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2010年06月01日(火) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 薄桜鬼#9とWORKING#9と迷い猫#8ちょっとだけ

  薄桜鬼 #9「修羅の轍」。伊藤甲子太郎新撰組離脱、はいいんだけど、史実どおり藤堂平助も一緒に離脱。うわ、死亡フラグ。落水で鬼化しないと、レギュラー最初の脱落組か。まあ、メインキャラで生き延びるのなんて永倉新八と斎藤一くらいなんだけど。
 しかし「俺が新撰組に誘ったようなもんだから」って、そんな描写あったっけ? いろいろ展開が急だなぁ。

  WORKING!! #9「ことりちゃん登場」。男を娘に近付けまいとする過剰に親ばかな伊波の親が、「ホワイトデーにお返しをくれた小鳥遊とやら」を見に来るというので、伊波の頼みで仕方なく女装して「女」ということにしようとする小鳥遊。あれだけタッパがあると、骨格とかきついんじゃないかなぁ。でも、最近中国で女装の結婚詐欺師(勿論相手は男)が捕まったというし、意外と大丈夫なのか? 芳忠さんはやっぱり過保護な保護者が似合うし。「シイタケ入れんなっつってんだろ、デネブ!」
 ところで本当に唯一一番まともな名前付きアルバイト松本摩耶。まだセリフなしか……

  迷い猫オーバーラン! #8「迷い猫、抜いた」。(褒め言葉的な意味で)酷い酷いと聞いていたけど、見たら本当に酷かった#8。ジェンガのパクリゲームを何故か全自動雀卓チックなテーブルでやる登場人物たちだけど、咲になったりスタンド出したり。しかも何が一番酷いって。この酷い話がこれまでで一番腹抱えて笑ったことだったりする。
 今回の監督は「咲-Saki-」の監督の小野学氏なので、セルフパロディ……といえるのか。まあ、アニメ独自の演出のパロが多かったし。ところでスタンドが腕から「にょきっ」と現れる演出は、OVA版のジョジョですわな。
 しかしこの番組で安定して面白いのが予告というのは、どうかと思う。


2010年06月02日(水) 旧暦 [n年日記]

[その他] 鳩山首相辞意表明だそうですが

 特に感想もなし。選挙対策の人気回復が主な理由(あと、鳩山氏がヘタレた)なのは目に見えてるし。むしろこれで何か好転するわけでもないのに、「もうちょっと民主政権に期待してみようかしら?」なんてのがそれなりに出てくるんだろうなぁ、って方が気が重い。
 総選挙まで居続けた麻生氏に比べれば潔い、なんてトチ狂った意見も多少聞こえないではないですが、あの時、リーマンショック直後で、しかもすぐに補正予算、次年度予算の審議に入る状態で、民主政権が政権取ってたら、さぞかし素晴らしい国会運営になったと思ってるのでしょうね。現状を見てそう思える理由がわかりませんが。
 ま、それでもそれなりに感慨がないわけではないので、去年の衆院総選挙から日記に書いた要所要所のコメントを振り返ってみると……

  それでは三ヶ月後の反応、主にマスコミの報道を楽しみにしております。 (2009/8/30)
 まあ、これは選挙前日ですが、その三ヶ月後のコメントは……

  風向きが変わってきましたかねえ (2009/11/14)
 正確には二ヶ月半後ですが、補正予算凍結により景気回復に水を注され、まともにそれに替わる景気対策を行わなかったことへのマスコミの反応ですね。その後、自民の決定ほぼそのままの対策案を提出、可決するのですが、なんなんだかなぁ。

  もういい加減KY連呼はどうかと (2009/12/21)
 そう言えば、「KY」って言葉、すっかりマスコミでは見られなくなりましたね。「 本当に空気が読めない 」というものがどういうものか、どんなに恐ろしいことか、わかったからでしょうか? 空気が読めない以前に自民党への反発しかなかったんですが。

  なんか疲れてきた (2009/12/23)
 この頃にはわりと政権バッシングの記事も増えてきましたが、叩く内容が「前から言われてたことだろ」というものばかりで、流石に私も疲れてきてたようです。はは……

  「2020年までに環境、健康、観光の3分野で100兆円超の需要を創造して400万人以上の新規雇用を創出する目標を提示。」 (2009/12/30)
 そういえばこんなこと言ってたって、私もすっかり忘れてましたわ。多分 鳩山氏本人も忘れてる んじゃないでしょうかね? 流石にこの頃はマスコミも「具体性がないが、大丈夫か?」という、否定と不安のニュアンスが強かったですが、そういう問題ではなかったことは、今になってみればご理解いただけたことと思います。

 まあ、明日以降の報道と民主の動向がどうなるか、期待せずに楽しみにしております。


2010年06月03日(木) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] デュラララ#20

  デュラララ!! #20「黄天當立」。「首なしライダー」と「切り裂き魔」が一緒に黄巾賊の集会を襲撃したと思い込んだ黄巾党はダラーズへの敵対意識をいよいよ高め、正臣はその真偽を探るためにダラーズの一員である門田たちと接触、切り裂き魔が本当にダラーズなのかと、ダラーズのリーダーを聞こうとする。正臣はその行為自体が過去恋人を助けられず足をすくませたことの代償行為だと指摘されつつ、それを自覚して、それでも今の居場所を傷つけた奴を許せないと言葉を返す。その言葉に、門田はダラーズの創始者の正体を知る男の連絡先を教えるのだが……それはあの臨也。
 過去、いいように弄ばれ最悪の事態を招かされたことのわだかまりから躊躇するが、結局臨也に遭いに行く。しかし臨也が残酷な笑みと共に告げたダラーズ創始者の招待は……

 いよいよ事態は臨也の思うつぼに。自分は直接動くことなくダラーズと黄巾賊の対立を煽りながら、対立を避けたいという帝人の気持ちや同じ過ちを繰り返したくないという正臣の痛みすらも利用していく。
 そして正臣はついにダラーズの創始者が帝人であることを知ってしまう。そのショックを押し隠す正臣だが、そんな時、隣のクラスの滝川が暴走した黄巾賊の一部のダラーズ狩りに遭ってしまう。その中心となってるのは、正臣がどこか胡散臭く感じていた新参者の法螺田。が、門田はその法螺田の名に聞き覚えがあるよう。つか、沙樹の誘拐・リンチの事件の時に、その名前が出てたりするんだけどね……臨也が帝人に「壊滅したブルースクウェアの残党が黄巾賊に潜り込んでる」と言ってたのだけど、単なる軽挙ではなくかなり悪意を持って事態を悪化させてるよな、こいつ。
 黄巾賊のリーダーとは言え、まだ少年の正臣が友人の秘密、それも彼が今まさに衝突しようとしてる組織のリーダーであることを知り、心穏やかでない。今度こそ間違えまいとする正臣だけど、それすらも臨也の想定内なのかもしれない。
 臨也絡みと言うと、「チョコレート」の話が出たけど、それもちょっと今後の展開に関わるかも。
 他には遊馬崎が過去に続いてヤバイ面を見せたり、なんだり。でも狩沢とこいつの歪み方は、外界に対し心を閉ざし開き直ってるからのやばさだから、まあそんなに複雑と言うことでもないのだよな。
 それにしても、門田が「切り裂き魔はもう出ない」と断言した根拠が「奴は平和島静雄に喧嘩を売った」というのが、無茶苦茶だがすごい説得力だw


2010年06月04日(金) 旧暦 [n年日記]

[その他] あれこれ言う気もない、と言うと嘘になるが

 鳩山首相・小沢幹事長辞任で、民主の支持率が10%ばかり回復してるってことは、「少なくとも国民の10%はバカ」ということですね。見え見えの茶番なのに……
 元から支持の20%弱が全てバカと言うことではないし、今回支持しない70%強がバカでないということでもないので、まあ、実際にはどのくらいバカなんだか。まあ、私もバカの側である可能性はきわめて高いんですが。(えっへん)

[アニメ] 四畳半神話大系#6

  四畳半神話大系 #6「英会話サークル「ジョイングリッシュ」」。京都の大学に在籍する「私」は、あこがれていたバラ色のキャンパスライフを夢見ていたが、どれかひとつに絞って失敗するリスクを回避するため三つのサークルを掛け持ちすることにした。その一つである英会話サークル「ジョイングリッシュ」では思うように英語スピーチが出来ずサークルの輪の中に加わることが出来なかったのだが唯一親しくしていた社会人メンバーで歯科助手の羽貫さんからもっと感情に身をゆだねなさいとアドバイスされ、腐れ縁でその腐れた縁を切りたくてしょうがないのだが彼の所属するレポート代行組織「印刷所」に頼り切りのために切りたくても切れない悪魔のような友人・小津のことをおもしろおかしく、情感を込めてスピーチしたところ、「週刊オズニュース」として一躍サークルの人気コーナーに。
 そんなこんなで羽貫さんと徐々に親しくなるのだが、「私」より前から羽貫さんと知り合いらしい小津によると、羽貫さんは親しい人としかお酒を飲まず、すなわち飲みに誘われるということは羽貫さんから親しいと認められた証拠だという。
 そんなある日、なんだかいつもと違い精彩を欠いた羽貫さんからついに飲みのお誘いがかかる。しかし、実は「私」は今羽貫さんを含む三人の女性と深い関わりを持つか持たないかの瀬戸際に立っており、その三人の中の誰を選ぶかで「私」は悶々とするのだが……

