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2002年06月01日() 旧暦 [n年日記]

腑に落ちる

 昔っから 王ドロボウJING のパターンって、どこかで見たことあるなぁという気がしてたのだけど、アニメ第三話を見てふと気づく。あ、これって寺沢武一の「コブラ」と似てるパターンなんだ。二話目はかなり話は凡、作画はアレでちとナニな出来だったけど、三話目は安定。安心。
 世間様ではワールドカップらしい。いや、知ってはいるし、頑張っては欲しいけど、いまいちピンと来ないんだよなあ。
 大須を歩いていたら、「 メメント 」のDVDを見かける。もう出てたんか! とある事件以降、新たな記憶を残しておけない男が、妻の仇を探すサスペンスなのだが、ミステリとして結構良かった。だから買おうと思っていたのだが、もう出ていたとは。未見の同監督による「フォロウィング」も同時購入。この両作は、シーンの流れが時間経過に沿っていないのだが、それを時系列通りに並べなおすモードがついてるのだそうな。余計な事を。あの並べかただから作品として良いのに、それがわからんのだろうか? まあ、わざわざつまんなくするのは自由だし、「フォロウィング」は見てないからわかんないけど。
 最近のDVDは、比較的安価でええのー。
 うわさでは ガンパレードマーチ TVアニメ化との情報が流れてるのだけど、どうも今ひとつはっきりしてこない。7月から放映との噂もあるのだけど、だったら普通、さすがに情報が流れていると思うし。それより、心配なのが制作が悪名高き GONZO (flashが相当うざったいので注意)という噂があること。 戦闘妖精雪風OVA化 のプロモーションビデオ公開に際しては、原作ファンを阿鼻叫喚の渦に巻き込んだという伝説がある。いや、別に零がビジュアル系だろうが、ブッカーが黒人でなかろうが、別にそんなことはあきらめますよ、ええ。ただ、雪風の機首に前からでかでかと「雪風」と書くのだけはやめてください。お願いします(いったいそんな場所に書いて誰に見せようというのだ?)。せめてあなたがたに常識と良心というものがあるなら……って期待しちゃダメか。GONZOアニメで面白かったとはっきり言えるのは ヴァンドレッド 1st&2nd stage くらいのものなので、むちゃくちゃ不安である。GONZOが変なこといじりそうな設定てんこもりだしなぁ(原作の設定どおりでないのは別に構わんのである。どう考えても変な設定にしてしまうのがいけないのである)。
 昨日書いた、龍騎の新フォーム デフォルメ人形


2002年06月02日() 旧暦 [n年日記]

魂の自由を信じる俺って人間のシンボルだぜ

 今週の 龍騎 はむちゃくちゃ盛り上がった。 2ch龍騎スレ でも浅倉タン祭りワショーイ状態。いかにもヤバゲな浅倉のキャラクターもさることながら、これまでバラバラのつながりだったライダーたちが一気にすべて繋がっていくという怒涛の展開が受けたのだろうなぁ。後ろの店に客がいるのに、浅倉に平気で銃を向ける警官とか、一瞬で警官をすりぬけ女の子を人質にする浅倉だとか、なんで日本なのにそんなゴツイ銃を入手できるねんな浅倉だとか(ウチのTVは画面が小さいのでちゃんとわからないけど、多分ハードボーラーのロングスライドあたりだよなぁ)、つっこみどころはあちこちにあるけど、欠点が問題にならんくらい面白かった。
 拘置所を脱獄して服を着替える浅倉が、蛇革のジャケットを着たところで思わず「オイオイ」とツッコミ。浅倉(仮面ライダー王蛇)の契約モンスターは確かに蛇型だけど、それじゃアンタ、ニコラス・ケイジだって、と思ったら、 東映龍騎サイト によると、本当にこの蛇革ジャケットは「ワイルド・アット・ハート」を見た浅倉役の荻野氏が思わず衝動買いした、荻野氏の私物だという話。マジでニコラス・ケイジかよ! ここは一発、浅倉に「魂の自由を信じる俺って人間のシンボルだぜ」と言って欲しいものですな。
 ちなみに女性ライダー登場はどうも本当っぽく、一部では 加藤夏希 がその役だという噂が。「がんばれ! ロボコン」のリメイク「燃えろ! ロボコン」でロビンならぬロビーナ役で登場した時には、はっきり言ってメイクがかなり怖かった。(^^; 当人はノーメイク(っつーか普通のメイク)だとかなりかわいいのだけど。昔のロビンもこんなんだっけ? と思ったら、 そんなん でした。思い出って美化されるのね〜。気をつけないと。
 晩飯にひさびさに 飛鳥 にうどんを食べに行く。一年くらいぶりか? ここのうどんは、お値段はまあお手頃で、とてもおいしい。名古屋というと味噌煮込みとすぐに思うだろうが、実は名古屋では「ころ」と呼ばれるうどんも結構普及している。 「ころ」というのはいわばただの冷やしうどんなんだけど 、名古屋ではこれを一年中出してる店が多い。冷やしてあるのでそれ以上熱が通りすぎることがなく、おいしいうどんを一番おいしく食べる方法である。嘘だと思ったら試してみるといい。
 龍騎の前に、羽緒レイ氏が出てるという 旬が好き! を見てみる。押しの強い姉と、ビジュアル系だけどもちょっとおとなしめの感じの弟がゲストを迎えて旬の素材を料理する(主に弟)というドラマ仕立ての料理番組。多分、羽緒氏の本人のイメージにはこちらの方が近いのだろう。髪はさすがにばっさり切ってたけど、イメージ結構変わるなぁ。
 先日亡くなったという話のしんがぎん氏だけども、実は友人の知人だということを初めて知る。大学時代、同じサークルだったのだそうだ。その筋の確認から、やはり本当に亡くなられていたとのこと。これからの人が亡くなるのは、やっぱり気が滅入る。


2002年06月04日(火) 旧暦 [n年日記]

オールハンデッド・ガンパレード!?

  HAPPY☆LESSON 見てたら、冒頭にどこかで見たような連中が……黒い月でも出たDEATHか?
  吉岡たかを氏の雑記のコレ を見て、この話題になってるインタビューってのは誰のインタビューなんだろうと考えたが、嫌なことにすぐに数人の名前が思いつく。どれも確証はないので具体名は伏せとくけど、脚本家のアレとか、やっぱり脚本家のソレとか、プロデューサーのアレとか、オタク業界そんなんばっかと暗い気分になる。知人に「私が吉岡氏の仕事を認めてる」といわれたけど、認めてるというか、少なくともHAPPY☆LESSONの数本においては本当に上手いと思えたし、その他もそれなりのレベルであって、かなりのものであるとは思うけど、才気あふれる感じがするかというほどでもない。好みかといわれると、これもそんなことでもない。 小中千昭 氏とかの方が好みである。ただ、吉岡氏の仕事は「顧客(あるいは使用者。この場合は視聴者)の満足」に対してある美意識もしくは倫理観を持って臨んでおり、単純にプロ的というよりはむしろ職人的なところがあるように思える。おそらく(最低限の)プロ的というのは、クライアント(この場合、製作元のKSSとか)の要求にこたえる、こたえるように努力することであるから、それに+αがあるってことである。吉岡氏を、とても気に入ってるということではない。しかし、職人的なところを感じるのも事実であり、そして私は職人という人種がとても好きである。少なくとも○田とか○か○○とかいう連中よりは、はるかに。これが正直なところ。
 以前書いた、日本が調印した児童売春・ポルノに関する議定書の件だけども、引用した朝日新聞の記事は間違いで、マンガ等は含まれないという話があった。だったら原文を読んでみようということで 原文和訳 )を探してみました。(こういうときはうだうだ言うより原典に当たる!)  読んでみると「real or simulated explicitsezul activities」「any representation」とあり、完全な創作も範疇に含みうるようです。つまり、それが主な目的かはともかく、朝日の記事は必ずしも間違いではないということ。オーバーな可能性はあるけど。


2002年06月05日(水) 旧暦 [n年日記]

コイツはスゴイぜ!

  つじじんせーというさっかのせんせえと、じょゆうのなかやまみほが、けっこんしたみたいです 。よくしらないですが、つじじんせーせんせえは、とってもえらいしょうせつかみたいです。なんとかというブンガクしょうもじゅしょうしたそうです。「ニホンのブンガクはオレがすくう」といっているみたいです。かっこいいです。
 まえにてれびで、つじせんせえがでてるのをみました。そのときは「かおのわるいやくしゃのひとだなぁ」とおもいましたが、さっかだったとしって、へんしゅうのひとにおどされ、なきつかれ、ホテルにかんづめになってげんこうおかいてるさっかのせんせえにしてはハンサムだとおもいました。あれ? でも、どうしてさっかのせんせえてれびにでるんだろう? ボクにわよくわかりませんが、きっとニホンのブンガクをすくうこととカンケイがあるんだとおもいます。つじせんせえはえらいです。
 つじせんせえのしょうせつはよんだことはありませんが、えいがやてれびにいっぱいなってるみたいです。きっとおかねもたくさんかせいでるにちがいありません。ボクもおかねわだいすきなので、おかねをいっぱいかせぐつじせんせえはそんけいしてしまいます。つじせんせえはすごいです。
 そんなかっこよくてえらくてすごいつじせんせえが、あたらしいおくさんとのであいをいんたーねっとにかいたみたいです。なれそめっていうらしいです。ボクも それ をみてみました。あれあれ? これってほんとうにつじせんせえがかいたのかな? こないだとなりのちゅうがくのおねえちゃんが、おとこのひととおとこのひとがだきあってちゅうをするしょうせつをみせてくれました。それにちょっとにています。つじせんせえ、こういうのをブンガクっていうんですか? ボクにわまだよくわかりません。でも、つじせんせえはえらいので、きっとニホンのブンガクをすくうためにこうしてるんだとおもいます。きっととなりのおねえちゃんがたくさんもってるごほんみたいなのをブンガクにひろめるために、こうやってがんばってるんだと、ボクわおもいます。やっぱりつじせんせえはえらいです。

 あ〜、笑える。姉の掲示板見てたら、さらしものにしても小心者の私にめずらしく良心の痛まないものを見つけてしまった。ま、きっちーのなるしーがなにしようが基本的に知ったことじゃないんだけどね〜。


2002年06月06日(木) 旧暦 [n年日記]

