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2002年10月01日(火) 旧暦 [n年日記]

KB-Bridge has fallen down♪

 パラオの KBブリッジ なのだけども、1996年という、インターネットが整備されきっていない頃の事故のせいか、どうにも「韓国の会社が工事を落札した」というニュースとかが見当たらない。本当に韓国の会社なのかなぁ、と英語ページを調べていたら、 ありました 。しかも韓国の有数の企業グループ・大宇(Daewoo)の傘下の会社っぽいです。オイオイ。
  遠い南の島に、日本の歌を歌う老人がいた ( 2ch ハングル板)。自称元従軍慰安婦の証言とかを疑ってかかるからには、人非人と言われても、こういう話も当然疑ってかかるべきなのだけども、パラオで全滅した日本軍を語るパラオの人たちの話をほうぼうで見るにつけ、根拠はないけど本当ではないか、と思えてきてしまう。軍国主義ばんざいとかでないけども、そういうこともあったかもしれないと、単純に思う。何時の新聞のコラムに載ったのか、確かなところは不明なのだけども、(おそらく)引用元のスレでは「 ロッキード事件の頃の毎日新聞に載っていた 」という記述もある。いずれにせよ、ただのお涙頂戴の作り話かもしれないけど、こういう単純なものに単純に感動してしまうのも事実。
 いまさらだけど、 さいたまのリンク集 (特別企画)。なんで「さいたま」なんだろう? さっぱりわからないが、インパクトはある。さいたま県民の感想キボン。
  PS2にテレビ番組録画機能搭載 。え〜っと、ひょっとして、ゲームしてると録画できませんか?(;_;) そりゃ四六時中ゲームしているわけではないけど、ハード単体の付加価値をつけても、頭打ち、もしくは縮小傾向にあるゲーム市場の底入れがなくては根本的解決にならない気も。って、買い控えしようかどうしようか、私が迷ってるだけですが。
  邦画の海外上映、国が支援 。う〜ん、大丈夫かいな、なんとなく。
 メモ。
  スペース・ボール NHK-BS 10/08
  ポストマン (原作は結構面白かったんだけどねえ)
  あなたに降る夢 (ニコラス・ケイジが出てるってだけ)
  サンダカン八番娼館 (よく考えると、通して見たことがない気が)
  赤頭巾ちゃん気をつけて (前にバーのマスターに(原作を)薦められて読んでませんでした。ハイ)
    プライベートライアン NHK-BS2 10/26
  サイレント・ランニング NHK-BS 10/20
  金曜アニメ館(ゲスト:富野由悠季) NHK-BS 10/11


2002年10月03日(木) 旧暦 [n年日記]

Ashes to Ashes, Dust to Dust

 先日の 崩落したKBブリッジに関しての記述 だけども、ちゃんと読んだら施工はKBブリッジじゃなくってBabeldaob loadに関する工事の受注でした。結局一代目KBブリッジの施工はどこがやったのかはわかりませんでした。東亜建設(日本にも同名の会社があるけど、それとは別)がそうではないかと思える記述もあったけど、確かなところはわかりません。
  ダスト ( Trailer 19MB ) を見てくる。
 こそ泥のエッジは、あるアパートの一室に忍び込むが、そこに住む老女アンジェラに見つかり、逆に銃で脅される。隙あらば逃げ出そうとするエッジの鼻を叩き折ってアンジェラが話し出したのは、何故か100年前の、バルカン半島に渡った兄弟のガンマンの話だった。現代から過去へ、ニューヨークからマケドニアへ、エッジはわけもわからぬまま、老女の隠し持つ金貨を目当てに話を聞きつづける。
 この映画は、現代でエッジに話をするアンジェラと、アンジェラの語るルークとイライジャ兄弟の物語の二重構造になっている。「物語とはなんであるのか」「物語るとはどういうことなのか」劇中のメタストーリーの存在としてのアンジェラを強調することで、そのことを浮き彫りにしている。またそれこそがテーマでもある。以後ネタバレ反転。 アンジェラとルーク兄弟の関係が見え始め、アンジェラの語る兄弟の物語が佳境というところでアンジェラの様態は急変し、物語の結末は語られぬまま語り部はこの世を去る。しかし、もはや金貨だけが目的ではなくなったエッジは飛行機の中で隣人に物語の結末を語る。その結末は、おそらく正しくもないが間違ってもいないのだろう(語り手がエッジになったところで、多分意図的にうそ臭い描写が増える)。しかしアンジェラにとって兄弟の物語は自分の墓碑だった。エッジはその墓碑を完成させる。アンジェラの物語においてはそのことこそが大事なのだった。兄弟の物語はアンジェラの誕生の物語でもある。彼女がそこにいたことを証明する唯一のものであり、エッジは彼女のために物語を終わらせた。 ただの入れ子構造的なメタ物語ではなく、物語る者と物語られる者にとって物語とはなんであるのか、兄弟とアンジェラを語る物語である以上に、物語を語る物語だった。1.5点。
 2号が出るかどうか半信半疑だった トラマガ で、「ガンバの冒険」がコミック化。原作(冒険者たち)とアニメを一緒にしたような内容になるらしい。作画は 一式まさと 氏。作家陣は1号で心配したよりも結構無難な線を揃えるつもりらしい。しかし、雑誌のコンセプトはわかるのだけど、ゲームセンターあらしやとどろけ!一番は今見るとやはりつらい。


2002年10月04日(金) 旧暦 [n年日記]

地球の上に夜が来た、その裏側も夜だった。

 実は何気に「かの国」ネタな 画像 。極東地区にて消滅している国が!?
  マレーシア「日本より韓国を学ぼう」/「韓国のやることなら、何でも正しい。韓国を学ぼう」 。朝鮮日報の記事というのがミソ。たしかに Malaysia Striats Timesに韓国を見習おうという記事はある んですが、タイトルからして「Whatever Korea Inc is doing right, Malaysia wants to copy」───つまり「韓国がする正しいことはなんでも、マレーシアはコピーしていきたい」です。まあ、要は国がバックボーンになって小数の財閥を強化することで国際競争力を持つ企業を育てる方針を見習いたい、と言ってるんですが……まあ、なんつーか。
  2chニュース速報+板 より 赤すぎない「天空の城ラピュタ」はジブリ自信作じゃない? 。なんだ。宮崎駿の政治ポリシーのことかと思った。
  Xbox2はPS3より先に出す (英語記事)。まあ、期待しないで待ってみましょう。
  世界でもっともおもしろいジョーク 。あんまり面白くありません。世界でもっともおもしろいジョークってのは、たくさんの翻訳者が一単語ずつ訳していかないといけないようなジョークを言うのです!
  黄身と白身がひっくり返ったゆで卵 。いや、すごいことはすごいんだけど、何の役に立つのかが…… ここ にも「いまのところ用途はありません」とか書いてるし。おいおい。
  林哲矢さんの日記 (10/3)より、 目の錯覚の例 。いや、理屈はわかるのだけども、これは実際にAとBが同じか調べてみるとびっくりする。これは錯覚と言っても眼球網膜の画像処理を利用したトリックと言った方が正確だろう。
  教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史ヽ(´ー`)人(´ー`)ノ 反応リンク集 。あ、ここも貼られてる。しかも○○君の話まで……○○君、ごめんよう。
  あずまんが大王 最終回。可もなし、不可もなし。原作最終回を無難にまとめました。期待を超えるものを作らなかったけど、期待はずれのものを作ったわけでもない、ってなところでしょうか?  しかし、この最終回で「アニメは漫画を超えられない」としてしまうのもどうかと……
 「シスター・プリンセスRePure」。友人がチャットで「見ろ、見ろ」って脅かすんだよぅ。眠かったんでビデオだけ回して睡眠。で、Aパートだけ見たんですが……気をつけろ、上から来るぞ! じゃなくって、電 波 が 危 険 す ぎ ま す。安全基準をオーバーしてます。臨界反応ですよ? ダメです。オイラには耐えられそうもないです。どうせやるならこう、妹十二人が最後の一人になるまで殺しあうとか、「お兄ちゃんどいて! そいつ殺せない!」とか、そういうハートフル(Hurtful=有害な)ストーリーをですねえ……あ、作画は田口雅之氏でお願いします。
 しかし、これも商売なのだろうけど、こういう「まずキャラクターありき」で「ストーリーなんかいらない」というコアなファンだけのためのアニメが増えるってのもなぁ……萌えにしろなんにしろ、キャラクター性というのはストーリの中におかれてこそ意味があると思うのだけど。超正常反応の記号の羅列を見せられても。
  ぷちぷりユーシィ 。ぶっちゃけ、「プリンセスメーカーthe TV」です。しかも3です。ある意味、これもキャラクター先にありきのアニメという気もするけど、こっちは定番のお約束を抑えていて、そんなに悪くありません。
 最後に連絡。「ペコ×スマイル 受け」で検索されて来た方。私にそういう趣味はありませんので、そういうキーワードを求められてもお力にはなれません。悪しからず。


2002年10月07日(月) 旧暦 [n年日記]