 出だしが毎回同じでも手抜きじゃないんですよ(再度強調)。
 今回は三つのサークルに同時に所属して、そこで平行して起こったことが三話に分けて描かれる。つか、最後に誰を選ぶかが違うんだけど。
 三人の女性とは歯科医助手の羽貫さん、城ヶ崎先輩の恋人であるラブドールの香織さん、もう一人はいきなり文通相手の樋口恵子さん。ん? 樋口?
 これも原作の要素を再編してオリジナルを大量にぶち込んで膨らませてるけど、違和感はない。これはシリーズ構成・脚本共著の上田誠氏の功績かなぁ。
 原作で羽貫さんは英会話教室に通ってるというのは書かれてたけど、今回の話はそれを膨らませ、あと樋口先輩の弟子入り話、それと映画サークルみそぎの話の一部を持って来た感じ。いや、こう書くと原作未読の方はなにがなんだかわからないとは思いますが。
 ともかく、徐々に羽貫さんと親しくなり、それなりに下心もあるが義侠心もあって他の女性二人を振り切り羽貫さんの元へはせ参じるが、羽貫さんはものすごい酒乱。そんな羽貫さんに「私」は理性と言うよりはもうほとんど石橋を叩いて叩いて粉々にしないと安心しない臆病さと幾分かのプライド故に、どう見ても千載一遇のチャンスなのにトイレに逃げ込んでしまう。結局、羽貫さんの惨状をかぎつけた小津によって救出されるのだが、羽貫さんは泥酔するとやたらと他人の顔を舐めたがるという妙な癖があって、それで親しい人間としか飲まないのだという。
 こんなことであれば別の選択肢を選ぶべきだったという叫びと共に、いつもどおり時計台の時計が逆回転。もっとも、今度は数時間前だけども……
 それにしてもなんで香織さん預かってるんだろう? それと、アニメだと羽貫さんは樋口師匠の恋人ということになってるのか。(原作では 歯科医と不倫中。もっとも、資産家の娘と結婚してその実家の援助で医院を持った歯科医が、歯科医助手と不倫するってのは良く聞こえる話。そいでもって不倫がばれて離婚して医院を畳んで別の場所に開業するとか……


2010年06月05日() 旧暦 [n年日記]

[読書] 数えずの井戸/京極夏彦

 旗本青山家の当主である播磨は、幼少の頃よりひとつの秘密を抱えて育っていた。それは、何を見てもどこか欠けているような、本来より数が足りないような気がしてならないこと。何をしても満ち足りることがなく、そうであるのは自分だけだという自覚の下、それはそういうものなのだと、諦めて生きていた。だから道場の悪友と白鞘組などと無頼の集まりを作ってみても、何も満たされることもなく、それも当主になってから自然と離れるようになっていた。
 伯母が実力者である大久保家の娘との縁談を無理矢理まとめようとしても、良いとも悪いとも言わずにただ流されるだけだった。しかし、実は青山家には拝領の品である姫谷焼きの十枚そろいの皿が眠っており、大久保家との婚儀はそれを譲ることが条件であることを、播磨は知らなかった。
 一方、その頃菊という娘が奉公に出ていたお店から暇をもらい長屋に住む母の元に戻ってきた。人並み以上の容姿を持つが自覚がなく、周囲からは頭が弱いと見られていて、その容姿故に回りで勝手にいざこざが起きていることも気付かず、嫉妬に狂った女性から責められれば、自分の責ではなくとも、それはやはり相手を怒らせた自分が悪いのだと思ってしまう、そんな娘だった。
 しかし、お菊親子を影から支援する侍が実は青山家の御側用人十太夫であったことから、二人と周囲の運命は大きく狂い始める……
 「嗤う伊右衛門」で「東海道四谷怪談」を独自解釈で純愛ものに仕立てた京極夏彦が今度は「番町皿屋敷」をベースにして、再び独自の解釈をしていく。恐らく、冒頭にある「どうしてお菊は化けて出てくるのか」「足りぬとわかっている皿を毎夜数え続けるのか」という疑問から出発してるのだろう。
 主人公である青山播磨は、何を見ても一つ足りないのではないか、全部揃っていないのではないか、と感じてしまう男とされている。一方、お菊は少し頭が足りないと周囲から見られており、数え出すときりがなくなってしまうので数えられるものを目にしようとしない、数えることが出来ない空を好んで見てるような娘で、むしろ自分が世間の余分もののように感じ、しかしそれでいて自分はこれで十分なのだと常に考えていた。
 そこに青山家家宝の十枚揃いの皿を狙う大久保家や、播磨を見初め手にしようとする我の強い大久保の娘綺羅、いつも人から褒められたいと願っている、善良ではあるが小人物の青山家側用人柴田十太夫らが絡み、皿騒動とも言える陰惨きわまりない事件へと突き進んでいく。中でも重要なのは、播磨の朋輩である旗本家の部屋住み・遠山主膳。元の番町皿屋敷の青山播磨は正確には青山播磨守主膳という名であり、青山主膳を二人に分けたのが青山播磨と遠山主膳であることが名前からもわかる。主膳も何をしても満ち足りぬと感じる男だが、播磨と違い、それが苛立ちと破壊衝動につながっている。そして、播磨も自分と同種の人間であることを見抜き、なのに自分と同じようにしようとしない播磨に怒り、嫌悪している。
 播磨と主膳、播磨とお菊、お菊と綺羅、いくつもの対比が入り交じりながら、話は進んで行く。それは章立てが「××数え」「数えずの××」というのが交互になっていることでもわかるし、各章のデザインが最初は白地に黒丸、その裏が黒地に白丸なのが、徐々に色が入れ替わっていき、最後は完全に逆転してしまうことでもわかる。この辺の凝った装丁は京極作品ではおなじみだけど。
 また、皿屋敷伝承は幾つもの異説があり、その異説も取り込んで構成している。播磨の父の名が鉄山というのもその一つであるし(播州皿屋敷の主人公が青山鉄山)、お菊の父の名などもそう。
 そして最後、惨劇の夜が訪れ、播磨と主膳は二人で一人の青山播磨守主膳となり、お菊の遺体は井戸に投げ捨てられ、そして青山家は血の海に沈む。が、それが具体的に語られることはない。ただ、第三者の話を通して顛末が語られるが、「何があったか」は語られるても、「何故そうなったか」は語られない。播磨は何故そのようなことを言ったのか、何故そのようなことをしたのか、それは読者が想像するしかない。
 最後には惨劇しか残されなかったが、惨劇の末に播磨は満たされるということを手遅れながらも知り、菊は好きだった空だけを見て眠りにつくことが出来る。岡本綺堂は番町皿屋敷を悲恋ものとして描いたそうだが、京極夏彦は「満たされぬ」「満たされたい」という誰もが持つ願望・思いを、数えて足りぬ皿に重ねて描いた。浮世離れした登場人物が多いが、中々に佳作。


2010年06月06日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] ゴセイジャー#17とW#38

  ゴセイジャー #17「新たな敵!幽魔獣」。ウォースターを倒し、あとは天の塔の復旧を待つだけのゴセイジャーたち。ところが、有名人が次々に襲われヘドロにされるという事件が起こる。アラタたちが調査を開始すると、襲撃現場周辺に土を掘り返したような跡が続いてるのを見つける。そんな中、アグリたちが土の中から人々を襲う敵を発見。その新たな怪人、ツチノコのト稀ズによれば、毒でヘドロにされた人々は大地を汚染するという。人々はト稀ズを倒さない限り元に戻らないのだが、土の中を移動するト稀ズを捉えることができない。天裝術により有名スポーツ選手に化けたハイドがおびき出すが、ト稀ズの背後には古代より封じられてきた幽魔獣たちがいたことがわかる。

 新しい敵に変わって新展開……というほどのアレではないよなぁ。とりあえず新しい敵になっても怪人の名前がSF映画ネタなのは変わってないようで、それは良かった。
 今回のト稀(マレ)ズは、どう考えても元ネタは「トレマーズ」。土の中を移動するという点は共通してるけど、さすがにあの映画独特のおもしろみはあまり関係ないよう。あと、サバイバル夫婦は出ないのか!?(でねーよ)
 敵の幹部も筋グコン(キングコング)とか……膜インって何だ? と思ったら「マックィーンの絶対の危機」だそうで。わかるか、そんなのw あと、チュパカブラの武レドランって……ブレドラン、あっさり退場したと思ったらそっち方面に。つか、チュパカブラって……確かにチュパカブラは宇宙人って説もあるけど。
 そんなこんなで、敵のデザインのモチーフもUMA(未確認動物)やそうじゃないかと言われる妖怪のよう。ウォースターはひねり過ぎだったからなぁ。
 あ、あと今回は六人目の戦士登場の回でもあるけど、今回の六人目ゴセイナイトは護星天使じゃなく、長い年月を経て人型に変身できるようになったゴセイヘッド。地球を護るということについてアラタたちと意見を対立させるみたいけど、まあ、すぐに馴染んでしまうような気が。


  仮面ライダーW #38「来訪者X/ミュージアムの名の下に」。フィリップの記憶を消したのは、今回の依頼人である山城博士だった……自分の家族のことを知ってるのかと問い詰めるフィリップだったが、山城は記憶を消しただけで何も知らない、と言い張る……
 単なる被害者ではなくミュージアムからの資金提供に積極的に荷担していたということで、竜たちに山城を引き渡すが、フィリップの心の動揺は収まらない。そんなとき、若菜からの電話があり、フィリップに「一緒にこの街から逃げてくれ」と懇願する。若菜はいよいよ冴子の代わりにミュージアムの全権をまかされることになる、そうなってしまえば雁字搦めで逃げられなくなってしまうのだ。
 鳴海探偵事務所の面々は家族も同然、しかし若菜を放っても置けない……どちらとも決めかねるフィリップを「男の仕事の八割は決断。フィリップ自身が決めることだ」と見守る翔太郎。待ち合わせ時間間際になっても決めかねるフィリップを「とりあえず駅まで行こう」と連れ出す翔太郎だったが、駅につくと、亜樹子から電話が……イナゴの女に警察署が襲われ、そのどさくさに紛れ逃げ出した山城が、家族に会いに行こうとするも果たせず倒されたという。そして今際のきわでフィリップに話したいことがあると言っているのだという。
 病院に駆けつけたフィリップに、山城は犯した罪の謝罪と、フィリップの本当の名前が園崎来人であること……園崎家の一員であることを明かし、息を引き取る。
 自分が園崎の人間……そして若菜の弟であることを知り、若菜との間に感じたのは家族の絆であったことを知り、若菜を一人にしておけないとやはり二人で街を出ることに決める。
 しかし時間に遅れてついた待ち合わせ場所にいた若菜は、別人のように冷酷になり、フィリップを襲って来た……

