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2008年12月15日(月) 旧暦 [n年日記]

[その他] ええ話や……多分

  ニコニコ動画の危機、JASRACの菅原常務理事とエイベックスの松浦社長が救うITmedia )。へ〜。こんな内幕が。確かに両者が告訴に踏み切ってたらニコニコは間違いなくつぶれてましたな。さすがに違法アップロードの野放し状態をそのままにはできないだろうけど、そこでのMADや自己演奏などの独自のサブカルチャーを潰すことは良いことではない、と判断したのか。あるいは別の理由からか。うがちすぎか?


  発信箱:悲しいほどの…=与良正男毎日 )。
政策の記事を書いた記憶がほとんどない。失言ばかりを追いかけるような悲しい毎日だった。この直後、政権に就く小泉純一郎元首相が「郵便ポストが赤いのもみんな森さんが悪いような状況になっちゃったなあ」とぼやいていたのを思い出す。
 この部分を見て、「お、政策のことも書かずになりふり構わぬ、低レベルの麻生叩きに走っていたのを反省したのかな、と思いきや
ところが自民党は国民的人気なるものに頼って首相に選び、人気がなくなると一転して無責任に「麻生離れ」だ。これは自民党の構造的な行きづまりなのだと思う。
 なにこの理屈? まったく最初のところとつながってません。それとも「人気で首相に選ばれるから、とにかく人気を落とす報道をしてます」って宣言? ここまで気が狂ってるとは思ってなかった……そりゃ毎日新聞、経営危機に陥るわけだわ。


2007年12月15日() 旧暦 [n年日記]

[アニメ] マイユア#11とガユンダム#11

  マイユア #11「告白」。星野さん、たった一話で驚きの黒さw つか、黒いのは血だけじゃなかったのね。そこでいきなりいろんなカミングアウトされて急にキャラを立たせられても、困ってしまうのですが。とばっちりを食ったのは継母か。腹黒いビッチだと思ったら、普通にただのビッチでした。ビッチビッチチャップチャップランランラン♪
 そいでもって双子はホントに駆け落ちしやがった。星野さんが学園長に真相を話せば……って、オヤジがテンパってるから今更留学撤回はないのか。つか、駆け落ち前になんか思いとどまらせる展開になるかと思ってたのに。
 そんな中でも佐菜はフラグマイスターとしての実力を遺憾なく発揮しておりました。無駄な能力だなぁ。
 それにしても、あのグループの中でまともなのは結局金朋メガネだけだったのか。いや、アレも別の意味でまともじゃないんだけど。


 ガユンダム#11。戦術予報士、本格的にダメだw 作戦が失敗するのは、まあ仕方ないよ。確かに人間のやることだから失敗することもあるだろうさ。だけど、それを本人が言うな!w しかも命を落としかけた現場の人間に。それで「私の作戦に従え」なんて言って、安心して従えるかっての。まあ、現場の人間もみんな泣き虫さんばっかでどうかという気が。
 ソレスタル・ビーイング、どうにかならんのか? どうにもならんだろうなぁ。


 しかし、なんでか今日もネットの調子が悪い……ふて寝しよ。


2006年12月15日(金) 旧暦 [n年日記]

[その他] ええ〜!?

  宇宙基本法案、2月に国会提出へ 与党PTが方針朝日 )。ここしばらく国政ニュースから目を離していたんで全然しらなんだ。個人的には上手いこと宇宙開発の予算に貢献するのなら面白げと思うのだが、実際のところはどうなんだろう? 宇宙開発方面なんて、はっきり言って強い勢力じゃないから、いい加減に扱われるんじゃないかという気も……


  米バーガーキング、日本に再上陸日経 )。そっか、撤退のニュースからもう五年も経ってたのか。一度も行ったことがなく、噂に聞くビッグワッパーとはどんなもんだろうと思ってたんですが。でも、本国のメニューと同じとは限らないんだよな。ロッテの系列になるみたいだし。でも食ってはみたい。


