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2010年05月28日(金) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 四畳半神話大系#5

  四畳半神話大系 #5「ソフトボールサークル「ほんわか」」。京都の大学に在籍する「私」は、あこがれていたバラ色のキャンパスライフを夢見て、名前どおりなんだかほんわかした雰囲気のソフトボールサークル「ほんわか」に入会するも、確かにソフトボールも名目程度にやっているばかりで何事につけ心地よく女性に偏った男女比も気に入るところではあったのだが、異様なまでに「善人」ばかりのメンバーに、「私」はどこかなじめず、唯一どこか邪悪さを隠しきれない小津だけと話が合い、意気投合する。しかしながら生ぬるすぎるサークルの雰囲気とどう考えてもカルトそのものの健康食品信奉に耐えかねたとき、サークルの重要メンバーであるらしい小日向さんを見かけ、あこがれている黒髪の乙女そのものである彼女に一目で懸想してしまう。サークル内で上位に上がらないと彼女に会えないと小津に聞き、私はバイトで稼いだ金でサークルの母体の会社の健康食品を買いあさったり、路上での販促活動に没頭するが、一向に小日向さんには会えずついに堪忍袋の緒が切れる。が、そんなとき全国会合への招待状が届き小日向さんに会えると意気勇んで出かけるが、いかにも怪しい工場見学やカルト丸出しなスピーチや研修に、危機感をいよいよ募らせ、三度爆発しそうになったところ、研修施設で事件が起こる。しかもそれが小津が起こしたらしく、小津と共々施設から逃げ出すのだが、追っ手はどこまで行っても包囲網を敷いており……

 ぶっ。これはヤヴァイだろw 本当にヤバイふうには描いてませんが。
 第一、この手のサークルでは哲学とかの研究会とかはありがちですが、一番たちが悪いのはボランティアサークルだったりするんですけどね。しんどい作業をして徹夜で準備とかなんとかして疲労と睡眠不足で朦朧として妙な高揚感の出てきたところに連帯意識とか感動体験とか差し挟まれると、簡単に人格改造ができてしまうわけで。
 そういうのは普通の会社の研修や、顕著なところでは海兵隊のブートキャンプで当たり前にやられてることだし必ずしも悪いことではないんだけど、そこにすり込まれるものが何かがかなり問題だよなぁ。
 と、まあそんな話はさておき、第一話でちょっとだけ名前が出た小日向さんが姿を現す。いや、原作でも名前しか出てないんですけどね。それに、こんな怪しげなカルトのご令嬢ってこともありませんし。
 今回いかにもありがちなカルトにはまってしまった大学生の右往左往をおもしろおかしく描いてるのだけど、何をしでかしたのかわからない小津の動きが何気にキーかも。それに、なんだかんだ言って主人公のことも忠告したり庇って一緒に逃げたりしたし。
 しかし今回あちこちで妙にリアルな描写が多かったなぁ。「手作業じゃなきゃ」ってのは、多分あのなんとかキャラメルで有名ななんとか牧場の揶揄だろうし、自己暴露大会とか、怪しげなスピーチとか。
 え? なんで知ってるのかって? 学生時代よくこう言うのに声かけられて「まずは試しに」と集会に参加してみては「私」のようにぶち切れて出てきたことが何度かあったからでっんっがっんっん!


