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2008年09月03日(水) 旧暦 [n年日記]

[特撮] ゴーオン#28とキバ#30

  ゴーオン #28「相棒グンペイ」。今回は気配を消して人々をさらう「マンホールバンキ」を探しに動いたゴーオンジャーたちが、連続失踪事件の犯人と間違われ誤認逮捕。それを助けたのが軍平の元相棒の柏木左京刑事。彼は軍平が警察を辞めてまでなったゴーオンジャーに興味を持ち、共にマンホールバンキを探す。

 マンホールバンキがさらう人々の共通項が「鉛筆回しが上手い人」で、その理由がキタネイダスが作ったマシンを起動させるのに鉛筆回しが必要だから、って……鉛筆回しで世界を滅ぼすな!w
 ゲストの軍平の元相棒は、多分「相棒」の水谷豊の演技を真似してるんだよなぁ。件の番組見てないから多分だけど。
 そいでもってとても二十代に見えないその左京の口から、軍平が警察を辞めたのは私服警官の辞令が下る前だったという事実が明らかに……つまり「元刑事」ってのは嘘かよ!w


  キバ #30「開演vib.キバの正体」。実家から出てきた弟に家に連れ戻されそうになり、必死に拒絶する恵。ルークと遭遇するも、まったく歯が立たず、相手にもされない。
 渡は渡で深央の様子がおかしいのは静香がついた子供っぽい嘘のせいだと知らず、嫌われてるのかと思い込み落ち込む。悩みはそれだけではなく、健吾が怪我でもうギターが弾けないということを告げられず、すぐに治ると嘘を吐いていたことを気に病んでいた。だが、健吾は看護婦の立ち話で事実を知ってしまい、嘘を吐いていたことで渡をなじる。
 そんな渡に声をかけ相談に乗ろうとしたのは名護。だが彼の本当の目的は、渡がどうして過去真夜に渡したボタンを持っているか、それを知ることだった。
 そんなとき、ファンガイアのキングを捜す男が、再びキングと疑わしい、不思議な力があると思われる人間たちを襲い続けていた。
 一方過去では、音也たちが協力してルークを倒そうとしてるのを知ってしまったゆりが、彼らを出し抜いてルークを倒そうとするのだが……

 なんだかいろんな話が絡まってるなぁ。大まかには、キング復活に向かってるのだろうけど。深央は静香のいたずらで静香と渡がフィアンセだと誤解するが、渡の落ち込んだ様子を見てやり過ぎと悟った静香がホントのことを言って二人の仲は元通りに。でもクイーンはキングと結ばれるのが定め。そうすんなり行くわけもないよなぁ。
 そのキングが、渡ではないかと疑う名護。「キングは人間として育てられた」という情報もあり、疑いつつも切り出すことが出来ない。しかし、キバから変身解除する渡を見てしまう。キバが危険だと思いこんでる名護だけど、どう出るんだろう? 映画みたいに普通に青空の会に溶け込むのか?
 映画みたいにというと、映画でもちょっと出てた健吾もどうもこのままでは済まないようで。音楽への道を断たれ、どうも道を誤りそうな感じ。

[アニメ] マクロスF#21と潜脳調査室#22

  マクロスF #21「蒼のエーテル」。ミシェルはゼントラーディ化で無防備なクランを守るために小型ヴァジュラの手にかかり、宇宙空間に投げ出される。突然の大きすぎる犠牲に悲しみとヴァジュラへの怒りをあらわにするルカたち。ランカもミシェルの犠牲を悲しみつつも、憎悪を剥き出しにする彼らの姿にとまどいも覚える。そしてルカが提案した作戦は、ランカの身を大きく危険にさらすものだった。アルトはその作戦に戸惑いつつも、ヴァジュラ攻撃によるフロンティア全滅の危機を前にランカを説得する以外の選択肢を持ち得なかった。

