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2013年01月12日() 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 閃乱カグラと俺修羅とみなみけただいまとAKB0048 NEXT STAGEとまおゆう

  閃乱カグラ 。3DSの立体視機能をフルに変態方向に振り向けたアクションゲームのアニメ化。「爆乳ハイパーバトル新作」ってコピーだけども、新作も何も、そんなジャンルがあったのか……普通の高校生を装いながら忍者としての特別学科で修行する少女たちの秘伝書をめぐっての爆乳ハイパーバトル……なのだけど、まあ単純に今期の肌色枠その一ですわな。

  俺の彼女と幼馴染が修羅場すぎる 。とある事情から恋愛沙汰を毛嫌いし、医学部に進むために猛勉強にあけくれる主人公。しかしクラスに転入したばかりの美少女から突如告白を受ける。実は彼女は外面はいいが超絶腹黒で、主人公に告白したのもうっとうしい告白から逃れるため。弱みを握られ「偽カップル」として振る舞うよう強いられるのだが、かねてから彼に想いを寄せていた幼馴染が事あるごとに彼女に突っかかる、というある意味わかりやすい設定。なんかいろいろ微妙に混ざってる気もするのが気になりますが……料理の仕方次第かなぁ。様子見。

  みなみけただいま 。みなみけ第三……もとい、第四期。キャストなどはもちろんそのまま、監督は、今回は「にゃんこい!」などの川口敬一郎氏。日常物が得意だから、今回は安心して見られるかな。「おかえり」は原作ストックの都合もあって第一期との重複ネタも多かったけど、充電期間も十分で今回は新ネタ中心かな?

  AKB0048 NEXT STAGE 。賞味期限が切れるのが早いか最終回を無事迎えるのが早いかのチキンレースなシリーズの第二期。選挙とか、生臭いことやってるなぁ、というか……芸能とかそっちのけで内輪のセンター争いがメインになりそうな。これはこれでAKBネタとしては正しいんだろうけど……

  まおゆう魔王勇者 。なんというか……予測はしてたけど、これはかなり見るのがつらい。元々SSスレのパターンの一つ(RPG的世界で魔王と勇者の決戦前の会話のパロディ)が元なのだけど、ノリとか受けとかで話を続けていくものなので、キャラやら理屈付けやらが実際のトコロかなり破綻してる。小説化した時にそこを直せればよかったのだろうけど、アニメを見る限り、直せなかったのだろうな……色々突っ込むのは野暮なのでやめておくけど、ただ一点だけ、富の再配分についての魔王のご高説部分は行き当たりばったりの衒学的ハッタリにしてもメチャクチャすぎる。せめてそこだけは直して欲しかった。


2012年01月12日(木) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 新番組その2

  BRAVE10 #1。コミックフラッパー連載→コミックジーン移転の、今時珍しい真田十勇士もの。十勇士→BRAVE10。でも、中身は実質戦国ファンタジー。伊佐入道が女のはともかく、伊佐那海という萌えキャラになってたり、穴山小助もアナスタシアって巨乳キャラになってたり。(今時このくらいは誰も驚かないか。)
 でも、主人公が一般的によくある猿飛佐助じゃなく、霧隠才蔵ってのはめずらしいですが。(普通はグループ内のクールなライバル的位置づけ)
 原作を知らなかった人がほとんどだとだと思うので設定とかがいかにもキャッチー路線でびっくりでしょうが、原作掲載誌知ってるこちらとしても作画の力の入れようにびっくりです。腐も視野に入れた萌え路線狙いなんでしょうか?
 ところでメディアファクトリーが角川系になったせいなのか、フラッパーの最近の路線変更はちとアレなんですが……ラノベの漫画化を数撃てば式にやってるんですが、うーん。

  男子高校生の日常 #1。女子高生日常ものが流行ったからと、無謀にも男子高校生日常もの。いや、最近だと「君と僕。」ってのがあったんですが、あちらは乙女チックだったのに対し、こっちは……なんて言うんだろう? 「あるある」系とも違うし。学園ものの定番を空振り気味にすかしたギャグというか。説明するとつまらなさそうですね。サーセン。
 正直なんと評していいかわからないんですが(冒頭のサンライズ+エニックススクエアのコラボも本気で笑いを取ろうとしてたのか、笑いが滑った脱力感を狙ってるのかかなり微妙)、時々面白いのかなと思えなくないのがまた微妙。電波になりきれない妄想文学少女あたりは可愛かったですが。
 あと、折角杉田智和とか出てるんだから、もっと声芸を聞かせてくれれば。

  戦姫絶唱シンフォギア #1。アイドルとバトル物、という定番組み合わせを、別の切り口でやろうとしてる……のはわかるんだけど、なんというか、要素がとっちらかってて世界観がまとまってない印象なのと、説明セリフに頼りすぎた展開は、音楽がコンセプトなのと相性が良くないような。敵デザインとか、時折見せる構図とか、そういうところはところどころ面白いと思えるのだけど、「どこかで見たような」のつなぎ合わせで、インパクトを与えることには成功してると言い難いような。


