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2011年09月21日(水) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] クロワーゼ#12(最終回)とツインエンジェル#12(最終回)といろは#25

  異国迷宮のクロワーゼ #12「屋根の上の猫」。店と町にもすっかり馴染んできた湯音。しかし、手伝いをしようとしてクロードの父の形見の手袋を触ってしまったことで、クロードにまた怒られてしまう。店のため、クロードたちのために自分に出来ることは何もないのか、と思う湯音だったが……

 最終回。またクロードが一人勝手にトラウマを刺激されて湯音に頑なな態度を取ってしまい、それを自分のせいだと責めた湯音が思い詰めて行動する、のパターン。いや、クロード、悪い男じゃないんだけど、他人との歩み寄りをしようとしないというか、職人気質というか。良くも悪くも。
 で、自分の事を語らず、湯音のことも踏み込まずを決め込んでたクロードが、グラン・マガゾンに反感を抱いてる理由だとか、亡き父に対する屈折した思いを語るようになる。
 これって湯音の成長より、クロードがどう成長するか、ってのがメインだよなぁ。微妙にそのちぐはぐさかげんが残念ながらも、環境アニメとしてはそこそこ楽しめました。


  ツインエンジェル #12「最終決戦!みんなの笑顔を取り戻す!」。劇中各所で「え〜」というキャラの声がありましたが、見てる側としても「え〜」というのが、正直な所。
 とは言え、それなりに楽しかったというのが微妙なラインです。
 「いや、それはないだろ」とツッコミを入れざるをえないながらも、ご都合主義な大団円に向かい、力業で収束してく展開は、それはそれでありかと。ブラックトレーダーのモチベーションが不明だったのがなんともですが、それはそれで、テスラ・ナイン姉妹への愛情もあったという不明瞭さでごまかすのは定型としてはそれはそれとしてありかと。
 一番のトリックスターというか、なんとも言いようがないのがミスティナイトなんですが……ホント何者?


  花咲くいろは #25「私の好きな喜翠荘」。喜翠荘を閉じると言う女将に反発し、無理にでもお客を撮ろうとする縁たち従業員。しかし女将が縁や従業員の将来を気遣って宿を閉じようとしてると知った緒花は、女将に味方してるみなされ孤立してしまう。

 「勝ち負けとかの問題なんですか?」っていう緒花の予告のセリフに全部が集約されてるような。
 女将への反抗心のあまり、喜翠荘らしさを見失ってくみんな。それに異を唱えたくても、女将の味方をしてると思われて聞く耳を持たれない。でも、その状況に感覚的に違和を感じ、声を上げたのは菜子だった。品質は最重要。効率も、勿論大事。でも、喜翠荘が提供するのはそれ以前に心遣いだったはず。
 喜翠荘で仲居としての頑張りと実績を初めて買われた菜子が、そんな喜翠荘が変わっていくのに耐えられず、緒花の代わりに声を上げる。
 最初は反発心が強かった他の面々も、ともえが足をくじいたピンチヒッターに女将が自ら名乗りをあげたことから、喜翠荘本来の姿を思い出していく。
 次回、最終回だけど、ぼんぼり祭がその舞台になるのかな? 孝ちゃんもいまだ姿を現してないし。


2010年09月21日(火) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 秋の新番一覧

 とりあえず、羅列してみる。

10/1(金) 愛知 25:58〜   スーパーロボット大戦OG 〜ジ・インスペクター〜 :前のシリーズがそんなに面白くなかったのでスルーしようかと思ったらシリーズ構成(の片割れ)が八房龍之助で監督が大張正巳ってんだから見るしかないw
10/2(土) 教育 18:00〜   バクマン。 :NHK教育だからジャンプとか連載中のマンガとかの実名は出せないんだろうなぁ。
10/2(土) 中京 24:10〜  テガミバチ REVERSE :分割二期の第二期だけど、原作もまだ途中だし、どういう決着を付けるんだろう?
10/3(日) 中京 07:00〜   夢色パティシエールSP プロフェッショナル :SPて何の略なのかが気になる……つか、一期目から続きじゃなく二年後ってのがちょっと異色。
10/3(日) CBC 17:00〜  STAR DRIVER 輝きのタクト :番宣の「銀河美少年かっ!」と「綺羅星☆!」で腹抱えて笑ったw
10/3(日) NHK-BS 23:00〜   心霊探偵 八雲 :タイトルだけは知ってるけど、ドラマにもなってなかったっけ? どんな感じなんだろう?
10/5 (火) 愛知 25:28〜  薄桜鬼 碧血録 :碧血録って、「血風録」のもじりなんだろうなぁ。
10/5(火) 愛知 25:58〜   百花繚乱 サムライガールズ :クイーンズブレイドとか一騎当千とかのポルノ的アニメなんだろうけど、声優陣が若手中心でこの手のではちょっと珍しいかも。
10/5(火) 愛知 26:28〜  えむえむっ! :公式サイトのURLが「ブタロー」ってなんだよw とりあえず女の子に殴られ罵られると気持ちよくなってしまう主人公が福山潤というのはとても合っている。
10/6(水) 愛知 25:28〜   荒川アンダー ザ ブリッジ×ブリッジ :嫌いではないのだけど、これを分割二期で、という理由はよくわからない。
10/6(水) 愛知 25:58〜   おとめ妖怪 ざくろ :大正浪漫的妖異譚。だけど、それ以上のことは原作を追ってないのでよくわかりませんすいません。
10/6(水) 愛知 26:28〜  もっと To LOVEる :とりあえず知欠先生頑張れとエールを送りたい。
10/7(木) 愛知 25:28〜  俺の妹がこんなに可愛いわけがない :可愛いわけがありません。可愛いと思ったら気のせいです。
10/7(木) 愛知 26:28〜  そらのおとしもの f(フォルテ) :二期目が決まった要因の一つが空飛ぶパンツへの反響だったってのがw
10/7(木) 愛知 26:58〜  侵略!イカ娘 :原作は2chで「どこが面白いの?」と言われるのがもはや定番のネタと化してますが、何気に嫌いじゃないです。しかも水島努監督なので原作にはない動きがありまくりだと思います。多分。
10/8(金) CBC 26:30〜  探偵オペラ ミルキィホームズ :主人公のライバルチームのCV見たらほとんどギャラクシーエンジェルだった。
10/11(月)愛知 25:28〜  FORTUNE ARTERIAL 〜赤い約束〜 :サブタイトルに「赤い」がついてるのにちっとも大栄ドラマっぽくないw
10/11(月)愛知 25:28〜  神のみぞ知るセカイ :桂馬が下野紘ってのは、合ってるかどうか見てみないとわからない。こういうちょっとギャグっぽい自己陶酔系は最近だと福山潤が十八番だろうけど、さすがにそこまで行くとやり過ぎか。
10/13(水)CBC 26:00〜  咎狗の血 :なんともわかりません。
10/13(水)CBC 26:30〜  とある魔術の禁書目録II :また一層登場キャラが多くなってるんですが……しかもほとんど女性キャラ。初春まで出てるんですが。
10/21(木)CBC 26:30〜  それでも町は廻っている :原作どおり淡々とした雰囲気だといいのだけど、新房色もそれはそれで見てみたい気もする。
10/21(木)東海 26:15〜  海月姫 :同じ海産物でもイカ娘とは大分カラーが違うっぽい。

