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2010年09月22日(水) 旧暦 [n年日記]

[その他] よしなし

 時々、アニメの新作で「21世紀の××を作ります」とかのコメントがあるものがあるけど(たとえば、××はハイジであったり、ルパンであったり)、作風とか時勢とか、いろいろ当時と違うものはあるけども、圧倒的に物理的に足りないのは「再放送」だと思う。
 たとえばルパンだとかガンダムだとか、認知度が上がり、また幅広い世代での認知度を得ているのは、確実に「再放送」のせい。でも、今は再放送をしない。権利関係が昔より複雑になってるってのもあるだろうけど、でも再放送という機会がなくなった今、「共通の体験」というのは確実に薄くなっている。目にする機会自体ももちろん減っている。
 それじゃ視聴者は育たないわなぁ。局で権利を有するものの多い、NHKに期待するくらいしかないだろうなぁ。

 中国。何が目的なんだろうなぁ。おそらくアメリカ(の一部)とはある程度話がついてるのだろうけど、それにしてもあまり侵略的行為を取ると世界中の警戒心を高めるのは変わりない。何より、中国が騒ぎ立てるのにこちらが感情的についていけず、「え? なにこの人突然騒いでるの?」と半ばポカンとしてしまうのだけど(そうする理由の幾つかは推測できるにしても)。「安全のため中国から日本への渡航禁止」も、軽い嫌がらせとサッカーで言うところの「シミュレーション」なんだろうけど、あまりにわざとらしすぎて。
 中国のネットでの反応はどうかと思ったけど、尖閣諸島は中国領という教育がされてるので(そりゃ中国からすればそうするわな)日本の領海侵犯と憤ってるのが多いにしても、それ以上に中国政府に対する不信感が出てたり、韓国の違法中国漁船拿捕にしても中国漁船側の非を指摘する声も結構ある。ネットをやる人は教育レベルが中国平均より高水準としても、今回の話は確実に中国政府主導なのは間違いない。もっとも政府のどのへんか、はまったくわからないけど。(温家宝はバリバリにやる気発言の連続だから、そのライン上にはあるんだろうけど)

[必殺] あんた、この替玉どう思う?

 替玉と言ってもカタとかバリカタとかハリガネとかコナオトシとかではない。(それが言いたかった)
  東海地区、あす早朝の「必殺仕業人」 は、必殺シリーズ通算二百回記念回でもある「あんた、この替玉どう思う?」。極悪な女盗賊と顔かたちがそっくりの清純な娘(夏純子の二役)が、女盗賊の身代わりにされて獄門台送りを待つばかりの身になるのだけど、主水たち仕業人が「身代わりのすり替え」を行なうという、かなりトリッキーで痛快な話。のみならず、二百回記念ということで歴代レギュラーがカメオ出演もしている。話自体も面白いので、よろしければ是非。
 


2006年09月22日(金) 旧暦 [n年日記]

[その他] 国歌斉唱はいけんどー

 とダジャレを言ってみるテスト。(最低)
  式での起立・斉唱定めた都教委通達は「違憲」 東京地裁朝日 )。 朝日中日 は社説で非常に大喜びです。正直トリミングされた新聞報道記事はあまりアテにならないので本当は判決文読まなきゃいけないのだけど、「 難波裁判長は、日の丸や君が代が皇国思想や軍国主義思想の精神的支柱として用いられてきた経緯に言及。式典での掲揚や斉唱に反対する主義・主張を持つ人の思想・良心の自由も憲法上保護に値する権利だと述べた。」って理屈、相当おかしいんですけどね……正直、関係ないだろと。まあ、当時体験してた人には戦時中を連想していやだ、って人もいるでしょう。でも、普通に考えりゃ今教壇に立ってる人ってほとんど戦後生まれですぜ? 国家国旗に対する反発ってのは、実体験ではなく刷り込み……と言って悪ければ教育によるもの。ちと同情しにくいんだけどなぁ……それに犯罪に加担することへの良心からの業務拒否ならともかく、これってそうじゃないだろう……
 裁判官の難波氏の過去の裁判や判決を見たが、ちとよくわからない。思想的に偏重してるとは読み取れないが、弱者側(企業と個人なら個人側)に有利な判決をする傾向はあるようだ。
 まあ、流石に高裁、最高裁ではこの判決はひっくりかえるだろうが、地裁の判決で大騒ぎするのが、なんというか哀れというか、うざったい。


