不定期日誌


google検索

日記内検索  ウェブ全体から検索

hns - 日記自動生成システム - Version 2.19.9

先月 2002年05月 来月
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
HNS logo

2002年05月01日(水) 旧暦 [n年日記]

流派・仮面ライダーは王蛇の風よ

 新しいライダー・ライア(Raia=エイ。まんまやな)が出てきてる 龍騎 ですが、近日中に六人目のライダー・ガイも登場だとか。こいつはサイがモチーフで、パワーフリークの強者至上主義らしい。が、この五人目六人目のライダーは実は前座に過ぎず、その次に出てくるライダー、 王蛇 (おうじゃ、と読むらしい。当然蛇がモチーフ)というのが凶悪な奴で、 ライアとガイを倒して二人の契約モンスターを吸収・融合 するらしい。そいでもって ナイトがパワーアップ だとか。視聴率も持ち直してきたみたいだし良かった良かった。
 アワーズの兄弟誌、アワーズライトがあと二回で休刊が決定したそうな。よくここまでもったと言うべきか、力足らずは解消できなかったと言うべきか……最近、ちょっと面白くなってきたと思ったのに。
 先月末に聞いた ジョージ・アレック・エフィンジャーの訃報 は本当だったらしい。朝日新聞4/30朝刊によると、AP通信では26日死亡と報道されたとか。長いこと病を患っていたとは聞いていたけど、死因は不明なのだそうだ。ブーダイーンをもう見ることはできないのか……ご冥福をお祈りします。氏はムスリムだけど。
 SF作家の訃報というと、実はアイザック・アシモフの死因は 手術時の輸血経路のエイズだった とのこと。3/17の記事なので当然知ってる人は知ってたのだろうけど、私は今日はじめて知った。かなりのショック。良い人から先に死んでいくのだなぁ。え? クラークはって? ゲホゲホ。
 気を紛らすために 高度に発達したAはBと見分けがつかない を見る。「高度に発達した科学は魔法と見分けがつかない」というクラークの言葉のパロディ。なかなかに笑える。
 自転車屋から、間違って廃品回収されていたライトのマウントが届いたとの連絡が。久々にLEDライトの復活。照明にはイマイチだけど、他者からの視認性はやはり良い。いいなぁ。
 ガンダム者に 大河原邦夫氏登場 。わくわく。
 あ、ちなみに例のイベントはあっしは関わってませんぜ。あっしの知人が主催してただけで。>でしさん


2002年05月03日(金) 旧暦 [n年日記]

キャッチ22

 社会が不況になって、まっさきに困るのはヤクザなのだそうだ。上はまだしも、下の方では餓え死ぬ構成員も出てくるという。結局、社会からのおこぼれで生きているということなのだろう。こぼれる量が少なければ否応なしに貧窮していくしかない。昔、博徒が飢饉での飢餓の時には炊き出しなどをおこなったそうだ。それは必ずしも義侠心からでなく、人がいなければヤクザなどは生きていけないことを知っていたからだろう。
 社会からのおこぼれで生きているといえば、研究者も同じようなものだ。少なくとも、基礎研究はその性質が強い。社会からのおこぼれでどうにか生きている。その意味では威張れた職業ということではない。わざわざみずから卑下することもないのだろうが。
 今のボスは尊敬できる人物だが、ただひとつだけ我慢しがたいことがある。それは、この分野以外のいくらかの分野を見下しているような節があることだ。別に見下そうとして意図的にそうしてるわけではないのはわかる。価値判断の範囲を狭めることで、思考を集中させるというメリットがあるのもわかる。なにより、ボスは根本的に悪い人ではない。むしろかなり良い人だ。だから嫌いにはなれるわけもないのだが、ひょっとした発言にそういった匂いが出るとき、とてもたまらない気持ちになる。
 人を蹴落とすのはいい。陥れるのもいい。そうならない方がいいには決まってるが、世の中とはそういうものだし、生きてくために必要ならばそういう生き方もあるだろう。だが、他人をさげすむことは生きるために必要なことではない。あるいは、必要なこともあるかもしれないが、それはとても少ないはずだ。研究者はヤクザと同じ、とは言いすぎだとはわかっている。しかし、もし、人をさげすむまでせねばできないのであれば、自分は続ける自信はないし、続けたいとも思わない。これも極論の話に過ぎないのだが。
 エフィンジャーの訃報ばかりが目に入っていたけど、「鉄人」ルー・テーズも亡くなっていたらしい。いや、活躍してるのを見たのはうちらより前の世代だけどさ。だけど、プロレススーパースター列伝とか見て、名前くらいは知ってる。亡くなってるとやはりショックなのだ。ご冥福をお祈りします。多分、相手はクリスチャンだけど。
 未確認情報だが、 庵野秀明新作の噂 。庵野氏がテレビシリーズをやれるだけの構成力(ストーリーのみでなく)を身に付けられてるかということを鑑みると、信憑性が疑わしいけど。
  Webコミックの新シリーズが始まったZOID も、新作アニメの予定。ZOID/0はウルトラマンコスモスに枠を奪われた形で終了したけど、続編、というより仕切りなおしの新作の「インセクト・ガードナー」が企画されてるんだそうな。前々から新作の企画があるらしいって噂はあったけどね。
 「七人のナナ」は作画も復活したし、持ち味の「少しフシギでちょっとイイ話」が出てた。持ち直して良かった。
 ラーゼフォンは、ネタがエヴァまんまだった……いや、なんつーか。その他にも、午後四時(東海地区ではそうなのだ)に流してええんかい、という場面もあったり……いや、嬉しいか嬉しくないかって言ったら、どっちかといえば嬉しいんですけどね。
 うっかり先に「蛇と虹」を読んでしまっていたが、「暗闇の戦士たち」の読書を再開。選抜・訓練の章にさしかかったところ。肉体的能力のみならず、柔軟性と論理性と意思力と独立心とそしてユーモア(実は最後のはかなり重要)を求められ、それを徹底的に鍛えられる。これらは、特殊部隊ならずとも重要。特殊部隊の本を読んでこういうことを思うのもなにかという人もいるだろうが、いろいろと考えさせられることが多い。意志は固く、精神は柔軟に持たねばならない。


2002年05月04日() 旧暦 [n年日記]

郭源治の店に行ってきた

 友、遠方より来る……ってのとは少し違う気もするけど、遠くからのお客さんが来て、適当に大須散策。で、その後晩飯を、「せっかくだから」ということで 元中日ドラゴンズの郭源治さんのお店「台南担仔麺」 で食べる。休日だから混んでるかなぁとも思ったのだけど、盛況ではあるけど席はなんとか確保できた。台湾料理っていうと、名古屋では 味仙 が有名だけど、それとはまた少し違うお味。よくわからないのでコース料理を頼んだ。体調が悪い人がいたのに辛目の料理が多かったのがちょっと失敗だったのだけど、辛さと香辛料の配分が面白かったし、料理も面白かったです。途中で店主の郭源治さんがご挨拶にテーブルを回って見えてこられたのはちょっとびっくりした。髪をちょっと脱色してて、とても若々しかったです。
 揃えてるお酒も凝っていて、日本酒は福井だかの「龍端」というお酒だったり、「ドラゴンズファイアー」という紹興酒ベースのカクテルがあったりと、まあ流石にドラゴンズの元選手のお店といったところか。場所は地下鉄矢場町駅三番出口すぐ近くです。
 大須散策の際、期間特別プライスの「フルメタルジャケット」のDVDを買って来る。前半はとにもかくにも最高である。いや、後半が悪いとは言わないが。
 「アニメージュ魂」とかいう、吹けば飛びそな(失礼)増刊に、「オタクの用心棒」が1ページ載っていた。いや、だからどうってことはないんだけど。
 買い置きの酒は今日も買い逃してしまった。しくしく。明日は買って来よう。  もうやっていないと思った「デジモンテイマーズ」映画をやっているところを見つけた。クレしん映画と一緒に見に行こう。


2002年05月05日() 旧暦 [n年日記]