 これまで匂わされていたけど、やはりフィリップは園崎の一員。そして冴子・若菜の弟。どうして記憶を消されていたのか、その辺の話は不明だけども、家族である若菜が苦しんでると言うことで、若菜のために一緒に風都を出ようとする。が、逃げだそうとした若菜は琉兵衛に捕まり、フィリップが再開した時には別人のように……フィリップが弟・来人だと知りつつ、始末しようと攻撃を加えてくる。洗脳、なのかな。これまでミュージアムの仕事を嫌がってたのが別人のようになってるし。
 フィリップは自分の出自もさることながら、若菜が変貌してしまったことにショックを受けるが、これは時間が解決するしかないのだろうなぁ。でも、残り話数から行っても、これから事件が立て続けに起こってそれどころじゃなくなるような。
 事件というと、財団Xから派遣された白スーツの男、ミックにメモリを奪われ海に堕とされた冴子を助け、「言う通りに動け」と……ミュージアムの実権を奪い、財団Xの管理下に置こうとしてるのかな? でも冴子のドライバも壊れ、どうにも冴子はいいように使われるしかないような……
 山城も攫われたとは言え資金と設備に魅力を感じ、積極的にミュージアムに荷担し、その報いを受けるように始末され、息を引き取る。最期につぐないのようにフィリップにその出自を明かすけど、それも何かに貢献できてるわけではないのが、また……
 これからライダー・ミュージアム・財団Xの三つ巴になるのかなぁ。あ、それとシュラウドもいたか。ライダーの味方、ってわけではないからなぁ。
 今回は番組の終わりに劇場版の宣伝が。新型メモリをめぐっての事件になるようなのだけど、サイクロン・サイクロンやジョーカー・ジョーカーっぽい姿、この前倒されたウェザードーパントの姿も……どんな話になるんだ?


2010年06月08日(火) 旧暦 [n年日記]

[その他] ま、一応ポインタ残すだけは残しときましょ

 いまさら細かいことを言う気もないけど(どうせ数ヶ月でボロ出して騒ぎになるのは目に見えてるんだから)、その落差のための指標を集めときましょか。

  【菅首相会見速報】「最小不幸の社会」づくりを目指す産経 )。
  【世論調査】菅新首相に期待57%、比例投票先は民主34%に急伸産経 )。
  すごいぞ“菅効果”「新首相に期待」57%スポニチ
  菅次期内閣に「期待する」57.3%、鳩山内閣発足時には及ばず FNN緊急世論調査FNN news
  参院選、単独過半数目指す=民主・輿石氏時事
  菅新首相:経済財政政策も「脱小沢」、財政再建派を重用bloomberg

 今目につくところではこんなところかな?
 これとは関係ないけど、 【菅首相誕生】鳩山氏とは異質の湿った軽さ パフォーマンスの菅氏産経 )。ちょっと見出しだけで笑ってしまったw 2ch辺りでは菅氏は「カイワレ大根のO-157騒ぎの時の無意味なパフォーマンス」や国保未納を責めた直後に自身も未納だったことが判明し党代表を辞任、まではいいもののその後に「お遍路に出かける」という、なんだかよくわからないパフォーマンスで有名なのだよね、確かに。他にも、国会中継の最中によく居眠りしてるのが映されたり……たまたまというレベルではなく、友人から聞いたところによると党代表選出の会議の日の昼にも居眠りしてる(ように見える)姿が映されたとか。ナルコレプシーか何かなのかしらん?
 政治家にパフォーマンスは必要にしても、実の伴わないパフォーマンス倒れな人物なんだけど、さて、今後一ヶ月どうなるやら。ひょっとしたら「なんでこんなことを一生懸命報道するの?」という芸能ニュースが頻繁に流れるかも。

[アニメ] キルミン#35と怪談レストラン#23(終)

  キルミンずぅ #35「ダブルでおまかせ!ハグハグリーダー!?」。動物と触れあう神浜市のイベント「神浜ハグハグウィーク」が近づき、神浜小学校でも各クラスごとにリーダーを決めてイベントに合せた活動をすることになる。特になにも考えず「リーダー」と聞いて立候補してしまったカノンと、間違いで立候補と勘違いされたリコがクラスのリーダーになるのだが、カノンはミサからも発破をかけられ、指導者にふさわしいところを見せようとするが、空回り。結局リコやタマオたち主導で、鳥の巣箱作りをすることに。
 実際の巣箱作りでもカノンはいいところを見せられず事実上雑用ばかりで機嫌を悪くするが、ツバメの親鳥がケガをして落ちてるのをクラスのみんなが見つける。ツバメは獣医に見せることになるが、もしツバメに小鳥がいたら、親がいない小鳥は飢えてしまう。リコたちはツバメの巣を探すことにし、カノンもそれに便乗するのだが、また見栄からのやる気が空回りしてしまう。

 今回はイベントでクラスのリーダーになったカノンが母であるミサからの期待に応えようと空回りするのと、とっくにリコたちの変身のことを知ってるカノンからキルミンの秘密を守ろうと四苦八苦するリコたちのドタバタがメイン。カノンは自己顕示でばっか動くんだけど、空回りの上に妙に律儀に仕事をしてるから憎めない。リコたちもツバメの巣を探そうとするのだけどカノンの目があることもあってそっちが気になるせいか、やっぱり上手く行かない。
 タマオがツバメにキルミンしてツバメの話を聞こうとするのだけど、なんとか飛べる鳥に変身したものの半身したのはツバメでなくスズメ。「メ」しか合ってないとがっかりするタマオだけど、その必死さに応えたかのように、ツバメの巣のありかのイメージを受け取ることが出来る。それをヒントに無事に巣を見つけたリコたちだけども、小鳥が巣から落っこちて地面に激突しそうに……
 それを助けたのはコウモリに変身したカノン。リーダーとかなんとか忘れて思わず助けてしまったのだけど、そのコウモリがカノンと知らないクラスメイトから「カッコイイ」と思われることに。混乱してイメージを上手く伝えられないタマオを叱咤して落ち着かせたり、そういうところ出せばいいリーダーになれるだろうにねえ。
 なんだかんだでリコたちとの活動を楽しんだカノンは、「呆れた」と言いつつ楽しそうにその事をミサに報告するが、ミサは冷酷に「御子神の子とのお遊びはもうやめなさい」と……なんだか追い詰められ思い詰めてるのはミサの方に見えるけどなぁ。パルスといいカノンといい、御子神家や人間への敵愾心が薄まりそうなのに、例の宇宙人男やらの暗躍で敵対が煽られてるような……
 しかしナギサ、初めて自分の的に当たったって……


  怪談レストラン #23「怪談レストラン最初の客」。怪談好きのシュウの提案で、夜中に学校の七不思議巡りをすることになったアコたち。呼んでもいないのに話を聞いたレイコが例によって「霊やオバケなんているわけがない」と小馬鹿にして割り込んでくるのだが、実はレイコには霊や死後の世界を否定する理由があった。

 怪談レストラン最終回。子ども向けライトホラーとして、結構楽しかったんだけどなぁ。
 最後のエピソードは、これまでアコたちをバカにするように霊やオバケの話をバカにしてきたレイコ。が、レイコがそうするのには理由が……
 彼女には兄がいたのだが、三年前に海水浴中の事故で故人に。一緒にいたレイコに母が「どうしてちゃんと見てなかったの!」と思わず言ってしまったため、兄の死に自分の責任を感じたレイコは、兄と会えることを期して幽霊や不思議体験のスポットを巡り歩いたが、兄と会えるはずもなく、幽霊などの存在を否定するようになってしまった。
 それだけではなく、亡くなった兄はアコと同じ小説家希望だったため、アコに兄の姿を重ねて反発してもいたのだった。
 が、学校にいたはずのレイコたちはいつの間にか夜中の三時にだけ営業してると噂の怪談レストランに……そこでレイコは、亡き兄からのメッセージを受ける。
 ホントにもうちょっと続けて欲しかったんだけどなぁ。地獄巡りの話とか、教養的な意味で良い話もあったし。残念。


2010年06月10日(木) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] デュラララ#21とWORKING#10と大魔王#10

  デュラララ!! #21「五里霧中」。ついに一部黄巾賊によるダラーズ狩りは、帝人の周辺まで及んできた。ダラーズの掲示板を見ても不安と恐怖と何もしないリーダーへの不満が渦巻いており、どうすればいいのかわからない帝人はダラーズから距離を置くことしか出来なかった。
 一方、ダラーズと黄巾賊の抗争に責任を感じた杏里は、黄巾賊内にいる「罪歌」の「子ども」にダラーズ狩りを止めるように頼むのだが、これが逆効果。不思議な力で黄巾賊メンバーを操る人物がいると、「首無しライダー」を擁するダラーズへの疑いにますます信憑性を持たせる。
 だが、彼らを操ってたとおぼしき人物の特徴が杏里に酷似してると気付いた正臣は、この件への追求をきつく禁止するのだが、それに法螺田たちをはじめとする新参メンバーが不信感を持ち始める。
 そんな事態になってると知らない帝人は、現実から逃避しつつも「自分にとってダラーズとはなんなのか」を煩悶し続けた末、数日ぶりにダラーズの掲示板を見る。相変わらず不安と猜疑と不満が渦巻く中に、「ダラーズの異議」を問いかけると、リーダーへの不満が綴られる中、「リーダーとかじゃなく、自分たちの手でダラーズを良い場所にしよう」という書き込みが……図らずもそれは、かつて架空の組織であったはずのダラーズが暴走をし始めた時に、帝人がみんなに投げかけた言葉だった。
 「自分にとってダラーズとはなんなのか」その原点を思い出した帝人だったが、丁度その時、杏里とおぼしき来羅の女生徒が黄巾賊に連れ去られたという情報を目にする……

