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2014年02月26日(水) 旧暦 [n年日記]

[特撮] 烈車戦隊トッキュウジャー#2と仮面ライダー鎧武#19

  烈車戦隊トッキュウジャー #2「俺たちはここにいる」。車掌から「死んでるも同然」と言われてしまったトッキュウジャーたち。深刻なことになるかと思いきや、腹が減ってはなんとやら、車内販売の駅弁で腹を満たし始める。そんな中、ただ一人、ヒカリだけはその言葉の意味を考える。そして、昔自分たちが一緒に遊んだ時のこと以外は、過去のことが思い出せないことに気づく。
 一体どういうことなのか。そのことを思い悩み続ける暇もなく、次の駅に到着。しかしそこは「決闘が原」という物騒な名前の駅だった。そして、そこはサーベルシャドーが支配し、彼の合図で見知らぬ同士が決闘をしなければならないというルールの街になってしまっていた……

 番組開始二回目。今回から番組のパターンが明らかになるのかな? シャドーラインがレインボーラインを乗っ取り、悪事を働きトッキュウジャーが各駅に停車して解決してく、ってパターンのよう。駆けつけなくていいのは合理的かな?
 そして今回は他人と無理やり決闘させられるルールになってしまった街で、決闘を拒否して逃げ続ける少年と、自分たちが置かれた立場とトッキュウジャーになった意味を考えるヒカリと脳天気なライトがメイン。「根拠の無い想像はできない」というヒカリに対しあくまでポジティブなライトはヒカリの不安を吹き飛ばすように勝利のイマジネーションでサーベルシャドーを吹き飛ばす。悩んでいても仕方ないと吹っ切れたヒカリはライトに協力、サーベルシャドーを倒し、続いてのロボ戦も卑怯な手を使う相手に奇想天外な方法で勝つ。
 そして、「死んでるも同然」の意味は、彼らの出身の街がシャドーラインに乗っ取られ、過去を奪われたという意味。人々を守るためと過去を取り戻すためにシャドーラインと戦う決意をする。電車と記憶ってのは、電王と同じ。こっちも小林靖子脚本だから、電王コラボ、ナオミとワゴン、オーナーと車掌の共演の可能性ありそうだなぁ。
 次回はやや天然不思議ちゃん、カグラ回?


  仮面ライダー鎧武 #19「贈られた秘密兵器」。合同ダンスイベントを守り切った鎧武の前に現れた仮面ライダーデューク。同じレモンのロックシードということに動揺し、意味もなく戦いを強いられたことに戸惑うが、変身して応戦。しかし同じエナジーロックシードを使っているはずなのにまったく相手にならず、吹き飛ばされて変身が解除されてしまう。戎斗も駆けつけ戦うが、やはりまったく敵わない。一定の成果を感じたのかデュークは変身を解除して去っていくが、それを見送るしかない紘汰たちはイグドラシルの手の中で遊ばれているという実感に歯噛みする。そして戎斗はイグドラシルに再潜入すると打ち明け、紘汰もそれに同行すると言い出す。
 しかしその計画を合同イベントが成功したチームメイトたちには明かせず、抗争がなくなったことで鎧武も用心棒でいる必要はなくなったことだし、と再びチームから離れることを示唆。それを聞いた舞は不機嫌になってしまう。
 そして紘汰の様子に不審を感じた光実はバイトの面接と言って立ち去った彼の後をつけ、戎斗との打ち合わせ現場に乱入。仕方なく紘汰は計画を明かすのだが、裕也の行方もわかるかもしれないという彼に事実を知ってる光実は紘汰に彼が倒したインベスが裕也の成れの果てだと知らせないために貴虎に襲撃計画をリークする。
 それとは知らず、ヘルヘイム経由でイグドラシルに突入しようとする紘汰たちは、新ビークルチューリップホッパーに乗った黒影部隊に待ち伏せされ、ヘルヘイムの森から追い出される。襲撃を予測されていたことにショックを受ける紘汰たちは間髪入れずに再突入しようとするが、そんな彼らの前にイグドラシルの手下のはずのDJサガラが現れる。

 イグドラシルのやり方に怒りを隠せない紘汰だが、その実力差は思い知らざるを得ない。結局再突入して彼らが隠してる秘密を暴くという戎斗の計画に乗るのだが、事実を知ってる光実はそれを紘汰に知らせないために密告をする。
 一度はチューリップホッパー部隊の前に阻まれるものの、すぐに再突入を決意。って、「すぐにまた来るとは思ってないだろう」的なパターンは敗北フラグなんですが……と思ったら、DJサガラが登場。警戒する戎斗を紘汰がなだめつつ話を聞くが、彼は自分は「今も昔も見守るだけ」と言い、彼らにチューリップホッパーを渡し、姿を消す。
 DJサガラも本当に紘汰たちを見守ってるだけなのか、それともヘルヘイムをめぐる争いに独自の目的があるのかわからないけど、スイカアームズ、ダンデライナーを駆使し、イグドラシルへの再突入を決行する。
 目的不明なのは、凄馬の秘書である耀子も同じ。従順な部下かと思いきや、凄馬は彼女も真意があって実力を隠してると指摘。それに耀子は不敵な笑みで答えるのみ。こいつらホント仲が悪いな。
 そしてイグドラシルに潜入した紘汰たちは、紘汰は貴虎に、戎斗は凄馬にそれぞれ迎え入れられ、ヘルヘイムの秘密を明かされそうに……え? 最後の方になるかと思ってたら、いきなりここで明かされるの? でもそうすると紘汰も行動に困るのでは?