ナイル河畔で日が暮れて

 こないだの 衛星写真による世界の夜景 だけども、あれを見た友人から「なんでエジプトはナイル川沿いだけあんなに明るいの?」と突っ込まれた。なんでだろう、と調べると、 エジプトは国土の97%が砂漠 (96%という話もある)、 地図 を見ると、都市はナイル川流域に集中しており、あとは点在するオアシスに多少あるのみだとわかる。これじゃ、ナイル川がイルミネートされるわですわな。田舎の電化率もおそらくたかが知れているだろうし。
 同じくこないだのネタの「妹十二人で最後の一人になるまで殺しあう」ネタだけども、 もうやった人がいるそうで (mastさんの日記)。やはり考えることは皆一緒らしい。きっと、突然現れた兄を名乗る人物にカードデッキを渡され、「戦え」と強要される十二人の妹。そいでもって「もったいつけるな。お前が十三人目だろう!」と言われて正体を明かす十三人目の妹であるところの兄……ワケわからん。(上記の内容はあくまで根拠lessです)
 いや、がんばって「RePure」のBパート見たんですけどね、Aパートを上回る電波っぷり。これを公共の電波で流すのはヤバイだろう、というレベル。こういうものはエンドルフィン垂れ流し系のダメダメファン向けのOVAにでもして、貴重な深夜放送枠はもっとマトモなものに明け渡していただきたい所存。つまり、「もう見ねえよ、ウワーン」ってな感じ。でも、9、10話は 吉岡たかを 氏脚本らしいです……うむむ。
 それとは関係ないけど、 漫画版HAPPY☆LESSONの漫画家氏のサイト 。この人も同人で(当該作品の)パロやってた方ですか。
  きみは、衛星軌道に乗せられるか? (JAVAアプレット)。数撃てば通常の周回衛星軌道に乗せることはなんとかできるけど(でも、何時間ももたない……)、「超低空軌道」とか「静止軌道」とか「月周回軌道」とか「8の字の月−地球間軌道」とかに乗せた猛者もいるそうで( H-IIAロケット総合スレッド-F4スレ 参照)。月の引力ってこんなに影響でかかったんだ、と自分でやってみると改めてわかる。
  高知工科大の学生、超微細シリコンの安定的製造に成功 。こういう一足飛びの技術進歩ってのはなかなかないものなのだけど、可能性は色々広がりますわな。特に、学生が発明したってところがよろしい。
 今回の 龍騎 を見て、通常のドラマに近い展開を盛り込んでるので、45分枠でなくては実は結構つらいのではないかとちょっとだけ思った。でもちょっとだけ。
 今回は浅倉の再度の脱走→再度タイーホだったのだけど、なんつーか、コイツも懲りませんわな。浅倉のデッキにコピーベントがないのは、きっと暇を持て余しすぎると自分同士で戦いかねないからじゃないかとか思ったり。しかし、火花散らして派手に引きずりまわされるところはカッコイイのだけど、準備体制段階に蹴り一発でファイナルベント解除ってのは、早くもヘタレ化の予感。>タイガ
 名古屋では一週間遅れで、まあ、フレッツONLYだけどネットでもやるからいいか、とか思っていた ガンダムSEED 。ところがフレッツスクエアのページ見てみたら「 今回の配信エリアは、フレッツ・スクウェア提供エリアのうちTV放映された地域のみとなります 」とか抜かしやがってます。名古屋をなめとりますか? いや、冷やかし半分なんだけども。
  キングゲイナー は、「ヤッサバ、やぶれかぶれ」の巻。ノリと生命力と男の美学で生きるサブキャラ、ヤッサバが主役食いまくり。いいなあ、こういう意地汚くも、一本筋が通ってるキャラって。死にそうでいてなかなか死なない。シリアスかってえとそうでもないのだけど、ギャグというわけでもない微妙なライン。爆笑するわけではないんだけど、可笑しい。こういうとこが上手い。しかし、ヤッサバは結局生きてるんだろうか? 殺しても死にそうにないキャラではあるけど……荒木飛呂彦流に言えば「ヤッサバ・ジン−スタンド名『ブラックメイル』 再起不能(リヤイヤ) To be continued」って感じ? 「こんな現実からは消えてやるぅ!」って台詞もなんとなくスタンド使いっぽい……ってエキセントリックな台詞回しは御大の方が専売特許か。
 しかし、あのアイキャッチは微妙だ……
  ギャラクシー・エンジェル の第三期放送。友人曰く「理解不能の許容値を超えそう」。作話法自体がどんどん崩れています(笑)。まあ、伏線もへったくれもない展開に、受ければいいとばかりに後先何も考えてないシチュエーション、このまま誰もついていけない事象地平へ突っ走るのか、それとも独自の様式美になるのかが非常に楽しみです(楽しみ方が間違ってる)。


2002年10月08日(火) 旧暦 [n年日記]

今年もノーベル賞っすか

 去年は自分とこの大学の人が受賞したんで結構オマツリワショーイだったのだけども、今年は東大ということでそれほどでもない。それでも、 スーパーカミオカンデ 計画の推進者が受賞ということで、嬉しくなかろうはずもない。しかし、 小泉首相のコメント がちょっとなんだかなあではある。確かに明るいニュースだし、嬉しいことではある。けども、これは今の日本の成果、とは必ずしも言い切れない。理系の土壌が育つ下地を作り、その中で育ててきたのは小柴先生らが若かりし頃の日本である。無論、懐古趣味ではないつもりだし、今の日本を不当に貶めるつもりもない。しかし、予算をかける、かけないはともかく、とにかく種を蒔かねば芽は出ない。技術を売るしかない日本としては、研究者、技術者が伸びていく土壌を作ることは不可欠だと思う。ノーベル賞の受賞数は、必ずしもそれを反映しているわけではないけども、その成果の一つの指標だと思う。ただ「明るいニュース」では済ませてはいけない。「日本のために」なんて言うと陳腐だけども、ずっと先も明るいニュースを聞いてみたいじゃない?
 おなじ日本の世界への進出でも、素直によろこべないのが こちら 。村上隆氏がデザイナーとしてどうか、というのは正直わからないし、今回発表したバッグのデザインもどういうものかは知らないのでなんとも言えない。でも、村上氏のもてはやされ方というのは、オタクとして、なんだかなぁ、ではある。何故か。それは、おそらく大部分のオタクというのは村上氏の作品を見ても楽めないからだと思う。美少女が出てきたりのオタク向けの作品というのは白眼視されがちだけども、どんな駄作であろうとも、エンターテイメントとして世に出て、商業主義のルールの中でユーザーにその評価を問うている作品であり、成功するしないはともかく、「人に見て、楽しんでもらう」ためのものである。しかし、村上氏の作品はそうではない。いや、オークションで高値がつけられるのだからそれを望んでいる人もいるのかもしれないけども、少なくとも私は「誰に楽しんでもらうためのものか」は理解できない。だから、アレはオタク文化のパロディかもしれないけどオタク文化の外にあるものだし、エンターテイメントであるかどうかすらも疑わしい。先人たちの作り上げたもの(人から見てくだらないものも数多く含んでいるかもしれないけど)を剽窃しているようで、好きにはなれない。

  キングゲイナー の副読本(?)「 オーバーマン キングゲイナー イントロダクション 」( 太田出版 )を購入。いつものアレっぷりが炸裂するのっけの富野監督インタビューがステキすぎ。富野監督は決して人格者ではないけども、述べてることは概ね正論だと思う。富野流作劇術がすべてではないけども、それを否定しうる、拮抗しうる作品を作りうる者は、いったいどれくらいいるのだろうか。余談だけも、先日書いた「 グレートメカニックvol.6 」では富野監督と出渕氏のインタビューがそれぞれ載っていて、なんで「ラーゼフォン」がああなってしまったのか、非常に得心が行った。
 同じ書店で「 ゲーム批評 」の11月号が出ていて、特集が「セガ地獄」と「ゲーム脳」。うーん、ある意味面白そう(笑)。
P.S.すいません、多分「バトルロワイヤルネタなんだろうなぁ」とは思ったんですが、「兄が十三人目の妹」というワケワカなネタをやりたかっただけなんです。ごめんなさいごめんなさい。


2002年10月09日(水) 旧暦 [n年日記]

宇宙探査機クワオワ一番!

  過去最大の小惑星が発見された わけだけども、命名された「クワーオワー(Quaoar)」って、いったいどこの神様やねん、ということで調べてみた。
  ロサンゼルスにいたTongva族の神話の神様らしいTongva族のサイト )。ネイティブアメリカンっつっても一体どのくらいの部族がいると思ってるねん。
 このことを調べるとき、ほとんどの英語の記述が“native American”とはなっていなくて、ただ“tribe”とか、“American Indian”とかされていた。よく考えると、今では「朝鮮」とか「支那」とかは差別用語とか言われてメディアで使うといろいろうるさいけども、朝鮮半島は普通に「朝鮮半島」と言うし、東シナ海は差別だと文句を言われたとは聞かない。もともと、朝鮮も支那も差別的な意味合いから発生した言葉ではないはず。もっと言えば、「支那」も“CHINA”も昔の「秦」の国名から派生した単語であり、支那という単語を文句を言うのなら、当然英語のCHINAなども文句を言わねばならない。なんなんだかなぁ。
 話を戻して、小惑星の大きさってどのくらいのものだろうというのも気になって調べてみると、 1000kmクラスの小惑星も案外と結構あるらしい 。観測技術の向上のせいか、ここ数年でも結構見つかってるみたいである。うーん。
  小惑星の名前の由来 を見てみると、ギリシャ神話がやはり多いので、クワーオワーという名前はなかなか良いかもしれない。エリュヌースだのなんだのと俗な名前をつけられるよりはよっぽどいい。
 いや、まだ見ていない ガンダムSEED なのだけども、2chでのスレの伸びが物凄い。しかし、 キングゲイナー のスレと比べると、明らかに内容が異なっていたりする。 ( ガンダムSEEDスレ9キングゲイナースレ4 ) 「なるほど、これがキャラクター主体の作品と、作劇主体の作品の違いか」と納得したり。どちらがどちらかまでは説明する必要はないっしょ。
  どこかの国に聞かせたいタイの首相のお言葉 。いや、具体的には「ODAは好意ではなく当然の義務」と抜かしたどこかの国ですが。あと、その半万年属国。
  ノーベル化学賞に日本の田中耕一氏 。目出度いのはたしかなのだけど、連続すると流石に修辞も切れてくるのであまり多くは語らない。
 あずまんが大王に代わってはじまった The ビッグ・オー 。数年前に1クール13話のみがWOWOWで放映された。 小中氏のページによると 、予定の変更により2クール26話が半分になったので中途半端で終わってしまったが、アメリカのファンからの声援が大きく、このたびの続編製作決定となったことは以前書いた。日本よりは、海外の方がアニメのアート的な部分を認める素地はあるようである。アートアートと言われてもそれはそれで困るけど。まず既放映分の13話を流してから、新作13話を流すという形なので、以前見た内容なのだけど、二度目の放映でもそれなりに楽しめる。ちゃんと作れば、そうなるのだよなぁ。


