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2010年07月01日(木) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 最終回いろいろ2

  デュラララ!! #24「則天去私」。これまで隠していた裏の顔をさらして集まった帝人達三人。交錯するさまざまな想いを抱えながらも、顔を合わせた瞬間、彼らを支配したのはお互いへのいたわりだった。法螺田を打ち殺そうとし返り討ちにあった正臣は、ただひたすら彼を心配する帝人と杏里を見て、自分の抱いていた疑念がすべて幻だったことを確信する。
 しかし多勢に無勢の中、数で彼らを叩き潰そうとする法螺田たちが彼らに襲いかかろうとする瞬間、黄巾賊の群の中から、「裏切れ!」という声が……仲間たちと黄巾賊の中に紛れていた門田たちが、伺っていた機会と見て一斉に姿を現したのだ。
 混乱の中、次々に叩きのめされていく黄巾賊たち。正臣は最後の力を振り絞って法螺田を殴り飛ばすが、法螺田は隙をついて逃げ出す。
 しかし逃げ延びようとする法螺田の車の前に、いるはずのない人物が姿を現す……

 「黄巾賊編」最終回。お互いの裏の顔を知らないまま日常を共にしてきたはずの三人。しかし正臣の逃れられない過去を、臨也の悪意が増幅して三人の関係をこじらせていく。お互いを想うが故に沈黙し、沈黙故に疑念が深まり、疑念は信頼の深さ故にのっぴきならない憎悪へと至るはず……だった。
 しかしそんな臨也の思惑に反し、彼らのお互いを想ってふりしぼった勇気が、そして労りが、疑念をすべてひっくり返してしまう。
 そいでもってここぞという時に現れる頼れる男、門田w さすが主人公の頼れる兄貴分w
 全部がお釈迦になり、それでも逃げ延びようとする法螺田たちだったが、その前に現れたのは「池袋のフォルテッシモ」平和島静雄。原作読んだ時は引っこ抜いた標識って「一時停止」とかだと思ったら、道路案内かよ!w
 池袋最強の男を完全に敵に回した上、人外のセルティが最も恐れる最凶の交機・葛原金之助にまで睨まれてしまった法螺田たち哀れw
 事態は全て解決し、また日常が戻るかと思っていた帝人だが、知らされたのは正臣の退学……行方もまったく不明になっていた。三ヶ島沙樹との過去に決着をつけたものの、帝人たちとの一晩が新たな「過去」になった正臣は、再び彼らに会える日まで、姿を消すことを選んだ。でも、ちゃっかりチャットで別名で入ってたりするのが現代っ子らしいんだけどw
 定例のチャットに現れた新顔「バキュラ」が正臣ではないかと思った帝人は、プライベートモードで正臣なのか、と尋ねるが、それには答えず、答えの代わりに書いたのは「√3点」という言葉……それは、帝人と正臣たちしか知らない、かつての何気ない日常のやり取りの断片だった。ここは印象が薄いんで回想シーンを差し挟むくらいでも良かったと思うけど。
 正臣はいなくなったわけではなく、またいずれ自分たちの前に姿を現す……その確信が帝人の救いであり、より深くなった友情のステージでもあるのだろうな。
 そいでもって黒幕気取りの臨也。杏里が裏で策動する臨也を支配下に置こうとしたのを逃げだし、人外を出し抜いたとほくそ笑むがその前に現れ、ぶん殴り飛ばしたのが露西亜寿司のサイモンw サイモンは、臨也より正臣を選んだ沙樹から全部の内幕を知らされ、臨也に「お説教」をかましていく。つか、ホントに日本語とロシア語で印象が全然違いすぎというか、思考自体変わってない? サイモン。
 ひとまず切りのいいところでシリーズは終了だけど、原作では当然まだこの後もあり、帝人はどんどん泥沼にはまっていくのだけど、これは続編を期待したいところ。折原シスターズやら羽島幽平、聖辺ルリなど、今回のアニメ化ではちょい顔見せしかしなかったキャラもどんどん絡んでくることになるし。


  WORKING!! #13「デートと言う名の”決戦”、小鳥遊と伊波のそれから…」。ぽぷらの計らいで小鳥遊とまひるがデートをすることになる。「まひるがどれだけ男性恐怖症を克服したか」の試金石くらいにしか思っていない小鳥遊と裏腹に、このデートにテンション上がりっぱなしのまひるはデートが始まる前から右往左往するが、待ち合わせ場所に現れたのは一人の女性……ではなく、女装した小鳥遊。相馬の悪巧みで、デート前の服装チェックに寄ったワグノリアで、女装させられる羽目になったのだ。出だしからなんだかガッカリムードなデートだったが、そんな異常なシチュエーションにも関わらずまひるのテンションはどんどん上がっていき……

 ここでも悪さばっかりだな、臨也w
 結局拒んでいたはずの女装(デート)になってしまった小鳥遊だが、異様に堂々としてるな。ああ、そうか。まひるに殴り殺される可能性が減ったから安心したのか。
 そいでもってすれ違ったり空回りしたりはラブコメの基本、として、今回それに並んでの注目はこれまでモブやらなんやらではたびたび出ていた「ワグナリアのフツーのバイト」松本摩耶の本格初登場。異常なメンバーに囲まれて、「普通」であることを極端に意識しすぎて逆に挙動不審になってしまってる彼女。ある意味、あんまり普通じゃないw でもワグナリアには他にもパートやバイトがいるはずなんだよな……でなきゃ24時間営業じゃないと言っても店が回るわけがない。あの店長の元で働いてるんだから、まあ図太いというかなんというか。
 そいでもってこれまでは異性と言うよりしつけている犬としてまひるを見ていた小鳥遊も、女装して接するとまひるが良い子だということに気づき、ときめいてる自分に思わず動揺しまくる。
 最近原作だとあちこちにフラグ立っていてそれはそれで予定調和っぽくってちょっとなんなのだけども、普通に続編が作れる終わりだし、春開始の中では安心して楽しめたので、続編にはちょっと期待したいところ。


  閃光のナイトレイド #13「せめて希望のかけらを」。高千穂勲が上海で爆発させようとしている大量破壊兵器を阻止しようとする葵たち。棗が斃れ、その姿を見て勲に心酔しその軍門に下ったものの大量破壊兵器の行使には疑問を感じていた葛も合流し、地下で「預言者」静音に大量破壊兵器完成の鍵を預言させている勲の元にたどり着く。
 勲自身も心をゆらせているのを感じ取り、説得を試みるが、その中、静音が一人祭壇から降りてくる。預言の結果を問う勲に、静音は……

 うーん、なんかちょっといろいろ残念。この枠の前作である「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」も、悪くはないものの独自の世界観を築き損ねていた感はあったのだが、ナイトレイドでもやはり13話で消化するには語り口が足りなかったかな、という印象を抱く。おそらく、このようなことを描きたかったのだろうという推測は出来るのだが、やはり1クールではいかんせん苦しい。ドラマ的には結構良いところが多々見られたので、なおさらに残念。
 とは言え、オリジナル枠が与えられているというのは希有なことであり、それは最大限に生かして欲しいところではあるのだけど……
 ところで最後に出た、頭身の伸びた風蘭が……相変わらず胸は残念なようだけど。


2010年07月02日(金) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 四畳半神話大系#10

  四畳半神話大系 #10「四畳半主義者」。京都の大学に在籍する「私」はバラ色のキャンパスライフを入学早々に諦め、どのサークルにも入らず、何者にも心を乱されることのない「四畳半主義者」となることを決意する。授業や必要な時以外は下鴨神社近くの鴨川幽水荘の四畳半の一室から一歩も出ることなく、窓のすぐ外を走る京阪線の騒音にも心乱されることなく望みどおり平穏な毎日を過ごすが、その生活が二年になろうというある日、廊下へ出ようとした「私」は廊下につながっているはずの出入り口が元の四畳半につながっているという怪奇現象に出くわす。窓から出ようとしても窓の外も、壁をぶち破ってもその向こう側も元と同じ四畳半。どこまで行っても四畳半。慌てた「私」だが何故かつながってる水道とどの四畳半にもある牛乳とコーヒーと魚肉ハンバーグと上の階の住人に弟子入りしているらしい小津なる人物が騒がせたお詫びにと持って来たカステラでどうにか命をつなげらえれるとわかると、食料調達と元の部屋に溜まり溜まった生理的欲求の跡の匂いに耐えかね、四畳半世界を旅することに決めた。しかし、四畳半世界を進むうち、全ての四畳半がまったく同じではないことに気付く。この四畳半の迷宮は、いろんな選択をした平行世界の「私」の四畳半からできているのだということに……

 これまでいろんな選択をしては後悔してきた「私」だけども、今度の「私」は「何もしない」ことを選ぶ。小津とも知り合わずその悪戯に巻き込まれることもなければ、サークルが原因で起こる面倒ごととも無縁。一見一番望ましい選択のようではあるのだけど……
 何故か四畳半迷宮に迷い込んでしまった「私」は、そこを彷徨ううち、それが色んな選択をした自分の部屋であることに気付く。帰ってきて食い散らかされていたカステラや、何故か置かれていた十万円分の千円札が詰まったリュックサック、押し入れから突然現れた「私」そっくりのヒゲまみれの男……つまりはそういうこと。
 パラレルワールドの四畳半を見て、「私」はそれぞれの自分が、それぞれたった一つの青春を謳歌しているように思えてくる。テニスサークル「キューピッド」で黒いキューピットとして小津と暴れ回った「私」も、映画サークル「みそぎ」で自分の作品が認められずに城ヶ崎の中傷映画を撮っている「私」も、自転車サークル「イカロス」で折角買った自転車を盗まれしまなみ杯で散々な目に遭った「私」も、みんなみんな自分より遥かに有意義な毎日を送っているように思えたのだ。この辺、他人の芝生ばかり見てる「私」らしいというか、そういうのは誰にでもありがちなこと。
 そして今回ばかりは「やり直しを要求」もないし、時計が巻き戻らない……ある意味「密室劇」しかも「一人芝居」だったのだけど、見ていて飽きが来ませんでしたわ。あ、そういえばキャストのところが浅沼晋太郎一人きり……

[アニメ] 最終回いろいろ3

  聖痕のクェイサー #24「汝青春することなかれ」。黄金のクエイサーとの戦いを終え、日常に戻ったまふゆたち。しかし、それはサーシャたちとの別れをも意味していた。それに気付かぬまふゆは「剣のマリア」のおかげで巨乳化してた胸が元に戻り、サーシャから愛想を尽かされるのではないかと不安になる。そんな時、サーシャからデートの誘いを受け……

 なんつーか、最後までバカだなw
 最終決戦も光ったり隠れたりで何があったのかわからないレベルまでの自主規制ぶり(っつーかあれはしないとヤバイだろ、多分)だったのですが、セクハラアニメもセクハラされる側が悦びを覚えるなら別に他人がとやかくいうことはないですはい。
 クイーンズブレードといい、金子ひらく監督、振り切れすぎですな。いや、原作からして色々振り切れてる気もしないでもないけど。
 そいでもって最後に新展開の布石が……アリなのか? 現時点で結構原作と変えてしまってるけど。


  荒川アンダーザブリッジ #13「13 BRIDGE」。橋の下のこれまでスポットライトを浴びてなかった住人がメインの回。いや、最終回なんだけど。立木文彦、ナレーションだけかと思ったらそこに出てくるかw 是非そのまま「サイクロン!」「ジョーカー!」とやっていただきたいところ。相方が後藤邑子だったけど、最近手術したそうだけどもう大丈夫なのかしらん?
 で、最後にまた新展開の布石が……こっちもかよ! つか、アマゾネスが小林ゆうかよ! ゴリラの時と演技同じだぞ!
 そいでもってラストに第二期発表。第二期というか、変則2クールなんでしょうね。ハガ錬という超ドル箱が終わるってこともあるのだろうけど、スクエニ、頑張りすぎじゃね? おかしなことにならないといいけど……


  迷い猫オーバーラン! #12「迷い猫、決めた」。最後に総集編もあるみたいだけど、一応話としてはこれが最後らしいので。希の過去と、ブルマ対スパッツの戦い。まあ、大概アホだなと思ってましたが、普通にアホでした。ブルッツって……
 「4番目の村雨」とかって、いまさらそこに突っ込んでいいのかとかいろいろ迷うネタがいろいろありましたが、まあ、毎回監督交代制という点でだけはある意味注目すべき作品だったかもしれません。監督の作風の違いが分かりやすいですから。その他は……まあ、ふつー?


