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2013年06月03日(月) 旧暦 [n年日記]

[特撮] 獣電戦隊キョウリュウジャー#16とウィザード#38

  獣電戦隊キョウリュウジャー #16「モグモグーン! おれのたからもの」。使い方がわからない唯一の獣電池、ディノスグランダーの使い方に頭を悩ませるキョウリュウベース。そんなとき、「デーボ・ザイホーン」が出現、人々の欲を操り、人々を宝探しに躍起にさせてしまう。
 駆けつけるキョウリュウジャーだが、ザイホーンと共に幹部の三人、キャンデリラ、ラッキューロ、アイガロンまでいた。それだけではなく、アイガロンはダイゴの持つ父の手がかりの赤い宝石を見て、目をむく。それはかつてイアンの友人御船士郎を殺して奪った赤い宝石とそっくりだったのだ。
 そしてイアンもアイガロンが親友の宝石を持っているのに気づき、アイガロンこそが真の仇だったことを知って我を失いアイガロンに向かっていくのだが……

 イアンの復讐の相手、あっさりと判明したなぁ。それでイアンが引きずるかと思ったら、戦隊物はそんなに暗い話を引きずらないw
 今回の敵デーボ・ザイホーンは、人間の欲を操るのもさることながら、それ以上に武器が碑文の石版ってのが……それも、キョウリュウジャーの武器がことごとく通らないばかりか、分裂・巨大化させて攻撃にも使えるという、かなり反則気味な武器。その石版の落下攻撃を、まだ変身してなかったダイゴとピンク、ゴールドが受けてしまい、親友の仇に我を失い仲間のピンチに手を伸ばせなかったことを再び自己嫌悪するイアン。ノブハルがそんなイアンに「気持ちはわかるが」と言うのは、義弟を亡くしてなお周囲を明るくするために絶対零度のダジャレを連発するからこそ言える言葉だよなぁ。でも、それよりも、「自分にはダイゴたちを助けに行く資格が無い」というイアンに、ソウジの「今はまだ、という意味だよな」と、必ず来ることを信じて先にダイゴたちを救いに行った方が心に響いたようだけど。
 自分より年下で自分が導く立場だと思ってたソウジに、完全な信頼を見せられてそう言われたんじゃ、動かざるを得ないですわな。
 で、使い方がわからなかった12番めの獣電池、ディノスグランダーだけど、アームドオンした上で更にチャージアップすることで使える武装だと判明。でも、これって機能としてはドリルだよなぁ。角の勇者の立場が……
 イアンも友の無念は心に刻みながらも、今の仲間たちのため、今の使命が第一だということを再確認。とりあえずイアンが暴走することはなさそうだけど、どこか憎めないキャンデリラとラッキューロはともかく、アイガロンとドゴルドは本当にゲス野郎なので、イアンが決着を付けそうだなぁ。


  仮面ライダーウィザード #38「奪った希望」。公園でサッカーを楽しむ少年たち、それを微笑ましく見ていた晴人と瞬平だが、こぼれ球を蹴り帰そうとした晴人が、蹴らずに結局手で投げ返したことに瞬平は首をかしげる。そのことがきっかけで面影堂のいつもの面々の間で、晴人の過去について話題にのぼるのだが、そんなとき、斥候に出していたプラモンスターからファントム出現の知らせが……
 駆けつけた晴人は早速ウィザードに変身、ゲートを襲っていたバハムートファントムと戦うが、ドラゴンスタイルですら余裕で跳ね返すバハムートに苦戦。気まぐれで立ち去ったことにかろうじて救われる。
 ところが、ゲートの前で変身を解いた晴人はその姿を見てお互いに驚く。ゲートである和人は、晴人と顔見知りであり、その過去を知る人物であった。
 実は晴人はかつてアマチュアながら有望なサッカー選手であり、和人と共にプロを目指していた。しかし、試合中の事故により和人にほとんど再起不能の怪我を追わせてしまう。ところが晴人はその直後姿をくらましてしまったことで、和人は晴人が逃げた、と思い続けていた。
 ともかくファントムに襲われてる以上は守らねばならないのだが、和人を支える直美が激しくそれを拒否。和人以上に晴人に憎悪をむき出しにしていた。とりあえず、仁藤がガードするということで話をつけるが、晴人は改めて自分がチームメイトの希望を奪っていたという事実に激しく落ち込む。
 一方、ソラはワイズマンの目的はファントムを増やすことではなく、ゲートを絶望させようとする行為そのものでないかと疑問を持つのだが……

