明朝日 )。う〜ん、ノイズかぁそういう可能性もあるのか。実際問題、どのくらいのノイズレベルになるんだろうか?


  麻生直撃「アキバであんなにウケるとは…」zakzak )。個人的には今回の総裁選立候補者三人の中では、麻生氏の言ってることが一番まともに聞こえる。いや、別にオタク方面に詳しくってローゼン閣下だからってことじゃないですよ。諸質問に対する受け答えが一番頭がいいように見える、ということ。ただし、これは主観だから「総裁として最も相応しいか」と言われるとわかんないけどね。まあ、なったら面白そうだとは思うが。


  クジラ在庫 「ダブつき」の真相J-CAST )。ん〜、本当はどっちの言い分が正しいんだろうねえ。卸業者が減って流通がスムーズに行かない面もある、ってのは確かにあるだろうし。データをきちんと出せばほとんど解決する問題と思うのだが、データなしで「自分が正しい」の応酬されても……

[アニメ] ウィッチブレイド#23といぬかみ#24とゼーガペイン#24

  ウィッチブレイド #23「乱」。脱走エクスコンに対する警戒が強まる中、雅音は身体を引きずるようにして梨穂子の元へ帰る。最初変身したままで現れた奈月ビルの面々は恐れおののくが、斗沢からこれまでの経緯、それと雅音の運命を聞き、嘆く。
 一方、洋上のアイウェポンが暴走して東京に向かっていると聞き慌てた和銅は、進退窮まり鷹山に事態の回収を持ちかける。だが、鷹山は和銅の意に反し、導示の崩壊につながると知りつつ住民避難と対策の済んだアイウェポンでの迎撃を試みる。
 三千体以上のアイウェポンが自分めがけ押し寄せてくると鷹山から連絡を受けた雅音は、梨穂子との最後の食事を終え、梨穂子を守るために最後の戦いに向かう。

 もはや梨穂子の料理の味もわからないほど変調した雅音。もはやその命が長くないことを初めて知り、嘆き悲しむ奈月ビルの面々だが、どうにもできない。それでも精一杯雅音を励まそうとする。
 一方、研究所の忠告を無視して暴走対策を施さないアイウェポンを輸出し、暴走させてしまい、打つ手がなくなった和銅は鷹山に泣きつくことに。なんとか穏便にことを済ませたい和銅に「お前のせいでそれは無理」(大意)ときっぱり言ってしまう鷹山が……瀬川も流石に小者丸出しの和銅を見切って鷹山に従う。No.1よりNo.2の生き方ですなぁ。どっちにしても和銅にただ従っても最悪の結果しか残らないものなぁ。鷹山も「瀬川はこういう奴だ」と見切ってるのが(笑)。
 次回、ついに雅音と暴走アイウェポン、まりあたちの三つ巴の決戦?


  いぬかみっ! #24「薫となでしこっ!」。先週の「あのね」の続き。薫の過去と秘密なのだけど……どうやら原作とはかなり変えてあるらしい。でも、正直ビミョーな気が。原作のままだと第二部続きが前提になってしまうからかもしれないが……邪星とやらのキャラも薄すぎだし。邪星=赤道斎? 赤道斎は悪人だけど無邪気な悪人だから、なんかキャラに合ってないしいろいろ矛盾が。


  ゼーガペイン #24「光の一滴(ひとしずく)」。ナーガの申し出を蹴ったキョウたちはサーバの中でマインディアと死闘を繰り広げる。だが、シマのオリジナルとの接触に失敗し、敵の真っ只中に取り残されたオケアノスは陥落寸前。もはや幻体のもたないシマとAIたちを残し、他の幻体たちは舞浜サーバに避難する。だが、シマの最期の瞬間、黒猫がブリッジに現れる。
 一方、マインディア相手になすすべのないアルティールとガルーダは、サーバのひとつに招かれるように転送される。その中で托鉢僧姿の男と出会う。その男こそがシマのオリジナルだった。

 シマのオリジナルはちゃんと味方だったのか。オケアノスが堕ち、舞浜サーバとリザレクションシステムを運び出す手段が失われた今、ゼーガペインがすべての敵を倒し、そして地球からの仲間の到来を待つ以外の道はなくなった、という究極の状況。そのためにゼーガの活動限界を延ばすQL多層化技術を陥落寸前のオケアノスに送信し、そのデータを組み込む間の時間稼ぎをするために、ルーシェンが決死の出撃を行う。復活したばかりのキョウとまた良いコンビになれるか不安で、最初冷たい態度を取っていたこと、そしてキョウの生き方にあこがれていたことを認めるルーシェン。ってか、BLネタ?
 次回は本当に最終決戦。てか、舞浜サーバ内での戦闘?


2006年09月15日(金) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 男にかけた情念で少女は女郎に化身した

 必殺シリーズ第十四弾「翔べ!必殺うらごろし」第六話。( DVD2巻DVD-BOX上巻

 旅籠の戸倉屋の若旦那孝之助は女郎のお葉と惚れあう中。孝之助はもちろんお葉も真剣だが、戸倉屋の主人の清は女郎を戸倉屋の嫁には出来ないと二人の仲を許そうとしない。
 そんな孝之助の姿を嫉妬の目で見る下働きの娘・毬がいた。毬は清の遠縁だが、清はかいがいしく働く彼女を養女にすることも考えている。だが、孝之助に惚れてお葉との仲を嫉妬し、その情念のためにお葉の感じ取っていることを霊感でそのまま感じてしまっていた。
 しかし孝之助は清によって蔵に閉じ込められ、お葉は孝之助以外の客を取ろうとしないことを楼主の勘造に責め立てられる。それでも蔵を抜け出しお葉と会おうとする孝之助を番頭の与八が、二人を橋渡ししようと持ちかけてきた。
 境内で呼び込みをしていた先生とおばさんを、清の治療をして欲しいと言ってくる毬。先生は清が息子のことで思い悩んでいることを見抜き口にするが、そのときの毬の様子からおばさんは毬が孝之助に惚れていることを察する。
 与八が勘造にとりなしてお葉を身請け、孝之助と二人で駆け落ちをさせる。だが、孝之助とお葉は勘造の手下に心中を装い殺される。
 実はこれは与八のたくらみで、跡取り息子を上手く始末し、自分が戸倉屋の跡目を継ごうという腹積もりだった。与八は清の養女になる毬に言い寄ろうとするが、毬は突然笑い出し、お葉の口調で与八を拒絶。店を飛び出してしまう。
 河原で彼女に会った若から話を聞いた先生は毬にお葉の霊魂が宿ったと見抜き、千里眼で彼女の居場所を探り当てると、宿ったお葉の魂から孝之助とお葉の最期の記憶を霊視する。与八の欲望の為に二人が犠牲になったことを知った先生たちは、二人の魂の為に与八たちを始末することを決意する。

 今回は憑依現象なんだけど、若旦那に片思いする少女の不安定な気持ちが反映されてて結構マッチしてる。娘は若旦那に恋するあまり、彼と心底惚れあってる女郎と共感してしまう。しかも彼女の想いは若旦那に決っして届くことはない。その挙句、番頭の与八のたくらみによって若旦那と女郎が殺され、その女郎の魂が娘に宿ってしまうことに。普段かいがいしく、憑依したときには妙になまめかしいのは、毬を演じた久永智子の熱演か。久永智子は後に仁和令子と改名し、うらごろし以前には仮面ライダーXのチコも演じていた……らしい。いや、良く覚えてないんだけど。でも、プロフィール見るとうらごろし当時21歳だよ……確かに役者の年齢と役の年齢が違うことが多い時代劇だけど、これはかなりびっくり。「仕置人」のときの沖雅也と同い年って言って、信じられますか?
 今回は孝之助とお葉の純愛なども描かれるのだけど、やっぱ毬の不安定な思春期ならではの情念があってこその話かなぁ。
 それと店を乗っ取るために毬にいいよる与八だけど、ねちっこい感じがどうも野心のためだけとは思えないのが……ロリコン?
 今回は先生の霊視だけでは動かず(やっぱ霊視だけで動くのはいかにもやばげだものな)、裏を取るため正十がおねむを使って勘造の手下の仁平にカマをかける。殺しのシーンでもそれを利用して仁平を誘い出す。
「熊野権現の札、いらんかね〜。熊野権現の札、いらんかね〜」
(おばさんの声に誘い出された仁平、札を持って焚き火しているおばさんを覗き込んでおねむでないことに気付き)「くっ、違うか」
「違わないよ」
「なにが!?」
(おばさん、札を差し出し)「あげるよ、ただで」
「ばあさん、そんなものぁいらねえよ!」
「いらないのは(おばさん、札を仁平に投げつけた瞬間に相手を刺し) あんたの命だよ!

