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2003年11月02日() 旧暦 [n年日記]

川踊り

 直訳すると、そうなるのだよなぁ。>リバーダンス
 と、いうことで、長年の念願だった(いや、マヂで) リバーダンス の大阪公演を見に行く。なんで名古屋でなく大阪なのかと言うと、名古屋公演の日はダイナコン行ってたからなのよ。どうして重なるのかなぁ。リバーダンスの説明については、リンク先のURL参照のこと。
 で、行った感想ですが、行ってよかったですよ。無茶苦茶。大阪くんだりまで行ったもとは、十二分以上に取りました。いや、アイルランド好きの人間が言ってることなので欲目がかなり入ってるとは思うけども、一般的に見ても良いステージじゃないかと思う。「アイルランドの歴史云々」という説明を見なくても、英語ナレーションの意味がわからなくても、踊りと音楽に乗って酔いしれればそれ以上言うことはない。途中からジグやリールに合わせて観客の手拍子まで鳴り響く。おかげで予定になかったCDとDVD(ジュネーヴ公演時のもの)まで買ってきてしまいましただよ。げしょ。セッションのライブのような、ミュージカルのような、不思議で心地よい時間でした。
  ふたつのスピカ #1。国産有人ロケット「獅子号」墜落事故に巻き込まれたアスミの母親が、事故から五年後、意識不明のまま亡くなってしまう。小学一年生のアスミは母親の死が理解できていないかのように、母のお骨を持ち出してどこかへ行ってしまう。父親や担任の鈴成先生が心配して捜す中、何故か高台の神社に来ていたアスミは、ライオンのかぶりものをかぶった不思議な青年と出会う。青年は、自分は死んだ宇宙飛行士の幽霊だと名乗るのだが……
 実際には日本のロケットは市街地に落ちて被害を起こすような軌道は取らないし、カプセル型有人宇宙船の場合は事故の場合の搭乗員のサバイバビリティも(比較的)高いのだけど、「ファンタジー」と作品が位置付けられてる通り、その辺は作品の主旨からはずれたツッコミ。まあ、わかってはいるけど、一応。それはさておき、アスミの奇行の謎や、本当にライオンさんは幽霊なのかとかいう辺りで興味を引っ張り、アスミが宇宙を目指すようになるきっかけを描いている。結構期待させる出来。OPは垢抜けない(悪い意味ではない)作品に対し元気がありすぎかとも思ったけども、良く歌詞を聞くと、きちんと内容に沿ったものだったりする。ED曲は「見上げてごらん、夜の星を」のカバー。うう、なつメロたあ、ちょっと卑怯だ。ただ、ライオンさんの声が子安武人氏とは……まるで「私が見えるということは、お前には伝説の打上げを行う素質がある」と言ったり、他の人間に見えないのをいいことにシャワーシーンを覗こうとしたりとかしそうだな……しないか。
 で、そういうことをしそうな子安が出てる カレイドスター 。第三期からはレイラが抜けた穴を一生懸命埋めるべく、新キャラのメイやレオンたちに翻弄され、悩みながらそらが真のカレイドスターを目指す展開。今度は憧れられたり、逆に追いかけられたりする立場になる。で、今回は、ロゼッタがそらに憧れ、カレイドステージに入ろうとするのだが……という話。今回でレギュラー入りなんだけど、よっぽど人気あったんだろうねえ、ロゼッタ。これまではただレイラの背中を追うだけだったそらが、今度はレイラに託された夢に加えて他人の憧れも背負っている、ということが強調された。ただ、第三期に入ってからカロスの存在感が軽くなっているような……前まではいい加減なような、無茶苦茶なようでいて、締めるところは締めるキャラクターだったんだけどなぁ。レオンのキャラに明らかに押されてるのだけど、挽回はあるのかな? しかしレオンって、ある意味カレイドステージを乗っ取ったユーリよりたちが悪いぞ。
 昨日、いつもと違うメンツでIRCをしていて、「こんなんある」と何気に紹介した bloodstained がいつの間にか完結していた。おお、本当にいつの間に! ご苦労様でした。本当に楽しませていただきました。と、ここに書いても声が届くわけがないわな。
 で、紹介したらみんないきなりだまりこくる(読みふける)のだものなあ。「頭脳派(?)の主人公と荒事担当のメイド」の組み合わせで思い出して紹介しただけなんだけども……いや、いろいろ個人的にはツボなんですけどもね。特に ギリアムチョップ とか ギリアムチョップ とか ギリアムチョップ とか。(いや、ギリアムもレギーネも兵衛もスズキも気に入ってますよ。ホント)
  こちらの日記 にいろいろとゴーゴー夕張絵が! みんなカッコいいのやら萌えなのやらでいいのだけど、 こちらの が脳みそとろけてそうで特に気に入りました。(^^;
P.S. 攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX、日テレで放送S.A.C.2 の製作も決定してめでたいのだけど、「日テレ系」ではないのか……


2003年11月04日(火) 旧暦 [n年日記]

もうなにがなんだかワヤ

 いや、あんま時事ニュース(しかも事実関係かなりあやふや)に反応するのはどうかななんだけど。
 中国の西北大学の日本人留学生の出し物に対してのデモに関するニュースで、なんだかなぁ、と思って報道とかも見てたのだけど、それで一部ネットで反中国の意見が頻発してるのを見て、また、なんだかなぁ。
 一部報道を見たけども、確かに酷い報道で、「日本人留学生が中国を侮辱するような出し物を出した(らしい)」「それに怒って中国で抗議デモがおきて、無関係の邦人も襲われたりしてる」とか、邦人留学生に対し「何しに留学してるんだ」みたいなコメントをつけ、実際にその学園祭で留学生達がやった出し物についての事実確認が取れず、また、言ってしまえば「たかが出し物」で無関係の邦人まで危険を及ぼしてるデモ参加者がおかしい、ということはまったく言わない報道もある。このデモ自体が奇妙に不自然なもので、それはそれでおかしいとは思うのだけども、逆にそれで「(あんな反日の)奴らと仲良くできるわけがない」とか、かなり過激な言動が頻発してるのも気になる。いや、私が言えるこっちゃないけどさ。中国の人たちが煽られてる可能性はあるのだけども、同時にそういう反中の意見もまた、逆に煽られてる可能性があるのだよなぁ。中国への贖罪意識を持たせることで得する人もいれば、逆に反感を煽ることで得する人もいるわけで、さて、どれがどんな勢力図でどう動いてこうなってるかとなると、なにがなにやらもうさっぱりワヤなわけで。ネットが普及したことによりマスコミの影響外の勢力が築かれるのかも、とも思ったけども、逆に要素が入り組んでどういうことなのかますますわかりにくい世の中になったわけで。メディアリテラシーとか以前に、ただ単に信じたい人が信じたい情報を信じてるだけ、という世の中の気もしてきたり。私も含めて、ね。
 まあ、結局「マスコミがこう言っていたにすぎない」と、突き放して物事を見るのが一番健康的なんでしょうな。
 あ、ちなみに研究室の中国人留学生の人とは、そんなことは関係なく今日もマターリ会話をしておりました。ま、世の中そんなものよ。
  PS2、11/13から1万9800円に値下げGAMES )。う〜ん、どんどん値が下がってきてるなぁ。PSXと、どっちが得なんだろう?
  ワンダフル・ライフ/スティーブン・ジェイ・グールド を読み始め。有名な「アノマロカリス」や「ハルキゲニア」といった、摩訶不思議な生き物たちが発見された「バージェス頁(けつ)岩」で見つかった生き物たちをきっかけとして、「単純な生物相からだんだん現代のような複雑さを持っていった」というような旧来の進化観を覆していく。まだ、読み始めだけども、文字密度高い割に読みやすいし読み応えもある。でも、「週刊少年チャンピオンは漫画界のバージェス頁岩」って表現はどうなんだろう……(注:本書中にそんな表現はありません)
 こないだ四巻(最終巻)が脱稿したらしい「導きの星」の現在刊行分をようやく読了。すいません。マウンテンサイクルに埋もれてました。四巻が出る前に発掘できて良かった。
  魔法の国ザンス15ゴブリンの姫と魔法の杖/ピアズ・アンソニー が出ていたので、購入。そういえばすっかり忘れてた。ところで、「巷説百物語」が平積みになってるところに手書きポップで「アニメ化!」とか書いてあるのってどうよ? いえ、某大学医学部生協書籍部なんですけどね……ギャフン。


2003年11月05日(水) 旧暦 [n年日記]