2013年02月26日(火) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] ヴァンガードリンクジョーカー#7とラブライブ#

  カードファイト!!ヴァンガード リンクジョーカー編 #7「助っ人は中学生!」。初戦はナオキが櫂相手に善戦したものの敗北、二戦目は井崎にコーリンが順当に勝っての三戦目。宮地学園側はミサキだが、後江高校側はシルエットのみ示された「助っ人」。その助っ人とは、後江中に進学したカムイだった! 部の設立がかかってるとはいえカムイも真剣勝負に手を抜くつもりはない。かくしてQ4同士の勝負が幕を開ける。

 予想通りの三戦目。しかし、勢いで突っ込んでいくもののいざという時のカードの引きが強いカムイと、計算づくで戦術を立てるもののここ一番では引きが弱いミサキ。ある意味、対照的というか、展開上の勝敗調整がわかりやすいキャラの組み合わせというかげふんげふん。
 カムイは馴染みのノヴァグラップラーでガンガン攻めてくが、ミサキも使い始めたばかりのジェネシスを使いこなし、押しつ押されつの攻防を。ほぼタイに並ぶが、カムイのブレイクライドとリミットブレイクを使っての怒涛の攻撃をほぼ無傷でしのぎ切り、カードの特殊効果で逆転。超記憶力で使い始めたカードでもその特性を完璧に把握するミサキの勝利というところか。あと、自身の引きの悪さを自覚してか、インターセプトや完全ガードをちゃんと手元に残してたりもしてたし。
 続いては三和とシンゴだけど、有名ファイターばかりミーハーに追いかけるシンゴは無名の三和を甘く見てあっさり敗戦。まあ、櫂の相手をしてるってのを知らなきゃそうなるわな。これで二対二だが、三戦目はアイチと森崎で、これはアイチの楽勝か? と思われたのだけど、井崎と三和が何やらはかりごとを……そう、大体の想像通り、森崎のデッキをこっそり入れ替え、櫂が組んだまほろばデッキに入れ替えていた! デッキを自分で組みさえしなければ強いんだよなぁ、森崎。たとえ創部がかかっていようと手は抜かない、という後江側の意志の他に、櫂も協力してるからには何か意図がありそう。よく考えたらアイチ、櫂との直接対決でまだ一度も勝ってないのだよなぁ。


  ラブライブ! School idol project #8「やりたいことは」。スクールアイドルの祭典「ラブライブ」出場の条件である無事赤点回避を達成し、そのことを学園長に報告しに行った穂乃果たち。ところがドアの前で生徒会長である絵里に「廃校決定」を告げているのを漏れ聞いてしまう。慌てる穂乃果たちだが、それは穂乃果の早とちりで、二週間後のオープンキャンパスでの反応が悪ければ、という条件付き。安堵するもののオープンキャンパスの結果が悪ければ結局廃校は決定になってしまう。廃校回避の志は同じものの、穂乃果らμ’sをなにかと目の敵にする絵里とは完全に方向性を異にしてしまう。そんな中、海未は動画で見た過去の絵里の踊りを忘れられず、彼女の協力が得られないか、他のメンバーに相談を持ちかける。

 ようやくμ’sが勢揃い。使命感と責任感とでガチガチに固まり、意地もあって彼女らに反発していた絵里だけども、責任感からどうにかしようとすればするほど壁にぶつかり、他者の理解も得られなくなっていくことを感じ、また穂乃果らが実力的には全然未熟なのにいつの間にか学園内で知名度も支持率も上がってることに気づき自らの無力さを責めるように苛立ちを募らせていく。
 そんな中、一度海未から受けた協力の依頼を、再度、μ’s全員からの依頼として受け、自分が彼女らに感じる苛立ちの理由を知ろうとでもするように受けるのだけど、苦しいトレーニングや、自分たちを目の敵にしていた絵里ですら、更なる高みを目指すために尊敬し、受け入れる穂乃果らの姿に、自分に決定的に欠けていたものを感じ取り、たまらず練習場から逃げ出す。
 その彼女をさとすのは、いつも近くで見ていた親友でもある副会長の希。祖母のため、生徒のため、学校のためと自分をすり減らし犠牲になろうとするばかりで、自分自身の気持ちに蓋をしていた絵里は希に「今更どの面下げて自分もアイドルになりたいなんて言えばいいの!」と……え?! 会長、アイドルになりたかったの!?
 まあ、絵里の過去とバレエをやめた経緯がわからないので推測だけども、ステージ上で輝く彼女らを見て、かつてはそうであった自分を思い出し、生徒会長との責任感との間で板挟みになってた、ということなのかなぁ。
 板挟みのまま行き詰まってしまう絵里だが、希から事情を聞いたμ’sのメンバー全員から参加の誘いを受ける。これでメンバーは8人……と思ったら、当の希も参加を表明。そもそもμ’sの名付け親であることも明かす。希、どんだけ黒幕よ? つか、どんだけのオカン力よ?
 現実だったら、「今まで反対してたのに自分が目立ちたいからって参加した」とか、陰口立ちそうだけど気にしない。フィクションだし、話数限られてるしね!
 これでメンバーは勢揃い。多分、オープンキャンパスも成功したんだよね……?