 ルカの作戦とルカに意図的にその作戦を行わせた三島の判断により、ヴァジュラの危機からとりあえず助かるフロンティア。だが、その傷跡は大きく、三島はクーデターを隠しおおし、フロンティアの全権を握る。事実を知るオズマとキャサリンも救助待ちの身で行方不明扱いとなっていた。アルトたちのヴァジュラへの憎悪を見てしまい、また共感できるヴァジュラたちを消滅させたことにより精神を疲弊させたランカは、小型ヴァジュラへと羽化したアイを見て、彼を仲間の元へ返すことを決意する。それはアルトたちとの別離の決意でもあった。いやまー、個人的にはどうでもいいんですけどね?<酷い
 ただ、とは言ってもこのままだと異種生命体同士の悲惨な消耗戦が継続するのは間違いなく、ランカの存在が鍵になるのは確実なのだけど、今のところランカ以外にヴァジュラも感情を持ちある種仲間への愛情を持っていることを知る者はいないから、ランカを追うアルトたちがそれを知る、ということになるのかなぁ。


  潜脳調査室 #22「静かなる海」。久島が誘拐され、彼が不在のまま気象分子の稼働を本格化させることが決定する。その久島の義体が、脳殻が抜き出された状態で見つかった。何者かが久島の脳を抜き出したのだが、抜き出される直前、久島は自分の意識をメタルに放出させていた。久島の脳殻とメタルに散った意識、その二つを見つけねばならず、ソウタ・ホロンと、波留・ミナモの二手に分かれてリアルとメタルでそれぞれ捜索を開始する。が、何者かが事件の現場から彼らを締め出そうとしていた。

 捜査に行き詰まったソウタはタカナミを頼るが、ひとまずタカナミは犯人ではないよう。けど、状況を流れのままに利用した感じではあるけど……真犯人は久島を行方不明にさせ株価操作を企むチンピラなのだけど、ジェニー・円が手引きなりなんなりした様子ではあるよなぁ。
 波留も必死に久島の意識を探し、無理なダイブを続けて危機に陥るのだが、例のダイバー兄弟がミナモの頼みに応じて波留のサポートに駆けつける。他のダイバーたちは企業に雇われ機密事項だらけの久島を宝探しか何かのように探してるのだが、彼らは純粋に好意と恩義。久島、思ったより人徳があるのかないのか。
 久島の意識は結局サルベージできたのだが、初期化されそうになっていた久島の脳殻を救い出すため、ホロンが装置に誤認識させ自分の電子頭脳を初期化させてしまう。バックアップを復旧させることは可能なのだが、それが行われたのは三ヶ月前……つまり、波留の介護をミナモに依頼した第一話の時点。久島は助かったものの、ソウタは大事な時間の記憶をホロンの中から失ってしまうという結果に。人間の脳ならば忘れたといってもその断片は残っているものだけど、ホロンは完全に機械。失われたデータは多分戻らない。
 そいでもって気になるのが未だ意識を取りもどさない久島と、自分の行動に躊躇を感じ始めているらしいタカナミ。でもタカナミが意思を翻しても、ジェニー円らがそれをよしとするわけもないよなぁ。

[その他] ネタがないと天下国家を語る

 まあ、そういうことで。
 突然のタイミングで辞意を発表した福田首相だけど、個人的な意見では、外交に関して言えばかなり上出来な状態にしての退陣かと。経済政策は良く知りません。経済音痴なので。
 米国大統領選が民主当選の公算が大きい上にそれも不安定という状況で、中国との関係を改善したというのは、それだけで両国を翻弄できる状況を作ったということでしょう。眉中だなんだと陰口をたたく向きもありますが、現在中国共産党を抑えている胡錦涛は、少なくとも日本との関係を良好にしておくことが国益と考えている。それは中国が日本の国益のために動く、ということではないけど、そんなのはどこの国でも一緒。それを考えれば外交的にはこの状態は悪くはない。
 まあ、それ以外にも問題は山積ですが、正直福田首相が留任すればカタを付けられるというものではなく、どの段階で次に渡すかだけの問題でしょう。その意味ではこのタイミングがベストかはわからないけど、経済動向的には国政の混乱を起こすとは見られていない模様。で、どうしてこのタイミングなのか、がわからないけど、やはり小沢代表が無選挙で三選した民主党を意識して、ということもあるのかなと。その他のタイミングなのかもしれませんが。
 一般からすれば「でっていう」ともっぱら映るかもしれないけど、民主が現在の体制に内在的反発を抱え、また離反劇なども起こった状況では民主にとってあまりプラスにはならんでしょうね。そう考えると民主党対策に手堅いタイミングで辞意を表明したのかな、とも思える。無論そうでない可能性もありますが。
  まず総選挙。話はそれからだ だなんてこと言ってる向きもありますが、個人的にはまったくその通りと思います。もちろん民主党のことですが。え? 選挙で代表を決めることに圧力をかけ対抗候補を迫害する独裁的な政党に民主主義のトップを任せようとおっしゃるので? おやおや、それはどんな冗談でw