鬱転

 なにかするたびに、挫折感だけが残る今日この頃。手に出来る満足はわずかで、それもすぐに溶けて消える。空しい。
 などと落ち込んでもいられない世の中。世知辛いのう。
  PSPのデザイン発表毎日 )。むー、なんか微妙。だけど具体的にものが見えるとわくわくはしてくるよなぁ。
  アニメサロンのブレイク工業スレ 。いや、一部じゃ話題になってたらしいけども、なんなんだろなぁ、と思ってみてたらこんなことに…… こんなん 作ってる人もいるし。まあ、いろいろあるでしょう。いろいろ。  
 バージェス頁岩で調べてたら、 こんなの がひっかかる。ああ、そういやそんなのもあったなぁ、と思ったら、 スタッフに見覚えのある名前が…… なんちゅーアホな企画だ、と思ってたけど、これだったらオパビニア(美少女)を頭から貪る(文字通り)アノマロカリス(美少女)とか、アノマロカリス(美少女)の口が分離してクラゲになるだとか、期待していいんでしょうか?(するな) ちなみに バージェス頁岩動物群ってこんなの 。(それにしても ジェムソン12年たぁ甘党ですな 。私も好きだけど)
 マトリックス・レボリューションズの世界同時公開には行かず。まあ、前売りは買ってあるんでボチボチ見に行きます。
 今週の マシンロボレスキュー は、AIが壊れて自分の存在に疑問を抱いて組織を逃げ出したガラゴロが、たまたま防災イベントで関西に来ていたMRR三人娘と出会って、という話。敵組織の逃亡者との交流という、ある意味定番なんだけど、いろいろ細かい点まで気配りが効いてて、久々にキター!って感じのいい話。これまでのガラゴロの描き方の蓄積があったとは言え、定番でも陳腐を感じさせないようにできるんだよなぁ。と思ったら、脚本が 吉岡たかを氏 の回でした。いや、作画はあまりよくなかったけど。(でも、シナリオでカバーしてるんだよなぁ)


2003年11月06日(木) 旧暦 [n年日記]

今週のバージェス頁岩<ヤメレ

 アノマロカリスの一匹がお休みでした。ピカイアは、とんこつで半分くらい持ってかれた感じです。ハルキゲニアは、結構面白かったけど、週刊少年マンガ誌としてはやっぱ微妙かなぁ……(あ、この比喩の方法、結構いいかも)
 バージェス頁岩……じゃ、ないや。 ワンダフル・ライフ 読了。総論で言えば、日進月歩の科学の世界において十年近く前という古い本でしたが、大変楽しく読めました。それは、まず本書の三分の二近くを使ってバージェス頁岩において、それまでの常識を覆して奇怪な生物たちの姿が明らかになっていく様を克明に記述し、そこから著者の読み取る「進化の姿」を、センセーショナルな形で展開していく、というスタイルゆえだと思う。もっとも、これは文庫版の訳者解説でオチがついていて、最近の研究ではグールド博士の示すような「偶発的な要素によって今の生態系が存在している」という証拠とはちと反する、バージェス動物の多くは既存の目に分類されるという動きなどが紹介されている(2000年当時)。記述の多くは論理的展開に費やし、最後の部分で持論を展開するという方法論は、 キャラクター小説の作り方/大塚英志 に通じるものがあるが、それでもイデオロギー的なにおいが少ないのは、進化論における、現在もメインである二つの考え方の軸……生存競争の偶然性と必然性……の一方である、ということが大きいと思う。実際は、偶然性と必然性が入り交じった形だとは思うが、宿命論的な考え方が絶対ではない、という考え方のマイルストーンとして、今も本書は燦然と輝いていると思う。
  吉岡たかを氏 の日記見たら、どうやら今週のMRRは、やはりかなり狙っていた模様。吉岡氏の手の平の上でコロコロ転がされていたわけですな。微妙にくやしいような、そうでもないような。ちなみに吉岡氏の日記は、検索すればURLはわかるんだけど、ご本人のサイトからリンクが貼ってないんで敢えてリンクしません。
 ところで未確認情報で吉岡氏がシリーズ構成で参加する新作に「ザ・ムーン」ってあったんだけど、それってジョージ秋山の? う〜ん、いや、奥の深い作品なんだけど、それっていろいろ大丈夫なんか? と思ってしまう。いや、放送コードというめんどくさいものが……
  「声の使用料」認める アニメ音声会社に賠償命令産経 )。これに関する反応はまちまちで、「これで再放送とかがますますやりにくくなる」という声もあれば、「広告代理店がボリ過ぎ」という声も。後者の「広告代理店云々」という話は良く聞くけど、具体的に制作費のどのくらいが持っていかれるんだろう、となると、業界とはとんと縁のない私にはさっぱりわからない。アニメ以外のテレビ番組の製作体制や、広告代理店の取り分とかも良くわからないので、その中間搾取が妥当か、まさしく搾取か、それすらもわからない。それを聞いてわかりそうな立場に直接身を置いている人間は、ちと一つか二つ知人をおかないといそうにないしなぁ。かろうじて資料になりそうなのが こちらのサイト 。かつて人気番組だった「キテレツ大百科」だが、年々局の払う制作費は上がってたにも関わらず、製作会社の受け取る制作費は変わらず、あれだけ売れてたのに製作会社にほとんど利益はなかったという。これが本当かどうかは、知る術はない。けど、「広告代理店って、一体どういう位置付けの組織?」というのは、ちょっと興味が湧いてきた。
 姉から「Vガンダムってどんな話?」とメールが来る。「おかしいですよ、カテジナさん!」と返事を送る。わっかるっかなー? わっかねーだろーなー。


2003年11月08日() 旧暦 [n年日記]

行列革命(複数形)

 シリーズ最終作の マトリックス・レボリューションズ を見てくる。
 自分が「作られた救世主」であり、マトリックスのシステムに組み込まれた一部だとアーキテクトから真実を知らされたネオ。これまでの「救世主たち」と同じく、《ソース》に組み込まれ、全てを一旦リセットして再度ザイオンを再建する極少数の人間達を救うか、それともそのまま現実に帰り、ザイオンも人間も全て滅ぶことを選ぶか、で、トリニティの危機を見て、後者を選んでしまう。トリニティは救うが、ネブカドネザル号はセンチネルたちに襲われ大破。ネオたちもセンチネルに襲われるが、ネオが目覚めた不思議な力により、センチネルたちは沈黙し、ネオはそのまま意識を失ってしまう。その後、仲間に救出されるが、ネオの隣のベッドに横たわっていたのは、宿敵スミスによって身体を乗っ取られたベインだった。
 ……と、いうのが前作までの話(前作までかよ!)。ここからどう話を決着させるのかな、と半ば諦め、半ば期待で見てましたが、来ました、来ましたよ? いや、ああ来るとは。スミスがなぜあんな力を持ったか。ザイオンはどうなってしまうのか。そして機械たちとの戦いの行方はどうなるのか。予想を大幅に越えるわけではないけども、それでも物語は予想外の決着を迎える。ほとぼりがさめたら粗筋を書くかもしれませんが、今の時点では書かないんで各々で確認してください。SF者としては大満足なラスト、とだけ言っておきます(自分以外のSF者やさらにそれ以外の人にとってどうかは保証の限りじゃないですが)。ひとつ言えるのは、 マトリックスシリーズの真の主役は実はネオじゃなく、《オラクル》だった 、ってことですか。いや、私の主観だけども。
  プラネテス #06。月に下宿を借りたタナベを、用事ついでに送っていくハチマキ。ところがタナベの下宿先は無職で忍者マニアのおかしな人たちが住む妙なアパートだった。彼らの妙な歓迎に巻き込まれ、用事に遅れるハチマキだが、実はただの届け物だと思ってたその用事はお見合いで、しかもそのお見合い相手は忍者マニアたちと因縁がある人物で……
 いや、面白いんだけど、面白いんだけど、コレ、完璧プラネテスじゃなくなってますヨ? いいんかなぁ。まあ、笑えたからいいか。なんかシリーズ構成・メインライターの大河内氏、前回関わってた「キングゲイナー」の汁がまだ残ってるようで。どうも。と思ったら、次回は原作初期の名作「地球外少女」じゃないですか。宇宙でホームドラマになってきた感もあるアニメ版で、これが上手く着地できるかどうか、楽しみにしよう。
  なぜ人はニセ科学を信じるのか/マイクル・シャーマー を読み始め。 奇妙な論理 と同じタイプの本で、ニセ科学やカルトによって起こった社会現象を読み解き、なぜ人は騙されるのか、騙されないためにはどうすればいいのか、を展開していく。「奇妙な論理」の発展形という感じだが、エセ科学などの妖しげなものに耐性をつけるにはどうしたらいいかと考えてる人は読むといいかも。ほとんど完璧にバランスの取れた常識を身に付けてる人は、その必要もないとは思いますが。
  自衛隊の体験見学、中止に神戸新聞 )。中止の是非は記事読んで各々考えていただくとして、やっぱ人気あるんかなぁ。いや、私が中学だったら、確かに楽しみなんですが。
 あ、自衛隊と言えば 私の「自衛隊を尊敬する」という発言 ですが、私にとっては「××を尊敬する」というのは、「××の特定の部分を尊敬する、それが他の軽蔑などマイナスの部位よりは大きい」という程度の意味で、全体のどんな部位も尊敬してる、という意味ではないです。例えば私は前ボスを尊敬してますが、前ボスにはあからさまにいかんだろうというところもあるし、ときどき衝突してマジで殺意が芽生えかけたこともありますし(汗)。いや、ブランドが「無条件の信仰の対象」という意味で使われているなら、ですが。


