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2001年09月01日() 旧暦 [n年日記]

ビバップ見てきた。

 ビー・バップ・ハイスクールでなくって、 カウボーイ・ビバップ ですんでそこんとこヨロシク。
 20分前に劇場に行ったら、もうすでにかなりの列。公開初日とは云え結構すごい。しかも結構ご年配の方とかもちらほら見える。大丈夫かいな、とか思いながらも開始時間。劇場内へ。
 なんとか席には座れたのでのんびり視聴。時々お尻が痛くなったけど。
 「カウボーイ・ビバップ劇場版 天国の扉」全26話なのに最初13話しか放送されずに、その後WOWOWにおいて全話ノンスクランブル放送されたアニメの劇場版。ラストは鳩で挽歌2でくどーちゃんな最期だったのに、続きなんて出来るの? と思う人もいるかもしれないが、映画はテレビ放映中のエピソードの中の時間軸の話。とりあえずネタバレ注意報って事で。
 冒頭、のっけから小口の賞金首相手にあぶない橋を渡るスパイクをどやしつけるジェットだが、スパイクは相変わらずどこ吹く風。一方フェイはそれよりはもう少しマシな賞金首のクラッカーを追跡していた。ところがその賞金首が乗っているはずだったタンクローリーに乗っていたのは全く別の男。しかも、男が車から降りた直後タンクローリーは爆発炎上。周囲を巻き込む大惨事になるが、被害はそれだけにとどまらなかった。爆発に巻き込まれなかった周囲の人間も次々と倒れ、最終的に死者70名以上の事故になった。ISSP(警察)は細菌か化学兵器を使ったテロと断定するが、被害者の身体からは肝腎の毒物も病原体も見つからない。事故を起こしたテロリストに三億の賞金が懸けられるが、目撃情報も何もなくお手上げ、ただフェイのアテにならない目撃と、像のぼやけた断片的な映像だけが頼り。それでも三億の賞金に目がくらみ、情報を探す三人。しかしモロッコストリートに入り込んだスパイクは妙な男の導きで壷を買わされてしまい、ジェットは昔の同僚からどうも数ヶ月前の製薬会社の荷物が盗まれた事件と関わりがあるらしい、という話が聞けただけ。ところがスパイクが持ち帰った壷の中から、エドが小さな硝子球のようなカプセルを見つける。スパイクがジェットの聞いてきた製薬会社に探りを入れている間、ジェットとエドがそのカプセルを調べることに。そしてスパイクは潜入した製薬会社で、腕にテロリストの男と同じ刺青をした女、エレクトラと出会い、ジェットとエドはカプセルの中身の秘密を知る事になる…
 完全に外伝的エピソードな話。テレビを知ってる人には「アンコール」であり、知らない人にも楽しめる洒脱な内容。スパイクは相変わらず飄々としてるし、ジェットは苦労性だし、フェイは2.5枚目な美女だし、エドの動きは変だし、アインは天才だかなんだかわかんない。映画として特にどう、ということは云えないけど、でもファンなら見といて損はない。ファンなら2点、そうでなければ1.5点。
 しかし最近はエドの声を聞くとどうもテリアモンの声に聞こえてしょうがない…思わず「モーマンタイ」と言うのを期待してしまってたよ。(声優が同じ多田葵)


2001年09月02日() 旧暦 [n年日記]

愛國戦隊大日本

 SF大会絡みで「愛國戦隊大日本」(もしくはただ「大日本」)という単語が出てきてますが、何かというと GAINAX の前身であるアマチュア創作グループ「DAICON FILM」(すんまそん、私もゼネプロとDAICON FILMとGAINAXの関係をいまいちよくわかってないっす)が十数年も前に制作した「スーパー戦隊」物のパロディ。当時のアマチュアフィルムとしてはかなりレベルが高いのだけど、ネタが「主人公たち愛國戦隊大日本が、日本を共産主義化しようとする悪の組織『レッドベア』の脅威から日本を国防する」というもので、「右のつばさ」な人たちの主張をおちょくってるという、人によっては冗談と流せないもの。主題歌からして「太陽戦隊サンバルカン」の替え歌で「もしも日本が弱ければ、たちまち露西亜が攻めてくる……」という感じ。案の定SF大会でこれが上映された時にはこれを冗談と笑えずに憤慨した人たちもいるそうな。
 見たい方はどうぞ。真っ当な一般人は見たがるとは思いませんが。
  アギト はヒロインの真魚の超能力が沢木によって覚醒、しかも挙げ句あかつき号グループに拉致られるという展開。そうか、拉致ネタか。時事ネタだな。<おいおい
 アンノウン側も、これまで豹なら豹、カラスならカラスと、同種族の怪人しかいっぺんに出なかったのがカニ(クルスタータ・パレオ)とシャチ(ケトス・オルキヌス)、同時に出てくるという展開。しかもカニが獲物の人間を襲おうとするのを何故か制止するシャチ。種族で固まって横の連携とかないのかと思ったけど、一応種族間の関係をにおわせる演出。ちなみに10月1日PM7:00〜7:54のゴールデンタイム枠で一時間のスペシャルだそうな。本当に視聴率いいんだなぁ。
 実は何気に普通に面白い「超GAL寿蘭」では、担任教師がイジメを指示してたというネタ。ここまで極端なのはそう多くないだろうけど、教室内というのは一つの社会を構成するから、その社会を安定させる為に教師がある程度そういうイジメや対立を許容する、全力では対処しないというのは実際にある。階層構造がはっきりしてる社会というのは、善し悪しはともかく安定してるからだ。わたしゃそういうのも大嫌いだけどね。
 お金の達人では、低価格競争が激化している、神田のとある飲食店街のレポート。番組の最後で、低価格化に伴う経費削減が収入を減らし、更に低価格の商品へと向かわせる「デフレ・スパイラル」の危険性を指摘。だから低価格だからって喜んでばかりじゃ駄目なんだってばさ。
  デジモンテイマーズ (だから一週間遅れなんだって)は、あまりデジモンに興味なさそうに振る舞おうとしていて実は強烈なテイマーウォナビーだった加藤さん大暴走の回。シリーズ構成兼メインライターである 小中千昭 氏の作品にはしばしば同名の「加藤ジュリ(樹里)」という名前の女の子が出てくるけど、別に関連性はありません。デジモンに襲われたところを助けてくれた正義感の強いデジモン、レオモンが自分のパートナーと思い込み、ひたすら追い掛け回す。いや、本当にほとんどそれだけなんだけど、テンポと間の使い方が上手かった。しかしお馬さん(インダラモン)には無茶苦茶てこずったのに、無茶苦茶あっさりやられてしまうネズミ(クンビラモン)。哀れ。残ってるのは十二支の内ウサギ(アンティラモン)、猿(マクラモン)、イヌ(チャツラモン)、猪(ヴィカラーラモン)、辰。猫はいません、猫は。あと、男の子二人が自分がテイマーになるんだったらと言って上げた希望のパートナーデジモンが前作前々作の主人公デジモンの究極体だったインペリアルドラモンとオメガモンなのはやっぱ子供らしい。全般的に出来はそんなにいい方じゃないけど、やっぱ謎引っ張りに弱いんだなぁ、ワシ。


2001年09月03日(月) 旧暦 [n年日記]

