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2012年07月06日(金) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] つり球#12とシャイニング・ハーツ#12と人類は衰退しました#1とちとせげっちゅ!!#1と貧乏神が!#1

  つり球 #12。ついにハルたち四人が揃って宇宙人退治(釣り)に。しかし、伝説のルアーは壊れてしまい、ハルも力尽きる寸前。ハルは最後の手段に自分が宇宙人を連れて誰の迷惑にもならないところに連れて行くと言い出すが、ユキは必死に打開策を探す。
 ノリと映像で押し切る最終回だけど、でも基本は釣りの楽しさと友情の話で、その熱さを最後まで貫いた感じ。最後の展開は予定調和的なところもあったけど、暗いラストはこの作品には似合わないから、良かったのかな?
 独特のオリジナル作品を作り続ける中村健治監督らしい、これまでで一番の誰にも受け入れられる名作だと思います。(いや、他のもいいですよ)

  シャイニング・ハーツ #12。なんだか世界観がよくわからないうちに最終展開になってしまった感じで、過去を失いつつその失った過去を漂流者が悩む描写がもっとしっかりあれば、とは思う。戦士だった過去を思い出すたびに今まで通りパンを作れなくなっていくリックが、それでも島のみんなのために自分にできることをしようとする、という展開がそれもあってあまり盛り上がらなかったような。話自体戦いはこれから、みたいな終わり方だったので、それもあって評価的には、ちと。
 シャイニングシリーズってアニメシリーズと相性悪いんでしょうかね。

 ここからは新番組。

  人類は衰退しました #1。田中ロミオ原作のSF系ナンセンスギャグ? 人類が衰退し、その代わりキュートな外見と支離滅裂な行動、そして人間には理解不能の超常的な技術力を持った新人類、通称「妖精さん」がいる遠い未来の世界。彼らと旧人類の仲立ちを押し付……任された調停官「わたし」が毎回「妖精さん」の起こす非常識な騒動に振り回される話。なのだけど、主人公はじめ、その祖父「おじいさん」「助手さん」とどのキャラの名前が出てこない上、わりと黒い発言をファンシーな書き方でごまかすという独特な作風。岸監督らしくアニメ化してもその辺はきっちりルールを守ってますね。
 最初に食品工場のエピソードを持ってきたけど、それをやった後で最初のエピソードに巻き戻るという展開かな? 忠実なアニメ化っぽくて、とりあえず期待、でしょうか。

  ちとせげっちゅ!! #1。市役所のお兄さん、柏野に猛烈アタックする規格外な積極性を持った小学生・ちとせの起こすドタバタ。うーん、前番組のリコランに比べると、普通の萌えアニメですな。あと、どうしても作画がラフっぽく見えてしまう。まあ、とりあえず流し見でしょうか。

  貧乏神が! #1。ジャンプSQで連載中のギャグ・コメディ? 最近すっかりバトルマンガっぽくなってますが(ジャンプの伝統?)。並外れた幸運体質ながら性格の悪さで友達が少ない桜市子と、彼女の幸福エナジーを回収し幸福エナジーをあるべきように分配するという任務を請け負った性格破綻貧乏神・紅葉のドタバタな日々が大体の舞台。最近そうでもないけど。
 初回は原作通りなのでさておき、花澤香菜、上手くなったなぁ。紅葉が内山夕実ってのもびっくりだけど。黄昏乙女×アムネジアとタイプが違いすぎる……いや、一巡回って同じタイプなのか?
 撫子を神田沙也加がやるってのが流れて心配してたけど、わりとキャラにはまってるようで安心。それにしてもまだ出てないけど桃央が下野紘って、ハマり過ぎだろう……


2011年07月06日(水) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 新番組その1

  うたの☆プリンスっさま♪マジLOVE1000% #1「七色のコンパス」。のっけから「なんじゃこりゃ」だけど、かなり意図的に笑いを取りに来てるというか……我慢してたけど、学園長降臨で流石に我慢しきれなくなりましたw いろいろ無理のある設定だけど、それも含めてすごいことになってるな。

  異国迷路のクロワーゼ #1「入り口」。19世紀末のパリ、アーケード商店街「ロアの歩廊」に軒を並べる鉄工芸店「ロアの看板店」。そこに日本人の少女、湯音が奉公にやってくる。風習も言葉もわからない、年端のいかない少女をやとうことに、彼女を連れてきた祖父に抗議する店主のクロード。湯音はけなげに仕事をしようとするが、やたらと卑屈(に見える)な態度に、クロードは終始イライラ。そして湯音の着物のたもとが預かっていた修理品に引っかかり、壊してしまう。
 ちっと話にメリハリがない感じもしますが、のんびりと見るのがいいのでしょうな。

  快盗天使ツインエンジェル〜キュンキュンときめきパラダイス!! #1「問答無用!ツインエンジェル登場」。リオ、戦国乙女に続いてのパチンコキャラ枠。戦国乙女は結構面白かったけど、今回はどうなんだろう。田村ゆかりに能登麻美子と、声優的には力を入れてるけど……ところで「快盗」ってわりには盗んでないですよね別に。

[アニメ] いろは#14

  花咲くいろは #14「これがわたしの生きる道」。修学旅行で海のそばの旅館にやってきた緒花たち。他の旅館を見て勉強しようとやる気満々だが、そんな緒花にいつものように微妙に空気の読めない発言を投げる結名。ところが、そこの旅館は結名の遠縁で、そこの跡取り息子洋輔は許嫁。洋輔は日本一の旅館にするのが夢と言い、旅館の番頭を務めつつ経営の効率化を勧めるのだが、プロ意識のない現場を見て、緒花は座りの悪い気持ちに。
 いつものほほんと毒を吐く結名も、一見同じように見えて、熱血……というか微妙に回りが見えていない洋輔に微妙に距離を取る。そして、効率化を求めたツケが、バイトの仲居全員が一斉に辞めるという、最悪の事態に……しかも結名が「自分は旅館の仕事に就くつもりはない(だから洋輔と一緒になって女将になるつもりはない)」と、追い打ちを……洋輔の立場にしてみれば踏んだり蹴ったりだけど、結名としてもいろいろ将来に悩んでいる中での発言のよう。今の仕事にやりがいを感じてる緒花をうらやましがってる様子もあるし。
 それはそうと、孝ちゃん、まだ緒花には脈があるみたいだよ〜。まあ、孝一の方がまだ待ってるかってのかってのが問題ですが……