2003年11月10日(月) 旧暦 [n年日記]

ちょっと体が重い

 もしかしたら、ちょっと風邪引いたのかなあと思ったけど、ここんとこいつも微熱気味なんで風邪引いたかどうかがよくわからない。まあ、寝るときに気をつけるくらいしかないか。
  仮面ライダー555 。ブラスターフォームを発動させ、ドラゴンオルフェノクとオクラオルフェノクを撃退した巧。しかし、まだ自分を信じられない巧は、ファイズギアとファイズブラスターを置いて真理たちの前から立ち去る。そして巧が現われた先は、ラッキークローバーたちの根城、バークローバーだった。そこで冴子にラッキークローバー三人との決闘を申し込み、店を出て行く巧。しかし、その話を身を潜めるようにして澤田が聞いていた。何故、オルフェノクである巧を真理が信じつづけるのか、それを知るために澤田は巧の前に姿を現す。そして澤田の口から語られたのは、同窓会の夜殺された流星塾生たちが、スマートブレイン社により「オルフェノクの記号」を埋め込まれて蘇生され、人工オルフェノクの実験台として使われたという事実だった。しかし、結局実験は失敗し、オルフェノクとして唯一覚醒した澤田の身体も、その限界が来ようとしていた。一方、自分が助けた少年が気になる海堂は、結花と一緒に施設に見舞いに訪れるが、スマートブレインと放火のつながりを疑い、事故の生き残りの子供達の調査に訪れていた添野刑事と沢村刑事がそんな結花を見かけ、「どこかで見覚えが……」と不審げな顔をする。
 巧たちの中で人間とオルフェノクとの間に深い溝を落とした澤田だけども、なぜ真理が巧を信じていたのかを悟り、最後は巧の身代わりとなって、人間として死んでいく。一方へたれつづけてた三原もついに戦う決意を。強すぎるデルタギアに三原で丁度バランスがとれてる気も……と言っては可愛そうか。次回は警視庁の上層部の人間らしい男・南として、黒岩都知事や沢木哲也としておなじみの 小川敦史氏 が登場。長田結花をめぐり、ラッキークローバーと人間が絡んでいきそう。
 ちなみに、来年のライダーの続投はまだ不明ですが、戦隊物は続投のようです。しかも、うわさでは今度のモチーフは「警察」とか……ありそうでなかったよなぁ。
  カレイドスター 。ミアが次の出し物として「ドラキュラ」を企画、カロスとレオンにプレゼンするが、必ず文句を言うかと思ったレオンは意外にもあっさりとOK。ただし、ミアがそらをイメージした「ミナ・ハーカー」は要らない、と言う。あまりのワンマンぶりに呆然とするミアたちだが、なんとか食い下がり、今度の出し物のメインとなる回転空中ブランコで満足の行く演技を見せられたら、という条件で猶予を貰う。そこに、「自分こそがカレイドスターに相応しい」と豪語するメイまで加わって……
 メイの言うこと、正しくもあるのだけど、あまりに行動が常軌を逸してるんで、コイツも一生懸命なのはわかるのだけど、どうしても共感できない。一方で、レイラが欠けて、たしかにカレイドスター内がメイやレオンなしでは馴れ合いっぽくなってしまってるのも事実。プロに要求されるものをきちんと出してきてるのはさすがなんだけど、努力しても手ごたえがないって最近の展開は、ちょっと見ていて苦しくもある。ところでカロスは本当にどうしちゃったんだか。
  なぜ人はニセ科学を信じるのか 読了。う〜ん、下巻の、アンチ進化論の下りまではわりとすんなりと読めたのだけど、ホロコースト否定論の下りで、ちょっと「?」となってしまった。いや、その主張に対してというより、章の構成の仕方が、なんだけど。
 それまでは科学的に(現時点では)わりと自明な話をしてるので(学校やら書籍やらでその正当性が簡単に確認できる)、反対論者の論が、論法以前にあからさまにおかしいというのがわかるのだけど、歴史的な出来事となるとちょっと勝手が……無論、この本はホロコーストの本ではないのでそれについて一々証拠を挙げ、あった、なかったを組み立てていくのは本筋ではないけど、なんかちょっとなぁ、と思ってしまう。まあ、「わからなかったら自分で調べなさい」ってことだろうけど。そこにひっかかった以外は、特に魔女狩りの下りなどは面白かった。


2003年11月11日(火) 旧暦 [n年日記]

不調の原因

 ここしばらく、ずーっと調子が悪かった原因がわかったかも。わからないかも。まあ、致命的ではないのだけど、それなりにシリアス(個人的には)。ちょっと数日酒を抜いてみるか。(その前に毎日飲んでるなよ)
 ってわけで こんなのとか メモ。
 魔法の国ザンスの最新巻 ゴブリンの姫と魔法の杖 を読了。ゴブリンの首領の娘、グウェンディ(ゴブリンの女は男と違って知能も高く、外見も美しいという設定)は翼あるセントールのチェと、異世界から来たエルフのジェニーと一緒にゴブリン山から離れ、時期首領としての教育を受けていたが、ある日、前首領である父親が死んだとの知らせを受ける。ゴブリンを粗野で邪悪な種属から洗練された友好的な種属にするという目的のためには、ゴブリンの男特有の愚鈍さと邪悪さ丸出しの弟ではなく是非ともグウェンディが首領の座につかなければならない。グウェンディはその方法を知るために二人の友達と良き魔法使いハンフリーの元へと向かう。一方、分に相応しい伴侶を探している美しい人魚のメラ、どうすれば「主要人物」になれるのかを知りたい人喰い女鬼オクラ、そして沼かわうそに育てられ、自分が何者か知らない人間の娘アイダの三人もまた、各々の目的のためにハンフリーの城へと向かっていた。
 第一世代の途中から、めっきりダジャレ小説と化したこのシリーズ。今回は子供向けの静的描写を揶揄った「大人の陰謀」や、どうも執筆中企画途中であったらしいザンスのゲームの話やらも絡んでもう好きにしてください状態というか。でも、それでもザンスシリーズの定番どおり、なんやかやで試練を乗り越えて登場人物たちはHAPPY END、という展開にきちんとなってるあたりは流石なんだけど。あと、今回の解説はシンガーソングライターの 谷山浩子 さんなんだけど、谷山さん、三巻までしかまだシリーズ読んでません……その解説の半分くらいがシリーズの最初との雰囲気のあまりのちがいにびっくりしたということだったり。まあ、登場人物だけでも散寒の頃と共通してるのなんてハンフリーと雲の王くらいだものなぁ。でも、「そうそう、一巻目ってそんな感じだった」と懐かしくもなったり。あと、解説読み終わってから「?」と思い、もう一度帯の推薦コピーをよく見てみると……ハヤカワ書房、販売戦略がちょっと変わりました?(^^; まあ、いいんですけど。
  サーチエンジン同士の関連 。「つながりがある」というのはわかるんですが、矢印の解説がイマイチわからず、どういう関係なのかが突っ込んでは理解できてなかったり。日ごろよく使ってる割には、よく理解してないものなのだなぁ。
  ふたつのスピカ #2。中学卒業を間近に控えたアスミだが、進路で大きな悩みを抱えていた。宇宙飛行士になるために今年から新設された宇宙飛行士学校に進学したいのだが、家の経済状況や、ロケットの事故でお母さんを亡くしたお父さんのことを考えるとなかなか言い出せない。それよりなにより、たった一人の肉親である父親を置いていくことが、アスミの迷いを大きくしていて……
 なんつか、第一話(原作では読み切りの外伝)に続いて、お父さんが実に親らしい、そして大人らしい態度を見せてる。こういう「大人らしい背中を見せる大人」がここんところアニメにしろなんにしろ少ない中で、古典的でもあるのだけど、逆に新鮮だし、ちょっとホロリと来てしまう。すべての創作でかくあるべきとは思わないけど、こういうのがきちんと作られる土壌ってのもやっぱ大事だと思う。


2003年11月12日(水) 旧暦 [n年日記]

