不定期日誌


google検索

日記内検索  ウェブ全体から検索

hns - 日記自動生成システム - Version 2.19.9

先月 2024年04月 来月
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
HNS logo

2012年12月16日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] ゴーバスターズ#43とウィザード#15

  ゴーバスターズ #42「決意のクリスマス」。クリスマスが近づき、司令室は恒例の孤児院でのクリスマスパーティの準備に勤しむ。そんな時、メサイアカードの反応が。それも、2つ。現場に駆けつけると、二体のメサイアロイドが一体になった、ケンタテロイドが暴れていた。それを止めようとするバスターズだが、ケンタテロイドの集めるデータは、「怒り」。怒れば怒るほどメサイアを成長させてしまう事態に、バスターズは一時撤退するのだが……

 今回はクリスマス&年末エピソード。クリスマスと言えば、販促的に欠かせないイベントですね! という大人な事情はさて置いといて、クリスマスはバスターズ的にも、忘れられない日。そもそも、ヴァグラスの侵攻によりヒロムたちの親がメサイアごと亜空間に消えたのは十年前のクリスマス。ヒロムたちにとってもあらゆる意味で忘れられない日なのだけど、バスターズ司令室では毎年孤児院で子どもたちとクリスマスを祝うのが恒例だという。今年から赴任したヒロムと仲村は初めてだけど、元大道芸部のヒロムはノリノリ。そんな時に、彼らを挑発してデータを集めようとするエンターが彼らの逆鱗に触れる。
 でも、ヴァグラスへの怒りはあるにしろ、今の自分たちを動かすのは人々を守るという大事な使命、ということを徹底的に自分に言い聞かせることでケンタテロイドに対抗するヒロム。ニックのジングルベルはちと微妙だけどねw
 しかしヴァグラス側もそんなことにかかわりなく、エスケイプがエンターの行動に決定的な不信を持ち、エンターの目的はメサイアの復活ではなく、メサイアを思うように育てて楽しむことだと知り、決別。メサイアのデータを持ったメガゾードζでエンターを破壊、ζをメサイアとして完全復活させようとする。
 クリスマス前に一度決戦&エスケイプ年末退場のフラグがw
 エンターも消えたままってわけはなしいなぁ。
 あと、リュージは孤児院の保母さんに見覚えがあるみたいだけど……これまでの展開でつながりがありそうな伏線ってあったっけ?


  仮面ライダーウィザード #14「ラストシーンの後は」。悟史がファントムであり、千鶴がゲートだということが判明。晴人はとりあえず千鶴を保護するが、悟史の正体を明かすわけに行かず、言葉を濁す他ない。そんな晴人の窮状を利用して、悟史のふりをするリザードマンファントムはファントムから隠れると称して千鶴と一緒に居、晴人への不審を煽る。
 最初は晴人への信頼を説いていた千鶴も、悟史に警戒心をあらわにする晴人への信頼をゆるがせ、何故悟史をちゃんと守ろうとしないのかと責めたてる。
 リザードマンは千鶴を油断させ、その話から千鶴が女優を続ける希望が未完成のフィルムにあるとにらみ、フィルムを奪取、千鶴の目の前でそれを引き裂こうと計画するが、晴人は千鶴の希望は別のものにあるとにらんでいた。

 ゲートだと思っていた悟史がファントムで、その悟史が千鶴を絶望させようと狙っているのを知りながら、どうすればいいのかわからず悩む晴人。輪島からも「悩めば悩むほど却って相手を苦しめることになる」と言われるのだが、その理由は、千鶴の希望はフィルムではなく悟史自身だから。その悟史が絶望して消滅したということを明かせば、千鶴が絶望するのは目に見えている。どんなに残酷でも、真実を告げるべきか……悩んだ晴人は、千鶴に一切真実を知らせぬままリザードマンとの決着を付けることを選択する。
 そしてウォータードラゴンリングと、水のスペシャルリングの登場。水のスペシャルリングはドラゴンファントムの尻尾。映画だと、頭、翼、尻尾、爪を備えたフォームが出てきてたから、それが中間最強形態になるんだろうなぁ、多分。でも尻尾もかなり使い勝手が難しそうな能力のような。凍らせて尻尾でバシン!は、オーズのプトティラコンボの必殺技以来だけど。
 戦いの間、眠らせてた千鶴には、悟史は海外へ映画の勉強に行ったと嘘の説明を。いつか、彼女には本当のことを話さないといけないだろうと感じつつ、希望を守るための歪みはやっぱり晴人が背負う形になってるのだけど、晴人、最終的には潰れちゃわないか?
 あと、ワイズマンは自分の臥所に戻り魔法石が消えてることに毒づくが、ワイズマン=白い魔法使いではなかったの? 何らかの関わりはありそうなのは確実なのだけど……

