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2003年12月01日(月) 旧暦 [n年日記]

ド睡眠

 今日はタスクもあったんで早起きしようと、夕べ早めに寝たのだけども、何故かむしろ遅刻気味に起床。確かにちと微熱気味だったけども、体調自体はそんなに悪いわけじゃないし、寝不足ってこともなし。なんで???
 先日のアニメ製作の話に関連して、 原えりすん氏の日記 の11/30に、 ゴールデンのドラマ(50分)は5000万円から7000万円 という話が。タイミングがタイミングなんでちょっとドキッとするが、流石に偶然だよなぁ……見られてたりしないよなぁ。しかし、ここらへんの情報にズレがあるのは(流石に倍は違わないけど)、何故なんだろう?
 あと、O澤氏から「友人の某アニメ製作会社で制作進行をやっていたのは、月給9万円だった」という話アリ。制作進行ってのは車の免許さえあればとりあえずできるけど、とにかく薄給(出来高制ではなく、固定給らしいけど)で、しかもまともに睡眠時間が取れないほど忙しい、という話は聞いてはいますが……
 昨日、朝起きてテレビを付けたら速報で イラクで邦人外交官職員二名が殺害朝日 )という話が流れて、意外ではないけども流石にびっくりしたのだけども、これで世論がどう出るのかなぁ、と思ったけども、やはり自衛隊の海外派遣反対の方向に動いているようで。これは……どうなんだろうなぁ。 国は自衛隊派遣でなくイラク復興の国連への移管を進めるべき時事 )なんて言ってる政治家もいるけど、それって全然問題の解決になってないような。イラク戦後復興の難しさは、それこそモザイクのように入り組んだイラク国内の勢力の調整なんだから。結局、わかるのは中東と言う混沌の中に手を突っ込んでしまった以上、「一人も死者を出さない」には大使館の休止を含めて完全に手を引くくらいしかないってことなんだけど。それはそれでどうなんかなぁ。戦後秩序の再構築にしても、氏族や宗教、民族が複雑な様相を呈してるイラクをどうするかは、なかなか。どっちにしてもしんどいなぁ。
 それと、外務省は不祥事ばかり目立ってるけど、本質的に外務ってのは国という名のヤクザ同士の折衝の最前線であり、本当に命がけということなのだと思う。できることといえば、亡くなられた二人の職員のご冥福を祈るのみ。
 H2Aの打上げ失敗は、 ノズル周りに異常な高温が観測されYahoo!hl )てたということで、どうもその為に切り離しの回路や配線が影響を受けたのではないか、とのこと。う〜ん、やはり懸案だったノズル周りの問題の可能性が高いらしい。一部報道の鬼の首を取ったかのような「単純ミス」という報道はあまり的を得ていなかったわけだけども、あまり喜べないなぁ。
 某ゲームのデモで「裏をかかれた」ってな感想が多いのだけど、いや、個人的には「あ、やっぱそっち方面にいっちゃうのね」とちょっと拍子抜けと言うか。いえ、楽しみは楽しみなんですけどね。ただ、もっとストレートな勝負のかけ方だったら、もっと楽しみだったかも、って話で。
  /.JP一輪バイク なんて話が載ってて、「ザブングルでこんなのあったよなぁ」とか思ったり。いや、ザブングルだけじゃないけど。なんでも時速60km/h出せるのだそうだけど、ちと流石に怖いような。
 なんか、「四字熟語+冥府魔道」でぐぐって来た人がいるみたいだけど、「冥府魔道」って、確か小池一夫の造語では? 英語では Road to Perdition(半分本当)。


2003年12月02日(火) 旧暦 [n年日記]

体調

 やっぱどーも悪かったみたいです。自分はこういうのに鈍いんで、気付きにくいのだよなぁ。いや、鈍いのはそれだけじゃないんだけど。どうもちょっと風邪っぽいらしい。
 そういえば「風雲児たち」の再装丁版で何故か帯に倉田英之氏の推薦文があって「?」だったのだけど、実はみなもと太郎氏は「大運動会」のファンだったらしい。あ〜、意外って言えばいいのかなんなのか。
 WTMの第五弾が近所のコンビニにも入荷したんで、試しに四箱ばかり購入。ヤクト・ティーガーがどうしてかぶるかなぁ。しかもどっちも単色迷彩。第五弾のシークレットは、またもヴィットマン(今度はIV号じゃなくってティーガーIらしいけど)。う〜ん、どうせならバウアーのIV号とか……非実在の人物だけど。それ以前に第五弾は虎祭だからダメか。話では第六弾は現行戦車シリーズらしいけど、旧日本軍とかやってほしかったなぁ……どれも箱が軽そうなのがミソですが。
 それにつけてもオヤツはカール、ではなく、WTMについてるお菓子はどれも不味いのは何故なんでしょう? お菓子で売ってるんじゃないという矜持?(いや、そんな矜持持たれても)
 ここしばらく、晩飯は肉なしの野菜炒め。いや、別にビンボーだからってことではなくって、肉を一パック買ってきても、なかなか始末が悪くって、丸ごと食ってしまうと太りやすいからなんだけど。オイスターソースと甜麺醤ベースにちょっとだけ豆板醤を加えると、なかなか飽きの来ない味。
 明日は体力使う仕事があるから、今日は早めに休んでおこう。


2003年12月03日(水) 旧暦 [n年日記]

まだまだ青いのう

 つか、「若さ」と書いて「バカさ」と読む、とは言うけども、さして若くもないのに。ってのは誰のことかと言うと、自分の事だったりするんですが。
 いえ、とある歴史的問題に関しての2chのスレを最近眺めてて、肯定派、否定派の話をぼーっと見てたと思いねえ(ちなみに肯定派が「定説」)。で、その中に「その肯定の証拠の一部が現存してる」ってあったんで、検索して調べてみたんですよ。で、みつかったんですが……あ、ありえねえ! ぜってーありえねー! 物理的にありえねー! 肯定の証拠じゃなくって、むしろこれって否定気味の証拠だよ! まあ自分は、どっちだろーなーとか思いつつ、「全部まるっきり嘘ってこたないだろ」とか思ってたんですが、少なくともその証拠が指し示す部分では、9割方以上嘘としか思えなかったわけで。
 一部のみで全部を判断できない性質の話なんで、「他の部分もほとんど嘘」とは結論付けられないんだけど、自分が知らず知らず偏見と先入観に囚われてたなぁ、と反省することしきりでした。
 ホント、俗説のなんと恐ろしいことよ。
 と、なんの話かボかしたのは、ちょっとこの後の話もわりとアレっぽい話なんで。
 自衛隊の派遣について、私はそれ自体は「賛成」とも「反対」とも書いたことがない、という話。「行くのならば、理不尽な規約規定で不自由が起こったり生命が危険に陥ることがないように望む」という以上のことは、言ってなかったりする。なんでこんなこと書いてるかというと、別に誰かに「立場がどうこう」と言われたからじゃなくって、例のイラク大使館職員の殺害で、「出すべき」「出さないべき」という話が活発化してるんで、妙に気になって、自分の立場を考えてみようか、ってな感じ。自分の立場に触れなかったのは、触れなかったというより、立場自体がないに等しいから。
 「自衛隊派遣の代わりに国連による云々」という話は問題外。代案として並びうるものでないことは少し考えればわかる(それ以前に「国連がどう戦後処理する」という視点がまったくない戯言なんだけど)。じゃ、現状を基本に、日本がどのくらい関わるか、ということで考えると……アメリカが今後のイラク政策をどうするか、ということも大きく関係してくるけど……
 とか言ってる間に 空自来年一月先行派遣で調整朝日 )ってな話が出てて、事態はどんどん進んでるわけですが。やるんだったらやっぱりきっちりやって欲しい。あと、自衛隊員を変な「常識」で縛って、不自由だけならともかく生命の危機に陥れるようなことのないことを(どんなに準備しても最初は問題があるだろうから、出来る限り柔軟に対応して欲しい、としか……)。う〜ん、結局なんの結論にもなってないな。
  MRR 見たら、ガラゴロX(と書くとカッコイイっぽいが、不良品としてペンキで“バツ”マークを付けられたガラゴロ)が大量に……こんなにいたんか。つか、爆弾にされてますよ? ある意味人間爆弾?(人間じゃないけど) ってな割と衝撃な設定のわりに、演出がちとイマイチかも。う〜ん。まあ、やっぱガラゴロはスタッフに愛されていた、ということで。あと、やっぱり影のドンはメガネ。
  導きの星4/小川一水 読了。結構、いや、かなりかな?(その中間?)面白い部類に入るんで、感想は後日、落ち着いて。


2003年12月04日(木) 旧暦 [n年日記]

