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2004年12月01日(水) 旧暦 [n年日記]

[その他] 日記URL移行

 さくらインターネットのサービス提供形態の変更に伴い、日記のURLを http://www.renge.sakura.ne.jp/~ssuzuki/diary/ から http://celts.sakura.ne.jp/diary/ に移動します。自動的に移行先に飛ばす設定にはなってはいますが、bookmarkやアンテナ等の登録の変更をよろしくお願いします。
 旧サーバのコンテンツもプロバイダの保存期間が切れるまではそのままにしておきます。


2004年12月02日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] ドラクエはじめました

 流行もののはずなのにそれほど盛り上がっているようにも思えなかったので、某店でポイントキャンペーンをやっているのを丁度良い機会と、 続・夕陽のガンマン アルティメットエディション と一緒に購入。まだほんのさわりで序盤も序盤ですが、懸念された3D化もなかなか良い具合に出来てます。「酔う」という意見も多少聞かれるけども、基本的に画面奥もしくは手前にまっすぐ進む(方向キーorスティック↑or↓)の時には視点変更は行われず、左右にキーが入っている時のみ、真後ろもしくは真正面に補正される方向で視点変更が入るのは秀逸。実はマップもそれを意識して微妙に弧を描いたものが多く、特に最初の町は円を基調としたデザインなので自然とこの操作システムに慣れるようになっている。こういう自然なチュートリアルの上手さはさすがだなぁ。多分、ほとんどの人はチュートリアルとすら気付かないんじゃないだろうか?
 その他言及するところは多いのだけど、こういう「プレイする人へのさりげない親切」ってのは流石ドラクエという感じで、一つ一つの細かいイベントも今のところ下手を打たなければ15分〜1時間程度で終わるもので、中断の区切りをつけやすい。ただ、「次のイベントが終わったら、今度こそセーブして中断しよう」とだらだらと続けることになるのはゲームの責任でなく、当人のせいですが……

[その他] 宣言すればいいってものでは……

  北亡命政府、来年に日本で樹立 ってニュースで、あちこちで「ふざけるな!」ってコメントがついてるのだけど(私の見に行くところが偏ってるからかもしれないけど)、私としては「変なニュースだなぁ」と思いながら見ていた。
 「変」っていうのは、なにを置いても、その亡命政権をどの国が認めるのか、である。ひとまず「なんで日本に?」というのは置いといて、亡命者による政権、と言っても元政府高官や軍上層部の人間で、もっぱら金政権が崩壊した場合の新政権樹立の布石としての既成事実を作るための亡命政府旗揚げだろう。が、核にまつわる交渉が進んでいる中、その交渉を一気に御破算にするような亡命政府の正統認定を米国その他がするとは考えづらい。内部でクーデターを起こすならともかく、亡命政権では大国にとってさほど使い手があるとは思えない。あるとしたら、生かさず殺さず「黙認状態」で伏せカードとして保持しておくことだが、亡命政府の有象無象は一体どの辺からバックアップを受けてるのだろうか、というのが気になる。なんかそのへんのごちゃごちゃした厭らしいことが「日本に樹立」という、なんともけったいな結果になったんじゃないか、とうがって見てしまうのだけど。
 しかし、もし金政権が打倒された後も「南北分断」が維持されると宣言しているかのような亡命政権の樹立は、あんまり支持を受けないと思うのだけどなぁ。(まあ、そんな簡単に南北統一がなるわけもないが)

[マンガ][アニメ] 愚痴のフォロー

 なんだかあれこれ文句が口を突いて出るのは、ストレスが溜まってる証拠なんだろうか? 反省せねば。と言ってるそばから「スクールランブル」(原作)の現在進行中のエピソードがなんなんだかなぁ、と漏らしたくなるのはどうしてなんだか。いや、これまでもこういうグダグダの展開になることは何度かあったけど、一応持ち直してるんで今度も多分持ち直すでしょう(フォロー)。
 で、昨日のBSマンガ夜話は「富江」で、これに関しては各レギュラーのポジションのバランスが非常に上手く取れていたように思えます。一日目二日目のようにいしかわ氏とその他多数の形になるといしかわ氏の落としどころをつけられないというトークの欠点が目立ってしまうが、落としどころをつけなくてもいい、という形になるとかえって話が転がって面白い。ううむ、むずかしいものだ。
 友人には酔った挙句散々こき下ろした「神to戦国生徒会」ですが、以前こき下ろしたほどには絶望的ではないんじゃないかと思えてきました(フォロー)。良いか悪いかと言われると「どうでも良い」というのは相変わらずなのだけど、思ったよりは作画担当の基本的なスタンスがないわけではないので、それがどう転がっていくかですね。見ててなんとなく思っただけど、この作画担当の人、「ゲットバッカーズ」のアシスタントしてたんでしょうかね? いや、悪い癖がほとんど共通してるんで。(フォローになってない)
  舞-HiME #9は、前回の重いラストはどこいったんだという展開。作画は良くはないけど部分的に、動きの激しい部分が妙に出来が良くて一体なんなんだか。玖珂なつきの母親がHiME能力の研究者だったって設定はマンガ版と共通か。しかしそんな設定なんのその、娘はヨゴレ街道まっしぐらですよ……

[その他] 移行作業

 日記の移行は少しずつ準備をしてはいたのだけど、直前に一度インストールした日記cgiを間違って消してしまったり転送の設定にちょっとばかり手間取ったり。旧サーバーにはまだ幾つかコンテンツがあるので、それも順次移行するようにしていかないと。
  /.J より、 Tabbrawser Extensionsに深刻なセキュリティホール作者サイトに不具合に対応した新バージョンが掲載されています 。私はインストールしているものの20011113バージョンでは外部アプリからのリンクを「新ウィンドウで開く」になぜか出来ないという不具合があったので、使用を一時停止していたのだよなぁ。助かったと言うべきか。もちろん新バージョンを新ストールしたわけですが、そっちの不具合、直ってない……orz
 それとはまったく関係ないが、来年のライダーは太鼓を叩くって、絶対ネタだと思ってたのに……orz


2004年12月03日(金) 旧暦 [n年日記]

[その他][映画][必殺] いろいろびっくり

  「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」スペシャル・エクステンデッド・エディション、日本でのみ公開決定 。うわー、50分追加で4時間13分ですか。 地獄の黙示録・特別完全版 でさえも3時間23分だというのに。しかもサルマンの顛末といった重要シーンも今度は含まれるのを初め、劇場で見て「あ、あそこ削っちゃったのか。時間的に仕方ないのかなぁ」という場面がかなり入っている。しかし、なんで日本でのみ劇場公開なんだろう? 謎だ。

  必殺仕業人DVD-BOX下巻 が届いたので、ブックレットの解説を眺めていたら、ふと目に入ったのが「執筆:月村了衛」。
 な、なんだって〜!?(AA略)
 そういや、美少女仕置人の ノワール (微妙に間違い)も月村氏原案・構成・脚本だっけな。まあ、ご多分に漏れず必殺マニアだったのでしょうが、意外なところで意外な名前を見たんでちょっとびっくりしてしまった。

  元ミス東大主計官「災害派遣は自衛隊の仕事じゃない」zakzak )。いや、別に主計官の仕事は無駄な予算を削減し、歳出を抑えることが仕事だから、それ自体にはとやかくいいませんよ? でも言ってることがあまりにトンチンカンで……「災害派遣は自衛隊の仕事じゃない」って、ごく最近中越地震の例を見たばかりだというのに、正気なんだろうか? 他にも「昔も航空自衛隊は新田原基地(宮崎)の飛行隊を減らした。三沢(青森)の飛行隊も減らせる」「潜水艦なんて時代遅れなものは必要ないわ」……この人、実はひたすら頭の悪いことを言いまくって自衛隊に援護射撃をするのが本当の目的なんじゃないだろうか? どこぞで言われていたけど、 男女共同参画なんて何に使われてるのかわからない予算の方をさっさと削れ と言いたくもなりますわな。
  中国の対外援助、6年で4250億円 ODA見直し 外務省調査へ産経 )。前々から「ODAを出してるのに日本からODAを貰ってる」とは言われ続けていますが、対中ODA削減の議論によってようやくその辺が俎上に上ってきたようで……日本のODAもいろいろ言われてますが、中国のはそれよりもそっと露骨に自国への利益誘導。別にそんなのはある意味当たり前だからいいんですが、なんで日本がわざわざ金出して中国の利益誘導用ODAの分の予算を浮かせなきゃならんのか……しかも、「中国が武器供与、政治的な思惑などで対外援助を行っている可能性を否定できない」だそうで、平和活動家を名乗る諸氏は、なんで騒がないんでしょうかね? 即刻打ち切れってことじゃないけど、中国のお財布になってあげる必要もないんじゃないかと。
  フカヒレだけ取るのはダメ 日米欧などで乱獲禁止措置産経 )。そういや、マグロなんかもは商品価値の高いトロだけを切り取ってあとは船から捨ててることもある、という話を聞いたことがあるような。ちきしょう、赤身だって美味いんだぞ! まあ、これが乱獲の歯止めになってくれれば……これはサメの話ですが。
  米陸軍、マシンガンを装備したロボット「Talon」を2005年導入へCNET Japan )。うわ、カッコイイ! などと安易に言ってはみるものの、現在のバグダッドのような状況ってのはこういう兵器を投入したからって変わるわけではなく、米軍の押し進める無人化・機械化ってのが結局米国民の米軍兵の犠牲に対する拒否反応への対処じゃないかとか、嫌なことばかり考えてしまったり。それでも、前線の兵士の犠牲が減ること自体は歓迎ですが……