  法人減税、検討課題でも触れず 与党税制大綱朝日 )。景気の上向き感が協調されてた企業へは減税で、実感できないと言ってた一般家庭は無視されるってどういうことよ!?
 というとありふれた井戸端会議的愚痴なんですけどね。んなもんで満足するわけもなし。
 いや、企業減税は、実を言うと別に反対ではない。経済活動を活発にすることにより、市場を活性化させる、というのは、一概に間違いではない。けど、それは企業利益が末端、特に従業員の経済貢献にフィードバックされる政策とパックなら、という前提で。じゃなきゃ、企業減税のあおりはどこに回されるかというと……経済を全体で見てない感じがひしひしと。

[アニメ][その他] 川城和実氏について

 いや、ちょっと前から気になってたんですが、この方ってどういう方なんでしょう?
 見てるアニメでプロデューサーをやってられることが多いのに気付いたのがごく最近。でも、どこの社員でどういう形で関わってるかってのが、まったくわからないんですよね。なにをされてるかってのがわからないんでなんとも言えないんですが、それなりに気になる作品に名を連ねてるという事実自体が気になる。どういう人なんだろう?


2005年12月15日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] ゲームネタニ題+α

  日本のゲームファンがパンチラ格闘ゲームを開発Hotwired )。唖然。ってのは、記事の内容にじゃないぜ? 記事自体にだぜ? 同人ゲームじゃん。しかも元ネタは18禁ゲームだし。元の話題のブログ Inverted Castle ってのがどのくらい知名度のあるブログか知らないが、商業ベースの媒体が取り上げるような話題じゃねーべ。洒落のつもりにしてもバカバカしすぎて二の句が継げん。

  リアル過ぎる『Xbox 360』用ゲームと「不気味の谷」現象Hotwired )。要は下手にリアルにしすぎると本物とは違う部分に注意が行ってしまい、違和感が却って増大する、という話なんですが……日本ではとっくに常識だったような。つか、「不気味の谷」って概念を提唱したの、日本人みたいだし。いかにもそれっぽい。結局人間ってのはどうやってものを見てるかってことで、日本人のデフォルメ好きはそれにおいて一日の長がある、ってことでしょうか。

  「中国は有史以来の平和国家」 外務省副報道局長産経 )。はいはい。わろすわろす。

  「ゲド戦記」制作日誌12/14分。
 ちなみに「ゲド戦記」は、監督自ら、既に129カットのレイアウトを切っています。その内容は、作画監督の山下さんが舌を巻くほど。

 「何処で覚えたんですか?」と聞くと、前の仕事で設計図面を書いていた時に、「こんな感じになる」というイメージ画も描いていたので、その時の経験が役に立っているとか。
 その手のスキルはあるだろうと思っていたけど、そこらへんは想像を上回っていたよう。「門前の小僧〜」でもあるのかな? 期待できるかはまだなんとも……なんですが。

[その他] そういえば強度偽装事件がらみで

 今日職場で、上記の事件がらみの証人喚問を見たらしく、若い子が「姉歯って脅されてたんでしょ?」という話をしだす。
 「あいつを殺すとかなんとか、ヤクザでも言わないようなこと言われたんだって」と言い出すので、「うん、そんなこと言ったら脅迫罪になるからね。今時のヤクザはそんな下手な脅し方しないでしょ」と言ったら、相手の表情が一瞬引きつってた……
 相手が気を取り直して「でもどうする? もしこの建物が偽造してて、東海地震が来たら」と訊いてきたので、「まあ、一瞬で逝けることを祈るしかないんじゃない?」と率直に答えたら固まってた……
 友人との会話とか深+ではこの程度のやりとり、歯牙にもかけられないんだけど……このくらいでも世間様ではダメなのか。まあ、その程度で固まるんじゃ、そんな心配なんか吹き飛ぶようなアレとかコレとかのことは言わないで良かったなぁ……つか、普段威勢のいい事言ってるのにそのくらいで固まるなよぅ……

