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2011年09月19日(月) 旧暦 [n年日記]

[映画] 世界侵略:ロサンゼルス決戦

 突如現われ世界中の都市を襲撃し始めた宇宙からの侵略者。圧倒的火力差にロサンゼルスもあっという間に壊滅する。
 ロサンゼルス近郊の基地にも出撃命令が下り、先の作戦で部下を死なせた失意から除隊を決意していたナンツ二等軍曹にも取り残された民間人の救助部隊に加わるよう、指令が下る。
 ナンツは小隊内に知れ渡った悪評から孤立しつつも、警察署に避難した民間人の救出に向かうが、想像を絶する敵に身動きが取れなくなってしまう。
 なんか予告編では 1942年のロサンゼルスの戦い 云々、ってのがあったような。これは日本軍がやってくるって情報に米軍が翻弄された事件らしいけど、本当はエイリアンの侵略との戦いでした、って話かと思ってたのに。
 で、内容は海兵隊大活躍映画でした。「ブラックホーク・ダウン」や「ハートロッカー」のようなリアリズム指向(?)の戦争映画のテイストで、特別な力とかそんなものがない海兵隊の小隊がロス脱出に右往左往したりなんだり。画像もハンドカメラ的なものを意識して、臨場感を演出してました。
 で、話の筋としては過去部下を失ったナンツの行動。部隊内にその時死なせてしまった部下の弟がいて、ことあるごとに敵意を見せるのだけど、それに対する返答、そしてその事を悔いて除隊まで決意していたナンツがどういう行動を取るかが、なんというか、きっとハートマン軍曹も絶賛してくれます。
 戦争なんてそんな綺麗なもんじゃないでしょ、といわれればそうなんだけど、まあ、娯楽作としてはよろしいんじゃないかと。
 軍隊絶賛映画としても受け取られかねず、また、破壊描写ゆえに震災直後の公開は見送られた映画ですが、被災地で救助活動した沖縄の海兵隊は、戦闘ではなく人助けの作戦で、しかも被災者たちから純粋な感謝を示されることに、厳しい環境にもかかわらず喜んで「トモダチ作戦」に参加したようです。その意味では、海兵隊の気質をある意味的確に示してるのではないかと。

[映画] パレルモ・シューティング

 売れっ子写真家のフィンはデジタル加工やセットの私用などを多用しつつ、自分の人生の実感を得られず生に対する希薄さを感じ続けていた。そんなとき、撮影を終えたミラ・ジョヴォヴィッチから「人工的な背景ではない中での撮影をして欲しい」という注文があり、イタリアのパレルモをその舞台にする。
 撮影も無事終わるのだが、フィンはパレルモの雰囲気が気に入り、そのまま滞在し続ける。仕事やプライベートのことで神経をすり減らしていたフィンはそこで人生の意味について再び見つめ直すのだが、たまたま撮影した写真に映り込んでいた灰色の老人に、ことあるごとに狙われ矢で射貫かれようとする幻影を見る。
 ヴィム・ヴェンダースの最新作。多分に観念的なのは、いつもの作風なので見たいという方はその点注意。眠気には誘われます。
 ただ、つまらないかと言われると自分としては面白いです。
 死に追われる男が、生と死の意味について考える、という構図で、その死の象徴がデニス・ホッパーというのもなかなかに説得力があります。ただ、それ以上にこの映画のもう一つのテーマがデジタル化により失われた写真・映像のリアリティであり、いまや映像が実在の担保たり得ないという嘆きでもあると言うこと。
 これって映画の根本にも関わる話なのだけどね。
 この映画はアナログフィルムで撮影されてデジタル加工されたようだけど、そこらへんの感覚があるなし、ってのは、今後大きく関わってくる気がする。
 ちなみに、この映画、デニス・ホッパーの遺作っぽい(2008年公開の出演作は他にもあるので確定ではない)上、ミラ・ジョヴォヴィッチが本人役で出演してたりとか、そういう点でも微妙に怪作です。


2010年09月19日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] ゴセイ#31とオーズ#3

  ゴセイジャー #31「ネバーギブアップ!ゴセイジャー!」。望の誕生日で粘菌ばらまいて膜インがあぼーん。としか説明のしようが。エルレイの筺の力で膜インのパワーアップした粘菌をばらまいて地球を腐らせようとするのだけど、郵便に偽装する意味まったくないよな。「ねんきん特別便」とあるのは粘菌と年金をかけてるのだろうけど、ほんと統一性がないよなぁ。
 膜インは今回であっさり退場。次回は筋グコンが退場しそうだけど、なんつーか、ホント迷走してるようにしか見えない……