(刺し殺した後で息をあらげて)「 ばあさんなんて言われちゃたまらないよ!
 おばさんが言うと「まったくその通り」と同意してしまうから不思議だ。(どっちも(笑))
 与八は正十に「いい女がいる」と誘い出されて待ち受けていた若(笑)に、ぶん殴られた挙句に樽に頭を突っ込まれて樽ごとエルボーで頭を粉砕。
 先生はあっさり風味に朝水を飲みに手水場に出てきた勘造を一瞬で旗を投げ刺す。
 最後に「子供の癖に色気づいて変わった子だったなぁ」と言う若に、おばさんが「変わっちゃないよ。子供だって女だもの」と言うように、やっぱ女の情念の話なのだろうなぁ。時代的なものとしてではなく、普遍的にそういうテーマを取り上げたTV時代劇・ドラマってのは珍しい気がするなあ。
 ん? 今回よく考えたら誰からも金を貰った描写がないけど、多分お葉が憑依して徘徊してた毬を、保護したことで戸倉屋から礼金をせしめた、と見るのが正しいのだろうな。

[マンガ] ちと露骨な

 「コミックバンチ」での「コンシェルジュ」。今回、常連客の毒舌なマンガ家有明が出版社主催のパーティで、ホテルの料理を腐す大物マンガ家(マンガ原作者か?)に、「あんたの作品は間違いだらけだとネットで批判されてる」「間違いを元に日本人を馬鹿にしている」と批判を……どうも相手は料理マンガの作者らしいのだが、それって、雁屋哲そのまんまじゃ……
 今のところは相手が一方的にやりこめられているものの、ヒキを見る限り一方的な展開にはならないようだが、この作者、モデルのある人物やものを取り扱うときにときどき露骨というか消化不足なときがあるんだよなぁ……そういうのは島本和彦が上手いんだけど。
 まあ、それはそれとして、「美味しんぼ」はそろそろ後進の料理マンガに道を譲った方がいいと思うのは確か。


 「ファンロード」の「夕日ロマンス」、毎月連載化してやはり薄くなってきたような……まあしゃあないんだけど。
 ところで「少年ブラッド」の携帯オンリーマンガってのは、携帯持ってないヲイラにゃちとなんなのですよ。まあ、読む価値あるのがそんなにあるかってえとなんですが。つか、「猫糞」は明らかに浮いてるような……
 追加: Webブラッド の方でコミック見ようとすると、Pirate Busterとかいうワケのわからんものを入れなきゃいかんらしい。キャプチャー出来なくするためらしいが、たまに何かと干渉して変な動作させるらしい。しかも削除方法はちゃんと書いてないという親切さ。検索したら何故か 日本系種馬協会のサイトに説明されていた 。まったく油断も隙もない世の中だなぁ。

[その他] 動け動け、さらば救われん。救われないかもしれないけど

 ま、活動し出したら多少はマシになってきましたわ。


  著作権:「死後70年」に延長を 文芸家協会など要望毎日 )。(にっこり笑って)「ふざけんな」


  オウム・松本被告の死刑確定 最高裁が特別抗告棄却朝日 )。ついに確定か。死んで当然、とは言わないが、この判決自体は当然か。被告は動機やらなにやら、すべてを胸の内に秘めたまま墓場に行くつもりらしいが。関係各位の心中は量るにあまりあり、推測などしても詮無いので書かない。


  イスラムは「邪悪」と発言=ローマ法王発言に怒り広がるY!hl )。ホンマか? と思うのだけど、もし記事で示されてる発言が本当になされたとすれば、イスラム関係者は「同時代のキリスト教国の状況を見ろ! んなこと言われる筋合いはないわい!」と言いたくなるわな……


  次期首相に参拝中止要請 米大物議員の抗議相次ぐ共同 )。 さらに、太平洋戦争中の南京大虐殺の実態を否定する教科書を「日本政府が認めている」と指摘。いや、中国か韓国か知らないけど、ロビィ活動に乗るのはいいんですが、「調べもしないで言ってる」ってことがバレバレで恥ずかしいですよ、ラントス議員。


2006年09月18日(月) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] デジモンセイバーズ#22とBLACK BLOOD BROTHERS#1

  デジモンセイバーズ #22「倒せ究極体! 怒涛サーベルレオモン」。「釘宮理恵はついにツンデレ専門声優かい!」と思いましたです。ハイ。そういやコレも「ゼロの使い魔」もハピネットか……
 話自体は究極体相手に手も足も出ない、と思いきや、いかにも妖しげな人物の倉田博士の発明で、弱体化させ勝利。が、前回巨大なデジゲートを空けたのも彼だったり、彼の発明で弱体化したサーベルレオモンがデジタマになった途端崩壊してしまったり、うさんくさいなぁ。そういえばメルクリモンが人間界を襲うきっかけになった人間の侵略では、犠牲になったデジモンはデジタマが残らなかった、って言ってたけど……


  BLACK BLOOD BROTHERS #1「黒き血の兄弟」。ネット配信で視聴。ラノベ原作。原作未見。
 う〜ん、ビジュアル的にどっかで見たような感じだなぁ、というのと、今更吸血鬼か、ってのでかなり印象が損。話や世界観、キャラの位置付けがわかりにくいってのも足を引っ張ってる感じが……作画はよさげなんだけど……特に魅力も新味も感じない、というのが正直なところか。吸血鬼物だったら、マンガだけど環望の「ダンス・ウィズ・バンパイヤ・バンド」の方が面白い。一応第二話も見てはみるけど……

 三日ぶりの更新だけど、ちと疲れてるんで短くてスマソ。


2006年09月19日(火) 旧暦 [n年日記]

[特撮] ボウケン#29とカブト#33

  ボウケンジャー #29「黄金の剣」。大剣人ズバーン登場。玩具の宣伝では「しゃべるぞ!」って言ってますが、しゃべるっても基本「ズバーン」しか言ってないような……リュウオーンが元人間ってのもびっくりしたが、ガジャ様がまた要らんことをしそうな……
 次回はプレシャスであるズバーンの処遇をめぐってもめるらしい。って、ガジャ様、ズバーンを使ってないですか?


  カブト #33。ひよりが消え、天道はZECTに入り込んですべてのゼクターを回収しようとする。それもこれも、すべてひよりのためだった。強引な手段でゼクターを回収していく天道に、加賀美は反感を覚えるが、それならばどうすればひよりを助けられるのか、別の答を導き出せない。そんなとき、ザビーゼクターを奪われそうになった影山が間宮に泣きつき、カブトを落としいれ亡き者にしようとする。

 新ライダー・キックホッパーとして復活したのは、あの元ザビー・矢車想でした……って、むっちゃ自虐キャラになってますがな! ええ!? 「完全調和」を唱えていた頃の面影はなく、「どうせ俺なんかよ〜ぉ!」とか「今俺を笑ってたのはお前か〜ぁ?」とか、被害妄想で相手を攻撃しまくる矢車さん。なんて傍迷惑な……
 キックホッパー自体はマスクドフォームのないライダーなんですな。クロックアップは今回してないから、クロックアップできるのかよく知りませんが……ゼクターも、パンチホッパーとリバーシブルな玩具とは違い、全身緑の模様。
 あまりの矢車さんの変貌にすべてもってかれがちですが、他にも影山のヘタレっぷりも……三島に「見捨てないで」と泣きつき、カブトに襲われゼクターを奪われそうになると、プライドもかなぐりすてて間宮にまで泣きつく始末。ザビーゼクターも持ち主は選んだ方がいいよ? 初登場はこんなキャラになるとは思ってなかったなぁ。
 ZECTの地区司令官になった天道の副官となった新キャラの蓮華。名前は蓮華でも強力モーターの迫り出し舞台で登場はしませんが。ワイヤーを使ったりするいかにも怪しいキャラだけど、やっぱり三島が送ったスパイでした。天道の料理を断って干飯ばかりを口にする時点で、三島とのつながりは感じさせましたが……でも、干飯って基本的に米だから、炭水化物以外の何者でもないんですが……それだけ食ってちゃ身体に悪いでしょ。
 ゼクターを奪われたままでは神代がそのうちスコルピオワームに戻ってしまうと知った加賀美。それをめぐってカブトとガタックが今回初めて正面衝突するのだけど、やはり一歩加賀美は天道に及ばない。基礎ポテンシャルの差か、迷いがあるからか……
 次回、いよいよ本格的にハイパーカブト登場?