2009年05月28日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] 駄目だこりゃ

  衆議院TVで昨日の党首討論 を見たのだけど、文章ではあちこちで見てたものの、書いてあったことがいろいろ本当だったので笑った。w
 最初の「北朝鮮の核実験の情報を事前に掴んでいたのかどうか」というジャブはそれなりに良い物に思えたのだけど、そこから鳩山新体制のキャッチコピーとしたい「友愛」の話になってからグダグダ。麻生氏が鳩山氏の標榜する「友愛」のルーツについて逆に紹介し、
麻「それは大いに賛同するが、具体的にそれを実現する政策は?」
鳩「理念の話が出ないとは残念だ。具体的なことについて話しますが、三鷹小学校ではボランティアが云々……官僚政治の自民は政権交代だ。」
麻「三鷹小学校の話を、どうしたいの? 全国に広げたいという話? じゃあ、その場合のルールや仕組みを具体的に挙げてくれない? 評論家じゃなくって実務家なんだから、ちゃんと実現のための現実的な話をしてよ。それに公務員叩きばっかやっても上手く行かないんじゃない? 政権取ったらどうやって官僚を使うの? 批判ばっかじゃなく、公務員をやる気にさせる方法を考えなきゃいけないんじゃない?」
鳩「上から目線だな。政府主導、市場原理主導じゃ駄目。NPOやボランティアをもっと導入するよ? だから政権交代で友愛政治を目指すよ」
麻「官僚目線・上から目線って言葉が好きだな。国民目線で言ったら西松問題はどうよ? ちゃんと説明したの? 代表を退いて代表代行に就くのは責任を取ったことになるの? 現行法を守ってない疑いがあるからの逮捕なのに、現行法を変えろってのは、おかしくない?」
鳩「法律違反したって確定してないだろ。判決出るまでわからないだろ。それよりお前のところが逮捕されてないのはなんでだ。検察官僚の仕業だろ。さいたまで民主が勝ったのが民意が民主支持の証拠だ。もうすぐ党の調書出すからそれを見ろ! あと官僚の天下りはおかしいだろ!」
麻「後援会への企業献金の疑いで逮捕されてるんだろ? それを説明しないの? それに、「一心同体」とか言っといて代表になるってのは、自分の発言に無責任でない? 企業・団体の党の献金は我々が話し合って決めたんだろ? それを改めて話し合いをするのはかまわないけど、現行法の違反を勝手にすり替えるなよ。あと、天下り渡りは禁止にしたよ? その他も今後改善するよ?」
鳩「すり替えなんかしてないよ? 李下に冠を正さずだろ? オープンにしてたのに逮捕されたんだから現行法を変えなきゃ駄目だろ? 企業献金は悪だけど、問題が起ったんだから現行法変えなきゃ駄目だろ。あと補正予算が滅茶苦茶なのは官僚のせい。アニメの殿堂は民業圧迫。補正予算の使い方もおかしくね?」
麻「正しいことをやったのに秘書が逮捕されたの?」
鳩「正しいことをやってたのに逮捕されたと、本人は言った」
麻「本人が正しいと思ってても間違ってるってありうるよね? 本人の弁だけ鵜呑みに国策捜査って言うのはおかしくね? 補正予算については、数年越しのことを考えてだけど? そちらの掲げてる政策も国民に相当の負担を強いるんだけど?」
鳩「(時間を超過してるので発言をまとめてと言われて)首相が意味のない答弁をしてるせいだ。補正予算は借金で消費税増税とは何事だ。だから政権交代だ」
麻「これって答弁じゃなく、討論のはずだけど? これからは答弁じゃなくちゃんと討論をしてくれない?」

1)「具体的には」と言えば発言内容が具体的になるってことはありません。
2)「官僚は悪」「とにかく政権交代」しか根幹の主張が分かりません。
3)「新しい政治」って言うけど、具体的行政の執務者である官僚を弾圧して、どういう政治を行うつもりなのか、具体的なビジョンが見えないんですが。
4)「現行法違反の疑いなのに、現行法を変えるって話はおかしくない?」ってことに、「お前の所も疑われてるだろ!」って返しはおかしくない?
5)迂遠に小沢はクロって言ってない?
6)アニメの殿堂がマンガ喫茶の圧迫って……アホか。マンガ喫茶のこと根本的にわかってないだろ。
7)補正予算であちこちおかしい、ってのは、正当性があると思う。でも民主が政権交代で無駄遣いをなくせるかというと、無理でしょ。あと、補正予算を全部ナシ、って言うのは暴論過ぎ。
8)「李下に冠を正さず」の使い方、おかしくない? 冠を正してたのか実をもいでたのかはともかく、小沢氏の秘書は逮捕されたんだから。

 基本、鳩山氏の主張は「官僚は悪」「自民政権は無駄遣い政権」「政権交代」の繰り返しと言って良いでしょうね。中には聞くべきところがないではないですが、それに対し論理的な論の組み立てが出来てない、つまり攻撃材料として持ってきただけで、それを根本的に変えようという意欲が見えないというのも大変残念。「答弁じゃなく討論でしょ」と麻生氏が最後に嫌味を込めて言ってたけど、麻生氏がはぐらかしも含めながらも相手の質問に答えていたのに対し、鳩山氏はほとんどまともに答えてない、というのが蓋を開けてみての結果でしょうね。麻生氏が答えられなかった部分もあるので完勝とは言わないけど、鳩山氏は教育的指導を取られても仕方ない逃げ腰だと思いますよ。具体的政策が存在しないので、そうするしかないのはわかりますけど。
 一部マスコミでは五分五分と言ってるけど、ちょっと鳩山氏側の縛りがきつすぎて「討論になってない」ってのが正直な印象。
 あ、ちなみに自分もアニメの殿堂は要らないと思います。


  JAniCAシンポジウム2009:20代アニメーターの平均月収は10万円以下――アニメ産業が抱える問題点とは?Bussiness Makoto )。大体の傾向としては認識通りなんだけど、いろいろ不勉強で認識を新たにする部分もあったり。海外発注は単純コストの面よりも、受注の並によって依存せざるを得ない部分がある、とか、デジタル作画になったことによる影響の大きさとか。
 ただ、「腕の上下に関わらず一枚当たりの仕事量が一定」だとか、「一枚当たりの作画時間がかかるようになったため単価を上げないと立ちゆかないが、構造的に変えていかなければ難しい」など、かなり全体を俯瞰で見た話では、こちらの認識と一致していた。
 つか、神村幸子氏、最近名前を見かけた記憶がなかったのだけど、いつの間にか偉くなってたんだなぁ。