  社説:タイの戒厳令 民主化という玉が砕けた毎日 )。って、 クーデターでも歓楽街は大盛況=バンコクOCN news )こんなニュース見てると空振りな判断な気も……実際は「完全に空振り」ってわけでもないだろうけど、今回のクーデターによる事態解決ってのは、クーデターって響から日本人が感じるような大事ではないでしょう。民衆からの支持の強い国王の権威下で行われることだからこそでもあるだろうが。


  愛・蔵太の少し調べて書く日記 さん経由で 教皇ベネディクト十六世のレーゲンスブルク大学での講演カトリック中央協議会 )。「イスラム教の聖戦を完全否定した」と報道され各イスラム勢力から批判が起こりましたが、その時の講演の完全訳文。
 あまりに考えナシの物言いだったのでおかしいと思ったら、やはり誤報だった模様。ちょっと言い回しが迂遠でわかりにくいですが、東ローマ教会において皇帝が「イスラム教の聖戦に対して述べた懐疑(反論)」を紹介した下りを、そのまま教皇のイスラム教批判発言と報道されたようです。文脈としては「聖戦」教義の否定というよりは、暴力により教義を押し付けることの否定、のようですね。まあ、それでもイスラム教の聖戦を話題に出したのはちと迂闊だったとは思いますが。
 とは言え自分も教皇がそのように発言したかのようなコメントをしたので、反省。


  子猫殺し告白:坂東さんを告発の動き…タヒチの管轄政府毎日 )。う〜ん、坂東氏の言い分に賛同するところもあることはあるのだが、やはり「なぜ不妊手術より間引きを選ぶのか」というところは不鮮明であるように思える。そこが不鮮明なのが「動物虐待」と責められる部分の理由と思えるが。
 言い分を無理矢理気味に解釈すると、「不妊手術により飼い猫の個性が変わってしまう(あるいはその危険)を冒すのは嫌だ」ということかもしれない。そうなると、ちと難しいなぁ。メスの場合、不妊手術で個性が変わったりするのかってのも良くは知らないが。だから生まれた子猫を殺しつづけていいのか、というのは、個人的にはちと違う気はするが、一般的に納得できる形でその理由付けもできない。単純に数の問題(一匹の不妊か多数の間引きか)、と割り切って言うことは出来るのだが。う〜ん。


  <旅の途中>フィギュア人気に思う──作家・かんべ むさし日経 )。これも、同意できるところはあるのだが……ってな感じ。自分自身オタクだが、それ系の店に行くと無愛想、というより目に他人が映ってないという感じのむっつりした表情のオタクをたくさん見たりする。流石にそういう人間が群がってるのは気持ち悪くはある。
 でもさ、それと同様の表情は通勤電車とかでも見たりするんだよね。ぎゅうぎゅう詰になり他人と押し合いへし合いしながら、降りようとする際も無言で他人を押しのける光景。自分以外の人間がなんでここにいるんだという表情。
 皆が皆そうじゃないんだけど、そういうのが多いのも事実。実はかんべ氏が言ってることって、オタクに限ってる話じゃないんじゃない? という気もするのだけど。

[アニメ][マンガ] いぬかみ#25と.hack//Roots#24とデジモンセイバーズ#24

  いぬかみっ! #25「絶望の宴っ!」。すべては人々の絶望を吸い上げようとした邪星の仕業……ということで、悪役が一本にまとまった感じ。でも、作画はいつものごとく良いわけではなく、変態要素も皆無なので、ふつー(あまり良くない意味で)な印象かなぁ。まあ、前回のグダグダさは、前回グダグダ過ぎた分、さすがにそこまでではないですが。
 次回はここ数回のシリアス展開を埋め合わせるように変態総出演らしい。(だいなし?)
 でも私は変態じゃありません。悪しからず。


