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2014年02月13日(木) 旧暦 [n年日記]

[特撮] 獣電戦隊キョウリュウジャー#48と仮面ライダー鎧武#17

  獣電戦隊キョウリュウジャー #48「だいばくはつ!さよならキョウリュウジャー」。仲間たちのサポートを受け氷結城に乗り込んだダイゴとアミィ。切り札の充電池も圧倒的なデーボス神の力の前に使うチャンスがない。しかも破滅時計が時を迎えてしまい、地球を滅ぼすべく氷結城はダイゴたちごと宇宙へと浮上しだす。ダイゴは宇宙に出る前にアミィを氷結城の外にかけつけたブラギオンにと突き落とす。
 一方、他のキョウリュウジャーたちはからくもデーボス軍を退けるが、ノブハルが、ドゴルドとの因縁に決着をつけた空蝉丸が絶命しているのを見付けてしまう。
 哀しみに打ちひしがれるキョウリュウジャーだが、帰還したアミィが仲間をはげまし、ダイゴに力を与えるべくダイゴとダンテツから受け取った「地球のメロディー」をみんなで合唱する。

 これで最終回。なんつーか、ダイ大ですなぁ。とにかく最後の決戦なので小難しい話はなし。デーボス神がなんか弱体化してるような気もするけど、まあそれはそれ。終盤なので予算がごにょごにょとかもあるし。
 結局地球のメロディーってのがキョウリュウジャーのOPってのがちとずっこけ気味だけど、一年間慣れ親しんだ主題歌なら子どもも一緒に歌いやすいだろうしね。絶命したかと思った空蝉丸もメロディーの力により復活、わざとダンテツに敗れることで自ら大地の闇の地獄にやってきたカオスに、トリンたちが苦しめられてるところに駆けつけたのは、なんとキャンデリラとラッキューロ。前にラッキューロに与えられた大地の闇に生きたまま入れるランタンがポッケに入りっぱなしだったことで二人はトリンたちに加勢。カオスの懸念のとおりに旧敵同士が手を結んで、大地の闇をカオスごと撃破する。
 最後、相打ち覚悟でダイゴが2つの獣電池で氷結城ごとデーボス神を破壊。平和は戻ったものの、ダイゴが戻らぬまま街の復旧に勤しむキョウリュウジャーたちだったが、ダイゴの支援に向かって氷結城ごと散ったはずの十大獣電竜たちの獣電池が復活、そのことで皆が集まったところに、期待通りダイゴと獣電竜たちが帰還。氷結城が爆発する瞬間、ダイゴを獣電竜たちが守り、回収したのだ。
 まあ、お約束だけど「大空に笑顔でキメ!」にならなくてよかった。
 デーボスを上回る敵の存在も臭わし、以後の劇場版にも困らないし。
 最後のゲスト、声優、スーツアクターさんたち勢揃いもフィナーレ感が満載だったし、お祭り騒ぎでなかなかに楽しいシリーズでした。次回の「烈車戦隊トッキュウジャー」はさらにギャグより?


  仮面ライダー鎧武 #17「桃のライダー、マリカ光臨」。兄貴虎に連れられてヘルヘイムの真実を知らされた光実は、兄に従いイグドラシルの計画に協力することに。しかし、その最初の任務は紘汰から戦極ドライバーを奪うこと。紘汰からドライバーを奪えばもう戦いに巻き込まれることはなくなるが、紘汰に裏切り者と思われたくもない。そんな光実が取った作戦は、鳳蓮たちを影から使い紘汰の姉、晶を使って紘汰を脅迫する作戦だった。
 しかし光実を信用しきれないイグドラシルは光実のサポート兼監視役として凌馬の秘所である耀子をつける。作戦は順調に行くかと思われたが、晶を騙して店に招待した鳳蓮が、自分の客を傷つける真似は許さないと彼女の身に危害が及ばないよう細工、力づくで紘汰の戦極ドライバーを奪おうとする。
 しかし鳳蓮の変身したブラーヴォも鎧武のジンバーレモンアームにはかなわず、光実は作戦の立案者として自らドライバーを奪うことを促されることに……

 新世代ライダーマリカの紹介回兼、光実の裏切り展開回。
 光実はイグドラシルがビートライダーズを陥れ紘汰たちをモルモット扱いし、街の被害よりも隠蔽を優先してまでライダーの開発を行っている理由を知り、兄への協力を余儀なくされるが、紘汰たちを裏切り者と思われることにも躊躇する。その折衷案として鳳蓮たちを使い紘汰を脅迫する作戦を思いつくが、そんな光実のどっちつかずの態度を、凄馬と耀子は見透かしたかのような言動を取る。
 紘汰は相変わらず単純にイグドラシルへ怒りを向け、市民からのビートライダーズとアーマードライダーの偏見に心を痛めるが、光実の悩みはもうちょっと複雑。結局光実の指示に従わない鳳蓮の勝手な行動により、耀子から自分でけりをつけることを促される。
 しかし、鎧武の前に姿を現し龍玄に変身するものの、自分にとって本当に大事なことはビートライダーズと作る笑顔だと決意し、結局鎧武を攻撃する耀子の変身したマリカを攻撃、イグドラシルと離別したかのように思えたが、マリカの行動から凄馬は貴虎の意向と異なりすぐには紘汰の戦極ドライバーを取り上げず、新しい進化を遂げた鎧武を監視しようとしていたことを看破、その意に従ったと釈明する。
 凄馬からはその洞察力を褒められるが、「ひょっとして君、兄上より切れるんじゃないか?」って、絶対ほめてないよな……っつーかこの人、基本的にこの兄弟バカにしてるよ?
 結局光実は紘汰たちを守るために紘汰たちとイグドラシルとの間で危ない綱渡りをすることを決意、イグドラシルの行動の理由はわからないけど基本的に善意らしい貴虎と、自らの興味のために独走気味な凄馬との思惑の間で、あんまりいいことにはならなさそうな。
 そいでもって次回は街からの偏見を受けることになったビートライダーズたちの奮闘? 新たなライダーも出てくるらしいけど、黒影やグリドンと同じ木の実系……クルミだから多少は優遇されそうだけど……


2012年02月13日(月) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] ヴァンガード#58とラグランジェ#6とスマイルプリキュア#1,2