なんだかヘンテコ

 夕べ、姉からメールがとどき、「 こんなの があって、読み物としては結構面白いんだけど、物理出身から見てどう?」と聞かれる。(姉よ、ネタにしてスマン)
 読んでみると、ちと、いやかなり「なんじゃこりゃ?」だった。最初のうちはそれほどでもないのだが、だんだん言葉の使い方がおかしくなってくるのである。たとえば ここ、「出発点ですでに欠陥…「自然」と「非自然」への分類」 のところで「自然」という単語の使い方が明らかに変である。「自然」というと、一般的に使われるのは山野、海といった自然環境としての「自然」だろう。しかし、英語のNatureには本質という意味もある。また、自然科学の自然というのは環境を指すのではなく、もっと広範に万物、万有を示す。このページの作者の頭の中では「自然←→社会・人文」ということになっており、「社会・人文は生命が作り出すものだから、生命は非自然的なもとのともいえる」と展開している。
 あえていおう! 「アホちゃうか」と。
 自然科学と人文・社会科学は対立するものではなく、対象とするもの、事象の切り取りかたが違うというに過ぎない。ここでは二元論を適用することがそもそもおかしい。どうも、近代社会の基礎となる西洋の自然観を強固に(しかもかなり間違った形で)植え付けられているようである。しかもその間違いをもとに議論を発展させている。
 こういった言葉の使いかたの間違いはあちこちに散見でき、ひとつの言葉が持つ違う意味を混同したままに使っている部分が少なくない。それだけでなく、事実自体の誤認も多い。論調も、科学的というよりまるで自己啓発セミナーとかそっちの語り口に近い。別に、創作の中でこういったことを書くならよい。多少の正誤の云々はせず、創作自体を楽しむ。しかし、これを科学である、と読まれてしまうと、一応科学畑のはしっこでほそぼそ生き長らえさせてもらっている身としては、眉をひそめざるをえない。別に誰がどのような主張を持とうと、自由である。また、人間全員が自然科学、物理学を理解すべきとは思わないし、必要だとも思わない。しかし、物理をドロップアウトした人間である私にも「物理への冒涜である」と思う程度の心理は残っているらしい。物理を語りたいなら、もっと勉強してほしい。素人をさも「らしい」言葉の羅列で惑わし、間違った認識を広められるのは、はなはだ迷惑である(最初からフィクションと銘打ってるものは別。現実と非現実の区別がきちんとできないのはもっぱら読み手側の責任である)。こういうのを見てると、悔しくなってくる。トンデモさん的読み物としては、まあそこそこなんだけどね。
 このメールがとどいたころ、 .hack//SIGN を見ていたら(まだ見てたんですよ〜)、登場人物がいきなり萩尾望都の作品の台詞を引用してびっくりした。そうですか、萩尾望都って引用されるくらいの古典にはなっちゃったんですか。いや、脚本が伊藤和典氏だからかもしれないけど(今回のそうだっけ? 確認してないや)。でも「出会いは神の御業、別れは人の仕業」って何の台詞だったっけ? 萩尾望都は姉が集めてたんで、そこそこ読んでたはずなんだけど。「残酷な神」だったっけ? あれは飛び飛びにしか読んでないのでちょっと自信ナシ。しかし萩尾望都をいきなり引用しだす昴って、いったいいくつなんだ? それともお耽美美少年もの好き好きさん?
 普段、あまりSFに興味がなさそうな友人の日記に「エンダーのゲーム」の映画化の話が載っててびっくり。結構読まれてるんだ。いや、カードはモルモン教徒なんですけどね。<まったく無関係


2002年06月09日() 旧暦 [n年日記]

無影脚かい!?

 いや、たいてい今日のトピックは日本のワールドカップ初勝利でいっぱいだとは思いますよ? そりゃ私だってめでたいとおもってないわけじゃないですよ? でも、にわかファンのように騒ぐのも嫌なお年頃。
  龍騎 は先週の期待を裏切らず、盛り上がりっぱなしですよ。初めての六人ライダーの混戦、今んとこ一番ドハデなファイナルベント(必殺技)・エンド・オブ・ザ・ワールド、そいでもって王蛇のファイナルベント・ベノクラッシュ……って無影脚かよ!? ジェット・リーか!? キック系の必殺技でバリエーションつけるとしたら、ギルスみたいなかかと落としくらいかと思ったら……バンク(使いまわし映像)的とは言え、必殺技にバシバシCG使ってるだけのことはありますわ。王蛇(変身後)のポーズとかの取りかたもどことなくニコラス・ケイジ的(ただし、ワイルド・アット・ハートでなくってスネーク・アイズとかフェイス・オフとかあっちの方ね)で意識してるなぁ、という感じ。ガイはこれで退場。うーん、ゲームを支配してるつもりが、結局狂言回しだったってことなのね。ちなみに来週は全米オープンだけど、龍騎は放映します。
 ゆうべ、深夜に「戦艦ポチョムキン」をやっていた。やっぱ今日の対ロシア戦にあわせての話題作りかしらん? この映画、映画ファンの間ではちょっと知られている。名作だから、ということではかならずしもない。「モンタージュ技法」と呼ばれる手法がはじめて使われた映画がこれなのだ。モンタージュ技法というのは、別々に撮ったカットをつなぎ合わせ、編集して連続したストーリーに見せる手法。「なんだ、あたり前の話じゃん」と思うこと勿れ、この映画が出てくるまでは、決してあたり前のことではなかったのだ。また、オデッサ劇場前の階段シーンは、階段落ちの元祖でもある。蒲田行進曲とか、アンタッチャブルのアレとかです。ハイ。内容は、基本的にプロパガンダ映画なのでまあ推して知るべしではあるが、しかし初のモンタージュ技法による臨場感の盛り上げはなかなかあなどれない。
 今週の 七人のナナ は、白眉の出来。たまにこういう出来の話があるからこの番組、なかなか切ることが出来ない。八人目の黒いプリズムを持ったナナが何故生まれたか、受験って受験生にとっていったいなんなの? 合格して、それで? というこれからの問題提起につながる前振りが散りばめられてる。こういう期待のさせかたは好きだ。演出的にも黒ナナの変身は今川的で○。
 今日は名大祭だが、行かず。だって、講演が去年みたいに島本和彦氏みたいな感じだったら行くけど、柳田理科雄氏なんだもん。コレじゃ行く気になりません。体調も復調してないし。コレ系だったら、山本弘氏を呼んで欲しかった。
  王ドロボウJING は、もっと粋でいなせな感じが出てるなら、人にも薦められるんだけどなぁ。ふむん。
DCさんへ個人的返事。○田や○か○○は嫌いですが、それはつまるところ、究極的には書くものがつまらんからです。手馴れてるなぁとは思うことはありますが、手馴れてるからといって面白いとは限らず。何かを失っちゃだめなのよね。


2002年06月10日(月) 旧暦 [n年日記]

本日も体調悪し

 熱が36.5度から37度ちょいの間でふらふら。熱としては大したことはないのだけど、わりと元々が微熱でもあたまがぼうっとしてくる方。しかもこれが一週間近く続いてる。さすがにつらい。風邪なのかなんなのか。
 こんな状態でさらに夏バテになったらたまらんので、暑気ばらい用にレモンの蜂蜜漬けを作ってストック。レモンの薄切りをはちみつにつけて、丸一日たったくらいから食べごろ。一度沸かした水で割ってレモンネードもどきにするもよし、牛乳で割るもよし、ロンリコやスミノフなど、比較的癖のないスピリッツに入れて飲むもよし……って最後のは飲みやすすぎて却ってヒドイ目にあった。100プルーフ(50度)のスミノフのボトル半分を一日で空けるのはやはり身体に良くない。ってわけでこれはしばらく封印。
 今現在、冷蔵庫には鳥ハムとめんつゆ、そしてレモンの蜂蜜漬けと、一人暮らしにしてはめずらしく、わりと自家製食材が揃っている。あとは、もうちょいまともに料理する時間があればね。
 昨日書き忘れたが、実は ラーゼフォン 第15楽章(15話)も良い出来だった。ファンタジックというかエキセントリックな環境での子供たちのジュヴナイル。シリーズ全体での話の位置はさっぱりわからんけど。やっぱ、この手の連続性が高いシリーズで、時間帯をホイホイ動かすのはどう考えても良くない。おかげで話にまったくついていけん。ちょっとくらい視聴率が悪かろうと、どうせ打ち切りにできないなら腰をすえてやりなさいって。>テレビ局
  HAPPY☆LESSON アニメ版に関して嫌な噂(あくまで噂なんで、ご注意)を聞く。シリーズ第二期、あるいはOVA4巻の制作が決まったが(OVA4巻は本当に決まってる。シリーズ第二期はまだ不明)、プロデューサーとの方針の違いにより、 吉岡たかを 氏降板という (あくまで噂ね)。事実かどうかは不明だが、本当ならば、もともとが しょーもない 設定なのをどうにか大家族ものスラップスティックとして成立させていたのは吉岡氏の手腕だと思うので、あとに残るのは本当に しょーもないもの だけだと思うのだけど……噂がデマであれば嬉しいが、本当なら本当で見ないだけなので、まあ、それはそれでいいか。
 書店に寄ると「地球美沙樹」三巻は見事に品切れ(一、二巻はあったんで品切れなんだろう)。でも「カムナガラ」四巻が出てたので購入。世の中そんなもんである。


2002年06月11日(火) 旧暦 [n年日記]

イヤ、マヂで。

 すいません、人の文章で喧嘩売りに行くのはカンベンしてください。前回のは笑えただけだからいいんだけど、喧嘩だと対処しきれないんで。
 うーん、やりたくないけど、IPぶっこ抜きとかしなきゃいけないのかな……

見られてるらしい

 ここ最近、アクセスログに「 a.hatena.ne.jp/mhk/simple 」とかいうreferer(参照元。ブラウザの種類・設定にもよるが、リンクとかされてる場合、環境変数としてブラウザからサーバーにこの情報が送られる)が残っていて、「なんじゃらほい」と思ったら、 企業のやってるアンテナサービス (アンテナってのは、登録されたURLを巡回して更新されているページをチェックするシステム)だったらしい。ただ、知り合いに心当たりもなく、「mhk」ってナニ? 妙な兵器を考える会 ? それとも 「むきゃ」を広める会 ? はたまた 眼鏡っ娘にホレた者協会 ? と思ったら、 見下げ果てた日々の企て さんでした。なぜに? 有名情報・日記サイトと並べられて、間違ってこんな身内向け愚痴用日記に来る人がいたらどうするんじゃ、と思ったけど、やっぱり来る人は大変少ないので、実害はないものと考えて放置。
 昨夜の あずまんが大王 は、特にオチもなく。改めてよく見てみると、OPはものすごく細かく出来が良いことに気づく。実はヲイラが見なおしたのは、学園祭の回の「凱旋パレード」からなのだけど、ああいうアホまるだしのノスタルジーってのは結構ツボだったりする。その後の雲の上の散歩とかはあざとすぎてダメだけど。それと似たようなことで、原作のヤママヤーが榊たちのところに来る話も個人的にダメ。あんな作り物のような(作り物なんだが)「良い話」を急にはさまれても、しらけてしまう。最終回で噛み猫が当て馬になってしまったのは、あの話のせいだと思うし。その意味でも蛇足。ところで榊さんの下の名前って結局不明なままなんだっけ?
 「地球美紗樹」三巻、なんとか入手。わりと最後は駆け足なところも感じさせるが、掲載誌休刊という事情を加味しなくとも良い出来。また、前作の「クーデルカ」でもそうだったけど、 この作者 はエピローグがとても上手い。無名時代から(いや、今でもマイナーなんだけど)おっかけてきた作家が開花するのを見るのは、この上なくうれしい。無論、その逆に失望する場合も多々あるのだけど。~
  篠房六郎 氏(つーか女史)の「家政婦が黙殺」はいまだ見つからず。 アフタヌーン に現在掲載の「空談師」は個人的には、ちとイマイチ。
  #1 の件に関しては、自分の駄文を他人にさもその人が書いたもののようにコピペされること自体にはさほど(まるっきり、ではない)思うところはないのだけど、そうすることで万が一無関係なのに怒鳴りこまれたらイヤだなぁと思う次第。ここを見て怒鳴りこまれるんなら当然の話だし、反応があるってことはある意味本望なのだけど。ちなみにワタクシ、ネタの使いまわしはしても文章の使いまわしはしません。
  フルメタル・パニック! はいい加減切ってしまおうかなぁと思うのだけど、あと2話くらいなんだから、まあ最後まで見てから思いっきり文句をつけようかとか、邪道なことを。まじめな話になればなるほど緊迫感がかけらもなく、退屈になるという珍しい番組である。
 昨日の「吉岡たかを氏降板」の噂に関係あるかどうかはわかんないけど、 氏の掲示板にこんな書きこみ が。暗に「噂なんて嘘々。別に降板なんかしませんよ、まだこの仕事に関わってますよ」と言っているようにも思えるのだが、真相はいかに?


