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2012年07月17日(火) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] ラグランジェ2#2と織田信奈の野望#1とじょしらく#1とDOG DAYS'#1とカンピオーネ!#1

  ラグランジェ2 #2。ランとムギナミの仲違いからの引き。そしてようやくウォクスを巡るディセルマインとヴィラジュリオの確執の理由が明らかに。惑星軌道からくる両星の衝突がその根本原因だったのだけど、そうなるとディセルマインも必ずしも悪と断ぜられるわけではないのだよなぁ。むしろヴィラジュリオが甘いというか。
 そいでもって、ランとムギナミの仲違いを止めるために、その根本原因をなんとかすると宣言するまどか。アホだ。でもまあ、そこがこの番組の趣旨だよな。
 それはそれとして、「強制仲直り」のアレはなんなのかと。ライト百合というかなんというか。

  織田信奈 #1。織田信長及び主要武将を美少女に変更してのタイムスリップもの。その意味では戦国乙女や戦国コレクションのラインかもしれないのだけど……戦国豆知識があるわけでもなく、作者の独自解釈的な部分はおろかちゃんとした歴史研究的な部分は第一話から微塵も見えず、「単に美少女に置き換えただけ」で、「ゲームで歴史を知ってる俺最強!」という、面白みもへったくれもないもの、というのが初回を見た印象。初回からはこだわりとかなんとかは微塵も感じませんな。
 とりあえず「胸揺れする鎧」というけったいなものを見たのは初めてですわ。アホかと。

  じょしらく #1。水島努最新作だとかはあるんですが、なんと言ってもまずは「返せ〜!」をそのままやったのは恐れ知らずというか、TBS系列なのにいいのかという。でも原作ではくすぐり程度の落語ネタが、ディティール部分の描写を結構やってたりして、これは落語振興にわりと良くないかい?
 ああ、ちなみに私はもちろん空流美遊亭丸京派ね。

  DOG DAYS' #1。異世界ゆるゆる戦争モノの第二シーズン。今回はシンクだけでなく、前期はチョイキャラだったベッキーや七海たちも参戦。当たっても痛くないゆるい戦争が繰り広げられるかと思いきや、戦力外のベッキーを勇者に仕立てて第三勢力も参戦っぽい流れ。
 ゆるいなりに面白かった前期と同じようになるのか?

  カンピオーネ! #1。典型的ライトノベル導入&設定なのだけど、神と魔術の設定とか、ちょっと面白いかも。なんかエロゲっぽいタイトルかと思ったけど、カンピオーネって英語のchampionか。ムアコックの「eternal champion」とかを連想してなんか意味のあるタイトルかなとちょっと興味が。


2011年07月17日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] ゴーカイジャー#21とオーズ#42

  ゴーカイジャー #21「冒険者の心」。バスコが「大いなる力」を無理やり奪い取れると知り、探索に焦りを見せるマーベラス。そんなゴーカイガレオンの中に、ボウケンレッド・赤石暁が乗り込んできた。レンジャーキーを取り戻しに来たのか、と身構えるゴーカイジャーたちだったが、他人が冒険をして獲たものを横取りするつもりはない、という。そんな彼の目的とは、「黄泉の心臓」と呼ばれるプレシャス(人類の科学では計り知れない力を秘めた宝)。悪用されるととんでもないことになるそれを見つけ出し、封印するために手を貸して欲しいというのだ。
 最初は大いなる力と関係ないと突っぱねるマーベラスだったが、秘宝と聞いて乗り気になったルカと、赤石の挑発に乗せられて探索を手伝うことに。しかしザンギャックも黄泉の心臓を狙っていた上に、更にボウケンジャーによって滅ぼされたはずの邪龍一族も関わってきて……

 劇場版を見てない人にはよく判らないと思いますが、ボウケンジャーの大いなる力は、劇場版でゴーカイジャーに託された「11戦隊の大いなる力」に含まれてます。ゴレンジャーはブルバルーンとの合体体「ゴレンゴーカイオー」、ゴセイジャーのはゴセイヘッドを呼び出す力、で、今回ボウケンジャーのがお披露目と言うことで。え? でもアレだけ?
 まあ、それはともかく、失ったスーパー戦隊の力に未練を見せた元戦士も何人かいたのだけど、赤石はまったくそんな様子を見せずさばさばとしたもの。しかも厄介ごとを嫌がるマーベラスも手玉に取る、先輩戦隊の貫禄を見せる。熱血おっちょこちょい系レッドが多かった時期で、確固たるリーダーシップを見せたリーダーのことだけはあるのかな。それに、冒険することが大事で、戦隊の力そのものへのこだわりも薄いよう。
 ザンギャックが絡んだりプレシャスの力で邪龍一族が復活したりと、試練を踏まえ、宝探しに焦りを見せてたマーベラスも宝探しの精神を思い出し、落ち着きを取り戻したよう。
 しかし、その赤石の行動はマーベラスの恩人であるアカレッドの遺志を汲んでのもの。これは設定を知らないと判りづらいけど、アカレッドは元々戦隊三十周年記念として作られたVシネマ「ボウケンジャーVSスーパー戦隊」で初登場したキャラクター。だから、ボウケンレッドである赤石とはそもそも因縁浅からぬ間柄。わかりづらいけど、中々に心憎いエピソードでした。

  仮面ライダーオーズ #42「氷とグリード化と砕けた翼」。真木の計略にはまり誘い出された映司は、紫のコアメダルを取り込んでしまったことによりグリード化してることを知らされる。グリードになるということ。それはいかなる欲望を抱こうがそれが満たされることがないということ。その前兆として、五感で感じる世界の感覚が失われていき、知ることは出来ても感動したりすることが一切出来なくなるという。しかし、映司はその前兆に心当たりがありながらも、世界を塵一つない姿に滅ぼす、という真木にそうさせないためにメダルを渡すことを拒む。
 しかし、その話を聞いていたのは映司だけではなく、出勤時間になって出てきた里中によりアンキロサウルスヤミーを退けた後藤も、その話を聞いてしまっていた。
 目が覚めて部屋から映司の姿がないことに気付いて探す比奈と信吾は後藤からその話を聞き、映司にこれ以上グリード化させないために戦いをやめさせなければと言うのだが……
 一方、映司のメダルを奪おうとする真木の作戦により、アンキロサウルスヤミーは人々を半分氷漬けにし、オーズを呼び出させようとする……

