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2011年10月03日(月) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 最終回いろいろ4

 多すぎるんで、簡単に。

  猫神やおよろず 。結局桜井監督のいつもので終始してしまったような。可愛いキャラがガチャガチャやってるだけでも楽しいは楽しいんですが、この原作でという意味合いが薄れてしまてるような。「会長はメイド様」はいつもとパターンが違った原作だったからかその影は多少薄かったんだけど。

  神様のメモ帳 。どうも本来は最終回展開は原作の1巻の相当分だったらしく、構成を変えていたらしい。道理で日常ヒロインの影が薄いと思ったら……主人公がニート探偵になる動機が曖昧だったのも謎だったけど、本当はここで彩香の身に起きたことを自分の「罪」と感じてアリスの助手になるわけだったのだな。
 やむを得ない構成の変更とは言えるかもしれないけど、ちとデメリットも大きかったかも。

  夏目友人帳 参 。妖怪との距離を置こうとしつつ、ついつい彼らをほっておけないで面倒ごとに巻き込まれる夏目。かつては霊感が高いことで周囲から気味悪がられていたが、塔子さんのところで自分を受け入れてくれる人たちに出会い、妖怪たちにもかつてのように畏れたり疎んじたりするのではなく、彼らのために親身になったりし、人間、あやかし、両方に慕われるように。
 祖母の玲子のように悪霊を退散させる強い霊力はないけども、玲子の望んでいた友人を得ていってるってのは、玲子が見たらどんな気分なんだろうなぁ、と思ったり。

  神様ドォルズ 。非常に高レベルのアニメ化だったと思うけど、やはりどうしても中途半端なところで終わらざるをえないのが。暴走マガツヒとの戦いまでで、ラスボス相当のアマテラスは顔見せ程度。最後にククリのコントロールを奪ってたのが匡平ってのもわかりづらかったし。
 とは言えここで終わってしまうのはあまりに惜しいので第二期に期待したいところ。

  ロウきゅーぶ 。いや、まあなんつーか。いろいろ開き直った設定でしたが、とりあえず何事もなく終えたのでそれで良いかと。この際主人公補正とまともな作戦を立ててるのが主人公サイドだけだったというご都合主義もスルーします。流石にもう「小学生は最高だぜ!」とかは勘弁してください……

ダンタリアンの書架 。原作との改編がどうなってるのかはわからないですが、なんかもういろいろ詰め込みすぎてよく判らないとしか……別の読み手と焚書官とか、関係のわからないまま放置状態で、いかにもガイナックスの1クールっぽい終わりで。2クール目が出来るようにという戦略かもしれないけど、それで中途半端に過ぎては本末転倒のような……


2010年10月03日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] ゴセイ#33とオーズ#5

  ゴセイジャー #33「恐怖のマトリンティス帝国」。幽魔獣を倒したゴセイジャーたちだが、彼らを助けるためにマスターヘッドが犠牲になり、また再建中だった天の塔も再び壊れてしまった。故郷に帰れなくなったアラタたちが実は寂しいのではないかと、望は護星天使一人一人に聞いて回るのだが、彼らはそれぞれに地上でやらねばならないことを見つけていた。しかしアラタだけが「自分たちは本当は地球にいちゃいけない」と言い、望はやはり護星界に帰りたいのではないかと不安になる。
 しかしそんな彼らを、新たな敵が虎視眈々と狙っていた……

