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2011年11月08日(火) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] いろいろと

  カードファイト!!ヴァンガード 。アイチ、ついに暗黒面堕ち。カードの声を聞いてゲームの展開を読む力「サイクオリア」に目覚めたのだけど、その力に溺れ、人が変わったように冷酷なファイトをしてしまう。それを見た櫂は、アイチの変化を察しつつもそれを防げなかったとチームQ4から離脱。どうも同じ力を持つ鈴ヶ森レンもかつて同じような変化を遂げたようなのだけど……いや、そこで見捨てちゃいけないと思うんだけど。
 しかし櫂の去り際の「お前は弱くなった」という言葉で、さらになり振り舞わず力を求めるようになったアイチは、レンの勧誘にあっさり引っ掛かり、ロイヤルパラディンを捨てシャドウパラディンデッキに乗り換え。ウルトラレアの三人は何らかの理由でサイクオリアを持つ人間を集めようとしてるようだけど、コーリンはなぜかアイチが力に目覚めたというのに、むしろアイチの変化を止めようとするし、彼女らのたむろう店「PSY」が神出鬼没だったり、不思議なシステムを持ってたり、その目的がまだよくわからない。
 けど、どっちにしてもアイチの暗黒堕ち展開が続くのはちとつらいなぁ……二三週でなんとかならないものか。

  ファイ・ブレイン 。POGの罠により、遺跡のパズルにより両親を亡くした記憶を蘇らせパズルに拒否反応を示すようになってしまったカイトだったが、そのカイトにまたPOGの招待がやってくる。
 こっちは一週であっさり復活。子供向け番組だと、そのくらいでないとやっぱきついよな。
 そいでもってギャモンのデレ期。カイトを馬鹿にしつつ、カイトの復活を促すために挑発し、POGのパズル勝負の場へと誘導する。まあ、声が嫁声声優の福山潤だし。
 しかし、ナナミとアナの両手に花状態は、微妙にうらやましくないな……


  未来日記 。原作でもかなりアレだったけど12thがかなりアホ。原作を上回って数倍アホ。サイコパスには違いないんだけど。
 盲人なので外見がどうなのかとかわからんかもしれんけど、そもそもなんで外見を気にするかがわからないけど。もうちょっとアホぶりをさらしてほしかったなぁ。でもやっぱり一番異常なのは我妻由乃なんですが。


2009年11月08日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] シンケン#37とダブル#9

  シンケンジャー #37「接着大作戦」。朝から黒子たちの荷物運びを手伝い、息ぴったりなところを見せている流ノ介と千明。そんな時アヤカシが現れ、シンケンジャーたちは現場に駆けつける。そこにいたアヤカシ、モチベトリは大して強くもなく楽勝か、と思われたが、流ノ介と千明がとどめを刺そうとしたところに、モチベトリの吐きだしたトリモチが……両手同士くっついてしまった二人はモチベトリを取り逃がしてしまい、しかもくっついたまま離れられなくなってしまった。モチベトリを倒さなければ離れることが出来ないと聞いた二人は打倒アヤカシに意欲を燃やすが、お互い勝手な動きをしてまったく息が合わない。見かねた丈留から、今回は休んでいるように言われてしまうのだが……

 こういう時のお約束として、トイレはどうしてるのかとか気になってよろしいでしょうか?
 これで男女の組み合わせだと色っぽい話になるのだけど、男同士なのでただの我を張った醜いいがみあいに。お互い足をひっぱるのを相手のせいにしてまったくまともに動くことができない。見かねた丈留は二人に休むことを言いつけるが、生真面目な流ノ介はそれを屈辱と感じ、千明も表面上はふてくされながらも戦力外通告に内心面白くない。丈留の言いつけにも関わらず勝手に出撃するが、流ノ介は千明の自分にはない発想を認め、千明は自分より腕も度量も大きい流ノ介を認め、土壇場の本番で息ぴったりのコンビネーションを見せる。これはスーツアクターさん、すごいわ。
 次回は彦馬の話らしいけど、なんだか訳ありの事情があるっぽい。