 コアメダルを取り込んだことにより人間がグリードになってしまう。そのことは前から真木が言ってたけど、その前兆として五感を失ってくという。と言っても五感がなくなるのではなく、鮮やかさや感動が失われていくと言うこと。その第一段階として、映司は既に味覚を失っていた。
 それでもアンクを助けるために、グリードから人々を助けるためにオーズと紫のコアメダルを手放そうとしない.
 そして真木の罠と知りつつ、助けを求めてオーズの名を叫ぶ声に、応えようとする。そんな映司を止めようとする比奈だったが、そんな比奈の手を、映司は振り切る。映司がどうしてそこまで、と言う比奈に、信吾は、映司は助けを求める人々の求めだけではなく、自分たちの希望も受け入れようとしてるのだという。比奈もまた、映司をこれ以上戦わせたくないと思う一方で、アンクを助けたいと矛盾した考えを持っている、その矛盾した願いも全部受け入れるつもりだと……
 しかしヤミーだけではなくアンク(ロスト)も現れ、オーズの持つ赤いメダルを奪おうとする。もはやアンクの気配が感じられなくなってしまっていたが、それでもアンクのしぶとさを信じ、暴走を承知でプトティラコンボに変身するオーズ。八枚のメダルを揃えたアンク(ロスト)と言えども、暴走したプトティラオーズには敵わず、オーズはアンク(ロスト)の遺志を宿す三枚のコアメダルを破壊する……
 そしてそのことによりアンクは復活、信吾の身体を使わずとも人間体の姿でふてぶてしく映司に感謝を口にするのだが、何故かアンクは信吾の首を締め上げて……
 「壊れることのない身体」がアンク最大の欲望。しかし、メダルが三枚永遠に失われてしまった今、それどころか完全体すら不可能になってしまった。自我の存在との引き替えは、求めるもののの永遠の喪失。しかし諦めないアンクは、真木に自分をメダルの器にしろと交渉するよう……つか、ウヴァさんも何気に復活してませんか? モチーフにゴキブリがないのが不思議なくらいだな……


2010年07月17日() 旧暦 [n年日記]

[その他][映画] いやまあ、細かいことは言いませんが……

  「テレビ局映画」というジャンルを作ったことは他局と一緒に自負していい産経 )。要は「なんだろうが話題になった方が勝ち」って話なんですが、なんつーか……
 その後も「テレビ番組で捏造(ねつぞう)問題が起こるのは、懸命に作っても無視されるから。だから批判される方がまだましです。」と、テレビ局の捏造を堂々と正当化してる。恥じることなくこういうこと言っちゃうことがそもそも感覚がおかしくなってるとしか思えませんが……
 それはともかく、映画なんて所詮は娯楽なんだからテレビ局が作ろうがアイドル俳優呼んで作ろうがとやかく言いやしませんが、宣伝による集客しか目が行ってない時点で映画業界の弱体化を招いてる、つまり「食い物にしてる」って意識はないんだろうな。あってもどうとも思ってないのか。こういう人はやり手なんだろうけど、結果業界をボロボロにするだけなのだろうなと思う。
 実際、先の参議院選挙の特番で比較的各局横並びの中、映画「踊る大捜査線」の宣伝番組とみまごうタイトルのフジテレビだけが極端に数字を落としていた。逆に、池上彰氏の挑発的かつ突っ込んだ発言が連発したテレ東はNHKに次いで二位という健闘だったそうで。
 お金がなくっちゃ映画も作れないんだから利益を追求することが悪いとは言いませんが、利益を上げる映画が良い映画と勘違いしてるならどうにもならん。「価値観」「審美眼」ってものが衰退して「お金」という数字での判断しかできなくなった世の中だから、と言ってしまえばそれまでなんだけど。
 上の記事と併せて、 アニメ映画に芸能人を起用する理由 「声優は取材に協力的じゃない」 「声優事務所はギャラばっか要求」日刊テラフォー )も読むと、「宣伝ばっかで映画の内容は二の次かい」と思いたくもなる。 2chの反応のまとめ では、「声優事務所に勤めてたけど、取材で追加のギャラなんて請求したことないけど?」という声も上がっていて、常識的に考えてもただの取材でギャラ要求ってのは考えづらい。中には作品上の狙いで声優を使わないのもあるだろうけど、ホントに箸にも棒にも引っかからない演技の吹き替えとかはなぁ……


2009年07月17日(金) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 大正野球娘#1と東京マグニチュード8.0#1

  大正野球娘 #1「男子がすなるという、あれ」。鈴川小梅は良家の子女が集まる東邦星華女学園に通う、洋食屋の娘。親友で真性のお嬢様の小笠原晶子に突然有無を言わせずある約束をさせられる。それは。「一緒に野球をしてくれ」というもの。「野球って、男の方がしているという、アレ?」というくらいの知識しかない小梅は晶子やその他誘いに応じた級友たちと一緒に近所の大学の野球部へ練習を見に行くが、そのスパルタな練習に級友たちは皆逃げ出してしまう。逃げるタイミングを失った小梅はなし崩しに二人きりでメンバー集めからやることになってしまう。

 ライトノベル原作のアニメ化。大正時代に女の子がスポーツをする、ってのはあり得ないんだけど、そのあり得ないを「IF」として「実際にやっちゃったらどうなのか」というのを基本に描いてるのは好感。
 でも、だからってのっけから「ナベチャンタラギッチョンチョンデパイノパイノパイ」は……いや、面白いですが。
 特にエキセントリックなことやらせなくても、カルチャーギャップを丹念に描くことで面白いものは作れるんだなぁ、という第一話。問題なく視聴継続。


  東京マグニチュード8.0 #1「お台場、沈む」。中学一年生の未来は夏休みを目前にしていろんなことにうんざりしていた。海外旅行に行く友人をよそに仕事ばかりで旅行どころかまともに家で顔を合わせることも少ない両親、自分や親に気を使いまくる弟、夏休みの課題として出された「将来の自分」……
 弟の悠貴はまとまらない家族を目にし、特に全部をバカにしているかのような未来をなんとかしようと、自分が行きたい展示をやってると言って無理矢理未来をお台場に引っ張り出す。
 未来は相変わらず文句を言い、全部がつまらないことのように言いながらも「面白そうなこと」に他人の横やりが入るのに勝手にすねてしまい、悠貴を一人でトイレに行かせ、屋外で待っていたその時、突然激しい揺れが襲ってくる。そして彼女が見たのは沈む建物、崩壊していく橋だった……