 それはそうと google chrome 、ちょっと使ってみたけど、表示が異様に早いですな。Firefoxも3になって信じられんくらい早くなったと思ったけど、それを上回ってる。エラーが発生したらまるごと落ちる、を回避してウェブアプリを普及させる土壌を作ろうというのが目的なのは違いないだろうけど、シンプルで表示の速いタブブラウザを求める層にはいいのかもしれない。けど、2kに対応してないのでウチのメインPCには使えませんな。どうせマルチプラットフォームにするんだから対応させたっていいじゃん。ケチ。


2007年09月03日(月) 旧暦 [n年日記]

[その他] レ・ミゼラブル

 みなもと太郎じゃないです。
 今 青空文庫 (著作権保護期間が切れたり著者が著作権フリーにした著作を有志がテキスト化して公開しているボランティアサイト)でレ・ミゼラブルをダウンロードして読んでるんですが、「第二章コゼット」まで読み終わりました。アニメの「少女コゼット」だと、修道院に入ったところで、少女期のところ。アニメの方はもちろんアニメ向きな肉付けをされてるんですが、大きな違いは以下の通り。
  • ジャン・ヴァルジャンは最初は脱獄囚ではない。刑期を終えてツーロンの徒刑場を出ている。しかし、ミリエル司教のところから銀食器を盗んだ罪(司教は「あげたものだ」と言ったのだが、ジャヴェルが盗みにカウント)と更にもう一件(こちらは明確な盗みを行っている)により、元徒刑囚であるジャン・ヴァルジャンは微罪でも無期懲役になってしまう。
  • 正体がばれてからマドレーヌ市長としての身分を捨てて、すぐにはコゼットを迎えに行っていない。最初に手持ちの資金を隠し、その後コゼットの預けられているモンフェルメーユの下見を行った後、警察に逮捕。その後ツーロンの徒刑場に再収監されるが、作業中の事故による死体行方不明の死亡を偽装して脱獄に成功する。コゼットをテナルディエ夫妻から取りもどすが、ジャヴェルの嗅覚により生存がかぎつけられる。
  • 少女期のコゼットの生活及び虐待は具体的にはほとんど描かれていない。しかも日常的な暴力と侮蔑により、虐待された小動物のように萎縮し、怯えた子になってしまっている。シュシュは勿論出てこないし(犬はいたがシュシュとは別物)、ガヴローシュとの関係も描かれない。
  • ヴァルジャンはミリエル司教の慈悲を受けて完璧な慈愛の人になったわけではなく、その流転の中で何度か信念を挫きそうになっている。
 読んでるとジャン・ヴァルジャンがいろんな意味で超人。まあ、作劇上の都合というか、良い嘘というか。

[その他] 痛々しい……

  国際陸連、大会成功をアピール=世界陸上時事 )。「 男子50キロ競歩での混乱に象徴される運営面の不手際に関する質問には「(競歩は)日本陸連からコメントが出されている。そちらを見てほしい」とコメントを避けた。」。まあ、対面の問題もあるので「運営上の問題がありました」とは総括で言いづらいのだろうけど……
  「世界陸上」の真の舞台裏、運営がむちゃくちゃで現場は大混乱GIGAZINE
  閉会式で盆踊り? 世界陸上Sportsnavi )。
 「成功」の定義にもよるのでしょうが、ちょっと、ね……


  少林寺、ネットの「忍者に敗北」投稿に激怒ITmedia )。なんで忍者なんだ??? 香港映画のネタなのか?(たしか、そういうのもあったと思ったが) わけがわからん……


2006年09月03日() 旧暦 [n年日記]

[その他] 昨日は飲み会

 そいでもって今日はほぼ一日中寝て過ごし。朝起きてカブト〜マイメロ見て、それからまたバタンキューとなったら、気がついたら夜でした。ここんところ暑くてあまり寝れなかったから、涼しくなって一気に眠気が来たのかなぁ。
 昨日の飲みはいろいろ話題が幅があって楽しかったです。ハイ。