[映画] 「ブラックホークダウン」を見て

 夕べ、「ブラックホークダウン」をやっていたので途中から見る。実はこの映画はさほど好きではない。嫌いってことでもないのだけど、原作を読んだ後だと、いろいろ気になってしまう。
 なぜ好きじゃないんだろう、と思っていたが、夕べ見て理由が二点、わかった。
 一つには、米兵から見たソマリア民兵の「エイリアンぶり」は描かれているが、ソマリア住人から見た米兵の「エイリアンぶり」はほとんど描かれていないこと。原作では、流石に米軍側の記述が多いものの、それでもソマリア側の視点もかなり描かれていた。ドキュメントではなく娯楽作品なのだからそれは仕方ないのだけど、従来描かれていたような(旧日本軍もそう描かれていたような)「理解できないエイリアンorモンスターとしての敵軍」のフォーマットに収まってしまっている。
 原作を読むと強調されているのは、一方ではソマリア側にとってはヘリで飛んできて最新兵器に身を包んで降り立ち、強力な武器で交戦した後、また同じようにヘリで去っていく米兵こそが、エイリアンのように写る、ということ。米兵にとってはソマリア民兵(パートタイム民兵も含む)は理解できない、恐ろしい存在かもしれないが、ソマリア人にとっても米兵は理解できない、ID4のエイリアンということ。こう書くとなんだが、どちらも相手が怖いのだ。それだから米兵は装備に身を包み、民兵はコーヒーよりも効き目の弱いカットを噛んでせめて気分を昂揚させる。
 良い悪いではなく、そういうことがあって、それをどう思うかは個々それぞれだが、その大事な前提が欠けてるように思えた。
 そういう描写がなかったわけではないが、生理的にそういうことを訴える部分は削除されていた。娯楽作として作られた以上は仕方ないとも言えるが、ノンフィクションが原作である以上、現実との錯誤は折込済みだろう。
 もう一つの不満点は、ラストの独白の台詞。たしかにあのような台詞は原作にある。が、あれは確か本国で語った台詞だ。嘘ではないが、あのような状況で語られた台詞ではない。逆に、あのような状況の後でああいう台詞は出てくるのだろうか? 実際を知らないので断言はできないが、多分出ないと私は思う。任務について、そしてまた離れ、その間で動きつづける兵士の心境というものを無視し、やはり原作にあったニュアンスをハリウッド戦争娯楽映画の色にぬりたくってしまった。
 結局、映画化された時に(明らかに娯楽映画向きでないがゆえに)削られた部分こそ、私は気に入っていた、ってことなのだろうなぁ。なぜ娯楽映画指向になったかとかの事情はある程度は知ってはいるので理解はできるが、だからと言ってそれが気に入るかっていうと別の話。戦闘シーンとかはすごくいいのだけど。(ついでに言えば、コーヒーのシーンも映画はかなり唐突でギャグにしかなってないと思う)


2004年12月06日(月) 旧暦 [n年日記]

[その他][特撮][アニメ] どこもかしこも……

  事実を歪曲している絶対禁欲主義の性教育excite )。
  性経験ある高校生、対策急務 11%がクラミジア感染東京新聞 )。
  マスクで語る性体験、中国で深夜「教育番組」放映へ読売 )。
 まあ、米国なんかは極端な例でしょうが、なんだかなぁというか……中国の番組についてはエイズ感染者の増加に伴い、性教育として、ということらしいですが、本当に性教育になるのかいな?
  陸自定数15万人前後攻防 首相、早期とりまとめ指示宮崎日日新聞 )。 片山さつき主計官 のあまりの頭の悪い発言が一部で人気急上昇中ですが、小泉首相も 防衛予算は本年度より削減 首相「聖域はない」Y!hl )なんて言ってたりして、不安。第一、防衛予算が聖域だったことがこれまで一度でもあったかと、問い詰めてみたい。
  2004年はブルー・クリスマス産経 )。それはやっぱあれか? UFOを見て青い血になってしまうのか?
  仮面ライダー剣 見たら、なんだか脚本がわりとグダグダなことに……って、井上俊樹氏ですた。う〜ん、井上氏は新キャラ登場とかギャグの回とかに投入すべきで、この時期に投入するのはどうかと思うのだが……まあ、製作側には製作側の考えや都合もあるのでしょうが。内容は、ライダーの中の人は揃いも揃って陰謀とか姦計とかには弱い、というお話でした。<おいおい
  プリキュア は、神作画の回。その分お話弱め。う〜む。って、 劇場版製作決定 ですか……来年度シリーズ決定は早期に情報が流れてましたが。タイトルに「ふたりは」ってついてるから最初から主人公は増やさないつもりなのだろうけど、大丈夫かな? いわゆる主流の定番のパターンをとらないようにしようとしていて、そこを買っているんだけど、やはり色々心配。
 劇場版っていうと クレしんは2005年も無事製作決定 だそうで。今年のはタイトルで西部劇パロディだってわかったけど、今度のはまったくネタが読めない……
 DQはコツコツ進めていたら、船をゲット。しかし、過去の回想シーンで王と姫の顔を徹底的に「見せない」演出(「オースティン・パワーズ」無印のラストのアレみたいな感じ)はベタで笑ったけど、この王道っぽさは3DになってもDQテイストで、やはり大したもの。しかし、「パヴァン王」の死んだ后が「シセル」って……
 余談:研究社リーダーズプラス英和辞典にはキース・ロバーツの「パヴァーヌ」がちゃんと載っててちょっと驚いた。


2004年12月07日(火) 旧暦 [n年日記]

[その他] ちょっと飲みすぎ

 職場の近くの居酒屋が月曜は生中が一杯百円だとかいう話で、後輩と友人とで飲みに行く。ビールは何杯飲んだんだっけ? まあ、「空」を頼んだのを除けばそれなりに安く上がったからいいんだけど。でも、今朝ちょっと気分が悪かった……
 で、その時「事務の人と云々」という話が出る。
 基本的に、私は事務担当の人とは努めて良好な関係なるようにしている。事務の人と仲が悪くなると、色々頼みごとするときに大変なんすよ。まあ、別に嫌な相手のご機嫌を取る真似をしてるわけじゃないので打算ってわけでもないですが。
 で、事務の人ってのは他の事務との折衝や手続き、対応をするので、それ相応の行動様式がある。あまり熱心でない外の事務とかは、面倒なこととか問題になりそうなことは何か理由をつけて回避しようとするので、非のつけにくい文章や規則を盾にした要求の仕方とか、いろいろ。だから、そういうことに無頓着な我々とは行動様式や若干習慣がことなるのは当たり前と言えば当たり前。そこらへんのバックグラウンドをわかってるかどうかが理解の鍵なのだけど……
  首相官邸で「靖国」批判 訪問の中国国務院主任FLASH24 )。まー、ここまで「ヤスクニ」ばっかり言っていると、滑稽というかなんというか。政府もいい加減な対応をしてないで、きちんと理論武装すればいいのに。
  旧陸軍戦闘機「鍾馗」か?京浜運河でエンジン発見読売 )。ううむ、日本はこの手のものをきちんと整備して保存するってことをあまりしないから、復元も動作可能な状態に復元されるのだろうか……?
 で、さらに友人のところで取り上げられていたネタ。
  全然答えになってないFAQ 。まあ、そうとしか答えようがないよなぁ。「FAQ」に載るくらいだから、よほど質問が来てるんだろう。NHKに問い合わせなさいって。
  米軍の秘密兵器は「ヘヴィ・メタ」産経 )。え〜、世の中の何割かはきっと私と同じことを考えたはずです。「なんでワルキューレ騎行を流さない!」ついでに弾丸の飛び交う中でサーフィンだ!
 ゆうべ帰ったら丁度 砂ぼうず をやってたので、リアルタイムで見る。キャラクターデザインは原作とは大幅に違うけど、原作のキモはきちんとわかってる感じ。せこくてずるくて腹黒いのがちゃんと出てる。思ってたよりずいぶんしっかり作ってるなぁ。
 最近、 FirefoxWeatherFox という拡張機能を入れてる。すみっこに天気予報を表示させるだけのものだけど、しばしば天気予報には無頓着になるのでなかなかに便利。


2004年12月08日(水) 旧暦 [n年日記]

[その他] 痒い痒い痒い

 手のかぶれが再発。いや、マジ痒い。「痛し痒し」って言葉があるけど、それを身をもって体験中。
 それだけならいいんだけど、夜中寝てる時に痒みで目が覚めたりして、寝不足まで併発。最悪。塗り薬では効果が薄く、 抗ヒスタミン作用の痒み止め を飲んだらちょっと軽くなってきた。けど、寝不足の上に抗ヒスタミンなんで眠気が……濃いコーヒーは気持ち悪くなるからあまり好きじゃないが、眠気覚ましに飲もうかな……

[その他] ミスリード?

  OECD学力調査、日本は読解力が14位に低下日経 )というニュースに関して、 極東ブログ12/8分 に興味深い指摘が。いや、むしろ驚いた。ううむ、これが14位の理由のすべてではないにしても、それならば単純に「読解力の問題」ではない。どちらかと言えば意見をまとめ、それに説得力を持たる訓練の不足であり、これは日本の文化的に確かに弱い部分ではあるが、それを読解力とは言わないし言えない。やはり、こういうのは数値だけ見て判断してるとあっさりミスリードにはまってしまうのだなぁ……
  「中国教科書 歴史を歪曲」米紙報道 日本叩きが国民的娯楽産経 )というニュースを見、本当かいな、と NYタイムズ を調べると、確かに China's Textbooks Twist and Omit History (要認証(無料登録))とある。ざらっと見たけども、コラム中の記事の要約は概ね正しそうです。ううむ。

[マンガ][映画][アニメ] 買い物からいろいろ語ってみる

 今日の散在。  前二つは、原作はほぼ未読でマンガ連載もたまに覗くくらいだったのだけど、コンビニに(何故か)置かれているのを通して見たらかなり面白かったので購入。割と洒落にならないネタをきちっと洒落にして娯楽にしてしまってるセンスと、絵柄も高値安定なところを買い。本来ダウナー系のテーマのはずなのに、妙にグルーヴ感がある。各話の間にはさまれた少年エースの自虐CMマンガもイイカンジ。しかもどれもわりと当たってる(笑)。しかし、この作者(大岩氏)って今まで名前を聞いたことないけど、エース編集部はどこから発掘してきたんだろう? 絵柄とかいろいろ、新人離れしてるのだけど……
 後ろ二つはネット通販中。ちなみに自分はプレデターは1より2派(筋肉モリモリマッチョのいかにもなアメリカ・ヒーローのシュワルツェネッガーが主人公じゃなく、いかにも常人なベテラン黒人刑事のダニー・グローバーが事件に巻き込まれてタフなところを見せる、ってのが最大のキモ。プレデターも善ではないが「規範」を持ってる狩人なのが好感)。
 「ちょんまげ天国」は知人宅で聞かせてもらって「買う」と言っていたのだけど、今まで注文しそびれていたので。必殺のテーマ曲も何曲か含まれているのだけど、「必殺必中仕事屋稼業」からは主題歌の「さすらいの歌」ではなく挿入歌の「夜空の慕情」を収録しているところがセンスを感じさせる。(いや、「さすらいの歌」もいい曲なんだけど)
 ところで エイリアンVSプレデター のTrailerに「どちらが勝っても、人類に未来はない」って出てくるのだけど、だから人類が生き残りたければ リン・クロサワ を呼べと…… *1
  舞-HiME #10。謎の くのいち 忍者さん登場、っていろんな意味で正体バレバレ。コミック版では出てたけど、まさか本編でも出るとは……本筋は碧ちゃん17歳が悪乗りして「料理の鉄人」ネタでチーム対抗で殺人ケーキ。奈緒はあんな大勢の前で本性出していいのか? ってえか、案外と単細胞キャラだなぁ。もうちょっと策士タイプかと思ったのだけど。最後はちょっとイイ話で終わりかと思ったら最後に嫌な伏線が。どうもオーファンを巡っては二組織が対立してて、「一番地」側の学園にもう一方が「教会」として潜り込んでる形? 北欧神話とキリスト教がなんだかいろいろごちゃまぜですが。
*1: P.S. そういえば昔出版されていた「××VS××の仮想対決」みたいな本に、エイリアンとTHE THING(物体X)の対決はあったんだけどなぁ。(あの頃はプレデター自体がまだ製作されてなかったか)
P.S.2  公式サイトのエイリアンとプレデターの対決投票 で、プレデターがエイリアンの人気をぶっちぎってる……