  東雲さんの崩壊日記 さんより、 電車男ファッションに身を包み、ヨドバシを見て、チチブデンキで「おでん缶」を買って、メイド喫茶に行く―というのが最新のアキバのトレンドだlivedoor )。……真面目に反応しちゃうと、「トレンド」って奴はつまりこういうことなんだよなぁ。情報の消費。絶対とは言わないが、消費するだけで生み出さない。維持もしない。他者の生み出し維持したものを食い散らかして、勝手に賞味期限とポイ捨て。次に食い散らかすものを探す。別に消費形態自体は好きにすればいいが、オタクがプチトレンドとか言いつつ結局オタクのスタイルとは全く相容れないことをやっている。ま、オタクが褒められたものじゃないってのは確かですけどね。こいつらだって褒められたものじゃない。

 それはそうと、若木民喜氏の経歴の件、ありがとうございました。お礼が遅くなりまして。

 最後に 松屋のFAQ
Q1. 松屋の牛めしは安全な牛肉を使用しているのですか?
A1. 松屋では 中国産 の安全でおいしい牛肉を使用しています。ご安心してお召し上がりください。
 ……え〜っと……
 …………安心できるかい!(笑)
#きちんと産地を提示するのは立派(というか本来当然)だが。


2004年12月15日(水) 旧暦 [n年日記]

[その他] 腸捻転事件の痕跡を垣間見てみる

 「腸捻転事件」というのはここで何度か取り上げている、1975年にネット局のねじれを修正するために関西地区の放送局である大阪朝日放送がTBS系列からNET(テレビ朝日)系列に、毎日放送が逆にNET系列からTBS系列に変更されたネットシフトのことを指す。この影響で大阪朝日製作だった「必殺必中仕事屋稼業」は放送途中でTBS系列からテレビ朝日系列に移動、MBS製作だった「仮面ライダーアマゾン」は、視聴率に問題がなかったにもかかわらず短命で番組終了ということになってしまった。私自身物心つく以前のことだったので、まったく覚えていない。
 が、先日DVDレコーダーを購入して設定していた折、意外なところでこのネット局のねじれの痕跡らしきものをみつけた。
 おそらく最近のHDD・DVDレコーダーにはほとんど導入されていると思うのだが、 Gガイド という機能がある。放送局から定期的に電波の空き領域を利用して番組欄を送信し、それによりむこう一週間のテレビ番組欄のデータをレコーダーが取得する、というもの。どういう事情かは知らないが、このGガイドの情報を発信するテレビ局は基本的にはTBS系列、ということになっている。名古屋であれば、CBC(中部日本放送)という具合に。
 が、説明書を見ると、一箇所、明らかにTBS系列でない放送局があった。大阪の朝日放送である。もっとも、 朝日放送のアナログ放送設備の更新にともない、この秋にGガイド発信はMBSに移動になった ようだが、約三十年ぶりの「腸捻転」の痕跡を意外なところで見てしまった。