[アニメ] シムーン#24と徹之進#36

  シムーン #24「選択」。講和の条件として、コールの解散、そして泉行きを突きつけられるコールテンペストの面々。だが、ひそかにネヴィリルとアーエルを残し、翠玉のリ・マージョンを行わせようとする。

 ユンはオナシアの告白を聞き、その責務を背負うことで彼女を開放。「少女」として生まれ男か女か選ばなくてはならないというのは、やはり「少女期」を際立たせるための設定だったんですな。そしてどちらも選ばなかった者は、どこか欠けた存在と成り果てる。それがオナシア。その贖罪に、オナシアは少女たちの選択を見守り続けていた。選ばないことがどのような結果になるかを、密かに示しながら。
 ネヴィリルとアーエルは翠玉のリ・マージョンを行おうとはするが、イマイチ心がひとつにまとまらない。アーエルはネヴィリルがアムリアに会いたいために翠玉のリ・マージョンを行おうとしてるのではないかという疑念が、心に引っかかっていたのだ。しかし、「あなたは私を暗闇から引っ張り出してくれた」と告白するネヴィリル。いよいよ、翠玉のリ・マージョンが行われるのか?
 しかし、戦争の責任者、というか、無能者がのうのうと責任を取らずに戦後のさばってるって図は、流石にちとむかつきますな……


  徹之進 #36「てつのしん、犬楽園をうらぎる?」。白金の犬社会が徹之進の飼い主の犬山家の会社を攻撃しだす。そして白金のボスのネオから、もし犬山家を助けたければ、犬楽園を裏切ってセトの持つ秘伝書を持って来いと言うのだが……

 犬山家の窮状を救うために裏切りをもちかけられる徹之進。そのことをセト様に相談するが、「好きにせえ」と冷たい言葉……裏切りを裏切る相手に相談するってのがちとありえない行動だけど、そこが徹之進の純なところなんでしょうな。
 迷う徹之進に「裏切っても友達だから!」と言うショコラがやはり怪しすぎ。でも、逆に怪しすぎてミスリードという気も……白金のスパイ、トゥエルブって、本当に何者だ?
 結局、悩む徹之進に巻物を差出までするセトに対し、犬山家の人たちは救いたいが、セトや犬楽園の仲間を裏切るなんて考えられないと徹之進はそれをはっきり拒絶する。それを見届けたセトは、徹之進のために犬山家を救おうと、ついに白金との全面対決を決意する。つまり、徹之進を信じつつ、敢えて徹之進に与えた試練だったわけですな。徹之進の結論と、徹之進のために立ち上がる仲間たちがなかなかよろしいですな。
 しかしネオも、経済界の重鎮を操れるなら、黒金家の資金力を狙ってジョンを白金に引っ張り込む必要ってあまりなような……
 次回は「てつのしんゴーモンされる」だそうで。って、朝の児童向け番組で拷問って……


2006年09月20日(水) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 赤い雪を降らせる怨みの泣き声

 必殺シリーズ第十四弾「翔べ!必殺うらごろし」第七話。( DVD2巻DVD-BOX上巻

 お狩場である山に降る赤い雪を見た先生たち一行。若と二人でしていた山篭りを中断してその原因を探ろうとする。
 その山の山番・仁助の娘おゆきは口がきけなかったが、赤い雪が降るといつも取り付かれたように泣き叫んでいた。元々この山にあった窯場跡で泣き叫び、倒れたおゆきを見て、雪と彼女になにか関係があることを感じる先生だが、仁助によって追い払われてしまう。
 この藩には陶夢斎という名匠がおり、彼の作る焼き物は各国大名がこぞって買い求めにやってきていた。だが、実は今陶夢斎と名乗る男は実は偽者。金持ちや大名相手の焼き物を作ることを拒み続けた本物の陶夢斎は、五年前に藩家老脇田によって一族郎党皆殺しにされていた。そのため仁助から話を聞いた脇田や偽陶夢斎はそのことを知る何者かが脅してるのではないかと疑い、町で赤い雪の噂をしている者を取り締まり、厳しい拷問を加える。
 娘を治すため祈祷をしてもらおうとしていた仁助の妻おせきは、先生におゆきを見てもらうが、先生は彼女が幼い頃凄惨な目を見ていたことを見抜く。おびえたおせきは娘を連れ帰るが、気になった先生は再び山小屋を訪ねる。おゆきの過去が明らかにされることを怯えたおせきは先生を追い払うが、先生の「娘のためには、その子の過去を明らかにするしかない」とい言葉がおせきの胸に刺さる。
 先生は窯場跡を調べ、そこで陶夢斎の一族が殺されたことを確信。おゆきはそのただ一人の生き残りで、一族の怨みが降らせた赤い雪に惨劇を思い出し、泣き叫んでいたのだと見抜く。だが、村で捕らえた百姓から先生も赤い雪の現場に居合わせたことを知った脇田の手下により、先生は捕らえられてしまう。
 先生とおばさんからおゆきが陶夢斎の孫だと知らされた仁助夫婦は、一度はおゆきを捨てようとするものの、やはり別れられないと、逃げ出そうとする。しかし当時の記録から陶夢斎の娘が妊娠していたことを知り、そして皆殺しの直後におゆきが生まれたことになっていることから、おゆきが陶夢斎の孫だとばれてしまう。逃げる一家は、追っ手に追い詰められ、皆殺しにされる。
 役人の手から逃れた先生や、しぶる若を説得して連れてきたおばさんは、夫婦の死体を目の前にして呆然とする。そして赤い雪の降りしきる中、おゆきも息を息を引き取るのだった。

 さて、今回も特撮がチープです(笑)。ライティングや特殊効果で雪のセットやミニチュアを赤くしてるのだけど、流石にチープ感はぬぐえません。が、その一方で話はやはり悲惨……
 皆殺しにされた一族の唯一の生き残りおゆきは、子供のない山番夫婦にそれと知らず拾われ育てられるが、おゆきの出自にとてつもない秘密があることを感じた夫婦は、それを暴かれることを恐れる。そして、ついに秘密が明らかになったとき、仁助は娘を捨てようと言い出すが、おせきは「おゆきはおらの娘だ!」とすがりついて反対する。
 結局藩から逃げ出そうとするに助一家だが、追い詰められ、皆殺しにされる……このとき、おゆきも容赦なく殺されてるのが……二度まで家族を皆殺しにされたおゆきは、息を引き取る間際に赤い雪を降らせ、怨みを先生に伝える。
 今回、先生は霊視だけで犯人を断定してたりするんですが、まあ、そこはそれ。
 結局陶夢斎一族と仁助一家の怨みを受け、先生たちはお狩場で狩をする家老たちを襲う。
 おばさんは、家老脇田の手下の役人を誘い出す。
(狩場の裏手で山鳥を焼いているおばさんに)「おい、こんなところでなにをしている」
「見りゃわかるだろ? お狩場焼きだよ。(一本串を差し出し)美味いよ。どうだい。おあがりよ」
(おばさんの差し出した串を受け取り、頬張りながら)「これは全部お前がここで捕ったのか?」
「そうだよ。(おばさん突如顔色を変え、押し倒すように襲い掛かって相手を刺し、止めにもう一度深く刺すと) こうやってね!
(断末魔の叫びを上げる役人)
簡単だよ!
 息を荒げながら言うおばさん、やっぱこええ!(笑)
 若は陣中にいた手下をひたすら殴り殺す。偽陶夢斎も泣いて謝るところを下腹を蹴り飛ばし、うずくまったところを頭を両足で踏み潰す。
 手下たちを殺され逃げ出そうとした脇田は、馬に乗ろうとした瞬間、先生の念力により馬が暴走、馬を追って駆けていくところを、その馬に乗った先生によっていつもどおり旗で串刺し。
 一族皆殺しの怨み、子を思いつつ殺された親の無念が強調されてるとは言え、やはり救いがない話しだなぁ。

[マンガ] ちと困ったもんだ

 最近買ったもの
 ・ COMICリュウ創刊号
 ・ サンデーGX10月号
 ・ ウルトラジャンプ10月号

 なにが困ったもんかというと、COMICリュウ、結構読めてしまうのですよね。その主な原因は「自分の目が見慣れてるものが多いから」って自覚してる辺りがなんなのですが。ただ、個々の作品としては(「XENON」はともかく)「これは困ったもんだ」とまで言うほどでもないのですよね。いや、「XENON」は、神崎氏、怨念の消化(昇華)の仕方を覚えましょうよ、少なくともその努力をしましょうよと、ずーっと思ってたことがまた思わなきゃいけないのか、って辺りで……
 雑誌自体のコンセプトは、やはり掲載陣や価格帯(DVD付とはいえ中綴じで480円……次号は420円)を考えると、二十台後半以降がメインターゲットなんだろうかそれともそういうこともあまり考えてないんだろうか、ってのが。「日本ふるさと沈没」みたいな単発ならネタとして単純に笑って済ませるのだけど、月刊誌となるとつい真面目に戦略的にどうかとか考えてしまう。受け入れられる余地はあるだろうけど、存続できるだけ足場を固められるのか、と言われるとわからない。
 もうひとつ「困ったもんだ」は、ウルトラジャンプ。実は個人的に毎月買ってまで目を通したい、という連載が、「SBR」と「皇国の守護者」と「蒼のサンクトゥス」くらいになってしまっている。もひとつ困ったことには、そのうち「蒼のサンクトゥス」はどう考えても単行本で読む向きの作品なのだよな……一番のモチベーションはSBRなので、多分購入しつづけるとは思うのだが、今のところ雑誌全体ではそんなにモチベーションが上がらないってのが……
 GXに関しては伊藤氏が連載してる限りは問答無用で購読対象なのでモーマンタイ。