[アニメ] 涼宮ハルヒの憂鬱#8とバスカッシュ#7

  涼宮ハルヒの憂鬱 #8「笹の葉ラプソディ」。七夕が近づき、柄にもなく「願い事を短冊に書け! ただし願いが光速だとしてアルタイルとベガに到達する16年後の25年後の将来の願い!」というハルヒの要求につきあわされるキョン。ところが、みくると有希からそれぞれ個人メッセージを書かれた短冊をこっそり渡される。有希の方は意味不明な図形だったものの、みくるからの「放課後部室で二人きりで待っていて欲しい」というメッセージには喜々として従う。しかしみくるも上司からの指示でメッセージを伝えただけで、どうしてなのかはまったく知らない。戸惑う中、突然みくるが意識を失い、そこに現れたのは、みくるそっくりの大人の女性……「三年後のみくる」を名乗る彼女によって「三年前の過去」にやってきたキョンは、自分のなすべき事もわからないまま、みくる(三年後)の指示通り意識のないみくる(現在)を引きずってやってきた中学校前で出会ったのは、その頃エキセントリックな行動で名を馳せ始めた涼宮ハルヒ(三年前)だった……

 と、いうわけで新作部分。一部では「サプライズ」とか騒がれてたけど、話題づくりでやってるのが見え見えなので、何をそんなに騒いでるのかわからないというのが正直なところ。材料はとっくに出そろってるじゃん。「ハルヒ第二部」発表直後の「第二部中止。再アニメ化」の報、全十四話のはずなのに二十八話という放送スケジュール(間違いなら訂正情報が入るはず)、時系列順の放送、などなど。むしろ新作がなかったときに怒るレベルの話でしょ? 京アニのこういうあざとい話題づくりにはうんざりなんですが。
 それはそうと、「消失」に繋がるキーである「笹の葉」のアニメ化は素直に嬉しい(おいおい。さっきまでの威勢はどうしたよ?)。でもシメが「消失」だと、ヒロイン本格的に長門有希じゃん?
 しかし新作である第八話をYoutubeで公開だとか、無断アップロードされたED動画を「角川の管轄下に置いて公認コンテンツとします」とか。おいおい、角川、柔軟すぎるだろ。


  バスカッシュ! #6「セイント・ハズ・カム」。公式なスポーツビジネスとしてバスカッシュを成り立たせようとするはるかだが、縛られることを嫌うダンの行動でなかなか行政と話を付けられない。そんな時、ストリートビッグフットバスケに目を付けた人間が続々月からやってきた。その中の一人、プロモーターのジェームズは権力と財力を武器にあっという間にストリートBFBの独占興行を取り付ける。名も「オープンシティバスケ」と改め、BFBリーグからの引き抜きのみでなくローリングタウンを使ってストリートプレイヤーからも選手の公募を行うことを発表する。
 一方、ダンの前に依頼人を装って現れた男、BFBの花形選手ファルコン。いきなり勝負を挑まれ、言いようにあしらわれるが、彼がオープンシティバスケに参加すると聞いて再勝負のためだけにダンも公募に参加する。だが、第一次審査、ファルコンとの1on1の最中にアイスマンが乱入し、ファルコンに私怨のあるらしい彼によって勝負はめちゃくちゃになってしまう。

 「セイント」(聖人)ってのは、ジェームズのことなのかな? ファルコンなのか、もう一人の謎のプレイヤーのことなのか……
 相手が官憲だとかだったらまだ勢い任せにつっぱらかっていられたダンだけども、今度の相手は社会の枠組み。バスカッシュをオープンシティバスケという名で公式化しようとするジェームズたち。はるかは、過去因縁のあったらしい(公式サイトによれば元カレらしい)ジェームズに妙な不信感を抱いてるのだけど……足フェチに対し球体フェチって、お似合いなのかソリが合わないのか。
 とりあえずファルコンに売られた喧嘩を買うためにだけに考えなしにオーディションに突っ込んだダンだけども、ダンの破天荒なプレイを見てそのスター性を認めたジェームスはダンと一足先に契約し、確保しようとする。小切手はすぐさまちぎって捨てたものの(単に小切手がどういうものかわからなかっただけだな)、差し出された契約金としての大量の宝石には、流石に逡巡する。そもそも、月に行ってココの足を治したい、ってのがダンの目標だものなぁ。あと、借金もw
 更に、ファルコンと因縁のあるらしいアイスマン。OPでもなんかいかにも因縁のあるっぽい映像が流れてるのだけど。ただ、ファルコンがBFB選手の代表格として示されてるものの、もう一人の少年が何者なのか。なんかファルコンより格上っぽいのだけど。
 それはそうと、OPの四人目のメンバーっぽいの、フローラかよ! 「筋が良い」の一言で済ませてしまうのもどうかと。面白いから良いけど。