手裏剣しゅっしゅっ、しゅっしゅしゅ〜

 映画の日だったんで見て来ましただよ。「 電撃DENGEKI 」、「 キス・オブ・ザ・ドラゴン 」、もう一回「 カウボーイビバップ 」、それと「 赤影 RED SHADOW 」。
 普通は見た順に紹介するけど、今日は例外。「赤影 RED SHADOW」から。
 いや、横山光輝の「仮面の忍者 赤影」のリメイクなんですけど、なんとなーく、劇場予告CFからそこはかとなく流れるダメさ加減から危惧はしていたのですが、上映開始10分ではっきりとわかりました。これはアホ映画です。バカ映画と言うと私の場合は大抵誉め言葉になるんで、アホ映画という言葉を使わせていただきます。なんつーか、アクションは凄いんですよ。力入ってます。多分邦画アクション映画ではトップクラスでしょう。しかし、なんつーか全編2時間近くバラエティ番組の忍者コントを見させられているようなあのうすら寒いセット、脚本、構成はなんとかならなかったのでしょうか?(ならなかったんだろうなぁ)
 別に原作・TV版(特撮のもアニメ版の方も)のファンではなかったから「赤影が仮面の忍者じゃない!」とか「金目教はどこだ!」とかは言いません。青影のスノッブしながら「大丈夫」も要りません。白影の凧はやっぱ良かったけど。でも、なんつーかあーた、物心ついて一番最初に忍者者の洗礼を受けたものが「忍風 カムイ外伝」っつー人間には、これがOKだとはとても言えません。一番始末が悪いのが、子供向けなのか大人向けなのか、原作ファンなのか一見さんなのか、狙いとしてる観客層がさっぱりわからないこと。日本芸能界のそうそうたるメンバー出演のへっぽこ映画を見たというステータスが欲しい方はどうぞ。0.5点。ちなみに藤井フミヤは一番カッコイイ役どころでした。
 次はスティーブン・セガールの「電撃DENGEKI」。原題はEXIT WOUND(日本語に訳すなら「退場になるような怪我」?)。「電撃」で検索すると 電撃オンライン だとか ナジカ電撃作戦 だとかが引っかかりますが、全然関係ありません。なんで電撃になったかは、セガールも不思議がって「HYPER HOBBY」誌のインタビューでワーナージャパンの社員に「誰が考えたの?」と聞いてました(答えは「みんなで考えた」)。結構気に入ってるようでしたが。
 セガールというと「沈黙の戦艦」で一躍ヒットを飛ばしたものの、その後はどうもB級、というかC級アクション映画御用達っぽくなってしまい、「沈黙の断崖」なんて変な映画まで作ってしまう始末。もはや藤谷文子の「ワタシのパパは、映画スッタァ〜」という歌も思い浮かべる人はいないのと同じくらいに「過去の人」になりかけたところで出てきたのが「電撃」。本国では一時的とはいえ「ハンニバル」「ザ・メキシカン」等の話題作を押しのけ、「スターリングラード」も大きく引き離し初登場一位になった映画。日本ではセガールは過去の人という感じが強いのか、ちと扱いが冷たいけど。
 デトロイト21分署の刑事ボイドは型破りな行動で上司からはやっかいもの扱い。冒頭からしてテロリストに襲われる副大統領を川に叩き落して逃がすと言う暴挙。お陰でデトロイト市警の中でも掃き溜め的な15分署へ左遷させられることに。そこは内調上がりの美人署長がいるものの、まさしく犯罪と悪徳の坩堝のような町。早速着任早々麻薬取引する密売人を見付け現場に殴り込み、買い手の黒人は逃がすものの、売り手の白人は逮捕。ところがその男マルティーニは警官でおとり捜査の最中だった。このことが知れて、たちまち交通整理係にまた左遷されるボイド。しかし先夜取り逃がした黒人の男、ラトレルを追う内に、警察内部の腐敗の疑いが上がってきた…
 キリキリするようなアクション映画、ではなく、ユーモアも適度に交えながら物語はハイスピードに進んでいく。セガール映画には欠けていたユーモアとスピード感(アクション以外の部分でのね)が補完されていて、アクション映画としては間違いなく面白い。2点。
 「キス・オブ・ザ・ドラゴン」。北朝鮮の麻薬王ソングの取引の捜査で、フランス警察と協力するためにパリに訪れた中国人リュウ。しかし当のソングは娼婦に襲われ、助けようとしたリュウの目の前で乱入してきたフランス警察のリチャード警部がソングと娼婦をリュウの拳銃で撃ち殺す。リチャードはソングとつながりを持つ悪徳警官で、口封じのためにソングを殺し、その罪をリュウになすりつけるつもりだったのだ。辛くも取引現場のホテルをリチャードの手下達の攻撃を掻い潜って逃げ出すも、リュウはソングと娼婦殺しの犯人として指名手配されてしまった。しかし中国政府はその報告を信じず、リュウと接触しようとする。リュウはスラム街の協力者の元に潜伏するが、ふとしたことでアメリカ人娼婦のジェシカと出会う。実はジェシカは当のホテルの事件の折りソングと一緒にいた娼婦の片割れで、ソングが襲われた時にはそのプレッシャーからトイレで嘔吐していてからくも命拾いした女だった。お互い誰かと知らずに親しくなっていく二人。しかし、中国外交官とリュウの連絡を盗聴したリチャードが二人の密会現場を襲撃、外交官は殺され、潜伏場所も見つかり協力者が殺され、リュウの孤立無援は深まっていくばかりだった。頼みの綱は実はリチャードの悪事を全て知っているとわかったジェシカだったが、そのジェシカはリチャードに子供を人質にとられていたのだった…
 主演のジェット・リーの華麗なアクション(含むワイヤーワーク)は流石。パリに迷い込んだ異国人のカルチャーギャップも良く出てる。でも、アクションと様式美は流石だけどこれも結局はバカ映画。いきなり警官が二挺SMGで市民を巻き込みながら銃乱射するわ、衆人環視の中で平気で外交官を殺すは、いくらなんでもそんな悪徳警官ばれないわけないやろ! というバカっぷり。中国側も中国側で簡単に盗聴されるような通信手段使うわ、街中のコインロッカーに剥き出しのままの銃器入れとくわ、何考えとんねん。どうやって持ち出せと言うのかも謎だが、どうやって人目を引かずに仕舞ったのかも謎。う〜ん。根本的にバカ映画なんだけど、雰囲気が下手にシリアスだから笑いにくい。わたしゃレオンとか電撃の方がはじけてて好きだなぁ。この映画、主人公の薬莢比率が少ないしね。1.5点。
 そう言えば上で書いたHYPER HOBBY誌のセガールインタビューでは「ジェット・リーのアクションはワイヤーワークばっかで現実に出来ないからダメ」みたいな事を言ってました。おいおい…


2001年09月05日(水) 旧暦 [n年日記]

新生AIBO

 って、 なんじゃこりゃあ?!  いくらなんでも変わり過ぎ。なんか昔の「ロボット犬ではなく、新しいコンセプトに基づくペットロボット」というコンセプトはどこかにふっとんでしまいましたな。空山基氏にデザインを申し込んだ時点でもう手遅れだった気もしないでもないけど。(空山基氏っつったらやっぱセクシーロボットだものなあ) っつーかまるで子豚のようだ。
 昨日は夜遅くに帰ってきたので今日はちょっと寝過ごそう、とか思っていたら、8時に問答無用で起こされる。別に呼び出し食らったとかではなく、近くでビルの解体工事をしてるのだ。きっと隣のマンションとかには挨拶が行ってるのだろうが、こちらにはなし。田舎の隣町の原発の補助金が、施設がある町と近隣の町ではがくんと違うという話と思い出す。迷惑なんはこっちも同じなのになぁ。ずっと長らく空いていた恐らくは元スーパーの建物も、なんか解体工事している。一体何が入るんだろう?
  パワーパフガールズ 、「スーパー博士、空を飛ぶ」。ガールズが正義の味方で忙しくって一緒に遊ぶ暇がないユートニウム博士が、ガールズの仕事を手伝うために強化スーツを作成、自らそれを着てガールズと一緒に闘う…のだけど、決め言葉のセンスが限りなく0に近かったり、ガールズを強面の悪党達の前でも子供扱いしてガールズは辟易。そこで一計を案じて…という話。これとか前のキャンディの話とか見て思うけど、実はガールズとモジョって無茶苦茶仲良くないか? カレとかと組みたくないのはわかるが。
  学園戦記ムリョウ 。「父、帰る」。仕事でずっと種子島に単身赴任していたらしい主人公、村田始の父が、二学期の始業式の日に休みを貰って帰ってくる。同じ日に各国政府から地球外文明との外交が秘密裏に進められてることが発表。世間は勿論、銀河連邦との協定で、天網の地のみが宇宙との接点であったはずの天網市の実力者の面々も寝耳に水であわを食う。ムリョウの元には祖父から新しい敵の来襲の警告が届き、始の父も、ただの商社マンではない様子。わりと政治的な面が強い回。相変わらずコンスタントなクォリティだなぁ。


2001年09月06日(木) 旧暦 [n年日記]

今更だけど、今月のBS放映予定映画

  ここ 見ると、今月は主にウッディ・アレンとスティーブン・キングの特集らしい。でもどっちも特に好きではないし、「 ボギー!俺も男だ 」は見た事あるしなぁ……っつーかもう放映した後だった。
 再放送予定だった「陰陽師」が、例の稲垣悟郎の麻薬不法所持でお流れ。こういう影響もあるのか。ふむ。原作ファンにしてもマンガ版ファンにしても、ちと納得のイカン出来ではあったけど、でもまあトレンディドラマの変形と捕らえるとまああんなものかなと。
 ああ、9月 9日(日) 19:30〜21:54の「 ショーシャンクの空に 」は見たいな。まだ見てないのだ。あとは9月10日(月) 21:00〜22:30の「 スタンド・バイ・ミー 」とか。定番だけど。ああ、9月11日(火) 21:00〜23:02に「 ニードフル・シングス 」もあるのか。なんだ結構あるな。
 9月12日(水)  1:00〜 2:34の「 狩人の夜 」って面白そうだな。あとは9月20日(木) 21:10〜22;42の「 フォーエバー・フィーバー 」。「 サタデーナイト・フィーバー 」と連続してやるってのがなかなか粋だな。
 おっと、あと9月24日(月) 21:00〜22:50に「 イル・ポスティーノ 」が。以前レンタルで借りようとして貸し出し中で、それ以来なんとなく手に取ってないのだけど。
 最後に9月28日(金)  1:00〜 2:46の「 ミルドレッド 」の監督、ニック・カサベテスは「フェイス/オフ」であのハゲを演じてた人。
 あ! 良く見たら今晩は テレ東 系で「バニシング・レッド」やるじゃん! うっかり見逃すところだった。
 今週の フジテレビ では「ポストマン」か……イル・ポスティーノと名前は似ていても、こっちはゴールデンラズベリー賞(アカデミーに先駆けてその年のもっとも駄目映画に与えられる不名誉な賞)受賞作品だからなぁ。
  日テレ は特になし。強いて言えば、月末の「リーサル・ウェポン4」でジェット・リーの拳銃ばらしを見るくらいか。

映画の評点

 あ〜、ヲイラ、時々日記で映画に点数つけてますが、基本的に3点満点でつけてます。
 っつっても3点をつけたことは一回か二回くらいしかないし、2点はそれじゃあ100点満点で66点という事かと言うとさにあらず。 基準としては0点は「間違っても見るな」、0.5点は「物好きは見れ」、1点は「TV放映かレンタルで見れば?」、1.5点は「劇場で見て元が取れます」、2点が「恥ずかしくないお薦め」、2.5点が「絶対劇場で見ろ!」です。
 3点? いや、2.5点で収まりきらなかった時の為の予備。(^^;


2001年09月07日(金) 旧暦 [n年日記]

