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2004年01月02日(金) 旧暦 [n年日記]

あけました、おめでとうございますた

 PCが年末からクラッシュしてました。いや、マイッタマイッタ。マジで。
 昨年は色んな人に大変お世話になりました。御恩が返せるようにしつつ、本年もその御縁が維持できるように頑張りたいと思います。
 実家やらなんやらの疲労が溜まってるので、まあ、できるだけ今日は手短に。
  ファイズ は、村上は三ライダーのトリプルキックを喰らい、瀕死の状態で「オルフェノクの王」に出くわす。高笑いをあげながら自らその身を王に差し出す村上。それを見ていた花形は、ラッキークローバーと木場を前にして、王の打倒が最優先事項だと語る。一方、巧、草加、三原は木場に呼び出され、「オルフェノクの王」に対する共闘を申し込まれるが、人間を敵視する木場にいずれもがその申し出を断る。巧は木場に「人間とオルフェノクの共存という理想はどうした!」と詰め寄るが、二人の立場はよりはっきりと別れることに。そして木場はその後、海堂と会い、自分の為に働いてくれと頼む。やることを見失っていた海堂は「お前のことだから、人間のために戦うんだろ?」と、内容を深く聞きもせず請け負ってしまう。それが、オルフェノクの王=鈴木照夫の抹殺だということも知らず……
 オルフェノクも人間も、それぞれ生き残りのために、オルフェノクの王を挟んで対峙することに。お互いに友情を感じたまま、対立をしてしまう巧と木場。木場の目的が照夫抹殺だと知らぬまま木場に協力してしまう海堂、突如不調を訴える草加、そして、いまだ目的がはっきりしない花形……あと三回、これらのドラマはきちんと収束するのか、というのも含めてドキドキしながら見てしまう。
 新年しょっぱなっからアレなネタ。 自室で雑誌の山の中に行方不明にCNN )。あのー、笑えないんですけど。
  萌えるガンショップ 。え〜っと、見覚えのある絵が……ジオンメイドってこれだったか。
 ぐあ、いろんな人にお礼とかなんとか書かなきゃいけないのに、疲れて電池切れ〜。バタンキュー。


2004年01月03日() 旧暦 [n年日記]

まだまだ続くよ電池切れ

 夕べ酒をかっくらいながら日記を書いている最中に激しい頭痛により“再起不能(リタイヤ) To Be Continued”となってしまい、本日も朝起きて途中からMRRスペシャルを見たものの、やはり見終わってからバタンとキューで昼過ぎ頃まで意識不明。体温計ると、まあ、いつもの如く、アレ。それでも外せない用事があったので、仕方なしに大須へ。用事が順番待ちでイライラしながらも済ませ、ついでだからとその辺をブラブラ。大須観音のせいか、いつもの休日より心なしか人通りが多かった気も。三省堂シグマで「週刊わたしのおにいちゃん」の先行版が付録についた電撃萌王などがあるのを横目で見つつ(注:買ってません。人として当然だけどな!)、年末に見つからなかった 冗談新選組/みなもと太郎 を探すが、まるで見つからず。
 「萌え系書店では所詮ダメか!」と失礼な捨て台詞を残しつつ(散々お世話になってるくせに)、 ナディアパーク 内紀伊国屋書店へ。マンガのコーナーにて見つからず、もはやこれまで、と思いつつも店内検索端末で探したら「A2-26へ進め」とのご神託が書かれている札が( 本当です )。なんのこっちゃいな、と思いつつ、A2-26の棚へ向かうと……あった。ありました。なんとまあ、新選組関連書籍のところにごちゃっと。しかし、よく考えると「冗談新選組」はみなもと氏が出した同人誌を、通販もやってるのだからと、購入していたのだった。まあいいんだけど。二冊買って、一冊は親に郵送することに。冗談新選組はともかく、同時収録されている「仁義なき忠臣蔵」(赤穂のあたりは播州弁のはずなので、赤穂浪士は「仁義なき戦い」みたいな方言を喋っていたはずだ、ということで菅原文太みたいな喋りを赤穂浪士がしている。)は、親が好きそうなので。受けが良かったら「風雲児たち」をごちゃっと送りつけてやろう。
 大須で イタリアン風ラーメン を晩飯代わりに食しつつ(昼飯も朝飯も食ってないんだけど)、 グッドウィル 前で焼き芋を配っていたので思わずもらってしまう。太らんよなぁ、多分……
 PCが復帰してあちこち見ていて気付いたのだけど、オルフェノクの王って バッタ男 だったのな。まあ、「仮面ライダーシリーズ」である以上、これはある意味説得力はあるわなぁ。ちっちゃいお子さんは、なんでファイズ・カイザ・デルタが王に似てるの? と思うかもしれないが(その辺は、逆に「王に似せた」と言い切るのかな?)。
 実家にいる間に読もうと思って、実家に着くまでに読んでしまったのが 日中再考/古森義久 。産経新聞者の北京特派員だった著者が、「日中友好」の叫ばれる状況と、あまりに日本に対して攻撃的な中国側との落差を綴った新聞エッセイをまとめたもの。中国政府は「友好」を叫びつつ、その実、日本側の歴史見直しなどの行動にヒステリックに反応し、中国共産党を美化する為に、教育においても旧日本軍の行動を過剰に書き立て(しかも、国際的には事実とは認められていない事項も多く「事実」と教育されているし、日中戦争が歴史教科書の殆どを締めている)、戦後の日本が平和憲法を掲げ軍事行動をほとんど行っていないにひとしいことをまったく教えていない。これでは、一体中国の言う「友好」とはなんなのかと思わざるを得ない。後書きにて中国人に言われたように「あまりに暗い面ばかり書きすぎる」というのも事実なのだけど、その暗い面がまったく報道されてないにひとしいのも実情ではあるのだ。本当の友好には何が必要なのか、実情を踏まえてきちんと考えなければなるまい。こと、教育は非常に大切だろう。ただ、相手を拒絶するのではなく、理解する努力は怠ってはならない。
 今朝、MRRの後に「良寛さん」なんてやってたので見てしまったわけなんですが。え〜、こういう表現はどうかと思いますが、良寛さんって要は「ダメ人間だったんだなぁ」と、安心するやら、安心していてはいけない気分になるやら。
P.S.そういえば、ジャンプ次号に荒木飛呂彦最新作「スティール・ボール・ラン」の予告が掲載されているとか。舞台は19世紀末、物語は大陸横断レースを巡る話になる、ということはほぼ確実なのだけど、ジョジョシリーズとの関連性は一切不明。


2004年01月04日() 旧暦 [n年日記]

もうちょっと電池切れ

 もうちょっとだけ、もうちょっとだけ〜。
  ファイズ #48「雅人、散華」。海堂は人間に絶望した木場に絶縁を叩きつけ、自分が木場の理想を果たすために、三原に協力を頼んでライオトルーパーたちを叩き潰そうとする。草加は養父である花形からオルフェノクの滅びの運命と、流星塾生襲撃は自分の意図ではなかったこと、そしてカイザの変身に限界が訪れていることを語られる。それでも草加はオルフェノクでもある花形へのわだかまりが捨てられず、真理たちに会いに行こうとする花形の前に立ちふさがるが、花形はカイザに変身しようとする草加を押しとどめ、オルフェノクとしての限界を迎えた自らの身体を見せ、草加の目の前で灰と化す。そして木場はオルフェノクの王がオルフェノクの存続に必要なものであることを知り、オルフェノクの王を抹殺しようとする草加を、真理をさらっておびき寄せ……
 人間への絶望をあらわにする木場に、「俺はお前を尊敬してて、お前みたいに生きたいと思ってたんだ!」と感情をぶつける海堂、ずっとオルフェノクであり、また流星塾生襲撃の首謀者だったのかもしれない養父へのわだかまりが捨てられなかった草加が花形の灰をすくい上げ号泣するシーン、そしてもはや身体が限界を迎えていることを知りつつ、真理のためにカイザに変身するシーンと、サブキャラたちのクライマックスが続々と。オルフェノクの運命を知り、王を守ることを決めた木場と、人間を守るために戦う巧たち。でも、巧たちは照夫がオルフェノクの王であることを知らないわけで……草加は倒れ、カイザのベルトは木場の手に。次回予告では照夫がオルフェノクの王と知って迷う巧が出ているようだけど……あと、琢磨センセが北崎(人間体)をヒステリックにムチでしばく姿が……オルフェノク側も全然意思の統一が取れてないところがステキ。それにしても、海堂サン、今回大活躍だった分、死期を感じてしまうんですけど……生き残れるのかなぁ。
 番組終了後に 仮面ライダーブレード の予告が。ブレード(スペード)、ギャレン(ダイヤ)、カリス(ハート)の三ライダーが姿を見せてる。次回のライダーは怪人と戦う組織の戦士と言う設定らしいのだけど、ディレクターとかは大分変わってしまう。どうなるんだろう?
 しかし、まだ店開きしてない店が多くって不便なことこの上ない。コンビニくらいでしか酒買えないし〜。きゅう。


2004年01月05日(月) 旧暦 [n年日記]

スティール・ボール・ラン、キター!

