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2002年03月01日(金) 旧暦 [n年日記]

中つ国って言え! ちいさなものたち族ってなんだ!

 「指輪物語」(The lord of the ring s 、roughboxさんからの指摘。ヲイラも邦題ボケしてるなぁ。)の劇場予告編に突っ込み。まあ、日本では指輪物語の一般知名度はさほどないから、しかたないのかもしれないけど。
(アメリカでは、「ガンダルフを大統領に!」というスローガンがヒッピーの間で掲げられたほど、一般的にサブカルチャーとして是認されている)
 映画の日だったので、今日も見てきました。でも、四本見たけど、当たりといえるほど当たりはなかったなぁ。
 「ハリーポッターと賢者の石」。今更? とか言われると思うけど、仕方ないじゃん、後回しにしつづけたんだから。ちなみに原作も読んでないので、完全に映画のみの感想。確かに面白い。子供だったらまず大喜びするだろう。原作でどう書かれていたのかがダイレクトに感じられる画作りと言い、大したものだ。自分が子供でも大喜びだろう。けど……
 もし、自分に子供がいたら、これを見せたくない、ということはないけど、ゲド戦記とかのほうをまず読ませたいと思ってしまうだろう。原作は知らないけど、いまいち主人公のハリーに感情移入できないのである。と、言うのも、ハリーが持ち上げられるのは、主に天性の才能と、周囲の無条件の好意によってである。無論、そういった一辺倒な話ではないので、ぎりぎりのところでバランスを保っているようにも見えるのだが、本当にぎりぎりである。別に、訓話にしろとは思わない。見てはいけないとも思わない。きっと子供は楽しんで見るだろうし、見て欲しいと思う。ただ、すんなりと受け入れられない自分もいるのだ……1.5点。
 「オーシャンズ11」。これも面白いんだけど……メインのキャラで十数人いるので、混乱するかと思いきや、別に混乱しない。混乱しないわけで、人物を殆ど描こうとしていない。単純に、カジノの金庫襲撃が描かれていく。面白いことは面白いんである。しかし、やはり一つ足りないと思ってしまうのだよなぁ……こういうチームものは、チーム内での人間関係とかをどう描くかがキーのひとつと思うのだけど。1.5点。
 「 ラットレース 」。ジョン・クリーズとローワン・アトキンスという二大英国バカコメディアンの競演ということで期待したのだけど、序盤はギャグがすべりまくり。ローワン・アトキンスもMr.ビーンほとんどそのままの演技で、ジョン・クリーズも今にもバカ歩きしそうなアホ上流階級の演技ではあるのに、どこか寒い。こりゃはずれかなぁ、と思ったのだけど、登場人物の一人の女性ヘリパイロットが、彼氏が家で切れたはずの元カノといちゃついてるのをヘリから見てマジ切れするあたりから話は俄然面白くなってくる。しかも、メインでキャラが十数名出てるけど、ちゃんと一人一人キャラが立っているあたりがすごい。何でもありの賭博人間レースを企てるアホ大富豪(クリーズ)に、ベガスにカッパーフィールドのショーを見に来たいかにもな中流よりちょっと下くらいのアホ家族、チンピラ風のアホ兄弟に、コイントスの裏表も間違えるアホアメフト審判、一見、最もマトモそうな生真面目な弁護士と、成り行きから彼の相棒になった切れるとコワイ女性ヘリパイロット、27年ぶりに再会した母親(ウーピー・ゴールドバーグ)と実業家の娘、何考えてるのかさっぱりわからないアホ丸出しのイタリア人(アトキンス)。ラストはある意味お約束ではあるけど、綺麗にまとまっていて、良い感じである。やはり、出だしの低調さが惜しいなぁ。1.5点。
 「 ジェヴォータンの獣 」。なんか、内容見て、あまりタイトルにそぐわないなぁ、と思って調べたら、原題の「LA PACTE DES LOUPS」とは、英語で言えば「THE PACT OF WOLVES」、すなわち「狼の約束」という意味らしい。それならなんとなくわかる気が。「ジェヴォータンの獣」というのは、18世紀にあった、史実に残っている事件である。そういえば、前に読んだけど忘れてたわ。フランスのジェヴォータン地方で、数十名に及ぶ住民が野生動物と思える獣の被害にあって殺害された。しかし、咬み傷などから、それは狼などではない、とまことしやかにささやかれ、一時期住人を恐怖のどん底に陥れた。詳しい話は公式サイトを参照してもらうとして、その史実を元にしたフィクションである。しかも、原題の方から想像してもらえばわかるかもしれないが、かなり大胆にアレンジした解釈をしている。いや、とかく、従者のモホークインディアン「マニ」を初めとして、かっこいいのだけど……フランスのドラマツルギーって、と頭を悩ませるのも確か。かっこよかったからいいんだけど。2点。


2002年03月02日() 旧暦 [n年日記]

自転車来たる

 ってワケで、木曜日に注文した自転車が到着。 MongooseZero-G ってヤツ。シートの位置をスポーツ用にしてもらったけど、まだ少しなれなくって変な感じ。でも、こっちのほうがこぎやすい。ええのう。と、思ったら、シートの位置の調整の時、後ろの泥除けをはずして戻すのを忘れてた事を思い出す。お店からの電話で、後日取りに行く事に。
 おねてぃは、いい加減その場限りのイベントの連続に飽きたので、切ることに。なんだかんだと見ていた自分が悪いんだが。
 対照的に、ラーゼフォンはわけがわからないままに、それなりに面白くなってきた気が。それなりに、だけどね。
  アギトの賀集利樹君が、「はぐれ刑事純情派」にレギュラー出演 。頑張って欲しいなぁ。明日の「世界ウルルン」にも出るんだっけ?


2002年03月04日(月) 旧暦 [n年日記]

ONCE AGAIN THE DAY IS SAVED!

