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2011年06月19日() 旧暦 [n年日記]

[特撮][映画] ゴーカイジャーVSゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦

 Vシネマ・劇場で恒例の新旧戦隊のVSシリーズの最新作。今回は特にスーパー戦隊35周年ということもあって、全戦隊総登場で、過去の出演者もゲスト出演。
 冒頭にテレビ第一話でちょっとだけ描かれた「レジェンド大戦」がゴセイジャーたちの視点で描かれ、ザンギャックから地球は守られる。が、ザンギャックの新たな艦隊がやって来、お宝目的の海賊であるゴーカイジャーたちに業を煮やしたゴセイジャーたちは、レンジャーキーになった自分たちの力をマーベラスたちから取り戻そうとする。
 お宝しか興味がないマーベラスたちに、護星天使としての使命を越え、地球の一員として地球を護ろうとするアラタたちは不信の念をぬぐえない。しかし、過去に歴代戦隊により敗れ去った侵略者たちの怨念の集合体「黒十字王」が二戦隊の不破に付け込み、三つの世界に送られてバラバラにされてしまう。最初は不信感から共闘どころではない二戦隊だったが、次第に誤解が解け、共闘へ、という例年の展開。これに加え、過去の全戦隊も集結してのクライマックスに。
 また、記念作品でもあるので過去の出演者として、大葉健二(デンジブルー)や菊池美香(デカピンク)、和田圭市(リュウレンジャー)、逢沢りな(ゴーオンイエロー)、高橋光臣(ボウケンレッド)、鈴木勝吾(シンケングリーン)、相馬圭祐(シンケンゴールド)が戦隊としての力を失いながら市井の中で暮らす元戦隊メンバーとして登場。特に最初の三人はお互いの絡みもあり、結構重要な役所。その他にも歴代戦隊の魂としてゴーカイジャーたちに語りかける歴代戦隊として誠直哉(アカレンジャー)、宮内洋(ビッグワン)、春田純一(ゴーグルブラック)、萩原佐代子(ダイナピンク)、坂本亮介(レッドワン)、佐藤健太(レッドターボ)が出演してる。
 他にも、シーイックゴセイグレートが海賊モチーフなのをネタにしたり、細かいお遊びも満載。定番ながらも話もまとまりもあり、短めの上映時間ながらもファンサービスとしてかなり楽しめました。個人的にはメレとレオも戦隊側として登場してたのは嬉しいかな。(ただしデカマスター、デカスワン、シグナルマンなどと同じくサポート戦士としての位置づけ)  あと、結局「11の大いなる力」ってのが何なのか明示されなかったけど(ゴレンジャーとゴセイジャーは多分含まれる)、元出演者が顔出ししたことから、デンジマン、ダイレンジャー、ジャッカー電撃隊、ゴーグルファイブ、ダイナマン、バイオマン、ターボレンジャー、ボウケンジャー、ゴーオンジャーなのかな?(デカレンジャーとシンケンジャーの宝は入手済みなので)
 この次にはテレビで三つの戦隊の「大いなる力」が出るらしいけど、恐竜とドリルって組み合わせからアバレンジャーは含まれそう。今回入手したのも含めて現在17(+3)の大いなる力が手に入ったことになるけど、アバレンジャーの元メンバーは出ないのかな……って、あの人が出るのか。え? でも生きてたの?
 そして、ゴーカイオーとの連動の次の大いなる力は「ハリケンジャー」らしい……シュリケンジャーならいくらでも出せそうだけど、あの人もリタイアしたはずでは……


2007年06月19日(火) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 瀬戸の花嫁#12と聖十月#24