寒い寒いと思ったら……

 寒気がしてたんですな。はよ治さんと。
  中国人留学生の審査を厳格化。九割以上不認定も毎日 )。 外国人刑法犯、四割が就学生毎日 )って話もあるんで、就学生審査の見直しって話は当然出てしかるべきなんですが、真面目な中国人留学生も多いからなぁ……個人的にはちょっとフクザツだったりする。ところで「昔日本人留学生がフランスで事件を云々」って、日本人留学生が恋人を殺して食ったってアレ? いや、それはそれで大事件だけど、根本的に問題が違うような……
  アンケートでイラク復興の国連支援に期待毎日 )。国連は水戸黄門じゃないっての。国連が錦の御旗だとここまで思ってるのって、日本人くらいなんじゃないかなぁ……基本的に国連ってのは第二次世界大戦の戦勝国クラブで、つまりは船頭がどんどこ増えて船が山に登ってしまう公算が高いんですけど……まあ、自衛隊の海外派遣に対し、神経質になる気持ちはわからないではないんですが、「なんで、そういう、場合によっては実力行使が必要とされる事態なのか」ってのを、もうちっと考えては欲しいです。
  陸自、マスコミ対策に想定問答配布朝日 )。ん〜、記事内容にある解答例見ても、行為自体も別におかしなことに思えない。どこの軍隊に聞いても、公式には大抵同じ答えしか返ってこないと思うんですけど。
  産経抄 で、日テレのイセエビやらせを取り上げてて、「本当にやってるのは日テレ、TBSだけなの?」と思わないではないけども、まあ、書いてる内容自体は正論だと思ったり。でも世の中大抵正論がそのまま実現することはなくって、そのつもりで世の中は眺めなくてはいけないのも経験的事実。しんどいよなぁ。
  イラクで殉職の二外交官、二階級特進。外務相で初めて産経 )。あ〜、この事件に関してはできるだけ個人的感情は控えようと思ってたんだよなぁ。正直、殉死を実際以上に美化するような真似ってのは控えるべきだと思ってるけども、でも、既にこの世を去ってしまったお二方に生きてる人間ができることは、限られてるのだと思う。本当にそれで報いたことになるのか? と思う一方で、決して過大な評価だとも思わない。出来うるならば、お二人の死が事実そのもののみが世間に受け入れられますよう。なにかにその死が利用されることのないよう。
  トーハン調べ、今年のベストセラー第一位「バカの壁」、第二位「世界の中心で、愛をさけぶ」サンスポ )。「なんでハーラン・エリスンがいきなりベストセラーに!?」と思ったら、全然エリスンは関係なかったんですな。まあ、多くのSFファンには「人のタイトルで相撲取ってんじゃねえ」と反感買われそうな題名ですが、もともとSFファンのパイは大きくないだろうし(自虐)。この次はティプトリーか、コードウェイナー・スミス辺りから?
 週刊チャンピオン見たら、「虹色ラーメン」で中谷内が常時暗黒モードに。確かにラーメンにはまり込むと黒くなる奴ではあったけどさ。先週から二連続登場は上山道郎氏。チャンピオン、やっぱり微妙にマニアックだなぁ。
 ヤングアニマル嵐を見たら、なんと伊藤勢氏が登場。いつもの(?)インチキチャンバラマンガだけど、ちょっと嬉しかったり。
  サヴァイヴ は相変らずメノリさん萌え。漂流ものとしても、かろうじて最低限の部分は押えてるように思える。あまりSF設定である必要はないとは思うけど。


2003年12月06日() 旧暦 [n年日記]

さよならだけが人生か、それなら今日(こんち)はなんなのさ

  必殺からくり人 血風編 を買う。必殺シリーズ初期の作品で、御維新の頃が舞台という、珍しいシリーズ。本来「からくり人」が終わった後すぐ始まるはずだった「新必殺仕置人」が、中村りつ役の菅井きんの事情で(年頃だった娘さんが、自分が鬼姑と言うイメージが出来て結婚できなくなるんではないかと心配し、一度は出演を拒否した)伸びてしまった為、急遽穴埋めに作られた。こういう事情にも関わらず、ファンの間では「地味だが、面白い」と評価は結構高い。全11話ということもあり値段もさほど高くないんで購入。三話まで見る。この時期の時代劇は、エネルギーがあって面白いよなぁ。ジャンルが古臭いのではなく、やはり古臭くなるのは別のものなのだな。
 上記の「必殺からくり人血風編」で山崎努演じる「土左ヱ門」(薩長の密偵で、溺死しかけたところを助けられたことから自ら「土左ヱ門」と偽名を名乗る)が使う殺しの武器がウィンチェスターライフルなのだけど、どれなんだろ? と思い検索。この時期日本に輸入された銃器はとんと種類を知らないので。ウィンチェスター初登場の三話では画面が暗くてよく見えないのだけど、時代的に M66 なのかなぁ。レバーアクションではあるんだけど、M73はありえないし。
 で、それを調べてる最中で 19世紀台湾に、アメリカが清朝政府を介さずにウィンチェスターライフルの供与を行った という記事を見つける。理由は記事の通りなのかはいささか量りかねるけども、まあ、どっちにしてもロクな理由じゃないんだろうなぁ。
 あと、 ウィンチェスターミステリーハウス の記事も。荒木飛呂彦も漫画にしていたけども、ウィンチェスター未亡人が建てた、奇怪な屋敷。占いに傾倒していて、その占い師の助言によりこんな奇妙な館を建てたらしいけども、見てみるとなかなか楽しそうではある。
  産経新聞の12/05付けの社説 で情報活動の重要性として、明石大佐の話が出てたけども、確かに情報収集及び操作能力の重要性はそのとおりなんだけども(特にHUMINT)、明石大佐が一人で、比較的少ない(他国と比べて)費用でそれだけの成果を挙げた、ってのはちと「?」ではある。いや、「風雲児たち」の作者のみなもと太郎氏が「松吉伝」という祖父御の伝記的連作を描いていて、その三作目を人に見せてもらった。みなもと氏の祖父である松吉氏は、この明石大佐の下で働いたことがあるらしい。で、しかもそれはおりしも日露戦争の頃。ある日松吉氏がみなもと氏の父親に漏らした明石大佐の活動が、今日考えられている以上の規模のもので……なんら傍証のない話なので、詳細は省く。明石大佐の功績は「今考えられている以上に立派だった」と言えこそすれ、貶められるものではないのだけど、「卓越したスペシャリストがいれば一人でも」という認識は大変危険だと思う。
  マルドゥックスクランブル/冲方丁が日本SF大賞受賞朝日 )。ほへー、というか、ふーん、というか。いや、結構びっくりなんですが。確かに日記でも誉めたし、少なからず人に薦めたけど、ちょっとこれは過大な評価過ぎというか。いや、日本SF大賞がそんなに大した権威かと言われるとアレなんだけど。ビミョーにパフォーマンス的判断が入った気も。
  巷説 は、「飛縁魔(ひのえんま)」。アレンジの仕方が、ふむん、そう来たか、という感じ。焦点が合わせられているキャラクターが原作とは違うのだけど、これから終盤までの展開の伏線も併せて、なかなか悪くない。今回出たあのキャラ、原作よりもう少し出番がありそう。
  ふたつのスピカ はドミノ並べ後編。ドミノ並べるだけで、よくこうもドラマを作れるものだと感心する。いや、ホント。
 体力戻らず。今日は仕事するつもりだったが、ふらついては話にならないので大事を取って休むことに。シオシオのパー。


2003年12月08日(月) 旧暦 [n年日記]