 ネットで一部情報が流出していたとおり、1/19発売号のジャンプの新連載「スティール・ボール・ラン」の予告が今週号のジャンプに掲載。フジテレビ721で放送されていた「週刊少年『』」での荒木氏のインタビューでは「ジョジョ第七部」としてタイトルが上げられていたのだけど、それをまとめた本では 「第七部」から「次回作」に書き換わっているらしい 。いや、ジョジョ第七部でも完全新作でもいいんだけど、自分でも予想以上に嬉しがっているワシ。こと、「GUN BRAZE WEST」なんてヌルイ西部劇を見せられた後だから(いえ、「武装練金」はある意味楽しみにさせていただいております)、一九世紀末が舞台と聞いてなおのこと期待してしまう。著名人なんて出てこなくてもイイ! 最低な男たちの最低のレースを見せてくれれば! 今の腑抜けたジャンプに喝を入れてくれ! いや、「DEATH NOTE」だけは別ですよ?
 その「武装練金」だけど、L.X.E.側の新たな刺客が、「桜花」「秋水」って、ああた……なんかいかにも微妙なやられ役っぽい名前だなぁ。あと、ふと思ったんだが、 わりとみんなが知ってるもの を符牒にしたんでは、符牒の意味がないんではなかろうか。って、そういうツッコミをするマンガではなかったか。
 「スティール・ボール・ラン」の情報を集めようと検索してたら、 こんなの を見つける。わははは。荒木テイストと萌えとの微妙なコラボレーション。世間的に見ると全然萌えじゃないと思いますが。
 先日大須に行った際、 6種類対応のメモリカード・リードライター が2004円(お年玉価格)で出ていたので購入。W2Kだと最初にドライバをインストールして再立ち上げをしなければいけないのがちょっと面倒だけど、それ以外は快適に使用できる。サイズもコンパクトだから持ち運びも楽。世の中便利になったものだ。いやはや。
  健康の秘訣は傷口に蛆虫X51.ORG )。蛆虫を傷口にわざと発生させるのは、腐敗部分とかを食べさせるためによくやってたとは聞くけども、現代でやっているところがあったとは。話によると、なんでも傷口がむずがゆくなるそうですな。
 NHK−BS2で、最近見つかったという小津安二郎の幻の映画「和製喧嘩友達」という奴をやっていた。なんとはなしに見ていて、終わった後に出演者の紹介が流されていたのだけど……渡辺篤ぃ〜〜〜!? 昭和四年の映画ですぜ? 渡辺篤って、そんな年代だったんだ。ちょっとびっくり。
 その後にやってた同監督「落第はしたけども」は、「和製『ザ・カンニング』」といった趣き。昭和五年でこれなんだから。まったく。って、こっちは田中絹代だったよ……
 今年のクレしん映画が クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ! 夕陽のカスカベボーイズ に決定。昨年に続いて水島努監督・脚本だそうだけども、「ヤキニク・ロード」を見るに、若干心配ではある。若干ね。パロディだけが見所だった、ということにならなければ、いいのだけど。
 本日の体調は、まったく快調とは言わぬまでもまあまあ。かくのごとくいきたいものよの〜。


2004年01月06日(火) 旧暦 [n年日記]

体調、晴れのち一時曇り

 なんか体調報告日誌になってきてるな。家に帰ってからちょっと悪くなってきた。
 武装練金の1巻( bk1 amazon )を買ってきて読む。この巻はまだ「蝶サイコー」も出ていないんでわりと「どうなんかなー、十週打ち切りなんかなー(最近は十週できっちり打ち切りはないけども)」と思っていた時期。単行本の作者言い訳というか解説とか見ていて、「るろうに剣心」のころから思ってたけども、計算とか本能で「読者にはこれが受けるはずだ!」と絶対の自信を持ってタマを突っ込むタイプではないのだなぁ。方向性を模索してそろそろとあれこれとやってるのが改めてわかる。で、得たのが「蝶サイコー」なわけですが。蝶最高。
 それとは別に、マンガってのは小説とかと違って(キャラクターの)主観ではなく俯瞰で描かれるものだなぁ、と改めて思ったり。小説やマンガも作品によりけりなんだけども。だから武装連金がどうこうではなく、実は自分は俯瞰でものを見たがるクセがついてるんじゃないだろうか、と最近思ったり。見たがる分にはいいのだろうけど、実際に俯瞰でものを眺めるにはとてつもなく物事を勉強しなければいけないわけで、あらためて危険だなぁ、と自分で思ったり。あう。
  英国の新生児の名前、男の子は九年連続「ジャック」がトップCNN )。日本ではいろいろ凝った名前をつける親も多いわけですが、なんか、英国の場合はわりと平々凡々なのが並んでますな。いや、変な名前付けられても困るだろうけど。名前を付けるときの基準って、英国とかの場合どんなんだろう? 知人とか身内からかな?
  PSXの売上好調。DVDレコーダー市場でシェア35%にロイター )。発売時にごたごたがあったんでどうかと思いましたが、売れてるんですな。でも ニューズウィークでは出井CEOがワースト経営者の一人に選ばれてたりYahoo!hl )してますが。まあ、リストラの遅延による全体的な業績の落ち込みを問題視してるんでしょうけど。
 うう、はよ寝よ。


2004年01月07日(水) 旧暦 [n年日記]

曇り、ところによっては一時晴れるでしょう

 こんなんばっかやな。夕べ食ったものが悪かったか。バーゲンの焼き鳥はもう二度と食わん。
 今日は週に一度のおつとめ。客商売はウケとか考えんといかんから大変だの〜。まあ、それなりに準備した甲斐はあったわけですが。しかし、最近の若いのはエッシャーとか知らんのか。ならもうちょっと悪乗りできるかの。
 おととい、IRCで友人から「NEWS23で小泉さんアンケートやってる」ってんで見たら、「なにがしたいの、小泉さん」とかいう特集で、田原総一郎氏と桜井良子女史を招いて討論みたいなことやらかしてた。その討論は「感情論でしか語らない田原VS比較的冷静に語る桜井+蚊帳の外の筑紫」みたいな感じだったのだけど、思わず「『なにがしたいの、筑紫さん』ってのをやった方がいいんじゃないの」とか思ってしまった。そしたら今日書店の店頭で 筑紫哲也「妄言」の研究/宝島社 ( bk1 ) なんてのが出てたんで、思わず購入。もー、ノリとイキオイだけで生きてるな、ワシ。内容は、ほとんどがネットで散々突っ込まれてることなので、「筑紫ちょームカツク。溜飲下げたい」って人でないとちょっとお値段分の価値は保証しかねる。けど、個人的にちょっと気になった記事は、与那原恵さんの「迷惑な沖縄愛」、清原信一さんの「戦場を知らないジャーナリスト」、上杉隆さんの「ドキュメント! 『NEWS23』の舞台裏」。一つ目は、東京出身ながらも沖縄系の家系の筆者による、「本土決戦悲劇の地」「おおらかな地上の楽園」「米軍基地を押し付けられた土地」というお仕着せに対する反論で、実際はそういう単純なものではなく、もっと複雑な経過と苦労があるし、問題が込み入ってそう単純なものではないことは沖縄県民自体が一番よく知ってるし、楽園的な報道も迷惑なだけだという、筑紫批判でなくとも安易な沖縄観に対する総合的な批判としてとらえられること。二つ目は、個人的にあまりに単純すぎる筑紫氏の自衛隊・軍隊観に対して溜飲が下がったというのもないではないけど、小泉政権における防衛庁・自衛隊改革の功績が短いながらもわかりやすく、簡単にまとめられていること。三つ目は、筑紫批判が筑紫哲也個人の問題というより(無論、個人の問題も多くあるのだけど)、筑紫哲也を中心とした「NEWS23」という番組制作体制、言ってしまえば「筑紫哲也という『しくみ』」がこれらの問題を生み出してるのではないか、というあたりで、単純な有名人批判で終わるべきではないという示唆も含んでいること(あたしゃ 続巷説 の「狐者異(こわい)」を連想しましたですだよ)。まあ、これらだけで1200円払う価値があるかといえば、流石にそれはないので、筑紫哲也に腹が立ってる人だけ、どうぞ。
 ジャンプ今週号のスティール・ボール・ラン予告で、テキストにはないのに、時代が「1890年」ってのが頭に残っていて、なんでかなぁと思ったら、モノクロページの予告にある、馬蹄型のモニュメントに“San Diego 1890 New York”の記述があったのを思い出す。ジョジョの奇妙な冒険第一部が1888−1889年の出来事なんで、その直後ということになり、ジョジョ第七部じゃないにしてもアメリカに渡ったスピードワゴンとかが見れるんじゃなかろうかとか、ちょっと期待してしまうよなぁ。
 それとはあまり関係ないけど、 ジョジョで不覚にも泣いたシーンは? スレジョジョを最初に読んだときを思い出すスレ (共に 漫画サロン板 )。ジョジョは連載開始時から読んでいたクチなので、イキナリ途中からあの世界を目の当たりにした人はどうなんかなぁ、ってのと、あと、結構「泣いたスレ」であがってたシーンが自分が泣いたのを思い出して、ジョジョって泣ける漫画だったんか、と意外。よく上がってる「アバッキオの昇天シーン」の「凶器のビンの破片を集めて組み立てる」ってのは、実際にあった事件が元ネタだってわかってるんだけど、それでもセリフとかで泣けるものなぁ。まるごとそれをパクってるんじゃなく、それを要素として別のストーリーを組み上げてしまう、ってのが、やっぱすごいところなんだろう。
  中高年に名作の「あらすじ本」が人気毎日 )。がー! そんなものは教養でもなんでもねえ! 読んでないんだったら読んでないって言え! 面白そうと思うんだったら読め! 時間がないのはみな同じじゃ! まあ、そりゃ「失われた時をもとめて」を全巻読めとか言われたら、私もあらすじ本に頼りますが。