  .hack//Roots #24「Confront」。前回百人切りを達成したものの一層やさぐれてしまったハセヲちゃん。ハセヲにこだわるあまり、ギルドの仲間から見限られたタビー。そいでもってハセヲの前にオーヴァンが……オーヴァン復活! オーヴァン復活! って、志乃復活のために三爪痕を倒せるのは俺たちしかいない、とハセヲをけしかけつつ、自分は手を出さないという……いや、碑文使いとしての覚醒を促すためってのはなんとなくわかるんだけど、やすやす乗せられてるハセヲを見ると、哀れ。
 って、エナジードレインでPCが初期化って、ゲーム版の冒頭でね? ハセヲがTheWorldに入ってからゲーム版冒頭までの話と思ってたら、どういうこと? そいでもって意外にキーパーソンになりそうなタビーはどうなるの?


  デジモンセイバーズ #24「再び、デジタルワールドへ インセキモン大暴れ」。メルクリモン説得のため、再びデジタルワールドへ飛び込むマサルたち……って、倉田博士、のっけからめちゃくちゃ怪しいんですが。彼らがメルクリモンに会うことを防ごうとするゴツモンがインセキモンへと進化……って、見た目、色以外変わってねえよ! いや、技は無茶強力になってるんですが。
 しかし小ボスキャラの悲しさ、やっぱり負けて、デジタマに。でも、憎たらしいキャラとは言えデジタルワールドのことを心から案じてたので、デジタマは消去されなくて良かった。
 再開したメルクリモンとマサルは、再び拳で語り合い……って、メルクリモンもそういうキャラかよ! ってか、マサルの父もそういうキャラだったのかよ!
 でも、殴り合いの前に、デジモンとも人間とも相容れない自分を悩んでたイクトが、マサルのママさんの「どっちの気持ちもわかるのは、イクトちゃんだけだもの」という言葉に触発されて中に割って入る。
 次回、いかにも怪しかった倉田博士がその本性を……悪役は結局人間か。当初のお気楽路線から、それなりにシリアスになってるなぁ。って、全何話なんだろう? 3クール? 4クール?


 COMICリュウ、コンセプト、というか、編集の意図考えると痛いは痛いんですけどね……昨今のマンガ誌創刊ラッシュ見てると、まあこのくらいどうということもない気もしてしまうのが不思議。いや、適当なところで過去の呪縛からいい具合に放たれてくれればいいんですけどね。


2005年09月22日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] 思わず肯いた言葉

 この前深+に行った時のマスターの言葉。
「酒のあまり飲めない奴って、旨い酒は飲むんだよなぁ」
 うん。うん。うん。


2003年09月22日(月) 旧暦 [n年日記]