ちょっと悔しい

 昨日酒を抜いたらちょっと調子がいい。ちょっと悔しい。悔しいが、今日も酒を抜いて明日体調がどうかを確かめないと(人体実験)。しかし、体調が良いからと言って機嫌が良いわけではないと言うのが我ながらというカンジ。
 どれとは書かないけど(ってか、複数だから)ここんとこ数日の中国関連の報道がなんだかなぁ、という感じ。本当に中国が日本を煽ろうとして活動を活発化してるのか、それとも別のどこかから煽ろうと情報操作してるのか……なんなんだかなぁではありますが。
 同時にイラクの方も色々とアレなニュースが。爆破されたり銃撃したり派兵したり。泥沼化して犠牲が増えてるだけでなく、派兵されてる兵士にも色々疲れが出てるんかなぁ。まあ、そりゃ太平洋戦争後の日本みたいには行きますまいて。
 なんか、ここんところ石原都知事がらみの報道が面白い。別に、石原都知事の発言に同調してるわけじゃない。むしろ、ここんところいろいろやりすぎ。けど、定例の都庁会見がインターネットで公開されてるので、それがマスコミにどう報道されてるか、比べてみると非常に面白い。間違ってないけどニュアンスが変わってたり、「そんなこと、言ってたっけ?」ってものがあったり。如実にマスコミは「真実を創る」というのがわかる。油断ならない世の中だなぁ。
  ニューズウィーク をぱらぱらっと眺めたら、トヨタの新型プリウスについての記事が。ただ、アメリカではその性能は認めてるものの、環境に与える影響と言うものは重視していないユーザーも多いらしい。道路事情の違いもあるのだろうけど、いかにもアメリカ人らしい(両方の意味で)。
  6チャンネル一週間録画可能なHDDレコーダーzdnet )。うを。さすがにやりすぎ。しかもお値段はちじゅうまぬえぬ。誰が買うんだ、と思うけど、買う人いるんだろうなぁ……
  Game Japan Festaに巨大犬福到来Games )。うお、すくすく犬福のくせにPS2か! 店頭で エヴァンゲリオン2 のデモ見てたら微妙に物欲が刺激されたし、安くなってることでもあるし、この際だからPS2本体も買っちゃおうかなぁ……ううむ、悩む。
  MRR は今日も敵の出てこないレスキュー話。タンカーと客船の衝突事故が起こり、MRRに出動要請がかかるも、何故かマシンロボリーダーが原因不明の活動停止、おまけに指揮を取る宮島教官が不慮の事故で指揮が不能に。エースがその場の指揮をまかされるが、なんでも自分でやろうとするエースは、仲間を信頼しなければならない初めての指揮に戸惑ってしまう。子供の受けはどうなんだろうと思うけど、大人はこういう話は楽しんで見ております。ハイ。


2003年11月13日(木) 旧暦 [n年日記]

客観的にみて

 ふと、「客観的に見て面白くない」という言葉をみかけて「?」。「客観的」と「面白い・面白くない」って基本的に相反する言葉だと……いえ、ある程度「面白いと思う人が多い・少ないと思う」とは言えるとは思うけど。
  ガングレイヴ 、あまりいい話にしようとしない地味な展開だけど今の方が面白いかも。#4あたりまでよりは、確実に。やっぱ黒田氏、色気出さないほうが絶対いいと思うのだけど。
  エスコート・エンジェル−プリンセス・プラスティック/米田淳一 読了。う〜ん、講談社の新書版が発売されたとき、そのカバーイラストのせいで過剰に反応されたけども、その中に、本書の内容にちょっと厳しい意見なんかもあった。講談社版とは内容がかなり変わってるみたいだけど、それがちょっと理解できる。つまり、私も正味ではあまり芳しくない意見。いろいろ設定をあっためているのはわかるけど、その設定への思い入れだけが先走りしてる感がある。よほどその設定が斬新で魅力的ならばともかく、そこまででもない。そして、この巻では設定を語るための事件は起こるが、ドラマは起きてない。これ一冊を読む限りでは、悪い意味でキャラクター小説的だと思う。ドラマが起きないから、結局キャラクターが魅力的に見えない。ひょっとしたら、続刊を前提として、キャラクター紹介としてこの巻を編んだのかもしれないけど、それもちょっと……もしそうなら、続刊で持ち直すのかなぁ。


2003年11月15日() 旧暦 [n年日記]

もうしわけない

  征途(上)/佐藤大輔 を読んだ後で、 ホロウ・ボディ−プラスティック・プリンセス/米田淳一 を読み始めるが、途中で中断させてしまった。いや、そもそも狙っているところが違うのは確かなんだけど、アレの後でコレを読むのは、微妙に重なってる部分もあるだけに、力量の差がはっきり出てしまい、ちょっとつらいかも。つらい、というより、なんだかもうしわけないような気分になる、ってのが正しいのだけど。ちょっと落ち着くまで、積んでおこう。
 朝起きると、友人から何故か関東で今日放送分の カレイドスター が送られてくる。「?」と思い、見てみると……ロゼッタが主役の回でした。ぐっじょぶ! え〜、いや、変な意味でなくって、ここんところカタルシスのない展開が続いてたからですヨ? ホントのホントヨ〜?
  プラネテス #07「地球外少女」。前回から引き続き入院していたハチマキだが、病院で二人の人物と出会う。一人は老アストロノーツのローランド、もう一人は月の病院でずっと療養しているらしい少女ノノだった。原作ではハチマキは無重量環境下による骨粗しょう症によって骨折、入院していて、三人の登場人物たちは共通項でくくられてたので、その辺は弱くなってるかも。でも全体としては悪くない話でした。しかし、タナベのラブでコメが、ちと唐突な気も。
  ふたつのスピカ #03。宇宙科の入学試験を受けるアスミ。無事筆記と面接は終えたが、宇宙科だけ、事前に知らされていなかった二次試験が行われる。その内容とは、三人一組となって一室で一週間過ごすと言うもの。それだけではなく、それぞれ課題をクリアしなければならない。アスミは、明るいお侠な娘、近江圭と、他人を寄せ付けない雰囲気の宇喜多真理香の三人で課題にいどむことになる。真理香の声、どっかで聞いたと思ったら木村亜希子さんでした。ほんと、役の幅が広いなぁ。閉鎖空間で他人と一緒に過ごさせられるテストってのは定番だけど、なんかこういう定番を恥ずかしがらずに、きちんとやれるってのはある意味うらやましいというかなんというか。本当にNHK向きの作品だなぁ。いや、サヴァイブよりこっち地上波放送したほうがいいと思うのだけど。ちなみに、なぜアスミが部屋番号を「忘れない」と自信ありげに言ったのかは、ちょっとしたオチがあるのだけど、それは出てくるのかな? 原作読んでなくって、次回より先に知りたいという人は ここ 参照。
  巷説百物語 #07「帷子辻」。大枠は原作に沿ってるのだけど、さすがに原作どおりの話は30分枠のアニメでは不可能なので、原作の色んなところは削られてる。又市の最後の言葉、結構良かったんだけどなぁ(もっとも、アニメ版ではあの設定は持ってこれないだろうけど)。ただ、百介がどさくさまぎれにおぎんに告白してたり、又一が百介に「先生と輩どもは、違う世界の人間」と突き放す言葉を言ったり、多分今後の展開に絡んでくるんだろうな、その辺。原作にはなかった次回「野鉄砲」への伏線も出てたり。最終話は「老人火」ではなく「死神あるいは七人みさき」みたいだけど、やっぱラストは……


2003年11月16日() 旧暦 [n年日記]

萌えってなに?