2004年12月09日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] 韓流ブームを騙ってみる

 韓流自体じゃなくって、マスコミの煽ってる「韓流」ブームね。
 私の常日頃の言動を知ってる人は「韓流なんてマスコミの作ったデッチアゲ」ってな言葉が出てくると予想するだろうが、実はその通りで、しかし、ネットの右側の方で主に言われている「デッチアゲで実体がない」という趣旨には同時に首をひねっている。
 本当に実体はないのか? まず、韓国の映画などが大ブームというが、確かに公開数は増えているように思えるが、ヒット、というとほとんどない。ではドラマは、というとこちらも「冬のソナタ」が「異例の成功」と言えるだけで、第二弾、第三弾と続かない。こういったことを見ると、確かにマスコミの「韓国の映画・ドラマはすごい!」という姿勢は空虚ではある。
 が、ドラマにせよ映画にせよ、少数とはいえヒットしたものがあるのも事実で、マスコミの喧伝により一般の韓国の映画などに対する敷居は下がっている。一昔前ならマイナー感がどうしても漂っていたし、場合によってはまったく知らないという人も多かった。
 結局、「韓流」の実体ってのは「韓国のものがスゴイ」ということではなく、日本市場の抵抗感が薄らいだことではないか、と思える。マスコミのなりふりかまわない喧伝の結果だとしても、必ずしもこれは悪いことばかりではない。
 が、同時にその喧伝自体に問題がある。「ブームを作る」ことが問題ではない。所詮、ブームなんてのはもっぱら作られるもの、少なくともある程度以上の規模になると流通、宣伝などの関係上なんらかの意思は介在せざるを得ない。問題なのは、喧伝と実体が一致しないブーム作りを続けていること、である。
 その動機については韓国の日本文化開放だとか来年の韓国年に伴う利益誘導にからんで云々かんぬんという噂が流れているが、そっちの業界は全然知らないのでなんとも判断はできない。が、どっちにしてもなんらかの利害が絡んではいるだろう。マスコミだって利益団体なので利害に敏くていけないってことはないのだが、実体との乖離は調べればすぐにわかるし(興行収入、視聴率など)、またメディアによっては利害が薄いのか、「韓流ブーム」を揶揄する言動も出て状況が長引けば長引くほどしらけムードが強くなる。
 「流行」というのは一種コミュニケーションの通貨としての役割もあるが、通常の通貨と違って行き渡ると価値がなくなるので、新たな情報が通貨の価値を取って代わる。そうなると、それまでの通貨は価値を失っていく。最悪の場合、現在の通貨の価値の強化の為に、嘲笑の対象として取り扱われる場合もある。
 そうすると、現在の「韓流」は身の丈に合わないがゆえに利の薄いもの、というだけでなく、韓国の映画・ドラマにとってマイナスイメージを生み出す可能性さえある。
 そう考えると、 こんなのんきなこと ( BoAや『冬のソナタ』などを受け入れる韓流について「われわれが間違っていました。お赦しください」という日本式の表現なのだ、と裏返しで受けとめたら、いかがだろうか。)言ってるのは脳がわいてるとしか言えないのだが……  と、 『タイタニック』、安っぽいシーンのナンバー1にY!hl )という記事を読んで思ったり。

[その他][アニメ] なにかの罠か?

 職場で、なんだか「攻殻機動隊」という単語が耳に入ってくる。T助教授が学生に「攻殻機動隊って知ってる?」と聞いているようだ。
 これはワナか? ワシにオタクトークをさせようというワナか?
 職場ではオタク的な話はしない、というかしても話が通じるわけがないのでしてないだけなのだけど、とりあえず、「それは原作か、原作2か、劇場版か、SACか、イノセンスか、SAC 2nd Gigか、どれだ!?」と言いたくなるのを抑えて、聞かないふり聞かないふり。でも耳に入って来る単語の断片から、根本的な説明から求められているよう。こういうのは、却ってオタクは向いてないことが多い。コミュニケーション能力以前に、思い入れのせいで「どう説明したらわかりやすいか」の見極めをあやまり易い。
 たとえばこないだ、「ワイルド7」を知らないO氏にワイルド7を説明するのに、知ってる人は説明しあぐねていた。その時の私の説明は「悪党を問答無用で射殺する白バイ警官」だった。趣旨は間違ってないと思うんだけどなぁ。う〜ん。
 で、そのときにH氏とO氏に「話の趣旨は実はきわめて主人公キャラのプライベートで、世界の危機とかそっちのけの秋の新番組」と説明した 神無月の巫女 だけども、#9で本当に痴話喧嘩が世界破滅をもくろむ悪の組織乗っ取りやんの。う〜ん、ここまで開き直っていては、文句をつける気にもならない……ん? ひょっとして誉めてるのか? しかし、本来の敵キャラたち、やたらとキャラだけは濃いわりには大した活躍せずに消えていったなぁ……


2004年12月10日(金) 旧暦 [n年日記]

[その他] 改名・復刊を語ってみる

 書店で店を流し見していたら「蘭と狗」のタイトルが。なに!? 絶版してたんじゃなかったのか!? しかも講談社文庫だったはずが、徳間から出ている。
 出版社を変えての再販はよくあるといえばよくあるので、今度のもそれか、と思いよく見てみると……「 蘭と狗 長英破牢/黒崎裕一郎 」となっている。あれ? 作者は中村勝行氏だったよな? 同名の異作? なんてこともあるわけもなく、帯を見てみるとペンネームを変更しての出版と言うことらしい。つまり「黒崎裕一郎=中村勝行」。
 「蘭と狗」についての感想は 今年の8/11 に書いている。価格的にもちょっとだけ手に取りやすくなってるので、興味のある方はどうぞ。

[アニメ] 感想の書き忘れを追加してみる

  舞-HiME #10、「聖なる数、10グラムを加え……」のところで、その後「11グラムでは多すぎ、9グラムでは少なすぎる……」と続くのを期待したのは私だけではないはず(わからない人は モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル を勉強しておくこと!)
  砂ぼうず #10、次回予告で太胡(小砂)が「見なかったら私の下僕ぇ!」ってのはどうかと……確かに中の人は同じですが。

[その他] 昨日のフォローを語ってみる

 昨日の「韓流ブームを騙ってみる」だけども、実は出し抜けにこんなことを書いたきっかけってのは、ファミリーマートに先日から並んでいる韓国コミック。そんなこと昨日の文面では絶対わかりっこないけど。
 もちろん買うわけもなく、中身をパラパラとめくっただけなのだけど、ジャンル・作風・レベルのばらつきはあるが、いずれにしても到底一見の客が大枚千六百円を出して買おうというものではない。あたしゃ一マンガ読みとしてこの商法になんだか腹が立ったわけですよ。
 韓国のマンガにも、日本で通用するものは(割合的には多くないにしても)存在する。別に韓国マンガ市場を見下してるわけじゃないが、韓国市場のニーズに特化したものの中で、日本など他国で通じる国際性を持つものはそれほど多くはないだろう。が、日本のニーズに合わせることで日本の読者にも通用するものが生まれる素地はある。(個人的に、マンガとしてはあまり評価してないが)「新暗行御史」が日本の編集の指導を受けるなどした結果、日本で通じたように。
 だから、こういう「ブームを演出して(し切れてないんだけど)、市場ニーズとか質とか戦略とか無視でそれに乗っかってとにかく出しちまえ」みたいなのは、結局「韓国マンガってこんなんか」という印象を与える結果になりかねず、大した結果を残せないわりに後の落ち込みの原因になりうる。つまり「誉め殺し状態」ってこと。ので、「まずは良いと思えるものを拾ってきてそれを紹介するor育てろよ! 面白いものが生まれるかもしれないんだからさ!」と思うことしきりなのだ。
 正直、韓国は好きではないが、面白いものは好きなので、その芽があるならそれを潰すようなのはなぁ……
 ちなみに「冬のソナタ」のヒット原因は大映ドラマ的な要素は確かにあるとは思いますが、しかしそれが何故別の作品に続かないのか、等があり、単純に「そこを埋めるもの」ということでもない気が。大映ドラマ世代のある欲求の飢餓と一致したのはそうでしょうが、逆に言うと冬ソナ一本でその飢餓は満たされる程度のものという可能性もあり、ちゃんと調べないとこれ以上は言えないと思うけど、あまりちゃんと調べるつもりもないので多分これ以上は言わないと思います。(笑)


2004年12月12日() 旧暦 [n年日記]