2004年01月09日(金) 旧暦 [n年日記]

若い奴ほど石頭

 昔、「水戸黄門は東野黄門でなければ!」とかなんとか言ってるときに、「でも、じいちゃんとかはわりと気にしてないみたいだよ」と言われたことがある。よく考えてみればうちらにとっては小さい頃見たのは東野黄門だったり、西村黄門だったりするわけだが、爺ちゃん、婆ちゃんにしてみればその頃にすでに老年だった人もいるわけだし、「水戸黄門といえば月形竜之介に決まってるじゃろ!」とか言われても仕方なかったりするのだよな。
 「こうでなきゃいけない」ってのは、実は大抵思い込みに過ぎなかったりするわけで、そのへんは「どのくらい世の中は揺らぎうるか」を知ってる人ほど、わきまえている様子がある。まあ、私も全然石頭だったりするのだけど。
 ちょっと職場で貰った本場四川省の豆板醤をちょっと使ってみる。無茶苦茶旨い。日本で売ってる市販のと違って、かすかに果物みたいな甘味と香りがある。くれた人が日本の市販の豆板醤をボロクソに言うわけだ。
 パッケージを良く見ると、実際には豆板醤とはちょっと違うみたいで、「美楽香辣醤(シャンラージャン)」と書いてある。「 美楽(Mei Le) 」というのはブランド名らしい。完全に中国国内向けの商品のようで、英語の注意書き等は一切ない。しかし、それにしてもこれはマジで美味しい。くれた人が「御飯の上にのっけて食べられる」と言ったけど、過言ではない。つか、このままでも十分つまみになる。通販したいところだけど、英語ページすらない。ううむ、名古屋で取り扱ってるところないかしら?
 ここんとこPCが急に再起動したり不安定なのだけど、どうもアパートの電源がやはり問題の模様。昇圧かけてもらうとか、なんか対策考えないといかんのかの。
 今週末、妖しいお誘いがあったのを、「いや、今週から来週にかけてはちょっと」と返事をしたら、企画の実行自体を延ばしていただきました。大変申し訳ない(私の事情だけではなくはあったんだけど)。
  萌える英単語帳、いわゆる「もえたん」製作者のインタビュー を見る。ターゲットのダメさ加減はともかく、きちんと計算された上での本作りだったことを思い知る。まあ、そりゃ当たり前だろって言えばそうなんだけど。でも、ダメだ、ダメだと思いつつ、やっぱそういうところは立派だと思ってしまう。いや、やっぱりダメなんだけど。
 年甲斐もないことを思わずしてしまう。いや、雉も鳴かなきゃ撃つつもりはなかったんだよ! なかったんだけど!


2004年01月10日() 旧暦 [n年日記]

スティール・ボール・ラン、キター! その2

 本日発売の「ジャンプリミックス ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けないVol.27 吉良吉影の新しい事情3」(長いな)に、次号ジャンプより連載開始の「スティール・ボール・ラン」の予告が。それによれば「主人公の名前はジャイロ・ツェペリ」「意外な登場人物が──?」だそうで。“ツェペリ”って、ツェペリさんの身内?(シーザーの父親とは名前が違うから、シーザーの親父ではありえない。シーザーの叔父?) おそらく「ジョジョ」と同じ世界ではあるのだろうけど、主人公がジョースター一族でないということは、「ジョジョ第七部」の可能性は少なそう。あと、「意外な登場人物」というのだから、やっぱりアメリカに渡ったあの男が出てくるのかしらん?
 年末に 消えた少年たち/オースン・スコット・カード を読み終える。父親のステップの仕事の関係上、田舎町へ引っ越してきたフレッチャー一家。しかし、ステップは新しい仕事先になかなか馴染めないが妻のディアンヌが出産を控えているため、辞めるわけにはいかない。長男のスティーヴィは学校で教師からイジメを受けたことを家族に明かせず、苦しむ。一家が田舎独特の人間関係に悪戦苦闘する中、スティーヴィが「見えない友達」を作り出してしまい……
 どこの書評でも触れてるとおり、最後の最後でそれまでの日常とあからさまに違和感のある世界に反転してしまう。その点をどう捉えるかで評価は激変してしまう。カードがSF小説家だということを知っていれば(これはSFジャンルとして売られている本ではないけど)そこまで驚かないとは思うが、個人的にはやはりバランスを崩してると思った。だが、そこに至るまでの家族の苦難とそれを乗り越えて絆を強くしていく様は、なにげない日常の連続ながらも力強く、共感させられる。自分みたいな一人身でも、「家族ってイイナァ」と思ってしまうくらいだから。最後のアレも、家族の絆という主軸から外れているわけではない。ただ、斎藤由貴による後書きは、ちょっとはしゃぎすぎている感じがして、浮いていると思った。のっけに「忙しいけど、モルモン教徒の作者が書いた本だから受けた」みたいなことを書かれても……
 今週末の用事を次週に延ばしていただいたので、丁度都合がついて、 旭堂左南陵師匠 の第二回植田寄席に。いや、これのために「都合が悪い」って言ってたわけじゃございませんが。前回より客足も悪く、前座もすべり気味だったので(申し訳ない言い方だけど、やはり後出の師匠がたとは年期の違いを感じた。ただ、若いだけあってがむしゃらな感じは好感)「こりゃまずいかな」と思ったけども、出し物がすすむにつれ客の方もノリがよくなり、トリの 四代目三遊亭歌笑師匠 ではかなりの盛り上がりを見せる。歌笑師匠は戦後に人気を博した 三代目三遊亭歌笑師匠 の御実弟。新作落語や純情詩集などが有名な先代と違い、こちらは古典落語をメインとした芸風。つっても、枕で師匠が先代をまねて演った「豚の夫婦」を聞いて、私もはじめて「あ、あの人だったのか」と気付いたんだけど。面目ない。演目は「うどんや」。よく知られてる演題なんだけど、オチを知ってても独特の間、しゃべりの緩急のつけ方に引き込まれてしまう。うどんを食う食いっぷりだけでも十分金を取れる芸になってるんだから、これをかぶりつきで見れたとなれば、なんだか得した気分になる。師匠は明日から大須演芸場で出演なさるとか。私はちと行けそうもありませんが。次回は二月の十四日のバレンタインデー。場所は変わって植田駅近くの喫茶店ORI COFFEE。


2004年01月11日() 旧暦 [n年日記]

Open Your Eyes!