 ってな話をIRCで知人達としてるという、有意義なんだか無意味なんだかなアレ。他の人がどんな意見なのかは(ネタの横取りになるので)書かないけども、やっぱ同じモノを見てるはずでも見え方が違う。当たり前っちゃ当たり前なんだけど、こういうのは面白くもある。個人的には、最近はある種の錯覚に特化したテクニックじゃないかと思うのだけど。多分実体はない、みたいな。
  555 見たら、北崎がヨワヨワで琢磨がつけあがって、シャチョーが前の失敗に懲りずに「長田結花をラッキークローバーに加えましょう」とか思いつきみたいなこと言って、結花は海堂の彼女面で啓太郎は変態呼ばわりで草加はいつもどおりイヤミで三原はいつもどおり目立たないけど彼女ゲットで、最後は鶴が警察に囲まれてピーンチ。わけわかりませんね、すいません。アギトのときも「主人公の過去の問題を解決」→「最後の展開」みたいな感じで、そこで激しくテンションが落ちてしまったので心配ではある。アギトのときの五話よりは残りの話数多いけど。しかし、ファンイベントで「なにが欲しいか」と聞かれ、長田役の加藤嬢は「出番が欲しいです……」と答えたそうだけども、まあ、確かに出番は増えてます。悲惨な展開になりそうですが。このタイミングで人間側の勢力介入ってのはどんなものなのかなぁ。
 ぼーっと、その後「デジキャラットにょ」など見てたら、前半がやたらとものを食べるシーンが多い話で、あの今時風でない妙な「ものを食べてる口」という形の記号はなんだろう、とふと思ったら、杉浦茂か、と急に思い当たる。そういやもの喰ってるときはでじこの目もそんな感じだった。こういうんは子供には通じるんかなぁ。ところで、OPの「いつでもING(あいえぬじー)」っていうところ、いつもいつも「いつでもオヤジ」と聞こえるのは私だけなのかいの。
   結構前に体重計が壊れて、しばらく放っておいたら、体重がえらいこっちゃになってきたので、大須の辺りの ヤマダ電機 まで行って体重計を買って来る。行ったら、二階でなぜかネットゲームの体験ブースなんかやっていた。力を入れてるのかな? その他にも、なんとなく店内を見て回ったら、こないだ名駅前にできた ビックカメラ を矢鱈と意識してるようで(当然だけど)、値札とかにもビックカメラとの価格比較とかが書いてあった。大型小売店も大変だなぁ。
  /.JP 経由で 脳内信号をコンピュータで出力MYCOM PCWEB )。最新の成果はちらりほらりと聞いてはいたけど、ついに臨床の段階まで行くのか。サイバーパンクな世界も近いのか? いや、むしろ歌う船?
 そういえば 国語研が外来語の言い換え案を提示した朝日 )ってニュースがあったけど、サイバーパンクは「電脳与太者」でいいんかな? しかし、言い換え案を見てみると、確かに「日本語でいいじゃん」ってものも多いのだけど、「これを無理矢理日本語に言い換えなくても」ってものも結構ある。「ノーマライゼーション」とか「マネジメント」みたいに、業種によって微妙に用途の違うものは、いい案がないなら、変にイメージを規定せずにカタカナ語のままでいいと思うのだけど。
 で、体重計を買ってきたついでに、 征途(中)アイアンフィスト作戦(下)ヴィクトリー・ロード/佐藤大輔 を購入。多分、数日は通勤の友。


2003年11月17日(月) 旧暦 [n年日記]

惰眠

 夕べはかなり早くに寝たのに、起きたのはいつもと大して変わらず。必要な睡眠時間は個人差があるってのは知ってるけど、四時間睡眠で十分という人もいるから、ちと不平等を感じる。いや、四時間で十分ではなく、四時間で もたせてる って人は、「もうちょっと寝れ」と思いますが。わりとマジで。
 で、まあ一応友人に教えてもらった 睡眠に関する記事All about Japan )。
 こないだ話題に出した 六番組同時録画サーバー よりもっとスゴイやつがあるという ツッコミ アリ。個人用途ではなく、マンションなどの住人サービス用とのことだけども、グレーゾーンって言えば確かにグレーゾーン。ただ、地上波とかがデジタル放送になってなにがアレかっちゅーと、ワンスコピーな(HDDからDVDへと移せない)ものが出てくるらしいってこと。ここらへん、HDD・DVDレコーダーのカタログで読んだくらいしか知らないんだけど。そのこと自体はとやかく言うことじゃないのかもしれないけど、う〜ん、なんか違う気がするんだよなぁ。上手くは言えないけど。違法な配布は話にならないとしても、繰り返し放送、で旧作がわりと広範な層に浸透してるって事実もあるし。ううん、やっぱり自分でなにを言いたいのかよくわからんな。
 後輩が久々に顔を見せに来たと思ったら、吉報。ううん、ワシも頑張らんといかんのだけど……
  日本ブレイク工業、CD発売やじうまWatch 11/17) ってマジですか……


2003年11月18日(火) 旧暦 [n年日記]

萌えオタクはポストモダンの夢を見るか?

 先日の「萌え」議論の話題で「東浩之氏の 動物化するポストモダン が萌え構造の理解に役に立ちますよ」と、メールをいただきました(ありがとうございます)。件の本は店頭で一通り見るだけ見たのだけど、納得できる部分、納得できない部分がけっこうないまぜの記憶があり、そのときはそのこともあって買わなかったのだけど、先日のIRCで名前が出たこともあって、この際なんで購入。感想は「う〜ん」という感じで微妙。70年代以降のオタク史を、社会思想史の枠組で解説していて、面白くもあったのだけど、ところどころで大小のほころびがあり、わりと全体の理論の構築としては粗が見える、という印象だった。すでに発表から二年経過してる本なんで大枠の批判はなにをかいわんやなんだけど、例えば、東氏は本書で「戦前と戦後の(あと、黒船前後の)日本文化の断絶」を何度か強調している。ところが、このことに関しての具体的根拠はないに等しい。というか、本書中では出ていない(ひょっとしたら別著作であるのかもしれないけど)。例えば、数ヶ月前、深+でマスターに「カムイ伝の、 主人公入れ替わりネタ ってどうよ?」と話題を振ったとき、歌舞伎界から日本映画界、それから漫画界への流れと、歌舞伎における「 主人公入れ替わりネタ 」の話を延々説教されたわけですよ。まあ、それは一例で、例えば「歌舞伎→映画→漫画→アニメ」みたいな流れは確実にあるわけです。無論、米国からの影響も無視するわけではないけど、ところが東氏は日本からの流れを「断絶」の一言で切って捨ててしまっている。「ハァ?」となるわけですが、これは意図的かなぁとも思う。東氏は結局日本的スノビズムと米国的動物化との対立構造を引き出し、ポストモダンとしてのオタク文化はスノビズムから動物化に移っている、と結論付けるわけだけども、ここらへんの展開に「それは日本文化として昔からあったもので……」となると、この対立構造に持っていけないし、そもそも「日本的スノビズム対米国的動物化」という大枠に持ってくる対立構造自体があやしくなる。なんで、そこらへんは無視したんではないかと。このへん、上手いとも思うし、ずるいとも思う。
 まあ、それはそれとして、「萌え」の部分の話。かいつまんで「萌え」の構造ってのは「萌え要素」を詰め込んだデータベース型の構造だ、という感じのモデル。これはこれで面白いし、確かに一面妥当だと思う。けど、「要素」だけで萌えてるのか、というとそこらへんはわりと疑問なんですよね。確かに「要素」や「記号」といったもので「萌え」と言われるシステムが循環もしますが、じゃあ、孤立した「要素」や「記号」だけでしか「萌え」が起こらないかというと、そんなことはない。単純化システムとしてはこのモデルは説明しやすく、わかりやすいのだけど、このモデルではその辺の説明はしきれていないように思える。とすると、このモデルの前提である「要素への単純な反応」というのは、あくまで単純化した条件にしか過ぎないことになる。じゃ、いったいなんなんだ、というのは、いろいろ考えていて、こんなんじゃないかなぁと思うのはあるけど、まだ具体的に論とまではいかないので、この場は逃亡、ということで。
 基本的に「断絶」をやたらと強調してるあたり、すわりの悪いところも多かったけど、部分部分を見れば面白い視点が多い本でした。
 先月遊びに行った時に「トリビアの泉」で唐沢氏が関わって云々、って話が出たんで、関連で。 中村正三郎氏の日記から 。まあ、テレビ局ってのは こういうの朝日 )ありますから。これは過日、知人と(知人)「買収の費用ってどこから出てるの?」(ワシ)「一応、報道では自腹って言ってました」という会話をしたんで。こういうのは、自腹とは言わんよなぁ。「通帳を調べてもらってもいい」とのコメントの報道もあったけど、あれはいったいなんだったんだろう? つか、よく考えたら1007万−875万=132万円の差額はどこへ? つか、415万円? あれ? 計算が合わない? クワバラクワバラ。
 まあ、実際のところ、視聴率工作が一人のプロデューサーしかやってなかったとはあまり信じられないわけだけど。
  「じゅげむ」がブームzakzak )。私は言えますが何か?