クレしん二回目

  クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦 の二回目を見てくる。気に入った映画を何度も見に行くことはあったが、児童向けでははじめて。内容は本当に児童向けかというとちと迷うところもあるのだけど、二回目ということもあって今回は落ち着いて周囲を観察することができた。初日に見に行ったときより、連休のせいか客が明らかに増えていた。親子連れは当然なんだけど、小学校高学年以上の子供も結構いた。本編が始まると、ポイントは笑い所である。司馬遼太郎の「項羽と劉邦」で「ユーモア感覚は知性の重要なバロメーター」みたいなことを書いてあったが、一回目を見たときと反応が結構違う場所があった。幼稚園のチャンバラごっこでのぼーちゃんの「裏切り御免」のシーンは、一回目は会場中で笑いが起こったが(別に「極悪砦」のパロディとわかったわけでなく、タイミング的に笑えたわけだ)、二回目ではほとんど反応がなかった。みさえとひまわりの「へっ!」や「真剣ケツ刃取り」などのクレしんらしいギャグのシーンでは当然笑いは起こるのだが、終盤の炊き出しのシーン、又兵衛が廉姫の不器用な、おっきなおにぎりを食べて「しょっぱい」と言うシーンで一部子供の笑いが起こったのは驚いた。個人的には、先入観で「大人向けの笑いのシーン」と勝手に思ってしまったシーンだった。他にも、見ていた子供が笑うシーンは、共通してる場面もあるがばらばらであるところも多かった。
 これを見て、結局我々が「子供向け」とか「子供向けでない」と言っていることってのはなんなんだろうと考えてしまった。よく言われる「子供向け」というのは、大人が自分の基準で決めた結局最大公約数的なものではないのか。確かに厭なこともなく、子供も喜び、安全安心かもしれない。しかし、最大公約数では削られるものが多い。そして子供はひとりひとり当然異なっており、その削られた部分にこそ大事なものを見出す子供もいるかもしれない。子供向けだの子供のためにならないなど、大人が勝手に決めることに意味があるのだろうか。見せないなら見せないでそれもいい。その親子の教育方針だ。しかしたとえそこで厭なことに目をふさいだとしても、子供は成長し、否応なく一旦は目をふさいだものと対峙せねばならない。それは誰かがフォローしてやらねばならない。また、それはあくまでその親子の問題であり、たとえ人の親であっても、それ以外の声はその親子には当事者以外の声だ。最大公約数、だからそれがなんだというのだ?
 ちなみに、一回見たにもかかわらずやっぱり泣きました。最初と最後に映される が同じ形ってのは、今回始めて気がついた。あと、ゲストの雨上がり決死隊はやはり上手かった。一回目鑑賞後初めてパンフを見てゲスト参加してるのを知ったのだけど、二回目、わかって見ていても他の声優と遜色がない。すごいなぁ。
 東映マンガまつりも見てくる。テイマーズとワンピースの二本立てだったのだけど、控えめに言って、後者のほうが出来は良かった。いや、好き嫌いで言ったらテイマーズなんだけど。倍以上の尺の長さの違いがあるとは言え、「おまつり」としての「あれもこれも、どのキャラにも見せ場を持たせる」という要求と、「短編として中心のキャラとそのやりとりを絞り込む」という技術的な話の相反が出ている。それを考えるとデジモン映画の一作目は僥倖の出来というべきだろう。(決して数としては少なくはない)見る目を持つ人が見ればわかる。そういうものだ。
  龍騎 は、人間同士の戦いでは避けようのない「他人を傷つけること」に対しての話。ゾルダを殺したと思った真司が「ドラグレッダーに殺されてもいい」とまで言い出し、そして騙されていたことを知って、怒るより先に生きていたことを喜ぶ。この話自体は真司の成長の話ではない。今後、影を落とすかもしれないけど。むしろ、盲目的なまでに純粋でバカみたいにまっすぐな真司を見て、蓮と北岡が揺さぶられる話。落書きされた自分の写真を見て、思わず殴りつけるあたり、本当は北岡が必ずしも今の自分を好きでない、ってことなんだろうなぁ。今回は良い話でした。


2002年05月06日(月) 旧暦 [n年日記]

ブリブリざえもんで泣けるとは……

 クレヨンしんちゃんの映画6作目「電撃!ブタのヒヅメ大作戦」を借りてくる。クレしん映画を見出したのはこの次の作品「わくわく温泉」からなので、丁度これは見ていない。正義の秘密組織SML(正義の 味方 LOVE)のエージェント「オイロケ」の声が三石琴乃で対する悪の組織「ブタのヒヅメ」の幹部「バレル」の声が山寺宏一とごく一部の人間には受ける配役だったりとかはあったのだけど、スパイアクションとして妙にイカス。冒頭一分は「ビデオを間違えたか?」と思ったほどだから。ウィルスとして誕生したブリブリざえもんが、しんちゃんから自分のアイデンティティを聞き人助けのために生きようとしたところで消去されていくシーンはちょっと泣けた。声が今は亡き塩沢兼人氏だってところもちょっとあいまった。「戦国大合戦」とは異なりこっちは正統派の家族向けムービーだけど、結構良かった。
 書店でニール・スティーブンスンの新作「クリプトノミコン」が発売されてるのを見つける。うわ、いつのまに! と思いつつ手に取ると、タイトルの横には「1」の文字が……「上」とかでなく「1」? カバーの後ろの折り返しを見ると、「全四巻」と書いてある。そりゃないぜ、ベイベー。ちょっと保留。他に読むものもあるしな。
 少し離れたスーパーにまで買い物に行くと、ガシャポン(うちの田舎では「ガチャガチャ」つってたけど)に「仮面ライダー ライダーキック編」なるものがあるのを見つける。中にはなんと「アナザーアギト」が……ホシー! でも、確率を考えるとちょっと手を出せない……うむむ。今度、大須のプライズショップにないか覗いてみよう。


2002年05月08日(水) 旧暦 [n年日記]

映画の神さまにおねがい

  クレヨンしんちゃん の上映が3週で終わるのには文句は言いません。AK撃つときに反動をまったく感じさせないのも腰が入ってないのも文句言いません。どう見ても面白そうな映画だとは思えないのも当然文句は言いません。でも、ボクにこれ以上「ナースのお仕事・ザ・ムービー」の予告を見せるのはやめてください。(^^;
 いや、 地獄の黙示録特別完全版 のときも ブラックホークダウン を見に行ったときも、 クレしん のときもずーっと何故かこの拷問のようなCFを見せられた気がする……いえ、見に行くつもりはないんで内容に文句は言いません。でも、この映像の観月ありさのかわいくねえってことったら犯罪級だと思います。
 一応 公式ページ にリンクを貼っておきますが、予告編の閲覧を推奨するものではあくまでありません。私が「何故もう見たくないか」を知りたい人だけ、見てください。(^^;
#一度やそこらはかまわないけど、延々と何度も大画面でこれ見させられた日にゃ、ちょっとしたルドヴィゴ治療ですぜ。
 未確認情報だけど、 週刊少年チャンピオン 連載の「ななか6/17」( 八神健 )がアニメ化だとか。詳細は不明。
 いつの間にか公式サイトもできていたらしい ワールドタンクミュージアム だけども、もうすぐ第一弾が出荷終了らしい。ってマジデスカー!? 通りがかったコンビニにローラー作戦を展開したが全滅。いや、文句を言っても詮無いことだけどさ、もうちと流通をなんとかして欲しかった……
 たとえば 私は敗北主義者です 。とか。ヘルシングでも出てきたけども、元は小林源文、だと思う。実際にやられたんかなぁ。プラカード下げて吊るされてる写真って実際に見たような気もするけど。
 なにげなく見てた HAPPY☆LESSON 6話に不覚にも受ける。ツッコミ役不在で進行していた前回と比較して、やはり世の中は「ボケ・ツッコミ」はワンセットでなくてはならないと実感。流石はエンタツ・アチャコ以来の伝統、無視してはならない。やっぱ世界平和のためにも。
 シリーズ構成兼メインライターの 吉岡たかを 氏なる人物を知らなかったので(って以前 声優の白石文子さん の話題のときにリンクしてたなぁ)調べてみると、もちろんTVアニメなども手がけているが、18禁OVAの脚本では、それなりに支持を受けているらしい。特に得意分野はスラップスティック。なるほど、この手のが得意なわけだ。
 新キャラは、予告やOP・EDだけを見ていると 逆恨み関西系自爆型マッドサイエンティスト だと思ったら、実は 箱入り娘純情系逆ギレ型マッドサイエンティスト だというのは意表をつかれた。意表をつけばいいってものじゃないけど、狂言回しとしてちゃんと機能してたのは今期随一のバカアニメらしからぬ出来。(今期随一は誉め過ぎだって? 設定聞くだけで見る気をなくすものを、他になんと言えというのだ)  脚本家氏の言い分 を見ると、脚本家のイメージと上がってきた絵コンテが電波ゆんゆんものに合致していたらしい。そういうことってあるんだねえ。
 これで作品評価を急上昇させたわけではないけど、「吉岡たかをか、次あうことあらば、おぼえておこう」ってな感じ。(イミもなくエラソーに(^^;)
 ところでダイレクトメールが真っ黒だったのはBLACK MAIL(脅迫状)って冗談なんか?
 原口清志氏の名前を雑誌表紙に久々に見かけたと思ったら、なんつーか……えーっと。


2002年05月09日(木) 旧暦 [n年日記]

映画の神さまにもういちどおねがい

 テレ朝系列の朝番組「モーニング」でクレヨンしんちゃん劇場版を取り上げてたそうなんですが(明日でほとんどの東宝系列劇場では終了なんだからもうちっと早くやればいいのに)、おすぎが「アタシ、これキライだからノーコメント」とかそんなようなことをいったそうで。ホントに映画評論家の肩書きを持ってるんか? いや、おすぎにほめられてもそれはそれでアレなんだが、タレントとしても評論家としてもどっちにしてもダメすぎる反応の気が……それとも嫌いだからとボロクソに言わずにノーコメントとしたあたりで良しとすべきなのか?  おすぎがノーコメント! この映画はホンモノだ! 発言にはちと笑ったが。(朝からの番組なのに、実況してる人たちってやっぱいるんだねえ)
 ところで映画の神さまって誰になるんだ? リュミエール兄弟あたり?