2006年09月21日(木) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] ウィッチブレイド#24(最終回)とゼーガペイン#25

  ウィッチブレイド #24「光」。襲い来るアイウェポンたちを一手に引き受ける雅音。彼女は身体を崩壊させつつも湧き上がる衝動に衝き動かされるように戦い続ける。そんな雅音に、ウィッチブレイドを奪おうとまりあたちまでが襲ってくる。そんな雅音が最後の決戦の舞台に選んだのは、東京大震災で崩壊した東京タワーだった。

 話自体は既に前回でほとんど終わって、その結末を示した、って感じか。でもOPに「XTC」が復活したあたりが結構しびれた。新OPの「Dear Bob」が悪い曲ってわけじゃないけど、OPの尺が合ってないうえ、本編の使いまわし映像だし、終盤のシリアス展開には合ってなかったものなぁ。
 大量のアイウェポンを相手にした雅音はそれを撃破しつつ、まりあたちも同時に相手にする。それは梨穂子を守るためというよりむしろウィッチブレイドの破壊衝動に衝き動かされてだったが、ウィッチブレイド適性を持つ梨穂子にも惹かれたアイウェポンをおびき寄せるため、正気を取り戻した雅音がわざとアイウェポンたちをおびき寄せる。そんな雅音をせせら笑うまりあだが、雅音にとどめを刺そうとしたその瞬間、「あなたは何故ウィッチブレイドを手に入れたいのか」という問いに、雅音の姿を玲奈を重ね合わせる。そして本当に望んでいたママの幻影の中で息絶えるまりあ。まあ、この子もかわいそうな子ではあったんだけどね。まりあがどこに行ったのか探す西田が、まりあの部屋でボロボロになった熊のぬいぐるみを見つけたことで、まりあの本質は実はまったく変わってなかったことが示されてたわけだけど。まりあに付き従ってたあおいも、まりあを馬鹿にされたと思い雅音に挑んで返り討ちにあい、あさぎも「結局あんた空っぽなんじゃん」とまりあをあざけったがためにまりあに殺される。あさぎは、まりあの中身を暴くためだけのキャラだったなぁ、結局。
 奈月ビルの面々は雅音を求めて避難所を抜け出してしまった梨穂子を探し、斗沢はエクスコン扱いされている雅音の名誉のため、導示重工とNSWFのスキャンダルをテレビで流す。雅音を「エクスコン」と呼んだレポーターから思わずマイクを奪い、「あいつは化物なんかじゃねえ! 人間だ! ただの母親だ!」と叫ぶ。
 雅音は結局奇跡で助かることもなく、梨穂子と鷹山の見守る中、廃墟の象徴である東京タワーで、多数のアイウェポンと、そしてウィッチブレイドと共に消滅する。光が降り注ぐ中、梨穂子に残されたのはウィッチブレイドではなく、海水浴で一緒に見つけた貝殻の片割れだった。
 要は、基本は不治の病ものなんだよな、これ。主人公は母親で、どう母性を表現するか、子を遺して逝く母をどう表すか、というのが、ウィッチブレイドであり、ネオジーンであり、アイウェポンたちの道具立てだったわけだ。ヒーローものとしては未消化な部分はあったけど、そのテーマには忠実に沿っていた。
 基本的に「静」の回で話が動き、「動」の回ではそうでもなかったとおりで、最終回でもう一どんでん返しが欲しかったとも思うが、でも、深夜帯アニメとしては珍しいテーマだったし女性心理に焦点が当てられてたし、まとまってたと思う。女性主人公ということではあるが、ヒーローもので「母性」をテーマに持ってきたのも意外だったし。


  ゼーガペイン #25「舞浜の空は青いか」。QLの積層化技術により、活動限界の壁を越えたゼーガペイン・アルティール。だが、ナーガの意図によりマインディエは舞浜サーバ内に転送。セレブラントとの戦いが進化を促進させるというナーガの悪趣味な意図により、アルティールも舞い浜サーバ内に転送される。自分たちの街、見慣れた光景が破壊されていく中、キョウは必死で抗戦するが、マインディエの圧倒的パワーに抗いきれない。しかし、そんなときアルティールの元に駆けつけたカワグチたちが、セレブラントとして目覚める。

 オケアノスが沈んだ今、キョウたちがリザレクションシステムを持ち帰ることは不可能。舞浜サーバ自体はシマのオリジナルにより持ち帰ることは出来、リザレクションシステムの設計図も持ち帰れるが、未知の技術が多く、地上で組み立てるにはどれだけの時間がかかるかわからない。それ以前に、敵の真っ只中、マインディエたちをアルティール単機で撃退しなければならない。しかもオケアノスのサーバが乗っ取られたことにより、かつての戦友であったAIたちもナーガの支配下に。
 思い出の街が破壊されていく中、セレブラントして目覚めたカワグチたちがアビスとシンの心を揺らす。そしてカワグチたちのピンチに駆けつけたシズノの秘密が、敵に回ったAIたちの口から語られる。シズノはナーガの生み出した、オリジナルなき幻体。通常の幻体と同じ事を証明するため、自分も正体を知らずに人間たちのサーバに送り込まれたのだが、自分の正体を知り驚き嘆いていたのを、以前のバージョンのキョウにより立ち直ることが出来た。この辺の正体は予想通りだが、シズノはリザレクションシステムでも肉体を得ることが出来ないということに……
 そのシズノを「一緒に戦ってきた仲間よ!」と断言するミナトに「そんなの当然!」と答えるキョウ。簡単に乗っ取られてしまうAIたちとは別の、ちゃんとした人格を持った存在だということなのだろうな。舞浜サーバにある自分たちに欠けたものを恐れたアビスとシンは、逃げようとしたところをキョウに仕留められる。
 敵の主戦力を潰したことで地球への帰還が可能になったが、圧縮した舞浜サーバをアルティールに詰め込むには、人の手が必要。その為には誰かが復活しなければならない。しかし、リザレクションシステムを持ち帰る術がない以上、その誰かは地上でリザレクションシステムが完成するまで何十年も待たねばならないかもしれない。「ここで待っててくれよな」とリョーコに告げ、リザレクションシステムで復活するキョウ。アルティールに乗り込もうとし、シズノが手を差し出すが、現身を得たキョウの手は、それをすり抜けてしまう。
 リザレクションシステムが完成するまで舞浜の仲間たちと会うことが適わぬキョウは、ただ空を振り仰ぎ、「カミナギ、舞浜の空は青いか?」とつぶやく。
 なんかこのまま最終回でもいいや、ってな盛り上がりと切なさ。カワグチたちがセレブラントとして目覚めるところなんか、特に。投げる石がマインディエに効果を与えるのが、ほとんど効果なんか与えてないんだけど、セレブラントへの、人間への未知の恐怖がアビスとシンの命取りへと繋がってる。
 でも、あと一回残ってる。キョウは本当に地上で何十年も孤独に仲間の復活を待つのか、そして復活した人類はどうなるのか。初回から大化けしたシリーズだけに最終回も楽しみ。


2006年09月22日(金) 旧暦 [n年日記]

[その他] 国歌斉唱はいけんどー

 とダジャレを言ってみるテスト。(最低)
  式での起立・斉唱定めた都教委通達は「違憲」 東京地裁朝日 )。 朝日中日 は社説で非常に大喜びです。正直トリミングされた新聞報道記事はあまりアテにならないので本当は判決文読まなきゃいけないのだけど、「 難波裁判長は、日の丸や君が代が皇国思想や軍国主義思想の精神的支柱として用いられてきた経緯に言及。式典での掲揚や斉唱に反対する主義・主張を持つ人の思想・良心の自由も憲法上保護に値する権利だと述べた。」って理屈、相当おかしいんですけどね……正直、関係ないだろと。まあ、当時体験してた人には戦時中を連想していやだ、って人もいるでしょう。でも、普通に考えりゃ今教壇に立ってる人ってほとんど戦後生まれですぜ? 国家国旗に対する反発ってのは、実体験ではなく刷り込み……と言って悪ければ教育によるもの。ちと同情しにくいんだけどなぁ……それに犯罪に加担することへの良心からの業務拒否ならともかく、これってそうじゃないだろう……
 裁判官の難波氏の過去の裁判や判決を見たが、ちとよくわからない。思想的に偏重してるとは読み取れないが、弱者側(企業と個人なら個人側)に有利な判決をする傾向はあるようだ。
 まあ、流石に高裁、最高裁ではこの判決はひっくりかえるだろうが、地裁の判決で大騒ぎするのが、なんというか哀れというか、うざったい。


