不定期日誌


google検索

日記内検索  ウェブ全体から検索

hns - 日記自動生成システム - Version 2.19.9

先月 2001年04月 来月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
HNS logo

2001年04月01日() 旧暦 [n年日記]

京都より帰還

 ってワケで学会終了。まあ、いつも通りの学会でした。(ソレだけか?)
 壬生にも行ってきました。八木邸(新選組屯所)跡も見てきました。にこやかに案内のおじさんが「ここで芹沢鴨が殺されたんですね。ここにまだ刀傷が残ってますね」などと説明。なお、局中御法度については、あれは創作であった気が。
 八木家の現当主は御菓子屋の社長さんで、八木邸宅の隣に店舗を構えて「屯所餅」なるお菓子なども売っているのである。ちゃっかりしてる。いや、ちゃんと食べましたけど。
 今回は他には殆ど回らなかったなぁ。加茂川沿いに一定間隔で並ぶアベックも見てみたかったけど、寒かったし、天候も悪かったので見に行けなかった。
 でもやっぱり京都にもいました。電波さん。京都の地下鉄駅付近で、女の人に「ちょっとあんた。何するの!?」と女の人を変な喋り方でとがめてる男性がいたわけっすね。まあ、いかにもそれっぽい感じだったんですが、見た目だけで判断するのもなんだし、その場はひとまず無視して地下鉄の駅に入ってったわけです。
 で、ホームで電車を待つ事しばし、その変な男性もホームにやってきて(多分先の女の人には無視されつづけたので諦めた)、携帯でメールを打っていた人を見つけ、近付いたかと思うと、 「ちょっと、私具合が悪いんでメールとか打たないでもらえます?」
 彼の具合とメールとどういう関係があるのかは勿論不明です。ええ。きっと彼の頭の中にはシリコンゲルマニウムが埋め込まれてて、電波で命令されるんでしょう、びびびっとね。
 いや、そういうこと言われても何も言い返さずに無視する京都の方ってのは、本当におとなしい方が多いんだなぁと思いましただよ。
 土曜の学会終了後、京都の友人と落ち合ってメシ。手土産の一つも持たずにすいません。でも餅はあげたし(屯所餅)。
え〜、ちなみに今年の 神経科学会 の会場は 国立京都国際会館 だそうです。ハイ。なんだ。比叡のお山の麓か。
 もう一人、京都の知人の職場(飲食店)を訪れて嫌がらせグッズを置いて行こうかとも思ったけど、よく考えたらその職場の場所がわかりませんでした。おまけにメールアドレスも何も控えてなかったので連絡つけられず…きゅう。

 そんなこんなで学会に行ってる間に何時の間にか MOZILLA が、0.8.1をリリース。うむ? なんか履歴がIEライクになってる。こんなん真似せんでいいのになぁ。項目に「サーバー名」というのがあるのだから、それで整理すれば同じ事だから全く不要な改変なのだ。
 それと最近諸事情からちとMLM関連を調べなおしてることがあり、 悪徳商法マニアックス 見たら こんなページ が存在してる事を知りました。タメになるなぁ。ふむふむ。~  学会中にS・ハンターの最新作「悪徳の都」となんかジュディ・フォスターが映画化するらしい「放課後のギャング団」を読み終えたので後で感想でも書こう。あ、その前にいい加減「パヴァーヌ」の感想書かないと…


2001年04月02日(月) 旧暦 [n年日記]

氏んで花見が咲くものか

 花見ってのは、言葉面だけ取ると桜の花の鑑賞会ってことになるけど、実際は桜を口実に飲むと言う、日本人のお家芸である。四月は花見だ酒が飲めるぞ〜。
 口実と言う事は、喩え裏庭に桜の花が咲いていて、それを肴に飲んだとしても、一人では「花見」と言わないのである。ううむ。寂しいのう。
 も一つ。「死」をわざと「氏」と誤変換させて使うというのは 2ch 用語なのだけども、なんか2chがニッセイのスレッドが元で閉鎖を求められているらしい。
 詳しくは ここ とか ここ 参照。
 たって見てもちっともよくわからないので、閉鎖が要求されてるのが当該スレッドだけなのか、全体なのかというのが不鮮明。まあ、匿名で言いたい放題言ってたって責任ってものはついて回ってくるわけで、ある意味自業自得なのだが、しかし天下のニッセイが2chに目くじら立てるというのも面白いかも。
 まあ、生保関係は悪徳と言わぬまでも結構勧誘に関してアレやコレやとあるのは 悪徳商法マニアックス で詳しい所。ちと面白そうなのでワッチ。(これも性質が悪い)
 「悪徳」つながりで最近読んだS・ハンター最新作「悪徳の都」。(苦しいな)
 原題であるHotSpringsは舞台となる街。文字通り元は温泉が中心の田舎町だったが、太平洋戦争直後ではマフィアが街を牛耳り、買収、賭博、ドラッグと文字通り無法の街と化している。町ぐるみでマフィアに丸め込まれている為、警察を始めとする公的機関は全く役に立たない。主人公のアール・リー・スワガー(「極大射程」を始めとするハンターの3作の主人公ボブ・リー・スワガーの父親)は硫黄島の激戦を生き延びた叩き上げの曹長だが、あまりに多くの死を見過ぎた為、平和な日常というものに違和感を覚えずにはいられない。そこへ舞い込んで来たのは件のホットスプリングズの悪の一掃という仕事。アールの役目は現場での実働ではなく、兵隊となる警官達を鍛え上げ、使い物になるようにすること。最初は乗り気でなかったアールだが、直属の上司となる伝説のガンマン、D・A・パーカーの人柄と兵士としてくすぶっていた残り火がゆえに、この闘争へと身を投じる。しかしそれにはかつておこった列車強盗事件と、そしてアール自身の父の死にまつわる因縁が隠されていた。
 「狩りのとき」でボブ・リー・スワガーの物語は幕を下ろしたと思ったら、今度はその父親。パターン的にはこれまでのものを踏襲している…つまり言い方を悪く言えばいつものパターン。しかし、やはり面白い物は面白いのである。ボブ・リーの誕生に絡めて父を許せないアール、父親となるアール、という葛藤も一本筋として通っている。シリーズを読んでる人間にはニヤッとする登場人物もいたりするし、他にもベンジャミン・“バグジー”・シーゲル(ラスベガスを作った男。映画「バグジー」の主人公)やアラン・ラッド(西部劇「シェーン」で有名な映画俳優)など、実在の人物も出ている。いや、ハンターファンなら取り敢えず読んどけ。
 あと、「放課後のギャング団」と今日見てきた映画「ユリョン」「小説家を見つけたら」「サトラレ」の感想は後日。
 ちなみに今日見てきた映画は、結果から言うと「サトラレ」が一番面白かったです。ハイ。
P.S.あ、そういえば忘れてた。何時の間にか吉原昌宏氏の「女戦士(ワルキューレ)の伝説」が。篁樹里が主人公の「ニムロッド」も無事収録。それと西川魯介氏の「強襲ミドガルド蛇」も「SFフェチスナッチャー」の2巻に無事収録。これで旧作の単行本取りこぼしは消えたか…?
 それにしても「栗本玻瑠」の名前の元ネタが「宇宙人デカ」の作者ハル・クレメントということにこないだまで気付かなかったワシって…