  カードファイト!!ヴァンガード #58「激突!オーバーロード」。レンがサイクオリアの力に飲まれるままにしてしまった後悔を、レンを打ち倒し目覚めさせる決意に換えて勝負に挑んだ櫂。サイクオリアにより勝負の展開のイメージを掴んでいるレンにやはり苦戦するのだが、この日のために取っておいたとっておきの奥の手「オーバーロード」への「クロスライド」を発動させ、レンを追い詰める。

 全国大会決勝戦を目前にして、櫂が自分の使命とばかりにレンに挑む。いかにも噛ませ犬のタイミングなんですが……いや、ここで勝っちゃうとアイチの出番、ないしねえ……
 とは言え、櫂もただの噛ませ犬ではない。とっておきの「クロスライド」により最強の手札ドラゴニックオーバーロードを更に強化させる。それのみではなく、そのスキルにより、同じ手札を捨てることにより再度攻撃可能という手段でレンを追い詰めたかに見えたのだが……
 そうは問屋が卸さないのはそうなんだけど、レンもまた、同じく「クロスライド」を繰り出し、やはり同じく同じ手札を捨てることにより発動するスキルを出す。それが、攻撃力追加とトリガーチェックの追加……それがなければガードで防げたのみならず、一度のヒールトリガーで何とかしのげたはずの展開が、櫂は無念の敗退。最後まで二度のヒールトリガーを信じていたものの、うなだれるのは、鍛えて強くなったはずの自分ですらレンを止められなかったことだろうか。つか、テツ、ちゃっかり自分が二人と同レベルの視点でナレーション入れてるし。
 その後の展開でレンにクロスライドのカードを渡したのがウルトラレアのスイコであることが明かされ、そして、二人の対決を見ていたアイチにもレンと同じく「光と闇のカード」の選択を迫る。
 レンは迷いなく闇のカードを選んだけど、アイチはサイクオリアを発動させ、また暴走モードとは言わないまでもトランス状態っぽいような……でも、サイクオリア自体を否定してはいないものの、自身の強さなしにサイクオリアに頼れば力に飲まれてしまう、と悟ったアイチが、どっちかのカードを選ぶものなんだろうか?
 それと第二期が決まったようで、目出度いです。カードは買わないけど。


  輪廻のラグランジェ #6「風邪と水と火と鴨川と」。宇宙海賊「キッス」首領のヴィラジュリオによる最後通告がなされるが、まどかはそれよりもヴィラジュリオがムギナミの想いを踏みにじったことに怒り、出撃を催促する。まどかの言い分はともかく地球側としても感化できない敵対行為と判断した田所司令は翌朝払暁を前にしての先制攻撃を計画、ウォクス・オウラとウォクス・リンファの二機でキッスを迎え撃とうとするのだが、圧倒的大軍を前にウォクス二機も苦戦を強いられる。しかし、ウォクス・イグニスのメモリアを持つモイドが意気消沈のムギナミに近づき、甘言をもってヴィラジュリオへの憎悪を煽る行動に出る。

 なんかいきなり最終決戦。その割にはなんか栄養ドリンクでみんなおちゃらけるわ、いつも叩き上げのキャリアウーマン然としてる渡部艦長もなんかギャグかましてるし。いかにもアニメキャラ配置のメインキャラの中で、渡部艦長は微妙に現実感を醸しだす大事な要員なのに……
 とりあえずまどかはムギナミの気持ちを踏みにじったヴィラジュリオを許せない気持ちから行動。ランも、昔の自分を重ねたのかヴィラジュリオへの怒りをかきたたせ、ムギナミを心配するが、そのムギナミにはモイドが接近、ウォクス・イグニスを駆らせて戦力にさせようとする。
 けど、ムギナミは天然ボケで処世してるものの、その実は天然ボケを装って自分を守る脆弱さを抱えていた。彼女にとっては「お兄ちゃん」であるヴィラジュリオとの幻想が一番大事で、一度は激情に駆られ倒そうとするものの、いざアウラの攻撃が及ぼうとすると、かばってしまうそしてヴィラジュリオを許せないまどかに対し、「人のためって言ってるけど、結局全部自分のため」と言ってしまう。その一言がまどかの激昂を誘発し、それによりウォクス・リンファは隠された力を発動させる。って、花をばらまくだけかい!
 とは言えモイドも「輪廻が発動したのか」と言ってるし、どうもヴィラジュリオの本当の目的もこの能力だったよう。まあ、なんとも迂遠な策謀と言うか……
 そいでもって次回はいきなり水着回、っつーかプール回? キッスの侵攻とかムギナミのアレコレとかどうなったの?


  スマイルプリキュア #1,2。プリキュアシリーズ最新作。今回は「プリキュア5」以来久々の五人体制というか、戦隊布陣のようで。カラー配置もそれに則ってるけど、今回はあまり奇をてらわない王道の方向性で、ってことなんだろうか? ここんところちと展開で奇をてらうシリーズが続きましたし。
 主人公は活発系のドジっ子ということでキャラ立ちがあまりしないけど、とりあえず必殺技を撃ったら疲れる、というのは笑えたw 必殺技は疲れる、というのが今シリーズの基本設定?
 絵本(お伽話)がモチーフの世界観、というのは、仮面ライダー電王を彷彿とさせるけど……まあ、多分コラボはしませんわな。


2011年02月13日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] ゴーカイジャー#1とオーズ#22

  海賊戦隊ゴーカイジャー #1「宇宙海賊現る」。地球を狙う宇宙帝国ザンギャックをすべてのスーパー戦隊が集結し、撃退した「レジェンド大戦」が起こった地球。しかしそれから数年、スーパー戦隊たちは勝利と引き替えに姿を消してしまっていた。
 そんな地球に、宇宙からの新たな訪問者がやってくる。彼らはお宝を求めて宇宙を彷徨う宇宙海賊、「海賊戦隊ゴーカイジャー」だった。地球に降り立った彼らは地球に眠るというお宝を探すが、地球人は誰もそんなものを聞いたことが無く拍子抜け。仕方なく腹ごしらえをしようとしたところで、お宝のことを聞きつけたザンギャックが再び地球に襲ってくる。
 地球を護るべきスーパー戦隊はもうおらず、ゴーカイジャーも地球人ではない自分たちが地球を護る義理はない、と言うのだが、ザンギャックの悪逆非道を見かねて、食べようとしていたカレーを台無しにされた借りを返す、という名目でザンギャックの怪人たちの前に立ちはだかる。
 しかしきり無く出てくる雑魚どもに業を煮やし、彼らはキーのようなものを取り出し、ベルトに差し込むと、ゴレンジャー、シンケンジャー、マジレンジャーに次々と姿を変えていく……