  仮面ライダーW #9「Sな戦慄/メイド探偵は見た!」。しばらく依頼がなく暇な鳴海探偵事務所。翔太郎が経費で勝手に買ったハードボイルド小説の件で亜樹子と喧々囂々していると、複数の女性が「父を捜してください!」と事務所に飛び込んでくる。しかも全員まったく赤の他人。
 どうやら彼女らの父は全員パティシエで、連続してパティシエが失踪するという事件が起きたらしいのだが、警察が本腰を入れて捜査をしようとしない。というのも彼らが消えたのは園崎家に行った帰りで、風都の有力者である園崎家が頑として捜査をこばむため、警察は日和って何も出来ないでいたのだ。
 翔太郎はさっそく調査を開始するが、同時に亜樹子も勝手に依頼者と一緒に捜査を開始する。そして亜樹子はパティシエールとして招かれた依頼主の一人、麻衣と共に園崎家にやってくると彼女の紹介でなんとメイドとして潜入する。そのことをフィリップから聞いた翔太郎は勝手に危険なことをする亜樹子に怒るが、亜樹子は「私だって名探偵の娘よ!」と聞く耳持たない。翔太郎は彼女に危険なことから手を引かせるため、全ての始まりの夜「ビギンズ・ナイト」の事を話すべきかを迷う。
 そんな翔太郎の気も知らず園崎家のことを嗅ぎ回る亜樹子だが、メイドの常識を知らない彼女の行動は館内を引っかき回す。そんな彼女を、何故か当主の琉兵衛は気に入ったようなのだが……
 しかし、そんな時館内で麻衣がドーパントに襲われる。悲鳴を聞きつけダブルに変身した翔太郎が駆けつけ、間一髪彼女を助けるが、相手のスウィーツドーパントは特殊クリームを吐きかけて手足を固めてしまったりと搦め手な相手。そこに騒ぎを聞きつけた霧彦がナスカドーパントに変身してやってくる。それのみならず、琉兵衛も自らテラードーパントに変身する。

 なんで「ビギンズ・ナイト」なんて名前がついてるのかアレですが、12月公開の映画とのタイアップなんでしょうな。
 これまで亜樹子に彼女の父・鳴海荘吉の身に降りかかったことを話せずにいた翔太郎。危険な行動を取る彼女を心配する姿に、フィリップからも「そんなに心配するなら、あの夜のことを話したらどうだい?」と言われる。しかし、自分のために荘吉が命を落としたことを、どうしても翔太郎は彼女に告げられない。
 そうしてる間に亜樹子は危険と分かってる園崎家に飛び込んでしまう。園崎家に何かあると睨みつつも手をこまねくしかない翔太郎だが、亜樹子が危険な真似をするのも気になる。そうこうしてる間に、依頼人がドーパントに襲われることに……そのことをフィリップからの情報でいち早く知り、彼女がいる屋敷内に入り込もうとした翔太郎だが、霧彦に不審者として見とがめられる。って、霧彦さん、自分のサクセスストーリーを語り出したよ! 今の立場、つらいんかなぁ。
 最初亜樹子は屋敷の料理長を疑っていたが、これが見事な空振り。そして屋敷内で危険な連中が動き出してるのにも関わらず、その危険に少しずつ近づいていく。
 次回は自身のみならず依頼人まで危険にさらす亜樹子を流石に見かねた翔太郎が彼女を叱り、ついにビギンズ・ナイトのことを語ろうとする、らしいけど……まあ、劇場まで見に来てね、なんだろうなぁ、多分。


2008年11月08日() 旧暦 [n年日記]

[その他] BSアニメ夜話にネットスター11月号がたまっております。

 一時間ずつの番組、どうやって消化すればいいんだか……orz
  ねとすたの「大企画会議キラ☆」ITmedia )って、フットワーク軽いタイトルだなおい。
  「いつもネタ切れとか動画サイトに頼りすぎと言われているこの番組なので、おなじみのご意見番の方々に、これからの企画を考えてもらいました」すいません。私もいいすぎてました。