2002年10月10日(木) 旧暦 [n年日記]

愛国度の審査

 なんでも福岡市の小学校の通信簿に愛国度の評価という項目があったとか。そんなのどうやってはかるねん、と思うけど、おそらく「 愛國戦隊大日本 」をどのくらいまで歌えるかとか、そういうことではかるんではないかと。エンディングまで歌えたら神。
 しかしニュースそのものよりも、 slash.jpでのスレッド のかぐわしさっぷりがヲッチャーとしてはなかなかおいしい。いまどき 強制連行だの、ドイツの個人補償の例を持ち出す 輩がいるというのもなかなか天晴。いや。当時の行為をすべて「なかった」とか言うつもりはないのだけど、自説に都合の良い部分のみをつなぎ合わせて過剰に貶める必要もないと思う(事実、それに続くレスで揚げ足とられまくり)。ただ、愛国心というのはあっても良いと思うが、日本の場合、それを特に必要としてるかというと、どうかという気もする。愛国心とか民族主義というのは、一種の防衛反応だと思う。まあ、今の日本は平和ボケしすぎだという気もしないではないけども、過剰に防衛反応を出しすぎても逆にアレルギー反応起こしそうで。誇れるようなことばかりの国でもないし。 萌国主義 くらいがちょうど良い? いや、それもどうかなだな(国を評価するのでなく、個別の人や文化を評価したいものである)。
  チャールズ・ホイットマンか、スコーピオンの再来 ? もしくはほほえみデブか? いずれにしても、アメリカも理想的な国ではない。そんな国があるのかどうかは知らないけど。
 ゴミ捨て場に17インチディスプレイが二つ転がっていたので拾ってくる。なんと両方とも正常作動。おまけに一個はナナオのディスプレイ。なんてもったいないことしやがるんだコンチクショウ! ありがたくつかわせてもらうぞありがとう!(どっちだ?)
 昨日はデータがなかったんでほとんど触れなかった「ノーベル化学賞」の田中氏だけども、今日続く報道を見て、在野の研究者だとか、43歳だとか、続々驚く情報が。こりゃびっくりですわ。とくに、 研究畑にいるために昇進試験を受けなかった というのは研究者として胸を打たれる。いや、管理職も管理職で大変だと思うし、それが研究職よりどう、とは思わないけど、やはり打ち込む姿勢というのは見習いたいものである。
  NHK-BSで放映している 「宇宙船サジタリウス」が気付けばあと三回の放送になった。最後のエピソードってすごく好きなのだよなぁ。愛だの友情だのと臭い台詞が飛び交う番組だけども、結局それが陳腐だと思いつつもどこか心に引っかかるのは、妙に現実的な苦しみと弱さを持った主人公たちのドラマがあったからだと思う。必要なのはドラマだ、と思う。
 北朝鮮関連は、「何故か拉致死亡者の生年が、事前に日本が引き渡した資料に記載されてた、間違えた生年月日と同じだった」とか、「知らないはずの本籍が記されていた」とか、「米朝の交渉が決裂気味」とか、どうもアジア大会はあちこちから評判悪いぞ、とか……あ、最後のはちょっと違うか。ホームランはないけど、ヒット級が結構続いてる。ネタ国家としてはやはり最高の資質を秘めている。


2002年10月11日(金) 旧暦 [n年日記]

イカスCM

 話ではオランダの保険会社の CM らしいのだけど、なんつーか、怖いもの知らずというか、シチュエーションが洒落になっていないっつーか。今の北朝鮮の一般市民にこんな恰幅の良いヒトがいるかどうかはそもそも疑わしいけど、彼の運命が心配である。
(追加。今は見れないらしいのでCMの内容説明。どうも「かの国」と思われる国で、マスゲームの練習をしている市民。解散し、その中の太目の市民の一人がマスゲームに使う真っ白なボードを持って、自転車をえっちらおっちらとこぎながらアパートの部屋へと帰っていく。翌日、市民総出のセレモニー・パレード。バルコニーから満足げに見下ろす「かの国」の指導者にそっくりの男。ところがマスゲームのパネルがぱっとひっくり返り、指導者の肖像画になると、顔色が変わる。指導者の歯の部分のパネルが抜け落ち、「歯抜け」の顔になってしまっていたのだ。場面が切り替わり、そこを埋めるはずだった昨日の太った市民の部屋、まだいびきをたてて寝ている。再び画面が変わり、指導者が隣の軍服の側近に何事かを耳打ちする。最後にこの後の運命を知らずに眠りこける例の男、そして「保険をかけましょう」の文字が重なる)
 昨日書いた通信簿に愛国心の評価があるのを在日系市民団体が非難した、という話なのだけど、 つづくニュース を見てみると「日本人としての自覚」であって、微妙にニュアンスが違う。だからと言って確かにそれなりの割合を占める在日コリアンを考慮しなくていいということでもないけども、しかし声だかに非難する内容とも思えない。市教委の返答もちょっと頓珍漢なんだけどね。
 韓国がらみのネタが続いてごめん。 韓国の対日訴訟者、韓国政府に対し韓日協定文書(日韓基本条約)の公開を求め訴訟 。っつーか公開してないの!? 当然のことだけど、 日本では機密文書扱いでもなんでもない 。いまさらながら、韓国という国に驚かされる。知らされてないのでは、賠償関係がどうなっているのかという意見が食い違うわけだ。
 こないだ日記に書いた 衛星軌道ゲーム 、なんか知らないけど 野尻ボード にも書き込みがされた。ほぼ同時期にあちこちの日記、ニュースサイトで取り上げられたらしいのだけど、 ここ を参照すると(月と地球の間に衛星を浮かばせてみよう!)日付はウチのが一番早かったっぽい。もっとも私のネタ元は 2ch宇宙板H-IIAスレ なので、ここを経由して伝わってった情報かはわからないけど(少なくとも、伝播力が強かったのは Appendix さんのところらしい)そうさとすると、なんとなく放流した稚魚が大きくなって食卓に並んでいる気分である。どんな気分やねん。
 NHK−BS1の金曜アニメ館で富野監督出演で新作 キングゲイナー の特集。いわばライバルのWOWOWで放映の作品なのだから、なかなかにNHKのオタクっぷりはあなどれない。今回は福々しいばかりの「誉めて誉めて」オーラを発散しており、いつものアレっぷりはひかえめだけども、やはりのっけに「『ガンダムの富野』と呼ばれるのはイヤ」(まあ、二十年も言われ続けてればねえ)とか、飛ばしてくれてました。キングゲイナーは今のところ、その自信に見合うだけの内容だしねえ。しかし、司会者が私物の特大シャアザクを持ち込んでるのは笑った。いや、微笑ましいです。


2002年10月12日() 旧暦 [n年日記]

どうせ今時中島みゆきと山崎ハコが似合う女よ〜!

 ってわけで友人から借りた 山崎ハコ のベストアルバムのテープを聞いてみる。その友人いわく「仕事場で夜中一人で聞いてると死にたくなる」とか「車を運転してるときにかけるとあぶない」とか、そういうものをぽんと渡されてもなぁ。実際は先月末に借りていたのだけど、聞く勇気がなくって。なんすか、この「こころだけ愛して」って。死ぬだのなんだの言われたほうがまだマシっすよ。いっそのこと殺してくれ〜。
 NHK−BS1で 海の勇者ホーンブロワーのテレビドラマ が4回連続で放映されていた。ホーンブロワーの本シリーズではなく、外伝の若い頃の話をドラマ化しているらしい。一本目の外伝以外、読んでないのでほとんど原作との比較はできないのだけど、かなり面白かった。士官候補生がさまざまな困難と出会い、成長していくというオーソドックスな筋なんだけどね。ただ、補給が絶たれて船員の食事制限が行われ、だんだん雰囲気が不穏になっていったりとか、敵に囚われたときの待遇とか、士官(士官候補生も)と一般水夫との違いだとか、ささいな日常とか、そういったディテールにもとづく生活観がやはりすごいし、物語の緩急のつけかたも次々と問題が起こっていき、余談を許さず面白い。登場人物が単純に悪党とかそういうステロタイプでなく、きちんとキャラクターが確立しているので端役にも魅力がある。これは評判が良いわけだ。
 関係ないけど、検疫する、という意味のquarantineという単語は、もともとは船舶の検疫期間が40日間だったことに由来する。
 こないだ半藤一利著 ノモンハンの夏 を買ってきて、ようやく読み始める。タイトルでわかるとおり、 ノモンハン事件 についての本。「司馬遼太郎が書けなかった」とか帯にはあったけども、あれやこれや読んでみると、司馬遼太郎はノモンハン事件について書くことを「人生の浪費」と言っていたようである。「日本は歴史からなにも学ばない」とも。この本ものっけから陸軍参謀本部の無能が描かれる。無論、原因は一箇所に限定できるわけではないけど、責任なしとおいうことでもない。日本陸軍最大級の汚点の話、なかなかに先が楽しみである。


2002年10月14日(月) 旧暦 [n年日記]