2012年02月26日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] 特命戦隊ゴーバスターズ#1とフォーゼ#24

  特命戦隊ゴーバスターズ #1「特命戦隊、集結せよ!」。人々の営みを支えるエネルギー「エネトロン」を狙い、未知の存在「ヴァグラス」が襲い来る。しかし十三年前ヴァグラスの襲撃を受けていた人類は、それに対抗する若者たちからなる特命戦隊「ゴーバスターズ」を結成、備えていた。初めての出動で善戦するバスターブルーとバスターイエロー。だが訓練とは勝手が違う実践に、危機に陥ってしまう。その彼らの元へ、もう一人のメンバーが駆けつけようとしていた。

 35周年記念のゴーカイジャーを終え、新たに始まったスーパー戦隊シリーズ。過去の戦隊のおさらいの後の新シリーズは、なんともこれまでの戦隊とはかなり大胆なイメチェン。第一話のパターンとしては「遅れて来たレッド」なのだけど、各メンバーに相棒のアンドロイドがいて、バックアップの組織がかなりしっかり描かれていて、さらに等身大と巨大メカ戦が同時に描かれるというもの。特に最後のは、怪人戦の後巨大化して巨大ロボ戦というデンジマン以降のお約束を覆し、人間のシーンの背景で巨大ロボが映るという構図を多用している。これは今までの戦隊ではなかったもの。戦隊名もこれまでのパターンになかったものだし。
 印象としてはまるでメタルヒーローかエクシードラフトとかの系統なのだけど、それでもちゃんと戦隊ものの特徴は踏襲している。お約束破りというより、新解釈というところか。個人的にはスピード感のある戦闘シーンが非常によろしかったです。時代劇の殺陣の系譜とはまた違うけど、意欲的でこれはこれで。
 あと、グラビアアイドルの吉木りさを初めてちゃんと見た。


  仮面ライダーフォーゼ #24「英・雄・願・望」。歪んだ英雄願望を晒したキッグナスの正体を探る仮面ライダー部。弦太郎たちはファンクラブ会長のミサが怪しいと睨み、直接会に乗り込んで問いただそうとする。かたや自分を助けてくれたメテオを傷つけたことに怒る友子は、自分を置いて逃げた罰と流星を振り回しキッグナス出現現場を回りインスピレーションで正体を知ろうとする。
 弦太郎たちの方は、ミサを詰問するが空振り。ミサは単にキッグナス信仰が過剰にすぎるただの一般人だった。しかし、友子たちの方はたまたまキッグナスの正体に関わる重大な現場に出くわしてしまう。