  仮面ライダーオーズ #3「ネコと進化と食いしん坊」。刑事・泉信吾の身体を乗っ取ったアンクを見つけ、「お兄ちゃん!」と抱きついてきた比奈。アンクはそんな比奈をメダル集めの邪魔になると始末しようとするのだが、アンクの右腕を見てパニックを起こした比奈の怪力であえなくノックダウン。比奈もまたアンクの腕を見て失神してしまう。気絶した比奈の処遇に困った映司は、比奈が信吾に送った写真にあったバイト先、多国籍料理レストランクスクシエに送り届ける。
 一方、グリードたちは消耗するセルメダルを補充しようと、今度はネコ系グリード、カザリがヤミーを作り出す。カザリが目を付けたのは、大食漢の門太。ヤミーに取り憑かれた門太はこれまで以上に際限なく飽食を繰り返し、弁当の配送車まで襲い出す。
 そんな門太を見つけた映司は彼を操るヤミーを倒そうとするが、これまでと違い今度のヤミーは門太に取り憑き操っている。門太を傷つけられないと困る映司を尻目に、ヤミーに取り憑かれた門太は逃げ出してしまう。
 門太の追跡は、ヤミー出現を察知してやってきた後藤のライドベンダーからタカカンドロイドを出して追わせることにし、映司とアンクは信吾のアパートへ。そこでアンクは信吾の知識を利用してインターネットでなくなったメダルの行方を捜そうとする。そこに、門太の居場所を突き止めたカンドロイドがやってくるのだが、門太は食べ物を求めて襲った先は比奈たちのいるクスクシエだった。

 冒頭の、人間の警官に囲まれるグリードを見て群衆が物見高く携帯で写真撮ってるところは、地味にぞっとした。
 前二回は昆虫系グリード・ウヴァの生み出したヤミーだったけど、今回はネコ系のカザリ。カザリの生み出すヤミーはウヴァと違い、人間自身に取り憑き操る。完全体になるまでは取り憑いた人間から出る事がなく、そのため映司が攻撃できずに困惑することに。アンクは相変わらずメダルが溜まるまで放置しておこうとして「食うだけなら誰も死なない。そいつが死ぬのは自分の欲望のせいで自業自得だし本望だろ?」ととりつく島もない。
 しかし増幅した欲望に止めどなく悔い続ける門太を見かねた映司は門太を止めようとし、結果、門太の身体からヤミーを追い出すことに成功する。
 が、門太から分離したネコヤミーは超肥満体で、その脂肪にはばまれメダルジャリバーの斬撃がまるで通じない。デブネコ、結構いるからねえ。「にゃんこま」のニャムサス姉さんによると五キロを越えると太りすぎらしいですよ。
 斬撃は利かないが蹴り技は通じるらしいことがわかり、今度は蹴り主体の攻撃に。最後はタトバコンボの必殺技、タトバキックでとどめを刺そうとするが、何者かが破片を軌道上に投げ入れ、邪魔をする。邪魔をしたのはカザリ。ネコヤミーを助けてさらにメダルを集めさせるのと同時に、アンクにちょっかいを出しに来たみたいで、来週は人間と手を組むのはやめて自分と手を組もうと持ちかけるらしいが、どちらも思い切り腹にイチモツありそう。
 比奈もアンクを兄と勘違いしてるけど(いや、勘違いとは言いにくいけど)、アンクたちと本格的に関わりだしたらどうなるのか。映司が結構ボロを出しまくる気も。
 それにしても間違って映司が使ったメダルを後藤に「返せ!」と迫るアンク、セコイ……それにくらべてガメルにメダルを分けるメズールの気前のいいことよ。


2009年09月19日() 旧暦 [n年日記]