2001年04月03日(火) 旧暦 [n年日記]

従者の危険な日々

 え〜、端から片付けてかないとね。(ってパヴァーヌは?)
 ジョディ・フォスターが映画化権を買ったというクリス・ファーマン著「放課後のギャング団」。原題はDENGEROUS DAYS OF ALTER BOYS。ALTER BOYってのはカトリックのミサとかで神父さんにくっついて補佐する役目の従者の少年のこと。これは主人公たちがカトリックの街に住み、カトリック系の学校に通っている事と、あともう一つ意味がある。主人公はヘルニアをわずらってて、「ゴッドファーザー」を読んで友達とギャング団を作ったりするちょっと悪ぶろうとしている13歳の少年。しかし根は素朴でやさしいところがあり、クラスのいじめっ子が学校の鶏を苛めてるのを止めさせるようなところがある。その主人公とギャング団が、学校の課題の絵画でポルノコミックを描いてしまったのが問題になり、退学させられそうになる。たかだかポルノコミックで卒業させられるなど不名誉の極み、とばかりにいつもろくでもない計画を思い付く参謀格の少年が、豹を捕まえてきて学校に放すというロクでもない計画を思い付く。これに主人公が密かにあこがれてた下級生との恋も絡んできて…
 田舎町の少年たちのちょっとした冒険、そしてその顛末が綴られる。
 少年たちはわるぶってはいるけども、あくまでワルのスタイルにあこがれてそれらしくぶっているだけ。行儀のいい教会のしつけにウンザリしたり、イヤないじめっ子や大人たちも出てくるけど、基本的に皆普通の人間でどうしようもなく悪い奴は出てこない。淡々と、どこかで見たような風景、出来事、感情が描かれる。
 舞台となる時代は70年代。懐かしく、そしてラストはほろ苦い、大人の為の子供の冒険物語である。その意味ではスタンド・バイ・ミーを思い出すかも。ま、あくまでノスタルジックにひたることがメインの小説だと思う。


2001年04月05日(木) 旧暦 [n年日記]