 のっけにリアルさを強調するかのようにシミュレーションしたことを告知してるけど、本編の方もリアリティーを出すためにかなり等身大の女の子を主人公にしてる。見た目は「それでも町は回ってる」の歩鳥? と思ったけど、石黒氏は別にスタッフに絡んでないよう。中身は、中学生くらいの女の子にありがちな、世間をどこかつまらなさそうに、さげすんだように見ている、どこにでもいそうな子。まったく世の中に飽きてるかと言えば、そうではなくって面白いことが何か、どう探せばいいか見失っているだけなのだけど、面白いと思ったこと、良いと思った物がほんのちょっとしたタイミングで水を差されたと感じてしまう。
 そして、その鬱憤を晴らすために「こんな世界、壊れちゃえばいいのに」と携帯メールに書いた瞬間、それは起こる。
 彼女の何気ない言葉の通り壊れていく世界。そして何が起こってるのか理解した瞬間、思い浮かんだのは弟のことだった。
 ノイタミナ枠はかなりそうだけど、これも地味めながらかなり面白い(って言うと題材が題材だから何だけど)話になりそう。
 ところで最後の滝川クリステルのアナウンスは、お約束なの?


2008年07月17日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] MADとニコニコ

  ひろゆき氏と夏野氏に聞く「お互いのこと、どう思ってる?」&ニコ動の行方ITmedia )。目を引いたのは このページ の「 ――MAD削除の方針を打ち出したことにユーザーが衝撃を受けているようです。その一方で、夏野さんの奥さんがMAD動画にハマっているとか」の質問を受けての部分。やっぱ、ニコニコとしてはMADは残しておきたいのか。まあ、権利者に言われては現法規上はどうにもならんのだけど。今すぐは無理でも、将来的にフェアユースとして認められる方向に行くといいなぁ。

[アニメ] RD潜脳調査室#15

  RD潜脳調査室 #15「食-imotare-」。今日も今日とてソウタの出すピーマン料理に腹を立てご飯も食べずに家を出てしまったミナモ。サヤカとユキエに合成でない野菜を嫌がるなんて贅沢、と言われるが、ピーマン嫌いのミナモの曲がったヘソはなかなか戻らない。アテにしてたかもめグリルのご飯にもありつけず、空腹のまま波留の事務所に行くが、波留は久島から電脳空間につないだまま「脳餓死」と呼ばれる症状で死者が頻発する事件の調査を依頼されていた。
 その被害者が「美食倶楽部」という電脳空間フォーラムに関係があると判明し、波留はそこに潜入するのだが……

 ピーマン協奏曲(ミナモ限定)。毎日毎日ピーマンでやんなっちゃうよ、のミナモ。でも実は人工島で天然の野菜は非常に高価。ミナモはそれを初めて知って、ピーマンのことでヘソを曲げたのが気まずくなる。
 おりしも食に関する事件が起き、ミナモはメタルで安易な美食に走り現実の食がおろそかになってしまった人々の末路を目にすることで、なんとかピーマンに挑戦しようとするのだが……その成果がピーマン撲滅運動って……ソウタ、天然でやってるのか?
 しかし今回、波留が頬を染めたりスタッフがキャラの萌え化を!?(波留を萌えキャラにしてどうする?)

[アニメ] セキレイ#2とバーディー#2

  セキレイ #2「新屋ノ扉」。皆人と結、アパートを追い出されて出雲荘に転がり込む、の回。いかにも訳ありの管理人さん(未亡人風)にその他訳ありそうな住人がいろいろと。今回、くらげ……じゃなかった、月海がちらっと出てたけど、本格参戦はまだちょっと先か。


  バーディー #2「THE PARTNERED ONE」。調べたら、バーディーが電波アイドルだったりつとむが廃墟マニアなのは原作(DECODE)の方かららしい。そこらへん、記憶になかった……orz
 で、今回はつとむが事情を説明され、否応なく同居生活を余儀なくされる。でも足を引っ張ったり危険な目に遇わされたり。オリジナル要素とかがどう絡むんだろう?


2007年07月17日(火) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 瀬戸の花嫁#15

  瀬戸の花嫁 #15「君の名は」。燦をプレミアム試写会に誘おうとして玉砕した三河海は、猿の入れ知恵で燦を永澄共々ダブルデートに誘う。永澄とデートと言うことで今度は燦も断らないが、三人と海のパートナーとして誘われた巡の他、仲間はずれにされたくないルナとルナ目当ての猿までくっついてきてしまう。デートコース最初の公園のボート乗り場から振り回されっぱなしだが、永澄がジュースを買いに行った先で、見知らぬ美少女とぶつかり、彼女のメガネを壊してしまう。永澄は弁償するため彼女とメガネを買いに行くのだが、実は彼女の正体は……

 新キャラでない新キャラ、委員長(本名不明)登場。って、前から登場してるって。名前はおろか、素顔も定かではなかったのだけど、メガネを取ったら美少女という、古典的な……てか、そんなに目立たないのが嫌なら普通に髪下ろしてメガネを変えればいいんでは……
 で、(ド近眼のせいで)相手が永澄と気付かない委員長は最近ある男の子が気になりだしてるという相談をし、相手が委員長でなおかつその男の子が自分だと気付かない永澄は、無責任に応援する。で、あとはお約束。地味に永澄争奪戦に参加だけど、地味すぎて気付かないw
 永澄はそんなこととつゆ知らずメガネを途中でなぜか草野球してた豪三郎に試合中合法的に殺されそうになったり、巡は海に一瞬だけときめいたり(でもその後ギャグ展開化)するけど。普通野球で合法的に死人が出たりはあまりしません。w
 でも燦のお母さんは素顔の委員長が学校の生徒だと気付いたようだけど、なんで気付いたんだろう? あと、委員長の名前ってやっぱり気になる。つか、担任なのに知らない豪三郎……

[その他] コミックボンボン、やっぱり休刊

  講談社:「コミックボンボン」を休刊毎日 )。前にいしかわじゅん氏の日記で情報がリークされていて、真偽の確証が取れぬまま情報が流布してたけど、公式発表、ということで。確かに数万部ではなぁ……個人的には「いかにも子供向け(子供だましということではない)」というコロコロより、ちょっと背伸びした感じがして、まあ、それが色々道を踏み外した一歩なんですがorz
 なんにせよ、改めて残念です。