2002年06月12日(水) 旧暦 [n年日記]

正直、スマンかった

 吉岡たかを氏降板の噂ですが、 本人がきっぱり否定 しておりました。ほっとすると同時に、噂に躍らされた(無論、 と強調して逃げを打ってはいたのだけど)自分を恥じてみたり。噂で騒ぐ方は面白いかもしれないけど、騒がれる方はそうでもないかもしんない。
 で、その夕べの HAPPY☆LESSON は先のリンクで「自分の功績ではない」と謙遜されてるが、 この回 に関しては少なくとも、はからずもそのスタッフ全員の力量であることがはっきりと出る回になっていた。
 アニメ番組には、マニアからは「捨て回」と呼ばれる回がほぼ必ず入る。作画・動画のレベルががくんと落ちる回のことである。無論、そんなことにならない方がいいのだけど、スケジュール的にも予算的にもシビアであるテレビアニメでは、高いクォリティを保持しようとしてもどうしても戦力不足になることがほとんど。商品である以上品質は求められて当然なのだけど、ものには価格に見合った品質というものがある。現行のアニメ製作体制・技術ではほとんどの場合(なにごとにも例外はある)、避け得ないと思った方がいい。だから私は、作画がひどくなったとかいう評価は、よほどひどい場合には別だけど、あまり好きではない。そういう感想が出てくるのは自然なのだけど、ほぼ現状では不可避である以上、少し作画が荒れたくらいでそんな批判を繰り返すのは無駄だし、マニアのくせに自分の見てる商品にそれだけの対価を払っていないことをわかってるのかと聞き返したくなる。
 閑話休題。で、夕べの回はその「捨ての回」に当たると思う。もっとも、1クール(13話)シリーズのおかげか、この番組はそんなに無茶苦茶は作画レベルが落ちてないのだけど、それでも作画レベルが落ちることを折込済みで、作画の荒れがあまり気にならないプロット、演出、コンテ切りがなされていた。その上で、無論ちゃんと面白い。こういうのがプロの仕事というのだなぁ、と関心。
 話の内容も人格入れ替わり話で、一人の声優さんが何人ものキャラを演じ分ける。 さすがに声優さんも苦労した ようだけど、きっちり演じ分けきったのはこれもプロのお仕事。拍手。
 これの後に フルメタル・パニック! を見るといささかつらい。話としては及第点。しかし、演出・台詞回しが滑ってる部分が多く、「面白い」とまではいかない。「彼女は最高よ!」といわれても、ナニが最高なのかさっぱりわからない。台詞やギャグの導入にはそれなりの下地を作る必要があるのだなぁ、と反面教師的に勉強になる。質は低くないのだけど、詰めが甘いのだよなぁ。
  消しゴム版画家のナンシー関さんが急逝 。死因がよくわからないし、むしろコラムニストとしての仕事の方になじみがあるけど、びっくり。ご冥福をお祈りします。
 今日、イングランドと引き分けたナイジェリアは応援に魔術師を呼んでたとか。他にも アフリカチームは魔術合戦の様相 。こういった呪術は文化圏を共有してれば効果があるかもしれないけど、イギリス相手では、ちとなぁ……
  コミックビーム だと思ったのだけど、やたらと前向きな魔女が主人公の、ラプンツェルをモチーフにした読みきりが載っていた。作者名の「A-10」ってどっかで聞いたことあるなぁ、と思ったら、ひょっとして「 あの、素晴らしい  をもう一度 」の原画の人? 感じが結構違ってた気がするけど……


2002年06月13日(木) 旧暦 [n年日記]

市井の人々って、誰?

 「つーっ」と掲示板巡回をしていると、ROMってる掲示板で「 アギト は『市井の人々のために』って姿勢がなかったからイヤ」ってな意見が書きこまれていた。その手の意見は去年の本放送時から(特に時代の推移にとりのこされたような旧ライダー信奉者とかに)言われていたのでいまさらナニをかいわんやなのだけど、ただ、その意見を言った人が以前はアメリカ軍を非難するような書きこみをしていた記憶があり、「?」となった。
 たぶん、私以外の人にはどういうことかさっぱりわからないと思うので解説。昨年のWTCテロに端を発する米軍の報復としての(誰がどうとりつくろっても、あれは報復的意味合いが強い)アフガニスタン進攻で、軍事アレルギー的なところのある(別に私が主戦論者ということではない)日本人から「とにかく戦争はいけないからやめろ」と紋切り型の意見が出まくったのだけど、アフガン進攻の是非と効果はさておいといて、ジャイアニズムと揶揄されるアメリカの軍事行動は、主にアメリカ国民およびアメリカと権益を共有する諸国の国民の安寧と海外の権益を守るための行為であり、これは視点によっては正義である。少なくとも、日本人はその恩恵を少なからず受けている。だから批判するなってこともなくって、視点が違えば正義が違うのは当然の話。米軍の軍事行動、アメリカのジャイアニズムを批判している人ってのは、要は他者の視点を無視して自国の正義を押し付けるその姿に嫌悪を示していると思っていた。しかし、返す刀で「力づく」で押し付けの正義を振りまく正義の味方を神格化し、そうでない「ヒーロー」を嫌うというのは、私にとってはさっぱりわからないんである。第一、突然誰かが超人的な能力を手に入れて、「じゃあ、明日から正義のために戦わないとなぁ」ってのはワタシ的には不自然極まりない。いじめられっ子だった私にとって、人間というのは笑って悪意無く他人を殴れる生き物である。多分、笑いながら人だって殺せるようになるだろう。「正義」とはそんな人間が自分の立場で勝手に規定するもの、ということ。せいぜい私にとって納得出来る正義の味方の言は、夢幻魔魅也の「それでも目の前で子犬がおぼれてたら手を差し伸べちまうんでね」くらい。職業・立場に絡まないなら、それ以上の大仰な正義感なんざうそ臭くてたまらない。
  HAPPY☆LESSON に関して、わりと日記でたくさん書いてるけど、それは「ごちそう」ってことじゃなくって、「おししい駄菓子」ってことです。たとえ「美味しんぼ」で駄菓子を思いっきり持ち上げて「なんてすばらしいの!」とか「駄菓子なんて名前は失礼だ、改めるべきだよ」と言おうが駄菓子は駄菓子。高尚ぶるより、子供たちに喜んでポリポリと食べてもらえるのが駄菓子の本来の趣旨なので、あまり大上段に構えてとられて期待されて失望されるのも、ちとなんだかなあ。まあ、元の企画がキワモノの駄菓子でも、きちんと作られてるのならばちゃんと評価しないとね。
 ゆうべの .hack//SIGN を見ていて、どうしてこの番組が気になるかようやくわかった気がする。「あ、こういうヤツいるいる」という感じで、他人のチャットやネットRPGのプレイを覗き見てる感じ? まあ、ピーピング・トムですな。
 おととい日記に書いた「やたらと前向きな魔女が主人公のマンガ」は コミックビーム でなく コミックバーズ だったらしい。どっちもパイの小ささ的には似たようなものなんだけど。
  イギリス・ロシアなどでは日本のワールドカップの観戦態度はきわめて高評価らしい 。ちとうれしいですな。


2002年06月14日(金) 旧暦 [n年日記]

反応に困る

 なんと言いますか、ヒーロー云々と書いた昨日の今日に、なにも ウルトラマンコスモスの主演俳優、恐喝暴行罪で逮捕 なんてことがおきてくれなくても。そのうえ、そのあおりで 番組は打ち切り 。全65話の予定が、すでに収録が終わっている残り十数話は未放映だという。もともとこの番組は トミー のタイアップである「ゾイド」の枠だったのだけど、円谷プロが枠を奪う形でウルトラマンコスモスが放映された。その辺に関しては、そのあおりをくらってコロコロコミックで連載していたマンガの連載打ち切りを余儀なくされた 上山道郎 氏のサイトで一日だけ恨み節が掲載されていたりしたのだけど、まあ特に関係無い話なので省略。要は円谷がそれなりに意気込んで製作したそのコスモス、個人的には面白いとは思わなかったけど、それでも4〜6%くらいの視聴率で推移してたらしいし、今回の打ち切りを惜しむ子供や父母の声なども早々に聞こえてきている。私にとってはどうでもいい番組だけど、さすがにこの現状を見るとなんだかなぁという気分に。逮捕された主演の杉浦太陽(たかひろ、と読むらしい)氏には、こう言ってはなんだけど自業自得(暴力沙汰の恐喝は私が一番嫌う行為のひとつなので、まったく同情はしない)なのだけど。番組は打ち切り、関連商品の回収も噂されているというこの事態、もしこの事件に伴う損害を請求されたら、とんでもない額になるだろう。社会的に抹殺だけで済まない気もする。事件の被害者がもしそれを狙っていたのだとすれば、実に容赦無い復讐だなぁ。それでも同情はできないけど。
 研究室では珍しくみんなそろって日本VSチュニジア戦のTV観戦。2-0の文句ない勝利。うーん、すんなり決まるとかえってつま……げほげほ、いえ、おめでとうございます。気のせいか、基礎研究棟は早々に人の気配が消える。まあ、経済効果は確かに高そうだ。
  笑いながら死んだ友達のことを話すアフガニスタンの子供 。ブラックホークダウンの原作を読んだときも思ったのだけど、多分、我々が考える死と、かの国などの死の概念とは、必ずしも一致してないように思える。それは死後の世界とか命の尊さとか、そういうレベルの話ではない。彼らは、正しいとか間違ってるとかそんなことと関係なく、無慈悲に理不尽に容赦無く死は訪れるものだと、何度も何度も体験して知っているのだと思う。そういうことはもちろん知るべきだ。だけど、否応無く知らされるのは正しいことじゃないと思う。前述のリンクで、復興していくアフガンの様子の中で、子供たちの笑顔のことが書かれてるのが少し救い。
  七人のナナ が先週からぐんと話が面白くなってる。予定調和な話でなく、生の不安とか悩みとかが描かれてる。ご都合主義がないわけではないけど、問題解決の本質がご都合主義なわけではないので、この場合は些細なこと。残す二回を見ないとわからないけど、中盤ダレたところで切らないで、見続けて良かったなぁという感じ。これまで主に憎まれ役だった教頭の男気が泣かせる。これ見よがしに熱血ぶってる先生でないだけに、なおさら。ケレンだけではない、今川監督のすごさがわかる。

コスモス逮捕、補足

 「告発した被害者は、まさか狙ってこの時期に?」って書いたけど、日刊スポーツの記事に いくぶん細かい経緯が掲載されてました 。この時期になったのは、捜査が長引いた上でのたまたまみたいっすね。これを見ると、最初に4万盗んだ被害者もなんだかなぁ、なんだけど、経緯がまったく典型的な暴力恐喝事件(祖母に相談、勧められて警察に届け出という辺りも)なので、こりゃどうしようもないなぁ。一応事実関係の提示ってことで書いたけど、あまりこういうことごちゃごちゃずっと話題にするの好きじゃないんで、以後は事実誤認の訂正か番組・関連商品の方針決定でなんかあった以外は書かないつもり。


2002年06月15日() 旧暦 [n年日記]