一回休み

 少し体調が持ち直したからって、昨日ふらふらしていたのがいけなかったか。ちょっと洗濯物取り込んだり、外に飯を食いに行くだけで眩暈がする。昼頃まで様子を見て、大丈夫だったら出勤しようと思ったけど、こりゃ流石に仕事どころじゃない状態なんで、お休みさせてもらうことに。食欲自体はないけど、食べ物を口に持っていけば反射で食べるんで飯も食えない状態ではない。しかし、味覚が明らかにおかしくなってるんだよなぁ……まずいと感じるわけではないけど。
  CSK、セガ株をサミーに売却。セガ、サミー傘下に日経 )。まあ、これも時代の変化でしょうな。
  コナミがイースVIの家庭用ゲーム機移植化権取得Games )。まあ、どこが移植しようがいいんですが(つか、実績のあるコナミなら却って安心かもしれないけど)、寡占が進んでいるようで、イマイチ気に食わない部分も。
  防衛庁、漫画版「防衛白書」発行読売 )。作画される「桐林千登勢さん」ってお名前を知らなかったので検索。 こちら のようです。イラストのお仕事は何点か見ることができるのですが、漫画のほうはどのようなものを描くのか、よくわかりません。イラストはかなり幻想的な感じですが。
 昨日の 555 は、木場と巧の間にますます溝が走る展開に。結花がオルフェノクだと知っても「長田さんは長田さんだから」と言い切る啓太郎に「お前、すげえよ!」とよろこぶ巧。真理のはからいで啓太郎と結花はデートをすることになり、結花は啓太郎の為にもう一度人間化の実験を受ける決意をする。人間を守ることに疑問を持っていく木場、啓太郎の為に危険を承知で人間になろうとする結花を見て、海堂は変わらない自分に尚早感をつのらせ、施設でイジメを受けていた照夫を孤児院から抜け出させる。が、街灯の光に照らされた照夫の影に異変が……一方、南の説得を受けた巧はもう一度警察を信じようと、警察に会ってもらうために木場と結花を呼び出す。しかしそれは南の罠で、武装した警官達の襲撃を受ける。バットオルフェノクまでも現われ、巧と木場はダメージを負った結花をその場から逃がすが、その先に現われたのは度重なる誘いを袖にされ、プライドを傷つけられた冴子。そして、デートの待ち合わせ場所の啓太郎の元に、結花からのメールが届く。それは結花が最後の力を振り絞って送ったメールだった。結花がいた場所には、ただ白い羽だけが風に巻かれ、散り散りになって飛んでいった。
 長田結花がレギュラーで最初のリタイヤに。オルフェノクである結花を受け入れた啓太郎が明るい未来を暗示させた冒頭とは一転、それだけの業があったとは言え、オルフェノクと人との交わりを許そうとしない者たちによって引き裂かれる。バットオルフェノクに殺されかけた沢村は、南への不信感を募らせ、草加と三原は流星塾生の仇を討つため、フィイズに破れプライドを傷つけられたドラゴンオルフェノクに挑んでいく。結花の死をはじめ、これまでの出来事が収束していく反面、照男の影の謎や、人間を守ることや巧との絆に疑いを持っていく木場と、暗い未来を暗示させる展開も……人を殺した過去のあるオルフェノク三人組には、やっぱ明るい未来はないのかなぁ。
 昨日、歌舞伎の「人形ぶり」という、役者さんが文楽の人形を模して演技するやり方で演じた舞台のビデオを見せてもらったのだけど、出てきた三人の役者さんの中でも、玉三郎の踊りが偏執的なまでに文楽人形の動きを再現していて、ああ、確かに玉三郎って恐ろしい役者なんだかなぁ、と思い知る。多分、あの動きは文楽を見たことがある者なら「ぞっ」とすると思う。それくらい本当に徹底的に再現されている。
 晩飯に野菜炒め作ってたら、眩暈が激しくなって一時中断。明日、大丈夫なんかなぁ……
P.S.メイドとガーターベルトの組み合わせは、深+のマスターによると米PLAYBOY誌あたりかららしいです。


2003年12月09日(火) 旧暦 [n年日記]

昨日よりはマシ

 まだ調子が悪いけど、昨日よりはマシ。明日はもっと良くなってることを祈る。
  導きの星/小川一水 の感想。作者サイトの掲示板で「籠を編むように、あっちこっちを納めるのに苦労した」と書いてあったけども、同作者の近刊 第六大陸 や 「導き」最終巻以前と比べると、最終巻は明らかに細部の詰めは甘い。その上、登場人物たちが作者の意向のために動きすぎるし、作者の言葉を語りすぎる、まあ平たく言えば「直截的すぎる」部分も目立つ。しかし、作者の独り善がりになりかねない危うい線上で、上手く綱渡りをしきっている。前出の「第六大陸」が細部にこだわりすぎて主幹を細部が殺している結果なのに対し、「導きの星」は細部自体は比べ物にならぬながらも、かえって作者の目指す方向性がはっきりと出た作品であるように思える。ラストにいたるまでの展開で御都合主義的な、ちょっと甘いんじゃないかと思う部分はあるけども、大時代的な作劇も悪くないんじゃないか、と思わせるエネルギーがこの本にはある。部分部分の甘さや、欠点は前述の通りだけども、それでもなお bk1の事務所コメント にある通り、この作品が小川一水という作家のマイルストーンになることを予感させる。現時点で「小川一水の代表作」と言っていいのではないかと思う。
  都の書店組合、対策費用も“損害”請求に読売 )。「たかが万引き」という意見もあるけども、対応の甘さが 三割が「またやりたい」福岡朝日 )という結果に反映されている以上、もはや「説得すればわかってくれるだろう」という段階は越えていると思う。しかも本が好きという理由ではなく、小遣い稼ぎってのも多いんだから、本屋としては憤るのも道理。被害額に加えて対策費用も書店の経営を圧迫してるのだから、この対応も已む無しだろうなぁ。
  米、北朝鮮の核廃棄100%確認待たず文書の有効化も読売 )。ブッシュの中の人も大変だな。
  日本のIT対応度、12位にランクアップ朝日 )。ITって「Internet Technology」ではないわけでだから、インターネット通信環境の整備だけで評価されてるわけではないのだよなぁ。どの辺が評価のポイントなんだろう?
  ネットで中国の言論自由化を訴えた教師に懲役刑朝日 )。まあ、中国ってのはまだこういう国です。でも、朝日がこの報道をしてるってのは微妙に意図が気になる。気にし過ぎかもしれんけど。
   書店に寄ったら 現代ピストル図鑑最新版/床井雅美 が出てたので購入。追々読んでいくけど、この次出るとしたらタイトルはどうなるんだ???
  阿修羅のごとく/向田邦子 を最近繰り返し読んでたり。有名なNHKテレビドラマ(最近映画でリメイク)のシナリオなんだけども、作者が役者にどういう演技を求めていたか、が読み取れて面白い。ただ、女はすごくよく書けてるのに対し、やっぱ男は基本的に添え物なんだよなぁ……
 メモ代わり 爆裂天使 。白亜右月氏のキャラ原案というのは嬉しいが、 GONZO 製作というのは激しく不安。


2003年12月10日(水) 旧暦 [n年日記]

イイこと・ワルイこと

 良いことと悪いことがセットになってやってくるってのは珍しいかも。良いことも大して良いことではないし、悪いことも致命的に悪いことじゃない。深刻になりすぎない程度だから、まあ、こういうのもいいかも。
  (株)矢野経済研、パチンコ・パチスロの規制強化に反対 。いや、別に個人的には痛くも痒くもないんですが。「痛痒を感じない」って奴でして。しかし、この理屈って、極端な話「売人やシノギをしているヤクザの雇用ができないから、麻薬の規制強化はダメ」とか、そういう理屈にも使えるような、使えないような(使えないって)。まあ、規制が強化したら、サミー傘下になったセガさっそくピンチ?
  台湾の有名女子校でやりすぎ性教育 。まあ、やりすぎっちゅーかなんちゅーか。女教師でなく男だったら完璧セクハラだったわけですが。
  ブッシュ大統領、台湾の独立投票に反対表明読売 )。やっぱりブッシュの中の人も(略)。まあ、中国と台湾に「頼むから問題起さないでくれ」と釘を刺したのだとは思いますが。
  笑える電波ソングを集めるガイドライン 。「え? これって電波ソング?」というものから、「頼むからやめてくれ」と言いたくなるものまで……
  t.A.T.uアニメ化 。う〜ん、こないだの日本国内ライブの惨敗というゲンの悪いところに、タイミングが悪かった気が。「なんにでも文句を言うスタイルなんだからいいじゃん」と個人的には思うのだけど、日本のマスコミには徹底的に嫌われたようで。芸としての毒舌にはなってないのは確かだけど、あのタレントとかこのタレントとか持ち上げるくらいなら、とか思ってもしまう。ただのひがみですが。
  mozilla1.6betaリリース 。いや、一応インストールしましたが、今は Firebird メインでやってますんで……
  プリンプリン物語ファンサイト 。そういえば、再放送してるんだっけ。なんかこういう懐かしいものを今風の萌え絵でリファインされると、なんとも微妙な感覚に陥ったり。いや、基本的にはイイカンジなんですが。
 体調は概ね回復。でもまだちょっと残ってる感じなので、今日はあまり無理をせず、さっさと寝よう。


2003年12月11日(木) 旧暦 [n年日記]

ぶりかえし

 昨日は大人しく早く寝たのに、何故か今日は体調の悪さがぶり返した。クスリが身体に合わなかったのかしらん?
 イラク情勢・自衛隊派遣がらみでつらつらと。コメントは特になし。ってより、どうコメントつけたらいいのかわからん。
  独仏などを排除、イラク復興で米国防副長官日経 )。
  銃口向けば危害射撃可能 イラク派遣で防衛庁北海道新聞 )。
  恋人の派遣中止求め署名活動北海道朝日 )。
 示すだけ示しといて、人に判断をまかせるってのはある意味無茶苦茶卑怯なんだけど。根本的には自分の感想を人に刷り込んでいい問題ではない気がするから。
 以下は関係ないニュース。
  自由の表現めぐり、米国へ皮肉朝日 )。まあいわんとするところはわかるけど。
  中国の温首相、女子学生の「チベット解放」抗議受けるも、動じず講演朝日 )。世の中奇麗事じゃないのはわかるんだけど、見なかったことにするのが正しいってこともないと思うのだけど。
  法務省、来年四月から留学生資格の審査強化福島新聞 )。のぶちゃんに良く似た人違いの人向けに。やむなしと思う反面、残念でもあるのだよなぁ。
  ストーカー規正法は違法と訴えていたストーカー、敗訴yahoo!hl )。根性だけは認めますが、どう考えても無謀な訴えを……
  野尻ボードでもついに某擬人化スレがデビューしてる ……すいません。実はあのスレROMってマス。そっち方面関係では スペースシャトル三姉妹 とか。これはコロンビア号の空中分解事故追悼の時のっすね。
  MRR はクライマックスだと言うのに盛り上がりが今ひとつ。盛り上がる・盛り上がらないって、どこで決まってしまうのだろう? う〜む。