 はくちょう座のことを「キッグナス」なんて言わないよなぁ、と思ったら、「キグナス」と「キック・アス」をかけていたとは……気づかんわ、そんなんw
 で、しかもネタが明かされてみれば、元ネタはキック・アスじゃなくファイトクラブ……
 キッグナスの正体は、キッグナスファンの江口。江口は特殊なスイッチャーで、自分への不満からもう一つの人格を生み出し、キッグナスとして活動してる間はまったくその自覚がなく、「第三者としてその現場を見ていた」という記憶を生み出していた。
 一人芝居してるシーンは、まるっきりファイトクラブやん。怪我してるところまで一緒……映画のネタバラシでスマソ。そして予告の釣りに引っかかってごめんなさい。つか、他にも「ブラック・スワン」とかもあるよな。
 フォーゼの戦いをたまたま見た彼はヒーローに憧れ、それが原因でコンプレックスも相まってスイッチを手に入れたことで無意識の暴走を生み出してしまった江口。その彼を救うにはスイッチを取り上げるだけではダメだと、弦太郎が江口の心を救う案を出すのだけど……弦太郎、基本的に小芝居好きだよなぁ。しかも、今回はライダー部の面々もノリノリ。お前ら、キャラ変わりすぎだろう。
 でもその小芝居のお陰で、勇気を出せた江口はキッグナスを否定。自らの意思でスイッチを捨てようとするのだが、そこにキャンサーが邪魔に入り、ミサたちの手により無理やり変身させられてしまう。
 完全に人格を乗っ取られキッグナスは邪悪な人格を全開。フォーゼたちを倒そうとするばかりか、ミサたちすら人質に取ってなりふり構わず「唯一のヒーロー」であろうとする。
 そこを新スイッチ「エアロ」を使い危機を回避するフォーゼだけど、またもやキャンサーが邪魔に入る。そこからはリベンジに燃えるメテオVSキグナス、フォーゼVS邪魔に入ったキャンサーという珍しいパターンに。メテオとキグナスはあっさり片が付くのだけど、キャンサー戦はこれまで装甲とハサミの切れ味に苦しめられてたのに、あっさりと対策できてしまったような。もしかして校長より先にキャンサーが退場するか? 理事長も最悪スイッチさえあれば、ホロスコープスたち本人は必要なさそうだし。
 それにしてもこのエピソードは映画ネタが多かったなぁ。友子も残留思念コンタクトを「本当にそんな能力が?」と流星に言われ「いえ、ただのフィーリングです」と返してしまうネタキャラぶり。しかも自分がネタキャラだと自覚してるよな、アレ。
 次回はアメリカ学園ドラマ・映画で定番の卒業パーティ「プロム」ネタ。って、美羽と大文字が退場!? そういや卒業シーズンなんだけど……まさか留年で残留、というベタなネタではないよなぁ。あ、でもよく考えたらここって「天ノ川『学園』高校」なんだよな……大学部があるとかいうオチ? それはそれでベタか。
 あと、大文字が美羽への未練全開の回のうえ、再生怪人回でもあるらしい。オリオンゾディアーツは再度のスイッチの誘惑を振り切ったけど、他の元スイッチャーたちはどうなんだ?


2011年02月26日() 旧暦 [n年日記]

[映画] 「マクロスF 恋離悲翼 -サヨナラノツバサ-」と「ヒアアフター」と「エリックを探して」

  マクロスF 恋離悲翼 -サヨナラノツバサ 。マクロスFの劇場版前後編の後編。キャラクターの成長ものというよりファーストコンタクト+政治ミステリーの色が強くなってる構成で、さらに劇場版ということでライブシーンや戦闘シーンもものすごく力が入っている。ただ、テレビみたいに「一話にここが見せ所」みたいな構成が出来ないので、ちょっとメリハリはつけにくいかも。全編ゴージャスみたいなとらえ方の方がいいかもしれません。
 で、おおまかな設定・プロットは変わらないんですが、ドラマ部分がかなりテレビシリーズと変わっています。この部分の「テレビシリーズと映画の違い」というのは、河森氏がかなり意識してることがパンフインタビューにも書いてあり、そういった部分というのはスタッフもほとんど同じだけにわかりやすいと思います。演出などだけでなく、「映画とは何か」ということで、考察するのには大変面白いと思います。その他でも各所が楽しめます。

  ヒアアフター 。なんだか死後の世界に拘ってしまった登場人物たちの話と言うことで、イーストウッドもオカルト方面に行っちゃったかぁ、と思ったら、別にオカルトとんでも映画ではありませんでした。
 要は、人生で傷ついたバラバラの人生を歩んでいた三人の登場人物が、「死後の世界との交信」という一点で、ほんの一瞬交わり合いで癒やしを得る、という話でした。
 結構いい話だったんですが、いつものイーストウッドの淡々とした感じで、周囲のカップルはわりと退屈そうでした。こういう演出に耐えられるようになると、いろんな映画が楽しめるんですけどねえ。
 しかしマット・デイモンって基本的にあまり好きじゃなかったんですが、若さがなくなって枯れた感じになってきたら、結構良い感じに思えます。

  エリックを探して 。社会派のケン・ローチ監督の最新作で、しかもコメディ。かつては輝いてた時期があったものの、今は女房にも逃げられ、息子二人は悪い仲間とつるんで言うことを聞かないわ、仕事でもいいところなしの風采の上がらない初老の男が主人公。
 そんな彼が息子が隠し持ってたハッパをきめて、あこがれのエリック・カントナの幻影を見る。幻影のカントナは彼に発破をかけ、いろいろ上手く行きかけるのだけど……
 カントナってのは70年代あたりにイギリスサッカー界で活躍した名サッカー選手らしく、日本ではあまりピンと来ないけども、これってたとえばダメ親父の元に長島茂雄が人生指南に来るって感じなんでしょうか? 公式サイトを見てみると、カントナを演じてるのは本人らしく、往年を知るファンならまたテンションが上がるのでしょうね。
 基本地味な範囲で起こる事件の映画なので、地味目の映画には違いないけど、ダメな親父が頑張る映画ってのは、なんか妙に癒されます。最後のギャングへの仕返しも、親父たちの悪ふざけっぽくて、爽快と言うよりほほ笑ましかったです。


2008年02月26日(火) 旧暦 [n年日記]