[その他] それほどめでたくもないんですが

 選挙結果、自民が大勝。民主は各メディアの予測の70議席を完全に割り込み60以下になりそうな勢いで、民主の大物議員も次々落選(しかもかなりの数が比例でも復活できない)のようで。
 自民一強(公明と連立なら2/3超えというので尚更)なのは、正直あまりめでたくもないのですが、とりあえず、 三年三ヶ月前 から、これだけは書こうと思ってました。

 前回、こうなる予測もせず民主に入れた奴、なんか言う前にさっさと腹を切れ。

 第三極への党員&票の流出を恐れた野田総理の電撃解散により歴史的な自民大勝にはなったわけですが、「とりあえずやらせてみればいい」のツケは、この三年三ヶ月余はもちろんのこと、このぶり返しも含めて以後も尾を引くわけですね。
 自民もマスコミや雰囲気で容易に流される民意の恐ろしさは骨身に染みたようだし、不幸中の幸いでかなり世代交代が進んだところもあるので、調子に乗ることはないとは思いたいですが、まあ、それはわかりませんわな。
 「他に選択肢がない」のでこの結果も致し方ないという部分はありますが、前回は決して今回のように「選択肢がない」ということではなかったことはお忘れなく。それもわからないようなら本気で腹を切って死ね。基本的な経済政策も出来ない連中に白紙委任状を出して三年三ヶ月好きにやらせたのはお前らだ! 被害者面するな!


2011年12月16日(金) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] ヴァンガード#48とベン・トー#10とマケン姫#11とへうげもの#35

 それぞれ少しずつ。
  カードファイト!!ヴァンガード #48「孤独なファイト」。ブラック化したまま迎えた予選最終戦。アイチを倒せばAL4のメンバーにしてやるとレンに言われ、レンに目をかけられてるアイチに敵意をむき出しにする美童だけど、アイチの手の上で弄ばれて無残な敗北を喫する。カイも窮地と思われるところから過剰なまでの攻撃で勝利することはあったけど、それは別にいたぶろうとしてるんじゃなく、勝利のために真剣に戦ってるからこそだと思うのだけど……
 次回はそんなアイチにカイが野試合を申し込むみたいだけど、今のアイチに太刀打ち出来るんかいな。話数的にそろそろ復活の端緒がつかめないと、やばいと思うのだけど……

  ベン・トー #10「それは昔祖母の家で食べた温かで優しい味わい。心にも体にも優しい和の料理。梅とちりめんじゃこご飯と季節の野菜たっぷりの煮物弁当 480kcal」。双子の狼「オルトロス」編だけども、なんつーか、物理法則無視なアクションシーンや変態いじりのジャンク感でまあまあこれまで見れたんだけど、二対一でしかもふいうちに近い形がOKって、それじゃこれまで物量にものを言わせてきた連中とか、どうなんだという……
 そもそもノリだけで引き伸ばしてるシリーズだし、あと二話だし、まあ最後まで付き合いますか。

  マケン姫っ! #11「まかろん限定サービスデー」。女性キャラみんなメイド姿でサービス回、と思いきや、これまでちらほら見えていた黒幕の姿が明確になってきた回。ったって、次で最終回なんですけどね? 原作じゃVENUSの連中と×××のはずなんだけど、いや、これどう考えてもあと一回で終わらんだろう……それと、予告で自分を「金髪ロリババア」って……

  へうげもの #35「新・ギルティーパートナー」。自分の侘び数寄を受け継ぎつつも越えるかもしれないと期待していた山上宗二を殺され、秀吉への恨みに燃える利休。侘びの世にするため南蛮ごのみの信長を秀吉に暗殺させるべく暗躍していたのが他ならぬ利休だと知り、二人の間の因縁に絶望感を抱き半ば諦観する織部。それでもたった一人の同じ闇を抱える者として秀吉が利休を許すかもしれないと思いながら、新たな陶作に励むのだけど……
 新たな絵付け茶碗の創作にはげみながらも、利休に「己が何者なのか、それを探しなさい」と言われ、迷う織部。しかしそんな織部の真鍮とはかかわりなく、織部が新たに作った絵付け茶碗は名物とまで評価されないものの、どこか使う人間の心を和ませる器として人気を博す。それがどこか嬉しくありつつも戸惑う織部だけども、政情は唐入りの負担を強いられた諸将の不満を加速させる石田三成の過剰なまでの綱紀粛正と、秀吉と諸将の調整役として活躍していた秀長がその心労から倒れ逝去したことで揺らぎ続ける。そこに利休の裏工作と、末期の光秀から信長殺しの真相を知り秀吉の天下を滅ぼすと密かに決めた家康の雌伏が重なる。
 こっちも残りあと4回だけど、やはり利休の切腹までが描かれることになるのか。織部が自分が何者なのかはっきりと認識する展開でもあるから、それをどう描くかだなぁ。


2010年12月16日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] 東京都青少年保護育成条例改正の俯瞰