宇宙で土方

 TVでアルマゲドンをやってたので見る。小惑星に穴掘るから掘削のプロを送れという冒頭にイキナリ萎える。そりゃそうだ。親子の確執だとか、ロマンスだとか、アホだとか、ブラッカイマー勝利の方程式。当たるのはわからんではないけど、大笑いの方の当たり方だよな、どっちかと言えば。ディープ・インパクトと比べてどうこうってのが公開当時あったけど、たとえ隕石が火の玉になって降って来ても比べるだけディープ・インパクトに失礼ってもんである。音楽で盛り上げようとこれみよがしに感動系の音楽を流すのがミスマッチでまた笑える。これで気を良くしてパールハーバー作ってこけちゃう(別に本当はこけたわけじゃないけど)わけですな。ネタにするには事欠かない映画だなぁ。
  こういうこと もあるんだろうなぁとは思ったけど、案の定ありました。バイロム社って、今回の件ですごく評判が悪いみたいだけど、どんなもんなんだろう?  こんな記事 もあったりするみたいだけど。 こういう記事 もあったりして、なんかこれを間に受けると実にヒドイ会社のようだけども……
  エース桃組 で掲載中の「鋼鉄の少女達」( 関連リンク )で少女兵の陵辱シーンがあったってことがそれなりに話題になっているけど、個人的にはどっちかというと最前線の兵がどんな衛生状態にあるのかということの方がむしろ気になる。他ならまだしも、最前線となると多分すごいことになってるんだろうなあ。いや、戦争のはらわたで出たソ連の女性兵士ですらかなりあれな感じだったし。
 いや、要は小奇麗な感じがしてる時点で、どうもサービスシーンにしか見えないってことなんですけどね。
  コミックビーム で連載中の「エマ」。近世イギリスのいいとこのおぼっちゃんと、その元家庭教師の家で働いている侍女との淡い恋愛を軸にしてるマンガなのだけど、今回の掲載ではっきりと「身分の違い」を打ち出してるのは感心した。メイド(侍女)ってのは、実はそんなに歴史が古いわけじゃない。昔は男の召使がその役を果していたのだけど、郷士など、市民階級の台頭に伴う貴族階級の没落などが要因となり(人件費の上昇もあって)これまでのように男の召使を大勢抱え維持することが難しくなった(工業社会になったから、男手は工場に働きに出ちゃうわけね)。そうして、人件費の安い地方の婦女子を雇い入れたのが今日的なイメージのメイド。そして、イギリスは今に至るまで厳然とした階級が残る社会。上流階級と中流、下層ははっきりと分かれている。だから、メイドに手を出してなんてのはB級映画とかではよくあるし、また本当にあったけど、それはもっぱら恥ずべきことだった。そういうことすら知らないで「メイド萌え〜」とか言ってるオタクを見ると「逝ってよし」とか思うんだけどね。まあ、「エマ」はきちんと考証が出来たメイドマンガってことで。


2002年06月16日() 旧暦 [n年日記]

革袋の審美眼

 確かどこかの有名なチャンバラ映画監督が「チャンバラ映画ってのは、観客に楽しんでもらって、帰るときにはお土産(その時代に関するちょっとした薀蓄とか)を持って帰ってもらうものだ」ってようなことを言っていたように思う。仮面ライダーV3の風見士郎役を演じた宮内洋は「特撮ヒーローは教育番組であるべきだ」というのが座右の銘らしい。家族の復讐のために戦うV3だとか、「飛鳥五郎を殺したのはお前か〜!」とまったく無関係の刺客をズバットスーツというズルで倒すズバットとか見てると、なんか「ホンマに教育番組か?」とツッコミもしたくなるが、まあお仕事だからあまり深いことは考えないでおこう。ウルトラマンコスモスも、私は数話見てその偽善臭さ(本来、自然動物の保護というのは奇麗ごとのみではないはずなのに偽善性のみを押し出してるように思えて)に視聴継続を切ったのだけど、それでも「近所の犬をいじめてばかりの息子が、コスモスを見てその犬をかわいがるようになった」という声も聞こえてくるので、まあ、そういう意味では成功の面もあるのだと思う。
 で、本題。 仮面ライダー龍騎 に対する批判で良くあるのは「ヒーローのはずの仮面ライダーが自分勝手な理由のためにお互い戦っている。こんなのはヒーローじゃない」というもの。ごく一部の旧特撮ファンにはそう感じる人もいるらしい。私が嫌いな批判の仕方のひとつは、子供をたてにした批判だったりする。子供向けアニメだとか特撮番組とかは、子供が最初にふれる娯楽のひとつで、教育的側面を持たせることに反対はしない。けど、単純な勧善懲悪である必要ってあるのかな? 無論、コスモスみたいのも否定はしない。けど、世の中は単純な勧善懲悪ではない。善悪を考えると、結局は正解はなく、その都度、その状況により判断するしかないキャッチ22的な問題だと思う。また、世の中のほとんどのことはこれと同様の絶対的な正解のないキャッチ22の連続だと思う。幼いうちからそんなことを知らせる必要はないと思うのは、それぞれの教育方針。でも、キャッチ22の存在を否定するのは意味があることなんだろうか? 大人が勧善懲悪でない特撮ヒーローを否定するときは、大抵現実のキャッチ22を忘れようと、癒しを求めてるだけのように思う。それも自由だけど、押し付けるのはカンベンして欲しい。お土産と芝居の本体の価値を逆転的に扱うのは、やはり本末転倒だと思うのだ。
 これは他のマニアにも言えること。パロディ的な演出が多い作品に対して、そのパロディ部分の評価ばかりに目が行っていることが多い。少林サッカーを見て「アストロ球団の方が上」と言うみたいに。古い革袋にせっかく新しい酒を入れてくれてるのに、革袋の評価しかしないってのはなんだかなぁ。中身の酒を評価した上で、革袋の評価もするならともかく。そんなに古い革袋が好きなら、古い革袋に埋もれて沈んでいて欲しい。私に言わせてもらえばパロディ部分の評価なんてのは単に知識の披露であって、作品の評価ではない。それを取り違えているのなら、そんなのはただの滓でしなかい。
 その 仮面ライダー龍騎 は先週倒されたガイの契約モンスター・メタルゲラスがけなげが一編。契約モンスターは、契約が破棄されると契約者を真っ先に狙う設定だったと思うけど……まあ細かいことはいいか。ドラマ的な絡みは相変わらず面白い。
  キー局が名古屋というだけで見ていた 東京ミュウミュウ 、ようやく見ていて苦痛で仕方がないというレベルではなくなってきたけど、まあそれだけと言えばそれだけ。そんなに苦痛ならそもそも見るなという話もあるのだけど。(いっそスタッフも割り切ってはじけてしまえばいいのに。相手が講談社だから、制約が大きいのかなぁ)
  ジョン・ウー監督、アクション映画と決別宣言 。うーん、MI-2ではアクションに対する行き詰まりが感じられたので実はそれほど意外ではなかったりする。西部劇に対する憧れが強いってのも知ってたし。特徴的なジョン・ウーアクションもハリウッドなどで大量にコピーされて(大量のデッドコピー含む)、これ以上生産することに意味を感じなくなったのかも。アクション以外の映画が当たらなければ、また復帰するとは思いますが。
  北朝鮮からの脱走者、東南アジアに大量流出 。もはや実質的に国家として成立しておらず、あとはいつ崩壊するかという感じではあるかの国だけども、これは崩壊へのカウントダウンなんだろうか? さまざまな北朝鮮に関するレポートを見ると、本当に冗談で出来てる国としか思えない。実際にはもっと冗談みたいな悪夢がたくさんあるんだろうなぁ。


2002年06月17日(月) 旧暦 [n年日記]

湯神家とかなんとか

 最近、湯神家とかオイダキとかなんとか良く聞くなあ、と思ったら、 こういう んがあったんですね。個人的には「なんじゃこりゃぁ!?」としか思わなかったんですが、たまたまこれの作画が 岩崎つばさ 氏だと知ってびっくり。いや、ポジティブな意味でじゃないっす。失礼ながら、あ、この人、まだこの業界で生き残ってたんだって意味で。岩崎女史は80年代末期から主にアニパロ方面で描いていた同人上がりの作家さん。アニパロ上がりってことと、ペンネームで大体想像はつくと思いますが、まあ、そうです。おっきいおねえさんがよろこぶ方面です。別にそれの偏見で差別しようってことはないんです。「センチメントの季節」の榎本ナリコ女史がそっち方面の出身ってのは有名だとは思いますが、そういう中でも売れるものを描く人は出てくるんです。ただ、岩崎女史は少なくともかつてはそういうタイプではなかった。そしてホームページの仕事一覧を見る限り、今もそういうタイプから脱却してるとは思えないというか……いや、いいんです。食えているのなら、人様の仕事に口を出すことじゃありません。それは大変立派なことです。ただ、個人的には特別どうこういうところのある作家さんだとは思わない、っていうわけで……いや、関係者のかた、もしくはご本人、もし見られてたらスイマセン。
  龍騎劇場版 から出てくると云う噂の女ライダー、 仮面ライダーファムの映像と思しき写真 (写真中央)。左の写真には変身前と思える役者さんが載ってるんですが、どっちも小さすぎてよくわかりません。まあ、女ライダーは本当だった、ってことで。それよか、左端のは手塚広海じゃないのか? てっきりわりとあっさりあぼーんだと思ってたのだけど…… 王蛇に契約モンスターが吸収される って話だったし。
 2chのアニメ板を見てると、GPMアニメ版に関して情報が錯綜。もっぱら GONZO だって話だったのに、 JCスタッフ だとか、なんとか、いろいろ。いや、GONZOよりはJCスタッフの方が嬉しいんですが。
 日記の検索で、「右軸変移」で検索してくる人がいる。横着しないで、生理の教科書調べなさいって。
 お料理メモ。刻んだしそを巻き込んで仕上げた 鳥はむ をスライスしてごまドレッシングをかけると、おつまみにいい感じ。また、下ごしらえした鳥はむに火を通す時、ジプロック(ストックバッグ)に入れて、空気を完全に追い出し密閉、沸騰して火を止めた鍋のお湯の中に放りこんで蓋すると失敗知らず。なかなかいい感じ。


2002年06月18日(火) 旧暦 [n年日記]

「恨(ハン)」の国

 いつかテレビのドキュメンタリーで聞いた話だけど、韓国の文化というのは「恨(ハン)」の文化だという。「恨」ってのは日本語の「うらみ」とはちがって、ネガティブな感情に違いはないんだけど、外への攻撃性をともなうものでなく、内にこもるものらしい。具体的な人や物を恨むより、この世を嘆き悲しむ、という感じなんだろうか。
 泣く文化、ってのは結構ある。世界には、葬式に「泣き女」という存在がある国がある。お金で雇って、お葬式で大げさなまでに泣いてもらう。まったく故人とは無関係なのだけど、そうすることで参列者たちにも悲しい気持ちがうつっていくんだという。わかんないでもない。涙を流して、大声で泣くっていうのはカタルシスをともなう行為なのだ。
 ただ、韓国の「恨」ってのはどういうものなんだろう、ってのはやっぱりよくわからない。日本の文化はかつて「恥」の文化だったが、日本人は恥を忘れたという。だけども、Wカップにおける日本の態度はおおむね海外に好評と聞いてちょっと安心してる。ただ、試合相手の選手紹介時にブーイングがあがるなど、選手への敬意に欠けたバカモノな行為はやっぱあるみたいだけど。それでもやはり共催国の評判も気になるもので、 2chホスト国評判スレ を見る。面白がって韓国のネガティブなニュースが多くあげられているが、実際はどんなものなんだろう? 本当は海外情報ソースに当たるのが一番なんだけど、この中の記事のいくつかはたしかに、ちょっと、というものが。「恨」ってのは嘆くことでカタルシスを得てポジティブに向かう感情でなく、実はただの「さかうらみ」なんだろうか? だとしたらやだなぁ。あまり素直に韓国を応援したい気分ではなくなってきてしまう。
 いや、ワタクシが応援してるのは実はアイルランドなんで、別に韓国が勝とうが負けようが元々関係ないんですが。(アイルランド好き好き人間)
 日本の敗北? たしかに残念だけども、相手のホームという不利の中で戦い、勝ったトルコを誉めるべきだと思います。いや、それはそれ、これはこれかもしれないけど。
  龍騎劇場版 に登場のファムはやっぱり 加藤夏希 らしい。あの ちっぽけな画像 ですぐさま判別できた人もいるらしい。脳の視覚野に加藤夏希ポジティブなニューロンが存在してるのかしらん?
  OURs スレに場違いな、噂の伯林氏中傷書きこみが。なんで? と思ったら、今日その裁判の最終弁論があったらしい。中傷した当の本人は欠席らしい。ダメ過ぎる。貧窮すると精神的に荒れてくるのはわかるけども、人間、ここまで落ちたくはない。
  サンデーGX は「ワイルダネス」がお休み。そんかし表紙が「ブラック・ラグーン」。略すとブラクラになりかねない危険をともなう諸刃の剣。しろうとにはお勧めしない。しかしこの表紙を見てから本編見た人はどう思うんだろう……別人やん。中身はいい感じにこんがりやけておりました。人や建物が。良い感じなのだけど、注釈が多めなのは少し興をそぐ。これは広江氏の今後の課題か。旅行カバンは一人無敵のイカレポンチでした。やりすぎなくらいが丁度良い?