  おおきく振りかぶって〜夏の大会編〜 #12「また始まる」。美丞との試合に破れ、次の大会へと気持ちを切り替えようとする西浦ナインたち。チームの目標を聞かれ、皆「県大会優勝」「甲子園出場」を挙げていくが、田島と三橋だけが「甲子園優勝」を挙げる。手の届きそうにない大きすぎる目標で良いのか、自分に妥協するような目標で良いのか……再度目標を考えてくるように言われ解散するが、三橋の携帯に試合でケガをし途中退場した阿部から家に来るようにとメールが入る。

 美丞大狭山に徹底的に研究された挙句、阿倍のケガというアクシデントもあり、健闘し何度か反撃のチャンスをつかみかけるが負けて締まった西浦高。その試合の中であらわになったのは、阿部一人で配球を組み立てる危うさと傲慢さ、そしてそこに欠けていた「本当の信頼関係」。阿部も三橋もそのことに気づき、自分が足りなかったこと、自分が相手に押しつけようとしていたことをお互い伝えようとする。キャッチャーのサインに対し首を振ることに恐怖症になっていた三橋の「俺、首振ったんだよ! そしたら、田島君と相談したみたいになって……すごいよね!」と興奮して語る姿、その後の、全部阿部に押しつけようとしていたことを反省し、自分も阿部に頼られるように頑張ると宣言する勇姿は、流石に胸に来ますわ。
 シリーズ最初の方は水島監督自身の脚本とかも多かったけど、後半、お互いの手が読まれていることを悟りその裏を読むための、さらに裏の裏を読むための頭脳戦というか思考戦の描写は、悔しいけど黒田洋介さすがとしか言いようがない。あれがあったからこそ、最後に三橋も阿部もお互いの間違いに気づけたわけで……
 いやもう、前期に続いてグッジョブとしか言えない出来でしたわ。惜しむらくは原作の進行の遅さで、続編がすぐには期待できないことですか……


2010年07月03日() 旧暦 [n年日記]

[アニメ] みつどもえ#1

  みつどもえ #1「丸井家!良い子悪い子恐ろしい子」。新任教師の矢部智は、赴任した6年3組の担任になる。歓迎のレクリエーションが行われるが、開始早々バトルロイヤルになったりとんでもないことに……それというのも、このクラスには超問題児である日本一似てない三つ子、みつば、ふたば、ひとはの丸井三姉妹がいたからだった……

 原作のカオスぶりをあますところなく再現w 前作の「こども学級」から急に絵柄がかわいらしくなったけど、内容は相変わらずだものなぁ。更にアニメでは原作では始まってもすぐには出てこない「ちくび」の話も出てくる。いや、「ちくび」ってのは6年3組で飼ってるハムスターの名前です。そんな名前付けるな!w
 基本下品でアホネタなんですが、こんなので笑っちゃう! 悔しい!w
 特にクラスでちくびの世話を誰がするかでもめた時の会話が……どのキャラも容赦ないしなぁ。次回予告の「何故誰も止めなかったのだろう」って、もっともすぎてなにも言えんw


2010年07月04日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] ゴセイ#21とW#41

  ゴセイジャー #21「エレガント・エリ」。機会や計器が狂ったりしての事故が続出。人間など関係ないというゴセイナイトまで出張ってき、動きが遅いゴセイジャーたちを叱る。ゴセイジャーたちは挽回しようと手分けして騒ぎを起こす幽魔獣を探すが、エリとハイドは途中でケガをしたパティシエに出くわす。病院に行った彼に変わってお店を任されるが、万事適当すぎるエリはケーキ作りで手順を無視するため、まともにケーキ一つ作れない。ハイドは「ケーキ作りは手順が何より大事だ!」とエリを叱るが、誕生日ケーキを予約に来たお客が……年に一度の誕生日を楽しみにしていたお客を無碍には出来ないと、なんとかレシピを元に作ろうとするが、そんな時、再び幽魔獣が現れる。ケーキ作りはまかせろとハイドに言うエリだったが……

 なんつーか、相変わらず安易というか。キャラが立ってないわけではないんだけどなぁ。見ていてキャラの達成感が感じられないのはなんでなんだろう?
 とりあえず今回の敵はグレムリンのワライコ僧(ゾウ)。なんかまんま「グレムリン」じゃないかと思ったけど、名前の映画ネタは違うよなぁ……と思ったら、「トワイライトゾーン」らしい。なんでトワイライトゾーン?と思ったけど、そういえばグレムリンの話もあったっけ、あれ。


  仮面ライダーW #41「Jの迷宮/猟奇的な悪女」。風都署の刃野刑事が宝石強盗で捕まったと聞きびっくりする翔太郎たち。さっそく面会に行くと、案の定刃野は無実を主張する。調子に乗った真倉は刃野を真犯人扱いし聞く耳持たないが、バーを出た直後大きなダイヤの指輪を付けた女にはめられたという刃野の証言を信じ、翔太郎は調査を開始する。
 すると案の定、怪物が人間を宝石に変えているという事件が起こってることがわかる。しかも被害者は全員同じクラブに所属するモデルらしい。
 早速フィリップが地球の本棚で検索しようとすると、彼の目の前に園崎若菜が……しかも以前とは違い、若菜は既に本やフィリップに触れることも出来るようになっていた!
 フィリップの検索能力が使えず途方に暮れる翔太郎たちだったが、何故か刃野と知り合いらしい人気モデルの上杉の協力が得られ、クラブへの潜入捜査を開始、亜樹子が妖しい女性を見つけるが、相変わらず空気を読まない亜樹子が女をずばり問い詰めてしまい、女は目の前でジュエルドーパントに変身、翔太郎たちはWに変身する。しかし、ダイヤモンドの硬度を持つジュエルドーパントにはメタルですらもまったく歯が立たず、逃げられてしまう。
 女がドーパントに変身するところを見ていた上杉は、彼女が昔からの仲間の泪であることを明かす。上杉、泪、そしてもう一人の智は昔からつるんでいた仲間で、粋がって街で暴れていた頃に刃野にもよく世話になったのだという。しかし最近、智が泪のことを好きだと上杉に打ち明けたが、直後、泪が上杉に告白。友情が壊れることを恐れた上杉は、泪の告白を断ったのだが、直後泪が姿を消し、その後に智もまた姿が消えたのだという。
 きっと自分の行動のせいで泪をドーパントにしてしまったのだと悩む上杉のためにも、泪を止めようとする翔太郎たち。しかしジュエルドーパントの凶行は留まることを知らず、エクストリームのメモリブレイクも通じない。さらに若菜に対抗するためジュエルドーパントの硬度に目を付けた冴子がジュエルのメモリを手に入れようと動き出した。

 今回は刃野刑事の当番回。真倉の当番回? と思われるトライセラトプスドーパントの時と比べ、随分扱いいいな、おいw
 昼行灯としか思えない刃野刑事だが、彼が風都市民の為に親身になっていたことを知る翔太郎は、刃野の無実を信じ動くことに……
 今回の敵は宝石の美しさのみを信じるような女・泪の変身したジュエルドーパントで、地球上最強の硬度をダイヤモンドの防御力を誇る防御力に、エクストリームですら歯が立たない。逆にその防御力に目を付けた冴子まで参戦してくる。
 フィリップ最大の武器である検索も若菜がすぐに検知してやってきて使い物にならなくなるし、状況はこれまでで一番悪いかも。
 ただ、上杉の言葉を疑うわけじゃないけど、なんか上杉の言う通りの真相とは、イマイチ思えない気が……なんでクラブのモデルを次々に襲ったのかもイマイチ納得できないし。
 あと、本当にフィリップ、以後検索が出来ないままなのかなぁ。


2010年07月05日(月) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 最終回いろいろ3

  一騎当千XTREME XECUTOR #12「未来無限」。え〜っと……一体何をやりたかったんだろうとしか。ここ一、二年ばかり三国志ものが妙に出てきたので、それに便乗したってことなんでしょうか? いや、元々三国志は流行廃りなく手堅いんですが。そもそもこのシリーズ、一番盛り上がる赤壁はもうやっちゃったんで話の盛り上げようが辛いのはわかるんですけどね……
 というわけで、最後にヒキみたいなのはあったけど、誰得なアニメなのは違いありませんでした。 でもこの手の女の子をひんむくのに特化したアニメってDVDが手堅く売れるらしいのだよなぁ。とすると制作会社の資金集めだろうか?


  化物語 #15「つばさキャット其ノ伍」。最後3話をネット配信するという変則な作品でしたが、予定が伸びながらも無事完結。エロいエロいと噂のアニメ版つばさキャット編OPですが、本当にエロいので視聴環境にはお気をつけください。
 展開的にはなんだかんだでお約束的なアレ。多分西尾維新的にもお約束。いや西尾維新の小説あまり読んでないけど。
 商品としては話題性もあって、オタク受けも良くて、動かすところは動かし、その割に省力なところは普通なら「手抜き」とか「事故」と言われかねないけども「シャフトの芸風」ということで認知されてるぎりぎりまで削って、大変優良な商品と思われます。それなりに楽しんだし。
 なんか棘のある言い方に響くかも知れませんが、こういう、消費したら「ああ、楽しかった」で内容はさっぱり忘れて面白かったという感想だけが残るようなものも、ある意味娯楽の王道であるし大事なんじゃないでしょうか? これはそういうものじゃないのかなぁ。
 しかし実写版OPのぬぎっぷりのよいお姉さんは何だったんでしょう?


  鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST #64「旅路の涯」。後半オリジナル展開となった前アニメシリーズと異なり、「原作どおり」を打ち出した今回のアニメ化。実は前回のアニメ、見てないので比較できません。すいません……
 ただ、ガンガンのドル箱作品と言うこともあり、相当に力は入ってたようですね。いや、前回のアニメ化も相当に力は入ってたと思うのですが、それが呼び水になって更に人気が高まった上での再アニメ化という面はあるわけで。
 アニメの出来が良かったのは言うまでもないけど、話に聞いた前回のアニメ化とは展開は勿論、「等価交換」に対するアプローチが大分違うなぁ、と。というか、原作/今回のアニメ化は、結局原作の第一話とずっと同じ構図がモチーフになってたわけで。「お父様」に対し切った「来いよド三流!」という啖呵は、一番最初の賢者の石で偽の奇跡を起こす教主に対し吐いた啖呵でもあり、たぶんコレは意図的にそうしたのだと思われる。他人の生命を消費し万能感に酔いしれその重さを知らない教主/「お父様」は、どんなに力があろうと所詮借り物の力であり、「ド三流」ということだろうと……ただ、他人の生命を利用することに対し全否定かというとそうではなく、マスタングやハボックが賢者の石の力を使い、その目と脊椎を治すことについては肯定的な描き方をしている。それは「他者の命を消費することの重みを知ることが大事」ということではあろうが、エルリック兄弟は他人の命を自分たちのために使うことは断固として拒否する。もう一つ、自身が「賢者の石」でもあるホーエンハイムは、「自分の中の賢者の石とされた魂たちと対話し説得する」ことで彼らの魂を消費することの許可を得る。エルリック兄弟の場合はかつて命を弄んだ自分たちへの戒め、あるいは罪を感じてのことかもしれないし、ホーエンハイムに至っては「そうであるべき姿」の象徴(と言ってもその代わり彼は一度は手に入れた家庭人としての自分を捨ててしまうのだけど)なのかもしれない。が、まあこの辺はあまり断定的に言うべき事でもないので、このくらいで。
 最後に自分の中の真理の扉と引き替えにアルを取り戻したエドは、真理の扉を力の源とする錬金の力を失うのだけど、家族や仲間と言った「人とのつながり」が錬金術よりすごい力だと明言する。特に家庭を捨てたホーエンハイムが妻の墓の前で最期を迎えたり、エドがウェンリィにプロポーズし、二人の間に子供が出来たことを示唆する写真がエピローグにあることからも、特に人間/生き物としての「親子」というものが「何かを得、同じだけのものを失う」というものではないことを明示する。この辺は、牧場に生まれた荒川氏らしい生命観だなぁ、と思う。
 結局、始めと最後で構図は同じなんだけど、連載の展開の中でそれは色んなものも派生し、新たな問題提起も巻き込みながら再度同じ構図にまた再構築された、ということだろう。それは結局第一話(読み切り)で棚上げにされていたものへの解決もなした上での再構築であり、単純な「循環」ではない。
 アニメとのスケジュールとのすりあわせもあったろうに、この結末の付け方はお見事、としか言いようがない。なんかアニメの感想じゃなく、ほとんど原作の感想になっちゃってるけど。


2010年07月06日(火) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] キルミン#39

  キルミンずぅ #39「ガッツだケン!伝説の妖怪に用かい?」。一人だけキルバラ変身が出来ず、密かに特訓を繰り返すケン。だが、ちっとも特訓の成果は上がらずリコたちと顔を会わせても引け目ばかり感じてしまう。
 そんな時、町外れの祠に妖怪が現れるという噂を聞き、リコたちはそれがこの前会った豹仮面のような動物人間ではないかと、妖怪探しをしようと言い出す。乗り気でないケンだったが、祠には飲むと動物になってしまう泉があると聞き、それを飲めば自分もキルバラ変身できるようになるのではないかと俄然やる気を出す。
 しかし祠に赴いた神浜キルミンズの前に、次々と妖怪が姿を現す。実は妖怪の正体は牙組。ミサの協力者である二ツ木が何の目的か牙組を借りて祠の回りから人を遠ざけようとしていたのだ。
 それを本物の妖怪かと思い逃げ惑うリコたちだが、ケンが物陰に逃げようとネズミに変身しようとすると、着ぐるみモードから動物モードに変身できなくなってしまっていた……
 キルバラ変身どころか動物にもなれなくなってしまったことにショックを受けるケン。何がそれほどショックなのかよくわからないまま「一日休めば調子を取り戻す」と慰めるリコたちだが、逆にその励ましが重荷になり、翌日、ケンは「キルミンズをやめる」と宣言し、コンパクトを返してしまう。

 ケンがダークサイドにおちかけてるなぁ。リコたちどころか、ずっと周回遅れだと思ってたタマオにまで先にキルバラ変身され、焦るケンは一生懸命になるがまったく効果が上がらない。それどころかネズミにも変身できなくなる。「動物の気持になる」「動物の気持ちを理解しようとする」というキルミンの基本を忘れてしまっても上手く行くわけはなさそうだけど、焦ったケンはそれすらも見失ってしまってるのだなぁ。しかも、プライドから仲間にも相談できずどんどんドツボに。
 ケンたちの事情は三分の一くらいしか知らないカノンだが、はしゃぐリコたちをよそにケンが落ち込んでることは察して、声をかけるがケンは最初とりあおうとしない。けど、キルミンズをやめて、それでも一生懸命声をかけてくるカノンについ心を動かす。お前らもうつきあっちゃえよ、と言いたいところだけど……
 カノンはカノンでミサから純血種アニマリアンのお婿さん探しを急かされていて、その焦りもあってケンに積極的に関わってるって面もある。そういや、カノンはキルミンのことを知らないから「ケンやリコは中途半端な変身しかできないけど純血種のアニマリアン」と勘違いしてるのか。ミサ自身はキルミン、あるいはその基礎の研究のことを知ってそうだけど、カノンがケンをミサに引き合わせたら、とんでもないことになりそうな……
 そしていろいろ妖しげな動きを見せてる二ツ木。牙組を借りたのも「自分のミスの埋め合わせ」で、どうも祠の回りに「人とも獣ともつかないものが現れた」という噂と関係していそう。ということは、以前学園の時計台に現れた獣人は、やはり二ツ木関連か。どうもミサ、ハルカ、タモツ、そして二ツ木はかつて同じラボに所属していたらしく(御子神博士のラボ?)、ということは、アニマリアン因子を別の形で研究している可能性はあるのだけど……


2010年07月07日(水) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 生徒会役員共#1とオオカミさんと七人の仲間たち#1とぬらりひょんの孫#1

  生徒会役員共 #1「桜の木の下で/ずっと続くのこの感じ?!/とりあえず脱いでみようか」。今年女子校から共学になった桜才学園に入学した津田タカトシ。入学早々校門の服装チェックに引っかかり、生徒会長の天草シノに注意を受ける。才色兼備を絵に描いたようなシノだったが、タカトシは彼女のあまりに普通と感性が違う会話に面食らった上、「男子生徒の意見を取り入れるため」と、無理やり生徒会副会長に任命されてしまう。

 週刊マガジン連載の氏家ト全作の連載四コママンガが原作。どうでもいいけど「ボクゼン」じゃなく「トゼン」だったんですな。初めて知った。
 確かデビューは桜場コハルと同時期だったと思うんですが、なんつーか、この人も芸風がぶれないなぁ……その芸風が何かというと、「下ネタ」。しかも、女の子がメインなのにギャルとかビッチとかのじゃなく、オヤジギャグ系の下ネタ。デビューの時から延々下ネタ基本にやってます。ある意味このぶれなさはすごい。
 なんでもシノ役の日笠陽子がブログで知ってか知らずか「シノが目安箱の口に書いた模様」を書いた絵を乗っけてしまったということでも話題になりましたが、知らずに書いたのか、聖痕のクェイサーでメス豚役を長くやり過ぎて感覚が麻痺したのか、後者でないことを本人の社会生活の為に祈ります。
 あと、初期の七条アリア役が佐藤聡美。「けいおん!」の澪律コンビか、ってのもアレだけど、キルミンのリムと言い、結構器用ですなぁ。
 主役のタカトシ役はなんだか最近結構頻繁にメインキャラで目にするようになった浅沼晋太郎なのだけど、浅沼晋太郎のつぶやき突っ込みは絶品ですな。浅沼流つぶやき突っ込みを立ち上げてもいいんじゃないかと思います。出来れば監督も無茶振りでアドリブさせていただきたいところ。
 OPの「トリプルブッキング」(メインキャスト三人娘のユニット?)は、氏家ト全の前の連載「アイドルのあかほん」に出てたアイドルユニットの名前ですな。
 それと、EDが何気にangelaですな。これまでのイメージと大分違うんでびっくり。EDの映像もなかなか良いです。本編と関係ないけど。


  オオカミさんの七人の仲間たち #1「おおかみさんと御伽銀行の仲間たち」。御伽花市にある御伽学園、そこには御伽学園相互扶助組合、通称「御伽銀行」と呼ばれる部活があった。生徒の悩み事を聞いて解決する代わり、その負債を返すために協力してもらうという団体だったが、そこに所属する高等部一年の大神涼子は、ある日、誰もいないはずの帰り道で自分に告白する声を耳にする。何度も振り返り引っ張り出した声の主は、森野亮士という超影の薄い同級生。視線恐怖症の対人恐怖症で、涼子に告白しようとして踏ん切りが付かず何日もストーキングしてたという彼だったが、涼子は惚れてるという自分が悪漢に襲われた時に何もしなかったのかと、そのヘタレ具合にムカツく。しかし男手不足の御伽銀行に、そのストーキング能力を買われた亮士がスカウトされ、様子を見ることに……

 ヒロインテラ大河wwwwwwとか、まあそういうのはあるんですがそれはそれ(大河にしては頭身が高いし。「哀れ胸」ではあるけど)。
 原作は知らなかったのだけど(実際、そこまで知名度はないらしい)、キャッチーなキャラが多く、確かにアニメ向き。で、J.C.staffも本領を発揮してかなり力の入った作画。「超電磁砲」のスタッフが入ってるんですかね? 公式サイトのスタッフ一覧ではわかりませんが……
 まだどういう展開になるのかわかりませんが(主人公は単にストーキングだけじゃなく、別の特技もありそうだけど)、黒子のナレーションが鬱陶しいと思うかどうかの微妙のライン。原作をパラ見したら、もともとそういう語り部っぽい地の文なんですな。
 ところで、「七人の仲間」って言うけど、八人のような……あと、ここでも浅沼晋太郎が!