 いやぁ、なんというか、これ、ホントにわけわからないんですよね。
 全体としてどういう対立構図なのか、その争点はなんなのか、双方の目的はなんなのか、はっきり言ってよくわからない。
 で、自分なりにこの件を「俯瞰」して、大体こうだろうと思った全体図を考えてみます。見えているものからの推測を含む「たぶんこうなんだろう」というものなので、違ってる部分が多分にあるかもしれませんがすいません。
 まず、改正の反対派は、何に反対してるかというと、よくわからないんですよね。条令がかなり過大な範囲に拡大解釈が可能なことから、実質的な表現弾圧につながるのではないか、という不安が反対の主な内容。これだけ見ると「被害妄想」っぽいけど、都側には前科がある。前回の改正案で、「非実在青少年」という、過去の法理に存在しない概念を生み出してきた。これがかなり紛糾し、「非実在の人間の人権とか言い出した」と、かなり強い反発を食らった。まだ当時は支持率も高かった民主党系議員の反対もあり、その時の条令案は否決されたのだが、今回は状況がいろいろ変わったこともあり、通過してしまった。
 結局、こういった前科や条例の対象となるものの具体性がないこと、採択への強引な動き、また、各個例の判定がかなり恣意的で客観的判断条件が示されてないことから、実質「恣意的利用のための条例」ではないかと警戒され、反発をしてる、というところじゃないかと思う。
 一方、推進派については、これまた動機が良くわからない。何かマンガやアニメに影響された凶悪事件が起こったとかなら、こういう動きが出るのもわかるのだけど、そういった社会的事件は特にはない。なんかの権益絡みかなというのももっともらしいし、そのセンも疑ったのだけど、金の流れとかになりそうな動きは、そんなに目立って起こってはいないのだよなぁ。自分が知らないだけでないと決まったことではないけど、たとえば検閲機関を作って何らかの形でお金を集めるというのなら、まだ話はわかりやすい。その場合は推進側の利害関係は言うまでもないので置いとくとして(でも、現時点、それっぽい話も特にないのだよなぁ)、そうでない場合の話、というのを推測する。
 民主議員が賛成に転じた理由が「前回の条例案の問題点は解決したから」と報道されてるが、前述の通り「恣意的な運用しかできない」という問題点はまるで解決できてないのだから、これは本当の理由ではあり得ない。これは言われてるように、単純に情勢の変化なんでしょうね。前回の時は民主の潜在的支持率が高かったけども、民主への逆風が強まる中なので、支持者の反発を食らいそうなことにはぴりぴりしてる、というのが実際でしょうね。つまり、PTA等>業界、オタク。後者は集団票になりませんからね。
 また、自民系議員への利益になるかというと、特に個別の利益になりそうなことでもない。また、反発しての利益もほとんどない。基本利害関係ではニュートラルだけど、国会の児童ポルノ法案もあるし、党全体の方向の圧力や流れなんでしょうね。
 ただ、そんな流れの中で方向性を付けてるのが何かということ。ここから先はほぼ完全に推測の話になる。一体誰がこの条令実現の音頭を取ってるのか、ということになるのだけど、旗印としては石原知事だと思う。旗印というか、矢面というか。
 ただ、関係各所の説得に都職員がこまめに出張ったというから、おそらく大元は都職員、もしくは出向の官僚だろう。石原知事や猪瀬副知事をどう説得したかは完全に推測の域だが、別の案件での譲歩か、あるいは、単純に「マンガやアニメへの性の反乱はこんなに問題なんですよ」という単純な説得に呼応した、という可能性もないではない。どっちにしても、話の出所と中心は民意の届かないところにあるのだから、いくら都知事や副知事に「これは問題だ!」と言っても、まあどうにもならんでしょうな。彼ら自身も納得づくの「矢面」として、立ちはだかってるんだから。だからそこをつつこうと、木で鼻をくくったような返答しかないでしょうね。
 そこの曖昧模糊としてる、「都官僚の、誰(あるいはグループ)がどういう目的で推進してるのか」がはっきりしないと、反対派はずっと「恣意的運用をされるかも知れない」ということだけを言い続けるしかない。そしてそんな批難は、お役所にとってはどうとでも対応できることなのだ。
 なんでみんな「誰が」「なぜ」「どういう方法で」通そうとしてるのか、ちゃんと考えようとしないのだろう?


2009年12月16日(水) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] キルミンずぅ#11

  キルミンずぅ #11「暗闇でドキドキどっきり!?」。カノンは母ミサの命令で御子神姉妹を見張ることに疑問を憶え始める。中途半端なアニマリアンとしか思えず、見張っている価値があるように思えないからだ。しかし、ミサが「裏切り者の孫」という言葉が気になり、何か秘密があるとにらんで御子神姉妹のことを調べようと、彼女らの家を訪れるが、丁度クリスマスの準備の最中まっさかり。飾り付けに呼ばれたケンたちに便乗して入り込むが、カノンの策略で起こった停電で屋敷の中が真っ暗になり、キルミンコンパクトを探してリコとカノンがドタバタを起こす。