2003年11月20日(木) 旧暦 [n年日記]

そろそろ来年のライダーの噂が……

 でも、今年から情報管理が厳しくなったらしく、ほとんどがデマっぽい。その中でも、どうも本物っぽい画像とかも流れてるんだけど……ジャッカー電撃隊?
  征途(中)アイアン・フィスト作戦 (下)ヴィクトリー・ロード 読了。1994年に発表された本の文庫版。十年近く前の本だけども、独特のシニカルな中にも人間を慈しむような視点が感じられる作風が作者独特なのは変わらず。しかも、これが20代の頃に書かれたというのは、知っていても驚く。海軍軍人一家である藤堂家の人々が、架空の歴史の中で己の人生を生きていく様が描かれているのだけども、これを単純に「架空戦記」と呼んでしまっていいものなのかどうかすら迷う。人によっては「毒」とも感じるだろうシニカルな視点も、ただ甘いだけではないリアリティを感じさせる「ひだ」として機能してる。第二次世界大戦からこっちの将軍等歴史的軍人達だけではなく、ハインラインなどの作家たちも出てくるのだけど、CIAのアリス・シェルドンがジェームズ・ティプトリーJrってのは、解説にも触れてなかったな……面白い本なのだけど、この世界ではハインラインや司馬遼太郎やティプトリーの小説がほとんど読めないと思うと少し寂しいかも。
 なにかの間違いだとは思うけど 韓国、大人の25%が文盲 ( ハンギョレ新聞) 。グラフを見ても約1/4なので、そう言ってるのは間違いないとは思うけど、なにか統計方法に間違いがあるとしかさすがに思えないのだけど……ただ、漢字教育がほとんどなされていないため、同音異字が「別の単語」と理解しづらいという話は良く聞く。
 なぜか日記のrefererに残っていたURLが ブエナビスタのナウシカの長銃発売 。35万円……いくらなんでも手が出せません。  あと、作中、強引な手腕で日本の宇宙開発を進める「先生」のモデルが野田宇宙軍大元帥だって書いてあるサイトもあったけど、本当なのかなぁ。ちょっとイメージ違う気が……
 昨日今日と体調がガタガタに崩れる。腋窩で体温計っても余裕で37度越えてるし、でも、なんかしないとどうしようもなく不安なのだよなぁ。


2003年11月22日() 旧暦 [n年日記]

え〜、なんてえか

 つい、ちょっと酒も入ってたイキオイで買ってしまいましただよ。エヴァ2……で、つい明け方までやってしまいましただよ……まあ、ぶっちゃけ、どちらかと言えばクソゲーの類になるのかもしれませんが(GPMからゲームの遊び方の多様性を取ってしまったようなゲームバランスになるので、システムの悪い部分が目立ってしまう)、それなりに楽しくもあり。え〜、まあ、信者と教祖をも殺す熱狂的ファンと、「この次の『ニュー』ってどうなるんかなぁ」って人は触ってみてもいいんじゃないかと。
 つか、NPCの対人関係のパラメーターの上下変動の仕方がさっぱりわからないのと、対人関係を無視して技能アップに走るという遊び方が出来ないこと、あと、終盤になると大体のパターンは選んでしまってるのでAT上げの作業ゲーになってしまうという欠点はやっぱ大きいよなぁ。アスカにレイのことを聞くと「嫌な奴」と答えたり、アスカが他の人におだてられると喜ぶのに、シンジにおだてられると「気味が悪い」とAT値が下がったりするのがなかなか笑えますが。
 とりあえず、特定キャラクターをガンガンストーキングしてると、鬱陶しがられるかのように愛情値が下がるのがなかなか現実を反映してるようで切なくなりました。(なるな)
  ふたつのスピカ は、延々30分ドミノを並べる展開。まさか30分ドミノを並べるだけで終わりはしないだろうと思ったら、本当にそれだけで終わってしまいました。しかも次回まで持ち越し。でも、面白い。同じ宇宙飛行士志望で仲良くしようとするアスミ。だけども打ち解けない真理香に対して圭が苛立ちつっかかっていって、三人の中には険悪な雰囲気が。そして日程が半ばを越えたとき、仕組まれたアクシデントが起こり、それまでの作業がすべて無駄に。それだけでなく、アクシデントのショックでアスミの記憶に封印されてた過去のトラウマが蘇えってしまい……なんでこんな地味なのに面白いんだろう?
  鋼の錬金術師 #07。ネットのあちこちで「ショックだった」と書かれてて、確かにショックだったんだけど、ちとああいうことをした父親の描き方が唐突過ぎたのが気になってしまった。正常と異常の間で揺れ動くさまがそれまでに出てきてれば……「探究心で道を踏み外す」ってのは、多分普通は「わからない」感覚だと思うので、純粋悪の代用品的な感じもしてしまう。ってのは、別にハガレンの感想じゃなくって、この手の「探究心で道を踏み外す」のパターンのことね。難しいにゃぁ。
  巷説 #08は、原作ではメンバーの一人の「事触れの治平」(アニメの耳長のポジション)が関わる話だったんでどうなるのかなぁ、と思ったら、「治平」がでますた。ただ、キレは今一歩だったかも。アレンジ的にまとめ方は悪くなかったんだけど。でも声優陣とその配役は相変らず上手い。次回はおぎんの過去の因縁がからむ「狐者異(こわい)」なんだけど、どう料理するのかなぁ。


2003年11月23日() 旧暦 [n年日記]

ディアボロな日

 大須へちょいと買い物に行ったら、オブジェ前の広場で大道芸のパフォーマンスがやってた。で、その中で何人かジャグリングと一緒にディアボロをやってたのだけど、結構おっかなびっくりの及び腰で、ふたつまで扱えるのはやっぱすごいのだけど、アニメみたいにはやっぱなかなかいかないのだなぁと。当たり前のことだけど。
  仮面ライダー555 は、結花が警官隊に襲われ、恐怖心から警官を手にかけてしまい、それに対し海堂は巻き添えになることを恐れて自首しろと冷たく言い放つ。しかし、木場はそんなレベルの問題ではない、もっと大きな人間とオルフェノクの対立の予感を感じていた。そんな中、結花は海堂たちが巻き添えにならぬようにと、警察に自首してしまう。そんな結花を迎えた警視庁の南は、やさしく「君を人間に戻してあげよう」と口にしたが、実際には生命の危険もある実験を行おうとしていた。そんな結花を助けたのは、研究施設で「オルフェノクから人間性を奪う研究」の被研体となっていたクラブオルフェノクだった。一方、巧と木場は沢村刑事と接触、結花の釈放と引き換えに自分達が身代わりになることを申し出ていたが、そのときに結花脱走の報がもたらされた。
 先週ははげしくトーンダウンしてて心配だったので、どうなるかと思ったけども、微妙に期待が持てそうな展開。実はスマートブレインと通じていそうな南、結花を実験台にした人間に激しい怒りを見せる木場、結花を助け出したクラブオルフェノクをかばってカイザ、デルタと対峙してしまう巧、そして南の主張に不安を煽られつつも、どこか釈然としない沢村刑事。人間とオルフェノクの関係が急展開していく中で、木場の立場とスマートブレインの動きが大変気になる。来週は、「忘れられた設定になるに違いない」と言われてた「メル友のユカちゃん」の正体がばらされる展開になるっぽい。今回のシリーズ、当初の伏線がちゃんと最後まで使われてるなぁ。アギトのときが忘れられすぎって話もあるけど。オーガも出てくることになっちゃうのかな?
  コミックバンチ 見たら、「ナポレオン〜獅子の時代」の長谷川哲也氏が新連載開始。中国風の異世界での武侠ものっぽい。長谷川氏はバンチの第一回漫画賞の受賞者で、しかも第一回の読み切り掲載者の中で唯一連載がバンチでの連載が始まってなかったので、そこまで意外なことじゃないけど、「ナポレオン」の方がこれで遅れないことを祈るのみ。
  ショックアップ!/広江礼威 の新装版買ったら、巻末の謝辞に見覚えのある名前が何人か……このバヤイ、「おめでとうございます」と言うべきなんでせうか?>T氏、S氏


2003年11月25日(火) 旧暦 [n年日記]

オープニングが始まらない

 今更 ゼノサーガEPISODE I (しかもReloadedじゃない方)をやってるんですが、いつまでたっても目当ての主題歌が流れないんですが……アイオナのJoanne HoggのVo.だけが目当てなのに……え?! ひょっとしてOPないんですか?!
 あと、 EPISODE II 、キャラクターのデザインが変わってるみたいなんですけど……いろいろと。主人公が眼鏡じゃなくなってるし(いや、そーゆー問題では)。( モノリスソフトの7/2の発表のまとめ
  空に向けて撃った銃弾が落ちてきて大怪我CNN )。まあ、撃つ方向によってはこういうこともあるわけで。祭とかで拳銃を持ち出して空に撃つ人とかいるけど、たまにそういうのでも落ちてきて怪我するらしい。こういうと「警官の威嚇発砲とかはどうなってるの?」と思う向きもあるでしょうが、一応「そういうこともきちんと考慮して安全な方向に撃つ」ということになってます。ハイ。
  特注のノルウェー首相用防弾車、重すぎて公道走れずCNN )。オヤクソクすぎて何も言えない……
  鉄腕アトムで話題!テレビアニメは今JANJAN )。ちょっとめずらしい、放送局の枠編成に焦点を合わせてのアニメ事情解説。最近は日テレの視聴率操作事件があったけども、視聴率重視の局と、視聴率はそれほど取らなくてもその他の商売と組み合わせて儲けを出すところと、極端に言えば二つあるということで、深夜帯を設けてるのは後者の方が多い、ということらしい。なるほど。なんで関東ローカル番組が多かったり、局によっては深夜帯がほとんどなかったりするのか、ようやくわかった。
 昨日は大阪でO内先輩の結婚式(二度目)の二次会。いろいろと懐かしい面々とも会ったり。ただ、バンドでベースをやってる先輩で、二次会もライブハウスでライブを、ということなんで思いっきりラフな恰好で行ったら、他の人たちはほとんどフォーマルな恰好でした。場所もライブハウスって言ってもジャズ系の店。そんなの知りませんって。
 まあ、それはさておき、楽しい二次会でした。食い物と飲み物は、まあ、なんだ、その、でしたが。ま、先輩のお祝いに行ったんであって、飲みに行ったわけではないからいっか。
 メモ:ノラ・ジョーンズ


2003年11月27日(木) 旧暦 [n年日記]

バテン・ガイストって、魔剣ガイストって聞こえません?