 ボスから、論文に付与する図画の指令。いや、ヲイラの論文ではないっすよ。ちょっと、理不尽な苦労かなぁなどと内心思いつつ(他にも仕事はあるのだ)、色々と言葉には尽くせぬ恩義があるので、引き受ける。いや、いつの間にか当然私がやることになってしまっていたという謎の状況でもあったのだけど。あれ?
 先週末納入されたばかりのMY自転車は絶好調。サドルの高さが、まだ少し慣れないけど。今度M瀬君に自慢しよう。
 日記に書いた自転車用のLEDライトってのは コレ 。調べてみると、青色LEDで蛍光剤を発光させて白色にしているらしい。確かに、光はちょっと青白い感じがする。正直、通常のハロゲンランプとかと比べるとかなり暗い。しかし、電池の持ちは良い(らしい)し、電球が切れる心配も(ほとんど)しなくていいし、街灯の明るい街中を走る分にはまったく困らない。ええやん、新し物好きでも。
 こないだ買ったバランタイン・ファイネストが粘土のような味がしてまずいと思ったら、国内販売元がサントリーだった。げげ、チェックし忘れた。サントリーの販売する酒は何してるかわからん。以後気をつけないと。
#悪い事は言わない。ジャック・ダニエルも平行輸入品にしておこう。君と僕との約束だ。
 日曜日。ゲイツが出ているというので、チャンネルを笑っていいとも!増刊号に。あ、確かに出た。でも、出ただけ。とてもつまらない。こりゃ パイを投げつけられる わけだ。正直「指輪」映画のプロモーションで出演したイライジャ・ウッドとリヴ・タイラーを見れたほうがもうけだった。おまけに、DVDを傷つける(データ部分は無事らしい)不具合もお得意の 仕様です の一言で済ませる。そりゃ別に致命的な不具合ではありませんがね。もしソニーならば、ほぼ間違いなく無償修理の対象になっただろう。これでXboxが大コケしてくれると嬉しい。いや、Xbox対応ゲーム出すメーカーさんには申し訳ないけど。
 MSの威光を恐れて提灯記事を書く新聞も、弱者には強い(いや、そういうところばかりではないけど、そういうのが多いのは事実)。 警察の言い分のみを鵜呑みにして、他者に迷惑のかかる記事 を書くなどお手のもの。どうなるかと思ったけど、 大阪読売新聞社が訂正記事を出す事で決着がついた らしい。良かった良かった。
 しかし、上の記事スレッドを読んで思ったけど、腰を重い会社を動かすには、やはりメールなどではなくって、内容証明付きの郵便を、上のほうに送りつけなきゃダメだねえ。その必要がないのが一番なのだけど、必要となったときのために覚えておこう。
 登録変更したはずなのに、何故か郵便物の表記が予備登録のままだった ゆ〜こん なのだけど、メールで問い合わせたら、すぐに「調べますので少し待ってください」とのお返事が。SF大会の運営は基本的に非営利のボランティアなので、参加者側もあぐらかいてちゃだめだよね。連絡の返事に、感謝の言葉と共に、必要なら書類等を再度送ることを書き添えておく。今のところ、できることはこれくらいか。
 今日はとりとめなし。涙もなし。笑いもなし。ギャフン。


2002年03月05日(火) 旧暦 [n年日記]

雨ふり

  半村良氏が逝去 。御年68歳ということでした。日本で伝奇小説がSFの周辺領域ジャンルのひとつだと、かなりのコンセンサスが得られているのは、氏の存在と功績によるところが非常に大きいです。謹んでご冥福をお祈りします。
 氏の訃報に、2ちゃんのSF板を見てみると、やはり 半村良スレッド が立ち上がっていました。で、ついでにスレッドの一覧を眺めていると、 お勧めのファンタジー小説スレ だとか ゲド戦記スレ とかが見つかった。やはり、ハイファンタジーのファンにはハリー・ポッターは物足りないらしい。ファンタジーってより、御伽噺的だしね。それが優劣を決めるわけではないですが。
 さらに、ゲド戦記スレのほうでは海外では発売された5巻の話だとか(原書、取り寄せようかなぁ……)、 映画ではないけどドラマ化の話はある だとか、の話題がありました。 宮崎駿が過去、アニメ化を申し入れていた というのは初耳。なんとなく、らしくはあるけど。4巻「帰還」の評判はやはりかなり分かれているようです。ゲドがヒーローでなくなる、と言うのは私は大好きなのだけど、どことなくフェミニズム的な匂いがするのも事実。良くも悪くも、前の三作とは雰囲気をかなり異にしている。
 ちなみに、ゲド戦記の作者のアースラ・K・ル=グィンの母親はシオドーラ・クローバーといい、「イシ−北米最後の野生インディアン」という本を書いている。この本は、手塚治虫により短編漫画化されている。 ここ を参照。
 今日は雨。自転車乗りには少し厳しい。アパートの自転車置き場には屋根がないので、タオルでざっと水気を拭いてから自転車カバーをかける。手間はかかるが、ちょっと楽しい。


2002年03月06日(水) 旧暦 [n年日記]

人生晴れたり、曇ったり。

 でも明日の天気は晴れて欲しい自転車乗り。
 私は『ふじプロジェクト』には一応、賛成派である。でも、 野尻ボード の野尻氏の意見は何と言うか……
 否定的意見(否定的意見ではなく、実際には当然の疑問なのだけど)に人格攻撃をもって反論しては、いけないよね。
 雰囲気を盛り上げることも大事。でも、同時に雰囲気を盛り上げるということは、国民の血税をプロジェクトにそそがせる方向に大衆を扇動するということでもある。もし、その結果(一部に影響を与えただけにしろ)、プロジェクトが動く事になれば、かなりの血税が動くわけである。それは、他に回る予算を奪うということでもある。その事の責任、重大性を、わかった上での一連の発言なのだろうか……その影響力の責任を担うべきではないだろうか。少なくとも、責任をはたすよう、努力はすべきだ。ロマンや探究心、ドラマは、基本的に個人のものなのだ。血税を出しているのは、それとは無縁の人々がほとんどであることを忘れている気がする。「このロマンが分からんやつはおかしい!」では、傲慢すぎる。瀬名氏の言ってる事は、至極もっともな事にすぎない。
  オタクハッカーとメイドアンドロイドのサイバーパンク と書くと、まがい物っぽいけど、結構面白い。前にリンクした PsychoTrigger ってウェブコミックの外伝。終りなのか、終わってないのかイマイチよくわからないけど。
  キムタクを越える男 って言うから、何かと思ったら、平たく言えば要は詐欺師ですか。騙されるほうが悪いとはよく言うけど、騙すほうが悪くないわけはない。しかし、それより、大枚はって自己満足映画を作るってのは、なんとなくジロー・ニシ社長の「黄金の飛沫」を思い出すよなぁ。


2002年03月07日(木) 旧暦 [n年日記]

回答例・その1

 先日、「仕様」の一言で済ませていたマイクロソフトのXboxの不具合(っつーとなんだな。機能的には問題はないのは確かだから)への対応を 撤回 。そりゃそうだ。 スラッシュドットJP では、 本気がうかがえる対応 と誉めている者もいるが、むしろ最初の対応の不味さが問題だろう。海外ではアバウトらしく、機能的に支障がなければ構わない人がほとんどらしいが、日本のマーケッティングはおろそかにしていたらしい。日本では、DVD・CDレンタルなどでユーザーがババを引かされうる障碍(とは言ってもいいだろう)なのだから、むしろ「当たり前の反応」である。
 マイクロソフト側はそれでも「自然な磨耗」と言い張っているが、 毎日新聞の解析によると、ディスクトレイの構造的な問題 であるらしい。まあ、ある意味自然な磨耗と言えなくはないが……
  ZDNETによる質問とその回答 を見ると、マイクロソフト側の返答が実に歯切れが悪いことがわかる。最後の質問なんか、全然答えになっていない。マイクロソフト側の本心としては、「非を認めれば訴訟になる、けど、うるさいから対応せざるをえない」ってところじゃないかな。日本では、こういう返答を「詭弁」というのだけど。もしくは政治家的答弁。あと、不具合が出るロットがつかめていないってのも、製品管理上問題ではないかな。信頼って、こういうとこから失われていくのね。
 しかし、傷ついたディスクは同等品と交換、ってのは、「キングコング」を送ったら「キングコング2」が戻ってきたりとか、「ターミネーター」を送ったら「ユニバーサルソルジャー」(しかもリターン)が戻ってきたりとか、「ブレードランナー」を送ったら「ネメシス」が戻ってきたりしたら、とても面白いのだけど。「男たちの挽歌」を送ったら「男たちのバッカ野郎」とか。
 ふと、アニメ誌を見たら、テイマーズに関する、シリーズ構成の 小中千昭 氏と、SDの貝澤氏のインタビューが載っていた。( 2chデジモンテイマーズスレの転載 )「選ばれし子供たち」という存在の排除と、「デジモンとテイマーが一緒に戦う」という二つの条件、前作の否定をするわけではないけど(少なくとも映画版はとてもすばらしかった)、これは個人的にはとても良かったと思う。私はテイマーズは基本的に「犬と少年の話」のバリエーションだと考えている。犬を飼う少年(あるいは少女)は、別に選ばれる必要はない。犬がとても好きなことだけが大事。そして、ただ道具として扱ってはいけない。一緒に暮らさねばならない。これは重あとは、犬と少年の「別れ」の描き方が重要。ヘルシングでミソがついた分、挽回してくれると嬉しい。その意味では、やはり次回作の「フロンティア」はイマイチそそらない。
 文句ばかり言い続けてた「フルメタル・パニック!」だけど、ようやく演出がかみ合う部分がちらほら出て面白いと思えるようになってきた。ちらほらまだ噛み合ってない部分もあるんで、まだ人に薦められるレベルではないけど。