  社説:タイの戒厳令 民主化という玉が砕けた毎日 )。って、 クーデターでも歓楽街は大盛況=バンコクOCN news )こんなニュース見てると空振りな判断な気も……実際は「完全に空振り」ってわけでもないだろうけど、今回のクーデターによる事態解決ってのは、クーデターって響から日本人が感じるような大事ではないでしょう。民衆からの支持の強い国王の権威下で行われることだからこそでもあるだろうが。


  愛・蔵太の少し調べて書く日記 さん経由で 教皇ベネディクト十六世のレーゲンスブルク大学での講演カトリック中央協議会 )。「イスラム教の聖戦を完全否定した」と報道され各イスラム勢力から批判が起こりましたが、その時の講演の完全訳文。
 あまりに考えナシの物言いだったのでおかしいと思ったら、やはり誤報だった模様。ちょっと言い回しが迂遠でわかりにくいですが、東ローマ教会において皇帝が「イスラム教の聖戦に対して述べた懐疑(反論)」を紹介した下りを、そのまま教皇のイスラム教批判発言と報道されたようです。文脈としては「聖戦」教義の否定というよりは、暴力により教義を押し付けることの否定、のようですね。まあ、それでもイスラム教の聖戦を話題に出したのはちと迂闊だったとは思いますが。
 とは言え自分も教皇がそのように発言したかのようなコメントをしたので、反省。


  子猫殺し告白:坂東さんを告発の動き…タヒチの管轄政府毎日 )。う〜ん、坂東氏の言い分に賛同するところもあることはあるのだが、やはり「なぜ不妊手術より間引きを選ぶのか」というところは不鮮明であるように思える。そこが不鮮明なのが「動物虐待」と責められる部分の理由と思えるが。
 言い分を無理矢理気味に解釈すると、「不妊手術により飼い猫の個性が変わってしまう(あるいはその危険)を冒すのは嫌だ」ということかもしれない。そうなると、ちと難しいなぁ。メスの場合、不妊手術で個性が変わったりするのかってのも良くは知らないが。だから生まれた子猫を殺しつづけていいのか、というのは、個人的にはちと違う気はするが、一般的に納得できる形でその理由付けもできない。単純に数の問題(一匹の不妊か多数の間引きか)、と割り切って言うことは出来るのだが。う〜ん。


  <旅の途中>フィギュア人気に思う──作家・かんべ むさし日経 )。これも、同意できるところはあるのだが……ってな感じ。自分自身オタクだが、それ系の店に行くと無愛想、というより目に他人が映ってないという感じのむっつりした表情のオタクをたくさん見たりする。流石にそういう人間が群がってるのは気持ち悪くはある。
 でもさ、それと同様の表情は通勤電車とかでも見たりするんだよね。ぎゅうぎゅう詰になり他人と押し合いへし合いしながら、降りようとする際も無言で他人を押しのける光景。自分以外の人間がなんでここにいるんだという表情。
 皆が皆そうじゃないんだけど、そういうのが多いのも事実。実はかんべ氏が言ってることって、オタクに限ってる話じゃないんじゃない? という気もするのだけど。

[アニメ][マンガ] いぬかみ#25と.hack//Roots#24とデジモンセイバーズ#24

  いぬかみっ! #25「絶望の宴っ!」。すべては人々の絶望を吸い上げようとした邪星の仕業……ということで、悪役が一本にまとまった感じ。でも、作画はいつものごとく良いわけではなく、変態要素も皆無なので、ふつー(あまり良くない意味で)な印象かなぁ。まあ、前回のグダグダさは、前回グダグダ過ぎた分、さすがにそこまでではないですが。
 次回はここ数回のシリアス展開を埋め合わせるように変態総出演らしい。(だいなし?)
 でも私は変態じゃありません。悪しからず。


  .hack//Roots #24「Confront」。前回百人切りを達成したものの一層やさぐれてしまったハセヲちゃん。ハセヲにこだわるあまり、ギルドの仲間から見限られたタビー。そいでもってハセヲの前にオーヴァンが……オーヴァン復活! オーヴァン復活! って、志乃復活のために三爪痕を倒せるのは俺たちしかいない、とハセヲをけしかけつつ、自分は手を出さないという……いや、碑文使いとしての覚醒を促すためってのはなんとなくわかるんだけど、やすやす乗せられてるハセヲを見ると、哀れ。
 って、エナジードレインでPCが初期化って、ゲーム版の冒頭でね? ハセヲがTheWorldに入ってからゲーム版冒頭までの話と思ってたら、どういうこと? そいでもって意外にキーパーソンになりそうなタビーはどうなるの?


  デジモンセイバーズ #24「再び、デジタルワールドへ インセキモン大暴れ」。メルクリモン説得のため、再びデジタルワールドへ飛び込むマサルたち……って、倉田博士、のっけからめちゃくちゃ怪しいんですが。彼らがメルクリモンに会うことを防ごうとするゴツモンがインセキモンへと進化……って、見た目、色以外変わってねえよ! いや、技は無茶強力になってるんですが。
 しかし小ボスキャラの悲しさ、やっぱり負けて、デジタマに。でも、憎たらしいキャラとは言えデジタルワールドのことを心から案じてたので、デジタマは消去されなくて良かった。
 再開したメルクリモンとマサルは、再び拳で語り合い……って、メルクリモンもそういうキャラかよ! ってか、マサルの父もそういうキャラだったのかよ!
 でも、殴り合いの前に、デジモンとも人間とも相容れない自分を悩んでたイクトが、マサルのママさんの「どっちの気持ちもわかるのは、イクトちゃんだけだもの」という言葉に触発されて中に割って入る。
 次回、いかにも怪しかった倉田博士がその本性を……悪役は結局人間か。当初のお気楽路線から、それなりにシリアスになってるなぁ。って、全何話なんだろう? 3クール? 4クール?


 COMICリュウ、コンセプト、というか、編集の意図考えると痛いは痛いんですけどね……昨今のマンガ誌創刊ラッシュ見てると、まあこのくらいどうということもない気もしてしまうのが不思議。いや、適当なところで過去の呪縛からいい具合に放たれてくれればいいんですけどね。


2006年09月23日() 旧暦 [n年日記]

[アニメ] NHKにようこそ#11とホスト部#24とシムーン#25と徹之進#37

  N・H・Kにようこそ! #11「陰謀にようこそ」。これ以上関係を縮めて傷つくのを恐れて岬と決別した佐藤は、腑抜けたまま同人ゲーム製作を続ける。そんな時、突然佐藤の部屋に高校時代の先輩の柏瞳が酒を手に押しかけてくる。無理に明るく振舞う態度に彼女が傷ついてることを察した佐藤は、その気に乗じて先輩との仲を縮めようとするのだが……

 原作及びコミックでも中盤のヤマの「オフ会」編、突入。仕事の忙しい許婚とすれ違いが続き、そのことで精神状態が悪化してたメンヘルの瞳は、フラフラとネットで開催されるとある「オフ会」に参加することに……佐藤と最後の別れのつもりで部屋に押しかけるのだけど、そこから誤解で佐藤もその「オフ会」に付き合うことに。それがどんな「オフ会」かは、知らない人はお楽しみに。(汗)
 しかし本当に瞳先輩はヤバイな……コミック版では今ビミョーに立ち直りかけてるけど。
 オフ会編で終わりだと「委員長」が出ないじゃん、と思ったけど、2クールなのね。


  ホスト部 #24「そして鏡夜は出会った」。ホスト部影のキング鏡夜と環の出会いの過去編。それまで三男ということで無難に期待に応えることに注力してた鏡夜は、打算で近づいた環に振り回されつつ自分を殺してることを図星され、親の求めに小さく収まってる必要はないと気づく。
 どう見ても表面的には正反対の二人がなんで友達になったのか不思議だったけど、やはり鏡夜も環によって救われてたわけですな。しかし鏡夜、兄が二人いるのは知ってたけど、姉までいたのか。しかも箪笥の整理をしようとして言ってる台詞は、狙ってるのか?(笑)


  シムーン #25「パル」。コール・テンペストの面々はついに泉に向かい、そこでオナシアの跡を継いだユンと出会う。そして、ネヴィリルとアーエルは心をひとつにし、仲間たちの協力の下、翠玉のリ・マージョンのために飛び立つ。

