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2002年11月01日(金) 旧暦 [n年日記]

政治のはなし

 と、言っても天下国家の話ではなく、研究室のこと。別に政治争いとか言えるレベルの話ではなく実に稚拙なものなので、一方がもう一方に勝手に絡んできている、という状態に近い。問題は、絡んできているほうが政治が下手なのに政治が大好きということだ。面倒くさいと言うか、鬱陶しい。
 以前、「人間が二人いれば政治が発生する」と書いたが、あれはよく考えると間違いだった。人間が二人だけでは、敵対的にしろ友好的にしろ、そこにあるのはただ一対一の人間関係になる。政治が発生するには、さらにここに一人加わる必要がある。この状態で権益争いをする。第三者を相手との力関係にどう利用するか。ことによると、その第三者とも権益争いをすることになる。もっと登場人物が増えて複雑になり、また階層化がおこるとさらに面白いことになる。まあ、つまり、今回は私がその第三者になった、ということ。こういうのに巻き込まれるの、嫌いなんだけどなぁ。
 ここから外交、あるいは政治手段としての「戦争」をいろいろ考えたが、やはりあまり上手くまとまらない。うーん、戦争とは政治がある状態で発生しうる、とは言えると思うのだけど。
 そういや、姉から「あんたは 迷惑かけられる方 」と断言されたなぁ。自分でもそう思うけど。
  今年のハロウィンはセーラームーンが人気(しかも母親に) 。娘が着るのか、母親が着るのか、それで大分違う。
  ま、苦しい言い訳なのはたしか 。でも、北朝鮮が約束云々と言うのもなぁ。北朝鮮が早めに折れてくれればいいのだけど、あの国はハッタリの強気だけで外交してるから、どうなるかは楽観はできない。あまり長引かないことを祈る。
  赤面するロボット開発 。「ご主人様〜」とか言わせようと考えた奴、全員死刑。
 なぜ衰退したか、その理由を考えることは良いかもしれない。しかし「ああだったらこうはならなかった」とか「あれさえなければ」などというのはまったく意味はない。歴史にIFはないと言うが、「IFはない」以前の話ではないだろうか。こういった話を聞くたびに新美南吉の おじいさんのランプ を思い出す。思い入れを持つなということではない。でも、新しいもののせいにするのは「りっぱなこと」ではない。


2002年11月04日(月) 旧暦 [n年日記]

飲んだ、酔った、潰れた(トホホ)

 土曜から三連続で生物物理学会。まあ、発表しないから気楽と言えば気楽なんだけど。やはり、境界領域であるせいか、ジャンルとしてかちっと定まっていない(いいかげんとも言う)せいか、不真面目ということではないけどもやはりどこか遊び的なところがあって楽しい。これって単なる先入観ではないと思うのだけど。
 で、週末にかけてビデオがたまる。どうにか消化しないとなぁ。
 土曜日には、それとはちょっと別口で飲み。 林氏 と、東京から来たM山氏と、いつものO川氏。今回は集合場所が金山だったので かんなみせ で飯を食った後(料理はともかく、メニューが見づらいと不評でした。トホホ)、 深+ へ。マスターに「 パッサーズ・ラム 」って奴を飲ませてもらう。ラムのことを一名「ネルソンの血」とも言うけど、このパーサーズ・ラムは英海軍御用達の酒でもあり、まさしくトラファルガーの戦いで戦死したネルソン提督の死体を防腐のために漬けていたラムがこれだということになる。最近、輸入店が変なことをして味が落ちてしまったが、珍しく非正規輸入ものでいいのが入ったらしい。ラムは変な奴だと癖が強くってあまり得意ではないのだけど、これは変な癖がなくするすると飲めてしまった。もうひとつは オールド・オーバー・ホールト 。これもちゃんとした奴が手に入りづらくなったらしい。ライ麦の香ばしい香りがとても良いお酒だった。いい酒はどんどん飲めなくなるのかなぁ。
 この日に話したことはちょいとちょいと日記に書けないネタもあるのだけど、書けるネタとしては林氏が「 コンバット・デジQ 」(T−34/85)を入手してそれを見せびらかしていた。林氏は完全自律戦闘をやらせるよう改造したい、とのことだったが、素のままでもかなり遊べる。これを深+に持っていったら、別のお客がコンバット・デジQのパンターを持っていて、にわかにコンバット・デジQ大会。なんつーか、相変わらず深+は何が飛び出すか読めないなぁ。
 飲んで潰れたのはこのときの飲みではなく、翌日の学会での飲み。いろいろ迷惑をかけたので、後で菓子折りのひとつでも持っていかないと。さすがにテキーラ一本あけたのはまずかった。


2002年11月05日(火) 旧暦 [n年日記]

押井スト判定

 こないだ「 ミニパト 」をレンタルビデオで借りてきて、IRCでチャットしながら一話の「銃器談義」に受けていたら友人が「第三話が一番好きなんだけど、おかしいかなぁ」とぽつり。
 「いや? むしろ押井ファンだったら第三話が一番好きなんじゃない?」と、押井ファンの友人がチャットに入ってきたのを見計らって「ミニパトの中でどれが一番好き?」と質問。そしたら「オープニング」という返事が……いや、だからそういうこと聞いてるんじゃないってば。「三話のうちのどれかで答えろやゴルァ!」と逆切れすると、呆れ果てながら「二話目か三話目か迷うところだけど、話自体は三話かな?」と回答。思わずガッツポーズ。
 「なんでそんなこと聞くの?」と聞いてきたので、かくかく、しかじかと経緯を説明する。説明を聞いてその押井ファンの友人が「う〜ん、でもテレビの押井が好きなファンは、二話じゃないかなぁ」と。こちとら実際は押井ファンではないので、なんとも判別がつかない。仕方なく、筋金入りの押井ファンの林氏に、先週末会ったときに聞いてみた。「そんなのは第三話に決まってるだろう」と力一杯の返答。やっぱりそう来たか。ここでもかくかくしかじかと質問をするに至る敬意を話す。と、「(テレビ版が好きか映画版が好きかで違うというのは)う〜ん、そうかもしれない」と半ば納得顔。そうか、ワシの持つ押井ファンのイメージって林氏のイメージが強いから「押井ファン=三話」と連想したのだな。
 週末のビデオ、なんとか消化。BSマンガ夜話の「燃えよペン」の回から、昨日のビッグ・オーまで。マンガ夜話の島本和彦氏の回は、はっきり言ってマンガ夜話の中でも異様な盛り上がりだった。一度、名大に講演に来た時に見に行ったことがあるのだけど、作中のキャラクター同様に熱いのだけど、どこか一歩退いた視点で常にそういう自分を観察している(でも、観察はしても決して勢いで動くのは止めない)という感じの人物でした。島本氏と知己のある人物が多く、その性格にも言及が多かったのだけど、概ね私の抱いた印象どおりの人物みたいでした。いや、名大祭の特別記念講演に島本和彦を呼ぼうと言って、実際に呼んだ実行委員は偉いわ。
  ガンダムSEED は期待せずに見ていたら存外と結構面白かったです。何が面白かったかって言うと、性格最悪なヒロインが。性格が悪いだとか、悪女だとかなら別に今更驚きはしなかったが、なんとまあ妙に賢しい自己中心的なバカ女だというのが大変よろしい。ここまで容赦なくヒロインをバカ女にした番組って、多分そうはないだろうなぁ。まあ、ガンダムとかと関係なく好き勝手やりだしたようで、それはそれでよろし。
  キングゲイナー は話はともかく妙に演出的なテンポが間延びしていたような。御大マジックは働かなかったんだろうか? しかし、話自体は面白かった。っつーか、アデットのキャラクター強すぎ。列車強盗をしにキングゲイナーとパンサーと貨物型のシルエットエンジンが鼻歌歌いながら雪原を歩いていく図はなかなかツボにはまりました。
 体調がガタガタのせいか、どうも精神状態もガタガタである。う〜ん、よろしくないなあ。


2002年11月07日(木) 旧暦 [n年日記]