大いなる眠り

 今朝家に帰って6時過ぎに就寝したら9時に母上から電話。いや、わりと大事な用件だったのだけど、逆にそのおかげで頭がはっきりしてしまい、その後眠れなく。まあこんな生活してるこっちが悪いって言えばそうなんだけど、今朝はちとタイミングが悪かったっす。
  ビバップ の映画で「説明不足」とかなんとかいう声がわりと聞こえるけど(例えば モノレールの中で手榴弾を爆発させたヴィンセントは自らはどうやって爆発から逃れた のかとか、 何故ヴィンセントが異常に強いのか説明がない とか もう一つの敵役のはずの火星軍とCHERIOS MEDICALがどうなったか描かれてない とか)、私は「アホか?」と言いたい。いや、テレビの時からずっと説明不足とか御都合主義とか文句言い続けてたりとか、今回初めて映画でビバップを見たとかいう人ならわかるが、テレビを喜んで見て(そして今でも同じように喜んで見れて)、映画になってそういうこと言い出すってのは、「『カウボーイ・ビバップ』ってのはそういう番組だ」ってことを忘れてるとしか言い様がない。第一 火星軍とかCHERIOS MEDICALとかは物語の背景に過ぎず、物語の主要人物ではない。組織とか政治がらみの話より個人と個人の話。ビバップってずっとそういう作りだったじゃん。
 結局、カウボーイ・ビバップってのは「『探偵物語は好きか?』『おーっ!』」「『ルパン三世は好きか?』『おーっ!』」「『キャプテン・フューチャーとかスターウルフとかどうよ?』『おーっ!』」「『ジョン・ウーを愛してるか?』『おーっ!』」「『じゃ、ルパン8世は?』『おー…え? ナニソレ?』」というノリなんだってば。良くも悪くもB級のスタイリッシュさを追求してるってこと。
 話は飛ぶけど、2chのSF板の 途中で放り出した本(SF)スレッド 。「ニューロマンサー」とか「スキズマトリックス」が結構名前が上がっててそういうものか、と半分納得、半分意外。「ニューロマンサー」は文章とかがお世辞にも引き込む、読ませるとは言いがたいけど、面白い事は面白いから。でも「カウント・ゼロ」はきつかったな。ちなみに「女王天使」は上巻の途中までで止まってます。(^^;
 ついでにもひとつ。私の スクライド 評は「かなり本気でカスだと思う」です。


2001年09月08日() 旧暦 [n年日記]

自転車屋で説教

 研究室から帰ろうとしたら自転車の前輪がパンク。自転車屋を探してふらふらしていて、公衆電話に置いてあるイエローページを元にどうにか探し出す。一軒目はおじさんが留守だからダメと断られたので二度手間。もう一軒は栄の繁華街から少し外れた場所に。
 店を預かってるのは結構若いお兄ちゃんですが、タイヤの空気が少ないと説教を受ける。リサイクルの安物だから、チューブとかタイヤで値段を落としていて、悪いチューブを空気が少ない状態で乗り回してると痛みが激しいらしい。でもなんか人好きのする明るいお兄ちゃんで、待ってる間、結構楽しくお話とかしたのでした。
 でもその後後輪もパンクしたらしい。シテオク。もうチューブごと変えたほうがいいのかしらん?
 イーサン・ホークが大昔主演していた「ミステリアス・デート」とかいう映画を見る。低予算映画なのだけど、チープなりに雰囲気が出ててそんなに悪くなかった。でも劇場で見るものではないかもしれないけど。
 2ch アギト玩具スレ では、ファーストフォームっつーのが話題に上ってる。「最初のアギト」らしい。出ないと思ったら出るんだなぁ。
 なんだガンマニア方面では評判が良くないのか悪いのか、なんだかよくわからない NOIR をどうにか入手して見る。確かに銃の扱い方はなってない、チーム組んでるのに全然バックアップ体制もとらない、そもそもあれこれ描写が間違ってる、等突っ込まれる理由は良くわかる。でもこれって要は必殺仕事人(しかもアイドル路線が確定した中盤以降か新必殺仕事人辺り)じゃん。そういうのを求めるのが間違いという気が。ちなみに私は初期必殺ファンです。(仕置人が一番好き)


2001年09月10日(月) 旧暦 [n年日記]

レタスチャーハン

 なんかマンガの中で「レタスチャーハン」なる海のものとも山のものともつかぬもの(海のものってこた少なくともないだろう)が出ていて「旨いのかなぁ」と思い、自分で作ってみる。と、言ってもレシピが載ってるわけでも具体的な形容がされてるわけでもないのでまあかなり適当。要はキャベツを刻んで炒めて具にしてチャーハン作るだけ。炒めるんだから普段は捨てる、青くなった育ちすぎの部分を使ってもかまわんだろ、とか思ったけど、流石にこれはえぐみが強かった。でも野菜炒めには使えるかも。
 普通の白っぽい葉を使ってやると、なんとなく上手く行った感じ。まあ別に普通のチャーハンだわなぁ。
 今日は台風らしい。しかし雨は降れども風はない。名古屋の南、60kmのところを通過するらしいが、本当なのか?
  ガオレンジャーアギト と見ていて思ったのだけど、 ウルトラマンコスモス 見ていてイマイチ感が強かったのは、シリアスだとアギトほどにはふっきれておらず、コメディだとガオレンジャーには到底敵っていないという中途半端さを感じたからかもしれない。ワシがどう感じようがメインターゲットの子供が面白ければそれでいいんだけどね。でも個人的には「 ゾイド 」潰してまで見たいものではなかった。
 ゾイドと言うと、ゾイドのマンガ版を書いていた 上山道郎 氏が自分のサイトでコロコロコミックで連載していたそのゾイドが打ち切りになった内幕を暴露。すぐに当該ページは消されたけどね。まあ言ってしまえばマンガ家の愚痴なわけではあるんですが。内容の概要をざっと書くと、まずゾイドのアニメがウルトラマンコスモスに枠を奪われる形で放送終了になった(局を移して放送という検討も行われたらしいが、その場合は契約の違約金が莫大なために断念)、そして「 ベイブレード 」が子供層で人気が爆発し、ベイブレード目当てにコロコロコミックを買い始めた、児童でも低年齢層の購読者が増えた、そうなると既に結構長期連載になっており、また対象読者層も高めの現行コミック版「ゾイド」ではこの新しい購読者層にアピールが弱い、ということでかつては読者投票一位であり、現在でも三位にはつけていた上山版「ゾイド」を打ち切りにし、新しく別の作家で低年齢層向けのゾイド漫画をはじめさせた……という感じ。本当かどうかは私には判断しきれないけど、なんとなく本当っぽくはある。公衆の面前で愚痴はみっともないとかあるだろうし、「昔の功労者でも、人気がなくなれば即打ち切り」というのは商業誌である以上ある意味当然の、競争原理に乗っ取った行動ではあるのだけど、ちとこれは作家をないがしろ云々以前に読者もないがしろにしてると思うのだけど。
 で、 アギト だけども、ここのところ急展開。死人は生き返るし、もったいぶって数話に一人の割合で死んでたあかつき号乗客はいっぺんに二人死ぬし、シャチは強いしなんかいきなり敵のボスキャラ級のキャラが出てくるし、超能力者はアギトだわで前半「全然話が進まないぞ、ゴラァ」とさんざん言われてたのが嘘のよう。願わくばこのまんま突っ走って欲しいっす。


2001年09月11日(火) 旧暦 [n年日記]

実験失敗

 しかも最後の最後になって励起用ランプが出力不安定たあどういうこった。
 台風も名古屋をすかして東京に直撃らしい。こっちは全然「え? 台風?」という感じなので全く実感ないが、結構被害が出てるらしい。心よりお見舞い申し上げます。
 もう一つ、狂牛病が日本で初めて見つかったそうで。狂牛病ってのは異常なプリオンが摂取される事によって異常なプリオンが生成されつづけて、それにより死に至るという病気。BSEとかとも言われるのだけどね。これは人間にも伝染して、クロイツフェル・ヤコブ病とその場合は呼ばれてる(同じ病気だとは最初思われてなかったのだ)。普通は摂取したものが無害だったり、あるいは毒であっても増殖はしない。増殖するのはウィルスなり細菌なり、とにかく生物だというのが常識だったのだけど、有機物とはいえただのタンパク質が自己増殖する病原体になりうるというのは大変な衝撃だったわけっす。しかも熱に強いタンパク質だから焼いたり煮たりとかくらいではダメ。接触感染するわけではないけど、非常に根絶しにくい病気なのだ。広まったり、変なパニックにならないといいけど。
 とか言ってたらニューヨーク貿易センタービルと米国国防総省に同時テロ!? なんか悪い夢を見てるみたいだ…


2001年09月12日(水) 旧暦 [n年日記]