 昨日の 吉岡たかを 氏のことをもう少し調べたら、「 フリートークスタジオ 」というマイナーゲームでカルト人気を博したとか。 サクラ大戦テレビ版のスレ からの情報(446番の書き込み参照)。 「吉岡から、エロや恋愛要素を省くと、イカレタものになる確率高し」うーん、そのまんますぎて笑えん。

 「ななか6/17」TVアニメ化の話は本当だった。制作は あずまんが大王ちっちゃな雪使いシュガーエイリアン9 などの J.C.STAFF 、監督は桜井弘明氏。少なくとも作画クォリティは無駄に高くなりそうです。っつーか、ここんとこ連載本編もマンネリ化してるしなぁ……6歳児ななかの万能化はやめい。

 ちと電気生理の実験の修行中。自慢じゃないが、自分は不器用なので人の三倍は標本を無駄にしないと体得できない。手先の器用さばかりを信仰してるところのある生理学の風潮にはちとなじめないが、さすがにこういうときは器用さが欲しい。器用さが増すと弓の命中率が増すのである。(なんの話だ?)

 ちなみにここはワタシが思ったまんまのことを書き連ねてるだけなんで、あまりシリアスにとらえないでください、ハイ。


2002年05月11日() 旧暦 [n年日記]

正邪の闘い、ほったらかし

  聖石傅説 が名古屋では昨日までということに気づいて、あわてて見てくる。なんつーか、コレ、スゴイですわ。冒頭に魔魁とかいう悪い奴が三伝人とか六大門派とかなんか大勢ごちゃごちゃーっと戦ってるとこから始まります。魔魁がどんな悪いことをしたのか、さっぱりわかりませんが問題ありません。すぐに出てこなくなりますから。三伝人とか六大門派とか、やたらと登場人物が多いですが、それも心配いりません。大半は死んで、他のもまったく出て来なくなりますから。じゃあ、本編はどうなってるの? というと、この魔魁とかいう奴は捕らえるんだけど、コイツを完全に滅ぼすには「天問石」という石が必要、ということで素還真はこの石を取りに行く。で、コイツを非善類とかいう化け物どもが阻止しようとする。じゃ、素還真と非善類の争いかっつーとそうではなく、この天問石には持つ者の願いをかなえる力があるので、剣上卿って奴がこれをかっさらおうとする。いや、なんつーか、状況しっちゃかめっちゃか。ツッコミどころも満載。あっさり騙される素還真とか傲笑紅塵とか、なんでやねんも連続。アクションシーンは香港ムービー並のハデさ。うーん、すごいんだかなんなんだか……往年の香港ムービーのノリが好きな人には薦められるけど、それ以外はどうなんかなぁ。おすぎが誉めてたくらいだし。1.5点。
 ついでにクレしんの三回目も見てきました。徹夜明けの死にそうな頭で。最初眠気が凄いことになってましたが、本編始まったら眠気がふっとぶふっとぶ。三回目でも今まで気づかなかった演出に気づいて涙がじわり。いかんいかん。良作には違いないけど、それ以上になんか波長が合うんだよねえ、この映画。名古屋ではもう終了してしまうのがなんともはや。「ナースのお仕事 ザ・ムービー」なんてやってんじゃねえぞ! と恨み言の一言も言いたくなる。あ、ちなみに一応 国際劇場 では名古屋市内唯一継続上映します。ただし、土日の朝一回のみだけど。
 ここんとこ忙しくて見れてなかった半週間分のアニメをだーっと流してみる。うーん、とりたてて言う程のことはなし。デジモンフロンティアを切る決心がついたくらいのことか。ラーゼフォンはあいかわらずよくわからんが、なんとなく独特の雰囲気があるので継続。
  フリートークスタジオに関して、こういうページがあった 。なんつーか、妙なゲームだ。
 来週後輩を飲みに連れてかないけないということで 監獄IN食ビストロ教会 に予約の電話。教会フロアはダメだけど、監獄フロアならOKということで予約を取る。なんつーか、ノン気の連中ばっか(確か一名は違った気がするが)だから、あの独特の店内装飾についていけるだろうか? いや、料理と酒自体は結構おいしいんだけど。この系列店のいいところは奇抜な内装でどぎもを抜けるわりに、酒はメニューになくてもカクテルのレシピさえわかれば大抵のカクテルはつくってくれることであろう。系列店の月天でショットガンをしつこくたのんで通じるようにしたしな。免疫はないだろうからまかり間違っても 月天監獄IN食 41号房 にはつれていけない。まあ、コースは頼まないで面白そうなものを頼んでもらうか。
  小中 氏のサイトの デジモンテイマーズページ が更新。 インプモンの解説 で当初主人公デジモンとして提示されてきたというくだりにはびっくり。それはそれで見てみたかった気も。
 昨日大須にもちょっと寄ったんですが、STALEってどこかわかりませんでした……と調べたら マピオンのってた 。調べてから行けば良かった。しくしく。


2002年05月12日() 旧暦 [n年日記]

今日の個人的反省点とメモ

・知人といえども遠慮は必要。親しき仲にも礼儀あり。たとえそれがいじり甲斐のある相手でも。
・なんでもありっつっても作品のファンサイトなんだから、もうちっと作品の話題を出せよ。>自分
・傾向と対策その1:適宜読み返す。時間はなくとも努力せよ。
・傾向と対策その2:新人を教育せよ。たとえそれが常識知らずでも。
・傾向と対策その3:もっと純粋な読者の視点を持て。っつっても、歪みまくってるのは自覚できるからなぁ……
・親の愛情は日頃の積み重ね。千里の道も、一歩から。
・あまり他人のやりかたは気にするな。
・賞賛もときとして邪魔。
・林さんに二千円の借り。

即席コンベンション

 先日、 林氏 から連絡があり、今日 丸善 で「野田昌宏VS小隅黎」もとい「SFこそ我が人生 野田昌宏・小隅黎トークセッション」が開催されるとのこと。一も二もなく「行く!」と返事。ってわけで行った。(ミもフタもねえなあ、オイ)
 「客集まるのかなぁ」という感じの対談なので、どんなものかと思ったら、意外に数十席の座席のほとんどが埋まる。でもどっか(具体的にはSF大会)で見たことある顔ばっか……オイオイ、店側のイベントとしてはほとんど意味ないって。(^^; (一応、「レンズマンシリーズ」復刊記念ということなんだけど……)
 名前を伏せても私の交友関係を知ってる人にはほとんど意味がない気はするけど、それでも一応名前を伏せておくとして、遠路はるばる某氏と、原稿作業が一区切りついた某氏とも合流。イベントの内容は、日本のSFファンダムの立ち上がりおよびSF界の黎明の話から。知ってる人は当然知ってる話だが、小隅氏は商業活動では「小隅黎」、同人活動では「柴野拓美」の名前を使い分けてらっしゃる、SF界の重鎮である。ご本人は非常に控えめでなおかつ気さくなかたですが。なんつーか、色々と危ない話とかもあって(主に大元帥が振ってたな)、どれを書いて良くってどれを書いていけないのか……活気のあった頃の立ち上がり時期の話ってのは、とんでもない話もあったけど、やっぱ面白いものです。
 トーク終了後は一応喫茶店で小隅氏を囲んでお茶会。いや、一部は囲んでなかった気もするけど、それなりに。ただ、ここで思ったのだが、マニアがそれ以外に嫌がられる理由のひとつってのは、マニアな不満をストレートに出してしまうところにある気がする。不満を共有してる場合には良いが、共有できない場合には「ナニサマ?」との印象を与えるし、興味がない人にもあまり良い印象を与えないだろう。そして当然、マニアは少数だ。自然、大勢を敵に回す。不満であっても、オブラートに包んでものを言う技術を身につけないとなぁ、と人のふり見て我がふりを。
 お茶会後は小隅さんたちと一緒に名古屋コーチンの店へ食事でも、という話があったのだけど、流石に栄の繁華街のそれなりのお店なので、ちと高い。人数が多すぎることもあって、我々四人は辞退させていただくことに。代わりにパスタ&ピッツァのお店「 kabenokabe 」を教えてもらってそこへ移動。徹夜明けにバイクで遠路はるばる来た某氏(あー、やりにくいな、匿名だと)はノンアルコールだが、他はアルコールもの。が、仕事を一段落させて来たもう一人の某氏はビール一杯でそれなりに来てしまった模様。こちらも寝不足。林氏もアルコールには必ずしも強くない。ワシは流石にモスコミュール一杯では酔えない。むー、損してるのか、得してるのか……ピッツァの店と言っても実は基本は飲み屋だったらしく、おいしいにはおいしいけど量が少なめ。うーん、ちと事前調査が足りなかったか。無難に 篭目屋 にしとけばよかったかも。(無難か?)
 話は、まあアレ。ほとんどオフレコってことでカンベンして。無難なところとしては、「人から話を聞くとき、話が合わない場合にどうするか」という話題とか。やっぱインタビュアーの人とかはテクニックを持ってるんだろうなぁ。いろいろ立場や分野によってくすぐりどころが違うんである。
 この後恒例の深+に行くという話もあったけど、ちとヲイラは明日もあるんで辞退させていただくことに。っつーか、この週末にやるはずだった作業、ほとんど手付かず……ううむ。