 仲間たちはついに泉へ。それぞれ、ロードレアモン、モリナス、カイム、アルティは女、フロエ、ヴューラは男に。甘えん坊なフロエが男ってのは意外だったが、意外と女性にこだわってなかったのか。ネヴィリルを守るために男になろうとしていたパライエッタは、女を選んだ。いや、良かった良かった。(そういう問題か?)
 ユンは、泉で選択をした少女たちを支えることに。オナシアと同じく、身体を朽ちさせながら少女たちの気持ちを受け続けるのだろうな。
 そしてお互いへの気持ちを確認しあったアーエルとネヴィリルは、仲間たちや嶺国の巫女の助けも得てシムーンを奪取、空へと飛び立つ。
 最終回がどうなるのか、さっぱり予想がつかない。


  徹之進 #37「てつのしん、ネオにゴーモンされる」。ネオによってサンチャイルドが攻撃され、危機に陥る。だが、セレブナイトになって危機を救おうとする徹之進の前に、偽のセレブナイトが現れ、徹之進がさらわれてしまう。

 うわ、なんか子供番組にしてはシリアスな展開になってきてるんですけど。てか、犬楽園の仲間、イマイチあてにならね〜。w ネオの目的はセトの巻物というより自分の顔をつぶした徹之進への報復になってるような……まるで「数に弱いスペインの宗教裁判」のような拷問にも関わらず、ネオの企みは成功し、サンチャイルドは経営破綻、黒一に乗っ取られる。
 今回留美ちゃんは偽セレブナイトを偽物と見破るが、結構辛辣だな。しかしまるでルーシー・スティールのようだ。結局危機は回避できなかったが。
 半分くらい破綻は家族の散財が原因の気もすのだけど、次回、会社が経営破綻した犬山家と共に、徹之進はヒルズを離れることに……?
 今回ショコラが出てこなかったけど、いよいよ怪しいなぁ。


2006年09月24日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] ボウケン#30とカブト#34

  ボウケンジャー #30「大剣人の涙」。意志のあるプレシャスであるズバーンの処遇について迷うサージェス本部。上部の判断が下るまでボウケンジャーにその身柄が託されるが、ボウケンジャーの中でも意見が割れる。最初は明石について回っていたズバーンだが、もめてるボウケンジャーを見て、突然暴れだし逃げ出してしまう。

 前回、最後に突然剣から人型に変形したズバーン。味方になれば強力な戦力になるが、一方で危険なプレシャスではないかということで皆判断に迷うことに。ミスター・ボイスは暴れ出した理由は「ズバーンが人間を憎んでるのではないか」とまで言い出すが、実際はズバーンは人間の正の感情を好み、負の感情を嫌う心優しいプレシャス。奈月の指摘でそのことに気づいたボウケンジャーは、大神官ガジャにさらわれたズバーンを助け出そうとする。
 しっかしズバーン、鈍重そうな外見の割に、素早いし強いなぁ。と思ったら、変身後の名乗りにもちゃっかり参加……意外とおちゃめ。


  カブト #34。ゼクターを回収して回る天道=カブトの前に、キックホッパーとして現れ立ちふさがった矢車。矢車は天道にも襲いかかろうとするが、ザビーゼクターを返してくれと泣いてすがる影山の姿に、白けて帰ってしまう。
 加賀美はひよりを守るためとはいえ、天道の強引なやり方に反発するが、天道はひよりを守るためにはそれしかない、と押し切る。その二人の前に現れたのは間宮=ウカワーム。彼女によれば、ひよりはXゾーンの中で三島がハイパーゼクターの実験をしていた実験体の男と接触、そのために時空の狭間に吹き飛ばされたのだという。どこかの時空に吹き飛ばされたひよりを救うにはハイパーゼクターを手に入れるしかない。天道は三島を呼び出し、これまで手に入れたゼクターと引き替えにハイパーゼクターを譲ってくれと持ちかけるのだが……

 ついにハイパーゼクターをめぐっての云々に。天道は三島からハイパーゼクターを譲ってもらおうとするのだが、歯牙にもかけられない。
 一方、その三島に泣きつく影山だが、三島はザビーでなくなった影山をあっさり見捨てる。だが、影山の口から矢車が新しいゼクターを手に入れたことを聞き、顔色を変える。ホッパーゼクターはZECT製ではないということか。影山は三島に見捨てられたのみではなく、「ザビーでも隊長でもなくなったお前なんか不協和音なんだよ!」と、シャドーから追放までされる。ほんっとに人望がないんだなぁ、影山。その影山の前に矢車が再び現れ、「地を這ってこそ見える光もある……」と……矢車、ほんとに影山を地獄の道連れにしてるなぁ。
 三島に取引を断られた天道だが、蓮華が三島の密偵と知りつつ料理を食べさせ、そのことで心を開いた蓮華はハイパーゼクターを盗み、天道に渡そうとする。だが三島と間宮に取り囲まれ、危機一髪のところを天道と加賀美が駆けつける。
 って、間宮が手にして三島が爆破したはずのハイパーゼクターが、なぜか天道の手に……ハイパーフォームになったカブトは、加賀美が間宮の側近であるキャマラスワームに追い詰められ、倒された瞬間、ハイパークロックアップ。加賀美が倒される直前に時間を巻き戻し、キャマラスワームを倒す。どうもハイパークロックアップは思ったように扱えるわけではなさそうだけど、これはちとなんでもアリすぎな能力のような……
 という本題とは関係ないところで、神代はショ・ミーン(庶民)の生活を知るための武者修行に……神代の無知と洋服屋の勘違いで小学生ルックになって、街を放浪することに。途中、樹花のほどこした親切から行き倒れたところを樹花に逆に助けられ、ショ・ミーンの幸せを悟った神代は一回り大きくなってじいやの元へ……なのか? いや、ポジティブで新しい物事を積極的に知っていこうという神代の態度は好感が持てるんだが、逐一どっかずれまくってるのが……登場時のスーパー坊ちゃまぶりは影も形もないし。でも、これでお家再興がなるといいね。
 次回は、第四勢力「ネイティブ」が登場。ワームの一勢力らしいが、どうも間宮たちとは一線を隔すらしい。「人間がライダーになってワームを倒してもらわないと困る」ということで、ホッパーゼクターもこいつらのもの? で、ついに来週、キックホッパー&パンチホッパーのネガティブライダー兄弟が誕生か? この流れだと、やっぱパンチホッパーはあいつか。ザビーはどうなるの?


2006年09月25日(月) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 足の裏の文字は生まれた時からあった

 必殺シリーズ第十四弾「翔べ!必殺うらごろし」第八話。( DVD3巻DVD-BOX上巻

 旅の途中で先生に「足の裏に『ふみ』と字が書かれた娘を知らないか」と尋ねてきた鳥追いの女おたみ。彼女は行く先々で同じことを聞いて歩いていた。それを聞き、よい小遣い稼ぎになると正十が「探してやる」と話を持ちかける。
 一方、先生たち一行が訪れた村では郡代・小森勘兵衛の厳しい取り立てに耐えかね、一揆の相談をしていた若者たち数名が捕らえられるということが起こっていた。首謀者の幸吉と身重の妻のおさきは役人に追われるが、おさきは逃げ損ねて捕まってしまう。その場にたまたま居合わせた先生は、おさきの足の裏に「ふみ」という文字が浮かび上がるのを見、気になって郡代に彼女に会わせてくれと直談判に向かう。
 意外なことに先生の頼みに小森は応じ、おさきの身柄を引き渡すことを約束するが、それは小森の企み。おさきを解放して幸吉と接触するのを待とうというハラなのだ。
 正十の知らせでおさきが探す相手だと知らされるおたみ。おたみはかつて駿河の名主の元で女中をしていたのだが、当時そこの代官だった小森の圧政に反発して一揆を起こし、主人たちは処刑、奥方も生まれたばかりの女の赤子もろとも殺されてしまった。その子供の名前がふみ。彼女の母は亡くなる直前、「生まれ変わってもわかるように」と自分の血で赤子の足の裏に「ふみ」と名を書いたのだった。
 以後、鳥追いとなったおたみだが、最近になって足の裏に生まれつき字が浮かび上がる娘の話を聞き、これはふみの生まれ変わりに違いないと探し歩いていたのだ。
 ふみの生まれ変わりのおさきには幸せになってもらいたいと願うおたみだが、その願いむなしく、実は郡代と通じていた幸吉の仲間の長次の密告により、前世同様お腹の子と幸吉もろとも串刺しになり、二人を助けようとしたおたみも鎌でのどを裂かれて殺されてしまう。

