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2002年07月02日(火) 旧暦 [n年日記]

バーチャルキーボード

  こんなもの まで出たようで(ニューズウィーク02.07.03)。なんとなくサイバー。動作の確実性がどのくらいのものかってのは疑問があるけど、興味はある。
 同じく ニューズウィーク のコラム、「 ニッポンが僕を泣かせる 」。一部では日本の応援の仕方は変だ、変だ、と盛んに言っていたみたいだけど、でも戦後教育を経てバリバリのナショナリズムに少しアレルギー的ですらある危機感を持つようになった(主体性がなく、右にならえの全体主義に染まりやすい国民性のわりに)日本人からしてみれば、これで良いのではないのだろうか、とも思う。他の国の人からも、行きすぎたナショナリズム全開の応援の問題は指摘されているようだし。ただ、テレビの画面を通してでは日本の応援の良い点も悪い点も伝わりにくかったみたいで、ちょっと残念。(道頓堀に飛び込むのは、わりと感覚が麻痺してるせいか、騒ぐほどでもないと思うんだけどなぁ)
 「 トラマガ 」創刊号を見てみる。あー、こないだ単行本が復刊した「ハイパードール」の再開する英知出版の新雑誌ってこれだったのか。しかし、個人的に「トラウママガジン」って名前はどうかと……表紙が「ゲームセンターあらし」ってのも少しひく要因に。でも中身を見てみるとMoo.念平とかも含めベテランが多いので思ったよりは安定してました。しかし雑誌として魅力を感じるかってのはまったく別で、最初の「全然ダメそう」という先入観が異様に大きかったせいなんですが。「何を考えて創刊した雑誌なのか」はやっぱりわかりません。
  復刊ドットコム で復刊希望の多かった作品とかをピックアップしてるのだとは思いますが、それってどのくらい需要があるのかな……やっぱはずしてる気はするな……
 しかし、萩原玲二氏の「サブマリン707」(すいません。「青6」となぜか間違えてたんで修正)の連載とかはわからないでもないのだけど、「十兵衛ちゃん」とかはいったいどういう基準と経緯で掲載が決まったのかが気になります。
  あずまんが大王 はボンクラーズ結成の回。わりと常識人だったはずの神楽がどんどん染まっていく。相変わらずオチは無し。作画は荒れてきてるけど、安定して荒れてきてるから(変な言い方だなぁ)まあ、いっか。変な動きを楽しもう。
 しかし私の買うWTMは、どうしてティーガーがまったく出ないのだろう……

 追加。ここんとこ「コミックマスターJ」を見て、どうしても違和感が付きまとっていたのだけど、理由がわかった、気がする。ここんところの「J」の言説は「優れた作品を生み出すためなら、そうでない作品はどうなってもいい」というもので、まあ、立場によっては正論かな、と思う。で、今回のはマンガの規制が主題だったのだけど、「作品で批判をねじ伏せろ」という結論だった。いや、それもわかるのだけど、やはり違和感を覚える。淘汰を行い、ごく一部のすぐれた作家を生み出させる、という主人公の目的からははずれてはいないのだけど、それが現実に照らし合わせ「じゃあ、ごく一部のすぐれた作品、大傑作だけでOKなの?」と自分に問うと、そうは思えない。だからこそ、現実では表現規制の動きに不満の声が上がっているのだと思う。それは作り手だけじゃない。読者の側からもだ。一方では「受け入れられるかどうかは読者が決める」と言いつつ、もう一方では「大傑作だけでは満足できない読者は切り捨ててもいい」という態度を見せる。別にJの中で大傑作の定義が規定されてるわけではないけど、結局、結論はともかくこの行動を是とすることは「作品の見方」を規定する行動を是とすることになるんじゃないだろうか? 考えすぎかな? しかし、多様性の信奉者としては、やはりあまり愉快ではないのである。


2002年07月03日(水) 旧暦 [n年日記]

なんかトホホ

 昨日の ニューズウィーク のコラム記事 ニッポンが僕を泣かせる に関連して、どうも、海外では「韓国の国民規模の盛り上がりに対して、日本の冷め方は……」って意見も多いらしい。個人的には「なら、どないせいっちゅうんじゃ」という気分。
 一番端的にその理由がわかるのは スポーツナビ で掲載していた スポーツカメラマン宇都宮徹壱氏のコラム6/29分 の「いささか長い蛇足として」の部分だと思う。私も、別にナショナリズムにわく他国民を見てうらやましいとは思わないこと以外はほぼ同意見(もともとそういうの苦手)。日本人は、戦後教育の結果として過度のナショナリズムを封印された。また、もし日本がイタリアやブラジルや韓国のようにナショナリズム的な応援をすれば、警戒し恐れるのはほかならぬ諸外国の人々の気がする。私個人も見も知らないどこかの邦人と肩抱き合って「ニッポンチャチャチャ」なんてやるのは苦手だ。日本の戦後教育は誰かの都合で恣意的に押し付けられたもので、完全に鵜呑みにするのは危険だけども、過度なナショナリズムへの危機感は持っていてもいいと思う。
 ちなみに、以前リンクした サポーターズ・プロジェクト2002 をはじめたのは、この宇都宮氏らしい。
 ラク飲みたさに、来週末K研のM瀬君と「トルコ料理を食いに行こう」と約束したので(本当はさそう女の子がいればさそうんだけどねえ)、適当にピックアップ。
HACI (栄の繁華街のおくまったところにあり、常連が多い、落ち着いたお店らしい)
メルハバ (大須にあり。最近テレビで紹介され、わりと有名らしい)
オリエンタルの青い月 (先週末行った。お値段もお手ごろ、雰囲気も明るく、良いお店。ただ、4人がけのテーブルが4っつと、ちょっとお店は小さいかも)
ターコイズ・イスタンブール (一番最近近所に出来たトルコ料理店。外から見た感じ、ここも雰囲気が落ち着いてて食事を楽しむお店っぽい。店内は広い)
とんでイスタンブール (詳細不明。ちょっと調査に行ってみよう)
 人数が少なければオリエンタルの青い月かメルハバ、多ければターコイズ・イスタンブールかなぁ……交通機関とか、駐車スペースが考えもの。
  G-onらいだーす 。地方人の数少ない希望、 wowow ノンスクランブル枠新作アニメ。しかし、なんつーか、すべってるような……HAPPY☆LESSONとかも演出とかで古臭さを感じるときはあったけど、それとは別に笑える要素があった。これは、ただ古臭いだけという気が。懐かしいというほど古くもないし、うーん。ただ、お気楽展開なので、脳みそを軟化させてなにも考えずに見るのには向いてるかも。


2002年07月04日(木) 旧暦 [n年日記]

国民性の違いというもの

 ウチの研究室にSさん(♀)という、中国からの留学生がいる。他にも何人かの留学生がいるのだけど、その中でも図抜けてバイタリティがあり、明るく、性別とか留学生ということを気にしないで話ができる、いい人でもある。そのSさんと、話をしていて先天性の障害を持つ子供のことに話題が触れた。
 ところがその話題になったとき、Sさんの口から思ってもみない言葉が飛び出た。「かわいそう。生まれても幸せになれない。死なせてあげるべき」こんな言葉を、いつものほがらかな調子で言った。一瞬呆気にとられた。Sさんは、そういうたちの悪い冗談を言う性格ではないので本気なのは間違いない。そこではじめて、Sさんが儒教社会の人間だということを思い出した。儒教というと君子の宗教と思われがちだが、「論語」辺りを読めばわかるが、見てくれとか外聞を気にするという部分もある。別に恥じてるとか、軽んじてるとかそういうことでなく、素直に幸福に生きていけない、と思ったのだろう。
 「その考えには、賛同できない」そう言うと彼女は不思議そうに「え? なんで?」と返してきた。日本でもそういう考えをする人はいないではないだろうけど、やはり大多数はそういう考えに抵抗があると思う。そのねっこのところが、国民性の違い、ってことなんだろうなぁ。
 今読んでる「クリプトノミコン」で南京大虐殺と思われる記述がちょこっと出てるのだけど、南京大虐殺って実情はどんなものだったんだろう? 一般には三十万人の大虐殺とも言ってるけど、ある資料では当時の南京にはそれだけの人数はいなかった、という説もある。しかし、それに対しての反論もある。ゴーマニズム宣言のような、客観的学術的な視点を欠いた擁護論なんてのは唾棄すべきものだけど、逆に中国側の主張もそのまま受け入れるのは危険だと思う。中国側も、外交のカードに使ってるところもあるし。
 そもそも、それだけの人間を六週間で殺し、死体の処理の話が出てこない、というのも変な話だ。また、不謹慎な話だけど、大量の人間を殺すってのはものすごい大変な物資の浪費および作業のはずである。組織的なホロコーストが行なわれたドイツのユダヤ人の被害者でさえ、41年から45年の間に十八万人である。それを上回る大量虐殺がシステムの構築もなしに、六週間という短期間でなされ、死体の処理も滞りなかったというのは明らかにおかしい。虐殺があったとしても、この規模ではないはずである。でも、こういうこと言うと日本人は反省してないとか変な横槍が入るんだよなぁ。
 ただ、事実を知りたいだけなのに、どうしてこうも面倒なことが多いんだ?