[特撮] ボウケン#27とカブト#31

  ボウケン #27「風水占いの罠」。今回のプレシャスは人の運を固定することができる風水羅盤。邪竜一族に奪われた羅盤によって凶運を固定されてしまった明石は、道を歩くだけでも酷い目に……
 え〜っと、「ドラゴンズ・ドリーム」? いや、敵のデザインもあいまって……今回は明石の凶運の様子がベタベタすぎ(笑)。最初「占いなんて信じない」と言ってたにも関わらず、相次ぐ不運に、仲間が巻き込まれてはと単独行動。その間にもサッカーボールにぶつかったりどぶ板を踏み外したり挙句、倒れるクレーンやビルの崩落に巻き込まれたり……
 運の悪さにすっかり落ち込んだ明石も、仲間たちの持ってきた開運グッズに身を包んで復活。どう見ても効き目はないのに、「仲間たちのグッズに守られてる!」と押し切る姿はなかなかかっこいい。でも、変身後のポージングの爆発をギャグにするとは思わなかった……


  カブト #31。神代の正体であるスコルピオワームを守り、カブト=天道と対決してしまうガタック=加賀美。再び現れたカブトハイパーフォームに救われるが、神代のことを誰に相談すればよいか迷い、じいやにそのことを明かそうとする。しかし、じいやは何もかも知った上で神代に仕えているよう。加賀美は再び神代に接触し、弟を殺された過去を話し探りを入れるが、神代は単純に感慨を受け、加賀美に親近感を感じているよう。やはり神代はワームであることを気づいてない。神代自信が姉の仇だと明かそうとするが、ワーム襲撃の連絡が。サソードと共にワームを撃退するが、サソードは勝手に感動して加賀美に親友宣言。あきれつつも憎めない神代の振る舞いに、加賀美は結局告白の機会を逃す。
 切羽詰った加賀美は天道に相談しようとするが、人間の姿で必死に命乞いするワームを躊躇することなく葬り去った天道の姿に、加賀美はやはり相談をためらう。
 一方、天道の家にサルで出すメニューの相談に来ていたひよりは樹花が見つけて放り出しておいた、一枚の写真を目にしてしまう。それには、ひよりの両親と一人の少年が写っていた。ひよりは思わず飛び出すが、間宮がその前に現れる。そして「お前はワームだ」と告げるのだった。

 ひよりがワームって突然すぎね? と思ったけど、確かに天道と同じかそれ以上に謎の存在なのだよな、ひよりって。神代がそうであるように、自覚のないワームが他にいてもおかしくないし。天道は「相手が誰であってもワームであるなら非情に徹する」といい、神代のじいやはすべてを知った上で神代に尽くしているよう。共存、と言っても神代は無自覚のまま人を襲ってるしなぁ……でも、ひよりはそんな様子はなかったし。いずれにしても「人間としての記憶に侵されたワーム」を前に、加賀美は非情になることは出来ないだろうし、天道の言葉も本当に本心かは……ワームと人間の共存、ってのはありえないのかな? ひょっとしたらワームの自覚のないワームってのは、神代、ひよりだけじゃないかもしれないし。
 三島はハイパーゼクターがカブトのものになることを暗示され、それを防ごうとする。けど、間宮までなんでハイパーフォームの秘密を知ってるんだろう? 天道も、半ば気づいているようだけど……なんだか謎のマスクマン相手にハイパーゼクターの実験してるけど、生身の人間相手になにを実験してるんだ?
 次回、ひよりの正体のシシーラワームを相手にカブトのキックが?


 「スーパーヒーロータイム」のイントロで出てきてるけど、近日ボウケンジャーに新味方キャラ登場予定。名前は「大剣人ズバーン」で、ボウケンジャーではなく、プレシャス。人型と剣型に変形し、大きさは自在に変化。人の思念に影響を受けて動くとか。
 カブトの方でも新ライダーが登場予定。しかも二体。「仮面ライダーホッパー」の名前でわかる通り、バッタ型、しかも今までなかったショウリョウバッタがモチーフのライダー。右腕が強化された「パンチホッパー」と左足が強化された「キックホッパー」がおり、パンチホッパーの方は、ずっと姿を消してたあの人が適合者らしい。キックの方は不明。けど、おもちゃのホッパーゼクターは、リバーシブルらしいんで、実は一人?