 あと二十話もないのに新しい敵組織ですか。一応、約五十話を均等割してるんで最初からの予定なのかも知れないですが、その割にはあまりアラタたちの人間、地上との交流がそれほど描かれてるわけでもない……
 で、今度の敵は機械化された怪人たちで構成される「マトリンティス帝国」。まあ、マトリックスとアトランティスの合成ですわな。総帥は「10サイのロボゴーグ」で、どう考えてもロボコップ。それと女性(型)幹部にエージェントのメタルA(アリス)。声がどう聞いても井上麻里奈です。わかりやすいなぁ。こっちの元ネタはアリス・イン・ワンダーランドもしくは不思議の国のアリスなんだろうか? だとしたらメタルってなんだろう? と思ったら「メトロポリス」だろう、って考察があった。なるほど。女性型ロボット出てたものなぁ。
 ザンKTもなんやねん、と思ったけど、ショートサーキットじゃないか、って考察が。ちょっと苦しい気がするけどなぁ。
 まあ、今回は護星天使がそれぞれ自分の目標を持ってることを再確認する回だったんで、そんなにひどくもなかったです。しかしピーピ虫って、そんなに貴重なのか? 実は真のラスボスはあいつらの気がしてきた。


  仮面ライダーオーズ #5「追いかけっこと巣とセレブ」。映司とアンクの前に現れた鴻上ファウンデーション総帥・鴻上光生。彼は取引と称し、バイクやカンドロイドなどの提供をする代りに、ヤミーを倒して得たメダルの七割を要求してきた。もちろん強欲なアンクがその提案に乗るわけもないが、贈り物にと渡されたカンドロイドの便利さに映司はすっかり乗り気。鴻上はしばらくの猶予を与えると言う。
 アンクはスマートフォンを使って鴻上のことを調べようとするが、簡単に目的がわかるわけもない。そんな時、グリードの一人メズールがコアメダルを集めるためにヤミーを生み出していた。そのヤミーの元になったのは比奈の同級生の山野遙。遙は金持ちの娘であることを鼻にかけ高級マンションに一人住まいし、ブランドものの服やバッグを買いあさるという毎日を過ごしており、それがメズールに目を付けられたのだ。
 そんな密かに動くメズールと映司は偶発的に接触、戦闘になるが、メズールはヤミーの成長の確認を優先し、戦闘を離脱する。だが、映司はメズールが一瞬遙のマンションの方を見たことから、そこにヤミーがいると睨んで訪れる。が、そこにたまたま比奈もやってくる。さらにメダルを取り戻そうとウヴァも襲って来て……

 グリードによってヤミーのタイプが違うらしいってのは前のエピソードで描かれたけど、メズールのヤミーは一箇所に巣を作り、そこで人間の欲望を吸収し続けるタイプ。静かに成長し続け孵化するまで動きがないので、事前に対策を立てるのがとても難しい。もっとも、アンクは成長前に映司が倒そうとしないと言うことでちょっと安心してるみたいだけど……
 グリードの方も、人間たちが自分たちの姿に怯えて逃げるのみではなく物見高く見られネットに上げられてしまうということがわかり、人間の姿になって潜伏する。が、ウヴァ、カザリ、ガメルは声を演じてる役者さんなんだけど、メズールだけゆかなじゃなくって女子高生の姿に……十数年前は中の人もかわいらしいお嬢さんだったんですけどね。そん時は棒だったけど。
 しかしグリード同士でもなんだか不穏な空気が。グリードの中では直情型らしいウヴァが映司を襲うのだけど、アンクと別行動をしていてオーズに変身できずピンチに。そこで活躍するのが通信機能を持つバッタカンドロイド。それでアンクに連絡し、どうにかオーズに返信するのだがヤミーとは桁違いの力を持つウヴァにはやっぱり苦戦。だが、ウヴァの様子から、カザリがウヴァのメダルを一枚奪っていったことを知らないと睨んだアンクが、そのことをウヴァに告げ、カザリの裏切りにショックを受けた隙にオーズが一撃を……カマキリメダル、クワガタメダルゲットだぜ! ということで既にあるバッタメダルを含めて、昆虫系メダルが三枚コンプリート。同じ系統のメダル三枚で変身したコンボフォームは、なにやらひと味違うらしいが……次回予告、分身してない?
 今回のヤミーの犠牲者の遙はわかりやすい非常に嫌なセレブお嬢様。比奈とぶつかって落としたショールを、買ったばかりだというのに「汚れたから要らない」と比奈にやると言い出すお約束。もちろん比奈はもらうわけにはいかないので返しに行くのだけど、そこでヤミーの巣になってるマンションに行ってしまうことに……
 そんなセレブお嬢様の遙だけども、突然父親から会社の倒産を連絡され、大パニック。どうも会話の様子からすると、父親からの愛情をお金と物でしか感じられず買い物依存症に陥ったみたいなんだけど、ヤミーの孵化と関係するのかねえ。