2011年01月12日(水) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!#1とフリージング#1とドラゴンクライシス#1

  お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!! #1「兄と妹のヨコシマな日常」。高梨修輔は小心者のくせに年相応以上にエッチなことに興味津々で、実の妹の無防備なエロスにもついつい反応してしまいかけてはあやうく自制する高校二年生。
 が、その妹・奈緒は、兄や家族に対しては年相応に兄に反発する思春期な妹を演じているものの、実は無邪気を装いわざとパンツを見せたり、朝起こしに来たようにみせかけてベッドに潜り込んだりしては、リビドーに翻弄される兄の姿を見て“ホンホン”する、 兄を上回る真性変態ブラコン妹 だった。友人たちにはそんな本性を見透かされて呆れられているが、そんなことにおかまいなく「いつか手を出してくれないか」と兄を誘惑する毎日。
 ところが、ある日掃除と称し修輔のお宝本探索に彼の部屋を探っていたところ、大量のエロ本と一緒に、隠されていたアルバムを見つけてしまう。兄の小さい頃の写真を見てまたもや興奮する奈緒だったが、そのアルバムには家族写真でさえも年子のはずの自分が一緒に写った写真が一枚もないことに気付く。
 そのことを両親に問い詰めた奈緒は、衝撃の事実を知らされることに……

 タイトルが長すぎてどうしようってな感じですが。一部ネットでは「 となんかぜんぜんすきじゃないんだからねっ!!」と一部を抜き出した略称を流行らせようとしてるようですが、さすがにそれは……でも、公式の「兄好」も、検索ワードとしてちっとも引っかからないし。うーん。
 まあ、アレです。エロゲやギャルゲでよくある、「無防備にパンチラ」したり、「風呂上がりのバスタオル姿でポロリ」してしまったりする、サービ要員の妹が、「実はお兄ちゃん好き好き好き好きの腹黒変態だったら」というシチュエーションですな。まあ、大概兄の方も変態なんですが。
 そして禁断の愛を目論むことになるのか、と思いきや、奈緒は実は自分は両親の実の子供ではなかったことを知ることに。が、その事実を知って一番ショックなのが「実の兄妹の禁断の愛が出来ない!」ということなのが、完全に変態すぎる。そしてその後すぐ、「でも禁断の愛ってお先真っ暗っぽいし、血がつながってないなら結婚も出来るじゃん! むしろいい展開じゃん!」と、期待に目をきらきらさせるのが……
 一応、修輔は奈緒と血のつながりがないことを知っていたわけで、パンチラだのにドギマギするのは故ないことではないとはいえ、それ以前にどう見ても変態で、妹が更にそれを上回る変態だからなぁ。
 正直原作知らずに期待せず見て、メインキャラが変態すぎて大笑いしました。これはダークホース。
 キャラクターの体型がなんか妙というのも、原作者の作風に忠実だし。
 いえ、原作者がもともと成人向けの作家だなんてことを知ってるだなんてことを言っておりませんよ? 言ってないんだったら言ってません。多分。


  フリージング #1「Untouchable Queen」。異次元からの未知の敵の襲来により危機に瀕した人類は、「聖痕」との適性を持つ少女たち「パンドラ」により、かろうじてその対抗手段を得ていた。そして、そのパンドラたちと、そのパートナーである「リミッター」たちの育成機関にリミッターとして転校してきたアオイ=カズヤ。彼は四年前の異次元体との戦いで、姉を失った傷を引きずり続けてきた。しかし転校初日、模擬戦で下位のパンドラたちをものともせずなぎ倒す学年一位のパンドラの少女サテライザー=エル=ブリジットに姉の面影を見、思わず抱きついてしまう。

 いや、まるで知らない原作じゃないんですけどね。原作の最初の方だけちょっと見てたんですが。これだけのあらすじ書くにも書き続けるのが苦痛で、どこで止めようかと悩みました。
 原作は「コミックヴァルキリー」ってえ、「戦うヒロインがぶん殴られたり(もがれたり、刺されたり)剥かれたり」という、かなり特殊な趣向のマンガ誌に連載の、韓国人作者による漫画。
 で、内容はないです。ええ、はっきりと。ただ、この作者、いかにもオタク受けする絵を凄い効率で量産するんですよね。その能力の高さにおいてのみ、評価してます。まともな編集の下で、まともな原作者がついてたらまた別の方面で才能が開花してたかも知れませんが。その場合は今回のアニメ化もなかったでしょうね。
 そして、原作通り、内容のない第一話。まあ、以降この調子だと思います。多分。