2002年05月13日(月) 旧暦 [n年日記]

時代がSFに追いついた?

 なんか騒がれてる最近の話題で、 「児童ポルノ」禁止議定書に署名 国内法整備迫られる というものがあったりする。なんつーか、「絵もダメ」とか、どうもとんでもないものっぽいのだけど、どう結果が出てくるのか、どういう影響が波及するのかなんともわからず、コメントしにくい。ただ、絵とか単純所持も違法になる可能性があるということで(実写はさもありなんなんだが)「お前ら犯罪者予備軍だから有罪」とか言ってるようにも思える。特に日本の漫画、アニメは海外からは幼く見られるので、これら全体が取り締まられる可能性も高い。きちんと作品の内容を見て判断してくれるのならそれでもまだいいが、日本のお上の今までの傾向を見ると、テレ東チェック以上に絶望的な見通ししか立たない。これで思い出すのがP.K.ディックの マイノリティ・リポート 。まだ起こってない殺人犯として主人公が追われる話。時代がSFに追いついたわけだ。いやはや。
 見てちょっとびっくりしたのが このウェブコミック 。「ふーん、普通の美少女とかなんとか出てくるオタク向けまんがじゃん」とか思うかもしれない。だが、URLで気づく人もいるかもしれないが、コレ、フランス発信のウェブコミックなのだ。描いてるのも日本人でなくフランス人のお嬢さん。絵柄はちと杉崎ゆきるに似た感じで、いきなり日本のコミック誌に載っていても違和感がない。フランスのオタクというとセバスチャンとか 銃士戦隊フランスファイブ とかが(ごく一部で)知られているけど、ここまで日本のコミックに親和性の高いコミックを描けるのは、完全に日本漫画の「記号」を体得してるということだろう。作品自体の評価は、セリフがない(縦長の吹き出しが多いことから見て、最初からセリフがない可能性がある)こともあって良くわからないが、まったく別の意味で感心してしまった。海外のオタクはものすごいとは思っていたが、フランスは特にすごいかもしれない。
 ちなみにフランスではコミックは「バンドデシネ(BD;ベデ)」と呼ばれ、アートの一つとして認知を受けている。
今までビデオのみの発売だったクレしん映画版だけど、「オトナ帝国」のDVD発売が緊急決定との噂。北野誠のラジオ番組、サイキック青年団で言っていたらしいけど……ホント?


2002年05月14日(火) 旧暦 [n年日記]

ジョースター、貴様見ているなッ!?

 日記にリンクを貼ったら辿られたらしい罠。シオシオ。

 今日の出来事:やっぱ人にものを教えるのはしんどい。向き不向きで言ったらどっちかというと不向き。でも贅沢いってらんないのよね。

  PS2実質値下げ 。そろそろ買いどきか?

 なんか電気生理がバシバシ調子よく刺さる。お、腕が上がったか? と思ったが、すぐに反応しなくなる。がっかり。

 イニシャルで指名されてしまうと、書き込んで良いのか悪いのかよくわかんないのでこっちに返事を書いてみるテスト。
 いや、どうもわざわざすいません。重箱のすみ突付きみたいなことに対応して戴いて、ありがとうございます。>Yさん

 ついでに「研究者」という人種について。研究者どうしでも、話が合わないことってのは多々あります。なんでかっつーと、研究者と一言で言っても開発者に近い人もいるし、また基盤になる考え方の教育がジャンル間でまったく異なってることも多い。また、やっぱ癖の強い人が多いんで性格的に(ぴー)なことがあったりもする罠。しろうとにはおすすめできない。

 朝日新聞の さぶ の解説は最低。最後のシーンの解説したら、オチが読めるっちゅーねん!

 むー、もう今日は書くことないんで無理せずに終了。


2002年05月16日(木) 旧暦 [n年日記]

ロボット、じゃま

  Goo のロボットがなんかサイトアタックじゃないかと思うくらいアクセスしてきてる。どうも自動でリンクをたどって、全日の日記にアクセスしてるらしい。邪魔くさい。ロボット避けはポリシーに反するけど、やっぱやった方がよいのかしらん?
 実は昨日から「 王ドロボウJING 」が始まっていた。うっかり撮り忘れ、友人にビデオを都合してもらう。でしさんに感謝。OPを見てると、「シリーズ構成:吉田玲子」の文字が。デジモン02映画版の脚本のひどさと、「カスミン」のわりと良いマターリ具合、どちらを信用すべきかと迷いつつ、見てみる。まあ、そんなに悪くないです。ベタ誉めするほどでもないけど、見つづけてもいいと思える出来ではある。原作の世界のイカレっぷりには及んでないけど、まあ、それは初回だし、以後期待、って感じで。キールの声が中尾隆聖さんなのは似合いすぎ。
  ニューヨークの著名オークションでオタクアートが4800万円の値 だそうで。これを見て、細野不二彦氏の「ギャラリーフェイク」でこのアーティストをモデルにしたと思われるキャラが出てきたときの話を思い出す。端的に言えば、ハンバーガーや牛丼に似て非なるものが高級レストランの銀のおぼんにちょこんと乗って、フォークとナイフを用意されて「さあ召し上がれ」と言われてもちゃんちゃらおかしい。「おかしい」ってのは私の主観なので、「うむ、すばらしい料理だ」と思う人だっているかもしれない。だから4800万円なんて値段がつくものだろう。でも、牛丼やハンバーガーはそうやって食べるものではない。少なくとも私はそうだ。ましてや牛丼やハンバーガーの表層上の記号を部分的に拝借して「これが庶民の食べ物でござーい」なんて偉そうにしたり顔されても「お前が勝手に庶民を代表するな」としか思えない。まあ、いいとこ「勝手にやってください」くらいか。日本発の文化が世界に認められたと思うのは勝手だけど、こんなものよりかは世界に輸出されて浸透している子ども向けアニメの方がずっと「世界に認められて」ると思うし、まだしも価値があると思う。文化の表層をかっさらってもそれは所詮表層以上ではない。さんまの塩焼きを期待して、出てきたものがさんまのつみれ汁だった殿様の気持ちが少しわかる。
 ここんとこ、「 あずまんが大王 」がわりとテンポがしっくり来てる気がする。一話目のあのテンポの悪さはなんだったのだろう? まあ、一つのテーマで原作の話を集めて構成してるからかも。


2002年05月17日(金) 旧暦 [n年日記]

ロボット三原則を希望

 昨日からのロボットの荒らしもとい嵐がようやくおさまる。良かった。友人にIRCで愚痴ったら、なんか関係ありそうなそぶり。って勤めてる会社が関係してるだけか?
 昨日、家に帰ってから仕事の続きをしようとしたらMOドライブが壊れていた。不貞寝。
  サンデーGX の発売日。うがー、そうきたか、「ワイルダネス」。フィーデルがなんかありげだと思っていたら……確かに完全に根こそぎ奪われたわけだ、俊生。ゴールドスミスも、俊生が絶対ああいう行動をとるとわかっていてああいう状況をセッティングしたのだな。これ以上はない見せしめだ。アクションと話の盛り上がりが完全にかみ合った今回の展開はすごいの一言。完全に白旗。ハラを見せて降参ですわ。
 BLACK LAGOONは……流しの眼鏡メイド? なんつーか、趣味がアレっちゅーか……
 短期集中連載の神田純氏は、パラパラと見てみたけど、どうもちょっと見るのがつらいかも。小学館の編集サンは趣味が良いのか悪いのかよくわからん……
 研究室で学生っつーか後輩が今まで測定時にとんでもないポカやらかしてたことが判明。要は測定装置の原理をまったくわかってなかったんである。データを見て、変だ変だとは思ってボスと首を捻りつづけていたが、原因はわかってみれば凡ミスだった。これは、先輩としての責任もあるよなぁ……これが発展して、ちと教育談義に。思い込んだら柔道一直線のボスの殺りかたもといやりかたは尊敬できるのだけど、あれこれやってみさせる(含む強制的)ことも必要だと思うものナリ、と提言。でもまあ、性格だからそんなすぐには変えられまいて。
 電気生理の修行は遅々として亀の如く進行。平行して別の実験もやった方がいいかも。