2007年10月03日(水) 旧暦 [n年日記]

[その他] レ・ミゼラブル読み終わった。

 感想はそのうち書く。多分。

[アニメ] アイマスXENO#26とキスダム#26

  アイマスXENOGLOSSIA #26「月とペンギン」。え〜、あ〜、まあ、なんというか、舞-HiMEスタッフの作品ですね、というか。乙女の無駄にシリアスな個人的事情のついでに世界も救っちゃう! というスタンスで。いや、そもそも世界が危機に陥ったのは君らの責任よ? とか言うのもバカバカしいので言わない。この無駄に壮大なしょうもなさ感が素敵と言えば素敵ですが。個人的な波長には今一歩合わないけど。演出でゴリ押し気味な最後の展開は、結構楽しめました。真が展開のために便利使いされた感はあるけど。


  キスダム #26「始暁−ハジマリ−」。え〜っと、つまりは、どういうことだったんだろう、ってのがなきにしも非ず。どうしてヴィリレイが黙示録の戦いを仕掛けたのかとか、わかったような、わからんような。作品の底流に「死を受け入れられるのか」ということがモチーフとしてあったようななかったようなだけど、シュウは人類の救世主となって明るく明日を生きる、ではなく、あくまで死者(由乃)の想いに応え生者のために道を開き、自分は死の側に引きずり込まれる、ってのは、らしくて良かった。しかし、ヴァルダたちの消滅が存在感ほど重要に見えなかったのが残念。

[アニメ] もっけと素敵探偵ラビリンスとナイトウィザード(全部#1)

  もっけ #1「ミコシ」。もっけとは「もののけ」のこと。すなわち、人に仇なす物の怪の、「形」「真」「理」を暴くことで退魔の剣を抜き、成敗するという……嘘です。ごめんなさい。アフタヌーンで連載中の、ほのぼの系(?)妖怪漫画。妖怪が見えてしまう姉の静流と、妖怪に取り憑かれやすい妹の瑞生が、田舎町で繰り広げる日常と妖怪の話。なんかアニメ特有のテカテカした感じがちょっと違うなぁ、とかは思ったけど、BGMにもちょっと違和感。こういう雰囲気重視の原作は、こういう違和感が出やすいので仕方ない範疇なのだけど。なんか妙な感じがするなと思ったら、 CODE-E の後番ということで妙に納得。メ〜テレがキー局で名古屋最速だったのね。CODE-Eが思ったより悪くない感じだったので、まあ、ちと様子見してみますか。なにより、お爺ちゃんとお婆ちゃんの声が堀勝之祐と京田尚子! かつのすけ〜!
 ところで久々にCODE-Eの公式サイト見たら、 こんなん が……トップページで大音量で流れるから、一瞬自分の気が狂ったかと思ってしまった。


  素敵探偵ラビリンス #1「旧都な名探偵」。探偵物+超常アクションな組み合わせ。どうなんでしょうね。こういうの。ってか、原作は絵が上手いなというくらいの印象しかなかったのだけど、アニメ化ってのがむしろ意外。声優は実力派を揃えてるし、作りは丁寧だけど、原作があまりぱっとしないので、どうなるのか様子見。


  ナイトウィザード #1「月匣〜紅き月、碧き瞳〜」。大元の原作はTRPGで、そのノベライズが原作らしい。そう聞けば納得いかないこともないけど、一見して設定がRPG崩れっぽいんで……いろいろ唐突すぎて、どこから突っ込めばいいんだか。とりあえず、魔法銃はいいけど、薬莢は飛ばしてくれ。