2008年05月28日(水) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] クリブレ#8

  クリブレ #8「EPISODE・08」。ゴミ処理場地下の研究施設に潜り込んだソフィアとJJ。しかしそこで見たのは研究施設の強制調査に入り込んだSWATがガラス女たちに虐殺されている現場だった。その場を逃げようとする二人だが、すぐに侵入がばれて追われ、JJは後に残ってソフィアを逃す。以前侵入したときの出口にたどり着くソフィアだが、今度は扉が開かない。
 連絡を受けて助けに行ったシュウが見たのは、捉えられ、薬を打たれて片腕がガラス化したソフィアだった。

 相変わらずいろいろツッコミどころが今回も満載なわけですが、図書館戦争と違って笑ってつっこんでいられるなぁ。なんでだろう。
 JJの言動が純粋と言うより考えなしなのだけど、それでもソフィアをかばって後に残ったりするところはやっぱり刑事と思ってしまう。設定やら見せ方はツッコミどころ満載の研究所なのだけど、実際の状況としてシュウたちは追い詰められていく。ガラス化しかけたソフィアを救おうとアジトに向かい、これまで「協定」で守られていたシュウたちの居所もばれ(実行部隊はあるのにそれだけの調査能力もない組織というのもなんだけど)、ポリリンもバックが相手の上と手打ちをしている現状、シュウたちをおおっぴらに庇うわけにもいかない。
 そしてソフィアのガラス女化のもう一つの側面として、サラの特殊性が余計に強調されているということがある。HWシリーズという、初期型の失敗作の一体にもかかわらず、サラの症状の進み方は遅々としているし、ソフィアにはシュウが触れても大丈夫だった。敵側がどうあってもサラを取りもどそうとする動機が余計に増えたわけだけど、こうなると手打ちも無理だし、物理的に相手組織をぶっ潰すだけじゃなく、政治的にもどうにかしないといけないのだけど、どうするんだろう?

[その他] 時代は変わったものだ

  自衛隊機で支援物資空輸 四川大地震で政府方針中日 )。日中間の支援物資の輸送のみ、という支援内容を見てると逼迫してという話ではなく、内外に向けて日中はこれから密接な外交を行うというアピールなのは明らかなのだけど、それにしたって江沢民時代から考えると想像もつかない事態ですな。見る側がそういう感想を抱くことを期待してるのでしょうが、日中双方首脳がそう考えてなければ成立しないことですな。日本にとっては丁度良いタイミングで米大統領選挙も近づいてることですし、これを期に上手いこと他国を翻弄するやり方を日本にも期待したいところ。

  「川田アナは世間知らずで打たれ弱い」電撃・南部のブログが炎上!サイゾー )。言ってることはそう間違ってるとは思わない。むしろ肯いてしまうところもある。けど、それを書いてもどうなるの、とも思う。
 面と向かって落ち込んでる人に「お前は甘ったれてる!」と言っても、それが通じるTPOはかなり限られている。「通じない場合もある」ということをきちんと考えた上で言わないと、言った側の完全な自己満足にしかすぎない。
 ブログの場合はどうか。実質半ば以上自己満足として行ってる(もちろん私も半ば以上の方)のだけど、特に他のメディアと比べても公と私の境界があいまい、というか入り組んでいて、その中で南部氏の発言は「公に対してなんてことを言うんだ」という雰囲気になってしまったということだろう。
 今回の場合は特に原則論的に避けるべきとわかりやすいものだったので、「そう思う分には問題ない。けど、公で書くには公で書くだけの意図と覚悟がなかった」という話だと思う。


2007年05月28日(月) 旧暦 [n年日記]

[その他] イヤな自分

 実は、先週末いろいろ鬱々としてたのですよ。まあ、ここ最近鬱々なのはずっとなんですが、自分が、自分はしたくない、という行為をしてたのを丁度先週末まざまざと思い知りまして。で、今日、そのことを相手に正直に言って謝罪しました。相手が許してくれたかどうかはわかりませんが、少なくとも今以上に自分がイヤな奴になることだけは避けられたわけで。如才なく上手くごまかす、ってのが、とことん性に合いませんわ。


 昼に松岡農相自殺のニュースを知りました。まずはお悔やみ申し上げます。
 で、 松岡農水相の自殺、参院選控え安倍政権に打撃朝日 )・ 松岡農相自殺:首相の擁護裏目 参院選に影響必至毎日 )。いや、確かに悪いことをしたというのなら、きっちり追求すればいいんですが、なんだか「死んだのは首相のせいだ」ってマスコミや野党の論調、ちと人としてどうかと思いますわ。追求はすべきだけど、死者を道具に使うのは見ていて気持ちが良くない。