 ついに話も大詰めに。原作三巻分を2クールで消化という、かなり贅沢な作り(原作にそれだけ広がりを持った世界観の下地があればこそだけど)のこともあって、いろいろ振りまかれた伏線が色々と収束していく感じ。
 すべての元凶の臨也は自分の思った通りの絵図が展開していくことに愉悦し、それ以外のほとんどの池袋住人は日々高まっていく不穏な空気に不安を募らせていく。そんな中で勢いを得てる小物が数人。元ブルースクウェアの法螺田たち。でもそれ以外にも、セルティに襲われた誘拐犯たちも混じってるような……
 この事態のキーマンとなる帝人たち三人は、お互いの正体を知らぬまま、焦燥と不安からどんどんドツボにはまっていく。一番事態打開のために積極的に動いてるのは杏里だけど、その特殊な力故に、逆にダラーズへの疑いを深めさせ、彼女を庇おうとした正臣は、組織内で窮地に追いやられていくことに……杏里はその気になれば肉体的危険は被らないけど、それは彼女の一番望んでいる「居場所」を失う危険を常にはらんでいる。正臣は、自分の大事な人たちの仇を討とうとして、逆に彼らを危険に陥れている、のみならず信頼すら揺らぐことになり、帝人は友人たちが巻き込まれてることすら気付かず、自分と組織との関係に悩む。
 しかしまあ法螺田、ホントに憎たらしい小物ぶりだなぁ……ところでOPやEDにも羽島幽平出てきてるけど、まだ本編に本格的に絡んではいないよな……


  WORKING!! #10「疑惑の真相…、なずな働く。」。伊波の父襲来からこっち、小鳥遊への恋心を意識してしまった伊波。しかし当の小鳥遊はその事実に気付くこともなく、女装写真の拡散に戦々恐々したり。そんな中、伊波の男性恐怖症克服のために一緒にバイトから帰る小鳥遊を、彼の妹なずなが見てしまい、二人の関係を探るために「社会体験」と称してワグナリアでの一日体験バイトに入り込む。
 え〜、いや、普通に労働法関連に抵触とか……しないのか? よく考えたら小学生のバイトはダメってことはないのか。でも、本社の就業規定には反してそうだけど、それ以前の問題だからなぁ、ここ。
 変人ばかりのワグナリアメンバーを見ても動じないなずなも大人物かもしれない、てか、伊波に「お姉ちゃんたちみたいにいろいろしてもらおう」って。道踏み外し以前に手遅れっぽくね?
 それはそうと、今回も松本摩耶はモブキャラ止まり、と。


  いちばんうしろの大魔王 #10「阿九斗の帝都大戦争」。スハラ神が発したけーな暗殺命令を機に、阿九斗の魔王化が一気に進行。身勝手な神の命令からけーなを護ろうとする阿九斗と、政府機関、そしてスハラ教祭司の座を手にした照屋栄子率いる甲賀・伊賀忍軍が魔獣と共に学園に立てこもった阿九斗への総攻撃を開始する。
 その中にはスハラ神と祭司からの命に背けず、命令に従い先陣を切って切り込む服部絢子の姿も……

 うーん、原作の情報量に対し尺を短くしすぎというのはあるんだけど(ただでも宗教とかの要素が出てくるし)、それでも脚本が赤星氏でなく吉岡氏ならなぁ、というのはどうしても思ってしまう。吉岡氏が赤星氏を鍛えてるって側面も、ひょっとしたらあるのかもしれないけど。
 それはともかく、なんやかんやで最終決戦。若干唐突気味だけど黒幕の大和望一郎の登場だとか、照屋栄子の暴走だとか、5話からこっちすっかり影の薄くなった江藤不二子が大活躍だとか。
 しかし阿九斗、「全部終わったら君を大事にするよ」って、多分絢子の言葉の意味、まったく届いてないんだろうなぁ。そこら辺、朴念仁というか、朴念仁過ぎて害悪というか。


2010年06月12日() 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 四畳半神話大系#7

  四畳半神話大系 #7「サークル「ヒーローショー同好会」」。京都の大学に在籍する「私」は、あこがれていたバラ色のキャンパスライフを夢見ていたが、どれかひとつに絞って失敗するリスクを回避するため三つのサークルを掛け持ちすることにした。そのひとつであるヒーローショー同好会の活動で子どもたちの前でモチグマンショーをしていたところ、強引なナンパをしていた女の子を助けたことをきっかけに、ある人物から内々の依頼が入る。その人物とは映画制作サークル「みそぎ」の主催者である城ヶ崎という先輩で、彼の身辺が不穏なので彼の留守中に同棲している彼の恋人と一緒にいて欲しいという。だが、その恋人とはラブドールである香織さん。最初は大いに違和感を感じていた「私」だが、そのうち人形とは思えない香織さんの姿に心を惹かれていき、さらに城ヶ崎先輩の身辺がより不穏になったため香織さんを下宿で預かることになる。
 毎日悶々としながら過ごす「私」だが、城ヶ崎先輩が香織さんを引き取りに来るという日、なにやら打ちひしがれた様子で英会話サークルの羽貫さんからのお誘いがあり、また文通相手の景子さんからも「会えなければこれで最後」という待ち合わせの指定もされてしまった……

 サークル掛け持ち編の二回目。城ヶ崎と顔見知りのような描写が前回あったけど、ここで知り合ったのか。って、香織さんが下宿にいる時点で察するべきだったが、原作では自虐的代理代理戦争の煽りで香織さんを攫ってきた小津に無理やり預けられてた展開だったものなぁ。
 今回はナンパされてた女性(明石さん)とそれなりにフラグが立ったような描写があったけど、それが発展することもなく、酔っ払った羽貫さんから逃れてトイレに立てこもった「私」は、三人の女性の中で香織さんを選ぶ。しかし究極の一人遊びというか何と言うか……最後には城ヶ崎先輩に追いつかれ、「変態」呼ばわりされて香織さんを奪い返されるのだけど、どこから突っ込めばいいのか……いや、悪い意味でなく。
 しかし今回は最初から最後まで不毛だったんで、何と言うか。


2010年06月13日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] ゴセイジャー#18

  ゴセイジャー #18「地球を浄める宿命の騎士」。ウォースターに続き現れた封印されていた幽魔獣たち。しかしそれと同時にゴセイナイトと名乗る戦士も復活、圧倒的な力で幽魔獣を倒すが、ゴセイナイトはゴセイジャーたちと共闘しようとはしない。のみならず、地球を汚すものは人間の工場であっても破壊しようとするゴセイナイトにアラタたちは戸惑うばかり。
 マスターヘッドからの連絡によると、ゴセイナイトと呼ばれる護星天使の記録はなく、いにしえの護星天使と共に戦ったゴセイヘッド・グランディオンが、戦いの途中で行方不明になったことは書き残されているという。
 そんなとき、幽魔獣の新たな刺客・ミイラのゼイ腐(ブ)がテレビジャックをし、電波を通して人間を包帯に変えてしまっていた。放送を止めるためにテレビ局にやってきたゴセイジャーたちだったが、ゴセイナイトと鉢合わせる。アラタたちは中に残っている人間ごとテレビ局を破壊しようとするゴセイナイトを説得し、五分のうちに幽魔獣を倒してくると約束するのだが……

 地球と人類を護ろうとするアラタたちと違い、地球の環境を護ることだけを使命とするゴセイナイト。つか、護星界はどっちがどっちかってのは明確に指令を出してないんかいな。
 まあ、人間とはそもそもがまったく別の存在だしなぁ。
 しばらくはゴセイジャーとゴセイナイトが立場を異にしながら共闘、って感じなのか。ただでも薄いメンバーの影が、どんどん薄くなってくような気もしますが。
 彗星のブレドラン改めチュパカブラの武レドランも改めてゴセイジャーの前に姿を現すけど、元々幽魔獣だったのがウォースターに入り込んだってことでいいのかな? どうにも武レドランの立ち位置がよくわからん。
 で、今回の敵はゼイリブが元ネタ。テレビ局で最後の攻防があるって辺りが一応元ネタに沿ってるのか。


2010年06月15日(火) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] キルミン#36

  キルミンずぅ #36「ゾウもビックリ!洞窟のお宝だゾウ!?」。ケンの父親がなにやら密かに「宝探し」に出かけようとしてるらしい。それをたまたま知ったケンはリコたちにその宝を探しに行こうと持ちかけるが、皆まともに取り合おうとしない。たまたま逃げ損ねたリコだけが引っ張られてつきあわされることに……
 ケン父の後をつけて離島の洞窟に入る二人だったが、途中で出口への道が崩れ、洞窟の中に取り残されてしまう。

 ここのところアニマリアングループがほのぼの路線から外れてきてるような展開が多かったのだけど、今回はそういうこともなし。今回はケンの父親の「宝」を探そうと、ケンとリコが宝探しをしてトラブルに……
 そのトラブルの大元はアニマリアン牙組の大造サンダースのゾウの姿を見られたことなのだけど、まあ、あまり大造は話にからまなかったなぁ。むしろ、牙組各個の勝手な行動を統率できないとして、獅子山がリーダー免責の危機に……
 洞窟の中で迷ったリコたちの方は、宝とおぼしき宝石を見つけるものの、出口が見つからず立ち往生することに。そこでケンが「万が一の時はネズミを食え」と、リコに決死の言葉をかけるのだけど……ヒカリゴケ? ケンの侠気にほれてまうやろ、というところなのだけど、そうならないところがこの番組らしいのか。でも多少はリコもケンを見直すのかなぁ。
 でもお宝の正体、あんな湿度の高いところであんなでっかい結晶が見つかるとは思えないんだけど……


2010年06月17日(木) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] デュラララ#22と大魔王#10とナイトレイド#10

  デュラララ!! #22「解散宣言」。自分にとってダラーズとは何なのか。迷う帝人は、ダラーズの掲示板に杏里とおぼしき女子高生が黄巾賊に連れて行かれたという書き込みをされてるのを見る。悩むのをひとまず忘れてなりふり構わずダラーズに助けを求める帝人の声に応え、ダラーズの有志たちが次々と杏里の逃亡を手助けする。
 杏里もまた、見知らぬ人々が自分を助けてくれるのを、夢の中にいるような心地で逃亡を続けるが、人通りのない路地で黄巾賊に追いつかれそうになった時、手を引いて助けてくれたのは、黄巾賊の将軍であるはずの正臣だった。
 杏里は正臣に「どうして」と尋ねるが、自身の気持ちに整理がつけられない正臣は杏里に思わず疑問・鬱屈を激しい言葉でぶつけてしまう。
 そんな正臣から逃れるように再び黄巾賊から逃走する杏里だったが、法螺田たちがついに夜の公園で杏里に追いついてしまう。