  ドラゴンクライシス! #1「さらわれた少女」。気弱な普通の高校生、だったはずの如月竜司。ところが、夏休みの登校日に突然現れたはとこ、七尾英理子に無理やりさらわれてしまう。英理子は実は特殊な力を持つ遺物「ロストプレシャス」を集め、保護する組織「世界遺物保護協会(ソサエティ)」の一員であり、その末端団体「セブンテイルズ」の立ち上げをソサエティに認めさせるため、違法な取引からロストプレシャスをかっさらうために竜司を連れまわしたのだった。
 過去の負い目があることもあり、竜司は英理子に協力することになるが、英理子の持つロストプレシャスにより取引のブツの奪取には成功するものの、追手の銃撃に危うい目に。しかし、奪ったトランクから現れた少女が火を放ち、追手を一蹴してしまう。
 少女の力に驚く竜司だったが、なぜか少女は彼のことを知っており、「リュウジ」と彼の名前のみを繰り返し口にし、ひたすら慕ってくる。実は彼女はロストプレシャスどころか伝説の存在「レッドドラゴン」の幼生体であるらしいのだが、竜司には彼女と知り合った心当たりはまるでない。とは言え、言葉もままならず竜司以外に心を開こうとしない彼女の世話を仕方なく見る羽目に……

 ヒロインの声が釘宮恵理で、主人公の名前が「りゅうじ」なんで、いかにも とらドラ かと思いきや、設定は ボウケンジャー でした。
 なんかネットの評価で「専門用語ばっかでわからない」ってのを見かけましたが、このくらい、大体推測つくでしょ? 今まで何見て育ってきたんだと。いや、こういうテンプレにすぐさま適応するのが正しいとも言えないんですが。
 世界観の大枠としては、世界の裏で人々に知られていない特殊な遺物「ロストプレシャス」を回収し保護する団体があり、それと反対にそれを集め取引し悪用する犯罪者や非合法組織がある、ということか。まんまボウケンジャーじゃん。
 まあ、基本設定に加え主人公とヒロインの過去の関係、ヒロインの属するドラゴン族の立ち位置、それと主人公をひっかきまわす狂言回しの役目であるはとこの英理子との過去のいきさつとか、ベタながらに一話でようまとめましたわ。
 でも、ちょっと変なOPととっても変なEDでそれらも持ってかれてしまった感じがしますがキャラ立てはかなり成功してる部類と思います。多分。


2010年01月12日(火) 旧暦 [n年日記]

[その他] すっかり麻痺してた

 いかんなぁ。
 今日ふと気付いたのだけど、「国の資産の大部分を抱えながら放そうとしない高齢者層」と「貧困化する(比較的)若年労働層」という社会問題を、対立構図みたいに当たり前に自分自身が捉えていた。
 不景気で国内資産が移動しない、ということも、若年労働層に金が回らない、ということはそれぞれに問題なのだけど、別に対立構図ではないのだよな。
 たまに職場でわりと深刻な世間話をしてると、またごくたまに「老人がどんどん消えないかなぁ」と、冗談めかしてではあるけど言う人が出て、苦笑いしながら流してはいたのだけど、でもそういう発言が出ること自体はあまり違和感を感じなかった。
 高齢者層って言っても資産のある人、ない人、それぞれその中でもいろいろあるし、一般的に言っても若者のように働けない身で、体が動かなくなったらどうなるのか、寝たきりになったらどうなるのか、と思えば、お金を無駄に放出しようとは思わないのは当然だろう。もっとも、世間の同年齢よりかなりの報酬を得ているご年配の人が「老後は資産価値も上がるし東南アジアに移住しようかな」と言ってるのを聞いた時は流石に「う〜ん」と思いましたが。まあ、日本に絶望して海外に逃亡するのは別に年代に限らずあるし自由なんですが、わずかなりとも自分たちの選択で今の日本を作ってきた年代の人がそう言ってるのは、ねえ。


2008年01月12日() 旧暦 [n年日記]

[アニメ] のらみみ#1とPERSONA trinity soul#1

  のらみみ #1「居候の世界」「うたうコトリ」。ドラ○もんやオ○Qのような居候キャラがあふれかえった世界。そんなキャラたちに居候する子供のいる家庭を紹介する「居候先案内所」『ハロー・キッズ59号店』。そしてそこにに居着いているキャラ、のらみみ。イマイチぱっとしないために居候先が見つからず、住み込みで働きながら居候先が決まる日を待ち続けているのだ。
 そんなハローキッズ59号店にはいろんなキャラたちが居候先を求めてやってくるのだが……

 IKKI掲載のマンガが原作らしいけど、読んだことないです。でも、なんつーか冒頭からすさまじいカオスっぷり。w 藤子F不二雄に訴えられたらヤバイぞ。って、既に故人ですが。
 世界中にあふれかえったキャラたちは子供といないと満足感が得られないらしく、居候先を常に求めている。人気のあるキャラ、ないキャラや、その居候先を紹介する紹介所もたくさんできてるわけで……って、どこから報酬を受けるんだろう? やっぱ紹介先の家庭からなのかな?
 のらみみ自身は見た目印象の薄い生意気そうな小坊主キャラなこともあって居候先がなかなか見つからない。元は雷小僧キャラだったらしいが、そうは見えないよなあ。いつも水飴ばっか嘗めてるし。
 前半は、いつまでたってもキャラ離れ出来ない子の元で16年過ごしてしまったくまキャラが、キャラ離れさせようとその家を飛び出す話。「フツーの所員」更科さんが「結婚相談所で、彼女でも探されては?」と実にドラスティックな答え。しかも、照れて好みのタイプを言おうとしないそのメガネ青年に、くまキャラがメガネ青年の実にドリーマーな好みを言ってしまうという……のび太のダメな成長後みたいで痛々しすぎる。w
 後半は、のらみみが公園から連れて帰った幼い小鳥キャラの女の子。居候をしたことがないというその子を、しばらくハローキッズ59号店に置かせてあげることになるのだが、先輩風を吹かせていたのらみみが、水飴を分けたりとなんやかやと世話を焼くようになる。
 まったく期待していなかったけど、実は今まで見た今期新番組中では一番インパクトが強いし面白かったんですが。これはゴールデンタイムにやっても良いのでは……いや、やっぱ色々アレか。