  ファイズ 、最終話手前。草加の元に駆けつけるも、草加が既にオルフェノクによって倒されたことを知った巧は、木場のいるSB本社に押しかける。悪びれもせず自分が草加を倒したことを認めた木場は、巧と海堂にオルフェノクの死の運命について語る。王が目覚めなければ、オルフェノクはいずれ皆死ぬ運命だと。しかし、同時に王の覚醒は人間の滅亡も意味している。草加の死と木場の告白に混乱した巧は、草加の帰りを待って夕食を用意する真理と啓太郎に、耐え切れずに草加がオルフェノクに殺されたことを激白してしまう。そして逆上したまま「オルフェノクなんてみんな死ねばいいんだ! 俺も!」と菊池家を飛び出す。草加の死に衝撃を受けながらも巧を探す真理。巧を見つけた真理は、巧に明日、行きたいところがあるから一緒に行って欲しいという。草加と真理が始めて会ったという、その場所に。一方、「バー・クローバー」でオルフェノクの死の運命を知らされたラッキークローバー三人は動揺を隠せない。しかし、取り乱す琢磨、表情を硬くする冴子とは逆に、北崎はそのことをまったく信じようとせず、誰が王を最初に倒すか、ゲームしようと言い出す。そして翌日、すべてが始まった地である元流星塾跡地を訪れた巧たちを、ラッキークローバーが襲うが……
 あくまでゲーム感覚で王を抹殺しようとする北崎に琢磨・冴子が反旗を翻し、そして北崎は自らの最強を疑おうとしないまま、王の贄に(王(アークオルフェノク)の北崎捕食シーンは実にエグイ)。オルフェノクの死の運命を知った巧は、さらに王が今まで庇ってきた照夫だと知り、さらにもっと迷うことに。王を倒さなければ人間が滅び、王を倒せば自分を含めオルフェノクが滅びる。しかし、王を倒すにしても、その王はなんの自覚もない、罪のない子供。照夫が王だと知らない海堂の能天気さ(いや、奴は奴で悲壮な覚悟で王を倒そうと決意してるのだと思うけど)と対照的。それでも王の捕食を目の当たりにした巧は王を倒そうとするも、自身の迷いと、木場によって阻まれることに。そして、タイムリミットが迫るかのように巧にも灰化現象が始まり、巧は真理たちを振り切ってそのまま姿を消す。これで引きかよ! ってか、本当にあと一回で終わるの? いや、なんで流星塾は地下にあったのかとか、なんで王が子供の中に眠ってたのかとか、王が覚醒したらどうオルフェノクの運命が救われるのかとか、多分そのへんはうっちゃったままになるのだとは思いますが(王(とタイムリミットの灰化現象)はファイズ世界の機械仕掛けの神に過ぎないのだし)。自分が生き延びるために王を守ることにしながらも、王の捕食場面を見て取り乱す琢磨と、見てないが為に琢磨の錯乱が理解できない冴子の二人も、どんな最終回を迎えるのやら。
 それにつけても、ファイズって本当に悪の首領の存在しない怪人たちの話だなぁ。何故生まれたのか、何のために存在してるのか、知らされることもなく超人的な能力だけを持って社会に放り込まれ、その力に溺れるものあり、人間社会に溶け込もうとして挫折するものあり、なんとか人間の中に自分の居場所を見つけるものあり。互助組織としての会社(SB社)を作りはしたものの、内部の権力闘争で方針は二転三転。やっと首領が現われたかと思ったら、そいつは思っていたようなのと全然違っていたわけで。この視点で見ると、結局「悪の首領を頂点とした悪の組織はリアリティ(リアルか否か、ではなく)を失ってきてる」ってことなのか。よくよく考えれば、クウガもダグバはラスボスだったけど悪の首領だったわけではなく、アギトの黒い青年はかなりそれっぽくはあったけど、一応人間を見守る存在ということでちょっとずれてるし、龍騎の神埼兄も事件を仕組んだだけで、首領というわけではなかった。怪人たちにドラマを持たせようとするならば、この形はある意味必然形なのかもしれない。
 あと、オルフェノクの王(アークオルフェノク。バッタだとは思うんだが、色のせいでハエのようにも見える)の声を当てたのは、剣鉄也を当ててらした家中宏氏。なんでも「ヒーロー系の声で」という製作側からの要請だったらしい。やっぱり奴はバッタだな。
 アパートの電源がどうもいかんっぽい、と先日日記で愚痴ったら、横浜方面から「電源が安定しないときにはUPSぞよ」とのお告げが。これまでそこまで電源が悪かったことは経験がなかったのだけど、藁にもすがる思いで APC ES 500 を買って来る(安手の藁だな、オイ)。設置してはみたものの、どのくらい効果があるものなのかはまだわからず。ただ、これまで高確率でおちていた作業を行っても、安定している。一応、付属ソフトで電圧状態をモニターもしてみたけども……なんじゃこりゃぁ! と、まあそこまで叫ぶほどではないにしても、かなり電源の質が悪い。きちんとテスタで調べたりとか、してなかったからなぁ。こりゃ、建物で変なことしたりしたら、PCに良いわけないわなぁ。しばらく様子見ですが、多分これが原因だと思います。大変ありがとうございました。>横浜からの御神託


2004年01月12日(月) 旧暦 [n年日記]

入れてはみたけれど

 あまりのSPAMの多さに、 グレアム・チャップマンばりに「SPAMなんて、これっぽっちも欲しくないの!」と叫び たくなり、APOPが正式にはまだ対応していない POPFile をついに導入。ヘッダを見て、SPAMと判定されたものは問答無用でゴミ箱送りに設定。問題は、圧倒的に英語SPAMが多いので(次には多分中国語SPAM)、英文メールが全部SPAM分類されかねないこと。しばらく、教育するしかないか。
 なんだか今日一日体調が優れず、予定の半分もこなせない。身体がナルコレプシーかと疑いたくなるほど眠気を訴える。熱はさほど出てないのだが、寒気がして気分が良くない。原因がわからないのが気持ち悪い。
 新番組がボチボチ始まってきて、その一つが MEZZOミラーサイト )。18禁OVAの メゾフォルテ を(ほとんどそのまま)元にしたテレビシリーズ。もちろんエロはなしだが、エロは元々18禁で出すために申し訳につけられていた程度だから、むしろこっちの方がいいかも。第一話、オチが唐突に 依頼人は幽霊でした で終わるのはどうかとも思ったが、作画や動き、テレ東では規制下で流せないだろう残酷描写もなかなかで、ちょっと期待。
  たまたまみかけたハテナの日記 。ずらずらとメガネ画像が並ぶ日記にはちょっと圧巻。
 この日記をみつけたのが、日記のログ見てて補足してるアンテナをたどって、そこからさらにたどって、という感じだったりする。で、そのアンテナ、「これ、誰?」とか思ってしまうところからの捕捉が最近またちょっと増えてきている。いや、別にイカンというわけではなくって、身内以外が見て楽しいのかなぁ、と思わないではなかったりするからだったりなんかして(広川太一郎風)。「文芸とは、文で芸をすること」とは、神林版「ラーゼフォン」の後書きにあった言葉だけど、自分の文が(少なくとも日記が)その意味で「文芸」となってるとうぬぼれているわけでもなく、まあ、多分、画面効果と言うか、なにか変化があるのが多少中枢の報酬系に影響を与えてるくらいのものなのだろうなぁ、と思う。
  情報戦でも日本が勝利=ロシア誌が日露戦争100年特集時事 )。ロシアの「ロジーナ」誌が日露戦争百周年特集で、ロシアの敗因をこう分析している。日露戦情報戦での立役者というと、やっぱり 明石大佐 か。友人にこのURLを見せたら、「戦争もプロジェクトとして取り扱うことができる」と一言。私みたいなプチ軍オタではなく、むしろそっち方面には興味を示さない友人なのだけど、意識してかせざるしてか、あまりに的を射たこの言葉に思わずうなってしまう。うむむ。
  次世代有人宇宙機はカプセル型毎日 )。火星探査機スピリットの成功でなんとなく上向いてきてるようにも見える米国の宇宙開発熱ですが、まあ、確かに宇宙機が飛行機の形をしてる理由ってのは、ほとんどないわけで。むしろ、はねの重さ分ペイロードが減るだとか、先のチャレンジャー爆発などの状況ではサバイビリティがほとんどないだとか、そういう欠点もあるわけで。とはいえ、消えゆくのはやっぱちょっと切ないなぁ。
 ひさびさに見ようと思ったら、ニューズウィークのW杯時の記事「ニッポンが僕を泣かせる」が消えていたので、 Internet Archive から 探し出してきた ので、メモ。


2004年01月14日(水) 旧暦 [n年日記]

出たり入ったり

 熱が引いたと思ったら、今度は喉と鼻に来た。夕べは夕べで寒い寒いと思ってたら、今日週に一度のおつとめに出ていきなり「雪はどうでしたか?」と聞かれる。それで、はじめて雪が降ったと知る始末。うっかり「夏に雪が降ると飛葉君が治るんですよ」とか答えてしまうところでした(嘘)。だって出勤するときには既にあらかた解けてたんだもの。気付かんわなぁ。それにしても今夜もしばれる。
  小六までに常用漢字を読めるように 文化審国語分科会が提言Yahoo!hl )。「書ける」「書けない」はともかく、「この意味はこういう漢字なんだ」と認識させることは、日本のような同音異字の多い言語では必須だと思います。ようやく漢字を排除する事の弊害に気付いたか。
  2020年までの解決示唆=台湾問題で中国政府高官時事 )。逆 ストームドラゴン作戦 !? 友好的に行くか、敵対的に行くかはともかく、当然日本は周辺国として中国の行動には注意せねばならないと思うのだけどなぁ。あちらは憲法も変わる前の50年以上前のことを持ち出して、ありえない日本の軍事活動の危機を政治カードにしてるだけに、なおさら遠慮は要らん気もするのだけど。
  自衛隊−その素顔− 第一回東京新聞 )。話題としてはイラク派兵がらみが多くはあるけど、第一回のC130輸送機のパイロットの話は、パイロット魂というか、時代とか組織を超えて存在するそういったものを感じた。というのも、今たまたま 零戦の最期/坂井三郎 を読んでいたから。自分や人の生命だとか財産だとか血税だとかその他の責任だとか、そういったものを肩に背負っているからこそ、己の技量を熟知した上で示す事のできる、自信と謙虚さ。こういった人というのは、どの時代にも、どんな場所にもいるものなのだなぁ。
 マガジンで板垣恵介氏の新連載が始まったのでなんだろとか思ったら、餓狼伝の外伝のようで。え〜、バキは?