「これは現実の映像です」

 こういう大惨事のことをしたり顔で語るのって、所詮当事者でない限りは結局野次馬で不謹慎なのだけど、でも日記なんだから何を見たか、何を感じたかくらいは書いておきたい。
 夕べ午後10時頃、IRCで友人がいきなり「貿易センターにボーイングが突っ込んだ」と言い出した。ナニソレ、と思いつつテレビのチャンネルをNHKに合わせると、まさしくそのニュース。貿易センタービルの有名なツインタワービルの片一方の上から1/5辺りの部分にぽっかりと大きな穴が空き、そこから煙が立ち昇ってる。まったく現実感のない光景。このビルの中に人がいて、多分間違いなく突っ込んだ飛行機の乗員全員とビルの中の少なくない人間が死んだという結果も想像は出来るのだが、実感がわかない。しかしNHKのニュースが悪ふざけでこんな映像を作って流すわけがない。キャスターが現地特派員に情報を求め話を交してる。IRCで別の友人が「テロかな?」と言うのを、「まさか」と笑い飛ばした。こんなマンガかアクション映画崩れな行動を取るなど、いよいよ現実離れしてるように思えたのだ。そして十時やや過ぎ、画面に変化が起こる。ぼんやりしてはっきりとは見てなかったのだが、特派員から情報を聞いていたキャスターが「今、もう一機飛行機がぶつかりませんでしたか?」と特派員に呼びかける。特派員がやや混乱気味に状況を把握しようとする。確かにさっきまで火の手が上がってなかったところから爆炎と煙が出ていた。特派員が「そのようですね」「二キロほど離れていて、ガラスで仕切られてるここにも、ボーンという爆発音が響いてきました」などと状況を話し出す。他局でもリプレイ映像が流れる中、情報を待つまでもなく第二の災害である事がわかりだす。この時点では、煙に巻かれた報道関係のヘリか何かが操縦ミスで激突したのかなにかだろうと、そう考えようとしていた。しかし、「突っ込んだ飛行機は双発のジェット機」「ハイジャックされていた可能性もある」などと情報が流れるにつれ自分の考えが甘かったのではないかと思いはじめる。
 十時半過ぎ、米政府の公式発表が行われ、この発表ではっきり「テロ行為」と述べられた。この時はパレスチナ解放民主戦線(DFLP)の犯行だと言われていたのだが、DFLPは約三十分後に犯行とは無関係であることを発表する。とにかくこの時点ではあまりに現実感のない光景が現実に起こってるのだということを納得するのに一生懸命だった。10時50分頃、「ペンタゴンにも突っ込んだ」と情報が。何が本当で何がデマかわからないままチャンネルを変えると、本当にペンタゴンの五角形の建物から煙が吹いている様に見える。事ここに至ると、米国政府の先走りという疑いも吹っ飛び、間違いなくテロだという確信が生じる。
 11時くらいになると、別の友人たちも続々IRCに入ってくる。話題は当然その事しか出ない。丁度その時に「ビルが倒れた!」との文章が流れる。慌ててテレビを見直すと、確かにさっきまであったはずのタワービルの上側がなくなり、代わりに恐らくは粉塵の煙がもうもうと舞っている。それまではまだ冗談交じりに話せてたのが、もう冗談を言う事もできなくなる。いや、そもそも最初から大惨事なんだから、冗談を言うところではなかったのだけど。
 誰の仕業か、何が起こってるか、の情報をIRCでチャットしながらテレビのチャンネルを変えて求めるが、入ってくるのは「連邦ビルも爆破」とか、本当なのかどうなのかわからない情報ばかり。そんな中、貿易センターの救助活動の様子が中継されるのを見る。そしてビルの近くから逃げてきた人のインタビュー。インタビューを受けた黒人の女性の頭から身体にかけて、真っ白になっていて何かと思った。それが倒壊時に撒き散らされたビルの粉塵だと気付くのに数秒かかった。我ながら鈍いとしか言い様がないのだが、しかしこの時にようやく何が起こったか、起こっているか、起こりつつあるのか、それが実感として形作られてきた。映画とかにもビルの倒壊シーンはないわけではないが、こんな粉塵の効果なんてのはまずやらない。役者が映えなくなるとか、観客に何が起こってるのかわからないだろうからとか理由はあるだろうが、私もそれまでそのせいかビルの倒壊時の粉塵なんてのはあまり考えた事がなかった。しかし粉塵が意味するところが理解できるにつれ、実感と理解と想像が結びつきはじめた。
 11時半頃、NHKで二機目の激突とビル倒壊の瞬間が再生映像で放映される。この時キャスターがこう言い添えた。「これは現実の映像です」。映画やドラマやアニメとかでは使い古された台詞で、むしろ陳腐ですらある。NHKのニュースでそんな台詞が出てくることがあるとは想像も出来なかった。そしてやはり、何かその台詞はどこか嘘事の様に響く。しかしようやく感じはじめた実感とあいまって、とにかくそう言うしかないという空恐ろしさがあった。
 この後は邦人の安否の情報や各国指導者などの声明が流れ出す。ハイジャックされた機は11機で4機の所在が掴めないとか、内務省の前でも車の自爆テロがあったとか、とにかく報道も未確認な情報を放送する。ネット上の新聞社のサイトで情報を追確認しようとするが、はっきり言って次々現われる情報の量に更新が追いついてない。即時性の欠落という、ネットのニュース源の弱点がはっきり現われてしまう形だった。
 日付が替わっても、キャンプデービッドにも飛行機が突っ込んだとか、怪情報が依然流れ続ける。信じがたいことが既に起きた後なので一概に嘘とも言えないが本当かどうかもわからないという状況。0時40分頃、「死者は数千人規模」との発表が報道される。最初の事故が起こった直後は「少なくとも六名が死亡…」と控えめな報道だったのが嘘のように思える。1時を回る頃になると、さすがにIRCを抜ける人も出てくる。米国でテロがあったって明日は休みではないのだ。たまたま私は翌日は昼からの予定だったので少し夜更かしをする。2時頃まで起きていたが、新しい情報があまり流れなくなり、さりとて古い情報の確認情報が続々出てくるわけではないのを悟ってこの時点でIRCを抜けて就寝。
 眠かった割に眠りが浅く、ほぼ朝6時起き。テレビをつけると、やはりあまり新しい情報は出ていない。朝7時頃にアフガニスタン首都カプールで火の手が上がり、アメリカの報復ミサイル攻撃ではないかとの報道がなされる。犯人が誰か、という確度の高い情報も流れない中なので半信半疑だが、もし本当にそうだとしたら指揮系統が混乱してるんでは? とIRCに入ると友人が憶測を漏らす。本土攻撃時、主要省庁攻撃時の対処マニュアルは存在するだろうからそれはないだろうと思いつつも、やはり否定しきれない。しかしネット上でミサイル攻撃ではなく、またアメリカではなくアフガンの現行政府への反勢力の仕業のようだとの情報を見て一安心。
 新たな情報がないまま朝支度を済ませネットを抜けて研究室へ。途中への道がむしろ何もなく平和なのが妙に新鮮に映る。
 誰かが言ったが、おそらく今日はアメリカの一番長い日なのは間違いなく、そして長い夜と昼は少なくともしばらくは続くはず。それがどのくらいまでなのかは全く見当がつかない。日本だって、まず株価と為替相場に最初の衝撃波が押し寄せたけど、これから第二波、第三波がじわじわとやってくるはず。対岸の火事なんかじゃ決してない。
 テロ批判とかも色々頭の中から出てきはするけど、今日は書きたくない。


2001年09月13日(木) 旧暦 [n年日記]

まずは軽めでアレな話題から

 今日 アギト の一般向け及びプレス向け試写会があったらしい。2ch アギト劇場版スレッド で感想や情報が上がってきてる。
 重要なネタバレはないと思うけど、情報をシャットアウトしたい人もいると思うのでフォントの色を変えて、ちと上がってる情報を列挙してみる。 内容は結構大人向け。別に見なくてもTV版が理解できないとか困るということはないが見た方が面白い。シャイニング、バーニングは結構かっこ良いという人もイマイチという人もいる。ストロンガーっぽいらしい。新ギルスも出る。名前は「エクシード・ギルス」。ちょっとゴテゴテしてるらしい。藤岡弘登場のシーンでは笑いが起こった。アント・ロードの動きは子供が怖がりそう。クウガ劇場版の予告編があったかは「?」
 大体において金を払っても大丈夫な出来らしい。まあ見ないとわからないのだけど。

テロリズムのパラソル

 昨日「テロ批判とかも色々あるけど、今日は書かない」と書いた。何故かを書く。
 まず最初にこれだけは明言しておく。どんな理由があってもどんな正義があっても、今回のテロは行われるべきではなかった。どのような理屈を振りかざしたところで、このテロで死んだ数千人の人命のどれ一つとして「死んだ方がいい」なんてことはなかったはずだ。私はそう信じてる。
 何故昨日書く事を躊躇ったか。まず一つ目、誰がテロを起こしたか、わからないこと。アメリカではラディン氏の指示によりイスラム過激派が犯行を行った、と断定はしてないが実質ほとんど断定的な姿勢を少なくとも見た目見せてる。だが、本当にそうなのか、わからない。そうかもしれない。違うかもしれない。この状況で簡単に誰かを犯人呼ばわりする事がどういうことなのか。それを迷った。実際、米国政府がイスラム過激派の犯行を匂わせた事で、疑いがかけられてる組織とは縁もゆかりもない米国内のイスラム教徒への迫害が始まっている。それを抜きにしても、このテロが一体どのような意図で行われたか、どのような状況を招こうとしてるのか、それは犯人がわからないと迂闊に言えないことだと思う。
 二つ目は、下手に書くと安易に「正義」を振りかざす文章になりそうだったから。テロに正義はない。私はそう信じてる。しかし戦争にだって正義はない。アメリカの対中近東政策も、つまるところユダヤ資本だのなんだのと思惑がからんだアメリカの国益に沿った行為にすぎない。パレスチナでアメリカの惨事を喝采していた子供たち。しかし60年前であれば、日本人もむしろ快哉する側に回っていたかもしれない。人殺しがいいわけはないのだが、少なくとも素直に被害を悼んでいたかは大いに疑問だ。正義なんてものを絡ませると話は泥沼になる。あるのは利益と利益。ただそれだけ。
 しかし、テロは事態を進展させる事はない。何故なら、事態を進展させる為の筋道の通った考えが出来るならまずテロには走らないから。テロという横紙破りの上に信頼を築く事は出来ないから。
 今回の犠牲者は亡くならねばならない人たちではなかった。今回の事件は起こるべくして起こる事件ではなかった。アメリカは拳を振り上げ、そして振り下ろさねば気が済まないだろう。しかしそんなことはどうでもいい。自分勝手な話だが、むしろ自分たちの為に失われ掛けている信頼と安寧をどう回復させるか。まずは考える事だ。


2001年09月15日() 旧暦 [n年日記]

今日の放送は予定を変更してお送りします。

 本当はテロってなんでいかんのじゃろということをつらつら書いてみようかと思ったけど、どうにも自分の頭が冷えてないようなのでやめる。余計ろくでもないことを書きそうだ。
 一昨日の日記で「パレスチナの喜ぶ子供」と断定的に書いたが、幾度も流されているあの映像には、あれはアメリカのテロを喜んでいる映像ではないんじゃないかという意見もある事を付記しておく。例えば2ch国際情勢板、 パレスチナ人が喜んでる映像つかいまわし スレッドとか、 パレスチナ人が喜んでいたぞ。 スレッドなど。「あれは別のお祭りで撮った映像だ」という意見。しかし具体的にどのお祭りかわからんし、それにパレスチナ側は躍起になってイメージの回復を図ろうとしているけど、あれが偽物(と、類似したようなこと)と云ってないからなかなかに「どうなのかなぁ、どっちなのかなぁ」という話なのだよな。
 前に書いたけど、私はめんつゆを自分で作り置きしておく。で、その時に出汁を取るのに結構たっぷりと干し椎茸や昆布や混合ぶしを使う。干し椎茸や昆布は再利用の方法がわりとあるのだけど、混合ぶしに関してはいい手が思いつかずにそのまま捨てていた。煮ふくめることも出来ないしで、かなり使い勝手が悪かったのだ。で、ふと思い立って逆に出汁を取った後の混合ぶしの水気を切って、細かく刻んでそれを醤油と味醂で乾煎りしてみる。あ、これは結構ご飯のおかずにいける。なんとかなるものだなぁ。ううむ。
 あ、それと mozilla の最新版0.9.4がリリース。対応日本語言語パックはまだリリースされてません。どこが変わったんかいのう。まあリビジョンを重ねるごとに結構いい感じになってきてるので使うけど。
 書店に アギト のキャラクターブックなんてものがあったので覗いて見る。どうも映画用のものと思われるスナップが何点か載っている。げ、このギルス、 右腕が焼き切られとる ! 他にも白倉プロデューサーのインタビューで、アギトはコミック版仮面ライダーBLACKにインスパイアされているところが大きいとか、結構面白かった。


2001年09月16日() 旧暦 [n年日記]

人の不幸は稼ぎ時?