 そろそろ終盤に差し掛かってくることもあって、晴人の過去と、ワイズマン、白い魔法使いの目的がだんだん明らかになってく、その序盤、ってことかなぁ。
 まずは晴人の過去。かつて晴人の希望を聞いたときに、「今はみんなの希望を守ることだ」と、言ったことが改めて思い出される瞬平。そのことを裏付けるように明らかになったのは、事故とは言えかつてチームメイトの希望を奪いかねない事故を起こしていたという事実。晴人は、そのことに重い責任を感じていたが、その直後にサバトに巻き込まれていたのでは? と聞く凛子に「事故はサバトの前だ」と、自分が逃げた事を匂わせる。
 直美は事故そのもので晴人を恨むが、和人は事故そのものより、立ち直ろうとしていた自分の前から晴人が姿をくらませたことが許せないという。事故は割り切れないながらも仕方ないことと納得させられてたけど、同じ夢を目指していた晴人が逃げ出したことが許せなかったのかなぁ。
 そして、バハムートファントムがかなりの強敵。ドラゴンスタイルはおろか、ドラゴンタイマーでの分身すら通じない。っつっても、オールドラゴンやインフィニティスタイルは出してないんですけどね? つか、そもそも「バハムート」って、聖書の「ベヒーモス」と読みが違うだけで同じものなんだけど、この名前が広まったのはファイナルファンタジーのせいだよなぁ。元々ドラゴン型のバハムートの由来はTRPGの「ダンジョン&ドラゴン」らしいですが、つまり、TRPGが伝承の域にまで達したと? あるいはバハムートファントムを生み出したゲートが単にオタク?
 最後に出てきた、輪島に新たな魔法の指輪を依頼する男も、急展開。やっぱり輪島は白い魔法使いとワイズマンの争いに、かなり関わってたということか。そして、男の依頼の意図も……おそらく白い魔法使いだと思うのだけど、そうだとするとインフィニティ化を歓迎してなかったようなのだけど……実はワイズマン、白魔=ワイズマンとか可能性はいろいろあるけど、ゲートを絶望に追い込むこと自体がワイズマンの目的では、というソラの疑念と合わせると、やっぱ白魔=ワイズマンの可能性は高そう。


2012年06月03日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] ゴーバスターズ#15とフォーゼ#38

  ゴーバスターズ #15「金の戦士と銀のバディロイド」。新型ギガゾードに必要な物が揃ったはずなのにロールアウトされないことに業を煮やしたエンターは、必要なエネトロンを集めるためにソウジキロイドを生み出し、片っ端からエネトロンを奪い始める。すぐにゴーバスターズが出撃するが、謎の金色の戦士とバディロイドが現れる。空気を読まず漫才のようなやり取りを繰り返す彼らだが、実力は本物。しかし、何故かゴーバスターズを邪魔し、ソウジキロイドを逃してしまう。
 敵なのかと詰め寄るヒロムたちだったが、変身を解いた新戦士は、リュウジの知っている人物だった。

 新戦士ビートバスター・陣マサトとそのバディロイド、ビート・J・スタッグ登場。スタッグは普通に人型だなぁ。
 そして、バディロイドなのに変身するという展開。え? いや、変身する意味あるの???
 陣マサトとビートの関係は電王の優斗とデネブというか、なんかとぼけてるのだけどそれ以前にマサト自身が人を喰ったような性格。しかも、かつてリュウジが憧れた天才エンジニアなのだが、十三年前に基地とともに消滅したはずが、当時の姿のままで出現……ヒロムたちの両親の生存にも関わることなのだろうけど、そのせいなのかマサトたちはヴァグラスを倒した後、ヴァグラスが集めたエネトロンを奪っていってしまう。
 新ギガゾードの開発が進まない理由が何者かにエネトロンを盗まれているからって話も出てたし、異空間に囚われたヒロムの両親たちが戻ってくるために必要ってことなのかな? 少なくともしばらくは第三勢力っぽい立ち位置なのか。


  仮面ライダーフォーゼ #38「勝・者・決・定」。宇宙飛行士選抜試験でユウキが不正をして選抜されたと信じるエリーヌ。しかしユウキを信じる弦太郎は、ユウキが選ばれた理由は不正じゃないことを証明すると約束して、アクエリアスに変身して暴れる彼女を抑える。
 弦太郎は直接ユウキに真相を確認するが、ユウキは不正の有無については何故か言葉をにごしてごまかす。しかしユウキが不正をするとは信じられない弦太郎は我望理事長にユウキが最終選考に残った理由を教えてくれとたのみこむ。我望は弦太郎の行動を面白がり、ユウキの選考を一番押した宇宙飛行士の千夏に話を聞けるよう、お膳立てをする。だが、その際の弦太郎の我望へのなれなれしい態度を立神が苦々しく見ており……
 一方弦太郎との約束があるものの、やはりユウキへの怒りを抑えきれずアクエリアスになって暴れるエリーヌ。弦太郎が約束を果たすためにと流星がメテオに変身してアクエリアスに対抗するが、両肩の水瓶から出てくる水によりダメージをいくら与えても回復してしまう特殊能力の攻略法が見いだせない。かろうじて弦太郎との約束を思い出させることによってエリーヌを退かせることができるのみだった。
 そしてやってきた最終選考。残った四人が二組に別れてのサバイバル試験だったが、ユウキの不正を固く信じるエリーヌは密かにユウキを斜面の下に突き落として脱落させようという暴挙に出る。