「本日から貴様らは海兵隊である。兄弟の絆で結ばれる」

 かなり前の話題だけど、邦人被拉致者の一人、曽我ひとみさんの夫である米軍脱走兵のジェンキンス氏について、 「来日すれば最低限でも事情聴取する」と米国が強い姿勢を崩さなかった ことについて、軍隊らしいと感じると共に、どうして30年近くも昔のことにここまで厳しい対応を取るのか、と考えた。けど、戦争映画とか戦記とかの印象からは、ある意味、それは当然なのかも、とも思える。
 誰だって死にたくないのは当たり前で、でも軍隊というのは端的に言ってしまえば殺したり殺されたりの組織。じゃあ、なぜそんな組織が成立してるかと言えば、かつての中国軍は逃げれば味方から撃たれるので怖いけど仕方なく戦ったなんてことを聞くけども、まっとうな軍隊(なにをもってまっとうと言うかは難しいが)であれば、上意下達、命令系統が徹底されているとか、愛国心とか、そういうものの他に、兵士同士の連帯感というのは無視できない要素なのではないかな。
 いわゆる「同じ釜の飯を食った」まで言わなくとも、自分は生き延びたかもしれないが、玉突き的にその死が見も知らない誰かに回ったかもしれないとか、誰かが行かなければならないけども生還率が高くない任務の場合、断れば自分の代わりに誰かが行かされるかもしれないとか。いざ弾丸の飛び交う戦場になったらそこまで考えられるほど余裕があるかはわからないけど。
 戦記やルポにおいてしばしば「戦死者の回収」という状況がそれなりのの比重を占める。時には身の危険を冒しても回収に向かうことがある。数計算で考えれば「死んだ一人のためにまた一人、あるいは複数の人間が死ぬ危険をおかすのは理屈にあわない」ということになるだろう。でも、それはある意味では相互契約的なもの、自分が死んだら家族の元へ遺体だけは届けてくれる、少なくともその努力はしてくれるという信頼とセットになってるのではないかと考えれば理にかなう。あるいは単純にそんな言葉だけで表せない連帯感かもしれない。
 つまり、軍隊という組織にとって自発的に敵側に逃亡し、その後は米軍への脱走を呼びかけたというのは、軍隊の基本前提である「兵士同士は裏切らない」を脅かす行為であり、ただ単に「兵士が一人消えた」以上の意味があるのだろう。
 にしても、どうにかなるものなら、なって欲しいのだけど。
 北朝鮮関連でコンビニに 立川師匠の「大笑点」なるもの が並んでいた。この度の北朝鮮景気(?)にあやかってか、一巻の最初の方に北朝鮮がらみのネタが並んでいる。「ネタはきわどければきわどいほど面白い」の通り、思い切りネタにして笑い飛ばしている。各界著名人もネタを寄せている。やっぱりテレビ新聞ラジオでは流せないだろうなぁ、というネタ。故星新一氏も書いていたけど、「ギャグ」は元々口にはめる拷問器具のことで、それくらいされかねない域でいてこそ、ギャグなんだろうなぁ。いや、そこまで実際にやれってんでないけど、そこまでどころかむしろ媚を売っていながら辛口だのなんだので売る人がいるのが……
  チャンピオン はある意味大変気になる雑誌で、他の週刊少年誌と比べるとスタイルが決まっていない面白さがある。「無敵看板娘」はいつネタが尽きてくるかと見ているのだけど、今回ようやくお約束ネタのひとつの「性格反転」が出たくらいで、新キャラ続々投入でつなぐようなこともせず、本当にこれが無名の新人の仕事かと驚くことしきり。こんな人どこから見つけてきたんだろう。少年エースのあれとかこれとかの、書き分けも満足に出来ずに新キャラを次々出してるのと比べると……
 見ているアニメが土日に集中しているせいで、スケジュール立ては楽になったけども平日にお茶を濁すネタが少なくなったなぁ。まあいいか。
 まあ、季節の変わり目で体調が崩れたり精神状態が崩れたり。健康に気をつけましょう。


2002年11月08日(金) 旧暦 [n年日記]

血まみれ

 別に私が血まみれになったわけではなく、ちょいと新しい実験動物の解剖の練習で、ラットを解剖したらものすごい出血が……ピンセットやらはさみが洒落にならん汚れ。脂とかもかなりついてるし。哺乳動物の身体の基本構造はそんなに大きくは変わらないので(無論、例外はある)、いろいろ勉強になる。少なくとも正面から人間を刺すときにはどの辺りに狙えば心臓を仕留められるかとかはわかるようになりました。(おいおい)
 こないだの、研究室内の「政治」の続き。関わりたくないのに巻き込まれてる感じ。ボスもそういうのは嫌だというのがありありと伝わってくる。ご苦労様です。まあ、ネットであまり人のことを悪く言うとそれとなく伝わってしまう可能性もあるのであまり言わないでおこう。
 後輩から進路について相談。こっちが相談したいくらいなのだが、まあここは無駄に加齢してる(だけの)貫禄で、「好きにしなさい」……おいおい。相談になってねえってば。ただ、この分野は下手にごちゃごちゃ考えるよりも、自分のしたいことをきちんと追及することの方がいいこともままある。どの分野にでも言えることかもしれないけど。小手先で判断するのではなく、自分で感じ、考え、そして解決していかなければならない。それはそれで荊の道なのだ。頑張れ。
  攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX #1〜3を見る。 GHOST IN THE SHELL を手がけた押井監督は今回は企画段階にはタッチしているが、製作には直接タッチしていない模様。そのせいか、GITSは「押井守の作った攻殻」という感じなのが、SACは「攻殻のアニメ化」という感じがする。タチコマ(フチコマ)もちゃんと出てるしな! 士郎正宗氏の作品というとガジェットが中心でそこから世界観を作り出そうとしているというイメージが強いが(知人に言わせると「ガジェットで世界を作ろうとして失敗してる」だそうだけど)、原作「攻殻」もそのでんに漏れない。しかし、#3まで見る限りではSACはそれに+αしており、ただガジェットの提示のためだけの話になってない。かなりよさげ。ひと月に二話という製作スケジュールはクォリティ管理への製作側の注力度合いと共にマニア向けであることを明示しており(そうでなくてもマニア向けだが)、ビジネスモデルとしても面白そうだ。
  韓国に経済危機のシグナル?  まあ、カード破産者が続出だったり(税金をカードで払えるようにするなど、さほど大きくない国内購買力を無理やり上げるためにカード経済をかなり無茶して奨励しているようである)好調のIT産業もメモリや液晶など、将来的に値崩れが起こるであろうものへの設備投資が主で研究開発でめぼしいものをあまり聞かないなど、NEWSWEEKなどが韓国経済の好調をやたら持ち上げるのに対して、将来的には不安要素が山積している。今度経済破綻しても、日本はもう出せませんので。多分。
  アニメ育成へ資金源拡大 規制改革会議の検討項目 。そんなことをするよりは、児童ポルノ禁止法の改悪をやめるほうがなんぼか業界のためになると思っている者多数に百ガバス。ペリカでもいいですが。
 まあ、国が育てて宮崎駿や押井守や富野由悠紀が育つと思うかというのはさておいて、もし日本アニメがハリウッドに比するエンタテインメント産業になった場合、安定したヒットを求めるためにある種「定式化」した製品が多く生み出されるのだろう。と、考えたが萌えだのメイドだのが多数乱立してる現状を見れば、あまり変わらない気もするなぁ。まあ、お上は規制で面白い作品をつぶすようなことさえなければそれ以上はなにも望みません。もっとも、今回のはかなりまともな法案には見えるなぁ。


2002年11月09日() 旧暦 [n年日記]

NOT FOR オタク向(最初のところだけ)

 え〜っと、ほんのごく一部だけどもオタクでない人が見てることがわかっているので、一応昨日の攻殻機動隊について説明。 MATRIX の元ネタです。以上。(おいおい)
 そのMATRIXでモーフィアスを演じたローレンス・フィッシュバーンはインタビューで「 獣兵衛忍風帖 の獣兵衛をやりたい」と答えていた。ウソか本当か、ボトムズを見てほれ込んだシルベスター・スタローンが自分が主演で映画化を考えていたとかなんとかという話も。
 別にパクリだなんだということではなく(日本だってたくさんパクっている)、マンガやアニメは他の国の文化にインスピレーションを与える独自文化ではある。押井守は「日本人はアニメを作るのにあっていた」と言ったけども、日本人がアニメを作るのに適していたというよりは日本人が作ったからアニメがこうなったとも言える。アメリカなどでは日本アニメやマンガをANIMEとかMANGAとか呼んでANIMATIONやCOMICとは少し区別してるので、別の進化の系統をたどったものと見るのが正しいのだろうなぁ。もう既にこの時点で非オタク向けの内容ではない。う〜む。
 でも、いい年をしたサラリーマンですら通勤中の電車の中などでマンガ誌を読んでいるのも、そういったものの流れと考えればそんな異常でもないかも。
 午後、大須に行って DVD+RW/R を色々見てくる。ATAPI対応なら、だいたいどれも3万円を割る値段になっていたのか。ちょっと購入を検討しよう。


2002年11月11日(月) 旧暦 [n年日記]

ストレスがたまると、胃が痛みませんか?