 一応、ミサたちの狙いは非暴力的なアニマリアンの革命なのか。まあ、ノーマルな人間を無理矢理アニマリアンにするのはどうかとは思うけど、一応あまり非道な悪役ではないようで良かった。
 で、ミサの言葉の端々から、御子神家にも何か秘密があることが臭わされる。姉妹が裏切り者の孫ってことは、祖母のマリアンヌがアニマリアンだったのかな? パルスの持つ「逆進化論序説」と見た時に、ミサの表情が変わったし、姉妹の母ハルカもカノンの顔に見覚えがあるようだし。
 おそらくはミサの勢力と相容れず袂を別ったのが姉妹の祖母なんだろうけど、例の類人猿を連れ去った勢力が、それだとなんなのか。
 カノン自体そこらへんは知らされておらず、探ろうとしてドタバタ、が今回のメイン。カノン同様実は姉妹の監視役のパルスとデート(のようなもの)を期待してうきうきしてたけど父親に邪魔される形になったナギサもアレだけど。パルスはナギサを意識はしてるみたいだけど、ナギサがそうであるほどには強くは意識してないよう。

[その他] Thunderbirdお試しなぅ

 長らくメーラーとして 電信八号 を使い続けてるんですが、アドレス帳へのメールアドレスの登録や整理、メールの振り分け追加などで最近さすがにおっくうになってきまして。特にアドレス帳への登録がコピーペーストしかしようがないのが。
 で、まあ、今平行して Thunderbird を試用中。なんでOEじゃないのかって? いや、きわめてなんとなく。
 今いろいろ設定を試しながら使ってみてますが、やっぱり電八とはかなり違うようで、どのくらいカスタマイズできるか、どのくらい慣れられるかで本格的に移行するかどうかが決まりそう。機能的には最低限はできるのだけど。でも、これもFirefoxみたいにアドオンを付け加えてカスタマイズしてくのがメイン、なのかなぁ。


2008年12月16日(火) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 今日の5の2#11

  今日の5の2 #11「ヌキウチ/カモ/カミガタ/コオリ」。ちょっとエッチと世間で評判の本作ですが(マンガ連載の柱のコメント風に)、冬になってもその勢いは衰えず。抜き打ちで「部分的な」成長をはかろうとする女子グループ。ええ、この展開はもちろんリョータの役得&被害タイムです。カズミが何も気にせず淡々と脱ぐのが……いや、下は必要ないって。
 「カモ」はちょっとハートフルな話? しかしなんで「小林」? カズミの感性がよくわからん
 「カミガタ」は、そのカズミが髪型を変えてきたことで女子の間に髪型戦争が勃発。まあ、段々エスカレートしておかしくなっていくのはお約束だけど……コウジ、意外と流されやすい。
 「コオリ」は……うん、あるある。凍った水たまりは踏んでみたくなる。これ、鉄則。そういえば最近、凍った水たまりって滅多に見なくなったけど、やっぱ暖冬なのかなぁ……
 次回最終回。シメはチカとリョータの話らしいけど。OPのゆびきりの話ですかな。

 「蟲師」も見ています。なんだ、アートランド、やれば出来る子じゃん。

[その他] マンガとか映画とか

  日本の経験伝え恐慌防げ 野村総研チーフエコノミスト リチャード・クー産経 )。最後のシメの「 字を読み間違えたくらいで、政権をつぶしてしまえという今のマスコミ世論は正気の沙汰(さた)ではない。」という一文が2chで大々的に取り扱われていたので、それで「お?」と思ったのだけど、中身は麻生擁護というより、GDP維持という観点から日本のバブル崩壊後経済政策を評価するというもの。この観点は正直欠けてたわ。無論最後の一文もその通りだと思うけど。

  英語翻訳版が米国で好評、「マンガでわかる」シリーズTechnobahn )。マジかよ。オタク向けではなく? いや、アメリカで出版されたってニュースは確かに見たし、フーリエ解析ってめんどくさいけどさ。これってつまり、アメリカの一般的な若者層に「マンガ」の文法が普通に浸透してるってことでないかい? 「マンガ物理に強くなる」とか「数学ガール」とか、出したらどうなるのかなぁ。

  死ぬまでに見ておくべきオススメの映画を教えて働くモノニュース )。半分以上は、見ないでもかまわないもの、つか、二割くらい「むしろ見るな! 脳と目が腐る!」ってもののような気が。


2006年12月16日() 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 徹之進#49と地獄少女二籠#10とおとぎ銃士ちょっとだけ

  徹之進 #49「てつのしん 宇宙で大切な友を失う」。ショコラが死に、ハンゾウをはじめ犬楽園の仲間たちも怪我を負ってしまい、徹之進も落ち込んだまま。だが、ネオは手をゆるめず、密かに打ち上げたキラー衛星によって八本木を壊滅させると宣言してきた。それを防ぐためにヒルズロボをセトの犬魔法で宇宙に上げ、衛星を破壊しようとする。比較的軽傷だったリニアとイワンが名乗りを上げ、そしてイワンがはっぱをかけるために徹之進をつれていく。