2006年10月03日(火) 旧暦 [n年日記]

[特撮][アニメ] ライオン丸G#1とギャラクシーエンジェる〜ん#1

  ライオン丸G #1。オリジナルの方は見てません。何歳だと思ってるっちゅーねん。
 (時代設定的には)時代劇だった「怪傑ライオン丸」「風雲ライオン丸」を、近未来を舞台にリメイク……なのだけど、こりゃどう評価していいんだか……
 冒頭のもっともらしいナレーションに「なにもったいぶってるんだかなぁ」と思ったら、まるっきりそれはブラフ。そこは思わず笑ってしまった。別に世界は特に未曾有の危機にも陥ってないし、舞台は今と変わらない歌舞伎町(ネオ歌舞伎町)。主人公は、人は悪くないけど下品でスケベで頭悪くておまけにインキン持ちの、町一番のダメホスト。なんだか敵もチープで低予算丸出しだしで、こんなものと思いつつ思いっきりずっこけたりするのだけど、出てくるキャラ出てくるキャラ端からろくでもないのが、雨宮慶太デザイン協力のスーツのかっこよさとのギャップもあいまって、まあ、可笑しくなくもない気もしないでもない。場合によっては一回り半して面白くなってくるのかもしれない。今のところすべりそうですべらない、いや、ひょっとしたらすべってるのかも、というこそばゆい感覚。
 なんなんだかなぁ、と思って調べたら、オリジナルのライオン丸は大月プロデューサーの思い入れの強い作品で、作曲家をやってるオリジナルの制作会社社長の息子から、作品の版権を譲り受けたとか、管理を任されてるとかで。で、調べてみると、社長の名前が「鷺巣富雄」とか……ん? 鷺巣? 大月プロデューサーで鷺巣、ってことは……と引っかかって調べてみると、 やっぱり鷺巣詩郎氏だった模様 。あ〜、そういうつながりなんだ。
 しかし、個人の思い入れを暴走の挙げ句迷走させただけのものなのか、それを突き抜けて怪作になるのか、まあ、見てみないとわからないなぁ(二択かよ)。多分前者だけど。


  ギャラクシーエンジェる〜ん #1「出撃!天使のスクランブる〜ん」。 前シリーズ とは制作会社、スタッフを入れ替え、キャラも次世代になっての新シリーズ。っつーかほぼ完全に別物。とは言え、ゲーム版とは何の関係もないドタバタスラップスティックなのは踏襲。
 個人的な印象を言えば、前シリーズがドリフのコントだったのに対し、今シリーズはアイドルバラエティのコント、といった印象でしょうか。一応、旧シリーズの臭いもするのは、シリーズ構成の早川正氏が旧シリーズにもシナリオ参加してたからですかね? それよりは、監督の岸誠二氏のカラーが強く出てる気がしますが。
 キャラクターはビジュアル的により萌えになった分、個性が弱いなと思っていたものの、それなりに各キャラ立ってましたね。影の薄そうだった刀女もヅカ系キャラだし、お姉様キャラ(?)も二重人格以上にぶっとんだ性格で印象的だし。そうすると、主人公が一番影が薄かった気もしますが……
 ただ、ギャグやキャラ立て、メカ戦のシーンなど、トータルでそれなりに健闘してるとは思うものの、旧シリーズの「なんでもあり」「投げっぱなし」「15分にネタを詰め込みまくり」が念頭にあると、やはり濃さではかなわない、美少女キャラが右往左往してる番組という印象は免れ得ず……それをどう乗り越えるかですかね。

[その他] なにげにテレビを見てたら

 「ガイアの夜明け」で、世界的なマグロの需要過多にともなう確保競争と、完全養殖の話をしていた。完全養殖は、思っていた以上に困難が山積みのようで……でも、完全養殖により海洋資源の保全が行いやすくなるわけで、やっぱ期待してしまう。


  whirl さんの 日記 経由で、 外交部におこられちゃった、YO!北京趣聞博客 (ぺきんこねたぶろぐ))。「YO!」はないだろ、「YO!」は! と思いつつも、まあ、そうだよなぁ、とか思ったり。中国の苦衷も察せられるエントリです。ま、言ってることは無茶なんですが。


