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2012年01月01日() 旧暦 [n年日記]

[その他] 新年あけました

 おめでたいかおめでたくないかはまあ色々なので。
 まあ、「おめでたい年だったね」となるようにしたいものです。

[アニメ] 最終回いろいろその2

  C3-シーキューブ- #12「超越者はどこにでもいる」。忌まわしい由来を持つ器物が「呪い」から人間の姿になり、それを受け入れる主人公の元へ集うラノベ原作のアニメの最終回。
 いや、まあ、「普通の人」を重要なキーワードとしてる割に、生粋の「普通の人」が主人公ぐらいで、しかも主人公も普通の人としては特殊なのは、まあお約束の上に構築されまくってる最近のラノベなので言っても詮無いのはわかってるんですが。
 ただ、新房演出を唯一再現する大沼心監督なのだけど、新房演出と違うのは「空間」の感覚が非常に薄いことだなぁ、というのが改めて確認。新房監督も空間感覚が色濃いわけじゃないんだけど、他にもいろいろ違いはあるのだけど、そこが一番決定的な違いかな、と。新房演出は省力との兼ね合いを兼ねた経験と試行錯誤の上に築きあげられたものなのだけど、他の人が受け継ぐのはちと難しいものなのだなぁ。

  森田さんは無口。2 #13「四人は仲良し」。萌え4コマのアニメ化は大変多いけども、これは女子高生が主人公だけど萌え系よりはやはり正統派の4コマ作品の系統かと。OP合わせて三分ちょっとの長さといい、アイドル系声優がメインにも関わらず変にひねることなく気軽に楽しめました。またちょこちょここういうのやってくれればなぁ。

  君と僕。 #13「陽だまりの詩」。男子高校生系ほのぼのマンガのアニメ化。まあ、女子高生が主役の萌え4コマの男子版という感じ。まあ、「こんなメルヘンチックな集団いねーよ!」って突っ込みはどこまでも無粋なので割愛。それを除いては、案外と「あるある」っぽいところもあるので、まあ、割と楽しめました。最終回の幼稚園児の描写は、ちと観察が足りなさすぎかと。


2012年01月04日(水) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 最終回いろいろその3

  ベン・トー #12「国産うなぎ弁当790kcal」。オルトロス編完結編。風邪による体調不良もあってオルトロス姉妹に敗退した槍水仙。その後さらに風邪を悪化させてダウンしてしまいながらもリベンジのために丑の日特売のうなぎ弁当争奪に参加しようとする槍水のために、佐藤は彼女の寝てる間にオルトロスからうなぎ弁当を勝ち取ろうとする。
 しかし、オルトロス姉妹の異常とも思える挑発行為に疑問を持ったあやめと二階堂の調査により、彼女たちがかつて隣町の狼たちから排除されていたということを知る。そしてその首謀者だった「ヘラクレスの棍棒」の二つ名を持つ人物から、佐藤たちはある申し出を受ける。

 オルトロスこと沢桔姉妹の破竹の半額弁当破りを阻止しようと佐藤と二階堂がまずは戦うのだけど、その時にオルトロス姉妹に勝手に付けられた二つ名が「ツードッグス」って、「氷結の魔女」といい、どんだけソフトアルコールに偏ってるねん……しかも二階堂は「変態」の二つ名をもつ佐藤とコンビだと思われることを嫌がってたけど、白粉のネット小説の中ではホモ達扱いされてると知ったら、どう思うのか。
 結局オルトロスたちの異常行動はかつて彼女たちの実力に対抗できなかった隣町の狼たちがヘラクレスの棍棒の誘いに乗って彼女たちとの戦いを「拒否」することで排斥したことに起因していて、同じ事をされようとしてたのだけど、アホの佐藤の行動でその計略は崩れ、佐藤は正面からオルトロスを破って月桂冠をゲット。まあ、破るところは描かれてないんですけどね?
 この作品の欠点は結局心意気のみの描写で押し切ってるので何故強いのか、どうして勝ったのか、のタクティクスな部分が欠如してるところかと。まあ、ライトに楽しむ分にはこれで十分ですが。
 最終回で一番驚いたのは、二つ名「茶髪」が同じ学校に通ってたってことですが……タイの色が白粉とも槍水とも違うから、三年なのか。


  WORKING'!! #13「さよならぽぷら」。今まで手が届かなかった備品破損報告表に手が届くようになり、ぽぷらの背が伸びたとショックに陥る小鳥遊。突然よそよそしくなった小鳥遊に違和感を覚えたぽぷらは山田に相談するのだが、山田が変な方向に話を持って行って「ぽぷらが受験でワグナリアのバイトをやめるかも」ということになってしまい、それがスタッフに広まってしまう。それぞれぽぷらにやめて欲しくないけども将来のこともあるのでそれなりに真剣に悩むのだけど、相変わらず話はトンチンカンな方向へ……

 日常系アニメなので、大きな事件がないのはいいんですが、恋愛がらみのドタバタがあまり中心にならなかった分、ちと一期より目立たなかったかなぁ、と。最終回でも、「種島(ぽぷら)さんが辞めたら小鳥遊くんもバイト辞めちゃう?」という伊波と、それへの小鳥遊の返答とか、八千代がらみの相馬のからかいで静かにマジギレする佐藤とかはあったんですが。
 そういや相馬と佐藤の絡み見てると、「デュラララ!」第二期はまだかと思ってしまうんですが。
 それはさておき、相変わらず最終回要員な「普通のホール担当」松本麻耶がデウス・エクス・マキナばりに全部事態を収拾。つか、普通にあれだけこだわってる時点で普通じゃないと思うんですが……
 松本麻耶じゃないですが、フツーに面白かった、という感じでした。作風を前期に合わせていたために監督本来の持ち味が出せなかったという印象は否めませんが。それもこれもAKBのアニメのせいか……(逆恨み)


  侵略!?イカ娘 #12「訓練しなイカ!?/祭りじゃなイカ!?/やっぱり祭りじゃなイカ!?」。こちらも日常系アニメ。Aパートは普通に訓練にかこつけて侵略者気分を味わうイカ娘がやっぱり逆襲を食らういつもどおりの話。B・Cパートが最終回エピソードで、イカ娘と栄子の喧嘩話を、夏祭り話にからめてのオリジナル色が強い話。前期最終回はイカ娘が自信を失ったら、だったけど、今期は栄子との関係にクローズアップ。みんなの人気者のイカ娘だけど、その一番身近にいるのは栄子で、イカ娘にとって栄子はやっぱり特別だということか。
 タコ娘(田辺梢)も最登場し、一期の夏祭りの回では出なかった「とっくに私たちの日常はイカ娘ちゃんに侵略されてるのかもね」のセリフで締め。
 安定してキャラの魅力を引き出してたシリーズでした。このまま第三期も期待したいところです。


  gdgd妖精s #13「終わりなき追憶の彼方に〜Eternal〜」。シリアスで始まったかと思えば、ただのモブキャラと思えた持田房子が出てきたりピクピクが典型的すぎるうらぶれ方してたり、滅茶苦茶すぎる展開……と思ったら相変わらずのグダグダぶりで。低予算で好き勝手やってるぶりは最終回まで相変わらずでした。つか、二代目gdgd妖精sって、と思ったけど、単なる思いつきのネタだろうなぁ。最後のおまけの座談会まで売上アップ会議で、名にし負わぬgdgdぶりでした。あほらしくて気楽に楽しめるので、続きをやっていただきたいところ。ソフトを買うかまでは微妙ですが。(^^;


2012年01月06日(金) 旧暦 [n年日記]

[その他] え? ナニこの番組?