イキな奴が良い、イナセな奴も良い、イキで、イナセなら、なおのこと良いのである

 この言葉は「助太刀屋助六」のパンフの冒頭にかかげられていた岡本喜八監督のお言葉。その言葉のあとにこんなこと書く私も全然イキでもイナセでもない奴だけど、 この水の注しかた はどうかと思うfrom 野尻ボード 。野尻さんの人柄自体は無邪気なところがあって嫌いではないし、本人まったく悪気がないのはわかるのだけど(それが問題だって話もあるけど)、これってH2A打ち上げで喜んでるところで「別に日本が宇宙開発やらなくてもいいよね。アメリカかアリアンかどこかに外注すればいいんだから」って水を注すのと同じくらい無粋だと思う。無粋とは「イキでナイ」ということなのだ。趣味人がイキであることもイナセであることも放棄してしまえば、かっこわるいことこの上ない。などといってみるテスト。
  ウルトラマンコスモス は総集編が編集されて放映されるらしい。シリーズそのものが欠番という最悪の場合もあると危惧されていたけど、そういうこともなさそうでとりあえず良かった。  


2002年06月19日(水) 旧暦 [n年日記]

やっぱりいい人ではいられない

 スマソ。いろいろえらそうなこと言ってるけど、ヤッパなんかガマンできないわ。
 正直、私はサッカーはよくわからない。野球よりはなんとなくわかる気はするけど、やっぱりわからない。だからWカップの見かたなんて、そこらのミーハーなファンと大差ない。だけど見てて「やっぱそれってなんか変じゃない?」と思ってしまう。
 ハイ、韓国のことです。
 韓国が強いってのはよくわかる。勝利への執念というものも、確実に日本を凌駕してると思う。そういったことはサッカーに詳しいひとの話なんて聞かなくてもわかる。でも、それとこれとは別だろう、ってこともある。どうして韓国は相手のチームとユニフォームを交換してもらえないの? ってのは疑問に思ってはいけないだろうか? もちろん相手国にもよるだろう。勝利に急ぎ、ちょっとラフな試合をしたら、相手チームの心象だってかならずしも良くはないだろう。それにしたって、相手チームのことごとくからユニフォーム交換を断られてるってのは、尋常じゃないんじゃない? これって疑問に思ってるのは日本人だけかと思ったけど、 イギリスでも風刺・揶揄されていた 。あと、韓国の試合はどうして相手チームのイエローカード、レッドカードが多くって、PKばかりとられるんだろう? どうして 少林サッカー ならぬ テコンドーサッカー じみたラフプレーが連発しても、カードが出るのは相手のチームばかりなんだろう? こういったことは私がしろうとで何も知らないから思うのかとも思ったけど、 スポーツ新聞 やら スポーツ雑誌 でも疑問は呈されている。もちろん、こういった国際大会では裏では利権やら権力やらの争いで不正だのひいきだのが行われるものだろうなんてことは百も承知。マスコミの言うことを鵜呑みにするのが危険なのも事実。だけど、それにしたっておかしくはないかい? それに加えてサポーターの態度。「ようこそアズーリの墓へ」とか、「AGAIN 1966」とか、相手の国家斉唱中のブーイングとか。日本にもロクでもないサポーターはいる。だけど、それが大多数ではない。結局イタリアもこれまでの韓国の対戦相手も、アウェイと開催国の不利を跳ね返すだけの実力がなかっただけ、という人もいるかもしれない。そんなの知ったことか。大人の態度じゃない? 子供じみてて結構。間違ってることは間違ってる。おかしいことはおかしい。それは事実だ。
 韓国は実力があるチームだとはわかってるし、その実力には多くの練習と修羅場と競争が裏づけされてることだって想像にかたくない。だから簡単に、負けろ、だなんてことは言えない。たとえ内心ではどんな罵詈雑言がうずまいてようが、言うべきではない。けど、韓国が敗退したら、溜飲は下がるだろう。それだけのことを、チームはともかく、この国の人たちはしてしまってる。少なくとも、共催国の国民としてはこのうえなく恥ずかしい。そして相対的に日本人には「恥」る気持ちがまだ残っていたことを教えてくれた共催国にたいへん感謝している。

で、結局なんだったわけ?

  フルメタル・パニック! 最終回。最後までなにかがかみあわないままの作品だった。台詞も演出もすべりまくる。カタルシスのポイントもずれまくる。結局、いったい何を一番見せたかったんだろう? かなめの裸か? テッサの鼻血か? そういうことじゃないだろうに。早期に視聴停止にしてもかまわない作品だという評価を覆せなかった。さっさと切らなかった自分が悪いのだけどさ。
  HAPPY☆LESSON 12話。文化祭でドタバタでちょっとラブコメ風味。そいで、秘密がばれそうな次回への伏線をはって引き。絵柄がちょっと古臭く感じるところがあったが、それ以外は及第点。別にあとに残る高尚な何かがあるわけでもないが、そういう作品だし、すくなくとも楽しめる。好みはひとによりけりかもしれないが、何を見せるかをはっきりとさせてる。それがフルメタとの違い。噂では電撃系三本立て劇場版のうち、一本として製作が決まってるという。なんとなく、三本立てのうちの一本という微妙な立ち位置に信憑性がある気が。
 昨日の、伯林氏の名誉毀損裁判にかんしてだけど(氏が原告である。念のため)、知らない人のために 参考URL 。別に知らんでもいい話だけど、気になってしかたがないという人用に。


2002年06月20日(木) 旧暦 [n年日記]

韓国の恥もさらしたので

 日本の恥もさらしとかないと(一応、平等主義)。 教育委員会が交流会で小学生がベッカムらからもらったサインを取り上げ 。「平等」って言葉がここまで誤用される例もめずらし……くはないか。日本では。日本はいつから社会主義国家になったんだ? ひょっとしたら中国よりよほど共産的かもしれない。しかし、教育委員会の方針が転換したのに 古い記事 もそのまま残しとく神戸新聞もなかなかステキ(最後の一文に注意して比較)。
 それにしても、自分は嫌韓ではなかったのだけど、今回の韓国側のひどい応援や、日本への対抗意識まるだしの態度見てると、ゆらいでしまうなぁ。当然、まともな感覚を持った韓国のかたや、韓国・朝鮮系のかたも大勢いるとはわかってるのですが。(「ユリョン」を見たときには、まさかこんな感覚を持った韓国のひとは、大多数ってわけでもあるまい、と思ってたのだけど、それも自信がなくなった……)
 イタリアの態度がスポーツマンらしくないというなら、なぜ、あの見苦しいアイススケートのパフォーマンスもスポーツマンらしくないとはっきり言わない、日本のマスコミ? 反体制の意味をとりちがえてる朝日新聞は心底クズでカッコ悪いと思った 今朝の天声人語 。鈴木宗男とは根本的に話が別だろうに。
  仮面ライダー龍騎スレ に張られていた 女教師いじめスレッド 。どうしてこんなところにこんなものが、と「?」になったのだけど、 6番からの書きこみ が、「ま、さすがに作り話だろうなぁ」と思いつつ、つい続きが気になって読み進んでしまう(下衆でスマン)。修羅場やらなんやらで面白くなったところで なんでライダーやねん ?! なるほど、仮面ライダー龍騎スレに張られるわけだ。結構萌える展開だったのになぁ。<おい
  蜘蛛男、パリに現る 。よくやるなぁ。拍手喝采。
  王ドロボウJING 。相変わらず引き込みの弱い展開だけど、今回は前後編構成なので、多少は話が追いやすくなってる。先週の「色彩都市」は原作では一巻分だったのを30分にまとめたのでイメージ映像みたいな話になってしまった。あの赤い絵の具の材料がなんだったのかとか、そういうの一切削られてるものなぁ。13話予定だから仕方ないのか? ベルモットの正体は、実はエンディング見てるとわかってしまうという大チョンボ。もうちょっと考えてくれい。でもこれまでのなかではそんなにバランスが悪くない話だった。
  .hack//SIGN 。ゲームが発売されたみたいだけど、評判はどうなんかな(あんまりよくないみたいです)。本体は昏睡状態になり、精神がネットワークゲームから抜け出せなくなってしまった主人公・司が主軸。一応ゲームキャラは男だけど、端々から見える情報が、実社会では女ではないか、しかも母親を早くになくし、父親からは虐待を受けてるのではないか、とか色々。うーん、シビアだ。しかし本体女だとすると、ミミルと昴の修羅場は見れないわけか。残念。<こらこら
 OPの踊り狂ってる姉ちゃんが現実の昴だという噂もあるけど……要は、ちよちゃんにあこがれてネットゲーム中ではかわいいキャラ演じてる榊さんみたいなもんか?
  ウルトラジャンプ と今日単行本発売のSTREGA!を購入。STREGA!は頭からもっぺん通しで読まないとなぁ。


2002年06月21日(金) 旧暦 [n年日記]