やっと映画の話

 週刊チャンピオン見たら何故かデジキャラットが…そのせいか、近所のコンビニではいつも数冊は残ってるのに今週は一冊だけ…マジ?
 他にも個人的にオシてる馬場民雄氏の「虹色ラーメン」(いつも思うけどこの人、タイトルのセンスだけはないなぁ)が新連載。ヤングアニマルで掲載されていた「ご馳走さまっ」から続いての(その間に麻雀漫画の「トバクチ」があったのだけど)ラーメン漫画。もしや、と思って月刊の方のチャンピオン見たら、思ったとおり同氏の「やんちゃゴール」は連載終了。そんなにたくさんアシスタントを使ってる人には見えないので、多分週刊以外に連載をかかえるのはキツイと思う。ハデさは足りないけど、漫画的ケレンはあるし、良い漫画を書く人です。
 で、今週見てきた映画。「ユリョン」と「小説家を見つけたら」と「サトラレ」。
 「 ユリョン 」。やむを得ない事情により上官を射殺してしまった軍人、イ・チャンソク。上官殺しは当然大罪であり死刑を宣告され、射殺られる。しかし、次に彼が目覚めたのは見知らぬ部屋の中。そばにはやはり見覚えの無い男が立っていた。「202」と名乗る彼は、チャンソクは既に死んだことになっており、韓国の非公式原子力潜水艦部隊に接収された、と語った。「生前」とは全てが切り離され、名も「431」とさせられた。ロシアからの現物借款により入手したシエラ級原潜「ユリョン(幽霊)」に乗る男達は皆チャンソクと同様、何らかの罪により死んだことになっている男達ばかり。431となったチャンソクは、202にどこかうさんくさいものを感じながら、「ユリョン」に乗り込むのだが、案の定韓国領海を出た所で副艦長である202が官庁を射殺し、艦を乗っ取る。その目的は、沖縄で原子力潜水艦の開発をする日本に搭載している核ミサイルを撃ち込む事だった。服従の歴史を語り、我慢するのはもうたくさんだと言う202。どんな名目であれ、武力の行使は侵略であり正義は無いと言う431。艦内が全て敵の状態で、431=チャンソクは核の発射を防ごうとするが…
 え〜、まず、この映画、どう考えても「お笑い」です。「日本が原子力潜水艦を開発しているのは公然の事実だ!」とか、まあその他色々。これが韓国の一般的日本観だとしたら即刻韓国と手ぇ切ってもいいんじゃないかというカンジの日本=ワルモノ。まあ、一昔前のハリウッド映画におけるソ連の扱いと同じですな。でもそのワリに作中で日本が何か悪い事してるかってえと、別に領海侵犯した国籍不明艦を追い払おうとしてるから別に悪いコトしてないのである。202は沈む日本の潜水艦の圧壊音と搭乗員の悲鳴をわざわざ聞くという悪趣味っぷり(日本語で「バカ!諦めるな!」とか潰れる瞬間「おかーさーんっ!」という叫びが聞こえるなど、イヤな感じ120%)。つまり行動原理が完璧テロリストのイカレ具合なのに、主人公も根っこの所ではそれを否定してないのである。う〜む。更に、潜水艦で潜水艦を海底に引きずり込むという荒業や(船体の大きさは同じくらいなのだが、そういうことって出来るものなのか? そもそもアンテナを狙って相手の船に引っ掛けるなんて芸当が出来るとは思えんが)恒例の「敵の魚雷を敵潜水艦にぶつける」も披露。ラストも爽快感も救いもへったくれもありゃしねえ。悲壮感ですら漂わないってのは問題ですぜ。いや、もう言う事無いです。0.5点と言いたいトコだけど、潜水艦釣りに免じて1点。
 「 小説家を見つけたら 」。途中から見始めたのであらすじは省略。要は、ブロンクスの貧民街に住む母子家庭で育った黒人の少年が、大昔に一作だけ本を出した伝説の小説家と出会い、思わぬ文才を開花させるけど、あまりに出来が良過ぎるので、国語の教師に盗作の疑いを持たれる。しかし、小説家との約束で、彼の事を他に漏らすわけにはいかずに窮地に陥るという話。
 「恋愛小説家」や「グッドウィル・ハンティング」のガス・ヴァンサントの監督作品。う〜む、結構楽しめるのだけど、はっとする所や、絶え切れないくらいの重みを感じさせる所とかにはちょっと欠ける感じ。良くも悪くも「佳作」ですかね。1点。
 最後は「 サトラレ 」。佐藤マコト原作の漫画の映画化。「サトリ」というのは昔話に出てくる人の心を読む妖怪。一方「サトラレ」は、周囲の人間に心を「読まれて」しまう人間。しかも本人にも周囲の人間にも否応無く。周囲の人間に自分の考えてる事が筒抜けなどという状況下で、まともに生活出来る人間はいない。しかも「サトラレ」である人間は、何故か皆IQ180以上を誇る天才揃い。知的財産である「サトラレ」を守る為、日本ではサトラレ保護法が施行され、サトラレ本人に自身がサトラレである事を知られぬよう、彼らを守る「サトラレ対策委員会」が存在していた。物語は日本で7番目のサトラレである外科医、里見健一の元に委員会から派遣された小松洋子が接触する所から始まる。里見健一は医薬品開発に非常な才能を示しながらも、決して外科医志望と言う自己の信念を覆すことがなかった。これは医薬品開発分野における多大なる損失であるのみならず、守秘義務を要求される医者にとって「サトラレ」であることは生得的な欠点であるとも言える。洋子の任務は、健一が外科医を志望する理由を調べ、彼を医薬品開発の道へ向かわせることだった。洋子も最初はサトラレの思考伝播の為に迷惑する病院の人々を見て彼を病院から追い出すべき、と思うが、しかし異形の天才「サトラレ」とはいえ普通の人間、恋もすれば悩みもする、むしろ人間として真摯で純粋な健一の姿を見て、そして健一が医者を志す理由が、幼い頃高熱を出した時に助けてもらった祖母の姿が心に焼き付き、医者になって祖母が病気になったら助ける為ということを知り、「サトラレ」に対する考え方を変えていく。しかし病院内外からの働きにより、外科医としての自らの適性に疑問を持ち、方向転換を決意する健一。そんな時に彼の祖母のキヨが悪性のすい臓癌に侵されていることが判明した。無論サトラレである健一には知らされない。キヨは自らの病状が軽くは無い事を知り、健一にオペをさせてもらえないか、と頼む。そしてオペの当日、何も知らずに医科学研究所へと送られる健一を乗せた車を追って、洋子は祖母の本当の病状を知らせる為に走るのだった…
 ベースは原作の「サトラレには向かない職業」。それを原作の様々なエピソードを繋いで映画化している。基本的に原作のエピソード順にわりと忠実に映像化してるので素材の勝利と言えない事はないのだが、こういう場合にありがちなエピソードのバラバラ感というのは薄い。と、いうのも影の主役として「サトラレ以外の人々」、例えば小松洋子やサトラレ対策委員会の部長国光のサトラレに対する考え方、態度が全体を通して変化して行くというのがちゃんと描かれて行くせいだと思う。最初は世間的にはやっかいもの扱いで、正面切って以外は「サトラレ」としか呼ばれなかった健一が次第に名前で呼ばれて行くなど、あからさまと言えばあからさまだけど良い効果を出している。最後のシーン、どこで切るかも秀逸。映画としてはあそこをラストシーンにするのがベストだろう。色々言えるけど、良い映画かどうかと問われれば、「面白かった」とはっきり言える。2.5点。