[その他][映画] M☆A☆S☆H

 明日NHK-BS2で「M☆A☆S☆H」をやるらしい。原作は読んだけど映画は未見。アカデミー賞特集か。録画録画。

[アニメ] みなおか#8

  みなおか #8「プールは別腹」。冬なのに水着話。今回は前回と違って安定した話。まあ、カナがメンバーを非常招集するのは同じなんだけど、非常識なことをさせるわけじゃないし。全員メンバーを毎回集めようとするからカナを無理に使って変なことになるんじゃないかとも。
 で、プールで困るのはマコちゃんと冬馬。いや、冬馬は藤岡からだけ隠してればいいんだけど。そういえばどうして冬馬が藤岡に女の子だとばれたくないかの話が抜けてるのでその辺がアレだなぁ。サッカー教えてもらってるから男の子だと思われ続けた方が都合がいいわけなんですが。
 で、マコちゃんは普通に女子水着……もはやあふれる大和魂も何も関係なし。
 今回の話は安定してたけど、保阪の使い方がやっぱりイマイチ。う〜ん。


2007年02月26日(月) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 湯女風呂で渡します

 必殺シリーズ第二十弾「必殺渡し人」第十話。テレビ東京系11:35からの「 時代劇アワー 」にて放送中。全十三話。
 関西の元締めから忍たちに依頼がやって来る。関西で悪質な金貸しをやっている仙蔵という男を消してくれというもの。しかし、仙蔵の人相書きを見て大吉の顔色が変わる。仙蔵は大吉の幼なじみだったのだ。気が弱いいじめられっ子だった仙蔵が人の恨みを買うような悪事を働くとは考えられない。頼み込んで事実を確かめるために三日の猶予をもらうが、期日は迫るのに手がかりが一向に掴めないことに焦り、心配するお沢にも、自分を見張ってるのかと心ない言葉をぶつけてしまう。

 小間物問屋を開く仙蔵は、裏ではあくどい金貸しをして返せないとなると女房子供を売り飛ばすという悪事を重ねていた。しかし昔の仙蔵を知る大吉にはそれが信じられない。だが仙蔵は実際にちんぴら、浪人と手を組み悪事を働いていた。仙蔵は大吉の前では誠実な顔をしていたが、忍の診療所にかかる和助夫婦にまで手を伸ばしていた。
 大吉はお沢に仙蔵の無罪を信じたいがわからないいらだちをぶつけてしまうが、そのことを後悔して忍に相談する。結局二人は仲直りするが、仙蔵がお沢が武家の振るまい(実際には下女奉公に出てただけなんだけど)をしていることに不信感を持ち、大吉の目の前で和助の女房を犯し、大吉を試す。いや、別にそんな試し方しなくても、と思うんだけど……
 結局和助夫婦は心中。仙蔵の悪事も疑う余地がなくなり、渡し人たちは仙蔵一味を始末する。タイトルの「湯女風呂」は、ラストに仙蔵を始末する場所になっただけで、特に意味はなかったなぁ。あと、上方の元締めってのは、白不動の元締めかな?
 ところで、話の中で大吉が「十五年前に仙蔵を大地震で埋まったがれきの下から助けた」と言ってるのだけど、この地震は「安政の大地震」なんだろうか? いや、それだと15年後は明治になってしまうか……
 追加:今回、浪人・武藤を演じるのは日本一の切られ役、福本清三氏。

[特撮] ゲキレンジャー#3と電王#5

  ゲキレンジャー #2「ワキワキ!獣拳合体」。巨大化したアクガタのマキリカを、巨大化して撃退したマスター・シャーフー。そのビーストアーツの教えてくれと頼むゲキレンジャーたちだが、マスター・シャーフーは謎めいた言葉を口にするだけ。そんなとき、マキリカがメレの秘術でパワーアップして再度襲撃してきた。

 レツ、ランがジャンを仲間と認めたことで三人の心が一つになって、ロボ登場。今回はメレの腹の中にいるフライ拳のバエが解説するというパターン。っつーか、フライ拳って何よ?
 今回は拳法がモチーフだけあってメカ戦も中々にスピーディ。CGを多用してるけど、流石にずっとは続かないよなぁ。
 メレはカメレオンがモチーフらしいが(カメレオン拳?)、相手を嘗めて「覚悟の味がする」って、あなたどこぞのギャングスターですか? 腹にバエを飼ってることといい、基本的に死体らしいけど……流石に仲間にはならんだろうなぁ。
 もう一つ、主人公の謎の形容詞が……いや、野生児だからってのはわかるけど、ワキワキとかって言われても……なんとなくこの頭の悪い無駄なハイテンションは、柊潤っぽいよなぁ。