2004年09月03日(金) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 佐渡からお中元をどうぞ

 必殺からくり人 第七話。
 花乃屋一家は追分に避暑に出かける。とんぼは天平と一緒に行楽ができると無邪気に喜ぶが、もちろん本当はそんな話ではない。
 仇吉たちは追分の本陣(御用宿)の隣の百姓家を借り、そこに滞在すると、男衆はいきなり床下に穴を掘りはじめる。やがて伝蔵という男も現れ、一緒に穴掘りに加わる。
 実はからくり人たちの狙いは江戸へと運ばれる金塊。伝蔵は佐渡帰りの金掘りで、五年前に軽微な罪で佐渡送りになり、佐渡の流刑人仲間が多く死んだ中で、かろうじてご赦免で生きて帰って来たのだ。そして佐渡の金掘り集めのための無理やりの摘発で佐渡送りになり死んだ仲間たちの為に、御用金を盗み出してそれを遺族に配るのが今回の依頼だった。
 御用金が届くまでに蔵の直下まで三十一間(およそ五十六メートル)を掘り終えねばらない。果たして間に合うのか──?

 主人公たちへの依頼に伴う殺しがない、必殺シリーズ中たった三本のうちの一本。
 冒頭はかき氷を食べる現代の娘をうらやましそうに見るとんぼで始まる。冷蔵庫や冷凍庫なんてものがなかった当時、夏場に氷なんてのはまず絶対無理で、一部権力者が氷室に保存していた氷をかろうじて口にすることが出来るくらいだった。実はこれが「盗んだ金塊を、どうやって関所を越えて江戸まで運ぶか」の伏線になっている。
 佐渡の流刑人は本当に悲惨だったようで、流刑になって生きて帰って来られるのは一割にも満たなかった。実は元禄十三年(1700年)に一度佐渡への流刑は中止になっているのだが、無宿人対策として1778年に再開される。以後、安価な労働力として積極的に佐渡から流刑の要請が来るようになる。
 上記のような事情だったため、名分は無宿人の改悛のためとしながらもその実態は過酷であり、出水 *1 や落盤、劣悪な環境による病のため、多くは三年を待たずして死んでいった。実質的に佐渡送りは死刑と同義だったのだ。
 このような過酷な流刑環境は佐渡が特殊でその他はそれほどでもなかったのだが、やはり八丈に島送りになり島抜けしてきた花乃屋一家にとっては他人事ではなかったのだろう。
 この血の吐くような依頼に立ちはだかる穴掘り、蔵破り、そして関所越えという難関また難関をあの手この手で切り抜けていく。そのテンポの良さに、殺しのシーンどころか殺陣すらないことも忘れてしまう。
 話の背景は悲惨だが、痛快に権力者の上前をはねる好編。脚本家早坂暁の力量を見せつける、面目躍如の一本である。いつも儲けにならない仕事ばかりしてるからくり人たちも、今回はしっかり分け前を取ってるし。
 それにしても狙ったわけではないだろうが、「浅間山が噴火しときに〜」って台詞が出たときにはちょっとドキッとした。
 次回は「私ハ待ッテル一報ドウゾ」。メインになるのはいつも仇吉の脇に控えて決してしゃしゃり出ない藤兵ヱだが、人でなしの親とそれに翻弄される子の、胸に突き刺さるように切なく、救いのない話。
*1: 流刑人の作業の多くはこれのため。掘り進めば進むほど水が出てくるのでこれを穴の外にくみ出さねばならない。西洋での蒸気機関の発達は、実は鉱山などで出る水を汲み出すポンプのためでもあった。

[その他]

  米軍が曲芸飛行ショー中止産経 )。十年ぶりに来日の米空軍アクロバットチーム「サンダーバーズ」の展示飛行なのだけど、例の沖縄でのヘリ墜落のため、今回は中止だそうな。と、言っても沖縄基地での展示飛行のみの話なので、その他の地域では予定通り。沖縄の航空ファンには残念だったけども、確かにちょっとタイミングが悪いものなぁ。
 そのヘリ墜落事故、 「素晴らしい操縦だった」=海兵隊称賛記事に批判時事 )なんて記事も出てるのだけど、県民感情が逆なでされるのも、民家に被害を出さず安全な場所にきちんと落としたこと(きちんと自分の命も守った上で)ってのを「よくやった」というのも、気持ちとしてはわかるのだけどね。事故自体は良くないことだけど、それだからと言ってそれへの対応もひとからげに批難すべきとは思わないのだが……


2003年09月03日(水) 旧暦 [n年日記]