 いや、バッテン荒川でもいいけど。
 今週の「ウィード」も良かったけど、 コミック乱 最新号の「風雲児たち」の最後数ページが久々に震えがきましただよ。何ヶ月か前の「キラリ!!自分流」ですでに件のページは見てたのだけど、やはり肌が粟立つのは、半年前にはなかったお台場砲台を目の当たりにして愕然とするペリー。そして思い起こされるシーボルトの忠告「あの国は動脈硬化を起してるが、あの国の国民の底力をあなどってはいけない」。老中阿部や江川太郎左衛門たちの奔走あってのことで、日本国内も(特に首脳部が)ガタガタしてる中でのことなんだけど、それでもやっぱカタルシスっつーか、溜飲が下がるというか。まあ、今でも日本は動脈硬化を起してることは違いないし、この時の底力を持ってるかと言うと疑わしくはあるのだけど。
 日本の欠点のある部分ってのは昔っから変わってなくって、最近旧ソ連から出てきたノモンハン事件(ハルハ河の戦闘)の資料で、「実は思いの外日本軍は善戦してたんじゃないか?」って見直しが起こってるようなのだけど、逆にそれだけにハルハ河の戦闘の敗因と、そして前線にツケを回すことで、その本当の原因が分析されず、教訓を得ていなかったという首脳部の欠陥が際立ってる気がする。これは「首脳部だけが」ってことではなく、国民全体に問題があるのかもしれない。
 なんか検索したら、江戸開府400周年の一環で 江戸net なんてものが出来てたと初めて知る。でも、江戸の人物検索で「阿部正弘」は出てくるけど「江川太郎左衛門」は出てこない。むー、たくさん重要人物がいるのはわかるのだけどねえ。
 それとはなんの関係もなく、 動物化するポストモダン のあまりの日本文化軽視っぷりに憤ったのだけど、良く考えると自分も良く知らない、と気付く。ということで、手始めに 歌舞伎入門/古井戸秀夫 を読む。歌舞伎の成り立ちから発展、そして様式のあらましをざっと、素人にもわかりやすく、その魅力とともに解説している。成立辺りはさすがに半分伝説みたいな感じだけど、ただ、「形式美」と今日では受け取られやすい歌舞伎の様式が、いったいどのような演出意図で、誰が考え出したのかとか、江戸時代の歌舞伎はどんな感じで庶民はどう見ていたのかとか、結構面白く読めた。深+のマスターが「歌舞伎は演出とかが良く出来てる」って言ってたけど、ちょっとその意味がわかった気がする。っても、実物見ないと本当にわかりはしないんだけどね(でも、一幕ものとかでない歌舞伎って、本当に一日がかりなんだよなぁ)。
 もう少し深く歌舞伎世界を突っ込んだ 歌舞伎ワンダーランド/清水朝彦 も買ってあるので、追々読んでいくつもり。
  なぜか人気 田沼意次の「ワイロ最中」朝日静岡版 )。あ〜、そういや、田沼の領地って相良町だったっけ、と記事を見るまですっかり忘れてた。田沼意次と言うと「ワイロがまかり通った腐敗政権」というイメージが強いけど、それは政敵の松平定信によるイメージ戦略であって(いや、実際にワイロとか頻繁に受け取っていたらしいけど)、「白河の 清きに魚 棲みかねて 元の濁りし 田沼恋しき」と狂歌にも歌われた通り、町人文化の発展を促したのはむしろ田沼意次だという見解もある。それでもわざわざ「ワイロ最中」なんてヨゴレのイメージを持ってくるところが洒落っ気と言うか。相良は実家の近くだから、正月に帰った時にでも買ってこようかしらん?
  IDEの「マスタ」「スレイブ」は差別的?zdnet )。LAの団体が起した訴訟。なんつか、もうね、アホかと。バカかと。IDEの「マスタ」「スレイブ」で誰かが差別を受けてるのか、それが差別を助長してるのか。完全に言葉狩りの部類のだと思う。
  玄海灘の韓国タンカーの漁船衝突事故、航海士に3年の懲役毎日 )。これまで、記事をリンクしてきたので、そのけじめもあって。知人からは「韓国、中国の記事に反応しすぎ」「対韓・朝・中感情が悪化して得するのは誰?」「日本だって(密漁とか)さんざんやってると思うけどなぁ」と言われたわけですが、それでも11億の被害に対し4億未満の賠償金に、7人死亡、8人行方不明に対し、過失とはいえ航海士の三年の懲役刑のみ、ってのは、韓国云々じゃなくっても、理不尽だと思う。他人に「怒れ」ってことじゃなく、私が腹が立つ。単純に。
  MRR は、誠とジェイが飛行訓練中、いさかいが元で墜落してしまい、実はその墜落先がジェイの古巣・デザスターの本拠地で……という話。誠とジェイの和解と、ジェイと育ての親エフの死別、それと敵の首領との接触と、色々盛り込まれてたけど、ジェイとエフの死別がやっぱメインだったのかなぁ。ちょっと焦点がぼやけてたのは残念。
 そろそろ早売りの関係で来年のライダー、スーパー戦隊の情報が。ライダーはどうも例のトンガリライダーで確定のようだけど、頭部のもうちょっと詳しいイラストを見ると、顔面にスペード型のクリアパーツがあるって感じで、そこまで「ダサい」という感じでもない。まあ、実際の造型見ないとなんとも言えないけど。スーパー戦隊の方は、マスクはメタルヒーローがちょっとまじった感じ。スーツは左半身に番号が入ってるよう。どうも全体的なデザインやポーズから、例の「モチーフは警察」ってのは、正しそう。


2003年11月28日(金) 旧暦 [n年日記]