2003年12月12日(金) 旧暦 [n年日記]

こう着状態

 体調はこう着状態。さほど悪化もしてないけど、良くもなってない。ここらへんでズハッと治したいものだの。
  マハティール元首相、飛び入りでバナナの叩き売り実演毎日 )。まあ、ワシとマハティールはスーさん、マハちーと呼び合う仲なワケですが。嘘だけどな。このバナナの叩き売り、日本語でやったのかが気になる。
  日本が開発した地雷探知機、公開試験毎日 )。こういう技術が役に立つと(有償であっても)結構誇らしく思えてしまうよなぁ。
  あんパンが縁で……元組員とリストラ会社員、窃盗行脚読売 )。不謹慎だけど、ロードムービーにでもなりそうな話だなぁ。
  政府批判ばかりやるなby小泉総理Yahoo!hl )。こういうこと言う総理もどうかと思いますが、気持ちはわかります。メディアリテラシーはわかるけど、ちょっと、マスコミの報道もなぁ……
  内閣官房に「大陸棚調査委員会」設置朝日 )。間に合えばいいのだけど。
  イラク新陸軍、1/3が任務拒否毎日 )。コメント特になし。
  サヴァイヴ は、メノリさん度60%ダウン。生きるということは殺生をすることだと示したのは+評価。ルナをリーダーにしたのは−評価。メノリが本当にリーダー向きかというとたしかに問題はあるんだけど。でも、たとえどんな優秀な参謀がついていようが、最終的に決断をするのはリーダー。時に憎まれ役にならねばならないリーダーに、最適な人材とは思えない。むしろルナはムードメーカーだと思うのだけど。
  巷説 は、「舟幽霊」。あまり「舟幽霊」とは関係ない(あと、原作ともかなり違う)話なんだけど、クライマックスである来週の「七人みさき、あるいは死神」に繋がる大事な部分。なにはともあれおぎんたんハァハァ。
 お仕事が一段楽した方、ご苦労様でした。


2003年12月13日() 旧暦 [n年日記]

寄席に行く

 郵便受けの中にあったチラシに興味を惹かれ、近所で行われた寄席を見に行く。二時間千五百円というもので、この手のものとしてはかなり安価なのもあり、講談をあまり聞いたこともないので、お試しに、という感じで。
 この寄席を企画したのは 左南陵 さんという講談師さん。 大須演芸場 もそうなんだけども、やはり落語や講談などの伝統芸能は非常に厳しい状況。じゃ、なにができるか、ってことでまずなにかやろうと思い、手ごろな会場があったこともあってはじめてみたという。
 人の入りは二十人ちょっとくらいの座敷にほぼ二十人入ったので、まあわりとそんな感じと言えばそんな感じか。演目は柳家三亀司師匠の腹話術、水谷ミミさんの講談、雷門小福師匠の落語、そして左南陵師匠の講談、というラインナップ。面白いことも面白かったのだけど、それよりもまず感じたのは背景としてまず「哀しさ」があるということ。当然、講談や落語といった芸能が冬の状態で、経済状態などは楽なわけではない。それもあるが、それでも家庭を持って、稼いで、子供を育て上げて、と「生き抜いて」いる。出演した方の一人は、数年前に脳梗塞で倒れ、平衡感覚やら体性感覚に後遺症を残し、それでも高座に立っている。どうしてか、なんてことは到底私にはわかるわけじゃない。けど、そういった辛さとかも、「もう笑うしかない」「笑っちまえばいいじゃないか」という開き直った可笑しさがある。可笑しいのだけど哀しい。哀しいのだけど可笑しい。今のテレビで放映される「大量消費されるだけのための笑い」とは違う、こういった笑いが日本人の笑いの根源だったのかなぁ、と、楽しみながらも改めて考えてしまった。次回は年明けの一月十日。場所は今回と同じく地下鉄植田駅すぐそばの日映文化ホール2Fにて。
  /.JP より 格安逆輸入CDめぐり、業界と消費者が対立朝日 )。業界側は「著作権の問題」と言ってるが、どう見てもそうは思えん。あえて法規制したいなら、「流通権」とでもいうべき新たな権利を設ける以外ないと思う。そもそも邦楽はほとんど聞かないからこれ自体は直接は関係しないのだけど、日本のレーベルが出してない洋楽や国内では絶版になったアニメDVDとかは個人輸入で取り寄せることはあるので、もしこれがそういったジャンルまで適用されてしまうと、と思うと、背筋がぞっとする。「著作権」を魔法の呪文にするのはやめて欲しい。「儲けたいんだ」って正直に言えってば(儲け=生活だから、別に儲けに注目すること自体が悪いことではない)。
  「その3100万円、私のでは」問い合わせ殺到朝日 )。 埼玉県行田市のゴミ処理場のゴミから現金3100万円が見つかった朝日 )事件があったわけですが、その後の反応を見ると、人間って、面白〜〜〜。
 友人と自衛隊派遣に関してチャットで議論。確かに日本は周りから警戒されてる部分はあるんで慎重にはなるべきとは思うけど、でも、完全に軍事にアレルギー的反応を示すのもどうかと。「日本人は軍事音痴だから」ってんでそっち方面を遠ざけてたら、ますます軍事音痴になってくわけで。まずはマスコミなんとかして欲しいんだが、そういう考え方も安易かなぁ。
 今回の プラネテス はオリジナルだけども、ちとツボにはまった。南米<!--アフリカと間違えてたので、修正12/14-->の小国の企業が開発した宇宙服の売り込みにテクノーラ社にやってくる。けど、そんな小さな企業の製品の採用などまともに考えてないし、基準試験すらまともに受けさせてもらえない。困っていた営業マンを見かねて、ハチマキが半課での試験実施を名乗って出る。無論、最初からハッピーエンドはありえない話なんだけど、オリジナルキャラたちが実に良かった。大企業や大国の論理に翻弄される人々、だけど、それでも残る確かなものはある、という信念。ちょっとツボに喰らってしまった。


2003年12月14日() 旧暦 [n年日記]

いちおうおやすみ

 今日は仕事しようかとも思ってたけども、疲れを残さないためにもゆっくり休むことに。イマイチ熱も下がりきらないし(体調自体はそんなに悪くないんだけど、油断してるとまたぶりかえしそうなので)。
  フセイン元大統領の身柄を拘束産経 )。突然のニュースだったんで、さすがにびっくり。「フセイン=すべての諸悪の根源」とは思ってはいないけども、これでイラク国内のテロの勢いが挫かれることを願う。イラクみたいな国内状況の国で、すべての国民にとってそれがいいとは限らないのだけど、でもイラク国内が少しでも安定して、早くイラク国内に主権を持った政府が出来ることがイラク情勢が良くなる最短の道だと思うので。
 ただ、二次世界大戦後の日本やドイツにおける裁判みたいなことにならないように、まっとうな裁判で裁かれることを望みたいけど、理想的願望が過ぎるかなぁ。
  北海道でメイド喫茶がブームBNN )。これはニュースなんか? ニュースなんか?
  555 #45。長田結花の死を知り、巧は慟哭する啓太郎になにも言葉をかけられない。SB社長の村上のもとには、警察の南から最新の研究成果と称するデータが届く。そのデータに目を通した村上はなにかに怯えるようにラッキークローバーを招集し、全員での研究所の襲撃を命じる。海堂によって連れ出された照夫少年は、夢遊病のように海堂の元からも逃げ出すと街中でオルフェノクを見つけ、その影がそのオルフェノクたちに襲い掛かっていく。一方、結花の死を知って警察に対して怒りを燃やす巧は、沢村刑事を呼び出し、警察のオルフェノク研究所の存在を聞いて乗り込んでいく。しかし、そこはすでにオルフェノクによって襲撃された後だった。逃げる南の前に立ちはだかったそのオルフェノク、それは木場の変身したホースオルフェノクだった。南を殺し、結花の復讐をとげた木場に歩み寄ったのは、SB前社長であり、真理たちの養父でもある花形だった……
 全ての謎を知ると思われるキーパーソンでありながら、これまで僅かに姿を見せただけのゴートオルフェノク=花形がついに本格的に動き出す。村上に送りつけられたデータ、そして南が最期に残した「オルフェノクは決して人間には勝てない」という言葉の謎。瞬く間にオルフェノクを葬った照夫少年の秘密。オルフェノクの王っていったい誰? クライマックスってこういうもんだよな、という盛り上がりながら、あと数回で本当に決着つくのかいな、とも。三回にわたりファイズたちを圧倒したバットオルフェノクもアクセルフォームによる連続クリムゾンスマッシュでついにあぼん。ガンマン風で、結構好きだったんだが。でも、正体がおっさんなのはいいけど、あのピンクのど派手なシャツはちと……次回はサブタイトルが「新社長就任」。どうやら花形が後見となって、「彼」がSB社新社長に就任するらしいけど……ここんとこずっと出番のなかったスマートレディが久々に登場するっぽい。それとは別に、デルタギアが村上に奪われるっぽいのだけど、三原デルタ、本当に弱いんだなぁ……