  瀬戸の花嫁 #12「愛の奴隷」。満潮母も燦も買い物に出てしまい、ルナと二人きりになる永澄。あこがれのアイドルだったルナが目を潤ませて迫ってくるのでなにかと思いきや、勉強を教えてくれという。アイドル稼業に忙しく、ろくに勉強が出来ていないのがたたって、今度赤点を取ったら落第だと言われてしまっていた。しかし、勉強しつつも永澄をからかうルナに、まんざらでもなさそうな雰囲気を感じた巻は永澄とくっついてくれと頼む。とんでもないと慌てるルナだが、そのせいで妙に永澄を意識してしまう。挙げ句、ぬれて尾びれになっていた足を永澄が拭いて乾かしていたのを、足に戻った瞬間に家に戻ってきた燦、豪三郎、ルナパパに見られてしまい、永澄はあやうくルナパパに沈(チン)されそうになるが、ルナが永澄とただならぬ仲だと嘘を吐き、命は助かった代わりにルナと結婚させられることに……

 中盤の山場、でしょうかね。冒頭でなにやらカチコミっぽい雰囲気の燦と本編の関係が掴みかねましたが、最後の展開で納得。「あんたを殺して私も死ぬ〜!」なのか(なりません。多分)。
 今回は燦が中盤買い物に出ていたせいで小悪魔なルナがメインで、やたらと永澄にちょっかい出しながら巻に仲をからかわれると途端に意識しだすのはたしかにかわいいんですが、なんか妹的かわいさだよなぁ。どっちかというと。永澄もなにやら下僕の快楽に目覚めて電気あんまの虜にとらわれたりなんだり。
 相変わらず永澄の怒濤のような台詞なんですが、ロミジュリのロミオと同じ水島大宙氏なんだよなぁ……プロだからとはいえ、まーすごいですわ。
 サブヒロインの一人という立場がどんどん消えてる巡も一応出番があって良かった良かった。
 で、燦カチコミの次回に続く、と。しかし冒頭のみ○もんた、妙に似てるな。w


  聖十月 #24「ロリ激怒!愛を奪還、超突入!」。支配の石板の力が強まり、町中の人間がその影響下に置かれてしまう。屋敷に立てこもりユアンを守ろうとする菜月と三咲だが、使用人や猟兵までもクルツの思うがままになってしまい、なすすべもなくユアンを奪われてしまう。
 一方、小十乃も自分を庇ってカードを埋め込まれたヨシュアがカード使いとしてクルツの支配下に収まってしまったことにショックを受け、クルツへの憎しみからただ一人、破れた正義のカードを手にリバース社に潜り込もうとする。

 清掃夫のおじさん、なんか曰くありげだと思ったけど、石板の影響を受けないってことは、人間ではないのか。しかも破れたカードを修復してしまうし。(テープで貼り付けるとかではなく) 神様でしょうかね?
 で、怒りや憎しみからでは本当の正義は生まれないと諭された黒ロリは白ロリ、赤ロリと合流。功士朗も操られたアルティスタを助けるために一緒にリバース社に殴り込み……うわ、功士朗が活躍してるっぽいよ! しかも大人の立場だし! 一方小十乃はヨシュアと、菜月は猟兵と、功士朗はアルティスタと因縁の対決なのに、三咲だけニケですか……冷遇されてるなぁ。


2006年06月19日(月) 旧暦 [n年日記]

[その他] 体調

 大分良くなってきました。食欲の方も、まだ大分食は細いですがどうにか食えるようになってきましたし。最初におかゆを口にしたときに胃があきらかにびっくりしてたのがアレですが、一応問題なく食えました。塩味なしでかつぶしと大根切干だけ混ぜたものですが、美味しく感じたので大分復調してきてるでしょう。
 さて、今夜あたりは酒が飲めるか?(やめとけ)

[マンガ] 閑話休題

 東雲太郎氏は確か「ドラゴンエイジ」で既に一般誌連載は果たしているような……(自分が知ってるのがそれが初めてで、それ以前にもあるかもですが)
 成人向けから一般向けへ進出ということでは、メディアファクトリーから今月創刊する コミックアライブ がわりとえ らいことに。何人いるか、数えてみよう!