ギャルゲガンダム

 先週末から、一週間遅れで ガンダムSEED が始まった……けど、名古屋ではNHK総合でやっていた 老人と海 が重なっていたのでそちらを優先。たうぜんである。
 ってか、フレッツを契約してるので オンラインで見ることができたりする からだったりする。「老人と海」は前から評判を聞いていたのだけど、前回の放送予定が野球中継の延長のあおりをくらって延期。まったく、野球中継ってのはろくなことをしない。絵的な美しさはもちろん、老人のしぐさ、動作にいたるまで細かく表現されており、5年の歳月がかかったというのも納得の出来だった。
 で、ガンダムSEEDの方。初代ガンダムの系譜の宇宙世紀ではなく、またまったく別の世界観。でも、 ターンエー に帰結させられるんだろうなぁ。マンダラガンダムでも飲み込んでしまう設定だし。つくづくターンエーの設定は良く出来てる。
 肝心の本編だけども、「ああ、一話だねえ」としか言いようのない内容。っつーか、これで何を言えと?(いや、誰も言えとは言ってないけど) 敢えて言えば、ギャルゲの冒頭で義務のようにヒロインや脇役のキャラクターが出てきて「起こしにきたのは幼馴染の××だ」とか「親友の○○だ」という味気ない文章を眺めているのに似ている。某所で「メカとキャラクターのカップリングしか話題に出ない」と言われていたけど、これではそれ以外に話題の出しようがないだろうなぁ。
 無責任な噂では企画書の最初に「ガンダムW(ウィング)には“萌え”が足りなかった」とぶちかましているらしいので、まあ、ある意味狙いどおりではあるのだろうけど……
 で、「ターンエーガンダム劇場版地球光・月光蝶」を借りてきたので見る。全部で4時間オーバーなのだけど、一気に見られました。う〜む。
 50話近いテレビシリーズを編集しての劇場版なので当然語り口が足らないところはあるのだけど、富野監督が「地獄の黙示録・特別完全版に勝とうとしたアニメがあったことを忘れないでください」と豪語しただけあって、魅力は衰えていない。キャラクターをただ視聴者に放り投げて視聴者のおもちゃにするにまかせるではなく、ストーリーの中でキャラクターを作ってなおかつ視聴者にも遊び甲斐を持たせるというのがやはり本筋ではないかと思える。
 偽者ライダーのくせに 仮面ライダータイガ より強い 仮面ライダーオルタナティブ 。っつーか、全身黒っぽいんであまり映えないけど、デザインの特徴だけで言ったら13人ライダーより仮面ライダーっぽくないかい?


2002年10月15日(火) 旧暦 [n年日記]

「なら、引き渡しましょうよ」

 @ キングゲイナー 。ロンドン・イマから「ゲイン・ビジョウを引き渡せ」と言われて。こいつらさばさばしてるなぁ。言われたゲインはゲインで「俺に だと? そんなバカな……こともないか」って、身に覚えはたくさんあるようです。新登場のアスハム・ブーンも、単にゲインに対抗意識を燃やしてるわけでなく、 実はゲインの子供を産んだ妹のためにゲインを引きずり戻そう としている、いい兄ちゃんだったりする。ってか 子持ち だったんかい、ゲイン。
 この番組、よくよく考えればあからさまなギャグっぽいシーンとか動きとかは第一話からまったくと言っていいほどしていない。だけど、ちょっとしたやり取りとか間で笑わせるというのは、やはり富野氏の手腕は並々ならない、と感心する。しかも演劇とか作画枚数の制限が飛躍的にゆるい劇場用アニメではなく、毎週放映するタイトなスケジュールのテレビアニメでそれをやってるのだからなぁ。
 しかし、キングゲイナーのオーバースキルがさっぱりわからん。時間を止めたかと思えば、今回のはゴレームと同じスキルみたいだし、相手と同じスキルを使えるってことなのか。あと、肩の上にあるバレルはなにかと思ったら、オーバースキル用のバレルですか。
 なんか見失ってるのかぁ、という気がしないでもないのが第三期目の ギャラクシーエンジェル 。新キャラ投入で、新キャラと旧キャラの立ち位置を模索してるようにも見えるけど、やはりこなれてないみたい。まあ、あたりはずれは旧作からそうなんだけど。
 こないだの連休に京都で在日朝鮮人学校への暴行・差別を批難するデモがおこなわれたそうな。 こちらはそのビラ 。しかし、不思議なのはチョゴリの切り裂きなどの事件が百件以上あったという学校・総連側の主張に対し、実際には警察への被害の届出は三十数件にとどまり、また、それだけ事件が頻発してるにも関わらず当事者や目撃者をネット上でまったくと言っていいほど見ない。これは総連側の「捏造」説も流布していて、すべてが捏造ではないだろうけど、あるいは……と思えてもしまう。金正日が拉致を認めた時に民族学校の塀に書かれたという「(拉致被害者を)返せ」という落書き(ちなみに実際の落書きは「反せ」となっていた……)も、問い合わせた人によると「大事にはしたくないので警察には届け出てません。(でも)マスコミには連絡しました」と頓珍漢な返事が返ってきたそうな。大事にしたくないなら、警察には届け出て、マスコミには連絡しないものだと思うけど、こちらの常識が変なのかなぁ。すべての被害が捏造とは言わないけど、少なくともマスコミを使って自らの被害者の立場を強調し、それを利用しているようには思える。
  ドイツの書籍見本市におけるマンガブースの盛況ぶり 。なんでも、ドイツでは従来のコミックが停滞しているのに対し、日本のマンガの市場が飛躍的に増大してるのだそうな(MANGAという単語はそのまま英語で通じる)。いや、やっぱ気合の入った外国人のコスプレはやはりなかなかアレですが。しかし、今度ドイツで創刊されるらしい 日本の少女漫画誌 で唯一ドイツ人作家として連載するドイツ人の女の子が
(問) ドイツのマンガ家なのに、どうして今度の作品は、日本を舞台にし、日本人が登場し、座布団なんかの日本的な環境が描かれているんですか?
(答) ん〜〜〜。どうしてって、かっこいいじゃない。私、好きなんです。
 ん〜〜〜。そういうものか。
  コミックフラッパーコミックバーズ を入荷する書店がまた少なくなってきている。バーズは柱の連載「羊のうた」も終了したし、本当に大丈夫なんだろうか。どっちもわりと気に入ってるんだけど。


2002年10月16日(水) 旧暦 [n年日記]

人参チョコ

 人参と言ってもcarrotの方ではなく、朝鮮人参の方。お土産で研究室にいただいたものだけど、韓国土産だそうな。いや、味は普通のチョコでした。しかし……
 ふと、野菜のニンジンが朝鮮人参(高麗人参)と同じ名前なのは、やっぱ似てるからなんだろうかと思ったら、友達が見つけてきてくれたのが このサイト 。やはり、最初に渡ってきたニンジンは朝鮮人参と似ていたからみたいです。昔時代劇を見て「ニンジンニンジンって、なんであんなものがそんなに高価なんだ?」と不思議に思ったよなぁ。実際に物が出て「全然ニンジンじゃないジャン」とも……
 ワールドカップの時に韓国代表が大統領秘蔵の人参を相伴にあずかったということからも、韓国人の人参信仰ってのはおそらくかなりのものがあるんだと思う。西遊記でも「人参果」というのが出てくる話がある。諸星大二郎の「西遊妖猿伝」(どこかで再開しないかなぁ)では、 人間の赤ん坊を苗床に冬虫夏草のような菌類を繁殖させたもの、ということになっていた 。こういった「人参果」と「人参」の信仰はやっぱ関係あるのだろうか? 余談だけど、夫のために人外に身を変えてまで尽くす扶桑夫人の話は結構好きだったなぁ。
 以前、アポジモーターの酸化剤の枯渇により、寿命が短くなるのではないかという報道がなされた『こだま』だけども(実際は短くなってません)、 その酸化剤枯渇の原因が判明した らしい。業者による部品の取り付けミスですか……設計ミスとかではなかったとは言え、それはそれであまり誉められない気も。予算削減の煽りかなぁ。
 衛星がらみでもひとつ、 ひまわり五号の退役が来年四月に決定 。次の衛星が上がるまで、アメリカのを貸して貰うんですね、結局。打ち上げ予定はどうなってたっけ? 古い情報では、来年三月となってますが……(次のはH-2のと同じ、多目的衛星?)
 日本の気象衛星は日本だけではなく東アジア・オセアニア地域一帯の気象観測も行っているので、日本一国の問題というわけでもない。現代において精度の高い気象情報は各方面に重要なので、早いとこアメリカの間借りから抜け出したいものです。ちなみに各国気象衛星の様子は こんな感じ
  英国で軽油の代わりに使用済み調理用油でタクシーを走らせていた運転手を摘発 。いや、戦車のディーゼルエンジンは多燃料ディーゼルエンジンとは聞いてるけど、タクシーのディーゼルエンジンで……大活躍だな、フィッシュ&チップス。


2002年10月17日(木) 旧暦 [n年日記]