 いっつも馬鹿っぽいユウキだったけど、この二話は特に馬鹿っぽいような……
 今回の敵、エリーヌは宇宙飛行士への執着がスイッチでさらに暴走しているのか、思い込みは激しいけども、基本的にはまっすぐな相手。特に一直線な弦太郎とは意気投合しただけに、弦太郎はエリーヌが自分の意思でスイッチを手放させたい。しかし、ゾディアーツの身体は人類が宇宙へ進出するための進化だと信じる上、スイッチを尊敬する我望から渡されたエリーヌは、ユウキへの敵愾心も相まって聞く耳を持たない。
 弦太郎はなんとか説得しようとするものの、もともと気性が激しいらしいエリーヌは抑えきれず、ユウキに危害を加える行動に出てしまう。
 事の真相は、試験官側が予め指示を仕込んでおいて、試験に必要なパーツを隠すことを促されたため。しかし、指示に従ったとはいえエリーヌの気持ちを大事にしたいユウキは率先してできるだけエリーヌのアイデアを温存する形での改変を提案、それをアピールしたのだった。
 それが覚悟か、って言うとちょっと違う気もするのだけど、ともかくユウキが自分のために一連の行動を取っていたことを知って足を怪我し倒れていたユウキを助け、今度こそ正々堂々の勝負を挑む。
 結果、最終候補四人とも合格したのだけども、自分の信じた道にけじめをつけようとするエリーヌは敢えて弦太郎との勝負を望む。
 って、フォーゼの正体もゾディアーツの正体ももろバレですがな!
 それに、クロースイッチを使って両肩同時攻撃ってアリ? メテオストームが速攻で両肩攻撃しても同じだったんじゃ……ただでも最近流星の存在感が薄くなってるのに、知恵でも弦太郎以下になってしまっては……このエピソード、流星いいところなしだなぁ。
 そして、アクエリアスは退場したものの、次のホロスコープスであるタウロスが見つかってしまう。今回は最初から正体がわかってるのだけど、次の敵は生徒会? 弦太郎のリーゼントが解かれてるのだけど……
 あと、今回も記憶を消して放逐って、最近我望理事長甘くないですか? つか、精神操作系のゾディアーツっているの?


2011年06月03日(金) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] シュタゲ#8とC#7

  シュタゲ #8。電話レンジ(仮)で過去にメールを送れることがわかった上、謎の人物から「救世主になれる」と言われてしまう鳳凰院凶真(本名岡部倫太郎)。過去にメールを送るたびに少しずつ現実が変わっていき、それを認識しているのは自分だけ。しかもメールの内容に直接関係する以外のところまでも影響は波及し……
 まあ、しかしそんなことよりルカ子は女の子になったのかだ! もしなったら、小林ゆうキャラではおそらく初の変人でも女装男子でもなんでもないちゃんとしたおしとやかな女の子だぞ?
 ただ、あのメールからどうやって他に波及したのだろう? まあ、その恐怖感が今回の肝なんだけど。
 あと、バタフライ効果って、微妙に解説が間違ってるような、そうでもないような。むー。

  C #7はインターミッション。三國が金融街に関わることになったきっかけと、金に対する価値観を得た経緯が前半。後半はアセットである真朱から見た公麿の話。公麿が真朱を人間のように扱うことから、真朱の方も変り始める。でも、なんで真朱がああいう姿なのか、アントレの未来を体現したのがアセットであり、三國のアセット「Q」も、三國の意識不明の妹の姿そっくりなのだから、真朱も公麿に関わりがある人物の姿を模してることになる。羽奈日には似てないし、誰なんだろう?
 それと、最初の対戦相手、破産してなかったんだ……見た目に反して案外いい人。


2010年06月03日(木) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] デュラララ#20

  デュラララ!! #20「黄天當立」。「首なしライダー」と「切り裂き魔」が一緒に黄巾賊の集会を襲撃したと思い込んだ黄巾党はダラーズへの敵対意識をいよいよ高め、正臣はその真偽を探るためにダラーズの一員である門田たちと接触、切り裂き魔が本当にダラーズなのかと、ダラーズのリーダーを聞こうとする。正臣はその行為自体が過去恋人を助けられず足をすくませたことの代償行為だと指摘されつつ、それを自覚して、それでも今の居場所を傷つけた奴を許せないと言葉を返す。その言葉に、門田はダラーズの創始者の正体を知る男の連絡先を教えるのだが……それはあの臨也。
 過去、いいように弄ばれ最悪の事態を招かされたことのわだかまりから躊躇するが、結局臨也に遭いに行く。しかし臨也が残酷な笑みと共に告げたダラーズ創始者の招待は……