[アニメ] それゆけ徹之進#23とマイメロシャッフル#

 どちらも父の日ネタ。
  それゆけ徹之進 #23「てつのしんパパを応援する」。ただ単に今までセレブナイトから金銭的援助を受けてただけでなく、きちんとそれを返そうというのも描かれてるのがしっかりしてる。でも、あの一家の禁治産者ぶりはさすがになんとかした方がいいと思うのだが……いや、そりゃいいところもあるってのはわかるんだけどさ。
 新キャラで名古屋出身の犬・ミカが登場。まあ、テレビ愛知製作だしね。一昔前なら「大阪出身」で鉄板だったのだろうが、名古屋経済が云々と言われてる昨今だからこその配役だろうなぁ。キャラクター的には 山田昌 さんがモデルなのだろうが、「ミカ」って名前は、昔名古屋で放映していたアサヒドーカメラのシリーズCM「ミカとパパの物語」を連想するんだけど……どんなCMだったのかは、ぐぐってください。(^^;


  マイメロシャッフル #12「かまってくれたらイイナ!」。夢野家父の駄洒落には秘密があった! という話。夢野母及びその父って……そういえば、旧シリーズにも祖父母って出てきてなかったよね?


2005年06月19日() 旧暦 [n年日記]

[その他] なんだこりゃ?

  カンボジアでの人質事件朝日 )なのだけど、なにか流言的に「ANNに『犯人の動機は学校に通う子の親の韓国人雇い主から虐待を受けたのが動機』という部分があったのが削除されてる」という記述があちこちで流れてて、今までは無視してたのだけど、どうもそれに対する反応が妙、というか、まるっきり流言でもないような反応ばかりだったので、おかしいと思ってあちこち調べてみると、 僕が僕であるために(6/17) に、 スイスのニュースサイト での 記事 にはっきりと「レストラン経営者の韓国人の雇用主から受けた虐待に対する、復讐心が動機」と書いてあることが紹介されている……その他、 米googleでのニュース検索結果 。おいおい、洒落になってないですよ、これ。
 2chとかで韓国・北朝鮮がらみのデマが流れることはしょっちゅうだったのでこれもそのひとつかと思い流していたのだけど……決して行為や結果を正当化する動機ではないが、この部分があるかないかでは大分事件の背景の捉え方が違う。
 本当に日本国内の報道って当てにならない。

[その他] Musical Baton

  くわたろさん から回ってきたようで、世間でのピークも過ぎてたりするんですが、まあせっかくだから。(と、言葉と裏腹に妙に嬉しそうにワクワクテカテカしながら)

Total volume of music files on my computer(コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量)
 あちこち分散してるんで概算ですが、おおよそ3.5GB程度でした。

Song playing right now(今聞いている曲)
 Songじゃないけど、 「翔べ! 必殺うらごろし」サントラ の「哀歌」。精神状態がずんどこの時にうらごろしのサントラ聞いてると、いい具合にダウナーになるんすよ。

The last CD I bought(最後に買った CD)
  フタコイ オルタナティブ OP&EDテーマ 「New World / ぼくらの時間」
 この質問で最近まともにCDのチェックとかしてなかったことに気付き、後述。

Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me (よく聞く、または特別な思い入れのある5曲)
 1.シャンソネッタ・テデスカ( タブラトゥーラ・コレクション/タブラトゥーラ )
 2.Alasdair Mhic Cholla Ghasda( Sidewaulk/Capercaillie )
 3.Banba Oir( Banba/clannad )
 4.やがて愛の日が( 必殺仕置人サウンドトラック
 5. Celts( The Celts/Enya