[映画] カムイ外伝

 夙谷(しゅくだに)の非人として生まれ落ちたカムイは、人々からその身分故にさげすまれる非人の生活から抜けだすため、伊賀の忍者となった。しかし忍者になっても命令で人を殺し、その命を省みられない下忍の立場に目指していた自由はなかった。自由を求めて抜け忍となったカムイを待ち受けていたのは追っ手からただひたすら逃げる日々。その追っ手の中には、カムイの親しかった者もいたが、それらを迎え撃ち命を奪っての逃亡生活だった。
 そんなある日、松山藩の領内で見ずぼらしい身なりの男が。領主の愛馬、一白(いちじろ)の脚を切り落として逃げるところに出くわす。男が何故そんなことをするのかという好奇心と幼い頃からの権力者に対する反発心から、男の逃亡を手助けする。
 男は松山藩奇ヶ島(くしきがしま)の半兵衛という漁師だったが、半兵衛と一緒に島に向かう船に乗っていたカムイは、こともあろうに助けたはずの半兵衛により荒れる海原へと突き落とされる。
 半死半生のまま島に流れ着いた半兵衛は今度は弱り切ったカムイを助けるが、カムイの半兵衛への疑念は消えない。が、カムイの気にかかっていたのは半兵衛だけではなく、半兵衛の女房お鹿もだった。彼女はカムイが少年時代に刺客の一人として命を狙い、大頭により始末された抜け忍・スガルに違いなかったからだった。
 過去のことを忘れていなかったのはカムイだけではなかった。スガルもまた、カムイに残る刺客の少年の面影を見抜き、自分を狙ってきた刺客と思いその命を狙う。
 カムイはと言えば、漁師たちの間で暮らし、半兵衛の娘サヤカらと過ごす内、貧しいながらも助け合いながら生きていく彼らの姿につかの間の安らぎを憶え、また半兵衛の狙いもかねてからの不漁により困窮する家族を救うため、何故か魚を引き寄せる一白のヒヅメを使って角(つの:疑似餌のこと)を作るためだったと知り、彼の人柄に心を許していく。
 しかし、カムイに心惹かれていくサヤカに横恋慕する村の男により、領主の馬を殺したのが半兵衛だと密告され、領主の手の者によって半兵衛が連れ去られてしまう。
 カムイ外伝ですよ、忍びが通る獣道ですよ。不安が一杯ですよ(マテ)
 今回映像化されるのは長編としてまとまりの良い「スガルの島」編とは言え、昨今のコミックの映画化・ドラマ化の傾向を見るにつけ、サヤカとの淡い交流をベタベタのラブロマンスにされるんじゃないかとか、チャチなアクションとかでお茶を濁されるんじゃないかとか、心配しても不思議はないですよね。しかも基本設定が被差別民の主人公。変な設定変更もされるんじゃないかと気が気でないわけで。
 結果から言うと、杞憂でした。映画ではのっけから「非人、非人」と連発してます。カムイや女優の格好も、とてもみすぼらしいです。ボロのつぎあてが実にそれっぽい。これがサスケとなると更に「術を仕込むにも金がいる……」と貧乏くささの極みになるわけですが。
 絵作りもあちこちでCG臭さが結構気になるところはある一方で、そうでないロケハンはかなりすばらしいです。なによりアクション。吹き替えなしのアクションでこれだけのものを見せるってのはかなりすごいかと。変移抜刀霞切りが(FSXを使ってるとは言え)ちゃんと変移抜刀霞切りに見えるし。カムイの二つの秘技・変移抜刀霞切りと飯綱落としは欠かせないでしょう。まあ、ナルトとかが忍者ものの典型だと思ってる人にはどう見えるかわかりませんが。
 いろいろ気になる部分はあるものの、アクションや美術、ロケハン、あと全体的にリアル路線な演出(忍術とかのアレは別だけど)、そして山崎努のナレーションで個人的にはかなりの満足です。
 ラストもカムイが無念を晴らすだけで、結局これまでと一緒の逃亡生活に戻るというのも、用意されたカタルシスを与えられるでもなく、ただ自由を求め逃亡するその決意を宿した姿の美しさと共に、カムイに安らぎが訪れない後味の悪さが微妙に残る。こうでなくてはやはりカムイ外伝ではないよなぁ。
 ただ、鮫殺しの渡衆の活躍が尺の都合で削られたこと、あと、最後のカムイの怨みの晴らし方が 原作やアニメでやった「生きながら鮫に喰い殺させる」というは流石にできなかったのかやっていないのが残念か。
 スガルの島は一旦連載が終了したカムイ外伝をアニメ化するにあたり、全26話の不足分のプロットを白土三平に打信、白土氏から渡されたシナリオを元に書かれたものが先で、数年後に開始したカムイ外伝第二部の連載でそこから書かれたという特殊な経緯のもので、それが今回の実写映画化に際し選ばれたというのは興味深い。
 それにしても映画冒頭のマンガの画像を使ってのカムイの過去の説明は、大島渚監督の「忍者武芸帳」を思い出して *1 、なんだか微妙な感じでした……
*1: マンガの画像を使って紙芝居方式的に映画を作成した実験作。つか、見るとまず戸惑う。


2007年09月19日(水) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] グレンラガン#25

  グレンラガン #25「お前の意思は受け取った」。反螺旋族の罠にはまり、真っ暗な海のような空間に飲み込まれた超銀河大グレン。そこはデススパイラルフィールドという、螺旋力を無限に吸収して拡大する、地球人たち螺旋生物にとっては死の空間だった。全ての螺旋力は吸収され、さらに強行突破しようとしても反螺旋族の兵器が立ちふさがり、もはや打つ手はないかと思われたが、フィールドを生み出すデススパイラルマシンを叩く作戦を思いつく。しかし、それにはフィールドの中を突っ切り、攻撃するという決死の行動を取らねばならない。それに志願したのは、キタンだった。

 前回の殉死続出で、最後に一番盛り上がるとしたらこの人だろうという予想通り、キタンが大グレン団を助けるために己の身を顧みず特攻……って、キタンなら「こんなカッコイイ役目、他のヤツに任せられるか!」ってところだろうけど……最後に強大な螺旋力に目覚め、さらに中心を壊すことでデススパイラルフィールドに吸収されていた大量の螺旋力を放出。一気に超銀河大グレンラガンへの変形をうながす。縁の下の力持ちとは思えぬ、イカシすぎる散り際。
 ここ数回のキタンの反応でヨーコに気があることはわかってたけど、カミナに続いて、キタンの死亡フラグにまでなってしまいましたか、ヨーコ……後の人生は喪服来て過ごしたりするんだろうか。
 本当の総力戦なら犠牲に女子供関係ないのだけど、女子供のために男たちが死ぬ、ってんじゃなきゃ大グレン団じゃないし。
 シモンが一人超銀河大グレン変形のためのエネルギーを貯め続けるのだけど、ヴィラルがそれに協力できず歯がゆい思いをする。獣人に螺旋力がないって、本当だったのか。「螺旋力」の元ネタは「上弦の月を喰らう獅子」らしいから、世代を重ねられず進化もない獣人には、そもそも螺旋力はないのか。しかし、そのヴィラルの埋め合わせをするように、ブータが隠し持っていた大量の螺旋力を放出する。まあ、旅の最初からカミナとシモンにくっついてたわけだし、気合いで言えば自分の尻尾を切って差し出すくらいだし、申し分はないよなぁ。
 と、いうわけで超銀河大グレンラガン、ついに変形。いろいろ変形してるよ。オイ。シモンのゴーグルがカミナのグラサンに変形し、そのまま星形になったってのは、カミナに追いつき、越えたってことなのか。衛星クラスの大きさのロボが、しかもドリル背負ってるって……故石川賢御大へのリスペクト甚だしい。
 次はついに反撃? 多数の犠牲を出してその上で、希望の勝利を描ききれるのか、拝見。