 鼻はつまるし、たまに吐き気がするし、これで気分だけは悪くないってのがなんなんだか。
 しかし、くしゃみが出そうで出ない状態というのはなんとも気持ち悪いの。どうせなんで、出るときに三回ほど出し溜めしときましたけど、あまり意味はなかったようです。(当たり前)


2004年01月15日(木) 旧暦 [n年日記]

いつか見た人

 今週発売のチャンピオンを見たら、新連載の「GO BOUT」がどっかで見た絵柄。前号の予告ページでは「新人っぽくない、慣れた絵だなぁ」とは思ったのだけど、改めてよく見ると、以前成人誌でよく見かけたあのお方では? 試しに旧PNだと思われる名前と、 松本レオ で検索してみると、どうも諸事情でPNを変えたっぽい。絵柄、というか描線も、若干変わった気がするけど。いろいろPNを変えた事情がありそうなので、旧PNはさらさないが、成人向け漫画では中堅どころで、成人向けながら漫画としてなかなか「いい漫画」を描く作家さんだったので、期待したい。ただ一つ心配なのは、性格が根が真面目なのかなんなのか、イマイチ外連味に欠けるところがあるので(これはフィールドによっては欠点とは言えないのだけど)、週刊少年誌という修羅場でどれだけシノギを削れるか、という気もする。でも個人的にはアレ(あえて作品名は伏せる)とかよりは断然応援っすよ。
 成人向け漫画っていうと、 成人漫画に猥褻罪適用毎日 )ってなニュースがあるわけですが、司法はなにを考えてるんだろう? いや、別に猥褻として、この手のものは取り締まるというなら、(個人的にはあまり良くないけど)まあ一貫性はあるんでその意味では納得します。ただ、スケープゴート的に一作品と一作者と一出版社をみせしめにして、なにをしたいの? と。話によれば検察側が動いたのは警察OBであり、拉致議連での活動でも有名な 平沢勝栄 議員の添え状を添えての投書からだったという。比較してしまえば、この漫画より内容がなく、過激な性描写がある漫画はごまんとあるわけで。どうしてこの漫画なのか、いや、そこまで個々の話にせずとも、一体司法は漫画をどうしたいのか、漫画だけでなくこういった出版全般に対する展望はどうなのか、明らかにして欲しいところではある。「春画は別」とかわけのわからない理屈を捏ねていますが、春画の作者も猥褻としてかつて手鎖の刑とか、実刑を受けた作者もいるわけで。なにが違うのか、不鮮明極まりない。同時に、春画もかつては司法からの糾弾を受けつつも継続し、生き残ることで今日認められているということで、出版社に「頑張れ」とエールをおくりたくもある。無責任な応援には違いないですが。
  マリア様が見ている 。変換したら「マリ浅間が見ている」と変換されたのはナイショだ。一応、評判になってるので原作の二巻までは見てはいる。アニメも既に二話まで放映済。展開のテンポからして、原作既刊を全部やるのではなく、初期の数冊になりそう。まあ、はっきり言ってしまえば話はフツーの少女漫画の学園モノ(女学校もの)と言うか。世間でこれだけ騒がれる理由がイマイチわからないけど、騒がれるからには何か時代とマッチしたものがあるんでしょう。ただ、原作もありがちでつまらないということはなく、むしろ新人らしい(って言っていいのか)みずみずしさに溢れていた。原作はそういったところが面白かったのだけど、アニメはそれプラス大地監督による語り口の職人芸と言うか、実にきちんと「アニメ作品」になってるところがプロだと思う。ただ、ろさ・きねんしすだとかろさ・ぎがんてぃああんぷとぅんのぷちすーるだとか、絶対わけわかりませんて。最初の数回くらいはチュートリアルの欲しいところ。まあ、字幕とか出たら雰囲気ぶち壊しってのもわかるんですが。
 ヴァン・モリソンの新譜(じゃあ全然ないのだけど) No Guru, No Method, No Teacher米国amazon に注文していたのが届く。なんで今更これを注文したかはナイショ。理由は、一部の人に今年の前半くらいに明かせればいいなぁ。一緒にcapercaillieの新譜 Choice Language を注文していて、それも届く。あ〜、ちくしょう。ちょっと染みてくる。やっぱいいなぁ。


2004年01月18日() 旧暦 [n年日記]

For The Final Φ’s!!

  ファイズ 最終回。
 灰化現象の始まった巧は真理たちを振り切って逃げ、倒れたところをSB社スタッフに確保、実験材料とされる。照夫が「王」でありことを知り、また巧がSB社に囚われたことを知った海堂は、真理と啓太郎にそのことを知らせ、三人は巧の救出に。三原と利奈は行方のわからなくなった照夫を探すが、照夫がオルフェノクの王として覚醒しようとしている場面に出くわす。
 巧は三人に無事救出されるが、その前に立ちはだかったのは木場。巧は二人きりにさせてくれと言い、海堂に三原の応援に行かせ、真理たちにもこの場を離れさせる。
 二人きりになり、木場は「君は死ぬのが怖くないのか」と問い、巧は「怖いからこそ、人間を守るために一生懸命生きる」と答える。ぶつかり合う二人。激情態となり巧=ファイズを圧倒する木場(=ホースオルフェノク)だが、ファイズはブラスターフォームとなって木場を撃退する。巧はとどめを刺そうと木場に剣を振り下ろすが、直前で止める。「何故止めるのか」と木場。「お前も人間だ……」そういい残し三原の応援に向かう巧。~  その三原・海堂対王を守ろうとする琢磨・冴子の戦い。その戦いの最中に、ついに王が完全に目覚めてしまう。三原デルタを撃退した王に、陶然と近づいた冴子を抱きしめ、完全体のオルフェノクにする王。その異常な光景に、恐怖して逃げ出す琢磨。そこへ巧が駆けつけ、王に立ち向かうがデルタともどもまったく相手にならない。
 しかし、そこへ木場が駆けつけてきた「俺にはなにが正しいのかわからない。だから、君が答えを教えてくれ!」と、カイザに変身し、王に突っ込んでいく木場。しかし、ファイズ・カイザ・デルタの三ライダーもまったく歯が立たない。そして、ついに木場がカイザのベルトごと身体を貫かれる。
 ファイズはブラスターフォームになるが、それでも王には敵わない。しかし、突然王の動きが止まる。王の背後から、身体が崩壊しかけたホースオルフェノク=木場が王を羽交い絞めにしていた。それを見ての、雄たけびを上げたファイズの一蹴……
 数日後、孤児院で子供達を見守る三原、利奈、そしてそれを見守る海堂。海堂は、どこか寂しげに孤児院を去っていく。ファミレスで添野刑事の定年退職を祝う娘の光と部下の沢村。添野は二人に、「夢ってのは、卵みたいにゆっくり温めてやれば、必ず孵るんだ」と言う。その外で、手押し車をひっくり返してしまう工事作業員がいた。現場監督に苛められるその作業員は琢磨。琢磨は王に完全体とされるより、残った日々を人間として生きることを選んでいた。解体されたSB社地下の実験室で、培養漕の中で眠る、傷付いた王、そしてそれを見守るロブスターオルフェノク。
 一転、青空の川原で寝そべる巧、真理、啓太郎。「俺にも夢が出来た」と二人に言う巧に、どんな夢か聞き返す二人。しかし、答えようとした巧の顔が歪み、自分の手をかざして見る。灰化現象のはじまりかけと同じように。しかし、すぐに無理をするようにいつもの顔に戻り、二人にこう告げる。「世界中の洗濯物が真っ白になるように、みんなが幸せになれますように」。

 正直、あと1クールあれば、とは思う。最後十話の展開が倍あれば、もっと無理のない展開になっただろう、が、事件は一番解決していない平成ライダーだが、テーマは一番収束した平成ライダーだと思う。現存するオルフェノクたちは緩やかに滅びの道をたどり、王と冴子の二人(王を見守る冴子がオルフェノクの姿だったことから、冴子は死を免れた代わりに人間の姿に戻れなくなったのではないかとも思える)が、不安要素として存在しつづける。結局人としてどう生きるのか。それを「夢」という言葉で締める。添野の「必ず夢はかなう」という言葉と裏腹に、巧の「世界中の洗濯物が真っ白になるように、みんなが幸せになるように」という願いは、多分、巧自身がかなえることは出来ない。だが、背反するような言葉を並べることで、大事なのはその奥にあることだ、と提示する。個人的には「ただ事件を解決し、テーマを解決しない」よりは、「事件を解決しなくても、テーマを解決する」方が好みではある。もちろん、その両方がクリアできてればより良いのだけども……
 ってわけで、ファイズは今のところ平成ライダーでいまだフェイバリットです。
 ちっと友達の家で遊んでくる。遊びなんだけど、普段会わない友人たちの話を色々聞き、最近色々なくなっていた元気やらを補充する。自分は本当にどうしようもないダメ人間だけど、こういう知己があるのは本当にありがたいと思う。
 あと、「クズ人間の酒」(ブラック)は、「ドライシェリー」+「ポートワイン(できるだけ甘いのを選ぶ)」ですんで。一応。