[その他] 「忠臣蔵」を考えてみる

 自分が何故忠臣蔵が嫌いか、ということを考えてみる。
 まず、ことの発端だが、浅野内匠守が吉良上野介に江戸城内松の廊下で切りかかったことからになる。史実として確実なのはこの辺くらいで、後の創作では朝廷の遣いへの供応に関して浅野が吉良から嫌がらせを受けていたとか、吉良側の陰謀だとかいうことになっているが、当然創作以上ではない。実際のところはなぜこういうことになったのかはよくわからない。浅野が「吉良に恨みがあった」と言ったというが、その恨み自体はまったく語っていないらしい。それぞれ領地の特産物が塩であったことからそれにまつわるトラブルが発端という説もあるが、どうにも怪しい部分もある。ものによっては、浅野側の気質や精神的な疾病の可能性を示唆する説もある。
 もし、吉良と浅野の間になんらかのトラブルがあったとしても、殿中で斬りつけるのは「乱心」以外のなにものでもない。会社の中でいきなり役員が刃物持って人に斬りつけたら、そりゃアレでしょう? そうした場合、赤穂藩五万三千石はお取り潰しになるのは眼に見えているし、切腹の直前まで家中のものの行く末を心配したという話はない。人の上に立つ責任者としての資質は明らかに欠けている。吉良側の陰謀云々は、お話としてはあっても良いが、実際に自分が斬りつけられるまでいびるような稚拙な陰謀があるとは思えないので最初から破棄。もしトラブルがあったとしてもやはり吉良にとっては降って湧いた災難であるには違いなく、そういったトラブル自体まったくなかったかもしれない。いずれにしても江戸城中で刀を振り回すなんて凶行を起こした以上、当時の常識から考えて浅野家お取り潰しは至極まっとうな裁きで、「喧嘩両成敗云々」という主張はそもそも的外れ。一方的に斬りつけられて喧嘩もへったくれもあったものじゃない。
 さて、この「吉良の悪意により浅野内匠守は切腹、御家は断絶」という前提が崩れると、以後の話にどんどん粗が見えて来る(だから後の戯作者たちは吉良や幕府を悪人に仕立てたのだろうけど)。吉良は歴史でわかる部分を見ると名君というわけではないが別に悪辣というわけでもないようだ。「領民から慕われていた」という伝承もあるが、それはどうも吉良吉田の領民たちが「忠臣蔵」の流行によってついた悪いイメージを払拭するために作ったものらしい。いずれにしても吉良にとってはとばっちりで斬り付けられた挙句、後の世まで悪名を被せられたのだからこんな迷惑千万なこともあるまい。
 赤穂浪士の行動だが、まず発端の処理が妥当なものだから無理がある。非がある・ないを無視して吉良を敵に設定してしまったのは、ほとんど自動的な行動、と言ってもいい。別にそこにいる人間がなにも考えなかったということではないが、武家社会のルールにのっとった行動だ。そもそも彼らの禄を出す「殿様」は浅野であって忠誠心はそちらに置かれる。幕府に表立ってたてつくことはないにしても、幕府に忠義立てする筋あいはない。(それが「封建制度」というもの)その意味では、彼らの行動は別にその規範から外れるものではない。
 が、ちょっと視点を引いて考えて見るとどうか。相手の吉良はおそらくはとばっちりで襲われるに過ぎない。幕府の裁きも、事件を見てみると至極まっとうである。この時点で「道理」という問題ではなく、武家社会の「忠義」という行動律のみによっている。大視点での「道理」を曲げているのはむしろ赤穂浪士の方なのだ。
 まあ、それでも個々人がどういう規範を持つかは勝手ではあるが、その後波及する展開を見てみるとやはり首を捻る。吉良家は断絶、当然その家臣たちは浪々の身に。その他、浪士の縁者は咎を受ける。「忠臣蔵」という創作を生み出した以外、良い結果は一つも残していない。
 あたしゃね、こういうの大っ嫌いなんすよ。
 その「忠臣蔵」にしてからが、初めて人形浄瑠璃で「仮名手本忠臣蔵」が演じられたのは寛永元年(1748年)、討ち入りが元禄15年(1702年)だから半世紀近くも経っている。事件当時の人々の反応は、資料はあまり多くないが同時代人の朝日文左衛門の日記「鸚鵡籠中記」では大した関心は払われてはいない。却って松の廊下の刃傷事件の折には「妥当な処置だ」ってな感じの感想を書いている(この日記はかなり書きたい放題なので、あまり体面とかを気にしてるとは思えない)。つまり、今ほど一方的な赤穂浪士支持に傾いたのはむしろ創作の影響が大きく、当時の実感としては少し違っていたかもしれない、ということ。
 物語は物語として楽しめばいいが、どうしてもそこらへんの無理さは感じるし、現存する資料を見る限り創作以外の成果はなにもなく、私はなにも生み出さないテロリズム(とばっちりを受けた相手を逆恨み的に(彼らの立場ではそれが間違ってるわけではないが)仇認定をし、武装して押し込んだ挙句家人もろとも殺すのだから、立派なテロ)を支持するつもりは毛頭ない。 *1
*1: これだったら発端はやっぱりバカバカしくても(衆道の痴情のもつれ)、しがらみとか当時の背景とかがはっきりして動機のわかる鍵屋の辻の決闘の方がよほど好き。


