不定期日誌


google検索

日記内検索  ウェブ全体から検索

hns - 日記自動生成システム - Version 2.19.9

先月 2024年05月 来月
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
HNS logo

2011年11月11日(金) 旧暦 [n年日記]

[アニメ][その他] 地方に住んでわかったこと

 一応キー局圏からその外に移り、見られるアニメ番組がぐっと減るなぁ、と思ってたのですが、案外とそうでもないのですよね。というのも、今や深夜番組のかなりがBSなりネットなりで配信されてるから。
 調べてみれば、以下の番組が合法的に無料でその放送地域外でも見られます。

日:ヴァンガード、WORKING'!!、persona4、Fate/Zero、アイマス
月:未来日記、ラストエグザイル銀翼のファム、侵略!?イカ娘、ぬら孫
火:たまゆら、C3
水:ベン・トー
木:ダンボール戦機、ましろ色シンフォニー、マケン姫
金:アイマス、君と僕、ピンドラ、シャナIII、ホライゾン、ちはやふる
土:プリズム、イナイレGO、まじ恋、P4、はがない(今週から)

 ほとんどは最速放送からは一〜五週程度の遅れはありますが、編成によっては地方局が最速放送の場合、その翌日から見られるというものすらあります。
 アニメの場合、ほとんどがDVD・BRの売上により制作費を回収するビジネスモデルで、要は売る側にとっては無制限に見られるのも困るが、まったく見られなければ認知すらされない、ってことなのですよね。
 ソフトウェアを直接視聴者に売り込む、という形にとって、キー局が作った番組を地方局が買う、という局単位のいわば古いビジネスモデルってのはもはや邪魔なだけ、というのが見えてきます。そもそも深夜アニメは局主導ですらなく制作側が局に売り込んでるわけで、地域ゾーニングが前提のテレビ局の従来型の経営というのは、もう明らかにツギハギだらけで広告効果の低下が進めば崩壊は時間の問題なのが目に見えてるのです。そもそも視聴率自体が下降の一途で(好みの多様化ってのもあるけど、番組の質の低下は明らかであると思う。脊髄反射的な刹那的娯楽番組(報道番組も含む)ばかりを作った結果、結局その層はより安易で便利な刹那的娯楽であるネットや携帯ゲームに逃げてしまったという皮肉かと思える)
 そうなると一番合理的なのは経営的にもネット局の合併で、地方局は大手の支局という形でローカルニュースやローカル番組枠を作り放映するというNHK方式なのですが、まあ、そう簡単には行きませんわな。東京、大阪、愛知などの主要キー局がすり合わせるだけでも大変だし、地方局も大量の人員解雇を伴うのが予想されるので、素直に賛成なんかできないでしょう。でも、それをやらないとどんどんジリ貧でもっと悪い条件でそれをやらざるを得なくなるだけなんですけどね。あるいは現状システムを固持したまま凋落を加速させてくか。
 アメリカだけではなく海外と比べても日本は従来型の形態に対するこだわりが異様に強く、これは書籍にも言えるわけです。
 一番良かった時期を基準に考えてしまうので、それにしがみつきたいというのが大きいのでしょうね。
 でも、確かに出版や放送というのはかつては先進的な若い分野だったでしょうが、今はそうではないのですよね。新美南吉の「おじいさんのランプ」を思い出しますわな。
 JAL、東電、それらで起こったことが遠いか近いか、わかりませんが、まあいずれ起こるでしょう。TPPの話もあるし、今のところは放送事業は影響なしという見方らしいですが、そんなもんどうなるかわかったもんじゃないですわな。
 まあ、テレビ局の皆様、ご愁傷さまです。


2009年11月11日(水) 旧暦 [n年日記]

[その他] なんか携帯の新モデルが続々発表のようで。

 つっても普通の携帯はよくわからんのでスマートフォンばっかに目が行くわけですが、OS、キャリアー問わず「どうiPhoneを追撃するか」みたいな感じになってますね。
  AppleやGoogleが言いたがらない、スマートフォンの10の欠点ITmedia )だなんて記事でいろいろと欠点を上げられてますが、なんか微妙にiPhoneを基準にしすぎのような……「スマートフォンは欠陥だらけだけど、iPhoneは比較的マシ!」って記事になってて、コンセプトが違うものをそういう比較はないだろう、とも思う。まあ、今のスマートフォンがiPhoneを意識し真似してる部分が結構あるのはそうだとは思う。でもiPhoneはスマートフォンの代表と言うより「iPhoneというジャンル」だと思うのだけど。
 で、日本でのスマートフォンの先駆けWILLCOMの方からも新スマートフォン「 Hybrid W-ZERO3 」が発表されたんですが、スペック的には惹かれるんですが(WILLCOM COREでなくCORE 3GなのはCORE通信網の普及状態などを考えて仕方ないにしても)、W-ZERO3シリーズ最大の特徴だったフルキーボードがない、というのが……まあ、これもひとつの方向性ではあるんだろうけど、携帯のキーにはまったくなじめてないこちらとしては、ちょっと……CORE対応の機種を待つのが妥当か。
 ただ、SIMロックフリーだとか海外使用を想定したものらしく、そっち方面を重視する向きには良い選択肢なのかも知れない。
 まあ、これではずみをつけてフルキーボードの次機種の開発をヨロシク。


  米ITC、シャープの液晶特許侵害でサムスン電子製品の限定的排除決定ロイター )。この件は前から注目されてたけど、やっぱりこうなったようで。もし真面目に過去の特許使用料およびこれからの使用料を請求するとサムスンにとっては壊滅的打撃になるはずで、だからと言って見過ごしてもらえるとも思えない。どっかで落としどころをつけないといけないと思うのだけど、クロスライセンスじゃこれはおっつかないよなぁ。どうするんだ、サムスン?