[アニメ] CODE-E#12

  CODE-E #12「破壊と再生のこと。」。光太郎とすれ違いもやもやしたまま能力の暴走が復活して不安に怯える千波美。だが、能力が暴走していたのは千波美だけではなく、由真もこれまで経験したことのない能力の暴走におののいていた。そして、頻発する潜在的能力者の暴走により、ついに最悪の事態が起こってしまう。

 あちこち続編前提の投げっぱなしがあってちとなんなのだけど、全体としては綺麗にまとまってましたな。
 そもそも、高校生の青春ってのはこうじゃなきゃ! 斬ったり斬られたり刺したり飛んだり放送中止になったりってのはご勘弁。
 不安を抱えたまま光太郎に助けを求められないで、事態が侵攻していくのを耐えるしかない千波美と、千波美に何かを言いたくて、でも何が言いたいのか自分でもわからない光太郎。それぞれの踏ん切りになったのは由真と園美。
 由真は初めて経験する能力の暴走に不安に陥る。それを見た千波美は、自分がいろんな人に支えられて不安を乗り切ったことを自覚し、自分が光太郎を必要としてることを悟る。
 光太郎は、もやもやしたままサマースクールを過ごすのを、ずっとくっついていた園美に、気持ちを告白された上で「自分の気持ちに素直になれ」と後押しされる。
 そして、能力の暴走の先にあったのは地盤レベルからの大崩壊。例のジュドー・アーシタ声の悪党こと柊の目的がそもそもそれだったらしい。TYPE-Eが密集し能力を暴走させることで、局地レベルでの地盤崩壊を起こせるらしく、その実証こそが柊の目的であり、安満沢村の目的だった。それでTYPE-Eを集めてたのか。
 そして、柊たちが逃げた後でその資料を見つけたミリスは、地盤崩壊の余波に巻き込まれて……え〜!? ミリス、これっきり!?
 柊たちの陰謀がどうなるのか、その辺も投げっぱなし。だけど、ようやくお互いの気持ちを伝え合うが崩落に巻き込まれ、千波美をかばった光太郎が重傷を負った上脚を挟まれ脱出不可能。せっかく想いが通じたのにと、感情を爆発させた千波美が、崩壊した安満沢村合宿施設の、全非常灯を点灯させ、救助部隊がそれを目印に救助に駆けつける。使いようによっては不吉な能力かもしれないけど、光太郎の言うとおり「人のためになる」ということが示された、綺麗なラストでした。続きはあるのかな?


2006年09月19日(火) 旧暦 [n年日記]

[特撮] ボウケン#29とカブト#33

  ボウケンジャー #29「黄金の剣」。大剣人ズバーン登場。玩具の宣伝では「しゃべるぞ!」って言ってますが、しゃべるっても基本「ズバーン」しか言ってないような……リュウオーンが元人間ってのもびっくりしたが、ガジャ様がまた要らんことをしそうな……
 次回はプレシャスであるズバーンの処遇をめぐってもめるらしい。って、ガジャ様、ズバーンを使ってないですか?


  カブト #33。ひよりが消え、天道はZECTに入り込んですべてのゼクターを回収しようとする。それもこれも、すべてひよりのためだった。強引な手段でゼクターを回収していく天道に、加賀美は反感を覚えるが、それならばどうすればひよりを助けられるのか、別の答を導き出せない。そんなとき、ザビーゼクターを奪われそうになった影山が間宮に泣きつき、カブトを落としいれ亡き者にしようとする。