2003年12月15日(月) 旧暦 [n年日記]

ワシのバカ

 夕べ、思わずゲームで夜更かししてしまい、今日の体調最悪に。明け方には寒気で全然眠れないし、帰りがけに電車の中で嘔吐感がこみ上げて大変な状態でした。ちっと体調が良いと抑えがきかずにふらふらするのがワシの悪いところだなぁ。
  バグダッドで二ヶ所爆発、九名が死亡産経 )。昨日のフセイン逮捕の速報の時点で、既に「直後はむしろテロが活発化するだろう」という見解は出てたわけですが、わかってはいても犠牲者が出てることは間違いないのだから、いたたまれない。
 そのフセインの逮捕だけども、 フセインの身内からの通報が決め手朝日 )という話。事実かどうかはともかく、こういうニュースを流すことで「フセインは既に身内からも見限られていて、旧大統領派は凋落傾向だ」と印象付けるメリットが流す側にはある。本当だとすれば、古今東西の権力者の凋落がそうではあるのだけど、やはりなんとも言いがたいものはある。当人はどう裁かれても、同情する境遇ではないにしても。
  友人のY・S氏のこのコメント だけども、「警戒されてる」ってのは「日本の軍事強化により、中国などを刺激し軍備の強化合戦になるんなじゃないか」という懸念も含めてだったりします。だから「日本は非武装でいるべき」と思ってるわけじゃないですが、軍事も外交の一部とするならば、いろいろ考慮せねばならんだろうなあとは思ったり。
 あと、「保安官」の喩えも、ちとどうかと。敢えて言うならせいぜい「自警団」がいいところかなぁ、と。自警団つっても「奴らを高く吊るせ!」みたいに、偏見で無辜のイーストウッドを吊るしちまうようなのもあるわけですが。日本がそうってわけじゃないですけどね。
  /.JPMSが「卍 」フォントの削除ツールを配布 ってニュースが出て、逆卍と混同した不当弾圧か、ってな盛り上がりだったんだけど、あちこちの話を聞くと、どうも「卍」と「逆卍」を間違えたって話のようで。だけど、MSの言い分では 元の日本語フォントセットが間違ってたからZdnet )ってことなんだけども、ホントーか? 今まで合ってたのに、急に間違えた? なんだか不鮮明な話ではある。いずれにしてもチェック漏れって時点で、世の中は他文化に対する無理解と不寛容から出来てるんだなァ、という認識を新たにしたり。いや、私自身がそうだと感じるんで、なんでですけどね。MSのエンサイクロペディアは「日本海」にVANKからの圧力で「東海」と併記したと言う前科があるんで、なおさら色眼鏡で見ちまいます。
 こないだ、コピーワンスの制限でいろいろもやもやしてたんだけど、あちこちの意見を見てるうちに自分のもやもやの理由がなんとなくわかった気がする。つまり、「楽しみ方」を制限してるのだ、というもやもや。そりゃ、コンテンツが商売になる昨今、制限をかけねば、というのは多分その通り。だけども、マニアってのは因果なもので、気になった場所のスロー、繰り返し再生は勿論、編集、保存をやってきたわけで、そういうのを完全に無視してしまおう、という話。それは理屈としてはわからないではないのだけども、なんかアマチュアとプロの間の垣根を高くされたようで、妙にやな感じではある。いや、それ以外の方法でやればいいじゃん、ってのは、正論では在るのだけどね。けど、「学ぶ」=「真似ぶ」であることを考えると……
 こういうことは、思っても公に言わない方がいいのかもしれんけど。
 いずれにしても私みたいな精神的ヒッキーが天下国家を語ってる時点で大笑いなんですけどね。
  あなたの人生の物語/テッド・チャン 読了。めくるめくファンタジックなSF世界は魅力なんだけども、物語としてはやはりイマイチしっくりこないところがある。イーガンの佳作短編などと比べると、イーガンは世界設定がハードでも人間が主眼なのに対し、チャンは世界設定がファンタジー的であっても主眼は人間でなく世界だ、あるいは人間の総体としての社会またはその一部だ、という感じがする。技法的に言えば、結論のための問題が最初に示されないことによる困惑とは思うが、それだけではない、作家の哲学として、私にはなじめない部分がある感じがする。