[その他] 日常を語ってみる

 金曜は今年最初の忘年会。古巣でもある隣の部署の忘年会。隣なだけに久しぶりってことは全然ないのだけど、わりと楽しいお酒でした。
 が、同日は深+のシネマ夜話の日。忘年会後に残ってた雑用を済ませて深+へ。今回はちょっと人少な目だったかな? でも、わりとカルトな映画の話ができる場ってのはやっぱ貴重なんで顔は出しておきたい。つか「超級学校覇王」だなんて、実物(メディア)初めて見た。今回は人数がそれほどでもなかったせいか、それとも「テルマ&ルイーズ」のせいか、まあ、普通に映画の話をした、ってカンジでした。「テルマ&ルイーズ」の意味が知りたければ「深夜+1NAGOYA」のマスターの日記でも見てください。なんでリンクしないのかって? こないだここからリンクしてるのがばれまして……ガタガタブルブル。
 それとはまったく関係ないけど、実は木曜にメインPCの調子が悪くなって、調べると *1 どうもHDDの老朽化が原因っぽい。PC自体が止まる事態は そんなには ないのだけど、早めの対処が重要と言うことでHDDの換装を決行。なんだかんだと、丸二日の作業になってしまいました。トータルでは丸一日くらいだけど。これでしばらくは大丈夫(多分)。あと十年戦えるかは知らないけど。しかし、ノートPCのHDDがまた調子悪くなってきたなぁ……今度はバックアップとってるから、HDD交換しても痛手は前ほどは大きくないけど。年始までもってくれないかなぁ。
P.S. メモ。 近江兄弟社メンターム
*1: HDDの調子を調べるのに使った HDD Health は、以前3200の方に教えていただいたツール。感謝感謝。

[特撮][アニメ] いつものを語ってみる

  デカレンジャー は、前回の続き。実は前回解決したはずの危機は去ってませんでした、そいでもって一人で危険に突っ込む宝児の代わりにバンが……という話。ううむ、この展開はシリーズクライマックスにこそ欲しかった気が。クリスマス商戦前のテコ入れとか、いろいろあるでしょうが。まあ、そういう細かい話は置いといて、Dリボルバーで小惑星破壊はいくらなんでも無茶すぎ。発想できない宝児が普通。
  仮面ライダー剣 は、前回に続いて井上敏樹脚本。合成アンデッドティターンが姿を変えられることを知って、その対策会議上で突然始がジョーカー化して暴れだす。「なんじゃ、この超脚本は!」と思ったら、きちんと理由とオチがついてました。ひとまず安心。
 終盤は毎度毎度、玩具宣伝番組としての兼ね合いが大変だなぁ。
  プリキュア は、なぎさの恋の話がメインに。演出による起伏のつけ方はあまり上手くないけど、身の丈レベルの悩み、行き違いの描写は好感。プリキュアってどういう実験場なんだろう? どうも意図的にある方向性を持たせてる感じは見ていてするのだけど。いや、結構面白いから関係ないっていえばないのだけど。


2004年12月13日(月) 旧暦 [n年日記]

[その他] コリアンな罠にはまってみる

 先日、古巣の隣の部署の秘書さんに呼ばれて頼まれごとをされる。いや、あまりPCに強い人がいないんで、今でも時々PC関連の頼まれごとをされるんすよ。
 なんでも短期滞在する他所の先生が、ノートPCがネットにつなげられないかと言っているらしい。まあ、それならたいした手間はかからないだろうし、とどこか腑に落ちないながらも了解し、そのノートを見てみる。ちょっと古いタイプで、LANが内蔵型でなく、カードが必要。それを説明しようとすると、どうやらその先生が私物らしいカードを見せながら。……
 「This....my LAN card.」
 はい? 今何語を話しましたか? ノートPCのデスクトップを見ると、片隅にどこかで見たような○や□やトを組み合わせた文字が……いや、外見は日本人と見分けがつかないし、部屋に入ってから口を開いたのはそれが初めてなので、それまで日本人と信じて疑ってませんでした。そゆことは先に言っておいて欲しかったなぁ。
 かの国には思うところありまくりの私ですが、だからと言って乗りかかった船を降りるわけにもいかず、なにより別にこの先生になにかされたわけじゃないのだから作業を断るなんてもってのほか。つか、途中で降りるなんてプライドが許さん。 *1 なんとか意思疎通をしながらあちこち走り回って設定完了。
 まあ、この先生自体に問題があったわけでないので、韓国に困らされたわけではないのだけど、外国の先生だったら事前に一言言って欲しかったなぁ……
*1: この辺りの妙な負けん気のせいで「親切な男」と誤解を受けてる気もするが、まあ気にしないことにしよう。

[その他] スキンケアに気を使ってみる

 手のかぶれ以来、手の皮膚、特に指先の部分がボロボロになってえらいことに。で、先日深+に行った時にマスターにそのボロボロっぷりをみとがめられて、勧められたのが 近江兄弟社メンターム 。それまでニベアを使っていたのだけど、基本的に保湿作用だけなのでここまでボロボロになった肌にはイマイチ効果が薄い。かぶれの方はかぶれが出そうな兆候を感じたら薬を飲むことで今のところ小康を保っているけども、さて、少しは症状が改善するのか……

[その他] ニュースを気にしてみる

  海底資源探査、高性能船建造へ・政府方針日経 )。なんつーか、日本はなんでこうも後手後手なんだ? 統一的な戦略の欠如がなぁ……まあ、中国も単独で採掘は難しい状況においやられたりなんだりなんですが。もうちょっとしっかりして欲しい。
  「今年の漢字」は『災』…台風・地震など災害反映読売 )。まあ、そうなっちゃうのかな? 颱風の当たり年だったことに加え、中越地震がダメ押しでしたなぁ……中越地震も仮設住宅への転居がほとんど済んだようで、ひとつの区切りではあるだろうなぁ。しかし、二位の「韓」って、やっぱりマスコミが騒いでるだけで「今年の漢字」に全然相応しくないと思うのだけど……
 テレビで「忠臣蔵」の最終回をやってたのだけど、ドラマとしての出来はともかく、やっぱり忠臣蔵って好きになれんなぁ……忠義の士とか言うけど、彼らの行動原理は武家の因習そのものだってことを、見る側は理解してるんだろうか? 「テロリスト」として見た場合、あれだけ自分勝手なことを入念に、着実な計画性をもって実行したその手腕には見るべきところはあるのだけど……美しい忠義とかそういう視点ではなく、陰謀的視点とか政治的視点で忠臣蔵を描いたドラマってどこか作らないものかな?


2004年12月14日(火) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 海外のオタク事情を眺めてみる

  海外でもなつき大人気月光魔術團 さん)。やっぱり四話の「穿いてない」がインパクトだった模様。つか、なんでリアルタイムにアメリカ人が見てるのよ?(ファンサブ云々のことは知ってるので突っ込み無用)
 他の話題はポッキーとか(アメリカじゃ販売してなかったのか。海外ではアニメやコミックくらいにしか出てこないので、アニメの食べ物と認識されていたよう。しかし二箱五ドルは高すぎ!)ネコミミVSメイドとか(まあ、ク・メルとかもあるしなぁ……)日本アニメに登場するアメリカ人のステレオタイプについての反応とか(マッチョで金髪碧眼で傍若無人で頭の悪いステレオタイプなアメリカ人は……という意見多し。でもアメリカ映画とかに出てくる外国人を見たら、お互い様でしょ、という冷静な突っ込みもあり。まったくその通りだ)、incest taboo(近親相姦禁忌)の描写の話だとか(「恋風」とかの影響だろうか? アメリカだと近親相姦はDVと結びついてイメージしてしまうのは偏見だろうか?)、マンガの女性読者の増加についてだとか。
 で、そこで紹介されていた海外アニメ・マンガ事情のはてなダイアリー、 箱男 さんをリンク。

[その他] 経済制裁を無駄に語ってみる

 北朝鮮の渡してきた拉致被害者邦人の遺骨がニセモノだったことが発覚してからこっち、マスコミなどでも「経済制裁」の言葉がよく聞かれるようになってきたが、個人的には「なんか、感情的になってませんか?」。一番首をひねったのはたまたまつけっぱなしにしていた「報道ステーション」でも古館一郎が経済制裁を煽るような発言をしていたこと。今まで経済制裁には慎重に、ってなことを言ってたのはどこの局だ、と言いたくもなる。
 おそらくこれは小泉批判の材料として好都合だと判断してのことだろうので、真に受けるつもりはこれっぽっちもないが、経済制裁を、なんで今のタイミングで言い出すの? と思う。はっきり言って、日本一国による経済制裁はほとんど意味がない。この点については 12/12付の毎日新聞夕刊記事 の日刊ゲンダイの記事紹介と同意。というか、当たり前すぎること。毎日新聞は、その後「小泉は各国に連携を取り付けろ!」と無茶なことを言ってるわけだけども。(そんな大仕事、一朝一夕で済むわけがない)
 もっとも大事なのは、北朝鮮包囲網の連携を崩す可能性があること。北朝鮮への経済制裁を日本が単独で発動すれば、まず確実に韓国の反日世論と北朝鮮への同情は共に高まるだろう。中国は、北朝鮮への同情を感じているとは思えないが、対日外交カードに使ってくるかもしれない。そこいらをきっかけに一応合意の取れている連携まで崩れるかもしれない。少なくともプラスの影響はないだろう。
 日本単独の経済制裁は利が薄く、逆に各国の足並みを崩す可能性すらある。北朝鮮にとっては各国の連携を崩し、それらの間の外交で自国の政治的価値を出させることは願ったり適ったりだろう。
 基本的には負けるわけのない勝負なのだから、今バカなマスコミの煽りに乗って感情にまかせた手を打つ必要はないと思うのだけどなぁ。もっと陰険に、いやらしい手でじわじわと真綿で首を絞める方がいい。

[その他] 今晩の晩飯を語ってみる

 きしめんの生めんをもらったが、つゆを作るのがめんどくさかったので、こないだマスターから教わった(手抜き)釜揚げうどん(きしめん)を作る。ゆでたての麺を刺身醤油ととき玉子にからめ、薬味にねぎとしそを和える。手抜きで簡単だけど麺がそこそこだと、わりといける。まあ、手抜きなんだけど。


2004年12月15日(水) 旧暦 [n年日記]

[その他] 腸捻転事件の痕跡を垣間見てみる

 「腸捻転事件」というのはここで何度か取り上げている、1975年にネット局のねじれを修正するために関西地区の放送局である大阪朝日放送がTBS系列からNET(テレビ朝日)系列に、毎日放送が逆にNET系列からTBS系列に変更されたネットシフトのことを指す。この影響で大阪朝日製作だった「必殺必中仕事屋稼業」は放送途中でTBS系列からテレビ朝日系列に移動、MBS製作だった「仮面ライダーアマゾン」は、視聴率に問題がなかったにもかかわらず短命で番組終了ということになってしまった。私自身物心つく以前のことだったので、まったく覚えていない。
 が、先日DVDレコーダーを購入して設定していた折、意外なところでこのネット局のねじれの痕跡らしきものをみつけた。
 おそらく最近のHDD・DVDレコーダーにはほとんど導入されていると思うのだが、 Gガイド という機能がある。放送局から定期的に電波の空き領域を利用して番組欄を送信し、それによりむこう一週間のテレビ番組欄のデータをレコーダーが取得する、というもの。どういう事情かは知らないが、このGガイドの情報を発信するテレビ局は基本的にはTBS系列、ということになっている。名古屋であれば、CBC(中部日本放送)という具合に。
 が、説明書を見ると、一箇所、明らかにTBS系列でない放送局があった。大阪の朝日放送である。もっとも、 朝日放送のアナログ放送設備の更新にともない、この秋にGガイド発信はMBSに移動になった ようだが、約三十年ぶりの「腸捻転」の痕跡を意外なところで見てしまった。