P.S.「お祝いの飲み会」っつーんは、祝う対象に奢らせてあまつさえ飲み屋の予約までさせることを言うんかい? いやまー、いいんだけど。


2002年05月20日(月) 旧暦 [n年日記]

飲み会

 以前からM瀬君らから「給料入ったならオゴレやゴルァ!」と言われつづけてたので、土曜日に後輩を連れて飲みに行く。行った場所は 監獄IN食ビストロ教会 。名古屋市内には三つある系列店のうち、一番「おしゃれっぽい」店である。これでおしゃれっぽいってんだから他は推して知れ。
 え〜っと、とりあえずやったこと。ズブロッカの回し飲み・ショットガンの飲み方伝授(いつの間にか通じるようになってた)・フォアロゼの赤ビンとプラチナがどんくらい違うか・こっそり持ち込んだジェムソンを飲ませる……ロクなことやってないな。一応コンセプトは「色んな酒を飲ませてみる」だったから、そんなに方向性としては間違ってないはずなんだけど。こういう場合、相手の年代的には日本酒とかの方がいいのかもしれないけど、最近すっかり洋酒派なんで、日本酒はそんなにわからないんだよね。ちょいと小洒落た日本酒のお店ってのも知らないし。
 その後二次会、三次会と経てかなりへべれけ。なんか研究室でいろいろ話をしてるうちに夜明け。ふらふらしながら帰宅。で、寝込む。うーん、ヘビィだ。結局日曜は寝て過ごして、月曜も朝起きた時に寒気がしたんで体温計ったら熱気味でした。体力消耗したんだなぁ。まあその分楽しかったからいいんだけど。(飲みすぎたのは自業自得だしな)
 で、ビデオを見てみる。 龍騎 はバカ演出が光る一本。話自体はメタメタだけどな。でもあれだけわらかしてもらったからまあいいや。役自体はエキセントリックだけど、島田奈々子役の栗原瞳さんは実はかなり理知的な感じのする美人。素の写真見て「誰?」と思いましたですよ。次回から登場の七人目の最凶ライダー王蛇役は荻野崇さん。ってえと一部のファンには聞き覚えがあると思うけど、やっぱりやりたい放題ではじけ すぎて いた「 超光戦士シャンゼリオン 」で、特撮史上もっともヒーローらしからぬヒーロー(借金だらけ、愛人だらけ)を演じていた。 アギト (あ、G4の設定が更新されてる)じゃ黒岩副知事が正義の味方側で出てたから、立場入れ替えかい。
  Mozilla が何故かウチの環境だと1.0RC1以降不具合が起きていたのだけど、一度uninstallしたあと、さらに残ったファイルを削除してからインストールしたら、ちゃんと動くようになった。うーん、なんだったんだろう? まあいいか。
 研究室で使うPCがいい加減必要になってきたので、O山君とかからもらったパーツを組み上げる。っつっても全部のパーツが揃ってたわけではないので、ケースなど若干を買い揃える。基本的にすんなり組みあがる。ちとつまらん。FDDだけはどうも壊れていたっぽいが、CDから直接OSをインストールすることでまったく問題ナシ。K6-3 550MHzだけど、CPU速度では研究室のどのPCより早いってのはさすがに間違ってる気がする。なんとかするか。あとはボチボチ環境を整えていこう。


2002年05月21日(火) 旧暦 [n年日記]

楽するための苦労は惜しむな

 ヲイラは、実験中に実験系の出来の悪さでフラストレーションが溜まると、突如実験そっちのけで実験系の改良を始めることがある。いや、これでもひかえてたんですよ。今の研究室に移ってから。生理学の基本は一種の技術習得なので、上手くいかなくても繰り返しやるのは大事なんである。でも、ちょっと装置を改造すれば簡単に済むことまで我慢して繰り返しやるつもりはさらさらない。ここんとこ、今のボスと根本的に意見が合わないところなんだよなぁ。近道のないことや、楽するための苦労なら別に構わないんだけど、苦労のための苦労はするつもりがまったくないあたりが、我ながらなんと言いますか。
 その研究室の私用マシンが概ね完成。私用なのもそのはず、全部人から貰ったパーツとか余ってたパーツとかポケットマネーで出したパーツとかで組んだPC。だから値段もたかが知れてる。一番高かったのが、展示品で出てた新品のケース4800円だものなぁ(丁度良いケースの出物がなかったのだ)。その他も、減価償却考えると全部で2万は行ってないだろう。芸は身をたすく、って別にスキルってほどのスキルじゃないけど。
  先月に林氏と会ったおり紅鉄絢 氏の「ナイチンゲール・ゲマインシャフト」があと何回残ってるかという話をして、「あと三、四回じゃない?」という話をしたけど、今月で終わってました。ギャフン。ある意味最初の私の意見が正しかったわけだけど、あまりうれしくない……これで微妙に購入ラインより上だった電撃大王はまた購入ラインから下に落ちました(だってダークウィスパーは単行本見ないとわかんないし)。がっかり。連載化してくれないかなぁ(アンケート送れよ>ワシ)
 あ、ちなみに米村孝一郎氏の「STREGA!」第一巻は来月19日発売な。買え。<誰に言ってる?


2002年05月23日(木) 旧暦 [n年日記]

ちっといいわけ

 おとといの日記の「電撃大王は購入ラインから落ちた」云々ってのは、必ずしも「他の雑誌より劣ってる」ってことではないんで。要は「好みの問題」ってことだったりする。好みの問題ってのは往々にして作品の良し悪しとは別のところにあったりするものだから、「好みでない=作品として質が低い」わけでなく、「購入ラインから落ちた」ってのもそれだけの意味だったりする。まあ、電撃大王がメインとする萌え路線はそもそも好みからずれてるんで。ってツッコミ入ったわけでもないのに、誰にいいわけしてるんだ、ワシは?(いや、多分ここ見てる何割かの電撃大王愛読者に対して)
 「感性と悟性と理性」に関して、自分内定義があいまいっつーかそもそも良くわからなかったので、ちょっとだけ調べてみる。つったって辞書で調べるくらいのものだけど。だってヘーゲルなんて読む気しないよう。カント関連は少しだけ呼んだことあるけど。なんとなく、人を「感性的人間」「悟性的人間」「理性的人間」に分けるにはちょっと便利そうな概念だな。哲学はそれなりに面白いんだけど、のめりこみすぎてもアレなんで、個人的にはこうやって少しつまむくらいが丁度いい。
 研究室のPCに ZoneLab のZoneAlarmを導入( 日本語化ツール )。入れると……なんか、アクセスされまくりなんですけど? どうもほとんどは構内ネットのDHCPが関連しての参照っぽいのだけど、中には怪しいものがあったり……みんな、ウィルスチェッカーくらいは入れようね?
 以前から サンワサプライロジクール のオプティカルホィールマウスのホィールが、どうもまともに動作しないことが多々あった。困ってしまって仕方がないんで 2chハードウェアスレ を参照してみると、「 Microsoft のIntelliPoint v4.01 を入れたらまともに動いた」との報告があった。「マジかいな?」と思いつつドライバを入れ替えてみたら、あっさり安定動作。なんか悔しい。あ、ちなみにOSによっては旧バージョンの方が安定するって話もありますんで、一応。
 実家からメロンが送られて来た(品評会用に栽培された、質の良いメロンらしい)ので、研究室に持っていく。いや、こういうところでは多少気を使ってるんす。お金出して買ったわけじゃないけど。でも、別に感謝してくれとは言わないが、美味かったかどうかくらいは聞かせてくれてもいいと思うのだけど。お金出して買ったわけじゃないけど。
  ワールドタンクミュージアム は相変わらず見当たらない。どうも、生産数が追いついてないのかなんなのか、物自体が少ないんだそうな。そりゃ、作る側もチョーシこいて作って大量に余っても嫌だものなぁ。この流通が改善される日は来るのだろうか?
  龍騎 の新ライダー情報。ネタばれ反転ね。 新ライダーが何人か登場確定。さらに次に登場の「王蛇」以降のライダーは「第二段階ライダー」であり、龍騎ら「第一段階」とは根本的に違うのだそうな。というわけで当然龍騎らもパワーアップ。まずはナイトかららしい。第二段階はライドシューターも独自のものになるらしく、ドラグレッダー、ナイトウィングなどが変形するとの噂も(さらにデザインが「……」という噂も)。その他、新ライダーとしてほぼ確定してるらしいのが「リュウガ」と「ファム」らしい。ファムは昆虫ベースの初の女性ライダー(タックルはライダーにカウントされてないから)、リュウガは「黒龍騎」との噂。
 ってところか。こういう情報は特撮板より おもちゃ板龍騎スレ の方が早いなぁ。