  PERSONA trinity soul #1「特A存在」。地方都市・綾凪市へやってきた慎と洵の兄弟。今まで身を寄せていた叔母に彼氏が出来たのをきっかけに、綾凪市で警察署長をしている長兄・諒と一緒に暮らそうと引っ越してきたのだ。しかし綾凪市では被害者の身体の中と外が裏返るという、人間業とは思えない連続猟奇事件が起こっていた。その事件にかかりきりのせいもあってか、久々に会う諒とぎくしゃくする慎たち。だが、事件には超常の能力が絡んでおり、諒もその能力を秘めていた。そして、弟である慎にも……

 ペルソナ3の世界観を元にした初めてのアニメシリーズ(公式によると十年後の話らしい)。あ、ちなみに「女神転生はアニメ化してるだろ」ってツッコミはなしね。
 元々学園ジュヴナイルな側面の強いシリーズだけど、アニメの方もそんな感じ。まだ事件が起きてることがわかるのみでメインキャラもそんなに印象が強くない。ただ、洵に双子の姉妹がいたらしいこと、そして兄弟たちの両親は大分昔に亡くなっていて、なんらかの家庭の事情で離ればなれになってることはわかるのだけど……諒も兄弟を大事にしてないわけではなさそうなのだけど、事件の重圧と離れて暮らした年月からどう接して良いかわからないところもあるよう。
 主人公の「ペルソナ」が発動したばかりで、まだこれからどうなるかわからないけど、様子見。
 ちなみにEDの映像はなかなか良い感じ。

[アニメ] ロザリオとバンパイア#1とAYAKASHI#1とtrue tears#1と破天荒遊戯#1

  ロザリオとバンパイア #1「ロザリオと新生活」。ことごとく受験した高校に落ち、高校浪人直前な青野月音(つくね)。しかし、父親がたまたま拾った高校の入学案内のおかげで、「陽海学園」なる学校になんとか入学することが出来た。おまけに入学初日から赤夜萌香(もか)というかわいい女の子とお近づきになれて有頂天になるのだが、萌香は自分がバンパイアだと言う。しかも、陽海学園は人間御法度の怪物専門の学校で、もし人間がいたら秘密保持のために抹殺されると聞き、月音は学園から逃げようとするのだが……

 休刊した月刊ジャンプ連載で、今はジャンプSQ連載の人外ハーレム漫画が原作。とはいえ、まあ、どうでもいいというか……
 基本的に初回から作画のアラをパンツで補う作りでした。補えてねえけど。
 色々言いたいことはあるが、とりあえず一言。ロザリオってのは数珠の部分が本体で、十字架とかは付属品だ! と、「まりあ†ほりっく」を読むまで私も知らなかったんですが。


  AYAKASHI -アヤカシ- #1「始まりの血」。久坂悠は超能力のような不思議な力を持っており、それを種にスプーン曲げの見せ物などをして小遣い稼ぎをしていたりした。悠の力を知る幼なじみの薬師寺陽愛(ひめ)はそれを気にして悠に忠告をしていたのだが、校内を締める不良の真田恭平に目をつけられてしまう。ごまかそうとする悠だが、真田も同じような力を持っており、執拗に迫ってきた。カマイタチのような能力を発揮する真田に怯える悠だが、悠にとどめを刺そうとするのを、やはり不思議な力で止めた少女がいた。

 エロゲ原作、らしい。原作は知りません。
 まず、間違ってる感想ながら、これとペルソナTS見て思ったことを言わせてください。
 スタンドバトルを発明した荒木飛呂彦って、やっぱ偉大だったんだ! いや、どっちも普通にスタンドバトルだし。
 そして、ロザリオとバンパイアとを見て思ったことは言わせてください。
 水樹奈々、妖怪ヒロイン専門かよ!
 まあ、どうでもいいんですが。
 どうでもいいついでに言わせて貰えば、ちとねえ、いくら超常の能力を持ってるって言っても、ヤクザが簡単に高校生に命乞いをするってのは考えづらいですわ。ましてや、いきなりナイフを振りかざして襲ってくる兄貴分ってのは、冗談にもなりませんわ。
 まあ、それはやりたいことはわかるし、「あくまで演出上の云々」とするとしておいて、まあ、血が派手に出るわ鼻をそぎ落とすわで、結構悪くはなかったですわ。妖怪がペルソナの悪魔というか、寄生型スタンドというか、そういうのなのはどう転ぶかわからないですが、まあしばらくは見てみようかなと。


  true tears #1「私…涙、あげちゃったから」。
 ストーリーを把握して説明するのももはやまだるっこしい。これもエロゲ原作らしい。主人公が酒蔵の息子って設定らしいのだけど、ちょっといろいろ、描写が。爺ちゃんが造り酒屋に入り浸ってた人間をなめるな?
 そして、最も言いたいのが、メインのヒロインらしいのがエキセントリックなだけで魅力の欠片もないのが。意味不明のまま敵意と好意を示すのは、混乱の元になりこそすれ魅力にはつながらん。昨今、そんなのが多いなぁ。