2004年01月19日(月) 旧暦 [n年日記]

というわけでSBR

 ジャンプ今号から荒木飛呂彦の新連載「スティール・ボール・ラン」開始。ジョジョ第七部という噂もあったけど、ジョジョではないらしい。後書きに「ジョジョのパラレルワールド」とある。しかし、序盤、メインキャラの一人と思われるインディアンの「砂男(サンドマン)」がスタンドらしき能力を持っていたり、「ディエゴ・ブランドー、通称ディオ」というジョッキーがSBRに参戦してたり、スポンサーに「スピードワゴン石油」の名があったり、主人公(?)のジャイロ・ツェッペリは波紋かスタンドかよくわからないけど何かの能力を持っていたり、あちこちに「ジョジョ」の断片は見える。組み上げられ方はちょっと違うんだけど。しかし、どいつもこいつも目的が明確に「金」もしくは「名声」ってのは、さすが荒木師匠と言うか。
  /.J から、 「悪徳商法?マニアックス」がgoogleの検索結果から外される 。ネットによる情報発信というのも諸刃の剣で、簡単に人を傷つけられもするし、逆に調べることを容易にすることで身を守るためにも使える。どちらを重く見るかはむずかしいのだけど、少なくとも、外される元になった企業の手順は必ずしもまっとうには思えない(関係会社と思われる同一IPのサイトから無関係を装った評判を流したことは事実なのだし、少なくとも根拠のある、なしもごっちゃにして意見封殺をしようとしてるようだし)。ってなわけで「一応」 悪徳商法?マニアックス を応援します。「一応」ってのは悪徳商法?マニアックス側もかなり感情的な文をネットに晒していて、完全にその立場に同意ということでもないからなのだけど。
 昨日のファイズ最終回を見返したら、冴子=ロブスターオルフェノクが完全体化するシーンでは、影の冴子の像がきちんと四散していた。やっぱ完全なオルフェノクになる=人間部分がなくなるってことだったんだろうなぁ。
  俺がハマーだ!コンプリートボックス 新俺がハマーだ!(以下同) 。国内未放映二話もちゃんと新録で吹替えを入れているらしい。流石。


2004年01月20日(火) 旧暦 [n年日記]

テケテテン、テケテテン、テケテテン

 何度かファイズ最終回見直して、海堂がラストで歌ってる童謡みたいな歌の歌詞が「お馬さん、鳥さん、蛇さん、テケテテン、お馬が走る」だったのに気付いたときは、ちょっとうるっと来ちまいましたよ。
 いや、ファイズの最終回の感想は、あくまで個人的なものなので、人様に「こう見ろ!」ってなものではけっしてなかったり。当たり前なんだけど。無論、最終回までの展開でいろいろ気になる粗はありまくりで、
  1. オルフェノクの死の運命(および巧のタイムリミット)が唐突過ぎ
  2. なぜ花形たちはオルフェノクの王の存在とその能力を予知できたのか
  3. 照夫がアイテム的な使われ方で、キャラクターとして立ってない
  4. ベルトが作られた理由がわからない(多分、守ってる王に食われないためのプロテクターの意味もあるのだろうけど)
  5. スマートレディって結局なんだったの?
  6. 草加の死が後を引かなさ過ぎ
などなど。ただ、怒涛過ぎてかなり端折られてた感もあるけど私ゃ基本的に「スピード感のある展開が大好き」なのと、人を傷つけないことで自分が傷付くまいとしていた巧と、「人間とオルフェノクの共存」という理想で自分を誤魔化していた木場、馬鹿をやって目の前の現実から逃げつづけてた海堂、その他オルフェノクたちがそれぞれの問題にどう決着をつけるかに興味があったので、そういった「世界の謎」とかは解決しないでもわりと気にならなかったり。あっちの世界にいっちゃった冴子と、最後の最後でへたれてオルフェノクから逃げ出した琢磨を含めて、その意味ではパーフェクトですよ。まあ、あくまでひとつの見方ってことで。
 「SBR」は、荒木飛呂彦も脇役やら展開やらで間を持たせる弱点に気付いてるので、わざと「スティール・ボール・ラン」と、キャラクターにまつわるなにかじゃなくってレースの名前をタイトルにしたんじゃないかと思ったり。群像劇じゃよくやる手だし。ただ、これが現在のジャンプでどういう位置につくのか、あるいは浮いてしまうのかは今後を見ないとなんとも。
  自衛隊員に犠牲者出たら首相辞任を──世論調査で六割Yahoo! hl )。多分、そういう流れが出るとは思うのだけど、別に自衛隊派遣反対でも小泉退陣要求でも好きにすればいいのだけど、それってかなり阿呆な流れってのはわかってるんだろうか? 派遣問題に興味を示すわりに、世間って情勢とか実情とか調べようとしてないのだなぁ。
  火星の地名に「スシ」「サシミ」「ワサビ」Yahoo! hl )。メリケンのセンスはわからん。だったら「ハンバーガー」とか「スパム」とかいう名前をつけてみやがれってんだコンチクショウ!
 ふと気付くと、 /.JP で二度目のモデレータ権限。しかし、それどころではなく、風邪の為に飲んだ薬で半日役立たず状態。いつもはこんなに効かないんだけどなぁ……何故?


2004年01月22日(木) 旧暦 [n年日記]

おとといのこととか

 え〜、一部で誤解されてるようなので、ちょっとだけ。「自衛官に死傷者が出たら小泉首相は辞任すべき」ってニュースのコメントですが、「阿呆だ」と書いたのは「小泉は辞任すべき」ということにでも、「自衛隊派遣反対」という意見に対してでもなく、「 自衛隊に死傷者が出たら、辞任すべきだ 」という理屈の流れに対してです。派遣反対でも小泉首相の方針に反対でも、どんな主義主張でも自由です。それが阿呆な意見かどうか、詳細を聞いてみないとわかりません。しかし、別に政府は「自衛官に死者が出ることはありえない」とは言ってませんから(まあ、それ以外にはいろいろでたらめな発言もあるけど)、自衛官に犠牲者が出てしまった場合も「言ってたことと違う」わけではありません。自衛官に死者を出すべきではなく、それで犠牲の出る可能性のある地域への派遣を決定した小泉政権は解散すべきだ、犠牲が出る前に戻させろ、という話なら、まあまだわかります。でも、犠牲者が出たら辞任、って、それは責任を取ってるのでもなんでもないですよ。「責任を取らせてる」だけでしょう。予想以上に被害が大きいとかいう場合なら、リスクマネジメント能力の不足で辞任を要求、ってのはアリでしょうけど、「犠牲者が出たら辞任すべき」って……派遣の賛否はそれぞれ考え方や理屈があるでしょうので、どちらの意見も一概に否定すべきではないですが、この理屈は話になりません。
 こんなこと書いてると犠牲者の有無に興味がなさそうに見えてしまうかもしれませんが、当然現地に向かわれた自衛官には一人の犠牲者も出ないことを祈っています。

雪が降る

 今冬何度目かの雪。寒いと思った。それに反してこちらの体温は上昇中。職場で計ったら、37.5度でした(腋下温度)。まあ、その後ちょっとは落ちたんですが。頭が痛いとかはないのでまだマシなのですが、原因がよくわからん。
  光と水のダフネ 。世間様では「前バリアニメ」としてすっかり評判になってますが、ふと気付くと、これも名古屋が最先行放映なんですね……セーラームーン実写版といい、どうかしたのか、CBC? なんとなく思わせぶりなタイトルなんで、シリアスな海洋SFかと思ったら、なんのこたない、ギャルギャルしいアニメだったようで。いや、しかし一番気になったのはそんなとこでも前バリでもなく、「この世界の不動産システムってどうなってるの?」。主人公は素寒貧でそれまで住んでいた家を追い出されたみたいだけど、家を明渡すときはタダで明渡さなきゃいけなくって、新しく入るときはお金が必要??? 公営住宅でもなさそうだったし、ワケワカラン。
  川底に沈んだビール10t、軍隊が出動して回収─ロシアCNN )。さすがロシア!
  イラク先遣隊報道…メディア過熱、取材現場混乱読売 )。「陸自先遣隊のイラク入りの際には、テレビの取材車が装甲車の列に割り込もうとし、オランダ軍から機関銃を向けられる場面もあった」って……そりゃ向けられるだろう。怖いもの知らずっつーかなんつーか。
 しかし、部屋の中でも息が白くなる事態だけはなんとか改善したい。


2004年01月23日(金) 旧暦 [n年日記]