 胃に穴が空きそうってなことはないですが、吐き気程度はします。ハイ。我ながら気持ちの切り替えが下手だなぁ。たいしたことはしてないくせに。
   どうでもいいが、眼鏡っ子というのはいつから一般名詞になったのだろう? いや、なんかこれほど一般名詞化してイヤな感じのする単語というのもまずあるまい。あ、萌えとかもあったか。
 以前 深夜+1 で有機LE発光のペーパー? を見せてもらって、基本的にはLEDと同じだと説明は受けたもののもう少し詳しい説明を探して見つけたのが これ 。なるほど、例の折り曲げられるディスプレイってのの基盤技術なのか。
 例のチェチェンテロに関して。 犯人の遺体をブタの皮に包んで埋葬 。ロシア国内ではもっぱらプーチン大統領の立てこもりテロへの対応を評価してるそうだけども、流石にこれには反対の声が出ているらしい。そりゃこれはさすがにやりすぎですわ。例の突入時に使ったガスに関してもいまだ不鮮明な部分が残ってるし、一説にはテロリスト側から人質のうち外国人の開放をロシア側に申し出たが拒絶されたという話もある。どうにも状況が不鮮明なので何も言えないけど、いろいろありそうだなぁ。軍事雑誌等に特集が組まれるのは今月発売号になるのかしらん?
  キングゲイナー は、だんだん脚本が変になってきてる気がするけどパワーだけは一向に衰えない。こまったものだ。面白いじゃないか。今回はなんと言ってもガウリ隊長が大金星。「ヤーパン忍法」には大爆笑。ミイヤと言い、実はヤーパン人って変人ばっかなのか? それにつけてもアスハムの「元セントレーガンのアスハム・ブーン」という台詞は、演出上勢いで言わせたものなんだろうか? そうでなければ、アスハムのしてることって命令違反もいいところなんだけど……アスハムも一緒にエクソダス?
  ガンダムSEED は多分ガンダムと思わない方が楽しめるんだろうけど、ところどころがガンダム(モビルスーツの駆動音だとか、ランチの形だとか)なので、どうにも無理にガンダム的記号を入れているようで笑えてしまう。なんとなく、先人たちの気分を味わっている気分。とにかく「ガンダムではない」と思わない方がいいのだろうけど、ピンクの爆煙だけは勘弁して下さい。
 なんでも昨日の朝日テレビは「サンデープロジェクト」で 石原都知事がいろいろ言ったらしい 。まあ、都知事という地位にいるものがこういうことをテレビで言っていいのかってのはともかく、言ってる内容自体は脱北者の手記などに良く書かれてることであり、それ自体は衝撃的なことでもなんでもないと思うけど。
 友人から BSPlayerとFFdshow(mpeg4互換のcodecらしい) を教えてもらう。なかなか使い勝手はいい。特にFFdshowは本家(?)のDivXとかよりも軽く、再生機能も良い。 真空波動研 と適宜切り替えて使おう。


2002年11月12日(火) 旧暦 [n年日記]

ブレインストーミング

 昨日に引き続きストレスで胃が曲がりそう。帰りがけにはマジで吐くかと思った。けど、不思議とイヤだとか辛いだとかそんな感じばかりじゃない。このしっちゃかめっちゃかな状況がどうなるのか、実はわくわくしてるのかもしれない。
 よくわかんないけどblogなるものでここしばらくネットが沸いていたらしい。すっかり祭に乗り遅れたが、そもそもblogが何かがさっぱりわからない。 ここらへん がよくまとまっているというので見てみると、技術的なことは良くわからないが、ネットニュースとか日記とかのシステムらしい。どうも ネット上での不用意な発言 だとかがきっかけらしいのだけど、そのうちこの騒ぎの顛末がわかりやすくまとめられることを期待。
  龍騎 はここのところ、面白いのだけど突っ込みがいれにくい。神経が妙な方向に麻痺してきてる。家族を人質にとられて「優衣を殺すのをあきらめるか、家族を捨てて英雄になるか選べ」と迫られ、わずかな逡巡を見せつつも「もう覚悟は出来てる」と戦いを続けることを選ぶ香川。あずまんが大王の木村が「家族を選ぶか女子高生を選ぶか」と迫られたらどうするのだろう? などと邪な連想。家族を捨てるとは考えにくいが、女子高生をあきらめるとも思えんのだよなぁ。閑話休題。それぞれの正義を認めつつも、でも目の前で誰かが危機に陥れば助ける、と迷わない真司。なんかヒーローしてるんですけど。夢幻紳士に「でも目の前で子犬がおぼれてたら手を差し伸べちまう性分なんでね」という台詞があったなぁ。しかし、それぞれの正義と言ったけども、東條は除いていいと思います。英雄にあこがれて、でもその意味をちゃんととらえてはいない。英雄とは程遠い自分に気付くときは来るのだろうか?
 来週に登場する仮面ライダーインペラーは思ったより軽い感じ。ドライというかビジネスライクな性格なようで。どのくらいの奥があるのかわからないけど、動機的にはガイやタイガと同系列になるのかなぁ。
  小麦ちゃんマジカルて は見たくせに元ネタの「 ソウルテイカー〜魂狩〜 」を見たことがなかったので借りてきて見てみる。なんつーか、一部で言われてたように本当に動きが少ない。実験作的な感じがやはり強い。ストーリーは結構 タツノコ らしく王道で面白いのだけど、いかんせん尺と動きが足りない。惜しい。あと、これも一部で言われていたように「魂狩」ってより「妹狩」ですな。しかし、時逆一族ってのは殴り合いしなきゃコミュニケーションが取れない一族なんですか? 妹相手にまで殴り合いでコミュニケーションですよ。それと、これもエンディングが「レオン」なんですが……まあ、この神経症的キャラクターどもが番外編でほのぼのギャグコメディをやってるってのはある意味微笑ましいというか裏がありそうで恐ろしいというか。
 タツノコの王道というと、マジカルての二話目……なにも語るまい。ってえか、今時 ガッチャマン (海外ではG-forceというタイトルで放映。独自のコミックも出ているらしい。関係ないが映画版の脚本は岡本喜八御大である)と テッカマン なんてオタク相手でもどのくらい通じるんだ?
  李登輝前総統の慶応大講演のための来日 はいったいどうなるんだろう。実現すれば大変面白いことになるので、是非実現して欲しい。いや、あくまで野次馬的な感想ですが。


2002年11月13日(水) 旧暦 [n年日記]

コンビニ受難

 自転車がない徹夜での実験となると駅前の ファミリーマート が生命線になるのだけど(違うコンビニに行こうとすると倍は距離がある)、その生命線が改装工事のため15日まで休業。トホホ。健康診断で思いの他太りすぎてたし、まあ一食くらい抜くのも悪くなかろうて(ウチの体重計が壊れてから買い換えてなかったのが痛かったなぁ)。
 blogの追記。 せかいのまんなか さんあたりから見てみると、どうもblogという言葉は特定のシステムと限っておらず、日本発祥の日記・ニュースサイトとは別にアメリカ発祥で立ち上がったものっぽい。と、言っても特に決定的な違いがあるわけではないらしい(あるのかもしれないが、よくわからなかった)。ただ、ネットで騒がれた発端は一部メディア人(文化人というのと同様、これも意味不明な言葉だ)がアメリカで生まれたblogという言葉(概念自体は日記・ニュースサイトとさほど変わらないようだし、歴史自体は日本の方が古い)をさも自分たちが日本では先駆者のように持ち上げ「これからはコレだ!」とやらかして日記・ニュース系サイトに叩かれまくったということのようだ。そりゃそうだろうなぁ。
 いまさらな話だけども 北朝鮮の恐るべき教科書 。本当にいまさらな話。だから、こういうことは今までも脱北者の証言などからわかっていたことなのに、ここに来て主要マスコミがガタガタ言い出すのも……北朝鮮は対日交渉の優先度を下げて対米交渉に比重を移すようだけど、米国の態度の軟化は難しいよう思える。おそらく、日本側を焦らせて交渉を有利に持っていこうという腹もあるのだろうけど、これまでのようには上手くいかないんじゃないかな。いずれにしても汲々としてるのは北朝鮮側であり、今年の冬もいっぱい餓死者が出るんだろうか。
  バンダイ15%増益 のニュースを見て、「ポートフィリオ経営」ってなんじゃ、と思ったら、投資先選択のことらしい。つまり、ゲーム部門やアニメ部門にその都度で投資先を変えていくということなのかな? 株式・投資関係には無知なワタシ。トホホ。あと、ガンダム商品が柱であることを見ると、たとえ不況だろうがちょっとくらいおもちゃが売れなかろうが、ガンダムをやめるわけにはいかないってのが納得できますた。ふむー。
 ちょいと気になるマンガ関係のメモ。
  コミックビーム の「あかてんヒーロー」 南京ぐれ子 作。戦隊ヒーローで一番特徴もないし目立たない影が薄いグリーンの家に、つのを折られたやたらと幼児っぽい悪の女幹部が押し掛けてきて、という話。そう言えば確かにグリーンってイマイチ記憶に残らんな。シュリケンジャー辺りはともかく。
  鈴木みそ 作「銭」。これも先月からの連載だけど、ファミ通の「おとなのしくみ」でやっていた業界解説物のパターンと言えるのかな? タイトルどおり、とにかく各業界方面でお金がどうやって動くのか、どのくらい動くのか、ということが主眼になるよう。一回目は漫画出版業界だけど、試算でも具体的に数字出されるとやっぱわかりやすいですわ。気に入ってる作品のコミックスは買うようにしましょう。できれば雑誌もだけど。
  こんなの が……よく出来てるのだけど、うーん、うーん。


