不定期日誌


google検索

日記内検索  ウェブ全体から検索

hns - 日記自動生成システム - Version 2.19.9

先月 2006年06月 来月
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
HNS logo

2006年06月08日(木) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 突如奥方と芸者の人格が入れ替わった

  翔べ!必殺うらごろし 第二話。
 先生は江戸の宿場町で失せ物探しで糊口をしのごうとしていたがさっぱり。なにやら曰くありげな人探し中の百姓たちも、先生を胡散臭げに避けていく。そんなとき、浪人に襲われていた芸者・染香を助けた。その礼にと歓待される一行だが、その席で突如染香が人が変わったようになり、武家の子女のような口調と立ち振る舞いで周りを牽制し出す。それと同時刻、上州漆が原の代官・山地半十郎の妻・琴路もまるで芸者のような言動を行っていた。
 これは二人の魂が何らかの原因で入れ替わったのだと、先生は漆が原の代官所に向かうが当然相手にされず、用人の松波にけんもほろろに追い返される。あまりに融通の利かない先生のやり方に見かねた正十と若は町で情報収集をし、貧乏旗本だった山地が琴路に見初められ、婿養子として家に入り、当所の代官になったこと、道場仲間の松波を用人とし、過酷な取立てを行っていることを探り当てる。
 琴路の入れ替わりはまだ他になにか理由があると踏んだ先生は代官所に忍び込み、彼女を誘拐。彼女が見た、地下牢のようなところに転がる死体を霊視すると、何か気にやんでることがあるのではと問うが、彼女は決して口を開こうとしなかった。
 そんなところに、おねむがたまたま出会った人探しをしている百姓一行を連れてくる。それは、江戸で先生とすれ違った百姓たちだった。百姓たちは琴路を見ると平身低頭拝み出し、篤い情けを常々受けていることと、代官所に直訴に行って帰ってこなかった身内の行方を知らないかとたずね出した。途端、苦しみだし再び人格入れ替わりを起こしだす琴路。先生のお陰で様態が収まるが、琴路の介抱は若に任せ、先生は百姓たちから話を聞く。話を聞いた先生は、恐らくお上の意向以上の取立てを行い私腹を肥やす代官・山地が、江戸へ直訴に上がろうとした百姓たちを口封じに殺してしまったのだと察する。琴路は夫の悪行に気付き、夫への愛情と良心の呵責の板挟みになり、そのために人格入れ替わりを引き起こしていたのだった。
 若もまた琴路からことの真相を聞く。一人、夫の下へ戻ろうとする琴路を止めようとするが、琴路は聞こうとしない。いくら愛してると言っても、そんな酷い男に何故……と食い下がる若に、琴路は言い放つ。
「男のそなたに、女子の気持ちはわかりませぬ!」
 雷が落ちたような衝撃を受ける若。一人呆然とする若を見つけた仲間たちに、若は「女なんて、みんな、バカヤロウだ!」と泣きそうな顔で吐き捨てる。
 代官所に戻った琴路は、夫に、罪を悔いて百姓たちの遺族の身を立つ様にと懇願する。それを受け入れたかのように言う山地。しかし、百姓たちの霊前に花を供えようと地下牢に下りた琴路は、夫が殺した、新たな百姓の死体を目の当たりにしてしまう。
 再び地下牢で人格入れ替わりを起こした琴路を、出世の邪魔と切り殺す山地。その現場を見てしまった、江戸の大物の永井。しかし永井は山地をとがめるどころか、証拠は残すなとまで言うのだった。
 代官所に忍び込んだ正十から一部始終を知らされ、駆けつけた先生たちが見たのは、琴路や百姓の遺体ごと燃え盛る代官所だった……
 「メイド刑事」第一話の元ネタの(多分)ひとつ。w(読んだ人はどこらへんがかはわかるでしょう?)
 人格の入れ替わり現象が今回の怪奇現象だが、怪奇現象そのものよりも怪奇現象を引き起こした代官の妻・琴路の苦悩がメインになる。領民に対し慈悲深い奥方が、代官である夫の悪行を知ってしまい苦しむ。しかしそれでも夫の元に戻ろうとする琴路。そんな琴路の気持ちが理解できない若に琴路が浴びせた言葉は、女の幸せを知らず女を捨てて生きてきた若には痛烈すぎる一言だった。
 しかし琴路の愛は裏切られ、真相を闇に葬り去るため始末されてしまう。直訴の嘆願に来た百姓たちのため、そして琴路のあまりに哀れな末路のために、先生たちは江戸に赴任しようとする山地たちに襲い掛かる。
 このシーンも第一話同様すさまじい。江戸に向かう山地一行に岩を落とし、混乱に乗じてまず若が山地を連打した上、岩を脳天に振り下ろす。おばさんは襲撃から逃れた永井を待ち伏せる。
(道端で焚き火をしてるおばさんに)
「おいこら! この道はどこへ行く!」
「一本道だよ……」
「どこへ通じていると聞いているのだ!」
(そう言って永井、おばさんを追い越し道を進む。突如おばさんがすくっと立ち上がり地面に置いていた匕首を手にする)
「この道をずぅっと行くと……」(おばさんが突如人が変わったように全体重を乗せ背後から永井を刺し貫くと、勢いでそのまますすきっ原にすすきの枯れ穂を押し倒しながら進んでいく)「 地獄へ行くのさぁ!!!!! 」(さらにえぐるようにし、永井の身体ごとすすきっ原にもんどり倒れる。そして息を切らせたおばさんだけが再び立ち上がる)
 先生は馬で突進してくる松波を真っ向から迎え撃ち、ジャンプ一閃、手にした旗竿を投げ、馬上の松波の身体を貫く。
 とことん、泥臭いまでの怒り。恨みの発露。社会のこちら側とあちら側で、あちら側からどうしようもなかったこちら側の不条理を、こちら側の条理にとらわれないアウトサイダーだけが裁くことができる。それだけが彼らにできること。しかし、恨みを晴らしたとて助けられなかった犠牲者はよみがえらない。それを知ればこそ、彼らは再び傷を負い、しかしその傷をさびしげな笑顔で糊塗しながら再び旅を続ける。