 大事な人が何かいいしれようもない事件に巻き込まれている。それを知って止めようとする杏里と、杏里のためにしていたことのはずがいつの間にか杏里を追い詰めることになってしまっていたことに何の「答え」も見いだせない正臣、そして、彼らのことを何も知らないながらも何かに巻き込まれつつあること、そして自分にとって大きな意味を持つはずの「ダラーズ」の、その「意味」に悩む帝人。
 そんな彼らの思惑とは裏腹に、黄巾賊に怯えていたダラーズのメンバーたちは、「田中太郎」からの呼びかけに応え、杏里の逃亡を手助けする。そのメンバーは#8で「あなたの探してるモノはなんですか?」と道行く人に聞いていた外人の女性「siri」や、カズターノと弟系お助け妖精キャラ・ハシム、ウサギの着ぐるみのサンドイッチマン「ラビさん」に、サイモン、門田たち、そしてダラーズをやめると言ってた滝口まで……しかも最後は「渋谷のフォルテッシモ」平和島静雄w
 杏里がセルティに保護され無事逃げおおせたのを見届けた帝人は「終了」宣言をし、ダラーズは再び意気が上がるが、しばらくして帝人が管理人名義で行ったのは「解散宣言」だった……
 いくら気持ちがあっても、直接的な暴力を手段とする黄巾賊にそうトリッキーな方法が何度も通用するわけがない。とは言っても、これはメンバーに対する裏切り行為と取られても仕方ないし、事実多くのメンバーがそう受け取った。帝人は何考えてこんなことを言い出したのか。
 そして、その帝人の選択が皮切りのように、黄巾賊によるダラーズ狩りは激しくなり、法螺田は流出した「チョコレート」つまり拳銃で静雄に意趣返しをする。「池袋最強」が雨の中血溜まりに沈み、陰鬱とした結末しかなさそうに見えるけど……
 原作では解散宣言とか、杏里の逃走のくだりとかなかったので(帝人は本当に最後の最後になるまでカヤの外だった)、これをどう最後につなげるのかは本当にわからず、楽しみ。


  いちばんうしろの大魔王 #10「女たちの最終決戦」。う〜ん、やはり急ぎ足過ぎるなぁ。波はあるけど原作は結構情報量があるんで、第五巻を3話でまとめるのは結構無理があると思ったけど。まあ、その前の段階でいろいろすっとばしてるせいでもあるんだけど。脚本がその辺上手くいけてないなぁ、という気も。ソハヤノツルギ云々のところは、前のエピソードで服部父と阿九斗が直接やり合うくだりがあって、もう少し服部の家とのしがらみが描かれてたのだけど、その辺完全にオミット。デュラララは原作三巻を2クールというかなり贅沢な作りなので異例ではあるけど、やはり原作一巻当たり2,3話ってのは苦しい。以前原作一巻分を一話なんて無茶なことしてたのもあったけど。


  閃光のナイトレイド #10「闇の探索」。高千穂勲と共に葛が姿をくらますが、葵たちの不安と焦燥をよそに、桜井は特に何も動こうとせず、葵たちにも待機を言い渡す。が、葵は大連で捕まえたMI-6のエージェントからの情報を独自に確保、そこから高千穂の入手した物資の搬入先を突き止め、雪菜・棗と桜井に無断で探索を行う。

 この手の話は1クールだとやっぱ厳しいよなぁ。理想論者的なところのある葛は高千穂の掲げるアジアの未来の理想に傾倒していき、桜井に対し不信感を抱いたのか、葵は独断で探索を開始する。雪菜が兄に対しまだ消化できない気持ちを抱えたままなのはこれまでどおりとして、以前、雪菜に「自分のいた寒村のような餓えと貧しさが無くなるなら、自分は迷わず国のために銃を取る」と言っていた棗は、その一方で日本に土地や財産を奪われた現地民を見て言葉を詰まらせる。
 それぞれの想いを抱えながら、それぞれに錯綜する一本の糸となった高千穂勲の行動を追うが、やはり勲の作っているのは原子爆弾のよう。さらに、そこには協力者として姿をくらませた「預言者」静音が……しかも、先代の預言者は勲の婚約者だったよう。
 希少であろう異能者がこれほどの密度で関係し合うってのは、やはり尺の少なさ故か不自然で残念。そこらへんのバックグラウンドがもう少し描かれてれば……
 そして、高千穂たちに協力していた影の黒幕は、何を考えているかわからない上に時折不可思議な判断を下していた桜井。勲の理想論に傾倒するようなタイプとは思えないし、最悪、勲を利用してる可能性も。でも雪菜同様テレパシーを使う勲を騙すとしたら、相当周到に何かをしてるはずだけど……


2010年06月18日(金) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 四畳半神話大系#8

  四畳半神話大系 #8「読書サークル『SEA』」。京都の大学に在籍する「私」はあこがれていたバラ色のキャンパスライフを夢見ていたが、どれかひとつに絞って失敗するリスクを回避するため三つのサークルを掛け持ちすることにした。その一つである読書サークル「SEA」であるが、「私」が夢見ていたような読書が趣味の黒髪の乙女との出会いなど望むべくもない苦行僧のようなスパルタンな読書を強いられる場だった。失敗とを痛感していたある日、腐れ縁の小津から「印刷所」の代筆レポートのついでに読み終えたという本を受け取る。しかしその本には元の持ち主とおぼしき女性の住所氏名が記されており、多大な期待をそれを上回るヘタレと自己防衛で薄めつつ手紙を出したところ、予想に反して丁寧な返事が返ってきた。これが「私」をめぐる三人の女性のうちの一人、樋口景子さんとの文通の始まりであった。最初自分を良く見せようと些細な見栄を張ったのをきっかけに、あれよあれよと見栄が嘘と欺瞞でふくれあがり、のっぴきなくなったところ、当の景子さんから「一度お会いしたい」という手紙がやってくる。文通相手とは会わぬが文通の鉄の掟ということを自分への言い訳とし逃げ続けたが、先方からの催促は一向に止まず、ついに指定した日時に待ち合わせ場所のカフェで会えなければもう関係は終わりにするという最後通告がやってくる。
 しかし折しもその日は城ヶ崎先輩から預かっていた香織さんが引き取られる日であり、また英語サークルで交友を深めていた歯科衛生士の羽貫さんから初めての飲みのお誘いも重なった。羽貫さんを心配し結局彼女につきあったものの泥酔した彼女に妖しい責めを受けトイレに緊急避難した「私」は、三人の女性の中から景子さんを選ぶことを決意するのだが……

 あれ? これってこれまでで限りなく一番脈があったような……
 原作読んでる人はとっくに知ってる話だけど、樋口景子とは小津が作り上げた架空の人物。「私」の好みのタイプの女性を設定し、「私」が喜ぶような受け答えをいかにもな文章で書いて送り、からかっていたのだ。が、そこにはもう一人協力者が。
 小津は悪戯を仕掛けたものの、早々に飽きてしまい、途中で投げ出したのを、二代目景子さんとして引き継いだのがそれまでも代筆を頼まれることがあった明石さん。おそらく、同じ樋口師匠の弟子と言うことでまきこまれたのだろうけど……
 が、彼女との因縁はそれだけではないのは、前回出た通り。「私」はモチグマンショーでモチグマンを演じた際にナンパされていた明石さんを助け、どうも明石さんもそれをきっかけに「私」を憎からず思っていた様子。文通を続けていた理由にそれが関係ないとは思えないのだが、全てを知った「私」はそれをきっかけとして明石さんとより深い交際を求めるようなこともせず、自分が想いを抱いていたのは景子さんでありその景子さんが虚構だったからと言って軽薄に相手を乗り換えるようなことはできないと、いかにも潔白なようなことを言いつつもその実いざ手の届くところに相手に入られると臆病風を吹かせて逃げ出しただけにしか見えないような尻すぼみな結果に。って、書いてて自分が痛くなるのはなんでだろう? あいたたた……
 それはともかく、今回は「やり直しを要求する」意味がそもそもない気がするのだけど……
 あと、今回小津から受け取った同じ森見登美彦の小説「夜は短し歩けよ乙女」はたまたま私も先日読み終えたけど、樋口師匠や羽貫さん、相島が登場する他、この小説の主人公である「後輩」と彼女に想いを寄せお近づきになる機会を窺う「私」は、四畳半の「私」と明石さんそっくり、というか、原型、というか、使い回し、というか……


2010年06月20日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] ゴセイ#19とW#39

  ゴセイジャー #19「ゴセイナイトは許さない」。同じ護星界の戦士だというのにまったくゴセイジャーと共闘しようとしないゴセイナイトに、どうしたらわかり合えるか頭を悩ます。そんな時、幽魔獣・河童のギエム郎が街で人々を襲う。駆けつけたゴセイジャーたちだが一足先にゴセイナイトが圧倒的な力でグエム郎を圧倒。しかし、人間の被害をまったく気にしないゴセイナイトは自分の後ろに人間の親子がいるのに攻撃を避けてしまう。代わりにブラックが親子を庇うが、攻撃をかわしきれず女の子が攫われてしまう。しかも、隙を突かれてゴセイナイトまでもが敵の手に……

 うーん、相変わらず幽魔獣の攻撃はよくわからん。人間を攫って何かに変えて、それで地球を汚染する、ってパターンなんだけど、人間をヘドロにするのはまだしも、包帯にしたり河童にしたりって、あまり怖くない……
 今回はゴセイナイトがゴセイジャーを見直す回なのだけど、まあ、その内デレるんだろうなぁ、としか。
 今回の敵のギエム郎は、韓国怪獣映画の「グエルム」だろうなぁ。特殊能力とかは、あまり関係なさそうな。