  ぬらりひょんの孫 #1「魑魅魍魎の主となれ」。週刊少年ジャンプ連載の妖怪もの。ちょっと作画が初回の割によろしくない、というのはともかく、声がちょっとイメージと違うような……メインに中堅どころを揃えているけども、技術は稚拙でももっと若手の方が良かったんじゃないかなぁ。
 あと、演出とつかみもイマイチで、読売テレビ系のわりに、ちょっと安い作りかと。う〜ん、あまりセンスが良くないかなぁ。
 ところで、 ONTV JAPAN の番組紹介で出演に「大塚明夫」ってあったけど、「大塚周夫」の間違いだよね? それとぬらりひょんの声はどうせ水木しげるのオマージュなんだから、青野武にお願いしたかったところ。つっても、先日急病で入院されたそうなので、そうもいかないか。


2010年07月08日(木) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] デジモンクロスウォーズ#1と世紀末オカルト学院#1と黒執事II#1と祝福のカンパネラ#1と伝説の勇者の伝説#1とセキレイ〜pure engagement〜#1

 なんだか相変わらず水曜は本数が多いので、出来るだけ簡単に。
  デジモンクロスウォーズ #1「タイキ、異世界へ行く!」。デジモンシリーズの最新作。って、フジ系だったのに、テレ朝系になってる……しかもデジモンが合体ロボっぽくなってるんですが? オメガモンみたいな合体ではないよなぁ。多分主人公デジモンのモチーフはそうなんだろうけど。
 世間様的には最高傑作は初代デジモンアドベンチャーと言うことになってるようですが(でも個人的にはデジモンテイマーズ)、良いシリーズになってくれますかどうか。今回のは歴代メインデジモンも出てくるのが売りっぽいですが……


  世紀末オカルト学院 #1「マヤの予言」。長野県皆神山にある私立ノヴァシュタイン学院。学園全体がオカルトに傾倒していることから地元の人間からは「オカルト学院」と呼ばれているその学院に、一人の美少女・神代マヤが降り立った。彼女は学院の創始者でもある父の葬儀のためにやってきたのだが、確執のあった父の葬儀に、挑発的な態度を隠さない。しかし葬儀の最中、学院長の肉声メッセージの中に精霊を呼び出す呪文と間違って死霊を呼び出す呪文が吹き込まれており、学院長の遺体が死霊に乗っ取られ蘇ってしまう。

 いや、予想外に面白かったんですが、なんつーか、微妙な……いや、ギャグセンスがとかじゃなく、協力に「ムー」が入ってるところとか。このままオカルトスラップスティックコメディを突っ走ってくれるなら期待できそうですが、おかしな方向に行ったりしないだろうか? それはそれで楽しそうだけど。別の意味で。
 他には、妙に足フェチな描写だとか、声優陣が結構豪華だったりとか。少なくともかつてここまで花澤の扱いが悪かった作品はあるまいw 学院長は矢島正明だし、オカルトダウザー「紅の豚」JKは子安だし。小林ゆうは相変わらず何にでも全力投球猪突猛進だなぁ。ただ、おしむらくは超常現象の解説は是非野島一郎のやる気があるんだかないんだかわからない淡々とした口調でおねがいしたかったところ。って、無理か。
 いや、実はなんだかんだで期待もしてたりするんですが。わりとマジで。


  黒執事II #1「クロ執事」。前期とは主人公メインキャラが入れ替わり完全オリジナルキャラで、ということで話題にもなったのですが……
 見ていて途中で「これはひょっとしたら『餓霊〜零〜』方式か?」と思ったら、案の定でした。オリジナル展開はオリジナル展開だけど、メインはあくまで前期の二人のようで。で、もう一組の「執事と坊ちゃん」と対立するみたいだけど、それもどこまでがハッタリなのか。ただ、今期はどうも1クールのみ(DVD・BDで4話分くらいオリジナルエピソードが入る「流星の双子」方式らしい)なので、あんまりあっち行ったりこっち行ったりはないとは思うのだけど。
 とりあえず小野Dにはどっちかというとむかついて標識をぶっこぬいてもらった方が好みなんだけど。


  祝福のカンパネラ #1「流星群の夜」。え〜っと、ギャルゲアニメです。以上。としか言いようのないアレなんですが……まあ、話が温いのはさておいといて、ご都合主義的に端から女の子を出していって最後にメインヒロイン、って構成はどうにかならなかったのかと。主人公の回りの人間関係が整理できてないうちに話が進むので、キャラの把握とか、そういう次元の話ではないような。
 「原作どおり」なのかもしれないけど、作劇的には悪すぎとしか言いようがない。


  伝説の勇者の伝説 #1「昼寝王国の野望」。なんだか作品のイメージがわかんタイトルだなぁ、と思ったら、作品世界には「伝説の勇者」の残したスーパーアイテムが各地に眠っていて、主人公たちはある理由によりその伝説の勇者のアイテムを探し回っている、ということらしい。ちょっとは納得がいった。
 けど、やっぱり垢抜けない印象というか。
 主人公ライナ・リュートが勇者の伝説アイテムを探し求めるのは、親友であるシオン・アスタールが暗君だった前国王を倒して新政権を打ち立てたのはいいけど、旧政権の実力者である貴族たちの協力なしには政権を維持できず、腐敗した貴族の影響力を断つために自身の「力」を求めて、という背景があるっぽいけど、世界設定とかキャラ配置とかが、妙な古くささを感じてしまうのが……正直、そういったところやギャグ部分も含め、第一話では「工夫もなく何も考えずお約束をやってるだけ」という印象で、魅力を感じなかったのだけど、面白くなるのだろうか?
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  セキレイ〜pure engagement〜 #1「静ナル予兆」。え〜、すいません。実は結構楽しみにしてました。ええ、他のアニメに「俗悪だ」とか「お約束過ぎてつまらない」なんて言う資格ありませんとも、まったく。
 話としては、普通に前シリーズからの続き。皆人たちが手助けした久能たちの帝都脱出を許してしまい、いらつく懲罰部隊の紅翼に、その戦いの中で結の中の「結女」が目覚めたことに喜悦する鴉羽。皆人たちも束の間の日常のドタバタを堪能するが、鶺鴒計画の次の段階が開始されようとする。
 前作で思わせぶりのまま中途半端だった風花や鈿女、篝の立ち位置とか、鶺鴒計画の次の段階とか、そういうところは明らかになるのだろうなぁ。バイトに追われる微妙に貧乏くさい生活感のあるところとか、「美少年は国の宝!」と、作者の心の代弁としか思えないセリフを言わせてしまうところとか、割と好きなので今回も結構楽しみです。


2010年07月09日(金) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 四畳半神話大系#11

  四畳半神話大系 #11「四畳半紀の終わり」。どこまでも続く四畳半世界に迷い込んだ「私」は、少しずつ違う並行世界の自分の部屋を見るうち、バラ色のキャンパスライフとは行かないまでもそれぞれ非生産的な青春をそれぞれ謳歌してることに気づく。そしていつしか並行世界の自分を取り巻く風変わりな人々に想いを馳せるようになる。
 中でも、並行世界の不毛ながらも賑やかな日々を彩る小津の、その様々な悪戯・悪事を繰り返す宇宙人かはたまた悪魔かという奇行悪行の裏に隠された純情を知る。
 同時に小津に追い落とされた相島が小津の計画を知り復讐しようとしてることを知るが、四畳半世界からそれを知らせる術もなく、そもそも五山は数ヶ月も前の「私」が四畳半世界に迷い込んだ日のことだった。
 ありもしないものを見ていたばかりに身の回りの素晴らしい出来事、目の前にある好機から逃げ続けていたことを悟った「私」は、もし元の世界に帰れたならば、今度こそは「常に目の前にある世界を受け入れ踏み出す」と決意したとき、彼がぶち抜いた四畳半世界を渡り、集まった蛾の大群が退去して押し寄せる。思わず窓から逃げ出すが、転げ落ちた「私」の前には騒がしい叡山電車の通過音が……
 四畳半世界から抜け出し、しかも迷い込んだ五山の当日に戻っていることに気づいた「私」は、小津たちのいる大橋へと急ぐ。
 そして、駆け付けた大橋で見つけたのは、これまで騙した人々に追い回される小津をはじめとして、相島、城ケ崎先輩、羽貫さん、樋口師匠、明石さんたち、まだ出会っていない懐かしい人々の姿だった。
 「私」は、小津を守るために、そして目の前にある自分にとって大切なものを得るために押し寄せる群集も憚らず小津めがけて駆け出す。

 四畳半と黒髪の乙女と小津をめぐる「私」の話もこれが最終回。のっけにEDから始まったのはアバンタイトルで「やり直し」を求めるところから繋がったのであまりに違和感がなさすぎて最初気づかなかったw しつこいくらい何度も「この後すぐ本編」って出てきたのでさすがに気づいたけど。もう終わっちゃったと思う視聴者を心配したんだろうなぁ。
 本編は、とにかく見ろ、としか言えない。好みの別れる作品とは思うけど、良さを掻きくどこうにも筆舌につくしがたい。総集編でありながらクライマックス。
 元の世界に戻った「私」が、小津たちを見つけるところ、追い詰められた小津を助けるために、その名を叫びながら駆け出すシーンは、見ながら「私」さながらにこちらも涙ぐんでしまい、何度も見返してはまた涙ぐむの繰り返しでしたわ。
 小津のもとへと駆け出す間にこれまでの並行世界の「私」の姿に変わり、最後は服も破れ無精髭も抜け落ちて素っ裸で大ジャンプするのは、涙ぐみながらも笑ってしまいましたが。全部の虚飾や建前を剥ぎ取った「私」という意味でもあるのだろうけど、湯浅監督自身が「マインドゲーム」といい、裸で全力疾走が基本的に好きなんじゃないだろうか。その阿呆ほどのエネルギーも含めて。
 裸で飛んで来て抱き着く「私」に「あんた誰ですか!?」「裸じゃないですか!」と小津が妙に冷静にツッコミを入れるのも笑える。この世界の小津は友人ではないから当然なんだけど、それでも構わず「私にすべてまかせろ!」「なにがあってもお前を守ってやる!」と熱烈な愛の言葉を吐き出す「私」。すべてを振り切った阿呆に怖いものなしw
 言葉の通り、大挙する蛾の大群に橋の欄干から落っこちてしまうが、脚が折れた小津の手を決して放そうとしない「私」に、「もう放してください!」と(気遣ってというより不気味がって)泣きを入れる小津に「私とお前はどす黒い糸で結ばれてるのだ!」と、これまで散々小津に言われた台詞を……これは最後のシーンにもつながるのだけど、それは見てのお楽しみ(まだ見てなければ)。
 城ケ崎先輩に川から助け出された二人(原作にもこのシーンはあるけど、ここに持ってきたのは秀逸。城ケ崎が心底小津を憎めてないこと、城ケ崎の憎めなさが出てる)は、小津は羽貫が付き添いで病院へ、残った「私」は樋口師匠に「羽貫さんに男を見せてください!」と背中を押し、蛾のショック覚めやらぬ明石さんに拾った白いモチグマを握らせる八面六臂の活躍。「私」史上最大の見せ場だろうなぁ。
 そしてこれまで言えなかった「猫ラーメンを食べに行きませんか?」の台詞を口にする。
 ちょっとご都合主義的に明石さんとハッピーエンドなのは小憎たらしくはあるけど、あんだけ無駄に男を見せられたら、まあいいか祝福しようという心の広い気分にもなる。いや、途中からあの「ギョエーー!」が聞けなかったのは寂しかったんだ。
 最後のシーンは、二人でお見舞いに来た「私」を見て小津がさりげなくスマートフォンを隠すとか、憎い演出。打ってたメールの相手は……だろうし、「私」も多分それに気づいた上でのあの言動。そしてあの台詞とあの表情w
 全部見終えて、異様に大学時代からの友人のこと思い出してしまいました。小津とは全然タイプが違うのに。
 そういう思い出があるってことは幸せなことだろうし、そんな思い出をくれた友人とそんな気持ちにさせてくれたこの作品に感謝したいですわ。
 最初は第一話を見て、「ちょっと変わってて面白そう」というくらいで原作にも手を出したくらいだったけど、最後は鳥肌ものの、素晴らしいアニメ化でした。
 そして最後に、これだけは言いたい。無駄に浪費した青春を精一杯謳歌したすべての者は見よ! 決して後悔はさせない! しても責任は持てないけど。w