2006年05月28日() 旧暦 [n年日記]

[その他] 新大久保駅の救出劇・暫定結論

 いくつかJR東日本に電突等をしたサイトがあり、その中で 棒太郎の備暴録 さんの もの が要点がまとまっているようなので、それをリンク。
 こちらによると、緊急停止ボタンで事態を察知したのではなく、感知マットの反応でホームからの転落者に気付いた模様。また、落ちた女性は泥酔状態だったという話は他でもいくつか出ており、どうもそちらの信憑性は高そうです。まあ、未成年の女性が酔っ払って落ちたとなるといろいろあれなので、貧血と言う情報で報道した可能性もありますが、事態(救出の周囲状況)にはそれほど本質的ではないのでこれはそんなに注目することもないでしょう。
 で、結局ダイヤの遅延もないということで、特にプレスリリースはしなかったとのこと。と、いうことはどこからこのニュースが発信されたのか、ということになります。これは今後の疑問点(最初の報道どおり警察の可能性が最も高いが)。
 また、棒太郎の備暴録さんのエントリによれば、やはりホームから線路への転落の対応としては正しくない(ありがたくない。二重事故になる可能性が高い)ということで、申さんの善意は疑いませんが、行動としては軽率であったとは思います。
 被害者女性については 朝鮮日報の5/25の記事 によると女性の意識はあったそうで、それならホームに無理に上ろうとし続けるよりはホーム下の避難場所に避難させ、駅員を呼んで対応を待つ、というのが正しいように思えます *1 。場合によってはやむを得ない場合もあるかもしれないけど、どうも状況はいまだ不透明の部分が多く、そうであった、とは断定できません。が、少なくとも「ホームから人が落ちたら助けに降りるべき」という風潮を作られるとJRおよび他の鉄道会社も迷惑でしょう。
 マスコミは「美談」を必要以上に作りたいようですが、むしろすべきは「このような場合には本来どのような対応が正しいか」を知らせることだと思います。
*1: 新大久保駅のプラットホーム下は十分な避難スペースがないそうで(一応、ぎりぎり身を隠せるくらいのスペースではあるようだが)、今回の件も仕方ない部類である可能性はある。

[特撮] カブト#18

  仮面ライダーカブト #18。ゴンの記憶編後編。ゴンを人質にとられた風間はZECTの影山に脅されるままにドレイクに変身して天道=カブトを襲撃する。風間の心中を察した天道はやられたと見せかけ、ゴン救出作戦を目論み、無事救出する。再びZECTがゴンを狙うことを防ぐには、ゴンの記憶を取り戻し親元に返すことが一番だと考えた天道と風間は(この理屈もようわからんが)、ゴンが飲んだことがあると言う味噌汁の味を頼りに、彼女の身元を調べ始める。
 やたら無意味に食べ物を大事にする男、天道(笑)。ゴンの監禁場所がZECTの保養所だと知り、まかない係として潜り込んで職員の食事に睡眠薬を盛ろうとする加賀美を、「食事の時間は天使が降りてくる、神聖な時間だ」と止める。いや、子供番組としては正しいけどさ……結局ひよりお手製の至福の鯖味噌に夢中にさせてる間に鍵を奪取、ゴンを解放する。無茶苦茶やがな。
 結局ゴンのお味噌汁の記憶から、風間を取材していた女性雑誌記者がゴンの母親と判明。「昔の記憶を取り戻せば、風間と一緒にいた間の記憶は失うかもしれないぞ」という影山の脅しにも屈せず風間はゴンを母親と引き合わせる。ゴンは母親を見ても記憶を思い出さないが、そこを急襲したワームから自分を庇う母を見て、記憶を取り戻す。ZECTに逆らうカブトとドレイクを抹殺しようとザビーに変身し襲い掛かる影山を、これも二人のコンビネーションで撃退。
 後日、母親と二人で歩くゴンの前に風間が現れるが、ゴンは風間のことを完全に忘れてしまっていた。しかし寂しさを押し殺し、「それでいい」と立ち去る風間。しばらくドレイクは退場かな? でも次のライダー、ザソードが次回に登場予定。どうも天道同様に自信過剰でイヤミな唯我独尊男みたいだけど……
 ゴンと別れを告げる風間が、クロックアップを使い気付かれないように立ち去ったのが、ちょっと粋だった。一方、影山はとことん小者扱いで哀れ。
 ちなみに毎年恒例の映画のCMも流れはじめた。どうも今回もアフターエピソードらしく、映画のみのライダー「ガタック」がちょっとお目見え。


2005年05月28日() 旧暦 [n年日記]

[その他] いろいろ

 イラクでテロリストグループ、アンサール・スンナに拉致されたと報道された斎藤昭彦氏の 死亡がほぼ確認されたらしい産経 )。映像を見ていないのでなんとも言えないが、拉致の発表後今までなんの行動もなかったところを見ると、やはり被襲撃時に負傷、その後死亡していたのではないかと推測される。言葉もない。