 まだ頭が冷えてるわけではないんだけど。
  野尻ボード において 今回のテロ事件は営利目的の可能性もある という意見が出ていたけど、そのそれを裏付けるような記事がYahoo!に。「 テロ事件で中東筋がが巨利=ラディン氏かは不明−欧州証券市場で 」とのこと(追加。 朝日新聞でも同じ記事 がありました。こっちの方が断定口調が強いけど)。そうでなくとも テロ被害への支援募金を騙る詐欺の発生 が伝えられている。世界は悪意で満ちてるなどと電波な事は言わないけど、絶対数で言うと相当な数の悪意が存在はしているので注意。
 今回の事件の流れに関して、ちょっとだけ触れさせて貰えれば、アメリカの動きが非常に恐い、と思ってる。最早ここまで来ると「誰が犯人か」の真相とは別の話としてアメリカとアフガニスタンの衝突は避けられず、アメリカは「空爆だけでは済まない」とアナウンスしているように、恐らくはアフガン側の対応からもそれ相応の準備はしているというのはどちらもほとんど既知の事実で、湾岸戦争等でアメリカがイメージさせようとしていた「クリーンな戦争」では済まない、かなり大掛かりな軍事行動、下手をすれば泥沼な戦争になる、という危惧は誰もがしていることと思う。
 他にも不安材料はある。アメリカはこれを利用してという気持ちがあるかはわからないが、反アメリカの勢力への睨みを強化しようとしてるように見える。パキスタンもあっさり協力を認めてしまってるし。これは単に今後の展開が「タリバンVSアメリカ」という構図で収まらないことを示唆してる。また、国力の差から言えばアフガンとアメリカが比べ物になるわけはないのだが、同時にそれはアフガンがテロを以って対抗しようとする可能性もあるということ。そしてそれは多分アメリカ以外の国、最も手近なパキスタンは当然、協力国にも飛び火する可能性がある。そういった事を恐らくは鑑みた上で、アメリカが今回の強引とも見える行動を取っているというのが、何とも言えず不安になるのだが。
 普段は週末になるとこの日記へのアクセス数が減るのだけど(会社や学校から見に来る人が多いって事ですな)、何故か今日に限っては逆に普段より多いです。しかも増加分のかなりが検索で飛んできてます。検索のキーワードは殆どが「アギト バーニングフォーム」「バーニングフォーム」「シャイニングフォーム」……今日の アギト の予告で、バーニングフォームがお披露目したからなぁ。でも何にもありません。残念でした。手ぶらで帰ってもらうのも申し訳ないんで、公式のスペックでも。
完璧のシャイニングフォーム・研ぎ澄まされた銀色の戦士
最大速力/100mを4秒で走る。/ジャンプ力/ひとたび75m /パンチ力/約15t /キック力/45t /硬度・防御力/10 /必殺技:シャイニングクラッシュ/55t ・閃光のシャイニングライダーキック(ライダーキックの1.5倍)

剛力のバーニングフォーム・上半身が異様に発達
最大速力/100mを6秒で走る。/ジャンプ力/ひとたび15m /パンチ力/約25t /キック力/15t /硬度・防御力/10 /必殺技:バーニングボンバー/45t
 あ〜、まあスペックに関しては相変わらずハッタリだと思うので気にしなくてもいいです。
 そのアギトは今回もG3−X=氷川にギルス=涼の正体がバレるし、涼と翔一=アギトもお互いの正体を知ってしまうしで波乱の展開。翔一も記憶を失うきっかけになった「あかつき号事件」で襲撃された高位のロード怪人・水のエルロード(コイツにはラテン語の名前はないのかな? クジラ怪人なんでケトス・なんちゃらって名前とは思うけど)の圧倒的強さを感じ取って恐くて逃げ出してしまう。ばかりか死の恐怖に脅え「なんで俺がアギトなんだろう? アギトをやめることって出来ないのかな?」と言い出す始末。涼は恋仲になりそうだった榊亜紀を殺したのはアギトだと勘違いしたままなので、そこもどうなるのか。先週に圧倒的強さを見せたケトス・オルキヌスがあっさりとやられたのは相変わらずだけど。来週はもったいをつけてバーニングフォーム登場。シャイニングはバーニングの下から脱皮するように誕生するらしい。やっぱりイメージは「サナギマンからイナズマン」らしいけど。


2001年09月17日(月) 旧暦 [n年日記]

ガンダムとビバップ放送打ち切り

 アメリカに「カートゥーンチャンネル」というアニメ専門チャンネルがあって、そこで「機動戦士ガンダム」と「カウボーイ・ビバップ」が放映されていたのだけど、放送打ち切りになってしまったらしい。一般には視聴率の伸び悩みと言われるが、一部ファンの間では、今回のテロに対する局の過剰反応ではないかとの見方もある。そう言えばガルマの特攻とか、ビル爆破とかあるものなぁ。尤も同じ日本産アニメの「ドラゴンボールZ」や「アウトロー・スター」などは放送続行してるので、基本的にはやはり視聴率伸び悩みじゃないかな。向こうで受ける傾向を見てるとやはりストーリー性重視とかよりはわかりやすい娯楽作品が圧倒的に強いので、この手のものは受け入れる下地が弱いということだと思う。ちなみに本来なら「カウボーイ・ビバップ」は今回SESSION#5「堕天使たちのバラッド」が放映されるはずだった。
 こういったように思わぬ方面に影響したりしてなかったりするのだけど、わかりやすい影響としては「『トゥーム・レイダー』の日本でのプロモーションに合わせて来日するはずだったアンジェリーナ・ジョリー夫妻の来日が見合わされた」とか、「シュワルツェネッガー主演の『コラテラル・ダメージ』の公開延期」とか。特にアンジェリーナ夫妻来日は、姉が舞台挨拶付試写会に抽選で当たったと自慢気に連絡をしてきたので、ちょっとだけ溜飲が……いえいえ、そんなことあるわけないじゃないですか。いやぁ、残念だったねえ、姉上。
 あと、実験用の試薬を海外から取り寄せるのに、期日が全く見通しが立たないのは結構参る。文書情報だけならFAXなりメールなりの手段があるのだけど。
 どうでもいいっちゃいいのだけど エンジェリック・レイヤー は相変わらず戦闘シーンがカス。よく動きはするのだけど、軽量級が重量級にマウントポジション取られていとも簡単に跳ね返せるかとかそんな突っ込みは野暮かもしれないが、基本的に何かスポーツの「試合」をしたことのある人の脚本ではないんじゃないかな。試合中の心理とかが。まあ、ライトな視聴者層にはこういうのの方がいいのかなぁ。
 しかし相変わらずアギト関連で検索してくる人が多い。新ギルスの画像でも貼り付けてれば満足するのかしらん?


2001年09月18日(火) 旧暦 [n年日記]

間違い(ちなみにかなり私信)

 記事をちゃんと読んだらアンジェリーナ・ジョリーが足止め食らったのは往路の飛行機じゃなくて復路の飛行機だった。ちっ!
 っちゅーか芸能ニュースなんか普段見ぃへんわ。

百人のお腹の中には、百匹の魚の死体

 WTCのテロ事件で、「これは先進国と後進国の経済格差の問題であり、先進国の、搾取する側であった我々が批難をする権利があるだろうか」とか「彼らの立場を考えると安易に批判できるだろうか」との意見が散見される。私が思い出したのはドフトエフスキーの「罪と罰」だ。
 貧乏な青年、ラスコーリニコフは自らの思想に乗っ取り、それが世の為になるとして、娼婦の少女ソーニャに辛くあたる強欲な金持ちの老婆を殺した。その際に現場を見られた老婆の妹も殺してしまい、更にその犯人として無実の罪でペンキ屋が捕まってしまう。さて問題です。ラスコーリニコフの行動は搾取者を打ち倒し、ブルジョワが溜めた富を公平に再分配する為の正義の行動だったでしょうか?
 いいや。ただの強盗殺人です。ブルジョワジーだとかプロレタリアートだとか関係なくね。これが私の答え。


2001年09月19日(水) 旧暦 [n年日記]