2010年07月06日(火) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] キルミン#39

  キルミンずぅ #39「ガッツだケン!伝説の妖怪に用かい?」。一人だけキルバラ変身が出来ず、密かに特訓を繰り返すケン。だが、ちっとも特訓の成果は上がらずリコたちと顔を会わせても引け目ばかり感じてしまう。
 そんな時、町外れの祠に妖怪が現れるという噂を聞き、リコたちはそれがこの前会った豹仮面のような動物人間ではないかと、妖怪探しをしようと言い出す。乗り気でないケンだったが、祠には飲むと動物になってしまう泉があると聞き、それを飲めば自分もキルバラ変身できるようになるのではないかと俄然やる気を出す。
 しかし祠に赴いた神浜キルミンズの前に、次々と妖怪が姿を現す。実は妖怪の正体は牙組。ミサの協力者である二ツ木が何の目的か牙組を借りて祠の回りから人を遠ざけようとしていたのだ。
 それを本物の妖怪かと思い逃げ惑うリコたちだが、ケンが物陰に逃げようとネズミに変身しようとすると、着ぐるみモードから動物モードに変身できなくなってしまっていた……
 キルバラ変身どころか動物にもなれなくなってしまったことにショックを受けるケン。何がそれほどショックなのかよくわからないまま「一日休めば調子を取り戻す」と慰めるリコたちだが、逆にその励ましが重荷になり、翌日、ケンは「キルミンズをやめる」と宣言し、コンパクトを返してしまう。

 ケンがダークサイドにおちかけてるなぁ。リコたちどころか、ずっと周回遅れだと思ってたタマオにまで先にキルバラ変身され、焦るケンは一生懸命になるがまったく効果が上がらない。それどころかネズミにも変身できなくなる。「動物の気持になる」「動物の気持ちを理解しようとする」というキルミンの基本を忘れてしまっても上手く行くわけはなさそうだけど、焦ったケンはそれすらも見失ってしまってるのだなぁ。しかも、プライドから仲間にも相談できずどんどんドツボに。
 ケンたちの事情は三分の一くらいしか知らないカノンだが、はしゃぐリコたちをよそにケンが落ち込んでることは察して、声をかけるがケンは最初とりあおうとしない。けど、キルミンズをやめて、それでも一生懸命声をかけてくるカノンについ心を動かす。お前らもうつきあっちゃえよ、と言いたいところだけど……
 カノンはカノンでミサから純血種アニマリアンのお婿さん探しを急かされていて、その焦りもあってケンに積極的に関わってるって面もある。そういや、カノンはキルミンのことを知らないから「ケンやリコは中途半端な変身しかできないけど純血種のアニマリアン」と勘違いしてるのか。ミサ自身はキルミン、あるいはその基礎の研究のことを知ってそうだけど、カノンがケンをミサに引き合わせたら、とんでもないことになりそうな……
 そしていろいろ妖しげな動きを見せてる二ツ木。牙組を借りたのも「自分のミスの埋め合わせ」で、どうも祠の回りに「人とも獣ともつかないものが現れた」という噂と関係していそう。ということは、以前学園の時計台に現れた獣人は、やはり二ツ木関連か。どうもミサ、ハルカ、タモツ、そして二ツ木はかつて同じラボに所属していたらしく(御子神博士のラボ?)、ということは、アニマリアン因子を別の形で研究している可能性はあるのだけど……


2009年07月06日(月) 旧暦 [n年日記]

[その他] SF大会行ってました

 レポート(というか覚え書き)は後ほど。
 今日のところはSF大会行ってきましたの報告だけで。


2008年07月06日() 旧暦 [n年日記]

[その他][アニメ] へえ、知らんかった

 先日「コンテンツホルダーがネットへの対応で打つ手がない」なんて書いちゃったけど。、
また、本作品はYouTube(http://jp.youtube.com/)、Crunchyroll(http://www.crunchyroll.com/)の動画配信サイトにおける海外配信も予定※しております。
 GONZOも昨今の風潮を無視してるわけではないのね。ごめんなさい。
 ニコニコでなくYoutubeなのは海外展開を考えてのことと、非会員制だからかな? 配信開始日程がまだ発表されてないのは気になるけども、まあ、こういう試みはやってみていいんじゃないかと思います。DVD販売に繋がるかの実験的なものだとしても。しかしローレグとかブルマとか白スク水のアニメで海外配信って……大丈夫かいな?(配信元との折衝は済んでるんだろうけど)

[特撮] ゴーオン#20とキバ#23

  ゴーオンジャー #20「兄妹バトル」。街中で金髪の美女に迫られている大翔。通りかかった早輝がそれを見てしまいギンジロー号で報告するが、他の仲間も大翔がそれぞれ別の女性とデートしているところを見ていて大騒ぎになる。そのことをゴーオンジャーから聞いた美羽は「世界で一番キラキラな兄がそんなことをするなんて!」とショックを受けるが、実はそれぞれの女性は大翔の才能を見込んでスカウトに来た女性たち。美羽はスカウトの女性に「大翔はスターになれるのに、あなたのせいで!」と責められ、自分のために彼が夢を諦めてるのかと思ってしまう。「やりたいことをやって!」と美羽は詰め寄るが、別にそんなつもりもない大翔と話が食い違い、兄妹喧嘩になってしまう。
 そんな時にこの前倒されたノコギリバンキがチェーンソーバンキとしてパワーアップして復活。二人はウィングスに変身して向かうのだが、喧嘩の影響でコンビネーションがバラバラになってしまう。