 いよいよ事態は臨也の思うつぼに。自分は直接動くことなくダラーズと黄巾賊の対立を煽りながら、対立を避けたいという帝人の気持ちや同じ過ちを繰り返したくないという正臣の痛みすらも利用していく。
 そして正臣はついにダラーズの創始者が帝人であることを知ってしまう。そのショックを押し隠す正臣だが、そんな時、隣のクラスの滝川が暴走した黄巾賊の一部のダラーズ狩りに遭ってしまう。その中心となってるのは、正臣がどこか胡散臭く感じていた新参者の法螺田。が、門田はその法螺田の名に聞き覚えがあるよう。つか、沙樹の誘拐・リンチの事件の時に、その名前が出てたりするんだけどね……臨也が帝人に「壊滅したブルースクウェアの残党が黄巾賊に潜り込んでる」と言ってたのだけど、単なる軽挙ではなくかなり悪意を持って事態を悪化させてるよな、こいつ。
 黄巾賊のリーダーとは言え、まだ少年の正臣が友人の秘密、それも彼が今まさに衝突しようとしてる組織のリーダーであることを知り、心穏やかでない。今度こそ間違えまいとする正臣だけど、それすらも臨也の想定内なのかもしれない。
 臨也絡みと言うと、「チョコレート」の話が出たけど、それもちょっと今後の展開に関わるかも。
 他には遊馬崎が過去に続いてヤバイ面を見せたり、なんだり。でも狩沢とこいつの歪み方は、外界に対し心を閉ざし開き直ってるからのやばさだから、まあそんなに複雑と言うことでもないのだよな。
 それにしても、門田が「切り裂き魔はもう出ない」と断言した根拠が「奴は平和島静雄に喧嘩を売った」というのが、無茶苦茶だがすごい説得力だw


2009年06月03日(水) 旧暦 [n年日記]

[その他] 風間杜夫なめんな?

  声優やらせたら意外とうまかった有名人働くモノニュース )。中には「え? あれ上手かったか?」というものもちらほらあるけど、結構納得できるものも多い。基本的に異論が出ないものは、1)声質、しゃべり方がたまたま役にはまってた 2)ベテランで根本的に演技力がある、ってのが多いのかな?
 ただ、風間杜夫が「意外と上手かった有名人」って言われるのは……風間杜夫は「わんぱく王子のオロチ退治」の頃からの大ベテランですよ?
 他には、サンレッドの髭男爵は、あの声質だけで得してるわ。元の声の良さがないと、あれはどうにもならんからなぁ。あと、アッパレ戦国大合戦の雨上がり二人が意外と上手かったのは同意。つか、実写版でも出ないのか?

[アニメ] 咲-Saki-#9

  咲-Saki- #9「開眼」。麻雀インターハイ県大会決勝戦。いや、これまで見てたけど(麻雀はわからないんだけど)、ちょっと今回の終盤の演出がかなりすごかったので。前半、龍門淵先鋒井上純の「手が伸びてきてる相手の気配を読んで、直感で一番相手のイヤな鳴きをして潰して流れを引き寄せる」という打ち方で得意の東場で良いようにカモにされる優希。後半、やはり同じように狙いをことごとく潰されて同じ轍を踏みそうになってしまうのだけど、合宿中の部長の言葉を思い出して、心機一転、反撃……と、思ったら、三度純に潰されそうになったところを救ったのは風越女子の主将福地美穂子。一度は潰されかけた優希の役を復活させて、その後も優希のサポート……と思いきや、いつの間にか場の流れを乗っ取って純を中心に他の連中をカモにしまくる……
 麻雀わからないなりに、無茶苦茶な極悪さはわかりますわ。にっこり笑いながら優希を盾にいつの間にか場を乗っ取ってるって……多分本人悪意まったくなし。ただの人の良い先輩かと思ったら、この極悪さはちょっとギャップが激しかったですわ。
 それにしても Wikipediaの記述 で「能力」という単語が頻発する麻雀マンガって……