  ジェームス・アワー 不可解な日本メディアの安倍批判産経 )。ここに書かれる安倍評が適切かどうかはともかく、メディア評はわりと当たってる部分が多いと思う。対応の問題は叩かれても仕方ないが、安倍政権以前からの問題まで原因は安倍政権のせいだ、みたいに、諸悪の根源扱いなのだもの。感情的に叩いているだけだからなぁ……


  迷惑メールの罰則強化へ福島民友 )。「 総務省は17日、広告・宣伝の電子メールを不特定多数に大量に送り付ける「迷惑メール」に対する規制で、罰則を強化するほか、受信を受諾した人以外への送信を禁止するなど規制を強める方針を固めた」。罰則強化しても、実施されなきゃ意味がない罠。それに「受信を許諾」じゃなくって「送信を申し込んだ人」以外原則禁止にしてください。


2006年07月17日(月) 旧暦 [n年日記]

[その他] でばり

 ちと電波も届かぬ山ン中に出張ってました。名古屋の市街よりは確かによっぽど涼しいんですが、やっぱむれそうなほど蒸しましたわ。ひぎぃ。
 少し体動かすと湿度で呼吸も苦しくなるんだからなぁ……

 あと、朝鮮日報は韓国政府のおかしな発言などに関しては冷静にツッコム記事が多いです。記事によっては、国際関係の記事などは日本の主要マスコミよりまともな記事が載ったりもします。これが中央日報とか東亜日報だとまた傾向が違うんですけどね。
 反日(というか日本への糾弾調)は韓国マスコミの(そう書かないといけないという)強迫観念的定型なんで、これはしょーもねーなーと思うのが正しいというか、個人の所感とは必ずしも一致しないと考えた方がいいかもしれません。こういうのって日本からは反感を買うだけでなおかつ日本から言われてもどうしようもないんで、本当は韓国内部がどうにかするしかないんですけどね。


  「日本沈没」:中国、韓国からオファー毎日 )。いや、中国や韓国の意図がどうこうってことではないんだが、この記事の見出し、ひょっとして狙ってるんか?(笑)

[アニメ] つよきす#1と徹之進#27とおとぎ銃士#3

  つよきす #1「よろしくッ!近衛素奈緒です!」。原作ファンからは様々な要因から「開始前終了」とか言われてましたが、結論から言えば、んな言う程はつまらなくはないです。キャラクター設定等を強く原作に依拠してるわりに主人公を原作主人公からコンシュマー版追加キャラにしたり、キャストは一新、キャラクターデザインも原作とはタッチが大分違ったりと不親切な作りだけど、アニメ的キャラクターによるドタバタがメイン、という意味では、ベタだけどテンポもそんなに悪くないし、通しで見させるくらいには手堅い作りをしてました。まあ、それが原作付きアニメとして正しい方針か、ってのは、議論の余地はありますが……
 それらの前提をはずしてしまえば、こういういかにもなオタク向けスラップスティックが嫌いか否かで判断は別れそう。


  それゆけ!徹之進 #27「てつのしん白金に行く その2」。シリーズの折り返し、ということで、八本木の犬楽園と白金の闇の犬社会との対立構造がはっきりと打ち出される。具体的には闇の犬社会のボス・ネオと犬楽園のリーダー・セトの過去の因縁が主たるものなんだけど、闇社会の方に徹之進とは別の成犬のトイプードルがいるらしいと示し、徹之進との因縁も匂わせて、シリアスっぽい展開の可能性も。実はわりと手堅くいい作りをしてる。
 ところでネオ、犬なのに悪の親玉の定番として猫を抱いて撫でているのだけど、サイズがサイズなんで変な構図に(笑)。あと、「大人なのにアニメ見るな!」は笑った。細かいところが変なマニアックさ。


  おとぎ銃士赤ずきん #3「気になる転校生」。「すごい戦闘シーン」は既に諦めた、という前提でごらんになってください。前回の感想で「次は新キャラは出なさそう」って書いたけど、大間違いでしたね。敵方のヘンゼルの妹、グレーテルがバレバレで転校生として登場(公式のキャラ紹介を見れば一目瞭然)。ただ、その正体の匂わせ方が白雪の結界の張り方とシンクロさせる辺りがちと面白かった。家の設計を細かくメジャーとかで測るんだもの(笑)。あと、赤ずきんのアホっぷりが今回も際立ってましたが、これは「そういうもの」として周囲から受け入れられそうな感じなので、それはそれでよし。あと、なんだか今回新武器が登場。武器はツインカリバー……もとい、グリムテイラーだけじゃないのね。


2005年07月17日() 旧暦 [n年日記]

[その他] HAMACON2 二日目(1)

  HAMACON2 レポート続き。
 九時ちょいくらいに入場。ディーラーズのブースで時間を潰した後、最初の企画に……と思ったが、ディーラーズを通りかかったお客さんにトラップされる。新海誠氏の熱心なファンらしくその話をしばらくしたのだけど、熱心なのはいいのだけど、熱心にありがちな視野狭窄を起こし気味な気も……こちらはそういうことを言ってるわけではないのに全然別のことに解釈して話し出したりとか。まあ、SF大会ではよくあることです。

ライトノベル作家座談会 〜僕たちメッタ切りにされちゃいました:

 30分ほど遅れで入場。ゲストは水野良氏、浅井ラボ氏、賀東裕二氏、榊一郎氏、新城カズマ氏。ライトノベルっていうと幾つか流れがあって、その中のひとつのポイントになるのが水野良氏の「ロードス島戦記」になるのだけど(作品自体の評論はさておく)、連続的ではないけどもある程度ライトノベルのそれぞれの流れのポイントに位置する感じのゲスト。まあ、ゲーム系(TTRPG、メール系)出身が多いのは偏りではあるのだけど。
 私が入ったときにはアニメ化の話題辺りだったと思います。賀東氏の場合はかなりスタジオに頻繁に出入りして会議などにも参加しかなりしっかり話をつめた上でシナリオを書く、という、かなり綿密なコラボ体制。水野氏はもう完全にスタッフにお任せ状態らしい。ま、GAとか見るとそうだろうなぁ。榊氏は客から見て一番それらしい反応で、上がってきたシナリオやデザインを見て「これ、違うんじゃない?」と思ったりしたが、実際に出来上がってきた映像を見ると納得したという。この辺はスタジオにもよるし、作者の性格にもよるので一概にどう、というのはないらしい。
 途中からの入場で話の流れをつかみ損ね、全体の流れはよく覚えていないのだけど、他には挿絵の話だとか、時事の事件などは気にするのかとか、昔の作家と違うと思うところはどこか、とか。
 最初の挿絵の話はちょっとこの後行った企画に関連してる気も。割と世界観とかビジュアルとか、挿絵の人とどう意思疎通するか、ってので意図してない表現になることもあるとか。時事の事件は、おおむね皆気にしていないようだけども差別関連はやはり細かくチェックが入るらしい。現実のテロ関係で一番関係者が戦々恐々とするのは賀東氏らしい。さもありなん。昔の作家と違うところ、というのは、ゲーム出身のためキャラクターシートを想定してキャラ設定するとか、書くときにイメージするのが映画ではなくマンガやアニメだとか、まあ、そんな感じのところ。
 あ、それとラノベが滅びたとして、最後まで残るのはきっと富士見ファンタジアだろうというゲストの意見の一致をみる。あと、賀東氏がかなり渋めの声(見た目もわりと体育会系)なのは意外なような、腑に落ちたような。

ライトノベルの包み方:

 二コマ目は「ライトノベルの包み方」。 当初行こうと思っていた「宇宙開発の発射再開までの話を聞く」が急遽中止の告知がされ、これと「ひみつの植物とSFの世界」と迷ったのだけど、こちらに。
 「包み方」ってのは、要はカバーデザインなどの外側の装丁。ゲストは創元社の小浜編集長と、角川スニーカーの編集長の野崎氏。え? 小浜氏? ラノベじゃないじゃん。それに角川スニーカーだけ? と疑問に思ったが、ラノベ各編集長はわりとお互いライバル意識があるんだそうな。小浜氏の参加も、「普通の文芸書」(SFが普通の文芸書か、という突っ込みは無視する)の方法論とラノベの方法論との対比が明確になって、かなりナイスな組み合わせでした。
 まず、わかりやすいのがフォント。基本的に小説の表紙に使うのは明朝体、せいぜいゴシック体など数種類。それの大きさ、配置、あるいは斜体にしたり文字の色を変えたり、というくらい。しかし、ラノベは知ってのとおり、文字のデザインをかなり自由に変える。コミック的と言えばコミック的なのだけど、あまりコミック的になりすぎないように、ときには固い方面に振ったりときにはコミックよりに振ったりと、場合によって変えていくのだそうな。あと、タイトル、作者名のデザインは表紙イラストとのかね合いで変わる。どこに配置するか、どんな色にするか、など。特にライトノベルは表紙イラストの比重がかなり高いので、これをどう生かすかがデザインの腕の見せ所になる。
 ライトノベルの表紙イラストというと、やはりキャラクターが全面に押し出されるのだけどどれだけキャラクターを押し出すか、その断ち切り方などもデザインに含まれる。また、例として出された「涼宮ハルヒシリーズ」などのように、シリーズでわざと似たようなデザインにしたり(フォント、構図はもちろん、キャラのバックが白だとか、バックの「H」だとか)して、シリーズとしての統一感を出す。しかし途中でそれを変更したりしてシリーズが新展開になってきていることを示したり、マンネリ化を防いだり、ということもする。
 他にも特色(四色刷りでは出せない特殊な色味)を使ったりだとか、これまでの文庫本の方法論とは根本的に異なる方法論を駆使している。これはラノベに限らず、広告スペースのメインは実は書店の平積みの文庫一冊分だけ、表紙が商品アピールの重要なパッケージングである、という現実があるから。しかし、カバーをはぐと地の表紙はかなり地味で、これは一部を除いた書籍に共通する「カバーってのは基本的に埃避けのオマケにすぎない」という流れに乗っているということであり、これは指摘されればそうなのだけど、言われるまで気付かず、かなり意外な感じだった。

 まだ二日目の三コマめの企画とエンディング、大会全体の感想があるけども、流石にちょっと疲れたので残りはまた明日。


2004年07月17日() 旧暦 [n年日記]

[その他] うなぎキター

 朝宅急便の鳴らすベルの音でたたき起こされ、なにかと思って荷物を見たら、冷凍のうなぎの蒲焼。発送主は実家になっている。こないだのサザエのお返しかしらん? と思いつつ、お礼の電話をしておく。
 私の実家は静岡だから浜松産のうなぎと思ったかた、惜しい。実は御前崎の近くの 丸榛吉田うなぎ漁業協同組合 。この辺は実は富士の雪解け水を利用したうなぎの養殖がさかんだったらしい。今では中国産や国内の安価なうなぎに圧されて、かなり多くの養殖場が埋められてしまったらしいが。
 そんな話はさておき、さて、どうやって食うかと考えるが、やっぱうなぎっていったらうな丼でしょう。ところが米か切れてる。ごはんの真空パックを買ってくるのも手だが、それではあまりに味気ない。やっぱ自分で炊かないと。近所の低農薬・無農薬志向の米屋で キヌヒカリ を買ってくる。コシヒカリ系統の米で、冷めても風味が落ちにくいという。やっぱり一度にある程度の量を炊かないとごはんは美味しくない。本当は丼にするので白飯がいいのだけど、健康のために雑穀を混ぜ合わせる。
 で、土鍋で御飯を炊きつつ(これがかなり簡単に美味しくごはんを炊けるのだ)、うなぎの準備。通販の蒲焼はすでにすべて調理済みで真空パックしたものを温めなおすのが多いようだが、これはちょっと違って面倒。白焼きが串をうった状態で入っているので、まずそれを蒸す。って、蒸し器なんて持ってネーヨ! とキレかけたが、説明書によれば熱湯に1〜2分浸けてもOKとのことなので、そうする。大丈夫かなぁ、と思いつつ、次は焼き。焼き網がこれまたないので、フライパンとアルミホイルを組み合わせて焼いてみる。焼き方は、身の側をまずあぶり、表面に脂が浮いて来たら付属のタレを塗って焼く。これを三度繰り返し、最後に皮の側を軽くあぶって出来上がり。かなり自己アレンジしてるから大丈夫かなぁ、と思いつつ、蒸らしの終わったごはんを丼によそってうなぎを火から下ろす。で、串を回しながら抜くが、身がまったく崩れない。串のうち方もいいのだろうが、身がしっかりしている証拠。お、これはいいかも、と思いつつ、ごはんに乗せ、山椒を振ってできあがり。
 で、いただきまーす。結果から言いますと、かなり「ウマー」でした。ちょっと頭の方が身が固いかなという感じだったけども、全体的に身がしっかりしてながらもほこほこしている。脂も、お湯に浸したせいかやや少なめの気はするが却ってこのくらいさっぱりしていた方がいい。ちょっと残念なのはタレがちゃんと染み込んでおらず、タレの味がなじんでいなかったこと。これは私の調理ミス。とは言え、大変おいしゅうございました。
 父上様、母上様、蒲焼おいしゅうございました。父上様、母上様、幸吉はもうすっかりおなかいっぱいでこれ以上は食べれません。げふ。
 実はあともうひと串あるので、また後日食べよう。今度はまぶしにしようかな?