 かなり前の記事だが 「熟慮の構図 小泉首相と靖国参拝」鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」 第548回)。この推論が当たっているのかはわからない。これが一因としても、他の理由もあるのかもしれない。でも、戦争賛美でなく贖罪・反戦という意味合いが強いのならば、政治的アピールにしても続けることに文句を言うのは理屈上やはりおかしい気がするのだけど……
 ちなみにA級戦犯については、実は極東裁判の判決の受け入れの根拠となったサンフランシスコ講和条約の第11条に赦免等についての規定があり、これに則り正式に赦免されている。政治的に極東裁判はなかったことにはできないが、実質ほとんどその内容についてはその役目を終えている。
 靖国参拝については「首相が是非しなければならない」とは言い切れないが、「絶対してはいけない」「すべきではない」という論もまたおかしいと思う。

  日中摩擦、Wストリート・ジャーナル紙論評 「対日要求は横柄」産経 )。アメリカ等の対中カードに利用されている気もするが、日本にとって都合が良いなら利用すればいいんじゃない? まあ、日本と中国、今叩いとくならどちらって天秤で、どっちにしろ概ね他国にとっては靖国だの歴史教科書だのは実際のところどうでもいいのだろう。

[アニメ] 微フェチアニメ

  絶対少年 #2。前回出会った不思議な少年わっくん、そして彼と一緒に見た光球。その光球を昔にも見たことがあることを思い出した歩は、なにかを知っているらしい深山姉妹の三女・美玖に話を聞こうと彼女を探すのだが……
 いや、なんかまったりとした時間経過のアニメなんだけど、なんつーか、それ以上に カメラワークがエロイ ですな。OPの美紀の「へそ」の作画の力の入れ具合といい、いやはや。動画省略のためと思える部分も多少あるのだけど、こりゃ確実に演出的意図でしょうね。いや、微フェチっす。
 話はあまり進んでないのだけど、各キャラの立ち位置が前回と続けて見るとよりはっきりする。他人に立ち入られることを苦手でそれが特に必要とも思ってないらしい主人公の歩、なんだか行動がちぐはぐというか空回りしてる感のある潮音、微妙に歩が気になっている美紀、わっくんと歩のことをなにか知ってるらしい美玖、潮音からの着信を無視し続ける拓馬。でもキャラ紹介やOP見ると、まだまだ未登場のキャラがいるんだよなぁ……


2004年05月28日(金) 旧暦 [n年日記]

[マンガ][必殺] なんで???

 なんだかコンビニの棚にひっそりと置いてある劇画漫画誌の中で、なにげに時代劇専門誌が増えてきてる気がするんですが……「乱」で「風雲児たち 幕末編」が掲載される以前は気にとめてなかったので、本当に増えてるのかはよくわからないのですが……って、いや、やっぱ増えてるよ。おかしいよ。世は時代劇冬の時代だってのにさ。
 その中で必殺シリーズをフューチャーしたマンガが二つほど見つかって、一つは コミック時代活劇 の「必殺仕置長屋」で、もう一つは マンガ時代劇ファン の「必殺!!闇千家死末帖」。どっちも集英社からの出版だけども、なにかあるんだろうか?
 それはともかく、必殺と言うと殺しのケレンが一つの売りなのだけど、マンガではこれがやりにくい。元々マンガ的なケレンだからかもしれない。それをどう上手くカバーするかなのだけども、「仕置長屋」は殺す前の「台詞」でそれをフォローする形で、「闇千家」は作画が森田信吾氏というだけで「明楽と孫蔵」あたりを読んでいた人には「ああ、なるほど」と腑に落ちるだろう。おそらく、日本で随一のバイオレンス系時代劇マンガ(変な表現だな)の書き手である。
 ただ、どちらも中村主水を意識してか同心を主人公に据えてるのは同じなのだが、「長屋」はいかにもなチームである一方、「闇千家」は元締めを頭に据えたコンビであるので *1 (仕事屋稼業的?)、「長屋」の方が必殺と言われ納得する人が多いかもしれない。でも私的にはマンガとしても必殺としても「闇千家」に軍配を上げざるをえないのだが。
 皮肉なのは、松竹の協力を受けてる(半公認)のは「長屋」の方なことなのだよなぁ……
*1: 人数を絞ったのは正解。人数が少ない分じっくりと殺陣を描くことが出来、それがケレンにつながっている

[その他] 文章修正とか

 ちっと昨日のDobharについての記述を修正。あれだと読みにくいことこの上ないので。自分の間違いについての記述は、脚注に移します。まあ、「間違いを消してないよ」という、一種の逃げなんですが。
 アクセス数の方は大分落ち着いてきましたが、なんだかまだ普段より参照数が多いような……え〜、「またいつ面白い切れ方するかな」とワクワクして見ている方、さすがにあんな切れ方は二年に一回くらいです。次回は2006年の予定ですので、ドイツのW杯でまたお会いしましょう。