 最初にいきなり何者かのナレーションが入ってたので「誰?」と思ったら、本人が「私は誰かって?」と言い出したよ。w
 まあ、本編は美羽の勘違いで兄妹ゲンカが進んでいくのだけど、チェーンソーバンキとのバトルの最中にも喧嘩し続けてる二人の仲裁に入ったのはウィング族の炎神ジャン=ボエール。二人の炎神よりかなり年かさで、しかもウィングスの教官らしい。マシンワールドで二人を鍛えたらしいのだけど、既に登場してるウィング族二体と合体して「セイクウオー」になる。ジェットモードは雑誌で見てたけど、機体が裏返るんじゃなく機首がひっくり返るんだな。
 美羽は勘違いしたままでなんとなく仲直り。最初からわけがわからない大翔も、変身下はいいけど全部ウィングスに持ってかれたゴーオンジャーもポカーン。
 しかしチェーンソーバンキがヒラメキメデスにパワーアップを受けて弱点のボルトもなくなったのだけど、ピンチになってパニくってとっさにボルトを締めようとしてしまうところがテラ悲シス。
 次回はウィングス族にしては他の二人と違い謙虚なボエールから合同訓練の申し込みがあるのだけど、普通の訓練で終わるわけもないよなぁ。


  キバ #23「変奏曲・永遠の逃亡者」。マスターの誕生日を次狼とゆりが祝うカフェ・マル・ダムール。それを見てた音也は、もうすぐ迎える自分の誕生日も祝ってくれとゆりにねだるが、いつも通り流され気味&次狼の邪魔が入る。そんな折、ラモンと力のテントが役所によって撤去されて二人は行き場所を失ってしまう。二人にはかねてから力になってもらっていた次狼は仕方なく二人をマル・ダムールのバイトとして紹介する。
 モンスター二体も加わっていよいよ賑々しくなってマル・ダムールだが、ひと組のカップル、伸二と涼子が別れ話でもつれていた。本当は別れたくないのに別れ話をしていた伸二は正体は実はファンガイア。このままでは自分はもちろん涼子までクイーンに始末されかねないと本心を偽ってまで別れようとしていたのだが、結局別れきれないでいた。事実伸二の思ったとおりクイーン=真夜が間近に迫っていたのだが、突如現われた音也が彼女をくどき始めたおかげで事なきを得る。
 それを見て心穏やかでないのはゆり。口では音也の節操のなさをバカにするが、自分以外の女性に夢中になってるのを見て、音也が好きなオムライスの練習をしだす。
 一方現代、深央との仲を恵に突っ込まれる渡だが、その深央にモデルの話が舞い込んでくる。渡の励ましもあってチャレンジする深央だが、撮影現場から一人の男が撮影用のネックレスを盗んで逃げ出す。追う渡の目の前でベアファンガイアに変身して逃げ延びる男だが、彼は重い病で眠ったままの妻の元にそのネックレスを持って行く。二人は、二十二年後の伸二と涼子だった……

 深央の仲の進展度合いを突っ込んだ渡から逆に「恵さんこそ彼氏はいなんですか?」と逆襲され、自分の理想の男性を語る恵。でもその内容が「頭が良くて運動神経もバツグンで、顔もスタイルもチョーイケてて、信念持って生きてる完璧な男?」で、渡に速攻「名護さんじゃないですか」と突っ込まれるのが……w まあ、確かに名護はその条件を完璧に満たしてるなぁ。人格歪んでるけど。
 過去編ではラモンと力の妙な生活感がセツナス。で、次狼の紹介でマル・ダムールでバイトするのだけど……力の格好、タンクトップにウィングエプロンははまずいだろ。そんな力が誰かに恋したらしく、ラモンと特訓してるところで音也が恋のコーチ役を買って出る。音也に任せるとまとまるものもまとまらなくなると思うのだけど、なんだかこいつらも妙な具合になってきたなぁ。しかし最初、練習でラモンを口説く力を見て「あ、こいつこういう趣味か」と半分マジで思ってしまった。
 そのマル・ダムールで別れ話をする伸二と涼子は80年代トレンディドラマまる出しの展開なのだけど、意図的だろうなぁ。現代ではファンガイアゆえに姿が変わらない伸二が年を経た寝たきりの涼子にアクセサリーを持ってっているのは時の流れの残酷さ。ひとまずクイーンの手からは逃れられたらしいけど……
 しかしマスター、過去の時点で34歳ってことは、現代では56歳? 見えねー。マスターもやっぱファンガイアじゃないの?
 あと、ベタ惚れなのにも関わらずゆりのオムライスを「まあまあだな」と容赦ない批評の音也。流石音也。空気が読めない男。