2002年03月08日(金) 旧暦 [n年日記]

学位審査、通りました

 学位記は25日に発行になるのだけど。これで一つ、片がついた。ふう。感慨がまったくないわけではないけど、ほとんど事務的な話で、学位論文の最終稿にOKが出て提出した時点で事実上の内定だし、先行きの大変さのほうに目が行くから、結局めでたさ気分も中くらい。
 でも、まあ、一応、むこう一年限定で食い扶持の目処も立ち、すぐに餓え死ぬこともなくなったし。
 AND A LIFE GOES ON.
 ってわけで日常話(っつーかオタク話)。
 一部で休刊が噂されている「 エースNEXT 」、それを裏付けるかのように幾つかの連載がバタバタと終了。 岩原裕二 氏の「地球美紗樹」も来月で終了。ホンマにヤバイんかなぁ。
 こっちはあざとい商売をしながらも(ある意味商売上手)それなりに好調なコミックドラゴンでは、来月から伊藤勢氏が新連載「羅候(実際には目へんに候)伝」を連載。タイトルから想像できるかもしれないが、キャプテン休刊で第一部のみで終わっていた「斬魔剣伝」のつづき……ではない。作品的な勢いとしても、作者の今と過去との違いからも、今から第二部は書けない、とのこと。しかし、根強いファンの需要はあるし、使っていないネタも多いので、同じコンセプトで新作を作る、ということらしい。「カザン」とかみたいに完全に仕切りなおしてやっても良かったのでは、とも思うが、それもまあ致し方ないというところか。
 「七人のナナ」は、作業しながら見ようと思ったら、演出がきめこまやかでとてもではないが「ながら」では見れないので、作業を中断して集中。今川監督というと豪快な演出がともすれば取り上げられがちだが、今回の話はわかりやすいながら画面から目が離せない演出で非常に良かった。すばらしいと言っても良い。他の幾つかの作品にも是非見習ってほしいものである。カンペの落ちは少々強引だったけどな。
 友人から、今までチェック外だった アクエリアンエイジ の1〜3話が送られてくる。とりあえず、1話を見てみる。ふむ、好みの話ではないが、確かに上手い。 高千穂遙 氏の日記によると、2話ではがくんと質が落ちるらしいが、まだ未見。
 先日の ギリアム・チョーップ (違う)からたどって、 こういうサイト へ。なんじゃこりゃー、いわゆるヘタウマ? とか思いつつ見ていたのだが…なんか妙に面白く思えてくる。悪趣味の趣味がいい。 台車で死神カーブに挑むニャルワッティ 萌えですか?


2002年03月09日() 旧暦 [n年日記]

やっぱ良い酒は良い

 サイテーだったサントリーのバランタインに懲りて、今度は飲みなれたジェムソンを買ってくる。西春の「中部貿易商会」って会社の輸入品なのだけど、やはり安心して飲める。良い酒は、あまり量を飲まなくても満足できるなぁ。でも、近所ではジェムソン12年とか、ジェムソン・ゴールドとかは見ない。金が入ったら買っちゃる。
 昨日から、ボスに反論をことごとく封じられてた、ボスの仮定への反論の材料が集まりだす。ネガティブっぽいけど、間違えたままよりはいいだろう。違和感を、上手く理論化できるようにならないと、遠回りしてしまう。
 「 ラーゼフォン 」は、うれしはずかしラブコメ編。まともな話らしい話になってる。奇跡だ。キャラクター配置が根本的にコミック版と違うのね。しかし、相変わらず掴みどころのない演出。映像センスや音楽は良いから、BGVとしては使えるけど、それでいいんかな?
 最近多くなった、広告メールがまた届く。タイトルが「ホイトにこんなの見せていいの?」何人? おまけに、スペースをかなり入れて、最後のほうに「!広告!」が入ってる。これも合法? 国会議員の頭の悪さにはほとほとまいる。
 「カスミン」は、26話で終了の後、休止期間をもうけて第二部があるとの噂。本当だとうれしい。
 ここのところ、腹筋が筋肉痛。原因は、多分、自転車。こぐ時に、脚の力でちゃんとこごうとすると、上半身をきちんと固定してなければならない。これまでは腰が浮いていたので、なんとなく体重でこいでしまったが、それでは脚の力がダイレクトに伝わりにくい。今はサドルの高さがスポーツ仕様なので、ちゃんとそういうこぎ方をしてやらねばならない。そうすると、力いっぱいこぐ時には、上半身にも力を込めて、きっちり固定してやらねばならない。だから、腹筋とかも痛む。でも、悪い気分ではない。明日はちゃんと自転車の手入れをしてやろう。


2002年03月10日() 旧暦 [n年日記]

販売停止、そして再開

  Xboxの不具合に関して、店側への説明がまったくなかったとして、8日に販売を一時中止していたLAOXなどが、9日に、対応が見られたとして販売を再開した らしい。まあ、色々思うところはあるけど、ここはひとまず、MSにしてはフットワークが軽かったことを素直に認め、評価すべきだろう。
 ハリケンジャー、今日はイエローが主役でしたが、イエロー役の役者さんは「おごってジャンケン隊」によると、二十歳前にして「三つ会社を作って潰した」そうです。ハリケンジャー本編よりそっちのほうが面白い。敵の能力はセッコでした。以上。
  龍騎 は、初の本格的なライダーVSライダー。負けたほうは容赦なく契約モンスターに食われるらしい。あちこちホラーっぽい演出。 白倉プロデューサーのインタビュー によると、ライダーVSライダーと言う話にしたのは、昔とは違い、世界にいくつもの「正義」を唱える者達が争いあい、そして結局争いがなくならないことを視聴者たちがすでに見ていることを反映しているという。イスラエルとパレスチナ、アフガンとアメリカ、その他諸々……たしかにそのとおりで正義が悪を倒してめでたしめでたし、では、済まない。
 デジモンテイマーズは、樹里父の行動が妙に泣けた。健さんばりの渋さである。うむむ。しかしいい年したおっさんがポーズつけてカードスラッシュしたり、グラニの活躍に妙に山木主任が興奮したり、熱いと言うか、大人気ないというか……
 ギャラクシーエンジェルは、前半は魂入れ替わりネタ。エンジェル隊の面々の中身が入れ替わってしまうのだが、中身は入れ替わっても、なんと声優を変えると言う姑息な事をしない。こういうネタやると、声優の力量の差がはっきりわかるものだけど、やっぱりはっきりわかりました。(^^; 田村ゆかり、かないみか(YT氏の指摘)はやはり上手い。沢城みゆきも現役高校生とは思えない達者さ。山口眞弓は……ようわかりません。(^^; なんせ、今回が声優生活ではじめての女役(なんかそれも間違ってるような)で、「どう演技したらいいですか?」と聞いたら「おっさんくさく演技してください」と言われたそうだから……これで、仕事の幅が広がるといいね。主役の新谷良子嬢は、まあ、おして知るべし。でも、頑張ってたのは感じられまして、誰が入ってるかはわかりました。最後のほうは誰が誰やらわやだったので、思わず表まで作ってしまったり。後半は、思わず「シュライク?」と思ってしまう。思ってしまうよなぁ……あ、ハイペリオンの続編の「エンディミオン」が文庫落ちしてたっけ。読まないとなぁ。あと、この手の番組で「暴走族」でなく「珍走団」って言うのは珍しい……ってか初めてかも。
 うむ、なんか今日は眠い。ってわけでおやすみなさい。
 あ、寝る前に思い出した。2chで見かけた 面白いスレッド 。身につまされます。