 世間ではニュースキャスターの筑紫哲也氏がなくなった(News23は出来合の原稿に適当なコメントを付けるだけだったので、曲がりなりにも過去はともかくNews23においては個人的にはジャーナリストとは呼べない)ことの方が話題になってるようですが、個人的にはそんなことより大変な訃報が。
  おくやみ 村尾昭氏=脚本家読売 )。代表作に「必殺シリーズ」とありますが、非常に印象的な話を数多く担当された方です。 江戸のクロねこ さんのところの 村尾昭必殺脚本作品リスト を見れば、前期必殺シリーズを御覧の方なら「ああ、あの話」というものが多くあると思います。最終回が多いというのもありますが。「暗闇仕留人」の、糸井貢(石坂浩二)の妻・綾(主水の妻りつの妹でもある)が敵対組織に殺される#17「仕上げて候」、「必殺必中仕事屋稼業」の壮絶な解散劇#26「どたんば勝負」、「新必殺仕置人」で巳代松の悲惨な姿と鉄の壮絶な死に様をさらした#41「解散無用」など、最終回もそうですが、仕業人の又右衛門の過去因縁話#10「あんたこの宿命どう思う」など、印象に残りふと気づくと村尾脚本だったものもたくさんあります。
 心よりご冥福をお祈りします。


2007年11月08日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] 茶番は茶番なんだろうけど

 小沢一郎氏の辞意と撤回にまつわる云々、茶番は茶番なのだろうけど、どういう茶番なのかがよくわからない。自党を「政権担当能力がない」とまで言い切ってしまうのだから、どういう意図なのか。まあ、なんか企んでることはわかるんですが。やっぱ連立政権への布石と見るのが妥当なのかな。

  捏造放送への処分は見送り 放送法改正案修正へ産経 )。「 これに対し、日本民間放送連盟は「報道の真実性は取材合戦と論争で担保されるもので、国家権力によって確保されるものではない」と反発。NHKも「行政機関が取材や制作の是非を判断、関与すれば、表現の自由が損なわれる恐れがある」と主張し、メディアの中立性をめぐる論争に発展した。」。その「担保」が機能してないから、国が乗り出そうかってことになってるんだと思いますが。自分たちでどうにかできない(するつもりがあるか自体怪しい)のに、権利ばかり主張されてもなぁ。

  ビートたけしは韓国人じゃないよ! 韓国のマスメディアが韓国系と報道!トレビアンニュース )。まあ、これは誤解があっても仕方ない部分もあるんですけどね……実はビートたけしが自分で「祖母が朝鮮人で、自分にも朝鮮人の血が流れてる」と言ったことがあったんで。 これ の18以降のこと。後に間違いだと自分で言ってるし、調べればすぐわかることだから、まあ、間違いでなければリップサービスなんでしょうね。ビートたけしは子供の頃から周囲に朝鮮人がいる環境で育ってるので、抵抗もないみたいだし。でもむこうは間に受けちゃうからなぁ……

 今日の青空文庫:小栗虫太郎「人外魔境 有尾人」


2005年11月08日(火) 旧暦 [n年日記]

[その他] 熱出そう

 比喩ではなく、物理的な意味で。
 昨日たいしたことないけど熱が出て、なのに熱の割には気持ち悪くなるくらいフラフラしてさっさと寝込んだわけですが、朝起きても気持ち悪い。が、動けないほどというわけでもなく好転するか悪化するかは半々くらい。本当は半休しようかとも考えたんですが、すると色々腹の立つことが起こりそうで身体に鞭打って出勤。自転車こいでたら多少体調が良くなった。と、思いきや、案の定その後ぶり返しが。波はあるものの勤務時間の2/3くらいはぐらぐらしながら過ごしてました。特に最初のうちは意識が朦朧としてました。危ない危ない。で、間が悪いもので、恐らく当方のミスで怒られたりなんだり。恐らく、というのは記憶にないから。でも、状況証拠的にはそれ以外にありえないって辺りが。
 終わりがけになって好調が維持されるも、帰ってから疲れが身体の奥からにじみ出てくる感じが……熱が出る気がする。

[その他] むしろセイラ・マス・大山

  上野の森にガンダム降り立つ――「GUNDAM -来たるべき未来のために-」開催ITmedia )。 いや、意図はいろいろあると思いますよ。思いますけどね。このセイラ・マス像はどうかと。6mって、何故?