2002年11月14日(木) 旧暦 [n年日記]

blog・たぶんこれで最後

 他人が上手いことわかりやすい解説をまとめてくれるのを待っていたのだけど、空いてる時間にあちこち覗いてみると、つまるところ経緯が集約されているのは 山形浩生氏の掲示板 のような感じ。なんと言っても日本のblogger代表格の一人、Joiこと 伊藤譲一氏 が実際に出てきている。blogとはなにかについては このへん で解説されている。もう少し散漫だが、 2chネットwatch板のblog★ブロッグスレ に主だった出来事は取り上げられていると思う。 RSS による要約の能動的な発信などが今のところメリットとして上げられているようだが、それがどれほどのメリットなのか、という部分がはっきりしていない。その他は既存の日記システムと大きく変わらないよう思える。伊藤譲一氏も、もう一人の日本のblogの立役者である 武村氏 も、日本でニュースサイト、日記サイトがそれより先にローカルなコミュニティを形成して文化的に黎明段階を脱しかけているというのを知らなかったということで、新しいおもちゃを見つけたとはしゃいでいた、という印象だ。飯野賢治氏は日本のニュースサイト・日記文化を知った上でのことらしいので、これはよくわからない。ただの山師的反応か、それとも本当に可能性があると見たのか。まあ、大多数は 山形氏の伊藤氏への返事日本語訳 )と同じ感想に落ち着いているようだ。この先どうなるかわからないとは言え、私も右に同じ。ほとんど終わった話のようだし、あまりちくちくと長引かせることでもなさそうなのでたぶんこれでおしまい。
  外務省が李登輝元総裁へビザ発行拒否を通知 。首相周辺とは発行の方向で調整されていたらしく、川口外相への批難も出てきているようだ。悪名高い外務省の「チャイナスクール」の圧力だろうか。どうも戦前から外務省(外務省だけではなかったけど)は上意下達ではなく下意上達と思っているふしがあるような。責任追及もいいけど、ちゃんと李登輝元総裁にビザを発行してほしい。ふぅ。
  またネットランナーかい 。そもそもが誉められたことじゃないだろうけど、本当に対象をつぶそうとして掲載しているとしか思えないな、この雑誌は。宿り主を食い殺す寄生虫がどこにいる。
 ふと空いた時間に さばおち体験版 をやってしまい、気が付くと一時間が経過していた。いかんいかん。


2002年11月15日(金) 旧暦 [n年日記]

上智大学、富野氏講演

  さすがはターンエーのお父さん !(子安武人の声で)
 いや、なんとなく。とりあえず思わず「 映像の原則 」取り寄せしちまったくらいには面白いです。
  /.JP より、 量子暗号技術が実用化 。まるっきりSFみたいな話だが、SFではない。こういう技術の進歩を見てるとゾクゾクしてくるよね。(一応)物理屋としてはやっぱ外せない話題。
  李登輝元総帥のビザ発給拒否 は、どうも新聞社で取り扱いが微妙に違うことに気付いた。 産経新聞中川元農相の政府批判 を主にして載せるなど、この問題に批判的。一方 毎日外務省側の説明 を主として掲載している。 朝日 は意外とこの問題ではあからさまには中国よりの態度は取っていない。いや、外務省を誉めたくないだけかもしれないが。で、結局 来日を断念 。上で田中均アジア太平洋局長(余談だけど、この人は当然のごとく チャイナスクールの筆頭 )が「存在しない講演会」と言っているが、それは存在しないのではなく、 圧力をかけられてつぶされた 。ということらしい。外務省だけならいつものことだけど、大学の自治とかほざいてやがる連中もこの程度かい。別に慶応に限ったことではないだろうけども。
 昨日、blogについて書いて、個人的には普及には懐疑的というようなことを書いたけども、ちょっとその理由を列挙。その1。現行システムからの移行のメリットが不明。この辺は山形氏も他の大勢も言っていることなので、説明省略。今後コミュニティが成立するに伴い、メリットが浮上してくる可能性は否定しない。その2。自由投稿を許可するシステムは巨大化すると事実上管理が不可能になる。結局スレッドは無秩序状態になり、一般は敬遠することになる。さらに掲示板等と異なり、性質上、管理者が積極的に意見を発信することを求められる。このことのデメリットは、管理者の発言そのものが問題の中心化する可能性が高いことである。管理者が困ったちゃんで掲示板がえらい目にあったサイトはいくらでも見てきたし、blogそのものでも既にそうなっている場所がある。個人的にはこの点がもっともblogを使おうと思わない所以である。その3。ちょっと極端な意見で自分でもそれほど本気にはしてないのだけど、日本のcgi開発事情に合わないかもしれない、かもしれない。日本のフリーウェアやcgiの開発者には、何故かオタクが多い。マニア、ではない。オタク。それはここで使わせていただいている hnsのサイト に飛んでもわかるし、朝日奈あんてななんて、普通の人には「なんで朝日奈?」くらいだろうが、そっち方面の人間には「こいつもかよ」とすぐわかる。全部が全部ではないけども、そういうのが多いのも事実。そもそもオタクなんてのは道楽で役に立たないことに異様に凝ったり、時間やお金を費やすものだから、よくよく考えるとこの手のものには親和性があるのかもしれない。blogを見てみると、どうもそういう人種にあまり求心力があるとは思えない。 ラグナロクオンライン にはまってる知人が「このゲームには萌えがある!」と叫んでいたのだけど、そういった妙な方向の思い込みの余地があまりないように見えるのだ。もっとも、そういう目的でなくても変な方向に改造してしまうのがオタクなのだが。萌えキャラ人工無能機能でも付与して、付けられたコメントに自動返信するまでやれば妙な盛り上がりは見せるかもしれない。私はご勘弁願うが。それにしても萌え、萌え、って言う昨今の文化はやっぱ変な方向に流れてるんじゃないか。どうにも、発展性がなぁ……話がそれた。ま、そゆことで。
 こないだ友人が「ブラックホーク(UH-60。ブラックホークダウンのブラックホーク)って意外と小さいのな。中は軽自動車と同じくらいしかなかった」と発言。去年の総合火力演習で見てきたらしい。で、 スペックを調べてみると 、残念ながら内側の寸法は良く分からなかったけど、全高は16feet10inch(およそ5m)とのこと。テイルローターも入れての数字であろうけど、これから考えると内側の大きさはどのくらいだろう? 先のサイトの画像の、全高と扉の部分の比から算出すると1.2m前後? これは扉の高さなので、もう少し天井は高いかもしれない。軽自動車の高さは、たとえば スズキアルト だと1.5mくらい。 Kei だと1.8mくらい。うーん、あながち間違いではなさそうだけど、なんか納得いかないなぁ。
 個人用 メモ


2002年11月16日() 旧暦 [n年日記]

剣客

  ビッグコミック の12/1スペシャル増刊にみなもと太郎氏( 公式ファンサイト )の「日本剣客伝」が載っていた。「剣客で一番強いのは誰か」というテーマ。そもそもが太刀・刀というのは実際の戦では殆ど役に立たず、携行していたのはそれが敵の首級を取るための「道具」だったから、というところからはじまる。したがって剣客を挙げようとすると室内での戦闘、防衛、また一種の「芸」(と言うと古武術の剣術をやってる方には申し訳ないけども、そういう一面はあった)として剣術が発展した江戸時代、それも末期を選び、勝海舟とジョン万次郎を守ったこともある岡田以蔵を最強の剣士として挙げていた。そこに至る論拠はちと乱暴な部分があるのだけども(エンタテインメントだもんね)、無茶な要約をすると「殺し殺されの現場で、冷静さを保っていられる奴なんてのは『達人』と呼ばれる連中でもそうはいない。(だからジョン万次郎を守る折に周囲を取り囲む刺客を冷静に観察しながらなおかつ万次郎に適切に身を守るアドバイスをした以蔵はスゴイ)」という論理展開には、考えるところがあった。私はそういう達人とかいうレベルの人は、創作とかそういうものでしか知らないが、そういう人たちであってもそうなのだ。まさしく、白刃の上を歩むが如し、なのだろう。人を斬るってことじゃないけど(ねずみやカエルは斬りまくってる)、この心得は見習いたいものだ。
 ヤングキング増刊やんちゃに掲載されていた「膝枕かかと」という方のマンガ、どこかで見たことがある絵なのだけど、思い出せなかった。なんとか「無茶苦茶腕っ節が強い女の子みたいな男の子が貧乏空手道場にころがりこんで」という話を書いていたよなぁとおもいつつ、そこらへんに受容体がありそうな友人にIRCで聞こうと待ち構えていたら、聞こうとして突然「 ぷろぶれむ・ちゃいるど 」というタイトルだったことを思い出す。そこから検索で「高柳ヒデツ」という名前が当る。そうだそうだ。すっかり忘れてた。記憶も整理整頓しといたほうがいいかもしれない。
  俺だけじゃない、と逆ギレ 。あんたは小学生か? こんなんが国会議員かと思うと、頭が痛くなってくる。
  無理を通せば道理が引っ込むムーディーズによる韓国の見通し格付け格上げ にしても、良しにつけ悪しきにつけ韓国にある種の勢いがあることはそうなのだろうが(「悪しきにつけ」が主に日本に迷惑なのが問題なんだけど)、どうにも調子こいてますな。韓国のバブル経済の破綻もそう遠くはないでしょうね。多分。ムーディーズも格付けを上げるのは一般投資家をひきつけておいて破綻直前に売り逃げする目的だという説がありますが。
  マハティール首相、日本の若者を見直す 。ひとかどの人物であることは間違いないのだけど、この人もようわからん。
  ボスニアの街に柿の実が成る 。そんな大したことでもないのに、なぜか目元がうるむ。
 そろそろCD−Rではちょいと手狭になり、徹夜の実験明けに大須へDVD記録装置を買いに行く。丁度昼時だったので、 グッドウィル エンタテイメントデジタルモール地下の EMS(エムズ) のカレーバイキングを食ってくる。800円でサラダ、ドリンク付で各種カレーが食い放題。食い放題のカレーなので味の方はそこそこなのだけど、腹いっぱい食いました。っつーか食いすぎた。
 で、結局買ったのは io-dataDVDRW-iU4.7p3 (外付けUSB2.0接続DVD + RW/Rドライブ)。どうも買った後にDVD記録メディアはDVD - RW/Rが圧倒的に多いのを見て、ちょっと不安に。でも、友人から別にDVD-RW/Rのメディアにも書き込みできるとの話を聞く。マジ?  こういう話 もあるし、結構ありそうだ。
 しかし、このせいか、PCがちょっと不安定になる。うむむむむ。あと、大須はどうして外付けDVD記録装置が少ないんだ?
 ビデオに撮った キディグレイド を見たけども、感想は明日以降。あまり良い印象でないことだけは書いておく。