帰ってきたら時間が既にない

 う〜む。これで仕事がはかどっていれば言うことないんだが。
  朝鮮人坑夫向けに労務慰安婦確認北海道新聞 )。ん? なんかいろいろ引っかかるんだが。普通に職斡旋、もしくは出稼ぎで来ていた朝鮮人労働者のための慰安所を、朝鮮の業者に委託していた、としか読めないんだけど……(当事、売春は合法です) 「人身売買やだまされるなどして」というのなら人身売買したのやだましたのはその朝鮮の業者で、日本の会社側はそれを知ってて黙認してたかもしれないけど、直接に行った立場ではないよなぁ。だからってそれが人道的ということではないけど、同時に「と当事の貧農地区では(日本・朝鮮を問わず)見られたことであり、なーんか主張の主旨が激しく偏って見えてしかたない。
  自爆銀行強盗の写真をFBI公開CNN )。んな映画みたいなことが……としか言いようのない事件。いったい、誰が、なんのために。被害者はピザ配達員ってことだから、ピザの注文先で、ってこと? う〜ん。
  イラク戦争の救出劇の主役の手記、一千万ドルで契約TBS )。話に聞いたところでは、米国では婦人団体の圧力により、一定数前線に女性兵士を送り込むことになっているらしい。なんつか、その婦人団体がどういうものかは全然知らないけども、前線で女性が捕まった場合どんなことが起こるかくらい、想像がつくだろうに。つか、これってそんな注目を受けるようなことだったんかなぁ。救出されたのは良いことだったのだろうが、なにがそんなに注目に値するのか、私にはさっぱりわからない。
 マガジンで氏家ト全氏の「女子大生家庭教師・濱中アイ」が新連載。別冊ヤングマガジン(現在はヤングマガジン本誌に移籍)の「妹は思春期」はてらいのない下ネタばっかでちと個人的には……だったのだけど、こういうソフトお色気系もできるとは知らなかった。オーソドックスだけど、逆にちょっと見直し。しかし、ギャグで週刊連載二本ってのはつらい気がすのだけど……
  ステルヴィア は前半の「どうするよ、コレ」的な低調が嘘のように最近面白い。人間関係はやっぱこんぐらがってナンボだよなぁ。


2002年09月03日(火) 旧暦 [n年日記]

誰がために鐘は鳴る鳴る法隆寺

 友人から 突込み 。それに対しての反論。まず第一に、外交のための戦争か戦争のための外交か。別に「戦争は最後の手段だ」とまでは言いません。物事にはタイミングがあって、それを逸せばチャンスが消えることは往々にあります。ただ、個人的感情を割り引いて考えても、戦争を第一とする外交は日本はすべきではないと考えます。理由は、現代戦の消耗が前近代のものと比べ物にならないほど大きくなっているからです。すくなくとも、アメリカや中国にみられるような、国内世論の取りまとめの手段としての戦争、侵略行為は日本はできないでしょう。また、する必要もあると思いません。古代国家の周辺国家との付き合い方も、戦争ばかりであったわけではありません。もっとも「戦争」というのが物理的な軍事力のぶつけあいである、という前提でですが。また、これは軍事力の保持を否定するものでもありません。
 「戦争で人が死ぬのを見て喜ぶ人はいない」というのは嘘、ということに対して。ある意味では是です。で、なかったら戦争映画とかアクション映画見てカタルシス感じたりしませんって。しかし、それはフィクションであるという前提です。必ずしも現実の戦争や人殺しと同列に扱うべきものではありません。また、実際の戦争でも「ガソリンのにおいだ……勝利のにおいだ!」なんてマジに言う人がいないわけでもないでしょう。それを人道的にどうだととやかく言うつもりはありません。それは実際に戦争を行う軍隊という組織において、必要な適応を精神がおこなっているということでしょう。しかし、日常生活中で同じことを思う人がいるのだったら、それはカウンセラーに通った方がいいと思います。
 少なくとも、現在行われているイスラエルとパレスチナの紛争については、その必然性は理解は出来ますが、そのことにより何かが解決するのかと考えると、必要性は認められないし、また支持もできません。私が指示しないことに何か意味があるのかと問われても困りますが。
 なんか コミックビーム 連載 森薫 氏作の「エマ」がコミックス一巻発売と同時に騒がれまくってるのでびっくりするやら面食らうやら(同じだ)。コレは熱狂的に大騒ぎする作品ではなく、ロイヤルでお貴族様な午後のアフタヌーンティー(重複)に舌鼓を打ちながら「これはよいものだ」とつぶやくのが通の賞味のしかたなのですよ、セニョール・セニョリータ(どこの人間だ?)。無論傍らには女中さんがティーセットを持って控えてれば完璧。(おいおい)
 しかし同じような騒ぎ方するのも能がないので、 ここにリンク 。ってえか、ネタ元は結局 森薫スレ なんだけど。
  日本海呼称変更問題、国連会議での変更は回避 。後は両国間の協議でやってくれとのこと。まあ、韓国としては反日感情を利用した対日カードの製作が真の目的だと思われるので、実際にはこの後が正念場だろうなぁ。早めの工作でIHOでの呼称白紙を止めさせられなかったのは日本の外交ミスだろうなぁ。まだ挽回はできるだろうけど。
  ワールドミュージック板 のケルトミュージック関連のスレを流し見。げ、 アルタン祭 なんてやってたのか。って言ってもこのスケジュールで東京じゃ行けなかったけど。しかし前座がシャロン・シャノンか。贅沢なコンサートだ。
  ケルト音楽スレ を見ると、どうもトラッド派の人間は非トラッド系のケルト音楽に対してあまり良い感情を抱いていないらしい。伝統の演奏法でない、あれをケルト音楽と思われては困る、などなど。うーん、トラッドでも非トラッドでも、ただ楽しんじゃいけないのかなぁ。たしかに最近のチーフテンズはちとだらけてると思いますが。(^^;
 いつのまにか IONA がCDボックスを出していたらしい。IONAは2枚くらいしか持ってなかったなぁ。ってえか、IONAって「ゼノギアス」のテーマ曲を歌ってたんか!? 全然知らなかった。っちゅーか、ゼノサーガにまで……