  中高年 キレ方ズルい?東京新聞 )。オトナなんてずるいものです。ボク、正直者だからキレられる方よ〜。「それって本当は違うでしょう」なんて言おうものならもっとキレられますから、黙ってますよ〜。ホント、ホントよ〜。

  北朝鮮の核廃棄に「行程表」 6者協議で日米韓が提案へ朝日 )。まー、どれだけ有名無実になるかって気も。はい次。

  中国の鳥インフルエンザ 湖南省の3人、感染の可能性朝日 )。他の報道では「中国で初の人間の感染の可能性」とかあったんですが……ま、そういうことにしときましょか。

  小坂憲次文科相に聞く 前任者とは対照的/ゆとり教育「方向は正しい」産経 )。方向って、やっぱ、明後日なのかなぁ? 未来派志向?


2004年11月08日(月) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 一筆啓上崩壊が見えた

 必殺仕置屋稼業最終回。 DVD 下巻
 市松はある依頼で、卯之吉という悪逆非道の男を仕置で殺す。しかし、その卯之吉は殺し屋の元締めである睦美屋佐兵衛の息子。実は生粋の殺し屋である市松は仕置屋として以外にも佐兵衛からも殺しを請け負ったことがあり、市松の手口を知る佐兵衛には市松の卯之吉殺しがばれてしまっていた。
 仕置屋の元締めである主水は、印玄に市松の身辺警護と、万が一裏切ったときの市松の始末を命じる。それに対し、「市松はそんな男じゃねえ!」と反発する印玄。
 しかし、佐兵衛一味に迫られた市松はしばらく時間をくれ、と気を持たせた返事をする。
 その一方、依頼人の口から仲介役のおこうの名が漏れる。それを知った主水は盗みの疑いと番屋にしょっ引くことでかばうが、結局町奉行所に鼻薬をかがせた佐兵衛におこうを連れ去られてしまう。
 市松同様、口を割る前に始末するのか、それとも助けるのか……主水が迷う中、市松の姿が消える。印玄がおこうを助けるべく飛び出すが、実は市松は佐兵衛におこうを解放する代わりに自分を拘束しろと迫っていた。隙を突いて印玄はおこうを助け出すが、印玄は追っ手と共に屋根から飛び降りて死亡、市松によって連れ出されたおこうも、逃げ出す際に負った凶弾が元で、主水の腕の中で息を引き取る。「中村はん、この稼業、やめたらあきまへんで……」との言葉と共に。
 印玄とおこうを失い、佐兵衛への復讐に猛る市松と捨三を諌める主水。「迂闊に動くんじゃねえ。面が割れてねえのは俺だけだ」。しかし市松は反駁する。「じゃあ、死んだ印玄もおこうはどうなるんだ! みんなてめえの面晒して死んでいったんだ!」
 しかし、結局主水の非番の日に、佐兵衛の密告によって市松が番屋にしょっ引かれる。主水は首あらために現れた佐兵衛を仕留めるが、市松の小伝馬町送りはひっくり返らない。どうしようもない、と告げる主水に、「なんだかんだ言いながら、けっきょくてめえを一番大事にしてるのはてめえなんだ!」となじる市松。それになにも答えられない主水。
 市松護送の前の晩、市松の武器の竹串を市松に渡す主水。これは口を割る前に死ねって意味か、と聞く市松に、何も答えない主水。
 そして護送の朝、市松は主水の作った隙を突いて町方の手を逃れる。主水は手向けにと、市松に握り飯を持たせる。結局、市松を取り逃がした責を問われ、主水は牢廻り同心に格下げになってしまう。
 そして逃亡先、市松は主水の持たせた握り飯を口にするが、硬い感触を覚える。主水の握り飯の中には、一両の小判が忍ばせてあったのだ。
 しかし、主水は市松を逃した代償に、奉行職の中で最低の牢屋見回りとなってしまったことを、焼き捨てる辞令と共に噛み締める……