  仮面ライダー電王 #5「僕に釣られてみる?」。今日もまた運悪く、事故に巻き込まれる良太郎。怪我は大したことはないが、検査入院で一泊することに。良太郎の姉・愛理は「年に二三回はあること」と慣れたふうだったが姉に取り入ろうとする尾崎と三浦が競って良太郎の見舞いに行こうとする。だが、入院している良太郎の様子がまたしてもおかしい。知的な物腰で看護婦たちを手玉に取り、尾崎も騙して財布を巻き上げてしまう。新たなイマジンが良太郎に取り憑いたのだ。
 良太郎の身体は俺のものと、モモタロスがそのイマジンと身体の主導権争い。デンライナーの中でまで争い出す。
 だが、その良太郎の前に別のイマジンが現れ、人間を襲う。ソードフォームに変身してイマジンを圧倒するが、直前の無茶な主導権争いのおかげで良太郎の体力が続かず、とどめを刺そうとする直前に変身が解けてしまう。

 第二フォームのイマジンが登場。亀のような格好で、モモタロスは「ウラタロス」と勝手に命名する。ってことは残りはキンタロスとタツタロスか? 性格はモモタロスとは正反対。口が上手く、相手や世間をバカにした態度を取る。モモタロスに決着をつけようと言われても、戦いをめんどくさがる。モモタロスは暴力的で短絡的でも根はいい奴だったけど、ウラタロスはどうなんかなぁ。
 今回のイマジンは、入院でレギュラー入りが絶望的になった野球少年。イマジンが取り憑き、他のレギュラー候補を次々襲いだす。
 それにしても今回の怪人は「カニ」らしいけど、ぱっと見、わかりにくいなぁ。


2004年02月26日(木) 旧暦 [n年日記]

荒木飛呂彦インタビューの続き

 SBRやジョジョとは関係ない部分で注意を引いた部分。
 青マルジャンプの荒木飛呂彦インタビューにBEAMS TからのTシャツのイラスト依頼のことを語る部分について思うことあり。以下該当部分引用。
最初はね、マンガのキャラクターとは違うイラストっていうオーダーだったんです。「マンガのキャラクターTシャツではないもの」を作りたかったらしいんですよ。でも例えばジョルノではなく新しいキャラクターを作って描いても、僕の絵なんだから結局は同じになったと思うんですよ。だったら『ジョジョ』でもいいだろうって。
それに誰が描いたか、わからない絵は嫌だったっていうことはあります。「マンガのキャラクターだろうが現代アートだろうが同じじゃないかな」って思うし、やっぱり「良いか悪いか」ってところで見てほしいから「僕はこういう絵しか描けません」ってことでジョルノと徐倫になったんですよ。
 過日の 町山智浩氏の日記(2/17) で村上隆氏について触れられていたので連想したのだけど、荒木・村上両氏のスタンスの違いがくっきり出ているように思える。「これが自分の作品であり自分の絵だ」と過去に描いてきた作品群の上に立って断言できる荒木氏、マンガ・アニメという先人たちが築いてきたもののイメージや記号を使っているがそれそのものへのリスペクトも感じさせないし寄与もしていない村上氏 *1 。どちらがよりなにかを生み出しているか、広く深く浸透してるかを考えれば、格の違いは自明であると思える。
*1: 余談。先のリンク先で岡田氏が「叩く側が自分たちと同類かよりか弱い存在ではない一線を越えた存在だと認識されたから、オタクの村上叩きがなりを潜めた」ってなことを言っていたとある。でもどっちかといえば「オタクがアーティストを気取っている」と思っていたのが、自分の興味の外の世界の人間だとしか認識しなくなっただけの気がする。それを一線と呼ぶなら一線かもしれないが、SBR外伝の「サルの毛を剃ったプロモーター」と同じ類だろう。

(-1:余計なツッコミ)

  ○○○○マンガ五十連発 でドカベンの柔道マンガから野球マンガへの転向に触れているけど、たしかもともと同時期に他誌で高校野球ものを書いていて(「男ドアホウ甲子園」でした)、それが終わるまでということで苦肉の策で柔道マンガとしてスタートしたはず。 *2 たぶん「ドカベン」ってタイトルもジャンルを規定しないことも加味して決めたのではないかなぁ。あと、「じみへん」は「地味で変」ってのと、ジミー・ヘンドリックスの略称をかけたのではないかと。
 しかし、四文字タイトルって結構あるものなのだなぁ。
*2: 検索の上、 こちら にて確認。


2003年02月26日(水) 旧暦 [n年日記]