  NHKオンデマンド で昨年12/25に放送された「 永田町・権力の漂流 」を見たんですが、これは酷い。さり気なく番組前のナレーションで現在の政権の右往左往ぶりが野党にもあるみたいなこと言ってるのもアレなんですが(まあ、確かに様々な問題を棚上げにし続けたのと、百歩譲って一党独裁により結果として多党に政権運営能力の芽を潰したことは責める要因になるかもしれませんが、冒頭で言うには無理がありすぎ)、それ以上に政権奪取後に早々に崩れたトロイカ体制についての当事者三人の言い分が見事に責任の押し付け合い。唯一多少なりとも同情に値するのは意外にも小沢氏なのだけど(検察からの突き上げと、菅氏を立てるために閣僚人事から外された。唯一、党内まとめ上げポジションを確保することで影響力を残した形になった)、それとても党内の抗争の部分も否めないので、一概に是と云いにくい。でも、鳩山氏と菅氏がそれ以上に「上手く行かなかったのは他の人のせい」発言があまりにもひどすぎ。特に菅氏においては「自分の意に従わなかった連中がいたから上手く行かなかった」という意味のことを恥じらいもせず言っている。
 脱官僚を標榜した予算編成でまず最初の大きな躓きを見せる。まあ、そもそも何をもってその自信があったのかわからないけど、小沢は言をはっきりとさせないながらも当時の内閣に対し冷ややかな言葉を浴びせている。当事者の意識がないんか、という見方もあろうが、一本化した党への陳情窓口という権力を以って予算編成に影響力を持とうとした戦略と指針がある以上(それだけでなく影響力の拡大も狙ってはいただろうが)、何の考えもなしに官僚の壁にぶつかり、あるいは篭絡され、身内で角突き合わせていた連中よりは幾分かはマシだと思える。
 そして次の大きな躓きは鳩山氏の首相辞任に直接結びついた米軍基地の普天間移設問題だが、これについては移設に固執する鳩山氏に対し、菅氏はおろか小沢氏ですらも関わりを持たないようにしていたようだ。つまり、それだけ「無理」なことは傍目から見て明らかだったということだが、これについては鳩山氏に多少なりとも大義がないわけではない。普天間移設は、選挙前からの党内の総意であったという認識があり、これは選挙前の民主党の言説を見ると必ずしも間違ってるとも言えない。鳩山氏が旗を振ってたのを他の議員は調子を合わせておいていざ実際になったら実行する気はなかったということかもしれないが、鳩山氏としては筋を通したつもりではあったろう。要は鳩山氏は鳩山氏なりに誠実であろうとはした。ただし、政治家としての能力がまったく伴わなかったのではあるが。
 個人的にはむしろ、やはり能力が不足していてあっという間に官僚に丸め込まれた他の閣僚やあっという間に日和った他の議員がそれ以上に議員失格に思える。まあ、鳩山氏も議員失格なんで全員ならないで欲しかったんですが。
 中でも酷いのが当時の防衛相である北澤氏で、鳩山氏を直接批難もできず、普天間移設問題について「(選挙前の発言を踏まえての)野党の追求で蟻地獄のように追い込まれた悲劇が鳩山さんはあったんじゃないか」と、選挙前の言は一切無視していいという態度を隠さず、さらに野党の追求のせいで鳩山氏が態度を硬化させたのだという責任転嫁まで行ってる。
 その後、参院選選挙直前も批難の高まっていた鳩山氏、小沢氏が自ら身を退くことで選挙を乗り切ろうとしたのだけど、消費税10%発言などで致命的な支持低下を招き、大敗北を起こしたことは記憶に新しい。党内からも選挙の責任を問う声が高まり、支持率も下がり始め、追いつめられたところに起きた震災、そしてその間も政権は迷走し続け、昨年夏の内閣不信任決議をめぐっての争いになる。
 そもそもの消費税10%発言も政務次官が完全に官僚に丸め込まれてる発言に流されたり、認識不足での行き当たりばったりでという、どうしようもない実情が浮かび上がってくる。本人が言を尽くして正当化してるのだが、僅かな間に言をあっさり翻したことは党内からですらこれは批難の的になっているのだから言い逃れのしようがない。
 あまりに酷い政権の迷走ぶりだけども、党内の権力抗争をさておくと、菅氏のあまりの酷さが目に余る。
 他の二人と比べ、資本や派閥といった確かなものが欠けているため常に自らが目立つ立場にいてパフォーマンスをしなければ党内支持を失うという危機感はあったにしろ、権力に異常に固執するわりに「権力を取得したその後」というものが全くない。すべては「権力を維持するため」という行動原理のみであり、さらにパフォーマンスしか頭にないため、その決定はすべて軽佻浮薄である。
 番組中に最も呆れたのは、普天間問題の件について菅氏が語る場面で、菅氏は「(鳩山氏は)総理にはすでにたくさんやってもらうことをお願いしてもらいますので、この件はこちらでやりますから」というような事を語っていたこと。菅氏は、当時そうではなかったにも関わらず自分のことを「総理」と言っていた。番組作成の時期からしても、おそらく退陣後であろう。菅氏の人物がよくわかる事例だと思う。その他、公明党取り込みの稚拙なやり方など、言うにおよばず。
 酷い現状を正味で示す番組ではあったけど、決定的にかけてる要素が、少なくとも二点あるように思えた。一つには周辺勢力として存在していた勢力の存在。仙谷氏が顕著なのだけど、このあたりがほとんど触れられてなかった。
 また、検察などの世論を大きく左右した動きについても触れられてないのは片手落ちだろう。
 まあ、内閣不信任決議否決の下りとかもパリッとしなかったけど、まあ、これでもまだよくやった方でしょう。ジャーナリズムとは呼べないレベルではあるにしろ。
 しかし、「勝者なき権力闘争」って言ってるけど、その権力闘争が主に民主党内部のものであること、そして大事な時期に議会を空転させた菅氏の権力への固執がまるで触れていないあたりが、あまりにもダメすぎですな。


2012年01月07日() 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 最終回いろいろその4

  境界線上のホライゾン #13「境界線上の整列者達」。三河当主の娘ホライゾンの魂を宿しており、さらに7つの大罪武装すべてを支配下に置くことができるがゆえ、三河消失の責を負わされ処刑されようとするP-01s=ホライゾン・アリアダスト。彼女を助けるようとしアリアダスト教導院のクラスメイトの力を総動員し武力・外交・交渉で救出しようとする葵トーリだったが、あともう一歩というところで当のホライゾン自身が救出されることを拒む。

 中二病で安易なエロでまとまりがなくて、なのだけど、見ていて案外と面白かった。一度失った神格を取り戻すために人間がかつての歴史を再現するという大きな魔術的行為自体が世界の舞台なのだけど、それを管理する立場にある連中がそれを自らに都合よく利用しようとするのに自他ともに認める「無能」であるトーリがたった一人の少女を救うために歯向かう、というシリアスなストーリーが下敷き。なのにも関わらず、全キャラいい加減と言うかアホばっかというか。黒田崇矢に「私はいつもどおり(ゲームの)姉キャラ後略担当だな」とか言わすなよw 子安の守銭奴は全然okだけど。
 それでいて、中二病全開のご都合主義設定ながら、トーリは芸能の神の力を借りそこから供給される力を仲間に与えることが出来るようになる代わりに、その神を失望させる行為、すなわち「悲しむ」ことを一切禁止されるなど、そういったシリアスとアホのバランスが結構良くとれてる。
 また、話の中で仮にもガンダムの名を冠してるガンダムAGEよりもよほどまともに外交や折衝をやってるってのが、また。
 これだけごちゃごちゃした設定で、キャラのビジュアル的な書き分けも上手いとは言いづらいキャラクターデザインなのに、13話見終えてみると名前まではさすがに覚えないまでもどのキャラがどれだったか、大体覚えているといて、しかも悪い印象を持ってるキャラがいないというあたりは、キャラクター小説として非常に正しいのではないかと思える。
 監督の小野学は「咲−Saki−」くらいしかヒットとしてはあまり印象にないが、原作との相性もあったのか今回は非常に手腕を発揮したように思える。
 これで一旦は最終回だけども、分割二期で後半は夏に放映されることがすでに決定してるので、もうしばらく楽しめそうな感じ。


  ぬらりひょんの孫 千年魔京 #25「乾坤の千年魔京(総集編)」。最終回は総集編で、実質的には前回で終わってるんだけど。原作の羽衣狐編まで。羽衣狐のポジションとか、開花院家のことや奥州遠野組の関係などで、ちととっちらかった感はある。これは原作からなんだけど。あと、邪魅が普通に登場してたんだけど、前期では邪魅のエピソードってたしかやってなかったよね?
 アニメではこれまでの大きな事件の背後にいたのが魔王山ン本五郎左衛門と鵺こと安倍晴明と判明し、原作でも山ン本(江戸百物語組)編から次のエピソードに移るところなのだけど、三期があったらそこまでで終わりそうだなぁ。原作が鵺との対決がちゃんと書けるか、掲載順位的に心配ではあるんですが。
 本来は深夜ではなく夕方にやるポジションの原作だと思うんですが、カードゲーム化しにくかったり、商品展開と絡めづらいから仕方ないんですかね。


2012年01月08日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] ゴーカイジャー#45とフォーゼ#15

  #45「慌てん坊忍者」。未だ大いなる力が明らかになってない唯一の戦隊、「カクレンジャー」についてナビィの占いに手がかりを求めるゴーカイジャー。しかし、占いの結果は「隠れた忍者は見つからない」というもの。手がかりにならない手がかりに頭を悩ませるが、かつてタイムイエローに依頼されて守った神社が「寝隠神社」だったことに思いあたり、何か意味があるのではないかと再び寝隠神社へ。
 そこで不思議なツボを見つけた一同は、ツボに封じられていたカクレンジャーのサポートロボ・ニンジャマンを解放する。正義感は強いがおっちょこちょいを咎められて十年間封印されたニンジャマンは、そのために十年の間におこったレジェンド大戦のことはまったく知らない。そのことを説明しつつも、今までの経験からまずニンジャマンの好感度を上げてから大いなる力を譲ってくれるよう頼もうと作戦を立てるのだが……

 以前のタイムレンジャー編が伏線になってたカクレンジャー編。そこまで過去に干渉していいんかタイムレンジャー。
 そしてニンジャマンにコレまでの戦いの軌跡を説明するという大義名分でこれまでの総集編。主にゴーカイチェンジと大いなる力(主に玩具連動)の紹介ですが、ゲストは(劇場版以外は)総ざらえなのでそれなりにおめでた感はあるかも。
 これまでの戦いを知り、ニンジャマンの好感度も急上昇でいけるか? と思いきや、ニンジャマンはこれまでのオッチョコチョイを反省し、しばらくガレオンに居続けてゴーカイジャーたちを見極めることに。つか、十年間封印されてたのに大いなる力のこと知ってるの?
 さらに、なんかニンジャマンがガレオンの新たなメンバーになりそうな口ぶりだけど、もう残り一ヶ月くらいだよなぁ、と思ったら、次回にはもうニンジャマンがゴーカイジャーを認めてしまうっぽい。いや、もうさっさと話を片付けないといけない時期なんですが、ちょっと拍子抜け。バスコの件も片付けなきゃいけないんだけど、それはもう少し後になりそう。
 オール一色シリーズも、オールレッド、オールグリーン、オールイエローに続き、今回はニンジャマンになぞらえてオールブルー。オールホワイトは出るみたいだけど、オールピンクはあるのか? イエローと違ってピンクは完全に女性キャラだからなぁ。


  仮面ライダーフォーゼ #15「流・星・登・場」。フォーゼとは別のスイッチの力を使う新たな仮面ライダーメテオ。その正体である朔田流星が、とある目的のために弦太郎たちのクラスに転校してくる。彼がメテオとは知らない弦太郎は早速彼と友だちになろうとするが、流星はそんな弦太郎に表面上は気弱な転校生を装い話を合わせながらも辛辣な目で見続ける。
 ちょうど学園内に現れた猫の怪人を追う彼らに同行し、仮面ライダー部の内情と自らの目的のため新たなゾディアーツのことを調べようとする流星。流星の目的とは、病床についた親友のためにあるホロスコープスを目覚めさせることだった。