 特撮ついででもうひとつ。レスキューフォース、司令官が早見優だって昨日初めて気付いた……

[アニメ] 巌窟王

  巌窟王 #1-3。NHK-BS2で再放送が始まったのを3話ほどためていて、アニメ枠の切り替えでちょっと視聴スケジュールに余裕が出来たので消化。
 貴族の息子アルベールは身を焦がすような何かを求めて月面の歓楽都市ルナを友人のフランツと共に訪れる。しかしそこでモンテ=クリスト伯という怪人物に出会う。しかし誘われた公開処刑でからかわれるように死刑囚の命をゆだねられ、嫌悪感に打ちのめされたまま宿へ。何故か伯爵に惹かれてそんなところまで行ってしまった苛立ちから、アルベールはフランツと喧嘩をしてしまう。小言じみたことを言うフランツへの子供じみた反発から夜の街へと出向くアルベール。そこでポッペという美しい少女と出会うのだが、彼女は名うての盗賊ルイジ・ヴァンパ一味の者。そしてフランツの元にアルベールの身代金を求める男が現われる。期限は夜明けまで。金策に駆け回るフランツだが、夜遅くでは銀行でも大金を用意することは不可能。フランツはやむを得ずモンテ=クリスト伯を頼る。
 大デュマの「モンテ=クリスト伯」を幻想的なSFとして大胆に翻案した作品。数年前に関東ローカルで放送されたものの、地方では流されず今回が最初の全国放送になる。結構評価が高かったらしく、GONZOはこれに味を占めてロミオとジュリエットをアニメ化するのだが、その結果は……
 服の模様などをテクスチャーにしたりと、絵柄も幻想的にまとめられてる。モンテ=クリスト伯は昔海外ドラマを見たことがあるくらい。かつて自分を陥れた者たちへの伯爵による復讐劇なのだけど、初回からモンテ=クリスト伯の怪人物ぶりが際だってる。アルベールは伯爵の発する強烈な存在感に惹かれていくのだけど、これから伯爵によって彼の周囲の人々は大きく人生を狂わされると思うと、三話のほのぼのとした風景が痛々しい。
 画面のコントラストが高くちょっと目が痛くなるが、中々に面白い。続けて見てみよう。


2007年07月06日(金) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 藍蘭島#14とDARKER#14

  藍蘭島 #14「はずかしくて、着ぐるみ」。藍蘭島で食べ物が盗まれる事件が続発。普段のいやしい素行から真っ先に疑われたまちは、濡れ衣を晴らすため犯人確保に珍しく執念を燃やし、行人たちもそれに巻き込まれる。行人はそれまでの犯人の行動パターンから狙われる可能性が高い家の目星をつけ、手分けして張り込むのだが、惜しくも空振り。しかし夜を徹しての捕物から戻ると、すずの家で風呂に勝手に入っている少女がいた。

 島の外から流れ着いてきた新キャラ梅梅(メイメイ)とカッパの遠野さん登場。
 梅梅は雑伎団の団長夫婦の娘で技量的には問題ないのに、極端な人見知りでまともにお客の前で演技ができないというこれまたポンコツな……そのため、いつも人目を避けてかぶりものや着ぐるみを着て行動してるのだけど、そのために飢えてやむを得ず盗みを……しかし、梅梅の覚えのない悪質なキュウリ泥棒も起こっており、犯人が二人いると知らないまちたちから梅梅を庇おうとして行人とすずはいつも通り振り回される。
 で、結局犯人は藍蘭島に流れ着いたときに梅梅と離ればなれになってしまった親友の遠野さん……ってカッパなんですが。梅梅と遠野さんにもやむをえない事情があったということで(あと、まちの普段の素行の悪さw)島のみんなには許してもらうのだけど、無意味に戦闘力の高い遠野さんが……行人は行人で非科学的なものを信じまいと遠野さんが亀だと信じようとしてるし。いや、もうこの島だと亀でもカッパでも大して違いはない気はしますが。
 今回からEDが新EDに変更。ってことは前々回が旧EDの見納めだったのか。


  DARKER THAN BLACK #14「銀色の夜、こころは水面に揺れることなく…(後編)」。元ピアノ教師のエーリスからの依頼で、銀を確保した久良沢たち。何者かに狙われる銀を出国まで匿うために地方の温泉地に向かうのだが、銀はエーリスと共に日本を去ることをなぜか拒絶する。
 一方、黒のチームを狙う契約者・イツァークとベルタは捕らえた銀の観測霊をたどり、銀を追跡する。それを察知した銀は、久良沢たちの目を逃れてエーリスに連れられ追跡から逃れようとする。

 銀の過去、それと黒のチームの関係の変化がメイン。普通だったころの記憶も、自我さえもないはずの受動霊媒なのに、銀はエーリスとのことを覚えていたし、自発性は希薄とはいえ自分の意思で選択を行っている。ゲストキャラとして出てきたイツァークとベルタも人間性が希薄な契約者であるはずなのに、あまりに人間的すぎるし、契約者や受動霊媒って、本当に世間一般で言われているようなものなの?
 そのイツァークとベルタもなかなか泣かせる。ベルタの対価は、実際はタバコである必要はまったくない。が、ヘビースモーカーだった昔、子供が目を離したすきにタバコを口に入れて死んでしまった記憶から、わざとタバコを口に入れることを対価として選んでいた。贖罪、のつもりなのかなぁ。そして黄に狙撃されたイツァークも最後にベルタを慰めるかのように捕らえていた観測霊を全て解放し、夜空にまるで月のような輝きを発させる。
 黄からは目をつけられた銀を始末するように言われた黒だが、単に同じ組織のチームに属するという以上の感情が芽生え、銀自身にエーリスと行くか、残るかの選択を迫る。黄はそれを見て銀をも狙撃しようとするのだが、銀が「仲間」と共にいることを選択し、また月の光に返らない過去を想って涙するのを見て、結局引き金が引けない。黄の契約者や受動霊媒嫌いぶりはただ事ではなく、これまでは単に「嫌なヤツ」だったのだけど、やはり何か過去にあったのだろうなぁ……これまで単に必要から一緒にいるだけだった黒のチームが、銀を中心に明らかに変わり始めている。むしろ猫が契約者っぽい発言をしてるのが……
 おちゃらけキャラの久良沢でさえも、銀を追う黒と出くわし、ストーカーと勘違いするのだけど、「あの子にもちゃんと心がある!」と黒に熱く語る。段々いいキャラになってくなぁ、こいつ。それにしてもキコは二十歳超えてたんか。
 今回のエピソードはどのキャラも立ってて神がかってましたわ。次のエピソードはちょこちょこ顔出ししていたキャラ「アンバー」と、彼女と黒の過去が、MI6の連中を絡めて語られるっぽい。
 ところでベルタの固有振動数の説明、微妙に間違ってるw