2007年06月03日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] 電王#19

  電王 #19「その男、ゼロのスタート」。良太郎の前に現われた、失踪した姉の婚約者と同じ「桜井侑斗」を名乗る人物。だが、年齢も良太郎と同い年くらいだし、性格もきつく、良太郎の知る桜井侑斗とはかけ離れている。まさか、過去から来た桜井さん? と確認をするが、侑斗ははぐらかすだけ。しかも良太郎に「イマジン退治は人助けなんかじゃない。そんな覚悟ならやめておけ」と……
 侑斗の目的も正体もわからない良太郎たちは、侑斗にイマジンが取り憑いている、しかも契約状態だということを知る。だが、憑いているイマジン「デネブ」は、心配性なまでに侑斗につきまとい、他人には礼儀正しく争いを好まないいい人、もといいいイマジン。ケンカを売ろうとしたM良太郎にもあっさり謝ってしまい、拍子抜け。
 そんなとき、契約者に勝手に他人が埋めたタイムカプセルを掘り返させようとしているイマジンが出現。良太郎はソードフォームで戦うが逃げられてしまう。
 良太郎は侑斗を捜し、知ってることを話して欲しいと頼むが、侑斗はなにも語らないばかりか、「自分がイマジンと戦う」とライバル宣言とも取れる発言を……そして、謎の列車「ゼロライナー」に飛び乗ってしまう。

 二人目のライダー登場。しかも姉の婚約者と同じ名前、でも性格も見た目も全然違うという……過去の桜井侑斗である可能性大なんだけど、そうすると桜井侑斗ってのは何者?
 で、あっけに取られたのが今回登場の「デネブ」と「ジェリーイマジン」……声が大塚芳忠に中尾隆聖ですかよ! どれだけ豪華なんだ。しかも芳忠キャラはレギュラーだし。
 侑斗はやたらと攻撃的でなにも知らないと良太郎をバカにするんだけど、そのわりにはなにも教えようとしない……デネブに寄れば「本当はみなさんと仲良くしたがってるんです」とのことだけど……デネブとのコミカルなやりとりを見てると、わがままだけど悪いヤツではなさそう。でも、今回は本編には出なかったけど、二人目のライダー「ゼロノス」なわけで。自慢するだけあってきっと実際強いんでしょうが、さて。

[アニメ] グレンラガン#10

  グレンラガン #10「アニキっていったい誰ですか?」。ダイグレンの前に立ちはだかったニアが螺旋王の娘ということで一旦撤退する流麗のアディーネ。だが、ニアは既に不要だから捨てたという螺旋王に叱責され、再度出撃することに。ダイグレンでもニアの正体を知って尋問をしようとするが、ニアはなにも知らない上に逆にそのマイペースさにみんなが手玉に取られることに。連れてきた責任と言うことでシモンに押しつけられるが、ニアは逆にシモンの話にたびたび出てくる「アニキ」に興味を持ち、質問する。カミナとの思い出を話して聞かせるシモンだが、「アニキがいないと何にも出来ない」と落ち込んでいるのを、ニアが「死んだ人に守ってもらうことはできない」と発言し、シモンを落ち込ませ、ヨーコを怒らせてしまう。

 アディーネ、顔の崩れがはげしいなぁ。w(意図的な作画です)
 ニアがどういう位置づけになるのかなぁと心配していたら、やっぱり尋問……と思ったら大グレン団はたちあっさり手玉に取られてるw
 純粋培養で全てに興味津々なニアはカミナのことを尋ねるが、カミナに依存しすぎて腑抜けてしまったシモンに「シモンさんはなにも出来ない人ではありません」と言うのはともかく、死んだ人のことを考えても仕方ないと空気を読まない発言を……
 でも今度はニアを殺す気で襲来したアディーネの前にそれでも立ちふさがり、人間は殺すのが当り前、という彼女に「当り前なんかではない」と力説「彼らはただ地上で静かに暮らしたいだけなのです!」「彼らもアニキという人を失い、深く悲しんでいるのです!」と……彼女を守ろうとするシモンと、ニアの演説に感動した大グレン団たちはニアを守ろうと殺到、アディーネのガンメンに蹴散らされるが、危機一髪ダイグレンの整備が完了し、逆にアディーネを踏みつぶす直前まで行く。が、そこにヴィラルが駆けつけ、アディーネを助けて撤退させる。
 去り際、ヴィラルはロシウの乗ったグレンに「決着は今度つけてやる!」と言い残していくのだが、カミナが死んだことは知らないのか……知ったらどういう反応をするんだろう?
 で、ニアは螺旋王の娘にもかかわらず大グレン団のアイドルに。あとはシモンが復活すればいいんだけど、まだそれは難しいかな……


2006年06月03日() 旧暦 [n年日記]

[その他] 眠い

 ここ二週間ほど、信じられないことに朝型(つか、まっとうな生活スタイル)を送っています。自分でもまったく信じられない。まあ、ネタを明かせばちと人様と合わせないといけない用があるからなんですが、今日は眠い。ゆうべ、「よし、6時間は寝られるぞ」と思い寝て、うっかり三時間ほどで目が覚め、更にひょうんなことで目が冴えてしまったりすると……今日はそんな感じでした。はい。ちとそんな生活スタイルが続いてたんで、そもそもやや睡眠不足が蓄積してたところでそれだったんで、効いてるんですけど。いや、起きてた間もごろごろしてたわけではなく、雑用を片づけはしてたんですけどね。だからと言って睡眠時間の補充にはならず。
 そんな時に 愛・蔵太の少し調べて書く日記 さんの 6/2 (エントリの日付は6/6になってますが、実際に書かれたのは6/2です)経由で 残業減る?健康は?朝型エンジニアは本当に幸せなのかTech総研 )を見る。どこが気になったかと言うと、
「朝型に変えてから2週間くらいは、午後2時以降眠くて仕方ありませんでした。打ち合わせ中もうわの空で、仕事の能率は確実に落ちましたね。」