 新たな仮面ライダー、メテオが本格参戦。その正体である朔田流星は人工衛星にいる仮面の人物「タチバナ」の指示により学園に潜入、正体を隠し、フォーゼやゾディアーツの情報を集めようとする。
 その流星の目的とは、かつてゾディアーツスイッチを使おうとした副作用で意識を失った親友を助けるために、エリアル・ゾディアーツを見つけること。現在いる黄道十二星座のゾディアーツ・ホロスコープスはスコーピオン、リブラ、ヴァルゴ、レオの四人のみ。だからエリアルが必要な流星は雑魚ゾディアーツを目覚めさせるために「ラストワン」を超え、ホロスコープスになる人材を探す必要があり、前回フォーゼの力を貸したように見えたのもその目的でありたまたま。どうして正体を隠してるのかとか、彼にメテオの力を与えたタチバナなる人物とかいろいろ不明なのだけど。
 そんな彼の正体も知らず、メテオに対しても流星に対しても無邪気に接する仮面ライダー部の面々なのだけど、初対面で「ダチになろうぜ!」と言った弦太郎が、調子を合わせて「友だちだから」と助け舟を出した流星に、何か言いたいことがあるよう。次回予告で、ライダー部に入りたいという流星に弦太郎が反対してるようなのだけど。多分、ダチってのは簡単になるものではなく、もっと紆余曲折の末お互いのことを認め合ってなるものだ、ってことなのだと思うけど。つか、弦太郎いつの間にか生徒たちになじみまくってるな!
 今回の山猫座のゾディアーツ、リンクスは正体とかもすぐわかってるし、そう深い関わりはなさそうなのだけど、スイッチャーの癖を弦太郎が覚えていてリンクスが同じ癖を持つことから正体を見破ったり、弦太郎の友情観と親友を助けるためとはいえかたくなな流星との対比の導入編、になるのかなあ。


2012年01月09日(月) 旧暦 [n年日記]

[映画] 川の底からこんにちは

 木村佐和子は東京に出て五年目のしがない派遣社員。仕事はお茶くみOLだし東京に出てから四人の男に捨てられてるし五人目の今の彼氏はバツイチの子持ちだし、慢性便秘だしで、まさに底辺人生。ほとんど絶縁状態になっていた田舎の実家から父親が末期がんだと連絡があるが、それでも過去のわだかまりから帰ろうとしない。だが、付き合っている彼氏がほとんどクビ同然に会社をやめ、佐和子の実家を当てにしたことからしぶしぶ帰郷。病床の父に代わってやむを得ず家業のしじみ工場に入るが、従業員は曲者ぞろいのおばちゃんばかりの上、会社の業績は右肩下がり。しかも、とある過去から故郷の誰もが佐和子のことを見下していた。
 ひたすら萎縮する佐和子だったが、従業員にはバカにされるは、男は同級生に寝取られ逃げられるは、散々な目にあった末、ついに開き直り「中の下」の人生への逆襲を図る。
 今 ハラがコレなんで を全国巡業中(主要都市では終わってるはず)の石井裕也監督の商業デビュー作。なんと言うか、全編脱力系コメディです。前半はずっとダウナー系の負け犬系なんですが、それでも暗くて鬱々としてるってことではなく、どこか気の抜けたというか間の抜けた展開で、気がつくといつの間にか吹き出してる。
 後半は一転して主人公の人生への逆襲になるのだけど、それも面白いは面白いのだけど、主人公の抱いていたコンプレックス、父との葛藤とかが、浪花節というか人情喜劇と言うか、そういう形で描かれ、主人公の成長につながっていく。
 ああ、そうか。「 あぜ道のダンディ 」の時にもなんか懐かしい笑いと思えたのだけど、基本、石井監督の作品は人情喜劇だったんだ。
 芸術作品としてみると作りの甘さはあるんだけど、若干25歳にしてこの昔なつかしの人情喜劇の系譜を踏まえた作品を作るのはやはりすごいと思う。
 とりあえず 木村水産社歌 を聞いて抱腹絶倒したヒトにはおすすめ。
 まだ見てないけど、「ハラがコレなんで」も、「時かけ」の仲里依紗主演ということもあって楽しみ。


2012年01月10日(火) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 新番組その1

 まあ、大体がニコニコ配信なんですが。

  ポヨポヨ観察日記 。まん丸としていて猫に見えない元ノラ、ポヨと飼い主佐藤萌一家との日常系4コマ。っつーか、原作が樹るうだって知らんかった。何気に樹るう初アニメ化? 三分番組だけど。この調子で他のもアニメ化してくれれば……(本編の話全然してねえ)

  リコーダーとランドセル 。主人公のあつしは街を歩けば女性の目をひきつけるイケメン。だけど実は小学5年生で外見以外は全部歳相応。性別が逆でのパターンのマンガは結構あるけど、この発想はなかったわ……まあ、そりゃ不審者扱いされますわな。つか、置鮎龍太郎が小学5年生の声をやってるって時点で大笑いだけど、限りなく出オチっぽい気も……

  輪廻のラグランジェ 。これは バンダイチャンネル での配信。有料会員(見放題)のみ三日前から見られるのか。これはちょっと面白い商売の仕方だなぁ。これだけだときついけど、見放題のサービスと併せてなら、求心力があるかも。
 内容は敢えて言えば、ロボット+女子高生学園ものという、手垢のつきまくったネタ。つか、ヤングガンガンで連載してるコミック版と全然内容違うよね? 鴨川を舞台にしてご当地とのタイアップもいろいろやるみたいだけど、やはりここはむしろ鴨川ホルモーとか四畳半神話大系とコラボすべきっしょ。そしてロボバトルで負けたら負けた方が「ホルモー!」と叫ぶ。叫ばなくてもいいけど。
 ごめん、これも全然本編と関係無かった。定番ながら元気印のヒロインにいろいろ決め台詞とか工夫しようとしたり、CGのメカ戦とかも頑張ってるかと。様子見。

  探偵オペラミルキィホームズ第二幕 。ゲームとの複合企画でありながらゲームの方のシリアス設定ド無視のハイテンション不条理アニメと化したアニメの第二期。第一話はまたトイズを失ってダメダメに戻ったどころか、日々の生活のためにすっかり農民となってしまったシャロたちに、ブチ切れ寸前のアンリエッタが怪盗帝国の三人組に彼女らを挑発して元の目的を思い出させようとする。って、まあだいたい無駄だってことは第一期でわかっていそうなものなんですけどね? つか、農民状態の方がマジで強くね?
 ようやく探偵としての初心を思い出したと思ったら、また元の木阿弥気味で、そしたら菜園がぶっ潰されて新展開の前フリ? いや、その前に前期最終回で出てきた森・アーティはどこ行ったのよ?

  夏目友人帳 肆 。定番人気シリーズの第四期。まあ定番なんで特に言うこともなく。ただ、のっけから祓い師の的場一族に絡まれての続き物だったり、これまでよりちょっと不穏の空気が増してきたような。そこらへん、今までと変えていくのか、変えないでいくのか、なんとも言えない感じ。まあ、大森監督なので心配はいらないとは思いますが。


2012年01月12日(木) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 新番組その2

  BRAVE10 #1。コミックフラッパー連載→コミックジーン移転の、今時珍しい真田十勇士もの。十勇士→BRAVE10。でも、中身は実質戦国ファンタジー。伊佐入道が女のはともかく、伊佐那海という萌えキャラになってたり、穴山小助もアナスタシアって巨乳キャラになってたり。(今時このくらいは誰も驚かないか。)
 でも、主人公が一般的によくある猿飛佐助じゃなく、霧隠才蔵ってのはめずらしいですが。(普通はグループ内のクールなライバル的位置づけ)
 原作を知らなかった人がほとんどだとだと思うので設定とかがいかにもキャッチー路線でびっくりでしょうが、原作掲載誌知ってるこちらとしても作画の力の入れようにびっくりです。腐も視野に入れた萌え路線狙いなんでしょうか?
 ところでメディアファクトリーが角川系になったせいなのか、フラッパーの最近の路線変更はちとアレなんですが……ラノベの漫画化を数撃てば式にやってるんですが、うーん。

  男子高校生の日常 #1。女子高生日常ものが流行ったからと、無謀にも男子高校生日常もの。いや、最近だと「君と僕。」ってのがあったんですが、あちらは乙女チックだったのに対し、こっちは……なんて言うんだろう? 「あるある」系とも違うし。学園ものの定番を空振り気味にすかしたギャグというか。説明するとつまらなさそうですね。サーセン。
 正直なんと評していいかわからないんですが(冒頭のサンライズ+エニックススクエアのコラボも本気で笑いを取ろうとしてたのか、笑いが滑った脱力感を狙ってるのかかなり微妙)、時々面白いのかなと思えなくないのがまた微妙。電波になりきれない妄想文学少女あたりは可愛かったですが。
 あと、折角杉田智和とか出てるんだから、もっと声芸を聞かせてくれれば。

  戦姫絶唱シンフォギア #1。アイドルとバトル物、という定番組み合わせを、別の切り口でやろうとしてる……のはわかるんだけど、なんというか、要素がとっちらかってて世界観がまとまってない印象なのと、説明セリフに頼りすぎた展開は、音楽がコンセプトなのと相性が良くないような。敵デザインとか、時折見せる構図とか、そういうところはところどころ面白いと思えるのだけど、「どこかで見たような」のつなぎ合わせで、インパクトを与えることには成功してると言い難いような。


2012年01月16日(月) 旧暦 [n年日記]

[特撮] ゴーカイジャー#46とフォーゼ#16

  ゴーカイジャー #46「ヒーロー合格」。ゴーカイジャーたちがカクレンジャーの大いなる力を託されるにふさわしいか見極めると言ってガレオンに居座ったニンジャマン。だがヒーローらしからぬだらけた生活態度にニンジャマンは怒ってゴーカイジャーたちを鍛えるといって連れ出す。ついてきたのはハカセ、アイム、ガイの三人だけなことに呆れながらも、メンバーの中では真面目な三人には好感を持ちかける。ところがそんな時にザンギャックの行動隊長ジュジュが現れ街中で人々を襲撃、マーベラス達も合流して現場に駆けつけるが、ジュジュはあっさり撤退してしまう。
 喜ぶゴーカイジャーたちだったが、街で襲撃された人々や、やはり攻撃を受けたハカセやガイも突然口汚く誰彼構わず罵りだし、しまいには諍いを始めてしまう。外に飛び出した二人を仲裁しようとするアイムだったが、マーベラス達は動かない。そんなマーベラス達を見て、やはり彼らにはヒーローの資格がないと、見限ってアイムたちを追うニンジャマンたちだったが……