[その他] ひぐらし解#1とスカイガールズ#1

  ひぐらしのなく頃に解 #1「サイカイ」。圭一たちの事件から25年後、廃墟となってしまった雛見沢村に、かつて村を訪れたことのある赤坂刑事が訪れる。オヤシロ様事件とも深く関わった大石と合流し、この村でかつて起こったことの真実を探ることが目的だった。村は25年前に火山ガスの噴出で全滅、長い間封鎖されていたことになっていたが、幼い梨花の曰くありげな言葉を聴いていた赤坂には、発表を額面どおりには受け取れない。そのために、村で起こった事件の鍵を握ると思われる、村で唯一の生き残りを呼んでいた。

 原作は未プレイなんですが、一応ネタバレはそれなりに聞いていて。聞いてはいたんですが、流石に「ちょっwwwwwwwおまwwwwwwww」ですわな(三十四号文書にも裏がある、ってことは知ってます。為念)。一エピソードごとが楽しめればいい、ってことでしょうが……あと、細菌とウィルスは違うっちゅーねんw
 と、まあ、そういうツッコミを踏まえて(どうやって?)、基本的に「ギャグである」と捕らえれば、まあ、エンタテイメントとして楽しめなくもない今回。作画は前シリーズより妙に上がっていて、篭城事件を起こした後村を離れたために唯一関係者で生き残ったレナが40前後のわりに全然相応の年齢に見えなかったりなんだり。
 サブタイトルの「サイカイ」ってのはレナや赤坂たちの「再会」と「再開」をひっかけてるんだろうけど、今後もタイトルはこのパターンなのかな?
 OPは狂気を前面に押し出した前のものからかなりフツーっぽいものに。一応、ネタバレの大まかな流れは知ってるけども、ネタが割れれば割れるほどトンデモになってく展開を、どうまとめるのか……


  スカイガールズ #1「候補者たち」。「ワーム」と呼ばれる敵が地球を襲い、人類はからくも勝利したが総人口と文明の多くが失われてしまった未来。離島で祖父と暮らしていた少女、桜野音羽の元に、その適正を認めた軍のスカウトが訪れる。空を飛ぶことにあこがれていた音羽は祖父の反対を振り切って軍に行こうとするのだが、それには極秘の軍の計画が関わっていた。

 え〜、なんつか、びみぉ。ってのは、話が、ということではなく(いや、話も微妙なところがあちこちあるんですが)、コレの企画の元になった「軍用航空機・車両・艦船擬人化」の企画のさらに元になった 擬人化スレ の頃からスピンアウトしてってるのを見てるもので……島田フミカネさんの投稿もリアルタイムで見てましたよ、ええ。そういう意味でいろいろびみぉな感じ。ものとしては「おとぎ銃士赤ずきん」と同じく、フィギュアとOVAの組み合わせ企画からTVシリーズ化、ということになりますかね。
 はじめにそういうビジュアルありきなので、設定的に大分無理やりなところが……まあ、「おとぎ銃士赤ずきん」や「セイントオクトーバー」も大分微妙なところからスタートしてそれなりにまとまったので、予断はいけないのかもしれません。
 ところで、「音羽」で連想するのは当然「音羽屋半右衛門」ですから、主人公の声は山村聰コンパチと言うことで……え? ダメ?


2006年07月06日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] 一応、仮の話

 北朝鮮ミサイル発射の件、現在日本マスコミにおける報道が事実として。
 着弾点があんなにあからさまにロシア寄りで、なおかつロシアの反応があの程度、ってことは、ロシアとはほぼ確実に話がついてるんでしょうな。三発目がテポドン2だったというのが本当なら、分離失敗したという報道はどうなんだろう? ロシアとナシがついてるのなら、わざとあの位置に落としたという可能性も出てくる。そうなるとミサイル見本市説はちょっと薄くなってくる?
 こんなことしてどんなメリットが、と思えるけど、北朝鮮を取り巻く現状を見てみると、ミサイル発射前は対外は拉致問題や中国との国境周辺での問題、核開発とばらけてて、国内的には食糧不足による軍部の不安定化という要因がある。しかも外国と交渉しようにも米国は北朝鮮の主張する俎上にはのぼろうとしない。それが「危険国家」ということで拉致問題等は相対的に優先度が低くなり、対応が単純化し、一本化しある意味北朝鮮にとって対応がやりやすくなる。米国も無視しつづけるわけにはいかないから交渉開始の条件を妥協させられるかもしれない。軍部も対外的な危機が煽られれば内争はやりにくかろうし。
 ロシアのメリットがイマイチ見えてこないけど、対応がまとまりやすい材料が増えることは、サミット開催国としては一応プラス要因だろう。他にもメリットは考えられなくはないけど、まあ状況証拠も挙げられないしなぁ。
 けど、ミサイル打って結局周囲の顰蹙買って、下手したらこれまで以上の締め付けを食らう可能性もあるのにそんな手を打つか? と思ったけど、よく考えたら相手はあの映画好きの金ちゃんだっけ。金ちゃんはよく、劇がかった外交演出をやりたがる傾向がある。小泉首相の平壌での日朝会談での、邦人拉致を認めたときのように。それを考えるとあの金ちゃんらしい行動とも言える。事実、日本のマスコミはそれに乗っちゃってるみたいだし。
 これらの推測が合ってるとした上で正しい対応としては1)騒がない 2)ミサイル問題は北朝鮮問題のひとつに過ぎないときちんと位置付ける(他の問題の重要性を相対的に下げないため) でその上できちんと対応する、ってな感じかな?
 っつーかいつもの日記巡回ルート見てる限り、知り合いはほとんどだーれも騒いでないんですけど……(オタク系が多いせいもあるけど)