  参政権法案、小沢氏に一任=政府・民主時事 )。マニフェストから敢えて削ったものを景気対策等より先に通そうとするのを見て「ハア? 何考えてるの」と思ったら党内からもやっぱり反発が強く一旦留保になった、と思ったらこれですか。
 相互主義ですらなく、流石に北朝鮮籍には付与しないとは言え事実上のバラマキ状態。しかも、北朝鮮籍から韓国籍への移籍は比較的簡単なのでザル状態……民主党内、連立政党の保守勢力に期待するしかないってのが情けないなぁ。つか、ホントに民主に投票した人はこの滅茶苦茶さ加減だけでも反省するに十分だと思うが。
 ガソリン税の暫定税率から環境税への「付け替え」の件(おそらく他の化石燃料も含めれば実質増税の結果になる)と言い、なんで簡単に予測できることを予測しようとしないんだか。
 正直、小沢が何を考え、何を望み、何をしたいのかがさっぱりわからん。何か行動目標はあるはずなんだけど、それがわからんのが不気味。


2008年11月11日(火) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] リタイア

 すいません。そろそろラインバレルがきつくなってきました……キャシャーンSinsですら何とか耐えられるのに、どうしてだろう? あまりに主眼がぼやけすぎて何をやりたいか(願望充足以外に)が不明だからだろうか?
 ペンギン娘の方は余裕なのになぁ……ってわけで6話でリタイア。
 禁書目録は……こちらもきついけど、絵柄が綺麗だからもう少しだけがんばってみよう。でも2クール? もたないかも……

[アニメ] 今日の5の2#6と巌窟王#21

  今日の5の2 #6「カンサツニッキ/ジャンケン/ユウダチ/ナツマツリ」。今回のリョータは耳を甘噛みされまくったり煽ったり煽ったり泥レスしたり「はいてない」にドキドキしたり。現在最強ポジションを保持している相原カズミが、雷でおへそを気にするという意外な弱点が。しかもみんなの泥遊びに加わろうとして加わり損ねたりして意外なドジっ子属性が!
 しかしリョータ、徹底的にみんなのおもちゃだなぁ。でもチカといい感じになったりもして。なんかチカはカズミに励まされてるみたいですが。
 EDはまた変わって「夏祭り」。ZONEからジッタリンジンですか。


  巌窟王 #21「貴公子の正体」。ついにさまざまな罠に陥った復讐の相手たちに止めを刺していく伯爵。ダングラールのそそのかしでフェルナンもヴィルフォールも足を踏み外したわけか。でも、自己保身に目がくらんだヴィルフォールと違い、フェルナンはメルセデスへの思慕に目がくらんでなので、ちょっと情状酌量の余地があるような。とは言え、それでたがが外れて足を踏み外しまくってしまったわけだからなぁ……
 そのフェルナンが帝国と手を結んだのか、大軍を率いてパリに攻め込んでくることに。さすがにこれは伯爵と言えどどうなんだと思うけど、様々なものを失った末、本当に大切なものを見出して伯爵に対峙しようとするアルベールこそが、やはり伯爵最後の敵なのだろうなぁ。この場合、伯爵は負けた方が本当は勝ちの気がするけど。


2007年11月11日() 旧暦 [n年日記]

[その他] 罪のなすりあいというか

  「吉兆の歴史に汚点」船場吉兆会見で陳謝産経 )。「 地鶏と表示しながらブロイラーを使っていたことについては「地鶏の品不足から業者が無断でブロイラーに切り替えていた。信頼しきっていたのに裏切られた気分だ」」。しかし業者側は 「一生懸命やってきた、悲しい」船場吉兆に鶏肉納入業者朝日 )。発注伝票とかあるだろうから、どっちが正しいかはすぐわかると思うけど。少なくとも「地鶏」と注文していたかどうかは。いずれにしても船場吉兆側の品質管理責任は免れないと思うが。ちなみにホントの地鶏の定義は こんな感じ らしい。飼い方だけじゃなく血統が重要なのだな。
 しかし、肩書きに弱い消費者とか、それを悪用する業者とか、偽装事件って全体的にどうしようもなさが漂うような。
追加: うちは一言も地鶏と言っていないし、店にも若鶏専門店と書いている。若鶏といえばブロイラーだし、15年にわたって誠心誠意、最高級のブロイラーを卸してきたのに…産経 )。調べてみたら、 食肉用の交雑種(ブロイラー)を生後八週間程度、2.5kg前後に育てて出荷するものを「若鶏」と呼ぶ らしい。一般人は知るわけないけど、外食産業の人間が知らないのは、むしろそちらの方が問題だろう。あとは、卸が船場吉兆が地鶏を売りにしてたことを知ってたかどうかが気になるが、いずれにしてもブロイラーであることが常識の「若鶏卸専門店」が「地鶏を卸さない」というおかしな主張から見て、船場吉兆側の責任転嫁だろうな。

  「うどん、そば」伸び〜る輸出 神戸港から世界へ神戸新聞 )。いや、和麺の輸出が増えてるってのはいいんだけど、米国じゃ音を立ててすするのってマナー違反じゃないの? そばやうどんやそうめんは、音を立ててすするのが基本なのだけど、どんなもんなんだろう?
 ところで「フォー」を売ってる店ってないかなぁ……

[特撮] 電王#40とゲキレン#37

  電王 #40「チェンジ・イマジン・ワールド」。侑斗が消えてしまった世界。愛理は心からの笑顔を取りもどし、タロスたちも良太郎に以前と同じように憑いている。デネブでさえも侑斗のことは記憶になく、良太郎に憑いてることになっていた。覚えているのは特異点である良太郎とコハナ、そして正体が未だもって不明のオーナーだけ。
 そんなとき、スネイルイマジンがコハナを攫って良太郎をカイの元へおびき出す。カイはこれまで見せつけた「侑斗のいない世界」を「最初からいないことになってるんだから、誰も悲しまないし、むしろ今の方が幸せだろう?」と言うが、良太郎は釈然としない。愛理も久々に何の屈託のない笑顔を見せ、それを嬉しい反面、大事なものが欠けた気持ちで見ていた。カイが言うには、侑斗が重大な時間の分岐点の鍵になっているというのだが……
 再度良太郎の前に現れるカイだが、良太郎はカイの言動から、未来はまだ確定していないことを見抜き、そのことを突きつけカイが何かをごまかしていることを暴露する。