  破天荒遊戯 #1「永遠のともしび」。どんな話だ、と言われても、すいません。原作見てないのでよくわかりません。
 いきなり家を追い出されて世界放浪の旅に「出ざるを得なくなった」女の子と、それに付き従う美男二人の話、ってのがかろうじてわかったくらいで。遠藤海成作品は、まりあ†ほりっくしか見たことがないので。まあ、いや、確かに破天荒だなぁ、というのが第一話の印象で。それなりに楽しめはしたものの、何をやりたいのかまではわかりません。原作は読んでませんから。以上。


2006年01月12日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] イメージ戦略

  陸自に感謝を伝える長野、新潟両県知事Y!hl )。アニメタイアップ広報では空海に遅れを取っている陸自ですが、こういう人々の生活に密着した活動を行ってるわけで、こういうのはきちんと流して欲しいっすね。
 でも、陸自って確かにアニメとかとのタイアップの相性悪そうだよなぁ……この手の災害救助活動は重要かつ身近だけど、災害救助物にはしにくいし、戦闘をやっちゃうとリアルすぎるし、怪獣映画では時間稼ぎとかやられ役が多いし、かと言ってまおちゃんは……つか、あれ日本の戦車じゃないだろ……いかん、なんか涙が出てきた。大丈夫、「ガメラ2」があるさ……

 そういうイメージ戦略は、大事だと思う反面、イメージが先行してなんだかなぁ、と実は思うときもないではない。と、言っても私が抱いてるのも実はイメージに過ぎず、世間とのイメージのズレに違和感を抱いてるのに過ぎんかもしれないけど。
 最近映画で話題になってる戦艦大和も個人的にはそういうイメージのずれがあったりするのだけど、閑話休題。とはいえ、自衛隊の広報タイアップはやってる業務を知ってもらうってのもだけど、「見慣れてもらう」ってのが大きいのかもなぁ。ヒステリックな拒絶反応の一部は、良くわからないものに対するものであろうし。

[アニメ][マンガ] エウレカセブン次期OPとか

  エウレカセブン の新主題歌(OP)に NIRGILISの新曲「sakura」がなることが発表されたbounce.com )そうな。って、シングルCDは3/1発売って……つか、ぶっちゃけ NIRGILIS って知らないんですが、オフィシャルサイトで曲の視聴をしてみたところ(「sakura」はありません)、明るくポップで結構いい感じかと。ところで「ポップ」って日本語でどう表現するんですかね? 「ポップコーン」のポップとは違うよな。popularの略だろうし……

 週刊チャンピオン。このところわりと気になってる連載「サイカチ」はヘラクレスオオカブトを使って虫の「怒り」を制御する練習を。クワガタが一瞬で怒りにスイッチが入りオフするのに対し、カブトムシはなかなか怒らないが一旦怒ると静めにくいという差が有るのを利用して、制御しにくいカブトムシを御することで怒り状態の甲虫のコントロールを特訓しよう、という理屈らしい。流石にこういった虫の生態に関することはコンピューターゲームとかじゃ出てこない。ヘラクレスオオカブトを選んだのも、単純に人気だからということじゃなく、ツノを使ってのはさみ方がクワガタの大あごの挟み方と似てるから、という、それらしい説明がなされている。なにより驚いたのは、練習試合の相手なんですが……第一話のヤンキー虫使い・タカアキが、ヤンキーはヤンキーのままだけどまっとうな虫使いとして再登場。ヤンキー仲間からは呆れられながらもしっかり虫を愛する虫狂いとしていい奴になってる。甲虫相撲の様子も巨獣対巨獣といった雰囲気で、前肢を折りたたみファイティングポーズを取るところなんか迫力。連載当初はムシキングによる甲虫ブームの乗っかり企画の雰囲気のあった連載だけど、いや、これ面白いですわ。
 「無敵看板娘」。新キャラ・ゲストキャラ投入を極力抑えて定番キャラの絡みだけでテンションを保っているという、コメディとしては驚異的な連載なのだけど、なんと今回はあがり症マジシャンの辻君が卒業! 確かにあがり症は徐々に克服されてきてたけど、新キャラ登場どころか、成長による卒業があるとは……つくづく侮れない。
 「フットブルース」はフットサル大会で強敵と相対するけど、上背のあるそこのエース、なんか雰囲気が妙だと思いきや、実は……王道王道。つか、相手チームの男の子たちの反応がまったく面白い。(笑)
 「ガキ警察」。痴漢冤罪編後編。過去のゲスト女の子キャラが続々登場。読者サービスでもあるけど、新年一発目のスペシャル版的でいい感じ。出てくる相談に来る子たちも決して綺麗な身じゃないけど、それでも救い、というかやり直しができると雷が示すところがこの連載の醍醐味かね。
 「ナルトヤ!」はなんとなく掲載位置的にも展開速度的にもちょっとヤバ目かも。ヤンキーラーメンは力及ばず敗退してレースから脱落。その相手とナルトヤが勝負することになるのだけど、これまたひと波乱ありそう。