[アニメ] ウィッチブレイド#14とゼーガペイン#14と涼宮ハルヒ#14

  ウィッチブレイド #14「家」。実の親である玲奈に引き取られた梨穂子。完璧な「親」ぶりを発揮する玲奈に感心しつつも、早くなじもうとして申し出た手伝いも断られ、居心地の悪さを感じる。一方、梨穂子を失ったことで戦う意思すらなくなった雅音を、鷹山はある場所へと連れて行く。
 今回、 初めて脚本がシリーズ構成の小林靖子氏でなくなったのだけど (9話で井上敏樹氏が執筆してましたわ。師匠格やらなんやらでセットで考えてたんで混乱してました。ご指摘感謝)、心配していたような脚本の崩れはなし。吉村清子氏、いい仕事しています。女性陣の細やかな描写は、女性ライターってことも大きいのかしらん?
 で、鷹山が雅音を連れてった場所は、孤児院の跡地。「これなんて流星塾?」と一瞬思ったのは置いといて、ここは雅音が十七歳まで育った場所。六年前の震災の時、遠足に出ていた孤児院の職員ならびに子供たちは雅音を残して全員死亡。雅音も記憶を失い、まだ赤ん坊だった梨穂子と、おそらく玲奈が落とした母子手帳と共に発見されることになる。雅音の本当の名前は「原田寧夏」。しかし雅音は自分の本当の名前を見ても、残されたかつての自分の写真を見ても何も思い出せない。雅音は自分の人生は梨穂子と過ごした六年間そのものであること、そして改めて自分で手放したものの大きさに気付く。
 本当の家族というものを知らないという鷹山に「お前たちを見て、これが親子というものなんだと初めて思った」と言われ、「私たち、ちゃんと親子に見えた?」と泣き崩れる雅音。
 一方、玲奈はあくまで研究対象のように梨穂子を取り扱う。梨穂子はことあるごとに雅音だったら、と考えてしまうのだが、雅音に決別を言い渡され、玲奈の子として暮らしていかなければならないとそれでもなじもうとする。そんな梨穂子の行動が理解できない玲奈だが、クローンブレイドの崩壊が始まり、苦しそうにする彼女を気遣う梨穂子に、我知らず涙にほほを濡らす。まだ、自分が何故涙を流したのか、理解できていないようだが……
 前回、ファーザーから「新型クローンブレードを装着できたら、ママのことを教えてあげよう」と言われたまりあ。思うように装着が進まないことに、幼さと凶暴性の同居を見せる。どうも外見が実年齢と同じではないことを、ファーザーたちの会話ではうかがわさせるのだが……そして、ついに新型クローンブレイドを装着する。って、ダブルブレイドかよ! アシンメトリーな髪の色で、デザインもアシンメトリーになるのだろうとはなんとなく思ってたけど……で、ファーザーからついに渡されたまりあの母の写真とは……玲奈? ネオジーンはそもそもファーザーの計画のために人工的に生み出された存在。だから、玲奈の遺伝子から次の世代として、ってことなんだろうけど、玲奈は実際に産み落とした娘と今暮らし、愛情を感じ始めてる……なんか最悪な展開になりそうだ。
 独自の動きで鷹山の追い落としを始めた和銅といい、なんだか荒れる展開になりそう。


  ゼーガペイン #14「滅びの記憶」。リョーコの幻体データがアンチゼーガの攻撃によりロストする。セレブラムの面々はリョーコの死と同時に、ゼーガペインの装甲を無効化するアンチゼーガの出現に動揺する。キョウはリョーコの死が受け入れられず、その痕跡を求めるが、友人たちはリョーコと会えないことを疑問にも思わない。それどころか、リョーコの弟は姉の存在すら記憶から消し去られていた。世界を安定させるためとはいえ、シマのあまりのやり方に怒りを覚えるキョウ。だが、シマはリョーコを失った痛みをも戦う力にするために手段を選ばず、その誘導によってキョウは世界の秘密を知ることになる。
 いや、もう、なんつーか、ラストの展開に尽きますわ。怒りを戦う力に変えさせようとするシマ。失ったものは戻らない、怒りを敵にぶつけることがキョウにとっての救いになると考えるルーシェン。そんな彼らの考えはわかるものの、どうしたらいいか納得は出来ないキョウ。だが、本来なら自分が消えていたはずと罪悪感にさいなまれ、回収されたゼーガのデータを解析していたシズノは、遂にゼーガの中に圧縮されたリョーコのデータを見つける。
 多分、素直にサルベージされてめでたしめでたし、とはならないのだろうけど、良かった、と思ってしまった。シズノがデータを発見するところにED「リトル・グッバイ」がかぶさってきたのもちょっと鳥肌もの。ミナトが実は足にアークと同じデータロストの傷を抱えていたことが今回示され、それが何かを暗示してる気もしてしまうが……


  涼宮ハルヒの憂鬱 #14「涼宮ハルヒの憂鬱VI」。大胆に構成を変え、原作一巻のラストを最終回に持ってくる大団円。高い技術に加え丁寧なつくりで、原作ファンにとっては正に理想的なアニメ化だったでしょう。ただ、それゆえに若干の物足りなさを感じないでもないですが、これだけ高度なものを見せられた以上、余計な事で水を指すのも野暮ってものでしょう。
 DVDは本来の時系列順に出されるとのことだが、それでまた印象が変わるのかな?