2003年07月17日(木) 旧暦 [n年日記]

キャッチ=22

 まだ読み終わってません。ようやく上巻読み終わったところ。オマケに上巻は時系列がバラバラで、なにがどういう順番で起こったのか全然わかりません。気○いの視点、記憶ってのは、こういうものなのかもなぁ。
 キャッチ=22ってのは、英単語にもなっている(嘘だと思ったらcatch-22で辞書を引いてみるといい)くらいで、辞書にあるとおり、不条理な世界が展開されていく。舞台は第二次世界大戦のイタリア、米軍の大尉・ヨッサリアンは戦場で自分が死ぬことを確信していて、仮病でもなんでも使ってとにかく出撃から逃れようとする。しかし、いかなる者も戦地から逃さない規則「キャッチ=22」がそれを許さない。もともとイカレてないまともな人物がほとんど出てこない。ほとんどの登場人物の言動は、主人公のヨッサリアンを含め、とても正気の沙汰とは思えない。ごく一部のまともそうな人間は、というよりイカレた登場人物同士でさえ「アイツはイカレてる」と思い合っている。しかし不思議なことに、読んでいるうちにそんなイカレている世界の中で、どう考えてもイカレてるヨッサリアンが一番まともな気がしてきてしまう。普通に考えればまともな将校・兵も、次第にその言動が正しいのかどうか疑わしくなってくる。ヨッサリアンの狂気(あるいは正気)を端的に表している台詞は上巻P208にあって、
「敵というのはな」と、ヨッサリアンは自分の言い分の正確さを十分に量りながら言った。「 どっちの 側にいようと、とにかくお前を死ぬような羽目に陥れる人間すべてを言うんで、(中略)そのことをおまえ忘れるなよ。長く憶えていればいるほど、それだけおまえは長く生きられるんだからな」
(原文だと太線部分は傍点で強調)
 こんな将兵ばっかだと軍隊なんて成り立たないし困るんだけど、「どこが間違ってる?」と言われると、絶対に間違ってる、と言い切れない自分がいたりもする。
 しかし思わず納得したのが、下巻に出てくる娼館にいたイタリア人のじいさんの話。
「ほんとうのこつは、どの戦争(いくさ)に負けることに、どの戦争(いくさ)なら負けることができるかを見抜くことにあるんですじゃ。(後略)」(下巻P16)
 なるほど。イタリアの軍隊が歴代弱いわけだ。なんで日本もこんな連中と組んだんだか(実際には、ドイツと組もうと思ったらセットで付いてきた感じだけども。あと、あながち言ってることがまるっきり的外れでもないあたり、なおたちが悪い)。この次はイタリア抜きでな!
  自衛官の自殺、年百人突破の恐れYahoo!hl )。内情がどんなものなのかは良く知らないけども、昨今の国際情勢とかも反映してるのかなぁ。
  5年前に死んだ息子から、19年前の手紙が届く朝日 )。ちょっと良い話。


2002年07月17日(水) 旧暦 [n年日記]

一般参加とゲスト参加に関して・補足

  谷田貝さん (7/16付け)のところで私のゲスト参加者の意識についてのことで、異論が書き込まれていて、私の説明不足のところもあったので補足。
 別に企画側・大会運営委員会側に問題がない、ということではないです。我々から(金額に差があると言ってもゲストからも)徴収した参加費を使って、結局無駄にゲストの方の貴重な時間を遊ばせることになったのですから、これは一般参加者側からも責められてしかるべきだと思います。ただ、私が思うのは「何故、ゲストの方々は何を期待されているかもわからないまま、出雲くんだりまで来たのだろう?」ということです。「ゲストの参加費は身体で払う」というのはもっともな言だと私も思います。前から言われているSF大会の問題点として、ゲスト参加者をただ客寄せパンダのように考えている大会もある、ということは知っています。私もゲストを呼んだからにはきっちり参加費分支払ってもらえる活躍の場を用意するというのは、一般参加者・ゲスト参加者双方への大会側の義務と思います。しかし、ゲスト側は事前に大会側に一言、「何のために呼ばれるのですか?」とは聞かなかったのでしょうか? 言葉は悪いですが、何のために呼ばれたかもわからずただ呼ばれたからはるばる遠方から島根までやってきたのでしょうか? 私にはその点が非常に腑に落ちないのです。これって大会側のみに責任があるのでしょうか? 私には大会運営側・一般参加者・ゲスト参加者の三者全員にいくばくかの問題があるように感じます。
 ちなみに昨日の補足の宿泊費の問題はまた別の問題で、これはアフターレポート、それが苦しければウェブ上ででも参加者に対し内訳を報告すべきことだと思います。