一応、釈明

 ここ二日つづけてる韓国バッシングに、「まあ、オチケツ」と二名ばかりの方からいさめられました。どうもすいません。一人は姉だけどな。
 で、もう一人の mastさん からは「一を見て十を否定することも……」といわれてしまい、確かに興奮しすぎたかもと反省。韓国人排斥とかそゆつもりではなくって、当然韓国のすべてを否定するつもりはないんですが、今回の件で「信用の置けない隣人」というイメージはどうしても払拭しがたいのですよね。個人とか、ある程度規模の集団なら今後も気にすまいとは思ってるのですが、「国家が」とか「民族が」とかいうレベルになったら、ちょっと……日本に対していろいろ複雑な感情をいだくのはわかる(日本がアメリカに複雑な感情を持ってるのと同じだと思う)のだけど、一種の熱狂状態にあるとはいえ、日本以外の国に対してもあの態度を見せられると、「腹の中ではなにを思ってるかわからない」とどうしても身構えてしまいます。無論、そういった教育とか環境とかで刷り込まれた感情ってのは日本も含め、どこにでもあるとは思うので、それで個人個人や個別文化を貶めようとは思ってません。ハイ。(でも民族の優秀性とか、そういうタームを対外的に平気で使う国って、大抵ロクでもない国家ばっかのような気が)
 あと、気に入らないのが日本マスコミ。大手マスコミは圧力があるのかお祭ムードに水をさすまいと考えてるのか、韓国のヒドイ話ってのは意図的に伏せてるようにも思います。アン・ジョンファン選手が解雇された理由には ガウチが「試合後、アン選手がイタリアを侮辱するようなことを言った。これは許せない」と言っている ことがまったく流されない。確かにそれにしたって大人気無いとは思うが、アン選手は スポンサー付でペルージャに入ったが、あまり活躍できないまま契約更新期を迎えてる ということがある。実際の実力はともかく(実力が発揮しきれない環境である可能性はある)、そんなにオーナー側の評価としては高くなかったのだろう。ガウチ会長にしてみれば「そんな侮辱的な発言をされてまで契約を維持したい選手ではない」と考えても、まあ不思議ではない。タイミングは感情的過ぎたが。
 マスコミの中でも最悪なのがやっぱり朝日新聞で、昨日に続いて 天声人語 は見ていて怒るより笑えた。「 実際、安選手は当分イタリアに足を踏み入れることはできないかもしれない。あの国のサッカーへの熱狂ぶりは尋常ではない。ただ、それが粗野な愛国心に直結するとうんざりする。欧州に広がる排外主義の動きと無縁ではないと思えてくる。 」のくだりは韓国のことを言ってるのかとも思える。「尋常でない熱狂ぶり」も「粗野な愛国心」も。これはペルージャとアン選手の問題で、別にペルージャはその他のアジア人選手も排斥しようと言ってるわけではない。 アン選手も「別に解雇されてもかまわない」と言ってる ので、別にいいじゃないか(こうしてアン・ジョンファンは、セリエAの選手にあこがれるよりも、Kリーグの選手にあこがれるようになったのだ!)。こういう事実を捻じ曲げた意図的な扇動記事は実にクズっぽくていい。
 「言い訳はみっともない」と頓珍漢なことを言った昨日の天声人語を読んだ友人曰く「じゃ、朝日新聞を弾劾しよう。弾劾の理由はともかく、言い訳はゆるさん、ってのはどう?」と提案。それナイスアイデアっす!(伊韓戦のミスジャッジのひどさについては、 FIFA会長自身が(政治的な意味合いが強いとはいえ)認めた 。韓国内の一部マスコミ(英字新聞だけど)ですら認めている。)
 それでもやっぱりうれしいことはあるもので、 今日のイギリス戦にて その1 その2 。今日の試合があった 静岡スタジアム・エコバ は実は実家のわりあい近くで、うちの母とかもバスで移動するベッカム選手らを見たという(相変わらずミーハーな親だ)。その地元でこういう光景があったのだと思うと、とてもとてもうれしい。正直、韓国もこう言われるくらいがんばって欲しかったのだ。もひとつ、やっぱり出てくる ジョジョネタスレッド 。ジョジョ語録おそるべし。なんでもネタにできる。コーラを飲んだらげっぷが出るのと同じくらい確実なことじゃ!
 あ、ちなみに昨日のベッカムのサインは 子供たちに返却 だそうです。良かった。でも 子供の名前が削り取られてたサインもあったそうで (津名町BBS。やっぱり荒らされてます……)……おいおい
  七人のナナ 24話。ここに来て「中盤のなかだるみはどうしたの?」ってくらい俄然面白くなってる。今度こそ邪魔ナナを倒すぞ、と意気込むナナ6人に、八人目の黒ナナは倒せない、とつぶやくおじいちゃん。オリジナルナナは、急に受験を受けることになってプレッシャーに潰されそうな神近の想い人・月枝を、ナナレンジャーになってはげます。そんな月枝をさらい、受験を受けさせまいとする黒ナナ。それを知って、オリジナルには内緒でかなわないと知りつつ月枝を助けに行く六人のナナ。ナナたちに気をそらされている隙に月枝を助け出す神近を見て、半狂乱になる黒ナナ。今川演出としてはケレン味は抑え目なんだけど、各キャラの心の揺れ動きの描写が実にこまやかで感情移入させる。次回の最終話、最後の最後でなにかあるらしいけど、もし見ることが出来るのなら今からでも見るべき。今年前半期ではNo.1になりそう。

アン・ジョンファンの暴言

 ようやく具体的な記述が見つかった。 コレ 。「 2年前からイタリアの Perugiaへ移籍している韓国人選手・ Ahn(アン)は、「イタリアのDFは歳をとっていてスローだ。一方韓国はエネルギーに満ち溢れ、イタリアを負かしたいという気持ち一心なので、スピードある韓国のプレイにイタリアはこてんぱんにやられるだろう」とインタビューで語った。
 大人げはないかもしれないけど、こんなこと言われて、その上あの疑惑の審判裁定では、腹を立てるなという方が無理というもの。ガウチ会長が怒ってもしかたあるまい。
 もひとつ。 サッカーの神も審判のレベルの低さを批難 。世界中のサッカーファンが怒ってるんか?


2002年06月22日() 旧暦 [n年日記]

今日のノー・ゴール裁定二つ

 ハイ、 一つ目二つ目 。イタリア戦ほどあからさまではないんだけど、どっちにしても両方ジャッジミスであるのはあきらか。アナウンサーと解説者も言葉に困ってるし。もちろん、ホームグラウンド裁定ってのはあるものってのはわかってるんだけど、PKで結果が決まった微妙な試合だけに、やはりこのジャッジは納得しがたいものがある。このミスジャッジがなければ、PKなどというすっきりしない形でなく、すっきりと気持ちよい結果になったのに。ここまで来ると、もはや苦笑しか浮んでこない。審判まで韓国勝たせに行ってるんじゃあねえ。頭を冷やしても、やはり韓国は応援できません。
 実際の韓国での観戦ってどんなんだろうという疑問に答える スレ 。自国の試合以外はかなり無関心な態度というのは本当らしいが、日本が負けて拍手とかは、別に韓国全体がそこまで極端な反応を示したわけでもないみたい。とはいえ、よくわからんだろうタバコ屋のおばちゃんまでもが韓国ユニフォームを着てるという、微妙にほほえましくて微妙に民族主義的なかおりの状況であるので、ちょっとした流れでそういうことにはなってしまうのは頷ける。しかし、むしろ日本より英字案内板が充実してたりと、良い面もあったりする。このスレのおかげで、こちらもかなり頭が冷えてきました。
 もともと韓国への差別的な雰囲気が強かった 2ch で妬みやら、純粋な怒りやらから反韓国的な空気がとても強いのだけど、その2chでもなぜか「奴だけは別!」と認めるのが多いのが柏レイソルのホン・ミョンボ スレ1 スレ2 。日本でプレイしてるからだけでなく、韓国の選手の中でも日頃から親日的な態度の選手らしい。噂だけども、アン・ジョンファンのあの世界があきれたスケートパフォーマンスを、韓国チーム内で唯一いさめたという話も流れてきてる。本当かどうかは知らないけど、そのくらい日本人からの心象は良い、ということだろう。ちょっとした清涼剤。
 で、もひとつ 清涼剤 。お世辞があるのはもちろん承知だけども、知日派らしい 57歳ドイツ人男性 の言葉に含蓄がある。うーん。いろいろ発言が微妙にほほえましいのだけど、中でも 謎の28歳イギリス人コンピューター技師男性 。「宗教:ジェダイ」っていったい……と思ったら、 そういう運動があった のね。それにしたって日本に来て困ったことという質問で、「アメリカン海軍には困った」っていったいどういう意味だ? U.S.Navyとなにかやらかしたんか?
  東京ミュウミュウ 。なんかここ二回ばかり、まともに見れるんですけど……まあ、まともに見れるってだけで大げさにさわぐのもどうかなかもね。でも少なくとも演出とギャグは滑らなくなった。これだけでも立派なことではある。あとはそれを維持しつづけられるかどうか……
  ラーゼフォン 。ホラー風味。「自分は人間なのか、ムーリアンなのか」「自分はいったい何者なのか」を知るために東京ジュピターに戻ってきた綾人。以前より異常さを増した東京ジュピター内の東京の風景。ホラー風味の展開。こういう展開になると、 小中千昭氏 の本領全開である。 青い血は誰がなんと言ってもやはり「ブルー・クリスマス」なのだけど。機会があれば、全話まとめて見ないとなぁ。折角面白そうなのに。
 OURsLITEが休刊。編集に振り回された雑誌だった。とは言えるだろう。この手の雑誌構成なら、ネムキなどのように女性層をメインに狙うべきだった。効率的かつ統制のとれた戦略をとれなかったのが敗因だろう。一部の連載については、他誌で継続。う〜ん、作家の方々、ご苦労様でした、とだけ。
  電撃大王 は相変わらず微妙だなぁ。個々はそれなりに読んで楽しめるのだけど、購入には今一歩なにかが足りない。誰それのマニア、ではなく、マニアの魂を強力に震わす連載があれば、ってことなんだろう。いや、そんな作品がホイホイ出せるなら、マニア誌編集や作家さんは誰も苦労しないんですけど。


2002年06月23日() 旧暦 [n年日記]

すいません。間違い。

 昨日のノーゴールのひとつめ。リンクしたムービーには入ってなかったけど、 ここ (全部が正しいネタではないので注意)で、ファウルを取られたエルゲラが前の肩をつかんでいたそうで。ですので、これのノーゴール裁定は妥当なようです。すいません。「なんでもかんでも悪い!」にならないように注意しないと……
 なんか、「韓国戦の審判はおかしい」って感想は広まってるみたいですが、それも逆に危機感が出てくるのですよね。ずーっと自分が感情的になっといて今更ナニを、だけども。おそらく大会が終了してしがらみがなくなったあたりから、今回の大会の疑惑について日本のマスコミの取り上げ方が大きくなると思うのですが(欧米各国が騒げば、そういう風に流されるのが日本のマスコミだと思う)、それまでの反動でものすごいことになるんじゃないかと危惧してます。いや、今さんざん疑惑とか「ナニソレ?」みたいな対応してる芸能人とか作家とかコメンテーターが、どれくらい前言を翻すか、誰がそうするかが無茶苦茶楽しみってのもないことはないんですが。(テレビ番組ならまだしも、容易にアーカイブの保存と参照が可能なネット上で発言を残しちゃった人ほどかわいそう) もう、触れない方がいいのかなぁ、このこと。うーん。
  丸善 の栄店で野尻抱介氏のサイン会。実は「太陽の簒奪者」はまだ買ってなくって、 林氏 からのさそいもあったので、ちょうど良いとばかりに参加。ネット上の発言では「うーん」と思えるものもあったりするのだけど、ご本人は笑顔がひとなつっこくて、当たりも結構やわらかい人なのだよなぁ。まあ、多分ネット上では少し迂闊なだけということなんだと思いますが。サインをお願いして「あ、ひょっとして化け猫掲示板の人ですか?」と覚えていてくれたのはちょっと嬉しい。女子高生は宇宙と並んで重要なテーマらしいです。やっぱり。
 林さんの他にはいつものO川さん。今日は仕事の残りとかもあって、夕方には解散。林氏と噂の 篭目屋 に行ったのだけど、昼に行った時と雰囲気が違う! なんか、落ち着いたちと高級なレストラン!? そりゃ値段は高目とは思ってたけど……と思ったら、ディナータイムは最近客層を意図的に変えたみたい。林氏にはもうしわけないことをしてしまいました。事前の調査が足らず、反省。
  仮面ライダー龍騎 。「サイトウユウイチという男を覚えているか?」サイトウセイロクなら覚えてますが。実は手塚と朝倉の過去には何かのつながりがありそう。 東映のページ 見に行くと、なんとなくわかりますが。そして登場の「サバイブカード」キタ────────!
 真司がライダーになったのは「偶然」つまり、前のカードデッキの持ち主がライダーになることを拒否するか、なる前にドラグレッダーに食われ、それを意図しない人物である真司にひろわれたってことか。勝ち残るのは誰でもいい。ライダー同士の潰しあいが大事らしい。神崎兄妹には秘密があるらしいけど、それと関係あるのかしらん?
 蓮の戦う理由を知り、戦いを止めることが正しいか悩む真司。答えは出ず、蓮の想いを受け止めるため、全力で戦うことを決意する。しかし朝倉に水をさされ、ピンチ。朝倉の卑怯な戦いぶりに、静観していた蓮が割って入る。「こいつの前に、お前を倒すことにした!」ナイトが久々にカッコイイ! でもその後、メタルゲラスと契約した王蛇の放つヘビープレッシャーにふっとばされる……やっぱりやられ役かYO!
  ぴたテン 。原作とはげしく展開が違う……まったく楽しくないわけではないのだけど、うーん、どうなんだろう。こういうアレンジって。タイプが違うので一概には比べられないのですが、原作の方が上だと思うし……
  12人の妹、五人のママ先生と来たら、次に来るのは?  なかなか良い答え。(笑)