2005年07月06日(水) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] おそらく同ネタ多数ながら

 言わずにはいられない。
 あの格好で外出歩いたらむしろ「奥さまは痴女」だよな。完璧に。
  奥さまは魔法少女 の第一話を見ての感想は上の他に、「そうか、みんなそんなに『井上喜久子十七歳』にツッコミ入れたかったのか。それも全力で」。ヒロイン?の名前からして「嬉子(うれしこ)」なのだものなぁ。
 タイトルは言うまでもなくアメリカンホームコメディドラマ「 奥さまは魔女 」のパロディなのだけど *1 、あの格好になる必要はあるんだろうかと言っては身も蓋もないのか。
 そもそも魔法少女と魔女は別物なのかと言われると別物な気がする。魔法少女ものの元祖あたりの「魔法使いサリー」は魔法使い(魔女ではないが今日的には女の魔法使いが魔女と見なされている向きがあるので)だけど「ひみつのアッコちゃん」は魔法のコンパクトを持ってるだけの普通の少女だった。「さるとびエッちゃん」あたりはどういう位置付けになるんだ? 魔法少女が「ひとつの姿に」変身というパターンの確立は、やはり「クリーミィマミ」辺りからなんだろうか? まあ、その後変身ヒーローものの傍流化する流れになるわけだけども。
 結局、魔法少女ものと呼ぶ基本線は
 1)少女が主人公であり2)主人公が異世界由来の「魔法」を使い3)身近な人の問題解決を試みる
 というあたりな気がする。無論周辺領域はもっと制限がゆるくなる。
 「奥さま」が「魔法少女」というあたりであからさまにモラトリアムの話ではあるのだけど、モラトリアムから脱し得ないがゆえに、「奥さまは」なのにいきなりのっけから別居状態で夫婦の危機で、下宿の青年を誘惑したりしなかったりとか、「魔法少女」が全然善意の存在じゃなくて子供の残酷性全開だとか、エロ描写に目が行きがちだけどそれなりにコンセプトはしっかりしてるっぽい。小道具としての「指輪」の使い方もちょっと面白い。「魔法少女」としてのモラトリアムの象徴であると共に、魔法少女の掟を守るがゆえに破綻寸前のダンナとの結婚指輪。
 少なくともダンナか、下宿の青年との関係のどちらかが破綻するのは前提なので、そのへんを使いこなせるかだなぁ。

  ぱにぽにだっしゅ! #1。ダメ。いや、なにがダメかって全般的にダメ。「萌え」をひとつのスタイルとして使えてないってところも(この原作では)全然ダメだし、BGMの使い方がもう破滅的なまでにダメ。持ち直す可能性はないわけではないが、第一話を見た時点では「ダメ」としか言いようがない。斉藤千和(実はめっさ秀才らしい)のがきんちょ声は頑張ってるんだけどねえ。

  ムシキング #14。相変わらず黒い世界観だなぁ。ポポの父が「森の民」でなくなったと告げ、自分たちの仲間になるようポポを誘うアダー。それが感情的に受け入れられないアダーの部下パサー。なにも知らないながらポポのまっすぐさに打たれたパサーは結局、アダーたちとも袂を分かつ。
 また、以前「母娘」のときの反応といい、今回の反応といい、やはりチョークはソーマの母親なんだろうか? 来週その辺の話になりそうだけども。
 今週からEDが変わったが、なんというか……背景アニメの実写人物のEDってえと、「海のトリトン」思い出すんですけど。
*1: 「奥さまは魔女」の原題は“Bewitched”なのだけど、「〜魔法少女」のタイトルにちっこく書いてあるのは“Bewitched Agnes”(ビーウィッチド・アニエス)。まあ、あからさまにオマージュなんだろうな。

[その他] 望むならナンボでも

 職場で(大分)年下の子たちがドラマの話をしてて、「昔のドラマの方が無茶苦茶やってて面白かったよなぁ。たとえばスケバン刑事とか」と言い出して吹きかける。まあ、ある意味無茶苦茶ではあるんだけど。いまどきのドラマより(出来が良いかはともかく)面白くはあるし。だけどね、私にそういう話振るともっと別なもの持っていきかねませんよ? 「必殺仕置人」がよろしいでしょうか? それとも「阿修羅のごとく」? 秘蔵の「翔べ! 必殺うらごろし」でもよろしいですが……?(古いの基準が違う)