「朝食時間が2時間くらい早くなったこともあって、2週間くらいは胃の調子が悪かったです。」

「最初の1週間は起きるのがつらくて、出勤途中もまだ頭の中は眠っていました。」
*1
 それがどうした、と思うかもしれないけど、実は自分の場合は生活サイクルを変えて、あまりそういうことはなかった。確かに急に変えるとつらいことはつらいけど、2,3日で調整は出来た。「そりゃ体質でしょ」と思うかもしれないけど、そうではない。ごく短期に「意図的に」体内時計を調整する操作をしたのだ。
 元ネタは、というとNHKの ためしてガッテン 。4/26の放送で 不眠解消! 体内時計の新改善術 という内容をやったのを、たまたま見てたのだ。
 内容はいろいろやってたのだけど、体内時計が理由の生活リズムの不巡が起こる理由は、体内の各臓器での体内時計が一致せず狂い始めるから、というのが基本の話。
 それが何故起こるか、どうやって防ぐか、どうやって改善するかはリンク先を見てもらうとして、そこにあるように「夜10時以降本格的な食事はしない」「寝るときはあかりを消す」「起床時間はできるだけ一定にそろえる」「朝起きたら日光を浴びる」「起きたら一時間以内に(どんなに軽くてもいいから)朝食を取る」を実践したら、ごく短期間で朝起きが辛くなくなった。まあ、どのくらいで調整が完了するかは個人差によりけりだろうけど、これはかなり効いたのでびっくりした。
 で、話はここからも更にずれる。このことで思い出したのが、以前たまたま目にした東京都消費生活センターのサイト・ 東京の生活 内の、 「ためしてガッテン」プロデューサー・北折一氏によるコラム 。氏は、生活情報番組を製作するにあたり、消費生活アドバイザーの資格を取ったのだという。コラムは、テレビによるいい加減な情報がどうして広がるか、どうやって視聴者が自己防衛するのか、という話。民放のこの手の生活情報番組は、実際にはスポンサーの商品の宣伝番組であることが多く、番組を面白おかしく作るために実験と称して結果を操作することもままある。「ガッテン」が本当にまったく正確に情報を伝えてるのかとか、(意図しないものだとしても)間違いがないかと言えば、絶対はないだろうけど、企業がスポンサーについていない、民放とは違う製作体制があればこそでもあるし、民放と公共放送の異質性とも言える。
 体内時計の調整をしてみて、やっぱNHKはNHKで(問題はあるし、改善はしなきゃいけないけど)必要なんじゃないかなぁ、と痛感した次第。
*1: これはあくまで生活サイクル変化直後の話で、結果的に朝型に生活サイクルを改善したことで生活の質が向上した、という流れの記事。

[アニメ] 吉ガー#8とシムーン#9と女子高生#5

  吉永さん家のガーゴイル #9「銀雪のガーゴイル」。完全なオリジナル話、らしい。ガーゴイルに新装置が取り付けられた直後、ガーゴイルが荷物と間違えられた雪山の寒村に置き去りにされてしまう。そしてそこで和己・双葉にそっくりに姉弟と出会う。タネ自体はわりと早くに予想がつくのだけど、ガーゴイルの敵キャラたちがガーゴイル不在の御色町を守るために(っつっても功名欲っぽいけど)それぞれ立ち上がったり、最後も万事ハッピーエンドで終わらせるのではなく、でもちょっとだけ救いを残したりと、なかなか楽しませたりほろりとさせたり、いい話でした。