 本当は、 「必殺仕業人」のDVD−BOX上巻 を見終わったら21話以降の感想を書こうと思っていたのだけど、「必殺仕置屋稼業+最終回」で検索して来た方がいたので。
 これがですね、「確かこんな話だったよな」と思って見ると、大筋では間違ってないのだけど、脇の部分での要所要所のやり取りが濃い。粗筋では主水と市松の関係に絞っているのだけど、それ以外にも密度の濃いやり取りがある。まあ、「そんな身元がばれる相手の仕置を最初からさせるなよ」と思わず突っ込んではしまいますが……
 まず、おこうと主水。仕置屋の危機に、おこうはどこだと急を知らせようとする主水だが、おこうの行った先は実は中村家。勝手に家庭サービスとせんとりつの髪を出張で結うおこうだが、あまりにないがしろにされている主水に対する仕打ちに思わず反論。なんで勝手に家に行ったのか問い詰める主水にも逆に「あんな家出てったらええがな。わてが面倒見てあげます」と、意外な告白を。髪結いの亭主もまんざらでもないか、と言う主水。しかし、大人二人のほのかなやりとりは、佐兵衛がおこうを捕らえ、拷問にかけ、挙句死なせてしまうことで終わってしまう。「この稼業、やめたらあきまへんえ……」との言葉と共に。
 印玄は、もし市松が裏切ったら始末しろ、という主水に「市松はそんな男じゃねえ!」と反発。これも、最初の頃の印玄の、生粋の殺し屋である市松への反発との違いを考えると、涙が出てくる。結局、印玄は率先して捕らえられたおこうを救出に向かい、命を落とす。変な奴だが明るく気のいい印玄らしい最期だったとも言える。
 そして市松。元締めと仲間のことを言えば命は助けてやる、という言葉に、言を左右にしながらおこうを助けに向かい、そして主水を責めながらも主水のことを結局ばらさない。
 主水も、「てめえを一番大事にしてるんだ!」という市松の叱責に、(捨三以外では)最後の生き残りである市松を、懲罰覚悟で逃す。仲間を取るか、自分の身を取るか……主水の究極の問いの答えが、ここでは示される。結果、主水は牢廻り同心に格下げ。 仕業人第一話 におけるいきなりの困窮はこのためである。
 必殺仕業人の第一話は、設定的には仕置屋の直後ではなく、その一年後。反駁しながらも最後はお互い認め合い、心を通わせた仲間たちと違い、ただ金のためにつながったうらさぶい関係。一年の困窮が主水に落とす影は、濃く深い。


2003年11月08日() 旧暦 [n年日記]

行列革命(複数形)

 シリーズ最終作の マトリックス・レボリューションズ を見てくる。
 自分が「作られた救世主」であり、マトリックスのシステムに組み込まれた一部だとアーキテクトから真実を知らされたネオ。これまでの「救世主たち」と同じく、《ソース》に組み込まれ、全てを一旦リセットして再度ザイオンを再建する極少数の人間達を救うか、それともそのまま現実に帰り、ザイオンも人間も全て滅ぶことを選ぶか、で、トリニティの危機を見て、後者を選んでしまう。トリニティは救うが、ネブカドネザル号はセンチネルたちに襲われ大破。ネオたちもセンチネルに襲われるが、ネオが目覚めた不思議な力により、センチネルたちは沈黙し、ネオはそのまま意識を失ってしまう。その後、仲間に救出されるが、ネオの隣のベッドに横たわっていたのは、宿敵スミスによって身体を乗っ取られたベインだった。
 ……と、いうのが前作までの話(前作までかよ!)。ここからどう話を決着させるのかな、と半ば諦め、半ば期待で見てましたが、来ました、来ましたよ? いや、ああ来るとは。スミスがなぜあんな力を持ったか。ザイオンはどうなってしまうのか。そして機械たちとの戦いの行方はどうなるのか。予想を大幅に越えるわけではないけども、それでも物語は予想外の決着を迎える。ほとぼりがさめたら粗筋を書くかもしれませんが、今の時点では書かないんで各々で確認してください。SF者としては大満足なラスト、とだけ言っておきます(自分以外のSF者やさらにそれ以外の人にとってどうかは保証の限りじゃないですが)。ひとつ言えるのは、 マトリックスシリーズの真の主役は実はネオじゃなく、《オラクル》だった 、ってことですか。いや、私の主観だけども。
  プラネテス #06。月に下宿を借りたタナベを、用事ついでに送っていくハチマキ。ところがタナベの下宿先は無職で忍者マニアのおかしな人たちが住む妙なアパートだった。彼らの妙な歓迎に巻き込まれ、用事に遅れるハチマキだが、実はただの届け物だと思ってたその用事はお見合いで、しかもそのお見合い相手は忍者マニアたちと因縁がある人物で……
 いや、面白いんだけど、面白いんだけど、コレ、完璧プラネテスじゃなくなってますヨ? いいんかなぁ。まあ、笑えたからいいか。なんかシリーズ構成・メインライターの大河内氏、前回関わってた「キングゲイナー」の汁がまだ残ってるようで。どうも。と思ったら、次回は原作初期の名作「地球外少女」じゃないですか。宇宙でホームドラマになってきた感もあるアニメ版で、これが上手く着地できるかどうか、楽しみにしよう。
  なぜ人はニセ科学を信じるのか/マイクル・シャーマー を読み始め。 奇妙な論理 と同じタイプの本で、ニセ科学やカルトによって起こった社会現象を読み解き、なぜ人は騙されるのか、騙されないためにはどうすればいいのか、を展開していく。「奇妙な論理」の発展形という感じだが、エセ科学などの妖しげなものに耐性をつけるにはどうしたらいいかと考えてる人は読むといいかも。ほとんど完璧にバランスの取れた常識を身に付けてる人は、その必要もないとは思いますが。
  自衛隊の体験見学、中止に神戸新聞 )。中止の是非は記事読んで各々考えていただくとして、やっぱ人気あるんかなぁ。いや、私が中学だったら、確かに楽しみなんですが。
 あ、自衛隊と言えば 私の「自衛隊を尊敬する」という発言 ですが、私にとっては「××を尊敬する」というのは、「××の特定の部分を尊敬する、それが他の軽蔑などマイナスの部位よりは大きい」という程度の意味で、全体のどんな部位も尊敬してる、という意味ではないです。例えば私は前ボスを尊敬してますが、前ボスにはあからさまにいかんだろうというところもあるし、ときどき衝突してマジで殺意が芽生えかけたこともありますし(汗)。いや、ブランドが「無条件の信仰の対象」という意味で使われているなら、ですが。