 侑斗が消えてどうやって復活するのかと思ったら、侑斗は特異点ではないながらも、ゼロノスのシステムは時間の変化から装着者を復元する能力があるらしい。ただ、復元に時間がかかるので(時間を行き来するのに時間がかかるって概念もなんか変だが)、その間は「侑斗がいなかったことになっている世界」になったらしい。カイは、その世界を見せることで「今より良い世界だろ」と見せつけ、良太郎の抵抗を止めようとしたみたいだけど……
 ってワケでゼロノス・ゼロフォーム登場。パワーアップというより、侑斗の存在の残りを燃やし尽くすかのような存在っぽい。デザイン自体はアルタイフォームと変わらないものの(ベルトのみ若干変更)、緑だったアーマーがさび色のような、銅色のような色に変化している。使うカードも、未来の桜井侑斗の記憶を消費するものではなく、今の桜井侑斗の記憶を消費するカードに。そのため、愛理は侑斗のために作ったコーヒーのレシピを忘却してしまう。
 これまでのゼロノスと何が違うのかということだけども、アルタイフォームより全体的にスペックが上がっているっぽい。やっぱ一番のポイントは、デネブが変化した「デネビッグバスター」か。個人的にはもっと大きな得物でも良かったんだけどな。
 しかし、番組開始前の宣伝で「さびても俺はかーなーりー強い!」と言ってるんで何かと思ったら、敵がゼロフォームになったのを見て「錆びたか?」と突っ込んでるし。クライマックスフォームと言い、電王ってライダーのデザインに対する作中のツッコミ、厳しいな。
 それと、久々にクライマックスフォームも登場。現代でなら、まだクライマックスになれたんだ。まあ、クリスマス商戦前の旧フォームのテコ入れなんだろうけど、クライマックスフォーム、実は何気に結構好きなんだけどなぁ。

  ゲキレンジャー #37「ギャンギャン!お見合い問答無用」。ラン、お見合いでスクラッチを寿退社か? ってのはわりとどうでも良くって、新しい勢力・幻獣拳にメレが入門することに、そいでもってこれまでの臨獣カメレオン拳から幻獣フェニックス拳に。なんだかあっさり転換できたなぁ。つか、バエはメレの臨気を浴びてないと生きられないんじゃなかったけ? 臨気から幻気になってもOKなんかな? 残りの敵が理央、メレ含めて13体になって、いよいよラストまでのスパートか。主人公側はこれ以上のパワーアップはないだろうになぁ……

[アニメ] 電脳コイル#23

  電脳コイル #23「かなえられた願い」。メガマス社が背後で企む不始末のもみ消しに、抹殺されそうになるイサコたち。かろうじて新型サッチーの活動外ドメインである私有地に逃げ込むが、京子とデンスケを持って追われるダイチは逃げ回ることに。間一髪、イサコとヤサコ、おばちゃんによって助けられるが、デンスケを助けるためには古い領域へ行かなければならないのは変わらない。そのためには、古い領域に至る特殊な道順をたどらなければならないのだが、イサコとヤサコが探しても見つからない。そんなとき、イサコに猫目から連絡が入る。あからさまに警戒するイサコだが、猫目は、イサコの兄が生きていると言い、みんなが幸せになるためにデンスケを連れてこいと言って古いドメインへの道順を教える。イサコはデンスケとヤサコを伴い、猫目の指示通りの場所へ行くのだが、それは新校舎が収まったメガマス社のビルだった。

 すべては、コイルス社が見つけた新型量子回路、そしてそれが人間の意識に相互作用するという発見から端を発していた。コイルス社はそれにより「イマーゴ」機能を開発するが、人間の意識にも作用し、神経系にも影響を与える危険な機能に、コイルス社は解散、後をメガマス社が引き取ったのだが、コイルス社の遺したCドメイン、そしてそこに生息するヌルと「ミチコさん」により起こった不祥事が四年前。メガマス社の目的はその不祥事隠しと残った古いドメインをすべて消去することだろうが、メガマス社の先兵であるらしい猫目の思惑は、それとは違うらしい。どうも「先生」という人物の研究成果を引き継ぎ世に知らしめることが目的らしいが、その「先生」ってのはヤサコのお爺ちゃん。ヤサコのお爺ちゃんもただイマーゴの医療研究をしてたわけではなく、コイルス社製ペットのデンスケをメガマス仕様に偽装したり、コイルス社の研究データを隠し持っていたから、元々コイルス社絡みの人間の可能性が高い。つまり、すべてのはじまりはヤサコのお爺ちゃん?
 そして、危惧していた通り待ち受けていた猫目の罠にはまるイサコ。そこで兄が既に肉体的には死んでいること、イサコは四年前に「ミチコさん」に、「あっち」で兄と永遠に二人きりで暮らすことを願ったことを告げられる。しかし、イサコはあっち側で兄に会うことよりも、キラバグの代わりに扉を開く燃料にされようとしたデンスケを救出、自分はヌルたちに襲われる。
 罠を見越してイサコに置いていかれたヤサコだが、開きかけた扉から出現したヌルたちに襲われる。が、それを助けたのは、バグにむしばまれたままのデンスケ。ヤサコを襲うヌルたちに立ち向かう。そしておばちゃんによって電脳コイル現象しかけていたのを助けられたヤサコが見たのは、デンスケのいない空間、そして、電脳体の抜けたイサコの姿だった。
 猫目の野望は食い止めたものの、デンスケとイサコと、その代償は余りにも大きい。特に、イサコは「お前と友だちになれるかはわからんが、これほどまで近づいてきた他人はお前が初めてだ」と心を開きかけていたのに。
 次回は「メガネを捨てる子供たち」らしい。デンスケともども子どもたちの遊び場だった古い空間は消え、イサコが意識不明になってしまい、もはや遊びの時間は終わった、ということなのだろうが、このままで終わり、ではないよな。


2006年11月11日() 旧暦 [n年日記]

[その他] 生臭話はほどほどに

 誰かと誰かがそれこれ、って話は、知らない人だと笑い話で済むけど、顔を合わせた人だと本当に洒落になりませんわ……耳に栓耳に栓。

[アニメ] 徹之進#44とパワパフZ#20とおとぎ銃士#20

  徹之進 #44「てつのしん秘伝書をみつける」。白金との決戦に備え、修行をする犬楽園の面々。だが、徹之進はできれば白金とも仲良くしたい、と言う。そんなとき、秘伝書の半分とセトの命を狙って白金のサスケが犬楽園に入り込む。それを知ったハンゾウとの忍犬同士の戦いになるのだが……

 まさかまさかの、かなり具体的な犠牲者が今回発生。これまでは石化したとかはいたけど、実際に命を落とした描写は今回が初めて。サスケはサスケなりに誇り高く、ネオに大義を感じていたのだけど、最後に敵であるサスケすら気遣う徹之進に、僅かな救いを感じてその大義に殉じる。しかし当のネオは、サスケの死に微塵も悲しみを見せようとしない。サスケの手引きをし、その遺品を届けたトゥエルブもその冷酷さに決意を揺るがせ始める。
 そんなシリアス展開とうらはらに、秘伝書の隠し場所を忘れたセトに、目の前に秘伝書がぶら下がってるのに誰も気付かない犬楽園の面々の緩さが……そもそも修行も、イワンとかはともかく、他の面々は一体なんの役に立つんだか……いや、サスケも十分緩かったけど。
 このままゆるゆるながらシリアスなものも交えた展開になりそうで、それなりに楽しみになってきてます。