寝込みうどん

 昨日は結局不調で動けず。休んだおかげで、今日は大分調子よくなったけど。で、昨日はほぼ一日かけて(休み休み)借りたビデオの消化。
  イージー・ライダー 。マリファナの密売で金を稼ぎつつ、バイクでアメリカ中を渡り歩くキャプテン・アメリカ(ヘンリー・フォンダ)とビリー(デニス・ホッパー)。自由気ままに国中を渡り歩く彼らの末路とは……
 実は、まともに見たのは初めて。どうしてちゃんと見たことがなかったかと言うと、60年代のヒッピー文化は私にとって理解の埒外、というか共感の埒外で、おそらく見ても共感するものがなかろうと思ったから。その予感は当たっていた。まあ、ミュージッククリップとしては悪くはない、という程度の評価しか出来ない。何故彼らが「自由」という幻想に溺れ、麻薬を肯定し何者にも束縛されない道を選んだか、そのバックグラウンドが共感できないのだからしかたない。とりあえず、古典として。
  テルマ&ルイーズ 。女が主人公のロードムービーでの傑作はこれくらいしか知らん、と 深+ のマスターに言われたので「え〜、リドリー・スコット〜〜〜?」と思いつつも見る。ハンニバルやらグラディエーターやらブラックホーク・ダウンやらで、アレでソレで安易に客に媚び媚びなのを見て、大分失望してたからなんだけども、コレ見てちょっと見直しましたわ。
 主婦のテルマと友人のウェイトレスのルイーズは、週末を利用して友人の別荘に遊びに行く。ところがテルマがレイプされかけ、ルイーズが相手の男を射殺したために歯車が狂い始め……
 個人的には女版「明日に向かって撃て!」といった感じ。でも構成や演出が実に上手い。妙に媚びすぎた感じもない。暴力的な旦那に抑圧されていた自分を段々開放していくテルマと、テキサスでの過去を引きずりつづけるルイーズ。この二人の女性が「本当に自分らしい自分」を完成させていく様がきちんとエンタテイメントになっている。深+のマスターに「女が主人公のロードムービーで気に入ったもの」として バタフライ・キス を挙げたけども、もしマスターが見たら、次行ったときに(言葉で)八つ裂きにされるだろうなぁ……いや、好きだとは自信をもって言えますが。
 今日買った本。 夢の10セント銀貨/ジャック・フィニイバジリスク二巻/せがわまさき 。あ、なんで深+に夢の10セント銀貨が置いてあるんだと思ったら、訳が山田順子女史(日本冒険小説協会副会長)だったからか。
 なんか、昨日の大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」の巌流島の決闘の評判が悪いっぽい(大森玲子声で)。土曜日に見てみよう。武蔵というと東映映画村の 仮面ライダー555VS宮本武蔵イベント 。どんな対決じゃ。
 要約更新された 東映555サイト 。明日の 富士急ハイランド公開録画&トークショーイベント の出演予定者に啓太郎と海堂がいねえ。これだけで見に行きたい気持ち50%減。実は映画の555で好きな場面は、スマブレ社長の村上(映画版では首だけ)が「オルフェノクが人間を襲うのは、愛ゆえの行為なのですよ」とうそぶくのに対し、木場が反論するのに先んじて海堂が「ふざけんな。ほとんどの人間は(オルフェノクになれずに)死んじまうじゃねえか」と村上に詰め寄るシーンと、さらわれた真理を助けに行こうとする巧に(お前には無理だ)といわれつつも啓太郎が「嫌だ! 一緒に行く! 絶対行くから!」と言うシーンだったりする。 仮面ライダー555File でも、再三にわたり、「(啓太郎は)バカかもしれないけど、その純真さが巧を変えていく」と書いてあり、陰のキーマンだよなぁ、と思う。それだけに実は巧がオルフェノクだった(いい加減、ネタバレOKだろう)と知った啓太郎がどう行動するかは気になる。まあ、活躍はせんでもいいけど。