 さて、今期はどれが当たりなのか。とりあえず順当な線でバクマン、神知る、それ町、テガミバチ。スタッフでだとスパロボ、イカ娘。ネタ的な意味でSTAR DRIVER、そらおと、えむえむ、ってあたりか。心霊探偵八雲とざくろと海月姫は堅実そうな感じかなと。これ以外で伏兵があったら面白いんだけどなぁ


2008年09月21日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] ゴーオン#31とキバ#33

  ゴーオン #31「歌姫(アイドル)デビュー」。街中に突如怪物が現れるが、ガイアーク反応はなぜか出ない。不思議に思いながらも暴れる怪物を攻撃するゴーオンジャーたちだが、攻撃を受けた怪物は逆に巨大化してしまう。驚きつつもさらに攻撃しようとするゴーオンジャーたちの前にガイアーク三大臣が現れて彼らを止める。
 三大臣によれば、その怪物はサウンドワールドの生き物であるロムビアコ。雑音を食べて成長するロムビアコに攻撃を仕掛けても効かないどころか、攻撃の雑音でますます大きくなってしまうのだという。ガイアークにとっても汚すべき地球がロムビアコによって滅亡するのは本意ではないのだ。そこでガイアークとゴーオンジャーは手を結んでロムビアコを倒そうとするのだが、その手段は……アイドル?

 これまで出てきたワールドはヒューマン、マシン、ジャンク、サムライ、そして今回出てきたサウンドワールドか。全部のワールドが出てくるのかな? でも怪獣の名前、コロンビアレコード、苦情言わないのかなぁ……まあ、大丈夫だと思いますが。
 汚い音を食べて成長し、逆に美しい音に弱いロムビアコを倒すため、イエロー、シルバー、そしてケガレシアがユニットを組んでアイドル化することに……いや、お一人平均年齢を引き上げてる方がいるだなんて言ってませんともええ。
 彼女らが特訓をしてる間にもどうにかしようとするその他のメンバーたちだが、逆にロムビアコを大きくしてしまう始末。ボンバの解析によればロムビアコが苦手とする波長は人間の女性の声にきわめて近いとか、かなり強引な理屈。百歩譲って生声が必要だとしても、振り付けの練習はぜんぜんする必要ねーだろ!w そもそもゴーオンジャー(とケガレシア)がやる必要もないんだけど、本人たちが必要性を超えてノリノリだったからなぁ……発声練習(?)と称して絶叫マシーンで訓練をするも、一人だけ本気でおびえてるケガレシア様が可愛いですが。
 でも三大臣の歌、悪くないと思うんだけどなぁ……ヨゴシュタインとキタネイダスのデュエットは論外ですが
 この次は新しい炎神が出てくるらしいけど、エンジンオーG12って、ダイラガーに挑戦する気か?


  キバ #33「スーパーソニック・闘いのサガ」。人間を愛するファンガイアの抹殺にも躊躇から失敗し、キバも倒せず、クイーンとしての役目を果たせない深央は落ち込む。渡はそんな深央を慰めるが、遊びに行った大河のところで彼の婚約者として深央を紹介され、ショックを受けてしまう。深央は弁解しようと渡の家に行くが、事情を察した静香にけんもほろろに追い返され、溝は深まったまま。
 渡は二人のために深央への想いを吹っ切ろうと二人を祝福しようとするが、事情を知らない大河に「好きな人に婚約者がいるからって諦めるなんて!」と励まされ、逆にますます落ち込む。
 22年前、真夜がファンガイアだと知った音也。だが自分の理解者である真夜を攻撃しようとはせず、自分の演奏が彼女にコピーできた理由を聞く。真夜は「あなたがあなたに相応しいバイオリンを手にしてないからよ」と答え、音也にバイオリン造りを薦める。大村の言葉を思い出し、音也は真夜の指導の下、自分のためのバイオリンを造り始める。その二人を見て自分の立ち入れない絆に堪えきれず、ゆりは家を飛び出してしまった。