2002年05月28日(火) 旧暦 [n年日記]

信仰の自由

 以下、愚痴っぽいはなしでスマソ。
 実験とかをやっていると、「特にはっきりした理由があるわけじゃないし、明確な効果もないんだけど、こうした方がいいんじゃないかなー、という理由だけでやってる」手順が入ったりすることがある。まあ、言ってみればジンクスで、私はこういうのを「宗旨」と呼んでるのだけど、この呼びかたは物理学科の人間以外にはあまりいい顔をされた覚えなかったりする。「宗旨」と呼んでいるのにはまあ理由があって、結構研究室ごとに、やってる人間も説明できない「なんでこんな手順が入るの?」というものが違ってたりするのだけど、やってる当人は本当に意味があるのか疑いつつも、大抵頑としてそれをやり続けたりしてる。そこをあまり「そんなのがあるのは絶対おかしい!」とか「意味がない!」とか言うと、「宗教戦争」が勃発しかねないわけである。本当に理屈でなく「なんとなく、これやると上手く行く確率が高い気がするから」というだけのことなので、一種の信仰としか言い様がない。
 こういったものは、あまり追及しすぎても害が大きいばかりで利が少ない。だから、私は基本的にこちらに害がない限りは完全放置にすることにしている。が、生理学畑の人にとってはそうではないらしい(いや、ボスがときどきおせっかいなくらいに親切なのと、私の出身の物理が基本的にかなり個人主義的なだけかもしれないけど)。「なにやってるの、そんなのダメダメ!」と実験中口を出された。いつもならハイハイと適当に口をあわせるのだけど、今日に限っては虫のいどころがちと悪い。と、いうのも、午前、やっぱりボスの「信仰」に引っ張り回されて、二時間ほど、無駄な作業をKClで手をひりひりさせながらする羽目になったからである。だから「むすー」っとして聞いてるだけ。精神的余裕がないときだってありまさぁね。おまけに、ボスの言ってる手順は、どう考えても効率的どころか無駄が多く、今の手順よりいいと思えない。これは私の「宗旨」の問題でなく、単純な理論的帰結である。それでもボスは頑としてそのやりかたの方がいいと主張して譲らない。ボスに教えてもらうことは有益なことも多く、感謝はしてるのだけど、ときどきこういう「信仰の押し付け」(当人は当然信仰だと気づいてない)があるのはちょっとたまらない。
 この手の「押し付け」は他の局面でも多々ある。たとえば、多いのがマニアである。非常に良い例が コレ (映画版指輪物語の字幕改善運動ページ)。いや、字幕版は見てないんでよくわからないですけど、戸田奈津子女史の作る字幕は、他の映画でもときどき意味不明なものがあったりとかして必ずしも上手くないんではないかとと思うことがあるし、また、指摘点が本当ならマイナスでこそあれ、プラスではないとは思う。だから、字幕が改修されるならそれに越したことはない。ないのだけど、要は「他人(一般観客)を不快にさせてまでやるこっちゃないよね〜」ってことなんである。件のページを見ると、口調こそさほどでもないが、「作品を壊している」などといったかなり強い糾弾を行なっている。こういったことは、興味がない人には不快でこそあれ、「そうなんだ、原作読み込んでる人ってすごいね」なんてふうには、まずは思われない。これも一種の信仰の過剰な押し付けである(だったら興味がない人は見なけりゃいいじゃん、なんてのは、WWW上で啓蒙してる時点ですでに矛盾してるので却下)。
 他にも 少林サッカー 見て「アレは日本のあのマンガ(アニメ)の真似だ!」なんて断定は、冗談にしたって製作者に失礼だとか(香港映画関係者には日本のマンガのファンは多いので真似やインスパイアはあるだろうが、少なくとも少林サッカーの面白さは真似では終わっていない)、マニアとはとかくピントのずれた妙な、しかも他にとって不快な発言をしたりすることがある。拘りは否定しないけど、それは自分にとっての自分だけの「信仰」であることはわきまえとかなきゃいけない。人のふり見てわがふりなおせ、こんなマニアにはなりたくないなぁ。くわばらくわばら。
 「少林サッカー」っていうと、「役者の顔が『個性的(婉曲的な表現デス)』なのが気に入らなかった」って意見もあった。いや、好みは人それぞれだからそれはいいのだけど、でも、それってやはり表層的な見方じゃないかなぁ、と思ってしまう。たとえば、パンフにもあったけど、周星馳映画に完全無欠の善人は出ない。主人公であってもお金に弱いところを平気で見せたり、欲でヒドイ目にあったのに全然こりてなかったりしている。でも、それって人間の欲深なところ、醜いところ、面白い顔、そういったものをすべて肯定してるんじゃないんだろうか。つまり、周星馳はそういったものを全部ひっくるめて人間がとても好きなのだろう。そう感じるから、欲の皮をつっぱらかせて、自分勝手で、変な顔で、なさけなくって、面白くて、でもどこか目をキラキラさせている登場人物たちが、映画を見るうちにとても好ましく思える。
  アギト に比べると話題にすることの少ない 龍騎 だけど、つまらないかって言うとそんなことはなく、毎週大変楽しんでます。アギトの方が好きなことは好きだけど、それは単純に好みの問題であって、ドラマ的な起伏は龍騎の方が上じゃないかな。今週の話は、来週の王蛇こと朝倉威登場を控えて、登場人物たちそれぞれの立ち位置が再度強調される。一つの苦悩を乗り越えて、「ライダー同士の戦いを止める」との決意を固くする真司(バカだけど、真司はそれで正しい)、ライダーを殺すことを受け入れ切れないが、かと言って意識不明の恋人のための戦う道を捨てきれない蓮、それぞれの持つ正義が少しずつ軋みを立てて静かに物語は進行し、王蛇登場により軋轢が一気に暴れ始める。そんな予感をさせる、こういう地味な話って好きなんすよ。地味なだけではなくって、各エピソードで描かれていった各キャラの蓄積の描きかたも見事。やっぱ地味で目立ちにくい部分だけどね。龍騎は相変わらずコミカルな動きで子供の人気はイマイチそうだけど、今のままでいいと思う。本当は「子供にこびつつも話を破綻させない」のがいいのだろうけど、龍騎の場合は下手に子供だましを入れて話を破綻させると、元も子もなくなりそうだからなぁ。