2003年12月15日(月) 旧暦 [n年日記]

ワシのバカ

 夕べ、思わずゲームで夜更かししてしまい、今日の体調最悪に。明け方には寒気で全然眠れないし、帰りがけに電車の中で嘔吐感がこみ上げて大変な状態でした。ちっと体調が良いと抑えがきかずにふらふらするのがワシの悪いところだなぁ。
  バグダッドで二ヶ所爆発、九名が死亡産経 )。昨日のフセイン逮捕の速報の時点で、既に「直後はむしろテロが活発化するだろう」という見解は出てたわけですが、わかってはいても犠牲者が出てることは間違いないのだから、いたたまれない。
 そのフセインの逮捕だけども、 フセインの身内からの通報が決め手朝日 )という話。事実かどうかはともかく、こういうニュースを流すことで「フセインは既に身内からも見限られていて、旧大統領派は凋落傾向だ」と印象付けるメリットが流す側にはある。本当だとすれば、古今東西の権力者の凋落がそうではあるのだけど、やはりなんとも言いがたいものはある。当人はどう裁かれても、同情する境遇ではないにしても。
  友人のY・S氏のこのコメント だけども、「警戒されてる」ってのは「日本の軍事強化により、中国などを刺激し軍備の強化合戦になるんなじゃないか」という懸念も含めてだったりします。だから「日本は非武装でいるべき」と思ってるわけじゃないですが、軍事も外交の一部とするならば、いろいろ考慮せねばならんだろうなあとは思ったり。
 あと、「保安官」の喩えも、ちとどうかと。敢えて言うならせいぜい「自警団」がいいところかなぁ、と。自警団つっても「奴らを高く吊るせ!」みたいに、偏見で無辜のイーストウッドを吊るしちまうようなのもあるわけですが。日本がそうってわけじゃないですけどね。
  /.JPMSが「卍 」フォントの削除ツールを配布 ってニュースが出て、逆卍と混同した不当弾圧か、ってな盛り上がりだったんだけど、あちこちの話を聞くと、どうも「卍」と「逆卍」を間違えたって話のようで。だけど、MSの言い分では 元の日本語フォントセットが間違ってたからZdnet )ってことなんだけども、ホントーか? 今まで合ってたのに、急に間違えた? なんだか不鮮明な話ではある。いずれにしてもチェック漏れって時点で、世の中は他文化に対する無理解と不寛容から出来てるんだなァ、という認識を新たにしたり。いや、私自身がそうだと感じるんで、なんでですけどね。MSのエンサイクロペディアは「日本海」にVANKからの圧力で「東海」と併記したと言う前科があるんで、なおさら色眼鏡で見ちまいます。
 こないだ、コピーワンスの制限でいろいろもやもやしてたんだけど、あちこちの意見を見てるうちに自分のもやもやの理由がなんとなくわかった気がする。つまり、「楽しみ方」を制限してるのだ、というもやもや。そりゃ、コンテンツが商売になる昨今、制限をかけねば、というのは多分その通り。だけども、マニアってのは因果なもので、気になった場所のスロー、繰り返し再生は勿論、編集、保存をやってきたわけで、そういうのを完全に無視してしまおう、という話。それは理屈としてはわからないではないのだけども、なんかアマチュアとプロの間の垣根を高くされたようで、妙にやな感じではある。いや、それ以外の方法でやればいいじゃん、ってのは、正論では在るのだけどね。けど、「学ぶ」=「真似ぶ」であることを考えると……
 こういうことは、思っても公に言わない方がいいのかもしれんけど。
 いずれにしても私みたいな精神的ヒッキーが天下国家を語ってる時点で大笑いなんですけどね。
  あなたの人生の物語/テッド・チャン 読了。めくるめくファンタジックなSF世界は魅力なんだけども、物語としてはやはりイマイチしっくりこないところがある。イーガンの佳作短編などと比べると、イーガンは世界設定がハードでも人間が主眼なのに対し、チャンは世界設定がファンタジー的であっても主眼は人間でなく世界だ、あるいは人間の総体としての社会またはその一部だ、という感じがする。技法的に言えば、結論のための問題が最初に示されないことによる困惑とは思うが、それだけではない、作家の哲学として、私にはなじめない部分がある感じがする。


2003年12月16日(火) 旧暦 [n年日記]

気分は悪くないのに

 体調は悪いってのは、こりゃどういったものなんでしょうね? がーっと治さないかんのかな、やっぱ。
  この件 なんですが、まあ、どう見るかは国とかによっても違うにしても、昨日私が言ったことと必ずしも相反はしないと思うのですよ。ただ、その場合大戦略としてどういう戦略を想定してどういう編成をするか、が重要だと思うのですが、今はそれが見えにくいと思うのですよね。軍備増強反対派や駐留米軍反対派がしばしば「現在の日本の国防政策は米軍なしには語れない」ということをすっぱり無視して「じゃ、替わりにどうするの?」という議論がすっぽり抜け落ちてたりするが端的なんですが。「とにかく周りと仲良く」という抽象的な話でなく、もうちょっと具体的な話が出てくれば、まだいいんですが……自分自身、そっち方面じゃ未熟もいいとこだってのは自覚はしてるんですけどね。
 つか、私自身ちゃんと考えてなかった……反省。
  科学技術研究費、過去最高日経 )。日本ってのは人口比の研究者数とか、世界最高なんだそうで。いろいろ世知辛いんでこういったものは削減傾向だって錯覚もあるわけですが、実際は増えてたんだなぁ。現場レベルだと「もっと欲しい」ってのがあるわけですが、だとすれば「選別」が確かに重要なのかも。
  被害でたら撤退も。防衛庁産経 )。どの程度の被害が出たら撤退なのか、という判断が非常に難しくなりそう。簡単に撤退したら国際世論的にアレなんだけども、同時に日本国内の世論もあるわけで。こういうのは日本に限らないんだろうけど、こと日本に関してはノウハウが欠けてるだけに特に大変そう。
  長野県、住基ネットは外部から改ざん可能という結論毎日 )。対して総務省は ファイアウォールは破られていないから問題ない毎日 )だそうですが、無線LANのセキュリティが甘々な自治体もあったということであり、そう簡単に結論付けられても……
 昨日の あなたの人生の物語 の感想の補足。この本が「センス・オブ・ワンダー」に欠けているってことではない。むしろ、センス・オブ・ワンダーそのものと言ってもいい。絶賛されるのもある意味納得出できる。けど、なにかがしっくりと来ないんだよなぁ。納得はできるけど理解はできない、というか。う〜ん。
 大晦日午前8時より、テレビ朝日にて 仮面ライダーアギト 劇場版Project G4放映。名古屋や実家はどうなんかなぁ。いや、どうせディレクターズカット版のDVD持ってるんだけど。
 最近、またSPAMが増えてきたなぁ。対策したいが、POPfileだとApopに対応してないのが……


2003年12月17日(水) 旧暦 [n年日記]