 なんだか名護さん、ここのところ飛ばしまくりじゃないですか? 突然人んちの風呂に現われて「この風呂が気に入った」って……事態をどんどん悪い方向に持ってくし、名護さん面白すぎるw
 そいでもって無自覚に渡を苦しめる大河。わざとじゃないみたいだけど、たちが悪いなぁ。深央もファンガイアの掟に逆らえず流されるままだし。しばらくはこの状況が続きそうだけど……予告で深央が訪ねた相手って……真夜!? 死んだんじゃなかったの!? てか、渡の母親って、真夜、だよね? 実は違うのか?
 過去編ではすっかり丸くなってしまったゆりと音也が倦怠期に突入し(違)、真夜と浮気……もとい、自分だけの演奏のためにバイオリンを作成する。ストラディバリの弟子って……東洋人で弟子になれたのか? つか、クイーンの世代交代って何年だ? 数十年単位だと思ってたけど、そうでもないのか。
 そいでもって、深央が倒しきれなかった人間を愛し人間のための発明を行おうとするファンガイア。「水からエネルギーを生み出す」って、むっちゃ怪しいんですが……触媒で水を水素と酸素に分解して、ではないですよね? 井上さんはトンデモ学説をときどきさらっと出すから油断ができない。
 そして大河が変身したサガが本格的に参戦。なんだか変身ユニットがよくわからないですが、モチーフはヘビですか……そして必殺技は……三味線屋の勇次? ちょっとそれはやりすぎだろう……

[その他][特撮][アニメ] あれ? どこかおかしい?

 ヤングアニマル嵐に掲載されてる後藤羽矢子の裁判傍聴マンガ、ヤクザである被告の罪状(思い出し怒りによる恫喝)のドギツい内容と奥さんの弁護で語られたプロポーズ時の身体を張った優しさに「同じ人物のことを語ってるとは思えん」とコメントされてたのだけど……どこかおかしいのかと思ってしまった自分は、相当ダメな人間だと自覚しました(いや、「可笑」しくはあるんだけど)。けど、こういう人って少なくなったんだろうなぁ、そっち系の方でも。(そこまで筋金入りだとわかってたから被害者男性もわざと意識を昏倒させてたんだろうし。よっぽど怖かったんだな)

 今日は用があってあちこちを回ったのだけど、XPを入手しようとして寄ったPCショップではちょっと考え直して、新マシンを組んでバンドルのXPを購入しようかと思い直したり。PCスペックが段々きつくなってきてるのは事実だものなぁ。これまでの例に倣ってAMDで組むつもりだけど、ちょっと色々調べないとな。
 そいでもってホームセンターに行っていろいろ買ってきたのだけど、帰ってから作業用革手袋を買い忘れてたのを思い出しました。orz そもそもそれを買いに行ったのに。来週また行くか。トホホ。

 ケータイ捜査官7、押井守監督回があったりゼロワンがぐれた過去が語られたりとあったけど(あのバディ連続殉職ぶりは、ほとんどギャグだった。やられた当人にしてみればたまらないけど)、今回は事故で盲目になった女性とゼロワンの話。不幸に遇いながらも憎しみを持つことを拒否する彼女に、ゼロワンはこれまで犯罪を唆してきた連中と違う、別の行動原理が人間にはあるのではないかと思い始める。ゼロワン、ツンデレ化ですか?
 しかしゼロワン反乱時で相当数のブレイブフォンがやられてたって、アンダーアンカーって結構現状ボロボロだったのね……

 レスキューフォース、ついにダーエンとの決着。って、大淵だから「ダーエン」だって初めて気付いた。最後の登場なのに。R1のマックス装着が反則気味の強さ。(販促気味、と出てきて、修正したけどもこの変換もあながち間違いではないとも思ったり) まあ、弱体化してくんでしょうが。しかし次のボスは……車? トミカ的にそれはいいのか? てか、ちょっとこの展開は想像できなかったですわ。

 テレパシー少女蘭、なんだか最近各エピソードの冒頭に必ず翠の大食いエピソードが入ってません? 最初の頃の人に心を許さず、皮肉で辛らつな言葉を投げていたミステリアスなキャラは完全に消えてません? それになんで毎回大食い大会に出かけてるんだ? 喰輪杯(喰いリンピック)に出たいのか? 出たいんか?

 コードギアス、シュナイゼル閣下の幼稚な思考を振りかざす期待裏切りっぷりはさておき、それも今回の生きていたコーネリアで全部チャラにしましょう。ギルバートはどうでもいいです。はい。
 しかしホント役に立たないなぁ、玉城の意地。


2006年09月21日(木) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] ウィッチブレイド#24(最終回)とゼーガペイン#25

  ウィッチブレイド #24「光」。襲い来るアイウェポンたちを一手に引き受ける雅音。彼女は身体を崩壊させつつも湧き上がる衝動に衝き動かされるように戦い続ける。そんな雅音に、ウィッチブレイドを奪おうとまりあたちまでが襲ってくる。そんな雅音が最後の決戦の舞台に選んだのは、東京大震災で崩壊した東京タワーだった。