  公園、歩道でスケボー 住民の苦情相次ぐ宮崎日日新聞 )。「 暗いところで黙々とやっても楽しくない。迷惑を掛けていることは分かっているが夜も楽しめる場所がない」。いや、気持ちはわからんではないけどさ……それって暴走族の言い分と、大して違わんぞ……


  日本の代表アニメ「エヴァンゲリオン」…芸術100選読売 )。いや、待て待て。エヴァにはまってた自分が言うのもなんだし、ある意味選考基準がわかりやすすぎるくらいわかりやすいんだが、それはいろいろおかしいだろう。でも、万人に共通して、なんてあり得ないし、ネットで募集したってこと考えると、インターネット拡大期とちょうどシンクロしたエヴァが「代表」として挙げられるのは、ある意味ふさわしいかもなぁ、と思わないでもない。


  大きな声では言えないが:「通信の秘密」は毎日 )。これ自体論旨がおかしいんですが、とりあえず「 慌てて「不徳のいたすところ」と党役職の進退伺を出したそうだが、それほど大げさな話?」。毎日新聞って、政治家の下のスキャンダルを取り上げたことなかったっけ? ってのはさておいて、大げさな話も何も、話題の本人が「 自分や家族を修められない人間が、天下国家を論じても説得力がありません 」と述べてるんだから、「自分を修められなかったこと」を責められても仕方ないかと……


2005年10月03日(月) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 凱風快晴

 必殺シリーズ第十三弾「必殺からくり人 富嶽百景殺し旅」第十四話(最終回)。テレビ東京系時代劇アワー(月〜金AM11:35〜)で再放送してました。
 江戸からお艶一座に北斎の娘、おえいからの手紙が届く。手紙にはなんと北斎が自分を殺して欲しいと言っている、と書いてあった。驚いたお艶たちは江戸へ急ぐが、その道中、不気味な浪人が一座の後をつけてきていた。浪人のことが気になりながらも江戸へ着いたお艶が北斎に話を聞くと、版元や借金取りに追い掛け回される生活に嫌気がさしたから、お艶に上手く死んだ事にしてくれとのこと。お艶は呆れながらも北斎の依頼を果たす。しかし例の浪人・赤星が殺し屋の仕事にありつこうと唐十郎につきまとう。
 一方晴れて自由の身となった北斎だが金も底を付いた中、役者の中村歌八の顔にインスピレーションの沸かせ、これまでにない役者の特徴を誇張させた役者絵を仕上げた。その絵を売り込みに唯一北斎の死のからくりを知る梅屋に駆け込む。梅屋は死んだはずの北斎を家の中にかくまい絵を書かせる。それを聞いたお艶は嫌な予感を感じて唐十郎と鈴平に様子を見に行かせた。
 お艶の予感は的中。梅屋がその役者絵を「葛飾北斎」の名ではなく「東洲斎写楽」という名前で売り出したことに北斎は大激怒、梅屋を飛び出すが、その北斎を梅屋の用心棒になっていた赤星が始末しようとする。梅屋は北斎の元絵の値上がりで大儲けしており、北斎に生きていられては都合が悪いのだった。
 しかしその赤星にも用なしとばかりに梅屋と通じた守山藩の勘定方が襲い掛かる。その切り結ぶ様に魅入られ、自分の命が尽きようとするのも気にせず一心不乱に筆を走らせる北斎。赤星は斬られ、絵を描き続ける北斎もまた斬られる。鈴平と唐十郎、おえいが駆けつけるが、手当ての甲斐なく、最後まで絵に未練を残したまま北斎は死ぬ。
 北斎の最期を目の当たりにしたお艶たちは、富嶽百景最後の殺しを行う。
 梅屋と守山藩の勘定方たちを仕置し、唐十郎とも別れ江戸を去ろうとする一座。その一座が視線を上げると、屋根の上で死んだはずの北斎が富士を描いていた。驚くお艶たちに「ええがなええがな! 死のうが生きようが、どうでもええがな!」と言い放ち、嬉しそうに絵を描き続ける北斎。しかしその姿は霞の如く消えうせた。
 あの北斎の姿は現だったのか幻だったのか――お艶たちは再び旅の空へと戻る――