2001年05月28日(月) 旧暦 [n年日記]

クレしん映画版再考

 なんかここんとこ連続してる「 ナディア VS アトランティス 」ですが、なんか純粋にネタとして面白くなってきたり。
 やはり 2ch で例えば アニメ板 とか、 映画板その2その3 )とか。
 中でも 海外の比較サイトの日本語ミラー は意図的なところはあるけど、こじつけにしてもこれだけの類似点があって「ナディアなんて知らないよ」はないだろ、と突っ込みどころ盛り沢山!
 「フィギュア王」で岡田斗司夫氏が今回の「クレしん」映画版について批評をしていて、それで「野原ひろしは昔への逃避から抜け出したが、その先にある家族というのも既にアニメの中でしか最早存在しない、家族という名の幻想にすぎない」ということを述べて「だから、『過去よりも何よりも家族がいい』というテーマは見せ掛けで、実はそうではない」という論法を展開していた。しかしそれは間違ってないけど合ってもいないと思う。
 過去も幻想であり、家族愛という現在も幻想である。それはむしろ野原ひろしはどこか半分意識してるはずで、だからこそ敵のボスに「つまらない人生だったな」と言われて、虚勢のように「お前にも家族を持つ素晴らしさを味あわせてやりたいぜ」と返す。過去に帰りたくて堪らないのを靴の匂い(!)をかいで、泣き喚いてまで「今」に固執する。それは「現在」が素晴らしいと信じているからではない。
 おそらく「過去が懐かしい」と思うのと同じくらい「家族が大事だと思う」気持ちは確実に存在してるのだろう。その比率がどれくらいかは人によるだろうが、その両者の間で揺れ動く場合、その葛藤というのは非常に心をさいなむ。どちらに身をおくか、どちらの立場を取ることが正しいかは関係ない。どちらかにずっといるのが楽なのだ。だから、過去の側に身を置かないのなら「家族は素晴らしい」と信じ続け、虚勢を張り続けなければいけない。男らしさが虚勢を張ることであるのと同様に、大人であることも虚勢を張り続けなければ維持できないことだと、赤裸々に描いてしまっている。
 本当に今にこだわる事が究極的に正しいのか、それは明らかにされてない。そんなことは誰にもわからないのだ。人間は常に複数の要素の綱引き状態にある。過去に強く引かれる場合もあれば、今に強く引かれる場合もあるだろう。常にこうだなんて誰にも言えない。しかし、過去を懐かしみ過去に逃げ込み家族を放り出すというのは社会通念的に許されない。社会に身を置くには、虚勢でもなんでも大人であり続けねばならない。だから「クレしん」劇場版では虚勢を張るよう、背中を押してやってるのだ。本当にそれが正しいのか、作ってる側だって多分わからない。でも自分が大人で居続けるため、虚勢の為にそうせざるをえないのだ。だから「クレしん」劇場版は「家族は素晴らしい」と思わせる為の映画なのだ。そうして虚勢を張る力を与えるための映画なのだ。
 私はそうすることにきっと意味があると信じたい。しかしそれだって、おそらく根拠がないことに違いないのだ。