[その他] 「忠臣蔵」を考えてみる

 自分が何故忠臣蔵が嫌いか、ということを考えてみる。
 まず、ことの発端だが、浅野内匠守が吉良上野介に江戸城内松の廊下で切りかかったことからになる。史実として確実なのはこの辺くらいで、後の創作では朝廷の遣いへの供応に関して浅野が吉良から嫌がらせを受けていたとか、吉良側の陰謀だとかいうことになっているが、当然創作以上ではない。実際のところはなぜこういうことになったのかはよくわからない。浅野が「吉良に恨みがあった」と言ったというが、その恨み自体はまったく語っていないらしい。それぞれ領地の特産物が塩であったことからそれにまつわるトラブルが発端という説もあるが、どうにも怪しい部分もある。ものによっては、浅野側の気質や精神的な疾病の可能性を示唆する説もある。
 もし、吉良と浅野の間になんらかのトラブルがあったとしても、殿中で斬りつけるのは「乱心」以外のなにものでもない。会社の中でいきなり役員が刃物持って人に斬りつけたら、そりゃアレでしょう? そうした場合、赤穂藩五万三千石はお取り潰しになるのは眼に見えているし、切腹の直前まで家中のものの行く末を心配したという話はない。人の上に立つ責任者としての資質は明らかに欠けている。吉良側の陰謀云々は、お話としてはあっても良いが、実際に自分が斬りつけられるまでいびるような稚拙な陰謀があるとは思えないので最初から破棄。もしトラブルがあったとしてもやはり吉良にとっては降って湧いた災難であるには違いなく、そういったトラブル自体まったくなかったかもしれない。いずれにしても江戸城中で刀を振り回すなんて凶行を起こした以上、当時の常識から考えて浅野家お取り潰しは至極まっとうな裁きで、「喧嘩両成敗云々」という主張はそもそも的外れ。一方的に斬りつけられて喧嘩もへったくれもあったものじゃない。
 さて、この「吉良の悪意により浅野内匠守は切腹、御家は断絶」という前提が崩れると、以後の話にどんどん粗が見えて来る(だから後の戯作者たちは吉良や幕府を悪人に仕立てたのだろうけど)。吉良は歴史でわかる部分を見ると名君というわけではないが別に悪辣というわけでもないようだ。「領民から慕われていた」という伝承もあるが、それはどうも吉良吉田の領民たちが「忠臣蔵」の流行によってついた悪いイメージを払拭するために作ったものらしい。いずれにしても吉良にとってはとばっちりで斬り付けられた挙句、後の世まで悪名を被せられたのだからこんな迷惑千万なこともあるまい。
 赤穂浪士の行動だが、まず発端の処理が妥当なものだから無理がある。非がある・ないを無視して吉良を敵に設定してしまったのは、ほとんど自動的な行動、と言ってもいい。別にそこにいる人間がなにも考えなかったということではないが、武家社会のルールにのっとった行動だ。そもそも彼らの禄を出す「殿様」は浅野であって忠誠心はそちらに置かれる。幕府に表立ってたてつくことはないにしても、幕府に忠義立てする筋あいはない。(それが「封建制度」というもの)その意味では、彼らの行動は別にその規範から外れるものではない。
 が、ちょっと視点を引いて考えて見るとどうか。相手の吉良はおそらくはとばっちりで襲われるに過ぎない。幕府の裁きも、事件を見てみると至極まっとうである。この時点で「道理」という問題ではなく、武家社会の「忠義」という行動律のみによっている。大視点での「道理」を曲げているのはむしろ赤穂浪士の方なのだ。
 まあ、それでも個々人がどういう規範を持つかは勝手ではあるが、その後波及する展開を見てみるとやはり首を捻る。吉良家は断絶、当然その家臣たちは浪々の身に。その他、浪士の縁者は咎を受ける。「忠臣蔵」という創作を生み出した以外、良い結果は一つも残していない。
 あたしゃね、こういうの大っ嫌いなんすよ。
 その「忠臣蔵」にしてからが、初めて人形浄瑠璃で「仮名手本忠臣蔵」が演じられたのは寛永元年(1748年)、討ち入りが元禄15年(1702年)だから半世紀近くも経っている。事件当時の人々の反応は、資料はあまり多くないが同時代人の朝日文左衛門の日記「鸚鵡籠中記」では大した関心は払われてはいない。却って松の廊下の刃傷事件の折には「妥当な処置だ」ってな感じの感想を書いている(この日記はかなり書きたい放題なので、あまり体面とかを気にしてるとは思えない)。つまり、今ほど一方的な赤穂浪士支持に傾いたのはむしろ創作の影響が大きく、当時の実感としては少し違っていたかもしれない、ということ。
 物語は物語として楽しめばいいが、どうしてもそこらへんの無理さは感じるし、現存する資料を見る限り創作以外の成果はなにもなく、私はなにも生み出さないテロリズム(とばっちりを受けた相手を逆恨み的に(彼らの立場ではそれが間違ってるわけではないが)仇認定をし、武装して押し込んだ挙句家人もろとも殺すのだから、立派なテロ)を支持するつもりは毛頭ない。 *1
*1: これだったら発端はやっぱりバカバカしくても(衆道の痴情のもつれ)、しがらみとか当時の背景とかがはっきりして動機のわかる鍵屋の辻の決闘の方がよほど好き。


2004年12月16日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] NamazuをUPDATEしてみる

  /.JP によると Namazu 2.0.13以前にクロスサイトスクリプティング脆弱性 というニュースを見て、日記の検索エンジンはNamazu2.0.12だったのでやむなくバージョンアップ。2.0.13以降はGNU gettextが必須だったりして面倒で避けていたのだけど、使う人の安全の問題だからなぁ……
 ところがGNU gettextのインストールが上手くいかない。いい加減切れかけたところで、ふと思いついてチェックすると、既にサーバにインストールされてやんの……orz
 その後もインストールに四苦八苦したのだけど、そのほとんどはきちんとドキュメント読まずに適当に作業してた自分のせいだからなぁ……まあ、ともかく、今は2.0.14を導入してます。はふぅ。
  五十路のドラクエ82ch FF・ドラクエ板 )。いきなり五十路でドラクエ8を始めたお父さんを、プレイをサポートする息子さんの中継で暖かく応援するスレ。つか、追い抜かれそう。ヤバイ。
  仮面ライダー響鬼 。いや、事前に漏れ出た情報でデザインとかは知ってましたけどね、けどね……このデザインも「ライダー」でいいのかなぁ。「龍騎」も丸い複眼の痕跡はあったし、ライダーの特徴であるあの眼をデザインから廃してしまうというのは、自信なのか、迷走なのか。


2004年12月17日(金) 旧暦 [n年日記]

[その他] つい出た本音をいじってみる

  李登輝前総統への訪日ビザ発給に中国「中止」を要求ann )の記事に、こんな一文が。
台湾の李登輝前総統にビザ発給の方針を決めた日本政府に対して、中国外務省が取り消しを命じました。
 TV朝日さん、いくらご自分が中国様を崇め奉ってるからと言って、日本は中国の属国じゃありませんよ! まったくうっかりさんなんだから。
  ゲバラで村おこし、最後の足跡たどる観光企画スタート読売 )。やっぱりそうすると、ゲバラまんじゅうとかゲバラせんべいとか作らなきゃダメなんだろうか? 昔、「ゲバラ」ってゲームがあったよなぁ2Pキャラがカストロだという……
  北朝鮮兵、中国国境でおねだり東京新聞 )。…………。いや、プライドとかへったくれもない状況ってのがあるのはわかってますけどね。でも、奈良公園の鹿並というか、なんというか。
  町で見かけた、今年もリペリングするサンタ 。いや、実際は単に清掃会社の窓拭きのサービスなんですが。なかなか粋なサービスですな。
  極東ブログ「ひざまくら」が世界で失笑を買う という話題が。基本的に冗談商品ということがわかっていないような……外国語には「ひざまくら」という言葉はないのかな?
  ライブドアが有人宇宙飛行に参入表明ITmedia )。う〜ん、なんだか、目立てりゃなんでもいい、って気も。なんだか言うだけ言ってるけど本気かどうかわからんし。これが新球団云々言う前に「こっちの方が意義がある!」と言えば本気っぽく見えなくもなかったのだけどねえ。
  自衛のための戦力保持を 日商、憲法改正で中間報告Flash24 )。う〜ん、どういう意図での発言なんだろう……てっきり中国との関係悪化を嫌って、その手の中国の反感を買いそうなことには消極的だと思ってたのだけど……
  Tabbrowser Extensions がバージョンアップしていたのでアップデート。「外部リンク」の設定が有効になるようになったのだけど、今度は「リンク」の設定が無視されて、target="_blank"でも問答無用で同じウィンドウで開く状態に……相当、あちこち本来はいじらない部分までいじってるらしいからなぁ。


2004年12月20日(月) 旧暦 [n年日記]