家族の問題

 北朝鮮からの拉致被害者の五人が一時帰国し、ニュースとなればそれでもちきり。確かにいろいろ気になるニュースではあるのだけど、さすがに過剰報道ではないかとも思える。事前に各種情報や状況証拠から、強度の洗脳状態、もしくは脅迫がなされて帰国するだろうということは推測されていた。たしかにそれをにおわせる発言や言動などがあるけども、それに騒ぐことがとりたてて大事とは思わない。そっとしておけとまでは言わないけども、あまり周囲で騒ぎすぎるのもねえ。それよりは、問題意識の持続のほうが大事だと思う。ただでも家族はこれから大変なんだし。
 この手の「洗脳」だのなんだのという話をするときに、「自由意思」というのがどこまで自由意志か、というのは常に多少は起こる疑問だと思う。北朝鮮における状態は明らかに異常なのだけど、だけど「まったく、クリーンな状態」というのもありえない。そもそも心だとかそういうのは、外部における問題や刺激を解決するために発生したものだから、ある意味「なにか」に対する「反応」でしか、心は測れない。その「外部刺激」と「反応」の関係が、柔軟性があるものが最も理想的な系だろう。だが、ある定まったルーチン的な系で固まってしまう、つまり、柔軟性を欠いた系に陥りがちなのも事実。それでも生活が出来るのであれば、系の目的は達成していることになる。社会だとか、そういう話になると少し変わってくるけど。だから、あまり内的な話にこだわりすぎるとこういった問題はどうどうめぐりになりかねない。もっと社会契約的な概念を用いて語るべきだと思う。社会契約だとかなんてものは、そういったことのために作られた道具なのだし。
 余談でちょっと考えたことをメモ。私は物理学科出身なのだけども、物理出身者には心だとかそういった哲学的な命題に興味を持つ者は少なくないし、私もそのでんだと思っている。心に形はないとよく言うけども、心がなんらかの形で表現されるための抽象的活動だとすれば、すなわち表現そのものが心であり、表現に形があるのであれば、心に形はある。かなりディベート的詭弁だけども。ただ、思考は心の一部ではあるけども心そのものでない以上、心というのはなにをしたか、たとえばなにをどう書いたか、人となにを話したか、どう接したか、周囲との関係性により浮き上がるものが心であるのかもしれない。例えば、言葉で話した内容、文意そのものは、たとえ思考を連ねたものでも心そのものではないが、しかし話した言葉は心であるという、そう言うこともできる。結局、他者、社会との関係性の中にのみ心はある、あるいは意味を持たない。
  ソノラマ社 の怪奇雑誌 ネムキ (旧「眠れぬ夜の奇妙な話」)だけども、ここ暫くあまり見ていなかったら、諸星大二郎の「栞と紙魚子」の他にも星野之宣氏や柴田昌弘氏が連載していた。何時の間に。メインの読者層がローティーンから二十台前半の女性だと思うのだけど、こんなマニアックなラインナップ引っ張ってきてたのか。
  日本版スペースシャトル、無人実験開始 。有翼往還宇宙機というのは実はあらゆる意味で効率があまり良くないのだけど、しかしやはり見栄えがするので予算もつきやすいらしい。いろいろ可能性を模索するのは良いことだとは思う。それが他の可能性の芽を摘まないことを祈るのみだが(ひまわり後継機の件といい、宇宙開発予算、もうちょっと考えて欲しい気も)。
  米の連続狙撃事件で男性事情聴取 。今のところ、あくまで参考人ということらしいけど、事件が早く終結することを祈る。


2002年10月19日() 旧暦 [n年日記]

ノモンハン

 ちょいと富山に学会で出張。でも、遊びに回る余裕はほとんどなし。おそばが大変おいしゅうございました。
 で、行き帰りで ノモンハンの夏 を読み終わる。なんと言うか、非常に徒労感の残る内容だった。筆致が、ではない。作家の技量が問題があるとか内容がつまらないではなく、司馬遼太郎が「人生の無駄」「過去から学ばない」と言った理由が非常によくわかるものだったのだ。
 端的に言って、日本軍が太平洋戦争で行った失敗が凝集されている。軍の指揮系統をまったく重んじない軍部上層部の暴走、情報不足にもかかわらず、自らの夢想のみの都合よいばかりの敵味方の戦力想定、場当たり的で統一性のない戦略の見通し、客観的観測を傍若無人な精神論により封じる傾向、輸送兵站の徹底的な軽視、そして自らの無責任を無責任と思わぬ傲慢さ。これらが凝縮された戦闘(一般に「ノモンハン事件」と呼ばれているが、「ハルハ河の戦い」と言うのが正確なところである。「戦闘」ではなく、あくまで特殊な「事件」だとするところに、すでに参考すべき判断対象となされていないことがわかる)にも関わらず、日本軍はここからなにも学ばずに繰り返している。これでは知るほどに絶望するのも無理はない。
 ハルハ側河畔の戦いは、日本軍の、というより当時の日本の問題点の凝縮された事例と言う点では疑いない。しかも、日本はそれにまったく学ばなかった(これは国民も含めてである)。かんがみて、現代はそれよりマシと言えるのか。胸襟を正す思いである。
 もう一つ、ハルハ河において数千の、太平洋戦争においてさらに数百万のうちのいくらかの生命を自省することもなく無碍に死においやった参謀辻と服部の存在には流石に慄然とした。この二人は、ガダルカナルの惨事における最大の戦犯と呼んでも良いことも付記しておく。
 余談だけども、この時期に日本全体が反英・親独に傾いていった理由の一つとして(と、いうより海軍がなのだけども)、例の「海軍メイドさん事件」があげられていた。やっぱそうなのか〜〜。
 先日に北朝鮮拉致者のことを云々と言ったのは、北朝鮮が核開発を認めたことがどう動くかの方が現時点では気になったからだった。北朝鮮が核開発をしているであろうことは大方予想がついていたし、一部事情通では公然の事実として捉えられていた。具体的に一体どういうつもりで認めたのかが不明だったのだけど、「現在の米軍には独力で二正面作戦を戦いきることはできない」という話を聞いて、合点がいったように思える。それが事実なのかどうかは不勉強な私にはわからないが、事実だとすれば、イラクと強調し、譲歩と脅迫によりアメリカをけん制する外交的手段に思える。場当たり的ではあるけども、現時点をしのぐには唯一の手段であるとも思える。どのような結末を迎えるかはわからないけども、「朝鮮人民民主主義共和国」という国が存続しての決着はないと思う。金正日が上に立ちながら現状よりの回復はありえないと思うし、また、トップがすげ替わったとしても現在よりマシになるだけの体力・民度があるとも思えない。とはいえ、もしことを構えるとなれば日本抜きでは語れないだろう。遠い地球の裏の話ではなく、国境を接する国である。どうなるのか。不安を感じずにはいられない。


2002年10月20日() 旧暦 [n年日記]

世の流れは早い

 昨日北朝鮮の核開発のことを書いたら、 もう重油が止められたらしい 。また、枠組合意も破棄されたとかされてないとか。おいおい、とさすがに思ってしまう。ブッシュ大統領はイラクと北朝鮮を同時に相手取る自信があるのだろうか。イラクがひと段落つくまではそこまではあるまい、と思っていたが、事態の進展は予想以上に早いようだ。
 ここまでのタカ派とはなぁ。本当にどうなるんだか。
 今月の「琉伽といた夏」に出てたタコマ橋の 映像 (mpeg)と その崩落の説明 。恥ずかしながら、「共鳴によるもの」という説が誤りだという話は知りませんでした。ってえか、未だに高校の教科書にはそう書いてあるんですが……本当はまさかカルマン渦のせいだったとは。
 先週末はマンガ誌の小ラッシュ。 GXウルトラジャンプヤングキングアワーズ 増刊。GXは犬上すくね氏の「ラバーズ7」が新連載。「ピンポン5」と言ってはいけないのか(って話が全然違う)。GXも独自のカラーが出てきたようで(アワーズと連載陣が似てるとか、それでもインパクトがあまり強くないとかはあるけど)。来月号の付録に別冊で「最終兵器彼女」が付くということは、やはり決定力不足を示してるのだろうか? そりゃ、アニメ化されて旬だとは言え。先月から新連載を始めた 松枝尚嗣 氏は、久々に見たら絵柄が変わっていてびっくりした。少し古臭い絵柄から、今っぽい見やすい絵になっている。絵柄的に秋重学氏のに近くなってるのだけど、アシスタントでもされてたのかしらん? 他にもまざってる気がするのだけど、確信は持てないなぁ。ウルトラジャンプはスタイルが定まっていてセンスがいい。連載の柱もしっかりしてる。けど、うーん、なんだろう。何故か全部読んでも物足りない感じがしてしまう。これはずっと感じてるのだけど、正体がイマイチつかめない。アワーズ増刊は増刊なので、他の二誌とは必ずしも同じには語れないのだけど、編集部内部の分裂ともささやかれているアワーズライトの創刊に端を発する体勢の混乱が落ち着いてきたのか、本誌連載の外伝などを掲載しつつ、新人さんを積極的に載せていくという増刊号本来のシステムが軌道に乗ってきたように思える。いずれの新人さんも即戦力とは思わないけども、荒削りな面白さはあるので上手に育っていって欲しい(その意味では、本誌に短期連載をしている水上悟志氏もまだ即戦力の段階ではないと思える)。
  ガンダムSEED 第二話。うーん、なんというか、未だに方向性が見えてこない。少なくとも軍隊を書きたいわけではないらしいことはわかったが、「普通のロボットもの」という以上の感想がまだ浮かばない。PS装甲で色が変わるところとか見て、「富野監督だったら、ここでこうやったりするんだろうなぁ」とつい比較してしまう辺り、こっちもあまり良い視聴者とは言えないけど。もうしばらく様子見。
  龍騎 は急ぎ気味の展開を演出で納得させてしまうあたり、上手いと思ってしまう。不明だった東條のキャラを番組終盤の展開ではっきりさせている。しかし、龍騎サバイブのマスクは正面から見せない方がいいと思う……
  ギャラクシーエンジェル は、新キャラの登場がほとんどなく、旧シリーズのノリで安心して見られた。でも、それもどうかではあるのだよな。しかし、ヴァニラの髪は…… セントビート
  フジツボは甲殻類知りませんでした
  バカを連呼されるベレッタちゃん 。やはりベレッタの定冠詞は「バカ」なのか。(バカアクション映画限定)


2002年10月21日(月) 旧暦 [n年日記]