 今回も悲惨……って、うらごろしは前半はほぼ例外なく関係者が助からない、もしくは悲惨な目に遭うんですが。
 今回は、前世で無惨な最期を遂げた娘に起こる怪異。娘は好きな相手と結ばれていたが、悪辣な郡代によって村が苦しめられているのを、夫が蜂起しようとしたことで追われる身に。
 鳥追いのおたみは今生ではおさきに幸せになって欲しいと願い、彼女の近況を知ろうと探す。まあ、おさきにとっては前世とかは関係はなかったんだけど。おたみもどうしてそこまでしてふみの生まれ変わりのおさきをさがすのかがよくわからない。奉公先の名主のたどった末路が、それだけ強烈で尾を引いてたってことかもしれないが……結局、幸せを願ったおさきを助けようとして、殺されてしまうことに……この人の人生を一瞬で否定されたってことになるのだろうな。
 そんなこんなでキャラ的には薄いんだけど、生まれ変わってまで同じ相手に殺されるおさきの悲劇とか、長次の裏切りとかで結構見せる。キャラは薄いのに妙に感じる寂寥感ってのはこのシリーズを通してあって、それってなぜなんだろうとか思ったりもするが。破滅に向かって展開して行き、それをどこかあきらめたように受け入れる様が印象的なのかもしれない。
 先生は彼らの恨みの声を聞き、巡検視に会いに行こうとする小森たちを待ち受ける。
(小森の馬の後を追い、息を切らせた長次、桶をかついだおばさんにすがりつき)「おばさん、水、水くれ!」
「今から汲みに行くところだよ。すぐそこだよ」
(水車小屋へたどり着いた長次、むさぼるように水を飲む)
「とびきり美味い水だよ……(と、おばさん、こっそり長次の背後から近づき、一気に胸を刺す) 末期の水さっ!
(長次、なにが起こったかを知ろうとするかのように自分の胸を見、おばさんの手を振り払おうとあがく)「がぁ!」
(おばさん、そのまま水車小屋の中にもつれ込み、もう一度長次を刺して穴の中に突き落とす)「 串刺しにされたら、たまらないよっ!
 よく考えると、おばさんの登場がタイミング良すぎな上に、おさきたちが殺された水車小屋に上手く誘えるのが都合良すぎなんですが、そこはそれ、おばさんだから。
 若は小森の用人・松崎甚内を殴り、坂を投げ飛ばして殺す。いや、坂を転がり落ちたときの傷より、明らかに若に殴られた傷が重傷だろう……
 先生は橋の上で小森を待ち受け、橋の下に蹴落として旗で串刺し。
 今回、おねむは正十が口八丁でおたみから金を巻き上げようとするのをおたみに警告したり、百姓らしからず金回りの良い長次をいぶかしんだりと、何気にあまり意味のない活躍をしてたりするんだけど、まあ、おねむのやることだから意味がない。(笑)

[その他] 彼は死後の世界についてどう思ったのだろう?

  俳優の丹波哲郎さん死去TBS )。なんとまあ……旧作映画の「日本沈没」などで首相を演じたり、妙な存在感を醸し出していた。一時期は「霊界」タレントとして一世を風靡したりもした。亡くなる前、霊界についてどう思ったのだろうかと、揶揄でなく思う。お悔やみ申し上げます。


  愛・蔵太の少し調べて書く日記 さん経由で、 News for the people歌斉唱義務不存在確認等請求事件 判決趣旨 。ほかにも判決全文のPDFがあります。PDFの方はスキャンしてPDF化したものでしょうかね。ちと見づらいです。判決文内容は、私がこういった法的公文書を見慣れていないせいもあるのでしょうが、ちと内容をきちんと把握しにくいです。まあ、読み取れた限りでは原告側の主張を支持したのは、「思想信条の自由に反する」という原告側の主張をそのまま受け入れたように見えますが(その理由は個人的にはいまいち要領を得ない)、気になるのは義務についての部分。
原告ら教職員は,「教育をつかさどる者」として,生徒に対して,一般的に言って,国旗掲揚,国歌斉唱に関する指導を行う義務を負うものと解されるから,入学式,卒業式等の式典が円滑に進行するよう努カすべきであり,国旗掲揚,国歌斉唱を積極的に妨害するような行為に及ぶこと,生徒らに対して国旗に向かって起立し,国歌を斉唱することの拒否を殊更に煽るような行為に及ぶことなどは,上記義務に照らして許されないものといわなければならない。
 しかし、原告ら教職員は,国旗・国歌法,学習指導要領の国旗・国歌条項,本件通達により,入学式,卒業式等の式典において,国歌斉唱の際に国旗に向かって起立し,国歌を斉唱するまでの義務,ピアノ伴奏をするまでの義務はなく,むしろ思想,良心の自由に基づき,これらの行為を拒否する自由を有しているものと解するのが相当である。
 積極的な妨害は駄目だが、思想・良心(と称するもの)に基づく消極的な妨害(ピアノ伴奏拒否は妨害だと思う)はOK、という、わけのわからない判決になってるように見えるんですが……
 まあ、上告はされるでしょうから、気長に待ちましょ。


  戦車の前で記念撮影 - タイAFP )。ま、こんなもんでしょうな。旧政権の腐敗に対する不満が溜まっていたということでもあるでしょうが。


  もし強制反対の教師たちがその指導に従わぬ生徒に「先生の言うことを聞きなさい」と強制しても「これは思想信条の自由です」と反論されたらどうするのか東海新報社 )。あまりに身も蓋もなさすぎて笑った。(笑


  骨髄ドナー、辞退相次ぐ 「適合」後に負担痛感朝日 )。「ドナー登録する前に考えろ!」ってのは尤もなんだけど、同時にファッション感覚のドナー登録を財団が特に問題視してこなかったこと、それとドナーへのバックアップ体制の整備をおろそかにしてきたってことでもあるように思えるのだけど……
 提供時のリスクはもちろん、そのための休暇など、すべてが善意に寄っかかってるというのは……そしてそのことをきちんとアピールしてこなかったことも。


2006年09月27日(水) 旧暦 [n年日記]

[その他] 昨日は急用

 いろいろありました。ええ。いろいろ。
 いずれにしても貴重な体験には違いありませんでした。やっぱ人間、いろんな人と会ってみなきゃいけないね。

[マンガ] 買った物

 ・ 東京赤ずきん(4)/玉置勉強
 ・ コミックアライブ11月号

 「東京赤ずきん」は完結。正直、アスタロテが記憶を取り戻した以降の展開は失速気味というか、わりとこじんまりした印象が……狂気に満ちあふれてた話が、かなり理性的に収束した、という感じか。それでも、よう完結させたなぁとは思います。はい。

 コミックアライブ11月号は、まあ、先月号通りといった感じか。「まりあ†ほりっく」がここ二ヶ月の少ページ数を挽回するかのごとく、26P+番外編8P。隆顕様はあのままフェードアウトかと思ったら、ちゃんと再登場してた。新連載の「トリオ デ ピンチ!」は、ギャグが滑り気味のような……「おまかせ精霊!」は、特に事件が起きそうにないけどどうするのかと思ってたけど、事件の起こらない日常を上手いこと見せてる。「ムクロヒメ」は掲載順位が上がってて良かった。「ガイスターバーン」は、今回は内臓少なめでした。ええ。


2006年09月28日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] ノートPCクラッシュ

 がっかり。

[アニメ] いぬかみ#26(最終回)とゼーガペイン#26(最終回)

  いぬかみっ! #26「ヒカリっ!」。邪星との最終決戦、なんだけど、う〜ん、ちと個人的には気持ちはそれほど盛り上がらなかったかな。いきなりラスボスがぽっと出のキャラにすりかわってしまったこともあるし、前回犬神たちがさんざんいたぶられてたシーンが繰り返されたんで、それが今回逆に圧倒するのは、さすがにご都合主義的だと……結局、カッパの意義もようわからんかったし。
 とはいえ、ありがちではあるけど、まあ結構それなりの最終回ではあったかな。少なくとも画面的には派手だった。薫は復活しなかったけど、まだ復活の可能性はあるってことで、それが劇場版になるのか? でも、明らかに女の子だった薫そっくりの身体がいつの間にか男の子ってことになってたり、それだったら大殺界に頼めばいいじゃん、とかいうのは……
 まあ、変態が登場したり啓太が剥かれたりしてればそれでも安心してしまうあたりが、この番組の趣旨をよく示してるか。
 って、劇場版でも変態祭か……

  ゼーガペイン #26「森羅万象(ありとあらゆるもの)」。舞浜サーバを収容したアルティール。だが、ガルズオルムに量子ポータルを破壊され、退路を断たれる。アルティールはガルズオルムの本拠地ジフェイタスの完全破壊を試みる。クリスとメイイェンはフリュスベルグで敵に乗っ取られたオケアノスを最下層で自爆させる。アルティールはフリュスベルグを連れて直前に地球全デフテラ化の中枢である衛星クラウドに転送。続いてデフテラ化を止めるため、クラウドを乗っ取り、そのコアを北極サーバにぶつけようとする。しかし、シンを失ったアビスの駆るマインディエが、キョウの前に立ちふさがる。