2004年07月06日(火) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 帰らぬ愛に泣く紅い旅

 「血風編」第八話。徳川の世がひっくり返るのを感じてか、ヤケになったように「ええじゃないか踊り」に熱狂する人々。その中に一人だけ醒めた目でなげやりな態度を見せる飯盛り女・おはつがいた。おはつにはたちの悪い女衒・浄吉がひもとしてついていて食い物にされている。実はおはつは旗本妻木家に奉公していた娘。その家の次男・左近と恋に落ち、主人の許しも得て祝言を挙げる予定だった。しかし左近が京へ上る幕軍に参加、鳥羽伏見の戦いで死んだと聞いたおはつは狂乱し出奔した。その挙句、浄吉に騙され言われるままに捨て鉢に身体を許し、客を取らされていたのだ。ところが、死んだと思っていた妻木左近は実は生きていて、敗走する幕軍と共に江戸に戻ってきていた。しかしそれも身体に銃弾を受け明日の命すら知れない。左近は白濱屋に運び込まれ手当てを受け、それを知ったおはつが白濱屋に駆け込む。はやまって身を持ち崩したことを後悔し身の上を語るおはつに、おりくはひもの浄吉と手を切れ、と忠告する。その言葉に一旦は同意するおはつだったが……
 DVD−BOXのライナーノートによると映画「 哀愁 」と「 慕情 」にヒントを得て書かれたシナリオとのこと。そういやどっちも見てなかったな。それはさておき、すれ違いと勘違いから身を持ち崩した女が過ちを後悔し、やり直そうとするが出来ないことを思い知る、というある意味王道パターン。それに演劇的説得力を与えるのは、身分制度がはっきりしていたころの武家の象徴である妻木の奥様・縫の存在と、手練手管でおはつを手玉に取る女衒・浄吉を演じる綿引洪の怪演だろう。しかもどちらも通り一辺倒な記号的扱われ方ではない。
 縫は、一度は庄屋の娘とは言え農民身分のおはつと息子の仲を認めた *1 ことからわかるように、決してものわかりの悪い女性ではない。むしろ慈悲も思慮も情けも深い、よく出来た女性なのだ。実際おはつの今後の身を不憫に思い、白濱屋のおりくに、彼女の身が立つように金を渡して頼んでいる。が、その縫をもってしても身を売ったおはつともはや助からない息子の仲を認めるわけにはいかない。武家の女だからなのか、それとも女の直感でおはつを絡め取った情欲の糸を見抜いていたからなのか。
 そして一層強烈な印象を残すのは綿引洪演じる浄吉。もはや計算ずくではない、第二の天性と化した色と欲と情とが絡み合った、スケールこそ小さいものの実に人間的な「悪」である。綿引洪は名悪役として知られているが、この「情け容赦ない悪そのものだが悪魔的ではなくむしろ人間としての悪」を演じきっている。この辺りが名悪役と言われるゆえんだろう。
 おはつの左近に対する清らかな愛情と、浄吉との逃れられぬ肉欲の絆も実に対称的。
 ラスト、おはつの添い遂げられぬと知りつつもせめて愛する人の最期を看取ろうという慕情とそれを汲み取ろうとする縫の気持ち、そしてこの世を去ろうとする左近の心の平穏。それを踏みにじった浄吉をからくり人が仕置する。
 最後の正気を失い左近の姿を捜し求めるおはつの姿は、あまりにも哀しすぎる。
*1: 身分違いの結婚は原則的に不可能だが、一度武家の養女とすることでその問題をクリアする裏技があった。とは言えおはつが縫の眼鏡にかなう娘であり、左近が次男だったればこそだろう。


2001年07月06日(金) 旧暦 [n年日記]

構造主義と物理学

 構造主義とはフランスの社会学者、レヴィ・ストラウスが創始者の、一子相伝の必殺拳である…ってのは勿論ウソだけど。
 辞書によると構造主義ってのは「(フランスstructuralismeの訳語)民俗学、社会学、哲学の用語。一九四〇年代からフランスの人類学・社会学者レヴィ=ストロースらによって提唱された民族学理論。未開社会の近親婚タブーや交差いとこ婚の婚姻関係を問題として、そこにその社会を存続させるために働く潜在的な相互依存の機能的連関を構造としてとらえ、その構造を明らかにしながら人類全体を研究する理論。また、この立場から人類全体を問題にしようとする哲学。二〇世紀後半の新しい潮流を形作っている。」(国語大辞典(新装版)小学館 1988)となっている。…なんかあまり良くない辞書だな。
 「実存主義流行の後にあらわれた現代の思潮。ソシュールの言語理論の影響のもとで諸現象を記号の体系としてとらえ、規則・関係などの構造分析を重視する。言語学や人類学のほか、心理学・精神医学・数学などの諸分野に広く、多様に展開される。」(大辞林 第二版)うん、こっちの方がいいぞ。
 要は物事を捉えるときの一つの視点で、物事を象徴化してその象徴同士の関係により全体の構造を理解する考え方なわけだ。ワシの説明の方が下手か。まあ本当はレヴィ・ストラウスの著作の一つも読まなきゃいけないだろうところを、一般向け入門書を読んだくらいのものだからなぁ。
 まあ成立の流れなどは このページ などを見てもらうとして、特徴としては物事を見る際にシニフィアン(表現形、とでも言うか?)からシニフィエ(その内容)を抽出して、あくまでシニフィエでものを語るところにある。シニフィエは「象徴化された特徴」とも言えるかもしれない。つまりはある意味単純化した「モデル化」と言ってもいい。
 構造主義を最初に知った時、非常に驚いた。「世の中こんな便利な考え方があったのか!」……ではない。目からうろこだったには違いないのだが…私が思ったのは「なにこれ、まるっきり物理の思想と同じじゃん!」である。
 正確には物理が極めて構造主義的と言うべきか。
 物理ではある事象を考える時、そこにある物のある要素、大きさや質量、などをパラメーターとしてそれを取り扱うことに決める。これはまるっきりシニフィアンからシニフィエを抽出する作業と同じである。そしてそのシニフィエ同士の関係を法則や数式で記述する。例えば何か、物を押してそれに速度をつける場合を考えると、摩擦とかそういう事は省くとして、古典力学的にはF(力)=m(質量)×a(加速度)である。加速されるものは人かもしれないし車かもしれないし石かもしれない。しかしそういったもろもろの事を置いといて、全て「質量」という「シニフィエ」で同一に扱う。何が押しているかというのも同じで、それが作用させる「力」にのみ焦点を合わせる。そしてその構造(シニフィエ間の作用、関係)が「F=m×a」という数式で表現される。物理の場合は更にそれがほぼ完全に一般化される(でも実際は諸条件により適用できない場合もある)のが特徴ではあるが、この視点は構造主義と同根のものである。だから構造主義の長所・欠点は物理の長所・欠点でもある。
 自分が物理学科出身だから物理と構造主義の関連性をより強く感じたのだが、別に自然科学の中で物理だけが構造主義的というわけではないと思う。しかしこれだけ構造主義的な自然科学の分野というのも多分他にあまりないと思うのだが…
 おそらく物理出身者には構造主義の考え方は馴染みやすいものだろうし、構造主義を理解する人間には、物理のシニフィエの捉え方とツールとして使う数学さえ習得すれば、物理を理解しやすいのではないかと思う。