うわ! 失礼いたしました。

  谷田貝さん のサイト名の「鈴木権左衛門」というのを、特定個人名であると勘違いして表記してしまいました。訂正して、お詫びを申し上げます。

星雲賞およびSFファングループ連合会議について

 やはり レポートリンク集 にリンクされているあちこちのレポートを見ると、プラネテスのコミック部門受賞に、なんらかの形で疑問を感じてる人が少なくないようです。私も、作品としては星雲賞受賞にふさわしいとは思うものの「完結してない」という理由からプラネテスには投票しなかったクチです。
 問題意識は主に二つあるようで、ひとつは 向井さんのサイト(7/16) で挙げられているような、規約そのものを改正すべし、というもの。もうひとつは 細井威男さんのサイト(7/14) にあるようなノミネート選考過程そのものに対する疑問のようです。
 本来私のような若輩者が口をはさむことではない気もしますが、臨時総会と定期総会の二回ばかり参加し、 林氏 から受け継いで 星雲賞非公式ノミネート サイトをここ数年運営している身として、考えてることを書いておきます。
 私が非公式ノミネートの趣旨に賛同し、諸事情から非公式ノミネート運営継続に支障が生じた林氏からその運営を受け継いだのは、やはりノミネート作品(公式参考作品)の選考に非常に疑問を感じたからです(具体的に言えば、「やねこん」時のコミック部門ノミネートに「プリティサミー」が入っていて、なんで「ミッシングゲイト」が入ってないねん、ってことなんですが)。受け継いだ当時と最初の一、二年は私も星雲賞は権威をもっと意識すべき、と思っていました。ところが、 ファングループ連合会議 総会とかに行って話を聞いてると、どうも連合会議側は逆に「分不相応な権威などむしろつけるべきではない」というところがあるように感じられます。それはアンチ権威主義という部分もないこともないのですが、連合会議はなんらかの手当てをもらっているわけでもなく(むしろ赤字を持ち出しでなんとかやりくりしながら)SF大会・星雲賞の運営をSFファン全員の代理としてスムーズに行うための、あくまでボランティア団体である、という意識から発しているようです。
 私も連合会議臨時総会に行くまで連合会議側の意識と一般参加者の意識の違いというものは気付きませんでした。星雲賞の趣旨も、はっきりと「SFファンを楽しませてくれた作品に対し、ファンから感謝を賞という形で渡したい」というものであると説明を受けました。それまで時代遅れで趣旨がよくわからない規約も、作品を評価する対象を広げたいということで作られたということもそこで初めて知りました(具体的には昨年まであった「SF専門誌」掲載作品と「非SF専門誌」掲載作品の取り扱いの差。これは現在の実情には合わなくなっているということで今回の星雲賞からは規約から削られました)。したがって、連合会議としてはガチガチの教条主義で行くよりは、ファンの支持があるのなら規約から多少はずれていてもファンの気持ちを優先しよう、という趣旨のようです。私も今年の星雲賞にいろいろ言ってますが、基本的にそれがファンの総意であるならそういうものだ、という立場です。
 無論、そうした中で、規約と実情とが乖離していくこともあります。それがたとえばノンフィクション部門のP−2やAIBOの受賞であったりするわけです。そうなると規約の改正とか話が出てくるわけですが、先にも書きましたが、連合会議は任意のボランティア団体です。地方在住者もたくさんいるわけで、たびたび定期総会や臨時総会を開催し、そういったことを議論するのは難しい、というのもひとつの事実です。これにかんしてはメーリング・リストを作ったりしてもう少し小回りが効くようにしよう、という動きもあります。しかし、教条主義にしばられすぎないために弾力性を持って運営をし、何度も規約から明らかにはずれるようなことがあったら、議題として規約改正を提案する、という現在の形式はわりと理にかなっていると私は思います。
 したがってコミック部門の規約改正は、少なくとももうしばらく様子を見てから議題にすべし、というのが私の意見です。
 ノミネート作品の選考基準に対する不透明さはたしかにある部分もありますが、逆に過去一般からもノミネート作品を募集したところ、ほとんど反応が無かったという歴史もあったと聞きました。ノミネート作品選考も、基本的に連合会議参加グループからあげられた作品の中で多かったものを選んでいるようです。
 私も連合会議の実情と過去の歴史などがわかってくると、連合会議側の歴史や趣旨にかんするアピールの少なさというのは気になるところはあるのですが、逆に一般参加者からはたくさんの声が上がってくるけど「じゃあ、一般参加者はファングループ連合会議のために(というより、SF大会および星雲賞のために)なにをしてるの?」という疑問があがってくるわけです。 のだれいこさんのサイト(7/13) にもありますが、連合会議参加団体所属でなくても、定期総会を傍聴するのは実は簡単なことです。逆に来て欲しい、とすら思っているようです。また、連合会議への登録も特に審査があるわけでなく、代表者連絡先を記入し会費さえ払えば簡単に登録できます。内側から連合会議を変えることは、実は大変ではあるけど難しいことではないのです。私のように在野の人間でも(色々えらそうに書いてますが、実は私も部外者です)、非公式ノミネートの形で星雲賞をサポートできればと思いますし、そこまでせずとも回りによびかけ、星雲賞の投票率をあげるよう働きかけることも十分可能だと思います。
 結論を書きますが、実は星雲賞などの問題は規約や連合会議の運営方法の問題より、参加者側の意識の問題、連合会議側に多くを要求するが「それでは自分はSF大会・星雲賞のためになにができるのだろう」とはあまり考えないことの問題の方が大きいと私は思います。
 本当はこういったことは二回ばかり総会に行っただけの、しかも在野の人間の私が言うのでなく、もっと歴史と内部事情に詳しい、元議長や元事務局長といった方が話をした方が良いとは思うのですが、臨時総会時にいろいろひっかきまわしてまでそういった情報を得た者の義務として書いておかねばならないとも思い、ここに記しておきます。
 あと、向井さんのところにありますが、星雲賞の投票率の低さはわりと本気で問題だと思うので、ここを見ている方のお知り合いで投票権があるのに投票をしてない方がいたら、投票をぜひ促してください。


2001年07月17日(火) 旧暦 [n年日記]

強襲! ねこめーわく!