2002年07月05日(金) 旧暦 [n年日記]

ひとまずの結論

 ま、W杯の騒動からこっち、自分なりに韓国情勢のことを少し調べました。もちろん、それらが正確なデータとは限りません。必要十分な量では、まずありません。でも、自分なりに信憑性がありそうなところを拾い、その上で中断してた判断を再開しないとしまりが悪いし、自分自身気持ちが悪いんで、現時点での韓国に対する考えを書きます。
 まず「大韓民国」という国について。嫌いです。これははっきり書きます。現在戦時下にあるとは言え(朝鮮戦争は続行中です)、民主主義とは思えないようなところが多々ありますし、教育で扇動的に反日を育てているところは、とてもではないですが友好を求めてるようには見えません。また、政治的に近代以前からの悪い習慣を引きずり続けているようで、この点も顔をしかめる要因。
 韓国国民。これについてはなんとも言えない、というところです。本などで読む国民性については、嫌いというより純粋に苦手なタイプですが、国民性というのはあくまで統計的なものであり、個別にあてはめられるわけではありません。何故か、これまで韓国からの留学生や、在日コリアン、あるいは帰化人と友人になったことはないのですが(友人の中でカミングアウトしてない人がいる可能性はある)、これもたまたまそうだったということであり、嫌いだから付き合わなかったってことではありません。そのため、韓国人の具体的な民族的イメージというのはあまりしっかり形成されてないこともあり、好きとか嫌いとかは思い浮かびません。気の合う人もいれば、気の合わない人もいるのでしょう。
 韓国文化。これに関しては、食文化とか、映画とか、その程度のことしかわからないです。で、韓国の歴史に関して少し調べてみてびっくり。朝鮮では王朝が変わるたびに前の王朝の記録などの大規模な焚書があったり、李氏朝鮮においては儒教の推進のため、仏教寺院の大規模破壊をおこなったとのこと。断定は禁物ですが、自国の文化がどのように積み重ねられたか、知ることが大変であるために、日本の文化などに対しても源泉であることを主張するひとつの理由なのかもしれません。(韓国の学者自体が否定しても、いまだにテコンドーやクムドー(コリアンナイズされた剣道)が自国発祥であると信じる人が多いらしい)
 実は、韓国のオタク文化とかに関しては、私はそんなに高い評価はしてないです。目にする多くのものが、まだ日本の模倣から脱しきれていない部分があります。でも、一方でもはや模倣とは言えないものもたくさん出てきている。楽しみなのはそちらです。
 思うのだけども、韓国と今後上手くやっていこうとするなら、自国の歴史を、良いことも悪いことも知ってもらわねばならないのだと思う。現政権においては反日は政策らしく、 併合統治下におけるプラスの面を挙げた本の著者が犯罪者扱いされる 現状は最低限改善されるべきだと思う。日本が行ったことは行ったことで、反省の材料だけど、もういい加減謝り続けてるだけのような真似はやめるべき。支配だとかそういうことでなく、韓国にどうやってもっと付き合いやすい、付き合うに足る国になってもらうか、それを考えるべきだと思う。今はまだなあなあでごまかせるかもしれないが、そうは遠くない将来、北朝鮮がどのような形でかはともかく崩壊するのは間違いない。ニ千万以上の、、自由経済社会で通じる教育も技術もほとんど持たない人々が、今の韓国五千万の国民にのしかかってくる。そのときになって困らないためにも。
 これが現時点での私の立場。結局、これからも色々調べたり、考えたりして、この立場も少しずつ修正して行くと思う。十分な調査、考察がそろい切る日などないと思うけど、なんらかの立場はださなければいけないので、一応、示す。
 一応韓国ネタも解禁になったんでむかつくネタをひとつあげとく。 2002FIFAワールドカップ・3位決定戦 韓国×トルコの中継について、3位のトルコの表彰式を流さなかったことのフジテレビの釈明 。「物理的に不可能だった」ってそんなワケあるかい。アホか。トルコの方でもこの事が報道されて、がっかりしてる人がそれなりにいると聞く。っつーかワシもがっかりなんだけど。視聴者にもだけど、トルコに対しても謝罪すべきなのでは?(って投書送ったんだけどね)
  最終兵器彼女 。なんとまあ、名古屋の地方局 CBC が久々に地上キー局のアニメ。製作は…… GONZO 。うーん。原作は好きではなかったが、寓話として見れば、そんなに悪くはないと思う。アニメ一話も原作の第一話に沿っている。その意味では、作画も含め悪くない。悪くないのだけど、要は「原作の魅力」だけで引っ張っている。もちろん、アニメという違うメディアに移す以上、原作の魅力を出すことは大変な作業。だけど、それが維持できるのか。GONZOの過去の実績から見て、非常に怪しい。疑ってばかりでは悪いけど。
  .hack//SIGN 。キー・オブ・ザ・トワイライトを探しに行ったら逆さのお城に出ました。ずーっと下まで行ったら、変なおじちゃんがぶつぶつつぶやいてました。ベアのおじちゃんは崖から落ちて、司はガーディアンにやられちゃいました。おしまい……っておいおい、どうするんだよ。気になる引きと共に、来週は総集編。生殺し? あ、それと山崎たくみは塩沢兼人の後継者としてなかなか有望だと思いました。まる。


2002年07月07日() 旧暦 [n年日記]

テシェキュレデリム

  トルコ語 で「ありがとう」という意味だそうだ。本当は「テシェキュル・エデリム」と区切れてるのだけど、区切りは強調しないみたい。トルコ料理を食いに行く時、少しはトルコ語で挨拶できたらいいかな、と思い……
 半徹の後、名駅前に映画を見に行く。映画は「 スコーピオン 」。「 スコーピオン・キング 」と間違えたわけじゃないよ。だってこっちの方が楽しそうなんだもの。 バカっぽく て。原題は“3000 MILES TO GRACELAND”。グレースランドっつったらエルヴィスファンにとっての聖地、らしい。
 のっけにムショ帰りの主人公、マイケルを含めた五人の無法者がエルヴィスの紛争をしてラスベガスのカジノを襲撃、320万ドルを手にするというあたりで普通は頭がくらくらしてくる(一応、カジノで行なわれていたエルヴィスそっくりさん大会に乗じて、という理由はある)。フォーマットは良くあるハリウッド映画に近い気もするけど、ナニソレとかつめの甘さとかを、勢いだけでごまかしてる力業。マーフィーがエルヴィスと同じ誕生日で「なんでそれでエルヴィスの隠し子やねん!」とか、よくわかんないけどうやむやにする。脚本レベルはどう考えてもアホまる出しだけど、演出レベルでは最近のぬるいハリウッド映画に飽きた身としてはなかなかよろしい。その意味では期待を裏切らなかった。ただしラジー賞五部門ノミネートのバカ映画なんで、そのつもりで。1.5点。
 帰りに栄のトルコ料理店「とんでイスタンブール」に寄る。こんな名前だけど、ちゃんとトルコの方が営業してるお店です。ランチを食ったけど、意外に薄味でびっくり。煮物とかではトマトを使うのが多いらしいのだけど、スープにちょっと香辛料が利いてた意外は、普通の日本の家庭料理とかで出してても別に違和感のないものばかり。トルコ料理ってえと、味が濃い、と先入観を持ってたのでちとびっくり。普通の家庭料理とかはこんな感じなんだろうなぁ。ひよこ豆と牛肉の煮物がおいしかったです。
 家に帰る前に、「オリエンタルの青い月」でアイスを買う。トルコアイスが少し癖になってるかも。
 なぜかネットで新ガンダムの記事と新龍騎の写真が出回る。新ガンダムは……無限のガンダムシードですか? なんつーか、まあ、実物見なければなんとも言えないけど、一目見て「これだ!」とか「いやだなぁ」とか、そういうインパクトは皆無だなぁ……その意味では「え? このデザインでいくの?」という新龍騎のデザインの方が……って我ながらオイオイ。胸の装甲が変だって以外は、全然許容範囲のデザインなのだけどね。
 面白そうだったので、翻訳エンジン付きの日韓討論サイトを覗いてみる。歴史討論サイトでは、日本側がかなりの理論武装をしてるのに対し、韓国側は明らかに勉強不足で、通り一辺倒の教科書的主張に終始しがち。日本の側が理論武装するのはある意味必要があってなのだけど、韓国側にそういう人物がまったく現れないってのは、やはりそういった研究本とかが意識的無意識的に忌避されてるってことなんだろうか? しかし、昨日の金完燮氏の逮捕の話に関しては、それを知る人の間では「不当な言論抑圧だ」との認識が主らしい。主張はともかく、言論の自由封殺とのこと。ただ、ニュースを取り上げてるマスコミが少なく、知ってる人が少ないらしい。ちなみに朝日新聞にも書いてありませんでした。やっぱりかの新聞って……あと、一部では「親日派のための弁明」は韓国内では発禁処分同然とあったけど、実際はネット通販などで普通に買えるようです。


2002年07月08日(月) 旧暦 [n年日記]

なんだかんだ言って実はとってたんですが、

 朝日新聞、代理店のおじさんがいい人だったし、なんとなく惰性でとっていて、でもほとんど目を通してなかったのだけど、どうにも朝日の売上に貢献するのがいやになってしまった。
 よくよく考えれば、関東大震災のときの朝鮮人虐殺のきっかけになった新聞記事は大阪朝日のものだったし、戦時中には大本営的ヨイショ記事、戦後も在日コリアンに北朝鮮への帰還を勧め、結果的にとはいえ10万人をこの世の地獄に送る手助けをした。他にも松本サリン事件の冤罪、サンゴ礁の自作自演など、不祥事を上げれば数知れず。そりゃ、間違いのない報道機関をさがせって言ってもないのだろうけど、他者は平気でつるし上げ、自分の間違いはのらりくらりとかわそうとする。理性でなく、感情的な判断だけど、本当にいやになった。
 小心者の私が意を決して代理店に電話をする。出ない。どこかほっとしたところで、電話が鳴る。まさかと思ったら、案の定代理店がコールバックでかけてきてくれた。のっけから罪悪感。
「あのー朝日の購読、中止したいんですけど」
『あ、そうですか。で、何時頃から何時頃まで』
「あの、今月一杯で打ち切りたいんですけど(<このへんがヘタレの弱気)」
『え……それって、お休みでなくって、とるのをやめたいってことですか?』
 ちょっと動揺してるふうのおじさん。中止と休止を聞き間違えたらしい。「ええ、そうです」
『代わりに読売とか、他の新聞をとるんでしょうか……?』
 こう聞かれて、そうです、と嘘を吐くと、それじゃこっちもサービスしますから、とずるずる来そうなので、正直に話す事にする。そもそも抗議としての購読中止なんだから、嘘を吐いたら意味がない。
「いえ、このところの朝日新聞の報道の偏り方が目に余るようになりまして、ちょっと、これ以上とりつづけるわけにはいかないなと思いまして……」
『ハア……(がっかりしたようなおじさんの声)その記事って言うと、具体的にはどの辺になるんでしょう?』
「ええっと、韓国関連あたりになりますか……」
 そうですか、とあきらめたおじさんに、すいません、と謝って電話を切る。新聞代理店もなかなか大変なのだと思うのだけど、申し訳ない一方で、やはり購読をつづけるわけにはいかないと思うのも確か。すべてを真っ正直に、とは言わないけど、もう少しまともな新聞だったらおじさんをがっかりさせなくても済んだのに。
 ちょっと用事で東京に行く。用は 日本神経科学会 で、今やってることに関係ありそうなシンポジウムがあったので聞きに言ったのだけど(でも、実際はタイトル倒れだったという罠)、ついでにひさびさに東京の方の友達と会う。以前、こっそり横浜の学会に行ったら姉から「なんで黙ってる」と怒られたのだけど、今回の学会は千葉側だたし、ほとんど日帰りだったから、まあ今回はいいでしょ。
 それにしても暑くて死んでたのだけど、名古屋に戻ってきてもやっぱり暑かった。何故か友達からお土産にもらった博多とんこつラーメンを食う。とりはむと、万能たまねぎドレッシングを少し薬味にして、葱をのせて食べる。ウマー。りかーさん、ありがとうございました。
 東京への移動中に「クリプトノミコン」一巻を読み終わる。最初の上海のところは世界観がつかめずに良く分からなかったのだけど、「暗号」をめぐって第二次世界大戦時と現代との状況を交互させながら進む展開になると、どんどんページが進む。正直、大戦時の日本の記述には首をかしげるところもある。日本軍の現地民徴用はとりあげるのに、当時のもうひとつの背景だった欧米各国の植民地支配に関してはほとんど触れないけど、まあ、それが主眼の話ではないからこだわりすぎなくてもいいか。
  龍騎 は、仮面ライダーライア=手塚の最期。神崎兄から渡されたサバイブカードを使うことを拒み、蓮に渡す。さらに、ライアをかばおうとして王蛇にボコボコにされた龍騎を逆にかばい……なかなかおいしいキャラでした、って、確か映画版の広告に手塚はのってなかったっけ? 死亡したのは確かなはずなんだけど……ますますもって映画がよくわからん。