  仮面ライダーW #39「Gの可能性/バッドシネマパラダイス」。探偵事務所に飛び込んできたシネコン勤務の女性・あいの依頼は、シネコンで上映される映画について調べてくれというもの。そんな映画は上映中の映画にない上、その映画には出た覚えのない自分が出演してるのだという。
 奇妙な依頼にシネコンの調査をしようとする翔太郎と亜樹子だったが、人気のない上映室に入ると、あいの言う通り看板と違ういかにも自主制作映画がかかりだす。中にはあいが映ってるのも話どおりなのだが、メリハリが無くひたすら退屈な内容に、翔太郎は退出しようとするが、何故か出入り口が消えている。仕方なしに映画を最後まで見るのだが、七時間も退屈な内容を見せられた挙句最後は「未完」。操作そっちのけで翔太郎が怒ると、白い頭でっかちな変なドーパントが姿を現し、逃げ出す。どうやらそれが今回の犯人で、フィリップの検索によると「ジーン」のメモリを持っているらしい。二つの物質を掛け合わせることが出来るという特殊能力を持つジーンに、勝手の違う戦いを仕掛けられ苦戦する翔太郎だが、基本的に戦闘力が低いジーンを捕まえると、正体はあいの同僚の川相透。異様に引っ込み思案な透は、ジーンの能力を使ってあいに変身し、一人であの映画を撮影、扉とついたてを掛け合わせて出口を消したりしたらしい。
 悪戯程度の事件だが、メモリの使用者はその影響を免れ得ない。翔太郎は警察に引き渡し後を任そうとするが、それを止めたのは亜樹子。しかも亜樹子はみんなを巻き込んで透の映画作りに協力しだす。
 亜樹子曰く「誰かさんみたく言いたいことが言えない子はほっとけないの!」と、透にちゃんとした映画を作らせ、その勢いであいに告白させれば万事丸く収まると考えているらしい。
 半信半疑の翔太郎だが、映画の撮影は順調にすすむ。しかしそれと裏腹に、透は何か言いたそうにしてるのだが……
 そんな時、翔太郎たちの前にミュージアムの最高責任者となった若菜が姿を現す。若菜の目的は透の持つジーンの特殊能力。それを使ってクレイドールをパワーアップさせようとしてるのだ。しかしそこに若菜たちへの復讐を誓った冴子も現れ、盗み出したナスカのメモリを使って変身し、三つ巴の戦いを繰り広げる。
 第三段階に達したナスカのパワーにWCJXも翻弄されるが、そんな中、映画の最終カットが収められたカメラを取りに行こうとした亜樹子を透が止める。「あんな画のために危険を冒すことはない」と……大事な映画じゃなかったの、と混乱する亜樹子に、透はさらに筆談で描き加える。「一人で撮る。ジーンを返して」。
 透のためと思ってしたことが全部思い違いの空回りだったと知った亜樹子は叫ぶ。「気に入ってなかったの〜〜!?」

 なんなんだこの回w メインの話としては若菜がパワーアップのためにジーンを狙ってフィリップたちと骨肉の争いを起こし、さらに冴子も全てを捨てて復讐を果たそうとするという、そういうすごく深刻な話のはずなのに、ジーンの情けない姿といい透の異常なまでに引っ込み思案な正確と言い、亜樹子の空振り空回りぶりといい、本来あってしかるべき重苦しさが微塵もないw
 ジーンの戦い方もそもそもおかしくって、ポップコーンをまきびしにして逃げたり、彼を捉えようとしたWの手をぬいぐるみにしたり(しかもうしくんw)。ただ、戦闘力自体はほとんどないものの、その特殊な能力は適合者がほとんどなく、それでミュージアムに目を付けられることに。
 大半は亜樹子のいつもながらの暴走なのだけど、何気に冴子が掃除のおばさんに化けてミュージアムの内部に潜入したりするのが、落ちぶれたお嬢様のお約束w
 今回基本的に亜樹子のペースで進んで行って、最後の画も冴子ナスカに翻弄され爆発で吹っ飛ばされるWをバックに叫ぶ亜樹子というのが、もうなんなんだか。
 でも、何気に琉兵衛がエクストリームの覚醒を喜んだのはその力をコピーするためだとわかったり、冴子が「井坂」の理論(ドライバは邪魔者)を使って「霧彦」のメモリを使う、ってのは、なんというか。霧彦には完全に心にないみたいでしたが。


2010年06月21日(月) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 夢パテ#36とキルミン#37

  夢色パティシエール #36「決戦前夜!」。いよいよマリー学園パティシエコンクール決勝戦目前で、課題も発表されそれぞれ割り当てのために特訓を重ねるのだけど、いちごの担当はプチガトー三種。で、最初はおばあちゃんの苺のタルトを元に苺のスイーツを作ろうとするのだけど、自分にとっての夢を見直し、一番最初に人を笑顔に出来たリンゴのスイーツに変更。ここまではちょっとひねりが入ったくらいなのだけど、そのためにいちごが思いついたのはその時にケーキのデザインを盗まれた中島いくえの作ったリンゴのカスタード。作り方を教えてもらおうと頼み込むのだが、すげなく断られてしまう。つか、確かにいわくありげなヒキだったんだけど、まさかこの段になって伏線として復活するとは思わなかったからかなりびっくりですわ。
 計算して入れてたんだとしたら、これはかなり周到と言わざるをえない。
 話の方は、どう考えても実力的に数段上のチーム天王寺が相手なのに加え、樫野が無理を祟らせて倒れてしまうらしい。最後まで気が抜けない展開ですなぁ。


  キルミンずぅ #37「カノンのじゃまじゃま家庭訪問!?」。リコたちのクラスで家庭訪問が始まった。革命のために神浜にやって来たカノンは家に先生が来ると余計なものを見られるのではないかと気が気ではないが、カノンの心配をよそに、ミサは別に来てもらっても構わないと言う。しかし来るのはルミコ先生だけではなく、リコ、リム、ケンにタマオも先生の道案内という名目でついてくるつもりらしい。
 リコたちに家を見られるのもまずいし、リコたちが家に来たらミサにどんな小言を言われるかわからない。カノンは牙組を総動員してリコたちが家に来ないようにしようとするのだが……

 今回、カノンの父でミサの夫である羽鳥シロウ博士が声だけだけど登場。意外と若い声、というか、結構優しそうな感じで、革命とか物騒なイメージとはちょっと合わないのだけど……
 話はいつものカノンの引き起こすドタバタなのだけど、カノンが執拗に家に来ようとするリコたちを不審がってその理由を聞くと「仲良しのお友達の家を見てみたい」と思っても見ない返事が。家庭訪問を鬱陶しく思っていたルミコ先生からも「お母さんにカノンが学校で頑張ってるって伝えられて良かった」と言われ、これまで見下していたリコたちや人間たちに対し、違う感情が生まれつつあるのに戸惑う。
 ただ、ミサはルミコからカノンがリコたちと仲よくしてると聞いて機嫌を悪くしたり、ハルカもカノンがヴラドニア出身と聞いて、ミサとの関係を初めて察したり。羽鳥シロウも二ツ木という人物に全幅の信頼を置いているのを、ミサが懸念したり。二ツ木って遊園地のUFO男だっけ? パルスを襲って傷つけたり、どうも色々信用できない描写がされてるのだけど……


2010年06月25日(金) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] デュラララ#23と四畳半神話大系#9

  デュラララ!! #23「千錯万綜」。ダラーズの解散宣言をした帝人。しかし法螺田が扇動する黄巾賊の過激分子の凶行は留まることを知らない。
 そんなとき、自分の知らない親友たちの顔に戸惑い、そして疑念が渦巻く正臣に法螺田からの電話がかかってくる。法螺田は正臣の追放を宣言し、自分がブルースクウェアの残党であることを明かす。古株の仲間たちが法螺田の手にかかったばかりか、帝人の正体がバレ、その身に危険が迫っていることも知る。
 2年前、沙樹が人質に取られたことを思い出す正臣だが、本当に大事なこと、恐怖に負けて足をすくませた結果がどうなるか、それを知った正臣は、今度こそ正しい選択肢を選ぼうとする。

 いよいよクライマックス。ブルースクウェアが壊滅した後、その中核にいながら逮捕をまぬがれていた法螺田。彼が黄巾賊の乗っ取りを企んでいたのが今回の動きなのだけど、小物の法螺田だけで当然出来るわけがない。背後には臨也の影がちらつく。それも法螺田自身も自分が良いように利用されてるということに気付かない方法で。
 臨也も法螺田が小物だと見なしてたみたいだけど、彼の目的は池袋に血みどろの抗争を起こすことで、それにおあつらえ向きに帝人たちがいたので利用されただけという。まあ、多分ダラーズを帝人の意に反して大きくした段階ではそんなこと考えてなかっただろうけど。
 ダラーズが息を潜めて入れば今回の件もそのうち収まると思っていた帝人も、親友と想い人がそれぞれ渦中にいるということをセルティから知らされ、今回の件が「ダラーズ」のことではなく、「自分たちのこと」であることを初めて知り、事実を知る決意をする。
 躊躇したり迷ったりしてる男どもにくらべて一番思い切りがいいのは杏里だけど、まあ、杏里は精神状態やら能力やらがちょっと特殊だから置いとくとして、今回は過去を振り切って走り出した正臣が主役だろうなぁ。小物丸出しの法螺田に、たった一人傷ついても大人数に責められても構わず迫っていく。それに応えてか、三ヶ島沙樹もまた、臨也の思惑に反した行動を取り出す。
 つか、正臣、バールのとがった方で相手突いてなかったか? 思い切りやったら刺さるだろ、それ……
 しかし、静雄どんどん化物化してくよなぁ。人類、って、まず嘘だろ……


  四畳半神話大系 #9「福猫飯店」。京都の大学に在籍する「私」はバラ色のキャンパスライフを夢見ていたが、中でも特に妖しい「秘密結社・福猫飯店」に入会する。秘密結社とはなんの冗談かと思っていたら福猫飯店は本当に幾つもの組織を傘下に置き大学を裏から支配する秘密結社で、とりあえず「私」は「図書館警察」に配属される。しかし同じ鴨川幽水荘に暮らす樋口という人物からの取り立てがままならず、同じ福猫飯店で知り合った腐れ縁の小津がトントン拍子に組織内で出世していくのとうらはらに、どんどん組織内での評価を下げていく。ところが小津が組織内でクーデターを起こし、それまでの福猫飯店の代表だった相島を追放、自身が代表の座に納まったことで「私」も自転車整理軍の責任者に任命されることに。
 権力と金を欲しいままにして女も贅沢もよりどりみどりになるが、「私」はこれが本当に自分が望んでいた大学生活なのかと煩悶する。そんなある日、ずっと取り立てをして本を回収できなかった樋口が読み終えとその本を携えて訪れ、「私」の悩みを聞くと、「バラ色の世界などというものはない」と一刀両断。あり得ない可能性に惑わされて今いる自分を認めなければ満足できるわけがないと諭される。
 さらにその後出くわした羽鳥さんから小津に彼女がいて一途に想っていることを聞かされるのだが……