 スーパー戦隊シリーズ35作目記念で、言ってみればスーパー戦隊版ディケイド。
 いろんな戦隊に変身できるけど、仮面ライダーほど各戦隊で能力に特色があるわけじゃないから、そのへんの特色をどう出すのかが難しそう。あと、ディケイドは別キャストで各ライダーを再構築したけど(別世界の各ライダー)、戦隊ではどうやるんだろう?
 ゴーカイジャーそのものとしては、「海賊戦隊」ってのが、正義の戦隊のはずなのにどうよ、というツッコミはすでにされてるけど、海賊戦隊ってのは初期のアイデアの中で一番最初に消されたものだったらしい。しかし、企画を進めてく中で過去の戦隊が出てくるというインパクトに負けない個性を、ということで復活、採用されたらしい。また、「海賊」ってのもザンギャックへの反逆勢力として着せられた汚名だったのを、本人たちがザンギャックへの抵抗心を持ち続けるためにあえてそう名乗り続けてる、ということらしい。でも普通にお宝探ししてるよな……
 とは言っても、地球を護るという使命を最初から持っていた過去の戦隊と違い、彼らが地球に来た目的はあくまで宝探し。ザンギャックのことは憎んでいるが、地球を積極的に護る動機も理由もない。その彼らが、どうやって地球を護るために戦うようになるのか。彼らがどうして他の戦隊に変身できるのか、彼らの探すお宝とは何かと合わせて、展開していけば面白そう。シリーズ構成がデカレンジャーの荒川稔久だし、期待したいところ。


  仮面ライダーオーズ #22「チョコと信念と正義の力」。オーズがバッタヤミーを倒そうとしたところ、その前に立ちはだかった神林親子。「やっと正義の力を手に入れたんだ!」という彼らの前にどうすることもできず、結局取り逃がしてしまう。後藤はそんな彼らを見て、「正義のために戦うヤミーなら、放っておいてもいいんじゃないか?」と、疑問を口にするが、映司ははっきりとそれを否定。「正義のためなら、人間はどこまでも残酷になれる」と、バッタヤミーを倒し神林親子を止めることを決意する。
 その映司の懸念があたり、神林はバッタヤミーを引き連れ暴力団の事務所を襲撃、息子の隆の喜ぶ姿に気をよくするが、彼の増大した欲望によりバッタヤミーは歯止めが利かなくなってきていた。
 神林が今度目を付けたのは汚職政治家だったが、ただ懲らしめるだけのつもりが、バッタヤミーは息の根を止めようと命乞いをする政治家を執拗に追い掛けまわす。ヤミーの反応を察知してその場に現れた映司に「こんなのがあなたの正義なんですか!」と言われ動揺するが、そこにウヴァが現れ隆を人質にし、オーズたちの動きを封じ、さらにオーズにメダルを寄越せと要求した。
 映司はその要求に応える降りをして、メダルをウヴァに投げると同時にクジャクカンドロイドを放ちウヴァの裏をかこうとするが、映司の作戦を読めず焦ったアンクが飛び込んできて作戦は失敗、メダル二枚を奪われた上に、隆もウヴァに囚われたまま連れ去られてしまった。

 「正義という欲望」についてはわりとさらっと流した感じ。外国で紛争地域も見てきた映司は「いろんな人がそれぞれの正義を対立させて戦ってる」と言い、身勝手な正義がどれだけ残酷なことを引き起こすかについて語る。しかし、神林親子や後藤は、それでも自分の信じる正義について、映司ほど割り切れない。迷う後藤は伊達に相談するが、伊達は「自分の信じた道を進め。もし道を誤ったら、誰かがただしてくれる」と後藤に自分の信念に従えとアドバイスする。伊達、いい指導者役だなぁ。
 そして神林は、自分のしたことが原因で悪人とは言え他人を苦しめ、息子の隆まで危険な目にあっていることで後悔し、自分のしてきたことに悩む。そんな彼に映司は、「とても難しいもんだいだけど、まずは自分の出来ることをしてくしかないんじゃないですかね」と、自分の信念を語る。
 そしてウヴァは連れ去った隆にセルメダルを埋め込み新たなヤミーを生み出そうとしたが、助けに来た後藤に「キミの本当の願いはなんだ!」と言われ、「お父さんに家に戻って欲しい!」と、父に言われた通りの正義感をふりかざしていた本当の動機を口にする。
 前回のエピソードでちょっと気持ちが通じ合ったかと思った映司とアンクがやっぱりまたちぐはぐだったり、後藤が映司とはまた違う信念のもと、戦う決意を固めそうな感じで、中間エピソードとしては、前回不発だったギガスキャンと合わせてなかなか見応えがありました。映司「嫌なヤツでも、そのうち気持ちが通じるかもしれない」アンク「おいお前今こっち見ただろう!」とか、子供に不自然な笑顔でご機嫌を取るウヴァとか、真木と伊達のコンビ漫才とかもw
 次回は映司がこれまでのライダーにない状況に陥ったり、伊達の背景に焦点が当たったりするらしい。バースの交代劇も着々と進むのかな?


2009年02月13日(金) 旧暦 [n年日記]

[その他] よくわかりません

  赤松健「バクマンは原作者の願望充足漫画」アルファモザイク )。う〜ん、文章を見ると見出しほどには攻撃的なところはないのだけど、やっぱり読んでてちょっと引っかかる。具体的に言えるのは、竹熊氏の考察は「キャラのタイプ」としての話で、赤松氏は思考パターンの話を主軸にしてるので、「違う」というほどのものではないのですよね。真城が独り立ちするような伏線もちょこちょこあるので「画力もあり話も作れるキャラクター」としての理想が真城に投影されている可能性はあるけども、そこで「作者の願望充足」という言葉が出てきてしまうのがやはりちょっと「あれ?」と思ってしまうのですよね。「作者の願望」はあるにしても、「充足」と現時点で表現するのは、分析というより印象だと思うのですが。
 その他の分析は「徹底的に傾向と対策で売れるマンガを作った」赤松氏だけあって面白いしさすがと思うのですが……島本氏も「売れた漫画家の上から目線」というかなり棘のある発言をしてるし、普通、もし若手や駆け出しの発言なら「ねたみ」と済ませてしまいそうになるのだけど、どちらも独自性を確立しニーズを確保してる作家なので、単純に「売れた者へのねたみ」とは思えないのですよね。島本氏は「燃えペン」「吼えペン」でやっぱりマンガ業界を舞台にしてるわけなので、マンガ業界を舞台にしてること自体にどうこう、ではないはず。(逆にそこに対する方法論の違いで何か引っかかりを感じてるのかもしれませんが)
 ともかく、もしかしたら、話題になっているという以外にも何かマンガ家さんが気になる要素がある、ということかもしれません。
 しかし、何気にジャンプ王道パターンなことは、普通に言われてはいますがそこは欠かせない要素だと思うのだけどなぁ……