2002年09月22日() 旧暦 [n年日記]

カレー十四日目:カレーと肉球×3

 来週の 龍騎肉球がらぶりー 、おまけに ×3
 IHOの日本海白紙案撤回のニュースなんですが、なんかよくわからないけど韓国はくやしがっているようです。( 中央日報朝鮮日報 ) やっぱりよくわからないけど、韓国には不利な状況なんでしょう。
  少年チャンピオン で連載している「ひもろぎ守護神(ガーディアン)」だけども、何がいかんかというと、小学生が小学生に見えないところがなんだと言う気がするのだけど……
 同じ小学生に(ときどき)見えない「今日の5の2」(ヤングマガジン増刊)だけども。こっちはこれで良し。ただ、線がすでに簡略化されはじめているのが……これで量産化ができればいいのだけど。
 同じく今週のチャンピオンから連載がはじまった田畑由秋&余湖祐輝「アクメツ」は、わりとよい感じ。コミックマスターJで、一部では批判的な読者もいたようだけど。だけども、マニア向けから少年誌への進出はなかなか大変なので、しばらく様子見ですか。
  チャンピオンRED の二号目。あいかわらず狙いどころがわからないけど、ボツボツ新人さんも投入していくようで。連載のカラーを見ても、マニア受けが良いように模索してるのが見えてくる。早いうちに看板連載ができれば、案外長続きするかもしれない。そうでなければ体力勝負のチキンレースだろうなぁ。決定力不足は新興雑誌の常だけども。とりあえず、もりしげ氏が巻頭の方に来るのは間違っている気が……「フロンティア」が結構好きだと言ったら馬鹿にされますか?されますかそうですか。
 なんか、TBSのサンデージャポンで、「北朝鮮は、住宅は国から支給されるし、税金もない、医療はすべて無料」と北朝鮮の賞賛報道したようですが、本当だとすると頭は大丈夫なんでしょうか? 工場はまともに稼動しておらず、一般市民は常に飢え、電気は通じても不安定な上にしばしば停電が起こる、医療は無料だが不潔な上に一番お金がかかる医薬品は患者が買わねばならない、などなど、たとえ住宅支給で税金無しでも移り住もうとは思いません。命に関わりますから。中国や北朝鮮は「人権よりも生存権の方が重要」と言ってますが、あれって「死なないようにする限りはいくらでも国が搾取・弾圧して良い」と言ってるようにしか聞こえない。もっとも生命の安否も全然保証の限りではありませんが。ともかく、ここに来てこんなバカな報道する番組があるとはなぁ。サンデープロジェクトでは田原総一郎が、「(テレビ局が北朝鮮に及び腰なのは)平壌に支局が欲しいからだ」とずばり言ってましたが。
  BGMがイカス (28MB,asf形式)。テレビアニメは「ピンクの巨大ロボットが桑島法子声で『運命のおじさま』と玄田哲章にあまえる」という絵に大受けだったけど、最終回は不覚にも目を潤ませてしまったっけ。
 取りあえずカレーは明日でやめよう。きりがなさそうだ。