フラフラ

 学生に心配されるってのは、もーなんなんだか。
 とりあえず、沖縄物産の店でシークワーサーの果汁原液買ってきて対処。食欲がないのが、こんなに危機感があるものだとは。くっちゃらはぴはぴで、ちょっと食うともう食い物を喉が受け付けなくなるし。
 過日日本の周辺国との防衛の比較云々という話で、そういや、世界の国防予算ってどうなってるんかなぁと思い、ちょっと調べたら引っかかったのが 人民日報のページ 。まあ、「中国は本当に額面通り信じていいの?」とか疑えばきりがないんですが、きりがないんでその辺をとりあえず置いておくと、確かに予算額自体は日本は中国のほぼ二倍。予算だけ見ると確かに日本は「軍事大国」なんですが、まあ、人件費やらなんやらとかも違うし、その内容まで見ないとなんともという感じではあります。あと、経済成長著しい中国において過去の推移がGDP比とか財政歳出費でしか書いてないってのも胡散臭くはあるんですが、それは 1985年から2000年の間の推移 (注:PDFファイル)を見ると、日本も中国も額自体の推移は実は似たようなものだったりします。まあ、これも内容見ないと本当はいけないんですが。
 え〜、韓国、中国ネタは控えよう、控えようと思ってたわけですが、すいません、思わずウケたんで。 在日韓国人二世の著書「乃木希典は朝鮮人捕虜の子孫」神戸 )。いや、まー、説だから別にいいんですけどね。どっちでもいい話だし。
 あと、思わずうけたのがこれ。 日本人戦犯の改造実録展覧会を開催チャイナネット )。え〜、教育でなく、改造ですか? ってことは、やっぱりアレですか? ブレインをウォッシュしちゃうぞ、の。中国は確かにオープンになりますた。
 ちと悪乗り気味。ごめん。
  「トトロの里」で「メイ」の看板が行方不明に朝日 )。どこロリコンオタだ、持っていったのは? つか、作者不詳のものが置かれていってたのか……
 年末のアギト劇場版は、名古屋ではナシらしい。なんかよくわからん大晦日特番が入ってました。しかし、年末年始って、本当に手を抜いた特番が多いよなぁ……そりゃ、家でゴロゴロしてる方が悪いのかもしれませんが。


2003年12月18日(木) 旧暦 [n年日記]

後巷説百物語、読了

 友人のN氏からの突き上げで 後巷説百物語(のちのこうせつひゃくものがたり)/京極夏彦 を買ったわけですが、それを読了。主人公は明治維新以降を生き抜いた一白翁=山岡百介が、過去の又市たちの御行を語る、というのが基本になっている。それがどんな話なのか、そしてどんな結論を迎えるのか。それは本書を確認してもらうとして、感想。なんというか、話の中心になるはずの「御行」が、今回は過去二作と比べてすんげえ大味、というか、なんでもアリすぎじゃない? という感じが大分する。とは言え、面白かったことは面白かったんですが、「どこを薦める?」と言われると困ることも事実。少なくとも、全体としては水準はクリアはしているんだけども、基本的に京極ファン、巷説ファンなら、という感じではある。前作を知っていて、思い入れがある上でならこの本は感慨があると思うけども、そうでないと、なんでもアリすぎなだけに「ふーん」だと思う。その意味では、やっぱこれは「キャラクター小説」の亜流ではあるのかなぁ」と思わなくもない。ファンなら読んで損はない。そうでないなら、まず前作を目を通してから、としか言いようがない。
 ある程度似た形態としては 人喰いの時代/山田正紀 を連想したわけなのだけども、比べてしまうと、それまでに構築された世界が最後のエピソードで一気にひっくり返される快感はないわけで。まあ、やっぱキャラクター小説で、それまでのキャラに思い入れがある人ならば、なんだろうなぁ。個人的な感慨としては「又市は、百介のための『怪異』だったんだなぁ」というのか。
 今日一番大うけしたネタ。 創氏改名:朝鮮での届け出督励の行政文書 韓国で発見毎日 )。いや、韓国ネタですいません。でも大笑いするしか。記事では「創氏改名」ってひとくくりにしてますけど、「創氏」は戸籍管理上、「姓」と「名」だけしかなかった朝鮮半島に「氏」を持ち込んだという話で(「姓」は父系の血統を示すもので、家族を示すものとして「氏」を持ち込まざるを得なかった)、「改名」は「任意で」日本名への変更を許可した、という制度で。記事読むと、「創氏」は督励したという話だけど、「改名」にはなーんも触れてないわけで。「創氏」は、「氏」がないと戸籍制度が持ち込めないのである意味「強制」だったわけですが、書類上の話なので別に実生活上は知らなくっても関係ない話だし(事実、日本人はほとんどが知らないわけだし)、「督励」(「督励」は、業務を「監督」し、「激励」するという意味)書類の記事を読むと「申し出をちゃんとするようにさせなさい」と書いてあるだけで(「氏」は申し出をすればその「氏」を登録した。そうでなければ家長の「姓」が「氏」に自動登録)、つまり「戸籍制度の啓蒙をちゃんとしなさいよって文書が見つかった」って話なワケで……こんなんが京大教授ってあたりが、笑うしかないよなぁ(思想的云々ではなく、能力的に)。
 昨日の中国の国防費について、ちょっとフォロー。中央日報の示す2002年の軍事費と、 1985〜2000年の軍事費を比べると大分開きがあって、「あれ?」と私も思ったわけだけども、やはり中国の発表する「国防費」全部を含めているわけではないわけで。 こちらのサイト によると、「兵士の給与、食糧費、宿舎、基地の維持費に加え、軍事演習のコストだけといってよい」だそうで。実際の国防費の見積もり方は人によって大分違うのだけど、私の今の知識では「実際はわかりません」以上は言えないわけで。推測やらなんやらはいろいろ思うところはあるけど、まず「絶対に」表に出ない話もあるんだろうなぁ、と思うとなかなか迂闊なことは言えなかったり(今でも十分迂闊なんだが)。
 あ、近隣諸国の軍事状況の情報として 自衛隊の防衛大綱Q&A とか 我が国周辺の軍事情勢 とか 国際軍事情勢 とか。まあ、あくまで参考程度に。
  男だらけの刑事魂コンテスト 。え〜、知り合いが残ってるんで、思わず大ウケ。良ければ投票したってください。それをネタにちびりちびりといちびれるんで。いや、イニシャルはMMなんですけどね? 大丈夫、許可は取ってあります。本人に、ではありませんが。
P.S. ザブングルのオンラインゲーム、企画は通った(という話) いや2chの書き込みなんて、どこまで信用していいかってのはあるんですが……マジ?


2003年12月19日(金) 旧暦 [n年日記]

原因解明?

 ここ三週間近く続いてる体調不良の原因が、なんとなくわかったかも。わからないかも。で、一応対策。これで治ったら、却って落ち込む。
 ゆうべ TRICK3 をやってたんで見てみる。友人にIRCで「これ、笑っていいの?」と聞いたら「笑うしか?」と言われたので、遠慮なく笑う。いままで見たことなかったけど、そうか〜、こういう番組だったんか〜、と思ったら、今回最終回だったようで。いや、笑ったけど、わけわからんかった。う〜ん。
  日本海・軍事緊張/中山隆志 を読んでたらその矢先 ミサイル防衛導入で戦車・護衛艦・航空機削減へ読売 )なんてニュースを見たり。あのー、ミサイル防衛とその他の戦力削減のつながりが、よくわからないんですけど。防衛戦略がどうなってるんだかさっぱりわからん。憲法第九条の精神とかを(現実と結びつけずに)テレビが喧伝するより、そういったことをきちんと追求して理屈だって説明してくれる世の中の方がいいにゃぁ。
 え〜、ここんところ、友人達との話題の関連上、特に対中の国防関連の話題が多いですけど、あくまで私的なことを言っておくと、中国と戦争して欲しくないです。それは普通に「戦争、イヤ」もあるんですが、知人に中国人、結構いるんですよね。無論、全体では一部に犯罪に走る者もいるんですが、私の知人は、クセはあるものの、憎めない人ばっかりなんで、知人達の祖国と戦争して欲しくない、というのもあったります。まあ、別にすぐ近い未来に戦争の危機があるってことではないんで今のところそういうのは杞憂なんですが、中国政府の言動とか見てると、近くない未来にはどうかわかんない、というのは思うので。そうでなくとも、反日的な国内世論を煽ってる傾向が見えてますし。そういうのをどうにかして、ほんとに仲良くして(まあ、一面的にすぎないにしても)欲しいんだけどなぁ。
 昨日、後巷説百物語のこと書いたら、 まるで現代の山男みたいな男が!Yahoo!hl ) まあ、お山はこわいだでねー。
 そういや、 アニメ版巷説 は今日はお休み。サッカー中継のためらしい。で、来週一時間放映。スペシャルだとか言ってるけど、結局体のいいしわ寄せだよなぁ。
 もひとつそういや、来年の2月27日に 巷説百物語DVD−BOX 発売だそうで。一括か。それも、お値段もわりとリーズナブル。う〜ん、最終回まで見てから決めよう。


2003年12月21日() 旧暦 [n年日記]