 いきなりロボが3Dになってるよ! リニア、死亡フラグ立つの早っ! っていつもながらどこから突っ込んだらいいんだか。宇宙に上がったロボを待ち受ける偽ロボ。オリジナルにはない肉球光線を持つ強敵に、ハカセ、頭を残してあっさり自爆で相打ち。おいおい……ロボ送った意味ないじゃん。
 頭だけでキラー衛星に乗り込む徹之進たちだが、迎え撃つ衛星内の迎撃システムを簡単に撃退してしまうイワンとリニア。イワンはともかく、リニア、三解してるよ……でも徹之進も役立たずではなく、最後のセキュリティの合い言葉をノリで正解させてしまう。これまで散々伏線が張られてたけど、やっぱネオと徹之進の関係って……
 でも、衛星に爆弾を設置するのには成功したが、迎撃システムが行く手を阻む。リニアが追っ手を引き受け、イワンが嫌がる徹之進を無理矢理連れ出す。いつも通り「バカ!」という徹之進に「リニアの犠牲を無駄にしたらホントのバカだ!」と答える。
 そしてイワンは、徹之進一人をヒルズロボの頭部に乗せ、自分は衛星の外に頭部を押し出すために残る。最後にわざと「バカ」と言わせるイワン。道化役が多かったけど、本当は全部を承知して進んで道化をやってる大人だったんだなぁ。
 しかし児童番組で、確かにやってることはいろいろおマヌケにやってるんだけど、本筋は本当にハードになったなぁ……次回は歯が欠けるようにメンバーがいなくなった犬楽園がネオを倒すために、生き残りのうち一人に犬魔法を伝えようとするらしい。誰なのかはまあ最初からわかってるようなものだけど、ほぼ確定したも同然の徹之進とネオの関係が、最後にどう響くのか……


  地獄少女二籠 #10「曽根アンナの濡れた休日」。曽根アンナって誰? と思ったら「ほねおんな→そねあんな」かい(笑)。
 今回は千葉繁声の映画青年崩れのダメ男哲郎がメイン。骨女を主演に映画を撮りたいとナンパしてきたのがきっかけで、哲郎とその奥さん、そして同棲相手と奇妙な交友関係を結ぶ。何をするにもいい加減で臆病者で中途半端で、周りに迷惑をかけてばかりの哲郎だけども、悪気のなさと愛嬌ゆえについつい付き合ってる女たちも許してしまう。小さな事件は起こったが、特に殺したいほど憎んでる、という人物はいないはずなのに、その哲郎の地獄送りの依頼がやってくる。哲郎は骨女に地獄送りを告げられても「男と女をテーマにしてきた俺だから、そのくらいの覚悟はできてる」と諦め顔だが、実は依頼の理由はさらにろくでもないことだったり……
 毎回通り一辺倒でない話が続くけど、今回もまた奇妙な話だったなぁ……哲郎のダメ男ぶりと、それをついつい許してしまう女たちの奇妙な関係が甘ったるく腐ってて、でも心地よく、とてもおもしろい話でした。60〜70年代ロマンポルノっぽい雰囲気?
 本当は映画を撮る夢なんてとっくに風化してて、残滓でその夢を語ってると自分でも半分気付いてる男と、ろくでもない男に呆れつつも、その男が作り出す空間に奇妙になじんで居心地の良さを覚える女たち。そんな幻想の空間を破綻させるきっかけになったのは、哲郎の夢を大まじめに受け取り、思い込みで実現させようと暴走させてしまった若い女。形もろくでもないが、哲郎はそこで最後の駄目押しのように自分にはもう映画を撮るつもりがないことを思い知ってしまう。そして人生を郷里でやり直そうと、女たちと旅行に出た先で……
 今回細かいギャグが入ってて、珍しく口にした冗談がすべって赤面する閻魔あいとか、 「豊田六八」って名前とか……そんな理由で地獄送りかとか。運がないときはないんだろうけど、それでも今回の地獄送りは悲惨そうではなかったな。


 おとぎ銃士、白雪も本当に「姫」だったのか。故郷を継母に乗っ取られて、出奔同然なのだけど。あと、「たがめとげんごろうの夫婦」って……田亀源五郎先生?


2005年12月16日(金) 旧暦 [n年日記]