2005年01月12日(水) 旧暦 [n年日記]

[その他] 報道と言論の自由

  NHK番組に中川昭・安倍氏「内容偏り」 幹部呼び指摘朝日 )。え〜、なんか朝日の朝刊一面をかざっていて嫌でも目についたんですが、記事内容を見てみると、内部告発のマヌケっぷりをさらしているだけの記事のような……
 関係者によると、番組内容の一部を事前に知った両議員は「一方的な放送はするな」「公平で客観的な番組にするように」と求め、中川氏はやりとりの中で「それができないならやめてしまえ」などと放送中止を求める発言もしたという。
 という一番過激な発言として載せられている部分でさえほぼ、放送法を参照すると当たり前のことを言ってるように見える。
  放送法第三条の2
第3条の2 放送事業者は、国内放送の放送番組の編集に当たつては、次の各号の定めるところによらなければならない。
1.公安及び善良な風俗を害しないこと。
2.政治的に公平であること。
3.報道は事実をまげないですること。
4.意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。
 まあ、中川氏の最後の発言については微妙ですが、この告発って要は単に「NHKは法文に準じていない、公正でない番組作りをしてると政治家に指摘されちゃいました」ってことを言ってるにすぎないのですが……これで公正だった! って主張は微塵も乗ってないし……
 ついでに言うと「その意見を放送するな」とはこの記事中どこにも書かれてないわけで、言論の自由の弾圧でもない。
 四年も前のことを引っ張り出して、何をやりたいんだ?


2004年01月12日(月) 旧暦 [n年日記]

入れてはみたけれど

 あまりのSPAMの多さに、 グレアム・チャップマンばりに「SPAMなんて、これっぽっちも欲しくないの!」と叫び たくなり、APOPが正式にはまだ対応していない POPFile をついに導入。ヘッダを見て、SPAMと判定されたものは問答無用でゴミ箱送りに設定。問題は、圧倒的に英語SPAMが多いので(次には多分中国語SPAM)、英文メールが全部SPAM分類されかねないこと。しばらく、教育するしかないか。
 なんだか今日一日体調が優れず、予定の半分もこなせない。身体がナルコレプシーかと疑いたくなるほど眠気を訴える。熱はさほど出てないのだが、寒気がして気分が良くない。原因がわからないのが気持ち悪い。
 新番組がボチボチ始まってきて、その一つが MEZZOミラーサイト )。18禁OVAの メゾフォルテ を(ほとんどそのまま)元にしたテレビシリーズ。もちろんエロはなしだが、エロは元々18禁で出すために申し訳につけられていた程度だから、むしろこっちの方がいいかも。第一話、オチが唐突に 依頼人は幽霊でした で終わるのはどうかとも思ったが、作画や動き、テレ東では規制下で流せないだろう残酷描写もなかなかで、ちょっと期待。
  たまたまみかけたハテナの日記 。ずらずらとメガネ画像が並ぶ日記にはちょっと圧巻。
 この日記をみつけたのが、日記のログ見てて補足してるアンテナをたどって、そこからさらにたどって、という感じだったりする。で、そのアンテナ、「これ、誰?」とか思ってしまうところからの捕捉が最近またちょっと増えてきている。いや、別にイカンというわけではなくって、身内以外が見て楽しいのかなぁ、と思わないではなかったりするからだったりなんかして(広川太一郎風)。「文芸とは、文で芸をすること」とは、神林版「ラーゼフォン」の後書きにあった言葉だけど、自分の文が(少なくとも日記が)その意味で「文芸」となってるとうぬぼれているわけでもなく、まあ、多分、画面効果と言うか、なにか変化があるのが多少中枢の報酬系に影響を与えてるくらいのものなのだろうなぁ、と思う。
  情報戦でも日本が勝利=ロシア誌が日露戦争100年特集時事 )。ロシアの「ロジーナ」誌が日露戦争百周年特集で、ロシアの敗因をこう分析している。日露戦情報戦での立役者というと、やっぱり 明石大佐 か。友人にこのURLを見せたら、「戦争もプロジェクトとして取り扱うことができる」と一言。私みたいなプチ軍オタではなく、むしろそっち方面には興味を示さない友人なのだけど、意識してかせざるしてか、あまりに的を射たこの言葉に思わずうなってしまう。うむむ。
  次世代有人宇宙機はカプセル型毎日 )。火星探査機スピリットの成功でなんとなく上向いてきてるようにも見える米国の宇宙開発熱ですが、まあ、確かに宇宙機が飛行機の形をしてる理由ってのは、ほとんどないわけで。むしろ、はねの重さ分ペイロードが減るだとか、先のチャレンジャー爆発などの状況ではサバイビリティがほとんどないだとか、そういう欠点もあるわけで。とはいえ、消えゆくのはやっぱちょっと切ないなぁ。
 ひさびさに見ようと思ったら、ニューズウィークのW杯時の記事「ニッポンが僕を泣かせる」が消えていたので、 Internet Archive から 探し出してきた ので、メモ。