  パワパフZ #20。ラウディラフボーイズ登場。でも、いまいちなぁ……ってのも、オリジナルのPPGに対するRRBってのは、それぞれ マザーグースを踏まえてるもの だったんですよね。それがないからネタとしてぼやけてしまってる。まー、PPGZ自体がそういう番組なんですが……過剰な下品さはちょっと笑ったけども。


  おとぎ銃士赤ずきん #20「プリンセス赤ずきん」。赤ずきんパワーアップ話。トゥルーデ配下の三匹の魔物に対抗すべく、究極の魔法を伝説の七賢者の一人、サルタンから授けて貰おうとする赤ずきんたち。三人のうちの誰か、ってことなんだけど、まあ、プリンセス白雪姫とか、プリンセスいばら姫とかじゃ、ゴロが悪いからなぁ……でも赤ずきんでプリンセスってのは、どうなんだろう。何故か全員からラブラブ光線を浴びせられてる草太も……
 しかし、装飾が増えてパワーアップする魔法って、サルタンも千年の間何を研究してたんだか。


2005年11月11日(金) 旧暦 [n年日記]

[その他] さすがに少しは反省した

 一昨日昨日と、自分の中でちゃんと消化できてないネタをやるのはさすがにバカ丸出しで反省するところも多いので、ちょっと反省してみる。ちょっとだけなので多分あまり反省してない。

  生命誕生は進化か知的計画か 米教委で判断「1勝1敗」朝日 )。う〜ん、専門外なのであまり微に入ったことは言えないのだけど、確かにダーウィンによる進化論は細かいところでそれだけであるとは言えないところはあって、一時期は完全に過去の産物とされていたラマルクの「獲得物の保存」も、ある部分に焦点をごく絞るのならば、そういうような考えも間違いとは言い切れないということになっている。また、進化の方向性は本当に完全にランダムなのか、というのは、未だに決着はついていない。
 とは言え、それらもダーウィンによる進化論が「基本的にそうである」という前提の元での話なので、「VSダーウィニズム」という形になっているこの闘争は、現代の科学的見地から言えば明らかにおかしなもの。つか、「創造主」をそこに持ってくる理由はどこにもない。創造主を求めるのは「生命は何故誕生したか」という意味論に答えを求めてるに過ぎず、自然科学的客観性が出発点ではそもそもない。科学でない要素を科学として教えようということだから、それは明らかに間違っている。ただ、ID論ってなんなのか、私自身がイマイチまだよくわかってないのだよなぁ。

  ウイルス:ソニーの音楽CDを悪用、実例が出現Hotwired )。あ〜、やっぱ出たんだ。ソニーが作ったセキュリティホールを突くウィルス。お手軽な方法だもなぁ。どっかのわけのわからん企業がやったというならともかく、ソニーがやったというんだから救いがない。雪印の牛乳騒ぎや、三菱自動車の不具合隠しと同じレベルで語られてもいいと思うのだが。
 CCCDの敗北でも示されたように、やはり著作物をレーベル等が自分たちの都合の良いように完全にコントロールするという戦略はもはや時代遅れになりつつあるのだろう。企業だから営利を追求するなとは言わないが、娯楽は必需品じゃないからあんまりあくどい事やってると干上がるのは仕掛けてる方だと思う。

  仏検察、暴動を扇動した疑いでブロガー数人を逮捕Hotwired )。う〜ん、ネット、ブログが扇動手段となる時代なのだな。もはや。中国での反日活動なども多くネットによる扇動があったというし。
 実は、フランスの暴動についてはよくわからない。人種、宗教による云々、というのはまあ、確かに下地の一つなのだろう。この場合、そういった層と不満を爆発させてる層が一致してるのだと思う。じゃ、彼らの怒りがこの暴動を正当化する、ってえとちょっと違うな。本当に怒りが怒りの矛先へきちんと向いている暴動なのか、というと、断定できない。個人的には過去のこの手の暴動がただの高まった内圧の発散に過ぎなかったのと同じように、そうではない、そこに 何らかの社会問題があったのは確かだろうが、このような形の暴動になる必然性は、おそらく存在しなかったと思う。
 この件については安易な共感も批判も避けておく。

  英国のマンガ・アニメコンテスト 大賞は日本人アニメ!アニメ!ニュース )。記事からコンテストの公式ページに飛べ、そこで受賞作を実際に見ることが出来ますが、『Kamiya’s Correspondence』は確かに良い出来。いわゆるアート系のアニメだけど、ブラックなテイストやシュールさが効きつつも、ラストはしみじみとさせてくれる。しかも全般的に作画・演出・表現力のレベルが高い。
 そういや今年のSF大会のOPアニメがアート系だったので(ギャグ系のものを期待していた)参加者には受けが良くなかったけど、SFファンのくせに頭固いなぁと思ったのことよ。

  元祖ガンダム世代、ガンプラで幼いころの夢づくり…zakzak )より“ 四半世紀のときをへて、当時、熱狂した子供たちが大人になり、20万円以上の高額プラモデルに注文が殺到している”のだそうで。
 ところが、
  「ガンダム模型破損」 郵便局から30万円詐取産経 )。まあ、事件で使われた模型は自作のもの(スクラッチビルドという意味なのか、自分で組み立てたという意味なのかは不明)で、さらに自分で自分宛に送ったまさしく自作自演なので先の記事の高額モデルとは違うのだけど。しかし、本当の高額モデルが破損して、賠償請求したら「高額すぎる。不審だ」と怪しまれるんじゃなかろうか?

