2010年10月17日(日) 旧暦 [n年日記]
■ [特撮] ゴセイ#35とオーズ#7
ゴセイジャー #35「パーフェクトリーダーを探せ!」。晩ご飯を何にするかで相変わらずまとまりのない護星天使たち。そんなときマトリンティス帝国のマッハのズテルS(エス)が現れ、人々を奴隷にするために連れ去っていく。音速で飛び回るズテルSになすすべのないゴセイジャーは、捨て台詞に「強力なリーダーがいないからバラバラの動きしかできないのだ」と言われ、誰をリーダーにするかで喧々囂々しだす。リーダーをめぐって、ってのはこれまでのシリーズでもあったけど、誰もリーダーになりたがってないのは珍しいw 最初、冷静沈着なハイドがリーダーに推挙されるのだけど、慎重すぎる欠点を自覚したハイドはアグリにリーダーを譲る。が、さらわれていた人たちの中に天地博士がいて、どうしているのかとの質問にごまかし切れず、天然な対応で質問を流してしまったエリに次のおはちが。しかしズテルSとの再戦で明確な戦術を立てられず、モネにリーダーを投げ出すがモネもお手上げ。結局、それぞれの局面で各々が得意な力を発揮した方がいい、という結論に。まあ、らしいっちゃらしいけど。
今回の敵の元ネタは「ステルス」。わかりやすいわw
オーズ #7「ダメ亭主と罠と大当たり」。学校が試験期間でクスクシエのバイトに遅れてきた比奈。が、そこには映司の姿が……公園で寝泊まりしてる彼とたまたま再会した加世子が臨時のバイトを頼んだのだ。加世子はさらに映司に住み込みでバイトを続けないかと持ちかけようとするが、映司は言葉を濁すばかり。
一方、度重なるメダル集めの邪魔をされたグリードたちは、カザリの提案で協力、アンクを罠にはめようとする。
その作戦の第一弾として街に人間の姿で出てきたガメル。ガメルは家の金を持ち出した男が妻に追いかけられ、靴を投げつけられてるのを面白がり、自分の身体からバイソンヤミーを生み出す。現れたバイソンヤミーが地面を叩くと、空き缶やクツ、果ては看板や人々までが浮き上がり、人間めがけぶつかっていく騒動に。
自分たちがそんなことのきっかけになってるとは知らない夫婦の妻・桃子は、見失った夫・武を探してなじみのあるクスクシエへ。そこに武がいないとわかるやまた飛び出していくが、彼女がクツを履いていないことに気付いた加世子がサンダルを持って行こうとするが、お客が殺到して映司が代りにサンダルを持って行くことに。
桃子に追いついた英二だったが、映司は桃子の財布から抜き出したお金でスクラッチ式の宝くじを買っていた武と今まさにとっつかみあいの喧嘩をしようとしてるところだった。思わず仲裁に入る映司だったが、そこに、バイソンヤミーの起こした騒動の余波が伝わってくる。
ものをぶつけることがどんな欲望なのか、首をひねりながらもオーズに変身してバイソンヤミーを止めようとする映司。が、戦いの最中、アンクからバッタカンドロイドで連絡が入る。ネットで「緑色のメダル」を見つけたという書き込みをした人物と接触しようとしたアンクが、念の為に映司を呼び寄せようとしたのだ。が、ガメルまで戦いに加わり、防戦一方の映司はそれどころではない。業を煮やしたアンクは一人で男と接触するが、その男はウヴァの変身体。ネットの書き込みも、ガメルの引き起こした騒動も、アンクをオーズを引き離しおびき寄せるためのカザリの罠だったのだ……
今回、アンクたちグリードの保持する具体的なメダル数がアンクの推測で口にされる。アンクは9枚で他は17〜27枚。アンクの持ってるメダルってのはタトバのを含まなければ2枚の緑メダルと3枚の黄メダルも含んでるだろうから、元々の赤メダルは4枚。もしタトバを含んでれば一枚しか保持してないことになるから、アンク、ホントにギリギリで生存してると言うことに。27枚ってのは一番身体の部位の欠損が少ないメズールで、他の連中は欠損具合から見て似たり寄ったりだろうな。おそらくアンクの見立ても欠損具合から見た推測だろうけど、そうすると完全体に必要なコインの枚数は30枚から40枚くらいってことか。その不足分のメダルは一体どこに消えたのだろう。
って、鴻上ファウンデーションに決まってるじゃん! 案の定、ガタキリバコンボのパワーに魅了された鴻上光生がわざわざコアメダルを一枚、映司に届けさせているし。そのメダルはライオンメダル。その特殊能力はライオンヘッドから光を放って相手の視力を奪う目くらまし。届けられたこのメダルのおかげで映司は危機を脱するのだけど、光生の命令でメダルを届けた後藤は、「世界を救うために警察をやめたのに」と、まるでこの状況を楽しみ、さらに引っかき回すかのような光生の行動におおいに不満を抱く。場合によっては二号ライダーかもと思ったのだけど、このままだとただの不幸で愉快な北条さんポジションになっちゃうのかな?