 切なさ全開。キョウはいつも通りおバカ決めぜりふ絶叫しまくりだったけど、そういうキョウだからこういうエンディングを迎えられたのだろうなとも思う。
 舞浜サーバ内の戦いで致命的なダメージを負ったシンは、舞浜サーバでリョーコと再会。そし、「失うのが怖かったんだね。だから永遠を求めたんだね」という言葉に安らぎを覚え、はかない永遠の生を終える。シンを失ったアビスは、逆上してキョウに最後の戦いを仕掛ける。「なぜ永遠を拒む!」というアビスに対しキョウの「そんなの知るか! 自分で考えろバーカ!」という返事が痺れる(笑)。
 実はそれが多分この作品全体のテーマだったのだろうが。
 最後、地球のデフテラ化を防ぎ、リザレクションシステムの完成を待つサーバは、ループの期間が一年になったが、キョウは外の世界で待ち続ける。それでもサーバの中ではおミズの指にはクラゲから送られた指輪が光り、明らかな変化の兆しが。足の崩壊の跡の消えたミナトは、水泳部に。って、ハヤセ、しばしばモブキャラで出てきた眼鏡っ娘と付き合うことにしたのかよ! そしてルーシェンは幻体修復プログラムを解析し、バージョンアップによりシズノが肉体を得ることを可能だと知り、そのことをシズノに伝える。しかし、クラウドの制圧でダメージを負ったシズノは、過去の戦いのことを何も覚えていなかった。それでも、無から生まれたシズノが肉体を得ることで、人類が神に近づく皮肉を、ナーガはどう思うかとこぼすルーシェン。そして、キョウは夢を見る。かつて、肉体のあったときの舞浜の夢。父がいて、母がいて、そして生意気な妹がいた。片思いの先輩のことをからかう彼女の名は、十凍未沙季(ミサキ)……キョウがかつて思い出せない、けど大事だったはずの人の名前「ミサキ・シズノ」の片一方。もう彼らは戻ってこないが、それでもキョウは触れることのできる現実を実感する。
 最後、砂浜で新しい命を宿したリョーコが、「早く生まれておいで。世界は光でいっぱいだよ」と語りかけるシーンはいろいろ意味が考えられるが(お腹にいる子は誰、とか、ルーシェンの言った「無から有を生み出す」は人類はそもそも出来た、とか)、その背後の灯台の廃墟、キョウがいたときと比べて崩壊が進んでいるのを見ると、切なさは一層深まるはず。でも、力強い希望があるラスト。
 最初のダメダメのロボ戦から考えると、とんでもない化け方をしたシリーズでした。最後までまったく期待を裏切りませんでした。

[マンガ] なぜ?

  コミックガム 11月号覗いたら、特別付録小冊子で「シャッフルガム」ってのがついてたんですけどね……各連載陣が、他の人の連載を描こうという企画。まあ、こういうの上手い下手が如実に出るんですが……でもどうして「キバ吉」がないんでしょーか! あれば面白かったのに! のに!
 長谷川光司氏の「マブイノコトワリ」で「仕事人」連想で何故か仕事屋稼業ネタが……「どうせなら『うらごろし』だろ!」って主張はもっともなんですが、やるんだったら中村敦夫ネタじゃなくって市原悦子か和田アキ子だろう。


2006年09月29日(金) 旧暦 [n年日記]

[その他] ノートPCクラッシュ その2

 修理に放り込んできた。見積もり待ち

[マンガ] コミックラッシュ見たら

 「コヨーテ・ラグタイムショー」のスタッフのコメントがいくつか。う〜ん、いろいろやりたいことがあったなら、続編と言わずに詰め込みなさいって。そりゃ、詰め込み方のセンスにもよるんだけど。マンガ版は、アニメ見てて気になるところをそれなりに気にかけてる感じ。
 あと、コミック版「奥様は魔法少女」の作画をしてたかんの糖子氏の新連載「昼の月 夜の虹」が開始。なんか「ダークエッジ」っぽいんですが……今のところそれ以上に言うことはないかな。

[アニメ] ゼーガペイン最終回訂正

 最後、ハヤセと一緒にいるのモブの眼鏡っ娘と思ったけど、あの子は多分一年生で、ハヤセと一緒にいるのはタイが三年生のカラーだから、やっぱダメージを負って活動不能になってた恋人だと見るべきなのか。

[その他][特撮] カブト新武器とボウケンジャー新ロボ

 が出るらしい。(東映ヒーローMAX Heroinesより)
  カブト新武器は、ゼクターを装備することでいろんな形態になるもの。ボウケンジャー新ロボはボーケンビークルNo.14〜18が合体し、陸上戦艦と巨大ロボになる「ダイボイジャー」らしい……もはやなんでもありの世界だなぁ。

[アニメ] .hack//Roots#25,26(最終回)

  .hack//Roots #25「Truth」、#26「Determination」。三爪痕と出会い、未帰還者にこそならなかったもののLv.1にデータドレインされてしまったハセヲ。どうすれば志乃を助けられるのか悩むハセヲを見て、タビーもまたどうすればハセヲの手助けが出来るのか悩んでいた。そんなタビーにフィロは「ハセヲに頼りすぎなんじゃないのか?」とアドバイスする。そして、フィロと接触するオーヴァン。「何を考えてる」と聞かれ、オーヴァンは驚愕の告白をする。そして、「俺の抱えている問題は、あんたの問題と同種だ」と……そしてフィロはトウタを呼び出し、ある頼み事をする。

 む、これで良かったのか? とも思えるが、なんとなくこれで良かった気もする。けど、改めて考えてみると結局なんにも解決してないわけで……トウタを通してフィロがガンで亡くなったことを知らされるハセヲ。最後までいつも通りの日常を送ることを選んだフィロの姿に、「結局どう生きるかだ」と諭される。またタビーも志乃の見舞いに行き、自分にも志乃を助ける道はあるのではないかと、看護師の道を進むことを決意する。この見舞いの際リアルのハセヲを見たと言ってるから、これがCDドラマのエピソードのことかな?
 タビーの決意を聞かされたこともあって、同じ事をしても結局前と同じでなにもならないが、志乃を救うことはあきらめないと改めて決意するハセヲ。この場合、ゲームとの比較ではなく、無目的に、でも何かを期待してTheWorldと入り続けた最初のハセヲとの比較なのだろうな。
 と、成長物としては一応形を整えてるが、その他のゲームとのリンクする情報が……データドレインされたハセヲを初心者だと思って近づいたことになってるシラバスとガスパーは、彼のことを気にかけたクーンに頼まれて、素知らぬ顔で近づいたと明かされている。
 また、最大のどんでん返しは、志乃を未帰還者にしたのは三爪痕だとずっと思わされていたが、実は本当はオーヴァンがやったことだった。それが意図的か、左腕の謎のデータが暴走してのことなのかはわからないが……オーヴァンの目的は自分を倒してもらう、あるいは自分を倒せるほどのPCを生み出すことだということなのだろうが、フィロとの会話の件といい、さっぱりわからん。
 これでゲームの最初につながるわけだけども、これで良かったような、釈然としないような、なんか不思議な感じ。

[その他] いや、別にからかおうとかってんじゃないですが

  痛いニュース さん経由で 大韓帝国皇室を復活、皇族会が皇位継承式を開催YONHAP NEWS )。いや、「韓国にも皇室を」って動きがあることは、 すでに報じられててzakzak )知ってはいたんですよ。でもまさかこんな拙速な感じでホントにやっちゃうとはねえ……そもそも現在の韓国の国体に韓皇室は必要ないっつー致命的な事実があるんですが(やると憲法やらなにやらいろいろ変えないといけない)、この「大韓帝国皇室会」なる組織は皇室家族会みたいな感じっぽいですから、実質的影響力はほとんどないでしょう。他にも記事内容にツッコミどころ満載。
 「 日本による植民地化のため没落した」って、本当は没落したのは韓帝国併合後ではなく、韓国独立後なんですが。その辺はzakzakの記事参照のこと。皇族会としては、名誉回復的な意味合いが実際は強いのか? ま、いったいなに考えてるんだろうなぁ、って感じです。ハイ。


  秋葉原の「オタク狩り」で8人逮捕スポニチ )。ま、今更なんだけど。
 この手のニュースを見ると、要はオタクは珍獣扱いなんだな、とつくづく思う。タマちゃん、風太の気持ちがちょっとわかった。