  映画より泣ける? ゲームが与える感動を調査Hotwired )。記事の骨子はともかく、次のくだり。
友人の目を見たとたん、私は何か悪いことが起こったのだと悟った。(中略)その日の午後、友人は 最愛魔法少女エアリス がいきなり理不尽に殺されてしまう有名な衝撃的シーンに行き着いたのだ。
 いや、間違ってはいないんだけどさ。「魔法少女」って書かれると、別のもの連想しちゃいますから。(意図的か?) いや、それより大のオトナが「最愛」ってのはどうかと。(だからこそのオタクか)


2004年11月11日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] 沈黙しない戦艦

 タイトルは、本当は「沈黙の艦隊」をパロった方がいいのでしょうが、アタクシは属性的にはバカアクションですんで。
  国籍不明潜水艦(でも多分中国)の件産経 )なんですけど。旧式で騒々しいのが全速力で通ったそうで、「なんだそりゃ?」ってな感じに。既成事実化しようとしてるにしても、日本の側の即応能力を測っているにしても、防衛予算の削減とかで喧々囂々してる時に、なにやってるんかなぁ、中国(多分)、って感じですが。
 まあ、そんなことは俄か軍事評論家になって云々しても恥かくだけなんでいいんですが、今回珍しく隣席の中国人のDさんから話しかけれられる。いや、普段から話はするのだけど、あまり政治とかに絡みそうな話はしないので。
 日本のニュースサイトで記事を見て、「潜水艦」の日本語での発音を聞かれたのがきっかけ(字自体は向こうも同じなんですかね?)。で、その話をしていてそれを聞いた別の人が「北朝鮮とかのでは?」と言ったのだけど、私とDさんは声を揃えて「それはまずない」と即座に否定。一般的な日本人はそのくらいの認識なのかな? でも、「日本の自衛隊は強いの?」とか聞かれてもなあ……多分弱いとは思わないけど、一応憲法上防衛のための戦闘しかしちゃいけないことになってるし、ただでも飛車角香車落ちみたいなものだし、米軍との連携が前提だし、う〜ん。
 しかしDさんが意外に結構知っている。P3Cくらいは普通に知っていたし、「自衛隊には哨戒艇がxx隻あるって聞いてますけど……」ってゴメン。それ、こっちの方がわからない。(^^; 普通のことのように話してたから、中国のニュースとかではそういう情報を恒常的に流して日本の軍事力への危機感を煽ってるのかもしれない。その一方では今回の潜水艦みたいなことかぁ。今更ながら(少なくとも政府レベルにおいては)日本と中国ってそういう関係なんだなぁ、と身近なレベルでしみじみ。
 まあ、話自体はお互い「政府同士も仲良くして欲しいですよね」で締め。あ、これは実際本音ですんで。ここ見てる内の少なからぬ人が、私が中国大嫌いのバリバリのウヨクとか勘違いしてそうな気がする。別に天皇制に特に忠義心は持ってないし(第一江戸時代あたりなんか庶民も含めて普通は「天朝さん(天皇)って将軍様より偉いの?」 *1 ってくらいの意識だったんだし)。それに私程度じゃ軍事オタクにすら含まれないし。
*1: 11/13修正。