FIT TO BE TIED

 昨日の 北朝鮮の対艦ミサイル(シルクワーム)発射演習 に関して、「危機管理が不足してる」と叩いているマスコミもアホちゃうか、と思うのだけど(北朝鮮沿岸から対艦ミサイル撃ってたかだか数十キロのところへ落ちて危機管理もへったくれもあるまいに)、べつにいい、と思えるかと言うとどうもなぁ。領空侵犯と言い、JSAでの北朝鮮兵士の挑発行動と言い、今の北朝鮮の行動で思い出すのは「トムとジェリー」でブルおじさんが市長の作った条例で小屋につながれたとき、トムが調子に乗ってつながれた紐の長さの外からちょっかい出してきた話なのだよな(国内では「ブルおじさん」と言う題で放映された話。原題は“FIT TO BE TIED”(イライラする、くらいの意味?))。まあ、そういうことで。
 それに関して 小泉首相「とんだ祝砲」発言、真意問われ「忘れた」 。おいおい、マスコミ、ここは「気が利いたこと言うよな」とコメントする場面でしょうが。
  山崎自民幹事長、米に「戦費負担に応じられない」 (時事通信)。まー、出さないで済むなら出さないでおきたいですな。なぜ、今イラクを叩かねばならないのかイマイチ不鮮明なままですし。本当に、なぜ今、イラクなのだろう? 完全にほっといていい、ということでもありませんが。
  人間の盾に日本人14人もバグダッドへ 。もしいざ戦時になったらむしろ膠着を長引かせて被害を増やすとかは考えないんかのー、と、いうのはさておいて、どうも実際に行ってる人のコメントを見るに、どうも「その場に行って、その状況を肌で感じる」という目的が大きいようにも思える。さすがに物見遊山とは言いませんし、思いませんが。ただ、やはり私には理解しがたくはあります。
  米上院でも北朝鮮への食料支援非難 。まあ、主張はしごくもっともです。実際は支援の裏にはどんな腹芸があるのかと思うとちとわくわくする。
 国家ごと引きこもりになったナウルなのだけど、どうもちゃんとした参照元は見つからなかったけど、リンを取り尽くしたため経済破綻し、昨年から入国もストップして政情不安、と言うより内紛状態だったらしい(ある程度は ここ 参照)。情報化社会の現代で、こんなもどかしい事態が長期にわたることが起こるとは思っててもみなかったのでちょっとショック。
  普通「マグロ漁船に乗るか?」と言ったら脅しだろうに 。もっとも、実際のマグロ漁船は「 マグロ土佐船 」でもわかるように、なまなかな覚悟で通せるような場所ではない、プロフェッショナルの現場ではあるのでしょうけどね。
 2ch軍事板の お前のジーちゃんの戦争体験記スレホームステイ先のトムじいさんの話 。おお、「鷲は舞い降りた」を地で行く話だ。(あれはドイツ側だが)
  名古屋の地下鉄のドア、開かず 。うぎゃ。うちの最寄の駅でつ。そういえば前に名駅で停車位置を過ぎてしまい、バックした経験があったなあ。てか、出勤途中にその手前の駅で消防署の立ち入り検査やってたんですけどねー。
 本日帰宅途中で「 キャラクター小説の作り方 」(大塚英志著)と「 導きの星(3) 」( 小川一水 著)を買って来る。大塚英志氏はどちらかと言うとキライ(批評家のふりして、オタクを斜めに見下ろし自分の主張に都合の良いように扇動しようとするから)なのだけど、ネットのあちこちでの批評(プラスもマイナスも)も聞いて読む気になってみた。「導きの星」は、まず二巻を掘り起こすことから始めないとなぁ。


2002年02月26日(火) 旧暦 [n年日記]

みそ汁ダイエット

 ここんとこ、ちょいと油断していたら、体重が増えた。原因は間違いなく食いすぎ。ストレスが溜まると食欲に走るのをなんとかせんとなー、と思いつつ、性格改善など一朝一夕でできるわけもないので、腹が減ったらみそ汁を飲むことにする。「なんでみそ汁やねん」と思うかもしれない。いや、水っ腹じゃないけど、お茶で空腹を紛らしていたことはあるんですよ。ところがこれが、あまり上手くない。茶はしょせん茶。満腹感が得られないわりに、結構早目に体外へ出てしまう。しかも、お茶請けが欲しくなるという罠。素人にはオススメできない。ところがみそ汁だと、そこそこ満足感が得られてしまうことを発見した。ううむ、偉大なり、日本の調味料、味噌。とりあえず、みそ汁を飲むとあったかいおまんまが食べたくなる条件反射が身につかないことを祈るのみである。
 そこまでストレスが溜まってたかというと意外と溜まっていたようである。自分でわかるくらいに夢でもはっきりと、現在の不安が投影された夢を見た。うなされるぞ、ありゃ。
 ボスと、ちょいと仕事の話。ちっと、モデルで気になった部分があると、「細かいこと」と一言。うーん、たしかに大勢を変えるような部分ではないけど、下手すれば恥をかくし、中度の影響がないとも言えない。細かいところに視点を定めすぎて、大勢をしばしば見失うのが私の悪い癖ではあるけど、細かいところ無視しすぎてもいけないと思うのだけどなぁ。あと、その仕事するには、どう考えても研究室のマシンパワーが足りませんぜ、とは、言いたくても言えないシャイなワタシ。
 SFマガジンを眺めると、著者近況の中に、ギャラクシーエンジェルに触れてる近況が二人ほど。ギャフン。

追伸3:六人。

公平性

 以前、DCギャルゲーマシン化云々で取り上げてしまったので、私内部の基準では、 こっち (画像の最下段参照のこと)も取り上げないといけないことになる。時々いい加減な公平性だが。ううむ。