2002年11月08日(金) 旧暦 [n年日記]

血まみれ

 別に私が血まみれになったわけではなく、ちょいと新しい実験動物の解剖の練習で、ラットを解剖したらものすごい出血が……ピンセットやらはさみが洒落にならん汚れ。脂とかもかなりついてるし。哺乳動物の身体の基本構造はそんなに大きくは変わらないので(無論、例外はある)、いろいろ勉強になる。少なくとも正面から人間を刺すときにはどの辺りに狙えば心臓を仕留められるかとかはわかるようになりました。(おいおい)
 こないだの、研究室内の「政治」の続き。関わりたくないのに巻き込まれてる感じ。ボスもそういうのは嫌だというのがありありと伝わってくる。ご苦労様です。まあ、ネットであまり人のことを悪く言うとそれとなく伝わってしまう可能性もあるのであまり言わないでおこう。
 後輩から進路について相談。こっちが相談したいくらいなのだが、まあここは無駄に加齢してる(だけの)貫禄で、「好きにしなさい」……おいおい。相談になってねえってば。ただ、この分野は下手にごちゃごちゃ考えるよりも、自分のしたいことをきちんと追及することの方がいいこともままある。どの分野にでも言えることかもしれないけど。小手先で判断するのではなく、自分で感じ、考え、そして解決していかなければならない。それはそれで荊の道なのだ。頑張れ。
  攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX #1〜3を見る。 GHOST IN THE SHELL を手がけた押井監督は今回は企画段階にはタッチしているが、製作には直接タッチしていない模様。そのせいか、GITSは「押井守の作った攻殻」という感じなのが、SACは「攻殻のアニメ化」という感じがする。タチコマ(フチコマ)もちゃんと出てるしな! 士郎正宗氏の作品というとガジェットが中心でそこから世界観を作り出そうとしているというイメージが強いが(知人に言わせると「ガジェットで世界を作ろうとして失敗してる」だそうだけど)、原作「攻殻」もそのでんに漏れない。しかし、#3まで見る限りではSACはそれに+αしており、ただガジェットの提示のためだけの話になってない。かなりよさげ。ひと月に二話という製作スケジュールはクォリティ管理への製作側の注力度合いと共にマニア向けであることを明示しており(そうでなくてもマニア向けだが)、ビジネスモデルとしても面白そうだ。
  韓国に経済危機のシグナル?  まあ、カード破産者が続出だったり(税金をカードで払えるようにするなど、さほど大きくない国内購買力を無理やり上げるためにカード経済をかなり無茶して奨励しているようである)好調のIT産業もメモリや液晶など、将来的に値崩れが起こるであろうものへの設備投資が主で研究開発でめぼしいものをあまり聞かないなど、NEWSWEEKなどが韓国経済の好調をやたら持ち上げるのに対して、将来的には不安要素が山積している。今度経済破綻しても、日本はもう出せませんので。多分。
  アニメ育成へ資金源拡大 規制改革会議の検討項目 。そんなことをするよりは、児童ポルノ禁止法の改悪をやめるほうがなんぼか業界のためになると思っている者多数に百ガバス。ペリカでもいいですが。
 まあ、国が育てて宮崎駿や押井守や富野由悠紀が育つと思うかというのはさておいて、もし日本アニメがハリウッドに比するエンタテインメント産業になった場合、安定したヒットを求めるためにある種「定式化」した製品が多く生み出されるのだろう。と、考えたが萌えだのメイドだのが多数乱立してる現状を見れば、あまり変わらない気もするなぁ。まあ、お上は規制で面白い作品をつぶすようなことさえなければそれ以上はなにも望みません。もっとも、今回のはかなりまともな法案には見えるなぁ。