一方、陰険で疑い深い割に気が短くて粗忽なアンクさんは大ピンチ。しかし不注意でピンチに陥ってもウヴァに嫌味を言うことを忘れないw とことん性格悪いなぁ。ウヴァはウヴァで、カザリにいいように利用されてることを半ば自覚しながらもその作戦にのっかるしか出来ない。それに苛立ちも感じてはいるようだけど、基本的に頭が足りないからなぁ。クワガタメダルを奪われすぎたのかしらん? 近くにいい男がいなくて大変ですね、メズール姐さんw
他にはガメルのヤミーが登場なのだけど、人間の欲望から生み出すのではなく、自分の欲望から生み出し、白ヤミーや巣などの成長体を経ずにいきなり完全体に。でも、これって人間の欲望ではなくガメルの欲望を具現化してるのだから、メダルが作られなくない? なにはともあれこれでアンクを除く全グリードがヤミーを作ったわけだけど、
・ウヴァ:人間の欲望からヤミーを生み出し、その欲望のどおりにヤミーを行動させて成長させる。一番スタンダード。
・カザリ:寄生型ヤミー。人間に取り憑きその欲望のままに人間を行動させる。ヤミーを引きはがさないと寄生主も傷ついてしまう。
・メズール:強い欲望を持つ人間の側にヤミーの巣を作り、欲望を吸いきったところで一気に孵化する。孵化するまで探知が難しく、一度に大量のヤミーが出てくる。
・ガメル:自分の欲望からヤミーを生み出す。成長体の白ヤミーを経ずいきなり完全体で出現。メダルは生成するの?
ってところか。
■ [アニメ] スタドラとかちょっとだけ
STAR DRIVER 輝きのタクト 。なんだか学園決闘ものとしてのパターンが確立してきた今期の異色作、というか変態作ですが、流石に「人妻女子高生」まではともかく、名前のままに「 ミセス・ワタナベ 」なのは想像しませんでしたわw 召使いとしてシモーヌとタカシを連れているのだけど、シモーヌは一見毒舌気味ながらも従順かと思えば、タカシを唆し綺羅星十字団のリーダーになるために銀河美少年を倒せと言うし、タカシはマダムに忠誠を誓う純朴な少年、かと思いきや、その必要がないのに電気柩で出撃し、なんだかこの状況を遊ぶように楽しんでいるよう。各部署同志の諍いだけではなく、それぞれいろんな状況を抱え込んでるようで、一層面白くなってきたwミルキィホームズ。前回才能におんぶにだっこで、その才能がいきなり消え失せてこれまでのエリート待遇が一転、ダメな子扱いになってしまったのだけど、なんだかんだでこいつら楽しそうだわw ただのアホとも言うけど、ちょっとこのキャラが好きになった。
2009年10月17日(土) 旧暦 [n年日記]
■ [アニメ] にゃんこい!#1
にゃんこい! #1「ブサイクな猫と呪われし高校生」。猫アレルギーの高坂潤平はその体質以外普通の高校生……のはずだった。なのに何故か朝起きると飼い猫の「ニャムサス」が人のしゃべってるのを聞いてしまう。でも母親や妹はわからないよう。それだけではなく、登校途中の猫たちのしゃべっていることも……潤平は猫の言葉がわかるようになってしまった!というのも、前の日に蹴飛ばした缶がたまたま当たって壊してしまった「猫地蔵」の呪い。猫の言葉がわかるようになるのは呪いの第一段階で、呪いが進むとしまいには猫になってしまうという。猫アレルギーがそんなことになったら死んでしまう! と怯えた潤平だったが、呪いを解く唯一の方法があるという。その方法とは、猫の願いを叶えることだった。
仕方なしに苦手な猫の頼みを聞くことにした潤平のしょっぱなの仕事は「猫に嫌がらせをする人物に嫌がらせをやめさせてくれ」というもの。現場に向かった潤平が見たのは、飼い犬の匂いをぷんぷんさせながら猫を猫かわいがりするあこがれの同級生、水野楓の姿だった……
あれ? なんか面白いですよ?
全然期待せずに見てたんですが、今期一番肩から力抜いて楽しめてますよ?
正直、最初原作をまったく知らず「なにこれ?」状態だったのですが、テンポも動きのダイナミックさもいいし、おもしろいですよ?
基本的に特殊能力を持った主人公(って、呪いのせいだけど)がドタバタに巻き込まれるラブコメなのだけど、設定がシンプルなのが良いですな。猫たちの適度に自分勝手なつぶやきも良い味出してるし。(猫ってこんなもんだよな)
設定はシンプルなんだけど、描写が丁寧なんで、それもあると思うけど、当たり前のように普通に面白いものを作ってるのです。それって、それはそれで大事なんだなぁ、とやたらと設定に凝ったり、読めない展開にしようとしてはちゃめちゃになったりするあれこれを見てると思ったりします。
でも、こういうのを夕方とかの時間帯に流せないって今の状態はおかしいと思うのだよなぁ……
■ [その他] 便利すぎる言葉は凶器
上↑の「にゃんこい!」の感想を書く際に、実は意図的に排除した言葉があります。それは、「ありがち」「王道」「ステレオタイプ」。まあ、「王道」はネガティブな言葉ばかり排除してちゃいけないとバランス取るために排除してたんですが。昨今、やたらと設定が複雑(敢えて言えば、複雑なだけ)だったり展開が視聴者の裏をかくことだけを考えてるようなのが増えてるんですが、それって何でだろう、と考えると、そうでないものを否定するのに便利な言葉、つまり上記の「ありがち」「ステレオタイプ」が濫用されすぎてるからなのかなぁ、と思ったりしたのです。
十年以上前、「萌え」って言葉がネット上で普及しだした時にも思ったのですが、これらの言葉は「中身がない」のですよね。構造主義で言う「シニフィアン」なき「シーニュ」。正確に言えば、「どんな中身でも入れられる」。