 新ライダー・キックホッパーとして復活したのは、あの元ザビー・矢車想でした……って、むっちゃ自虐キャラになってますがな! ええ!? 「完全調和」を唱えていた頃の面影はなく、「どうせ俺なんかよ〜ぉ!」とか「今俺を笑ってたのはお前か〜ぁ?」とか、被害妄想で相手を攻撃しまくる矢車さん。なんて傍迷惑な……
 キックホッパー自体はマスクドフォームのないライダーなんですな。クロックアップは今回してないから、クロックアップできるのかよく知りませんが……ゼクターも、パンチホッパーとリバーシブルな玩具とは違い、全身緑の模様。
 あまりの矢車さんの変貌にすべてもってかれがちですが、他にも影山のヘタレっぷりも……三島に「見捨てないで」と泣きつき、カブトに襲われゼクターを奪われそうになると、プライドもかなぐりすてて間宮にまで泣きつく始末。ザビーゼクターも持ち主は選んだ方がいいよ? 初登場はこんなキャラになるとは思ってなかったなぁ。
 ZECTの地区司令官になった天道の副官となった新キャラの蓮華。名前は蓮華でも強力モーターの迫り出し舞台で登場はしませんが。ワイヤーを使ったりするいかにも怪しいキャラだけど、やっぱり三島が送ったスパイでした。天道の料理を断って干飯ばかりを口にする時点で、三島とのつながりは感じさせましたが……でも、干飯って基本的に米だから、炭水化物以外の何者でもないんですが……それだけ食ってちゃ身体に悪いでしょ。
 ゼクターを奪われたままでは神代がそのうちスコルピオワームに戻ってしまうと知った加賀美。それをめぐってカブトとガタックが今回初めて正面衝突するのだけど、やはり一歩加賀美は天道に及ばない。基礎ポテンシャルの差か、迷いがあるからか……
 次回、いよいよ本格的にハイパーカブト登場?

[アニメ] シムーン#24と徹之進#36

  シムーン #24「選択」。講和の条件として、コールの解散、そして泉行きを突きつけられるコールテンペストの面々。だが、ひそかにネヴィリルとアーエルを残し、翠玉のリ・マージョンを行わせようとする。

 ユンはオナシアの告白を聞き、その責務を背負うことで彼女を開放。「少女」として生まれ男か女か選ばなくてはならないというのは、やはり「少女期」を際立たせるための設定だったんですな。そしてどちらも選ばなかった者は、どこか欠けた存在と成り果てる。それがオナシア。その贖罪に、オナシアは少女たちの選択を見守り続けていた。選ばないことがどのような結果になるかを、密かに示しながら。
 ネヴィリルとアーエルは翠玉のリ・マージョンを行おうとはするが、イマイチ心がひとつにまとまらない。アーエルはネヴィリルがアムリアに会いたいために翠玉のリ・マージョンを行おうとしてるのではないかという疑念が、心に引っかかっていたのだ。しかし、「あなたは私を暗闇から引っ張り出してくれた」と告白するネヴィリル。いよいよ、翠玉のリ・マージョンが行われるのか?
 しかし、戦争の責任者、というか、無能者がのうのうと責任を取らずに戦後のさばってるって図は、流石にちとむかつきますな……


  徹之進 #36「てつのしん、犬楽園をうらぎる?」。白金の犬社会が徹之進の飼い主の犬山家の会社を攻撃しだす。そして白金のボスのネオから、もし犬山家を助けたければ、犬楽園を裏切ってセトの持つ秘伝書を持って来いと言うのだが……

 犬山家の窮状を救うために裏切りをもちかけられる徹之進。そのことをセト様に相談するが、「好きにせえ」と冷たい言葉……裏切りを裏切る相手に相談するってのがちとありえない行動だけど、そこが徹之進の純なところなんでしょうな。
 迷う徹之進に「裏切っても友達だから!」と言うショコラがやはり怪しすぎ。でも、逆に怪しすぎてミスリードという気も……白金のスパイ、トゥエルブって、本当に何者だ?
 結局、悩む徹之進に巻物を差出までするセトに対し、犬山家の人たちは救いたいが、セトや犬楽園の仲間を裏切るなんて考えられないと徹之進はそれをはっきり拒絶する。それを見届けたセトは、徹之進のために犬山家を救おうと、ついに白金との全面対決を決意する。つまり、徹之進を信じつつ、敢えて徹之進に与えた試練だったわけですな。徹之進の結論と、徹之進のために立ち上がる仲間たちがなかなかよろしいですな。
 しかしネオも、経済界の重鎮を操れるなら、黒金家の資金力を狙ってジョンを白金に引っ張り込む必要ってあまりなような……
 次回は「てつのしんゴーモンされる」だそうで。って、朝の児童向け番組で拷問って……


2005年09月19日(月) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 隠田の水車

 必殺シリーズ第十三弾「必殺からくり人 富嶽百景殺し旅」第二話。現在テレビ東京系時代劇アワー(月〜金AM11:35〜)で再放送中。
 北斎の絵に従い隠田にやってきたからくり人一行。しかし絵を火にかざして浮かび上がったのは絵の隅っこにあるひもにつながれた亀。また何の娯楽もない小さな村に生糸商人がこぞって泊まることに、疑念を覚える
 一方、村では若い娘が二人、神隠しに遭うという事件が起こっていた。実は大寒の小島、庄屋、寺の和尚が結託し、商人たちの女遊びに村の娘をあてがい、その後は遊郭に売り飛ばすという真似をしていた。
 そんな神隠しにあった娘の一人おたねを探す若者亀吉が地回りに袋叩きにされているのを助けた宇蔵。神隠しと依頼の件とが関わりがあるのではないかと睨むが、遊郭に売られたおたねを見つけた亀吉は、翌日おたねと一緒に首を括った姿で発見された。
 和尚たちは悪事隠しと邪魔者の始末をいっぺんにしようと、娘たちの神隠しはお艶たち一行の仕業と村人を炊きつけ、小屋を襲わせようとしていた。