[その他][アニメ][漫画] 十二月に鬱になってみる

 昔っから年末だとか年度末ってのは特にきっかけもなく鬱になってくる。調子も出ない。こんなんじゃいかんと思いつつ、「落ち込む」→「行動に支障が出る」→「さらに落ち込む」とスパイラル状態。無理矢理テンション上げると、反動(脳内麻薬物質の枯渇によるゆりもどし)が怖いし。うむー。
  サンデーGX は今月も微妙街道まっしぐら。執筆陣戦力のコマはそれなりに揃ってると思うのだが、誰を対象に想定してるか見えてこないぬるさが、やっぱり。マニア路線でもなく、完全なオタク路線でもなく、こういうぬるい雑誌があっても良いとは思うけど、それも存続できてこそだからなぁ……ワイルダネスとブラックラグーンが連載されてる限りは私は買いますが。
 どうでもいい話だが、新連載の「こばと(仮)」の管理人「三原千歳」は、なんだかわざとらしさを感じる妙な間合いの自己紹介が気になって調べてみたら、「エンジェリックレイヤー」のいっちゃん(三原一郎)の奥さんで、「ちょびっツ」の日比谷千歳と同一人物?っぽい。その手の遊びは組み込まないで、スターシステムに徹してしまえばいいのに……
  舞-HiME #11はモデルになったシスターが顔を赤らめながら美術室から出てきたが、どんなポーズをとっていたんだか。シスターの髪形について意外という言葉があちこちで出るけど、シスターってのは普通ああいう髪型(短髪)だとてっきり思い込んでいた。あれ? 何で刷り込まれたのかな? 「真昼の死闘」のシャーリー・マクレーンかな? しかし、ご多分に漏れず奈緒の告白の内容が気になる。
  ファンタジック・チルドレン は実は見てます。ボツボツと。しかし、面白いんだけど(陰謀好き)話があっち行ったりこっち行ったりするんで、ちゃんと見てないと話がどういうふうに進んだのかがわからなくなってしまう……#11では、あちこちに分散してた登場人物たちがようやく集結。コミック版と違って、こっちは地球が舞台なんですな。
 どうにもテンションが上がらないので、「翔べ!必殺うらごろし」のサントラをBGMにする。やる気なさげー *1 、で楽器編成も貧相で音の奥行きがまったくない、古臭くって退廃的な、でもどこか心のささくれにひっかかって染み入るサウンドが、燃え燃えサウンドより今の心境にはぴったりで、どうにか仕事ができます *2 。うう。だって基本的に主題歌かテーマ曲のアレンジがほとんどで、全部の旋律合わせると基本パターンは、多分十くらい。必殺サウンドでは珍しく平尾昌晃担当ではないのだけど、これのメインテーマの旋律、好きなのだよなぁ。
 ちなみに、「翔べ!必殺うらごろし」のBGM作曲の比呂公一は植木等の実子で、主題歌「愛して」は無名時代の浜田省吾の作詞・作曲。どんな時代劇やねん。(笑
*1: サントラでつけられてるBGMのタイトルが「超自然現象」「あとは喰うだけ、眠るだけ」「すでに路銀は底をつき」なのだもの……
*2: 誉めてるのかって? もちろん誉めてます。(笑)

[その他] 自爆をながめてみる

  民主代表が東南アから帰国、小泉外交批判は不発に読売 )。日米同盟に傾いている、との小泉政権批判にアジア各国の同意を得たかったようですが、「 だが、会談相手からは「日米の軍事的同盟は、中国の軍事力拡張に対する一つのくさびとなる」(ハッサン・インドネシア外相)、「中国と台湾の関係をきっかけに中国と米国の関係が緊張する可能性がある」(リー・クアンユー元シンガポール首相)といった日米関係を重視する発言が目立った。」そうで。そりゃそうだ。中国周辺諸国が歴史上中国にどんなことをされたか、そして少なからぬ国がどんなことをされてるか、中国通なら知らぬわけもあるまいに。中国を押さえるため、米国の力を利用しようという考えが生まれるのは当然のこと。中華思想を甘く見ちゃいけません。また、「 党内でも、「日本人の中国への感情は悪くなっているのに、岡田代表は中国への思い入れが強すぎる」との声も出ている。」とのことで、さすがに身内からも批判が出ている模様。これも当然か。マスコミが悪意をもって報道してれば、不発どころか自爆な遊説ですな。
 最後の民主党内部の発言は、 「中国に親しみ」最低の37%…内閣府世論調査読売 )などを踏まえてのことと思います。好意的に解釈すれば「中国の一方的な外交が国民の反感を買っている。それにおもねるような真似はちょっと考えた方がいい」ということだろうし、悪意に解釈すれば「世論を見ろよ。浮動票の支持を失うぞ!」ってことでしょうな。まあ、確かに対中感情の悪化は(そもそもが中国側に主に原因があるにしろ)マスコミの影響は感じますが。だって中国が俺様主義なのって、昨日今日始まったわけじゃないし。
 中国関連が連続で恐縮だけど 陪審員制度、来年5月導入 中国、裁判官の腐敗阻止へflash24 )。あの〜、はっきり言って、中国では意味がないんでは?
  李登輝前総統:中国大使館幹部、入国ビザ発給で報復示唆毎日 )。李登輝氏がどういう活動をするかにもよりけりだけど、まあ、中国ってなこういう国です。日本自体の国力は過信してないけど、日米同盟を強化してる政権下でもあり、私人として訪れるという立場上、こういう態度は逆効果だと思うのだけど……火の粉が降りかからないところから見てるなら、今の状況、結構面白いと思うのだけどなぁ……トホホ。


2004年12月21日(火) 旧暦 [n年日記]

[その他][アニメ][漫画] ちょんまげ音楽を聴いてみる

 自転車で冬の街頭のない夜道を走っていると、死にたくなりませんか?(挨拶)
 いや、死ぬ死ぬ言ってる奴に限って大抵は死ぬ度胸がないものですが、私もその伝なのでご心配なく。家に帰ってあったかいもの食ったら落ち着きました。
 実は大分前に届いていて、さらに実はとっくに聞いていた「 ちょんまげ天国 」なのだけど、改めて聞いてみるとまとまりはいいのだけど、なにか一つ物足りない。あの、時代劇に特有な男臭さがあまりない。もしや、と思ってリーフレットを見てみると、案の定、選曲者は女性。必殺必中仕事屋稼業から主題歌「さすらいの唄」ではなく「夜空の慕情」を選んでることや、仕事人IIIの「冬の花」がが入ってるところ、杉良の遠山の金さんに思い入れがあるようなところ、中村梅之助の金さんはスルーしてるってところから、なんとなくそんな気がしてたのだよなぁ……これはこれで悪くないけど、ガツンと思いっきり男臭い選曲も聞いてみたい気がする。
 「時代劇ファン」連載の黒鉄ヒロシ「伝説 日本チャンバラ狂」が「木枯らし紋次郎」の舞台裏の話。市川昆が映画「侠客」製作を条件に引き受け、その要望から背が高く、面長の新人・中村敦夫が大抜擢されたこと、その副作用として時代劇の殺陣などまるっきり出来なかった中村敦夫の為に、殺陣の素人でもできるようにと、あの滅茶苦茶でがむしゃらな殺陣を生み出したというのは知らなかった。「リアルだ」と評判を呼んだ殺陣だけども、最初から意図してたんではなかったんですな。「必殺」の舞台裏もそのうち書いてくれないかなぁ。
  舞-HiME #12は無口で内気だと思ってた幼女が意外とキツイ性格でしゃべくりまくり。無口ならみやむーの声も違和感無いのかなぁ、と思ってたが、こういうことならミスキャストではないかも。また、シスターに続いて新しいHiMEも発覚。コミック版でもHiMEな人物だけど、チャイルドが名前も姿も能力もまったく違う。これで執行部合体はまずなくなったわけだけど。姿は、冬虫夏草のセミタケの一種がモデルだろうなぁ。しかし、シスターのチャイルドはユニコーンだったか。前回は気付かなかったけど、エレメントである弓も、ユニコーンが意匠になってるんですな。
 国内メディアは報じてないみたいだけど、中国湖南省の市場で火事があって、中国メディアではかなり大きく報じているらしい。隣席のDさんにネットの記事を見せられて、私も初めて知ったんですが。市場内の建物(ショッピングセンター?)がかなり激しく燃えたらしい。写真を見たら普通ではあまり考えられないような出火だったので、消防法(かその類)の違反とかあったのかもなぁ。だとすれば、急成長の副作用と言えるかも……ってのは、極論すぎか。
  「遺族に会って謝りたい」=加害男性、収入から慰謝料−神戸連続児童殺傷事件Y!hl )。漫画アクションに「モリのアサガオ」郷田マモラっていう、死刑囚の担当になった刑務官の漫画が連載されてるんですが、被害者側は言うに及ばず、加害者側の心中ってのも、傍からは計り知れないのだろうなぁ、などと。弁護でなく、加害者が改心したとか主張するつもりもなく、ただ、本当にわからないのだろうなぁ、と。
 あ、そうだ。冬至だというのに、かぼちゃ食うの忘れた。orz


2004年12月23日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他][漫画][アニメ] 休んだ

 休日だからなんですが。ま、その他にもいろいろあって。
 お陰で、録画したNHK-BS2で放映したパトレイバー劇場版及び劇場版2その他を消化出来ましたが。しかし、連続で見ると劇場版1と2の絵柄の違いはちょっと面食らいますな。劇場版2の太田なんか誰か一瞬わからないし。
  神無月の巫女 。10日遅れの中京圏では11話12話(最終回)一挙放映。え〜、なんと申しましょうか。ここまで確信犯的にやってるんなら、こちらとしては口挟むところありません。なんせ、かませ犬の男に「俺にできることは、せいぜい地球を守ることくらいだけど……」と言わせてるんだから。この世界では「百合>地球」なんです、ええ。作品としてどうかと言われりゃ「ダメ」と言いますが、きちんと一本筋は通しすぎるくらい通していた。最終回は、大半を使って百合会話をさせてるし。まさかここまで覚悟しての「ガチの百合アニメ」とは思わなかった。
 週刊チャンピオンでは月一で山賢リライトの「ブラックジャック」を掲載してるのだけど、今回は事故で妻子を亡くし正気を失った男が、いついた猫の母子を妻子と認識してしまう話。いや、確かに原作にある話 *1 なんですけどね……ネコミミ裸エプロン(+子持ち人妻)はやりすぎ。妻子が「潰れてる」シーンは、山賢にしては押さえ気味でしたが。
 木曜洋画劇場で、なんかチャック・ノリスみたいなオッサンが出てるなぁ、と思ったら、本人でした。ザ・プレジデント・マン(2000年・米)って映画だった。最近は(アメリカの)通販番組なんかに出てるって聞いてたけど、映画の仕事もしてたんだなぁ。
*1: リライト版タイトルは「絆」だけども、原作タイトルは「ネコと庄造と」。 こちら 参照。


2004年12月24日(金) 旧暦 [n年日記]