自信注意報

 後輩から「今、自信がなくなってる」と相談を受ける。いろいろはげまそうとするが、むしろこっちの自信がなくなりかける。うーん、もっと上手くはげましてやることが出来たかもしれないのに。自分は本当に人の気持ちを察することの出来ない奴と最近よく思う。
  米国が枠組み合意破棄を報道 すれば、 北朝鮮メディアは枠組み合意維持の呼び掛け 。米国の上の方では、イラクよりも北朝鮮を危険視すべき、という声も出ているという。当面の目標をイラクから北朝鮮に切り替えるのだろうか? 中国との北朝鮮をめぐる交渉も、着々と進んでいるようであるし。北朝鮮の核開発継続は各国政府が極秘にしてたのをメディアがすっぱぬいたという話だけど、もしや、世論の誘導を狙ってリークしたのでは、というのは考えすぎか。今度ばかりは強気の(虚勢がほとんどだけども)金正日の外交もいかんともしがたいのではないだろうか。今回も後手後手に回って、日本はいいように使われそうな気も。
 しかし、いざことが起こったとして、米国は日本に軍事力の参加を要請するのだろうか? 韓国軍はもちろんそうなるだろうが(友人に韓国軍の統帥権はアメリカ軍が持ってると言ったら驚いていた。案外と知られてないらしい。一応、平時の統帥権は韓国政府に委託されているはずだけども)、イラクとかアフガンとかの地球の裏側のことでなく、日本のすぐとなりのことだと考えると、その可能性も少なくない気がする……うーん。
  アメリカの連続狙撃魔の容疑者が逮捕されたらしい (CNN)。アルカイダのテロじゃないか、という憶測すら流れていた。これで事件が終わるならいいが。
  「THE RING」、初登場興業トップ 。ふえ〜、って感じ。「(内容は)どんなんなってるんだろうね」と友人が言っていた。最後は貞子と殴り合いになって大爆発、とか(嘘です)。また「今だったらビデオじゃなくって動画ファイルがP2Pで交換とかだろうね」とも言っていた。多分、アンチ貞子セキュリティツールとかが出回るのでしょう。最新版を落とし損ねてうっかり呪われてしまう罠。どうせならギャグ爆弾で笑って死にたい。類似で馬の皮(だっけ?)の朗読音声ファイルとか、「暗い日曜日」のMP3ファイル、バナナフィッシュのJPGまで流通する。しかし、流行りすぎたためにトラフィックが混雑し、異様に転送速度が遅くなった。「呪いはのろい」……ってこれじゃ田中啓文氏のパクリだ。そういえば、藤島康介氏は「リング」に対し、「人のネタで飯を食うということはだな」と作者に小言を食らわせたのかしらん? いいんです。わかる人だけわかってくだされば。
  キングゲイナー 七話。先週からひっくり返ったままでエクソダスが滞った都市ユニットをシベリア鉄道総裁の特別列車で引き起こす作戦を実行。これまで映像と歌と名前だけだったミイヤ・ラウジンが登場。公式ページの人物紹介から「天然ボケキャラ」だとは思ってましたが、ツッコミ役の押し掛けマネージャーのルブルともいいコンビの模様。シベ鉄総裁のキッズ・ムントも変なキャラ。実写だったらクラウス・キンスキーにやらせたいなぁ。いや、なんとなく「吸血鬼ノスフェラトゥ」からのイメージですが。全般的に相変わらずどこかずれたキャラのやり取りがいい味出してます。


2002年10月22日(火) 旧暦 [n年日記]

まだ終わらない

 その可能性はあるよなぁ、と思ったけども、 やはり誤認逮捕だったようで 。情報不足のせいもあるけど、どんな犯人像かがさっぱりつかめない。本当に犯人が捕まるんだろうか?
  拉致帰国者が洗脳下にある可能性は、まあ事前から考慮されていたわけですが 。予想できすぎていたので、特にコメントなし。
 北朝鮮が核兵器を開発しているどころかすでに幾つか持っているだろう、というのは、かなり確実視されているわけですが、 北朝鮮の核弾頭はノドンでは打ち上げられない そうで。安心なんだかなんなんだか。
  信用金庫の逆襲 。おちおち強盗もしていられない。
  うらにわのアルジャーノンのおはかに、お花おあげてくださいドラマ は、最低とは言わないけども、なーんか違うのだよなぁ。まあ 逮捕しちゃうぞ よりは4倍くらいはマシです。
  Mozilla 1.2betaが少し前からリリース。どうやら1.2alphaからそのままインストールすると、関連付けファイルの関連ファイルの引渡しでエラーが出る模様。一旦、アンインストールしてから残ったバイナリも削除して再インストールすれば問題はないっぽい。設定ファイルやプラグインは消さなくてもOK。
 NHK−BS2で放映している「宇宙船サジタリウス」が残り二話。最終回の三話はやはり何度見ても泣ける。
  ビッグオー は既製作部分の三話目。どこからどう見ても機械な動きのロボ子ことR・ドロシーが萌え。


2002年10月24日(木) 旧暦 [n年日記]

デスクトップ付箋紙導入

 前からそうした方が良いとは思っていたのだけど、いい加減ディスプレイにメモ書きをペタペタ貼るのもアレなんで、デスクトップ付箋紙を導入。別に何でも良かったのだけども、なんとなく POSTNET にする。今まで導入していなかった理由は、ただでもリソース管理周りが最悪なWin98で余計なリソースを消費するものを使いたくなかったのだが、今日まで既にWin2Kに乗り換えていることをコロっと忘れていた。いかんいかん。
 売りのネットワーク対応機能は現環境ではあまり使いではないが、まあ機能的に文句はない。
 仕事でメスシリンダーを注文したのだけども、メスシリンダー等、ガラス製品の素材である「パイレックスガラス」ってなんだろうと余計なことが気になり、 検索 。通常の二酸化珪素に、酸化硼素や酸化ナトリウムを加え、強化したガラス全般のことらしい。1910年の発明と言うから、かなり昔から使われていることになる。
 これを調べているとき、「酒石」(ワインを醸造するときに出来る、酒石酸とカリウムの結合した沈殿物)を「ガラスの結晶のような」と形容してるものが多かった。ガラスは基本的に、非結晶体なんだけどなぁ。
  2chニュース極東板 より、 世界の中の日本のアニメリンク ( ■日本のアニメ文化は世界中で大人気だにょ〜【八】 の869)。 潤沢な資金で贅沢に作品を作るアメリカと、限られた期限・コストの制約の中で独自の表現を生み出してきた日本 というのは、アニメ映画とテレビアニメの比較なので全てを適切に表してるわけではないけども、太平洋戦争のときから(もしかするとそれ以前から)の両国の根底にある民族性を示してるようでもある。日本はオリジナリティに欠ける、とはよく言われるけども、オリジナリティに欠けるのではなく、全般的に「制限の中で何かを模索することが得意(というより必要に迫られて)」の気がする。
  ヲタク的教養とは何か で、「江戸時代から続く歌舞伎等の芸能の世界を知らずに、ヲタク文化を論ずるな」という結論はなかなかに面白かった。いや、私も詳しくはないけど。
 そう言えば、 深+ のマスターが「歌舞伎ってのは、無茶苦茶洗練されたエンターテイメント」と言っていたっけなぁ。
  米連続狙撃事件で容疑者の元軍人と養子を逮捕 。う〜ん、ホンマに今度は犯人なんか? これまでの報道を見ていると、警察もあせりまくっているようだけども……
  政府、拉致帰国者五人を国内に留めおく方針 。日本政府にしては、めずらしく至極まっとうな決定(ってのは失礼か)。正論としては「本人の意思が優先」なのだけども、強度の洗脳、あるいは監視、脅迫下にあると推測される現状では「本人の意思」の確認がどれだけできるのかは疑問。問題は、帰国者の家族、その他の拉致者の帰国の交渉において、これが尾を引かないわけはないことだけども、是非がんばって欲しい。一方では 日本も着々と下準備が進んでいるような気もしますが 。「日本は軍事力を振るうことになるのか」の議論としては避けえないものなのだけど、知人の自衛官の顔などが思い浮かび、やはり複雑な心境ではある。
 北朝鮮の方は 開き直って核兵器開発を肯定しつつ、経済援助を要請 してますが。逆ギレ状態? まあ、まっとうに考えれば、核を使うことによるリスクがあまりに高すぎるので使わないのが普通なんですが、なんせあそこは常識を超えてる国なので。
 で、そんな国に利することになるのに、何考えてるのかねえ、というのが 朝銀への公的資金投入問題 。韓国・朝鮮系の団体には及び腰なのをいいことに、結構日本の政治家なども所得隠しに使っているという噂だけども、その辺も影響してるのかも。その金を アフガニスタン復興 に回せとまでは言わないけど、もっとマシな使い道はいくらでもありそうである。しかし、不謹慎ではあるけども、面白そうな企画だなぁ。>しない善より、する偽善
 関係ないが、楠桂のサンデー超の連載が、 サンデーGX に移籍ですか。うーん。


2002年10月25日(金) 旧暦 [n年日記]

配る巫女さん

 夜、飯を食いに矢場町の辺りまで出て行くと、 矢場町の交差点 で巫女さん二人発見。
 なんじゃそりゃあ! とよく見ると、どうもチラシかなにかを配っている様子。あ、なんだ。 月天 の巫女さんか。矢場町交差点は月天のお店のすぐ近くなのだ。こういうこと書いてるから名古屋は変な街だと思われるんだな。月天に話を戻すと、近頃はランチまでやっているようで、なかなか大変そうである。大変そうというのは飲食店に限らず大須にあるお店全般について言えることで、ヤマダ電器の進出でとみに顕著になったが、競争が激化してきている。古き良き寺前町の雰囲気が好きなのだけどなぁ。でも街中で巫女さんに出くわすのはマジでびびりますよ? 街中でゴスロリに出くわすよりも驚く。
 昨日 PostNet を入れたら、タスクトレイが大変なことになってしまった。バグとかではなく、登録されたアイコンがただごとではない数になった。これは明らかにWindowsのユーザーインターフェイス設計思想の欠陥なのだが、文句を言っても詮無い。XPはこういうところ、うらやましいよなぁ。
 しかたないので TrayManager ( 日本語化パッチ )という舶来のソフトウェアを導入。いちおう、デスクトップが多少すっきり。しかし、エレガントなシステムでは、どんどんなくなっていく。なにはともあれ、使い勝手のよろしいソフトを使わせてくださるFreeWare作者の方々には感謝。
 昨日逮捕された 米連続狙撃事件 の容疑者だが、押収したライフルから取った旋条痕が被害者に撃ちこまれた弾丸のものと一致したそうで、どうやら本ボシらしい。アルカイダ等のテロ組織とは関連のない、単独犯行の模様。ようやく、これ以上被害者が増えることはなさそうだ。
 対して北朝鮮関連はまだまだ不穏。今日も今日とて 根拠不明の強気の交渉 。 関係ないのかもしれないけど(でも、少なくとも情報戦上での意味はあるだろうけど) こういう記事 とかが連日出る。一番いいのは金正日が逃げ出して、米中の後ろ盾の元、韓国がしばらく北朝鮮を暫定管理するというシナリオが望ましい。その場合は、無論いずれは統一はするだろうけども、急激に北の一千万の人民が南に流れ込むのは悲劇以外のなにものにもならない。逆に最悪なのは、金正日が中途半端に戦争をふっかけた挙句に中国を巻き込んで国外脱出、台湾、尖閣諸島等にまで中国がどさくさで手を出し、東アジア全体に戦火が広がること。まあ、そこまで大げさになることはまずはないとは思うけども、中国の出方というのがとても気になる。逆に中国が北の後ろ盾をやめてしまえば、ここの問題は半分解決したも同じ。水面下ではどう動いてるのか。
  キングゲイナー公式ページ のネタバレがスゴイ。特に 登場人物紹介 。なるほど、第一話の シンシアの言ってた仕事の内容 ってのはそういうことだったのかとか、 アデットは、つまりヤッサバからゲイナー(ゲインじゃないよ)に乗り換えるのか とか。先の展開をさらで楽しみたい人は見ちゃダメ。
  google のトップページの画像がまた変わっている。今日ってなにかあったっけ? と思ったら、 パブロ・ピカソの誕生日 だったらしい。
 さすがにここのところ寒くなり、ティーシャツ一枚で街中を走り回るのはつらくなってきたので(いや、昼頃はOKなんだけど、朝晩がね〜)、ワイシャツを今日から羽織る。これであとひと月は戦えます!? でもちょっと風邪気味。しょぼーん。
 追加。 ハラショーな画像