2010年07月11日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] 仮面ライダーW

  仮面ライダーW #41「Jの迷宮/ダイヤモンドは傷ついて」。泪の変身したジュエルドーパントの防御力の前に、にエクストリームの必殺技ですら歯が立たない。
 しかしジュエルドーパントは倒れたWたちにとどめを刺さず、「もうすぐ全てが終わる」とだけ言い残して去っていく。
 やはりジュエルドーパントを倒すには地球の本棚で弱点を探すしかない。が、フィリップが地球の本棚に入れば若菜が連れ去ろうと手ぐすねを引いている……本棚の中でクレイドールドーパントに変身することすら可能になった若菜の手を逃れて本を閲覧するにはどうしたらいいか、思い悩むフィリップだったが、亜樹子の言葉をヒントにある作戦を思いつく。
 一方、拘置されてる刃野は昔泪が口にした言葉を思い出していた。それは、子どもたちが大事にしてる風車をめちゃめちゃにしたと泪が名乗り出た後、「愛するほど壊したくなる」という言葉……それが本当だとすれば彼女が愛しているという上杉が危ない。牢の中からそれを伝えようと必死に人を呼ぶ刃野だったが、その前に泪が姿を現す。しかし、怯えまどい罵る刃野を前に、何故か泪の様子はもの悲しそう。さらに駆けつけた翔太郎たちに「簡単に私に騙されるあなたたちに私は止められない」と捨て台詞を残していく。
 やがて上杉に指定の場所に来るようにと連絡があり、翔太郎たちが指定場所に同伴するのだが、……

 宝石泥棒、解決編。ジュエルドーパントであるはずの泪をつかまえるだけ……のはずなのだが、何故か泪が不必要に翔太郎たちの前に姿を見せたり、意味ありげな言葉を残していく。「騙されてる」とは、何を騙しているのか。どうして泪は拘置所の刃野の前に姿を現したのか、何を伝えたかったのか。全てを最初から見直すことにした翔太郎は、事件を裏から操っていた真犯人を暴き出す。
 今回刃野がメイン話のようで活躍してないのだけど、でもこれって、刃野のことを泪が心配して気遣わなければ、のうのうと真犯人は逃げおおせてたのだよな。翔太郎も刃野のことをバカにする真犯人相手に、「刃さんは騙されやすいんじゃねえ。騙され上手なんだ」と、騙していたはずの相手さえ何時しか心を打ち解けさせてしまう刃野にこそ負けたのだと突きつける。
 フィリップの方は、亜樹子の言葉がヒントになって若菜対策を。その作戦とは、若菜を挑発して若菜に所定の本のページを開かせた後、若菜に捕まるふりをして……ってすり抜けてるよ! 作戦というのは、わざと低いシンクロ率で本棚に入り、若菜には触れない状態になること。触れられないのは若菜だけではなく本にも触れないので、わざと若菜に開かせたというわけ。なるほど。一回こっきりの作戦ではあるけども。
 で、その検索の結果得たジュエルドーパント対策は……劈開(結晶が一定方向に割れやすい性質を持つこと)ですかい。いや、それだったら地球の本棚に入らないでもわかりそうな気が……(いや、ドラマ上の都合なんだけど)
 先週ドーパント紹介のページを見たらジュエルが登録されて無くって「?」だったのだけど、今回の話を見て納得。
 次週はシュラウドがWのパワーアップをほのめかしてるのが気になる。事件自体も一晩で老化してしまった子役の謎を追うという、かなり面白そうなものなんだけど。グレイトフルデッド? 兄貴の覚悟が言葉でなく、心で理解できた!


2010年07月12日(月) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] キルミン#40

  キルミンずぅ #40「泉へ走れ!ネズミのキルミンブルース!?」。キルミンズをやめたケンは、そのしょげた様子を心配したカノンの誘いのままに羽鳥邸へ。カノンはこの機会にケンをアニマリアンとして覚醒させてお婿さんにしようとするが、ケンが「ネズミもコウモリもちっちゃくて弱くて……いる忌みがないよな」と言うのに、つい真剣に「すべての生き物は地球に選ばれてる!」と言い、ネズミやコウモリは仲間と一緒になって生き抜き、それゆえに仲間想いの生き物なのだと力説する。
 それを聞いて、ケンは危険な祠の泉へ向かったリコたちの後を追うのだが……

 キルバラ変身が出来ない焦りからネズミへの変身も出来なくなり、自信を喪失してキルミンズを辞めると言い出したケン。カノンはそんなケンを自分に振り向かせるチャンスと家に誘うのだが、つい本気になってケンの悩みに答えてしまう辺りが、相変わらず憎めないというか。とは言えリコへの対抗心バリバリで、リコたちのところへ向かったケンを追いかけ会わせまいとするのだが、そっち方面では今回特に何も起きなかったなぁ。ただ、今回ケンが羽鳥邸を訪れ、桐野やけーこりんに会ったのは後々影響しそうな気も。
 一方、いよいよ妖しい動きを見せるのは二ツ木たち。伝説の泉に棺桶のようなものを沈めるのだけど……これってミサが探してた「柩」? だとすれば、二ツ木は柩を見つけていながらミサたちに隠してることになるし、「飲むと動物になる」という伝説の泉にその柩を浸すのも目的があるとしか思えない。ミサに対し「神浜市全体をジャングルにして動物と人間をサバイバルさせよう」と、ミサも退くほど不穏当な提案をするし。
 二ツ木の妖しいのはそれだけにとどまらず、部下の女性たちが鳥の羽や鹿の角やアリクイの爪を生やしたりと、またキルミンともアニマリアンとも違う変身の仕方を……以前出てきた獣人は、失敗作ってこと? 最後にキルミン変身したリコたちの映像を見てほくそ笑んでるし、やはり二ツ木が第三勢力と言うことか。パルスも二ツ木への疑惑をいよいよ確信に近付けたようだし。
 ケンの方は、またネズミに変身できたのと、それによって仲間を助け出せたことで自信を回復。とりあえずいつものキルミンズに戻る。今回出てきたムササビもネズミの仲間ということで、終盤ケン大活躍の伏線か?


2010年07月13日(火) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] ストライクウィッチーズ2#1と学園黙示録 ハイスクール・オブ・ザ・デッド#1

  ストライクウィッチーズ2 #1「再び空へ」。俗には「ストパン」とか呼ばれてた、「パンツじゃないから(ry」と無理のありすぎるキャッチコピーで地上波でパンツ丸出し放送をやらかしたシリーズの続編。前期は「やっと本気を出した!」とか言われたGONZOが制作だったけど、GONZO倒産(でも、また新体制でスタートするらしい)の関係でAIC制作に。第一期より確かに作画に力は入ってるんですが……ほんまにそれでええのんか?
 その一方で妙に軍事考証が細かいところがあったりもするのだけど、まあ、どこまで行っても「パンツ」だからなぁ。でも何気に第一期のラストとちゃんとつながるように作ってたり、ファンサービスなこだわりには余念がない。パンツの書き込みも含めてな。
  ニコニコ動画で配信する六本のアニメ のうちの一本である他、現在第一期全話配信中だそうな。セキレイもそうなんだけど。ようやくネットでのアニメ配信が理想に近い形の手軽さになってきたかなぁ。あとは有料配信の価格がこなれてくれれば言うことなしなんだけど。
 でもなんか今期坂本少佐の声が変わってるんですが……千葉紗子、休業してないよね? まあ、何気に福圓美里もちょっと声質が変わってて声を作ってる感が出てるんだけど。


  学園黙示録ハイスクルー・オブ・ザ・デッド #1「Spring of the dead」。藤美学園の高校生・小室孝は密かに想いを寄せていた幼なじみの宮本麗が親友の永の彼女になってしまって以来、無気力に毎日を過ごしていた。その日も授業をふけて非常階段にいたところを、やはり幼なじみの高城沙耶にしかり飛ばされる。が、何気に見ていた校門で教師たちが不審者ともつれ合っている様子がおかしいことに気付く。不審者に噛み付かれた教師がその直後死亡。しかしすぐに蘇り、同僚を襲いだしたのだ。
 何か異常な事態が起こってることを察した孝は授業中の教室に乗り込み麗と永に異常事態が起こっていることを告げて学校から脱出しようとする。しかし、すでに時遅く、次々に人を襲っては仲間にしていた「奴ら」が学校内にあふれ出し、避難勧告の放送が異常な悲鳴で中断されたことで学生たちはパニックに。出入り口からの脱出をあきらめた孝は武器を手に迂回ルートで逃げ出そうとするのだが、そうしている間にも学校はすでに「奴ら」の巣窟となってしまっていた。

 佐藤大輔原作佐藤ショウジ作画のスプラッタコミックのアニメ化。だからアワーズはちゃんと佐藤ショウジを捕まえとけとあれだけ(ry これもニコニコで配信されますな。
 設定はいきなり街中がゾンビの群であふれかえってその中から脱出しようとするというB級スプラッタの王道なのだけど、遠慮ない残虐シーンに、オタク向けのキャッチーなキャラクターや描写が非常に上手いバランス。まあ、出てくる女性キャラみんな巨乳という偏り具合がすべてを現してる気もしますが。佐藤大輔ならではのミリタリー描写も健在。ただ、東海版はすごい規制の嵐が……まあ、ニコニコの配信がすぐにあるからあんまり意味がないんですけどね。
 原作は佐藤大輔作品の常で「まともな完結は諦めた方がいい」と思うんですが、アニメはオリジナルの結末にするんですかね? 佐藤大輔も監修に入ってるらしいし、大丈夫かな? 困ったことに佐藤大輔は人間性は最低だけども書く物はホントに面白いからなぁ。


2010年07月14日(水) 旧暦 [n年日記]

[その他] 民主党は負けてない

 ってな 記事東京新聞 )を見て、東京の話が全部のように見せたヨタ記事かぁ、と思って、 総務省の第二十一回参議院選挙結果 を見てみたら……比例代表、選挙区共に全国の総得票数は民主の方が本当に多いんですな。(比例代表:自民16544761(-252925)、民主23256247(+2118789)、選挙区:自民18606193(-1081761)、民主24006818(+2074832)、括弧内の+-は前回選挙との差)。じゃ、各都道府県でどう得票差があるかと見てみると、民主党が自民党を上回ってるのは比例代表では37都道府県、選挙区では34都道府県。票数だけ見ると「なんで民主が負けてるの???」という結果になってる。結果を見るとどう考えても「選挙戦略の失敗」。都市部は一人に絞り、地方への対策をもっと重視すべきだった、とは、後付けで何とでも言えることではあるのだけど。ただ、議員にとっては選挙政党としての存在意義がほとんどの民主がこのような選挙下手を見せたのは、いろいろ響くんだろうなぁ。