2001年09月03日(月) 旧暦 [n年日記]

手裏剣しゅっしゅっ、しゅっしゅしゅ〜

 映画の日だったんで見て来ましただよ。「 電撃DENGEKI 」、「 キス・オブ・ザ・ドラゴン 」、もう一回「 カウボーイビバップ 」、それと「 赤影 RED SHADOW 」。
 普通は見た順に紹介するけど、今日は例外。「赤影 RED SHADOW」から。
 いや、横山光輝の「仮面の忍者 赤影」のリメイクなんですけど、なんとなーく、劇場予告CFからそこはかとなく流れるダメさ加減から危惧はしていたのですが、上映開始10分ではっきりとわかりました。これはアホ映画です。バカ映画と言うと私の場合は大抵誉め言葉になるんで、アホ映画という言葉を使わせていただきます。なんつーか、アクションは凄いんですよ。力入ってます。多分邦画アクション映画ではトップクラスでしょう。しかし、なんつーか全編2時間近くバラエティ番組の忍者コントを見させられているようなあのうすら寒いセット、脚本、構成はなんとかならなかったのでしょうか?(ならなかったんだろうなぁ)
 別に原作・TV版(特撮のもアニメ版の方も)のファンではなかったから「赤影が仮面の忍者じゃない!」とか「金目教はどこだ!」とかは言いません。青影のスノッブしながら「大丈夫」も要りません。白影の凧はやっぱ良かったけど。でも、なんつーかあーた、物心ついて一番最初に忍者者の洗礼を受けたものが「忍風 カムイ外伝」っつー人間には、これがOKだとはとても言えません。一番始末が悪いのが、子供向けなのか大人向けなのか、原作ファンなのか一見さんなのか、狙いとしてる観客層がさっぱりわからないこと。日本芸能界のそうそうたるメンバー出演のへっぽこ映画を見たというステータスが欲しい方はどうぞ。0.5点。ちなみに藤井フミヤは一番カッコイイ役どころでした。
 次はスティーブン・セガールの「電撃DENGEKI」。原題はEXIT WOUND(日本語に訳すなら「退場になるような怪我」?)。「電撃」で検索すると 電撃オンライン だとか ナジカ電撃作戦 だとかが引っかかりますが、全然関係ありません。なんで電撃になったかは、セガールも不思議がって「HYPER HOBBY」誌のインタビューでワーナージャパンの社員に「誰が考えたの?」と聞いてました(答えは「みんなで考えた」)。結構気に入ってるようでしたが。
 セガールというと「沈黙の戦艦」で一躍ヒットを飛ばしたものの、その後はどうもB級、というかC級アクション映画御用達っぽくなってしまい、「沈黙の断崖」なんて変な映画まで作ってしまう始末。もはや藤谷文子の「ワタシのパパは、映画スッタァ〜」という歌も思い浮かべる人はいないのと同じくらいに「過去の人」になりかけたところで出てきたのが「電撃」。本国では一時的とはいえ「ハンニバル」「ザ・メキシカン」等の話題作を押しのけ、「スターリングラード」も大きく引き離し初登場一位になった映画。日本ではセガールは過去の人という感じが強いのか、ちと扱いが冷たいけど。