 とにかく最初から最後まで北斎に食われっぱなし。
 「写楽=北斎説」を下敷きにしているが、考証とかはあまり関係なし。一にも二にも北斎役の小沢栄太郎に尽きる。逆に言えばその他は大したことはないと言えるが、この北斎を見た後は「ええがなええがな!」という気になる。お勧めというわけではないが、この豪放磊落な、絵に取り付かれた北斎の姿ばかりは見ないとわからない。葛飾北斎に始まり葛飾北斎に終わる、ある意味シリーズの最終回にふさわしい話だった。タイトルも殺しの際に使った「 従千住花街眺望の不二 」ではなく「 凱風快晴 」にしたのは粋。
 惜しむらくは頼み人のはずの永寿堂がまったく絡まなかったことか。
 シリーズとしては殺しの殺陣や演出は円熟の域であったものの、シナリオの詰めが甘いものが多かったことやシリーズそのもののコンセプトが二番煎じの上詰めが甘かったこともあり、オススメとは言いがたい。しかし、金の受け渡しのシーンが削られたために裏稼業という印象が薄くなってしまった部分もあり、それを埋め合わせるかのように表立っては行動できない姿が描かれる事が多く、歯がゆくも裏稼業の無力さが浮き彫りにされてもいた。
 この時期の必殺は新仕置人でそのすべてを発散させてしまったかの如く新しいスタイルを模索し、迷走していた時期でもあり、これは意欲作である次シリーズ「翔べ!必殺うらごろし」の失敗、そしてシリーズ最終作の意気込みで作られた次々回作「必殺仕事人」へとつながっていく。

[アニメ][特撮] 昨日の

  エウレカセブン はホランドがようやく動き出したり、ビームス夫妻がレントンの正体を知ったり。レントンを自分たちの子供にしたかったビームス夫妻に正体がばれてどうなるんだと思ったけど、軍に引き渡したりするわけではなく、「どうするかは自分で選べ」と。最後の親心か。アドロック・サーストンって、これだけいろんな人に衝撃を与えるとは、何をやらかしたんだろう? レントンの帰りを待つエウレカはひたすらけなげ。

  響鬼 は、まあ、高寺体制のファンで怒る人がいるのは分かるというか、それも致し方ない事だよなぁ。ヒビキさんは日常生活落伍者みたいになってしまってるし(意図は別にあるのだが、旧体制のファンではそんなものを望んでいない人も多いだろう)。楽しんでるし変化の意図はそれなりに理解できる反面、私も前の趣旨のままでやってたらどうなってたろう、と残念には思う。どんな収束を見せたか(あるいは収束を放り出すか)ってのはとても気になってたのだけど。
 新OPの関東の鬼(+斬鬼)全員集合は、やっぱこれはやって欲しいよなぁ、という感じ。でも全部のスーツがあるってことは、ひょっとして最初から作ってあった? う〜ん、予算の使い方が……