[アニメ] あそびにいくヨ!#1

  あそびにいくヨ! #1「ちきうにおちてきたねこ」。沖縄に住むちょっと気弱な少年・嘉和騎央は、お爺ちゃんの法事で親戚には見覚えのない猫耳の少女と出会う。なんだか話が噛み合わないままに間違ってお酒を飲んでひっくり返ってしまうのだが、自分のベッドで目を覚ますと、隣にワイシャツ一枚のその猫耳の女の子が……慌てる騎央だが、そこへ隣家の幼なじみの金城真奈美や部活の顧問が訪れて、不純異性交遊を疑われ、一悶着。しかし、その少女エリスが言うには、彼女はいわゆる宇宙人で、地球との外交を結ぶために訪れたのだという。疑う騎央たちの前で、ニュースで放映されていた宇宙船を人前から消して見せてしまう。

 原作は最初の方をパラ見したくらいですが、コミックアライブ連載のコミックの方は作画担当の888氏のコミカライズが大変マッチしてて楽しんでおります。
 内容の方は簡単に言うなら、ファーストコンタクト・スラップスティック・ラブコメ。地球に地球人そっくりな日本語を話す猫耳しっぽの宇宙人がやってくるというあまりに俗悪な設定を、逆にパロディというかギャグにして設定に織り込んでしまってる。そのため、CIAが干渉してくるのはまだしも、「あるべき宇宙人との第一次接触(ファーストコンタクト)」を求める地下組織まで出てくるのがそこらへんを端的に示してるのか。
 ま、そういう話はさておき、もうちょっとのんびりした雰囲気が欲しかったけど全般的には結構楽しめましたわ。基本的にSFやらのパロが下敷きの話だしなぁ。
 些末ながら敢えて言えば、ちょっとキャラのデザインがシリアス寄りだとか、メインキャラの声優がちょっとイメージと違うかなぁ、とかはありますが。あ、「悪運紅葉」の花澤香奈はかなり良い線だと思います。ただ、岡本喜八で「大誘拐」の後に薦めるなら、「独立愚連隊」ではなく「独立愚連隊、西へ」か「あゝ爆弾」あたりだろうに。もしかしたら「独立愚連隊」の後に「西へ」を見せ、「どぶ鼠作戦」、「地と砂」を見せて岡本喜八ファンに染めていくという作戦かもしれないけど。「戦国野郎」も世間の評価とうらはらに、割と好きなんだけどなぁ。あと、「ジャズ大名」も……って、どんどん岡本喜八談義にずれてくorz ガイアシンフォニーとかが出てたのは、原作発表年あたりのせいだと思う。多分。


2010年07月15日(木) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] オカ学#2と伝勇伝#2とオオカミさん#2と生徒会共#2簡単に

  世紀末オカルト学院 #2「文明の到来」。前回の最後、マヤの前に素っ裸で降り立った男、アベミノルは、宇宙人に人類が滅ぼされそうになってる未来から人類を救うためにやって来たタイムエージェントだと、またトンデモなことを言い出す。どうも重要キャラらしいアベミノルこと内田文明が登場だけど……これまたえらく頼りない。彼が言うには1999年7月21日にヴァルトシュタイン学院に収蔵されていた「あるもの」が発動、それにより時空間が破れ、そこから宇宙人が攻めてきて人類が滅びかけていて、彼は2012年からその「あるもの」を探して破壊するためにやってきたと言うのだけど……彼の言ってることが父の残した手帳の記述とも符合すること、何者かに襲われたことで、マヤは共同戦線……というか文明をコキ使い父を殺した相手を探そうという腹らしい。もっとも文明は性格もヘタレで、サイコキネシスが使えるといい、実際1999年ではスプーン曲げ少年としてもてはやされてるらしいのだが、どうもその力は今は使えないらしく、ただ手にしている携帯型端末で未来との連絡がとれるとの、世界を滅ぼすオーパーツの判別が出来るだけというのが……マヤの顔芸とドSぶりが意外にも面白くて好調なので楽しみになってきたのだけど、この二人に任せて大丈夫なのかがw(主に文明)

  伝説の勇者の伝説 #2「英雄と寝ぼけ男」。一気に過去話。でも、前回に比べると普通に面白いですよ? う〜ん、どっちを信用していいやら。
 どうも過去話ではいろいろ陰謀やら裏切りが起こりそうな雰囲気なんで、とりあえずそういう匂いがする限り見続けてみます。ただ、今んところ団子女にあんまり魅力がないのが……

  オオカミさんと七人の仲間たち #2「うそつきおおかみさんと亮士くん」。御伽銀行の仲間になった亮士を一応は受け入れたものの微妙に距離を近付けにくい大神さん。だけど、今回は大神さんへの依頼と見せかけ、彼女が罠にはまってしまい……
 話の内容云々以前に、黒子ナレーション、さすがにうざすぎ。いや、新井里美さんがどうこうと言うのではなく、突っ込みを入れる天の声的ポジションなら別に問題ないんですが、キャラのシリアスな心情の解説までしだすと、流石に「余計」と言わざるを得ません。ちょっとバカにされてる気もするし。
 その辺、スタッフはご考慮いただきたいものです。
 そういや、EDは「赤頭巾ちゃんご用心」だったんですな。てっきり「狼なんか怖くない」になるかと。

  生徒会役員共 #2「時に君はSかMか/ならばその力を試させてもらおう/きらきらと輝くそいつはおまえのなんなのだ」。柔道部部長(予定)三葉ムツミと本格的痴女トップを争う(争ってる相手は七条アリア)横島ナルコ登場。小林ゆうは今期女教師二発目ですが、なんというか、実に生き生きとしてますな。善哉善哉。生徒会メンバーには疎ましがられてる気もしますが。
 「学校イベント」で「遅刻しそうになって運命の人とぶつかる」「番長を倒したと思ったらそれは四天王の中で一番の小者だった」に並んで、なんで「舞踏会場の外で剣舞を踊ってた婚約者」なんてネタが出るのかと思ったら、監督が「プリンセスラバー!」と同じだったんですな。言われてみれば、いろいろ納得。


2010年07月16日(金) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] アマガミSS#1と屍鬼#1

  アマガミSS #1「アコガレ」#2「セッキン」。高校二年生の橘純一は、中学時代にせっかく出来た彼女にクリスマスデートをすっぽかされ、そのままふられてしまったことがトラウマとなり、恋愛沙汰に臆病になってしまっていた。が、学内でも一番人気の先輩・森島はるかに「子犬みたい」と気に入られ、いろいろと急接近。彼女への気持ちが押さえきれなくなった純一は、過去を克服すべくはるかに告白するのだが、「頼りがいのある年上がタイプ」と言われ、あっさり玉砕してしまう。
 これからはるかに顔をあわせづらいと落ち込む純一だったが、翌日、はるかがいつも通り気さくに放しかけてくる。戸惑う純一にはるかは「男と女の関係って、恋愛関係だけじゃないと思うのよね」と、微妙に天然なことを言う。しかしはるかへの想いを再自覚した純一は、はるかに認められるようになってもう一度はるかに告白をしようと決意していた。

 「スケッチブック〜full color's〜」、「WORKING!!」の平池芳正監督の新作。原作ゲームの前作的な「キミキス」のアニメ化「キミキス pure rouge」は一本のエピソードでやろうとしたために主人公を二人に分けたり振られたヒロインのファンに不評を買ったり、そうでなくとも最後に選ばれなかったヒロインが泣くことになるのが原作の雰囲気を損ねたためか、今回はオムニバス形式で各ヒロインごとの話にしていくパラレルな話にしていく方針の模様。ここで必ず毎回最後に上手く行かず、「責任者は誰か。やり直しを要求する!」と言い出したら……あ、まったく別作品ですねすいません。
 で、そうは言っても原作はまったくやったことないんですが、最初は原作でもなんとなくそれなりに人気のありそうな上級生キャラ・森崎はるか。伝え聞いてる限り綾辻詞とかがキャラが強烈で一番人気っぽいんですが、そういう認識でよろしいんでしょうかね?
 原作の評判を聞くとかなりの頻度で出てくる単語が「変態紳士」なんですが、第一話二話ではあまりそれっぽいのは出て来ず、ちょっと思い込みが激しく妄想癖っぽい主人公くらいのものなのですが、第三話でははじけるらしく、期待しててよろしいんですよね?
 個人的にはどっちかというと響さんを攻略していただきたいものです。


  屍鬼 #1「第遺血話」。山中に取り残されたような小さな村、外場村。しかしその時代にもおきざりにされたような村で、兼正の坂の上にあった旧家の跡地に突然洋館が建てられる。村の人間は皆「兼正のお屋敷」と呼び、「変わり者が越してくる」くらいにしか思わなかったが、外場村の少女、清水恵はこの洋館にあこがれをいだいていた。というのも彼女は鄙びたこの村を嫌悪し、ひたすら都会にあこがれていたからだ。
 そして彼女があこがれを向けるもう一つの対象、都会から越してきた少年・結城夏野。田舎にあこがれて外場にやってきた両親と共に越してきた彼だが、彼自身は勝手な憧憬を向ける恵も含め、外場村に嫌悪しか感じていなかった。
 そんな中、兼正の屋敷に夜中に越してきた住人たち。彼らが越してきた翌朝、恵が突然姿を消す。村総出で山狩りが行われ、数日して弱り切った恵が発見されるのだが……

 小野不由美原作のホラー、なのか、これも原作未読です。すいません。ただ、どうもジャンプスクエア連載の藤崎竜によるコミック版をどちらかというと元にしている模様。最初の「田舎にうんざりで都会にあこがれるおしゃれ少女」な恵のコミカルな描写は、原作ファンには微妙らしいけど、個人的には面白かったのだけどなぁ。
 未読ではあるけど原作に根強いファンが多く以後の伝奇ものに大きな影響を与えた作品らしいので、期待したいと思います。
 本格伝奇と言うことはあまりすっきりした終わりではないのだろうけど、その辺をどう描写するのかも楽しみ。


2010年07月17日() 旧暦 [n年日記]