2002年05月24日(金) 旧暦 [n年日記]

ちりがたまるからチーター……ではありません

 噂では、 タイ国際航空 の機内で上映されてる「指輪物語」の字幕は、戸田奈津子版とは違うの だそうだ 。いや、つい先日、友人と戸田奈津子版字幕の是非について を論ずること について喧々轟々して、「まああんまり気にするな」で落ち着いているのだけど、ちょっとだけ気になるよなぁ。
 店頭で 日本代表選手になろう! のデモを展示してたので、ちょっと触ってみる。タイトルからシミュレーション系かと思ったのだが大違い。なんとノベル系ゲームだった。しかも映像とテキストの使い方が面白く、サッカーは良く分からない私でもついのめり込んでしまう。PS2持ってないけど、買ったら欲しいなぁ。
 昨日書いた仮面ライダーナイト 第二形態デザイン (ネタバレ注意)。うーん、カッコイイような、微妙のような……
 もひとつ、 リュウガデザイン (やっぱりネタバレ注意)。
  HAPPY☆LESSON の8話目。ありがちっつーか、オチは正直読めていたけど、きっちり作ってあって普通に楽しめる。なんか、数回に一回、「まともに作られてる」ものが出てくる。設定の異常さはさておき、実はわりと当たりなんではないかと気の迷いが生じる。
  とあるレトロゲーム系サイト に何故かあった昔のマンガ紹介ページで、なんと 「おれのサーキット」の紹介 がなされていた。うわー、なつかしー。児童向け月刊誌としてはコロコロコミックに水をあけられているコミックボンボンは、昔から時々児童向けとは思えないマニアックな連載をやったりする。たとえば、近藤和久氏の史実戦記風ガンダムマンガ「MS戦記」とか。「おれのサーキット」もその一つ。妙に現実的というか、リアリティのある展開は地味だったが、ぐいぐい引き込まれるように読んだ。正直、当時はまだジャリたれだったので「プラモ狂四郎」とかの方が好きだったんだけど、ただ、作品としては「おれのサーキット」の方が優れてることは子供心にわかっていた。ある意味、マニアック人生の始めの一部となったマンガ。復刊希望はないかなぁ、と思い、 たのみ.COM を探したら、復刊希望だけ出てて賛同者は0! なんじゃそりゃあ! というわけで 賛同者募集ページに リンク(http://www.tanomi.com/metoo/naiyou.html?kid=10356) 。懐かしいと思う人は是非!
 追加:姉からの情報で 復刊どっとこむの方 では既に3票入ってるとのこと。無論そっちも調べたのに、何故みつからなかったかというと、「 のサーキット」になってたからだった。タイトルは正確にね。
 大学のPC、なんかよくわからないところからアタックされまくり。まあ、トロイの木馬とかftpポート目当てとかなんで、遮断できるけど。大学ネットってのは本当に狙われてるんだなぁ。


2002年05月26日() 旧暦 [n年日記]

親が来た

 土曜日に、両親が名古屋に遊びに来た。年に何回か、ときどき遊びに来てる。主に名駅前の高島屋で買い物、というパターンが多いのだけど、今日はそれだけではなんなので、栄の方まで行ってひつまぶし発祥の店 いば昇 で、お昼にひつまぶしを食べる。以前名古屋に来た時にも食べさせてあげたかったのだけど、その時は正月三が日だったので、お休みで食べさせてあげられず、今回が念願かなって(って大げさだな)初めて。ちょっと味が濃いのが(味の薄い蒲焼なんてあるわけないが)後に残ったらしいけど、おいしく食べてもらったようで安心。どうせ名古屋に来るなら、名古屋にしかないものをおいしく食べて欲しいしね。
 親は先月末に妹夫婦のところに遊びに行ってたらしいのだけど、そのときは新宿だかの串揚屋に行ったそうな。で、そこは有名店らしいのだけど、父曰く、まずいわけではないのだけど、「いい商売」してるのだそうな。どういう意味かは想像にお任せします。ブランドに弱い妹らしいなぁ。ワシもミーハーだけど、そういうのはわりとどうでもいい。おいしく、お値段もそれなりにお値打ちであることの方が重要。
 両親は夕方に実家の方に帰り、丁度良く時間があいたので「 少林サッカー 」の先行レイトを見に行く。親が夜まで遊ぶようなら、やめておこうと思ったのだけど。
 一部映画雑誌などで評判になっていて、一時間前に行ってもすでに結構並んでいた。「まにや」としては「ナニいまさら騒いでるねん」と内心忸怩たる思いなのだが、そういうことを言うと他人には嫌がられるのであまり言わない。でも言うけど。(^^;
 感想。日本劇場公開作として前作になる「食神」は「ミスター味っ子」や「料理の鉄人」をパロったような内容だったのだけど、「少林サッカー」はアニメ版の「キャプテン翼」をパロったようなところがある。っつってもパクリとかいうのではない。おまけに、前作では普通の人に見せるには抵抗がある下品ねたが結構あったのだけど、今回はそれをわりと抑えているのは、市場を意識したんだろうか? ただしアクの強いオーバーな表現は実に周星馳映画らしく、「アクが強く、一般受けも良い」という進歩を遂げている。あと、ブルース・リー信者らしいあちこちに埋め込まれた李師父へのリスペクトがニヤリとする。高尚なところなんて微塵もない映画だけど、笑いを徹底的に追及しており、また周星馳映画としても一皮向けていて、バカ笑いのできるコメディの佳作。映画誌の評価は素直に頷ける。見て損はない。2点。


2002年05月27日(月) 旧暦 [n年日記]

正しいが好きじゃない

 なんかログを見てみると「紅鉄絢」のキーワードで来た人がいた。そういや 紅鉄絢 氏って、今世間様ではどのくらいの知名度なんだろう、と思い googleで調べて みる。ふむふむ、なかなか。ただ、いくつかのサイトで「ココロ図書館」とかと併記してあったのが気になった。いや、別に人の趣味だからいいんだけどさ。 林氏 とココロ図書館の話題になると絶対に出てくるのが「本好きの気持ちが全然わかってねえ!」「 ビブリオテーク・リヴ を見習え!」とか、まあそんなセリフである。実際のところはココロ図書館とビブリオテーク・リヴは目指すところがまったく違うし、より売れるには明らかにココロ図書館のアプローチの方が正しい。売れる作品を作る。商売人としてはまったく正しい行為だ。でも、それはただ正しいというだけにすぎない。こっちの好みからすれば、商売人として正しいかどうかなんて知ったことではない。「正しいが、私は好きじゃない」ってヤツである。
 売れる作品というのは、「イコール・すばらしい作品」ではないことが往々にしてある。むしろ、そうでないことの方が多いかもしれない。それは商売としてはまったく問題はない。何人かの売れっ子作家と呼ばれる人たちは、そうやって「売れる作品」を出しつつ、一方で名作と呼ばれるものも書いている。そういった作家たちは、はっきり言って尊敬にあたいする。いや、むしろ尊敬させてくださいとお願いしたいくらいだ。では、たとえばココロ図書館とかとどう違うのか。単純な話で「一方で良い作品を生み出してるかどうか」である。「こころざしの高低」と言ってしまうと陳腐だし、私がナニサマだということになるけど、まあ、そういった言葉からそんなに遠くはない感想を持っている。売れるものというのは、必ずしも狙ってできるものでもないが、ある場合には狙ってできる場合がある。たくさん売れるってことは、より多くの人が買うということである。で、こう言ってはなんだけど、より多くの人が買うということは、買う人はかならずしもレベルが高いとは限らないし、またレベルが高くないわけではない人もレベルが高いものを求めて買うわけではないということである。つまり、幅広く押えようとすると、狙ってその分レベルを引き下げることがあったりする。出来れば、レベルが高くなくともわかりやすく、なおかつ作品の質も悪くないというのが理想だが、そんなものプロだってホイホイできるわけではない。したがって、商売として行なう分にはそれも当然一つの手段である。
 でも、それで終わってる人の作品と、そうでない人の作品って、やっぱどこか違うんだよね。どう違うと言われると困るんだけど、多分、知らず知らずのうちに引き出しの広さが「売れるための作品」であっても、あらわれてしまうんだと思う。別に、食うためだけに書く、でも何も間違ってない。人間として行なう当然の活動だ。プロとしての最低の必要条件ですらある。でも、それだけじゃなんか辛いよね。読む方も、書く方も。