昔はアニメとかオタクごととか、語る際には、今とは比べものにならないくらい他作品の参照(本当は必要とは限らないけど)とか、理論武装が必要だったわけです。そうでないと他の知ったかさんに突っ込まれたりしてしまうからなんですが、それが怖くてできない「語りたい層」ってのもいたのですよね。
そこでネットの台頭。そうするとコミュニケーションの主流が「深さ」(これは別に肯定的な意味ではなく、単に同じ物事について粘着的に語り合う、という意味です)ではなく、「速さ」になって来たと思うのです。その時に便利なのがその前から使われてた「ありがち」や、新しく台頭してきた「萌え」。理論武装しなくても、個々に勝手にその中身に入るもの(それは往々にして多分に個人的好みの評価)を入れて、「ありがち」とか「萌え」とか表明、そうすると、それに同調する人が即時反応、というやり取りになってきたというのが個人的な感想です。それはどんどん先鋭化していき、やってないので違うかもしれませんが、現在最先端に近いのがtwitterかなと捉えてます。
この形のやり取り自体は否定するとか肯定するとかいうものではないのですが、それにより「萌え」や「ありがち」と言った言葉(記号)、構造主義で言う「シーニュ」の中身である意味するもの(シニフィアン)が、精査されることなく、流されるのが顕著になったと思うのです。それ以前だったら「それって単にあなたの好みでは?」という「深さ」方向に向かうような反応が、流してもいいものになった、やり取り上の文脈に乗りにくくなってきたのではないかと。
で、アニメの傾向の話。
アニメ作ってる方もお仕事ですから、売り上げは大事なわけで、その指標として評判はやっぱり気にならないわけはないでしょう。で、「萌え」とか「ありがち」という言葉を大量に見かけたらどうなるか。「ああ、この方向性は受けてるんだ」「こっちはダメなんだ」という印象を受ける。そうすると、「ありがち」という反応が出にくい方向へ、「萌え」という言葉が出やすい方向へ、という方向付けがなされる……それの結果が現状なのではないかと、そういうことを「にゃんこい! おもしれーな」と思いながら平行して考えたわけです。
同様のモデルは、報道に対する反応にも適用できます。麻生前首相が叩かれてた際に使われたそれに近い言葉は「ブレ」でした。マスコミは好んでこの言葉を使い、頻繁に流してましたが、実はそもそもの報道が間違いだったり、内容を精査すれば別にブレではなく単なる検討中の表明とその後の検討結果だったり、否定的に用いるのはおかしいものが多数(というかほとんど)だったのですが、そういう中身は視聴者は(そして意図的にマスコミも)ほとんど精査せず「ブレ」という言葉のみが一人歩きし、ネガティブな印象付けに一役買ったと思うのです。
これはネット台頭以前もありはしたのですが、ネットの出現で速さに重きを置かれたコミュニケーションが主流となったことで、極端にまで顕著になった傾向、というのが私の分析。
で、何が言いたいかというと、実は特に何もないんですが。ただの現状分析。
敢えて言えば、時には「速さ」のコミュニケーションの足を止めて、自分が使ってる言葉の中身を熟考する必要があるんじゃない? ってことですか。
以上。
■ [アニメ] エレメントハンター#15
エレメントハンター #15「心(ハート)に炎(ファイヤ)! 一発開花」。目の前でアリーが自分をかばって犠牲になったことからQEXを前に足がすくむようになってしまったレン。そんなレンが聞いたのは、アリーの無事と、今や危険人物とされた彼女がコロニーを脱出、地球にカプセルで降下してくるという話だった。その回収に向かうレンたち。トラブルが起こりアリーの安全が危ぶまれたが、アリーはなんとか地球への降下を果たす。アリーの無事を知りこれでレンも復活か? と思われたが、レンの心に受けた傷は深く、QEXを前に以前のように行動できなくなっていた。
その頃、コロニーではアリーに代わる新たなエレメントハンターメンバーが選出されたが、その人物とは……
なんだかいろいろびっくりな展開。ライバルチームのリーダーだったアリーがレンたちを排除しようとするコロニーの立場に疑問を抱く中、危険なQEXによりレンたちが始末されようとしてたのをかばって事故で死亡……と思いきや、アリーの様子がおかしいのに気付いて付けていたロドニーが救出する。でもアリーは危険人物ということそのまま幽閉、対外的には事故で死亡ということになっていた。
そんな彼女が必要だと、カー博士はコロニーの協力者に手配し脱出の手引きをする。
アリーはこれまで所属していたコロニーからの離脱、それと急ごしらえの脱出カプセルに不安と恐怖を覚えるが、そんな彼女を支えたのは「とにかく笑って未来オレンジ!」といつも言っていたレンの言葉だった。
しかしそのレンが今度は逆に目の前でアリーが死んだ(と思い込んでいた)ショックでこれまでのように行動できなくなってしまう。しかし仲間の危機と、アリーからの励ましの言葉でトラウマを乗り越える。なんだかアリーとレンが異様にいい雰囲気だな。
アリーは故郷を旅することになり、一時リタイヤ。カー博士が彼女に何をさせようとしてるのか、再登場まで不明のままかな? 彼女の無事なことは、両親と彼女に心を寄せていて、助けもしたロドニーには密かに知らせたみたいだけど。