 カクレンジャー編後編。諍いを始めるハカセとガイを見て、アイムとマーベラス達三人は完全に別行動。マーベラスたちはハカセたちを心配する素振りもみせず、ガレオンに居残る。でも、それは心配してなかったわけではなく、ザンギャックの作戦だと察して敵の居場所を叩いてハカセたちを助けるため、というのは定番。ハカセとガイの争いを止めようとするアイムも、傷つきながらも二人の間に体を張って割って入り、二人の良心を呼び覚ます。
 ニンジャマンは彼らを見て自分の失敗を恐れるあまり仲間を信じる心を忘れていたことを知り、カクレンジャーの大いなる力を渡す。って、巨大化ニンジャマンなんですが。合体はしない風雷丸ってところかなぁ。こっちの方が独立性が高いみたいですが。
 全部の大いなる力が見つけられたみたいだけど、次回、丸ごと全部奪おうとするバスコが罠を仕掛け、サリーを裏切るっぽい? ザンギャックとの決戦前にバスコとの因縁決着なのかな?


  仮面ライダーフォーゼ #16「弦・流・対・決」。突如現れた新たな仮面ライダーメテオ。しかし彼の目的はゾディアーツを倒すことではなく、牡羊座アリエスのゾディアーツを生み出すことだった。そのためにアリエスに進化する見込みのあるリンクスを逃したメテオとフォーゼはぶつかるが、メテオに圧倒されてしまう。
 腹の虫が収まらないのはもちろんだが、仮面ライダー部の目的と真っ向から対立するメテオのスタンスに、部員たちは対策に頭を悩ませる。
 しかしメテオの正体である朔田流星は気の弱い転校生を装いつつ仮面ライダー部への潜入を試みる。腰の低い流星に、ラビットハッチの秘密も知られたこともあり概ね好意的に迎えようとするライダー部の面々だったが、意外にも弦太郎が反対をする。
 一方、ホロスコープス陣営も、いよいよ後がなくなった園田先生が理事長に最後のチャンスを求めての嘆願をし……

 過去、ゾディアーツスイッチを使おうとして昏睡状態に陥った親友を持つ朔田流星。タチバナなる謎の人物からメテオスイッチとドライバーを渡され、親友を救える唯一の存在であるアリエスゾディアーツを探し求めている……という過去事情がほとんど明らかになってしまった流星。弦太郎から「お前の本当が見えないからダチとは言えねえ!」とまで言われてしまってるし、案外と見透かされてる感じと言うか。
 そもそもがタチバナに利用されている感が強い流星だけど、このタチバナなる人物の立ち位置が重要になってくるのかなぁ。Wのシュラウドに近いけど、彼女よりもっと悪意がある気がするのだけど。
 そんな利用されてる感の強い流星だけど、弦太郎のダチ理論に自分の友情が軽んじられてるように思えたのか苛立ちを覚え、つい本気で弦太郎に殴りかかってしまう。だが、それで流星の「本気」を感じた弦太郎は感動、流星のことを認めることに……これがきっかけで流星のライダー部仮入部を認めることになるのだけど、流星は常に本気を剥き出す弦太郎に戸惑いつつも、当初の目論見通り利用するつもりで仮面ライダー部に潜入できたわけで、いろいろ内乱の種になりそうな。弦太郎、ある意味友子以上に直感が鋭いけど、考察が欠如してるんでやっぱアホですな。
 で、リンクス戦はかなりあっさり目に終了。その代わりリブラと、復活スコーピオンとの戦いが。アリエスに進化するかもしれないリンクスを倒され怒る流星だったけど、「ダチのため」という行動原理がブレることのない弦太郎に多少心が揺れ動いたのか、二対一の戦いに加勢、メテオがリブラを受け持ったおかげでフォーゼはスコーピオンを再度破ることが出来る。でもその結果として、園田先生は「ダークネビュラ」なる空間に消え去ることに……
 メテオも、今回は協力したもののあくまで目的が違うことを強調。でもこれってかなりツンデレフラグのような……流星は相変わらずぶりっ子縁起ではあるけど。
 次回は弦太郎と賢吾が仲違いするらしいけど、リブラや流星が関わってるのか? 新フォーム「マグネットステイツ」登場のためのイベントではあるようなのだけど。


2012年01月18日(水) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 新番組その3

  創世記アクエリオンEVOL #1,2「週末を抱いた神話的禁じられた合体スペシャル」。前作から一万二千年後を舞台に、再び謎の敵との戦いに巻き込まれる少年少女を描く。っつーか、のっけから男女合体が禁じられていたり、それをネタにしてもエロセリフネタが相変わらずだったりというアレ。前作は主人公は熱血タイプだったけど、今回は気弱で、むしろ敵のエースパイロットの方が全主人公アポロに似てる。基本的な設定は同じみたいだけど男女混合合体が禁止されていたりとか、謎要素は当然存在。一万年と二千年前から愛してるのインパクトは超えられるか?

  モーレツ海賊(パイレーツ) #1「海賊、罷り通る」。笹本祐一原作「ミニスカ宇宙海賊」のアニメ化。結構長い経歴なのに意外にもこれが作者の初TVアニメ化(エリアルはOVAにはなっている)。人類が宇宙に進出した時代、とある小惑星で私掠船の船長になってしまうことになった女子高生の活躍……なのだと思う。原作読んでないけど。
 原作からしてTVアニメを強く意識した作風であることが見て取れ(アニメ化を意識してるという事ではない)、王道の展開が得意な佐藤竜雄監督と相まって初回は異様なまでの安定感。二話目に展開持ち越しなので、まだ様子見だけど。あと、OP、今まで聞いたももクロの歌の中では一番真面目な気が。

  偽物語 #1「かれんビー其の壱」。時は夏休みに移り、冒頭のっけから阿良々木がなぜか戦場ヶ原に監禁拘束されていちゃいちゃいびられるところから始まる。回想シーンでどうしてこういう経緯になったのかが語られようとするのだけど、まだ何にも語られないまま次回に続くになってますがな。ええんか?
 メタなヲタ会話で話を展開させていく作風は相変わらず。新房演出も相変わらず。登場人物は前作キャラは神原以外は一応登場しており、阿良々木の妹のファイアーシスターズの片割れ、月火も予告以外では初めて登場。タイトルからすると今回のエピソードはまだ出ていない大きい方の妹、火憐がメインみたいだけど、どんな展開になるのかさっぱりわからん。


2012年01月19日(木) 旧暦 [n年日記]

[映画] ロボジー

 社長の鶴の一声でいきなり三ヶ月でロボットを作るはめになった木村電器の落ちこぼれ社員三人組。なんとか数歩歩く程度のロボットは造り上げたものの、そのロボット「ニュー潮風」は作業中の事故で大破。社長命令で出展するロボット博はあと一週間。このままではクビ確定! と追いつめられた三人はでっち上げのオーディションを開催、着ぐるみショーのアルバイトと偽って中身のない「ニュー潮風」の中に入る人間を探そうとする。
 そんな馬鹿げたオーディションとは知らず応募した中に、定年退職して久しく妻とも死に別れ老後を持て余す独居老人、鈴木重光がいた。離れて暮らす孫たちからも相手にされず、親しい老人友だちもいない重光は本当に着ぐるみショーのつもりで「ニュー潮風」になるが、たった数歩歩いて挨拶するだけのはずが、ひねくれ者の性分で過剰なパフォーマンスをした上、会場で起きた事故から女子大生を救いだしてしまう。
 「人助けをしたロボット」ということでニュー潮風は一気に脚光を浴び、その愛嬌のある動きからもあっと言う間に人気者になってしまう。しかし慌てたのは木村電器の三人組。たった一度の嘘で済むはずが嘘をつき続けなければいかなくなり、重光に真実を打ち明けニュー潮風を演じ続けるようたのみこむ。
 重光は騙されて詐欺の片棒を担がされたことに怒り、事実を暴露すると息巻くが、誰にも信用されないどころかボケが始まったと疑われ相手にもされない。普段からひねくれたことばかりを言っていたばかりに近くに親しい人間もいない事実をかみしめていたところで、ニュー潮風の話題で盛り上がる子供たちの姿が……その姿が孫たちと重なった重光は、つい再びニュー潮風を演じることを引き受けてしまう。
 三人組は一時は喜んだものの弱みにつけ込んだ重光の要求に振り回されることに。そんなこととも知らない世間はこれまでにないロボット・ニュー潮風に熱狂するが、その中にロボット博の時に重光が助けたロボットオタクの女子大生、佐々木葉子もいた……
 ASIMOが発表された時には冗談で「あれ、絶対中に人が入ってるwww」などとよく言っていたけども、矢口監督の新作はその「ロボットの中の人」ネタ。しかも中身は老人でわがままなクソジジイ! 確かに重心を崩さないためにすり足で動くロボットが多かったので、その歩き方が老人っぽくあるといえばそうなんだけど……まさかそんな馬鹿な、のネタをホントに映画にしてしまったのが今作。
 別にロボット開発を馬鹿にしてるのではなく、そんなふざけたような偽ロボット・ニュー潮風=鈴木重光を中心としながらも、今真面目に行われているロボット開発とその界隈の熱を描いている。
 騒ぎの中心となりながらも一人そんなものとは無縁の重光はわがままなクソジジイぶりを発揮するのだけど、それは誰にも相手にされず、人との繋がりから孤立していた事の裏返し。三人組は振り回されるのだけど、重光はわがままをぶつけられる相手を見つけて過剰にはしゃいでいただけで、実際は彼らに親しみと仲間意識を持っていたことが最後にわかる。
 三人組も社長命令でロボット開発を命じられたもののそれが思ってもみない偽ロボット事件になってしまい、胃が痛い思いをするばかりか、しかも頼みの綱の重光のクソジジイぶりに振り回されてボロボロ。早く本当のロボットを作ってなんとかしないと、と、いうところから学生相手の講演で逆に学生たちから知識を吸収していくのだけど、段々本気でロボット作りにのめり込んでいく。
 でもそんな茶番劇がいつまでも続けられるわけがなく、段々ほころびを見せ始めるのだけど、そこに大きく関わるのが重光がニュー潮風として助けた女子大生、葉子。元々極度のロボットオタクだったのに助けられたことでさらにニュー潮風にぞっこん。しかしニュー潮風に過度に近づきすぎることを危険視した三人組が必死なあまり彼女に心ない言葉を投げつけ、そのことで逆にニュー潮風憎しの般若になってしまうという……恋情が裏返った女の恨みは恐ろしい。
 それがどんな結末を迎えるかは実際に見てもらうとして、嘘から始まった物語だけども最後は後味良いハッピーエンド。世間を騙してそれでいいのかとちょっとは思わなくはないけど、現実の二足歩行ロボット自体がアトムや鉄人28号やガンダムに憧れた開発者が創りだした「嘘から出た真」。嘘から始まっても花を咲かせればいいじゃない、ということに思えなくもなかったりなんだり。
 だからこそ各社自社のロボットを使って撮影協力したんだろうし。
 キーパーソンとなる鈴木重光を演じるのは五十嵐信次郎、と言った所でわからないだろうけど、これが実はロカビリー御三家の一人、ミッキー・カーチス。ハーフ顔の現役ミュージシャンのハズなんだけど、髭を剃り髪も刈り込み、どっからどう見ても日本伝統の愛すべきクソジジイを演じてる。
 テーマ曲も「五十嵐信次郎とシルバー人材センター」として Styxの「Mr.ROBOTO」をカバー している。この「Mr.ROBOTO」、元々物語仕立てのアルバムの中の曲だったらしく、独裁体制を敷いた政府に投獄された主人公が、刑務所内で働く日本製作業ロボットの外装を付けてロボットのふりをして逃げ出す、というものらしい。「Domo ari gato, Mr.ROBOTO, Mata au hima de」と日本語で始まる歌詞の内容は、しつらえたようにこの映画の設定にマッチしてる。
 あと、劇中で重光がニュー潮風の格好のままコスプレイベントに迷い込んでしまうというシーンがあるのだけど、そこで初音ミクを始めとするボーカロイドコスプレや「うみねこ」のベアトリーチェ、ハガレンなど、ちゃんと本物のコスプレ(ってのも変な表現か)なのも、矢口監督ならではのこだわり。これらの出典元は全部エンディングテロップでも示されています。