2002年03月11日(月) 旧暦 [n年日記]

クロック数がないのは、首がないのと同じよね〜

 前々から感じてた問題だが、研究室のPCでは圧倒的にマシンパワーが何もかも不足してるので家で作業すると、研究室に出てくるように言われ、かと言って、研究室のPCのパワーアップを陳情しても却下される。こういうのは四面楚歌というのではないのか? その上、私は今、金がないと来てる。本当にどうしようもない。こりゃ本気でボスに陳情してみるか。結果がどうなるか知らないけど。
 ただでもストレスが溜まる作業なんである。自分にフィードバックが少ないわりに、苦労が多い。第一、自分のせいでダメダメなデータになったのなら諦めもつく。腹を括ってやるのだけど、自分の責任でないダメデータ(自分の実験データだったら即座に捨ててやりなおしてる)で上手くいかないからと言って、こちらの責任にされるいわれはない。別に、ボスに責められてるとかいうことではないが、結果的に私が責任をとらざるを得ない、でも責任だけで利益も権利も与えられてないという情況になってしまっているのだ。この作業始めてから酒量が明らかに増えてるし。良い傾向ではないが、実際にそうなのだし。あー、なんかサラリーマン的愚痴だ。
 でも、いざとなったら全部ほっぽり出して、自分の実験しますよ? 自分の学会発表を犠牲にしてまでやろうとは思わない。するべきでもないし。
 ヤングアニマルってえと、カストリ的成人向け雑誌と、一般青年向け雑誌との間のニッチ層で上手く生き延びてる雑誌なのだけど、私がここのところ気に入ってる連載ってぇと、実は「ホーリーランド」だったりする。上り勢いの最大瞬間風速は過ぎてる気もするけど、でも面白いことは違いがない。ストリートファイト系薀蓄を交えながら、夜の街に居場所を見つけた元登校拒否学生の主人公が、傍から見て甘い感傷と厳しい現実の暴力の掟の間で翻弄されていくさまが面白い。
 いや、なんで急にこんなこと言い出したかと言うと、そう言えばそれ系の雑誌でヤングアニマルを取り上げることがほとんどなく、じゃ、ヤングアニマルで今一番面白いと思う連載って何、ってのを考えて取り上げただけの話なのだけど。ここの編集さんは、面白い編集バランス感覚をしていると感じるので、結構楽しんでいる。
 え〜っと、このままだと愚痴の比率が高いので、他に何か話題ないかな……
 ダメだ。今日は他にないや。ゴメン。


2002年03月12日(火) 旧暦 [n年日記]

日記には書くなって、じゃあどうしろってえの。

 To姉。ちなみに近所のコンビニにゃ置いてないっぽいんですが……
 その姉から、「最近ぐちが多いぞ。 はげるぞ 」と脅しのメールが来た。はげるのはイヤなので、つとめてぐち以外の話題を。
 日記でまず取り上げることはないけど、日曜の朝のテレビの視聴(っつーか、寝ぼけた頭でぼーっと見てるんだな)のサイクルに、「超GAL 寿蘭」っつー番組が入っている。お金の達人とか、てれび博物館(東海地区ローカル)とかも入ってるのだけど、まあそっちは置いとく。なぜほとんど取り上げないかと言うと、あまり話題にしても需要がなさそうだからなんだけど。
 裏は新シリーズのたびにレギュラーキャラが増えて、今やバレーボールの試合が出来るまでになった「おじゃ魔女どれみ」なのだけど、そっちはイマイチ乗り気になれず、見ていない。数話見た限り、良い出来だとはわかってるが、好き嫌いの問題なんで。(キライってほどでもないが)
 話がずれた。で、その寿蘭なのだけど、今時の女子高生が主役のコメディで、作りが手堅い。今時の女子高生の風俗とは実際には違うことはさすがに私でもわかっている。しかし、そういうところはあまり問題にしていない。この番組の中の登場人物の一人で、シングル・マザーの母子家庭の女子高生がいる。主題は、彼女のほうではなくその親。その親、お水関係で、放任主義というよりただ単に子供をほったらかしにしている。どう見てもひどい親である。これがまた、言葉と態度の端々から「あんたなんか産みたくて産んだわけじゃない」というのがにじみ出てる実に作品としては+の意味で嫌なキャラなのだけど、先日の放映で、本格的に娘を放り出した。別に愛情も憎悪もなく、単に「無関心」であるという、妙に「こういう親、いるだろうなぁ」と言う実在感のあるキャラなのだけど、そのキャラが徹底的に悪役視されてるかというと、そういうこともない。対比として出してはファンのお怒りを買うかもしれないが、昨年後半期に放映してたフルーツバスケットでも、「最低の親・大人」というのが何人か出てきた。で、こう書くと、「いや、そんなことはない」とか「そんなふうには感じなかった」と言われるかもしれないが、主人公サイド(主人公は何も考えてないので、その周辺のキャラだが)がそういった人物たちに向けるのは、ほぼすべてが容赦ない「蔑み」である、と、私は感じた。寿蘭では、ある意味ドライと言うか前向きと言うか、酷い大人にそれほど固執した感情を描かない。作風の違いと言えばそれまでなのだけど、何故か私は寿蘭の描き方のほうがしっくりくる。「蔑み」というのは、一種の精神防衛だと思う。それ以外に気持ちの持って行き場がない時に、安全弁として発動する。こう言った安全弁は「蔑み」だけではなく、また、その程度も、すぐに忘れてしまうもの、のちのちまで尾を引くものと様々である。共通して言えることは一つ。「蔑み」は精神上の問題を「処理」するだけで、「解決」するものではない。無論、解決に労力を払うほどの必要もない問題も多い。しかし、そうでない問題もある。少なくとも「蔑んで」いる限りは、その問題は解決していないということだ。つまり、「気分がすっきりしない」。後味の差違は、多分その辺りだろう。
 ぐちじゃぁないよな、こういうの。


2002年03月13日(水) 旧暦 [n年日記]