2001年04月06日(金) 旧暦 [n年日記]

風邪が酷い

 いや、熱はさほどでもないんですが、咳がひどくって、夜もまともに寝付けない始末。
 日記は後で書き直します。げほげほ。世話をかけてすまないねえ。それはいわないやくそくでしょう、おとっつぁん。(ちょーん)
 ってワケで書き直し分。いや、これが想像以上に酷い。のど飴なめてもちっとも咳が収まらない。 それどころか口の中は荒れてくるし、胃腸もきゅるきゅる鳴り出すし、おまけに本格的に頭もぼーとしてきたり。 花見の日付も思いっきり間違えてた事に気付く。きゅう。
 こんな時になんで夜を徹して実験なんぞせにゃいかんのだろうと思ったりもするが、実験標本がナマモノを殺して採取したものである以上、足が早いのでほっとくと痛んでしまうし、なにより食うわけでもないのに生き物をこっちの事情で殺してるのだからちょっとやそっとの体調不良で文句を言った日には化けて出られて七生+消費税分まで祟られるってものです。
 とはいえ身体が資本。まあ出来るだけ養生するようにしときます。トホホ。


2001年04月07日() 旧暦 [n年日記]

大須に画廊

 なんかオタク街化の一途を辿り、危機感が募る名古屋市中区大須商店街ですが、またもう一つそれ系の店が…
 「アートスクエア」という店なのですが、「画廊」なのです。画廊の何処がオタクやねん、と言うかもしれませんが、扱ってる商品がすごい。天野喜孝をはじめ、末弥純、ひろき真冬、いのまたむつみ等々の複製原画等なのです。なんつーか、オタク向けかと言われると完全に首を肯き難いものはあるのですが、しかし一般向けかといわれるとそれもまた…天野さん以外の知名度はそれほどはなかろうて。実力云々は全く関係無く。っつーか、末弥さんとかひろきさんとかの絵は大好きなので思わず堪能してしまいました。くそう、悪いかよう!
 ま、今やってる特集でソレ系は終わりって可能性もありますけどね。

追記

 上の件、姉から指摘がありましたが、ええ、その通りです。実にそれっぽいです。かなりキャッチセールスの臭いがします。以前展覧会にかこつけた販売会にうっかり行ってヒドイ目にあった事があるのですが、それとそっくり。
 ただ、店舗を構えてしまってるので、そこまで問題になるような強引な商法というのは取るかわかりませんが、この不況の御時世にわざわざ絵を売ろうなんてんですから、まああまり信用はしない方が良いでしょう。ってわけで行くなら行く際には「あまり裕福そうな格好はしない」「人が出る日曜・休日に行って店員が自分に向かってくるプライオリティを下げる」などするとじっくり内部が鑑賞できます。うっかり行ってバカ高い買物をせざるを得ないなんてことにならないよう。
 「絵を見たい」というだけでしたら名古屋美術館のルノアール展に行くのが安全でしょうね。


2001年04月08日() 旧暦 [n年日記]

自己嫌悪

 すいません。自己嫌悪で暫く死んでます。
 明日はきっと良い日…


2001年04月09日(月) 旧暦 [n年日記]

緑の親指

 コリンは人生の半分を塀の中で過ごした。長い囚人生活は、世界に対する期待も、希望も彼から奪っていた。しかし同房の老人ファーガスから貰ったスミレの種が彼を変えていく。
 という出だしで始まる映画「 グリーン・フィンガーズ 」。実話が元、と言っても「Based on」と「Inspired on」ではやはりビミョーにニュアンスが違うのだが、この映画は「Inspired」の方。
 コリンはある日、模範囚として先進的な刑務所「エッジフィールド刑務所」に移送される。そこは今までの刑務所と違い、塀もなくものものしい看守もおらず、まるで別天地の様な場所だった。しかしコリンは誰とも打ち解けようとはしない。同房(というより同室)の老囚人ファーガスはなにくれとなく気を効かせて話しかけてくれるが、それにも素直に反応する事が出来ない。しかしクリスマスパーティの晩、ファーガスは半ば無理矢理にスミレの種を手渡す。コリンは投げやりにそれを刑務所の灰質の土壌の庭に埋めるが、春が来て、信じられない事にそのスミレが花を咲かせた。それを知った所長がコリン、ファーガスを始めとする5人の囚人に新しい職業訓練カリキュラムを言い渡す…殺人犯(一人は冤罪)、強盗犯、その他諸々にすぎない彼らはその日から「俄か庭師」となった! 古びた農作業具と園芸入門書だけを頼りに必死に庭園を作り上げて行くコリンたち。世の中全てに絶望していたコリンにとって自分の手にかけ、そして応えてくれた「庭園」は初めて感じる生きがいだった。所長の奥さんの計らいにより、英国でも有名な園芸家ミス・ウッドハウスに紹介される。彼らの、特にコリンに「庭師の才能」(グリーン・フィンガーズ)を感じたウッドハウスは、刑務所で新しく始める「一般就労カリキュラム」の一環として彼らを雇うことにする。庭師として目覚しい活躍を見せるコリンたち。ウッドハウスの娘プリムローズともなんとなく良い雰囲気に。そしてなんと彼女の推薦により英国でも由緒ある「ハンプトン・ガーデニング・コンクール」に出場が決まった。しかし物事はそう上手くは行かない。彼らが庭を手がけた家で絵画の盗難事件が起こった。犯人はすぐに捕まったが、「庭師から間取り図を手に入れた」と主張していた。彼らに降り注ぐ疑惑の目。特に刑務所の職員を孕ませてしまい、金が要りようだったトニーに仲間からも疑惑の目が注がれた。それに絶え切れずに彼は刑務所を逃げ出してしまう。こうなるともはやガーデンニング大会どころではない。意気消沈するコリンたち。そして彼らの中心だったコリンも、刑期を終えて釈放される事になった。刑務所を去る日、コリンはファーガスに、自分の罪…恋人を寝取られ、逆上して思わず浮気相手だった男、実の弟を殺してしまった事を打ち明ける。ファーガスは酒のせいで過去三人の妻を殺してしまい、決して外には出られない自分の代わりに世界を楽しんでくれ、と言葉を託す。そして一年。前科のせいでまともに庭師としては就職できず、プリムローズとの仲もこれに限っては良い顔をしてくれないミス・ウッドハウスに阻まれ、それでも真面目に働いていたコリンの目に、エッジフィールドの囚人達が再度ハンプトン・ガーデニング・コンクールに挑戦するという記事を目にする。それを目にし、まだ「塀の中」にやり残したことがあると気付いた彼が取った行動とは…
 ありていに言えば「フル・モンティ」の系統の映画。コリンが打ち解けたり、急に園芸に目覚めるところは唐突という点がちと気になる。でもファーガス老人の陽気さと、極悪犯罪者のはずなのに何故か皆園芸を通すと善人みたいに見えてしまうという殺伐としてるはずなのに妙に感じるほのぼのとした雰囲気。そして全身から「庭を愛してる」というオーラを出す出演者の演技はなかなかに良い。特に終盤、コリンが決意を実行してからの展開はお約束といえども泣かせる。やっぱジジイはいい。1.5点。