[その他][映画] いやまあ、細かいことは言いませんが……

  「テレビ局映画」というジャンルを作ったことは他局と一緒に自負していい産経 )。要は「なんだろうが話題になった方が勝ち」って話なんですが、なんつーか……
 その後も「テレビ番組で捏造(ねつぞう)問題が起こるのは、懸命に作っても無視されるから。だから批判される方がまだましです。」と、テレビ局の捏造を堂々と正当化してる。恥じることなくこういうこと言っちゃうことがそもそも感覚がおかしくなってるとしか思えませんが……
 それはともかく、映画なんて所詮は娯楽なんだからテレビ局が作ろうがアイドル俳優呼んで作ろうがとやかく言いやしませんが、宣伝による集客しか目が行ってない時点で映画業界の弱体化を招いてる、つまり「食い物にしてる」って意識はないんだろうな。あってもどうとも思ってないのか。こういう人はやり手なんだろうけど、結果業界をボロボロにするだけなのだろうなと思う。
 実際、先の参議院選挙の特番で比較的各局横並びの中、映画「踊る大捜査線」の宣伝番組とみまごうタイトルのフジテレビだけが極端に数字を落としていた。逆に、池上彰氏の挑発的かつ突っ込んだ発言が連発したテレ東はNHKに次いで二位という健闘だったそうで。
 お金がなくっちゃ映画も作れないんだから利益を追求することが悪いとは言いませんが、利益を上げる映画が良い映画と勘違いしてるならどうにもならん。「価値観」「審美眼」ってものが衰退して「お金」という数字での判断しかできなくなった世の中だから、と言ってしまえばそれまでなんだけど。
 上の記事と併せて、 アニメ映画に芸能人を起用する理由 「声優は取材に協力的じゃない」 「声優事務所はギャラばっか要求」日刊テラフォー )も読むと、「宣伝ばっかで映画の内容は二の次かい」と思いたくもなる。 2chの反応のまとめ では、「声優事務所に勤めてたけど、取材で追加のギャラなんて請求したことないけど?」という声も上がっていて、常識的に考えてもただの取材でギャラ要求ってのは考えづらい。中には作品上の狙いで声優を使わないのもあるだろうけど、ホントに箸にも棒にも引っかからない演技の吹き替えとかはなぁ……


2010年07月18日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] ゴセイ#22とW#43

  ゴセイジャー #22「オーバー・ザ・レインボー」。今回はかつて普通のヘッダーだったゴセイナイトを退けた幽魔獣、ネッシーのウオボ渦が敵。人々の影を奪って意識不明にしていくのだけど、特殊能力だけではなく元々が強力らしく、ゴセイナイトもいつも以上に慎重。つか、デレ期? このシリーズ構成はツンデレというものがいまいちわかっておりませんな……
 玩具的にはグランディオンとゴセイグレートが合体した「グランゴセイグレート」の登場が主。
 今回の敵の元ネタは「ウォーターホース」だろうなぁ。未見だけど、もろネッシーネタの映画。


  仮面ライダーW #43「Oの連鎖/老人探偵」。探偵事務所を訪れた良枝の依頼は、娘を救ってくれというものだった。しかし彼女が連れているのは老婆……なんで娘じゃなく母親を連れてきたのかと首をひねる翔太郎たちだったが、実はその老婆こそが娘のみゆ。何故か一晩で老婆になってしまったのだという。
 どう考えてもドーパントの仕業と調査を開始するが、ウォッチャマンからの情報で「老けさせ屋」と呼ばれる恨み代行業者の存在を知り、占い師に扮しているという老けさせ屋を見つけるため、片っ端から占い師を調べ出す。
 そしてついに老けさせ屋を見つける翔太郎たちだが、老けさせ屋はオールドドーパントに変身、アクセルを老けさせようと攻撃を繰り出すのだが……アクセルには何の効果もない。慌てるドーパントは続けてWに同じ攻撃をすると、今度は翔太郎の支配する左半身に異常が……変身も強制解除され、その隙に犯人に逃げられてしまう。
 だが、Wの異常はそれでは収まらず、翔太郎はなんだかヨボヨボしてまるで老人のよう……しかも言動だけではなく、翌日には本当に老人になってしまっていた。
 フィリップたちはみゆが児童劇団で主役を射止めたことを快く思っていない人物が犯人と当たりをつけ、検索をかけようとすると、地球の本棚にはすでに来ていた若菜が狂ったように検索をかけていた。若菜はシュラウドの事を調べていたようなのだが、一体何故そこまで必死に調べようとしていたのか……?
 オールドドーパントを探し続けるフィリップとは別に、竜は意味ありげな言葉を残すシュラウドの手がかり、そして彼女が暗示したようにオールドドーパントの攻撃が効かなかった理由を知るために園崎冴子を捜し出してシュラウドの正体を問い詰める。だが、彼女の口から聞かされたのは、井坂にウェザーのメモリを渡したのは他ならぬシュラウドという事実……竜は本当に復讐すべき相手が自分を利用し翻弄し続けてきたシュラウドだと知り……

 竜にアクセルのメモリとドライバを与えた謎の存在として現れ、園崎家に敵対する謎の人物として事態を操り続けていたシュラウド。若菜は琉兵衛からその正体を明かされるのだけど、どうもやっぱり、フィリップたちとの関係は想像の通りらしい。
 かつてミュージアムに所属していた優秀な科学者だったシュラウドは、何らかの事情で琉兵衛とミュージアムに激しい憎悪を抱き、離反、ある目的から井坂を唆し竜の家族を殺させドーパントへの憎悪を抱かせたり、財団Xに密かに技術を流して独自のメモリ開発を促したりしていたらしい。どうもこの独自のメモリは劇場版に出てくる予定のT2メモリーらしいのだけど、竜に目を付けた理由はまだ不明。「テラーの攻撃に似てる」と翔太郎が言っていたオールドの攻撃が効かないことから、テラーの攻撃が効かない特殊体質とかいうことなんだろうけど。


2010年07月20日(火) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] キルミンずぅ#41とその他

  キルミンずぅ #41「夏だ!氷だ!あにゃまる探偵史!?」。総集編その2。そいでもってキルミンヘッド以外映らないのも前と同じw
 今回はサブキャラに焦点を当ててるのかな。ルミコ先生、カスミ、大関警部、小結刑事が割と大々的に紹介されてる。とは言え、キルミンでもないのに動物に変身する存在がいることには本格的に気付いてるので、最後の1クール、いろいろ動きがあるかなぁ。二ツ木にはきづいてないみたいだけど。
 そいでもって来週はその大関警部らがメインのようだけど……なんかアニマリアン化してない?

 で、軽くその他。
 ストパン2#2はいよいよメインキャラ全員集合だけど、坂本少佐、二十歳で獣耳で白スク水って、大分マニアックすぎません? しかも眼帯ポン刀……文脈なかったら完全に厨二病の権化だw

 あそびにいくヨ!#2。クォリティは結構高めなのだけど、真奈美がCIAエージェントの手伝いバイトだとか、双葉アオイのトンデモ設定とか、視聴者に消化させる前にどんどん話が進んで置いてけぼりになってしまってる。ラノベ原作は5巻くらいでキリのいいところになるのが多いのか、どうもこういう急ぎ足の展開が多いのが……デュラララ!!みたいに3巻分で2クールもらえるって方が異常なんだろうけど。

 HOTD#2。メインキャラがこれで出そろったのか。孝・麗グループ、沙耶・コータグループに天然ボケ保険医の鞠川静香と、過剰に凛々しすぎる毒島冴子が合流。静香が自分のことを文字通り身体を張って助けてくれた保健委員の男子生徒に「え〜っと、あなた名前、なんだっけ?」と洒落にならないきついボケをかますあたりが。その後現れた毒島が、彼を惚れた女性のために命をかけた「男」として扱い、「奴ら」になる前に引導を渡す辺りで救いはあるのだけど。
 で、最後にこの現象が街だけでなくその外でも起こってることが暗示されるのだけど、佐藤大輔、オチ考えてるのかなぁ。多分このオチにしようとか考えてない気がする。もしくはそこに行く前に飽きるw


2010年07月21日(水) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 役員共#3とにゃんこいDVD6巻

  生徒会役員共 #3「我ながら見事な包み具合だ/会長!もっと裾を広げちゃってください!/もう満腹なのか!?」。修学旅行編。でも行ったのがボケ専門のシノとアリアなので、突っ込み不在で落としどころなくひたすらボケ続けることに。残ったタカトシとスズは、逆にボケがいないのでそれはそれで間が持たない。
 その分、写真部の畑ランコが頑張ってるのだけど、逆方向に暴走だからなぁ。元々、バッツンバッツンにボケツッコミの作風ではないし。
 しかし普通ならスズとタカトシが急接近のイベントなのに、全然そうならねえなぁオイ。

 で、にゃんこいDVD6巻。最終巻なんだけど、発売月をひとつき間違えてて店頭行っても全然置いてないでやんの……仕方ないからamazonでポチッと。そしたら翌々日朝にポストに入ってるってんだから便利なもんです。値段も安いし。それも末端の社員の過酷な労働条件の賜物ですな。使う側としてはメリットが大きいのだけど、出来る限り小売店舗を利用したいなぁ。
 ま、それはともかく、恒例のオーディオコメンタリー。今回は小林ゆうがお休みで、福山潤と田中敦子がゲスト。半分くらい福山オンステージ。田中さんも結構話題についてって何気に存在感を示してましたが。とりあえず、

・ニャムサス大人気
・人間キャラでは加奈子も結構人気。
・アドリブが基本で大変ながらも現場は結構ノリノリだったらしい。
・#12の住職の「ヴィクトリー!」はいかにもアドリブくさいと思ったら、中の人繋がりでなんとかブートキャンプのアレだったらしい。(脚本には「ユー・キャン・ドゥー・イット!」とか書かれてたらしい)
・#11のアイキャッチの「そげぶ」ネタは、ヒロインの井口裕香つながりかと思ったら前からスタッフで「似てるね」と言われているのを受けてだったらしい。
・浅沼晋太郎は画伯(小林ゆう)が描いた織田信長に衝撃を受けたらしい。福山潤曰く「明智光秀、よく謀反起こせたな」。「もしかしたら小林ゆうの目からは本当にああいう風に世界が見えてるのかも知れない」。
・猫になった潤平の「ニャムサス、ぼくもう疲れたよ」は意外にもアドリブ。つかそんなところにもアドリブ許すのかよ! もうなんでもアリだな。
・プロデューサーがアドリブに拘りまくったらしい。前後と噛み合ってないとアドリブのリテイクをかましたとか。
・つか、脚本家の人が書き起こしで実収録版の原稿まで作った。
・業界からは評価は高かったらしい。「第二期は?」とは、良く聞かれるとのこと。
・最後まで福山が仕切る仕切るw

 時々あるけど、この手のアニメって放送時間帯が絶対噛み合ってないよなぁ、というのは。TBS深夜は割とそういうのが多いんだけど(「大正野球娘。」とか「ぽてまよ」とか)。できるだけ人目に触れた方が良いと思うのだけど、今だと「マニアがわざわざ見る」しかないからなぁ。一般の目に触れにくくなってる原因のもう一つにはアニメの再放送が減ってしまったってのがあると思うのだけど、これは声優さんのギャランティの制度の関係もあるらしい。なかなか難しくはあるのだろうけど、そこら辺はなんとかならないものか。
 そういう小難しい話は置いといて、是非第二期をやっていただきたいところ。DVDの売り上げ的には厳しそうだけど……監督の川口敬一郎氏の新作は、「男の娘」らしいですが……いや、「もえたん」やった人だから何やっても不思議ではないですが。
 この次は「四畳半神話大系」を買い支えようか。一巻に3話収録というお得仕様だし。