[読書] あの戦争は何だったのか/保阪 正康

 帯に「塩野七生氏推薦」とあり、塩婆の言うことも時々「?」と思うけど、大枠においては、まあ、そんなに変な本じゃないだろう、と思って買いました。
 結果は、なんというか、びみょ〜。
 どういうふうに「びみょ〜」か、という話はもうちょっと後にしておく。
 序文の部分には、非常に肯けるところがある。
 考えていただきたい。たとえば戦争体験者に「太平洋戦争とは何だったか」と聞けば、ある者は「南方の戦線に動員され、銃撃戦や飢えを潜り抜け命からがら生還した」と言うだろう。またある者は「一日中、塹壕の穴を掘っていた」と答えるかもしれない。あるいは玉砕の現場にいて「明日死ぬぞ、突っ込んでいくぞ」という修羅場にいた犠牲者もいれば、東京の大本営の一室で暖衣飽食しながら図面を引いていた指導者もいる。それぞれ百人百様の戦争があるはず。それが彼らのとって全てだったのだから当然だ。確かに彼らは実際の戦争の一端を知っているわけだけれども、それはあくまでも断片に過ぎない。全体として戦争で何が起こっていたかは誰も知らないのだ。
pp6 ll15-pp7 ll7
 という部分などだ。現在の太平洋戦争に関して流布するイメージは非常に曖昧模糊で、それゆえ実態からかけ離れたプロパガンダが繰り広げられてもいる。そういうものに決着をつけるべきだ、というのは、いいんですが……
 著者は軍部の暴走の象徴的出来事として二・二六事件を取り上げ、そこから終戦に至るまでをざっと駆け足で追っている。と、言っても考えてみても欲しい。一つ一つの事件において研究がなされ何冊も本が出、いまだに評価が定まっていないものも多い。それを全体像を俯瞰して、しかも新書一冊分で解説しようというのがどだい無理がある。
 まあ、その辺は著者も当然わかっているのだろう。だから副題に「大人のための歴史教科書」と題打っている。あくまで最低限の事象を取り上げ、時代を追う形にしている。いや、それはいいんですよ、それは……
 先にも書いたとおり一つの事件だけで何冊も本が出るようなものである。どんなに切り詰めたって短い説明で終わるものじゃない。だからざっくり省略するしかないのだけど、その省略のし方が……
 結局は「この事件はこういうこと」という感じでまとめているのだが、そのまとめ方が著者の恣意に強く拠っている。まあ、詳しく説明しろったって無理なんですが、複雑な出来事を仕方ないから単純化してこういうことだと解釈している、というのと、もともと単純なことのように総括してしまうのは、大分違うと思うんですけどねえ……私程度でもあちこち「それはそうと決められるわけじゃないでしょ」というツッコミが入れられるんだから……
 そういった知識なしにも非常に簡単にツッコめるのは、最初の二・二六事件のところ。著者はこの事件などの一連の青年将校の暴走事件により、軍部の暴走を政府陣が恐れる土壌が出来た、しかも世論は事件の首謀者たちに同情的だった、ということを解説してるんですが……ちょっと待て。その「世論」はどうしてそういうふうになったのか、だ。政府関係者等が二・二六の再現を恐れたというのは、まあいい。でも、民衆がそれに同情的だった理由は何も説明されていない。この本全体で言えることだが、民衆(およびマスコミ)の動向はほぼ完全にオミットされている。だからこの本を読んでいると「悪いのは軍部だ!」と誘導されがちだが(間違っちゃいないが)、その軍部に明示的あるいは暗黙的に支持を与えた民衆は? そしてそれを仲だったマスコミは? ということになる。
 二・二六の時点からそれだったのだから、実は二・二六の時点から始めるんじゃダメなんである。無論紙数の限界から、ということもあろう。だが、その原因をどの方向に求めるか、を書く程度でもあれば、「民衆」がどういう役割を果たしたか、の一端になるはずだ。それがない。
 「あの戦争は必然だった」と結論付けるのは、二・二六から始めるんであればさほど間違いではない。その頃には問題のお膳立てが既にほぼ揃ってたのだから。が、それじゃ何の問題解決にも実はなっていない。この本のタイトルの疑問には、実はこの本では答えられない。
 だから、この本を真に受けられすぎても困る。特に結論の部分を無条件で受け入れられるのは。
 ただ、事件の並びをざっと概要を眺める分には、まるっきり悪いというわけでもない。ただし、著者の恣意の部分を見抜いて注意し、さらに一つ一つについて改めて調べるというのであれば。
 まあ、古典のあらすじを一、二ページぐらいにまとめたものでざっと知る、くらいのつもりでなら、読んでもいいんじゃないでしょうか?


2004年12月16日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] NamazuをUPDATEしてみる

  /.JP によると Namazu 2.0.13以前にクロスサイトスクリプティング脆弱性 というニュースを見て、日記の検索エンジンはNamazu2.0.12だったのでやむなくバージョンアップ。2.0.13以降はGNU gettextが必須だったりして面倒で避けていたのだけど、使う人の安全の問題だからなぁ……
 ところがGNU gettextのインストールが上手くいかない。いい加減切れかけたところで、ふと思いついてチェックすると、既にサーバにインストールされてやんの……orz
 その後もインストールに四苦八苦したのだけど、そのほとんどはきちんとドキュメント読まずに適当に作業してた自分のせいだからなぁ……まあ、ともかく、今は2.0.14を導入してます。はふぅ。
  五十路のドラクエ82ch FF・ドラクエ板 )。いきなり五十路でドラクエ8を始めたお父さんを、プレイをサポートする息子さんの中継で暖かく応援するスレ。つか、追い抜かれそう。ヤバイ。
  仮面ライダー響鬼 。いや、事前に漏れ出た情報でデザインとかは知ってましたけどね、けどね……このデザインも「ライダー」でいいのかなぁ。「龍騎」も丸い複眼の痕跡はあったし、ライダーの特徴であるあの眼をデザインから廃してしまうというのは、自信なのか、迷走なのか。