2007年02月13日(火) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 大元締めの前で渡します

 必殺シリーズ第二十弾「必殺渡し人」第三話。テレビ東京系11:35からの「 時代劇アワー 」に放送中。全十三話。
 客の女房連中に愛想を振りまく惣太を見て、お直は仕事だとわかっていても気が気でない。子供が出来れば安心なのに、と夜に惣太を求めるが、隣からお沢の苦しむ声が聞こえる。忘れたはずの昔の記憶が蘇りかけ、苦しんでいるのだ。
 頭痛まで訴えるようになったお沢に忍は薬を処方しようとするが、当のお沢は町中を徘徊する。
 そんな時、関西の大元締め・白不動が仕事の依頼をしてくる。相手は近頃流行っている若い女を狙った人さらい。依頼主が依頼主だけに引き受ける以外にないが、その人さらいにお沢がさらわれてしまう。
 そうとは知らない忍たちは人さらいをしていた相模屋と手を組んでいた役人の坂井を始末する。だが、その現場をお沢が見て、全ての記憶を取り戻してしまう。
 しかもそのことを白不動の元締めに知られ、口封じにお沢が殺されそうになる。忍は「三日だけ待ってくれ」と白不動の元締めに掛け合うのだが……
 第二話で示唆されていたお沢の記憶という危険要素が早々と浮かび上がってしまう。のみならず、お沢の命も危ういことになってしまう。白不動の元締めに逆らうことなくお沢の命を助ける方法はないかと知恵を絞るが、白不動の元締めが示唆した「金のために人を殺す渡し人の始末」を自分たちに代わりにしてしまえば、元締めも見逃してくれるのではないか、という惣太の思いつきに、大吉が飛び出していってしまう。この辺、大吉の一途さが出てて良い。
 大吉の探索で見つかった相手は、なんと元締めに付き添っていた渡し人。始末される前に逆に元締めを始末してしまおうと襲いかかったそいつを、忍たちが駆けつけ、始末する。なるほど、これで「大元締めの前で」か。しかし相手も三人がかりで始末するのだから、かなりの手練れには違いなかったんだろうな。
 白不動の元締めはお沢を見逃すことに同意するが、その代わりに条件をひとつ出す。それは、お沢を仲間にすること。すぐに「見られて、仲間にする」という流れでなく、そこまでのステップをきちんと踏むのは珍しい。裏切り者の件は人さらいとなんらかの形で絡めて欲しかったとも思うけど。お沢役の西崎みどりは、「橋掛人」では元締めまで演じる。

[アニメ] まなびストレート#6とセイント・オクトーバー#6とひまわりっ!!#6

  まなびストレート #6「シナモンシュガーレイズド・ハピネス」。縁の下の力持ちのむつきの話。夏休みを控えた期末テスト前、テスト勉強に頭を悩ます生徒会室の面々(芽生除く)だが、むつきの様子が少しおかしい。それがテスト前のソフトボール部の大会で、自分の痛恨のミスで敗退したことを気に病んでのことだと気付いたみかんは、テスト勉強にかこつけてむつきの家に押しかける。

 なんつーか、基本的にこいつらっておバカなのな。いや、行動じゃなく、学力が(笑)。まなびはおバカなのは薄々感づいてたし、むつきもそんな感じだったが、みかんまでもか! 芽生は多分除外していいだろうが、桃葉はどうなんだろう? とらえどころがないんでわからん。
 基本的に今回は雰囲気アニメで、むつきとみかんが仲良くなった過去の経緯とかも描かれてるけど、入学式で出会ってそれから、ってのはちとありがちか。みかんが生徒会長がいなくなって生徒会は自分一人になったのを落ち込んでたってのは意外だったが。むつきをなぐさめようとしたのはその時なぐさめてもらってこともあってのことだけど。だけど、あれ? 生徒会長って、みかんを勧誘して入れ替わりにさっさと転校したんじゃなかったっけ? よくわからんけえの。
 あと、むつきが勧誘まで手伝いながら生徒会に入らなかったのは、なんでだろう? やっぱ部活のせいか?


  セイントオクトーバー #6「ロリ結成!ゴスな少女の超探偵団」。赤ロリこと聖三咲本格的に登場。昔、故郷をカード使い(「死神」のカードか?)に襲われ、育ての親を殺された過去を持ち、その仇を討つために鍛え、他人を寄せ付けようとしない。つか、足でトカゲを捕まえて焼いて食う(しかも「ごちそうだ!」)って、それ運動神経抜群以前に、単なる野生児……管理者の許可無く林の中でたき火はいけませんよ?
 でもあっさり仲間になってあっさり変身。テンポ早いのう。敵は「星」のカード使いだけど、あまり「星」は関係なかったな。変身もしなかったし。
 しかし事務所を乗っ取られた功士郎、相変わらず虐げられてるな。


  ひまわりっ!! #6「二者択一?主従の絆と赤い糸」。隼人を巡ってのライバル、椿が再登場。里が壊滅し、一族の血を絶やさぬために隼人と主従ならぬ夫婦の契りを交わそうという、わけのわからないことに。だけど最後は敵に追われたところを手当をしてもらった武智先生にあっさり乗り換え……女心となんとやら。最後の意味ありげな表情は、吹っ切ったということでもないのかな?
 今回は隼人もせっかくいいところをちょっとだけ見せたのにねえ。しかし普段の情けなさがいいところ帳消しにしてまだおつりが来るって辺りが切ない。
 武智も敵に従ってはいるが、やつがしら同様思惑がありそう。椿の里を学校の先生たちが襲ったってのも、その絡みか?


2006年02月13日(月) 旧暦 [n年日記]

[特撮] なにその不思議生物?