2002年11月18日(月) 旧暦 [n年日記]

マスタードガスの臭いは誰が確かめたのだろう

 というのは誰かが調べていそうなんだけどなぁ。(意味ナシ)
 昨日は 野尻抱介氏 脚本の ギャラクシーエンジェル 13話が放映。あらゆる意味で楽しみだったんですが、なんつーか……投げても収集しなくてもなんでも、オチはつけて欲しかった……って、 野尻氏のコメント によれば、上げた脚本は尺が長すぎたとのこと。だから途中でぶった切ったのだな、多分。まあ、TVアニメの身上は「早い・安い・旨い」なのだから求めすぎていても仕方ない。台詞回しとか話の流れがアニメの脚本と言うより短編小説だったけど。次回は12月ということで。後半、これまでイマイチだった新キャラ二人を上手く使っていてなかなか。しかし「白・黒・抹茶・小豆・コーヒー・柚子・食紅」というのは中部圏以外にはわかるのか? (元ネタは「 名古屋の有名なCM 」)。
  キディグレイド 一話見ての感想。けちょんけちょんにけなすものではないのだけど、絶賛するものでもありませんでした。っつーか、どうもガジェットの寄せ集め的。そのパーツパーツを世界観にあわせていないので、どうしても何かのパロディっぽく見えてしまう。それでもそれなりに見られるものを作るのだからたいしたものなのだけど、やはりプラス・アルファは欲しい。あと、主演の声優さんの演技力はもうちょいどうにかならなかったのかなぁ。
  ぷちぷり*ユーシィ 見たらやたらとテンポが良くて面白くてやんの。スタッフ見たら絵コンテが 今石洋之氏 。なんとなく納得。
  仮面ライダーインペラー は銭ゲバですた。おまけにファイナルベントは真空跳び膝蹴り? キックの鬼? でも強いと言ってる割にはスペックは大したことないな。
 研究室の学生が、今週の予定で帰郷するので空けなければいけないという。地元の小学校が取り壊されるので行かなければならないそうなのだけど、どこかと聞いてみてびっくりした。大阪の池田。そう、去年の六月にあの惨劇があった場所。遠い場所の事件だと思っていたけど、そうでもないのだなぁ。


2002年11月19日(火) 旧暦 [n年日記]

ディマケーション!

  スタイナー軍曹が永眠なされました 。ご冥福をお祈りします。
  無能の人の日記 さんを見たら(人名でもないのに「さん」付けは変か)SF系日記でギャラクシーエンジェル野尻脚本について触れている人は案外と少なかったようだ。京フェスと重なっていたという事情もあるのだろうけども。
 しかし、どうもあれがOKというのがこれまた案外と多いみたい。冒頭のSF的台詞回しとかが結構琴線に触れているようだ。たしかにせっかくの野尻脚本なのだからそこらへんを期待するしスタッフも生かしたいと思うのだろうけども、冒頭はごっそり削っていきなり原始生活というほうが元の脚本の展開が生かせたんではないかとも思う。いや、元の脚本知らないので「落ち」というか「下げ」(落語用語)がきちんとついているという前提での話だけども。あまり偉そうに言っても釈迦に説法になりかねないのでこれくらいで。
 と、言いつつ先日注文した 映像の原則 が届いたのでパラパラと最初のほうを眺めたら、なんだか象徴的なことが書いてあったので引用してみる。
 時間にみあった物語を創作する覚悟が必要とはいえ、10分の作品に10分の決まった量の物語、という法則はありません。
 戯作者(作家、シナリオ・ライター)や演出家の個性や実力によって、10分間に入れることができる物語の量は違ってきますし、逆に物語を先行させて、時間の量を決定することもできます。
 キネ旬ムック「映像の原則/富野由悠季」p29
 無論、野尻氏がこういった仕事になれていないだけなのだけども、やはり専門のプロというのもすごいものだと、却って思ってしまう。
 日曜に 林氏 とおちあう機会があり、ファミレスで最近のアニメの話をしていると「 プリンセスチュチュ はいっぺん見てみるといいかもしれないよ。変で」という。友人を頼ってなんとか一話を見る。うーん。いや、多少とっぴなところはあるけど、話自体は特別変だとは思わない……ってか、結構おもしろい。演出的にも、ストーリー的にも。「メタフィクションはやめておけと押井守も言っていただろう」と林氏は言っていたけど、メタというほどでもないような。
 つねづね思うのだけど、人間の記憶というのは、事実をそのまま記録するようにはまったくはできていないのではないのかなあ。記憶には記憶しやすいパターンというものがあり、人間は体験した出来事をそれに近い形に作り変えてしまうのではないか。そのパターンこそが物語というものの根源ではなかろうか。極端な話、まったく現実から乖離したものであり、なんの整合性もないものであってもそのパターンにはまりうるなら(作品であるかはともかく)物語になるのかもしれない。もちろん、登場人物の発展性がともなわなければ「ドラマ」にはならないし、まったく現実と乖離したものは見るものが受けつけにくい。ファンタジーと呼ばれるジャンルのかぎもそこにある気もする。
 心穏やかに日々を過ごしたいが、やはりそうは行かぬが世の常。やはり血へど吐くまでやらなきゃダメっすか。逃げようとするからヘタレなのだな、私は。


2002年11月20日(水) 旧暦 [n年日記]

今日の出来事

 っつーかむしろ凶の出来事。
 医学部の講義室のうしろの黒板に さいたま のらくがきがされているのを見つける。はげしく鬱。
 おまけに授業中に「ゴッドハンド輝」のコミックスを読んでいる学生。微妙に将来が不安。読むなら「 ブラックジャックによろしく 」にしときなさい!
 マガジンで連載中の「3.3.7ビョーシ!」って目が怖いなぁと思っていた。話はおもしろいのだけども。しかし、よくよく見たらこの目の書き方は少年漫画の系譜ではなく、少女漫画の系譜のような気がする。最近は描線が繊細な少年漫画かもいるのではっきりは言えないけど、描線もどちらかと言えば……作者の久保ミツロウ氏の経歴をご存知の方いないでしょうか?
 大暮維人氏は、あいかわらず私の好みとは180度の作品を書くけど、有無を言わせぬマンガ力は好みとは別に認めざるをえない。このテンションで週刊(月刊連載も続けながら)をこなそうというのだから、作品の好き嫌いにかかわりなく恐れ入る。でもこの手のヤンキー礼賛はやっぱり嫌い。
  日本人は強制連行と戦後補償の報道をもっとしろ!  ワタクシもその通りだと思います。「いわゆる」強制連行はなかったし、徴用・官斡旋で本土に来た人たちはほとんど朝鮮半島に「日本の国費で」帰国し、国家間での補償の調停は65年の日韓基本条約ですんでいるということを、もっともっと報道すべきですね。もちろん韓国でも。
  ブラックラグーン?  っつーか、やはり日本周辺もとっくのむかしに安全な場所ではなくなっている、ということなのだろうなぁ。
 ちょいとWin2KでFTPサーバを立てる必要を感じ、 WarFTPdaemon日本語化・導入解説 )を導入。今のところなかなかいい感じである。ついでにそのためにDynamicDNSも登録したけど、当然ドメイン名は秘密。セキュリティ関連で余計な苦労はしたくない。
  MASTさんの日記に返事 。いえ、あまり繰り返すとあの野尻脚本をけちょんけちょんにけなしてると思われかねないんですけど、そうではなく(でもあまり面白いとも……)、オチがオチになってないってだけです。いちおうGA第一期は全話見てますが、事態の収拾は投げっぱなしでも、「オチ」がついてなかったものはなかったように思います。オチがついてれば面白いっていうものでもないので、おなじ程度の面白さならチャレンジ精神分野尻脚本は買いますが、そんなこと言ってもあまりフォローになってない気が自分でもしたり。

P.S.未熟者! ハドソン夫人といえばロザリ・ウィリアムス、そいでもってホームズといえばジェレミー・ブレット! 声はもちろん露口茂! ジェレミーマンセー!(故人)


2002年11月21日(木) 旧暦 [n年日記]