[その他][漫画][アニメ] ぐるぐる

 やっぱり鬱。自転車を十数キロ漕ぐ元気も無いが、地下鉄は地下鉄でちと危険。ってほど実際にヤバイわけじゃないけど。しかし、いろいろ、悩みのタスクが単一でなくなると、段々ゾンビタスク化していく。悩みまでシングルタスクなのだな、ワシは。現状では、却ってありがたいけど。
  地球侵略少女Qコちゃん(2)(完結)/ウエダハジメ 。う〜ん、なんと評すればいいのか。普通の意味では、まったく終わってない。が、おそらく作者の書きたいことは書いてしまったように見える。悪辣な善意、無垢な悪意、前向きさすらも絶望。正直言って、好きなタイプの話ではないが、逆に突き抜けた明るさを感じるのはなぜだろう? 照りつける砂漠のような明るさだが。
 あと、技術的なことを言うと、一般向けとしては致命的にコマの連続性が悪い部分が散見される。設定や話自体は「こんな感じ」で通じればいいだろうが、ところどころひっかかる流れのつまづきは、「わかる人だけわかればいい」ということなのか。しかし、いずれにしてもシチュエーションが与えられるまでのところで終わってて、物語としてはひどく消化不良だなぁ。
 ちょっとしたことで、久々に見つけたので。Delta−Lloyd assuranceの2001年のCM、 Parade (IEでないとちゃんと見れないかも)。某北のお国を連想させるCM。
  プリンセスアワー を見て。なにを見せたいかはわかる。しかしその描き方が、何かをやけくそ的に、あるいは当然のようにすっとばしているようで、ひどく歪なものに思えるのは私だけなんだろうか? それは神無月の巫女でも感じたことだけども。視聴者としては「自分にわかるからいい」と、そういうものなんだろうか? 「自分」(あるいは属するコミュニティ)に相対する(あるいは包括する)世界、少なくとも(自分が属するうつろう小コミュニティを包括する)社会への立ち位置は、そこには完全に欠如している。それでもいい、というのも一つの回答だろう。数年後、数十年後、遠くは自分の死後、どう評価されるなどは関係ない、というのは、それも間違いではない。作品は所詮自分の外のものだ。しかし、それを評価する自分はどうなのか? うつろうコミュニティに乗っているだけで、自分というものはあるのか。自分がそこ以外にあり、それは所詮趣味、というならば、それもありだろう。あるいはそれが、健全な姿なのかもしれない。なにか「普遍」を求めるのが、間違いなのかもしれない。
  東京電力光通信サービスTEPCO のCM(「お宝映像満載」をクリック)をようやく見る。いや、映像より、BGMがMonty Python Flying Circus(空飛ぶモンティパイソン)のテーマ曲なのが気になって……同曲は、正確にはジョン・フィリップ・スーザ作曲の リバティ・ベル・マーチ 。あまり多くない制作費を節約するため、パイソンズが著作権の切れたものを探してきたとか……しかし、この曲が流れてると、いつ でっかい足に踏み潰される かと、わくわくしてしまいます。(オイ


2004年12月25日() 旧暦 [n年日記]

[その他][特撮][アニメ] 見返す

 おとつい(23日)のねるとんSPで半田健人%乾巧が出ていたらしい。しかも、変身ポーズ付で。何故かのりさんは本名でなく「たっくん」と呼んでいたらしいですが。いや、でもたっくんだし。
 というなんだかんだで、突発的に 仮面ライダー555(ファイズ)劇場版パラダイス・ロスト ディレクターズ・カット を見てしまう。ファイズって、舞台の大前提として人間VSオルフェノクという対立はあるけど、根幹は巧・真理・啓太郎(と草加)と木場・結花・海堂のドラマなのだなぁと。 小説版 とかも見て思ったけども。多分テレビ版を見てないとこの劇場版の意図するところは理解しきれないのだけど、それでも「映画として最低」と言い切れないところで、自分がこの映画を評する権利は失してしまっている。
 冬休み期間に入ったようで、「ながぐつ三銃士」をNHK-BS2でやっていたので、録画&鑑賞。本当は昨日シリーズ第一作「長靴をはいたネコ」もやってたのだけど、録りのがしたので。しかし、駅馬車の描写が今では記述されないところがちゃんと描かれてるのは、やっぱそういう時代なんだなぁ、と思ったけど。主に、車軸とか、サスペンションの部分とか。(STAGECOACHで google イメージ検索すれば 車体下部の構造とか、わからなくもないと思いますが。
 NHK歌壇は、今週は福島さん。多分、実際に面したら暑苦しいことこのうえないだろうけども、レギュラー評者としては一番フィーリング的にしっくり来る。小島ゆかりさんとかもテクニック的には感心するところは多いのだけど、やはり、感性的な共感では、こちらかなぁ。
 しかし、戦中を、否定するではない(肯定というわけでもない)歌が散見されるのは、何故だろう。決して消しえぬ、ある時代の事実ということに過ぎないのかもしれない。自分にそう言い切る権利があるとは思わないが。
 指先の肌荒れの酷さに、塗るバンソウコウを試してみるが、セメダインの臭いがする……多分成分とかは違うのだろうが、揮発成分は同じようなものの気が。小学校のときに怪我した指先にセメダイン塗ってるのと同じ気分に。なにか複雑。おまけに、水仕事OKってことは、有機溶媒に溶けるってことだろうし。消毒にエタノール使ってるんですけど……
 どうでもいいが、受胎告知した天使はガブリエルだそうな。本当にどうでもいい話。


2004年12月26日() 旧暦 [n年日記]

[その他] 電話

 昼に電話がかかってくる。なにかと思い出ると、「こちら、Yahoo!BB宣伝広報部の××と言います。光通信のキャンペーンのご案内で電話いたしました」。
 それで? という感じで一拍か二拍待つが、返事がない。本来ならここで「現在我が社ではこれこれこういうお得なキャンペーンをやっているのですが、△△に興味はおありでしょうか?」とか聞くべきで、そうすることで会話をつなげるきっかけが出来る。契約までこぎつけることは少ないだろうが、いずれにしても会話が続かなくてはほぼその可能性すらつぶれる。
 が、返事がない。ので、「必要ありません。すいません」とだけ。電話の向こうでなんと答えようか考えてるのか、しばし沈黙。こちらがいたたまれなくなって「じゃ、そういうことですんで、すいません」と電話を切る。ううむ、なんだったのだろう?
  愛・蔵太の気ままな日記サトウトラストバンク という経路で ミリタリー萌え12345 。書いてる森永卓郎って、誰だっけなぁと思ったら、前にテレビタックルの中国や韓国の領土侵犯などの特集で、かなりトンチンカンなことを言っていた人だっけ。あれは、中国や韓国側に立つのが氏一人で、しかも専門外なのでちと可哀相という部分がなくもなかったが、まあ、トンチンカンなことには変わりなく。こちらの記事も表層の現象を無理矢理自分流に解釈してる風で、分析・批評としてはまるっきり役に立たない。そもそもARMS MAGAZINEが(オタク向け)アニメや漫画からミリタリー方面に入ってきた層を取り込む戦略としてこういう方向にしているのは自明で、無理矢理ミリタリーと萌えと結び付けてるのは牽強付会にすぎる。が、カタログ的に「こういうものがある」という紹介記事として見れば、まあそこそこ楽しめる。しかし、森永氏って本業の経済アナリストとしてはどうなんだろう? 仕事とは言え、専門外のことに言及している内容の的外れさを見ていると、そっちもどうなのかなぁ、と思えるのだけど。
  舞-HiME公式人気キャラ投票 。現時点なつきが一位ってのはキャラの立ちっぷり(あと、ヨゴレっぷり)を反映してるのだろうけど、意外なところではでぼちん(珠洲城遥)と何故かエロ眼鏡(原田千絵)が健闘。しかし、改めて見ると登場キャラ多いなぁ。
  韓国人と仕事で困ったこと総集編


2004年12月28日(火) 旧暦 [n年日記]

[その他] 潰れる

 昨日は職場の忘年会……まあ、今風の店でしたかね。とかもったいつけたこと言うと文句言ってるみたいだからあまり言わないけど、食い物はまあわりと美味かったです。しかし、N先生、酒の種類を問わず飲むからなぁ……人にも注ぐし。結局四次会まで付き合いました……う〜、途中で逃げればよかったかも。でも、そういうわけにもいかないしなぁ。
 古巣の忘年会は、泣く泣く不参加。楽しみだったのだけど、今年はどうしても都合がつかなかった。
 しかし、年末はどうしてこう鬱々とするのだろう。開き直りたい。

 スマトラの地震による東南アジアの津波の被害は、本当に言葉を失う。一時、スマトラで休暇を取っていたジェット・リーも音信不通になり安否が気遣われていたが、 避難の際に負傷はしたものの、無事だったらしい毎日 )。でも、まだ被害の大きさを見るとほっとしたとは言えない状態。死者の数は増え続け、広範な被災地では救助活動が滞っているところも少なくないという。 自衛隊を派遣しろ という意見とかも見られて、さすがにそれは少なくともすぐには無茶だと思うけど、気持ち的にはそう言いたくなるのはわかる。
  詩人の石垣りんさん、12/26に亡くなる朝日 )。石垣さんにはちょっとした思い入れがあるので、年齢的に不思議はないとしてもちょっとショック。活動については良く知らないが、その日常を描いても鬼気迫る詩歌の数々は忘れ得ない。


2004年12月29日(水) 旧暦 [n年日記]

[読書] 火車/宮部みゆき

 膝を悪くして休職中の刑事・本間は、親戚の青年から行方不明になった婚約者・関根彰子を探してくれと頼まれる。クレジットカードを作ろうとしてかつて自己破産の手続きを取った過去が発覚したのがきっかけらしいのだが、職場にも何も告げず突然の蒸発で、まるで逃げ出すように姿を消してしまったのだ。
 本間はよくある痴話げんかによる失踪、と思い調べ出す。しかし、自己破産の手続きをした弁護士は、彰子の履歴書の写真を見て「これは関根彰子ではない」と言う。姿を消した「関根彰子」とは誰なのか? 本物の彰子はどうなったのか? 二人の女の行方を追ううち、現代金融の落とし穴にはまり込んだ彼女らの半生が明らかになっていく。