[アニメ] ウィッチブレイド#10と吉ガー#9と涼宮ハルヒ#10

 今回もあっさり風味で。
  ウィッチブレイド #10「交」。エクスコンは人間ではないかと詰め寄る雅音に、あっさりと認める鷹山がなんだかいいです。人間と言っても、死んだ人間。様々な契約で入手した死体を元に、兵器として開発され、アイウェポンおよびその失敗作のエクスコンが生み出されたという。「兵器を売るなんて!」とさらに詰め寄る雅音だが、「パワーバランスを生み出すことにより却って平和が生み出される」と一蹴。いいね、こういうやり取り。
 それどころか斗沢に秘密を知られたペナルティに、雅音は鷹山の社内のライバルである、和銅主催のパーティに同伴させられることに……ちょっとした、マイ・フェア・レディ? しかし最初は上手いことネコをかぶってたものの、食い物を目の前にしてあっさり化けの皮が……しかしその雅音が引き起こしたトラブルのために、鷹山が和銅と飲み対決。無理をして和銅を下す鷹山を、雅音もちょっと見直した?
 でも、NSWF側では梨穂子のことで一時前線を退いた玲奈に代わり、新たな強敵登場の予感。


  吉永さん家のガーゴイル #9「怪盗梨々」。自分を助け出してくれた怪盗百色に憧れ、自分も怪盗になると言い出す梨々。周囲は百色も含め止める。双葉ももちろん止めるが、そのために二人の仲は険悪に。しかし梨々は風邪で倒れた百色に代わり、勝手に依頼を受けてしまう。
 梨々が百色にあこがれるのはもっともなのだけど、百色を含め、周囲はまだ分別のつかない梨々を止めるのはやっぱ見ていて安心する。結局梨々にとって大事なのは怪盗になることじゃなくって、百色おじさんとのつながりを実感することだということ。その辺、きっちり落としてる。


  涼宮ハルヒの憂鬱 #10「涼宮ハルヒの憂鬱IV」。いよいよ本格的にクライマックスへの序章。長門対朝倉涼子は圧巻。でも、その後大人朝比奈さんも詰め込んだり、ちょっと詰め込みすぎの感も。まあ、最終回への伏線、かな? 多分次の次くらいに来る「V」で古泉がらみの話で、後は怒涛のクライマックス?(なぜ疑問系)