[必殺] 最後(?)の必殺(その3)−必殺前期シリーズ

 やっぱり こないだ の続き。
 長くなったので本当は三回くらいに切ろうと思ったのだけど、この辺を一気に紹介してる文章がなかったので、まあこういうのもいいかと。
 80年代の必殺の流れだけでは不足している部分があるので、必殺自体の流れをざっと解説する。
 必殺が生まれたのは1972年。第一作目は池波正太郎原作「必殺仕掛人」だった。主人公が藤枝梅安というのでわかるかもしれないが、小林桂樹や渡辺謙主演で製作された「仕掛人藤枝梅安」と同じ原作、ということになる。これらと違うのは、この時、実はまだ藤枝梅安シリーズが誕生していなかったこと。「仕掛人」という言葉は池波小説ではすでに誕生していて、仕掛人を主人公とした短編が幾つか発表されていた。梅安はまだその中の一人にすぎなかった。その為、「おんな殺し」や「殺しの掟」など、小説原作の話もあるが、多くはオリジナルで、登場人物なども後の藤枝梅安シリーズと違うところがある。
 何故この「必殺仕掛人」が生まれたか。それは、当時フジ系列で放送された「木枯らし紋次郎」がそれまでの時代劇の常識を打ち破るニヒリズム漂わせるドラマとリアルな殺陣で大人気を拍し、同時間帯の視聴率を掻っ攫っていってしまったからである。「木枯らし紋次郎」に負けない型破りな時代劇を、というコンセプトから、池波の仕掛人シリーズが原作に選ばれた。細かい経緯やエピソードは省くが、熾烈な視聴率争いの結果、視聴率争いは必殺仕掛人に軍配が上がり、続編の製作も決定した。
 そして作られたのが第二弾「必殺仕置人」。前作が閑静な江戸の暗闇に暗躍する、殺しのプロフェッショナルである仕掛人たちを主人公にしたのに対し、ここに描かれる江戸の貧乏長屋はエネルギッシュそのもの。主人公も「世のため人のためにならねえ人でないと殺さねえ」とある意味行儀の良かった仕掛人に対し、感情の爆発を優先させるような者たちになった。中村主水が初登場するのはこのシリーズが初めてだが、当初は複数の主人公のうちの一人であり、どちらかと言えば比重は念仏の鉄の方に置かれていた。
 この「仕置人」も前作と同じく大人気を拍すのだが、意外な落とし穴が待っている。放送当時、ある殺人事件が起こった。その殺人現場でたまたまついていたテレビのチャンネルが「仕置人」だったことから、番組に触発されて事件を起こしたのではないかと世間が騒いだ。裁判で加害者がはっきりとそれを否定したことなどもあり汚名は晴れるが、過激な仕置シーンを売りとしていたこともあり、番組は以後自粛ムードとなり、取りざたされた放送期間延長もなしとなった。
 この「仕置人殺人事件」の自粛ムードを受け製作されたのが第三弾「助け人走る」である。シリーズではあるが「必殺」の大看板をタイトルから外し、殺しよりも人助けがメイン、殺しはその過程に含まれるにすぎないという、前二作とはまた違った方向性を打ち出した。中山文十郎、辻平内といった飄々としたキャラクターや明るい作風は事件の影響を払拭したが、そうなると逆に前二作とは異なる作風が災いし、中盤で宮内洋演じる島帰りの龍の参入をきっかけに、ハード路線へと路線変更をする。シリーズで最初のメンバーの殉職が出たのもこのシリーズ。
 第四弾「暗闇仕留人」では相変わらず「必殺」を看板から外しているものの、意外な人気キャラとなった中村主水を再登用、原点の作風に戻しつつ、放送当時のオイルショックという世情を黒船襲来時の江戸に重ね合わせ、不安感漂う雰囲気の中で裏稼業への疑問が提示される。この際、病弱の妻の為に裏稼業をするが、インテリであるがゆえに裏稼業の無意味さに悩むキャラクターとして石坂浩二演じる糸井貢が登場させられる。まっすぐな感情で殺しを行い疑問を持たない石屋の大吉との対比で、主水がその間を揺れ動く、という格好になっている。
 第五弾「必殺必中仕事屋稼業」は、久々に「必殺」の看板を掲げ、二人の博打打が殺しの世界に足を踏み入れてしまい、依頼を遂行していくというもの。とは言え悲壮感はあまりなく、素人で腕っ節が強いわけでもない二人がどうやって依頼を遂行するかというスリリングさに加え、ドラマに力を入れた洒落た作風が当たり、過去最高の視聴率を得る。
 しかし好事魔多しと言うか、よくよくトラブルに恵まれていると言うか、ここでまたまったく関係ないところで大きな事件が起きる。必殺の製作局の朝日放送が、ネット局のねじれを直すためにTBS系列からNET(テレビ朝日)系列に移行、全国で放送するテレビ局が変わり、またその為放送時間帯も変更、視聴率が半減するという大打撃を受けた(代わりに毎日放送がNETからTBSに移った。仮面ライダーシリーズでの放送局変更もこれのため)。その一方で人気番組である必殺を失ったTBS系もその後を受ける形で同じ時間帯で「影同心」を製作、ライバル番組となるなど、類似作品も多く作られた。
 そのような打撃を受けながらも質を落とすことなく最後まで完走しきった仕事屋稼業だが、やはり「腸捻転事件」の影響は深刻で、シリーズ建て直しのための新たな戦略が立てられる。まず一つは、過去の人気キャラクターだった中村主水の三度目の起用。それも半年ではなく、一年を通してキャストし、完全に「必殺」の顔としようとのもの。
 そして、他にはファミリードラマで活躍していた新克利、美形キャラとしての沖雅也の二度目の登板、そして中村家のコントや人気の上がってきていたコメディアン小松政夫のレギュラー登板に代表されるバラエティ的な作りと、徹底的な視聴者再獲得の戦略の下、第六弾「必殺仕置屋稼業」が製作された。この作りは後により一層のバラエティー化がされた後のシリーズの原型を見ることが出来る。
 そして半年の放送期間終了後、またもや必殺は作風を一変させる。中村主水の登板は引き続きだが、閑職である牢見廻りに格下げされた彼に、超が付く個人主義のやいとや又右衛門、そして芸人である愛人のため国と身分を捨て、人まで殺したお尋ね者の赤井剣之介を仲間に加え、まるで前作を否定するかのようなすさんだ雰囲気のシリーズが作成される。第七弾「必殺仕業人」である。特に象徴的なのはかつてのライバル番組「木枯らし紋次郎」の主演、中村敦夫が赤井剣之介としてキャスティングされていることで、貪欲かつ意欲的なスタッフの姿勢がうかがえる。
 また、このシリーズ中で通算200回を迎え、記念として過去のシリーズのレギュラーの役者が大挙してゲスト出演するサービスも行われる。
 中村主水を必殺の看板として打ち立てる戦略が功を奏し立て直しに成功するが、中村主水の出ないシリーズでもそれに負けない顔を立てねばならない。そこで白羽の矢が立てられたのが「仕置屋稼業」でのゲスト出演で必殺スタッフを認めるに至った山田五十鈴だった。映画や舞台公演が活動の中心だった彼女をテレビシリーズに引っ張り出すことに成功する。その他も必殺シリーズ三度目の登場の緒方拳、芦屋雁之助、森田健作、ジュディ・オング、間寛平という豪華キャストをそろえる。また、脚本にも力が入れられ、当時高い評価を受けていた早坂暁をメインライターに据え、またもやこれまでともまったく違うシリーズが作られる。それがシリーズ第八弾「必殺からくり人」である。視聴率こそさほどふるわなかったが、ギャラクシー賞を受賞するなど非常に高い評価を受けた。
 その次はまたもや中村主水の登板……となるはずだったが、姑の中村せん役の菅井きんが、娘の縁談話が進んでいたことから鬼姑のイメージが流布して破談になることを恐れ、登板を断るというハプニングが起こる。中村家なしには中村主水はありえず、中村せんなしには中村家は成り立たない。交渉に当たる一方で、次回作までのつなぎのシリーズが急遽製作される。第九弾「必殺からくり人血風編」である。次回作の為にスケジュールを抑えてあった山崎努演じる薩長の密偵「土左ヱ門」をドラマの中心に、草笛光子演じる元締めのおりくたちからくり人が今まさに維新軍が江戸に攻め上るという不安定な世情の中に置かれている。急造のシリーズであり視聴率はやはり振るわなかったが、その質は決して低くない。
 そしてシリーズ第十弾。中村主水の五度目の登場のみならず、このシリーズではもう一人の人気キャラ「念仏の鉄」が復活する(山崎努のスケジュールが抑えられていたのはこの為)「新必殺仕置人」が製作される。「二度同じ役はやらない」を信条とする山崎氏を口説き落としただけあって力の入ったダイナミックかつケレンにあふれたシリーズとなり、これまでのシリーズ集大成であると共に、必殺シリーズ最高傑作と呼ぶ人もいる。特に主水らは過去のシリーズと違い江戸の殺し屋を統括する組織「寅の会」に参加し、逆オークションで殺しを請け負うという新機軸を出す。これにより他の仕置人グループとの確執が生まれたり、会の掟破りや裏切り者を始末する、元締め・虎直属の仕置人・死神の存在など、人気キャラクターも生まれた。
 新仕置人後、非主水シリーズでの顔とする意図だったのか、再び山田五十鈴が登板、第十一弾「新必殺からくり人」が作成される。からくり人製作体制の問題として脚本の早坂暁の遅筆があったのだが、脚本自体は第一話・第二話と最終回にとどめ、あとはシリーズ監修に徹することでこれをクリア。旅芸人一座に逃亡者である高野長英が紛れ込む、というところから話が始まり、安藤広重が依頼人となって、東海道五十三次に密かに描きこまれた悪人を始末していく、という機軸を打ち出す。「旅もの」と呼ばれるパターンを初めて採用したシリーズでもある。
 その後は中村主水六度目の登場となるが、さらにもう一人「仕事屋稼業」のおせいが登場し、元夫の新吉と共に主水・正八のグループとは別のもうひとつの殺し屋グループとして、時には反発し時には協力するという「江戸プロフェッショナル必殺商売人」がシリーズ第十二弾として製作される。このシリーズでは主水の妻のりつが懐妊、父親になる主水が改めて殺し屋である自分に迷うという立場に置かれていることも特徴。タイトルの「プロフェッショナル」の言葉どおり大人の玄人グループ同士の絡み合いが評価される今シリーズではあるが、もう一つの特徴として「安易な時事の取り入れ」がここから顕著化しだしたことを敢えて記しておきたい。これまでも時事の取り入れはもちろんあったが、TVドラマ「ルーツ」の人気を受け、興行師に買われた「金太」という黒人を登場させたり(キンタクンテのもじり)、「カラオケ」にひっかけて「空桶」とタイトルに出したり、あまりの安易さが目に付くようになる。とはいえ、シリーズ末期ほどの悪乗りは流石に見られない。
 シリーズ第十三弾としては、からくり人シリーズの新作「必殺からくり人 富嶽百景殺し旅」が製作される。パターンとしては「新からくり人」とほぼ同じで、今度の元締めは永寿堂、葛飾北斎の描く富嶽百景にヒントの隠された悪人を始末していくという形になっている。「新からくり人」の直接の続編だが、トーンダウンの感は否めず、からくり人シリーズはこれをもって最後となるが、「旅もの」のパターンは以後も踏襲される。
 トーンダウンが見えてきたように思えるシリーズに新しい活力を吹き込むため、これまでにない大胆なシリーズが第十四弾として作られる。「翔べ!必殺うらごろし」である。「オカルト」をテーマにした今作は中村敦夫を再び登板、謎の修行者「先生」とし、彼を中心に「若」「おばさん」「正十」「おねむ」と、本名も知れない、社会からあぶれた者たちが死者の恨みを晴らしていくのだが、これが結果からいうと 大惨敗 。一部、好事家的マニアからは支持を得ているが、乞食同然の主人公たちに陰惨な殺し、低予算と準備期間の短さゆえのチャチな特撮に、とってつけたような超常現象と、多くの視聴者には到底ついていけるものではなかった。更に、暗闇にまぎれて主人公たちが殺しを行うという必殺の特徴である「光と闇のコントラスト」を打ち捨て、白ちゃけた朝日の中で行われる殺しのシーンは、旧来のファンからも受け入れがたいものだった。(無論、それぞれに意図はあるのだけど。ちなみに私はこのシリーズ好き(笑))
 地方によっては3%という視聴率を記録したうらごろしによって必殺シリーズは打ち切りが決定。シリーズ第十五弾かつ最後の作品として「必殺仕事人」が作成される。この年、1979年。だが、これが意外な方向に向かってしまう。一般にはここまでが「必殺前期シリーズ」と呼ばれる(人によっては仕事人も含む)。以下続く。