2002年06月24日(月) 旧暦 [n年日記]

ホラーを見ました。

 っつーか、下手なホラーの方がよっぽどマシなのが日本の主要マスコミの異常な情報統制っぷり。昨日、たまたまテレビをつけてやっていたバラエティ番組・報道番組・サッカー番組は、完璧なまでに韓国に不利な発言が禁止されてます。あきらかに不自然な韓国マンセーぶり。それに対して、日本に好意的な発言をしてくれたイタリアや、日本を負かしたものの、気持ち良い試合を見せてくれた古くからの親日国のトルコを馬鹿にして笑い者にする始末。外国人選手のインタビューや、海外報道が情報源の記事も、無理やりゆがめられてて、韓国に好意的な情報に早変わり。他にももっとあからさまなこともいろいろ。こりゃあ、韓国への罪悪感からとかそういうレベルじゃないぞ、どう見ても。日本のマスコミに最初から期待なんてしてませんでしたが、ここまで簡単に情報統制されると、ふがいないを通り越して恐ろしいです。今、本当に2002年? 1930〜40年代なんじゃないの?
  この飯島愛発言 はネットで流れてたんで見ましたが(確かに飯島愛はヒステリックに反応し過ぎだけども)、「あたしが守ってあげるから寺島さん、本当のこと言って!」という飯島(どうやって守るんだか……)に対し、爆笑問題田中が「どうやって守るんだよ! 無責任なこと言うなよ!」とうっかり突っ込んでるのは笑えた。本当に圧力かけられてるんだなぁ。
 いやな話題は忘れて、 コレ 読んでたら、「わざわざ特殊部隊による暗殺計画を新聞に発表するブッシュ大統領の神経がわからん」というのに笑った。ブラフである可能性も否定はできなくはないけど、先日読んだ特殊部隊の本に「本当に大変なのは上層の理解を得ること」とかなんとか書いてあったのを思い出した。どこでも最大の敵は身内にこそいるんだろうか?
 昨日 林氏 と晩飯食ってるときに「安永航一郎のマンガって、アレなのばっかなのにどうしてアレな割にいつもうまくまとめられるのかねえ」と聞かれる。うーん、確かにネタはアレなのばっかなんだけど、筋とかオチとかを見ると、案外とマトモなんである。人物やネタとかが最後までアレなんで、ぱっと見わかりにくいけどね。ドタバタコメディのわりに、あれもこれも、と欲張らず、どの要素も方向性が一定してるからなんとかまとめられるんじゃないかなぁ。と答える。だいたい下手な人ほど、目先の展開を変えようとしていろいろキャラクターやら設定をポンポンと作りだし、結局自滅する。ナニとは言わないが、アレとかソレとかな。
 昨日の野尻氏のサイン会のついでに、丸善で「クリプトノミコン」1〜3と、Sハンターの新刊を買ってくる。クリプトノミコンは、最初はやっぱり冗長っぽくて、とっつきが悪い。「スノウ・クラッシュ」や「ダイヤモンド・エイジ」でも同じだったなぁ、ニール・スティーブンスン。これを乗り越えればあとはガーっと面白くなるハズなので、まあなんとかがんばりますか。でも、出だしのしつこさに比べて、ラストがあっさりしすぎなのもこの作家の特徴なんだよなぁ。うーん。


2002年06月25日(火) 旧暦 [n年日記]

最近自信はなくなってきたけど

 今でも自分は韓国嫌いではないと、たぶん思います。いろいろショックを受けて、あれやこれやとヒステリックにもなりましたが、韓国が世界中を敵にまわそうが、それは韓国の問題なのでもうあまり気にはしません。一昨日の日記で「もう触れない方がいいのかなぁ」と書いたのはそういう心理もあってです。日本をまきこむなとは思うけどね。 ここ もわざと扇動的なコンテンツを一緒に載せて、冷静に海外報道や試合の分析を読ませる雰囲気でないのは感心しません。そもそも、こういうのって本来はきちんとしたマスコミが冷静に、色んな見解を出しながらすべきものであり、その意味で日本のほとんどのマスコミがこのコンテンツより下とは言いませんが、少なくとも上回ってはいない、というだけのことです。まあ、マスコミに期待なんて最初からしてないのでたいして失望はしてませんが。
 私が今思ってるのは「誰も本当に恐怖を感じないの?」ってことです。私も日曜にテレビで見るまで、「マスコミなんざ、無視すりゃいいじゃん」という心境でした。でも、別に国家権力が圧力かけたわけでも、会社の危機というわけでもないのに、あっさりと、どの局も、お笑いタレントが笑いのネタにすることすら出来なくなってしまう状況というものに寒気を覚えました。
 「たかがサッカーのことで」かもしれません。でも、じゃあたかがサッカーでこれなら、本格的に圧力をかけられたらいったいどうなるの? マスコミは歯止めをかけるどころか、保身のために圧力をかける主体が望む以上に行動を加速させうるでしょうね。ここを見に来てる人くらいなら「いまどきマスコミのいうことを鵜呑みにする奴なんて多くないって」と思うかもしれませんが、本当にそう思います?
 あたしゃ、以前見た この文章 を思い出しましたよ。
 今、反マスコミの行動をしろなんて思ってません。ただ本当に誰も怖いとは思わなかったの? ってのが疑問なんです。


2002年06月26日(水) 旧暦 [n年日記]

にわかWC観戦者

 それも韓国の騒ぎでにわかに見出したヤツがえらそうに昨日の試合を語るのは、本当のサッカーファンにもうしわけないので、次の二言以外は言わない。
 ドイツおめでとう。ほぼ完全にドイツのペースだったけど、負けても、こういう試合ばかりならば気持ち良く韓国を応援できたのに。
 あ、二言だけって言ってなんだけど、 これ も追加。素人目に見ても、昨日の試合はスピードの韓国と堅実なドイツ、という試合に見えたのだけど……やっぱり「韓国と違い十分休んだドイツに疲れがなかった(アンフェアな)試合」ということにしたのだろうか?(最後の一文は笑えるが、あえて無視) この話題、今日はこれで終わり。
 今日の試合はトルコ対ブラジル。下馬評では圧倒的にブラジル有利らしいけど、個人的にはトルコを応援する。いや、チームがどうとかはわかんないんだけど、セネガル戦は素人が見ても楽しめたし、 エルトゥールル号のことだなんて、日本人がとっくに忘れたことに恩義を感じて イランイラク戦争のときに在留日本人の危機を救ってくれまでした (当時ニュースを聞き、「アメリカでも西欧でもなく、どうしてトルコなんて国が?」と不思議に思ったのはかすかに覚えてる)、今の日本人には不相応な好意にはむくいたい、って気持ちがあったりする(別に、ブラジルに負けて欲しいわけではないよ)。サッカーファンでもなんでもないんで、こんな応援のしかたになってしまう。ちゃんとしたファンの人、ごめん。
 帰りに吹上付近の サンクス に寄ると、なななななななんと、夢にまで見た「 ワールドタンクミュージアム 」が! 名古屋のコンビニで見たのははじめてだー! 思わず箱買い……なんて大人げないことはしないで、六個買い(十分大人げねえよ)。全部買ったら後から来た人に申し訳ないものね。中身はシャーマン冬季迷彩、88mm高射砲欧州戦線、四号J型単色迷彩、T34/35対空識別、エレファント冬季迷彩。前に買ったヴィットマン007号戦車とも併せても、ティーガーIだけがなぜか出ず。うぐ。それぞれの戦車についてるリーフレットの解説が笑える。T34/85に「良い戦車なんだけどねえ」(居住性最悪だから乗りたくはねえ、って意味)、シャーマンには「たとえ戦車戦には弱くっても勝てばいいのだ!」(シャーマンは対戦車戦を意識したものでなく、歩兵のサポートを想定して作られた戦車)とか、四号戦車は「後からいろいろ付け足してったら最初と全然変わっちゃいました」(本当に A型 と最終型の J型 では全然違う!)とか、エレファントにいたっては「すぎたるはなおおよばざるがごとし」(現れもしなかった、「ティーガー以上の強力な砲の戦車」の出現を恐れて作られたのがエレファント、だそうで)……簡潔な言葉の中に各国の戦車設計におけるスタンスが見える、非常にいいコメントばかりです。笑えることも含めて。(^^;
  あずまんが大王 。リリカル方面にかたよってるので、あまり好みではない話だが、原作のキャラが好きな人には楽しめる話なんでないかとは思える。日曜に林氏やO川さんと話した限りでは、よみ、榊あたりの人気は固そうだ。個人的には、よみもいいが意外と常識人の神楽だけどナー。(レギュラーでない、初登場時から目をつけてた)
  HAPPY☆LESSON 。最終回。一応。先に放映した地域からは作画の乱れが伝わってきて不安になったが、そんな言うほどではなかった。あからさまに変だった部分も、みなづきのシーンだったので個人的にはまったく問題無し。妹萌えなんてものは飾りです。妹を持たん連中にはそれがわからんのですよ。
 最終回なのに実は 委員長(ふみつき)話だという罠。しかも見てると、実はこの番組はまともな(設定の)番組なんでないかと錯覚しかける演出。あぶないあぶない。(この話では、「ママ」というのは母親というより、家族のように親密な5人に対する親近さと感謝を込めた名称だと暗示している) 本気で5人の同居人に感謝し、守ろうとするチトセ、知ってしまった真実に困惑しつつ、5人がチトセに大事な存在だと悟り、悩むふみつき。なんかイイ話じゃないか、これじゃ。でも終了2分前にデウス・エクス・マキナ登場。イイ話台無し(笑)。
 まあ、非常にらしいラストといえばらしいラストでした。で、次回からは「ハッピーレッスンpure」が始まるそうです。(嘘)
 「クリプトノミコン」はまだ本当に最初の部分で、全体の方向性をつかむのに一生懸命の段階なんだけど(だってまだプロローグなんだもの)、この人の小説、ガジェットから世界観までがきっちりと組み上げられてるので、その繋がりさえ見えてくれば、門外漢でも面白くなってくると思います。だから頭がすっきりした状態で読みたいってこともあって、読み進みは遅いです。(泣)


2002年06月27日(木) 旧暦 [n年日記]

トルコ、残念

 ブラジルとの実力差は出てた試合だったけど、でも良い試合でした。相手の選手が倒れたらほぼ必ず手を貸して起こそうとするし、試合中、ブラジルの選手とトルコの選手が笑いあったりして。サッカー楽しんでるって試合だった。
 でも、次の試合も残念なことになりそうです。三位決定戦の主審はスペイン韓国戦の副審、第一副審はポルトガル韓国戦で第一線審、その他の審判も経歴見ましたが、大舞台の経験のある審判ではないようです。……なんてこったい。

トルコ料理店に行って、トルコを応援しよう!