2002年07月09日(火) 旧暦 [n年日記]

予定変更

 来週だと思っていた SF大会 が今週末だと教えられ、慌てて各方面の予定変更。とりあえず、トルコ料理店行きは木曜に決定。場所は名城大薬学部付近の店「 ターコイズ・イスタンブール 」にしようかと検討中。味仙の向かい側辺りになる。行ったことないお店なので、当たりはずれはわかりません。この店のある場所、ずっと以前はレンタルビデオ屋で、それがつぶれた後はなんか怪しい健康グッズの販売が入り、数ヶ月ですぐ消えて、で、ようやくまともなお店が入った。この辺、ちょっと真空地帯っぽくなってて集客力弱いのだよなぁ。せめて、もう少し近くに駐車場があればかなり違うと思うのだけど。
 一部で話題になってる 湘南ゴミ拾いオフ 。もともとフジテレビへの抗議行動として行われた、主催者無きイベントなのだけど、フジへのいやがらせを、ボランティア活動の形として(でもフジには迷惑がかかるのを確信して)やってしまおうというもの。事前からW杯報道関連の話を追っていたので知っていたけど、まさかこんな大規模な活動になるとは思っていなかった。「どんな形でも嫌がらせじゃないか」という声もあるし、それはそうなのだけど、悪意を善意の行動の形で示すというのは面白い。また、特に誰かが仕切ったわけでもないのに、自律的に役割分担していったというのも興味深い。持続性があるわけでも無条件に支持できるものでもないのだけど、単純なデモとかよりも(無責任に)面白いのは確か。フジも、2ch云々ということは言わずとも、フォローのしかたはいくらでもあるだろうに、変なフォローのしかたをするので余計につっこまれることになる。もっとも、恐喝などによる排除行為はなかったようなので(一緒にやりませんか、という申し出はあったらしい)、そちらの意味では良識的だったのだろう。しかし、今後もこういう活動が頻発すると、テレビ局側もだまってはいないだろうなぁ。残念だけど。
  あずまんが大王 は「エロエロよ〜!」の回。この台詞のイメージはハイテンションだったのだけど、意外にも押さえた口調で演じていた。いや、どうでもいいことなんですが。全体的に良くも悪くも安定。うーん、まあ、いいか。
 台風が近づいているらしい。自転車者には結構まいる。
  週刊アクション を読んだら、谷口ジロー氏の「天の鷹」が最終回だった。西部開拓時代にアメリカに渡り、スウ族の一員となった二人の元武士「天の鷹」と「風の狼」の話。スウ・シャイアン・アラバホなどのインディアン諸部族連合軍がカスター中佐(南北戦争時は少将だったが、この時は中佐)率いる第七騎兵隊を破った戦いが最終回の舞台だった。この戦い自体は部族連合の大勝利だったが、しかしこの勝利が仇となって「アメリカ国民」の原住民への反感が高まり、居留地政策が推し進められて行くことになる。
 一時期アクションは売上不振から旧来の路線を一転、ほとんどの連載を打ち切り、連載を成人向け(有体に言えばエロ)にするという思いきった転換をした(と、言ってももろにエロのみが見せ場なものは短命で、作品性が高いものは比較的長命だったことから、読者側にもあまり望まれていなかった転換だったと推察される)。しかし、徐々に連載内容は旧来のものに戻っていき、路線転換で始まった最後の連載も数ヶ月前に終了した。「風の鷹」は、シリーズ連載とは言え、その「冬の時代」を「軍鶏」と共に生き抜いた作品だった。
 それとは無関係だが、小学館のマニア向けマンガ誌「 IKKI 」連載の「GUNS&BRADES」は、五稜郭での戦いから落ち延びた二人の元幕軍兵士が新政府官憲の手を逃れて北海道内で逃避行を続けるというもので、舞台こそ幕末直後の日本だが、フォーマットはまるっきり西部劇である。作者は戦記マンガで定評のある滝沢聖峰氏。


2002年07月10日(水) 旧暦 [n年日記]

普通は覚えられるのだけど……

 マンガを読んでると、作家特有の癖がわかることがある。癖を覚えておくと、多少絵柄を変えたり名前を変えても、何を描いていた人かすぐわかる。時々、まったくわからないくらい絵柄が変わる人もいるけど、普通はどこかしら以前の面影がある。私はこの癖を覚えるのが平均よりは多少得手だと思うのだけど、ところが困ったことに(いや、本当は困ってないんだけど)「週刊マガジン」の連載の半分近くが、絵柄の癖が覚えられない。いや、多分、その気になれば癖を見つけて覚えることもできるとは思うのだけど、そこまでしたい連載はないし、また、絵柄に個性を感じる連載も多いわけではない。最大公約数的な、可もなく不可もない(技術的な話でなく、読者の印象が)絵柄をわざと選択するのが編集部の戦略かもしれないけど、個人的にはひどく退屈だなぁ。
 少し前に、韓国で青少年有害図書に指定され、作者も歴史の捏造ということで訴えられた「 親日派のための弁明 」(韓国の「親日」というのは日本でいう「親韓」と同じような意味合いではなく、日帝時代に日本の統治に進んで協力した人を指し、多くの場合は売国者的な響きを持って使われるらしい)が一部で先行入手されて、その感想が 2chハングル板のスレ にもあがって来てるのだけど、「日本の右翼でもそこまで言わないぞ?」的な、日本人がむずがゆくなるような併合統治体制の持ち上げっぷりらしい。著者の金完燮(キム・ワンゾプ)氏は、噂では以前は神戸の震災の時にウェブ上で「天罰だ」と述べたこともあったらしい。ところが、何故か(二年の海外滞在が契機だという話もあり)ここ数年は親日……というより「反韓」であるらしい。極端から極端に走りすぎとも思うけど、件の本も日本を持ち上げることが目的というより、韓国内で近代化を妨げる要素を批判するために日帝時代を持ち出した、という形のようだ。興味があるので、機会があったら読んでみるか。
 気になる話で、W杯韓国代表の選手に、欧州のチームからのオファーがほとんど来てないという噂があったりする。本当にそうなのか、調べるとっかかりがみつからずに放置してるのだけど(オファーがある、というニュースならともかく、オファーがない、なんてニュースはどう検証すればいいんだ?)、本当ならW杯中に危惧したことが本当に起こってることに……
  G-onらいだーす 二話目。作画の乱れはまあいいけど、どうにもこのテンポはなぁ……オタクネタを出して笑いを取ろうとするのはいいけど、ただ漫然と登場人物がボケてやはり登場人物がつっこんでも、クスリとも笑えない。っつーか、逆に白ける。ネタをただ思いつきのように出してるだけなので、面白みがない。同じスタッフのOVA「こすぷれCOMPLEX」を見たときもまったく同じ感想だった。もう少し主軸を定めてくれればもう少し面白くできるような気もするのだけど。
 「王ドロボウJING」は今週はお休みだったらしいのだけど、次回はすごい。なにがすごいかって、スタッフが。
 「第9話『調べの島ココ・オコ』脚本 吉田玲子 絵コンテ 吉田俊司 演出 吉田俊司 作画監督 吉田大輔」
 吉田一族かなにかですか!?
 台風は心配していたら、名古屋ではほとんど影響なし。雨すらたいして降っていない。岐阜方面では台風に刺激された梅雨前線のおかげでひどいことになってるらしい。う〜ん。


2002年07月11日(木) 旧暦 [n年日記]

予想の範囲内

 だと思いますが、「 親日派のための弁明 」買って来てしまいました。(汗)
 最初序文に「韓国の反日政策は米国の陰謀」なんて出てくるので電波ゆんゆんかと思いましたが、中に書いてある内容はかなり──少なくとも日本の教科書よりは──まともでした。ただ、韓国批判を相対化させるためか、ちっと日本の持ち上げすぎの気が。「批判すべき部分」に関しては「そういうところもあるが」とお茶を濁してるので、イルポンマンセー本と受け取られないよう、また右翼正当化の材料にならないよう気をつければ、「韓国人がこれを書いた」というインパクトファクターと共に結構楽しめるんではないかと思います。まだ少ししか読んでないけど。
 予定通り、K研の連中とでトルコ料理を食いに行く。「ターコイズ・イスタンブール」に行きたかったのだけど、駐車スペースの関係で「オリエンタルの青い月」に。残念。しかしここのお兄ちゃんは本当に愛想がよくって面白い人だ。トルコピデやトルコ風のサラダ、前菜とか色々頼んだのだけど、好評だったのはアダナ・ケバブというひき肉の串焼き。アダナという町の名物料理らしい。「トルコののびるアイスクリーム」もパフォーマンスもあってかなり受けてた。当然メインの目的の「ラク」も頼んだのだけど、これは他の人にはちと不評。アニスの香が強すぎたらしい。私は二杯も飲んだら、美味いとはいわぬまでも大分慣れましたが。水を混ぜると本当に白くなる。ちょっと面白かった。
 ちょっと眠いんで今日はこれくらいで。