  マジレンジャーの冥府十神スレ ってのがあったので覗いてみるとスフィンクスの人気が微妙に高い。でも付随する単語を見てみると「委員長」「メガネ」「ネコ耳」「ツンデレ」「八重歯」……あ〜、確かに一応全部当てはまってるけどさ。単語だけ拾ってみるとどう考えても「なにその謎の萌え生物?」。
 実物は こんなの

[読書] ファイナルシーカー レスキューウィングス/小川一水

 バンダイビジュアルとメディアファクトリーが共同で行っている、自衛隊小松基地航空救難団を舞台にした「レスキューウィングス」シリーズの小説。シリーズって言っても小松航空救難団が舞台という以外、アニメ、コミック、小説に共通点はない。特にこの小説の場合、他の二作と違い主人公はヘリパイロットではない。
 幼い頃、海難事故に遭遇した時に取り憑いた幽霊「灯」によって救難隊員としての道を歩まされた高巣英治。「灯」の能力によって驚異的な要救助者発見率を誇るが、人命のかかった救助という仕事の重さと、本質的には戦うために存在する「自衛隊」という組織と人命救助との二律背反に翻弄される。
 救助の話ってより、半分くらい「自衛隊という組織」の話になっちゃってるんですが、ちょっと気になったのは最後に出てくる中国の潜水艦と乗組員の描写かな。あれはどっちかというと北朝鮮の組織っぽく描かれているが、当たり前だけど北朝鮮と中国はまったく違う。国籍が違うってだけじゃなく、置かれている内政・外交の状況がまるで異なっており、「これはありえないな」とちょっと思ってしまった。台湾と中国海軍、中国海軍と自衛隊のあれこれについては、気になる話も小耳に挟んでまして……
 まあそれはさておいて、デティールの描写は小川氏らしい取材の賜物。詳しい方に言わせれば違ってる部分はそれでもあるのでしょうが、私の素人目には救難隊員の立場を十分演出している。
 ただ、誰の話だったのかというと、英治ではなく「灯」の話だったかな、と感じる。ってのも自衛隊の組織と人命救助の二律背反の比重が大きかったように見え、よりその葛藤が大きかったのは灯の方だからだ。特に領海に侵入して座礁した中国潜水艦乗組員の救助ということになると、どうしたってそういう話になる。その意味で「半分くらい救助ではなく自衛隊という組織の話」ということだ。
 その上で描かれる作者の「軍隊」「自衛隊」のイメージってのはおそらくかなり世間一般的なものだと思うけども、実際はもうちょっと政治とか外交とかとからんだ、複雑な有機体なはずなんですよね。背景となる外交もいろいろアレなことがあるし。読んでてその辺の自分の認識とのギャップで妙に歯がゆくもあったんですが、正面から「自衛隊という組織」と四つに組もうという姿勢が見えて、清々しい読後感につながっている。
 それと航空機の救助隊と幽霊という組み合わせだと、映画「 オールウェイズ 」を連想する。あれも幽霊が主役だった。まあ、テーマとか展開とかは関係ないんだけど。
 シリーズにできる設定だけど、たぶんシリーズものにはならないだろうなぁ……

[その他] パロディのパロディ、さらにそのまたパロディ

 昨日CASSHERNの件で触れた「パロディのパロディ」って話を補足。
 昨日は戦争や独裁体制の話をしたんでまずはその例で行くけど、作り手がどういう体験をしたか、ってところなんですよね。たとえば「喜びも悲しみも幾年月」とかの場合、木下恵介監督は実際に徴兵され戦場に行っている。「独立愚連隊」などの岡本喜八監督も、徴兵されている。もっとも岡本監督は士官学校に在籍中に終戦を迎えているので、実戦経験自体はないはずだ。宮崎駿氏と富野由悠季氏は同い年(1941年生まれ)で、幼い頃を戦時下ですごした。
 つまり、CASSHERNのオリジナルである「新造人間キャシャーン」なんかは、戦中に子供だった人たちや戦後すぐに生まれた人たちが作ってる。CASSHERNと比べるとオリジナルの方が戦時下のぎすぎすした空気が感じられるのはそのせいもあるだろう。また、この世代は戦時下に大人だった人たちの作ったものを見て育っていることもある。
 で、これから「戦争」という言葉だけでイメージして、その次の世代が作るとどうなってしまうか、というのがCASSHERNにはよく反映されている。紀里谷監督は1968年生まれなので、明らかに「戦争を知らない世代」だ。戦争を知らない世代というのは間違いか。多くが軍事的衝突や緊張が伝達しにくい空気の中で育っており、ほとんどがテレビの中の出来事として戦争を認識している世代だ。その中で伝えられたフィクションとノンフィクションがごっちゃになった戦争観を、CASSHERNは反映している。
 CASSHERNだけでなく、ガンダムの影響で作られたいわゆる「リアルロボットもの」の系譜を見てもそういった推移が顕著。これが「パロディのパロディ」と言った理由。
 別に「だから戦争とか平和主義は云々」って話をしようってんじゃありません。
 だって同じことは時代劇とかでも説明できます。どれくらい江戸の雰囲気が残った中で育った人が作ったか、作った人が何を見て育ったか。時代劇に要求されるものの変化とかもありますが、こういった要素は非常に大きい、ということ。
 無論、「実際に体験した人じゃなきゃダメだ」ってことでもないです。実際体験してたってダメなものしか作れない人もいるし、体験せずとも調べ、考察していくアプローチで消化して作品に反映していく人もいる。だから「作り手自身の素養が大きい」ってことでもあるんだけども、その素養に「世代」ってのもその人が何に触れたかという点で無視できない要素をなす。それだけの話。
 CASSHERNを見て「ダメダメ」と切ってしまうこと自体は簡単だけども、ダメなところがそういうふうにダメなのには理由があるという話でもある。

  信頼と誇りある教育復活掲げる 「都教連」が発足東京新聞 )。この人たちはこの人たちで言ってることがおかしい。


2005年02月13日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] 「怪奇大家族」追加

  怪奇大家族 について。
 え〜っと、間違いなく少数派だと思いまつ。>たな方
 つか、検索してみてわかったのは「熱狂的に支持する人は支持するけど、それ以外はほとんどスルー」なんですよね。この番組。多分、熱狂的支持者はうざくなるほど多くないので、どこが笑いどころかわからない人はそのまんま反発することも無く通り過ぎてるって状態じゃないかと。
 いや、でも面白いんすよ、マジで。多分。(どっちだ?)
追加の追加:「怪奇大家族」にゲスト出演してる「MIB」な二人、キャストよく見たら「龍騎」の城戸真司(=龍騎:須賀貴匡)と編集長(=大久保:津田寛治)だよ! 全然気付かなかった。

[特撮][アニメ] マジですか?