 とは思いませんが、29日のトルコの試合の昼には近所のトルコ料理店に行ってみようと思います。試合後では、なんとなく行きにくくなってしまう……今回のワールドカップで数少ない収穫のひとつは、トルコが日本に好感を抱いてくれてるって知ったことでした。日本トルコ戦の次の日のトルコの新聞の見出しは「泣くなサムライ、心はひとつ!」だったそうです。もっともトルコチームも内部に宗教対立の問題を抱えて、いろいろ複雑なようなんですが(宗教対立の問題があるのはトルコ自体がそうなんですが)。
 知り合いのサッカーファンは「サッカーそのものを楽しみたいのに、余計な雑音が多すぎる」って人が多かったです。知り合いじゃないけど 高千穂遙 氏の日記とかもそんな雰囲気を感じました。でも、試合見てて思ったことは、イデオロギー的な意味を除いても、国と国とのぶつかりあいだなぁ、と思ったことです。その国の国民気質、感情、抱える問題、そういったものが全部複雑に入り混じってる。自分の場合、サッカーそのものよりそれを楽しんだ気もします。楽しめなかった国もあったけど。
 雑音ついででもうひとつ。今回の韓国で一番最初に怒ったのは、前日練習時の「AGAIN 1966」の事件でした。怒った理由は、自分の出身地が静岡だからってのがあります。静岡ってえとサッカー王国と言われてますけど、別に県民のすみずみまでその意識があるかって言うとそんなこともなく、わりとのほほんと、「なんかサッカー強いらしいねえ」って感じで、一部地域を除いてはやっぱり人気があるのは野球の方、って感じでした。もう10年以上帰省以外で帰ってないので、今はどうか知りません。でも、まだうちらがいたころからワールドカップの会場誘致の話はあって「え?! こんな田舎に!? でも、実現したらいいよね」って雰囲気はなんとなくありました。実家に帰るたびに、電車の車窓から静岡スタジアムエコパが見えて、「おー、近づいてるんだな」って感じでした。まあ、内心子供みたいにわくわくしてたところもあったんだと思いますが、根がひねくれてるので世間の騒ぎに乗るのもイヤで、野球よりは好感があるものの、サッカーもそんなに好きというわけではなかったので最初は「日本代表、がんばってるなぁ」というくらいのものでした。で、その一方で海外のお客さんの良い評判も聞こえてくる。ちょっとは良い気分だったんですよね。ところがあの「AGAIN 1966」。ショックでした。その後出てくる、韓国戦の不自然な点、そして相手を貶める韓国のサポーター。日本が馬鹿にされようが一向に構わないんですよ。そんなの昔っからなんですから。でもみんなが盛り上がってる雰囲気を思いっきり台無しにされたことは怒ってます。楽しみにしていて、みんなが良い気持ちになってた祭の最中に酔っ払いが乗りこんで来てすべてを台無しにされた気分。それが今回の韓国の態度に対する感情でした。
 韓国そのものが嫌いになったわけではないと思います。圧力をかけろとか、排斥しようとかは思いません。すべきでありません。でも、たとえ素面に戻った相手でも、祭を壊されたことは相手の顔を見るたびにしばらく思い出すでしょう。今回のワールドカップにはマスコミへの怒りとか恐怖とかもありますが、それはちょっと別の話。


2002年06月28日(金) 旧暦 [n年日記]

少し頭を冷やしながら

 「自分の無知に気付かない、気付こうともしない」と指摘されたけども、実際のところ、頭が冷えてきて部分的には気付いてきている……と思う。おそらく、全部ではないけど(すぐに気付くのであれば、そもそも愚かな言動など繰り返さない)。要素要素だけの段階なので、思いつくままに羅列。
  • ひとつの情報が信用できないからと言って、もう片方の情報が真とは限らない。
  • 根拠なく、あるいは薄いまま一方の情報に入れ込むのは、もう一方に入れ込むのと結果的に変わらない。
  • その場合、「どちらを正しいと思うか」は「なぜそれを正しいと思いたいのか」ということでもある。
  • 「踊らされる」ではない。「踊っている」である。責任の所在はどこにあるか。
 実際的な話としては、
  • ひとつには、これまでマスコミ、教科書などの言葉を無反省に取り入れてたことにより作られた無意識的な虚像。
  • それは、一種の思考停止である。理解の努力の放棄であり、それは韓国側となんら変わらない。
  • おそらく、韓国の真実はどれも正しくない。あるいはどれかが正しいかもしれない。自分で調べ、演繹的に推測し、間違っていると思われる情報を排除し、この責任で組み立てるしかない。
  • 「何も信用できない」では生きていけない。どれを信用するか。
  • どの情報を選択し、ふるいにかけるか、かけないかは自分の自由であり、また自分で責任を取るしかない。
 うーん、まだ言いたいことはあるはずなのに、まだ言葉になってこない。情報も、情報の分析も足りない。少し待つしかない。

最近のキーワード

  パクリ王国 。まあ、なんとなくナニを探してるかはわかるけど……
  PFA+分子構造 。生理学実験のテキスト読んでください。
  心臓 右軸変移 。すいません。右軸 偏位 でした。

その他

  七人のナナ 最終回。オイオイ、半年引っ張ってこのオチかい! と思わず吹き出してしまうラスト。と、言いつつ実はむちゃくちゃきれいな落とし方&まとめ方。この落とし方のためにすべてきちんと組み立てられていた。うーん。すごい、としか言えない。中盤で作画が荒れ、少し話も中だれ気味になったのが少し気になった番組だったけど、それ以外は文句のつけようがない。DVDには未放映の26話目が収録ということだけど……やっぱ後日談になるのかな?
 ラーゼフォンとか.hack//SIGNとかも見たけど、半徹夜でちょっと疲れてる。また後日。

追加

 昨日、「韓国のことはまだ嫌いじゃないと思う」と書いたのは、ひょっとしてこの国とは、まだ好き・嫌い以前の段階なんじゃないだろうか、と思ったからです。その他のいろんな感情がごちゃまぜで、それがどういうものなのか、これ以降影響しつづけるかがわからないので、曖昧な書き方をしたわけです。正直言って、本当にまだ好きか嫌いか、わかりません。それはかの国をちゃんと知ってからの話だと思う。そういうことです。


2002年06月29日() 旧暦 [n年日記]

トルコ料理

 頭を冷やすまで、ワールドカップでの韓国のことは良い事も悪い事も書かない。でないと、また暴走しそうだ。
 で、昼に近場のトルコ料理店「 オリエンタルの青い月 」に行く。最近まで知らなかったのだけど、在日トルコ人千数百名のうち、およそその三分の一近くを名古屋にいる人が占めるのだそうな。大須にもトルコ料理のお店があったりして、何気に多いと思ったら。今日は土曜日ということでランチはやっておらず。残念。だけど、ケバブとライスのセットを頼む。やっぱり味付けは濃くって香辛料が利いてる。だけど、そんなに辛い感じではなくって、食べやすい。ちょっとバテ気味だったのだけど、食ったら元気になってきた。って腹が減ってただけって話もありますが。トルコ・チャイもちょっと濃いめの紅茶でおいしかった。お店は常連さんとか多くって、一人では少しだけ肩身が狭かった。でも、お店の雰囲気は良い感じ。昼はまだいいけど、夜はさすがに一人だと腰が引ける。でも、 ラク を飲んでみたいので是非行きたいのだよなぁ。現在ニガヨモギを入れての製造が禁止されているらしお酒「アブサン」も、水で割ると濁るのだとか。トルコアイスクリームも面白い食感でなかなか病みつきになるかも。
 OURs8月号購入。なんつーか……「J」「カムナガラ」「1812−崩壊−」と読んでるこちらの神経が磨り減りそうな引き込み方をするものが多かったという印象。でも、これって結局対岸から火事を楽しんでる野次馬の楽しみ方にすぎないのだろうか?
  .hack//SIGN は、話の流れはいつもどおりまったり。でも、話のキーアイテム「キー・オブ・ザ・トワイライト」の探求が始まるなど、転換の回。しかし個人的には、現実の司はどうも女の子らしいのに、どうして「男だよ」と言い続けてるのかが気になる。嘘をついてごまかしてるふうでなく、本当にそうだと思ってる感じ。司が女の子だというのは、単なるミスリーディングなのかなぁ?
  ラーゼフォン 第十八楽章。面白いし、好みなんだけど、この番組の場合、ついストーリーというよりはBGV的な見方をしてしまう。それが悪いとか、そういうことでなく、何故自分がそういう見方をしてしまうのかが……うーん、うまく違和感が言い表せない。
 しかし、このところずっと眠い……
 何が真実かわからず、混乱するなかでただひたすらに情報を流し続けるのはやはり混乱を促進させるだけではないかと思いつつ、やはりあげないわけにはいかない。 ウルトラマンコスモス無実? 無論、この記事にも不審な点はある。しかし、嘘であるという証拠もない。おそらくは、現段階ではただ混乱のもとになるだけの情報。でも、それでもあげたのは、おそらく自分に都合の悪い話は黙殺すると思われたくないという、見栄のため。悲しいことに、自己嫌悪がほとんど浮んでこない。


2002年06月30日() 旧暦 [n年日記]

カーン選手がにわかに騒がれてましたが……

 すいません。韓国戦、ブラジル戦と見て、気になったドイツの選手はオリバー・ノイビルだったりして。(^^;
 すごく上手いな〜とか、華があるとかじゃなくって、あんまり存在感があるわけじゃないのに、いつのまにかするりとゴール前に入っていて仕事をしてるって感じがして、面白かったんで。
 試合の解説は、他の詳しい方におまかせします。やっぱ世界の壁ってまだまだ高いのだなぁと思いました。楽しんだのはモチロンですが。
 大分前に買った「死の姉妹」(扶桑社ミステリー)収録のJ・A・エフィンジャー「マリードと血の臭跡」を読み終わる。読み終わって、本の序文を読むまで気付かなかったけど、女吸血鬼のアンソロジーだったんだね。(汗) ブーダイーンの愛すべき奇人たちとまた会えただけでも楽しかったです。単発の短編としては、うーん、シリーズを知らない人にはついていきにくいかも。
 で、「クリプトノミコン」を読みつづける。現代物理・数学史の話の部分に入る。ああ、ここならわかる。近代から現代の過渡期、物理と数学がどう変容していったか。しかし、ローレンスの友人のゲイのアランって、まさか……
 ハリケンジャーは二週連続撮り逃した。うーん。でも、 龍騎 は忘れない。神崎兄弟の謎の過去に迫ろうとする手塚、そんな手塚にサバイブカードを渡して戦いをうながす神埼兄。蓮はなにかがふっきれたようだけど、このままでは運命は変わらない。来週は、ついにサバイブ化したライダーが登場するらしい。誰がサバイブ化するかは……予告見ればわかるか。
 しかしやっぱり雨はいやだなぁ。

カーンの負傷

  昨日のW杯決勝戦、後半七分の時点でカーンが指の靭帯を負傷していたらしい 。高校のときの友人が柔道で靭帯をやってしまったことがあったが、ものすごい痛かった、と言っていた。こういったものに「たら・れば」はご法度なのだけど、この故障さえなければ、ひょっとしたら一点目も二点目も……とは素人のあさはかさなんだろうか、やっぱ。しかし、それでもかけらもいいわけをするでなく、痛みも悔しさも押し殺しているカーンの姿に衝撃は受けた。「最強のゴールキーパー」の意味がわかった気がする。