これで万事解決……と思いきや、コロニーチームの新メンバーは「笑って未来オレンジ」のCMに出ていたアイドルのハンナ。エレメントハンターの広報活動としてアイドルとして活躍してたけど、特別カリキュラムを受けて新メンバーに抜擢されたという……なんだか怪しいな。
さらに愛想のいいアイドル顔とは裏腹に、素顔はクソ性格が悪い低気圧娘。次のメンバーはもっとマニアックなのがいい、と言ってたトムは大喜びだけど、ろくでもないことになりそうな。
2007年10月17日(水) 旧暦 [n年日記]
■ [アニメ] もっけ#3
もっけ #3「オクリモノ」。静流は友だちの亜紀のお兄さんに、なにかが憑いているのを見てしまう。最初は黙っていたが、悪いことが起こる気がして、お爺ちゃんに相談する。しかし、お爺ちゃんは取り合おうとしない。「憑いてるからといって悪いものとは限らない」「きりがない」。お爺ちゃんの言うことはもっともだと思うものの、放っておけないで亜紀の家に行ってお兄さんの様子を調べるが、やはりあからさまに様子がおかしい。もののけもどんどん大きくなっていく。さらに相談する静流にお爺ちゃんは、もののけと人間のあり方について諭すのだった。かつのすけ〜! いや、このアニメ化で一番偉いのは、お爺ちゃんのキャストに堀勝之祐選んだ人ですな。てかてかしたアニメ絵がイマイチ合わないだとか、OPとEDが変だとかはこの際許しちゃおう。
友だちの兄になにかが憑いていて気になる静流は、お爺ちゃんに相談するのだけど、人ともののけの関係の難しさを知っているお爺ちゃんは簡単に手を出そうとしない。まずそれが悪いものとは限らないし、悪いものであっても大したことにはならないかもしれない。それに対して、それを祓うには相当なリスクがある場合もあるし、そもそも祓えない場合もある。そして、もののけのことを人に話すことでその人との関係が壊れることもある。
それを全部踏まえた上で、お爺ちゃんは静流に「友だちを見捨てるみたいで恐いんだろ?」とえぐるような一言を突き刺す。動機は罪悪感ではないかと指摘され、否定できない静流は沈黙する。でも、「一回で祓えねえかもしれないし、そもそも祓えなかったら手を引く」と結局憑きもの祓いを引き受けるお爺ちゃん。そして憑きもの送りが終わった後で、「罪悪感だけでここまでできねえよ」と、静流の中にある別の動機を指摘することも忘れない。このツンデレ爺いめw
人間だけでなくもののけとの関係でも世間は厳しいことと、それでも孫の持つ気持ちの大切さを何気に説いていく爺さん。こういう保護者の元なら、いい子が育つだろうなぁ。
2006年10月17日(火) 旧暦 [n年日記]
■ [アニメ] 史上最強の弟子ケンイチ#1とおとぼく#2と結界師#1,2
史上最強の弟子ケンイチ #1「梁山泊!豪傑の集いし場所」。弱虫でいじめられっ子の白浜兼一は勉強も運動も平々凡々。せめて自分を変えようと高校になって空手部に入ったが、入部してから一度もまともに稽古をつけてもらったことがなく、部内でもいじめられてる始末。だが、転校生の風林寺美羽と出会うことで運命が激変することに……サンデーで連載中の(インチキ)武術コミックのアニメ化。う〜ん、なんで深夜帯なんだろう? 対象層的にも夕方とか向きのような。無難に、作画とかもひどいところも特になく映像化した印象だけど、やはり達人たちの声は豪華だなぁ……ただ、石丸力也はやっぱジャッキー・チェンのイメージがあるので、アパチャイより馬剣星の方のイメージが……二又一成さんも悪くないんだけど。
おとぼく #2「消せない消しゴム」。なんとか女学院での女装生活にも慣れてきた瑞穂だが、同じクラスの紫苑にいきなり正体がばれてしまう。しかし紫苑は瑞穂が男と知った上で、学園生活を送る手伝いをしてくれることに……学園内でも評判の高い紫苑とすぐ親しくなったこともあって瑞穂の評判はいやますが、その中に「次のエルダーはこれで決まりかしら」という声が混じっていた。
前回に続いて安定してる。デフォルメキャラの使いどころも上手いし。「エルダーシスター」という学院特有の制度が明らかになり、男の瑞穂がそれに推薦されることになってしまう。これがタイトルの「お姉さま」ってことか? それにまつわり生徒会長の厳島貴子が登場。ライバルキャラ、という位置づけかな? さらにエルダーについての紫苑の過去の因縁も明らかになって、キャラの動機付けがはっきりとしてる。
ハーレム型の設定だけど変化球で、今期開始のギャルゲー原作アニメでは今のところ一番面白いかな。
結界師 #1「右腕の傷」#2「良守と時音」。妖怪たちが力を得ようと集まってくる特殊な土地・烏森。そこで土地を守護し、妖怪を退治する「結界師」の家系に生まれた墨村良守。正統後継者とは言っても仕方なく任務をこなしているのが実際で、やはり同じく結界師で犬猿の仲の隣家・幸村家の時音にバカにされていた。だがある晩、少女のような姿の妖怪に油断した挙げ句、彼をかばった時音に大けがを負わせてしまう。
それから数年後、中学生になった良守は二度と時音を危ない目に遇わせまいと近い、役目に精を出していた。が、気負ってはいても空回り気味。時音に実力では一歩譲っていた。だがある晩、手強い妖怪相手に苦戦する時音の前に、良守は身体を張って出る。
公式サイトはいきなりムービーが流れて更にスキップ不可なので注意。
サンデー連載の伝奇アクションマンガのアニメ化。正直、原作は地味なんだけど、アニメはそのところを上手く処理してる。っつーか、あまりちゃんと目を通してなかったけど、ここまで「お隣のお姉さん萌えマンガ」だと思ってませんでしたわ。主人公である良守のモチベーション、全部時音に起因してるのだものな。