2012年01月20日(金) 旧暦 [n年日記]

[その他] できるだけ簡単に

  一体改革協議 自民も政治責任を果たせ西日本新聞 )。多少の程度はあれ大手マスコミはこの手の自民批判をやってるのだけど、まず第一に
1)自民が拒否してるのは密室での「協議」であり、公開での国会に法案を提出すれば審議に応じると言っている。
2)さらに、民主党は協議に対し法案も提示していない。その状態で何を話しあうのか、マスコミは一切スルー。
3)もちろん野党時代の民主党が協議どころか審議も拒否(中には自分たちの提案を取り入れたものも)したのはマスコミは触れてない
という、わかりやすい大本営発表です。
 あと、もっと言えば「増税は必要」という雰囲気にしたがってるけど、こういう時にマスコミがよくやる「世論調査」が一切出されてないのだよね。どうして出さないかは、非常にわかりやすいと思います。あとはいわずもがな、だよね?


2012年01月21日() 旧暦 [n年日記]

[アニメ] プリズム#41

  プリティーリズム オーロラドリーム #41「ピュアプレミアムウェディングの願い」。強力なライバル、久里須かなめに対抗するために、独自の特訓をあいらたちに課す阿世知社長。しかしりずむは母であるそなたの飛んだオーロラライジングを求め、母が特訓を受けた伝説のコーチ「マダムK」の特訓を求める。その名を聞いた阿世知社長は顔色を変えてりずむを説得しようとするが、りずむの父である竜一から「あなたのせいで家族がバラバラになった」とまで言われ、強い衝撃を受ける。
 阿世知社長には、まだ誰にも語っていない、そなたに深い負い目を抱く過去があった。

 純と阿世知社長が姉弟ってのは以前ちょっとだけちらっと語られてたけど、今回の件もそれに関わること。というか、そなたにオーロラライジングを跳ばせ、そしてぶっ壊した「マダムK」なるコーチ。彼女は実は阿世知社長の母。純とは異父兄弟だったらしい。阿世知社長は幼い頃より母から英才教育を受けていたが、両親の離婚をきっかけに母に反発。母の施そうとする「オーロラライジングのための特訓」を拒絶し、その上でプリズムショーの大会を連覇することで母への対抗心を晴らしていた。しかし技術はあっても所詮反抗心がモチベーションでの活動。勝ちを重ねるほど虚しさが増していたところで現れたのが神崎そなた。そなたと競ってる時だけ、阿世知はこの上ない実感を得たが、そなたが結婚して引退。ここまではこれまでも描かれてた過去に、阿世知の生い立ちが加わっただけ。この後に阿世地が負い目を感じる原因があった。
 テレビでのインタビューで、そなたを挑発しマダムKのことに言及したこと、それは自分を置いて去ってしまったそなたへのあてつけだけではなく、反発する母のオーロラライジングをそなたに跳ばせ、それと競い、勝つことで母とそなたに勝とうという阿世地の意地の発露だった。
 その結果、そなたはオーロラライジングに取り憑かれりずむを置いて蒸発、りずむは母へのあこがれを募らせ、竜一はりずむがそなたと同じ事になることを恐れずっとプリズムショーから遠ざけていた。
 阿世知社長の神崎そなたへのこだわり、そして久里須かなめの背後に神崎そなたがいたと知った時の動揺は、かつてのライバルが不自然な消え方をしてしまったというだけではなく、自分の意地でそなたを自分たち母娘の確執に巻き込み彼女とその家族の人生を狂わせたことへの罪の意識から来るものだった。
 うわ、なんて大映ドラマ的展開!
 自分がプリズムショーでも大々的な晴れの舞台であるピュアプレミアムウェディングに出ることに自信も意義も見いだせなかったあいらだが、恥をかなぐり捨てて自分の犯した過ちを償うために跳んでほしいと泣き叫んで懇願する阿世知社長に、自分にかかった期待を初めて実感し、阿世知社長のためにも跳ぶことを約束する。
 そのマダムKはショーの観客席に姿を見せ、あいらの演技を見て「まだ早かったようね」とつぶやき去っていくのだけど、それとは知らず彼女の隣に座ったりずむとやっぱ関わるんだよなぁ。
 それとそなたのコーチするかなめとの因縁ドロドロの展開になってきたのだけど、あれ? そうするとみおん要らない子になってきてませんか? しばらく出番もないし。
 ここは一発逆転でマインドとタイムのルームで超パワーアップして帰ってきたみおんが全員蹴散らして圧倒的に勝利、という斜め上の展開を希望。
 あと、阿世知社長は俺の嫁。


2012年01月22日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] ゴーカイジャー#47とフォーゼ#17

  ゴーカイジャー #47「裏切りの果て」。全ての大いなる力がゴーカイジャーとバスコの元に集まり、お互いの大いなる力を奪いあうため、バスコに連絡をつけるマーベラス。バスコは残るロイド二体を出しゴーカイジャーたちを迎え撃つが、大いなる力を駆使するゴーカイオーの前には敵ではない。しかしバスコはロイドのなくなった今サリーは不必要と致命傷を与え、去っていってしまう。
 見かねたハカセ、アイム、ガイが心配するが、意外にもマーベラスがサリーを手当てするためにガレオンに連れて行けと言い出す。いかにも見え見えの罠だが、かつてバスコに裏切られた自分たちの姿がサリーに重なり、今回は狂言でもいずれ本当に裏切られるだろうと思うと、サリーを放っておけなかったのだ。
 しかしそんなマーベラスの気持ちと裏腹に、やはりサリーは裏切り、レンジャーキーの入った宝箱を持って逃げ出すのだが……

 バスコとの決着編前編、になるのかな? これまで策略を重ね裏切りを続けてきたバスコ。サリーを使ったあからさまな罠を張るのだけど、見え見えにも関わらず、マーベラスは計算の外でサリーを助けてしまう。しかし、バスコの裏をかいたつもりが、やはり裏切り・策略についてはバスコが上。ゴーカイジャーは倒され、ガレオンはまんまと乗っ取られてしまう。
 でも、そうすんなりと大いなる力がバスコの意のままになるとも、宇宙一のお宝が手に入るとも思えないのだけど……あと、バスコの策略の犠牲になったサリーもこのまま退場にはならないとは思うのだけど……