ギブスンの新作にはオタク教団が出てくるらしい

 いや、ホントに。だってそう書いてあるし。( ここ (pdfファイル)の11P目。“a Tokyo Otaku-coven known as Eye of the Dragon"って書いてある) 別にいいんですが……
  中堅声優の白石文子さんが、声優を引退した 。理由は「食えないから」と言う、簡潔かつ身も蓋もないことらしい。実力がない人なわけではない。むしろ逆だ。しかし、それでも食えない。前述URLによると、中堅声優の仕事は、白石さんに限らず減っていると言う。おそらく、賃金体系上の理由が大きいのだろうけど、「何故」と思うのは当然の事である。しかし、ここで「アニメの制作費は安すぎる」と言うのは簡単だが、実際に、制作費は一体どのくらいなのだろう? もちろんピンからキリまであるだろうが、他のバラエティ、ドラマと比べて、どの程度差があるのだろうか。またはないのだろうか。制作費が安い、と言うのは、「アニメの制作費としては」と言う事である。しかし、視聴率に対し、他の番組と比較して、妥当な制作費ならば、それはまっとうな市場競争だ。その中でなんとかするしかない。もし、比較しても安いのだとしても、不満を口にするだけでは仕方がない。その為に、ソフトメディアの販売などのあざとくすらある商法も編み出されたのだし、別の収入源を見つけるか、制作費の市民権を得るようにするか、どうにかしなくてはいけない。これは単に、実際上の問題であるに過ぎない。これ以上は、業界のことがわからないので何とも言えない。
 って、 ガンパレTVアニメ化 かよ!? っつーか、よく見ると、別の番組の紹介文と間違えてる???


2002年03月14日(木) 旧暦 [n年日記]

ふざけるな、エイベックス!

  スラッシュドット・ジャパン記事 からの話題だが、近ごろ一部で話題の、エイベックスが出す コピープロテクトCDモドキ は、一部のCD再生機器で再生できないことが発売前から知られている。ところが、エイベックスは このCDが聞けなかった場合の返品には一切応じない方向である らしい。さすがに唖然としましたね。しかも、スラッシュドット・ジャパンの投稿の調査によると、小売店側にはこの方針を一切伝えてなかったとの話。小売店としては、もし顧客が返品を申し込んできたら、ほとんどの場合応じないわけにはいかないだろう。実際、そう答えたらしい。つまり、人様に自分の尻を拭かせるもいいところだ。MSのXboxへの対応もナニだったが、こっちはそれに輪をかけて酷い。これがスタンダードになったら、どんなことになるか、想像に難くない。不謹慎だけど、「こんな会社潰れちまえ!」と思ってしまったことを、一応記しておく。


2002年03月16日() 旧暦 [n年日記]

魔女狩りの日々

  鈴木宗男議員 の糾弾の政治ショーが繰り返される昨今、何となく魔女狩りにも似てるような気がしてくる。つっても鈴木宗男議員は無実の罪ではなく、真っ黒々なので、全然同情する気にはならないけど、それでも見ていて気分が良いものではない。第一、鈴木宗男を散々利用していた連中は、何事もなかったかのようにのほほんとしているのだし。しかし、普段から良いことがまったく言われない人だったが、ここまで急転落してるのを見ると、本当に 人徳 がなかったのだなと痛感する。 ムネオ・レジェンド を見ても、利権に関するすさまじい嗅覚と行動力を利用してはいても、誰も人間的に尊敬していなかったのではないのかと思える。人徳ってのは、形に表れることってのはそんなにないけど、結局、いざというときにもっとも効いてくる財産なのだなぁ。
 あと、こういうときに魔女狩りの先陣を切るヤツってのは、大抵、魔女役に深い恨みを持ってるか、もしくは非常にやましいところがある人間ではないのかな。「クルーシブル」(セイラムの魔女裁判を元にした映画)を思い出すと、そう思えてくる。

 「デジモンテイマーズ02 デジモンハリケーン上陸!」を見る。話的に、まったく良いところナシ。絵は綺麗なんだけど、スケールもちいさいし、山はないし、主人公たちや敵のウェンディゴモンの心理も全然描けていない。前二作の出来の良さと比べると、あまりにお粗末である。脚本は、吉田玲子さん。結構、良い評価を聞く人なんだけどなぁ……

 リドリー・スコット監督の「ブラックホーク・ダウン」に関するインタビューを読む。幾つかバージョンがあるうちの、ヒロイズムを前面に押し出したTrailerを見て正直萎えていたのだが、「原作と脚本を見て、何のメッセージも込められていないのが気に入った」と書かれているのを見て、興味が湧き出す。原作の「強襲部隊」(「ブラックホーク・ダウン」のタイトルで文庫化予定)は読んでないので、どういった方向性の作品か、まったく知らないのだ。「グラディエイター」や「ハンニバル」は一般に迎合しすぎて作品を殺してたと思うので、その辺で期待。

 最近、ネット上でちょっとしたイベントが起こった。イベントそのものはどうでもいいし、もうほとんど収束したのだけど、面白かったのは、それに対する反応。イベントと言うのは、ある人があるルール違反を、確信犯的に犯した、というもの。それ自体は、ほぼすべての人が意見を問われれば「いけないことだ」という内容なのだけど、面白かったのは、どう「何故いけないか」を言うか、だった。そのルール違反は、別に、オーディエンスに対し、特に不利益を与えるものではない。無論、不利益を被る人はいるのだが、敢えて言えば「他人事」だ。本来、タスク処理の優先順位としては低い。その低いはずのタスクに、その人がどう対応しているかが、垣間見える反応だった。結果から言うと、ほとんどの人は、「何故悪いのか」ではなく、ただ善悪のテンプレートにあてはめて「悪い」と言うばかりだった。自動的に、フィルターを通して「処理」しただけ、と言ってもいい。そして、そのフィルターを用意した理由は、どうやら別のところにあるらしい。こういうイベントは、そういうものが見えてくるから面白い。上の、鈴木宗男議員の魔女狩りでもそうなのだけど。人間ってのは、つくづく論理的でない生き物なのだなぁ。


2002年03月17日() 旧暦 [n年日記]

井上さん、あんたキャラ立てすぎ

  仮面ライダー龍騎 はなんじゃこりゃー!? な回。今回は一話からのメインライターの小林靖子さんがお休みで、代わりに アギト のメインライター(ってか、50/51書いたんだけど)の井上敏樹氏。この回を見ると、井上氏と小林氏の違いがはっきりわかる。なんつーか、無茶苦茶キャラが立ってる。「アンタ誰?」ってくらい。なにせ、インタビューで「テレビシリーズではキャラが立って絡みがおもしろければ、ストーリーなんてなくても成立する」と断言した人だからなぁ。その言に違わず、優衣のおばさんやら由良悟郎やら、メインキャラでもないのにやたらとキャラが濃いい人たちが……こりゃ、プラスにせよマイナスにせよ反響あるだろうなぁ。
 まあ、テイマーズとギャラクシーエンジェルは、特には。今日からミュートス編の009は見逃した。ぎゃふー。
 お昼は、自転車の手入れ。チェーンやギアの、こびりついてる埃をぬぐって、油を注す。なんとなく、脳内になにやらかがあふれてくるような楽しさが。思わず「うふふふふ」などと奇異の声をあげて、通行人に怪訝な目で見られる……あぶないあぶない。
 ふと、シアワセについて考えてみる。手のしわとしわをあわせてシアワセ……節と節をあわせるとフシアワセ……うふふふふ(もうええっちゅーねん)
 NHKで、イスラエルで兵役拒否をしたヤイール・ヒロくんの特集。イスラエルと言うのは軍事力で無理矢理作り上げた国だ。そして、軍事力がなくては維持が出来ない。だから、武力がなくては困る。それはわかる。しかし、同時にそれではどん詰まりと言うことも事実なのだ。争い、紛争と言うのは、「あいつと自分が違う」から起こる。違っていても、本当は違ってないはずなのに。