あいしんかぐら

 愛染かつらっつったら小説だけども、愛親覚羅って言ったら満州皇族の苗字である。 愛親覚羅溥儀 がいちばん有名か。なんでいきなりこんな話をしだすかといえば、実は生まれてはじめてこの苗字を持つ人物を見た。会ったと言える状況ではないので、「見た」ということになる。愛親覚羅で検索をかけると 簡単な家系図 が見つかる。イマイチどの血統かはわからないけど、多分愛親覚羅溥傑の末の人物なのだろう。なんか、いきなりこんな歴史を感じる苗字と出くわしても、心の準備が……
 「無敵看板娘」の単行本は相変わらず見つからない。おそらく初刷が少なかったのだろう。まあ、新人の初単行本ともなれば発行部数には慎重になるのはわかるが、もう少し時勢を読めっていうんだウワーン。
 昨日「事件(事態)に収集をつけないGA」について書きながらつらつら考えていて、ふと、「そこは二百年前に落語家が通った場所だ!」ということに思い当たる。それ以前の話芸ってよく知らないけど、多分落語以前からあったのだろうし、落語においてエンタテイメントとして完成していたからにはそれ以前にも完成していた可能性はある。「実験的」だのなんのと言っても、それって結局アニメという狭い枠の中での話に過ぎないのかもしれないなぁ。いや、挑戦的なこころみは大事で、「昔にもあったからなんだ」と言われれば返す言葉もないけど。
 家では シマンテック のノートンインターネットセキュリティを使っているけど、研究室のPCはできるだけ安くあげるために ZoneLabs のZoneAlarmを使っている。で、気が付いたらバージョンアップしてたのでアップグレード。 日本語化キット配布サイト 。って、これもだからどうしただな。
 すいません、どなたか このホラのどこが世界一なのか 教えてくださいませんか? よくわからん。
  SONYの新しいコピーコントロールCD規格 。まあ、従来型のCCCDよりはましでしょう。エイベックスの野郎は業績の悪化をコピーのせいに転化してますし。一因ではないとは言えないけども、それ以前に主要な市場であったライトユーザー層において携帯電話とのシェアの食い合いで衰退しているという方がよっぽど大きい原因なのではないのか? どうにもスケープゴートを求めてるようにしか見えないなぁ。
 今日は朝から仕事が忙しかったのでネタがほとんどない。オタクとしてのアイデンティティに危機を感じるよあたしゃ。そんな中で日記access logのreferer(参照元)から見つけたちょっと面白いページが つれづれなるままに日暮かもめ さんとこの 個人ニュースサイト相関図 。うちはニュースサイトじゃないんですが……まあいいんですけど。あと、この界隈に(限らないけど)友達少ないからなぁ。ワタシ。


2002年11月23日() 旧暦 [n年日記]

大江戸飛蚊症

 昨日、K研連中と飲み。場所は北区の 焼肉屋松っちゃん 。そこでM瀬君が「(七輪から)灰が飛んだ」と言ったのを「ハエが飛んだ」と聞き間違え、「飛蚊症?」と思ってしまう。 参天製薬のページ によると、飛蚊症ってけっこうヤバイ場合もあるみたい。
 お店の方はいまどきオーソドックスすぎるくらいの焼肉屋。だからああいう場所で「アイスないの?」とか言うなってばさ。
 その後、M瀬君の友達が働いているという栄のバーに行ってみる。そこで飲んでくちゃべって気付けば朝。うーん、ちょいと飲みすぎたか。
 以前リンクした 大和心とポーランド魂 のニューバージョン。先日「世界不思議発見」でこのネタを取り上げたのを受けてその素材や放映された内容を使ってるらしい。放送ではこの事件で助けられた少年少女たちを中心に結成された「極東青年会」のことも放映していた。ここらへんの話も面白いので、どっかにまとまってないかなぁ。
  下り24MBのADSL+承認へ 。ADSLは光通信までのつなぎ、というのが一般的な見方なのだけど、でもこれを見ると思ってる以上に寿命がありそうだなぁ。
  アニメ業界の規制緩和の方向へ 。内容を見ると、いかに業界への関心がこれまで薄かったのかを感じるものばかり。これで業界がどう変わるかはよくわからないけど、面白いものが出来てくるのならば大歓迎ではある。さて。
  大きさが1m程度のものまで判別可能な偵察衛星、打ち上げへ 。遅いとは思うけども、まあなにもしないよりは多分いいんだろうなぁ。専守防衛ならばなおのことこういう情報収集は重要になる。CIAも北朝鮮が1,2発程度の核弾頭を所有していると見ていることを公表したし、北朝鮮もどうなるのかなぁ。~ 
 よく考えたら、先週の キングゲイナー のことを書いてなかった。アナがしっかりしていて、頭がよく、でもやっぱり子供というのがしっかり描けてた。なんであんなに必死になっていたのかわからなかったけど、最後のシーンでどういうことなのかがわかる。うーん、ここんところシナリオの質が落ちたかと思ったけど、見事に持ち直したなぁ。見所的にはリュボフのバイクアクション(?)ということになるのか。一方、アスハムはシベリア鉄道の物資横流し不正の証拠を集めているよう。ロンドン・イマとシベリア鉄道の権力争いが起こる、ってことなんかな。来週は WOWOW の終日ノンスクランブルの日の放送。見てない人は一度見れ。
 なんか偉そうなこと言って無理やり「つまらない」と言わせたみたいな形になってごめんなさい。>MASTさん
  メモ同じくメモ 。って、よく見たら「からくりサーカス」の自動人形たちの名前の元ネタってこれだったんか。


2002年11月24日() 旧暦 [n年日記]

アニメのダイナミズム

 先日も書いたけども、富野由悠季著「 映像の原則―ビギナーからプロまでのコンテ主義 」を入手したので読み進めている。私は別に映像作家指向ではないけども、しかし映像演劇の基本などまるで知らずにいままで漫然となんとなく映像を見ていたことを思い知らされた。単純に「上手・下手」などの画面配置、画面内移動の原則だけを見てみても、面白いという作品はこれを上手く使っていると、あらためて意識してわかる。先日K研の飲みで行った「ヨシイエ」というバー(ここはここでちょっと面白いバーだったのだけど、まあそれはとりあえず置いておく)に行ったときに店内で「天空の城ラピュタ」を流していたのだけど、そのつもりで見ると、「映像演出的に意味のないカット」が一つもないことに驚かされる。これは「映像の原則」の1/3程度しかまだ読まずに、一番基本的なことくらいしか知らない状態でこうなのだ。それ以上のものも確実に含んでいる。(逆にいえば、この基本を守ってないアニメ等映像作品が無茶苦茶多すぎるってことでもあるのだけども)
 これだけ高度なことをやってるにもかかわらず漫然と作品を見ていたのだから、我ながら無知とは恐ろしいものだと恥じ入ることしきりである。のどもと過ぎれば、という気もいつもながらしないではないけど。
 いずれにしても、センスとか感性というのは、ただ漫然と磨かれるものではないと、改めて教えられもします。いや、マジで。
  スズキトモユさんとこの日記 から 灰羽連盟の秘密 。コメントが気が利いてる。
  ギャラクシーエンジェル の15,16話。どっちもある意味「らしい」投げっぱなしオチ。朝っぱらからこんな番組流しててええんか? いや、私は大歓迎ですが。しかし、上記のスズキトモユさんとこの日記は感想が上がるのが早かったなぁ。
  仮面ライダー龍騎 は、ついに東條暴走。最初っから暴走しっぱなしには違いないですし、いつかは恩師を手にかけるだろうとは思ってましたが……まあ、行動がエキセントリックで深みはあまり感じないのは井上脚本の常なのでアレ。これはこれで観客を楽しませる一手段ではある。ひたすらにくったらしい東條に対して、同じわがままでつかみ所がないでもインペラーの佐野満はなんとなくにくめない。予告からすると、次回は東條が朝倉に「狩られる」話らしい。ろくな最後は迎えないのだろうけど、でもなんらかの救いがあればいいとも思う。インペラーも今のままでは済まないのだろうなあ。
 なんとなく、龍騎に続いて おじゃ魔女どれみ を見る。なんて言うか、とても子供向けとは思えない。いや、ちゃんと子供向けなんだけど。こんなハードな話を、子供が理解できるのかなとも思う。思うが、本物なら子供もちゃんと楽しむのだろう。その意味がわかるのは後のことにしても。親の押し付けからへの反発、というのは良くあるシチュエーションなのだけど、逆に自立というのはその行動のすべてに自分が責任を持たねばならないということでもある。奇麗ごとだけでなく表と裏、日向と陰をきちんと描いているのはすばらしい。
  少林サッカー のDVDが出ていたのでゲット。買うしかないっしょ? やっぱ。見るとバカバカしいまでに笑いにこだわって作っているのがわかる。上の「映像の原則」に照らし合わせると演出的な穴にも気付くのだけど、それを補うダイナミズムがあるのも事実で、笑いのためにはなりふりかまわぬこの必死さはとても好感が持てる。なにより実際問題笑えるのだから仕方ない。自分もこの必死さを学びたい。


2002年11月25日(月) 旧暦 [n年日記]