  シムーン #9「審問」。ショウ国の策略にはまり、アルクス・プリーマは甚大な被害を受け、また同艦搭載のコール・テンペスト以外のシムーンが破壊されてしまう。復活したネヴィリルを中心に、敵の攻撃からアルクス・プリーマを守りつつ撤退することに成功したコール・テンペスト。しかし一度下されたコール解散の決定の流れは覆らず、ネヴィリルは審問会に出席する。
 「自分たちは兵士か巫女か」。その問いを逆に審問会に投げかけるネヴィリル。審問会は聖なる職務にあるまじき発言と騒ぐが、最高位の巫女・オナシアは「兵士としてのコールと巫女としてのコールの、二つのコールなどない。あなたたちはただひとつのコール・テンペストだ」と巫女としてあるまじき行為にこだわる審問会を一蹴する。深刻な事態なのに、現実を見ず過去の慣例に拘っている連中に対するきつい一言ですな。
 ネヴィリル以外のメンバーはアルクス・プリーマ上のテロでの犠牲者の葬儀に、本来の役目であった葬送のためのリ・マージョンを行う任務に就く。しかしその最中、敵国の放った飛行爆弾兵器が都市を襲ってくる。シムーンに固定武装がついてたのがちょっとびっくりした。サジッタ、アウリーガの役割分担が謎だったけど、一つはこれか。
 あと、ドミヌーラ(黒髪縦ロール)は独自に上層部とつながっていて、何かの密命を受けてコールに入ってきた模様。つか、ドミヌーラっていい年だよな……シヴュラでいる間は性別化しないでいいとはいえ、基本的に若い子ばかりだろうから、二十台半ばなのにセーラー服着てる感覚なんじゃないだろうか、ドミヌーラの格好は……
 そんなこんなはともかくシヴィル・ヴューラがナイスつりめ&ショート。


  女子高生 #5「水着と美少女とマッチョな先生」。原作では、ほぼ唯一な完全シリアス展開。いや、前半はちと違う話だったんだけどさ。もちろんこの桃香はとんでもないくわせもの。でも桃香が出てきたってことは「セレ部」のアホ展開も出るのか?
 いささか余談だが、 公式サイトの梅津泰臣氏のコメント を見て、やっぱあのEDはきちんと考え込まれた上で作られてたんだな、と感心。 *2
*2: 一応、比較として涼宮ハルヒEDを部分部分コマ送りで見てみたが、キャラクターの動きに込められてるキャラクター情報という意味では、段違いだった。


2005年06月03日(金) 旧暦 [n年日記]

[アニメ][マンガ] フタコイその他

 今週の フタコイ は評判悪いだろうなぁ、と思ったら案の定(笑)。作画節約(ってほどものすごく節約してるわけではないが)と展開的にいったん徹底的に落とし込まねばならないため、というのはわかってるけど、この話は敢えてダメ出しさせていただく。いや、無茶苦茶ダメ、ってわけじゃないけど少し「他にやりようあるような」的な感じの。
 結局 沙羅がいなくなって恋太郎と双樹が沙羅の気持ちを汲んで二人きりでまた以前のように過ごそう、と無理矢理はしゃぐ、という展開なのだけど、はしゃげばはしゃぐほど痛々しい、という演出意図は当たっているが、結局気風のいい沙羅がおらず、恋太郎の悩み方もこれまでの演出からの流れ上小児的なので、本当に子供がダダを捏ねてるようにしか見えない。これでなにか吹っ切れて「やるときはやる」モードになれば、カタルシスがあったのだけど……今回は結局沈んだままの回とも言える。
 で、個人的には 三ツ木公彦の元へ行くのは沙羅じゃなくって双樹の方が展開的に面白くなったんじゃないかと思う。今後の展開を見てみないと断言は出来ないけど。

 批判っぽい話ばっかりでなんだけど、 エウレカセブン も実はまとまりの悪いところのある番組で、よくあるロボットものと日常もののミクスチュアなのだけど、ロボットものなのにそれっぽくない話が多々ある。今回のレントンがからかわれる話など、ロボットはまったく、微塵も出ていない。でも作画レベルは高値安定。ロボットものとしてみると肩透かしもいいところだが、そういうものとして見れば面白い。ある意味非常にちぐはぐなのだけど、そこに理屈を入れようとすると却って空中分解してしまうのでわざと曖昧にしてるのだろう。それは同時に非常に不親切ってことでもある。
 だけどもそれでもテンポ良く見られるのは、ひとつには音感の良さではないかと思える。「エマ」が非常に良く出来てるにも関わらずイマイチ乗らないのは、「溜め」と「解放」のテンポが微妙に効果的でない気がする、というのもひとつの理由だったりする。この辺は今期ではエウレカセブンとフタコイオルタナティブがかなりセンスが良い。どっちもそれぞれ別に弱点を抱えてはいるけど。

  ヤングガンガン で始まった新連載……座頭市……ってより、ブラインドフューリーだよな……あと、「すもももももも」はこう来るとは! 容赦ないキャラのいじりっぷり。眼鏡っ娘受難。

[その他] 今日あたりのニュース

  ニセ日本兵現る…ミンダナオ島zakzak )。う〜ん、状況がよく見えん。「ナカウチ・ツヅキ」を名乗った男性が地元民なのは確実だとして、どうしてその名前を知っていたのか、どうしてそう名乗ったのか、とかが……本当の中内氏は戦時中亡くなったのか、戦後も生きていたのか……?