2002年12月15日() 旧暦 [n年日記]

風邪は続くよいつまでも

 まだ治りきりません。明日までには治るといいなぁ。
 実家からお米とか諸々が届く。こういう時は親のありがたみというものをしみじみ感じる。米以外にも色々入っていて、その中にさつまいもがあったので丁度良い、芋粥にしようと思って切ってみると……断面が紫? 紫芋? 何故? まあ、よくわからないけども、芋にかわりはあるでなし。食べてしまえば皆同じ。色はこころもち不気味になりましたが、味はよろしかったです。>紫芋粥
  仮面ライダー龍騎 は、そろそろ劇場版の部分に重なってくる。解け始める優衣の身体、ライダー同士のバトルにも、時間が迫ってくる。ファムやリュウガ、ベルデはテレビ本編には出ないらしいけど、どうするんかなぁ。劇場版の位置付けもまだよくわからないし。ってか、あのラストをテレビでやったらえらいヒンシュクだと思うが……来週のテレビ欄向けサブタイトルが「タイガは英雄」だそうで、タイガもそろそろあぼーんか。終盤を引っ掻き回すだけ引っ掻き回してくれたキャラだけど、さてどうなるのか。
  キングゲイナー #14「変化ドミネーター」。なんつーか、「不定形」という動かしにくいキャラをよくぞここまで、という感じ。シンシア・レーンのキャラと共につかみどころのない感じがする。何気に作画も ボンズ 協力で、出来もいいし。ゲインを追ってきたはずのリュボフはいつのまにかママドゥ先生といい感じ。本当にいつのまに。ラストシーンのママドゥ先生の後姿は笑える。しかし、ドミネーターに乗ってるシンシアにだけは「気持悪いの」呼ばわりはされたくないだろうなぁ、ゲイン……
 キングゲイナーで探してたら こんなの 見つけた。何故カニが眼鏡?
 あと、いまさらかもしれないけど キングゲイナーオープニング映像 (要RealPlayer)。「噂は聞くけど、そんなにスゴイの?」という人は是非見てください。すごいですよ。あたしゃ最初頭を抱えました(でもその後はまった)。その他「本当かい?」「ミイヤの祭」など、頭抱えること必至の井荻燐(=富野監督)イズムあふれる歌詞がてんこもり!( 試聴ページ
  なりさんとこの日記ジブリ新作は細田氏から宮崎氏監督になったということを知る。 千と千尋の神隠しがアメリカで二つの賞を受賞、アカデミー受賞の可能性も 、というニュースもあるし、宮崎氏の実力、実績はそれに相応しいものだとは思う。思うけど、それは「まるごと継承されていくものか」というと、ちょっと違う気がする。各個の技術、または哲学はそれぞれに受け継がれていくだろうけど、手塚治虫そのもので大成した後継者はいなかったのと同様、完全なコピーは不可能だろうし、それは意味がないとも思う(宮崎氏は手塚氏嫌いみたいだけどね)。正直なところ、今年の二月に「宮崎さんもあまりもう(細田氏に)口出ししてないみたいだよ」という話を聞いてはいたので、これもさほどショックな話ではない。
  セガもだいぶんごたついてますなぁ 。X-boxも値下げ販売だし、乗る船を間違えたってことなんだろうか?
  Linuxでのシステム開発がスタート 。そういえば、昨日打ち上げていたH2A関係のシステムもWindowsっぽかったなぁ。
 今の私の職場は、その性質上組合とかでよく「有事立法反対署名」とか、その手の講演の案内とかが良く回ってきます。けど、いろいろ配布物見てみると、「なんで反対なのか」に関しては「戦争はいけない」とか「アメリカの横暴を許すな」みたいな通り一辺倒のものばかり。有事立法の他に、それではどうやって有事に国益を守るかという具体的なビジョンも見えない。はたから見ると馬鹿馬鹿しい主張を組織の名のもとにそれなりに体裁をつけてやってるんですが(私は別に有事立法に無条件賛成ではないけども、現実的に考えた場合、有事立法がないとお話にならないという意見ではあります)、 こういう指摘 にはどれくらい答えられるんでしょうね、そういう人たちって。久米宏氏も番組で「日本に集団防衛権はない」ということを言っていたそうですが。幼児に「日本の平和を守るであります」と言わせるのもおかしいのだけど、現実味のない反論のための反論がまかり通ってるのも同じくらい……ちなみに、前述の署名は私は当然遠慮させていただきました。私だって自分の命は大事ですもの。