 話自体は既に前回でほとんど終わって、その結末を示した、って感じか。でもOPに「XTC」が復活したあたりが結構しびれた。新OPの「Dear Bob」が悪い曲ってわけじゃないけど、OPの尺が合ってないうえ、本編の使いまわし映像だし、終盤のシリアス展開には合ってなかったものなぁ。
 大量のアイウェポンを相手にした雅音はそれを撃破しつつ、まりあたちも同時に相手にする。それは梨穂子を守るためというよりむしろウィッチブレイドの破壊衝動に衝き動かされてだったが、ウィッチブレイド適性を持つ梨穂子にも惹かれたアイウェポンをおびき寄せるため、正気を取り戻した雅音がわざとアイウェポンたちをおびき寄せる。そんな雅音をせせら笑うまりあだが、雅音にとどめを刺そうとしたその瞬間、「あなたは何故ウィッチブレイドを手に入れたいのか」という問いに、雅音の姿を玲奈を重ね合わせる。そして本当に望んでいたママの幻影の中で息絶えるまりあ。まあ、この子もかわいそうな子ではあったんだけどね。まりあがどこに行ったのか探す西田が、まりあの部屋でボロボロになった熊のぬいぐるみを見つけたことで、まりあの本質は実はまったく変わってなかったことが示されてたわけだけど。まりあに付き従ってたあおいも、まりあを馬鹿にされたと思い雅音に挑んで返り討ちにあい、あさぎも「結局あんた空っぽなんじゃん」とまりあをあざけったがためにまりあに殺される。あさぎは、まりあの中身を暴くためだけのキャラだったなぁ、結局。
 奈月ビルの面々は雅音を求めて避難所を抜け出してしまった梨穂子を探し、斗沢はエクスコン扱いされている雅音の名誉のため、導示重工とNSWFのスキャンダルをテレビで流す。雅音を「エクスコン」と呼んだレポーターから思わずマイクを奪い、「あいつは化物なんかじゃねえ! 人間だ! ただの母親だ!」と叫ぶ。
 雅音は結局奇跡で助かることもなく、梨穂子と鷹山の見守る中、廃墟の象徴である東京タワーで、多数のアイウェポンと、そしてウィッチブレイドと共に消滅する。光が降り注ぐ中、梨穂子に残されたのはウィッチブレイドではなく、海水浴で一緒に見つけた貝殻の片割れだった。
 要は、基本は不治の病ものなんだよな、これ。主人公は母親で、どう母性を表現するか、子を遺して逝く母をどう表すか、というのが、ウィッチブレイドであり、ネオジーンであり、アイウェポンたちの道具立てだったわけだ。ヒーローものとしては未消化な部分はあったけど、そのテーマには忠実に沿っていた。
 基本的に「静」の回で話が動き、「動」の回ではそうでもなかったとおりで、最終回でもう一どんでん返しが欲しかったとも思うが、でも、深夜帯アニメとしては珍しいテーマだったし女性心理に焦点が当てられてたし、まとまってたと思う。女性主人公ということではあるが、ヒーローもので「母性」をテーマに持ってきたのも意外だったし。


  ゼーガペイン #25「舞浜の空は青いか」。QLの積層化技術により、活動限界の壁を越えたゼーガペイン・アルティール。だが、ナーガの意図によりマインディエは舞浜サーバ内に転送。セレブラントとの戦いが進化を促進させるというナーガの悪趣味な意図により、アルティールも舞い浜サーバ内に転送される。自分たちの街、見慣れた光景が破壊されていく中、キョウは必死で抗戦するが、マインディエの圧倒的パワーに抗いきれない。しかし、そんなときアルティールの元に駆けつけたカワグチたちが、セレブラントとして目覚める。

 オケアノスが沈んだ今、キョウたちがリザレクションシステムを持ち帰ることは不可能。舞浜サーバ自体はシマのオリジナルにより持ち帰ることは出来、リザレクションシステムの設計図も持ち帰れるが、未知の技術が多く、地上で組み立てるにはどれだけの時間がかかるかわからない。それ以前に、敵の真っ只中、マインディエたちをアルティール単機で撃退しなければならない。しかもオケアノスのサーバが乗っ取られたことにより、かつての戦友であったAIたちもナーガの支配下に。
 思い出の街が破壊されていく中、セレブラントして目覚めたカワグチたちがアビスとシンの心を揺らす。そしてカワグチたちのピンチに駆けつけたシズノの秘密が、敵に回ったAIたちの口から語られる。シズノはナーガの生み出した、オリジナルなき幻体。通常の幻体と同じ事を証明するため、自分も正体を知らずに人間たちのサーバに送り込まれたのだが、自分の正体を知り驚き嘆いていたのを、以前のバージョンのキョウにより立ち直ることが出来た。この辺の正体は予想通りだが、シズノはリザレクションシステムでも肉体を得ることが出来ないということに……
 そのシズノを「一緒に戦ってきた仲間よ!」と断言するミナトに「そんなの当然!」と答えるキョウ。簡単に乗っ取られてしまうAIたちとは別の、ちゃんとした人格を持った存在だということなのだろうな。舞浜サーバにある自分たちに欠けたものを恐れたアビスとシンは、逃げようとしたところをキョウに仕留められる。
 敵の主戦力を潰したことで地球への帰還が可能になったが、圧縮した舞浜サーバをアルティールに詰め込むには、人の手が必要。その為には誰かが復活しなければならない。しかし、リザレクションシステムを持ち帰る術がない以上、その誰かは地上でリザレクションシステムが完成するまで何十年も待たねばならないかもしれない。「ここで待っててくれよな」とリョーコに告げ、リザレクションシステムで復活するキョウ。アルティールに乗り込もうとし、シズノが手を差し出すが、現身を得たキョウの手は、それをすり抜けてしまう。
 リザレクションシステムが完成するまで舞浜の仲間たちと会うことが適わぬキョウは、ただ空を振り仰ぎ、「カミナギ、舞浜の空は青いか?」とつぶやく。
 なんかこのまま最終回でもいいや、ってな盛り上がりと切なさ。カワグチたちがセレブラントとして目覚めるところなんか、特に。投げる石がマインディエに効果を与えるのが、ほとんど効果なんか与えてないんだけど、セレブラントへの、人間への未知の恐怖がアビスとシンの命取りへと繋がってる。
 でも、あと一回残ってる。キョウは本当に地上で何十年も孤独に仲間の復活を待つのか、そして復活した人類はどうなるのか。初回から大化けしたシリーズだけに最終回も楽しみ。