 「富嶽百景殺し旅」全話に言えることなのだけど、わりと絵のヒントがどれも強引。手下の唐十郎もいるのだし、これで殺しをさせるより、直接依頼内容を伝えた方が余程手っ取り早いと思えてしまうのだけど。「様式美だからそれは言いっこなし」と言ってしまえばそれまでなのだけど。
 判じ物としても強引で、お艶一行が様子を伺っているうちに犠牲者が増えてしまった感は否めない。ただ、扇動された暴徒から身を守るために鈴平の泣き真似が大活躍したりという場面は見所。超聴力と言い、能力だけなら最強クラスの諜報屋じゃなかろうか。そしてやはり殺陣は豪快かつ洗練されていて、後期のルーチンワーク化されたものや前期の荒々しくマニア向けの殺陣の間に立つ過渡期のもので、やはりバランス良くレベルが高いとうならされる。

[アニメ] いじめっ子理論

  絶対少年 #17「それは関与できない問題」。
 奨励会の昇段試験の件で、希紗に不安を打ち明ける成基。やはり成基にとっては「普通でない事」を相談できる同世代の相手は希紗しかいないのだろう。が、その直後に理絵子に希紗の不登校のことを相談された時には不快感を示す。理絵子は希紗を心配すると言いつつ、希紗を「普通」の枠に当てはめようとしていると感じているのだろう。理絵子は「普通」の枠の中で生きていける人間、自分がその中にいることに安心する人間だが、成基は理絵子から見れば「普通」ではない生き方を選んだし、希紗もまた、彼女なりのやり方で自分の価値を見出していくしかないのだが、自分の基準で全て当てはめようとする理絵子の行動は、成基たちから見れば無神経極まりない。
 成基が理絵子の言動を「いじめっ子はいじめられっ子に問題があるって言うよな」と評する言葉は辛辣であるが、事実を突いてはいる。成基や希紗から見れば、理絵子の基準は結局学校で希紗をいじめている連中と変わりはない。「自分が変わらなきゃ」って安易な言葉は「今のお前には価値がない」って言われているのも同然なのだと、彼女らは気がつかない。
 成基はそうは言いつつも他人と自分を比べてイライラしている自分に気付き、そうではなく自分が何をしたいのかが大事なのだと、将棋の世界で生きていくからには自分を見失わない事が必要なのだと気付き、「りえぞーにはわからないし、わかる必要もない」と(多分悪気もなく)言い放ってしまい、それがまた何かをこじらせそう。
 理絵子は「普通」という殻の中に身をおき、それは学校という社会の中では居場所のある殻であり、ひょっとしたら今後も別の殻に次々乗り換えていくのだろう。だから成基は理絵子はそういう悩みは理解できないし理解する必要もない種類の人間だと思ったのかもしれないけど、刺激と希紗に対する疎外感は一層深まったよう。
 次回はついに希紗と歩が接触する。


2003年09月19日(金) 旧暦 [n年日記]

体調悪し

 原因不明の体調不良で早退。熱は殆ど出てないけども、始終ふらふらする感じがして気持ち悪い。明日にゃ治ってるといいが。
  韓国タンカー、また漁船に衝突西日本新聞  速報の為、すぐに消える可能性有り)。なんでこんなにいつもいつもぶつかるんだろう? 主要マスコミはなぜか取り上げようとしないし。きちんとした処置を講じるべきなんじゃあないか? 関係ないけど、日本って四方を海に囲まれてるから、海上保安庁が実質国境警備隊なのだよなぁ、と、今更気付く。なにを今更。
  Monty Python & Holy Grail、ミュージカル化Yahoo!(米) )。こないだ深+に行った時、「持ってるDVDで好きな順に三つ上げてみろ」と言われて「ワイルドバンチ」、「新・夕日のガンマン」と「モンティパイソン・アンド・ホーリーグレイル」を挙げたからなぁ(「挽歌」がないって? いや、あれLDでも持ってるし)。ラストシーンとかはどうするんだろう? そういえば、日本でもホーリーグレイルを演劇化した劇団がいたよなぁ。
  イスラエルのアラファト追放決議を国連安保理が反対決議Yahoo!hl )。内政干渉を内政干渉でキャンセル。もーわけがわからん。
  亀井「天皇は文化的存在だから権力の象徴の江戸城からは移っていただく」日経 )。この人は相変らずです。いまどき江戸城が権力の象徴かよ。江戸城を首相官邸にでもしたいのだろうか。
  北朝鮮への援助米、民衆の口に行かずに即時軍隊に朝鮮日報 )。こういう記事をちゃんと書くから、まあ電波はあっても朝鮮日報は韓国マスコミの中でもまだ信用する気になるんだよなぁ。冬を目の前にして、大規模な食糧不足が予測されてる中、外国からの食糧援助が頼みの状況でこういう話が出てくるのは、北朝鮮にとっては痛い話だろうし、実際問題、援助自体の根本に関わる。援助自体はなされるだろうけど、規模は小さくなるだろうなぁ。中国との国境に置かれた軍の規律も乱れまくってるようだし、食糧援助でもないと軍の統制はかなりきかなくなってるようではある。これって歓迎すべきことなのか否なのか。
  仮面ライダー555の劇場版 を見に行ったら、卑怯にも開場前に7・8話「夢の守人(前後編)」で流れたギターソロ曲「夢のかけら」と「Four Divertimentos,op."n"1」が流れててもうそれだけで思い出し泣きしそうになったので、帰ってから7・8話の録画を引っ張り出して見返す。「夢ってのは呪いとおなじだ。かなえられなきゃ、永遠に呪われたままだ」と言った海堂が夢を断ち切る話なんで、特撮番組特有の脇の甘さはあるんだけども、でもやっぱり泣ける。しかし、このギター二曲は何故か映画版のサントラに収録されてたり。うむむ。
 週刊チャンピオンを見ると、「えん×むす/瀬口たかひろ」がなにげに最終回。ここんとこの展開が急すぎるんで、まあそんな気はしてたんだが。この話も、出だしは良かったんだけどなぁ……黒さを纏め上げられなかったという感じか。「サムライジ/倉田英之・山田秋太郎」は、ええとなんというか……これは読者になにを見せたいんだろうか? と思ってしまうのは私の傲慢さか。いろいろやりたいのは伝わってくるんだけど、端的に言えばそれしか伝わってこないというか。つか、男の道を語ってる姿が寒いギャグにしか見えない時点で失敗してるよなぁ。
 「ボンバーマンジェッターズ」を見る。相変らず泣かせる。「誰が悪いのでもない。じゃが、誰にも責任がある」「わしらはシロボンたちにすべてを押し付けて死ぬしかないんじゃ」「兄ちゃんが大丈夫って言ったから大丈夫なんだ!」「ボクに全部押し付けるな!」「大丈夫! ボクを信じて!」甘えん坊のままなんだけど、きちんとシロボンが成長してるってのが描かれてるのはすごい。って、ここでヒキかよ! あと一話だけなのに!