 1.はつのだたかし率いる古楽アンサンブル「タブラトゥーラ」の代表曲。テレビ番組のBGMとかでもたまに聞きます。黛氏在りし頃の「題名のない音楽会」で初めて聞いて、非常に衝撃を受けました。私の変な曲好きは多分この辺から。「でんでれでん」や「へべれけ」も変で楽しい。
 2.はケルト音楽にはまって最初の頃に買いあさった中の一枚。とにかく同アルバム収録の"Balindore"とかのアコースティックギターの旋律がかっこよかった。Capercaillieは To the Moon までは文句ナシに好きなのだけど、その後の Beautiful Wasteland からはちょっと微妙な感じが。
 3.はEnyaの一族のバンドということで買ったもの。が、結局Enyaよりこちらの方が気に入ってしまった。他には Anam のHarry's Gameとか、タイトルということならRi Na Cruinneとかも印象に残ってるのだけど、やはり最初の一枚ということで。
 4.は、これだけ傾向がまるっきり違うけど勘弁してつかーさい。初期必殺のBGMって映画BGMのパクリもといオマージュが多いのだけど、「仕置人」BGMもご多分に漏れず。でも、番組の印象の強さもあいまって二番煎じ感はないのですよね。その必殺BGMの象徴として。主題歌で映画BGMオマージュということだったら、「助け人 走る」の主題歌「望郷の旅」の方がアレなんですが。
 5.は、言わずと知れたEnyaの名を広めたBBCのドキュメンタリー"The Celts"(The Celts 幻の民 ケルト人)のサウンドトラック集、そしてそのメインテーマ。さくらのレンタルサーバーサービスの私のアカウント名(celts)の由来がこれです。ちなみに同番組は 7/29、ポニーキャニオンより二枚組でDVD化される そうです。

Five people to whom I'm passing the baton (バトンを渡す 5 名)
 え〜っと、これは申し訳ありませんがパスさせてください。ピークが過ぎた今、末端のbatonの拡散もあって「遊び」感が薄れてきてますし、ロンダリングに入りそうですし。と、トモダチが少ないってことじゃないですよ? ホント、ホントヨ〜。

[ケルト音楽] 久々に注文

 あ、このカテゴリ自体久しぶりだ。
 上のMusical Batonで「そういや最近あまりCD買ってないじゃん!」と気付き、CapercaillieやClannad辺りを中心に新譜を検索したら、Capercaillieのベストアルバム? Grace & Pride the Anthology 2004-1984 、Karen Mathesonの新譜 Time to Fall が出てたので注文。ついでに新規開拓でMeavの Silver Sea を。どれも日本じゃ国内盤、出てないはずです。自分がCD逆輸入制限法に大反対してた理由はこの辺です。下手にここら辺まで拡大解釈されて制限されたんじゃたまらない。あの手の法案は「産業としての音楽保護」(もしくは大レーベル保護)であって、「文化としての音楽保護」とはまったく逆の方向。大レーベルの売りたいCDがこちらの買いたいCDなわけじゃない。
 ちなみにMeavはメイヴ、「クーリーの牛争い」の登場人物「マヴ(メイヴ)の女王」のことで、「戦闘妖精雪風」の≪メイヴ≫と語源は同じ……ハズ。


2002年06月19日(水) 旧暦 [n年日記]