 宮部作品をちゃんと読むのは初めて。つまり、初宮部。「火車」というタイトルは生前悪事をなした死者を運ぶ妖怪「火車」と、家計が苦しいことの比喩「火の車」とのダブル・ミーニングだろう。以下、ネタばれ。
 事件を通して描かれるのは、借金地獄に陥った二人の女であり、社会にぽっかりと空いたまま黙認されてしまった深い穴、そしてそこに意図せず落ち込んでしまった者の心の影と寂しさである。人がなにか理想を持つとき、実現の努力をするか、諦めるか、その二つに一つのように思える。が、理想が実現したかのような幻影に簡単にはまりこむ手段がある。それがクレジットカードだという。正確にはクレジットカードがすべて悪いわけではないが、システム的にそのような罠に落ち込めるようになってしまっているし、また、それを防ぐ為の十分な啓蒙もされていない。関根彰子はその隙間にはまり込んでしまった人間だった。そして、自己破産という手段を取る。彼女にはまだそういうやり直しの手段があった。
 が、彼女に成りすましていた新城喬子の場合は違う。彼女はその一世代前のパターン、住宅ローンによる借金を親が作り借金がまわりまわってヤクザが債権者になってしまうという、典型的な最悪のパターンに巻き込まれ、一家は悲惨な末路を辿る。しかも本来返済義務のない父親の借金の返済を迫られ、嫌がらせを受け、債務者である父親は生死すら不明であるため自己破産も出来ない。とこんまで追い詰められてしまう。官報で、父親の死亡記事をあさましく必死の形相で探すほどまでに。そのためにせっかく掴んだ幸福を失ったとき、彼女の中でなにかのスイッチが入ってしまった。それが別人になりすますための、一連の犯罪の直接の始まりになる。
 新城喬子は常に事件の中心として存在するが、彼女は最後の最後まで姿を現さない。しかし、捜査の中で明らかになっていく喬子の人物像は、ある意味本間を魅了していく。過去も友人知人も一切を切り捨てて新しい人間になろうとする執念と壮絶なまでの孤独、それでいながら求めるものは自分をこのような境遇に陥れたマイホームに代表される幸福な家庭であり、また婚約指輪に本当の自分の誕生石を欲しがったり、処分してしまえばいいはずの彰子のアルバムを処分せずに彼女の友人に送ったり……冷徹、というよりは強烈な意志力で犯罪を断行する姿と、時折見え隠れするさびしげな女の姿、なにを考え、なにを求め、そしてどこへ行こうとするのか……ついに姿を現した彼女に声がかけられるシーンで話は終わる。状況証拠しかなく、犯罪を立証するのは難しい。しかし、彼女が夢をかなえることはもうないだろう。その彼女がどうするのか、見たいという欲求はあるが、描かれないからこそ良い、とも思える。
 多くの宮部作品の中でこの本を手に取ったのは 「必殺からくり人」第十二話「鳩に豆鉄砲をどうぞ」 との類似を指摘する意見を見かけたから。読み終わって共通点を上げるならば、最後まで姿を見せない登場人物を追い、そして見せないことでその半生の悲哀を描いてるところくらいだろうか。それほど似てるようには思わない。しかし、その人物の行為そのものの動機が枠から漏れてなにかであり、そして断行される行為自体からも、あるいは別の、あるいは同種のなにかが漏れずにはいられない。しかもそれが余分なものではなく、それこそが大事なものだ。いずれも強烈な話ではある。

[その他][アニメ] 零れる

 「火車」を読んでてやはり思ったのだけども、今の流行の主流、オタクものに限らず、主流って「器」には気をつけているけど、「中身」は伴ってない、というより器の評価ばかりがされ、中身はまったくされてないという極端な形にあるように思える。有体に言えば評価の手法があるかないかという問題なのだけど。「火車」の場合は器は何重にかあり、次第次第に零れ、次の器を満たす。事件自体が零れたもので器があふれるから起こったのであり、そこからもさらになにかが零れていく。その零れた上澄みにこそ、もっとも端的に、しかし言葉で説明しがたい心を打つ何かがある(人によっては打たれないかもしれない。その人の中に共鳴する経験があるか否かだろう)。
 マーケティングの手法により消費者の求める「器」を用意するのがいけないわけでも評価してはいけないわけでもない。しかし、少なくともそれ以外のものもあると知らなくては、「それ以外」だが良いもの、には過剰な淘汰圧がかかるだろうし、消費者は用意された器に実は自分が元々共感しやすいもの、追体験したいものを自分で注いで、それを透かして見ているだけということに気付かずにいてしまうかもしれない。今に限らず世間はそういうものだ、という意見もあるかもしれないが、少なくとも私は自分がそこに閉じこもってるのは嫌だ。
 器も重要だが、器を重要視しそこに収めようとするあまり、実は最も人の共感を得られるかもしれない部分を削ってしまい、そこになにを注ぐか、そこからあえて何を零れさせるか、ということをおざなりに、いや、器と中身の違いが見えなくなってしまうというのは、つまらないかもしれない。
 なんとなくチャンネルを捻ったら「不思議の海のナディア」の最終回をやってたのでなんとなくそのまま見る。パロディ、というかオマージュ満載の最終回だったけど、きちんと消化した上で使ってる。BSマンガ夜話で岡田氏が(庵野作品のパロディというかオマージュというか)「あれはパロディをやろうと思ってるわけじゃなく、あれが自分の中にあるあそこで使えば一番カッコイイ表現だと思ってるから使う」ってなことを言ってたけど、そういう感じなんだろうなぁ。でも、今は更にそこからどんどん縮小気味に再生産されていて……って、最終回の演出、もりたけし氏(監督作品としては ヴァンドレッドストラトス4 など)だったのか。知らんかった。
 昨日、スマトラ地震による津波について、「すぐに自衛隊派遣は難しいだろう」と書いたけども、 海上自衛隊、三隻の護衛艦などを派遣Nifty , 共同 )だそうで。 愛・蔵太のきままな日記 より。うわ、甘く見ておりました。申し訳ありません。m(__)m しかし、タイミングによっては丁度日本に帰航中の「おおなみ」「たかなみ」が派遣対象になっていたかもしれないそうで……名前が……そんなこと気にしてる状態じゃない気もしますが(死者が最終的に10万を超えるという予測すら出てる)、主に国内の政府や自衛隊の足を引っ張りたい人が騒ぐ余地が与えられなくてほっとしました。
 (間違い訂正 遺体回収の任についたのは「たかなみ」「きりしま」「はまな」の三隻 みたいです。つまり「たかなみ」は行ってます。すいません)
  「日本の防波壁が首都を守った」モルディブ毎日 )。別に「日本偉い!」ってことではなく、きちんとこういうことも評価しないと、ODAについて、ちゃんとした議論はできないだろうなぁ。


2004年12月30日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他][マンガ] 爛れる

 今年、最後の忘年会(?)。その席上で、何故か ガンスリンガー・ガール を別の作家が書いたら、という話題が出る。
 そのうちの一部を紹介。面白いかどうかは、多分に主観的。たとえば、伊藤明弘氏の描くGSGはきっと薬莢二倍増しでそのうちオッサンしか活躍しなくなるので義体少女の意味が薄れるだろう(勝手な言い分)とか、西原理恵子氏だと(悲惨さが)そのまんまなので意外性がない、とかいう具合な感じで。あと、島本和彦氏など、何にしろ自分のカラーに染め上げてしまう(と思われている)作家は却下。

 谷岡ヤスジ(どうなるのか、むしろ見てみてえ)
 しりあがり寿(ものすごいダウナー系の話になるに違いない)
 青池保子(エロイカチックなGSG)
 冬目景(これはミスマッチのようで合ってるかも。普通に見たい)
 わかつきめぐみ(きっと待機中の日常の話ばかりに違いない)
 逢坂みえこ(異様に合いそうな気がする)
 松本零士(いったいどうなるのか予想がつかず、大御所の中では例外的に普通の好奇心で見てみたい)
 宮脇明子(二課で起きた犯罪の、どろどろの話になりそうだ……)

 次点:バロン吉本(きっと淡々と話が進む気が)、浦沢直樹(普通に上手く調理してしまいそうな気が)、花輪和一 *1 (服役後の作品も知ってる方は、色々想像できるでしょう)、小林源文(ネタとしては面白いのだけど……)、望月三起也(根本的に熱血な作風が相容れないのでは……)その他多数。
 ちなみに個人的に思いつきで口にして、もっとも見てみたいと思ったのは

 白土三平のGSG!

いや、すげー見てみたい。
 ちなみに、 今年の紅白の曲順 。マツケンサンバIIは21番目。その他の出場者? どうでもいい。
*1: 05/01/03追加。最初「丸尾末広氏」と間違えて記述。春山康介さんからも間違いの指摘がありました。ありがとうございます。


2004年12月31日(金) 旧暦 [n年日記]

[その他] 帰省虫

 実家に帰ると、父親がインターネット株取引用のノートPCが欲しいというので、買うのと設置を手伝う。まあ、田舎のことなので品揃えはあまりよくなく、選択肢は少ない。とは言えこの期を逃すといつチャンスがあるかわからないので、そこそこで妥協。ま、しかたないやね。ついでに無線ルータも買ってきて、無線LAN環境も構築。一応セキュリティもかけた。これで実家に帰った時にネットにつなぎやすくなった……と思ったら、ルータの設置してあるのは実家に隣接する事務所で、距離はさほどではないがやはり電波の減衰が結構ある。つながらないこともない、くらい。それでも今までとは格段に便利。
 その後、両親および妹夫婦と鍋を囲みながらなぜかPRIDEを見たり、紅白を見たり。
 わざとらしい韓流の宣伝に家族みんなで苦笑してたり(さすがウチの家族だ)、マツケンサンバIIを見ながら「これはショートバージョンだ」(私の発言だけど)、「松平健、ノリノリだね」「いや、でもこれはやっぱちょっと緊張してるよ」(これも私の発言だけど)とマツケンサンバ批評してたり、BS朝日のTRICK一挙放映を見てたり。
 紅白の投票で視聴者投票結果が白組の圧勝だったのにも関わらず審査員投票の結果でなぜか赤組圧勝になってしまったのには、家族で総ツッコミ状態。さすがウチの家族だ。マツケンサンバIIがショートバージョンだったのも、いつもバックダンスを踊っている花柳社中ではなく、花柳社中は石川さゆりだったか天童よしみだったかのバックダンスに回されていたのも、全部NHKが悪い。カメラワークも根本的に間違ってたしNHKには是非やり直しを要求する。年末に日本テレビ系列でやっていた番組でのマツケンサンバの方が、観客が若くってノリがいいし、バックダンサーズは客席にまで入って踊るしで、ずっとノリノリだった。このくらいは見習え。でなきゃ受信料を踏み倒すぞ。
 ってな感じで慌しく年を越える。旧年中はお世話になりましたが今年もずうすうしくよろしくお願いします。