  魔法戦隊マジレンジャー 。え〜っと、マジっすか? といいたくなるコンセプトだけども、なんとなくダサっぽいコスチュームのデザインが却ってゴレンジャーとか髣髴とさせたり。とりあえず魔法戦隊で家族戦隊。長官ポジションがお母んで変身するのは(しかも強い)一部の層に大受けか?
 レッドが末っ子ってのは新機軸?

  響鬼 。う〜ん、やっぱミュージカルは微妙すぎ、というかすでにそのレベルを突き抜けてる気が。あまりセリフを使わない作劇は一概に否定しないけど、明らかに向いていないと思う。あと、これ決定的な問題だけど、戦闘シーンの爽快感が皆無ってのはまずすぎるんじゃないかと。姫と童子が結局戦闘員並。コスチュームへの金のかけなさが強さに正比例。
 なにをやりたいかはなんとなくはわかるけど、いろいろ「それってどうよ?」的な部分が多すぎる気が……
 あと、敵の妖怪(魔化魍って呼ぶ必要を感じない)、さっそく気ぐるみになるようで。

 三人プリキュアもとい プリキュアMax Heart 。え〜っと、無難に第二話(コラコラ)。
 日記で触れるわりにはほとんど誉めたりとかしてないんですが、じゃ、ただ単に惰性で見てるかと言うとそうとも限らないわけで。
 一つには「戦隊もの亜流」化した女児玩具アニメとは別方向の展開を見せてくれることへの期待。もう一つには、作画の修練の場としての期待。
 っつーか、「一枚絵として綺麗」という方向性があまりに多すぎるんすよ、昨今。本当は動いたのを見てナンボ、なのがアニメ。プリキュアは予算が予算で原画はそんなに入れられないと思うけども、それでも動画とかはたくさん関わってるわけだし、フィジカルアクションということで「動きのある原画」の下地が鍛えられるには絶好の場だと思うのですよね。現状、それが顕著に出てるのはOPや変身バンクとかくらいなのだけど、それでも時々「お?」と思えるシーンがあるし、強制的に動いてるところを書かなくてはいけないし、こういうきちんとした底上げは必要と思うのですよ。本当は「カレイドスター」クラスのものが欲しいかもしれないけど、大物ばかりってわけにはいかないですから。あと、OP、カット切り替えがあまりないので手抜きっぽく見えるかもしれないけど、実はかなり力入ってますよ。EDは手抜きだけど。


2004年02月13日(金) 旧暦 [n年日記]

おつまみ、結果

 一昨日書いた、ゆで卵のトマト煮込み、ちょっと微妙な出来。味は、ほとんど染み込んでない。いや、化学的に考えれば、成分の分子量がはるかに小さい醤油だしでもなかなかしみこまないのだから、トマトソースがそう簡単にしみこむはずがないのは当然なのだけど。ただ、トマトの酸味のおかげでけっこうさっぱりとしていける味になっている。まあ、トマトソースが万能なんだって言えばそれまでなんだけど。
  韓国「放送アニメーションの「日の丸」露出に当惑」 。「「シバムラ」「ハラ」などの日本の名前、そしてアニメーション中で日の丸が我が国の子供たちに何の規制もなく露出されているのだ。」ガンパレか! ガンパレのことかーー!! まあ、それはともかく、日本の国旗や名前が出てるだけで「教育上良くない」って……さらに「日本のアニメーション「犬夜叉」のファンサイトでは、掲示板でのアニメーション主人公の韓国語名の使用を全面禁止している。また、韓国語名の掲示文を通知なく削除したせいで、多くのネチズンたちの反発を呼んでいる。この一例は放送アニメーションの「日本色」が視聴者たちに影響を及ぼしているということを示している。」。いや、日本色もなにも、元々日本の作品なんですが……ハァ。
 久々に連続韓国ネタで申し訳ないのだけど、 韓日協定関連文書5件の公開命令朝鮮日報 )。「また、公開対象の文書選定と関連、「韓日協定の文書には外交的秘密に関する事項もあるだけに、国益上非公開を要請する日本側の立場を尊重し、公開対象の選定に慎重を期した」と説明した。」って、日本では別に普通に公開してたんですけど……日本語を介する韓国人は当時からそれなりにいたでしょうし、日本が非公開を要請したとする理由が知りたいところです。
 いや、別にもう拒否反応が出るほどかの国アレルギーじゃないのですけど、かの国のニュースを聞いてると本当にため息が出るものが多いもので。
  「米国産でなくてはあの味は出せない」こてっちゃん、五月で販売停止Yahoo!hl )。そ、そこまで素材にこだわってたんか〜〜!
  オンライン・ゲームのコアプレイヤーは40歳代女性---米国ABC dane )。三面記事だから信憑性は疑わなければならないのだけど、これはちょっと意外。
  光と水のダフネ #5「帰ってきた暴れん坊」。あの〜、主人公以外、すべて暴れん坊の気がするんですけど。それはともかく、なんか微妙に楽しみになってきたような、そうでないような。メインキャラが堂々と身体で公官を篭絡しようなんて番組、初めて見ましたよ! 惜しむらくは、八木警部の声が立木文彦だったらなぁ。
 FireFoxは、環境移行時の煩雑さをのぞけば極めて快調。幾つかのExtensionの対応は今後に期待。


2003年02月13日(木) 旧暦 [n年日記]