やっぱりいい人ではいられない

 スマソ。いろいろえらそうなこと言ってるけど、ヤッパなんかガマンできないわ。
 正直、私はサッカーはよくわからない。野球よりはなんとなくわかる気はするけど、やっぱりわからない。だからWカップの見かたなんて、そこらのミーハーなファンと大差ない。だけど見てて「やっぱそれってなんか変じゃない?」と思ってしまう。
 ハイ、韓国のことです。
 韓国が強いってのはよくわかる。勝利への執念というものも、確実に日本を凌駕してると思う。そういったことはサッカーに詳しいひとの話なんて聞かなくてもわかる。でも、それとこれとは別だろう、ってこともある。どうして韓国は相手のチームとユニフォームを交換してもらえないの? ってのは疑問に思ってはいけないだろうか? もちろん相手国にもよるだろう。勝利に急ぎ、ちょっとラフな試合をしたら、相手チームの心象だってかならずしも良くはないだろう。それにしたって、相手チームのことごとくからユニフォーム交換を断られてるってのは、尋常じゃないんじゃない? これって疑問に思ってるのは日本人だけかと思ったけど、 イギリスでも風刺・揶揄されていた 。あと、韓国の試合はどうして相手チームのイエローカード、レッドカードが多くって、PKばかりとられるんだろう? どうして 少林サッカー ならぬ テコンドーサッカー じみたラフプレーが連発しても、カードが出るのは相手のチームばかりなんだろう? こういったことは私がしろうとで何も知らないから思うのかとも思ったけど、 スポーツ新聞 やら スポーツ雑誌 でも疑問は呈されている。もちろん、こういった国際大会では裏では利権やら権力やらの争いで不正だのひいきだのが行われるものだろうなんてことは百も承知。マスコミの言うことを鵜呑みにするのが危険なのも事実。だけど、それにしたっておかしくはないかい? それに加えてサポーターの態度。「ようこそアズーリの墓へ」とか、「AGAIN 1966」とか、相手の国家斉唱中のブーイングとか。日本にもロクでもないサポーターはいる。だけど、それが大多数ではない。結局イタリアもこれまでの韓国の対戦相手も、アウェイと開催国の不利を跳ね返すだけの実力がなかっただけ、という人もいるかもしれない。そんなの知ったことか。大人の態度じゃない? 子供じみてて結構。間違ってることは間違ってる。おかしいことはおかしい。それは事実だ。
 韓国は実力があるチームだとはわかってるし、その実力には多くの練習と修羅場と競争が裏づけされてることだって想像にかたくない。だから簡単に、負けろ、だなんてことは言えない。たとえ内心ではどんな罵詈雑言がうずまいてようが、言うべきではない。けど、韓国が敗退したら、溜飲は下がるだろう。それだけのことを、チームはともかく、この国の人たちはしてしまってる。少なくとも、共催国の国民としてはこのうえなく恥ずかしい。そして相対的に日本人には「恥」る気持ちがまだ残っていたことを教えてくれた共催国にたいへん感謝している。

で、結局なんだったわけ?

  フルメタル・パニック! 最終回。最後までなにかがかみあわないままの作品だった。台詞も演出もすべりまくる。カタルシスのポイントもずれまくる。結局、いったい何を一番見せたかったんだろう? かなめの裸か? テッサの鼻血か? そういうことじゃないだろうに。早期に視聴停止にしてもかまわない作品だという評価を覆せなかった。さっさと切らなかった自分が悪いのだけどさ。
  HAPPY☆LESSON 12話。文化祭でドタバタでちょっとラブコメ風味。そいで、秘密がばれそうな次回への伏線をはって引き。絵柄がちょっと古臭く感じるところがあったが、それ以外は及第点。別にあとに残る高尚な何かがあるわけでもないが、そういう作品だし、すくなくとも楽しめる。好みはひとによりけりかもしれないが、何を見せるかをはっきりとさせてる。それがフルメタとの違い。噂では電撃系三本立て劇場版のうち、一本として製作が決まってるという。なんとなく、三本立てのうちの一本という微妙な立ち位置に信憑性がある気が。
 昨日の、伯林氏の名誉毀損裁判にかんしてだけど(氏が原告である。念のため)、知らない人のために 参考URL 。別に知らんでもいい話だけど、気になってしかたがないという人用に。


2001年06月19日(火) 旧暦 [n年日記]