空間を立方体型の結界で区切り妖怪を閉じこめることで封印するのだけど、手順とか設定とかがごちゃごちゃしてて一見ではわかりにくいのを、良守の失敗と時音の成功の対比で必要な手順を見せてるのは上手かった。あと、地味な原作をアクションシーンを浮きすぎない程度に派手にして見せてるのもスタッフ頑張ったなぁという印象。当初の懸念は払拭されたけど、あとは今後も良く動いてくれれば……
ところで主役の良守の声、ゼッドより神楽勇治を連想してしまったり。
2005年10月17日(月) 旧暦 [n年日記]
■ [その他] 疲労が
先週いろいろありすぎたせいか、風呂に入って出ると、もう動けなくなるくらい疲れが出ることが多くなってしまった。いっぺんまとめて疲れを取らないといけないだろうなぁと思いつつ、なかなかそのタイミングが……
小泉首相、靖国を参拝 ( 朝日 )。秋の例大祭に合わせての参拝だけども、記帳等はせずと、なかなか微妙な線を狙っている。「これくらいなら一般の参拝客の範疇でしょ?」と言わんばかり。さらに先日、 日中総合対話で中国側が突然すっぽかしたばかり ( 朝日 )。タイミング的に本当に狙い済ましていたのかと思える。中国側は腹の内がどうであれこう出ざるを得ないわけで、対する小泉首相の意図はというところが不明なのだけど、中国の困りっぷりが見ていて面白すぎる。
そして コリアンジョークスレにこんなジョーク が。
582 名前:マンセー名無しさん 投稿日:2005/10/17(月) 16:20:38 ID:YDMSCaf4素直に笑っていられない部分もあるのだけど、笑った。(笑)
東アジア各国の代表4人が集まって、互いに誰が一番存在感を示せるかの
勝負をする事にした。
韓国の大統領は、北朝鮮にエネルギーと食料を大量に支援すると発表した。
北朝鮮の将軍は、大量の軍事予算を計上し、核ミサイルを配備した。
中国の首席は、予算と人材を惜しげなく注ぎ込み有人宇宙船を打ち上げた。
一方、日本の首相は神社にコイン一枚投げ込んだ。
■ [アニメ][特撮] 週末の:まとめて
絶対少年 #21「いい子でいることの意味」。りえぞー迷走編。成基と関わりたいけど拒絶されてしまう理絵子。しかし、同様に理絵子に関わろうとする正樹を自分も拒絶する。人と接するのにいい子でいるしか方法を知らない理絵子は、ある意味かわいそうではあるけど同時に自分に都合の良いコミュニケーションしか取ろうとしない、という意味では成基と同じ。本当はそれも外へ発する信号なのかもしれないけど。真っ先にその事に気付いた正樹はなんとかしようとするんだけど、やっぱり影が薄いというか……結局みんなどん詰まり。善しにつけ悪しきにつけ、「いい子でない自分」を理絵子がぶつけてるのって、正樹にだけなんだけどね。エウレカセブン #26「モーニング・グローリー」。レントン復活。そしてエウレカとの再会。行き詰まってどん詰まって、迷走して色んな人に出会って、結局自分はちっぽけな自分でしかなく、それでもエウレカに会いたいと自覚したレントン。エウレカもレントンの不在により自分の中に芽生えた感情に気付く。そして、これまでのセブンス・ウェルとは違うニルヴァーシュの力の発動。ビームスはレントンの乗り越えるべき壁として立ちはだかり、レントンとエウレカの結びつきを認めざるを得なくなったホランドの行方も気がかりながら、シリーズ前半のオーラスを飾るに相応しい話でした。戦闘シーンも、話の盛り上げ方も。
マジレンジャー 。中盤の山場? ミーメによってルナジェルとマジシャイン大ピンチ+マジレンジャーもピンチ。そしてその危機を救ったのは……ウルザードの正体は予想してたけど、こういう形で、あっさり記憶が戻るとは。でも次回予告を見ると、必ずしもすんなり行くわけではなさそう。記憶がなかったとはいえ、マジマザーを殺したのはウルザードだしなぁ。
響鬼 #36。両親の敵を取るために鬼になろうとするあきらだが、憎しみを捨てろと言われ、納得が行かない。イブキはそんなあきらをザンキに預ける。そのザンキの前にかつての師匠で猛士を追放された元鬼・シュキが現れる。ライダー対ライダー、と言うと一部にはうんざりしそうな向きがありそうだけど、これまでのライダーバトルとはちょっと違った感じになりそう。しかし裁鬼さん、本当に当て馬だなぁ……
ゾイドG #28「伝説」。全体としてはミィ様ツンデレ祭。これでもうイロモノヒロインとは言わせない? つか、ミィ様ごっつ侠気っぽいんですが? 天空祭は、多分今後登場予定の×ル×ラ×ンの伏線なのでしょうね。祭の山車?がもろその形してたし。一方ではザイリンの操るバイオヴォルケーノの本格お目見え。火力があってスピードもある、しかもリーオの武器が通じないってんだから、どうしろってんだか。
他には、作画的に特にどうということはないにも関わらず、あちこち微妙にクネクネ動いていたのが気になる。フェルミ大尉の怪しいクネり方とか(笑)。しかしソウタ、ザイリンを「変な奴」呼ばわりとは……味方にも変な奴と思われてたのか、ってか、ゲオルグ亡き今、あの三人の中では一番まともな軍人だと思うんだけどなぁ、ザイリン……
マイメロ 。全体的に面白いことは面白いのだけど、特筆すべきはマイメロママのシニカルさ。まぁ、なんてえか。あと、結構ことあるごとに言えることなのだけど、これまでの脇役をきちんと踏まえているのがすごい。でも、全登場人物(せめてクラスメイト)の紹介って、どこにもないんだよねえ。残念。