  仮面ライダーフォーゼ #18「鋼・竜・無・双」。流星を仮入部部員として迎えた仮面ライダー部。しかし賢吾とユウキが新しいフードロイド・ホルワンンコフを作成している間、弦太郎が勝手に流星に新スイッチの調整させていたことを知り、表面上は平静を装うが、心穏やかでない。しかしその取り繕った平静も、新スイッチ「マグネットN&S」を見て顔色を変える。賢吾によればこのスイッチは使ってはならないものらしいのだが……
 そのマグネットスイッチを勝手にいじったことに怒った賢吾は、とりなそうとする弦太郎に更に切れ、「君とは絶好だ!」と言い立ち去る。そんなとき、駐車場の車を破壊するゾディアーツが出現。現場に駆けつける賢吾だが、そこでは先に駆けつけた弦太郎たちが……弦太郎は流星の指示で戦い、あろうことがマグネットスイッチを使ってしまう。マグネットは強力ながら両腕が磁力でくっついてしまう上周囲の金属を引き寄せてしまう欠陥品。だからマグネットは使うなと言っていたのに! と賢吾はさらに起こり、ライダー部のことなど知らないと出て行ってしまう。
 自分でもよくわからないイライラに突き動かされる賢吾は、通りかかった陸上部の練習で、一年の時の旧友・留美と出くわす。恵まれた体格からホープと目されながらも記録が伸ばせない彼女に、賢吾はアドバイスをしようとするが、陸上部の部長野本に「部外者が口を出すな」と追い出されたことから、「部員になればいい」と留美に言われる。「他に部活に入ってるのか」と言われ、一瞬仮面ライダー部のことを思い出すが、意地から仮面ライダー部を否定し陸上部に借り入部してしまう。
 一方、病弱な賢吾を気遣って負担を減らすために流星に賢吾の仕事を受け持ってもらおうとした弦太郎は賢吾を怒らせてしまったことにショックを受け、だらしなく泣き暮れるのみ。ユウキたちから、頑張れば賢吾にわかってもらえると励まされるが、そのやる気が空回りしてしまい、再度現れたドラゴンゾディアーツに改良したマグネットスイッチを使おうとして、暴走させてスイッチを紛失させてしまう。あまりの失態に、賢吾も声を荒げ弦太郎を罵倒してしまう……

 愛すべき馬鹿、弦太郎だけども、今回は(も?)失態続き。仮入部した流星に部になじむために何か役割を振りたいとスイッチの調整を任せるのだけど、それが賢吾の逆鱗に触れる。弦太郎としては体の弱い賢吾の負担を減らそうという考えもあったようだけども、スイッチは賢吾にとって父親との大事な繋がり。それ以上に、弦太郎が新参のいかにも胡散臭い流星に取られたようで嫉妬してる、というのが大きそう。
 しかし弦太郎にとって賢吾は天ノ川学園に来て最初のダチ(ユウキとは以前からダチ。賢吾も最初一方的に言ってただけだけども)。ぶつかり合いながらもお互い友情でつながってると信じていただけに、賢吾を傷つけたことにショックを受けてしまう。いやまあ、ちょっとは自分のデリカシーのなさに気づいてほしいものですが。
 そこに絡むのがマグネットスイッチ。強力なスイッチながらも、それそのものは強力な単純磁力を発するだけなので制御不能。そのため制御ユニットを付けるのが妥当な解決策、というのが賢吾と流星の共通見解になったのだけど、また弦太郎が余計な事を言ったばかりに話がこじれてしまう。しかも弦太郎が無理にぶっつけ本番で使おうとして、磁力が暴走して何処かに飛んでいくって……どんだけアレなスイッチ?
 ゾディアーツ側も前回の園田更迭を皮切りに迫水校長にも尻に火が点き出す。まあ、ギャレンの時から自爆が多い人だったからなぁ。そしてドラゴンゾディアーツに単にホロスコープスとしての目覚めだけではなく、フォーゼとメテオの抹殺も課すことに。そのドラゴンゾディアーツ、普通に考えれば野本か留美のどちらかが正体なんだけど、今の状態では留美の可能性がとても高い。でも、ゾディアーツになるほど思いつめてるとも思えないのだよなぁ。
 次回はついに新ステイツ・マグネットステイツが登場。いかにも重装型の外見で、中間最強形態になるのかな? 賢吾との関係修復もどうなるのか。


2012年01月25日(水) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 新番組その4

  あの夏で待ってる 。もう散々言われてるけど、おねてぃのリメイクですか? どうも意図的にやってるみたいだけど、これを今、長井龍雪でやる意図がまるでわからない……様子見ではあるけど、同じ傾向の作品だったら途中で切るかも。

  パパの言うことを聞きなさい! 。「迷い猫オーバーラン!」の原作の松智洋のアニメ化二作目。前作は「毎回監督が違う」という無謀な作りで、逆にそれで怪作として一定の認知は受けたけど、今度は普通の作りです。漫画版の方が四作同時連載で、うち二本はいろんな漫画家が回ごとに変わって担当。しかしウルトラジャンプはともかく、ヤングジャンプはちょっと雑誌のカラーが違うんじゃないか……?
 ネタとしては独身男性のところに突然娘三人が飛び込んでくる、という定番だけど、大抵こういう場合主人公はある程度年の行った男性。だけど、これでは主人公は大学生。経済的な問題があるだろうに、そこらへんがどう描かれるのか描かれないのか。マンガだと貧乏暮らししてると言ってるけどバイトとかの描写は特にないんだよなぁ。

  妖狐×僕SS 。名家の出身故に周りから何をされなくてもちやほやされ、逆にそれ故に棘のある言葉で周りから人を遠ざけてきた白鬼院凛々蝶(りりちよ)。しかし入学した学園にはシークレットサービス付きの最高級メゾンがあり、そこに入った凛々蝶にもSが付くが、過剰な忠誠を誓うそのSSに、凛々蝶の望んでた自立を目指す学園生活は入学初日からあっさり崩れてしまう。
 僕っ娘のロリお嬢様とプラチナブロンドの美青年SSのラブコメ妖怪バトル物? いかにもガンガンチックな内容と出だし。今のところ毒にも薬にもならない感じだけども……様子見、かなぁ。


2012年01月26日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] 一体お前は何を言っているんだ?

  岡田副総理:消費増税「世論が変われば野党も…」毎日 )。
野田佳彦首相が消費増税を争点にした衆院解散・総選挙も辞さない考えを示唆していることに関連し、民主党が大敗した05年の郵政選挙を「 ひどい選挙だった。自民党は郵政民営化をすればバラ色というマニフェストで選挙をした 」と振り返って自民党を批判。「 きちんと説明すれば(有権者に)分かってもらえる という信念で政治家を続けている」と述べ、消費増税の必要性を丁寧に説明したうえで衆院選に臨む可能性を否定しなかった。
 まず小泉自民が当時掲げたのは「郵政民営化でバラ色の未来」などということではなかった。「構造改革が必要であること」を全面に掲げ、その象徴的な1つとして「郵政民営化」を看板に掲げた。郵政民営化は赤字採算が常態化していて成立させるためには国費をつぎ込み続けるしかない状態の旧態然とした郵政を民営化することで合理化を促し、国庫への負担を減らそうというものだった。予想通りに行った面、行かなかった面、あえてその当時言っていなかった面、いろいろありはする。けど、当時有権者の多くがその政策を支持して小泉政権が成立し、そして小泉首相はそれを実行した。
 ひるがえって現民主党政権。「ムダを省けば赤字国債は減らせる」「消費税増税は四年間議論しません」「高速道路無料化」「子ども手当」etc.本当に投票した人のどれくらいがそれを支持したかどうか、正直知る由もない(けど、そういう人も案外いた)けど、その施策で本当に良い結果が出るのか。出なくてもそれは郵政民営化同様有権者の負わねばならないリスクでもある。だが、そもそも言っていたことが一切実施されなかったらどうか。それは、はっきり言って「契約不履行」「虚偽表示」である。
 公約、マニフェスト、言い方はどうであれ、選挙時に掲げた個々の政策は、例えてみれば「戦術」になる。「戦術」は「戦略」のために存在しており、掲げられた「戦略」に対してその「戦術」は妥当か、その「戦術」は実行可能か、そういった見方が必要で、本来それらを考えた上で支持するかしないか、決定すべきものではある。自民党政権時代も公約破りはいくらでもあった。
 が、有権者が支持し実施された「公約」(戦術)に対し、自分たちの「公約破り」を重ねるのはまったくお門違い。
 理想的な場合だが、まず公約においては「戦略目的」を明示し、「大戦略」の方針(細かく言っても仕方ないのであくまで方針程度で)、そしてそのための「個々の戦術」(政策)を示す、というのが望ましく思える。そして有権者はそれをそれぞれ判断するのだけど……民主党の場合、そもそもが提示した「戦術」自体が具体性が乏しく、ほぼ実現不可能と思われるものばかりだった。そして漠然とした戦略目的はあったものの不明瞭で、大戦略が存在しない。少なくとも提示した「戦術」を実現した小泉と自分たちを並べようとすること自体が自分あっちの能力を過大評価し過ぎとしか言いようがない。
 これは、小泉政権の政策の是非の問題ではなく、「そもそもまともな戦術・戦略を作る能力しかない」「そしてそのことを恥じようともしない」ということである。つまり、能力・モラル共に最低レベルということに他ならない。
 それを認識してないのか、してても敢えて無視して自民攻撃に使ってるのかもしれないけど、前者ならただのアホだし、後者だと追い詰められすぎ&みっともなさすぎ、がそれに加わる。
 野田総理が消費税増税を過去の自民総裁の言葉を使って必死に責任転嫁しようとしてたのも、やはりレベルがその程度という証左。自民は少なくとも「消費税増税は景気浮揚とセット」という立場、あるいはそう装おうとしていた。けど、今民主党はその装おいすらできてない。余裕なく、ただ「増税」。「対立する党内のために協議を利用しようとするのはやめてくれ」って自民側の意見があったけど、そのとおりだと思う。これは政党間の政局ですらない。「政党内の政局」と「無能が財務官僚に媚びてる」というだけにすぎない。
 つか、そもそも小泉当時「マニフェスト」だなんて言ってなかったよね? これって「マニフェスト」が所詮「公約」の言い換えでしかなかったと民主党自らが認めてるってことなんですが……


2012年01月27日(金) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 最終回その5

 地方ではまだ終わってないのがあるんですよ〜。

  UN-GO #11「私はただ探している」。死んだはずの海勝麟六からの招待に乗った新十郎。そこには海勝が関わったと思われる爆破テロの関係者たちが集められていた。さらに、新十郎の元から離れた因果も……
 映像的カタルシスと、キャラクター小説でもある探偵小説の爽快感を出すために因果の設定は必要だったんだけど、さすがにちと浮いてた感はあるかも。とは言え、水島精二監督作品としては妙な押し付けがましさも比較的少なく、短期シリーズとして結構まとまってたと思います。11話シリーズではやはり小品としてのまとまりが上手くできてるので精一杯か……ノイタミナ枠はギャグ枠ってわけにはいかないものな……って、後番が「テルマエ・ロマエ」だった!