2005年09月21日(水) 旧暦 [n年日記]

[その他] ネタロンダリング

 ほとんどは 朝目新聞さん とこからのネタなんだけど……
  一つのアニメ挿入歌から 生まれた軌跡 。ま〜、なんつーか、うらやましいかうらやましくないかは微妙なところっつーところで。うらやましいけど。同じ「自称実話」系ファンタジーにしてもこちらの方が電車男よりも百倍イイ話なんじゃないかと。人生の愛も悲哀もある。
 つか、「ガキ警察」といい「銀魂」といい、電車男ネタ見るとみんなやっぱり「そんな旨い話あるもんか!」と思ってるんだろうなぁ。いや、ベーシックすぎる話でいじりようが少ないってことかもしれませんが。

  子供が親に見せたくない番組ランキングAllHitNippon )。その手があったか!(笑) まあ、トップがダントツで「伊藤家の食卓」ってのはなんとなくわからんでも。

  浜崎あゆみのあまりにも壮絶なパクリ画像集毒電波TV )。う〜ん、まあ、そんなに騒ぐ事かなと。こんなもんでしょう。ただ、「浜崎あゆみフィルターをかければいい」という安易な考えだったりとかしたらバカバカしいなとか、ことごとくが「オリジナルに見劣りしてる」ってあたりが何ですか。

  中国に日本の「の」が浸透したデイリーポータルZ )。日本での「的」の使い方が中国で流行った(「××的○○」で「××の○○」というような使い方は本来中国ではしないらしい)ということは知っていたけど、さらにそこから「的」→「の」の流行になっていたとは。「の」で「ダ」と読ませるのも多分そのせいでしょう。元々日本での(「的」の)誤用が元なので、異文化コミュニケーションを生暖かく見守るのがいいんじゃないかと思うけども、中国では基本は一字で一単語なので、やはり妙な感じはしてしまうよなぁ。

  後藤田正晴氏死去朝日 )。「カミソリ」とあだ名されるほどの手腕と、あくまで非戦の態度を貫いたのが印象的でしたが、御本人としては「突入せよ!『あさま山荘』事件」で地方の映画館内の客として佐々氏と一緒にしれっと特別出演していたのが(本当に「しれっ」という印象だった)妙に記憶に残っている。(ちなみに映画中では後藤田氏の役は藤田まこと氏が演じていた。)下手な首相経験者の死去よりも、時代の移り変わりを感じさせる。

  NHKの不払いへの民事手続きはおかしい共同 )。NHKの態度云々はわからんでもないけど、まあ、番組自体も「まだ」NHKは民放より良心的かとは思いますし(それも最近あまり自信はないが)、何よりNHKの抱える映像資産ってのはもの凄いのですよ? NHK自身もその価値に気付いてないかもですが。BSで垂れ流される昼や深夜の映画の、質の高いこと高いこと。また、昔のNHKスペシャルの内容と来たら。過去の資産ばかり語るってのは何だけど、NHKの過去の資産はそれだけの価値があります。

[必殺] 駿州江尻

 必殺シリーズ第十三弾「必殺からくり人 富嶽百景殺し旅」第七話。現在テレビ東京系時代劇アワー(月〜金AM11:35〜)で再放送中。
 今度の仕事は駿州江尻。江尻に入った唐十郎は寺の境内で渡世人にからまれた女を助ける。しかし女は礼を言うともなく姿を消した。
 宿に入った一行の見る中、北斎の絵に浮かび上がったのは風に懐紙を巻き上げられた女。丁度江尻では女の落とした絵図面を拾った男が二人、謎の死を遂げていた。のみならず、その直前に清水屋の船大工佐兵ヱも殺され、入れ札で競われる予定の将軍家の船の絵図面も盗まれていた。
 お艶は興行にかこつけて江尻に逗留しようと土地の親分の政五郎に話を通そうとするが、政五郎は浮かない顔をする。宇蔵が賭場でわざと負け、興行の上がりをカタにすることでどうにか許可を取り付けるが、その賭場で「ここはイカサマだ」と忠告してきた渡世人がいた。寺の境内で女に絡んでいた男、仁助だった。
 仁助は船大工佐兵ヱの息子で、寺で絡んでいた女お京とはかつては駆け落ちまでしようとしたなさぬ仲だった。
 裏があると睨んだお艶一行だが、案の定船の入れ札に絡んで清水屋の商売敵の駿河屋が政五郎にやらせたことを知る。そして政五郎の手先になって佐兵ヱの元から絵図面を盗んだのはお京だった。しかし盗んだ絵図面を風にまかれ、行方の知れなくなった一枚を探していたのだが……

 相変わらず前もって悪事が分かっていたかのように絵を描く北斎先生への突っ込みはさておいといて、
 政五郎親分が出て来た瞬間、今井健二キター! と叫んでしまったり。たかだか地回りの親分なんだけどもさすが必殺常連の悪役、貫禄がありますな。
 話としてはスケールが小さく地場のヤクザの悪事なのだけど、かつては恋仲だったお京と仁助の二人のドラマが盛り上げる。かつて仁助と一緒に江戸に駆け落ちする約束を、足の悪い妹の美乃が仁助に想いを寄せていると知って反故にしたお京。そして今また妹を悪人に人質にされ、かつての恋人から罵られながらも悪人の走狗にあえて堕す。
 仁助を女に絡むつまらないヤクザと、お京を悪事に走る悪女かと思わせて、お互いの心情のすれ違いで道を踏み外した悲しい男女の話に。自ら己の所業にけりをつけた女の悲しい人生に、からくり人たちが立ち上がる。
 今井健二らの悪人の地に足の着いたふてぶてしさもあいまって、悲恋物語に視聴者を巻き込む佳作になっている。その分、お京一人が全てを背負うラストには賛否両論かも。
 ちなみに江尻は今の清水。冒頭で鈴平が浪曲の次郎長三国志を吟ずるのは年代が合わないがご愛嬌。