2003年01月12日() 旧暦 [n年日記]

ダメ人間の酒

  深+ に行くと、なぜか毎回珍しかったり妙だったりする酒を勧められる。いつも一緒に行く面子で、酒に対し好奇心が強いのが私くらいだからかもしれない。
 今回も勧められたのだけど、ティオ・ペペの瓶に入ったそれを、「クズ」とかなんとかという名前で呼んでいる。「なんじゃそりゃー!」と思ったのだけども、グラスに注がれたやつを飲んでみると、案外と悪くない。というより、アルコール度数は低くはないけど(多分、20%くらい)、甘くて口当たりがいい。聞いてみると、ドライシェリーとポートワインを一対一で割ったものだという。問題は、なんでそれを「クズ」なんて呼んでいたかという理由。
 少し古いアメリカの映画なんかで、街角に立った浮浪者みたいなのが、酒びんを紙袋に入れて、ぐびぐびやってるって光景、ありますよね? あのグビグビやってるびんの中身がコレ、というワケ。口当たりが良く、しかもアルコール度数が結構ある。日がな一日、びん一本ちびちびやっていると、程よく酔いが維持されて、なにか問題があっても「まあ、それでいいや」ってな感じでなにも解決する気にもならずだらだらと一日が過ごせてしまう。ってよりそういうために飲んでいる酒なんだそうである。特に名前のある酒ではなく、参考にとマスターに見せてもらった BAR酔虎伝 の中では、「ブラック」という名前で呼ばれていた。マスターは「屑人間の酒」、略して「クズ」と呼んでいた。
 いや、それはいいんですが、私に勧めたのは裏の意味があると考えるのは考えすぎですか?(--; コレ飲んで、だらだらと日がな一日すごしたいなぁ。嗚呼。
  龍騎 見てて最終回を目前に、事態の解決を見ぬままに主人公が死んでしまったのにびっくり。結局、真司は「戦いを止めたい」というのが自分の最大の願いだということを再確認して、ライダーバトルの結末を見ないままに退場。優衣は自分のために誰かが犠牲になることを拒否して、消えることを選択した。木戸真司という人間がいたことで、ただお互いの欲望のぶつかり合いと生き残り戦でしかなかったはずの戦いと、そこに参加した人間がどう変ったか、ということになるのだろう。シリーズ開始前に言われていた「巨大な悪対たったひとつの正義は、今の世の中にはない。それを反映していく」というコンセプトがどう決着をつけるのか。多少なりとも救いのある結末ならいいのだけど。
  ギャラクシーエンジェル は今回からOP・EDが変ったけども、肝心の内容はイマイチ。つか、イマニくらい。やっぱ波があるなぁ。
 新年最初の キングゲイナー 。シリーズ全体では特に重要な話ではないのだけど、良い仕事してる回である。ベタベタなギャグでなく、台詞回しと間の演出で笑いを誘っている。いい仕事しています。すっかりヤーパンの天井になじんでしまったアデットが主役の回。ってか、これだけ見たらアデットがヒロインみたいに思えてしまう……作画がやけにキャラクター原案のイメージに近いな、と思ったら、作画・動画に「中村プロダクション」なる名前が。キャラクター原案の中村嘉宏氏関連? あえて文句をつけるなら、マンガ的なポーズ付けが多かったことくらいだけど、些細なこと。
  Mozilla 使いにしか関係ないけど、 Mozillaの表示をすばやくする方法 。prefs.jsに書き込むよりも、 user.js を作って設定する方がいい。しかし、本当に嘘みたいなくらいに早くなった……今までのもたつきはなんだったんだ。
  深作欣二監督が死去 。また一人、偉大なエンターテイナーが去っていく。


2002年01月12日() 旧暦 [n年日記]