2001年04月10日(火) 旧暦 [n年日記]

池波正太郎のかわいいところ

 池波正太郎って言うと、どうもイメージ的に「江戸の暗黒街」とか、どうも人間のほの暗いところからおこる悲劇と言うか、明るい面も暗い面も淡々と描くというイメージがあったのだけど、「忍者丹波大介」ではこのイメージとちょっと違った。
 主人公の丹波大介は、裏切り、下克上が横行する戦国時代の、中でも忍びなどという暗いところを一手に担う存在であるのに、信義にそむくような頭領のやり方に反発して甲賀を離脱、己の思うままに生きようと、上田の真田昌幸・幸村に身を寄せる。石田三成も立場を利用し横専を欲しいままにしたわけでなく、大名の合議を確立させようとした人物として描かれてるし、主人公の立場が豊臣方だから家康はそんなに良くは描かれてないが、だからと言って完全に嫌らしい野心家に描かれてるかというとそうでもない。そして、主人公達に作者が言わせる、「死別生別のない世界がくればなあ」という言葉は、なんとなく作者の真情であるように思える。
 物語はハッピーエンドでは必ずしも終らないが、池波の描く「人情」が、ある意味舞台が戦国ゆえに際立った小説だと思う。


2001年04月11日(水) 旧暦 [n年日記]

だからMSはやめとけって言ったのに…

 何時言った?<自己ツッコミ
 昨日前の研究室に寄った時に後輩が見てた ニュース 。だから軽巡洋艦を二隻止めた実績があるOSを使うんじゃないって。見たところ、生命維持及び管理運用に関わる部分のトラブルではないようなのでまあいいのだが、もしこれがコトがコトだったら大変なことになっている。少なくとも大事な部分はMSに任せてはいけないよな。
 と、思ったら ゼロックスで次期Windows使用禁止令 なんてのが出てたり。まあβ版だからってこともあるのだけど、一体MS製品って何やってるんだ???
 前に出した 2ch のニッセイ関係の話題は こういうことになってる らしい。なんだ。ニッセイも思ったよりだらしないな。
 そんなこんなで、ぼーっとテレビを見てたらダイエットコークだかのCMで“HOT STUFF”がBGMに流れてた。いや、HOT STUFF聞くと条件反射的に脚動いちゃうんだけど…なんとかして〜。
#理由がわからなければ「フル・モンティ」を見よ。


2001年04月12日(木) 旧暦 [n年日記]

五輪書、おもしれ〜

 宮本武蔵の手によると言われる「五輪書」なのだけど、以前買って積読になってたものを積み崩して引っ張り出す。宮本武蔵ってえといかめしいイメージがあるし、兵法の心得を云々と言うと尚の事重そうなイメージがあってちと敬遠していたというのもあります。が、読み始めてみてびっくり。いや、内容の奥深さは当然なのですが、これが当時の文体にしては異様に読みやすい! 文章が平易で、喩えを多く用いる事でわかりやすくなっている。宮本武蔵が多芸な人間という事は聞いてはいたが、半ば伝説の人物なので話半分と思っていたところがあるのですよ。しかし、五輪書が本当に武蔵の手によるとするならば、宮本武蔵と言う人はとても頭の良い人だった、というのを始めて体感できてます。天性の回転の速さ、というのもあるだろうけど、こうやって喩えを用いながら平易に、物事の本質を説くということは、並々ならぬ洞察力、普段から貪欲かつ謙虚に物事を見る姿勢というのがなくてはできるものではありません。
 これを考えると、宮本武蔵の伝説の姿ってのは案外と本当である部分が大きいのかなぁ、とか思ったり。