アニメのお値段

 「アニメ製作現場の(末端の)給料は安い」とは良く聞くけど、具体的になんでそんなに安いのか、というのはよくわからなかったりする。「広告代理店とかの中間搾取が多すぎ」とも聞くけど、本当なのかどうなのかもよくわからない。
 ってことで、ネットでそういった証言がないかどうか調べてみたら、結構見つかる。もっとも、どの程度本当なのかの信憑性が良く分からないんで、以下はそのつもりで。
 「アニメの制作費は一話辺り一千万かそれより少ないか」という話を聞いていたけど、実際は1300万から1000万の間、というのが相場らしい。それは ここらへん でまとまってる。じゃ、一千万弱ってのは都市伝説か、というと、 制作現場を支援するためのアニメポータルサイトの研究 を見てみると、「全ての制作費をテレビ局からの制作費でまかなえる場合は少ない」とのことで、 そういう場合に局から出される制作費は700万から900万 とのこと。そういう場合の局からの制作費が「総制作費」と混同されたのかもしれない。まあ、やりかたによって制作費はずいぶん違ってくるのだけど。
 では、日本の他のテレビ番組の制作費はどのくらいか、というのを調べてみる。たとえば ゴールデンタイムのバラエティのある事例は三千万円同じくゴールデンタイムのドラマの場合は四千万から五千万円 とのことで、アニメと比べるとずいぶんなお値段。と言ってもあくまでこれはゴールデンタイムの話で、時間帯が変わればもっと安くなってくだろうし、それに対しアニメは時間帯がどんなに変わろうが、原理的にそれほど大きく製作にかかる費用を変えられるわけでもない。だから先に挙げた研究サイトの 製作資金調達のパターン で、パターンCのような「ビデオ(DVD)の販売益をあてにしたパターン」が出てくるのだろうけど。と、するとアニメってのは「制作費が安い時間帯の場合はそういった方法で自己調達し、高い時間帯でもドラマやバラエティほどはもらえない」という状態? ナンジャソリャ。もっとも、基本的に多くのスポンサーがアニメのスポンサーになることを避けたがるという話もあるし、その辺のディスアドバンテージはある程度は仕方ないのかも。とは言え、日本のアニメーターの賃金の安さは海外でも有名で、わざわざ日本に「賃金の安いアニメーター」を見学に来る海外のオタクもいるとのこと。じゃ、なんでそんなに洒落にならないくらい安いの? というと、良く言われるのが「手塚治虫諸悪の根源説」。初の国産連続テレビアニメ「鉄腕アトム」の製作時、270万はかかると言われてたのに、テレビ局側にたった55万での製作を申し出た、という逸話は有名。が、先の研究サイトによると、実は「鉄腕アトム」終了直前の制作費は250万円とのことで、本当ならば「手塚治虫諸悪の根源説」は成り立たないことになる。どうも実際のところ、「零細スタジオが多く、テレビ局や広告代理店との交渉に要求が通せない」「下請けに投げる製作会社などもあり、そのためヒットして関連商品が売れてもロイヤリティが製作現場に反映されにくい」などの構造的なものが原因としては大きそう。素人目には「そういった交渉が、もっと対等な立場で行える仕組み」が出来れば、かなりの問題が解決するようにも見えるのだけど……
 あと、よく言われる「アニメビデオの値段の高さ」だけども、先のサイトでは 半分が流通でのマージン という試算を出している。やっぱカモられてるんかなぁ。
 で、上のことを調べてる最中で ガンスリンガーガールの事例読売 )を見つけたのだけど、一話あたりの制作費が1300万円、で、欧米からの注文でその約半分が回収、ということらしい。あれ? 先月会った某氏から聞いた話だと、海外からの注文で一話あたり××万円とかだったような? 一話あたりでなく、一シリーズ全十三話で、ということなら、だいたいそのくらいの値段になるのだけど。酒入ってたから、聞き間違えたのかなぁ。まあ、あの話を海外で放映できるのか、というアレが思わないではないけど。(年端もいかない少女を人体改造してクスリで洗脳)
 吉岡たかを氏の日記を数日見てなくって、久々に覗いてみたら、こないだ日記でも取り上げた「監督神戸守氏、シリーズ構成吉岡たかを氏によるザ・ムーンアニメ化の企画」について、きっぱり否定していた。ありゃりゃん。確かにでどこの妖しい情報で、流布に関わってしまったので、ご迷惑おかけしたかも。謝罪に代えて、訂正の話の流布で、ってことで。


2003年11月29日() 旧暦 [n年日記]

ショックより先に

 H2A打上げ失敗 産経 朝日 読売 毎日 。固体ブースターの切り離しの一部が動作しなかったそうで。まずは関係者の方々のご心痛お察し申し上げます。ただ、個人的にはショックより先に、世論やら政治やらの風向きが心配になったり。言っても詮無いことだけど、失敗時と成功時の取り上げ方の大きさの差が、なんと言うか……詳しい原因究明を待ちますか。
  NYのレストラン、女体盛りの批判を受け、次は男体盛り朝日USA )。そういう問題なんか? そうなんか? ちなみにこのレストラン、経営者が半島系の方らしいです……日系人ならやるはずがないってことではないけど、とりあえずやってるのが日系人でなくって良かった。あと、本式の女体盛りは、刺身が体温でなまらないように「器」は冷水で体温を下げておくらしいですよ?
  プラネテス では若本規夫が登場。この人、声が強すぎて、他の登場人物食っちゃうよなぁ。原作からはちとボリュームダウン気味に思えた「地球外少女」との絡みもちょっとあって、原作からの再構成の仕方がちょっと面白いかも、と思えてきたかも。
  ふたつのスピカ は、今回は過去の話で、ドミノは並べてませんでした。ふむん。
  ユージンの新鮮組食玩ラインナップ 。このラインナップなのは、深読みしちゃダメなんでしょうか? いや、そりゃ、定番メンバーと言えば定番なんですが……切腹よ?
 さらにその下のガドガードのフィギュアの説明文がはっちゃけすぎ。
 WBSで韃靼そばの特集やってて、IRCしてた友人が「スロベニアでソバってどうやって食べられてるんだろ?」と言って来たんで調べたら引っかかったのが ここ 。パン、かゆ、そばがきの他にクレープ、ソーセージ、そば団子など、いろいろあるらしい。「蕎麦の自慢はお国が知れる」と言う言葉もあるように、日本では蕎麦は土地の痩せた寒冷地で、五穀の代わりに育てられるもの、という部分もあったり。でも、これだけバリエーションがあるってのは、土壌の良し悪しと文化の豊かさは必ずしも同じではないと思ってしまう。
 で、ついでに 蕎麦料理レシピ 。あ〜、明日はそば粉探してこよ。


2003年11月30日() 旧暦 [n年日記]

そば粉がない

 近所のスーパーは全滅ですわよ。いつから日本はそんなにせせこましい国になってしまったんですかねえ?(関係ねえ) ちっちゃい頃ばあちゃんに作ってもらったそばがきがなつかしいのー。
  ファイズ は、先週に引き続き、結花を助け出したクラブオルフェノクをかばって草加と対立してしまう巧。「所詮オルフェノクか」と巧と戦おうとする草加を止めたのは、巧が敵だとは思えない三原だった。一方、救助された結花から警察の所業を知り、人間への不信感を募らせる木場は、結花を一時啓太郎の家に預け、その足で巧と共にスマートブレインに、村上社長に会いに行く。人間はオルフェノクを受け入れられない、と語る村上に、巧は「あんな奴の言うこと信用できるか」と言い捨てるが、木場は微妙に心を動かされる。しかし、その後SB社を訪れたのは警察の南。村上は南への惜しみない協力を申し出、オルフェノクの貸し出しまで行う。ラッキークローバーの冴子に意図を問いただされる村上は、「人間とオルフェノクの将来を占うため」と嘯く。菊池家に預けられた結花だが、ひょんなことでメル友のKタローが啓太郎だと知り、また、啓太郎が自分に思いを寄せていたことを知り、自分にその価値はない、と菊地家を飛び出す。結花を探す巧と木場は、途中、警察に貸し出されたバットオルフェノクの襲撃を受ける。しかし、襲撃の巻き添えになった沢村刑事の姿を見て、なぜか木場は戦いの手を止める。一方、同じく結花を探していた啓太郎は公園でたたずむ結花を見つけるが、直前に受け取ったメールに書かれてた赤い風船を結花の前に見つけ、メル友のユカ=結花である事実を知る。そんな結花の前に冴子が現れるが、自分をかばう啓太郎を見て、思わず変身して戦ってしまう。冴子はその場を逃げていくが、最期の心のよすがだったメル友の啓太郎にまで正体を知られ、結花は啓太郎に決別をつげる。しかし、そんな結花を啓太郎はなにも言わず後ろから抱きしめるのだった。
 啓太郎がすげーいいキャラクターになってるなぁ。いや、最初と同じく理想を語るけど実現する力はない、ある意味バカのままなんだけど、いいバカと言うか。人間への不信感を募らせる木場に対して、人間を信じつづける巧の差も、真理や啓太郎と一緒に過ごしたか否かがかなり大きいんじゃないかと思う。啓太郎も巧のあれこれを乗り越えて、ちっと成長したような。「普通の人間は決して私たちを人間と認めないでしょう」と語る社長村上も、単純に人間への増悪を持つ悪役でなく、屈折した感情を持ってるようで、「人間」対「人間に受け入れられなかった怪人」という構図が描かれてる。巧や啓太郎のように共存を望むのか、南のように排除を望むのか。「アギト」で、描かれなかった、人間と超人の力を得てしまった人々の関係が最終決戦になるのかなぁ。事態を唯一きちんと認識できてないっぽい海堂も、来週なんか動きがあるようで。
  カレイドスター は、久々にレイラの登場。これまでそらの挫折続きで爽快感がなかったけど、知らず知らず「幻の大技のパートナー」ということでレイラに依存していたそらが、肩を壊し、大きいとはいえない舞台でも輝きつづけるレイラを見て、「追われる身」ではなく、「追う立場」として、常に高みを目指すことを再度教えられる。レイラが肩を壊したのはそらのせいと誤解してたメイも誤解が解け、良いライバルとして、なんかようやくいい方向に回っていきそう。
  アバレンジャー も、佳境に。伝説の鎧の呪いに囚われたアスカを助けるため、わざとレヴォリアン側に戻るマホロ=ジャンヌ。その甲斐あってアスカは呪いから解放されるが、再びまほろと離れ離れに……これほど敵の首領の影の薄い戦隊シリーズって、多分ないよなぁ。面白いけど。
 なんか気付いたら、ウチのすぐそこの角に、セブンイレブンが出来ていた。近所のセブンイレブンって、駐車場を広く取ってるのが多いのだけど、それってセブンイレブンの戦略なのかなぁ。やっぱ。