2002年07月15日(月) 旧暦 [n年日記]

わしも出雲で考えた

 本当は何も考えてなかったんですが。ってわけで今年のSF大会は島根県玉造温泉での合宿型コンベンション・ ゆ〜こん 。っつっても一週間前まで日にちを間違えていたり、ロクに企画のチェックとかもしてなくってかなり突発。例によって 林氏 の車に便乗させていただきました。前回・前々回と一緒だったO川氏は仕事の関係と家族の反対で参加できず。残念。会場とか規模とか企画とかを考えると、実際にはそんなに高い参加費と言うわけでもないのだが、やはり普通は数万円となると躊躇する金額なのはわかる。この辺がひとつの障害にもなってるのだよなぁ。
 出雲に到着してしばらく時間があったので 松江城 を見学。日本の天守閣を持つお城は西洋の城の影響を受けてるので、木造と石造りの違いはあるけど、案外と間取りとかは似た感じがする。そもそも城は戦国末期以降は要塞というより象徴的な意味合いが強くなってくるので、「ここを攻められる状況になったらもうとっくに終わりだよなぁ」などというツッコミは野暮。いや、やったけど。
 で、その後はまずは「日本SFファングループ連合会議」に。二月の臨時総会にも潜り込んでいたので、そのときの主な議題だった星雲賞の「自由部門」の成り行きも気になっていた。星雲賞の発表はこの時点で聞いていたのだけど、コミック部門が雪村氏の「プラネテス」というのは、さすがに首をひねった。作品としては文句はないのだけど、なんっつってもこの作品、まだ終了していないのだ。そのことに関してはやはり疑問に思っている人もいたし、また「マンガは盛り上がってるところで取ってもいいじゃないか」と妙な弁護をする人もいたり(マンガをどうして他メディアの作品に対して特別あつかいせねばならないのか。私は反対である)したのだけど、「ノミネート時点では続きが出てなかったこと」「二巻までで完結してるようにも見えること」を授賞式で説明することで決着がついた。個人的にもそれでOKと思うけど、来年も完結してないのにプラネテスがノミネートされることになったら、全力で受賞を阻止します。いや、マジで。だって中途でもOKってことになったら、マンガをちゃんとした作品の出るメディアと認めてないってことになるじゃないか。
 「ふわふわの泉」の日本長編部門受賞は、それが総意なら口をはさむことではないけども、どうもハードSFプロパーな勢力というか、野尻抱介氏のシンパが勢力を広げてる感じがして、どうにも閉塞感を感じてしまう。野尻氏の「太陽の簒奪者」はおそらく来年の日本長編部門を受賞するだろうから、今年はまったく別の傾向の作品にとらせたかったのだけど……これで妙な方向付けがされないことを祈る。
 同様に、メディア部門の「仮面ライダークウガ」も「全然SFじゃないだろ!」と突っ込みたくはなる。SF周辺領域の作品なので受賞資格はあると思うけど、他にSFであるという作品はメディア部門にいくつもあったので、釈然としなくはある。これもSFファンダムにおける特撮勢力の強さが元な感じがして、閉塞的に思う。アギトはぎりぎりSFだと思うけどさ。
 他にも他の議題に変な質問とかもあったけど全体としてはつつがなく終了。
 開会式を経て(ここでも会場のひとつの「松の湯」の女将の挨拶に大ウケだったりとかはあったのだけど)、夕食の前にひとっ風呂。サウナで再来年の日本SF大会「G−con」の代表者の高木さんが一緒だったり(一度か二度お会いしたことくらいはあるけど)とかもあり。晩飯はいかにも温泉宿の食事だったけど、運営実行委員会が事前から豪語していただけあって量があって豪華。食い切れない人もいたり、かなり力が入ってました。
 その後、少し休んでから、ディーラーズルームから離れられない林氏に頼まれて「宇宙開発の部屋」にビデオ撮影に行く。ところがここでデジタルビデオの使い方がわからず、四苦八苦して回りの方の協力を仰ぐことに。おかげでどうにか撮影にこぎつけられました。トークの内容は相変わらずの野田司令ワンマントークショーの様相。またも部外秘の話とかも少しあったり。個人的には裏で行われていた「サイバーパンク」の部屋にも行きたかったのだけど、こっちもこっちで面白かったです。
 次はカメラを撤収して 日本SFファングループ連合会議 主催の飲み会へ。アブサン片手に(ってもニガヨモギは入ってないやつ。おまけに何故か水を入れても白く濁らず???)ガイナックスの武田さんとか、歴代の連合会議議長、会計の話を聞く。武田さんが最初アンチファングループ連合で、連合を内部から壊すために議長に立候補したってのは(冗談も入ってると思うけど)初めて知った。まあ、ファングループ連合ってのは基本的には悪い意味でなく本来いい加減な組織なのだよな。
 途中で林氏とこの部屋も抜け、CGアニメ企画へ。お目当ては「 ほしのこえ 」の作者新海誠氏のトーク。混むだろうと思って三十分前に行ったら、まだほとんど誰もいず、主催者やスタッフが準備中。林氏と、たまたま前の席だった方とのんべんだらりと話をしていたら、なんと DoGA のかまた氏がやってきて「ほしのこえはもう買われましたか?」とか「廉価版が出るんですけど、どう思いますか?」とか色々話を。廉価版の発売は発売元の徳間書店側の意向が強いのだけど、通常のDVDが発売になってから半年ばかりという短期間での発売に、ユーザーの反発が大きくないかと心を痛めてる模様でした。
 ちょっとびっくりしていたら、なんと今度は当の作者の新海誠氏が「ほしのこえご購入いただきましたありがとうございました」とご挨拶に。我々がかまた氏と話をしていたのはかなり前の方の席だったので、丸聞こえだったらしい。で、林氏とワシ(主に林氏が質問していたのだけど)とで、この際なんで色々質問をしてみる。返ってきた答えは、おおよそ予想通り。平凡な思考とかそういうことでなく、それだけ作品に対するスタンスが作品にはっきり出ているのだ。ちょっと意外だったのは、「ほしのこえ」で使われたさまざまなガジェットやアニメ的文法は、好きだとかそういうことは全然なく、完全に道具と割り切って使っていたということ。最後のあのシーンのあのセリフのために全部組み立てた作品ってのははっきりわかるのだけど(でも、わからないで気に入ってしまった人も多いのだよなぁ)、そこまで割り切った作りだとは思わなかった。あと、やはりストーリーテリング自体にはやはりほとんど興味はないらしい。「これだけ売れるとわかってたら、エンタテイメントとかをもうちょっと気にしなければならなかったかなあ」とは言っていたけど、逆にそうするとまったく別の作品になっていた可能性も高い。次は一人ではしんどいので原画などに流石に人を使うそうだけども、それでも数人程度の小チームで当たるつもりらしく、また三十分程度の作品になるだろうとのこと。イベントの本編も楽しかったけど、個人的には新海氏と直接話が出来たことがもっとも大きな収穫でした。翌日も閉会式とかあったけど、参加した企画はこのくらいだったので、今回のSF大会のレポートとしてはこんな感じで。


2002年07月16日(火) 旧暦 [n年日記]

うっかりしてた

 「星雲賞自由部門の存続が気になったので」と書いておきながら、存続するかどうかの結果を書いてなかった。 日本SFファングループ連合会議 定例総会において、反対三票、賛成圧倒的多数で来年も自由部門の枠が用意されることに決定しました。「来年も」と書いているのは、自由部門の設立はあくまでテスト的なものでして、数年間ほど様子を見てから続けるかどうか決めよう、という意向のためです。この自由部門設立は 林氏 の提議によるものなので、帰りの車で「来年のノミネートになにかあるかねえ」とか相談してました。一応、量子テレポートは挙げておきましたが。
 それと、イマイチ自由部門そのものがなんだかわからないという人がいると思うので説明しておきます。ここ最近、星雲賞ノンフィクション部門においてホンダの「P2」やSONYの「AIBO」が受賞するということが比較的連続しておきました。ノンフィクション部門というのは本来SF文学・映像作品などの研究、評論においてすぐれた作品に対して与えられるもので、P2やAIBOは本来この枠で受賞する対象ではなかったわけです。で、これをどうするかで一昨年から林氏の提議を元に喧々囂々し、結局「SFそのものではないが、SF的だと思う研究・製品などに対し与える賞を新しく作ろう」ということで、今年初めてテストケースとして「自由部門」が設立されました。詳しい投票内訳は私が明かさない方がいいでしょうが、他の部門と比べて棄権率もかなり少なく(メディア部門に次いで二番目くらい)、これならば来年もやってみても良いだろう、ということになりました。個人的にはH2Aロケット一号機は日本の宇宙開発の歴史の中のひとつの道標ではあるけど、そこまでインパクトの強いものかな? という疑問はあるのですが、ある意味「ロケット=SF」というわかりやすい対象が受賞したのは、賞の今後の方向性を決めるのによろしかったのではないかと思います。再来年以降があるかどうかはわからんけどな。

 ネット上にある今回のSF大会のレポート( レポートリンク集 )を見ていて、「ゲストをなんだと思ってるんだ」調のものがあった。企画に手持ち無沙汰でいるゲストが結構みかけられたかららしい。確かにゲストは企画の実行者や運営委員会が招いて、わざわざ来てもらっているのだからそれはわかるのだけど、でも逆に「ゲストってそんなに偉いものなの?」とも思う。企画進行で不手際が生じて迷惑をかけたのなら、それは確かに企画者側が悪い。ただ、文章に「来てやってる」という意識がにじみ出ているようなのがイヤなのだ。
 SF大会というのは、そもそも学会の年会の形態を元にはじまってる。学術方面の人でないと学会ってのがどういうものかはわからないとは思うけど、SF大会に出た人なら、まああんな感じで研究発表を行ってると思ってくださってほぼ間違いはないです。その学会発表においては、特別講演とかに招いたゲスト以外は、どんな偉い先生だろうが無名の学生だろうが、発表者だろうがただの聴講者だろうが分け隔てなく参加費を徴収する。交通費や都市型大会における宿泊費は出ないはずなので、本当は一概には言えないけど、今回のような合宿型SF大会でゲスト参加者全員の参加費が無料になってるというのは、かなりの優遇措置であると感じる。無論、ゲストに招かれた人も「忙しいし、そんなに行きたくないけど、せっかく呼んでくれてるのだから行かなきゃいけないかなあ」と思い来てくださってる方もいると思う。だから、ゲストの参加費を徴収すべき、とまでは思わない。しかし、決して少なくないゲストの分の費用を、一般参加者が負担しているのも事実である。それを考えると、無意識に一部で構築されている「ゲスト>一般参加者」という図式は、本当に正しいのだろうか? 「せっかく来てやってる」調の論調は正しいのだろうか?
 単純に「みんなで楽しめばいいじゃん」と思ってる私には、一般参加者・ゲスト参加者双方の意識にどこか違和感を感じる。