ゴミ捨て

 宵の口に突然気持ち悪いくらいに眠くなり、ちょっと横になって、目を覚ますと真夜中。
 うわ、明け方になる前にゴミ捨てに行くか、と思い、ついでだからたまってた雑誌類も、とりあえず切抜きとか必要のなさそうなのをまとめるか、と作業したら……すいません、それだけで一時間経ってますた。雑誌はやっぱこまめに処分しないとダメね。
 昼には飯喰いついでに大須を覗くか、と大須に行ったのだけど、あんまり体調が回復してない上に腹ペコでちょっとふらつき気味。メシに入った料理屋では、注文しようと店の人を呼んでも全然来ない。店員数のわりに客が多く忙しそうだったし、ちょっと注意が届きにくい席だったのは確かなんだけど、何度も呼んでも全然来ないってどういうこっちゃ。腹立ったんでなにも注文せずに店を出ようと思うも空腹で動けず。腹を立てながらも注文して食ったのだけど、空腹だったはずなのに腹立ってたので味もなんもようわかりませんでした。なんか損した気分。
  555 は、照夫少年は三原たちに保護されて菊池家に。海堂は照夫少年とも別れてしまい、何もすることがなく木場に連絡しようとするが木場は電話に出ない。おなじころ、スマートブレインでは村上の社長退任決議が役員会議でなされようとしていた。新しい社長として花形が役員たちに紹介したのは、なんと木場勇治だった。追い詰められた村上はオルフェノクの運命を握るオルフェノクの王さえ確保して操れば、と、自ら照夫をさらおうとする。ファイズとデルタが照夫を守るが、村上=ローズオルフェノクの圧倒的な強さにデルタギアは奪われ、駆けつけたカイザと村上デルタの一騎打ちに……
 地下の教室でオルフェノクの運命について花形と対峙する村上。先週の「オルフェノクの秘密」ってのは、なにか避け得ないオルフェノクの破滅についてのものらしいけど、なにか脱力もののアレでないことを祈る。ここからガタガタに崩れるってこともないだろうけど、井上先生ですから。誰が悪のボスってことではなくって(村上も悪い奴ではあるけど、自身がオルフェノクの運命に翻弄されてるようなものだし)、まるで悪の首領もなく人間社会に放り出された怪人たちが右往左往しているようで、「あ、確かに最初の発表通り、敵側にスポットライトが当たってるな」と思う。アギト、龍騎では怪人そのものにほとんど人格がなかったことに対しての反省なのだろうけど、クウガみたいな、個性はあるけど「とにかく悪い奴ら」より好みではあるし(警察の描き方とかドラマツルギーとかはアレだけど)、前回より良いもの、前回より良いもの、と前を踏まえて進化してて、すごいなぁと思う。進化というと、この手の番組ではクリスマス商戦も過ぎてる上、次の番組に子供の興味が移ってしまうのでクライマックスのわりに予算が割けず、アギトとかはもろにそれが出てしまってた。だけど、龍騎でやった「予算の(比較的)ある映画版でクライマックス用の造型とかして、それをテレビでも使う」をファイズでもやる模様。次回予告では映画での量産型ライダーだったライオトルーパーが出てたし、「劇場版のみのライダー」と明言されてるサイガはともかく、もう一方の「帝王のベルト」は、予告の木場や花形の台詞からも出そうな感じだし。しかし、破滅を受け入れているならば、なんで花形は木場をスマートブレイン社長にしたてたんだ? あと、巧も滅びるってこと? それと、次回のテレビ欄用のタイトルが……最終決戦前に「彼」が退場?
  アバレンジャー もようやく五人揃ったようで。つか、揃うと思わなかったYO!(YO言うな) 「強くてワルくてカッコいいミコさまじゃなきゃだめなんだ!」っていうリジェエルに胸キュン? 古い戦隊ものファンにはあまりウケが良くないみたいだけど、面白いと思うんだけどなぁ。
  ふたつのスピカ は、アスミのスーパーマンぶりがそろそろ出てくる辺り。こういう「実は一番すごい奴」みたいなのはイヤミっぽくってちょっと好きでないのだけど、スピカは元々の話の素朴さに加えて、才能があるとか元から恵まれてるとかじゃなく、ライオンさんに宇宙飛行士に必要なものを聞いて小さい頃から頑張ってきた成果ってあたりでかろうじてOK。そのライオンさんが見えること自体、別に宇宙飛行士になる運命とかじゃなく、単に(って言うのか?)霊感があったからだから、作劇的反則スレスレだけども、まあ、OK。
  プラネテス は「タバコを吸わせろ!」という話。あ〜、そっか。原作にもこういうバカ話あったっけなぁ。ってことは、宇宙忍者のあれとかも、はじけちまった分アニメスタッフの勝ちってことか。現実の方でも、自分はタバコ飲みでないけど、ここんとこの嫌煙の動きってちと過剰な気がするなぁ。無論、マナーは大事ですが。
 「鋼の錬金術師」のコミックをようやく既刊分読む。確かに良く出来てるし面白いんだけど、個人的なツボからはやっぱはずれてるかな? 例の「喋る合成獣」の話も読んだけど、なるほど、原作ではこうだったか。「ショックを与える演出」としてはアニメが上だけど、エピソードとしての完成度は原作の方が上だなぁ。


2003年12月22日(月) 旧暦 [n年日記]

良くなったつもりが

 結局、夕方頃からまたぶりかえしたり。でも、前よりは良くなってると思う。
 研究室の忘年会。今、二つの研究室に属してるようなもので、一つは先日すでに行ってたり。人数の規模の違いがあるのだけど、でも、規模の小さい方が気が利いてたりってのは、まあ色々アレ。
 三週分溜まってたNHK歌壇をまとめて見る。やっぱ、この言語感覚は面白いよなぁ。
  カレイドスター (一週遅れ)は、挫折したと思ったメイが復活。自分を取り戻せないそらだけども、メイの復活にやる気を取り戻すわけで。予告を見ると、なんか話は意外な方向に転んでいきそう。半分反則気味、半分むちゃくちゃ上手い。
  H2A、打上げ延期時事 )。まあ、仕方ないとは思うんだけど、でもやっぱ残念。
  日本と言えば祭とグルメ京都新聞 )。 NYにサムライで日本PRTBS )ってな宣伝も見ると、やっぱはやりものと、持続する宣伝ポイントとは違うんかな、とも思ったり。
  台湾「中国のミサイル配備は国家テロリズム」Yahoo!hl )。まあ、日本のミサイル防衛を批難されるなら、こういうのもありでしょう。
 酒が入ると体調の悪さも気にならなくなるけど、やっぱダメージは積もるようで……限界。


2003年12月23日(火) 旧暦 [n年日記]

起きたらぐらんぐらん

 なんか今朝起きたら無茶苦茶からだが辛かった。
  「日本ブレイク工業『社歌』」、オリコンにチャートインYahoo!hl )。まあ、普通は社歌はオリコンにチャートインなんかせんわなぁ。その前に一般ショップにCDも並ばないと思うが。 CD発売記念のインストアライブ なんかもあったようで。「ダイヤモンド勝田氏」っていったい……
  朝日のコラムで「もえたん」紹介朝日 )。いや、いろいろツッコミどころはあるんですが、まず最初に、これを学校に持ってって友達に自慢したという高校三年生、前に出ろ! 歯を食いしばれ! 腹に力を込めろ! まあ、いいちゃいいんですが、「ロリコン風美少女」って……
  中国のコンサートで日本のバンドに「帰れ」コール読売 )。ぱっと見、なんじゃこりゃ、という感じだったのだけど、 BRAHMANのライブレポート を見ると、一部の観客が騒いだのに加えてセッティングに手間取ったための遅延などが重なって騒ぎに火がついたけども、すぐに収まったし、良識的なバンド、観客が多かった模様。中国も反日的な感情と親日的(というか良識的)な感情が入り混じった状況のようではある。
 夜に日本のポーランド孤児救済をドラマ化した ワルシャワの秋 と、 突入せよ!あさま山荘事件 の放送が重なってた(「突入」を「突撃」と間違ってたので修正)。「突入せよ!」の方は何度も見てるので、とりあえず「ワルシャワの秋」の方を。う〜ん、孤児たちの世話をした看護婦の視点で描かれてるので、子供達との交流がメインになるのは致し方ないのだけど、その背景とかをやっぱきちんと描いて欲しかったような。あと、子供達が別れの際に歌った歌は「サクラサクラ」じゃなくって「君が代」だったはずだけど……「色々遠慮して作ったんだなァ」という印象は免れない。イラクへの自衛隊派遣などで世論が揺れている今だから、「国際貢献」というのがどういう国際状況の中で行われるかの一例となりうると思うのだけど。ただ、「かわいいんだろうなぁ」とはしゃぎながら国旗を手にして子供たちの到着を待つ看護婦たちが、ボロボロに汚れて虚ろな目で現われた子供たちを見て呆然とするとか、(顔を泥で汚しても血色が良すぎるとかそういうつまらん揚げ足取りは置いといて)その辺の演出は良かったと思う。
 深夜にNHKで「シリーズ安全保障」の再放送。変わって行く自衛隊の現場を中心として、なぜ変わっていくのか、どう変わっていくべきなのか、模索している姿が放映されている。とかく先走りしがちな「憲法第九条」の理念が、やはり現実とのすりあわせを省みられてないんじゃないだろうか、という面もある。憲法改正とまで行かなくとも、状況によっては国際世論において第九条が浮いてしまうこともあるということを踏まえて、なぜ浮いてしまうか、どうすべきかは考えなきゃいけないんだろうなぁ。