2002年10月26日() 旧暦 [n年日記]

しまった! サイレントランナー見逃した!

 思わずしょぼーん。
 しかし、「プライベート・ライアン」は見忘れない。裏で「ラスト・アクション・ヒーロー」なんてやってたらしいが無視。
 久々に見ると、やはりデジタルがちょっときつい。わざとやってる部分はもちろんあるのだけど、わずか数年前の作品だというのに今は大分見やすくなっている。こういうところでも技術の進歩を感じるなぁ。
 この映画はストーリーよりも描写に尽きる。冒頭の、上陸のシーンの後自分の腕を探してうろつく兵士とか、祈りを唱えながら鐘楼から狙撃をするシーンとか、敵と鉢合わせて突撃銃を構えて撃とうと思ったらお互い弾切れでヘルメットを投げ合うシーンとか。多少は一般向けに奇麗事っぽいテーマも入ってはいるけど、どことなくブラックユーモア的なこれらのシーンに「戦争は奇麗事じゃない」というメッセージが感じられる。この映画に出てくるティーガーI(と言うより、ほとんどの映画に出てくるティーガーI)は T-34/85の改造(ってよりハリボテ)らしい のだけど、やはりそのせいか、どこか不自然ではある。と言っても、最善を尽くされているとは思うのだけど。(現物のティーガー戦車なんて、流石に撮影に使えまい……)
 本日26日はマニア向け(オタク向け)コミック誌の小ラッシュ。とは言え、以前ほどのイキオイもさすがにない。アフタヌーンも路線転向に失敗してからは縮小傾向の感は否めないし、角川系の雑誌もメディアミックスに頼った弊害で、その後の伸びはイマイチであるように思える。このところ、この分野のコミック誌が停滞気味の気がするのだよなぁ。どうも。原因は幾つか思い当たりはするけど、決定的要因と言うのはよくわからない。
  ガンダムSEED はようやく3話目から話が転がりだした。これまで従来とは違う独自の設定を幾つか出していたけど、それがイマイチどう、という話ではなかった。とは言え、演出自体は工夫がないのは確かだし、まだまだ様子見。
  東京ミュウミュウ は、作画はともかく、話は無難にまとまっている。けど、いつのまにこいつらは空を飛べるようになりましたか?
 先日、たまたま検索で T−CONにおけるゲストの招待状発送状況 を見つけてしまったのだけど……伊藤明弘氏が含まれている……え〜。くれぐれも言っておきますが、ヲイラが企画してるわけではありません(企画をやってみたくないわけではないのだけども、個人的事情で、来年以降の身分が不安定なので企画を遂行できるか未定なため、ちょいと躊躇が大きい状況)。また、「あまりにもゲスト(招待)の数が多すぎる、というのも気になる。ひょっとして全部ちゃんと企画があって招待しているのかもしれないが、そうでないとすれば、今年のSF大会で「一体何のために呼ばれたのかわからない」と言わしめた状況を再現することになりかねない危険があるのだけども……ちょいと不安。
 しまった。今日、「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル」をやっていたのか。見忘れた。


2002年10月27日() 旧暦 [n年日記]

寝過ごし

 おまけにハリケンジャーとGAの予約を間違えて撮りのがし。友人に確認してOPのじゃんけんが何だったかだけ聞く。三連続でグーだったか。ま、他のことはいいか。
  龍騎 はテンポが無茶速い(誉め言葉)。ナイトVSオルタナティブ、龍騎・タイガVSガゼルペア、モンスターVSモンスターとアクションシーンだけでも濃い濃い。ラストに東條の裏切りと、何かの予兆のように出現するガゼル軍団( 仮面ライダーインペラーの契約モンスターなんだけどね )、今回は脚本も演出も絵作りもどれも負けてない。うーん、朝から見るのはもったいない。
 話題にしようとしてしそびれていた、チェチェン地区での立てこもりテロ事件、 人質被害者が118人にまで増えた ようで。この手のテロ対策は、「絶対の正解がない中でもっとも正解に近い回答を探しつづけなければならない」わけだけども、しかし、犠牲者の数を見るとやはり暗澹とする。詳しいレポートはいずれそれ系の雑誌に載るだろうから、それを見ないとなんとも言えない。けど、 この辺のニュース を見ると、やはり政治色が強そうだ。チェチェンの民族紛争でいつも思い出すのは、セルゲイ・ボドロフ監督の コーカサスの虜 という映画。トルストイの同名の有名小説を、舞台を現代に置き換えたものなのだけど、 これほどの昔からずっと続いてる問題なのだ 。そして、ロシアもチェチェンも、その前提の上にそれぞれ権益を得るものがそれぞれの事情で煽ったり継続したりしている。本当にイヤになる。奇麗事ではすまないのはわかるだが、この不毛の連鎖に巻き込まれた者が簡単に抜け出せないのはわかるのだが。
  チャップリンの「独裁者」、フランスで新作並みの大ヒット 。確かに今見ても遜色のないコメディだが、これほどの求心力を得られるとは。日本では若い人は古い映画に興味をそこまでは引かれないのでうらやましくもあるのだけど、何かの社会背景があるのでは、とも思ってしまう。
 あまりこういうことばかり書くのもどうかなのだけど、韓国・北朝鮮系の発言ネタが結構ヒットが揃って出た。 辛淑玉氏、在日を励ます日本人を「偽善」と批判 。自分で「仕返しを恐れてる」と言っている辺り、語るに落ちてるような。言いたい趣旨はわからないではないんだけどねえ。 石範氏、「日本は歴史健忘症だ」と批判 。あのー、完全に問題をすりかえてますが。作家とは思えない論理性のなさだなぁ。まあ、日本国内で日本を責めることが飯の種になるのだから、日本もまだまだ平和です。
  韓国yahooで、2chの嫌韓フラッシュが批判される 。当のフラッシュは これこれ 。まあ、あまり性質の良い茶化しではないのは確かなのだけども、マスコミが大真面目に言うことでもないよなぁ。
 いつのまにか 復刊ドットコムの「おれのサーキット」要望が10票を越えた ので、たまには宣伝(でも、あと90票近く必要……)。マジで面白いので、読んでほしいのだけどなぁ。


2002年10月28日(月) 旧暦 [n年日記]

縁日

 大須と言うと「大須観音」がまず出てくるが、十八日の大須観音の縁日の規模より、毎月二十八日の 不動 の縁日の方が大きい気がする。ほぼまる一日、 赤門通り が車両通行止めになり、出店が出揃う。晩飯がてら久々に覗いてみる。別になにを買うではなくとも、歩いてるだけで楽しい。研究室への差し入れに ポン菓子 (正式名称は知らないが、ウチの田舎ではそう呼んでいた)を一袋詰めたのを買っていく。 メイド がいようが 巫女さん がいようが、大須はこういう雰囲気が残ってて好きだ。
 昨日のチェチェンの劇場立てこもり事件の被害者数ですが、117人の間違いでした。すいません。しかし、中毒死って、催涙ガスでそんなことがあるんだろうか? しかも百人以上も? 一説には使ったのは「無力化ガス」ではないかとの話もあるが、いずれにしても腑に落ちない。なにやらいろいろありそうではある。
  読売新聞、「萌え」を語る 。しかも、よりによって「 シスプリRePure 」ですか。「萌え」ってのは言ってしまえば「キャラクター性」の一つであり、その観点で見ると実はこの商法というのは驚くには当たらない。商業アニメ、ことテレビアニメとキャラクター性は切っても切り離せないからだ。一番わかりやすいのは子供向けロボットアニメとか。スポンサーはおもちゃを売るために金を出し、おのずと作るほうもその制約上で作ることになる。それが「女の子のキャラクター」というものに適用されている。そう考えると、別に珍しい話ではない。もっとも、この記事の記者がダメ人間なのは最後の一行を見ればわかるが。
 六年も前の記事だけども 日本によるひそかな「植民地化」 。植民地化の定義が微妙に間違っている気もするが、いろいろ考えるところがある。
  朝鮮人強制連行名簿23万人分を28日公開 。この記事、限りなくうさんくさい。「徴用」は行われていた時期はあったけども、それは「強制連行」と言うかどうか。当時、日本人も同様に「徴用」されていた。また、記事にある例だと「42年に強制連行された」とあるが、42年はまだ徴用は行われていず、よりゆるやかな職斡旋なのだけど。無論、職斡旋が実際にどのように実施されたか、また職場での環境が、その内容が人権侵害的な可能性はあるが、まったく鵜呑みにするものでもない。 日朝会談 (で良かったです、ハイ)を控えてのタイミングと言い、非常に恣意的なものを感じる。
  キングゲイナー 7話。いきなり運動会。何故? という気もするが、富野監督が祭が好きらしいのでそういうものかもしれない。そうか。だからサラ・コダマは某加藤祭に似(略)。「パンを買えなければ、ポン酒を飲めばいいのよ」とばかりに飢えてるくせに一升瓶を抱えたアデットがこれまた何故か運動会に飛び入り参加。まー、理屈じゃないんです(羽佐間道夫の声で)。しかしミルク代わりにウォッカを飲んでいそうな(偏見)ロシア人がポン酒で酔うものだろうか? それともよく橋の下のおじさんとかがやってるように、いろんなお酒をミックスしたんだろうか? それなら流石に来るだろうなぁ。おまけにその後やっぱり何故か先生に。すきすき魔女先生? うーん、脈絡がつかめん話だけど、面白いことは面白かった。しかし、つくづく萌えとは対極にあるアニメだ。