 「 親日派のための弁明 」を読み終わる。なかなか面白い読み物でした。一部で日本の政治家の評価が日本の一般のそれと違うとか、ちょっとした事実誤認っぽい部分はあったけど、大筋ではそんなに間違ってないと思います。ただ、ここまで併合統治時代がすばらしかった、と連呼するのはさすがに極端だと思いますが(韓国の人の中には、たとえ恩恵を冷静に判断したとしても併合のような取り扱いを望まない人だっているだろう)、現在の韓国の歴史・国際情勢・教育認識が、控えめに見てもかなり変だというのは伝わってくる。この本に書いてあることがすべて事実かどうかは不明だけども、実情を知り、明らかにおかしい点があればそれを指摘し修正を促す、ということが必要だろう。もしこれに書いてある韓国の認識・教育が本当だとすると、韓国はそのうち本当に世界から孤立しかねない。

「仮面ライダークウガ」メディア部門受賞について・補足

 よくよく考えてみたのだが、「クウガ」はSF作品かどうか以前に、特撮ヒーローものとしてははじめてのハイビジョン撮影(正確にはハイビジョンではないらしいが)を導入し、またストーリーも従来の硬直化したお約束を排し、通常のドラマに近い構図を取り入れた、画期的な作品であった。SFかどうかという議論以前に、特撮番組という偏見で見られがちな作品に対しこういった試みを評価するのは一般投票により決する星雲賞のような賞の役割であるという気もする。それを考えると「仮面ライダークウガ」の受賞は必ずしも的外れ、ということはない気もしてきた。
 人気がなければただの実験作だけども、実際相応の人気はあったわけだし、ならばそれでかまわないという考え方もできる。
 と、いうわけで十五日の日記の「クウガがメディア部門はおかしい」は撤回させていただきます。失礼しました。

もひとつ追加

 合宿型SF大会のゲスト参加者は全参加費が免除されてるのかと思ったら、 宿泊費は自分持ち ということだったらしい。多分、大会にもよるとは思うのだけど。しかし、自分は玉泉宿泊だったのだけど、松の湯の方はかなりフラストレーションがたまっているようで。あと、料金がボられてるって本当なのかな? ちょっと調べてみたけど、 玉泉 の方はデフォルトで15000円(+休日料金3000円)、 松の湯 の方は13000円から。休日料金として玉泉と同じく3000円が上乗せされてるとして、16000円。2000円の差があることになる。うーん、これではゲストに不満が出てくるのもわかる気はしてしまうな……


2002年07月17日(水) 旧暦 [n年日記]

一般参加とゲスト参加に関して・補足

  谷田貝さん (7/16付け)のところで私のゲスト参加者の意識についてのことで、異論が書き込まれていて、私の説明不足のところもあったので補足。
 別に企画側・大会運営委員会側に問題がない、ということではないです。我々から(金額に差があると言ってもゲストからも)徴収した参加費を使って、結局無駄にゲストの方の貴重な時間を遊ばせることになったのですから、これは一般参加者側からも責められてしかるべきだと思います。ただ、私が思うのは「何故、ゲストの方々は何を期待されているかもわからないまま、出雲くんだりまで来たのだろう?」ということです。「ゲストの参加費は身体で払う」というのはもっともな言だと私も思います。前から言われているSF大会の問題点として、ゲスト参加者をただ客寄せパンダのように考えている大会もある、ということは知っています。私もゲストを呼んだからにはきっちり参加費分支払ってもらえる活躍の場を用意するというのは、一般参加者・ゲスト参加者双方への大会側の義務と思います。しかし、ゲスト側は事前に大会側に一言、「何のために呼ばれるのですか?」とは聞かなかったのでしょうか? 言葉は悪いですが、何のために呼ばれたかもわからずただ呼ばれたからはるばる遠方から島根までやってきたのでしょうか? 私にはその点が非常に腑に落ちないのです。これって大会側のみに責任があるのでしょうか? 私には大会運営側・一般参加者・ゲスト参加者の三者全員にいくばくかの問題があるように感じます。
 ちなみに昨日の補足の宿泊費の問題はまた別の問題で、これはアフターレポート、それが苦しければウェブ上ででも参加者に対し内訳を報告すべきことだと思います。

うわ! 失礼いたしました。

  谷田貝さん のサイト名の「鈴木権左衛門」というのを、特定個人名であると勘違いして表記してしまいました。訂正して、お詫びを申し上げます。

星雲賞およびSFファングループ連合会議について

 やはり レポートリンク集 にリンクされているあちこちのレポートを見ると、プラネテスのコミック部門受賞に、なんらかの形で疑問を感じてる人が少なくないようです。私も、作品としては星雲賞受賞にふさわしいとは思うものの「完結してない」という理由からプラネテスには投票しなかったクチです。
 問題意識は主に二つあるようで、ひとつは 向井さんのサイト(7/16) で挙げられているような、規約そのものを改正すべし、というもの。もうひとつは 細井威男さんのサイト(7/14) にあるようなノミネート選考過程そのものに対する疑問のようです。
 本来私のような若輩者が口をはさむことではない気もしますが、臨時総会と定期総会の二回ばかり参加し、 林氏 から受け継いで 星雲賞非公式ノミネート サイトをここ数年運営している身として、考えてることを書いておきます。
 私が非公式ノミネートの趣旨に賛同し、諸事情から非公式ノミネート運営継続に支障が生じた林氏からその運営を受け継いだのは、やはりノミネート作品(公式参考作品)の選考に非常に疑問を感じたからです(具体的に言えば、「やねこん」時のコミック部門ノミネートに「プリティサミー」が入っていて、なんで「ミッシングゲイト」が入ってないねん、ってことなんですが)。受け継いだ当時と最初の一、二年は私も星雲賞は権威をもっと意識すべき、と思っていました。ところが、 ファングループ連合会議 総会とかに行って話を聞いてると、どうも連合会議側は逆に「分不相応な権威などむしろつけるべきではない」というところがあるように感じられます。それはアンチ権威主義という部分もないこともないのですが、連合会議はなんらかの手当てをもらっているわけでもなく(むしろ赤字を持ち出しでなんとかやりくりしながら)SF大会・星雲賞の運営をSFファン全員の代理としてスムーズに行うための、あくまでボランティア団体である、という意識から発しているようです。
 私も連合会議臨時総会に行くまで連合会議側の意識と一般参加者の意識の違いというものは気付きませんでした。星雲賞の趣旨も、はっきりと「SFファンを楽しませてくれた作品に対し、ファンから感謝を賞という形で渡したい」というものであると説明を受けました。それまで時代遅れで趣旨がよくわからない規約も、作品を評価する対象を広げたいということで作られたということもそこで初めて知りました(具体的には昨年まであった「SF専門誌」掲載作品と「非SF専門誌」掲載作品の取り扱いの差。これは現在の実情には合わなくなっているということで今回の星雲賞からは規約から削られました)。したがって、連合会議としてはガチガチの教条主義で行くよりは、ファンの支持があるのなら規約から多少はずれていてもファンの気持ちを優先しよう、という趣旨のようです。私も今年の星雲賞にいろいろ言ってますが、基本的にそれがファンの総意であるならそういうものだ、という立場です。
 無論、そうした中で、規約と実情とが乖離していくこともあります。それがたとえばノンフィクション部門のP−2やAIBOの受賞であったりするわけです。そうなると規約の改正とか話が出てくるわけですが、先にも書きましたが、連合会議は任意のボランティア団体です。地方在住者もたくさんいるわけで、たびたび定期総会や臨時総会を開催し、そういったことを議論するのは難しい、というのもひとつの事実です。これにかんしてはメーリング・リストを作ったりしてもう少し小回りが効くようにしよう、という動きもあります。しかし、教条主義にしばられすぎないために弾力性を持って運営をし、何度も規約から明らかにはずれるようなことがあったら、議題として規約改正を提案する、という現在の形式はわりと理にかなっていると私は思います。
 したがってコミック部門の規約改正は、少なくとももうしばらく様子を見てから議題にすべし、というのが私の意見です。
 ノミネート作品の選考基準に対する不透明さはたしかにある部分もありますが、逆に過去一般からもノミネート作品を募集したところ、ほとんど反応が無かったという歴史もあったと聞きました。ノミネート作品選考も、基本的に連合会議参加グループからあげられた作品の中で多かったものを選んでいるようです。
 私も連合会議の実情と過去の歴史などがわかってくると、連合会議側の歴史や趣旨にかんするアピールの少なさというのは気になるところはあるのですが、逆に一般参加者からはたくさんの声が上がってくるけど「じゃあ、一般参加者はファングループ連合会議のために(というより、SF大会および星雲賞のために)なにをしてるの?」という疑問があがってくるわけです。 のだれいこさんのサイト(7/13) にもありますが、連合会議参加団体所属でなくても、定期総会を傍聴するのは実は簡単なことです。逆に来て欲しい、とすら思っているようです。また、連合会議への登録も特に審査があるわけでなく、代表者連絡先を記入し会費さえ払えば簡単に登録できます。内側から連合会議を変えることは、実は大変ではあるけど難しいことではないのです。私のように在野の人間でも(色々えらそうに書いてますが、実は私も部外者です)、非公式ノミネートの形で星雲賞をサポートできればと思いますし、そこまでせずとも回りによびかけ、星雲賞の投票率をあげるよう働きかけることも十分可能だと思います。
 結論を書きますが、実は星雲賞などの問題は規約や連合会議の運営方法の問題より、参加者側の意識の問題、連合会議側に多くを要求するが「それでは自分はSF大会・星雲賞のためになにができるのだろう」とはあまり考えないことの問題の方が大きいと私は思います。
 本当はこういったことは二回ばかり総会に行っただけの、しかも在野の人間の私が言うのでなく、もっと歴史と内部事情に詳しい、元議長や元事務局長といった方が話をした方が良いとは思うのですが、臨時総会時にいろいろひっかきまわしてまでそういった情報を得た者の義務として書いておかねばならないとも思い、ここに記しておきます。
 あと、向井さんのところにありますが、星雲賞の投票率の低さはわりと本気で問題だと思うので、ここを見ている方のお知り合いで投票権があるのに投票をしてない方がいたら、投票をぜひ促してください。