ルノワール展

 昨日行ってお休みでギャフンだった 名古屋市美術館 のルノワール展を見てくる。ルノワールつっても二三の作品と名前しか覚えてないという、元来絵心のないワタクシなんですが、なんでそんなおハイソなものに行ったかと言うと前売券が千円とお手ごろだったからなんですよね。それと、まともに美術館の展覧会なんて見に行ったことがないので、どういうものか見たかったってのもあるんですが。
 あまり好きではない(嫌いってことでもないんだけど)作家ということでそうかと思ってたけど、年代を追って一人の画家の変遷を展示するという展示意図のせいか、存外と楽しめました。
 正直元々かなり絵心がなくって、「絵ぇ? そんなもの見方も楽しみ方も知らんし。おまけに食えないし」とずっと思ってたのだけど、画集でちっちゃい奴を見るのと実際に大きいのを見るのでは全然違うし、筆のタッチを目で追うというだけでももう全然違うということにびっくり。
 一つ見てて初めて気付いたのは、描いてる画家ってのはおそらく「見る人間の視点の移動」というのを意図してコントロールしていること。一枚絵としての配置のバランスも勿論大事なのだけど、それと同じくらい視点をどう移動させるかで情景とストーリーを作っている。具体的には、目を引く物や人を置く事で注目させたり、ものの配置をわざと誘導的にしたり、遮蔽物で遮って意図しない方向に視線が行きにくいようにしたり。簡単に書いてしまってるけど、これが実はかなり高度なテクニックと見ながら思った。ごく初期のルノワールの作品だと、明らかにそれに失敗してしまってるものもあるし。
 もう一つは、初期の印象派の頃の画風というのは、はっと目を引くし、技法、芸術的にもすごいのだけど、ただじっと見てると大変疲れてくるんである。何故かというと、印象派というのは、簡単に言ってしまうと小さなパーツの合成で全体を形成している。なんだ、そんなのどんなものでも当たり前じゃないかと思うかもしれないけど、印象派が大きく違うのは一つのパーツ、そのものがそれ単体で何か見て意味をなすものではない、というところである。全体をぱっと見るとそこには確かに模様か文字か、何かが確かにあると見えるのだけど、その一点に注目してしてしまうと見えるのは絵の具の塗り重ねしかない。全体を見て、注意を引いた部分に視点と照準を合わせるというのは人間は無意識でやることだ。ところがそれをやってるとピースを見ても何か意味をなすものが見えないので混乱する。それが独特の不思議な感覚でもあるのだけど、それをずっと繰り返してると精神的に疲れるのだ。
 おそらくルノワールの頭の中には少なくとも数百、多分数千以上の種類のそういったパーツがあって、それを試行錯誤で組み合わせて意味のあるように見えるものを作り出してしまうのだが、普通の人間にはそれを受容しきれるだけの下地がない。だから感銘は受けるが、同時に混乱もする。印象派が主流となりにくかったのもおそらくそのせいだろう。
 ルノワールのみの話だけど、後期になると、画風が「わかりやすいもの」、悪く言えば「売れ線」になってくる。具体的には、人物の表情などは輪郭線をはっきりさせる事で読み取りやすくした。また、複雑なパーツを極力単純化し、わかりやすくしていく…明らかに「印象派」とは異なっている。後期は安定していると説明ボードには書いてあったけどとんでもない。ルノワールは光の集まりであるパーツと物の形である輪郭線とのちょうどバランスの取れるところを模索して試行錯誤している。同じ対象の絵でも、少しそのバランスを変えたものもある。そうやって模索した安定したバランスというのは、前期に比べインパクトは弱まってるものの、はるかに見やすく、わかりやすくなっている。
 どっちがいい、悪いというのは個人の趣味と思うし、他にも気付いた事はあるけど、ああ、一流のプロというのはこういうものか、という姿勢が一連の歴史を追って体感出来たのはとても面白かった。
 なにより、難しい事をぐだぐだ言っても、結局は絵画は「見て楽しめるか、楽しめないか」その一言に尽きるってことだね。別に好きではない画家なのに、絵を見るのが楽しい事だと知ったのはとても収穫でした。
 それとは関係ないけど、なんか話題が沸騰している Yahoo!の8MbpsADSLサービス 。うわー、どうしよう。加入しようかしらん? っつーかそもそも実現できるのか? って言っても加入者受け付けはもう明日だし、嘘ではないのだよなぁ。