あなたに神のお恵みを

  友達の日記 で、アメリカ出張中に空港でくしゃみをしたら“Bless you.”と言われた、と書いてあるのを見て、ちと一昨日の話と結びついた。説明するまでもないけど、“Bless you.”あるいは“God bless you.”というのは直訳すれば「(神の)祝福あれ」という感じで、くしゃみでなんでそんな大げさなことを言うかというのは、たしか風邪は悪魔の仕業と考えられていたことから、悪魔払いのまじないとして、というのが元々の意味だと思った(ちと曖昧)。キリスト教圏で「God」といえば当然唯一にして父なる神のことで、八百万のどれかの神さまとか土着神とかそういうことはない。そういうものはキリスト教では聖人などに吸収されてしまっている。もちろん、言ってる方はそんな深いこと考えてるわけでなく、そういう習慣で口にしてはいるんである。字義的にはキリスト教徒だけにしか意味がないのだが、少なくとも私はそう言われて嫌な気はしない。風邪のときの「Bless you.」と、弔辞の「冥福」では深刻さの度合いが違うのは確かだけども、遺族や死者の知己が「それは不快だ」と言うのならばともかく、無関係の第三者が「宗教が違う」と文句を言うのはお門違いという気はする。無関係なのに「冥福」を口にする方も、余計なおせっかいなのかもしれないが。
 イラク情勢、どうなるんかなぁ、と隣のT納さんと話をしていて、なんでアメリカがイラクを攻めたがるのか、という理由がやっぱりイマイチはっきりしない。石油の利権もあるだろうし、核保有疑惑もあるだろう。ブッシュJrがウォーモンガーだからかもしれないし、自国の力と「正義」を誇示したいからかもしれない。多分あらゆる要素がからんでいるのだろうけども、とりあえず「現イラク政権をアメリカが倒し中東情勢を掌握することでアメリカにとって有利な石油価格コントロールを行い、国際競争力を高めて不況を脱するという絵図」ってところなんだろうか。そうするとプライドと実利の両方が絡んでいることになり、性質が悪い。日本ももうちょっとしたたかに立ち回っては欲しいのだけど……無理か?
 「核」の観点から少し離れて見ると、北朝鮮情勢もまた見え方が違ってくる。「極東の中の不穏分子」よりは「米国言うところの悪の枢軸国への武器輸出元」としての意味合いが強くなる。いずれにしても先が読めないなぁ。
  WOLF'S RAIN #4。人目がないのに狼たちが人間たちの格好をしてるのは、作劇上の都合なんでしょうな。それにしても、人間の格好で腐りかけた鹿肉に貪りつく図はなかなかエグイ。関東では来週もお休みらしいんで、ようやく追いつくのか?

サイコローグ

 「見たものすべて記憶してしまうんですよ」と言う人は関係ないです。多分。
 日記の巡回をしていて シュレディンガー音頭 という懐かしい単語にふと目をとめたのが こちら 。わはははは。これも息が長いなぁ。生誕20年は経ってるんじゃなかろうか?
 ただ、本文の内容を見てちと眉間に皺を寄せざるを得なかった。なんつーか、どこかで見た議論をまた……多分、物理学科出身の人間ならば一度は出くわしたことのあるレトリックだと思う。ことの経緯をまとめてあるのは こちら 。大元の 砂色 氏の文章を見ると、「ああ、自分で書いた記述のトリックに、自分でだまされちゃってるな」というのが素直な感想。たとえば「まがいものの学問」という言葉。「まがいもの」を定義するには「本物」がなくてはならない。では「本物」とはなにかになる。自然科学において唯一無二の本物と言うのは自然現象そのもの以外にはない。それでは自然科学はすべからくまがいものなのか。「捉え方による」というのが無難な答えだけども、例えば自然科学とはまがいものである、というのは彫像を指して「これはまがいものである」と言うのと似ている。モデルとなったそのものではない、という意味ではそうなのだけど、そんなことは始めからわかっているのだから、言われても「うん、そうだけど、だからなに?」としか答えようがない。数学は少し事情をことにするけども、自然科学とはそもそも全部の記述を完全にすることは諦め、構造主義的に言う実体から切り取った概念を扱うことで、人間の手に届くようにしたもの、と言えなくもない。心理学の始祖ユング(フロイトのは「精神分析学」)の子供の頃の逸話で「A=1、B=1ならば、A+B=2である」というのが理解できなかった、というのがある。「AはAであり、BはBであるのにどうして同じものとして取り扱えるのか」と考えてしまったのだ。これはAとBが等価の変数であるという「概念の切り取り」に混乱したということだろう。先の日記で心理学を「まがいものの学問」と呼んだ当人が心理学の祖ユングの子供の頃と同じように概念の切り取りで躓いているのはある意味皮肉だとは思うが……
 一つの主眼である統計学・確率論の話をする。サイコロを振るとき(イカサマ賽ではない奴)、1から6の目が出る確率はすべて等しく、それぞれ1/6である、というのは嘘である。嘘というのは正確ではない。「厳密には正しくない」、「完全に検証することは出来ない」と言った方がいい。サマ賽でないとしても、重心がまったく偏りがないということはありえないし、ひょっとしたらサイコロを振るのは自在に目を出せるプロのギャンブラーかもしれない。理想的な確率論を支えるものは「完全なランダム性」だが、完全なランダムというのは実は難しい。もうひとつ確率論を支えるのは「無限の試行」だが、言うまでもなくこれも不可能である。じゃ、なんでそんな不完全なものを使っているのか。一々突っ込み入れるのも疲れるのでおおざっぱに言うが、「結果と照らし合わせ、適切な仮定から導いた確率は概ね正しい」「実際に使える」からだ。
 では、確率論によらず「完全な記述」は出来るのか、あるいは出来なくては完璧な科学にならないのか。答えは前者は実質的不可能、後者はそれはポリシーによりけりだが、実際的ではない。「ラプラスの悪魔」に惹かれるというのは気持ち的にはわかるのだけども、ひとつにはリソースの限界がある。すべてのパラメーターを測定することもだが、そのパラメーターを法則にぶちこんで計算するにはどのくらいの時間がかかるのか。1秒後の結果を出すのに1億年かかったのでは笑い話にもならない(1億年で済めばまだいいけど)。ふたつには、量子仮説によればまったく正確な測定は不可能、ということ。ラプラスの悪魔を創造したいのならば、リソースの限界と量子仮説、この二つは最低でも破らねばならない。
 で、最初の方の話に戻るけども、自然科学にとっての本物というのは、実際の自然現象以外にはない。「完璧だけども実際に検証のしえない理論」より「不完全な記述ではあるけども実際に検証して概ね正しい理論」の方が意味がある。新しい理論体系を求めるのは悪いことではない。確率論や統計論、熱力学を否定するのも自由。だが、それに替わりうるもの、その上位にくるものを提示しえなければただの否定でしかない。
 釈迦の説法だったかな? 「ある人が矢を射られた。従者が治療をしようとするとその人は『この矢はどこから射られたのか、どのような身分の人が射たのか、この矢には毒が塗られているのか、塗られているとしたらどのような種類の毒か、それがわからない限りは手当てはしない』と言って治療を拒否し、考えてる間に毒が回って死んでしまった」という話を思い出した。とりあえず目の前にある道具が使えるんなら使って、それ以上の道具を求めるならそれを使いながら道具を作ったって別になにも問題はないのだけどね。
 本当は避けて通るのが無難だったんだけど、つい口を出すのは物理出身のさがか。