  アイドルマスター #25「みんなと、いっしょに」。765プロの皆が忙しくなり、みんなとの絆がバラバラになるように感じて迷っていた春香。しかし、忙しいながらも皆がファンイベントに一丸になってることを知り、忙しくなっても皆が765プロが帰る場所であると思ってることを感じる。
 その上での、全員でのライブイベント。原作の「2」で評判の悪かったジュピターも結構いい役だったり、プロデューサー業に転身した律子もアイドル姿を見せたり、ファンが多くて難しいところを上手くまとめてたと思います。錦織監督は上手いのか無難にまとめるだけなのか、よくわからん監督です。いまだに。

  輪るピングドラム #24「愛してる」。全部の始まりである渡瀬の言により、陽毬を助けるためにテロ行為に手を染める冠葉。晶馬はそれを止めるために運命の電車に乗り、晶馬と対決するのだが……
 なんというか、わかりづらい。結局主題は「子供たち」で、子供たちを救うのに必要なのは「愛」だということはわかったのだけど、ケレンの効いた映像に視線が行ってしまい、そこらへんの主題が浸透したかは……ペンギン帽ことプリンセス・オブ・クリスタルはともかく、真理夫がなんだったのかとか、まとまり切らなかった感じもする。まとめる必要がないと判断された気もする。評価としては微妙なのだけど、「唯一無二の作品」として、評価はしたいと思う。

  へうげもの #39「わびスキーが、お好きでしょ」。秀吉との確執の果てに、利休は最愛の弟子である山上宗二を殺された恨みで秀吉への復讐を決意するが、自身がかつて行った陰謀で明智を犠牲にしたことが、秀吉の行いと同じ事であったと知り、自らの人生を始末すべく秀吉に自分を処刑させるように挑発し続ける。
 古田織部は利休の胸の内を察してもなお利休を助けようとするが、逆に細川忠興と共に罪人である利休を見送ったことを咎められ、二人の罪をなかった事にする代わりにある命令を下される……
 わびの世で名を成したいという野望はあり、その奇を衒った行動が失笑されたり話題になったりもするが、結局宮仕えから逃れられない古田織部。織部が命じられたのは、利休の介錯役。名家の出でもなく、財を尽くして得た名物もない。結局羽柴家臣の箔がなければ世間に見向きもされないことを、命令を聞けなければ武家をやめろと言われて悟らざるを得なくなる。それでも利休に手を下すことを拒もうとするのだが、秀吉が吐き出した苦衷「同じ師を殺めた者どうし、唯一の友であってくれ」という一言に、最後の一押しをされる。
 秀吉と利休の事情を知る数少ない人間であり、また利休への敬愛も嘘ではない。が、結局織部は秀吉の命を受けることに……切腹の間に現れた織部に目を剥いて驚く利休だったが、それまで周りの者にしていたのと同様、心ない、見苦しいまでの悪態をつき続ける。その言葉に怒りを感じ刀を抜いた織部だったが、腹を切る寸前、浮かんだ利休の静寂な表情に、それがすべて演技であり、織部を含む刑に関わる全員に自分への怒りを掻き立たせ、罪悪感を少しでも減らそうとする、利休最期の「もてなし」であったことを悟る。
 そのことで剣を持つ手を惑わせる織部だったが、その織部に対し、利休が取った最後の行動は……「笑い」こそが織部の本質であり、自分が何者か迷ってた織部にそのことを自らの身で持って示す利休。師の最後の教えに、涙を流しながら刃を振り下ろす織部。
 原作中盤の山場を持って最終回。丁寧に作ったし、面白かったです。でも、原作の「ひょうげ」ぶりには、やはり勝てなかったかと。バンドメンバーの薬物使用でOPがIKUZOから変わったり、それと関係があるかどうかは不明だけど「原作」から「原案」に表示が変わったりと、製作以外でもトラブルが見られましたが、秀吉の死も是非描いて欲しいもの。二期は難しいのかなぁ。


2012年01月28日() 旧暦 [n年日記]

[その他] ちょっと何を言ってるのかわからない人々

  谷垣氏、無理して「ごね屋」やってる…仙谷氏読売 )。
(前略)彼の良い所をわざと押しつぶし、無理して『ごね屋さん』みたいなことを言っている」と皮肉った。
(中略)仙谷氏は「野党をやらせたら、私よりできるやつはいない。私がやるんだったら、似合う」とも語った。
 まあ、この程度のことを言ってみるしかできないんでしょうな、現状。
 何故大手マスコミが説得力のない民主党の消費税増税案を支持するのかはわかりませんが、それにも書かわらず世論が一向に望む方向にならないことへのいらだちが言わせてるんでしょうが、それで「ゴネ屋」とは支離滅裂ですな。
 政略の要素もあるだろうけど、それを加味しても政策の具体性と消費税増税の目的が不鮮明な民主党の提案を批判するのは理屈が適っている。それを「ゴネ」と思い込もうとするのであれば、「ゴネ」が上手くない、と見えるでしょうね。また、むちゃくちゃを言って「ゴネ」て与党を引っ掻き回すことが野党の役割だと勘違いしてるなら、仙谷氏は間違いなく「適任者」でしょうね。
 でも、自民のやってるのは、ゴネではなく、今のところ筋を通しての反撃の範疇に過ぎないし、野党に期待されてる役目はゴネて与党の足をひっぱることではなく、与党が暴走した時にそれを止めること。つまり、現自民党の行動が期待された野党の行動であり、仙谷氏が「野党の姿」としてるのは単なる総会屋であり、健全な政治観を欠片も持たないことを自ら吐露しているに過ぎない。
 仙谷氏は民主党では珍しくそれなりに調整能力を持ってる人物ではあるが、結局大元の所では学生運動の頃とちっとも変わってないのだなぁ、としか言いようがない。
 学生運動に関わってたからどうこうとは言わないが、民主党はその上の世代というのが欠如してる。つまり、「学生運動の価値観のままの人間が牛耳ってる組織」。それがこの仙谷氏の発言に現れてるということ。

  なぜ人はネットであることないこと書くのか日経ウーマンオンライン )。ああ、香山リカもすでに五十代だったんだ、ってのがまずびっくりしたというか、それだけの時間が過ぎたんだ、と感慨深いと言うのか。
 筆者のことはさておき、内容は最近のステマ騒動に対し、あらゆる記述に対し過剰反応を示すことへの批判。が、批判が漠然としており、結局批判の根本となる価値基準、現状分析が根本的に欠如している。はっきり言えば、やっつけ仕事もいいところのコラムである。
 まず、反応レベルで考えるなら少なくとも「本当に迷っている層」と「面白がってステマと言ってる層」を考えなければいけない。またその中間層として漠然とした否定材料としてステマという言葉を使っている層、というのもある。人々がステマ騒動でどういう気持を抱いているのか、それを考察しなければいけないのだが、「なんでもかんでもステマと言う」というおおざっぱすぎるくくりしかしていない。
 また、実際に「ステマ」というか「工作員」というか、金銭、あるいはその他の理由により、誘導され書かれた文章を、そうでない文章と見分けれられるか、あるいは見分けたいと思うのは是か否か、というレベルの考察が必要なはずだが、それもない。単に「疑う人々」で一絡げにしている。
 はっきり言えば、「ネットでなんでも猜疑心を抱く人たちが増えている!」と考察もなく言っているだけの駄記事である。
 まあ、そんな記事は三流週刊誌はもちろん、大手マスコミにも全然めずらしくないので、それ自体は嘆くことでもなんでもない。
 ただ、筆者が香山リカ氏というところに、多少思う所がないではない。
 香山リカ氏といえば、最近橋下氏に批判的な発言を繰り返している。また、そのことで反論されても(少なくとも個人的に見たところでは)筋の通った再反論が出来ず、かと言って自身の意見を再考する態度も見せない。敢えて言えば、典型的な「稚拙な炎上パターン」に見える。
 ただ、個人的には香山氏の印象で一番古く一番印象に残ってるのは、SFマガジンでのコラム。まあ、おちゃらけコラムだったんだけど、当時、精神科医ネタでやっていたのが物珍しく、それなりに面白く読んでいた記憶がある。その後、新聞などへの露出が増え、社会的事件や政治に対するコメントで「これってちょっと違うんじゃない?」ってコメントが出てきて、なんか「イタイ人」への道をたどっていった、という感が強い。世間的な認知度は高まり、「文化人」というステータスにはなったんだけど。
 逆に言えば今「文化人」と呼ばれてる人の少なからぬ数が大手マスコミでコメントを求められ、それっぽいことを書いて適当にマスコミに持ち上げられ、ホントに自分が文化人と勘違いしてしまったんでしょうね。
 いやもう、なんと言いますか……この年令からやり直すことは難しいでしょうね。自らの選んだ道とはいえ、あわれなものです。


2012年01月29日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] ゴーカイジャー#48とフォーゼ#18

  ゴーカイジャー #48「宿命の対決」。一枚上手だったバスコの罠により、サリーごと爆破されるマーヴェラス。九死に一生を得たものの、ダメージは深く、動ける状態ではない。バスコに乗っ取られたガレオンの中で、バスコの手をかいくぐってナビィからの連絡が入る。まずはナビィ救出のため、ジョーたちはガレオンの中に潜入する。そして、バスコがナビィにこだわる理由は、ナビィこそが宇宙最大の宝への鍵だからだった。