2003年11月11日(火) 旧暦 [n年日記]

不調の原因

 ここしばらく、ずーっと調子が悪かった原因がわかったかも。わからないかも。まあ、致命的ではないのだけど、それなりにシリアス(個人的には)。ちょっと数日酒を抜いてみるか。(その前に毎日飲んでるなよ)
 ってわけで こんなのとか メモ。
 魔法の国ザンスの最新巻 ゴブリンの姫と魔法の杖 を読了。ゴブリンの首領の娘、グウェンディ(ゴブリンの女は男と違って知能も高く、外見も美しいという設定)は翼あるセントールのチェと、異世界から来たエルフのジェニーと一緒にゴブリン山から離れ、時期首領としての教育を受けていたが、ある日、前首領である父親が死んだとの知らせを受ける。ゴブリンを粗野で邪悪な種属から洗練された友好的な種属にするという目的のためには、ゴブリンの男特有の愚鈍さと邪悪さ丸出しの弟ではなく是非ともグウェンディが首領の座につかなければならない。グウェンディはその方法を知るために二人の友達と良き魔法使いハンフリーの元へと向かう。一方、分に相応しい伴侶を探している美しい人魚のメラ、どうすれば「主要人物」になれるのかを知りたい人喰い女鬼オクラ、そして沼かわうそに育てられ、自分が何者か知らない人間の娘アイダの三人もまた、各々の目的のためにハンフリーの城へと向かっていた。
 第一世代の途中から、めっきりダジャレ小説と化したこのシリーズ。今回は子供向けの静的描写を揶揄った「大人の陰謀」や、どうも執筆中企画途中であったらしいザンスのゲームの話やらも絡んでもう好きにしてください状態というか。でも、それでもザンスシリーズの定番どおり、なんやかやで試練を乗り越えて登場人物たちはHAPPY END、という展開にきちんとなってるあたりは流石なんだけど。あと、今回の解説はシンガーソングライターの 谷山浩子 さんなんだけど、谷山さん、三巻までしかまだシリーズ読んでません……その解説の半分くらいがシリーズの最初との雰囲気のあまりのちがいにびっくりしたということだったり。まあ、登場人物だけでも散寒の頃と共通してるのなんてハンフリーと雲の王くらいだものなぁ。でも、「そうそう、一巻目ってそんな感じだった」と懐かしくもなったり。あと、解説読み終わってから「?」と思い、もう一度帯の推薦コピーをよく見てみると……ハヤカワ書房、販売戦略がちょっと変わりました?(^^; まあ、いいんですけど。
  サーチエンジン同士の関連 。「つながりがある」というのはわかるんですが、矢印の解説がイマイチわからず、どういう関係なのかが突っ込んでは理解できてなかったり。日ごろよく使ってる割には、よく理解してないものなのだなぁ。
  ふたつのスピカ #2。中学卒業を間近に控えたアスミだが、進路で大きな悩みを抱えていた。宇宙飛行士になるために今年から新設された宇宙飛行士学校に進学したいのだが、家の経済状況や、ロケットの事故でお母さんを亡くしたお父さんのことを考えるとなかなか言い出せない。それよりなにより、たった一人の肉親である父親を置いていくことが、アスミの迷いを大きくしていて……
 なんつか、第一話(原作では読み切りの外伝)に続いて、お父さんが実に親らしい、そして大人らしい態度を見せてる。こういう「大人らしい背中を見せる大人」がここんところアニメにしろなんにしろ少ない中で、古典的でもあるのだけど、逆に新鮮だし、ちょっとホロリと来てしまう。すべての創作でかくあるべきとは思わないけど、こういうのがきちんと作られる土壌ってのもやっぱ大事だと思う。


2002年11月11日(月) 旧暦 [n年日記]

ストレスがたまると、胃が痛みませんか?