2001年02月26日(月) 旧暦 [n年日記]

戦争と戦争

  20日の日記 に関して「それ、(その意図は無くても)戦争賛美にとられかねないよ」という指摘があり、読み返してみると確かに煽ろう煽ろうという書き方を意図して行ってるので、そう読まれて不思議はない事を認識。「あ、こりゃちとやばいなぁ」とは思ったものの、削ってしまうというのも何か違う気がするので、補足としてちと色々書いておきます。
 まず大前提として、日中戦争から太平洋戦争、もっと言えばそれ以前からその要因というのは積み重ねられて来てはいるのだが、それらは根本的に「間違い」であるということがある。「間違い」と言うと生温いかもしれない。もっぱら日本の判断、行動は「最低」であり、その結果は「最悪」であったという方がぴったり来るだろう。
 無論、日本が世界制服の野望を持って、という能天気で幸せな一方的な史観は正しいわけではない。ある意味、日本は追い詰められたというのも間違いとは言えない。しかし、追い詰められたのはもっぱら日本の内情と外交の失敗によるものであり、他国に行った行為の言い訳にはなんらならないのだ。
 日本の戦争参加者も被害者である、というのは正しい。しかし、同時に国全体として見れば積極的加害者であるという事実は、如何に言葉と証拠を重ねようと消えない。無制限な罪悪感を持つ必要はないと思う。しかし、過去をしっかりと認識し、それがどのようなことであったのか、どのような結果をもたらしたのかを把握することは、戦争を語るのであれば最低限必要な義務であろう。
 終戦後のソ連の侵攻についても、ソ連の横紙破りというニュアンスがあるととられかねない書き方をしたが、八月十五日のポツダム宣言受諾というのは停戦の日ではなく、停戦・講和のための全軍の武装解除を含めた前段階というのが正しい(補足:更に言えば、ソ連はポツダム宣言に連名してない)。したがって、一応名目上は日本が武装解除を拒否し積極的戦闘および侵攻の意図ありと見なされれば攻めることは必ずしも国際的非難を受けるようなことではない。もっともソ連はドイツのポーランド侵攻に乗じてポーランドに攻め込んだりとかなんだりとか、色々あれなんで、ソ連に否が無いってのは言えないと個人的には思うのだけど(国際法は破られやすいという実情はとりあえず置いといて)、日本にしたってそれまでしてきたことがしてきたことなので(一連の戦争全体で見れば)一方的に被害者面できないことは忘れてはいけない。戦中における外交、大局での戦略を欠いた行動については言うまでもなし。
 次に作戦全体の意義。実は件の小説のみを鵜呑みにするとあぶない部分があって、その一つがアメリカとの裏工作を指示した松岡洋右元外相なのだが、この人は日本を戦争に叩き込んだ外交上の失敗のかなりの部分の責任があるのである。残念ながら史実の「占守島攻防戦」における役割というのは資料が見つからず、まだ調べるのに時間がかかりそうなのだが、太平洋戦争前のハル・ノートに至るまでの外交の失敗の数々に加わってるのは確かである。松岡外相は主戦論派ではなく、むしろ米国との関係修復を望んでいたのは確かなのだが、却って関係の悪化を招いた強気の外交と、米国が破棄を求めていた三国同盟に非常に固執していたというのは間違いなく、結果から言えば全てとは言わないが少なくない部分は責任がある。そういった失敗や無責任の積み重ねは、松岡外相に限らず開戦前、開戦後と積み重ねられて、終戦時の事態を招いたのである。ソ連が攻め込んできたのだって、非常に見とおしが甘いソ連外交の結果であると言っても言い過ぎではない。従って、「横紙破りのソ連対国土防衛の日本」という、幸せな見方が出来るほど単純ではないし、そういう見方は間違っている。
 そしてもう一つ、敢えて言えば、占守島の攻防戦が行われなかったとしても、必ずしも北海道がソ連領になったとは限らない。個人的にはアメリカを始めとする欧米諸国はこれにかならず反対をしたと思う。無論、どう転ぶかは断定できないので無意味であったとは思わないし、北海道民が戦火を免れたというのもおそらく事実だ。
 私の見方では、「占守島攻防戦は日本国民にとって最悪の中の最悪の結果を防ぐ要因になったかもしれない」というのが偽らざるところである。しかし日本の行為そのものが最悪であったことは忘れてはいけない。ただ、この戦闘を含んだあの戦争が(他人事で無い意味で)悲劇であるとは思うし、そう思って欲しいし、何故起きたのか、今後起きない様にするにはどうすべきか、そのことに想いを馳せるきっかけになれば、とは想う。
 プロイセン参謀本部のシャルンホストだったか誰の言葉だったか、細かい事は失念したのだが、「最も輝かしい勝利であってなお、戦争は不幸である」というのがある。全くその通りだと想う。