[アニメ] 世代間抗争

  ムシキング は先週ヒロインが逝っちゃったというかほとんどキャラリニューアル状態でそんなんありか? ってな感じだったのだけど、今回はソーマの母であることを明かしたチョークが、ソーマのポポへの嫉妬の火を煽る作戦に。ギラファってどうにも悪役っぽいのね。舶来モノだし、いかついし。ソーマはどうにも頭の回転と判断力に引きずられるところがあってチョークの誘いに乗りそうな勢いなんだけども、チョークもまた計算だけじゃなくって親心としてソーマを仲間に誘っているようで、悪意と言うわけではないだけにどうにもやりきれない。
 世代間というと 奥さまは魔法少女 もそうか。評議会は嬉子に「何故町を守りたいのか」「町の良さをクルージュに伝えるために何かしたのか」と突きつけ、クルージュはクルージュで自分が何をしたいのか、定まりきらず揺れ動く。クルージュの方は裕貴の告白のおかげでしたいことがつかみかけたところで町を自分たちの望むように作り変えようとする脇役魔法少女に操られることに。嬉子は母の面影と再会し、自分がなすべきことを知る。
 どっちの話もだけど、あるのは世代間のコミュニケーションの断絶。単純に話し合いとかそういうことではなく、ソーマは母親との、クルージュはアニエスとの、アニエスはフレイヤとの価値観の交換が途絶していて、そもそも価値観の交換が必要ということすら気付いていなかった。前の世代に同調するにしろ、反発するにしろ、いずれにしろそれがなければ宙ぶらりんになってしまうことで、必須だということか。


2004年09月21日(火) 旧暦 [n年日記]

[その他] たわごと

 まあ、たわごとはいつものことなんですが。
 必殺仕置人に、こんな回がある。
 若い腕利きの板前が花魁と恋仲になるのだけど、花魁を身請けするためには大枚五百両という大金が必要。一緒に逃げようと頼むも断られ、廓の用心棒に叩き出されるように追い返される。それでも諦めきれずに小田原に移り、死ぬ気で働いてお得意様の信用も得、身請けの金を借りる算段もついてその花魁を会いに江戸に戻る。だけども、実は花魁が板前に惚れたというのは狂言。旦那衆との座興で、生真面目な板前をどれだけ骨抜きにできるのか賭けをした、というのだ。それを花魁自身の口から聞き逆上した板前は花魁を刺し殺し、そんな座興を楽しんだ大店の旦那たちにも切り付ける。
 ここまでなら、女や旦那衆も酷いが、別に命を奪ったのどうのという話ではなく、殺しまですることはないのかとも思える。
 が、板前が旦那衆に包丁を持って迫ると、旦那衆は怯え、逃げ惑いながら「お前は誰なんだ!?」と言う。旦那衆は板前のことも、そんな賭けをしたことさえも微塵も覚えていなかったのだ。
 多分、ここで二種類の人間に分かれると思う。殺して良い・悪いとは別に、「相手を殺しても飽き足らない」と思う気持ちが理解できる人間と、出来ない人間と。 *1
 これは第二十話「狙う女を暗が裂く」という話。これが導入で、板前は「鬼寅」とまで呼ばれる殺人鬼として追われ、仕置人の一人のおきんの家に立てこもるのだが、おきんは鬼寅の境遇を聞き同情し、またおきんを助けに入った鉄たちも逆にそれに同調する。結局捕り方に囲まれた鬼寅は、それでも庇おうとするおきんたちを振り切って自ら捕り方の中に飛び込んでいき、鬼寅の後を継いで仕置人たちは残った最後の一人の旦那を仕置する。(その際、一体自分が何故、誰に狙われたのかわからない旦那に鉄はただ「鬼寅だ!」と名乗って仕置する *2
 その気持ちが理解、少なくとも同調できるのとできないの、どちらが良い・悪いということはないが、私は前者であり、できない人はその点では少しだけ幸運だと思う。この話は仕置人の中でも好きな話なのだけど、大昔のことが思い起こされ、見るのは少し辛い。
*1: この話を単純に「男女の痴情のもつれ」と見るのは、おそらく誤り。きっかけはそうだったかもしれないが、途中で明らかに変質している。元々必殺シリーズは男女の仲のもつれには結構冷淡で、それプラス何かがないとあまり仕事を引き受けない。
*2: 何故鉄が相手の誰何に「仕置人」と名乗るでもなく、鬼寅の恨みを語って聞かせるでもなく、ただ「鬼寅だ!」と名乗ったのか。それをスルーしてしまうとこの話の本質は掴めない。


2003年09月21日() 旧暦 [n年日記]

今週のファイズ(だけ)

  555 はついに今シリーズで最大の仕掛が発動。 映画版 では一足先に明らかになっていたし、ある程度予想していた人も多かったけど、やっぱりこれはわかっててもショックだよなぁ。今回の件のシーンではさりげなく啓太郎が良かった。あと、その仕掛には関係してないけど、海堂受難。助けた子供が会いたがってるというので行くと、「どうしてお父さんとお母さんも助けてくれなかったんだよ! 役立たず!」と罵倒されるはめに。子供にとっては自分が助かったことよりも親がいなくなってしまった、その現実の方が重くのしかかってくるのだろうけども、ちとやりきれない。海堂、素では子供になんだかんだと好かれそうな性格なんだけどなぁ。「九死に一生を得た孤児」は真理や流星塾生もそうだし、今のスマブレ社長の村上も情報を集めてるし、で、あの子供が今後関わってきそうなんだけども。あと、流星塾生がまた一人退場したり、デルタギアの正式装着者が決まったりと、ストーリー的な動きの多い話だった。しかし、やっぱり終盤の展開が一番……でも映画と違ってあまりCGは使えなさそう。残念。