 今回はどう考えても小津が主役。「私」にことあるごとに絡み、意味不明の騒ぎを起こしていく小津。しかし、彼の起こした騒動がたったひとつの目的のためであることが明かされる。
 テニスサークル「キューピット」で出会った小日向さんと一緒に五山を同時に見るために、「福猫飯店」に入会し自転車整理軍や印刷所で実績を積みつつ同時に映画サークル「みそぎ」の城ヶ崎先輩とも近づき福猫飯店の相島の懐刀を装いつつその追い落としを計っていた。それもすべてソフトボールサークル「ほんわか」の母体である健康食品会社の所有する飛行船を奪取し、小日向さんと上空から五山を見るため……
 自分が学生生活の無為さを嘆いている間に同じ立場と信じていた小津はあくまで精力的に、その無為さの中でその純愛の限りを邁進していたと知り、ショックを受ける「私」。ここで学生生活を満足できないのは置かれてる状況のせいでも小津のせいでもなく、樋口師匠の言う通り「無限定な他の可能性にばかり目を奪われている自分自身のせい」ということが示唆されるのだけど、その事に気付いても「私」が選んだのは、「四畳半から出ない選択」。
 さて、いよいよ佳境ですかね。


2010年06月26日() 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 最終回いろいろ

 そろそろあれこれ最終回なので。

  いちばんうしろの大魔王 #12「おしまいは完璧?」。う〜ん、実にわけのわからない展開でw 原作だと、人類の管理システムである神が百年に一度魔王を生み出しているとか、神と同調するためには自動律と呼ばれる存在が必要で現代ではけーながそれだとか、もっと詳しく色々書かれてるんだけど、尺の都合でそういうのは全部省略。なのでわけのわからないことになってしまってるんですが。
 特にゆうこの体内の魔獣の因子は以前の犬の魔獣と違い神が信徒を管理するタグのために一度神を殺してリセットしないと外せないとか、望一郎との戦いで阿九斗が見せたマナスクリーンを使っての分身が絢子の乳が見せた技を阿九斗がコピーしただとか。そもそも大和望一郎が時間旅行者だということ自体が結構あやふやだったんですが。(大和望一郎=T.P.ぼん。ついでにV2=バケ田バケル)
 ハーレム型のドタバタコメディとして結構楽しかったけど、やっぱ尺の短さで構成の苦しさがもろに出てしまったのが残念。アクの強いキャラのドタバタだとか、時折見られる妙にフェティッシュの強い作画だとか。もっとゆったりした作りだったらもっと楽しめたと思うのだけどなぁ。
 個人的には、ふんどしがセオリーどおり完全に当て馬だったけども、けーながあまりメインヒロインというにはラブコメっぽい絡みをしないので、実質メインヒロインっぽくって良かった。


  薄桜鬼 #12「剣戟の彼方」。鳥羽伏見の戦いからこっち、下り坂の新撰組がついに賊軍の汚名を受けて京都を追い出される……のは描写が細かくていいのだけど、土方が変若水(おちみず)を飲んで羅刹になったりとか、展開が急すぎ。しかも中途半端なところで終わり……と思ったら、秋から第二期開始の、変則2クールだったようで。
 新撰組のマニアックな描写とかが結構あって楽しめたけど、やっぱりちょっと構成に無理があるかなぁ、というのが正直なところ。第二期では巻き返しがあるのかしらん?
 ところで、山崎烝を船上から水葬にするのは司馬遼太郎の創作で、実際にはちゃんと埋葬されてるはずだけど……


  B型H系 #12「僕らのために世界は回る さよなら…B型H系 他」。いろいろなエロトラブルを巻き起こしながら、お互いの気持ちを確信(?)して、ついに初Hにたどり着こうとしている山田と小須田。しかし、もはや誰も邪魔者はいないはずなのにお互いにテンパリ過ぎた二人は……

 主人公である山田の目的が直截に「初H」だったり、小須田の方も必ずしも純愛一辺倒というわけではなく山田一途ではあるんだけどエロにはやっぱり興味津々だったりと、ある意味際どいネタなんだけどもあくまで基本はお互い素直に気持ちを伝えられなかったり(山田の場合はそれ以前の問題なんだけど)、どう接したらいいかがわからず七転八倒紆余曲折しながらのラブコメで、安定して楽しめましたわ。
 いや、本当に骨子自体は今時あり得ないくらいまっすぐなラブコメなんですけどね……
 ネタがネタじゃなければ地上派の夕方に放映しても問題なかったと思います。ええ、山田のエロ妄想さえなければ。(^^;
 ともあれ、今期では「誰得?」っぽい見方をされていたものの、終わってみれば非常に安心して楽しめるレベルの番組でございました。第二期とかは、コアなファンがいないとむずかしいのかなぁ。


  ANGEL BEATS! #13「Graduation」。う〜ん、なんというか、嫌いだとか酷いとか貶めるつもりもないし、ジャンクフード的には必ずしも嫌いではないんですが、全般的にツッコミどころだらけなのが、非常に感情移入を妨げるわけで……
 いや、最終回のオチにしても「タイトルが伏線だった!」とか言いたいのかもしれませんが、「そんなものは伏線とは言いません」としか。
 これは尺の問題じゃなく、作劇の問題だと思う。
 まあ、そういうジャンクフードであること前提に見るのであれば、そういうものでよろしいんではないでしょうか、としか。
 いや、微妙に他人の不幸話楽しんでるところがある自分もイヤなんだけど、作り手側の「不幸話をやれば受ける」という打算も透けて見えて、世界観の広がりもないのが「そういうんでいいの?」という感想が常に浮かんできて、それが引っかかって素直に楽しめなかった、という感じ。嫌いだとか、全否定とかではなく、「どうしてそういう引っかかりを残すんだろう?」という感じ。これが非常にぺーぺーの若手ならともかく、それなりに実績のある人がそれで良しとするのは、なんだかなぁ、としか言えない。
 最後のあの展開も唐突で、おそらくタイトルが伏線、とか制作側は言いかねないけど、そんなものは伏線に入りません、としか言いようがないです。はい。


2010年06月27日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] ゴセイ#20とW#40

  ゴセイジャー #20「フォーリンラブ・ゴセイジャー」。望から近所の高校生、拓也の恋を応援してくれと頼まれるアラタたち。天使なんだからとわけのわからない理屈で押し切られるが、「恋は戦いだ!」という言葉に妙に反応し、五人が五人、頓珍漢なアドバイスをしだす。
 が、そんな五人のアドバイスが功を奏し拓也が意中の相手であるみずきといい雰囲気になりかけたところで、幽魔獣・ケサランパサランのペサラン挫が出現する。人の恋心を腐らせて食べてしまうペサラン挫に、人間たちの恋心が食べられていき、拓也もペサラン挫のせいで暴走、しつこくしてしまいみずきに嫌われてしまう。
 傷ついた拓也はペサラン挫に恋心を食べてもらおうとするのだが……

 いやもー、ゴセイジャー、なんだか近所の悩み相談引き受けますみたいになってるな。つか、基本的に全員がボケなので、ツッコミ役不在で非常に困ったことに……
 今回の敵のペサラン挫のモチーフはケサランパサランなんだけど、名前の元ネタが不明。2chでは「オペラ座の怪人」ではないかという意見が見られたけど(一応「恋」というモチーフは確かに一致してるが)、なんか釈然としないなぁ。特撮映画じゃないし。


  仮面ライダーW #40「Gの可能性/あなたが許せない」。透も喜んでると思っていた映画作りを、実は透自身は気に入ってなかった……思い込みとアテがはずれて亜樹子は透に真意を確認しようとするが、透はジーンメモリーを返してくれと言うばかり。それどころか、あいに対しても恋愛感情はないという。
 また透の気持ちがわからなくなった亜樹子だが、「透を変えるなんて出来ない」と言うフィリップをよそに、「透の気持ちを知るには映画を撮るしかない!」と映画作りを続行。しかし、何度やっても透が気に入った様子はなく、行き詰まったところに再び若菜が現れ、透を攫っていく。
 若菜の目的は透のジーンの能力。琉兵衛から与えられた有機情報制御器官試作体<ガイアプログレッサー>とクレイドールをジーンの能力で融合させることだった。
 若菜に脅された透は脅されるままにガイアプログレッサーを融合。一歩遅れて亜樹子が駆けつけるが、亜樹子は脅されるままになり逆らいもしなかった透をスリッパで殴打。のみならず、勝ち誇る若菜まで引っぱたく。「若菜姫、あなたもよ! 本当の若菜姫はフィリップ君のことが好きで、風都のみんなに130%の元気をくれる若菜姫よ!」と……
 一瞬心を揺るがせる若菜だが、すぐに我に返り力を解放。それに巻き込まれた亜樹子は透に翔太郎たちを呼んでくるように言われ、危機を伝えようとするがいつも言いたいことを書き込んでいたスケッチブックを無くしてしまっていた。何が言いたいのかと詰め寄られた透は、追い詰められた挙句についに本心をはき出す。「いい加減にしてよ西村さん! 君は元気すぎるんだよ! ジェシカはもっとダークなイメージなんだ!」と……
 呆気にとられたあいは思わずつぶやく「そんな……ことなの? 私に言いたかったことって……」

 クレイドールがエクストリームの力を手に入れて巨大ボス化したりと話自体は結構ヤバイ展開なんだけど、亜樹子と透のせいで全然そんなふうに見えないw
 ナスカのメモリの力を手に入れた冴子に圧倒され、ミュージアムの新代表として姉を越えたという感触を踏みにじられた若菜は、琉兵衛からもらった力を取り込み、クレイドールエクストリームに進化。琉兵衛曰く、神に捧げた、地球の巫女にふさわしいメモリということで、どうも琉兵衛は最初から若菜を後継者に考えていたようなのだが、だとしたらフィリップや冴子は最初から捨て駒だったってことだろうか?
 しかもクレイドールがパワーアップしただけでなく、これまでフィリップにしかできなかった地球の本棚へのアクセスも可能になってしまった。今のところはまだ姿を現すしかできないみたいだけど、そうなるとフィリップの検索も思うように出来なくなるのか?
 冴子もこのままでは終わらない様子だけど、第三段階まで達したナスカが強力でも、このままだと蚊帳の外っぽいけど……
 あと、何気に今回の川相透は、初めて自分の意思でメモリを手放した人間なんだよな。破壊に特化したメモリでないとは言え、これって何かの伏線になるんだろうか?