「STREGA!」連載開始

  ウルトラジャンプ 誌上にて、米村孝一郎氏の数年ぶりの新作「STREGA!」が連載開始。以前K澤さんと氏の代表作「MISSING GATE」の話をしていた時に、「話がこんぐらがってわかりにくいのがねえ。集英社で修行するといいかもしれない」とK澤さんの言っていたことが奇しくも実現した形になるわけで、なんとなく不思議な気分。
 某筋からの情報によると氏のほぼ唯一の弱点であった「わかりにくさ」が克服されつつあるという話もあり、連載開始の報を聞いた時から「わかりやすい米村孝一郎!? どんなんだ!?」と興味深々だったのだが……
 ひとまず一読したのだけど、なんつーか、雑誌の中で存在感が違い過ぎますわ。雑誌最初の60Pが異様に重すぎる感触。どのくらい重いかと言うと、「これがマンガだとすると、世間一般でマンガと呼ばれているものの大半以上って一体何?」と考え込んでしまうくらいの重さ。船だったら間違いなく舳先から引っくり返って垂直にずぶずぶと沈んでしまう。最早趣味や好みがどうこうというレベルじゃない。それでいて「MISSING GATE」の第一話などと比べて確かにわかりやすくなってる。まだ進化の途上と思うけど、現時点で十分恐すぎるくらい凄い……

 なんかここの所目がチカチカして疲れ目になりがちで「特に以前より目を酷使してるわけでもないのになんでかなぁ」とか思っていたけど、ふと思い付いてちょいとまともなものを食ってみる。治りました。いや、栄養は重要ですね。BMI的には今の体重は適正なんでカロリーは問題無いはずなんだけど。

  学園戦記ムリョウ は話が進展してるのかしてないのか相変わらずよくわからないけど、なんとなく進展してる気が。基本的に日常話が進展して、その裏で銀河連邦がどうとかいう話が少しずつ進行。でも「見せる」のは何故なんだろうとか考えると、角川から出てるアギトのキャラクターアルバムの井上氏・白倉氏のインタビューで井上氏が言っていた事が思い当たる。「必ずしも野球のルールを知らなくちゃ野球が楽しめないかというと、そんなことはなくて、例えばスター選手がいて、その選手が打席に立って活躍すればルールを知らなくても野球を楽しめる。ストーリーってのは必ずしも大事じゃなくって、ストーリーがなくても面白いものは出来るんだよ」と、いうような意味の事を言っていた(その後白倉氏が「極論すれば、ですけどね」とフォロー)。なんか無茶苦茶な事を言ってるようにも見えるし、ちゃんとした野球ファンからみるとそういうのは「邪道」と言われるのだろうけど、野球を見てる人の大多数はスター選手とか好きな選手の登場・活躍を楽しみにしてるのだと思うと、真実を突いていると思う。ムリョウで言えばわかりやすい部分ってのはキャラクター同士の掛け合いであったり日常のイベントであったりで、通好みの部分ってのはその裏で進んでるストーリーということになる。ただ井上氏は極論してるけど(っつーかマニアのストーリー偏重主義を嫌ってわざと極論してると思うのだけど)、スター選手が出てくるだけではやはり駄目だと思う。読者の知覚ってのは恐らく読者自身が考えてる以上に鋭くって、その背後にある奥深さを存在感として読み取ってしまうものではないかな。全員がじゃないかもしれないけど、存在感がなければスター選手だって引き立ちはしない。実はこれ、最初の米村氏の話とも繋がってなくもなかったり。どう繋がってるかは連載を読んで各々考えて。

 しかし医学部のネットワークが不安定だ。正確には多分医学部構内ネットワークのルーターなんだと思うけど。しょっちゅう落ちる。夕方などは毎日必ず落ちてる。なんで問題にならないのかわからない。っつっても医学部ネットワークの管理って、生協の人がボランティアでやってくれてるのであまり文句も言えないのだけど。


2001年09月20日(木) 旧暦 [n年日記]

いいこともある、わるいこともある

 今日はちょっといいことの方。ちょっとだけね。
 昨日の日記で「これがマンガだとすると、世間一般でマンガと呼ばれているものの大半以上って一体何?」と書いたけど、別にほかのマンガ家さんをバカにしてるわけではないっすよ。ちゃんと雑誌に載るマンガ家さん、特に連載を維持してる人ってのはやっぱ連載を維持できるだけのものがある、凄いんである。ただ、米村氏の漫画はそういった凄い人と比べても凄いということっす。
 なんか日記にやたらと台湾の検索エンジンのロボットがやってきていて、まあ今までは無視してたのだけど一日に70回もアクセスしてくるとなると流石にログも見難くなるんでアクセス制限をかける。robots.txtを置けばロボットは大概拒否できるのだけど、検索ロボット自体を制限する気はないんで。
 BSでやっていた「フォーエバー・フィーバー」を見る。70年代後半のフィリピン。世界中でジョン・トラボルタ主演の「サタデー・ナイト・フィーバー」が大ヒット、若者たちの間でダンスブームが巻き起こる中、フィリピンでもそれは例外ではなかった。スーパーの店員でブルース・リーに憧れる青年ホックは、仲間たちと「燃えよドラゴン」を見に行くが、何時の間にかドラゴンの上映は終わっていて代わりにやっていたのは「サタデー・ナイト・フィーバー」。ダンスに興味がなくしぶしぶ見ていたホックも、次第に画面の中のトラボルタの姿に魅せられていく。すっかり触発されてしまい、恋人とダンス教室に通う事にするホック。ところがてんで素人なので全然いいところナシで恥をかくばかり。職場でもオーナーの息子が権威を嵩に着て、面白くない。落ち込んだホックが再び一人でトラボルタを見に行くと、突然銀幕からトラボルタが抜け出し、彼にアドバイスをしだした。「ダンスは考えすぎちゃいけない。感じるんだ」「考えるな、感じろ、か?」
 フィリピンで歴代の興行収入記録を塗り替えたと言う映画。トラボルタに憧れダンスをはじめ、そしてバイクを買うために優勝賞金目当てでダンス大会に参加する主人公が、家族の問題、職場のトラブル、そして恋人との危機を乗り越えてダンスそのものの楽しさに目覚めていくコメディタッチの青春映画。これ劇場で見とけばよかった。2点。ちなみに劇中に現れるトラボルタは無論そっくりさんだが、顔より声がトラボルタに似てました。


2001年09月21日(金) 旧暦 [n年日記]

アメリカの軍事行動に関する話なんですが

 一番各国首脳の発言で的確に状況を表していると思うのは リビアのカダフィ大佐の発言 だったりします。最終目標を「国」でなく「人物」に標榜してる以上、労多くして益少なし、どころか害ばかりになる可能性が高いと思う。イスラム圏に支持者の多いラディン氏を拘束すると云う結果が、軍事行動で得られるかははなはだ疑問。「引渡しをして欲しいならまず証拠を出してみろ」というアフガニスタンの言い分は、ラディン氏引渡し拒否の為の方便ではあると思うのだけど、筋は通っている。それだけに厄介。テロを許容してはいけないと思うし、何が何でも武力の行使を否定するというわけではないのですが、これが最良の行動とはとても思えない。でも最早止まらんのだろうなぁ。こちらとしては失うものが大きくなる前にさくっと終了してくれることを祈るしかない。嗚呼。
 なんか nimda が猛威を振るってるらしいと聞いてはいたけど、ここまで深刻とは。マイクロソフトのセキュリティについての考えの甘さ(そしてその影響によるユーザーのセキュリティの重要性への無理解)がとうとうここまで来たか、という感じ。「絶対安全」なんてことは世の中にはないけど、今回の被害の半分以上はマイクロソフトの責任だと思う。責任追及しても仕方ないので、気になる人はウィルスチェック・駆除ソフトの試供版でも使ってチェック・駆除してください。( ウィルスバスター試供版
 あ、 Mozilla 0.9.4対応の 日本語言語パック のベータ版の公開始まってます。


2001年09月22日() 旧暦 [n年日記]

む、新手のスタンド使いか!?