 終盤の定番、メンバーの顔見せアクション。でも、2月中旬まで番組は続くのだよな。商戦絡みの事情なんでしょうか?
 それはともかく、今回はマーベラスとバスコの因縁の対決に決着、というだけではなく、宇宙最大のお宝がらみでの情報がいろいろ伏線回収も兼ねてバスコから語られる。まず、ナビィがお宝の鍵であること。つっても本人が自覚してないんで甚だあやしいですが……そして、アカレッドが宇宙最大のお宝を地球のために探していたこと。もともと戦隊三十作記念ビデオのキャラとして出てるアカレッドなので、おそらく力を失った戦隊たちのために、力を取り戻そうと探してた、ということで設定との整合性をつけた感じか。でも中身がわからないのに「おっさん」呼ばわりって……いや、中の人、というか声の人的にはおっさんですが。
 何故バスコがそういった事情を知ってたのかは不明だけど、圧倒的な力を持ち、さらに策謀を張り巡らし裏切りを続け、ザンギャック帝国ですら利用して来たのだけど、マーベラスは海賊の意地で対決。結局、張り巡らした罠も、自らが裏切ったサリーの行動と、それを悼んだマーベラスの行為により、僅差で生死をわかたれる。
 次回はいよいよ宇宙最大のお宝のお目見えか? なんとなく「友情」とか「正義を愛する心」とか、そんなオチのような気が。


  仮面ライダーフォーゼ #18「超・絶・磁・力」。NSマグフォンを使いこなすどころか、どこかに失ってしまい、賢吾の怒りはますます強まってしまう。美羽の指示によりライダー部は二班に別れ、賢吾の説得とマグフォン探索を平行して行うことになる。「まずは失くしたマグフォンを見つけないと賢吾に謝る資格すらねえ!」と弦太郎は探索班に加わるが、探索が思うように進まない上賢吾との仲違いが尾を引きまくり。
 ユウキを始めとする仲直り班は陸上部に仮入部している賢吾の説得にあたるが、その時にドラゴンゾディアーツが出現。仮面ライダー部の誰かがメテオと狙いをつけたドラゴンゾディアーツに襲われる部員たちだが、流星がひそかに変身してメテオになって撃退。しかし賢吾は最後まで弦太郎に救援を求めることに反対し続ける。
 そのことを知り、一層落ち込む弦太郎だったが、それをみかねた美羽が探索班から解雇、とにかく賢吾にぶち当たれと発破をかける。
 一方、弦太郎の行為に起こり続けている賢吾の「あんな奴友達じゃない!」という言葉に、スイッチの発動に失敗し意識不明になった親友の事を重ねてしまった流星が、仮面ライダー部の無難な新入部員という役割を忘れ、「その言葉は君を不幸にする!」と本気で賢吾に想いをぶつける。

 中間最強形態マグネットステイツ登場だったり、周りに自分を偽ってる流星が熱いところを見せたりと、今回もいろいろ盛りだくさんの内容。
 二班に別れたライダー部だけど、探索班は格好だけは気合はいってるけど、弦太郎以外はみんな寒さでまともに動かないw でも、弦太郎を送り出した後気合出しまくり。一番なさけないのJKってのが、まあ役どころがそうだから仕方ないんだけど……
 仲直り班も、空回りするばかりだけど、意地を張って弦太郎との友情を否定する賢吾の言葉に逆上。弦太郎が自分にスイッチの調整を頼んだのは、弦太郎が賢吾の身体のことを気遣ってのことと明かす。まあ、それは予想通り。意外なのは、流星が熱くなった上、弦太郎の悪かったのはそのことで賢吾の気持ちを傷つけるとは考えなかったことだけだと、正論で賢吾に迫る。正論なので賢吾も弁舌が冴えず口ごもるのだけど、その賢吾に更に「君たちは磁石だ」と、引き合い、反発しあう二人を磁石に例える。マグネットステイツとのコラボ企画か?
 なんか全力でイイヤツスキルを発動したメテオが再び現れたドラゴンを受け持っている間、弦太郎は賢吾の気持ちを踏みにじってしまったことを平謝り。賢吾も自分の間違いに素直な弦太郎に対し、意地をはっていただけということを認め、不完全な調整のマグネットスイッチで弦太郎に傷ついてほしくなかったことを吐露、感情に反応して磁力が強まるマグネットスイッチを調整し、ついにマグネットステイツ登場。
 マグネットステイツはバランスパワーアップ形態の多かった過去の中間最強形態と違い、電磁力砲を備えた重装型。って、電磁砲? ビリビリ?
 両肩のキャノン砲を合体させてU型磁石の形にして、ファンネル的に使うことが可能っぽい。まあそこまでの機動性はないみたいですが。
 弦太郎と賢吾も仲直りして、めでたしめでたし、と思ったら、弦太郎が賢吾のプライドを尊重してスイッチ調整は一任すると言ったと思えば、賢吾も協調性を重視して流星にもやってもらいたい、とまた意見の対立。ある意味似たもの同士と言うか。流星がスパイの割に無駄に神経使いまくり。
 しかし、ドラゴンゾディアーツの招待、やっぱりひねりはなかったですな。ライダー部の中のドラマが多くなる分、ゲストはそんなに重点を置けないよう。
 次回は校長が身体極まって来てる一方でヴァルゴゾディアーツが本格参戦? いかにも、というやる気のなさげな女教師が出てくるのだけど、本当にヴァルゴの正体かどうかは……その女教師を演じるのは長澤奈央。ハリケンブルーでもあり、ライダーではWのリリー白銀でもありますなぁ。ハリンケンジャーの頃は可愛いという感じだったけど、今ではすっかり美人女優。レギュラーになるのかしらん?
 あと、美羽がチーム分けに使ってた部員イラストマグネット、あれ誰が書いたんだ? 友子が本命だけど、美羽が描いてたらちょっと意外性が。


2012年01月30日(月) 旧暦 [n年日記]

[その他] 橋下氏を全肯定するわけじゃないけど、これはあまりに稚拙

  テレビの前で議論しても残る橋下市政への違和感ダイヤモンド・オンライン )。香山リカ氏のコラム連載ですが、まあ、批判のための批判ですわな。「 しかし、テレビカメラの前で限られた時間、討論をしても、多くの場合、ディベート技術や極端に言えば声の大きさだけを競い合うような形になりがちです。」と書いて「結局橋本氏の声が大きかったから優勢に見えただけだ」と言いたげですが、そもそも八対一であり、いくら声が大きいと言ってもたったい一人の声に負ける八人ってなによ、ということになります。実際は物理的な声の大きさではなく別のことを言いたいのだとは思いますが、論者であるならどんなことであっても論で返すべきであり、相手の声が大きかっただとか印象操作に持ち込むのは論戦の結果のいかんによらず、恥だと思います。
 あと、テレビの討論番組で問題なのはディベート技術とか時間制限だとかではなく、「相手の発言を平気で途中で遮る(司会者を含め)」「考えをまとめずに自分の主導権を手放すまいとダラダラ話す」といった「議論においてすべきでないこと」を平気でしている、ってことだと思いますが。 フィンランドの小学5年生にも劣っています ね。
 タイトルについても「違和感」とありますが、結局本文を見てもその違和感とやらの正体は不明のままで、結局のところ「自分は納得できないから嫌だ」と言ってるのに過ぎません。一方で自分は対論を求められても答えられないのを「自分は一介の精神科医なので」と逃げてしまってます。
 香山リカ氏がそうだとは言いませんが、自称リベラル系の方は自分の意見やその根本原理を示さず、言質を取られないように自分の意見は明言せず、相手の発言に対して「それはどうかと思う」「それはおかしいんじゃないか」とだけ繰り返すパターンが非常に多いです。「負けなければ勝ち」という意識がそうさせるのかもしれませんが、良き敗者になる覚悟のない者が勝者になれるはずもありません。
 おそらく、そもそも橋下氏と香山氏の立っている場が違いすぎて、話が成り立たなかったのだと思います。橋下氏は、今破綻確実の大阪市政に対し、早急に手を打たねばならないという危機感の中で行動しており、まずは問題点をピックアップし、限られた時間の中でそれに対処しなければならない、という意識で行動してるのだと思います。一方、香山氏は「自分が納得したい」ということで発言を繰り返しているのだと思います。そもそも実務の人間と思想的正しさを求める人間とで噛みあう議論はなかなか期待できないものですが、香山氏はそもそも自分の思想を実務レベルで実現する方法、について思考することを、完全に放棄してしまっています。
 マイケル・サンデル教授の言を引用してますが、そもそもサンデル教授の理論で実務が改善した、という話はまったく聞いたことがありません。また、テレビでサンデル氏の出てるのを見ましたが、「設問が漠然としすぎていてそれだけでは最適解を求められない」というものでした。実際、自民党の石破氏が「こういう前提であればこう判断する」という、状況をもっと限定しての答えには、サンデル教授はまったく突っ込みも返事もしませんでした。「まず大きな問いから」と考えるのは自由ですし、個人レベルの哲学では間違ってないと思いますが、今まさに死に瀕してる大阪市政を前にそんな議論から始めようというのは、以下のブッダの説話と同じで、時間の無駄であり、破綻の幇助に過ぎません。実務レベルでのなんらかの回答をする努力もしないのであれば、それはただのエゴであり問題意識が間違ってる、としか言えません。
ある外道の修行者は「この世は永遠か、この世に果てはあるのか、命と体は同一か、人は死後にも存続するか」と質問したのに、仏陀が答えないので不満でした。そこで仏陀は、つまらぬ議論に関わっているうちに命が終わってしまうぞと、彼をたしなめます。

そして「たとえば体に毒矢がささったとき、その矢を射ったのが誰なのか、その矢が何でできているのか、わかるまで矢を抜かずにいたら、やがて毒が回って死んでしまうだろう。すみやかに矢を抜きなさい」と説いたそうです。

 最後に、1/23の 前回のコラム でテレビ討論がどうこう、と言い出している。朝生の収録は1/22で、おそらくそれより前の入稿ではあるのだろうけど、だったら何故テレビでの議論(?)を承諾したか、というのも疑問です。
 もし本気で議論したいのであれば、そんなオファーは断り、あるいはしても、書簡なりメールなりで、きちんと質問をし、それで議論すれば良かっただけだと思います。その努力もせず、何を言っても所詮言い訳に過ぎません。