箸が転がる

 居室にいると、外を通る学生が大声で鼻歌を気持ちよさげに歌って通るのが、思わず笑えてしまう。つか、彼は周囲に人がいることを意識してるんだろうか?
  「危険な取材行わない」 新聞協会などが申し合わせYahoo!hl )。「 申し合わせは「混乱の最大の原因は防衛庁が適切な情報提供を行っていないこと」とした上で 」……あのー、「○○ちゃんが悪いんだもん! ボク、悪くないもん!」って子供の言い訳に聞こえるのは、私の気のせいでしょうか? まあ、防衛庁側の情報コントロールが不慣れで手際が悪いのは否めませんが、危険行為を行ってるのはマスコミ自身の責任では? 第一、自分ひとりで死にたくて死ぬんだったら勝手ですが、もし本当に各国軍隊がテロリストと誤認して殺されてしまった場合、それがどんな影響を与えるか、世界の中の日本をまったく意識してないのは、むしろこういったマスコミの気がします。一部報道機関のイラク特派員が男なのにも関わらず「ひげ」を生やしていないとかいう話もあり、なにを報道するつもりでいってるんだか、という気にはなる。日本の「マスコミ常識」が世界に通じると思わない方がいいですよ、というか、命に関わるんでマジやめてください。現地情報は確かに知りたいですが、変なことして住民感情煽ったり自衛隊の危険を増やすくらいなら、報道してくれないでも構いませんので。
  北京で「日本ファンの集い」。コスプレショーなど開催朝日 )。日本への懐柔、(煽りすぎてしまった)人民の反日感情を和らげようという政治意図が見える気もしますが、とりあえずはなんのコスプレをしたのかが気になります。まあ、絶対に コレ でないのは確かなのですが。
 その 光と水のダフネ #2。ん〜、とりあえず、主人公の不幸っぷりを楽しめばいいアニメらしいです。ハイ。
 なんでも昨日は旧正月だったらしく、でも日本では関係ないのでのほほんと過ごすが、職場の中国の人たちは早めに帰ったり、ささやかなご馳走を持ってきたりと、若干正月気分。自国ではお祭なのに、自分の周囲はお祭気分ではないってのは、ちょっと寂しいだろうなぁ。


2004年01月24日() 旧暦 [n年日記]

スピードワゴンどころの話じゃなかったよ。

 まあ、月曜日まではなんのことだか、ということで。
 名古屋のアレないつもの面子で新年会、というほどのことでもないけども、集まって飲み。Oさんがお子さんが水ぼうそうをもらってしまったそうで、水ぼうそうは済ませたかと事前に聞かれる。確か済ませた気はするのだけど、なにぶん物心がつく前なのでよくわからず、たまたま実家に連絡する用事があったのでついでに聞いてみる。やっぱり兄弟ほぼいっぺんに済ませたらしい。 こちらのサイト によると、自然感染し、治癒してついた免疫力はワクチンによる免疫力よりも長続きするらしく、再感染の心配はほとんどないようなので、まあ心配ないでしょ。
 今回は比較的真面目な話からバカ話まで、わりとバランスよく話題が散らばっていたような。いや、バカ話が「十二人のストーカー」とか、そういうレベルの話なんだけども。
  マガジンZえびふらい 氏(作者様のサイトは18禁なので一応御注意)の読み切り「ねこだま」が掲載。「グレイトフル・デッド」も載ってたんで、まあ一応購入ラインということで購入。あ、よく考えたらどっちも(ある意味)母娘ものだ(某澤 さん にお薦め?)。いや、そういう冗談はさておき、普通に面白かったんで、後が続くといいなぁ。
 む、なんだかんだで今日の話題はもうネタ切れだ。寝よう。


2004年01月26日(月) 旧暦 [n年日記]

あ、土曜日に行ったのは

  串屋 といつもの 深+ のコース。串屋は、串を打った素材がすでに用意されていて、バイキング形式でそれをとってきて自分で揚げるスタイル。それなりに面白くはあるのだけど、ちと煩雑だったかと反省。ただ、ソフトクリームを自分で盛るのは結構受けてました。デザートとかカレーとかうどんとかもなぜかそろっていて(もちろんセルフサービス)、学生向けの店なんでしょうな。深+はいまさら言うまでもなし。いつもどおりいじめられてきました。
 日曜の新番組 仮面ライダー剣(ブレイド) 。プロデューサーやシナリオライターがこれまでと一新しての新シリーズ。デザイン云々以外にこれまでと違うのは、1)仮面ライダーは組織に所属している、2)一話の時点ですでにライダーとして戦っている、といったところか。一話で早々に所属組織が怪人の襲撃で壊滅したり、その黒幕が未熟な主人公ライダーがあこがれる先輩ライダーじゃないかとか、結構面白そうなんですが、一話の時点ではキャラクターの性格をはっきりと示す印象的なエピソードや変身前の際立った外見的特長がなく、それはちょっとキャラクターものとしてはマイナスかなー、と思う。
 NHK大河ドラマの「新選組!」を第三話にして初めて見る。まだ京に上る前で、近藤らと竜馬らが知り合いだというのは、(多分)史実ではないが、幕末ものが忌避される理由のひとつが複雑な関係性だというから、こういうアレンジは十分ありと思う。前例として「HAPPY MAN」ってのがあるわけだし(作品自体の出来はともかくとして)。あと、あちこちで「新 組!」と表記されてますが、番組名としては 「新 組!」ですんで。別に組織名としてはどっちでもいいらしいが、子母澤寛の著書によれば(あれもどこまでが本当かよくわからないのだけど)壬生の屯所にかけられた看板では「新選組」となっていたらしい。「新選組!」の脚本家の三谷幸喜はみなもと太郎の「冗談新選組」に大きな影響を受けたといい、そのみなもと太郎氏は再販した「冗談新選組」の対談を見ると、やはり子母澤寛の著作も下敷きにしたようなので、多分その流れなんじゃないかとは思う。
  最古の太極旗発見朝鮮日報 )。いや、注目すべきは記事内容じゃないんですよ。真ん中の写真の旗を見て、それから 韓国語版の同じ記事の写真 をどうぞ。とりあえず、ノー・コメント。
 SBR#2。冒頭にレース参加者と思われるキャラ、ポコロコ登場。特に超常的特殊能力とかはなさそうだけども……もうひとり、ジャイロに絡むと思われるキャラが出ていて、そいつの名前がなんとまあ「ジョニー・ジョースター」。本日発売の「ジャンプリミックス」の第四部最終巻にもSBRに対する簡単なコメントがあって、やはり「世界各国からいろんな奴らが出て、いろんな組み合わせで戦ったりする」というシチュエーションのためにレースという舞台を組んだらしい。あと、ジョジョとは関係ない話なので深読みしてくれるな、とも。もし過去のキャラをそのまま出すだけだったら「いよいよ過去の資産の使いまわしか」とも思うのだけど、そういうわけではないし、まだ評価しづらいところがある。まあ、基本的には面白ければなんでもいいんですが。あと、衣装とかはいつもの荒木デザインテイストなのに、しぐさとか(鞍を肩にかついでるところだとか、鉄球の留め金を外すコマだとか)できっちり西部劇してるのは、流石荒木飛呂彦と言うべきか。
 ところでまったくの無関係なのだけど、あちこちの はてなアンテナ で、 速水螺旋人 氏のサイトが移転したにもかかわらず、URLが変更されてないのはなんでだろう? そんなに気になるなら自前のアンテナ登録しろという話もありますが、いや、自分でアンテナ作っちゃうと、登録サイトは更新されたら絶対見に行かなきゃいけないような気になるじゃないですか。あちこちのアンテナをつまみぐいするのが、気楽でいいっす。


2004年01月28日(水) 旧暦 [n年日記]