2002年03月18日(月) 旧暦 [n年日記]

bk1でお買い物

 昨日、 bk1 で注文した本数冊が届く。小川一水氏が、新刊の原稿を脱稿したというので、その祝い代わり(っつーのもなんだけど)に、まだ買ってなかった「導きの星」を注文したのだ。ハルキ文庫は、よほど売れ筋でないと店頭から早々に撤退してしまうので、こういったサービスを利用せざるをえない。で、一冊だけだともったいないので、ついでに何冊か、欲しかった本を頼んだ。楽ちんで、ちょっと癖になりそうでヤバイ。
 ちょっと実験がスランプ。何かの拍子で上手く行ったり、行かなかったりする。世の常。でも、学会まで間がそんなにないので、悠長に構えてる暇もないのだよなぁ……とりあえず、手持ちの材料だけでもどうにかできるようにしておくか。
 NHK-BS2で恒例の、春休み子供劇場で流されるアニメが、わりとアレ。25日「綿の国星」、26日「機動警察パトレイバー」、27日「機動警察パトレイバー2 the movie」、28日「オネアミスの翼 王立宇宙軍」、29日「11人いる!」、31日「チャイナさんの憂鬱」。さて問題です。NHKの中に、マニアがいます!(誰でもわかるって)


2002年03月19日(火) 旧暦 [n年日記]

ふってわく

 金はふってわかないのに、どうしてトラブルはふってわくのだろう? PCの調子が無茶悪くなった。原因は何かと思ったら、CD-RWドライブが漏電していた。よくわからんが、漏電で電圧が下がり、作動帯域ギリギリの電圧しか供給されなかったのだろう。CD-RWドライブをはずして解決。勝った。でもなんか負けた気分。
 もうそろそろ桜の季節で、アパートの裏庭の桜もそろそろほころびかけてる。こっちは鬱気味だけどな。環境の変化のある時にはいつもそうなんで、今更どうこう言うことでもないけど。チャップリンの「ライムライト」で、「人生に必要なのは勇気と想像力、それとほんの少しのお金だ」というセリフがある。本当にその通りなのだ。どうにかするしかない。
  マイクロソフトは相変わらず愉快 。マイナスにしかならないだろうに、どうしてこう、心象を悪くすることばかりするのだろう。
 今日は土星食らしい。いや、よく知らないけど。ありゃ、ダメだ。全然話題が出ない。


2002年03月20日(水) 旧暦 [n年日記]

間違えた! テロリストは数には弱いのだ!

 電撃大王で、いつの間にか 紅鉄絢 氏の新連載が始まっていた。うう、購入予定とちゃうやったけど、しゃあないのう。前作の「ブリリアント・マシーン」は早々に 打ち切り の憂き目にあい、「やっぱこの人には萌え漫画は無理だ」と思ったが、今度は得意分野でちゃんと来るらしい。でもナース。いや、ウルトラセブンに出てきた宇宙龍じゃなくって。しかし、「帰ってきたヨッパライ」や「モンティパイソン」など、細かいネタが振ってある。わかる奴のが少ないと思うが。
 同誌の看板連載のひとつ、「あずまんが大王」が、なんと予告どおり、完全に最終回。いや、お見事と言うほかない。作者にしても編集にしても、 アニメ化 だのが目前に控えてる中での人気連載の終了と言うのは、なかなか出来るものでもあるまいに。でも、DVD読者全員(有料)サービスってのはカンベンな。そういうのは通販と言うのではないのか。おまけに6分程度の映像に2500円の値付け。強気なのか、なんなのか。
 ウルトラジャンプ、ここ最近「STREGA!」の展開が いつものとおり わかりにくくなってたが、今月号読んで、ようやく流れがつかめた(ワシの頭が悪いだけか)。毎度毎度、わかってくると、ボディブローのように来るなぁ。しかし、この雑誌、ほぼ毎月、巻頭は読み飛ばしてしまっているような……
  GX では、ワイルダネス再開。段々物語の背景があきらかになっていく展開は面白いのだが、地味である。いや、渋めの展開は好みではあるのだけど、他の連載に押されやしないかとハラハラするのも確か。そう言えば、企画段階では単行本一冊くらいのロードムービーみたいなの、っておっしゃってたような。伸びすぎて、メリハリがなくなってしまわねば良いのだけど。
 そのGXの次号には、むつきつとむ氏が載るらしい。成人誌畑だが、一般向けでも十分勝負できる数少ない実力の持ち主と思うだけに、楽しみ。広江礼威氏の「BLACK LAGOON」も連載に。ちょいと劇映画がかった演出や台詞回しが時々から廻りしてしまうところはあるものの、はまるとわりとクる作家さんだけに、注目したい。
 NHKで、青少年犯罪の裁判の付添い人に新制度を導入した福岡県の特集。青少年犯罪の裁判は家裁で行われるのだけど、実は弁護士や付添い人がつかないことが多いと言う。青少年犯罪は「裁く」のではなく、「更正を促す」と言うことで、被告の敵というわけではないので、弁護士等は必ずしも義務付ける必要はない、という理屈らしい。しかし、それでは非行を起こした未成年が本当になにを考え、なにかを不満に持ち、そして本当に再犯を防げるかがわからない。そのため、希望する者にはすべて、付添い人をつける制度を施行した。付添い人と言ってもその役目は付き添うだけでなく、本当に被告が犯罪を行ったのか、行ったなら、何故行ったのか話を聞き、原因を考え、必要なら、背後にある暴力団組織と話をつけて、手を切らせたり、就職先を斡旋したりとその役割は非常に大きい。未成年の裁判制度にはかなり問題点が多いと思うので、このような制度は良い事だと思う。
 ちょっと興味深い特集として、去年のニューヨークテロの際に、その現場の様子を写真に収めるために駆け回った戦場カメラマンの特集を行っていた。彼らのことごとくがその活動の舞台は国外であり、アメリカ国内でそのような仕事をしたのは初めてだった。中には、事故現場から五分のアパートに、たまたまオフで休んでいた者もいた。彼も、その他のニューヨーク在住の戦場カメラマンも、皆、事故が起こると同時にカメラを持って現場に走った。中には、事故に巻き込まれ命を落とした者もいる。しかし、彼らの視点は、一般市民のそれとは少し違う。彼らは世界の戦場を飛び回り、アメリカも戦争の当事者である事を肌身で感じて知っている。ショックを受けながら、悲しみを感じながらも、その背景にあるものを、より見通している。そして、それを伝えるために、命の危険を顧みず、戦場を駆け回る。日本人とても、直接戦闘に参加しているか否かはともかく、部外者ではない。世界はつながっている。いかなる意味においても。
 昨日の鬱の件、鬱々と考えつづけたのだが、どうも、必要なのは悩む事ではなく、考え、決断する事だと思い当たる。そうでなければ、現状で妥協するほかない。それが嫌だから、どうするか、決める。人生のドロップアウトって選択肢は、当然ナシね。