2002年09月19日(木) 旧暦 [n年日記]

カレー十一日目:カレーとキン肉ドライバーと栗本薫もうダメぽ

 カレー十一日目。多少飽きが来ているが、単調な味の市販品で少し感じるくらい。それよりも、カレー以外に目移りしてもそれが食えないということの方がアレかも……カレー自体は、選べばわりと味にバリエーションがあってあまり飽きない。
 大分前から横に成長……じゃない、かなりアレだと散々言われていた栗本薫女史(= 中島梓 )ですが、北朝鮮拉致者に関してかなりダメ、というか人間としてダメな発言を( 9/19の日記 )。最後の一言もフォローになってないよ。全然。
 まだ 仮面ライダー龍騎 スペシャルの録画見てませんが、なんでもスペシャル版のオリジナルライダー・ベルデの必殺技が「キン肉ドライバー」だったとか……う〜ん。
  高千穂センセ !(9/18) 北朝鮮の医療技術が江戸時代並かどうかは知りませんが、衛生状態はおそらく同時代の世界では屈指の衛生状態だった江戸時代以下だと思います。(北朝鮮では医療は無料だが薬は患者が買わねばならない。無論高価。元北朝鮮外交官の著述などによると、外交官が海外で買いあさってくるものの一つが薬だそうである) あと、数百万人の餓死者が出る食糧事情も加味すると……
  あずまんが大王 はイリオモテヤマネコの話だったけど、原作通りなんだけど、原作を読んだときよりは浮いた感じはなかった。おそらく作風が明らかに違う(そして個人的にはつまらない)部分が前半のみで、後半はあまりいつもの調子と変わらなかったことと、アニメの方は毎回毎回話ごとに作風がころころ変わるんで、目立たなかったのかもしれない。これはこれで見るとこの話の全体の中での位置付けはわからないではないんだけど、うーん、でもやっぱこれはどうかなぁ。
  今週号の少年サンデー で、「美鳥の日々」とか、なんか「みのりの日々」に似てるような似てないようなタイトルの連載が始まったけど、はっきり言って似てるのはタイトルだけ。いきなり右手が女の子になりましたとかいうトンデモない話でした。サブタイトルもそのまんま「右手のコイビト」……オイオイ。たしかこの 井上和郎 氏って、読みきりで「高校生の主人公の父親が外見ロリ美少女」という、ひねりすぎてんのかストレートなのかよくわからない話を書いてましたっけ……いや、面白いんでいいんですが。って本当にいいのか?
  キングゲイナー だけども、二話目を見たらえれー面白い。二話目でどういう社会体制で組織がどういうふうにつながっていてどういう利害関係があるのかというのが一目でわかる。うーん、この構成力はうなるしかない。人類は「大変動」と呼ばれる事件のあと、ドーム内に移り住んで自然の回復のためにその他には干渉しないようにしている。で、ドーム内にはいろんな集団・民族(?)がごっちゃに暮らしていて、いろんな理由によりドームの脱出(エクソダス)を試みる者が絶えない。領主は税金確保のため領民の流出を快く思わず、シベリア鉄道局(おそらくロンドン・イマと呼ばれる世界的統合組織の下部組織)は都市間の唯一の移動・輸送手段である鉄道の権益確保のため、エクソダスを取り締まる、と。ぐだぐだと口で説明するでなく、描写の流れでこれだけのことを盛り込んでしまうのだものなぁ。世界観の構築の仕方とかも、そこらのオタクアニメでは比べ物にならない。「ライバルはクレヨンしんちゃん」と豪語するだけのことはある。これでは否応なく比較されるだろう ガンダムSEED はさぞかしつらかろうなぁ。健闘を祈る。
 注文していた「 路地裏の大英帝国 」と「 イギリスのある女中の生涯 」が 届いた。さて、本のタイトルに見覚えのある方もあるでしょう。ええ、 ここ で紹介されていた本です。別にメイドをどうこうとかはもちろん考えてませんが、「バカモノ! 貴様はそもそもメイドというものがわかっているのか!」と世のフニャチンのオタクどもを叱り付ける(薀蓄を垂れ流す)のに、調べることは調べにゃあかんなぁ、と思いまして。メイドの需要が高まったのは男の働き手の賃金が産業革命により高騰したからだというのは知っていたけど、使用人にかかる税が、男にかかる場合が高くなった(男の使用人は贅沢品だとみなされた)というのは初耳だった。う〜ん。
 意味もなく 超七 郎夢日記とか。
 イングリットは一人称『わし』で、「ナウなヤングのくせに」とか言うらしいですぜ〜。バカウケ?>ごく一部