それでも疲れる

 週一のお勤め、本日にてひとまずお役御免。これが結構毎週体力を使っていて、今日も体調は悪くないし、それほど疲れないようにやったつもりなのに、終わってからどっと疲れが出てしばらく動けなくなってしまった。ごっそり、体の中から体力を持ってかれる感じ。嫌いじゃないし、肉体労働じゃないんだけど。
 ちょっとその後は仕事になりそうもないから、ってことでもないけども、ジョン・ウープロデュース、チョウ・ユンファ主演 バレット・モンク を見に行く。世界を支配する力を持った経典を守る、不死身の僧侶(チョウ・ユンファ)。その役目は60年毎に後継者に受け継がれていく。1964年に先代から役目を受け継いだ「僧」は、60年目を迎えるその年、一人のスリの青年と出会い、彼こそが後継者だと直感する。一方、60年前から経典を狙うナチスの残党が彼らに迫ってもいた。
 まあ、タイトルとあらすじを聞くだけでも「なんだそりゃ!」なのだけども、元々コミック原作らしく、荒唐無稽は納得。一から十まで予想を裏切るところはないのだけど、単品のB級アクション映画として見ると、結構良くまとまっていたと思う。最近は続編の欲目を最初から見せてうんざりすることもあるのだけども、そういうところがなくこの映画だけで話が決着がついているのも良い。個人的に難点は、ヒロインが(性格はともかく)顔があまりかわいいとは思えないところか。まあ、突っ込みどころ満載はこの手の映画のお約束なんでそれは突っ込まないけど。新聞インタビュー記事に「アクションはもうあまりやりたくないけど、僧侶の役はやったことがないのでオファーを受けた」と(少なくとも表向きは)言っており、なんか間違ってる気もするが、僧衣はまとってないけど僧侶っぽい雰囲気はわりあいと出ていたように思える。ちなみに原題は「Bulletproof Monk(防弾僧侶)」で、二挺拳銃のシーンもワンシーンのみなので、チョウ・ユンファの二挺拳銃が楽しみ、という人はそのつもりで。
 もうひとつ、「僧」(名前はない)によって後継者として見出されるカー役のショーン・ウィリアム・スコットは映画理論を専攻していた兄に「狼/男たちの挽歌 最終章」を見せられ、その後一晩で挽歌シリーズと「新挽歌」を見て以来のチョウ・ユンファファンなのだそうな。うむ。いいヤツだ。
 土曜日に「単純作業のときにいろいろ考えていたことが、後になって思い出せない」なんて話をしていた。これはぱっと見、「一度は頭の中に出てきたことなのになんで?」なのだろうけど、記憶のシステムを考えると至極当然の話で。要は、思考のための記憶領域(作業記憶)の中でしか使ってなかったので、他の作業が割り込むとそのまま揮発してしまう。そのために記憶を揮発しない領域に移してやらなきゃいけないのだけど、これが人間の意識どおりに簡単に出来ない。このへんはいろいろ言われてるのだけど、経験的に一番簡単なのは既に記憶していること、体感していることに結びつけること。確実とは言えないけど「××をしてたときに考えていた」とか、自分の見聞き・行動の流れと結びつけると後で思い出せる可能性がわりと高い。以前 野尻ボード で「人間の脳は理論的でない。自然に再設計を要求したい」という発言があって、まあ、人間の脳の情報処理の限界とか、シリコンハードウェアと比べての不便さとかは同意はする部分はあるのだけど、けど、やはりそれって人間の脳に対する敬意がやっぱ欠けてるんじゃないかなぁ、とは思う。もっとも、私も含めて多くの人間の脳の使い方を見てると、敬意を払う気が萎えるのは納得できるのだけど。
 SBRは、私は元々荒木ファンだから楽しみにしてるってのはあるのだけど、2chのSBRスレの消費速度とか見てると「あれ? 荒木ファンってこんなにいた?」と、ファンの目から見ても思ってしまうところはあったりする。これって、単に荒木ファンだからってだけじゃなく(無論、荒木ファンじゃないってことでもないのだけど)、荒木飛呂彦が古いタイプのジャンプ作家の最後の一人の生き残りだからじゃないかなぁ、とか思ったりする。「古いタイプ」ってのは、昔、荒木氏が画集の対談で「ジャンプの漫画ってのは、照れてちゃいけない、と車田正美に言われた」というようなことを言っていて、「ああ、なるほど」と思った、まあ、そういうタイプの作家という意味。もちろん、今の作家ががんばってないだとか、照れくさくってすかした漫画を描いてる、って意味じゃない。けど、普通はどう見てもギャグ(ナンセンス?)な演出・コマ・展開なのにギャグじゃないと突っ切って、押し通してしまうタイプの作家というのは、今のジャンプじゃ荒木飛呂彦だけなんじゃないか、と思う(「デスノート」とかは似たパワーを感じるけど、やっぱ違うと思うし)。雑誌がずっと同じカラーを保持しなきゃいけないなんて決まりはないから、別にそれが悪いってことではなく、ただ、昔のジャンプを見てた人はそういうカラーを知らず求めてるんじゃないか、という気がする、ただそれだけの話なんだけど。
  首相の国連は守ってくれない朝日 )発言について、賛否両論わかれてるけど、個人的にはなんでそんな当たり前のことをいまさら発言せねばならんのか、またここまで騒がれねばならんのか、と思う部分が大きい。まあ、騒ぐのもわかんないわけじゃないんだけどね。ただ、騒いでるのに同意はしない。


2004年01月29日(木) 旧暦 [n年日記]

厳重注意!

 まあ、我ながら怒られて当然なんですが。でも、単に怒られるのではなく、心配されると本当に申し訳なく、自分が情けなくなってくる。
 首相「国連は救ってくれない」の記事について、もうちょっと補足。議事録見ないと正確な答弁はわからないのだけど、記事にカッコ付で引用されている部分で見ると「今現在有事の際に国連軍が派遣されると考えるのは現実的でなく、国防上米国との同盟を維持していかねばならない」と読めるのだけど。これを批判する立場というのは1)国連軍の派遣は非現実的ではない2)米国はあてにならない、というあたりか? 紛争解決の場として根本的に機能していない、とは一言も言ってないし、少なくとも、この二点について理論的に批判した記事はないように思えるのだけど……
  フランス下院、胡錦涛主席の演説を議員の半数がボイコットYahoo!hl )。チベットなどにおける人権弾圧(ってより、軍事侵攻・虐殺)の問題が解決していないことに反対して、らしい。まあ、日本を含む先進諸国の手だって決して綺麗なわけじゃないのだけど。関連として 中国、ネット関連の逮捕者急増CNN )。
  「女性からこんなに盗ってはダメ」返した通帳から足がついて逮捕北陸中日 )。男気があるんだかないんだか。
  有人飛行復活? 宇宙開発計画見直し読売 )。政治的背景がわからないのでなんともいえないところがあるのだけど、米国ではカプセル型の見直しも進んでいるらしい今、フジプロジェクトの実現も夢ではないかも? かも? かも?
  小説作法 。う〜、まあ、これだけ禁止事項があると書く物がなくなる気がするけど、それだけ新人賞の応募には類型的、それ以前に作法が全然なってないものが多い、ってことなんだろうなぁ。


2004年01月30日(金) 旧暦 [n年日記]

演説の名人

 そういや、昔読んだジョークで、演説の名人に演説のコツを聞いた話があったっけ。演説の名人曰く「まず、ズボンのチャックが開いていないかチェックすることだ」。
 今日、通りすがった女子高生(ひょっとして中学生?)の一団がこっちを見てクスクス笑っていたのでなにかと思ったのだけど、後で「社会の窓」が開いていたことに気付く。まあ、全開ではなかったのだけど、逆にあれだけ笑われるとなんでそんなに笑っていたのかが気になるよなぁ。
 世間では私は嫌韓と認識されているらしいので(当たらずとも遠からずとは思うけど)、どうして ソウルでの日本人学校への乱入傷害事件朝日 )を話題にしないのかとか思われるかもしれませんが、ひとつにはあまりに生々しく、冗談でも軽々しく扱える話題ではないということと、もうひとつには、変に反韓感情を煽らないように、ということであったりする。確かに手斧を持って幼児を襲った犯人は許すまじだけど、そんな異常者一人を韓国のかたの代表とするのは明らかにおかしい。実際、二人目の被害者になろうとしていた女児を引き寄せて守ったのは、韓国人教師だったという話もある。社会背景とか持ち出してこじつけるのは簡単だけども、それがどのくらい意味があるのか、実体と結びついているのかは甚だ心もとなく、それよりは被害を受けた男児の一刻も早い快癒を祈るほかない。再発の防止もとみに願うけども、既に(脅迫等が度重なったらしく)送り迎えの父兄に名札を着用してもらうなどの対抗策はしてあったらしく、この手の犯罪防止の難しさを感じさせる。
  角川ホールディングス、アスキーを買収日経 )。角川ホールディングスってなに? 角川系列なのはわかるけど、と検索して引っかかったのが これ 。つまり、グループ系列のトップ? アスキーと角川書店との統合は当面ないってことなのかな? いや、系列には違いないんだけど。
 全米で今夏公開予定の VAN HELSING のTrailerを見る。ドラキュラに狼男にフランケンって、怪物くん? と思うのだけど、よく考えたらこの三人(?)はゴシックホラー映画の三大ヒーローであって、別にフニャコフニャオ先生の専売特許ではない。とは言え、安易なような、そうでないような。せめて「教義のためならば教祖も殺す」くらいは言って欲しいですが(絶対無理だって)。
  MEZZO は、う〜ん、なんというか、第三話からガクンと作画レベルが落ちたために、シナリオの微妙さがわざわいして、なんというか、う〜ん。まあ、四話では三話より持ち直したのだけど、それでもシナリオで魅せるレベルでないのは間違いなく。まあ、これは脚本だけでなくスタッフトータルの責任なんだけども。
  光と水のダフネ は、二話の時点で友人に「今時ドアと壁に挟まれるだとか、鉄パイプで殴られてブルブルバタンってのがスゴイデスネ!」と言ったら、「それは評価の対象なのか?」と返されてしまいました。いや、でも、なんてえか。 他に評価のしどころに困るというか。