 昨日の続き。我々湯けむり宇宙人(正式名称YUNOKO)は、こちらからの通信には全く無反応の謎の巨大航星物体に打ち出したプローブ(探査機)からの通信を待った。その間に相手側から接触の申し込みがあるを予想し、航惑星能力のある宇宙船の建造(既存のものの改造)を急いだ。打ち出しから数ヵ月後、ようやく減速過程にある謎の巨大物体がプローブの視野に入った。大きさは半球状の巨大噴射口が一つ、その前に燃料タンクと思われる同程度の大きさの球状の部分、そしてその先に自転する円筒部分があるという外見だった。見た目、中途半端な串団子といったところか。ともかく生物とか自然現象(そもそもそんな可能性は殆どないのだが)ということではない。人工建造物であることは確からしい。しかしそれならばこちらの通信に応えないというのはどういうことか。受信機能が阻害されているのか。プローブは更に近づいて調査を続ける。外見上、あからさまな破損はない。断定はできないが外見からは通信機能の障害ではないようだ。では何故…というところで相手宇宙船から船外活動機らしい物体が分離された。こちらが疑問に思う間もなく、あれよあれよと近づいて来、マニピュレーターをこちらに伸ばすと…そこで通信が途絶えた。光でも一時間は通信にかかる距離だ。回避行動を行う間もなかった。可能性は考えていたが、信じたくない最悪の考えが浮上してくる。まさか相手は敵対行動を…
 どうするか。緊急会議が開かれる。相手に明確な攻撃の意思あり、として第一衛星上にあるマスドライバーをレールガンに改修するか、レーザー通信施設をレーザー砲に改修して迎撃を主張するメンバーも現れる。しかしそれはあまりに性急かつ稚拙な判断だ。ようやく建造の終わった有人機を派遣するか、それとも相手の攻撃性を認め、迎撃の準備をするか。同族の危険の目は早々に摘むべきか、むざむざ外恒星系との接触の可能性を潰すようなことは出来るだけ避けるべきかが喧喧囂囂と激論が交わされるが、とりあえず第二プローブの報告を待って有人機の打ち上げを決定するということになった。迎撃論は、時間的制約から不可能そうということになった。
 第二プローブの到着。しかし結果は第一時と同じ…ほぼ同時に相手宇宙船から小型機の分離が確認された。どうも先発隊としてこちらに向かってくるらしい。どうする!? 相手の意図は?! と言っても出来ることは少ない。先発隊と言ってもおそらく極小規模のものだ。もし先発隊を迎撃してもその後に到来する約30kmの巨大物体は止まってくれない。
 わからないのは先発隊の意図だ。降伏勧告に来たのか。いや、それならこちらに解読不可能な連続した通信は何なのか。こちらからはこちらの言語の解読に必要と思われる情報は送信しつづけてるのに、それを利用してこちらにわかる形での降伏勧告は送ってこない。言語解析のテクノロジーは低く、解読不可能なのか? いや、それは流石に考えにくいと思うのだが…行動に一貫性が見られない。いったいなんなのだ? 小規模の先発隊でも我々を駆逐可能な超絶技術を持っているのだろうか? いずれにしても受け入れるしかない。しかし出来るだけ被害を少なくしようと、人工「孫」衛星(我々のYUNOKOが生息してる星自体が木製型惑星の周囲を周回する地球型衛星なのだ)、もしくは鉱物採取基地のある第一衛星上での接触の希望を画像で通信する。それとて相手が受信するか、そして受け入れるかどうか…ところが意外なことに、最初の通信を送った孫衛星軌道上のレーザー通信孫衛星へと軌道を変更した。しかもその際に母船との間で高密度通信が行われた形跡があると言う。ちょっと待て。受信機能は生きているのか? じゃ、なんでこちらの通信は無視なのだ? 更にわけがわからない。
 こちらの混迷はよそに、D-Dayは否応なく迫ってくる。相手の小型機が到来し、レーザー通信衛星のドッキングベイへ横付けしてくる。そしてエアロックと接続し、加圧、扉が開放される。我々は死を覚悟して相手を待った。そして姿を現したのは…我々の半分ほどの身長のテディベアのような生物! はい? 全員予想外の展開に目を丸くする。と言うか呆れる。あまり大きいとは言えない小型艇からそんなのが60匹ばかりわらわらと出てくると基地内になだれ込み、機材をいじるはじゃれてくるは…どう見ても知能が高そうに思えない。小型艇を見ると、我々と同程度の大きさの種族が30人ほどで利用することを想定されてるらしい。隷属種族で主人は他にいるのか? でもよりによってこんなのを交渉団に寄越すのか? どうする? と話し合うが、様子見しかないんじゃない? ということに。ひとまず解放軟禁状態にして、母星から言語学者を呼び、小型艇内部の情報及び彼らの会話から彼らの言語を解析。そして彼らとの会話が開始された。
 しかし埒があかない。あちらは「面白いことない?」とか「ご主人様になってくれない?」とか繰り返すばかり。なだめすかして聞いたところ、本船にはまだ200万体ほどの同族がいるらしいこと。そして他の種族はいないということ。話した感じ、総じて知能は低い。好奇心も子供の好奇心と同じで、知的探究心とかとは全く無縁。かなり自動化した機械の操作を覚えるくらいはできるが、その動作原理は全く知らないし興味もない。こちらの通信に応えなかったのも「おもしろくなかったから」。連続信号は結局救難信号で、宇宙船の人工知能がこちらのレーザー通信に反応して自動的に送ったらしい。早い話危険な武器を持ったホーカー、主人公がいない状態のねこめいわく。それともレッドドワーフのキャットか?
 どうやら宇宙捨て猫らしいという意見の一致を見る。こちらはもうものも言えない。とにかく宇宙船(彼らの主人種族によって建造されたらしい、これは素晴らしく高度なもの)を持たせとくのはキ○ガ○に刃物状態であぶないので、コロニーを一つ用意して騙しなだめすかしてそちらに無理矢理収容。
 「これからどうする?」「「拾ってください」の札でもつけてまた宇宙に流す?」「ま、うっかり餌をやりわすれて全滅しちゃったとしても、それは悲しい事故だよね?」本来温厚な種族とは思えない発言がばしばしと。とりあえず後のことは温泉に入ってゆっくり考えようということでコンタクト終了。
 あまりに一貫しない行動から、かなりのメンタリティの違いがあるだろうということは予想していたし、それは事実だったのだけど、でもこんなメンタリティの違いだったらさっさと落としておけば良かった。
 その後の発表でわかったのは、相手の種族名は「マオマオ(猫々)」。案の定ペットとして開発された知性化種族で、なんらかの理由で世代間航行宇宙船の中で主人種族が全滅した後彼らだけ生き残り、自動化された機械類に囲まれてのほほんと暮らしていたこと、本能に主人への隷属がすりこまれていて、同程度の大きさのヒューマノイドであるYUNOKOになついてしまったこと、などがわかった。でもそんなことわかってもなぁ。
 懇親会で相手側のチームにいた野尻さんに「あんなのとどーやってコンタクトとれって言うんですか!」と絡んだら「いや、ちょっとまずいかなぁとは思ってたんだけどね」との返事。自覚あったんですかい!
 二度目のFSCでようやく悟りました。「ファーストコンタクトは殺るか、殺られるか!」。…っていや、それじゃいけないんだって。