豆腐を作ってみる

 体調のこともあって外出はあきらめ、家で豆腐を作ってみる。と言っても流石に豆乳から作るのは無理なので、豆乳とにがりを買ってきて。出来は、味は確かにむちゃくちゃ濃いのだけど、触感がボソボソしてイマイチ。豆乳を温めるときの温度が高すぎたのか、にがりが多すぎたのか。奴っこで食うのはイマイチなので、豆腐サラダに。次はもうちょっと上手くやろう。
 で、どうしても鰯が食いたくなって、小ぶりのが四尾100円で売ってたのを買ってきて、三枚におろして両方の身はフライに、真ん中は油で良く炒めて骨せんべい風味に。ウマーですた。静岡県民は子供の頃から黒ハンペン(鰯のミンチ(つみれ)で作ったハンペン。静岡でハンペンと言ったら普通はコレを指す)をおやつ代わりに育つので、鰯分が不足すると巨大化して暴れだすのだ(後半嘘)。でも 鰯の漁獲量は減少の一途 で、それを補うかのように 輸入量が増加している 。秋の味覚として親しまれる秋刀魚は、漁獲高は毎年かなり変動するけど、それでも15万トン〜30万トンらしい。加工用を含めてと言っても、とんでもない量の鰯が消費されていることがわかる。下魚とか言われつつも、日本人には欠かせない魚のひとつなんだろうなぁ。
  555 の展開が(ある意味予想通りとはいえ)もの凄かったので後回しになってたけど、 アバレンジャー もそっちはそっちで面白い展開になっている。
 敵の一人リジェそっくりの少女によって心の奥底に封じ込めていた記憶をよみがえらせるアスカ。それは、恋人と幼馴染の生死不明に焦り、勝手に持ち出した伝説の鎧ガイルトンの呪いによって味方まで襲った忌まわしき記憶だった。しかしいつの間にか鎧を解除されたのかはわからず、漠然と不安を抱えたまま新しい力を生み出そうとする。一方、リジェを懐柔してエヴォリアンの本拠地に乗り込み、その親玉に居座った中代=アバレキラーは、アバレンジャーたちを呼び出し、新たなゲームを始めようとする。
 アバレンジャーで面白いところはキャラクター配置で、従来の戦隊ものだと5人組+1人、もしくは3人+2人追加+1人なのに対し、アバレンジャーは今のところ3人+α(1人)+1人。従来ならば司令役の役どころがそのまま4人目になり、5人目は折り返し点を過ぎてもいまだ敵対したまま。おもちゃ販売の戦略からそろそろ6人目が出る時期なのだけど、どうもその6人目もこれまでとは違う形らしい。また、敵味方も単純な敵対でなく、敵幹部のジャンヌはアバレブラックのアスカの恋人の身体を乗っ取って(ということになっている)いて、同じく敵幹部の幼女リジェは、どうもアスカとマホロ(=ジャンヌ)との間に出来た娘らしいのだけど……なぜ二人が敵側にいるかとかは、単純に「操られている」ということでもなさそう。
  カレイドスター はどんどんスポ魂ものの道に。鉄球特訓もかなりすごかったけども、今週も輪をかけてすごい。こんだけベタなスポ魂ものをやってのけるのも、昨今ではたいしたものだと思う。ってアレ? カレイドスターってスポーツものだっけ? まあ、そんなに遠くはないと思うけど。これまでいいとこなしだったいじめっ子二人組も今回ちょっと名誉挽回。大森玲子声はいまだに使えない奴だが。

三度目の「第六大陸」

  第六大陸 ・( 2巻 )を読んでからこっち、なんでこんなに引っかかるんだろうと思ってたんだけども、なにが引っかかってるのか、急に腑に落ちた。他でよく言われてるラストのアレについては、実はそんなに引っかかっていない。P・K・ディック読んでりゃ、アレくらいは唐突ではない(上手く出来た仕掛けとも思わないけど)。なぜかもやもやと気になっていたのは、中年のおっさんや爺さんがかっこよく ない ということだった。異論がある人がいるだろうけど、話を続ける。宇宙もの(と言って良いかは微妙だが)の映画で スペースカウボーイ ってのがある。クリント・イーストウッド監督・主演で、40年前に宇宙飛行士になりそこねた老人達が再び宇宙を目指す、という内容のもの。考証のいい加減さ、地球の危機に対して、今度こそ宇宙飛行士になるために自分達のわがままを無理矢理政府に聞かせるところとか、はっきり言ってむちゃくちゃな映画なんだけど、実はこの映画、嫌いではない。なぜ嫌いではないか、第六大陸の登場人物と比較して、ようやくわかった。この映画は欲望の肯定をしていて、第六大陸は肯定しきっていない。前に第六大陸の感想でNASDAの野田篤司氏や作家の野尻抱介氏を引き合いに出して「絵に描いた餅を美味そうに見せるのが上手い」と書いたけど、それはとりもなおさず「自分が宇宙開発をしたいのは、自分自身が宇宙に行きたい・宇宙を見たい・宇宙船に乗りたいからだ」という欲望をはっきりと肯定していることだと思う。自分だけでなく、他の人もそう思っていいのだと。「宇宙に行きたいんだから宇宙開発をする」ということをまず肯定している。もちろんそれで済む話ではなく、「では具体的にどうするか」というのにも余念がない。だが、基礎研究の現場でもそうだが、最後の最後ではいかに強い欲望を持っているか、持ち続けることができるかが強さになる、というところがある。現実に自分が生きてる間は無理だから、せめて子供の世代、孫の世代に、という人もいる。けど、そういう人だって自分の世代で達成できるなら、自分が達成できるならそれにこしたことはないだろう。だから、後進にあっさりと道を譲ったりしてあきらめる「第六大陸」の老人達を見ると違和感が残る。そのほかでも第六大陸は文章や表現や設定で読ませる話だったけど、「月旅行がしたい」という、多くの人が一度は夢見ただろう、単純な欲望の肯定は描けなかった。この一点で、著者の目的からすると失敗である、と私は思う。作品として失敗であるとは言わないけど。