2002年03月22日(金) 旧暦 [n年日記]

メシを食ったら熱が出た。

 よって一回休み。(って昨日休んでるやん)
 普段あまり体温の変化がないくせに、ちょっと変なものを食ったくらいですぐ熱が出る。因業な身体だ。
 一昨日、「月の輝く夜に」をやっていて、本当に最後だけ見る。うわ、ニコラス・ケイジの顔が今と形違う! 若〜。
 大須に、ちょっと急用ができて赴く。いつも通りかかる揚げ物スタンドが、妙に気になって、ミニコロッケ等6個セット(300円)を買って食う。ウマー。
 しかし、それだけではなんなので、帰ってからジャガイモのみそ汁を作る。どうも、これがいけなかったらしい。食い終わった直後に気分が悪くなりだす。体温計る。37.3度。そんなに高熱ではないが、なんとなく頭がぼーっとするくらいはする。
 あ、なんか関節まで痛くなってきた。しなきゃいけないこと、まだあるのになぁ……
  未来のPCは、バイオチップコンピューターになる のか? なんか、ハッタリにしても面白い。PS6かPS7が出る頃まで、ずっとこのまま、SONYの独走態勢ってのはちとなんだけど。しかし、MSのIsensee氏、「当社は,“Microsoft製品はバージョン3まではまともに動かない”という烙印を押されている。だがXboxでは選択の余地はなかった。バージョン1がうまく動かなかったら,ソニーと任天堂に食い物にされてしまう」って威張るなよ、そんなこと。
 3/21発売のはずの「モンティ・パイソン・アンド・ホーリーグレイル」を買おうとする。「ない」と言われる。「発売中止になってるみたいですよ?」何故に〜!? 調べなおしてもらうと、中止なのは通常版で、スペシャルディスク入りのほうは順調に発売された模様。つまり、入荷してなかっただけのことなのだ。「A・I」大量入荷するぐらいならモンティパイソン入れなさいってば。取り寄せせざるを得ない。「時間がかかりますよ?」と脅される。まあ、三ヵ月後に届くとかでなければ別にかまわないけど、しかし、それにしてもなぁ。う〜ん。


2002年03月23日() 旧暦 [n年日記]

庵野秀明最新作

 なんでも、特撮実写でしりあがり寿の「流星課長」だそうで。
 テレビで「パラサイト」をやってた。「指輪」関連でだと思うけど。(主演がどっちもイライジャ・ウッド) 仲間が一人一人敵に乗っ取られていくあたり、なかなかイカス映画なのだが、中盤の理屈付けは無理矢理で爆笑もの。SFマニアの不良娘・ストークリーがいい感じ。この映画のアメフトコーチは、ターミネーター2で不定形ターミネーターT-1000を演じたロバート・パトリック。聞き覚えのある声がいると思ったら、朴路美(ターンAのロラン、ムリョウの守山那由他)が声当ててた。しかし、なんでジークまで主演クラスの扱い?
 「カスミン」が、なんか王道の展開。 小中さん 、こういうのもできるのにねえ。
 電撃特撮通信vol.7に、白倉プロデューサー、 菊池隆則さん 、羽緒レイさんらのインタビューが。役者的な観点での話が読めたり、 アギト と龍騎のコンセプトの違いなどがあって、なかなかに楽しめる。 龍騎 の主演三人のインタビューや、ガオレンジャーのヤバイバ(スーツアクター、声優)とツェツェの座談会もあり。去年の特撮の美味しいところを取ったみたいで、結構良い。
 ついでに 仮面ライダー龍騎ショーの様子 。なんか楽しそう……
 書店に寄ったついでに、文庫落ちした「強襲部隊」(「ブラックホーク・ダウン」)を買う。ちと、みっともこっぱずかしい間違いをしたし、きちんと米軍・ソマリア双方の取材を行った新聞連載のルポタージュと言うことで、買う価値ありと判断。でも、積読が結構ある。消化しないとなぁ……
  ラーゼフォン の東海地区での放送時間の変更。っていったい何時になってるんだかさっぱりわからない。おいおい、視聴者無視してくれなさんなよ……これで視聴率云々と文句言われてもなぁ……
 昨日、作業の横でTVを付けっぱなしにしてたら中京テレビでやっていた「FUN」にあの ストレッチマン が出てきてびっくり。いや、私も話にしか聞いた事はないのだけど、デーモン閣下と思わんばかりの「ワガハイ」口調、無意味にボルテージの高すぎるテンション、噂に違わぬすばらしいキレっぷりでした。今度、時間帯を調べて録画しておこう。
 こないだ、 ためしてガッテン のお弁当特集で、「たまねぎ万能ドレッシング」なるものが出てきたので、ちょっと試しに作ってみる。たまねぎは好きなので楽しみ。これ、山瀬まみが出てこなければ、いい番組なんだけど……
 いろいろ整理されたと言う話の会社、 テクノソフト のゲーム、 マイ・ガーデン四コマ が妙にイカス……中古見つけたら、思わず買ってしまいそうだ。


2002年03月24日() 旧暦 [n年日記]

ドイツもオタク帝国かもしれない

 なにげに、 デジモンテイマーズ に関しては、アメリカよりドイツのほうが上を行ってるかも。アメリカでも、放映されて結構人気なんだけど、ファンの熱狂度具合が……ファンっつーか、むしろオタク。違法サイトなんでURLは上げられないけど、放映エピソードや映画をアップロードしてるサイトすらある。主題歌も別の曲になったりせず、ちゃんと「The biggest dreamer」をドイツ語化して歌ってる。歌詞まで同じかは、わからないけど。(聞き取れるほどドイツ語はできん) なんでもえらい学者先生が「すべてはエンターテイメントに収束する」と言ったそうだけど、オタクの良し悪しは別として、こういうのが出来るのも、ある程度以上安全で、生きていけて、余裕があるから。ありがたいと思わねば。
 そのテイマーズで、「ワイルドバンチ」というグループが出てくるのだけど、その名前は、 小中氏 のサイトによると、案の定サム・ペキンパーの映画かららしい。小中氏のサイトは一日ごとに書き変わってログも残してないので、引用をさせてもらう。
ジェンリャの父親、タオこと李鎮宇達、人工知性研究グループの呼称「ワイルド・バンチ」は、まさきひろさんによる命名でした。勿論これは、サム・ペキンパーの映画から採られています。
テイマーズを愉しんでおられる大人の方で、もし時間があったら、この映画を御覧戴いておくと、幾つかの暗喩を見つけられる筈です。
http://www.konaka.com/ 02/03/24更新
サンダンス・キッドとブッチ・キャシディでは、ちょいと人数が多すぎるし、まあ、そんなとこだろうなぁ。でも、暗喩になってる部分ってなんだ? 別にシブミが敵の手先になって追ってはこないし、ドルフィンが殺されてタオが「Let's go!」とか言わないし。全滅も、今のところ、してないしなぁ……う〜ん。
 そのテイマーズ、ちょっと終盤の展開的にはひっぱりすぎなのだけど、主人公たちのそれぞれのデジモン、家族の絆を描いてる。子供には退屈かもしれないけど、こういうのはいい。
  龍騎 は前回に引き続いて井上脚本。なんか、北岡(ゾルダ)がナンパな北條みたいだ。「永遠の命」にこだわりを見せるが、単純に欲に突っ走る悪徳弁護士ということでもなさそう。前回の金色のザリガニ、毛の生えたカエルと来て、「公害ネタ?」と思わせて、実は寂しい老人の自作自演。肩透かしといえば肩透かしだが、そのどこか憎めない老人が、あえなくモンスターの餌食に。アギトでは被害者のそういう面をあまり書かなかったので、それと比べて無残である。主人公のモチベーションの「人を守るために」というフレーズと重なってくる。しかし、主人公のメンタリティはまだまだ未熟。他のライダーと関わって、どう変わっていくか、ということですか。
 無意味なネタ。 八人のナナ (png)。対象比較として、 使用前
 GX連載の「鉄人」で、出てくるじじいが妙に見覚えのある飄々としたじじいだと思ったら、名前が「岡本喜市」……う〜む。