  ゾイドG は、反ディガルド軍、早々と崩壊。流石THE・烏合の衆! エレファンダーの隊長はかろうじて生き残ったんかね? 昔ディガルドにコテンパンにやられた恨みを持ってるこの人が、ラ・カンが弱腰と勘違いして先走りしたのが崩壊のきっかけなのだけど、元々寄せ集めだったからなぁ。
 全滅の危機に、先週のラ・カンの言葉をヒントにしてダムを決壊させディガルド軍を押し流そうとするルージ。その前に立ちはだかるうっかり少将ザイリン。ルージの作戦も先を読んだところまでは良かったけども、一騎打ちでしかもさっさと止めを刺さなかったところがやっぱりうっかり。メカ戦の迫力不足は否めないけど、乱戦の様子や突破力のあるハヤテで攻め、最後は突撃力の高いムラサメで締めるところは中々。
 ティゼのブラストルタイガーの「アレ」については、ゾイド板のジェネスレで早速ワクテカしてる人が多数いる模様。


2004年10月03日() 旧暦 [n年日記]

[その他] 敗残兵の記録

  Thunderbirds を見に行こうと決めたものの、雨天の可能性を前日夜まで忘れている不始末。それこそすっぽりと。調べるとどうも雨っぽい。しかし朝日新聞の時間区切りの天気予報を見ると、午後からの降雨確率は70%だけども午前は20〜30%だということで、それに賭ける。
 賭ける。
 賭け……
 朝日の天気予報なんて信じるんじゃなかった……大体見当はずれな降雨確率出すんだよなぁ。
 雨天のため、Thunderbirdsの展示飛行は中止。あの悪天候と視界で無理に強行することはないのですが、沖縄ではヘリ墜落事故の煽りを食らって中止、百里でもほとんど演技できなかったとのことなので、浜松が最後のチャンスだったのだけどなぁ。帰還するThunderbirdsの先発した二機が並列飛行で上空旋回したのは、せめてもの挨拶ということだったのだろうか。
 Thunderbirdsが中止するくらいなんだから、当然ブルーインパルスの展示飛行も中止。基地の人も(たぶん)気合が入っていたと思われる基地祭だったので、かなり残念な結果に。F-15Jに搭載されてるバルカンの実動(「実稼動」ではない。無論弾なんて入ってないし、動作スピードは大幅に落としてある)が見られたのが収穫か。
 ショックなのでもう寝ます。きゅう。


2002年10月03日(木) 旧暦 [n年日記]

Ashes to Ashes, Dust to Dust

 先日の 崩落したKBブリッジに関しての記述 だけども、ちゃんと読んだら施工はKBブリッジじゃなくってBabeldaob loadに関する工事の受注でした。結局一代目KBブリッジの施工はどこがやったのかはわかりませんでした。東亜建設(日本にも同名の会社があるけど、それとは別)がそうではないかと思える記述もあったけど、確かなところはわかりません。
  ダスト ( Trailer 19MB ) を見てくる。
 こそ泥のエッジは、あるアパートの一室に忍び込むが、そこに住む老女アンジェラに見つかり、逆に銃で脅される。隙あらば逃げ出そうとするエッジの鼻を叩き折ってアンジェラが話し出したのは、何故か100年前の、バルカン半島に渡った兄弟のガンマンの話だった。現代から過去へ、ニューヨークからマケドニアへ、エッジはわけもわからぬまま、老女の隠し持つ金貨を目当てに話を聞きつづける。
 この映画は、現代でエッジに話をするアンジェラと、アンジェラの語るルークとイライジャ兄弟の物語の二重構造になっている。「物語とはなんであるのか」「物語るとはどういうことなのか」劇中のメタストーリーの存在としてのアンジェラを強調することで、そのことを浮き彫りにしている。またそれこそがテーマでもある。以後ネタバレ反転。 アンジェラとルーク兄弟の関係が見え始め、アンジェラの語る兄弟の物語が佳境というところでアンジェラの様態は急変し、物語の結末は語られぬまま語り部はこの世を去る。しかし、もはや金貨だけが目的ではなくなったエッジは飛行機の中で隣人に物語の結末を語る。その結末は、おそらく正しくもないが間違ってもいないのだろう(語り手がエッジになったところで、多分意図的にうそ臭い描写が増える)。しかしアンジェラにとって兄弟の物語は自分の墓碑だった。エッジはその墓碑を完成させる。アンジェラの物語においてはそのことこそが大事なのだった。兄弟の物語はアンジェラの誕生の物語でもある。彼女がそこにいたことを証明する唯一のものであり、エッジは彼女のために物語を終わらせた。 ただの入れ子構造的なメタ物語ではなく、物語る者と物語られる者にとって物語とはなんであるのか、兄弟とアンジェラを語る物語である以上に、物語を語る物語だった。1.5点。
 2号が出るかどうか半信半疑だった トラマガ で、「ガンバの冒険」がコミック化。原作(冒険者たち)とアニメを一緒にしたような内容になるらしい。作画は 一式まさと 氏。作家陣は1号で心配したよりも結構無難な線を揃えるつもりらしい。しかし、雑誌のコンセプトはわかるのだけど、ゲームセンターあらしやとどろけ!一番は今見るとやはりつらい。