 デトロイト21分署の刑事ボイドは型破りな行動で上司からはやっかいもの扱い。冒頭からしてテロリストに襲われる副大統領を川に叩き落して逃がすと言う暴挙。お陰でデトロイト市警の中でも掃き溜め的な15分署へ左遷させられることに。そこは内調上がりの美人署長がいるものの、まさしく犯罪と悪徳の坩堝のような町。早速着任早々麻薬取引する密売人を見付け現場に殴り込み、買い手の黒人は逃がすものの、売り手の白人は逮捕。ところがその男マルティーニは警官でおとり捜査の最中だった。このことが知れて、たちまち交通整理係にまた左遷されるボイド。しかし先夜取り逃がした黒人の男、ラトレルを追う内に、警察内部の腐敗の疑いが上がってきた…
 キリキリするようなアクション映画、ではなく、ユーモアも適度に交えながら物語はハイスピードに進んでいく。セガール映画には欠けていたユーモアとスピード感(アクション以外の部分でのね)が補完されていて、アクション映画としては間違いなく面白い。2点。
 「キス・オブ・ザ・ドラゴン」。北朝鮮の麻薬王ソングの取引の捜査で、フランス警察と協力するためにパリに訪れた中国人リュウ。しかし当のソングは娼婦に襲われ、助けようとしたリュウの目の前で乱入してきたフランス警察のリチャード警部がソングと娼婦をリュウの拳銃で撃ち殺す。リチャードはソングとつながりを持つ悪徳警官で、口封じのためにソングを殺し、その罪をリュウになすりつけるつもりだったのだ。辛くも取引現場のホテルをリチャードの手下達の攻撃を掻い潜って逃げ出すも、リュウはソングと娼婦殺しの犯人として指名手配されてしまった。しかし中国政府はその報告を信じず、リュウと接触しようとする。リュウはスラム街の協力者の元に潜伏するが、ふとしたことでアメリカ人娼婦のジェシカと出会う。実はジェシカは当のホテルの事件の折りソングと一緒にいた娼婦の片割れで、ソングが襲われた時にはそのプレッシャーからトイレで嘔吐していてからくも命拾いした女だった。お互い誰かと知らずに親しくなっていく二人。しかし、中国外交官とリュウの連絡を盗聴したリチャードが二人の密会現場を襲撃、外交官は殺され、潜伏場所も見つかり協力者が殺され、リュウの孤立無援は深まっていくばかりだった。頼みの綱は実はリチャードの悪事を全て知っているとわかったジェシカだったが、そのジェシカはリチャードに子供を人質にとられていたのだった…
 主演のジェット・リーの華麗なアクション(含むワイヤーワーク)は流石。パリに迷い込んだ異国人のカルチャーギャップも良く出てる。でも、アクションと様式美は流石だけどこれも結局はバカ映画。いきなり警官が二挺SMGで市民を巻き込みながら銃乱射するわ、衆人環視の中で平気で外交官を殺すは、いくらなんでもそんな悪徳警官ばれないわけないやろ! というバカっぷり。中国側も中国側で簡単に盗聴されるような通信手段使うわ、街中のコインロッカーに剥き出しのままの銃器入れとくわ、何考えとんねん。どうやって持ち出せと言うのかも謎だが、どうやって人目を引かずに仕舞ったのかも謎。う〜ん。根本的にバカ映画なんだけど、雰囲気が下手にシリアスだから笑いにくい。わたしゃレオンとか電撃の方がはじけてて好きだなぁ。この映画、主人公の薬莢比率が少ないしね。1.5点。
 そう言えば上で書いたHYPER HOBBY誌のセガールインタビューでは「ジェット・リーのアクションはワイヤーワークばっかで現実に出来ないからダメ」みたいな事を言ってました。おいおい…