2002年07月18日(木) 旧暦 [n年日記]

通常業務前に

 そろそろSF大会モードから通常モード、のその前に、星雲賞と連合会議のことを書いた理由をちょっとだけ。一番のポイントは「連合会議って、実はそんなにすごい組織でなくってほんとうに手弁当のボランティア団体なんで、あれやこれや外野からたくさん言っても、キャパ的にあんまり実現の可能性って高くないんで、小さなことからコツコツと」という視点もあるってことを言いたかったってのが一番大きいです。ホントはもっと詳しい人が「連合会議応援ページ」とか作ってくれることを内心期待してたんですが。(結局他力本願)

蓼食う虫

 オタクごとがSF大会でいろいろたまってましたんで消化。
  ハリケンジャー 。戦隊ものってコメディ基調になることが多いのだけど、シリアスまっしぐらのゴウライジャーにマジボケさせるところはなかなかあなどれないと思いました。妙な英語なまりの新キャラのシルエットが出たりとか、予告でその新キャラの乗るヘリコプター型マシンが夕日をバックに分身(?)してるシーンはやっぱワルキューレ騎行がBGMだろうかとか、ハリケンジャーって直球どまんなかじゃないけど、妙に小ネタが心惹かれるのだよなぁ。
  龍騎 は、実は井上さんって構成力に難があるんじゃなかろうかとかなんとなく今更なことを思いつつも、ナイトサバイブの新ファイナルベントにチョイ受け。タイヤのついたコウモリってのも結構ビジュアル的にインパクトがあるけど、現段階だとバイクに変形する必要ってあまりないなあ、とか、ダークレイダー(モンスター形態)に乗ったまま突進したほうがカッコイイかも、とか、結局必殺技しか目が行ってないところが精神年齢お子様。
 NEWTYPEの別冊で巻頭に龍騎特集があったりして、でも映画の内容とかには結局あまりふれられてなくてちょっとガッカリしたような、期待がふくらむような。何故か龍騎映画のスチール写真の中に アギト の翔一くんと美杉教授と小沢女史が焼肉を囲んでる写真があったのは、同誌にのっていた「 PROJECT G4 」ディレクターズカットDVD版の記事のを間違えてのっけたんだろうと思いつつも、少しだけ本当に出たりするんじゃなかろうかと考えているあたり思ってたより自分のアギト熱は冷めてないみたい。
  荒箱さん おすすめらしいガンガン連載「 鋼の錬金術師 」( 荒川弘 著)を書店店頭でちょっと見てみる。結構面白い設定、と思いつつも、私にはあまりピンと来ない。一目ぼれできない微妙な感覚というか、美人だけど自分とは赤い糸はつながってないのだなぁとなんとなくわかってしまう感覚というか。すいません。検索かけたら ウェブリング やら ファンサイトがざくざくと ……こんなに人気だったんだ。知らなんだ。
 で、なぜか同時にコミック版「 真・女神転生デビルチルドレン 」(藤異秀明著)を見ると、むちゃくちゃオリジナリティがあるわけではないのだけど、こっちはわりと好みだったり。ショートでつり目が出てるからとか、そんなことは……ちょっとはあるのかな?
 よく出来た作品かってのと好みとはやっぱどうしても別の話で、「美人だけど好みじゃない」って言うのと「美人じゃないけど好み」って言うのはどっちが失礼なものなのだろうかとかちょっと考えてしまったり。
 げ、 今井商店 で買ったばかりのウェストポーチの留め金が壊れた。うう、泣けるのう。


2002年07月19日(金) 旧暦 [n年日記]

邪道企画・読まずに感想

 ふと、化けBに書き込んだあとで「メキシカン・キラーズ」ってのは実は「ナチュラル・ボーン・キラーズ」ではなく「ピンキーとキラーズ」のアレなんではないかとか思ったり。
 ここんとこ積読が増えてる。なじかはしらねど。
 韓国関連の話題で、つい買った「 ザ・ディープ・コリア豪定本 」(根本敬著)。注文して届いた本を見て、思ってもみない厚さにびびっていたら、中を見て更にジャギの入った読みづらいフォント、構成にもっとびびる。これを読まなきゃいけないわけか。全然知らなかったけど、作者の根本氏はガロ系の人らしい。知ってたら、もう少しだけ躊躇したのに。
 「 導きの星(2) 」( 小川一水 著)すいません。「 群青神殿 」まだ読み終えてないんでそっち読み終えてから。一巻はなかなかチャレンジャブルなネタだと思いました。でも前向きでまっすぐな主人公というのは、ヲイラのようなダメ人間にはまぶしすぎるのぢゃよ。トホホ。
 「 宇宙兵ブルース 」(ハリィ・ハリスン著)。早川2002年SFフェアとかってんで復刊されたのを店頭で見て、「そういえば、T橋さんにステンレス・スティール・ラット見せてもらったっけな」と思い出し購入。昔の早川の単行本らしく、文字密度が若干高目なのがステキ。当然復刊は横山えいじ氏の表紙のです。
 「プリンセス・プラスティック エスコート・エンジェル」「同 ホロウ・ボディ」( 米田淳一 著)。以前新書サイズで出たときにはネット上で 表紙 が怖いだとかなんだとか、若干作者の人のホームページも叩かれたりなんだりしたような気がしたのだけど、表紙が緒方氏になってオタク方面へのアピール力UP。なんとなくそんなことを考えながら購入。そうか、世の中表紙が正義だったのか、といまさら気付く。いや、それは言いすぎだけども、表紙の影響力はやはり小さくないのだなぁ。
 だめだ。やはり邪道過ぎて感想にならない。
 それとは無関係なネタだけど、 トーヴェ・ヤンソン画「指輪物語」挿絵ビルボとゴクリ らしい。あ、ビルボとゴクリなら「ホビットの冒険」か?


2002年07月20日() 旧暦 [n年日記]

土曜で土用

  土用の丑の日 ってヤツだそうで。近所にあるひつまぶしの店の店頭でも、スーパーの鮮魚コーナーでも大々的に売っていて、こういうもので季節を感じるのもどうかとも思うけども、ともかく季節ものには違いなし。ただ、実際にはこの時期の天然もののうなぎの場合は冬眠の影響で旬を逃していて、痩せていて皮が固いんだそうで。名古屋名物の「ひつまぶし」も、旬をのがして皮が固いうなぎをおいしく食べるために工夫されたものらしい。もっともこの時期の天然うなぎなんて食ったことないので本当かどうかは知りませんが。あと、当然冬眠の関係ない養殖ものはこの時期でも味が落ちるとかいうことはないそうです。
 名古屋では34℃近くの最高気温で、絶好の夏ばて日和。しかし個人的には平賀の源内さんの宣伝にのるのもなんなので、 オリエンタルの青い月 で、トルコアイスクリーム(ドンドルマ)とケバブサンドを買って来て食いました。適度に香辛料が効いてて、野菜もそれなりに取れるのでなかなかよろし。ケバブサンドが出来るまで店頭で待っているときに目に入った店長さん直筆のポップを読んで、トルコアイスクリームは工場で作って卸してるとかいうことではなく、一子相伝で受け継がれる(いや、一子じゃないかもしれないけど)業だそうで、お店で作ってると知りちょっとびっくり。どうりで雪印のトルコ風アイスとはなにかが違うわけだ。それだけでなく、名古屋のトルコレストランにこのお店で作ったトルコアイスを卸してるのだそうな。つまり、ここで食ってもメルハバで食ってもとんでイスタンブールで食っても基本的に同じもの、ということに。お持ち帰りでカップにつめてくれるサービスや、別料金でスチロールケースやドライアイスもつけてくれるので、よそに行くときにお土産に良いかも。やはり暑い日のアイスはおいしい。
 しかしこう暑いと、土用の丑の日とか一種の縁起物が流行った理由がよくわかる気が。疲れてるけど、研究室で実験していても良かったかもしれない。とかく、暑いと体とやる気の活性度が上がらない。

星雲賞関連・付記

 私は参加グループの代表とかファングループ連合会議に参加している人間ではないですし、なにごとかを貢献したわけでもないんで、そういう人をWWW上にひっぱりだそうというところはちょっとあったわけで、その意味では 林氏 からなんらかの コメント をひっぱりだせたのは目論見どおりなのだけど、ちょいと迷惑をおかけしてしまったところもあるようで、申し訳ない。


2002年07月21日() 旧暦 [n年日記]

裏からこっそり手を回してみるテスト

 業務連絡っぽく。ウチの掲示板閲覧者以外には興味がないことと思いますので、すっとばしてくださいまし。
 私が悪いっていえば悪いんですが、いくら「話題フリー」と言っているとはいえ、マンガ家さんのファンサイトのBBSを謳っている以上は、「掲載誌の発売日直後だというのに、そのマンガ家さんの作品の話題がまったく出ない」ってのはさすがに問題ありまくりだと思うデスよ。いっそ「無関係な話題禁止」にしてしまえば(BBSの活性度自体は確実に急落するけど)そういうことはなかったでしょうし、あるいはそこまでいわずとも私がもっと上手いこと誘導してればこの状況が問題視されないなんて異常事態になることもなかったんでしょう。正直なところ、伊藤さんに顔向けできない気分です。
 このまま「伊藤作品について語らなくてもいい」という雰囲気が促進されるのなら、いかに話題フリーとはいえ、ファンサイトとして掲示板を継続する意味はありません。まあ、それを今口にするのは性急で極端な話なのだけども、もしこのままの状況が維持されるのであれば、それがスジだと、私は考えています。裏でこそこそ書かないで、掲示板に書くのが本当のスジだろう、という考え方も出来ますが、さすがに掲示板に書くと爆弾をおとすみたいなもので、中庸でことなかれ主義の私としては、穏便にことを運ぶのが理想なので、まずは、掲示板を閲覧していてる方のいくばくかはここを御覧になってることもあり、ここを利用して問題意識を促したいと思う次第です。
 すいません。私の力不足のつけを回しているようなものですが、ここを御覧の掲示板常連の方は、「あくまで伊藤さんの作品のファンサイト」ということを忘れないようにお願いします。できますれば積極的に話題を出しことにご協力くださるとうれしいです。  