一人で旅立つハンス坊や

 夕べ、ジェームズ・コバーンの追悼にと、寝る前に「戦争のはらわた」を見る。この映画、主役のスタイナーを演じるジェームズ・コバーンをはじめ、ドイツ兵が皆英語をしゃべってるので(アメリカの役者ばっかりなんだから当たり前である)ぱっと見「ちっともドイツ人に見えない」という以外は実にいい映画。ジェームズ・コバーンといえばやはり「荒野の七人」の無口なナイフ投げの名手ブリットの方が有名なんだろうけど、こちらの方がコバーンの魅力が前面に出ていると思う。まあ、助演と主演の違いもありますが。どのシーンも印象深いのだけど、ラストシーン、狂ったようなスタイナーの哄笑が、エンディングテロップの後に泣き声のようになってかすれていく辺りがもうたまらなくいいっす。
  セガ、2−3年後に全世界で400−500万本のヒットを作ると豪語 。あー、いや、セガはいいゲーム作るとは思っておりますよ。そりゃもう。ただ、なんと申しましょうか、獲らぬ狸の皮算用はしない方がいいのではないかと……シェンムーとかもあったし。
  被拉致者になりすました北朝鮮工作員を在日韓国人が援助 。おどされてたりなんだりはあったみたいだけど、破防法適用されても不思議はないレベルになってきてはいまいか。
  南アの刑務所でHIVに感染させるリンチ蔓延 。南アの貧困層にはHIVはマジで洒落になってない状況らしい。「処女なら安心」というのが(正確には性交経験がないからと言っても感染していないとは限らない)どうねじくれて伝わったか、「処女とすればHIVは治る」というデマが広がり、女の幼児のレイプの多発がニュースになったことすらある。性病で仕置きって言うと、「必殺仕置人」の第一話で「病気持ちの夜鷹抱かせて 鼻っ欠け にするか」という、放送コードにもろひっかかりまくりな台詞があった。もっとも仕置人の前半、とくに第一話は現在で言うところの放送禁止用語出しまくりだったりする。実際にやられたらかなりかなわん。
  とりあえず鄭夢準大統領のセンはなくなったようです 。良かった良かった。
 それとは逆に良くないニュースが 香港映画の衰退?  マジ? 出演料の高騰が原因とあるけど、迂遠に「中国中央政府の上映本数等規制が一因」とも言ってるようにも見える……
 しまった。こんなことばっか書いてるからニュースサイトにいつの間にか分類されてたりするんだな。
 しかし、実力者から実力のなさをけなされるのはかまわないけども、やる気が萎えるだけのことを言われるのは本当につらい。結果論的にはそれもバネにするしかないんだけどね。
 今夜は「 地獄の黙示録 」でも見て泣きながら寝るか。


2002年11月26日(火) 旧暦 [n年日記]

たぶん今日一番のニュース

 いや、つまりは せかいのまんなか さんで一番のリンク数になるんじゃないかなーっていう憶測なんですが。 スクウェアとエニックスが合併関係文書 (pdf))。こりゃさすがにびっくり。映画で(ある意味予想通りの)大コケをかましたスクウェアとは言え、くさっても鯛ではある。おそらくは巨大化しすぎたゲーム開発に対し、シリーズものの神通力があまり通じなくなってきた(ってより飽和状態になってきた)ということも大きいのだと思う。ゲームという産業における、一つのマイルストーンとはなるのだろう。しかし、これでコミックガンガンにFFのコミックが掲載され、微妙に求心力の弱いFFアンソロジーコミックが出たりするのだろうなぁ。
 映画に近づいていくゲームに関して、まだ 映像の原則 を読んでいる最中なのだけど、ゲームと映画というのは必ずしも相性の良い食い合わせではないのではないか、と思えた。やり方にはよりけりなのだけど、一つにはゲーム的視点は必ずしも映画的視点ではないこと、二つには、映画的な映像の流れとゲーム的な流れが一致しているものは少ないということ(CGアニメにしろとか、そういうことではない。映画的・アニメ的演出を適用できるかという意味)。どうにも映画とゲームの断崖というのは、超えることは不可能ではないが素人が思う以上に大きいものではないのかと考えてしまう。突っ走りすぎるとトレマーズの地下生物みたいに先に断崖があるのに気付かず自滅する危険がある。いや、坂口元代表のことを言ってるんじゃないですが。
 しかし、それにも関わらず現実はどんどん映画に近づいている。友達から教えてもらったニュースだけども、 とりあえず手術が済んだら「あーいむ、きゃすた・とろーい!」と歓声をあげてみよう 。まあ、そりゃ志望者はそうそう現れないだろうな、たしかに。
  仮面ライダー龍騎スレ369 )より 来年の仮面ライダー 。ええやん、べつに。去年あれだけ龍騎のデザインに文句言っておきながら楽しんでるなら、このデザイン程度で文句は言いなさんなよ?
 The SoulTakerを全話見たのは、登場人物の元の関係とかを調べようと思っても公式ページがきれいさっぱりなくなっていたからなんだけども、今ごろ 復活してやがりました 。しかも 小麦オフィシャルサイト に間借りして。いや、結構楽しんだからいいんだけど。でも、調べて見ると放映当時は相当作画がへたれてて、かなり手直しが入ったみたいですな。
 個人用メモとして Namazuのプロバイダへのインストール 。このメモが消える前にさっさとインストールしておかないとな。
 追加でもひとつメモ。 ATOK13、WinXP対応モジュール 。明日事務室のH野さんのPCにインストールしておかなきゃなぁ。


2002年11月27日(水) 旧暦 [n年日記]

キングゲイナー映画化

 上のリンク先を見ないで本気にしないように。思わず右クリックで即HDDに保存しちまったい。
 ちなみに元ネタは こちら
  カンベンしてよ、ビルゲイツ 。こういう「手術は成功したが患者は死んだ」的なのは……我々には、パッチを当てない自由もある! って最初からそれなりにセキュアで安定なつくりになってればそんなに問題はないのにね。
  Mozilla 1.2が出ていることを /.jp で知り、インストール。β版とどこが違うかというとイマイチよくわかってなかったりする。まあ、初鰹は女房を質に入れてでも買え、と言うし。初鰹でもなければ女房もいないけども。
 やっぱり /.jp より、 指輪物語第二部で繰り広げられる激戦をAIで描く 。五万人ものパラメーターの異なる「キャラクター」たちに異なるパラメーターを割り振り、「戦いをさせた」のだそうな。こちら 元記事 。気力がなくってちゃんと読んでないけど。すげー、としか言いようがないなぁ。
 こないだちょっとだけ見た プリンセスチュチュ なのだけど、公式サイトをよく見たら週十五分の放映の形態らしい。「朝霧の巫女」とかとは違い、話の前半と後半とでぶった切って二週で三十分一話になるのだそうな。「 攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX 」もひと月に二話づつの放映。個人的には、今後この形態というのは、主流にはならずとも増えていくのではないかと思う。週一本で面白いものを作るのは不可能とは思わないし、事実スタッフががんばって作っている番組もある。けど、今の番組は、かつて主流であったような(今も主流だけど)「商品のための宣伝番組」ではなく、それそのものがDVD・ビデオなどのメディアとして売り出される「商品」でもある。私は絵が綺麗=質が高いと短絡的には思わないけども、そういったものを含めてクォリティを管理する一手段として、そういう方法もありではないかと思う。一年で駄作が二本できるよりは、傑作が一本出来たほうが嬉しい。
  コミックガム 連載の「 エンブリヲン・ロード 」完結。SFとしても少年の成長ものとしても、申し分のないラストに満足。単行本7巻はいつじゃー!


2002年11月28日(木) 旧暦 [n年日記]

はらしょー!

 ってワケで キングゲイナーサウンドトラック「ハラショー!」 を買ってくる。あー、本当に「ハラショー」だ。タイトルが。田中公平氏の楽曲もさることながら、最大の目的は「本当かい?」と「ミイヤの祭」でミイヤがなんと歌っているのかだったのだけど……本当に「アッホよー」と歌ってるとは思わなかった……詳しくは買って聞け!
 全般的にエスニックさは古楽器音楽アレンジのグループ「 タブラトゥーラ 」の曲と似た感じがする。ビミョーにインチキくさいところなんか特に。BGMとしても成り立たせるのはさすが、アニソンの匠・田中公平というところか。
 ライナーノートの富野氏の言葉では、「もともと上等ではなかったはずのアニメの<上等ではないもの>としての復権をかけていた」という言葉に強いポリシーとプライドを感じる。この次のタイトルは「スパシーヴァ!」と勝手に予想。
 昨日の シベ鉄超特急ポスター(偽)画像 へのリンクをたどって、どのページにあるのか、誰が書いたのかを知ろうとした人ってどのくらいいるのかなぁ、とも思うので、一応 掲載サイト書いた方 のサイトをリンクしておきます。URL削ってけばわかることなんだけど、多分大半の人は気にせず通り過ぎちゃう気がするし。
 ゆうべ、 先日リンクしたページ を参照して日記に namazu による 検索 を導入。よく見ると上の方になんかあるっしょ? ひとつにはこのままだと自分用のメモとしても中途半端な意味しか持たないこと、ふたつには、とっくに流れてしまった話題を検索してきたのに、その話題が見つからない人のために設置しますた。でも検索したところで「浅倉×東條」なんて、そんな話題はどこにもないですぜ?
 今度の日曜が岐阜各務ヶ原航空自衛隊基地の 基地祭 だということにいまさら気付き、急遽予定をわりこませることに決定。うっかり今年も見逃すところでした。気付くきっかけをくれたRAGUNAさん、ありがとうございます。
  チャンピオン 見たら高橋葉介氏の「恐怖症博士」が最終回。なんてこったい。「無敵看板娘」も見つからないしなぁ。しかし、「アクメツ」は第二のエピソードにしてなにをしたいのかがよくわからなくなってきつつある気が。なんで事件の後に毎回アクメツが爆死するのか、それと関わりがあるんだろうか? 今のところ、見ていてあまり胸のすく展開でないのは確か。
 ここんとこ私事があまり書いてないのは、書くと鬱になってくることがあまりに多いためです。どうにも季節の変わり目は色々やばくなるなぁ。しかし体調も若干悪いようで一安心。体調が悪いんなら精神状態が悪くなるのもわかるんで。