 ボス、急に呼び出されて来週頭までにそれをでっちあげろって結構きついっす。他にも作業はあるんですけど…いや、やりますけどね。
 でもそんな中抜け出して仮面ライダーアギトの劇場版を見に行く私。おまけにこんな雑文まで長々書いてるし。文句を言う筋合いナシ。
 初日の土曜日なので劇場混み混みか? と思いきや、客の入りは5割〜6割で案外とそんなでもない。劇場の設備が結構古いところだったから人気があまりなかったのかもしれないけど。
 オタクとかミーハーな主演俳優ファンが多いんじゃないかと危惧したけど、概ね健全な家族連れでした。良かった。でも近くに座ってたご年配の夫婦が、待ち時間中に「スパイダーマンがどうの」と話してるのは結構びびりました。筋金入りですね!?
 最初は「ガオレンジャー 火の山、吼える」から。テレビシリーズからして悪乗りの連続だが、その悪乗りは映画でも健在。 「さあ、みんな。後ろのみんなも一緒に呼びましょう。せーの、『ガーオレンジャー』」とアトラクションのヒーローショーノリ。でも子供が本当に声出して呼んでた のは微笑ましかったです。多分この映画一番キャラが立ってたのはテトム姐さん。全編のほとんどでへべれけのただの酔っ払いっぷりをアピール。大人が笑えるネタと子供が楽しめるネタ、それを相殺することなく詰め込んだバランス感覚は見事としか言い様がない。あざといおもちゃとのタイアップにも関わらず、人気があるのは伊達ではないです。
 ストーリー的には尺が30分程度という事もあって、番外編という感じで特には語る事はないです。さすがにお金はそれなりにかかってますが。敢えて言うなら余計な事をしようとしなかったのがエライ。これって案外難しい事のように思える。
 で、その後目当ての「 仮面ライダーアギト劇場版 Project G4 」。ネタバレは何時も通りブラックアウト。
 超能力を持つ孤児たちを研究するとある施設。そこを突如、大量の蟻型アンノウンが襲撃する。子供たちや職員がなす術もなく殺されていく中、予知能力を持つ少女沙耶香はその能力ゆえに弟のような少年レイと、からくも逃げ延びる事が出来た。通報を受け、現場に駆けつけるG3−X=誠。そこに広がっていたのは破壊された建物と無数に転がる職員、護衛の自衛官、そして施設の子供たちの死体だった。しかし一体だけ、残っていたアンノウンが襲い掛かり、G3−Xはこれを撃退する。そしてその事件からまもなく、自衛隊から研修の名目で自衛官深海理沙がG3ユニットに編入される。しかし突如深海は研修を切り上げ自衛隊に復帰してしまった。
 それから2ヶ月、涼=ギルスは沙耶香とはぐれたレイがアンノウンに襲われているところに偶然出くわし、これを助けるがギルスへの変身の後遺症で倒れてしまう。涼の力を目の当たりにしたレイは、仲間の敵を取ってもらおうと涼を介護する。一方、沙耶香の方は太一がダンプに轢かれるところを予知能力で救った縁で、美杉家に引き取られる。しかし秘密を抱え込んでかたくなに自分の事を語ろうとしない。真魚はそんな沙耶香に自分と似たものを感じ取り、心を開かせようとする。そんな二人に外出先で襲い掛かるアンノウン。アギト=翔一と、駆けつけたG3−Xが二人を庇うが、圧倒的な人海戦術で攻めてくるアンノウンにアギトやG3−Xも押されがちになる。そこへ突如飛来した自衛隊所属のヘリから舞い下りた、銀色の影。G3−Xに良く似たシルエットを持つその装甲強化服はG3−Xを遥かにしのぐパワーと火力でアンノウンたちを一掃してしまう。呆然とする二人の前で外したマスクから現われた顔は、2ヶ月前のアンノウン襲撃事件で傷付きながらも運良く生き延び、アンノウンとG3−Xの戦いを朦朧とする意識の中で見つめていた自衛官、水城史郎。そして自衛隊機からは深海理沙が降り立つ。水城が装着していた装甲強化服こそ、強力すぎる力でやがては装着者そのものを死に至らしめる為に、開発者であった小沢澄子が設計を封印し、それを深海が盗み出したG3−Xの次世代型、G4だった。
 危険すぎるG4を何故実現させたのかと問い詰める小沢に、「これも全て国を守る為」と取り合おうとしない深海。水城も誠に、G4装着により命を落とした同僚たちの遺体の前で、自分もそのうち死ぬであろう事、しかし命を惜しんでいては十分な戦いが出来ないと、耽々と語る。それは2ヶ月前の事件の悔恨から来た言葉だったが、G4の圧倒的な力を認めつつも、死に向かう水城の姿勢に誠は納得が出来ない。しかし深海はそのG4を更に強化する計画を進行していた。それはやがて予知能力を持つ真魚たちも巻き込んでしまう。
 ただでもごちゃごちゃと登場人物の多い番組なのに、更に新キャラを追加して大丈夫か、と思っていたけど、G4とG3ユニットの対立を主軸に、レギュラーの面々が事件に巻き込まれていく様をちゃんと描いている。メインキャラ三人の中で演技力の向上が著しい氷川誠役の要潤が主軸になるように持ってきたのは正解。他のキャラにもちゃんと見せ場があり、初代ライダー、藤岡弘のゲスト出演も危惧していた「とってつけたような」感じはあまりなかった(「今の俺に出来ない事を、君たちがやってくれ」という台詞も、幾らでもとりようがある)。10/1放送のテレビのスペシャル版の予告も流れたのだけど、むしろ京本政樹の方が心配になってきた……
 戦闘シーンは、アンノウンが強いのか弱いのかよくわからんというテレビシリーズの問題点を引きずってはいるけど、圧倒的物量で攻め寄せるアンノウンの映像はそれを十分カバーしてる。またテレビより一足先に登場のアギトバーニングフォーム・シャイニングフォームに加え、ギルスの新形態も登場。写真で見た時はごてごてしすぎてあまり恰好いいとは思えなかったのだけど、アングルとカットと動きが加わると大分印象が違っていた。特にあのうねうねが……と、これは秘密。名前は「エクシードギルス」で良かったですけど、劇中には多分名前出てこないんで関係ないです。
 映画単体として見てどうかはともかく、シリアスな雰囲気を損なうことなく、更にお祭り特有の豪華さを盛り込んでいてファンなら必見の出来。喩えるならお土産付き豪華幕の内。ただし後味はあまり良くないけど。(^^;
 あ、ちなみに日記の題は、ギルスの最初の変身シーンの感想。見ればわかる。


2001年09月23日() 旧暦 [n年日記]

虫の知らせ

 昨日、自転車で移動中に親から電話があった。出ようと思った矢先切れてしまったのだが、部屋に帰って留守電を聞くと、実家にいた犬が死んだ、という話だった。
 実はこれに先駆けること一時間ばかり前、何故か死んだ祖母の事を考えていた。祖母は手の指が何本か欠けていて、昔紡績工場で働いていた時の事故だとかなんだとか聞いた気がするけど、詳しい話は知らない。祖父も既に亡くなっていて、先の戦争末期に徴兵されたと云う話は聞いてたが、その時の話とか聞いとけば良かったなぁ、と思った。で、その次に思い出したのは昨日死んだ犬の親。なんかのんびりしてるというか天然ボケと言うか、妙に気というかテンポが私と合ってはいた。最期はボケ気味で、首輪をはずして外に出てしまったところを車に轢かれた。死んだことを聞いた時、こんなことなら実家に帰った時もっとかまってやれば良かったと思った。なんか故人(+故犬)の、心残りな事ばかり思い出して、それで何故か昨日亡くなった犬の事も思い出したんである。そう云えば最後に帰った時、あまりかまってやらなかったなぁとか、そんな事を取りとめもなく思っただけなのだが。
 で、実家からの電話があった時、幾つか可能性はあったのだが、なんとなく、その事じゃないかという気がした。部屋に帰って留守電に、その犬が死んだ事、最期は眠るように息を引き取ったという伝言が入っていて、ああ、やっぱりと素直に思った。親犬とほどには馬があったわけではなかったけど、それでもやはり悲しくなって少し泣けたのがちょっと意外だった。
 多分その犬のことを最後に思い出したのはただの偶然だし、電話があって、その事だと見当がついたのは、単に繰り返しかかってこなかった事とか、かかってきたタイミングからの重要性の推測から直感が働いたとか、そんなことだろうと思う。でも最期の時にまで、ずっと忘れっぱなしではなかった、と思う事で少しは心が慰められるのなら、虫の知らせと思うのも悪くはないと思う。多分最期まで忘れっぱなしだったら素直に悲しむことも泣いてやる事も出来なかった、そんな気がする。


2001年09月25日(火) 旧暦 [n年日記]

緊急速報(一部限定方面)

 11/5、大都社より伊藤明弘作「ザブングル」発売予定。
 伊藤明弘と云っても広島大で味噌の研究をしてる教授じゃありません。当然マンガ家の伊藤明弘氏です。それなりにディープな伊藤明弘ファンならピンと来ると思いますが、そう、恐らくはアレです。
 よく知らない、と云う方の為に説明しておくと、伊藤明弘氏は過去バンダイから出版した書籍扱いの雑誌にて、「戦闘メカ ザブングル」のラグの後日談を描いた「BLUE GALE」「BLUE GALE II」と云うコミックを書いて掲載したのですよ。「III」はネームまで準備されていたのだけど、掲載のアテがなくなり、更に版権モノということでわりと幻の作品ということになっていた(探せば見つからないわけじゃないけどね)。本当に幻の「III」まで掲載されるかはともかく、今回の「ザブングル」がその「BLUE GALE I・II」であることはほぼ間違いないと思う。割目して待て! ごく一部の人間だけ!

ルーズ+ルーズ

 ボス:スケジュールにルーズ(というよりどうでもいいと思ってる事はすぐ忘れる)+ワシ:根本からルーズ=殊スケジュール管理に関しては最悪の組み合わせ
 と、いうわけですな。う〜む。
 日曜日の アギト 、映画を見てきた次の日ということもあって見る前から気分は燃え燃え。しかし特撮部分はお金のかかってる(っつっても4億未満だけど)映画と比べると見劣りしてしまうのは致し方ないか。初めてお互いがアギトでありギルスであることを知った翔一と涼の初顔合わせ。榊亜紀に関する誤解も拍子抜けするくらいあっさりと解けてしまい(そりゃこんなゆるそうな奴に人殺しが出来るように見えんわな)、すわ、共闘モードか!? と 心配 になったけど、お互い初めての近い境遇の人間ということで共感はしてるみたいだけど、一緒にどうこうということはなさそうで安心。しかし全般的に戦闘シーンも多く、テンポが良くってイイ。そして満を持してバーニングフォーム登場! 映画ではグランドファームからの多段変身だったけど、こちらは最初からバーニングフォーム。しかも映画ではあくまでシャイニングの前座的な取り扱いだったのだが、コチラは身体のひび割れから炎がちらつくと言う演出で凶悪な強さを演出。よく考えると画面上にアギト、ギルス、G3(−X)が同時に出るというのは初めてではないが、敵味方でないのは初めてか。次回は名前だけ出ていたあかつき号グループリーダー木野薫が初登場。名前では性別不明だったが男だったらしい。しかも、予告に現れたアギトもどきはひょっとして……と期待させてくれる。しかしそのアギトもどき、ギルスを襲ってたように見えるのだけど…… 牙の覗く口 がええのう。
  デジモンテイマーズ は話のターニングポイントとなる24話。しつこいけど一週遅れなんだってば。先週サルに攫われたクルモンを追ってデジタルワールドへ行く決意をした子供達。親や先生たちに別れを告げていく話。当然反対する親、子供達の旅立ちを祝福する親、デジタルワールドへ行く事を告白されて、教師としての自分も面倒を嫌う一個人としての自分も選べずにどうすればいいのかわからず戸惑う先生。子供達の親との別れの形もそれぞれ。真正面から両親に決心を告げるタカト、親に反対されることを見越してメールで知らせ、妹にだけ直接別れを云うジェン、デジモンが受け入れられないだろう事、そして旅立ちを何があっても反対するだろう母に、いつもは着ない、母の選んだ少女趣味の服を着てみせて別れの代わりとするルキ、そして恐らくは再婚以来関係にしこりの残り続ける親に言い出せなかったジュリ。冒険の期待と別れの寂しさを淡々と描いてるけど、情報密度の高い映像に叙情あふれる語り口。多分第一話と並んでベスト・エピソード。
 エンジェリック・レイヤーは完全に予定調和的というかあまりに予想通りであるけども、まあ悪くはないと思う。でもクライマックスの戦闘は相変わらず退屈なのだろうなぁ。