2002年07月23日(火) 旧暦 [n年日記]

交換日記風

 急ぎの作業があるのに研究室のPCのHDDが壊れて、復旧作業のついでに家のPCの中身もとっかえたらいろいろトラブルが出てました。やっぱ安全係数は高めに設定しとかないと駄目ね。
 独り言って言ってるのに反応するのもどうかとも思うけど、すいません、ネット上で文章をさらしてる以上はこういうこともあると、犬にかまれたとでも思ってあきらめてください。
  GAKKYさんとこの日記(7/21) 。言ってる理屈はわかるし、正直一理あると思います。しかし、それ以前にどうころんでもファンサイトなのですよね、あそこは。「話題フリー」ってのも本来「伊藤明弘作品の話題のための場所だけど、それ以外の話題も禁止はしないよ」という意味であり、「主」と「従」が自然と存在します。それが「従」の話題ばかりで「主」の話が出ないというのは、本来的な目的から明らかにはずれてるわけです。
 伊藤さんの作品にそれだけの勢いがなくなったからだ、と作品に原因をもとめる視点もあるいはアリかもしれませんが、ファンが作品や作家を語る「ファンサイトである」という大前提があります。あえて責任を求めるとすれば、私がその大前提を意識に上らせる努力を怠ったということになるのだと思います。
 別に誰を責めてるとかそういう話ではないんです。発売したらいっせいに書き込まないといけない、ってことでもないです。昨日の日記の件は責任の追及とかではなくって、純粋に問題(と私はとらえてます)に対する解決のためのアクションだと考えてください。
 その意味では、責任の所在をもとめるように読める書き方は不適当でした。

雑文風

 古いドイツのために死ぬな! 新しいドイツのために生きろ! ケツでもなめろ! ……いや、それは源文風。
 そういえば ハリケンジャー の件のシーンでは、ワルキューレ騎行は流れなかったなぁ、さすがに。
  地獄の黙示録完全版DVD発売は今月の25日 らしい。通常版とセットのも出るらしいけど。
  龍騎 は浅倉たんプチ祭。「浅倉は悪党です。実は良いヤツ、なんてことはありません」とプロデューサーがおっしゃっていたそうですが、それにしてもここまで「環境が悪人にしただと? ちがうねッ!! コイツは生まれつきの悪だッ!!」((c)スピードワゴン)だと小躍りしたくなりますね。してどうするんだって。
 一時的にライダーたちが変身できなくなったのは、神崎兄がそうしたのか、それとも神崎由衣がかかわってるのか、なにかの伏線の気はするのだけど、ゴローちゃん愛の告白とか浅倉の浅倉っぷりに印象があまり強くない……
  あずまんが大王 見てたら、先週と違う意味で面白かった。スタッフ見たら、絵コンテが桜井弘明氏だったような。
 週刊アクション見たら、「軍鶏」でひさびさ登場の黒川のおっさんが「ばかな、このワシが癒されるだと!?」と驚いてて、こっちのほうが却ってびっくり。肩を触られるだけで癒されるってのはどんな感触のものなんだろう? やっぱ気持ちいいんかな?
 大河ドラマ風になって落としどころはどのへんになるのだろうというのが気になりだしてる「軍鶏」は今第五部で、「トーマ」という、主人公のリョウとは真逆な存在の舞踏家が出て来てる。肉体性という意味ではやはり武道家と舞踏家は共通性が高いのかな、とか考えてるうち、以前、古武術に詳しい知人に「行住坐臥、生活のすべてが武術にむすびついていた昔の達人クラスになると、骨や筋肉だけでなく、内臓までも動きをコントロールできた」という話を聞いたのを思い出した。その時は失礼なことに、頭の固い私は思わず反射的に「嘘?」と言ってしまったけど、今はそういうこともあるのかも、とも思えるようになった。なにがきっかけだったのかは思い出せないのだけど。
 武術つながりで、出雲大社にいったときに、陳列されていた太刀や刀を見て、林氏と「太刀と刀って、構造的に決定的な違いがあるのかしらん?」と話してたのだけど、 最近見つけた日本刀のサイト を見ると、「馬上で使うために作られたのが太刀」「徒歩で使うために作られたのが刀」と、「つくりの上でどこが違う」というより、あくまで使用目的によるらしい。おそらく、馬上用と陸上用とでいろんな違いってのはあるのだろうけど。
 ここを見て、以前時代劇か劇画で「鞘から抜きかけた途中で納めると、刀が傷む」と言っていた台詞の意味がようやくわかった。
 ちなみにオチはありません。すいません。期待しないでください。


2002年07月24日(水) 旧暦 [n年日記]

買物

 私は、移動通信用に DoCoMo のPHS、 パルディオ611S を使ってます。何故この機種を使ってるのかというと、 受話口の部分がCFコネクタ になっていて、ケーブルやらなんやらを介さずとも、そのままモバイル機器に接続できるからです。これは私のようなものぐさには存外便利なのです。ところが、この型のPHSを使っていて、一つ困ったことがありました。「 収まるケースがない 」のです。スペックを見れば分かりますが、幅47mm、厚さ23mmと、他機種の40mm×20mm以下と比べると明らかに大きい。個人的には「これ以上ちいさくならんでもええやん」なのですが、主流が小型化である以上、このタイプの、言ってしまえば旧式の大きなPHSやらがおさまる携帯ケースがなかなか売ってなかったわけです。ところが軍装品の流出品などを売っている大須の今井商店に行ったら、なんとまあ、 ありました 。念のためにチェックしてみると ぴったりおさまります 。多少ごついけど、611S自体がごついんだからまあ致し方なし。ものがあふれてる日本で、これを見つけるのに3年以上かかるとは考えても見なかった……
 どうにも接点やらなにやらがガタが出ていたキーボードも思い切って買い換え。前のは FILCO(Diatec) という省スペース−メカニカルキーボードだったのですが、同じのにしようかなぁと思っていたら新型でメニューキーと右側のウィンドウズキーがない FKB-107J-AI っつー省スペース型キーボードが出ていて、値段も安かったので思わず購入。どう考えても二つもウィンドウズキーいらんし。しかし、これを取り扱ってるのは大須では TWO TOP くらいしか見当たらず。ひょっとしたら、探せば他にもあったかもしれないけど、最大手の GOODWILL にも置いてなかった。需要が少ないからかもしれないけど、そんなに高いものでもないし、選択の幅が広いほうがやはり嬉しいよなぁ、と思う次第。
 さすがに こっち はあまりに男らしすぎるキーボードで、手が出ませんでしたが。(^^;

 掲示板の件に関して、ご協力やらご助言やらいただきまして、ありがとうございます。今、ちょっといろいろ対応やらについて考え中で、あまり偉そうなこととかうかつなこととかは言わん方がいいとは思いますが、とりあえず、この場を借りてお礼をば。


2002年07月25日(木) 旧暦 [n年日記]

気になる.hack

 ゆうべの .hack//SIGN はキツイお姉さまキャラ・BTがメインの回。実は案外と底が浅いのか深いのかようわからんキャラでした。ステレオタイプなお姉さまキャラでなくって、キツイ物言いも虚栄というかハッタリっぽくって、で、そのせいでかは知らないけど他人とのコミュニケーションが実は不全っぽく、ネット上でのコミュニケーションと現実のコミュニケーションの距離がうまくとれないらしい、という描写。一見、冷静なオトナキャラに見えたBTも現代的なトラブルを抱えたキャラの一人だったってことで、こう考えると、.hack//SIGNってのは現実に戻れない司の謎とか、キー・オブ・ザ・トワイライトとかは実は描写の主眼でなくって、十年前にはなかったネットでのコミュニケーションそのものを描くのが目的だったのか、といまさら気付く。地味だけど。
 晩飯に、最近大学の近くにできた「つづら」という蕎麦屋に行く。 千種にある店 と同じなんかな? ちょっと本格的なお店で、お値段もそれなりだけど、やはりしゃっきりしてておいしかったです。出雲で食べたお蕎麦もおいしかったけど。出汁をはった中に卵焼きを入れて、大根おろしをかけた「つづらたまご」は出汁もおいしく、なかなかよろしかったです。自分で作って上手くできるかな?
 チャンピオンで完結編が短期集中連載している 杉村麦太 氏の「キリエ」は、よくよく考えたら二巻分に足りないので、その分のためではないかという気が。週刊連載では浮いてる感は若干否めないけど、個人的には結構好きなので、次回策に期待。 瀬口たかひろ 氏の「えんむす」見て、上手くなったなぁと思った。いや、今「エイケン」も同誌掲載されてるだけになおさら(汗)。ある意味力押しでという感じがなくなって。今のチャンピオンは、ちょうど長期連載が続々終了した後で、これからのスタイルがどうなるのかなという意味でもちょっと面白いかも。

「肉」みたい

  雪風のゲーム画面 を見て、友人が一言「額に『肉』って書いてるみたい」。
 ナイス、ツッコミ。いや、それだけ。


2002年07月26日(金) 旧暦 [n年日記]