2001年04月13日(金) 旧暦 [n年日記]

「バガボンド」の影響じゃないよ。

 今日、「五輪書」を読んでるのを人に見付かってしまい、一瞬唖然とした顔をされてしまったので慌てて言い訳。
「いや、 バガボンドにかぶれてってわけじゃない ですよ」
 …慌ててたとは言え、我ながら何て言い訳してるんだか。
 夕べ深夜にZ.O.Eっつーアニメをやってたので見てみる。主人公が玄田哲章声のオッサンで、このオッサンが乗る巨大ロボットが桑島法子のキャピキャピ声。 しかも動きもキャピキャピ。でも巨大ロボットなので色気なし。この巨大ロボットが初対面の玄田哲章に向かって「運命のおじさま(\heartsuit)」呼ばわり。他はわりとどうでもよかったのだけど、これだけで大笑い。
 それをまだZ.O.Eを見てない方に話したら呆れた顔で「見る必要ないみたいだね」と一言。う〜む。悲しき価値観の相違。
 しかし、何故か今日は疲労が溜まった。何故だろう? そんな大した作業はしてないはずなのに。
 一部で無意味に受けてる「先行者」をからかったページが 中国の先行者の開発元に見つかって、そこのサイトで紹介されたらしい 。中国語は読めないが、少なくとも「武器を搭載してると紹介してる」ということは認識してる模様。笑えると言えば笑えるのだが、当事者にはそれどころではないか。
 あ、それと梶川さん、ご結婚おめでとうございます。こんなところでこういうふうにお祝いされて嬉しいかどうかは知りませんが。


2001年04月14日() 旧暦 [n年日記]

稀有なチャンス

 岡田斗司夫氏に何の遠慮も要らずにツッコミを入れまくれるなんて機会はそうそうないでしょう。ワシも多分寝不足でなければ遠慮しまくってました。ハイ。
 詳細は後日。


2001年04月15日() 旧暦 [n年日記]

黙祷し、ルパン音頭を歌え!

 三波春夫氏の逝去の知らせに愕然。人間とは何時か死ぬものとは決まっているが、やはり訃報は聞くと気が滅入ってくる。三波春夫というと「お客さまは神様です」の台詞が有名だが、徹底したプロ根性、あるいみエンターテナーの鑑と私は記憶している。氏のご冥福をお祈りします。
 今更だが「姑獲鳥の夏」を読み始め。稀譚月報編集長「中村まこと」には笑った。脳内配役は藤田まことに決定。ま、こういう肩の力を抜いて読めるものも偶には良いでしょ。


2001年04月16日(月) 旧暦 [n年日記]

今日は何の日? ふっふー

 土曜日の朝にローソンに寄ったのだけど、例の有線番組で「今日、4月14日は…」とやらかしてたのですよ。
 が、思わず吹き出したのが「今日4月14日は豪華客船タイタニック号が巨大な氷山にぶつかり、沈没した日です」と説明した後に「今日が素敵な一日になりますよう」とやらかしたこと。それ聞いて「素敵な日だなぁ」と思う奴がおると思うんかい!?
 ワタクシ研究室の方の手伝いで医学部の生理学実習の手伝いで、心電図の取り方を教えているのですが、ま、連中遊びたい盛りでロクなことしませんな。「患者にそんなことするなよ!」とクギは刺しているのですが、どこまで聞いてるか。どうも私には威厳というものは欠片もないようです。で、ちょっと暇つぶしに京極夏彦の「姑獲鳥の夏」を持参したのですが、それ見て「ナニ?」と聞くのに唖然。「京極夏彦知らないの?」と聞いたら一人だけしか知りませんでした。
 ま、社会的知名度なんてそんなものか。
 「団鬼六なら知ってるけどね」とふざけて答えるので「お前らが団鬼六読もうが宇野鴻一郎読もうが勝手だがな」と返してやったらまた首を捻ってました。勝った。(極めてオタク的満足感)
 それにしてもウルフルズカバーの「明日があるさ」ってヤバイよなぁ…MLMの集会で流れてそうな歌で。(原曲は好きな女の子に告白できないっつー情けないほのぼのもしくはムカムカソングです。)


2001年04月17日(火) 旧暦 [n年日記]

コミュニケーション能力の欠如

  CONTACT Japan のDay CONTACT 1 in Nagoyaに参加したわけですが、コミュニケーション能力というのはやはり大事だと痛感いたしました。
 今回のコンタクトはまあなんとか軟着陸という感じだったのですが、我々にとっては相手の異星人より先にとにかくうけ狙いに走る岡田氏とのファーストコンタクトがあったので、ちょっとやそっとの宇宙人では動じますまい。 って相手を動揺させてどうする?
 何があったかというのは後日どっかにレポートが出るでしょう。
 無論コミュニケーション能力というのは異星人に対してだけでなく、地球人同士でも必要なわけですが、 ヲイラはどうもそこらへんめんどくさがりなので、たまに楽な手を使います。
 それは何かと言うと「とにかく喋り捲り」。こちらから適当に相手に合いそうな話題をおおざっぱに括ってとにかく喋り捲る。 たしかアシモフの短編で、それで宇宙人とのファーストコンタクトするというのがあった気がするけど、まああんな感じ。
 そいでもって相手が「あ、この話題ならついていけそうだな」というのを勝手に探してもらうってわけっす。
 問題はあまりにだーっとわけわからないことをまくしたてて相手をひかせてしまう可能性と、ただの変な奴ということ。それに相手の反応を見ながら喋る側面が少ないので、結局コミュニケーション能力が根本的に上がるわけではないということだな。
 ま、そんなにいつもやってるわけではないのだけどね〜。