2001年11月08日(木) 旧暦 [n年日記]

何も考えないことを考える

  新型AIBOゼロ軍曹 と呼びたくなる今日この頃。
  VERSUS を見てくる。「頭悪いアクション映画」と評判のこの映画、どんなんかと思ったら本当に頭悪かったです。(^^;
 この世に888箇所あるこの世とあの世の境目、その内の一つ、「よみがえりの森」に迷い込んだ脱獄囚、ギャング、刑事、殺し屋そして全てを知る謎の女と不死身の男。死者が蘇り、襲い掛かって来る森で、ただひたすらに殺しあう。
 無意味にコートを(わざとらしく)翻したり、ジョジョ的なポージングで極めたりと馬鹿丸出しで大笑い。最初の方では役者の素人臭さがめだったりと出来の悪い超B級ゾンビ映画だったのが、最後のほうにはそれすらも含めて荒削りな鋭さになる。上映中ほとんど動きっぱなしで、止まる間がほとんどない。当然ストーリーなんてあってなきがごとし。ストーリーの為にアクションがあるんじゃなくって、アクションの申し訳程度にストーリーが付随してるだけ。しかし、よくよく観察してみると、タメ、アクションが実にテンポ良く繰り広げられているし、アクションも最初は大味のゾンビ撃ちっぱなしが中心だったのが、最後は1VS1の超人対決にとだんだん洗練されていくようになっている、実は良く考え抜かれた構成。最後のオチも気が利いてる。アクションの為だけに(それも頭の悪い奴)全てが捧げられた映画。惜しいのは、処刑コップ二人が殆ど活躍しなかったことかな。2点。
 とりモモ肉が安かったので買って来て、さて、どう調理しようと考えたところで思い出したのが、以前教えてもらった「鳥ハム」( 2ch鳥ハムスレッドその1その2失敗無しレシピ )。本当は胸肉で作るらしいんだけど。ハーブがないんで大人しく塩、胡椒のみをすり込んで寝かしてみる。出来上がりがどうなるか楽しみ。
 米国兵器見本市みたいになってきてるアフガンだけども、 AC130投入されたらしい 。私は航空機や艦船には疎いので、このAC130ってのは知らなかったのだけど、 野尻ボードでの解説 によると、C130輸送機に25mm機銃や105mm砲を積み込んだ、地上掃討用の機体らしい。所謂ガンシップって奴。わき腹から突き出た機銃や砲で、旋回しながら目標に集中砲火を浴びせるという戦法が主なのだけど、当然元が輸送機なので出番は制空権を完全に得てから。つまりコイツが出てくる局面では航空支援も当てに出来ず、地上兵力にはもうどうにも出来ないらしい。「人道的兵器」なんて矛盾した事を言うつもりはないけど、しかしこういうどうしようもない殺し合いが戦争と云う事だと思い知らされる。 全米でも人間がミサイル(てか誘導爆撃弾)に粉砕される瞬間がテレビで流された らしいけど、中にいるか、外にいるかだけで、どっちにしても人間が粉砕されるには違いない。目に見えることだけが悲惨なのではないのだ。