2002年03月25日(月) 旧暦 [n年日記]

行って貰って帰る

 どうも、卒業式だったらしい。ひさしぶりに理学部のほうに行くと、スーツ姿の学生がたくさん。こちとら、昨日、寝る直前まで今日、学位記授与式があるなんてこた忘れてたんである。そもそもそんなものをやるなんて聞いたことがない。先輩のMWさんもKOさんもSOさんもMOさんもTKさんもSGさんもそんなものに出たなんて聞いたことはない。聞いたことがないはずで、去年から始めたらしい。なんじゃそりゃ。
 で、きのみきのままで行ったら、40人ばかりの参加者の9割はスーツ、着物、袴姿な罠。こちとら、学会直前でそんなものに心を砕く余裕がない。で、貰って、世の中は厳しいぞと脅され、医学部へ帰ってくる。
 学会場の広島までの回数券の共同購入の件がパアになったと知らされる。なるほど、世の中は厳しいらしい。
 今月の「ワイルダネス」で堀田俊生が飲んでいた酒は、「 グレンモーレンジ・マデイラ・ウッド・フィニッシュ 」と言うらしい。ウィスキーとかは、シェリー酒の樽などで風味付けをすることがあるが、これはマデイラという酒を熟成させた樽をつかっているらしい。定価で7500円。近所のディスカウントストアで3280円でした。うう、金に余裕があるときに買って来よう。
 古巣の研究室に行ったとき、M瀬君の怪我がひどい、と話しているのを耳にする。「洒落にならない」「マジやばい」などというので、交通事故にでもあったのかと思ったら、バッティングセンターにて、バットを握る指で思いっきりボールを打って、指が二本ほど腫れあがったらしい。なんだ、命に関わる大怪我かと思ってしまった。人騒がせな。しかし、PCなしには生きられないM瀬君にとっては指の怪我はかなり堪えるはずである。お大事に。っつーかおとなしく医者行きなさいってば。
 学会前だというのにゲームにはまりかける。さくさくと終わらせたのでいいけど。
 あと、 指輪、敗北 。ノミネート数は多かったのに……


2002年03月26日(火) 旧暦 [n年日記]

サクラサクラ

 研究室に行く。ボスからお小言のようなものをもらう。何度も言っているが、ボスは基本的には無茶苦茶良い人である。しかし、天才肌のためか、時々言うことが無茶なことが多々ある。今回の場合はこう。「学会前だからって、研究の手を止めてちゃダメなんだよ」。それはもっともである。しかし、ボスの使う図表のかなりの部分(しかも最もやっかいなところも含む)は私がボスに頼まれて、自分の作業を滞らせてまで作った表だったりする(いや、もともと論文用に依頼されてた図なんだけど)。こういうことをナチュラルに忘れてしまったりするあたり、おちゃめである。
 そんなこんなもあって、ちと鬱々として研究室での作業を済ませ、自宅に撤退して学会の作業を行おうとしていると(研究室にはロクなPCがないので、自宅のがまだ作業が出来る)、花見に行かないかとお誘いが。花見っつっても、鶴舞公演のあたりを散歩してさくらを見てくるというだけ。酒が入るわけじゃない。でも、こういう行事って今の研究室ではほとんどやらないので、行くことに。一時間ほど回ってきただけだけど、なんとなく、ストレスも少し取れたよう。ありがたいことです。
 フルメタルパニック。話は今まで一応放映したものはおさえているつもりである。しかし、なんつーか、敵の設定がよくわからん。現実味のないテロリストだのう。まあ、突っ込みながら見るにはそれなりに愉快。
 う〜ん、気をつけていても、ちと愚痴っぽくなってしまうな。学会前の作業でストレスがたまってるんだろうなぁ……ってわけで明日から広島。携帯端末は持っていくので、メールは読めます。一応。


2002年03月31日() 旧暦 [n年日記]

花は桜木

 広島は雨がちでした。初日、宵の口に広島についてわりとすぐに、友達に教えてもらった広島風お好み焼き(広島風って言うと、その友達に怒られるんだけど)のオススメのお店「八昌」へと行く。かっこつけてコテで食おうとしたけど、スキルが足りないのでボロボロ。でも、味がしっかりしてるけど飽きのこない味で、確かに美味しかったです。
 機会がなくって、二度目を食いにいけなかったのは残念だけど。
 広島から帰ってくると、桜が満開。風が吹くと、並木の桜が桜吹雪になる。桜を見て興奮するのは遺伝子に刷り込まれた日本人の習性。要は、「四月は花見だ、酒が飲めるぞ」なのだけど。不安はたくさん。良いことは少ない。でも、楽しめるときに楽しまなきゃ損だよね。
 広島での学会期間中に「ブラックホーク・ダウン」の原作本を読了。Trailerの一バージョンではヒロイズムばりばりだったけど、原作を読むとそれとは正反対に、あくまで末端の兵士や、ソマリアの現地の人間が、事件の渦中になにをしたか、感じたか、をひたすらストイックに描写している。監督のインタビューで「なんのメッセージも込められていない」と書かれていたが、まさしくそのとおりだった。恣意的な、おしつけがましいメッセージはまったく含まれていない。戦争賛美ではないが、戦争批判でもなく、ただ、できるだけ事実を描写しようとしてるように感じる。しかし、それでもこれを読んでなにも感じずにはいられない。この事件の結果は、ブラックホーク二期撃墜、アメリカ兵士側も死者だけで十九人、現地人側の被害は、死傷者は数百人以上にのぼる。アメリカの世論も強い反発をし、そして、アメリカは問題が根深く複雑であることを思い知り、利権を持たぬソマリアへの介入をやめ、現地人が殺しあうにまかせることになり、ソマリアは忘れられた国になった。あまりに救いがない、ワーストコンタクト。これが現実なのだ。映画は、原作を忠実に映像化してるという話だが、それが本当ならば、是非見に行かねば。
 イスラエルで起こったイスラム過激派による自爆テロが相継いでいるが、去年の年末に起こった若い女性による自爆テロは、なんと、 卒業後に結婚を控えた女子高生によるものだったという 。ひょっとして、彼らの見ている命というものは、自分たちが見ている命とはまったく別の見え方をしてるのではないかと、恐ろしくなる。