2001年10月03日(水) 旧暦 [n年日記]

息苦しい

 そういえばここのところまともに本を読んでなかった、と気付いた。一旦気付くと、はじめて深海の底に深く沈んだ事に気付いたように息苦しくなる。何か読みたい。何でもいい。でもライトノベルみたいな歯ごたえのないのは嫌だ。とにかく活字を。活字を読んでると感じさせるものを。と、気が付くと手元には中東紛争関係の本が。まるでミーハーみたいだけど、まあいいや。
 しかしボストン・テラン「神は銃弾」(文春文庫)は見つからない。明日は余裕があれば名駅前にまで足を伸ばそう。
 ここんとこアギトづいてるワタクシですが、別にアギトソーセージやアギトカレーとかは買ってないですよ? エクシードギルスのためにガシャポンは思わずやろうかと血迷ったけど。
 で、仮面ライダーつながりの話題で、 マガジンZ という、別名オタクマガジンとも呼ばれていないこともない気がしないでもない雑誌に、「仮面ライダーSpirits」という連載があるのですよ。作画は村枝賢一氏で、旧ライダー一号から順に登場させている。ファンのツボを抑えつつも、きちんとエンターテインメントしてる辺りで旧ライダーファンには人気があるのだけど、実は私はあまり好きではない。
 つまんないのかというと、うーん、イマイチツボにはまらないのは事実だけど、十分水準はクリアしてると思う。ただ、結局この漫画で描かれてるのって、所詮は「心地よい過去」なのだ。
 例えば、出てきているライダーは基本的にアレンジを施されていない。今見ると結構ダサダサなデザイン(特にバイク)もあったりするのだが、それでもそれなりにかっこよく見えるのは村枝氏の筆力によるものと思う。コマによっては飾りのLEDとかスーツのしわまで再現してるのはご愛嬌。多分好き者にはたまらないのだろうけど。でも結局それって、過去の反芻にしか過ぎないのだ。古い物を古いというだけで否定する気はない。でも、そこにある普遍的な何かを楽しむのでなく、懐かしさを、過去のエンタテイメントを美化すると言うのは好きではない。はっきり言えば嫌いだ。村枝氏はプロだ。的確に狙った需要の層に訴えるものを作り出し、そして結果を出す。別にその事に文句をいうつもりも筋合いもない。むしろ賞賛したいくらいだ。だけど人間ってもっと貪欲でもいいんじゃない? もっと面白いものがあるかもしれない、もっと面白いものが出来るかもしれない、先へ、先へ、先へ。そういう拡張主義が大量消費を生み出したという指摘はあるかもしれないが、それとこれとは話は別。昔は良かったと思っているようでは、先なんか見えないのだ。昨今はやりのリバイバル漫画ブームが基本的に好きでないのはその為でもある。確かに今見ても十分面白いものは多いし、それを否定するつもりはないんだけど、楽しんでるのは作品そのものなのか、作品を通して万華鏡のようにほの覗く「過去」なのか。そこんところははっきりさせてもらいたい。今は昔の上に立っているのは事実だが、所詮過去は進む先じゃない。そういうことだ。