ワークショップやりたくない……

 なんかボスから転送メールが届いたので何かと思ったら、ポスター発表で申し込んでいた今度の生理学会にワークショップの参加で登録するけど、お前の意見もちっとは聞いといてやろうかいのーという学会事務からのメールだった……
 はい?
 ワークショップってのは一種の口頭発表みたいなもので、一つのテーマで複数人が発表をして、そのテーマで総合的に討論とかをすると云う形式。まあ、このメールのは限りなく普通の口頭発表に近いっぽいのだけど、「選考委員の推薦により」って誰じゃぁ、推薦なんぞしたんは!(ぶんぶん(ぐるぐる目で日本刀を振り回す音)) いや、そら名前売り出すにはいいのだろうけど、ワークショップなんかやったら中途半端な発表できないじゃん。困るじゃん。<おいおい ボスの手前とかもあるから断るわけにも行かないだろうし……うむむ、憂鬱だ。ってよく考えたらワタクシ、今年の生理学会会費まだ払ってないんですが……
  少年ガンガン で冬目景の不定期連載「 LUNO 」が始まったのでちょっとびっくり。正直かなりどーでもいいと思ってる雑誌なのだけど(こう云っては失礼なのだろうけど)、噂に聞く作家の大量引き抜き事件(でも一人二人ならともかく、それって作家を大事にしてなかったって事の裏返しでもあるよなぁ)を機に誌面の一新でも図ってるのだろうか。それとも単に誌面一新がたまたま重なっただけだろうか。いや、冬目景以外はかなりどーでもいいというのは相変わらずなんですが……
  ヴァンドレッド 12話はみっともこっぱずかしい主人公の演説以外は出色の出来。3DCGによる大艦隊戦は、昨今のTVアニメでこんなものが見れるとは正直思っていませんでした。CGのレベル自体明らかに最初より上がってるし、継続は力であると思い知らされる。あと凄かったのがゲスト声優陣。敵対してる二国家の首脳部のジイさんたちの声が麦人やら大塚周夫やら、端役の艦長で鈴置弘孝は出るし、青い機体のおっさんはランバ・ラルだし……死んだはずの人間が生き返ったり主人公の青臭いばかりの演説に援軍が駆けつけたりと疵瑕はあるのだけど、それを勢いで見せてしまいました。正直面白かったです。
 「サムライレンズマン」も読了。キャプテンフューチャーやスターウルフと並んで有名なスペオペ「レンズマンシリーズ」の外伝と云う位置づけで書かれてるのだけど、実は禅銃とかキャッチワールドで出てくるような勘違いジャパネスクを大きく期待していたのでその意味では期待外れ。でも話自体は面白かったです。年齢設定とかが異様に気になりますが。


2001年01月12日(金) 旧暦 [n年日記]

「心では重すぎる」

 読了。セーブしよう、セーブしようとしながらも、終盤はもう引きずり込まれるように…
 この本のキーワードは二つ。「現代」と「関係」である。主人公の公は40代の私立探偵。とある事情で探偵業から身を退いており、民間の薬物中毒者の構成施設『セイル・オフ』で働いていたのだが、再び探偵業を再開する事になった。依頼主はかつて漫画家志望であったが、とある新人の持ち込み原稿を見た事により自分の身の程を知り、漫画で身を立てるという夢を諦めた過去を持つ。依頼はその新人、後に一世を風靡し、そして消えてしまった漫画家を探す事だった。自分が諦めた夢、そしてその原因となった天才が何故消えてしまったのか、それを知りたいのだという。公は他人の人生を覗き見、それにより干渉するという行為に倫理的な罪悪感を抱きながらも、消えた漫画家、まのままるを探す。しかし、彼の目の前に立ちふさがるのは彼とは全く異なる価値基準を持つ今の世代の若者たち、そしてセイル・オフに入っている少年と関わる謎の少女だった。消えたまのままるの背後にやくざの影がちらつきはじめ、そしてまったく無関係に見えたまの、少女、薬物の滓かな繋がりが見え始めた時、公は退き返すには遅過ぎる領域まで足を踏み入れてしまっていた。
 読み進めて、ひたすら話は重い。ストーリーがではなく、一文一文の背後にある思索の重さだ。「何故彼らはこんなに違うのだろう」「何故薬物に走るのか」「何故」「何故」「何故」。どの文章にも何故であるかという疑問とその答え、そしてその答えから再び生じる 終りのない疑問が繰り返されている。無論あらがまるっきり見えないわけではない。 何故錦織令がそこまで強力な憎悪を周囲に発散できるのかという疑問には満足の行く答えは出てないし、終盤になって死者の存在が絡む事によって、その死者に繰り込み不能の部分を押し付けてしまってる感もあることだ。 しかし、それらはこの圧倒的な文章の圧力の前では些細である。1冊の本を書くのに、しかも娯楽であるのに、これだけの思索を重ねるのか。「面白い」という事も勿論できる。しかしその前に浮かぶ感想はやはり「凄い」である。

ガンパレ星雲賞計画<おい

 林氏から指摘があって、「ロボットはノンフィクション部門だからガンパレじゃ対抗馬にならんだろう」と言われる。そういえばそうでった。でも別にロボットの受賞を防ぐ為だけにガンパレを押してるるわけでもないんすよ。無論「ガンパレでなきゃおかしい!」とまでいうつもりもないっすけど、でもガンパレが受賞してもおかしくはない、と思う。少なくともそのくらいには「SF」だ。(「人狼」も面白かったけど、あれをSFか、と言いわれるともうひとつ首を捻らざるを得ない。)
 あともう一つ。ガンパレにとらせてみたいというのは、これまで星雲賞の受賞にゲームが入っていないからである。映像媒体じゃいけないってことは勿論ない。しかしこれだけサブカルチャーあるいはサブでないカルチャーとして広がったゲームが認められていないようで、何かSFファンダムの懐の狭さを感じるような居心地を悪さを感じるのである。
 そんなワケで私はガンパレをおしてみたい。