2002年05月28日(火) 旧暦 [n年日記]

信仰の自由

 以下、愚痴っぽいはなしでスマソ。
 実験とかをやっていると、「特にはっきりした理由があるわけじゃないし、明確な効果もないんだけど、こうした方がいいんじゃないかなー、という理由だけでやってる」手順が入ったりすることがある。まあ、言ってみればジンクスで、私はこういうのを「宗旨」と呼んでるのだけど、この呼びかたは物理学科の人間以外にはあまりいい顔をされた覚えなかったりする。「宗旨」と呼んでいるのにはまあ理由があって、結構研究室ごとに、やってる人間も説明できない「なんでこんな手順が入るの?」というものが違ってたりするのだけど、やってる当人は本当に意味があるのか疑いつつも、大抵頑としてそれをやり続けたりしてる。そこをあまり「そんなのがあるのは絶対おかしい!」とか「意味がない!」とか言うと、「宗教戦争」が勃発しかねないわけである。本当に理屈でなく「なんとなく、これやると上手く行く確率が高い気がするから」というだけのことなので、一種の信仰としか言い様がない。
 こういったものは、あまり追及しすぎても害が大きいばかりで利が少ない。だから、私は基本的にこちらに害がない限りは完全放置にすることにしている。が、生理学畑の人にとってはそうではないらしい(いや、ボスがときどきおせっかいなくらいに親切なのと、私の出身の物理が基本的にかなり個人主義的なだけかもしれないけど)。「なにやってるの、そんなのダメダメ!」と実験中口を出された。いつもならハイハイと適当に口をあわせるのだけど、今日に限っては虫のいどころがちと悪い。と、いうのも、午前、やっぱりボスの「信仰」に引っ張り回されて、二時間ほど、無駄な作業をKClで手をひりひりさせながらする羽目になったからである。だから「むすー」っとして聞いてるだけ。精神的余裕がないときだってありまさぁね。おまけに、ボスの言ってる手順は、どう考えても効率的どころか無駄が多く、今の手順よりいいと思えない。これは私の「宗旨」の問題でなく、単純な理論的帰結である。それでもボスは頑としてそのやりかたの方がいいと主張して譲らない。ボスに教えてもらうことは有益なことも多く、感謝はしてるのだけど、ときどきこういう「信仰の押し付け」(当人は当然信仰だと気づいてない)があるのはちょっとたまらない。
 この手の「押し付け」は他の局面でも多々ある。たとえば、多いのがマニアである。非常に良い例が コレ (映画版指輪物語の字幕改善運動ページ)。いや、字幕版は見てないんでよくわからないですけど、戸田奈津子女史の作る字幕は、他の映画でもときどき意味不明なものがあったりとかして必ずしも上手くないんではないかとと思うことがあるし、また、指摘点が本当ならマイナスでこそあれ、プラスではないとは思う。だから、字幕が改修されるならそれに越したことはない。ないのだけど、要は「他人(一般観客)を不快にさせてまでやるこっちゃないよね〜」ってことなんである。件のページを見ると、口調こそさほどでもないが、「作品を壊している」などといったかなり強い糾弾を行なっている。こういったことは、興味がない人には不快でこそあれ、「そうなんだ、原作読み込んでる人ってすごいね」なんてふうには、まずは思われない。これも一種の信仰の過剰な押し付けである(だったら興味がない人は見なけりゃいいじゃん、なんてのは、WWW上で啓蒙してる時点ですでに矛盾してるので却下)。
 他にも 少林サッカー 見て「アレは日本のあのマンガ(アニメ)の真似だ!」なんて断定は、冗談にしたって製作者に失礼だとか(香港映画関係者には日本のマンガのファンは多いので真似やインスパイアはあるだろうが、少なくとも少林サッカーの面白さは真似では終わっていない)、マニアとはとかくピントのずれた妙な、しかも他にとって不快な発言をしたりすることがある。拘りは否定しないけど、それは自分にとっての自分だけの「信仰」であることはわきまえとかなきゃいけない。人のふり見てわがふりなおせ、こんなマニアにはなりたくないなぁ。くわばらくわばら。
 「少林サッカー」っていうと、「役者の顔が『個性的(婉曲的な表現デス)』なのが気に入らなかった」って意見もあった。いや、好みは人それぞれだからそれはいいのだけど、でも、それってやはり表層的な見方じゃないかなぁ、と思ってしまう。たとえば、パンフにもあったけど、周星馳映画に完全無欠の善人は出ない。主人公であってもお金に弱いところを平気で見せたり、欲でヒドイ目にあったのに全然こりてなかったりしている。でも、それって人間の欲深なところ、醜いところ、面白い顔、そういったものをすべて肯定してるんじゃないんだろうか。つまり、周星馳はそういったものを全部ひっくるめて人間がとても好きなのだろう。そう感じるから、欲の皮をつっぱらかせて、自分勝手で、変な顔で、なさけなくって、面白くて、でもどこか目をキラキラさせている登場人物たちが、映画を見るうちにとても好ましく思える。
  アギト に比べると話題にすることの少ない 龍騎 だけど、つまらないかって言うとそんなことはなく、毎週大変楽しんでます。アギトの方が好きなことは好きだけど、それは単純に好みの問題であって、ドラマ的な起伏は龍騎の方が上じゃないかな。今週の話は、来週の王蛇こと朝倉威登場を控えて、登場人物たちそれぞれの立ち位置が再度強調される。一つの苦悩を乗り越えて、「ライダー同士の戦いを止める」との決意を固くする真司(バカだけど、真司はそれで正しい)、ライダーを殺すことを受け入れ切れないが、かと言って意識不明の恋人のための戦う道を捨てきれない蓮、それぞれの持つ正義が少しずつ軋みを立てて静かに物語は進行し、王蛇登場により軋轢が一気に暴れ始める。そんな予感をさせる、こういう地味な話って好きなんすよ。地味なだけではなくって、各エピソードで描かれていった各キャラの蓄積の描きかたも見事。やっぱ地味で目立ちにくい部分だけどね。龍騎は相変わらずコミカルな動きで子供の人気はイマイチそうだけど、今のままでいいと思う。本当は「子供にこびつつも話を破綻させない」のがいいのだろうけど、龍騎の場合は下手に子供だましを入れて話を破綻させると、元も子もなくなりそうだからなぁ。


2002年05月29日(水) 旧暦 [n年日記]

戦略変更

 「おれのサーキット」の件に関して、ほぼまったく反応がない(姉からはあったが、それは折込済み)のは、どうも「おれのサーキット」が地味でしかもマイナーな児童誌掲載という事情と、作品の性質上、存在と作品性を認識してない人が多いんではないかと思いはじめる。存在を知らなければ、復刊に賛成することはそりゃできないわなぁ。ってワケでちと戦略を変更して BSマンガ夜話 に作品リクエストをしてみる。取り上げてくれれば、認知率も高まるのだけど。
 なんで「おれのサーキット」をこれだけ評価してるかというと、こういったジャンルものに対して私が設けてる、一つの評価基準が関係あったりする。当然世の中にマンガは多く、その中でも「面白い」といえるマンガはそれなりにある。しかし、そんな中でもまったくの素人が読んで主人公のやってる{スポーツ|ゲーム|創作}が「楽しそう」と思える作品というのは、実はそんなに多くない。極端な例で説明すると、「アストロ球団」を読んで野球が楽しいと思えるか、ということである。スポーツそのものに入れ込んでなくてもスポーツを楽しむことはできる。たとえば、わかりやすいヒーローがいるとか。巨人ファンの多くは巨人ファンであって野球ファンではない、というのと同じだ。主人公の活躍がかっこいい、勝つのがいい、ではなく、主人公の光景を共有できるか。「おれのサーキット」はこの条件を満たしてる中でも、優れた作品のうちのひとつなんである。無論それだけでなく、成長物としても見事なのだけど。
 私はバイク乗りではないけども、このマンガを読む限り、バイクに乗るということはすばらしいことなのだろう。多分。
 少し前に、シリーズ構成・脚本メインの 吉岡たかを 氏は誉めたけど(いや、脚本家だけの力でなく、監督やプロデューサー、その他スタッフの実力で作品は作られるので、脚本家だけを誉めるのは必ずしも正しくはないのだけど)、作品自体の再評価は棚上げにしてた「 HAPPY☆LESSON 」だけども、どうも打率が3割以上は確実に超えそうな雰囲気なので、今期の中ではヒットに入ると認めざるをえなくなった。先日なくなったグールド博士の著書にも、四割打者が生物的に絶滅した理由が書いてあったし。いや、何の関係もないけど。そもそもがダメオタク向けの企画物なので、キャラとか設定のアホらしさ、オタクくささはしかたなく、そういったものが嫌いな人には勧めることはできないのだけど、きちんとスラップスティックとして成立して楽しめることは事実なので評価しなくてはならない。昨今のはやりはそうではなく、コメディ、作品としての楽しみを二の次にしてでもダメな願望の擬似充足や記号化したキャラクターのわかりやすい媚びの強調によりオタク層の支持を狙うのが多い。商売としては間違ってないが、「私は好きではない」。
 再評価というと、「あずまんが大王」も然り。第一話の時点で「テンポがおかしい」と言ったけど、間の使いかたが上手くなってきた。慣れただけかとも思ったけども、明らかに上手くなってる。間の笑い、ってのは、ある種の空白を作り、視聴者に反応に困るような緊張を生み出させ、緊張の緩和としての笑いを誘導しやすくする技術である。これは脚本だけで出せるものでなく、スタッフの連携が見事にかみあってるということでもある。最初の評価と不安を、謝罪しつつ撤回する。
 「ダークウィスパー」二巻と「 ピルグリム・イェーガー 」一巻を購入。独自のコマ割破壊とその他もろもろのせいで、ダークウィスパーは単行本でまとめて読まないとまったく話についていけないが、二巻だけ読んでもやっぱりついていけなかった。一巻と通しで読まないとなぁ。ピルグリムは、月刊で読むと良い情報量だけど、まとめて読むとネームとその中の情報量が多くてちと戸惑う。それはそうとして、アデールって実は半ケツ……じゃなかった、カバー下がまた何というか。国会図書館で閲覧した人はどう思うのだろう?(注:国会図書館では書籍はカバーをはずした状態で保管、閲覧もそのままである)