2002年11月29日(金) 旧暦 [n年日記]

自転車受難

 どうもここんところ自転車のチェーンがよくはずれたりで調子が悪いなぁ、と思って調べたら、切り替え器の辺りの部品が歪んでいるらしい。倒れた拍子に誰かに踏んづけられでもしない限りは、こんなことにならないと思うが……明日、自転車屋さん送りだな。トホホ。下手すりゃパーツ交換か。
 まだ、「 映像の原則 」をちんたら読んでいる。これを読んでいるといままで漠然としか感じなかった『演出の上手い、下手』が理論的に読み解けてくる。無論、センスというのは大事なのだけど、人が心地よく感じることにはある程度以上法則性があるし、センスの良し悪しというのもどれだけそれを本能的に体得できているか、という部分がある。「漫然とでは感性は磨かれない」と書いたのも、意図して訓練することで、そのことを無意識にできるようにする、という意味でである。つまりは。
 実際に幾つかの実写・アニメ作品でこれを意識して見ると、見ていて疲れない作品というのはこれを逸脱することがあまりない。さらに、これに意味性を意識して負荷し構成することで、「快感と感じる」映像を作り出せる、ということなのだろう。この本のかなりの部分は「コンテの切り方」について書かれているので、マンガとコンテの如実な違い、というのも自然と読み取れてくる。文芸と、映像作品の違いも。
 で、ちょいとこれを実際に確認するためのテストケースとして シスタープリンセスRePure でチェックしてみました。え? 前に「もう見ねえよ、ウワーン」って言ってたじゃないかって? こっちにはこっちの事情があるんだよう。しかたないんで見ました。ただし二倍速で。二倍速だと台詞が何言ってるのかわからないんで筋が掴みにくいですが、どうせ頭痛くなるデンパしか含まれていないことは実証済みなので問題ありません。見てみると、前半がまぎれもないクズなのに対し、実は後半は演出的には悪くはない。むしろ良い部類に入る。どこが違うか。まず、前述の通り見ていて疲れるか、疲れないか。疲れるということは、視聴者側から見てキャラ久ターの配置の仕方、カットごとの視点の変更などを追うのが難しい、スムーズに理解できるように導いていない、ということである。二つ目には、台詞がわからなくて話を読み取れるか。ストーリーの複雑性の違いもあるのだけど、感情の流れがどれだけ理解できるか、というのはかなり大きい。基本に則れば「見苦しくない」映像を作ることができるかもしれないが、演出で感情の流れを伝えるというのはその更に一つ上のランクではある。きっと内容はいつもながら頭がいたくなるものに ちがいない んでしょうが(結局等倍速では見ていない)、後半は良い出来だったのでしょう。(「良い出来だった」と断言するのはきちんと鑑賞して出すべき言葉なので、こんな言い方)
 韓国の技術力ってどんなものなのか、というのは常々一つの疑問なのだけど、その指標になるかどうか、 韓国純国産ロケット、27日に打ち上げ 。27日ってのは11月のです。つまり、もう打ち上げたということ。で、どうなったかと言うと、 打ち上げは成功です。ただし最高高度43km 。いや、そりゃこれからの分野なんですが、「あと十年で日本を追い越す」だそうです。いつものことですが。日本には先見の明を持った偉大な先人たちがいたこと、およびそれを現在と将来につなげていく多数の技術者・開発者たちがいることをなんとなく感謝したり。
 今日は体調悪くて遅れて出勤。研究室でもせきが出たりとかしてたのだけど、、ボスに無茶苦茶いわれたりでムカつきまくってアドレナリン出まくりでなんとか乗り切る。多分、はっぱかけようとしてくれてるのはわかるのだけどなぁ……一応感謝もしてるし。そんなワケで職場では一見終始不機嫌でした。(表情作る体力的余裕がなかった)
 しかし即効のためとはいえ、ルルエース錠をバリバリ噛み砕いて飲むのは苦かった……


2002年11月30日() 旧暦 [n年日記]

ちょいと消耗

 風邪の治りかけでちょいと体力を使うことがあった。いや、腕力仕事じゃなくって、精神を消耗して体力まで削られたんだけど。帰り際に駅のトイレの鏡で自分の顔を見たら、これまでにないくらいに真っ青な顔をしてました。こいつ生きてんのかってくらい。人間やって出来ないことはないものだなぁ。そうそうやりたくはないけど。
 自転車を修理に出して、返ってくる。どうもその間につらつら考えるに、一週間前にK研の連中と飲みに行って帰った時、すっころんだ拍子に曲がったのではないかと言う気がしてならない。あの時は受身すら取れずに倒れたんで、そのくらいは曲がるかもしれない。なんにせよすぐに直って良かった良かった。
  OURs の発売日。ジオブリが新エピソードで色々動き出しそう。高見ちゃんが勝負をかけに来るか? 詳しい感想は後日自分とこの掲示板で。ピルグリム・イェーガーは主役コンビがまたもやまったく出てこないのに面白い。困ったことに。いや、この手の面白さは展開がどんどん遅れていくから本当にある意味困ってるんですが。「HELLSING」はペンウッド卿が泣かせます。泣かない奴は説教してやるからそこに座れ! しかし、何をさておき、来月からの長谷川哲也氏の新連載「ナポレオン〜獅子の時代〜」の告知なくしては語れますまい。ブラヴォー! グラッチェ! どの時代を描くのかはよくわからないけど、告知には若い頃のナポレオンが新作カットで描かれているから、多分「青年ナポレオン」と重なるか、その直後くらいからの話になるのではないかと思う。この勢いで少年画報社さんとつながりがあるっぽい大都社さんあたりから「青年ナポレオン」も刊行しないかしらん? ちなみに多分副題は この辺 からだろうなぁ。
  PSそっくりのVCDプレイヤー?  そりゃ、意匠権までやられちゃ黙ってるわけにはいかないわなぁ。
  何故当たる? テレビドラマの映画化 。え〜、迂遠に「ナー○のお○事」は 出来が良くない と言ってる気も……うがちすぎか。あ、ちなみに「明日があるさ THE MOVIE」が思ったより不振なのは、スケジュールの都合上事前のプロモーションが足りず、それが公開スケジュールなどに響いたということを小耳にはさんでいます。嫌な世の中よのう。
  埼玉で高校生写真作家による「竹島(韓国名は独島)写真展」をやる というので「どないなことになるんじゃ」と思っていたら、 主催者も寝耳に水だったらしい 。少し甘い顔を見せると際限なくそれに付け込んで来るというのには、最近ちょいと身に覚えがあるので妙に生々しかったり……
  残り6万人は何を?  本当に何をやってるんだろう? PSOみたいにオフラインでも遊べるゲームならともかく。ひょっとして6万本積みゲー?
  MASTさん のツッコミ(?)に関して、「アクメツ」第二エピソードの感想の補足。私も基本的に珍走団は嫌いなんですが(ヤンキーマンガはもっぱらギャグマンガだと思っている人間ですから)、「殺すほどの悪なの?」というのがどうしても引っかかってしまう第一点。第一エピソードは恋人(?)が巻き込まれたり一家心中の件が出てきたりしてある種報復性がないとは言えないけど(倫理的に正しいかは別として)、今回はそういうものがなかった。本部長にしたって殺さなきゃいけないまでの悪人とは思えない。第二には、「バイクという優位性」を振りかざして他人に迷惑をかける珍走団を、「不死という優位性」を振りかざして自称「悪人退治」をしているアクメツが殺戮したところで、「ドキュンをさらなるドキュンが殺しまくった」としか見えないのですよね。その辺(アクメツの不死性)は第一エピソードならまだしも、第二エピソードではネタが割れちゃってるのでどうしても最初から白けてしまって。そういう「行き過ぎた正義」を描きたいのかもしれないけど、エンタテイメントである以上、それぞれの区切りでは何らかのカタルシスなり快感なりは欲してしまいます。
 ってなことを違和感として感じたというだけの話です。あくまで個人的な感想なんで、あまりお気にせずに流していただけたら嬉しく思います。
 明日は航空自衛隊岐阜基地の航空祭。見に行くのは一年ぶりか? ブルーインパルスも来るし、非常に楽しみ。行く前にデジカメの電池を買っておかないとな。