2003年12月24日(水) 旧暦 [n年日記]

すっころぶ

 通勤途中、歩道をお婆さんが歩いてたのでひょいと避けたら、ビルの出入り口からおっさんがふらふらと……あわてて急ブレーキかけたら前輪ロックで一回転。巻き込むまいとしたお婆さんにちょっとひっかけてしまったみたい。でもその後謝ろうと思ったらすたすた歩いていってしまいましたが……大丈夫だったんだろうか? こっちの被害は手袋に大穴があいたのだけど、被害請求するのも大人気ないんでそのまんま出勤してしまいましたが。これから挙動不審注意リストに、子供、オバサン、老人に、「サラリーマン」を加えたいと思います。
#いや、本当はどんなときでも注意しないといけないんですけどね。
  半身/サラ・ウォーターズ 読了。ミルバンク刑務所の女囚の慰問に訪れていた貴族の老嬢マーガレットは、一人の奇妙な囚人に出会う。彼女、シライナ・ドーズは霊媒であり、ある貴族に対する詐欺と暴行の罪で投獄されたという。あまりに刑務所に不似合いな彼女の雰囲気、そして彼女のみせる霊の世界、なにより彼女自身にマーガレットはのめりこんでいくが……1060円という、文庫としてはかなり無茶苦茶な値段。カラー口絵とか無しでもこういう本はあるんですよ、H氏! ラストの展開は確かに急展開ではあるんだけど……以下、ネタバレ反転。 裏表紙の粗筋で急展開を予告されていたので、最初からそういう疑いの目で読んでしまい、残念ながらその展開は予想を大幅に越えるものではなかった。あらすじ紹介が仇になっただけではなくって、霊媒の描写が妙に物質的だったことから、協力者の存在は簡単に推測でき、それが当たってしまったので、ちょっとラストの展開は、ああ、やっぱり、という感じだった。ミステリーという先入観無しで読んだら、また違った感想であったのかも知れないけど。ただ、19世紀後半の貴族女性、囚人、侍女、看守、霊媒といった人々の描写は生々しく、見た目の華やかさや古ぼけた印象からどんどん彼女らの「肉」の感覚が暴かれていき、その意味では最初から疑いの目で見た云々を除いても、やはり面白かった。ミステリーとしては「叙述トリック」に含まれるのかもしれないけど、ネタが中盤で割れてしまった分、ラストはちょっと物足りない。
  残された祖母、孫の殺害犯情報に懸賞金神戸新聞 )。ちょっとショックではあるけども、祖母御の御心中、察するに余りあるという面もある。何かしたくとも、できることは限られている。なにより、祈るような願いが感じられるのが、切ない。
  名古屋テレビ等から百万円相当のドル札ばらまかれる毎日 )。いろいろ理屈がつけられてるけど、やっぱ単純にあぶく銭の使い道に困ったってのがあるんだろうなぁ。ちなみにばらまいた男性は、警察から注意を受けて解放されたそうです。
  ヘルシア茶、全国的に人気zakzak )。どんなものでもそうですけど、「飲んだだけ」「食べただけ」で体重が減る、なんてものはありませんので。根本的に「食わない(カロリーを摂らない)」「カロリー消費を促す」でないと、原理的に減量は無理なので、その辺、皆さんお忘れなく。
  攻殻機動隊、中京テレビでも放映Games )。一週間遅れだけど、名古屋でも無事地上波放映するようです。良かった良かった。


2003年12月25日(木) 旧暦 [n年日記]

メールの返信が……

 年の瀬だからなのかなんなのか、メールの返信作業が妙に多い。ふむー。
 なんだか夕方に後輩のT田君とばったり会う。夕方ぐらいから気分が悪かったので「体調悪い」と言うと、「最近、体調悪いばっかやん」と言われる。どう言われようが本当に体調悪いんだからしかたないやん。折角治りかけなのに、無理してまた悪化させたくないものよ。
  雪不足に加え、市長と自衛隊の対立で雪祭りピンチBNN )。 zakzakの記事zakzak )。まあ、確かに手弁当で協力しているのに、自分達の活動が理解されてない、というか、理解を否定されたんでは、やる気も出なくなりますわな。とはいえ、政策決定側のアカウンタビリティの不足も事実。夕べ、「シリーズ安全保障」の再放送でなにげに中曽根元首相やら後藤田元官房長官やら豪華メンバーによるディスカッションがあったのだけど、皆ジジイなんだけども、今の若手よりよほど第九条肯定・否定いずれにしろ地に足のついた、説得力のある意見を出してくる。海千山千のジジイどもだから腹ン中では何を考えてるかわかったものではないのだけど、たとえ見せかけにしても「国民を説得できる」論旨を展開できるってのは重要なんじゃないだろうか。大江健三郎だけはちょっと浮いてましたが。
 あと、自衛隊派遣でちょっとショックだったのは、友人と議論してて「志願者が多くて選抜する」ってな話をしたとき、「でもそれって、志願すればその後の昇進に有利だからなんでしょ」と友人がさらっと言ったことだったりする。そりゃ、そういう要素はありえないとは言えないし、「志願する雰囲気が隊内部で出来てるんじゃない?」くらいは言うかもとは思ってたけど、打算づくみたいなのが前提で話をされるのが意外で、ショックだった。友人は悪気がなかったと思うのだけど、可能性をほのめかすのではなく、それがメインの理由という感じで切り出した辺りで、ああ、自衛隊をそういうものとしてしか見てないのだなぁと、怒るより先にがっくり来てしまった。こういうことも、アカウンタビリティの不足の一部の顕現だと思う。
 科学関連を連続で。 体細胞から幹細胞を生成する物質発見BBC )。 世界初、永久磁石で鉄球を静止岩手新聞 )。前者は、小耳にくらいははさんでたけど、それでも驚き。問題は、これがどのくらい適用可能かとかだよなぁ。全ての体細胞に可能、ってこともないと思うし。後者は、直観的に納得出来るような、納得できないような。追試が容易にできるようなので間違いないとは思うけど、電磁気学的にはどういうことになるんかなぁ。
  火星探査着陸挺、行方不明に産経 )。こないだ日本の「のぞみ」が探査断念ということになったばかりなのだけど、やはり惑星探査はまだまだ前途が長いようではある。
  ゴルディアスの結び目/小松左京 を読了。ゴルディアス、読んだことないと思ったけど読み覚えがあったり。あれ? でも、他の掲載作は読み覚えがないしなぁ……う〜ん。


2003年12月27日() 旧暦 [n年日記]

宇宙のない週末

 いつもどおり プラネテスふたつのスピカ を録画予約しておいたら、年末進行でお休み。次回は年明けの1/10だそうで。げしょ。
  巷説百物語 は最終回。原作ではこの後に物語の締めとして「老人火」があったのだけど、アニメではその前の「七人みさき、あるいは死神」で終了。アニメのアレンジとしては良かったのだけど、でもやはり締めで締め切れてないような、そんな印象がある。「少年の日の幻影」で締めるのではなく、原作のような、情け容赦ない、有無を言わせぬ別れの方が良かった気も。とりあえず、 DVD は購入しますが。
 夕べは古巣の研究室の忘年会、で今年の忘年会の締め。かなりお手ごろ価格なお店の海鮮鍋。体調が戻ってきたところなので、無理に進められないかと心配だったが、その辺は考慮してくれたようで。料理も値段のわりに十分満足。幹事のT田君、ご苦労様でした。ただ、学生の一人が潰れてしまって、その世話を見ることに。今回はT田君も無理に酒を薦めるってこともなかったんだけど……
  イランで大地震、死者二万名以上?産経 )。イランでは地震が頻繁に起こっており、1990年の北部での大地震では3万7千人もの死者を出した。このとき、映画監督のアッバス・キアロスタミは 友だちのうちはどこ? の撮影を行った村の安否を確かめに行った。その道程をドキュメンタリー調に映画化した そして人生はつづく という作品がある。被害を受けながらもアンテナを立ててワールドカップを観戦したり、感情も枯れたように淡々と死んだ家族のことを語りながらも、明日生きる希望を見せる人々、地震前は結婚を親に反対されていたが、地震をきっかけに結婚したカップル、瓦礫の山の中から復興していく力強さにあふれた映画だった。今回も被害は大きいが、国交を持たない米国ですら支援を決定している。またイランの被災者もふたたび立ち上がると信じる。
  無資格ガイド増える「日本にはまだ侍いる」Yahoo!hl )。ここはやはり剣友会の方々にご協力願い、観光地で突然あだ討ちをやってもらうのがよろしいかと。やっぱり勝負の結果は五分と五分で。いえ、まだ六部が参りません。
  地球は意外とありふれた惑星かもしれない天文ニュース )。まあ、だからどうだという意見もあるかもしれませんが、夢なんて腹のたしにならないものでも、ないよりはあった方がいいかと。
 書き始めが宇宙だったので、終わりもやっぱり宇宙で。