 胃に穴が空きそうってなことはないですが、吐き気程度はします。ハイ。我ながら気持ちの切り替えが下手だなぁ。たいしたことはしてないくせに。
   どうでもいいが、眼鏡っ子というのはいつから一般名詞になったのだろう? いや、なんかこれほど一般名詞化してイヤな感じのする単語というのもまずあるまい。あ、萌えとかもあったか。
 以前 深夜+1 で有機LE発光のペーパー? を見せてもらって、基本的にはLEDと同じだと説明は受けたもののもう少し詳しい説明を探して見つけたのが これ 。なるほど、例の折り曲げられるディスプレイってのの基盤技術なのか。
 例のチェチェンテロに関して。 犯人の遺体をブタの皮に包んで埋葬 。ロシア国内ではもっぱらプーチン大統領の立てこもりテロへの対応を評価してるそうだけども、流石にこれには反対の声が出ているらしい。そりゃこれはさすがにやりすぎですわ。例の突入時に使ったガスに関してもいまだ不鮮明な部分が残ってるし、一説にはテロリスト側から人質のうち外国人の開放をロシア側に申し出たが拒絶されたという話もある。どうにも状況が不鮮明なので何も言えないけど、いろいろありそうだなぁ。軍事雑誌等に特集が組まれるのは今月発売号になるのかしらん?
  キングゲイナー は、だんだん脚本が変になってきてる気がするけどパワーだけは一向に衰えない。こまったものだ。面白いじゃないか。今回はなんと言ってもガウリ隊長が大金星。「ヤーパン忍法」には大爆笑。ミイヤと言い、実はヤーパン人って変人ばっかなのか? それにつけてもアスハムの「元セントレーガンのアスハム・ブーン」という台詞は、演出上勢いで言わせたものなんだろうか? そうでなければ、アスハムのしてることって命令違反もいいところなんだけど……アスハムも一緒にエクソダス?
  ガンダムSEED は多分ガンダムと思わない方が楽しめるんだろうけど、ところどころがガンダム(モビルスーツの駆動音だとか、ランチの形だとか)なので、どうにも無理にガンダム的記号を入れているようで笑えてしまう。なんとなく、先人たちの気分を味わっている気分。とにかく「ガンダムではない」と思わない方がいいのだろうけど、ピンクの爆煙だけは勘弁して下さい。
 なんでも昨日の朝日テレビは「サンデープロジェクト」で 石原都知事がいろいろ言ったらしい 。まあ、都知事という地位にいるものがこういうことをテレビで言っていいのかってのはともかく、言ってる内容自体は脱北者の手記などに良く書かれてることであり、それ自体は衝撃的なことでもなんでもないと思うけど。
 友人から BSPlayerとFFdshow(mpeg4互換のcodecらしい) を教えてもらう。なかなか使い勝手はいい。特にFFdshowは本家(?)のDivXとかよりも軽く、再生機能も良い。 真空波動研 と適宜切り替えて使おう。


2001年11月11日() 旧暦 [n年日記]

真偽の程は不明だけど

 たまに「冗談が通じない」と言われたりするけど、自分の会話ベタが時々恨めしくなる今日この頃。
  ビン・ラディン氏がビデオでテロ実行を認めた とか。情報操作なのか、それとも開き直りなのか……
 鳥はむを作ってみたら、塩抜きと加熱が存外難しい。塩抜きは低濃度塩水に暫く漬けて置けばいいのでいいのだけど、加熱は工夫が必要かも。比較的低温でゆっくり火を通すことが必要なので、土鍋に沸騰したお湯を肉がひたひたに浸るまで注いで、蓋をして放置してみる。途中で温度が少し低くなりすぎな気がしたので、少し加熱。土鍋は温度の伝導がゆっくりなので、加熱し過ぎないように注意をする。今度は上手く行った。
 これで上手く行ったので気をよくして、今度はちゃんと胸肉で作ってみようと近所のスーパーで出来るだけ安く仕入れようとしたら……一番近いスーパーはあまり安くなかった。二つ目のスーパーは、もも肉の安売りはしていたけど、普通の胸肉はなく、味付きのものだけが置いてあった。やはり胸肉は単価が安いので付加価値をつけないと儲けにならないのだろうとは思うけど、ちとこれは不便。で、三つ目のスーパーで漸く100g38円であったので購入。ついでに一緒に漬け置く乾燥バジルも購入。バジルは紫蘇科の植物らしいので、紫蘇でも代用が利くかなぁ。今度やってみよう。
 今日はまたまた寝過ごしてまだPPG見てません。トホホ。
 ってわけで見てみました。ユートニウム博士の昔のルームメイトがPPGのレシピとケミカルXを盗んでPPGを大量生産、世界中に売り出して大儲けをするけど、儲け先行主義で粗悪なガールズもどきが溢れ返ることに。更に彼に騙されてケミカルXを持ち出してしまったPPGが、騙されていたことを知って悪徳商売を止めさせようとするが…
 PPGを物としか見てない悪者と、家族として大事にしてる博士。実は何気に良い話だけど、東京でもPPGの量産品が売り出された時に出てきた日本のヒーロー、なんかゲッターとマジンガーとウルトラマンに見えるんですけど……更に深夜の通販番組での宣伝、相変わらず悪乗り。商品名も「PPG エクストリーム」とそれっぽい。大笑い。
  アギト 。「裏切られるのは慣れている」涼が言うとこれほど説得力のある台詞はないですな。エクシードギルスも背中の触手をテレビ初披露。映画ではスピード感、アングル共にすごかった。テレビだからかなりしょぼくなるんではと心配したがそれほどでもなくて安心。北條さんもまるで良い人みたいだ(おいおい)。主にコメディっぽい演出が多い回だったけど、ともすれば深刻になりがちな展開だったのでこのくらいが重くならずにいいかも。なると占いの親父はどこかで見たことあると思ったら、炭火焼オルグでした。東映の常連さんなのかな。
 確か.45ACPが使える回転弾倉式拳銃ってあったよなぁ、と調べたら、二種類見つかる。 S&W MODEL625 とWESSON MODEL PIN GUNの二つ。.45ACPは普通自動拳銃用の弾で、リボルバーにはあまり使わないのだけど確かコルト・ガバメントと一緒に45ACPが普及したので、それが共用できるようにと云うことで開発されたという話だった気がする。自動拳銃用の弾を回転弾倉式に使うので、両方ともハーフムーンクリップを使う形だったと思ったのだけど…