2003年12月16日(火) 旧暦 [n年日記]

気分は悪くないのに

 体調は悪いってのは、こりゃどういったものなんでしょうね? がーっと治さないかんのかな、やっぱ。
  この件 なんですが、まあ、どう見るかは国とかによっても違うにしても、昨日私が言ったことと必ずしも相反はしないと思うのですよ。ただ、その場合大戦略としてどういう戦略を想定してどういう編成をするか、が重要だと思うのですが、今はそれが見えにくいと思うのですよね。軍備増強反対派や駐留米軍反対派がしばしば「現在の日本の国防政策は米軍なしには語れない」ということをすっぱり無視して「じゃ、替わりにどうするの?」という議論がすっぽり抜け落ちてたりするが端的なんですが。「とにかく周りと仲良く」という抽象的な話でなく、もうちょっと具体的な話が出てくれば、まだいいんですが……自分自身、そっち方面じゃ未熟もいいとこだってのは自覚はしてるんですけどね。
 つか、私自身ちゃんと考えてなかった……反省。
  科学技術研究費、過去最高日経 )。日本ってのは人口比の研究者数とか、世界最高なんだそうで。いろいろ世知辛いんでこういったものは削減傾向だって錯覚もあるわけですが、実際は増えてたんだなぁ。現場レベルだと「もっと欲しい」ってのがあるわけですが、だとすれば「選別」が確かに重要なのかも。
  被害でたら撤退も。防衛庁産経 )。どの程度の被害が出たら撤退なのか、という判断が非常に難しくなりそう。簡単に撤退したら国際世論的にアレなんだけども、同時に日本国内の世論もあるわけで。こういうのは日本に限らないんだろうけど、こと日本に関してはノウハウが欠けてるだけに特に大変そう。
  長野県、住基ネットは外部から改ざん可能という結論毎日 )。対して総務省は ファイアウォールは破られていないから問題ない毎日 )だそうですが、無線LANのセキュリティが甘々な自治体もあったということであり、そう簡単に結論付けられても……
 昨日の あなたの人生の物語 の感想の補足。この本が「センス・オブ・ワンダー」に欠けているってことではない。むしろ、センス・オブ・ワンダーそのものと言ってもいい。絶賛されるのもある意味納得出できる。けど、なにかがしっくりと来ないんだよなぁ。納得はできるけど理解はできない、というか。う〜ん。
 大晦日午前8時より、テレビ朝日にて 仮面ライダーアギト 劇場版Project G4放映。名古屋や実家はどうなんかなぁ。いや、どうせディレクターズカット版のDVD持ってるんだけど。
 最近、またSPAMが増えてきたなぁ。対策したいが、POPfileだとApopに対応してないのが……


2002年12月16日(月) 旧暦 [n年日記]

熱が出たり下がったり

 朝、熱を計ると平熱。もう大丈夫かと思って、家を出る前にもう一度計ると……37度? これでもまあ大丈夫かと思い、職場に出るが、昼飯を食った後でどうにも苦しい。温度計で無理やり体温を計ってみると……37度5分。ヲイラにしてはかなり出ている方です。まあ、しばらくしたら楽になりましたが。
  /.JP より、 まあるいPC 。/.JPでの反応を見ると、ハロばっかり。ちくしょう、ゼロイドを思い出す奴はいないのか!? 四角いMacと対決だ!
  本当に産経って右よりだなぁ 。いや、内容はまったく正しいですが。(そんな私も右よりか)
  北朝鮮「条件付の食糧支援は要らない」 。これは「情けはいらねえ!」と言ってるのでしょうか? 「ぐだぐだ言わずにとっととよこせ!」と言ってるのでしょうか?(ヒント:後者)
  殺しのライセンス ? 物騒ですなぁ。理屈はわからんでもないけど、一種の恐怖政治ともいえなくもない。未来の世界情勢がテロ対暗殺になったら目も当てられない。PKディックな未来像どころじゃないですよ。ジョン・ウーの新作はPKディックだという噂がありますが。
  LINUX開発者にソウル名誉市民贈呈 。2chニュース速報+板の ソウル名誉市民という不名誉 とか、/.JPの 優れた人物に賞を与えるという名誉をソウル市に与えるもの とか(国民栄誉賞みたいなもの?)が秀逸。ちなみにソウル名誉市民を与えられたのはは四百数十名いるそうです。当然、ソウルに住んだことなんかない人がたくさんいます。さて、多いとみなすかどうか……
  ダメダメなマザボ(のパッケージ) 。外面良くするよりも、中身をどうにかせいや、ゴルァ。(内心「韓国にはもっと上手いイラストレーターなんぼでもおるのになあ」)
  いろんなネタをスチールベント 。まあ、総集編ってことで。
  ここしばらく、マクロスは話題にした覚えはないなぁ…… マクロスの中盤あたり?は本当に作画がダメダメです。 ヤシガニ です。再放送見て唖然とした記憶がありますよ……
 もうしわけありませんが 全部は歌えません 。つか、お金持ち倶楽部の歌くらいしか覚えてなかった。> よ〜
 いや、みっつばかり年下の友人に「 プリンプリン物語 って知ってるよね?」と聞いたら「知らん」と……ガーンΣ(@д@)
 「クレヨンしんちゃん 嵐をよぶ アッパレ!戦国大合戦」のビデオを見る。うーん、ラストシーンのつなぎ方がどうかという気もしないでもないが、やっぱりいい。時代劇としては「利家とまつ」の10倍くらい面白いです。多分。DVDが出たら買わないとなぁ。(ビデオカセットは高すぎる……)