2010年06月28日(月) 旧暦 [n年日記]

[アニメ][映画] 宇宙ショーへようこそ

 夏紀は将来の夢がヒーローという、過疎気味な村川村の祖父の家に引っ越してきたばかりの元気な女の子。両親が特産の山葵畑での慣れない農作業に勤しむ傍ら、夏紀は既に村に溶け込んでいた。しかし仲の良いはずの従妹の周(あまね)とは、微妙にぎくしゃくとしていた。というのも学校で飼っていたウサギのぴょん吉を夏紀が逃がしてしまい、ぴょん吉を可愛がっていた周にどう接したらいいかわからなくなってしまったせいだ。
 そんな中村で恒例の小学生だけの一週間の合宿が始まる。過疎のせいで全学年でも五人だけの学校だが、夏休みに子供だけということで子供達のテンションはいやがおうにも盛り上がる。
 だが、宇宙人好きの康二が見つけたミステリーサークルで、傷付いた不細工な犬を見つけた事から普通のはずの夏休みが一変する。
 実は犬と思ったのは犬型の宇宙人ポチ・リックマン。喋りだしたポチにビックリする子供達を前に、ポチは自分が地球にしか生えていない植物の研究にやってきたこと、その植物を狙った密猟者との戦闘で怪我を負っていた事を説明する。
 そしてポチは助けてくれたお礼を申し出るのだが、子供達は六年生がたったひとりだったため修学旅行に行けなかった清兄ちゃんのために、修学旅行に連れてってくれとお願いする。
 快諾したポチはアダムスキーUFO型の宇宙タクシーを呼んで一路月へ……クレーターやアポロ月着陸船に興奮する子供達だが、人類の知らない間に宇宙人の中継ステーションになっていた月の裏側に驚愕! なにもかもが見たことのない光景におおはしゃぎする。特に全宇宙に海賊放送されてる「宇宙ショー」には皆興味津々。しかし、宇宙ショーの花形スター・マリーを見るポチの表情は冴えない。
 あっという間に一日が過ぎ、いざ地球へ帰ろうとしたところ、思ってもいなかった事態が発生する。密猟者取締強化を申請したポチのレポートが予想以上の効果を上げ、早々に地球行きの便は運航停止になってしまったのだ!
 責任を感じたポチは迂回経路で彼らを地球に戻そうとするが、それには大金が必要。子供達も働いてお金を貯めようとするが、夏紀が持ってきた山葵が思ってもいない高値で売れてあっという間に資金が貯まってしまう。実は山葵こそがポチが研究し、密猟者たちが狙っていた伝説の植物・ズガーンだったのだ。
 ともあれ、地球に戻るお金が出来、子供達はどこか頼りないポチに連れられて彼の故郷でもあるプラネット・ワンにむかう。しかし、夏紀がズガーンを持っていると知った密猟者たちもそれを狙い虎視眈々とついて来る。さらに、密猟者たちの黒幕も動き出す。
 うーん、面白くないかと言えば、スロースターターながらそんなこともないんだけど、全体の感想となると今一歩感は拭えない。
 「かみちゅ!」スタッフによるぬるぬるぬめぬめした動きだとか、宇宙人たちのグロテスクだけどもユーモラスな造形だとか、比較的「どこにでもいそう」な子供達の喜びや好奇心や戸惑いだとかは、見ていて楽しい。けど、主題と「誰に見せたいか」がイマイチぼやけてしまってる。
 以下ネタバレ回避反転
 子供達が非日常に巻き込まれての冒険譚であるのは勿論なのだけど、話の展開の中心になるのは夏紀と周のわだかまりとなる。同居するようになって、年上であることを過剰に意識してお姉さんぶってしまう夏紀。一方周はお姉さんぶるようになった夏紀に違和感を覚えて、そんな態度をやめてもらうためにしっかりしてるところを見せようと必要以上に気を張ってしまう。
 その二人の間のわだかまりは、ぴょん吉の逃走で決定的なものになる。失敗を挽回しようとした夏紀は、「新しいウサギを買ってくるから」と口走ってしまうのだが、当然周の気を悪くしないわけがない。ただ、これが焦ったあまり思い詰めたのか、ぴょん吉への思い入れがなかったせいか……いずれにしても無神経と映るのは免れない。
 また、話のバックグラウンドとなるポチとネッポ・マリーの因縁も描写不足。両者が袂をわかったのは伝説の宝ペットスターを巡っての意見の違いのせいらしいのだが、ペットスターが何で、どういうものか、そもそもメッポたち宇宙ショーがペットスターを狙っていたとわかるのが相当後なので、一番大事な対立の軸が、最後の一騎打ちの会話で説明されるだけになってしまっている。
 後から考えると、夏紀と周のわだかまりもヒーローに憧れる夏紀が周の気持ちを無視し、護ってるつもりで周の気持ちを踏みにじってたからだし、メッポたちの行動も弱い生き物を独善で強く改造しようという、暴走した庇護欲が原因だった。最年長の清もみんなをまとめる立場ながら、「人の役に立ちたい」という漠然とした将来の夢を持ってるものの、とりあえずの夢としている医者に本当になりたいのか、まよっているのがポチの父の診療所を見て、具体的な夢へと昇華させる。
 敢えてこじつけるなら途中で出てきた銀河超特急の元ネタとおぼしき「銀河鉄道の夜」の「本当の幸い」をモチーフとしてるのだろうけど、どうにもイマイチテーマが話をまとめ切れていない(別にテーマなんか大上段に構えなくてもいいことはいいのだけど、話にまとまり感がないと散漫としてしまう)。
 見てるだけで楽しいからいい、というのであれば、別にそれを否定もしないのだけど。
 あと、演出や作りがアニメオタ向けなのか、一般向けなのか、イマイチわからずどっちつかずの印象を受けてしまった。一般向けとしては「オタクの考える『こういうもの』」といった印象が強く、オタク向けとしては一般向け演出の模倣と思えるところが結構目に付く。柔軟に受け取る人は受け取るのだろうけど、やはり中途半端には違いなく、きちんと考え抜いてない、というか、最初の思考の土台が何か間違ってたんじゃないかとも思える。結局の所映画ではなく「アニメのためのアニメ」になってしまってる。
 とは言え、丁寧に作ってあったし、楽しくはあったので貶める意図は毛頭ない。ただ、これだけの質でこれだけの手間のかかったものを作ったのだから、もう一歩……とは思えてしまい、そこが返す返す残念。


2010年06月29日(火) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 夢パテ#38とキルミン#38

  夢色パティシエール #38「とざされた未来」。パティシエコンクール決勝戦。実力では遥が上のチーム天王寺に勝とうと200%の力を出し切ろうとそれぞれ出来ることをやり尽くし決戦に挑むいちごたちだが、予告の通り徹夜で無理をした樫野が途中で倒れ、大きなタイムロスを出してしまう。勝負の結果は、まあ詳しくは語らないとして、結果として僅差で負けてしまう。樫野が倒れなければ、というのはあるけど、ここまで肉薄したのも相手のミスがあってのことだから、結果にもの申すほどではないか。なんだかんだでアンリ先生が健闘を認め、パリでのコンクールにいちごたちも招待することになり、いよいよ舞台はパリへ……となるのか?
 今回、リンゴのケーキに必要なリンゴのカスタードクリームを作るのに試作を重ねて中島いくえに試食してもらうのだけど、いちごの腕がめざましく上がっていること、何度ダメ出しされても気持ちを折らずに再チャレンジするその気持ちの強さを認め、ついにリンゴのカスタードの作り方を教える。
 よく考えると、これまでの話ってバックには最初アンリの推薦で入学したけども実力はまったくなく七光りと見られていたいちごがクラスメイトに受け入れられてく話があったんだなぁ。その最後の一人として、当初意地悪をし続けた中島が彼女を認め応援するというのは実に王道。
 次回からはパリ行きを睨んでか、いちごのおばあちゃんのレシピ帳が話の中心になりそうだけど……
 ところでハチミツ豚もといハニー様、何気に性格悪いのな。


  キルミンずぅ #38「キキカイカイ!ヒョウ仮面現る!?」。獣医のフーコ先生が夜中に頭が豹の男が現れたと大騒ぎ。これはここ数日町で騒がれているヒョウ仮面に違いないとキルミンズが調査開始するのだが、なんだかリコは季もそぞろ。何かをごまかすようにタマオを勝手にパートナーに指名して調査に行ってしまう。しかしリコだけでなく、ケンも何か悩みがあるのか浮かぬ表情で調査にも手が着かない様子で……

 ヒョウ仮面の正体は、中途半端に変身してしまい元に戻れなくなった牙組の地井。リーダーに指名されたものの重責のストレスで思うように変身できなくなってしまった。のだけど、ヒョウ仮面って、グインですか? いや、チーターだけど。
 で、リコとケンの悩みは、リコの方は単純に虫歯がうずいてたのをごまかそうとしてただけだけど、ケンの方は自分がいまだにネズミ以外に変身できないことを気に病んでのこと。リムがカモノハシに変身したのもあってネズミの仲間以外にも変身できないわけではないのだし、しかもいつの間にかタマオも自在にではないがいろんな鳥に変身できるようになっていて、ハヤブサに変身したタマオにネズミの本能で怯えてしまったこともあり、かっこ悪いのと気まずいので誰にも相談できないでいた。
 事件の方は地井をリコが褒めちぎって自信回復させ、一件落着なのだけど、ケンの悩みはまだまだ引っ張ってるし、ママがようやく町にアニマリアンがいることに気付く。いや、なんつーか、リコたちから話聞いてるはずだし、ミサたちが町にいることも知ってるのだから、察しててもよさそうなものだけど……
 ケンの方は、来週自信回復するのかな? でも、カノンもお婿捜しをいよいよせっつかれて、そっちも絡んでくるのか?