ボケの花が咲いている……

 昨日書いた蕎麦屋「 つづら 」だけども、吹上のへんのあそこは千種区だったらしい。っちゅーか、少なくとも二年以上からあそこにあったのに、気付かなかったわけか、ワシは。
  /.jp でも話題になっていた国際展示場駅の爆破騒ぎは、 高校二年生による犯行 で、一部マスコミでいわれていたコミックマーケットへの脅迫とかとはとりあえず関係ないっぽい。粗忽者の私にしてはめずらしく、迂闊に騒がんで良かった。まだわからんって言えばわからんけどね。
 テレビをなんとなくつけたら、 ルパンのスペシャルの新作 をやっていた。最後のほうだったのでさっぱり話はわからなくって、マトリックスのキアヌみたいなかっこうの兄ちゃんが出てたことしかわからなかったのだけど、ルパンと次元が出会った話だというから、 念力珍作戦 でもやるかと思ったのに。残念。
 あちこちひとさまの文章を見て、落ち込んだり憤ったり反省したり大笑いしたり。結局それって私が振り回されてるのだけど、でも、わりと楽しんでいる気が。正しいことなのか間違ったことなのか、いまいちわからないけども。
  佐賀県大和町謎のイメージキャラクター 。まほろって言ってもメイドじゃありません。コレはホンマにええんか? と友人に言ったら、「なにか問題なの?」と返された。そうか? そうなのか? そういうものなのか?
 まほろつながりで コミックガム を読んだら、エンブリヲン・ロードがいよいよ佳境。人間同士のいざこざがほとんど山を越え、いよいよ話は核心へ。どんなまとまり方をするのだろう? どきどき。やまむら氏の人間関係の描き方は、並ではないからなぁ。
 と、扉絵を見たらエンブリヲンロードの六巻が出ていたのですぐさま購入。五巻発売時には、諸方面に迷惑をおかけしてしまったのを思い出す。今考えても汗顔の至り。
 発売から台分経つけども、今週の ヤングマガジン に「今日の5の2」が(代理原稿で)掲載されていたのはいいのだけども、肝腎のいつもの掲載誌の別冊ヤングマガジンがみつからないのはちょっと焦った。ゴルディアスの再開なんかしてくれると嬉しいのだけど……ないだろうなぁ。
 昨日うっかり忘れていたけども、週刊少年チャンピオンで高橋葉介氏の新連載「恐怖症博士」が開始。さて、長く続いたら、どういう方向に転換するのか。(そういう楽しみ方するなよ)


2002年07月27日() 旧暦 [n年日記]

そうか、「ヘソ」があったか!

 と思わず 東京ミュウミュウ を見て。この番組、作画と絵コンテの出来の幅が広すぎて楽しい。ってそういう楽しみ方かよ(ちなみに今回は当たりの回)。
  テレビ東京 というと「テレ東チェック」と呼ばれるチェックがあります。下着が見えてはいけない、裸は当然ダメ、身障者を悪者にしてはいけない……などなど。おかげで作っている方も窮屈そうなのだけど(一概に反対はしないけど)、そうか、へそというのは盲点だったな。これからは規制にはひっかからないフェティシズム方面で攻めるのもいいかもしれない(良くない)。
 しかし、敵が実は地球の先住民族で、主人公はなんか人間以外のものと合体、で、敵のリーダー格が主人公にご執心ってことは「デビルマンじゃねーのか?」という説が……そうか。デビルマンへのオマージュだったのか(違う)。いや、むしろノンマルトって説も……(もっと違う)
 ノンマルトネタが今月のエースの ケロロ軍曹 であったけども、エースネクストが休刊して再び流浪の民になっていたガイバーがエースに連載してました。ほかの連載作はどうなるんかなぁ。
  民族学校に入れられそうです スレ(2chハングル板)。両親が事故死して自分がはじめて在日コリアンと知った中学生の1が、現在の扶養者であるバリバリの総連(北朝鮮籍の在日コリアンの団体)系の伯父に、高校から民族学校に行かされそうになって、行った方がいいのか、それともどうにか今のまま普通の高校に進学できるのか、を相談してるスレ。自分が日本籍だと思っていて、物心ついて韓国・朝鮮籍と知らされてショックだったという話は聞くけど、これはたしかにショックだろうなぁ。まあ、この話が本当かどうかはわからないけど、いつもは煽りばかりで、しかも差別意識を出しがちな2ちゃんねらーたちが煽りもせずに親身になって相談に乗ってる姿はなかなかほほえましくあります。一応、いまのところアメリカにいる別の伯父のところに行こうか、という流れになっているようです。
 韓国ネタが連続でスマソですが、 やっぱり韓国の建築物 。40mの風まで大丈夫なはずが、25mの風でって……
 ワールドカップねたっていうと、「虹色ラーメン」で何故か審判の人が コッリーナ 氏だったなぁ……あの地球人離れした顔は忘れられない。もしくは ノスフェラトゥ と言っても通じそうなご尊顔…… 馬場民雄 氏も好きだからなぁ、サッカー。
  米、ロケット部品の対日輸出差し止め 。協定の条項をM5やH2Aに書き換えてないから、と言ってるけど、実際は日本の宇宙開発に対する横槍だろうなぁ。そういえば、今年のSF大会の「宇宙開発の部屋」で、「アメリカからの圧力はないんですか?」と聞かれて、 野田司令 が「あります」と答えてたけど、多分、こういうのなんだと思う。今読み勧めてる「クリプトノミコン」で、歯医者という実業家が、小さな会社相手にいちゃもん的な訴訟を起こし、その訴訟を取り下げる代わりに株式の譲渡など、自分に有利な取引を強要するってのがあったのを思い出した。
 最後に、次に出てくる仮面ライダーは「 オーディン 」と言うらしい。噂は聞いていたけど、ネタだとばかり思っていました……


2002年07月30日(火) 旧暦 [n年日記]

コロニーレーザー?

 と言ったら、「アルテミスの首飾りだろ」と突っ込まれた ブツ 。レーザー方面の研究者の友人によると「素直に核を使え」との言(そんな高出力のレーザーは現存しないし、近い将来できる予定もない)。でも、核爆弾だと、空気がないから爆発を伝導する媒体が……あ、埋め込めばいいのか……アルマゲドン?(いや、ディープインパクトもなんだが)
  ハリケンジャー 見て思ってたのだけど、シュリケンジャーって名前のわりに手裏剣使わないのね。あと、おぼろさんは館長の奥さんかと思ってました。娘さんだったのね。
  龍騎 は、ゴロちゃんは真司の餃子で新しい世界に目覚める、と……しかし車中での北岡と真司の会話は、素でキャラクターが出ていて面白かった。「アリバイ作っといた方が良くない?」「なに言ってるんですか!」
 来週は8人目のライダー「仮面ライダーオーディン」登場。凶悪なライダーらしいが、いったいどんなんだか。
 仕事場で大学院実習が二日連続であり、それに駆り出される。今の研究室は、こういうのの前もっての打ち合わせをなしでいきなりやるから危なっかしいというかなんというか。一応、実験標本を用いて一通りの測定の手順をやらせたりとか、人数がそれなりだし、時間もたくさんあるわけでないのですべては出来るわけじゃない。エッセンスを抽出して、だいたいこんな感じというところを触りでやるしかない。
 まあ、女の子が多めだったのは良かったけど。<おいおい
 「群青神殿」を、後書きを除いて読み終わる。一番最初の頃に聞いたあのネタは使わなかったのか。しかし、いろいろときちんと調べ、しかもちゃんと面白かったです。レベルアップしてるなぁ。うむむ。
 姉にお中元代わりに オリエンタルの青い月 のトルコアイスを送る。好評のようであるが、ふと思ったのだけど、ラクトアイスって黄色味がかってることが多い。いや、雪印の商品名「トルコ風アイス」と件のトルコアイスを比べると色の違いが一目瞭然なもので。あの色は一体なんなんだろうか? 成分には着色料は書いてなかったが……


2002年07月31日(水) 旧暦 [n年日記]

二つの戦争展

  同じ会場2つの戦争展 名古屋「従来の内容、自虐的」 。慰安婦の強制連行騒動に関しては、自称慰安婦の証言のみで物証はないというのが現在の状況で、南京事件についても民間人の被害がどの程度だったのか、はっきり言って不明なのだけども、だからと言って「なかった」まで言い切れるかは知らない(「東京裁判」のいくつかの判決については戦争犯罪ではなく戦争責任そのものを断罪するという「無法」な裁判だったのは確かなのだけど)。写真展を行なう二つの団体についても、どういう性質の団体なのかちょっと調べがつかなかったのだけど、面白そうなので行ってみるつもり。「あいち・平和のための戦争展」側の「考え方の違う人たちが独自の催しをするのは構わない。ただ、右傾化の風潮が強まる中、不測の事態などを避ける意味で、時期や場所はずらしてほしいというのが率直な気持ちだ」の微妙に気をつかった迷惑そうな感じがなんとも。(^^;
 確かに「証拠も不確かなのに、なんでここまで?」と、一般刊行物はともかく教科書にまでそういうことが確定事実のように載っているのを見ると思うのだけど、右傾化とは言わぬまでも戦争賛美にならないように気をつけねばならなくって、しっかりバランス取りをして欲しいものなのだけど。
 二日連続、家に帰ると何かが焼け焦げたような匂い。別にPCが焼けたということではなく、連日の日中の暑さが夜になっても部屋にこもって嗅覚に焼けたみたいな匂いがするのだ。うげげ。 昨日(30日)の名古屋の最高気温は35.5度、今日は36.8度 。恐らく市街はもっと熱い。熱くて死ぬぜ、である。
 昨日の あずまんが大王 は前二回のあたりっぷりに比べると普通に感じるのだけど、「ねーうしとらうーたつみー」は笑った。巳まではゴロがよくって覚えられるけど、それ以降って確かに覚えられないよなぁ。
 「親日派のための弁明」の作者の金完燮(キム・ワンソプ)氏が先週土曜に「死者への名誉毀損」の罪で起訴されたらしい。おそらく、閔妃の一族の子孫からの訴えによるものと思います( 産経 くらいにしかニュースが載ってなかったらしいが、その産経ではまだ検索してもひっかからない。同時に起訴を検討されていた外患罪はさすがに適用されなかった模様)。韓国では「青少年有害図書指定」を受け、通常の書店店頭では実質販売が禁止の状態(エロ本と同じ扱い。他の本と並べて売ってもいけないらしい)にもかかわらず、店頭に並べてる書店もあるようです。いや、本自体文句のつけようのないという本ではないけど(日本が実際に行なったことまで弁護しすぎ。ハワイの歴史の認識に関しても変)。ちなみに出版物の言論弾圧を関する IPI(国際新聞編集者協会)監視リストの韓国の項目 を見ると「韓国政府は言論表現の自由を脅かしていると海外で評判を落としてることを認識すべし」てな感じのことが書いてあったり。
 で、 金完燮氏支援ホームページ 。まだナニを支援するか決めてないようですが。(^^;;