ところで何気に今回は「もっとおねがい」がなくても勝てた。
2004年10月17日(日) 旧暦 [n年日記]
■ [必殺] あんたこの身代りどう思う
必殺仕業人第五話。 DVD上巻
女郎の死体が上がり、町方の探索が江戸市中に回る。そのとばっちりをくらい、廃屋から追い出されたお尋ね者の剣之介・お歌夫婦は、主水の紹介で隠れ里へと住居を移す。
町方の探索も及ばず、世間からはぐれた者が身を寄せ合う隠れ里は二人にとって格好の隠れ家だったが、そこで伸吉・おとせ夫婦と知り合う。大店の主人と女郎という間柄で駆け落ちし、心中をしながらも生き延びて隠れ里に身を寄せた二人に、剣之介夫婦は他人事ならざるものを感じる。
しかし、伸吉はある日口入屋の益田屋の応募に出掛けたっきり、戻ってこなくなる。
その身を案じるおとせだが、伸吉は女郎殺しの咎を被って死罪になっていた。
実は女郎殺しの犯人は大店の和泉屋の若旦那・清太郎。それを知った益田屋が和泉屋に話を持ちかけ、伸吉を騙して身代わりに仕立てたのだ。その上、清太郎の異常性癖の捌け口におとせをあてがう。
清太郎に心身をボロボロにされつつ主水の口から伸吉の最後を聞かされたおとせは、主水に伸吉から託された四両の金を投げつけ、役人への怨嗟の言葉を吐いて井戸へと身を投げる……
町方の探索も及ばず、世間からはぐれた者が身を寄せ合う隠れ里は二人にとって格好の隠れ家だったが、そこで伸吉・おとせ夫婦と知り合う。大店の主人と女郎という間柄で駆け落ちし、心中をしながらも生き延びて隠れ里に身を寄せた二人に、剣之介夫婦は他人事ならざるものを感じる。
しかし、伸吉はある日口入屋の益田屋の応募に出掛けたっきり、戻ってこなくなる。
その身を案じるおとせだが、伸吉は女郎殺しの咎を被って死罪になっていた。
実は女郎殺しの犯人は大店の和泉屋の若旦那・清太郎。それを知った益田屋が和泉屋に話を持ちかけ、伸吉を騙して身代わりに仕立てたのだ。その上、清太郎の異常性癖の捌け口におとせをあてがう。
清太郎に心身をボロボロにされつつ主水の口から伸吉の最後を聞かされたおとせは、主水に伸吉から託された四両の金を投げつけ、役人への怨嗟の言葉を吐いて井戸へと身を投げる……
多分粗筋だとわからないと思うけど、キツイ一話。隠れ里の描写も、子供が死体から金目の物をかっぱぎ、幼い女の子がキセルで煙草を平然と吹かしてる描写がのっけに来、本当に社会の最底辺だと思い知らされる。
そんな場所で、多分死体から剥いだか盗んだかの着物を、安いからと平然と買おうとするお歌に、それに忌避感を示す剣之介の微妙な温度差もいい。
伸吉も、多分結局騙されたのだろうけど、拷問の挙句に死罪に至るまでの描写はあからさまにはされず、拷問の声を耳にする主水とその同僚の聞いて聞かぬ振りをするやりとりの描写で表している。
伸吉も繰言を言うでなく、諦めたようにただ金を妻のおとせに渡すように主水に頼むだけ。そしてそのおとせも主水の目の前で井戸に身を投げる。やいとやも殺された女郎の仲間から真犯人を聞かされつつも、女郎仲間は結局口をつぐんでおり、仕事に持ち込まれるまでそれを特に主水たちに言うでもない……正直、かなりキツイ。でも、これが仕業人なんだよなぁ。
なお、この話は今シリーズのほぼ唯一のコメディリリーフ、「出戻りの銀次」がちょこっとだけ本筋に絡んできている。
2003年10月17日(金) 旧暦 [n年日記]
■ 絶対にありえない名前シリーズ「梵葉豪豪豪」
「座羅月竜頭(ざらつき・りゅうと)」もいい加減ありえない名前だったけど、これはさらに上を行ってますよ! 苗字もありえないけど、名前も「豪」が三つなんて……昨日は出身研究室での鍋に呼ばれて体調悪いのを推してちょっと顔出し。そこで話したよしなしごととかの一部。
@ 日本の宇宙開発:
野尻さんとかは
野尻ボード
で「モチベーションの維持では理由にならないか」と書いてるけど、それは理由になりもするし、ならなくもある。要は国民がそれで金を出しても良い、と思えばそれでもいいのだけど、その可能性は限りなく薄いと思う。個人的には「やった方が面白いから」という以外の理由では、国家バランス上の意義だと思う。紙面的に反米・親中の傾向が見える
朝日新聞社説にさえ、軍事利用への懸念が示されている
。中国の今後の軍事活動がどうなるかは素人にはまったく見通しが立たないのだけど、「相手と同じことがこちらもできる」というのは十分牽制となりうる。副産物も冗長性を考えればばかにできないし、欧州・ロシア・中国・アメリカと大国がそれなりに宇宙開発に注力している以上、日本は否が応でもそれに付き合わねばならないと思うのだけど。根の暗い私としては、未来の夢とか浪漫よりかは、そういったネガティブな因子の方がよほどモチベーション足りうると思うのだけど……
@ 中国:
中国人留学生と話してると思うけど、中国ってのは「民衆の国」だな、と感じる。むろん個人差はあるのだけど、ただたくましいだけではなく、必要とあらば十分に勤勉になれるし、ある意味現実主義で、欧米人とは別の意味で合理主義者。中国の指導者の命題の一つは「いかにこの怪物のような民衆を御せるか」だと思う。コードウェイナー・スミスことラインバーガー博士が中国に感じていたのも、この民衆と言う名の巨大な生き物に対する驚嘆ではないかと思える。「中国と仲良くする」とか「親中国」とかは、やるにしたってそうなかなか大変だと思うのだけどなぁ。