2001年09月19日(水) 旧暦 [n年日記]

「STREGA!」連載開始

  ウルトラジャンプ 誌上にて、米村孝一郎氏の数年ぶりの新作「STREGA!」が連載開始。以前K澤さんと氏の代表作「MISSING GATE」の話をしていた時に、「話がこんぐらがってわかりにくいのがねえ。集英社で修行するといいかもしれない」とK澤さんの言っていたことが奇しくも実現した形になるわけで、なんとなく不思議な気分。
 某筋からの情報によると氏のほぼ唯一の弱点であった「わかりにくさ」が克服されつつあるという話もあり、連載開始の報を聞いた時から「わかりやすい米村孝一郎!? どんなんだ!?」と興味深々だったのだが……
 ひとまず一読したのだけど、なんつーか、雑誌の中で存在感が違い過ぎますわ。雑誌最初の60Pが異様に重すぎる感触。どのくらい重いかと言うと、「これがマンガだとすると、世間一般でマンガと呼ばれているものの大半以上って一体何?」と考え込んでしまうくらいの重さ。船だったら間違いなく舳先から引っくり返って垂直にずぶずぶと沈んでしまう。最早趣味や好みがどうこうというレベルじゃない。それでいて「MISSING GATE」の第一話などと比べて確かにわかりやすくなってる。まだ進化の途上と思うけど、現時点で十分恐すぎるくらい凄い……

 なんかここの所目がチカチカして疲れ目になりがちで「特に以前より目を酷使してるわけでもないのになんでかなぁ」とか思っていたけど、ふと思い付いてちょいとまともなものを食ってみる。治りました。いや、栄養は重要ですね。BMI的には今の体重は適正なんでカロリーは問題無いはずなんだけど。

  学園戦記ムリョウ は話が進展してるのかしてないのか相変わらずよくわからないけど、なんとなく進展してる気が。基本的に日常話が進展して、その裏で銀河連邦がどうとかいう話が少しずつ進行。でも「見せる」のは何故なんだろうとか考えると、角川から出てるアギトのキャラクターアルバムの井上氏・白倉氏のインタビューで井上氏が言っていた事が思い当たる。「必ずしも野球のルールを知らなくちゃ野球が楽しめないかというと、そんなことはなくて、例えばスター選手がいて、その選手が打席に立って活躍すればルールを知らなくても野球を楽しめる。ストーリーってのは必ずしも大事じゃなくって、ストーリーがなくても面白いものは出来るんだよ」と、いうような意味の事を言っていた(その後白倉氏が「極論すれば、ですけどね」とフォロー)。なんか無茶苦茶な事を言ってるようにも見えるし、ちゃんとした野球ファンからみるとそういうのは「邪道」と言われるのだろうけど、野球を見てる人の大多数はスター選手とか好きな選手の登場・活躍を楽しみにしてるのだと思うと、真実を突いていると思う。ムリョウで言えばわかりやすい部分ってのはキャラクター同士の掛け合いであったり日常のイベントであったりで、通好みの部分ってのはその裏で進んでるストーリーということになる。ただ井上氏は極論してるけど(っつーかマニアのストーリー偏重主義を嫌ってわざと極論してると思うのだけど)、スター選手が出てくるだけではやはり駄目だと思う。読者の知覚ってのは恐らく読者自身が考えてる以上に鋭くって、その背後にある奥深さを存在感として読み取ってしまうものではないかな。全員がじゃないかもしれないけど、存在感がなければスター選手だって引き立ちはしない。実はこれ、最初の米村氏の話とも繋がってなくもなかったり。どう繋がってるかは連載を読んで各々考えて。

 しかし医学部のネットワークが不安定だ。正確には多分医学部構内ネットワークのルーターなんだと思うけど。しょっちゅう落ちる。夕方などは毎日必ず落ちてる。なんで問題にならないのかわからない。っつっても医学部ネットワークの管理って、生協の人がボランティアでやってくれてるのであまり文句も言えないのだけど。