2001年04月18日(水) 旧暦 [n年日記]

バタバタ走るよ

 今、所属してる研究室の方で担当してる医学部学生の生理学実習の心電図の実習を手伝ってるのだけど、案外と機能的に問題がない形の異常ってのが多いのにビックリ。
 典型的なのは「右脚ブロック」と呼ばれる伝達障害なのだけど、これは心臓の機能には全くと言って良いほど影響はない。単に心電図の上でそれが現れるからそれがわかるのだけど、今の所右脚ブロックの生徒は一割近くいるのではないだろうか。
 他にも心臓が少し変な方向に傾いている「右軸変位」(病的右軸変位でなければなんら問題はない)や、不整脈の一種の「期外収縮」(どの程度の頻度で起きるかで変わる)など、案外と出るものである。異常が出たというと学生が不安がるので、「全然問題はない」ということをちゃんと説明してやらねばならぬのだが…まあ結構面白い物である。
 なんか今日のパワーパフガールズは子供向け番組みたいに一応「ちゃんとお風呂に入りましょう」という教育番組っぽかったぞ。
 キャプテンフューチャーは相変わらず笑ってしまいました。広川太一郎が真面目に主役を演じてるし。


2001年04月19日(木) 旧暦 [n年日記]

スペース家政婦は見た

 いや、今日チョイと人と話をしてて、「スペースバンパイア」「スペースインベーダー」の「スペースシリーズ」の続きを勝手に作る、とかいう話をしてて、それなら何を作るか、というので上げたのが「スペース家政婦は見た」。
 大原スペース家政婦協会から派遣されてきた市原悦子が地球の家庭をただ覗くだけ。静かなる侵略どころか侵略もしない。こりゃ新機軸ですぜ、ダンナ!
 …ダメかやっぱ。眠いのう。
 友達とメールで「ガンダムに魂はあるか」みたいな話をする。魂ってのはつまるところ、他人から見て、その人間の根本的行動原理を帰納的に推測したものである。しかし人間の行動原理は単純で無いから、実は結構それは間違いの多い概念ではある。
 ガンダムの擬人化というのは、つまるところただの操縦されるものにすぎないロボットに、人間的な行動原理を投射していると言う事に他ならない。悪いとは言わんが、そういうお約束はちとね〜。


2001年04月20日(金) 旧暦 [n年日記]

共和国と民国の泥ゲーム

 台湾の李総統の手術に関するビザ問題で、台湾も中国も日本を利用しようとやっきになって辟易である。 こういう時にぱっと裁定を出して「これに文句があるならどっちももう知らん!」と強い事を言えない日本、とは言え総裁選目前でごたごたしてる最中にしてはまあよく出来た方だろう。これで無視したら本気であきませんわ。
 実はワタシは名古屋市は天白川の流域近くに住んでいるのだが、天白川にワニが出たという。白いワニは幻覚なので問題無いが、普通の、1mくらいのワニだと問題がある。
 こちらの気も知らず友人は「ワニ捨てるなら下水道だよねえ」などと言うがこちらは気が気ではない。 いつ戦車並に巨大化して車を尾のひとふりでふっとばすような奴が出てくるか…って出ないって。
 それにしても、最近日記を訪れるトータルの人数は変わらないのに、時々とんでもない数のアクセスをカウントする日がある。 どうもバタバタと何度もアクセスし直してるみたいだけど、いったい何だろう???


2001年04月21日() 旧暦 [n年日記]

ふわふらの泉

  野尻抱介 氏の新刊「ふわふわの泉」の「泉」が人名だと気付いた時は妙に脱力。いや、1/3読んで気付くワシもワシだが。
 こいつの感想は「小説としては落第だが、SFとしては面白い」。しかし野尻氏はSFは小説を越える文学という信念を持っておられるので、そう言っても「だから?」という答しか返ってこないだろうなぁ。
 「もし空気より軽い構造体が発明されたら社会はどう変わる?」という、実にSFらしい主題なのだが、やはりそこはファミ通文庫という媒体の関係上、ライトユーザー層に訴えなければならず、「女子高生起業家」というものを引っ張り出してそれを中心に変革させていくことになる。
 だが、正直言うと小説としてはこの構造に失敗が見られる。社会の変化に重点を置く余り、起承転結という物語性は極めて薄い。ある意味シミュレーションを読みやすく小説仕立てにしたとも言える。あと、最後に異星知性体との接触事故があるのだが、これに至っては「ふわふわ」との関連性は薄い。「こういう可能性がありうる」という、シミュレーションとしては面白いのだが、小説としてはやはり腰が弱い気がする。クライマックスに異星知性体との接触により新たな可能性が開ける所で終るが、力技と言えなくもないし、あとキャラクター性としても、主人公のキャラクター性に引っ張られる話ではないのでどうしても弱い。
 野尻氏は日本SF界では必要な逸材とは思うが、やはりこの「小説」の評価はそう高くはできないなぁ。


2001年04月22日() 旧暦 [n年日記]