タヌキは先生・キツネは神様/竹田津実 と ソビエト航空戦 を読了。後者はソビエトだけでなく、帝政ロシア時代の航空機開発黎明期からのソビエト航空機開発の歴史が網羅的に語られてる。素人なんで整合性はいまいち判断出来ないけど、ソ連航空機の開発史は全然知らなかったので、これはこれで面白く読めた。序文の「甥『ブリッツ(ガンダム)とか(戦艦)ミーティアのプラモ、出ないかなぁ』 著者『アラド・ブリッツもグロスター・ミーティアももうとっくの昔に出てるだろ』」という会話の食い違いが笑えた。
前者は、映画「キタキツネ物語」の動物監督も行った獣医の著者が何十年にもわたる動物観察で得た知見を元にしたエッセイ。 コンラート・ローレンツの「ソロモンの指輪」 との視点の違いを通してみると、ドイツ人と日本人という他に、学者と獣医という違いが結構面白い。こと、タイトルにもあるキタキツネにはかなり多くの章を裂いており、「わが国ではタヌキと、キツネと、人間だけが夫婦で子供を育てる」ともあり、俗説やら人間の浅はかな思い込みなど笑い飛ばすような動物達の生態と、現代人の多くが失っている自然への感性が示唆されている。つか、単純に面白い。動物ってのは基本的に可愛いものだし(凶暴な肉食獣だとしても)、人間が勝手に抱いてるイメージなど関係なく、彼らは彼らで厳しい自然をたくましく生きている。人間が一生懸命作り上げてきた「社会」という道具に逆に振り回されている姿が、逆に鼻で笑われている気もする。何十年も動物達と関わった著者でなければ、ちょっと書けないだろうなぁ。
Avenger #3。あ〜、たぶん、次は見ません。いじょ。
Gungrave #2。小一時間説教したい。いろいろと。この人、なんでこんなにわかってないんだろう……
ヤミと帽子と本の旅人 #2。なんつか、多分脚本家はかっこいいつもりなんだろうけど、こっちにはすごいんだかなんだかわからない二つ名に感心してる登場人物を見て スナッチ の、すごいんだか間抜けなんだかよくわからない登場人物たちがバタバタ死んでくのを思い出しましたですだよ。いや、そういうツッコミしてもしかたない番組なんだけどさ。
週刊チャンピオンでカオシックルーン見たら、先週はいろいろ文句言ったけど、山賢はやっぱり黒かったです。そうか、こう来たか。それにしても「お兄ちゃん体操」って……
埼玉弁護士会が教育基本法の見直しを声明 ( 埼玉新聞 )。埼玉弁護士会の主張の詳細がわからんのでなんとも言えないけど、いまどき「『個』の尊重を徹底すべき」とか言われると、「日本は言論弾圧でも行われてるんですか?」と聞きたくなるのだけど。義務教育ってのは個性を伸ばすことよりも、大多数を基準値以上まで引き上げることが目的なんだが……個性ってのは大体普通は勝手に出てくるもので、それを教師が見てやるのは確かに理想なんだが、だからと言って基本の教育をおざなりにしていいってことではない。なんか、ただの「人権屋」に見えてしまう。
石原都知事「中国にODAやる必要はない」 ( Yahoo!hl )。気持ちとしてはわかるが、ODAは一種国内企業への振興策的な側面もあるからなぁ。個人的には「中国にはもういらんだろ」とは、たしかに思うが。あと、去年の中国向けODA総額見ると、「やっぱこっちやめて、宇宙開発にまわそか」とは、ちょっと思う。(監視衛星なんて余計なタスクが入ったのに、予算状況のお寒いことお寒いこと)
お寒いというと 科学技術予算格付け、もんじゅがSクラスでニュートリノ関連は最低 ( Yahoo!hl )。エネルギー問題や政治的なアレやコレってのはわからんではないですよ? しかし、ここまであからさまに来られるとなぁ……少なくとも世界的に評価されてる分野には、金は出しておかないと後が続かないと思うんだが。
タヌキは先生・キツネは神様/竹田津実 と ソビエト航空戦 を読了。後者はソビエトだけでなく、帝政ロシア時代の航空機開発黎明期からのソビエト航空機開発の歴史が網羅的に語られてる。素人なんで整合性はいまいち判断出来ないけど、ソ連航空機の開発史は全然知らなかったので、これはこれで面白く読めた。序文の「甥『ブリッツ(ガンダム)とか(戦艦)ミーティアのプラモ、出ないかなぁ』 著者『アラド・ブリッツもグロスター・ミーティアももうとっくの昔に出てるだろ』」という会話の食い違いが笑えた。
前者は、映画「キタキツネ物語」の動物監督も行った獣医の著者が何十年にもわたる動物観察で得た知見を元にしたエッセイ。 コンラート・ローレンツの「ソロモンの指輪」 との視点の違いを通してみると、ドイツ人と日本人という他に、学者と獣医という違いが結構面白い。こと、タイトルにもあるキタキツネにはかなり多くの章を裂いており、「わが国ではタヌキと、キツネと、人間だけが夫婦で子供を育てる」ともあり、俗説やら人間の浅はかな思い込みなど笑い飛ばすような動物達の生態と、現代人の多くが失っている自然への感性が示唆されている。つか、単純に面白い。動物ってのは基本的に可愛いものだし(凶暴な肉食獣だとしても)、人間が勝手に抱いてるイメージなど関係なく、彼らは彼らで厳しい自然をたくましく生きている。人間が一生懸命作り上げてきた「社会」という道具に逆に振り回されている姿が、逆に鼻で笑われている気もする。何十年も動物達と関わった著者でなければ、ちょっと書けないだろうなぁ。
Avenger #3。あ〜、たぶん、次は見ません。いじょ。
Gungrave #2。小一時間説教したい。いろいろと。この人、なんでこんなにわかってないんだろう……