2002年10月29日(火) 旧暦 [n年日記]

マジボケ

 一昨日・昨日の「チェチェン(地区)の立てこもりテロ」は「チェチェンゲリラの(モスクワの劇場における)立てこもりテロ」だろう、とメールで指摘を受けますた。はい。そのとおりです。すいません。っちゅーか、自国民を人質にするなんてことはテロリストだって普通はしませんね。なにを寝ぼけてたんだ。ご指摘感謝いたします。そんなことをするのは北朝鮮くらいですね。(いや、市民を空爆の盾にしてアメリカを非難とかは、イラクとかもやってるけど) それにつけてもロシアの突入チームが使ったガスはいったいなんなのかが気になる。
 あ、わたしゃ、別にロシアの対テロの対応を批判してるわけではありません。ただ、銃撃に巻き込まれたと言うのならともかく、犠牲者117人のうち115人が催涙(?)ガスによる中毒死というのはいかにも異常なんで。とは言え、突入したチームの方もぎりぎりの選択の中で人質700人の生命を背負って命がけで突入したわけで、安易な批判は出来はしません。
 今日から二日間、クアルランプールで日朝の交渉がはじまってるわけですが、どうも今日のところは動きがはっきりしない。 日朝共同の拉致究明チームを設置する とかは決まったようですが、盗品の調査をするときに、犯人を現場検証で立ち合わせるのでなく、犯人と合同捜査をするようなものだから状況が状況なら(いや、現状でも十分に)冗談としか思えない。いきなり最初から「 ヤス、服を脱げ 」と出来たら楽なんだがなァ。
 一部事情通によると「北朝鮮は日本に一兆円の併合時代の賠償を求めてくる」という予測があるらしいですが、実は日本が引き上げ時に残してきたインフラ等の資産と補償を差し引きしたものを現在のレートに換算すると 北朝鮮が日本に八兆円払わねばならなくなる という試算がある。盗人猛々しいはいまさらだけども、いずれにしても、今の北朝鮮に金をばらまくのは、砂地に水をまくに等しいと思うのだけど。水はちゃんと土壌を作ってからまきましょう。
  TVアニメがこの世の春 。確かに仕事がないよりはあった方がいいには決まってるんでしょうが、いろいろと地獄を見てるところも多そうです。特に末端。
 もっとも、37本で最多のテレビ東京系が日本で40%くらいの人口カバー(だったはず)の上に、深夜系のアニメは地方で放映しないことも多いので、資料者全てが恩恵(?)にあずかれるというわけでもない。有料放送はしかたない。でも、他はいいですから「 灰羽同盟 」と「 ウィッチハンターロビン 」お願いします。「 シスプリRePure 」なんて要らんっちゅーねん。(実際は灰羽は友達にビデオ送ってもらったんだけど、まだ見れてません……しくしく)
 日曜にテレビで「ファイナル・デスティネーション」をやっていた。チャットで実況しながら「こえ〜」とか言ってると、友人が「フィラデルフィア・エクスペリメントとどっちが怖い?」と聞いてきた。人が壁に半分埋まってるシーンが子供のとき怖かったのが印象に残ってたのだそうな。ファイナル・デスティネーションはそれとはちょっと違う系の映画で、本来は飛行機事故で死ぬはずだった七人が、本来の予定を取り戻そうとするように次々と事故で死んでいく。「最終目的地(final desitination)」がさだまったかのような運命から逃れようとする話。まあ、アイデア自体はありがちと言えばありがちだけども、どう見せるか、というのが肝になってくる。下手な映画だと「死神」とか「悪魔」とか、追って来るものを具象化させてしまう。これは大概において失敗の元。正体がわからないものの方が人間は恐怖を感じるというのは、本当らしい。この映画はその意味で手堅く作っていた。展開が読めるにもかかわらず、結構どきどきしてしまった。バスにひき潰されるシーンは、ちょっとトラウマもの。1.5点。
 宇宙船サジタリウス最終回。やっぱり泣ける。臭いんだけど、やっぱまんまと目論見にはまってしまうなぁ。くそぅ。最後のエピソードのテーマが愛とかではなく、友情だったのはこの番組のフィナーレに相応しかった。来週からこの枠は「はれときどきぶた」だそうで。やはりNHKにはオタクがいる。


2002年10月31日(木) 旧暦 [n年日記]

冥府魔道

 今日の BSマンガ夜話 で「 ロード・トゥ・パーディション 」が「子連れ狼」のリスペクトだと知る。perdition自体が地獄のことだってんだから(ずっとpartitionだと思ってた……)まったくもって冥府魔道ということか。この「冥府魔道」という四字熟語は「子連れ狼」で小池一夫が作った言葉。小池節って話によってはギャグすれすれだよなぁと思っていたが、岡田斗司夫氏の「島本和彦と同じ系譜」という言葉で、「あ、やっぱりそれでいいのか」と妙に納得。「ぶりぶり」の回なんて「なんやそら」と思うものなぁ。
 昨日の話題だった今市子氏は、今は亡きOURs girlくらいでしか見たことがなかったので、改めて今月の ネムキ で見てみる。ラストで水子霊が「母親に拒絶されたショックでバラバラに砕けてしまった」という下りは、もろに女子高生などの怪談の系譜だと感じる(ネムキ自体がそういう系統の流れなんだけど)。容赦がないと言うか、ニヒルと言うか。この一話だけ見ても、上手いと思う一方、そこまでの人気というのはピンとは来なかったが、キャラクターの味が人気の秘訣らしいので、読めば読むほど味が出てくるタイプなのだろう。
 姉に頼まれてこの今市子「百鬼夜行抄」の回を録画したが、時間を間違えて最後の五分ほどのところで切れてしまった。見ながらの録画だったのですぐに録画再開したが、まあ、いしかわじゅんのコメントのところだからいいか。
 いしかわじゅん氏、今日の「子連れ狼」の回でもゲストの林家喜久蔵師匠が言葉の切れ間に話をしようとするのを黙らせて自分の言いたいことを言うというのが目立った。同じホストの岡田氏や夏目氏と比べて、ちょいと態度がぞんざいな気が。
 マンガネタ続きで、 週刊チャンピオン の「虹色ラーメン」、上手いし王道なのだけど、最後の「麺王七人衆」というのは笑っていいところなんだろうか? いや、読みながら「ここ、笑い所だよなぁ?」と迷ってしまったので。
 高橋葉介氏の「恐怖症博士」は、なんかちょっといい話系の話が続いてる。ここんとこ切れ味が鈍ってるのかと心配していたけど、無用の心配だったよう。
 チャンピオンだとあなどれないのが「ショー☆バン」絵は可愛い(けど、ちょっと古臭い)一方で、野球の勝負とかでなく人間関係のドラマとしての野球がメインになってる。個人的には同誌に連載されている「ドカベン」より20倍くらい面白いです。ハイ。
 友人から送ってもらった「 灰羽連盟 」(こないだは「同盟」と間違えた)の一 、二 (こう書くらしい)を見る。どこかの街で、天使のように羽を持ち、でも、役には立たないし特別な力も持たない「灰羽」と呼ばれる存在に生まれ変わった少女たちの話。灰羽になる前のことは覚えていないし、街から外に出ることもできない、でも別にあまりそういうことは関係ないらしい彼女らの淡々とした日常を描くっぽい。寄宿舎話の変形とも取れる。とりあえず雰囲気はいい。良い話かどうかは判断がつかないけど、結構気に入った。
 クアラルンプールでの日朝会談は、お互いの立場を双方主張するのみで、ほぼ物別れ状態。次回の会談の日程のみ決めて終了ということらしい。これは、日本がイニシアチブをとっていると見ていいんだろうなぁ。交渉が長引いてもさほど痛くはない日本に対して、長引けば長引くほど状況は悪くなっていく北朝鮮。拉致被害者家族会も、この日本の方針をほぼ支持しているように見える。
 この日朝交渉において日本側の代表として出席した鈴木勝也氏は、実はモーニング誌で連載中の 大使閣下の料理人 に出てくる 「倉木和也大使」のモデルの一人らしい 。マスコミでの評価もほぼ絶賛に近く、こと、このような交渉においてはベストの人物とのこと。外務省の不祥事がやたら叫ばれてるけど、こういう人物もちゃんといるのだなぁ。
 P.S. 政府は「拉致問題進展しなければ次回交渉は決定できない」との方針を固める 。おお、なんか最近イカス外交をするようになってきたじゃないか、日本。
 チェチェンテログループによる立てこもり事件に使われたガスは フェンタニルだという公式発表 に対し、 もっと殺傷性の高いものが使われた可能性もある とのこと。推測段階で、確定情報ではない。一方で 劇場内には劇場を破壊できるだけの爆発物があった とのこと。117名の犠牲は残念と言う以外できないが、同時に人質全員が殺されていた可能性もあり、安易には批判は出来ない。