2010年07月25日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] ゴセイ#23とW#44

  ゴセイジャー #23「燃えろ!ゴセイジャー」。やべ、今回結構面白かったかも。
 福引きで四人様ご招待の海水浴旅行が当たったけども、エリ、モネと、天知親子だけが行って、男性陣おいてけぼり。ところが、その海水浴場で幽魔獣・スカイフィッシュのザイ粉が出現、火花をあちこちに飛ばし、気温を上げてクーラーを使わせて地球温暖化を進めようとするのが基本のプロット。
 ま、 スカイフィッシュ とか地球温暖化とかだけでも十分間抜けな展開なんだけど、ザイ粉が一生懸命地球温暖化しようとしてるのに、人間は打ち水とかの知恵で対応しちゃってて全然効果がなくってザイ粉が落ち込んで思いっきり泣き言言ってたりとか、調子に乗ってたエリとモネがザイ粉を倒そうと変身するけど暑さでへばって変身を解いてしまったりだとか、かなりワガママ放題な女性陣二人が酷い目に遭ったりだとかw いや、今回は正直溜飲が下がったりなんだりですわ。
 今回は番外編的なおもしろさだとは言え、カメラワークとかも「ファイト!」「一発!」の 例の栄養ドリンク のCMパロとかもあったり、かなりはっちゃけてました。
 幽魔獣の元ネタは言うまでもなく「サイコ」で、SF映画どころか特撮も関係なくなってきてるけど、今回は面白かったからそれはそれでよし。


  仮面ライダーW #44「Oの連鎖/シュラウドの告白」。自分の家族を殺した井坂にガイアメモリーを渡したのはシュラウド……その事実を知った竜はシュラウドこそ本当の仇と、シュラウドといつも会っていた場所で彼女に会い、彼女に復讐しようとする。しかし、シュラウドはそれらの事実を認めながらも自らの復讐のために究極のW、サイクロンアクセルエクストリームになれと突きつける。彼女にそこまで言わしめるものは何なのか。復讐のためには自分の死をも厭わないシュラウドにとどめを指すのをためらう竜だが、そこに若菜が現れ、竜に代わりシュラウドにとどめを誘うとする。それも「自分たち家族を捨てた」と言いながら……シュラウドの正体は、若菜とフィリップの母、園崎フミネであるという。ミュージアムと家族を裏切ったシュラウドを憎しみのままに始末しようとする竜だが、実の娘を目の前に動揺したシュラウドは、なおも竜に「憎め」と言い姿を消す。若菜もまた、竜にシュラウドの始末をしろと言い残し去るが、若菜を前に動揺したシュラウドの姿に戸惑った竜の目に入ったのは、家族の墓に誰かが供えていたのと同じ花だった……
 一方、お爺ちゃんになってしまった左への対応に困っている鳴海探偵事務所に、みゆと共にもう一人の老婆が尋ねてくる。その老婆は児童劇団でみゆの競争相手だったふみ。みゆの母親が、恨みをはらすために老けさせ屋に自分も依頼したのだ。
 自分の娘も老婆にされたふみの母とみゆの母がとっくみあいの喧嘩をしだすが、二人の間に割って入ったのは、意外にも竜だった。親の勝手なエゴをぶつけ合った結果、一番悲しい目に遭っているのは、お互いの娘だと言うことを示し諭す。竜は、シュラウドの暴走もまた、親としての子供への愛の暴走だと気付いたのだった。

 シュラウドの正体は想像の通り。ちょっと若菜・フィリップの母と冴子の母が違うのかなとも思ったところもあったけども、それは考え過ぎだったよう。
 シュラウド=園崎フミネは、ある時期を境に暴走し家族を犠牲にして野望に邁進した琉兵衛に復讐しようとしていたのだけど、琉兵衛を狂気に走らせたきっかけがなんなのか。どうも推測するにフィリップが「地球の本棚」にアクセスできるようになったことがきっかけなようなのだけど、そこらへんはちゃんと伏線が回収されるのか。
 で、竜がシュラウドに目を付けられた理由は想像の通り。ある種のタイプのドーパントの攻撃が効かない特殊体質だったから、というのだけど……その攻撃の種類は「精神攻撃タイプ」。「テラー」はともかく、「オールド」って精神攻撃か?
 そういうツッコミはともかく、テラーの攻撃に抗えるのは特殊体質の人間がさらに強い憎しみの権化になった場合のみ、という信念にとらわれたシュラウドは、是が非でも竜を憎しみの権化にし、フィリップと一緒に究極のWにして琉兵衛を倒すことでしかフィリップを解放できないと信じ込んでしまっていた。が、竜はそんなシュラウドに愛故に迷う母としての悲しみしか感じなくなっていた。
 その辺を、母親同士のいがみ合いで娘たちが犠牲になる依頼主たちの姿が重なるのは上手い展開。そこに、「親の愛は理屈ではないのだから」と言って許しを乞う老人が入るのも、若干の無理やりさはありながらも上手い構成。
 今回、ドーパント自身は欲の権化でどうしようもない奴だったけど、その周囲で起こった事件は、親のエゴとか、大事な子供がそのエゴの犠牲になってるだとか、でもそのエゴも親としての愛ゆえの業だとか、良い感じにまとまってました。シュラウドがあっさり引いてしまい過ぎたかなぁ、というのが唯一残念な点ですが。琉兵衛との対決に最後を一本化させたかったのが一番だと思うのですが、劇場版にもその辺は引っ張るようなので、上手く収束できるのかがちょっと心配。
 個人的には翔太郎が、自分もお爺ちゃんになってるのに、いっしょに事務所にやってきたみゆとふみの事を思んばかり抱きしめるシーンが、ギャグすれすれながら好き。
 いきなり亜樹子と竜の間が近づく(いや、これまでも微妙に描写はないわけではなかったけど)のは、正直余分だと思う。


2010年07月26日(月) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] キルミン#42

  キルミンずぅ #42「バナナを守れ!謎の侵入者はサル!?」。一人だけ取り残されていたことを悩んでいたケンも復帰し、今日もミーティングで御子神家に集まる神浜キルミンズ。パパは仕事、ママも用事で外出して子どもたちだけの御子神家を、大関警部と小結刑事がバナナのお裾分けにやってくる。ところが、ゴキブリを見たリコたちの悲鳴を聞いて緊急事態と勘違いした大関たちは館に侵入。勘違いが勘違いを生んで家の中に迷い込み、リコたちとお互い不審者と思い込んで騒ぎを起こしてしまう。
 一方、ママのハルカが出向いた先は羽鳥の屋敷。あくまでハルカに冷たく接するミサに、このところ街で起こっている事件のことで何か知らないかと尋ねるのだが……

 タイトルには偽りありですな。全然バナナ守ってないし。
 家の中で迷い込んでしまった大関警部とすったもんだするのだけど、その途中で御子神博士の隠し部屋を発見、そこにあったビデオで、「アニマリアン」の存在がリコたちに知られることに。と、言っても御子神博士の研究と街で起こってる事件との関わりがありそうということしかリコたちは認識してないみたいだけど、「人間になったり動物になったりする生物」の実在を疑い出しはしてる。
 それよりかなり進展を見せたのが大人組。ハルカはミサを訪ね、事件のこと、子どもたちのことを尋ねるのだけど、なんか二人の間の関係というのは若い頃の仲違いとは、ちょっと違うような。どうも、ミサとハルカの口ぶりからすると、この二人は異父姉妹? 直接の関係と言うより、リコたちの祖母に当たるハルカの母、マリアンヌからミサ(ミシェル)のことを聞かされていたというのだから、その可能性が高そう。
 でもマリアンヌはずっとミサのことを思っていたのか、ハルカもまたミサの動きを怪しみながらも彼女が子供を望んで巻き込んだりするような人物ではないと信じ、歩み寄ろうとする。ミサの方は彼女とマリアンヌに対する恨みがよほど深いのか、決して心を開こうとしないのだけど。
 そんな空気を読まないのが「顔を出すな」と釘を刺された牙組。家出の時にハルカにお世話になった新井がお茶菓子を出そうとしたのをきっかけに、お茶菓子出し合戦に……いや、こいつらこういうところがイケメンなのにモテないんだろうなぁ。そこが憎めなくもあるのだけど。
 カノンも何か二人のただならぬ関係を薄々は察してはいるようだけど、勿論言葉の裏とかを読むことは出来ない。むしろキルミンズの活動にのめり込んで疎遠になりつつあるケンとの関係を気にしている。
 もう一人、裏でこそこそ動いてるのが二ツ木。今回も飛行船で何か妖しげなガスを散布したりしてる。リコたちが見つけたビデオに、御子神博士、ハルカと一緒に映ってもいるし。
 そんな二ツ木の部下たちの動きを警戒しだしたパルスも御子神家を監視して大関警部をサルのアニマリアンと勘違いして騒ぎを大きくしてしまうのは一役買うのだけど、今回のパルスの出番はここだけ。
 残り1クールを切ってるのだけど、ここから一気に展開が巻きに入るのかな? なんか来週も動物事件みたいだけど……


2010年07月31日() 旧暦 [n年日記]

[その他] 夏バテ気味

 食欲がない、というほどでもないですが、食も細ってます。まあ、その前が食いすぎだという話もありますが。
 ってわけでいろいろ頻度が落ちそうです。すいません。(<それは期待されてるという驕りか?)

[アニメ] スト魔女2#4とみつどもえ#5

  ストライクウィッチーズ2 #4「はやい、かたい、ものすご〜い」。略称を「ストパン」にしようかとも思いましたが、すいません。それは勘弁してください。今回はバルクホルンの元に届けられたカールスラントの実験型新装備「ジェットストライカー」が話の中心。つか、「ライトスタッフ」見るか読んでるかすると、シャーロット・イェーガーの挙動の元ネタが非常に判りやすいですな。バルクホルンについては良くわからなかったので調べたら、 元ネタは終戦間近にジェット機で構成された戦闘団に参加してた からなのか。こういう元ネタがわかりやすいと楽しみやすいですな。
 そういや一期はネタアニメと気にもしなかったけど、整備士がいないんだよな、何故か……


  みつどもえ #5「ブラ!ブラ!ブタ!」。タイトルのネタ何かと思ったら「トラ!トラ!トラ!」か。みつばのライバル(の割に仲よさそうだが)杉崎たちのチーム登場。いや、何気に「佐藤が好きでたまらない隊」も正式お披露目前にも関わらず目立ってますが。チーム杉崎ではウザ子さんの宮下が、まだその本領を発揮せず。でもこれでもクラスで一番の常識人、ってコピーなのが……
 みつばのメス豚ネタがついに飛び出るけども、ここでまさかの規制。しかも「ブタ」の方でなく「メス」の方に「ピー」音が……よくわからんw しかしませた発言の割にみつばよりひとはの方がブラについて詳しいのが謎。官能小説からの知識か?