ヤミと帽子と本の旅人 #2。なんつか、多分脚本家はかっこいいつもりなんだろうけど、こっちにはすごいんだかなんだかわからない二つ名に感心してる登場人物を見て スナッチ の、すごいんだか間抜けなんだかよくわからない登場人物たちがバタバタ死んでくのを思い出しましたですだよ。いや、そういうツッコミしてもしかたない番組なんだけどさ。
週刊チャンピオンでカオシックルーン見たら、先週はいろいろ文句言ったけど、山賢はやっぱり黒かったです。そうか、こう来たか。それにしても「お兄ちゃん体操」って……
埼玉弁護士会が教育基本法の見直しを声明 ( 埼玉新聞 )。埼玉弁護士会の主張の詳細がわからんのでなんとも言えないけど、いまどき「『個』の尊重を徹底すべき」とか言われると、「日本は言論弾圧でも行われてるんですか?」と聞きたくなるのだけど。義務教育ってのは個性を伸ばすことよりも、大多数を基準値以上まで引き上げることが目的なんだが……個性ってのは大体普通は勝手に出てくるもので、それを教師が見てやるのは確かに理想なんだが、だからと言って基本の教育をおざなりにしていいってことではない。なんか、ただの「人権屋」に見えてしまう。
石原都知事「中国にODAやる必要はない」 ( Yahoo!hl )。気持ちとしてはわかるが、ODAは一種国内企業への振興策的な側面もあるからなぁ。個人的には「中国にはもういらんだろ」とは、たしかに思うが。あと、去年の中国向けODA総額見ると、「やっぱこっちやめて、宇宙開発にまわそか」とは、ちょっと思う。(監視衛星なんて余計なタスクが入ったのに、予算状況のお寒いことお寒いこと)
お寒いというと 科学技術予算格付け、もんじゅがSクラスでニュートリノ関連は最低 ( Yahoo!hl )。エネルギー問題や政治的なアレやコレってのはわからんではないですよ? しかし、ここまであからさまに来られるとなぁ……少なくとも世界的に評価されてる分野には、金は出しておかないと後が続かないと思うんだが。
2002年10月17日(木) 旧暦 [n年日記]
■ 家族の問題
北朝鮮からの拉致被害者の五人が一時帰国し、ニュースとなればそれでもちきり。確かにいろいろ気になるニュースではあるのだけど、さすがに過剰報道ではないかとも思える。事前に各種情報や状況証拠から、強度の洗脳状態、もしくは脅迫がなされて帰国するだろうということは推測されていた。たしかにそれをにおわせる発言や言動などがあるけども、それに騒ぐことがとりたてて大事とは思わない。そっとしておけとまでは言わないけども、あまり周囲で騒ぎすぎるのもねえ。それよりは、問題意識の持続のほうが大事だと思う。ただでも家族はこれから大変なんだし。この手の「洗脳」だのなんだのという話をするときに、「自由意思」というのがどこまで自由意志か、というのは常に多少は起こる疑問だと思う。北朝鮮における状態は明らかに異常なのだけど、だけど「まったく、クリーンな状態」というのもありえない。そもそも心だとかそういうのは、外部における問題や刺激を解決するために発生したものだから、ある意味「なにか」に対する「反応」でしか、心は測れない。その「外部刺激」と「反応」の関係が、柔軟性があるものが最も理想的な系だろう。だが、ある定まったルーチン的な系で固まってしまう、つまり、柔軟性を欠いた系に陥りがちなのも事実。それでも生活が出来るのであれば、系の目的は達成していることになる。社会だとか、そういう話になると少し変わってくるけど。だから、あまり内的な話にこだわりすぎるとこういった問題はどうどうめぐりになりかねない。もっと社会契約的な概念を用いて語るべきだと思う。社会契約だとかなんてものは、そういったことのために作られた道具なのだし。
余談でちょっと考えたことをメモ。私は物理学科出身なのだけども、物理出身者には心だとかそういった哲学的な命題に興味を持つ者は少なくないし、私もそのでんだと思っている。心に形はないとよく言うけども、心がなんらかの形で表現されるための抽象的活動だとすれば、すなわち表現そのものが心であり、表現に形があるのであれば、心に形はある。かなりディベート的詭弁だけども。ただ、思考は心の一部ではあるけども心そのものでない以上、心というのはなにをしたか、たとえばなにをどう書いたか、人となにを話したか、どう接したか、周囲との関係性により浮き上がるものが心であるのかもしれない。例えば、言葉で話した内容、文意そのものは、たとえ思考を連ねたものでも心そのものではないが、しかし話した言葉は心であるという、そう言うこともできる。結局、他者、社会との関係性の中にのみ心はある、あるいは意味を持たない。
ソノラマ社 の怪奇雑誌 ネムキ (旧「眠れぬ夜の奇妙な話」)だけども、ここ暫くあまり見ていなかったら、諸星大二郎の「栞と紙魚子」の他にも星野之宣氏や柴田昌弘氏が連載していた。何時の間に。メインの読者層がローティーンから二十台前半の女性だと思うのだけど、こんなマニアックなラインナップ引っ張ってきてたのか。
日本版スペースシャトル、無人実験開始 。有翼往還宇宙機というのは実はあらゆる意味で効率があまり良くないのだけど、しかしやはり見栄えがするので予算もつきやすいらしい。いろいろ可能性を模索するのは良いことだとは思う。それが他の可能性の芽を摘まないことを祈るのみだが(ひまわり後継機の件といい、宇宙開発予算、もうちょっと考えて欲しい気も)。
米の連続狙撃事件で男性事情聴取 。今のところ、あくまで参考人ということらしいけど、事件が早く終結することを祈る。