CD注文したばっかなのに

  t.A.T.uが解散との噂 。ユーリャの脱退(デュエットなのに脱退ってのは? レーベルから離脱したのか?)という噂がまことしやかに……せっかく日本進出間近なんだから、情報をはっきりさせてほしいものだにゃあ。


2002年02月13日(水) 旧暦 [n年日記]

薬膳ラーメン

 なんか食い物ネタが続くなぁ。
 ちょいと連休中に体調崩したらしく、いつの間にか熱とかも出てたりした。で、昨日薬膳ラーメンの「好陽軒」にラーメンを食いに行く。よーしらないが、薬膳ラーメンは名古屋のご当地ラーメンらしい。開店直後の誰もいないところに行ったからかもしれないけど、ここのオヤジさんが無茶苦茶乗りのよい人で、替え玉やらライスやらをサービスしてくれた。いや、もー腹いっぱいでした。
 その効き目かどうかはわからないけど、今日は体調良かったです。
 世間様ではオリンピックが話題らしいけど、どうもイマイチぴんと来ず。ソルトレイクシティっていったら、トラボルタが核爆弾持ってゴトゴト列車で向かったところというくらいにしかイメージないしなぁ。
  日本テレコムのBBS で電波の書き込みがあったけど、消された模様。たまたま消される前に見たけど、本当に電波としか思えない内容だった。電波法違反で取り締まれないだろうか? でも、多かれ少なかれ、今のオタクの現状はその電波君と同様の無根拠の優越感と独善と視野狭窄に陥ってる部分はある。独善に陥ってはいけないが、根のはった自分の価値を持たないのもいけない。いろいろと難しいものである。
 アニメ版の「フルメタル・パニック!」を評して「軍事ファンタジー」といっているのを見かける。なるほど、そういう視点もあったか。ファンタジーならば、それを必要とする者もいるのだろう。
 他意はないのだが、 野尻抱介氏がギャラクシーエンジェルのことを口にする のを見るのは、微妙に妙な心持ちである。いや、別になにもおかしいところも悪いところもないのだけど。
 あと、上記掲示板では自由意志に関して、妙な勘違いをしている(あるいは意図的に?)ような気がする。生物の体内の現象の多くは熱力学的な確率過程であり、ある程度の不確定性は内在してるが、結果としては概ね確定的に現象が起こる。また、そうでなくては生命維持そのものに重大な問題が起きかねない。ある意味では決定論に近い。もし、ラプラスの悪魔か何かによって体内の分子の運動・反応が逐次わかるのであれば、なおのこと決定論に近付くだろう。しかし、それをもって人間が自由意志を持たないということにはならない。決定論であるか否かは自由意志とは関係がない。もし、ここに完全にランダムなサイコロがあったとして、その不確定性をもってサイコロに意思がある、というだろうか? 逆に、ある人間が社会規律や倫理とされるもの、要はルールに従った行動を取ったからといって、その人物に自由意志がない、ともいわない。自由意志とはなんであるか、というのは哲学的・生物学的・心理学的に難しい問題だけども、決定的であるがゆえに自由ではない、というのは、決定論を運命論と取り違えていると思う。
 薬膳ラーメンで持ち直したといっても、まだ少々体調が悪いみたい。さっさと寝ておくか。


2001年02月13日(火) 旧暦 [n年日記]

まーず・あ・たっく

 なんかこないだ入れたばっかの シマンテック のインターネットセキュリティがピコピコ警告出してたので、何かと思ったら「Hack 'A' Tac Trojanのアクセスを受けたけど、アクセス拒否の対象なので拒否しました〜」ということらしい。で、「Hack'A'Tacって何?」と思って検索かけたら見つかったのが こんなページ
 どうもremoteでWin9xにアクセスするツールらしい。で、トロイの木馬をし込んで云々すると、人のPCにあれこれできるらしい。つまり人のPCをクラックしようとしたってことかい!
 ワシのシマ荒すんは誰じゃ! とログのIP調べたら同じプロバイダからのアクセスという事がわかった。こっちには変なトロイの木馬は仕掛けられてなかったので被害は無いのだが、くそ、アクセス日時はわかってるからプロバイダに連絡してやろうか?
 Winのセキュリティは穴だらけだけに、やっぱり何らかの自己防衛策は必要だよなぁ。一応フリーでも前に紹介したものの他にも こういうところ でどこのどいつがしかけてきやがったか調べる事ができたり、 こういうWin用個人ファイヤーウォール があったりするわけで、面倒でも前もって注意しといた方が後悔は少ないかも。
 それと、展開に腹を立てつつやはりなんとなく見つづけてしまう「アルジュナ」。ひょっとしたら作り手の策中にはまっているのかもというかすかな不安もないではなし。それでも「ヒヲウ戦記」の方が数倍面白いのは間違いなかったり。しかし先週ほどではないにしても「なんだかなぁ」な展開には変わらず。教師がルーチンワーク化してるのが多いってのは否定はしないが、それでも思考錯誤してる人も多いわけで、それを無視してネガティブな材料だけ取り上げるってのも。それと、それなりに理想の人生ルートからはずれたって人間生きていけるわけで、何があれかっていうと「不良気取ってるくせに堅実な人生設計を崇め奉ってるんじゃねえよ」というところか。でも実際は不良とか族って結構そういう人間多いのだけどね〜。
 ついでにやっぱり Napster社不利 。まあそうだろうなぁ……

えひめ丸の事故とか

  連絡待ってただけだもん。間違ってないもん。な首相の言い訳 はなんだかなぁ、な感じ。釈明のタイミングからして、非常に言い訳くさい。何せ意識不明だった前首相の使命で後釜に座った人だから、そういう不思議な事もあるかもしれない。そのついでに もう三ホールばかりコースを回っても 問題はないのだよね。非常にわかりやすい人ではあるのだけどね。
 それもあれなのだけども 原潜側の救助対応に問題無し という声明はなんなんだか。どうも米国との云々ってのが透けて見えていやだ。