2001年12月16日() 旧暦 [n年日記]

今日の訪問販売

  日本メディアサポート 。微妙なラインだけど、 かなり悪徳っぽい臭いがする 。いや、EXCELでの作業中にEXCEL等のMS-OFFICEの使い方のレクチャーとかなんとかと云う話を持ってくるところが笑えた。基本的な訪問販売の手口を使っているので分かりやすいのだけど。
  パワーパフガールズ も来週で終りだけど、今回はぱっとしなかったなぁ。まあ普通。
  アギト はほぼ全ての謎が解け、黒い青年とアギトにまつわる諸々の佳境。黒い青年は矢張り白い青年の力を吸収しきれない模様。一方、最初のアギトである姉が真魚の父親を殺したと思い、アギトの力は不幸しかもたらさないのではないかと悩み、自ら黒い青年にアギトの力を差し出す翔一。アギトの力が人類にとってどんな意味があるのか、と云うのは話の焦点の一つだけに気になる。あと、美杉教授の言によると、本物の津上は雪菜の後を追って命を絶ったっぽいが、だとすると今生きている沢木(津上)って何?
 先行情報によると 木野は負傷を負った翔一の治療を優先し、自分は傷を負ったままヘッジホッグ・ロードと戦い、最期を迎える そうな。うう、マジ?
 テイマーズはデュークモンVSベルゼブモン。しつこいけど一週遅れね。4分ほどまるまる使いまわしの回想が入るけど、それ以外は作画も演出も良い出来。こういう見せ場できちっと良い部分を持ってこれると云うのはプロだなぁと思うけど、途中の散々な出来の話はちょっと……「デジモンの神」であるスーツェーモン(朱雀)は「何か」の脅威に対抗する為に進化の鍵であるクルモンを捕獲しようとするけど、それに対してデジモンとテイマーの融合と云う形の進化を見せる主人公、と一本筋が通っていてとてもいい。それだけに途中の出来の悪い話が残念になる。もう数話でまた舞台は現実世界に移るようだから、それからまた期待か。ところでサクヤモンに「巫女形態」があるという話が……巫女形態って一体。
 BSでマカロニウェスタンの名作「荒野の七人」をやっていた。ご存知のとおり黒沢明の「七人の侍」の翻案作品で、主演はユル・ブリンナー、監督はジョン・スタージェス。元ネタは高校の時に夏休み、学校が開いた上映会で見たのだけど、実は最初、黒澤映画を殆ど見たことがなかった事もあり、「名画かぁ」と期待せずに見ていた。実際、視聴覚室に見に来たのは10人に満たなかったし。ところが見てみると予想に反して徹底した娯楽映画。3時間の長丁場にも関わらず、没頭してしまった。予備知識ゼロで見たので、最初に個性豊かな七人のメンバーを一人一人集めていくところ、ただ単に守られる存在としてでなく、自分たちの都合で動く農民達、そして一人、また一人と仲間たちが野武士との戦いの中でたおれていく過程のドラマに非常に引き込まれた。そして最期の菊千代と野武士の首領の一騎打ち、戦い、去っていく侍たちの、勝ったけどもアイロニーを感じる姿と、農民たちの明るく逞しい姿で終わるラストは爽快の一言に尽きる(「用心棒」の方が好きだけど)。問題はこの映画、やはり三時間ということで途中で飽きる人が出てくる事なのだけど、荒野の七人はその点は上手く切り詰めて娯楽として最適な二時間程度に縮めている。ただ、やはり主に切り詰められているのは途中のドラマで、七人の侍ほど侍たちと農民の交流が描かれず、農民達への感情移入が出来ない。また最後の展開で無理矢理山賊たちとの一騎打ち、3人を残して死亡と言うパターンにしてしまってる感が否めない。それと、最後に「勝ったのは農民達だ」と云う一言を長老に言わせてしまっているのはどうなのだろう。農民達のしたたかさは良く出ているのだが、「七人の侍」では野武士VS農民(+助っ人の侍たち)なのに対し、野武士VSガンマンVS農民と言う三つ巴の構図に思える。簡単にどちらがいいと云う話ではないだろうが、やはり深さが足りない気はしてしまう。