2001年09月26日(水) 旧暦 [n年日記]

普通はびびる

 ふんとはログに残ったドメインを晒すのって良くないんだけど。
 日記のログを眺めてると、ふと*.navy.milなドメインが。そうです。今アフガンの方にエンタープライズとかニミッツとかでお忙しいアメリカ海軍さんです。すわ、エシュロン(アメリカとかが実現してると言われてる、ネット上で飛び交う情報の中からある登録された単語を含むものを自動的に収集すると云う傍受システム)の襲来か! とか、アメリカの悪口書いたから探してるのか!? とかびびったんですが、よくよくログを見てみれば google で検索してやってきている。しかも検索ワードが「シャイニングフォーム」。ちゃんと日本語で。
 ……米海軍施設に勤める日本人関係者なのか、日本の特撮番組が好きなあまり日本語を覚えてしまった、ときメモで日本語を覚えて女言葉ばかりしゃべるタイのオタクみたいな兵隊さんなのか、あるいはその家族が職場に遊びに来てたのかはよくわかりませんが(日本に駐屯する兵隊の家族で日本の番組を見る人は結構いるらしい)、いや、まあなんてえか。あう〜。


2001年09月27日(木) 旧暦 [n年日記]

グランドゼロ

 木崎ひろすけ氏っつーマンガ家さんがいたわけですよ。「いた」という過去形から想像がつくかもしれませんが、今年の初めに亡くなられました。メジャー系の作家さんとは云いがたかったのだけど、叙情的な絵柄とストーリーテリングは一部の強いファンの支持を受けました。あまりメジャー誌の仕事には恵まれなかったこと、またお若いうちに亡くなられたことから、残した作品はそう数が多くありません。っつーかまともに完結したのは事実上の遺作となった「A・LI・CE」くらいなんですが。その氏の作品「グランドゼロ」(旧タイトルは「GOD−GUN世郎」)、「少女ネム」、「A・LI・CE」がまとめて刊行された。
 一冊戦数百円と言うのは正直かなりボッてるという気もするのだが、しかし背に腹は替えられない替えられたからってどうだとも思うのだが、ともかく「グランドゼロ」は購入。これを読んだのはそれでも五年位前、徳間から出ていた短命の漫画雑誌に掲載されていた。正直ぱっとしない雑誌中でも最も目を引いた連載の一つだった。主人公世郎の秘密、目的が見えてきそうなところで終わったのが残念だった。少女ネムから入った人などはむしろ童話のような叙情的な面を気に入ってるかもしれないが、私は実はこの「世郎」が一番好きだった。無論、作者が亡くなった以上続きはどうあがいても描けないわけで、読んで連載最終話を読み終わった時、最初に思ったのが「ああ、続きが読みたい」であった。もうとっくにそんなのは無理だというのはわかっているのに。
 どんな方だったのかは全く存じ上げないのだが、しかし作家としては読者がそう思わざるを得ないことは、最上級の賛辞の一つではないかと勝手ながら思う。胃の腑の辺りからこみあげるような無念を以って、半年遅れの氏への追悼にしたい。

諸々

  2ちゃんアギト映画版スレ は半ば「劇場で見かけた迷惑な奴」スレになりかけてるような。いや、正直子供が声を出したり騒いだりするのは大目に見ていいと思う。むしろ子供が喜ぶのは正しいと思う。暴れるのは論外だが。別に息を殺して見る必要もないので笑う場面では笑ってもいいと思う。でも パラパラ踊ったり 気味の悪い笑い声をあげたり するのは止めた方がいいと思います。あと、ガオレンジャーの上映で大人が一緒にガオレンジャーを呼んだりガオアクセスを振り付きでやったりするのも禁止な。
 しかし子供向けじゃないとは言わないが、どう考えてもガオは子供メインの一方で、アギトはかなり大人向けを意識してると思うが。
  来月のBSで放映予定の映画のリスト を見る。ワンチャイですわよ、奥様! でも何故か2と6。馬を素手で殴り殺す4はやらないの? あとは、「悲しみよこんにちは」とか「勝手にしやがれ」とか「キス!キス!キッス!」とかは興味があるのだが……あ、「スリング・ブレイド」もある。来月は主にチャップリン特集らしいけど。マルクス兄弟特集とかバスター・キートン特集とかはやらないのかしらん? 他に興味があるのは「バスキア」と「将軍たちの夜」と「タフ・ガイ」くらいか。「Mr.レディ Mr.マダム」(ゲイの夫婦が主役の有名なコメディ映画)シリーズが一挙放映と言うのも面白いな。


2001年09月28日(金) 旧暦 [n年日記]

これでええんか?

  ジャングルはいつもハレのちグゥ の最終回。落しどころはここだろうとは思っていたけど、しかしなんつーか、まるで連載中断のような終り方……やはりシリーズものは終盤にかけてどう盛り上げるかが重要だなぁ。
  ムリョウ は相変わらずまったりしながらも物語の背景となる謎は少しずつ明らかに。「謎が謎を呼ぶ」というよりは少しずつ謎を明らかにしながら背景の物語が進行する形。背景の物語が登場人物たちの背景にも微妙に絡む辺りが実に上手い。
 ガンダムA2号、安彦良和氏の「ガンダムthe origin」は相変わらずのクォリティ。いわゆるキャラクター商品としてのガンダムとは一線を画する部分がある。前号よりは読めるけど、基本的にこの「the origin」の為の雑誌というのは変わらない。なんか惜しいなぁ。
 なんかWinのリソースがすぐに足りなくなるので友人に教えてもらってMaxFileCacheを設定。飛躍的に安定する。うむむ。のぶちゃんありがとう。
 アギトの劇場版は、出だしはかなり好調らしい。でも未だにロングランの千と千尋の神隠しは「タイタニック」の興行成績の記録を塗り替えてしまったらしい。なんか複雑な気分。


2001年09月29日() 旧暦 [n年日記]

まずは怒れ

 NYテロ事件とアメリカの報復軍事活動のニュースに隠れてあまり騒がれていないけど、決して軽いニュースではないのが狂牛病発見のニュース。前にも説明したけど、狂牛病は最近やウィルスではなく蛋白質が病原体となっている極めて特異な病疾で、家畜のみならず人間にも感染する。病原が最近やウィルスでないから、消毒や殺菌といった予防策は無意味に等しい。つまり加熱調理したって駄目なのだ。蛋白質と言うと熱に弱いといったイメージがあるけど、全てがそういうわけではない。異常プリオンの変成する温度は確か百数十度だったと思う。十分加熱すれば大丈夫なのだが、人間が口にするものの調理で常にそこまでしっかりと火を通すかと言えば難しいだろう。増してや牛肉は生でも大丈夫というイメージがあるし。この病気の感染経路の一つとして、骨肉粉の飼料がある。つまり、食肉用にもならず、廃棄処分となった牛などの家畜自身の死体を家畜飼料に再利用したものである。私は同族食い云々のタブーについては触れるつもりはない。触れても無意味だからだ。しかしこの骨肉粉も一応、加熱し、異常プリオンが機能しないようになっている「はず」なのだが、加熱が不十分な飼料が出回っているのも事実。危険である事は既に承知のはずなのに、日本ではこの骨肉粉の使用は厳密な意味では禁止されていない。「牛への飼料には用いないよう」という「指導」がなされているのみである。狂牛病の国内発見後も、農林水産省の対応はのらりくらりのままである。
 偶然だが、昨日非加熱製剤による薬害エイズの被害者の死亡の刑事責任を問うという、つまり非加熱製剤の危険性が明らかでながら流通を許可していたのは事実上の殺人罪だという判決が出た。とても重要な判決である。しかし刑事罰が下って、賠償金を支払って、そんなことをしても、亡くなった人は帰ってこないし、健康な身体が返ってくるわけでもない。
 今、政府は自衛隊派遣に関する法案改正に一生懸命になってるように見える。テロにより日本人が傷付けられ、殺されたという事はとても悲しい事だし、テロから日本人を守る事は重要だ(私にはそれと法案改正のつながりはいまいち見えてこないが)。しかし同様に、狂牛病から日本人を守る事も重要なのではなかったか? 今回のテロは別の国、別の環境にいる人たちが関わる事だが、狂牛病に関しては日本人が日本人を傷付けているのだ。こっちの方が余程対応は簡単だろう。どうしてその熱意をこちらに割けないのか?
 「お役所仕事」「官僚主義」に対して日本人は鈍感というか、諦観の域に入ってしまっているように見える。でも本当にそれでいいの? 勿論動かなければ何も意味がないのは事実だ。だが動く為の原動力になるのは何らかの感情だ。必ずしも怒りでなくてもいい。それが何かにつながるのかつながらないのかもわからない。しかしこんなこと漫然と受け入れたくはない。だから私は怒る。青臭いかもしれない。何も分かってないかもしれない。だから何? 変な事は変だし、間違ってる事は間違ってる。それだけの話。

と、真面目ぶった後でなんですが、

 明日の アギト に登場の木野薫(♂)、やはり アギトに変身する ようです。 名前はアナザーアギト 。多分 そんな名前 は劇中には出てこないですけど。しかも アンノウンとも戦うけども、自分が最強の存在になる為に他のアギトである翔一や涼の命まで狙う らしい。なかなか食わせ者ですな。 変身後のバイク まで用意されてるらしいので、数回こっきりのキャラという訳ではなさそう。 最初アギトの情報が流れた時に三人ライダーと聞いて「マジ?」と思ったものですが、三人ライダーどころか四人ライダー(番外編の映画のG4や特別編のG3マイルドを加えたら6人ライダーじゃ)とは。