泉と孔雀舞

 「パヴァーヌ」の訳って「孔雀舞」でよかったんだっけ? 「雀舞」? 「死せる姫君の為のパヴァーヌ」くらいしか知らないけど。
 「パヴァーヌ」と「ふわふわの泉」で共通してるのは「IF」の世界という部分である。でも「パヴァーヌ」はエリザベス女王が暗殺された「IF」の後の世界で、更にその世界を変革していくという形式なのに対し、 「ふわふわの泉」は「ふわふわ」という「IF」があった場合、どのような建築・産業等が考えうるか、それにより世界がどう変わりうるか、という方法論である。
 ただ、わかりやすく解説しようとする分、そっちにページが割かれて「ふわふわ」はどうも話がそれぞれの章で散発的なイメージがあるし、全体を通して何かを訴えるわけではない。あくまでINTERESTINGの面白いである。
 「パヴァーヌ」は世代が代わり、その積み重ねにより起こる事、そして最後にその彼らの行動に一貫した意味があったことが明かされる。最後のエピローグを読んで、初めて「まぎれもなくSFだ」と納得するのである。
 SF的面白さと小説的面白さは別かもしれないが、別なれば両方を兼ねる事も可能なはずである。できればそれに挑戦してってほしいなぁ。


2001年04月23日(月) 旧暦 [n年日記]

余計なお世話

 今日も学生実習の手伝いをやっていたわけですが、その時に「映画版ロケットボーイズが…」とか言っていた生徒がおりました。無論コレに反応せぬわけにはいきますまいよ。(まともな論理構造などわしに期待するな)
 「さっき、映画版ロケットボーイズがどうこう言ってたけど…」
 その話題を出した生徒がちょっと目を輝かせる。「見ました? 泣きました?」
 どうもそういう話題を期待していたらしい。しかし私が言いたいのはそんなことではないのだ。
「『ロケットボーイズ』ってのは原作のタイトル。映画の邦題は『遠い空の向こうに』。さらに映画の原題もロケットボーイズではなくって『オクトーバースカイ』。October SkyってのはRocket Boysのアナグラムな」と一気にまくし立てたら向こうは何言ってるのかわからずぽかんとしてました。ふっ、しょせん織田裕二マンセーな学生にはわかるまいよ。
 そんな私は、実はまだ「遠い空の向こうに」は未見です。<見ろよ


2001年04月25日(水) 旧暦 [n年日記]

ひと山越えて…

 ちょっとしてご奉公がひとまず終了。気が抜けそうになるが、まだ頑張ってる方がいるのでうかれるわけにはいかないし、本業が色々残ってる。
 色々データをいじくるが、どうも上手くない。こりゃどうするべかなぁ、とか考えたり。ノイズってのは案外とやっかいなのよね。色々試すが、汚いデータをいくら平均しても結局汚いままだという、統計論に挑戦するような結果が…むむむ。母集団が少ないのだろうか。
 なんかそういう問題でもない気がするなぁ。きゅう。


2001年04月26日(木) 旧暦 [n年日記]

ひきこもり生活

 ここんとこ外出ばっかだったのだが、久々におうちに引きこもって作業。引きこもってると日記に書く事がなくなりますなぁ。
 Word97およびExcel97の不具合がめんどくさくなったので、2000にバージョンアップ。細かいバグフィックスはされてるみたいだけど、でもバグフィックスで二万近い金を出すのはねえ…
 昨日は天候が限りなく怪しかったので、地下鉄で移動。でも帰り際に嫌なもの見た。妊婦が目の前にいるのに、優先席に座ってくだらないことをくっちゃべってるバカども。優先席でなくとも、余裕があればすっと立って席を勧めるくらいはせんのかね? 注意してやろうかしらんとか思ってじっと睨んでたら、妊婦の人の方が気付いて自分が睨まれてると思ってしまったらしいです。しおしおのぱー。
 この前も、堂々と座席に寝転んで寝てる奴がいたり、どうにも常識がない奴が多いのう。ってわしが言えるこっちゃないか。


2001年04月29日() 旧暦 [n年日記]

留守

 別に黄金週間なんで遊びに行ってたってことではありません。身内の結婚式があったので3日ばかり留守にしてただけです。ま、そゆことで。


2001年04月30日(月) 旧暦 [n年日記]

結婚するって本当ですか?

 と、いうわけで妹の結婚式に出てました。っつーか数年で数回しか音信がないような妹なので「はあ、そうですか」という感じ。
 妹が結婚すると言って、おめでとうとか返されても、妹はめでたいかもしれんがこっちはめでたさも、中くらいかななんとやら、というか、かなりの部分他人事というか、まあとりあえず祝ってやるか程度にしか思っていないので困ってしまうだけだったりする。
 こういうので大人しく畏まってるなんてのはどうも苦手なので、カメラマンの役をおおせつかってパシャパシャやってたのは退屈しのぎになってちょうどよかった。招待客とかも妹の外面のいい性格が反映されてて、その辺は基本的に変わってないなぁとは思ったり。ウェットな演出に持ってかれても、こちらはそもそもそんな部分が全くないので困るところだったが、そんなことにならずにホッ。
 相手は初めて会うが(この時点でどのくらい妹と疎遠だったかがわかるだろう)、本当に好青年好青年していて、妹らしい選択だなぁと思ったり。ま、妹の人生なので、こちらにゃ関係ないのだけどね。
 それにつけても、こういう席で久しぶりの人に会うと、自分が変わってしまったなぁと思うことが多い。特に体重。ここんとこ、ちっと油断してたらあっという間に3キロばかり太ったからなぁ。
 別に痩せる事に志向性を持つわけではないが、自転車移動では体重の差は結構疲労にクリティカルなのと、あごの下の脂肪のつき方が多いとひげそるのが大変になるので、ちっとダイエットを決心。ってえか自転車で研究室まで往復したら、それだけで0.8kg体重が落ちてるんですけど。(^^; ま、喰う量を抑えりゃいいってことか。
 ちなみに姉からおそわった納豆丼は失敗でした。封印。