2001年12月15日() 旧暦 [n年日記]

アルカイダが300名以上投降

  アルカイダの兵士が続々投降しているらしい 。大勢が決してしまっている今、抵抗による被害の拡大を増やすよりも、速やかに投降が進んで欲しいものである。しかし、正直、軍事行動前はここまでアメリカが徹底して情け容赦も外聞もなくアルカイダを叩くとは予想してなかった。自分の不明を恥じると共に、アメリカと云う国の恐ろしさを感じる。そして良しにつけ悪しきにつけ、日本という国はそのアメリカの武力に頼らねばならない状況にある。日本の軍備賛成とかそう云う話ではない。しかし、非武装とかなんとか謳うのであれば、そうしなければならない現実にも同時に目を向けねばならないと思う。その上でどう考えるか、だ。
 なんて考えてるのは、最近「武力行使賛成」とか「海外派兵賛成」とか云う単語で検索をかけてきてる人が結構いるから。私は武力で解決と云うのに賛成でも、日本が他国の戦争に巻き込まれるのも賛成じゃない。第一、お前銃を取って海外に行け、なんて云われたって嫌に決まっている。CONTINUE vol.4の アルファシステム の芝村氏インタビューで、自衛隊時代(航空自衛隊に一時期籍を置いていたらしい。パイロットではないのだけど)にやたらと走らされたので上官に「どうして走らなければいけないのですか」と質問したところ、「命令に従うのがお前らの仕事だ」と返答され、酷く納得したと云う。つまり、命令に従うと云う事を徹底しておかないと、殺し合いなど到底出来ないと云う事だ。逆に云えば兵士だって殺したくて殺すわけではない。しかし、その必要上からその様なシステムを構築しておかねばならないのが軍隊なのだ。私だって、おそらくそのような環境で教育されれば、今は嫌だと云っても割り切れるようになるのかもしれない。それは同時に自分の命を危険に晒す事でもあるけども。
 何も知らずに賛成、反対と意見を固定するのは簡単だ。しかし、実際に戦闘を行う人間も殺しが好きだからやっているのではない。どうしてその様なシステムが必要なのか、その背景は、とその部分に目を向けねばならない。現実は理想どおりに動くのではなく、一つの動きに対してもその反応が逐一ある。短期的にはそれこそが重要とも云える。
 一つの問題に対しても正解はなく、各々の立場による目標設定における、それぞれのベストの解法を模索せねばならないのが現実。難しくもあるし、不謹慎に響くのを覚悟で云えば、だからこそ面白いとも云える。