2002年09月21日() 旧暦 [n年日記]

カレー十三日目:カレーとカメレオンライダーとら〜ぜPON

 カレーばかり食っていると、普段は気にならなかったカレーの味の差異に敏感になってくる。不味く作る方が難しい料理の気もするが、やはり美味い不味いは確実に存在している。
  仮面ライダー龍騎 スペシャルだけども、一部で酷評されているほとにはひどくなかった。ただ、やっぱり一時間で独立した、初見者にもわかる話をつくる、というところに無理があるのでどうしても破綻する。せめて2時間スペシャルならば、もう少しなんとかなったかもしれない。ヤクザ顔負けの役だったカメレオンライダー黒田アーサーも結構良い味を出していた。でも、視聴者投票が「戦いつづける」になったのはなんなんだかなぁ。
  ラーゼフォン 終了。うーん、これではエヴァの真似と言われても仕方あるまいなぁ。個人的には「一人の画家の少年時代の思い出との対峙」ということで納得しますが、なんつーか、もうちょっと重ならないように避ければいいものを……
  モンティパイソン30周年 。そいでもって Linux Journalのパイソン特集 。流石は海外ではモンティパイソンは基礎教養のことだけはある。やはり日本も義務教育として一週間に一回、モンティパイソン学の授業を設けるべきである。当然登下校はバカ歩き。修学旅行は聖杯を探しに行って生徒総会はスペインの宗教裁判になるのである。給食はすべてスパム……胸焼けしそうだ。やめよう。
  IHO、日本海白紙案を撤回 。でも「日本海表記」というわけでもなさそうだし、正直イマイチよくわからん。
 なんか、テレビで「 黒い十人の女 」をやってるというので見ると……うわ、リメイクドラマやん。市川崑のオリジナルではない。うーん、悪くはないけど、どうも雰囲気を真似しようという感じがなぁ……関係ないけど、市川作品に数多くクレジットされている「戸田夏十(とだなっとう)」とは、市川夫人のペンネームである。
 先日の日記の キングゲイナー に関して「世界観の構築」と書いたけども、正確に言えばちょっと違うのかもしれない。世界観の構築と言うより「世界を立体的に見せる演出」という方が、表層的にはより的確な気がする。例えば
男A「お前たちはいかないのか?」
女A「誰がヤーパンのエクソダスにつきあうのよ」
女B「いっちゃえ、べー!」
女C「後から来てもいいんだよ」
男B「待ってるから」
 たわいもないシーンなのだけど、これだけのやりとりでエクソダスが一部にとって憧れの行為であること、ヤーパンが無差別に受け入れられているわけではないこと、ただしそれは弾圧といった鋭いものではなく、割となだらかな差別だということ、などがわかる。ゲインの「無駄弾は撃つな! 補給がいつまで続くかわからないんだぞ!」という台詞も、銃弾の備蓄の存在や、エクソダスの補給を助ける存在を感じさせる。実際どこまで考えられているかというのは今後を見ないとわからないけど、そういったものを感じさせる、立体的に見せる技術というのが確かにあるのだと思う。
  の件ですが、 NASDAの正式発表 によりますと、ヒドラジン残推薬量は7.6年分を越えることが判明しているそうです。( 4.ヒドラジン残推薬量の項参照) したがって「寿命が短くなる可能性がある」という報道は杞憂であり、実際には当初の予定寿命の7年を越える運用の可能性があるということになりますね。不確定な情報を載せて見ている方を心配させたことをお詫びします。それにしても、マスコミはこういう+材料はなかなか流さないのだなぁ……今度のNHKの朝ドラはロケットものだというのに。


2001年09月21日(金) 旧暦 [n年日記]

アメリカの軍事行動に関する話なんですが

 一番各国首脳の発言で的確に状況を表していると思うのは リビアのカダフィ大佐の発言 だったりします。最終目標を「国」でなく「人物」に標榜してる以上、労多くして益少なし、どころか害ばかりになる可能性が高いと思う。イスラム圏に支持者の多いラディン氏を拘束すると云う結果が、軍事行動で得られるかははなはだ疑問。「引渡しをして欲しいならまず証拠を出してみろ」というアフガニスタンの言い分は、ラディン氏引渡し拒否の為の方便ではあると思うのだけど、筋は通っている。それだけに厄介。テロを許容してはいけないと思うし、何が何でも武力の行使を否定するというわけではないのですが、これが最良の行動とはとても思えない。でも最早止まらんのだろうなぁ。こちらとしては失うものが大きくなる前にさくっと終了してくれることを祈るしかない。嗚呼。
 なんか nimda が猛威を振るってるらしいと聞いてはいたけど、ここまで深刻とは。マイクロソフトのセキュリティについての考えの甘さ(そしてその影響によるユーザーのセキュリティの重要性への無理解)がとうとうここまで来たか、という感じ。「絶対安全」なんてことは世の中にはないけど、今回の被害の半分以上はマイクロソフトの責任だと思う。責任追及しても仕方ないので、気になる人はウィルスチェック・駆除ソフトの試供版でも使ってチェック・駆除してください。( ウィルスバスター試供版
 あ、 Mozilla 0.9.4対応の 日本語言語パック のベータ版の公開始まってます。