2002年05月30日(木) 旧暦 [n年日記]

右から左

 今日もボスからいろいろ言われる。けど、今日のは八割方ボスの言い分の方が正しい。しかし、頭ごなしに指示されて、その作業の意味もわからぬままに言われたままに作業など到底出来ない。意地もはれなくなったら男の子はおしまいである。ボスもちょっと調子いいこと言いしいなところがあり、もう言いたい放題である。ここまで言われると却ってカチンと来る。自分のやりかたがベストでないことを自覚しつつも、意地になってそれを押し通す(いや、次回以降はなおすけどさ)。そのやりとりを傍で聞いてた、今のボスの直のお弟子さんに当たるA田さんが一言「いやぁ、K場先生、わりとすぐ調子乗るからねぇ。ボクも昔はすごいやりあったよ」と慰めの言葉。「やりあった」という言葉を脳が勝手に「殺りあった」と自動変換。お互い強情張りだから、さぞかし凄かっただろう。しかし、ボスの手順は経験がある分、それなりの程度で正しいのだが、それに疑問をもたず、ただ言われるままにやっていては研究者としては却って失格だろう。ボスもなんだかんだ言いながら、そうやって噛みついたり別の方法を模索することを許容してくれている。それが楽しみな節さえある。無論、結果が出なければいけないという大前提はあるけど、それはどこでも同じだしね。なんだかんだ言っても、総体で言えば恵まれた上司なんである。
 と、いうことを この記事 読みながら思ったり。聞く耳持たず、自分の業績を粉飾することだけに邁進する上司って怖いなぁ。
  SF板エフィンジャー追悼スレ にて、 扶桑社 のミステリー短編集「 死の姉妹 」にブーダイーンシリーズの短編が載っているとのこと。SFマガジンも薄情にも追悼特集は組まないとのことであり、代わりに注文しておく。せめてもう一度マリードに会いたいのじゃよ。
  アギトスレ にて、アギトで謎の青年役を演じた羽緒レイ氏が、フジテレビ日曜朝の料理番組 旬が好き! に出演中とのこと。インタビューとかの印象では、ビジュアル系のわりに(偏見)シャイで人見知りの激しい青年という印象だったのでちと意外。
 今月のジオブリはなかなかイイですな。竜の目的は、やっぱり……だったし、ミニがとびまくってるし、「 ミニミニ大作戦 」(原題:The Italian Job)って、わかるやつぁ少ないだろう。ワシもタイトルしか知らん。ビデオもとっくに廃盤(と思ったら、 ネットで注文できました 四千円以下とお値打ちだったので、思わず注文)。英国コメディ映画の傑作との呼び声も高いので DVD化希望 。あと、リベレーターいらんならワシにくれ!
 ピルグリム・イェーガーは、この教会親衛隊隊長って、四話目でアデールとカーリーンに免罪符の為の五つ目の秤を与えたヤツじゃん。どうもただの端役ではないっぽいとは思ったが。
 漫画家の しんがぎん氏が死亡 とのこと。別に好きな作家さんではなかったのだけど、突然の訃報にちとびっくり。惜しむ気持ちはともかく、グールド博士の訃報とかはびっくりしても「ああ、そうか」と思ってしまうお年だったのだけど。ご冥福をお祈りします。


2002年05月31日(金) 旧暦 [n年日記]

多分、普通は怒るべきなんだよなぁ

 今朝、研究室に行く前に、たらーっと 2ch のスレッドめぐりをしていたら、とあるアニメスレッドにて、ちょっとした書き込みが目についた。「長文スマソ」とか書いてあって、「スマソなら最初からウザイ文章書くなや、ゴルァ!」と2ch的ツッコミを内心で入れつつ読み飛ばそうとしたが、ふと、どこかで見た粘着気質の文章の気がしてちゃんと読み直す。これ……先日ヲイラが日記に書いた文章、ほぼそのまんまなんですけど。(^^;
 多分、盗用ってヤツだよなぁ。転載というより、わざとひらがなで書いていた部分を漢字に直してたり、語尾をちょこっと変えたりして、自分の文章っぽく見せようとしてるし。う〜ん、こういうのって、恐らくは普通、怒って良い、怒るべきものなのだろうけど……すいません。思わず笑ってしまいました。(^^;; ほぼ完全なコピペ文章に真面目なレスがついてたりする様子を見ると、怒るより先に受けてしまって……
 その盗用された文章は、実はある特定人物の目に触れることを意図して書き、日記にのっけといたものである。そして、その目的は状況証拠的にはたされた、と思う。だから、あとはどう使われようが正直知ったことではない。両方を見た人間がその書き込みを見て、私が書き込んだと誤解しなければ、別にそれ以上はなにも求めない(その書き込み時間は爆睡してました)。相手をするのも結構手間なので、犯人がこれを読んだとしても、名乗り出てもらう必要はない。名乗り出てこられたら反応しなけりゃいけないし、そんなことをするほど大事なことでもない。ただ、多分それは私の知り合いの誰かだと思うので、一言だけ忠告。私は気にしないけど、気にする人もいるからそういう迂闊なことはしない方がいいよ。あとは、笑わせてもらったからいいや。
 「 突入せよ! あさま山荘事件 」を見てくる。事前に「装備やパトカーなどが、何故か当時のものでなく現行のもの」とか、「BGMの使いかたが下手」とかの評判を聞いていたので心配したけど、これらの欠点以外は欠点らしい欠点も特になく、楽しめました。長野県警と警視庁の間の面目のための対立、銃撃戦にただでも不慣れな日本警官に、発砲不許可という足かせ、不十分な装備とノウハウ。こういった不利な材料ばかりの状況の中で、異様な美化を行なうでもなく、登場人物たちのエゴをまるだしで事件が推移していく様子が描かれる。私が一番泣けたのは、長野県警の顔を立てるために突入部隊に長野県警機動隊からの「いけにえ」が必要となった場面。主人公とすれちがった志願隊員が、同僚に「パイプ爆弾は怖くないのか」と聞かれ、「怖ェよ。でも、誰かが行かなきゃいけないんだ。だから俺でいいんだ」と答えた場面だった。理屈にもなにもなってない。でも、それだからかえって胸が熱くなった。日本映画としては画作りといい、かなり上の部類に入る。装備云々も、まあ気にならない。ただ、BGMだけは本当に下手だった。1.5点。
 職場でボスと3ヵ月ばかり討論していた現象に関して、結論が出た。つまり「実験結果は間違ってない。ただし、検証方法は間違っていた」つまり、実験結果の解釈としては「それはおかしい」と言った私の方が正しかった。他には別になにも望まない。満足。
 今は見れなくなってるけど、龍騎の新フォーム、ディフォルメだけど見た。今と比べて「カッコイイ」といえるデザイン。多分、映画が先行するはず。楽しみ。