2001年09月22日() 旧暦 [n年日記]

む、新手のスタンド使いか!?

 ボス、急に呼び出されて来週頭までにそれをでっちあげろって結構きついっす。他にも作業はあるんですけど…いや、やりますけどね。
 でもそんな中抜け出して仮面ライダーアギトの劇場版を見に行く私。おまけにこんな雑文まで長々書いてるし。文句を言う筋合いナシ。
 初日の土曜日なので劇場混み混みか? と思いきや、客の入りは5割〜6割で案外とそんなでもない。劇場の設備が結構古いところだったから人気があまりなかったのかもしれないけど。
 オタクとかミーハーな主演俳優ファンが多いんじゃないかと危惧したけど、概ね健全な家族連れでした。良かった。でも近くに座ってたご年配の夫婦が、待ち時間中に「スパイダーマンがどうの」と話してるのは結構びびりました。筋金入りですね!?
 最初は「ガオレンジャー 火の山、吼える」から。テレビシリーズからして悪乗りの連続だが、その悪乗りは映画でも健在。 「さあ、みんな。後ろのみんなも一緒に呼びましょう。せーの、『ガーオレンジャー』」とアトラクションのヒーローショーノリ。でも子供が本当に声出して呼んでた のは微笑ましかったです。多分この映画一番キャラが立ってたのはテトム姐さん。全編のほとんどでへべれけのただの酔っ払いっぷりをアピール。大人が笑えるネタと子供が楽しめるネタ、それを相殺することなく詰め込んだバランス感覚は見事としか言い様がない。あざといおもちゃとのタイアップにも関わらず、人気があるのは伊達ではないです。
 ストーリー的には尺が30分程度という事もあって、番外編という感じで特には語る事はないです。さすがにお金はそれなりにかかってますが。敢えて言うなら余計な事をしようとしなかったのがエライ。これって案外難しい事のように思える。
 で、その後目当ての「 仮面ライダーアギト劇場版 Project G4 」。ネタバレは何時も通りブラックアウト。
 超能力を持つ孤児たちを研究するとある施設。そこを突如、大量の蟻型アンノウンが襲撃する。子供たちや職員がなす術もなく殺されていく中、予知能力を持つ少女沙耶香はその能力ゆえに弟のような少年レイと、からくも逃げ延びる事が出来た。通報を受け、現場に駆けつけるG3−X=誠。そこに広がっていたのは破壊された建物と無数に転がる職員、護衛の自衛官、そして施設の子供たちの死体だった。しかし一体だけ、残っていたアンノウンが襲い掛かり、G3−Xはこれを撃退する。そしてその事件からまもなく、自衛隊から研修の名目で自衛官深海理沙がG3ユニットに編入される。しかし突如深海は研修を切り上げ自衛隊に復帰してしまった。
 それから2ヶ月、涼=ギルスは沙耶香とはぐれたレイがアンノウンに襲われているところに偶然出くわし、これを助けるがギルスへの変身の後遺症で倒れてしまう。涼の力を目の当たりにしたレイは、仲間の敵を取ってもらおうと涼を介護する。一方、沙耶香の方は太一がダンプに轢かれるところを予知能力で救った縁で、美杉家に引き取られる。しかし秘密を抱え込んでかたくなに自分の事を語ろうとしない。真魚はそんな沙耶香に自分と似たものを感じ取り、心を開かせようとする。そんな二人に外出先で襲い掛かるアンノウン。アギト=翔一と、駆けつけたG3−Xが二人を庇うが、圧倒的な人海戦術で攻めてくるアンノウンにアギトやG3−Xも押されがちになる。そこへ突如飛来した自衛隊所属のヘリから舞い下りた、銀色の影。G3−Xに良く似たシルエットを持つその装甲強化服はG3−Xを遥かにしのぐパワーと火力でアンノウンたちを一掃してしまう。呆然とする二人の前で外したマスクから現われた顔は、2ヶ月前のアンノウン襲撃事件で傷付きながらも運良く生き延び、アンノウンとG3−Xの戦いを朦朧とする意識の中で見つめていた自衛官、水城史郎。そして自衛隊機からは深海理沙が降り立つ。水城が装着していた装甲強化服こそ、強力すぎる力でやがては装着者そのものを死に至らしめる為に、開発者であった小沢澄子が設計を封印し、それを深海が盗み出したG3−Xの次世代型、G4だった。
 危険すぎるG4を何故実現させたのかと問い詰める小沢に、「これも全て国を守る為」と取り合おうとしない深海。水城も誠に、G4装着により命を落とした同僚たちの遺体の前で、自分もそのうち死ぬであろう事、しかし命を惜しんでいては十分な戦いが出来ないと、耽々と語る。それは2ヶ月前の事件の悔恨から来た言葉だったが、G4の圧倒的な力を認めつつも、死に向かう水城の姿勢に誠は納得が出来ない。しかし深海はそのG4を更に強化する計画を進行していた。それはやがて予知能力を持つ真魚たちも巻き込んでしまう。
 ただでもごちゃごちゃと登場人物の多い番組なのに、更に新キャラを追加して大丈夫か、と思っていたけど、G4とG3ユニットの対立を主軸に、レギュラーの面々が事件に巻き込まれていく様をちゃんと描いている。メインキャラ三人の中で演技力の向上が著しい氷川誠役の要潤が主軸になるように持ってきたのは正解。他のキャラにもちゃんと見せ場があり、初代ライダー、藤岡弘のゲスト出演も危惧していた「とってつけたような」感じはあまりなかった(「今の俺に出来ない事を、君たちがやってくれ」という台詞も、幾らでもとりようがある)。10/1放送のテレビのスペシャル版の予告も流れたのだけど、むしろ京本政樹の方が心配になってきた……
 戦闘シーンは、アンノウンが強いのか弱いのかよくわからんというテレビシリーズの問題点を引きずってはいるけど、圧倒的物量で攻め寄せるアンノウンの映像はそれを十分カバーしてる。またテレビより一足先に登場のアギトバーニングフォーム・シャイニングフォームに加え、ギルスの新形態も登場。写真で見た時はごてごてしすぎてあまり恰好いいとは思えなかったのだけど、アングルとカットと動きが加わると大分印象が違っていた。特にあのうねうねが……と、これは秘密。名前は「エクシードギルス」で良かったですけど、劇中には多分名前出てこないんで関係ないです。
 映画単体として見てどうかはともかく、シリアスな雰囲気を損なうことなく、更にお祭り特有の豪華さを盛り込んでいてファンなら必見の出来。喩えるならお土産付き豪華幕の内。ただし後味はあまり良くないけど。(^^;
 あ、ちなみに日記の題は、ギルスの最初の変身シーンの感想。見ればわかる。