  【韓日の海上対峙】蔚山海警30人を表彰へ ( 朝鮮日報 )。犯罪者を匿ったのみならず、匿ったことを表彰するとは、やっぱ法治国家じゃないなぁ……思いやり外交もほどほどにしておいた方がいいんじゃない?(いろいろ日本も困るが、韓国は困るどころの話じゃなくなる)

  金属片:全都道府県4200カ所で見つかる けが人4人に毎日 )。全国で、というのがわけがわからない。なんらかの事故、ってことは多分ないよな……一体誰が、どういう目的でこんなことを? 


2004年06月03日(木) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 仕置屋、キター!

 今週の「カオシックルーン」は仕業人だったわけですが、まあそれはさておいて。
 「必殺仕置屋稼業」DVD-BOX(上)、一日遅れでamazonより到着。
 「仕置人」「仕留人」の後に見た当時はぬるいなぁと思っていたのだけど、今見ると十二分に面白い。面白すぎる。
 藤田まこと演じる「中村主水」はもちろん、後の仕事人の「三味線屋の勇次」「組紐屋の竜」の原型とも言うべき、沖雅也演じる幽玄の美を感じさせる殺し屋「市松」に、いい奴なんだけども殺しには罪悪感を覚えてなくて躁鬱の激しい破戒僧「印玄」、守銭奴で口数が多いにも関わらず自分のことは語らない「おこう」など、メインメンバーの魅力他、従来と比べてエンタテイメント性をかなり意識した内容。
 DVDに特典としてビデオで流通した第一話別バージョンの差分まできちんと含まれているのもすごいが、ライナーノートがまた濃い。必殺のシリーズタイトルを後から見たものとして、基本的に主水シリーズと非主水シリーズが交互に放送されているにも関わらず *1 、第六弾「仕置屋」第七弾「仕業人」と、連続で主水のシリーズなのは気になっていた。が、その背景としてその前の第五弾「必殺必中仕事屋稼業」放送途中で、ネット局の変更 *2 により、一時期平均で30%近くあった視聴率が13%にまで落ち込むという事態になり、また、他局で裏稼業を主人公とした類似作品が出回ることで苦戦を強いられ、その対抗策として「仕置屋」「仕業人」が製作された、という記述は「やはり」という感じ。のみならず、そんな状況でどうして陰鬱極まりない「仕業人」が製作されたのかと思ったが、他局の二匹目の泥鰌への山内プロデューサーの対抗心(刀を下げた同心が刀を使わず変な武器で殺しをしたり *3 、正体を隠した奉行がわざわざ顔をさらして殺しをしたり *4 、あまりにいいかげんな裏稼業の描き方への反発を当時のインタビューであらわにしていた *5 )から、エンタテイメント性を意識しながらも裏稼業の美学を追求したのがその結果、と読み取ることができる。
 「仕置屋」は、そういった経緯もあって作品のかもす凄み自体はそれまでの作品から一歩劣るが、後の必殺につながるエンタテイメント性とそれまでの必殺の凄みとの融合が見られて、必殺初心者にもお薦めしたい作品である。
*1: 前期必殺シリーズでこのパターンが破られているのは、あくまでイレギュラーな第九弾「必殺からくり人 血風編」と、第十三弾「必殺からくり人富嶽百景殺し旅」と第十四弾「翔べ!必殺うらごろし」(共に非主水シリーズ)が連続していることくらい
*2: 朝日放送製作だったのだが、放映途中でTBS系列からテレビ朝日系列に移ったため、全国ネットが変わり、放送時間帯まで変更せざるを得なかった。仮面ライダーがテレビ朝日系列からTBS系列になったのもこの事件のため。一部では「腸捻転事件」と呼んでいるらしいが、よく知らない
*3: 「影同心」「影同心II」のことか?
*4: これはよくわからない。「破れ奉行」は仕置屋より後なので違うはずだし
*5: このときの山内Pは立派だった。十年後の当人に見習わせたい


2001年06月03日() 旧暦 [n年日記]

I CAN'T STOP LOVING YOU

 ってことで「 メトロポリス 」の感想。
 この映画の見所は「今的技術を使っての、初期手塚マンガの映像化」という辺り。俯瞰で小さなキャラがごちゃごちゃと動いてるモブシーンなんかは「あ、手塚マンガだ」と間違いなく思うし、キャラの動きなども手塚が大きく影響を受けたアメリカカートゥーン的な動きを意図的にしている。3DCGを多用したシーンも、「スゴイ」と思わせるのでなく、むしろコミカルに、陳腐に見えるように心がけてる。冷たく硬い印象のある3DCGを違和感なく見せるには相当な技術が必要だろう。ここらへんはため息を漏らすしかない。完全に手塚映像かと言われると違うけど、りんたろう的手塚映像としてこれはこれで純粋に楽しめる。
 モチーフも「無性的なヒロイン」、「人間とロボット」、「未来の光と影」など、手塚が何度も繰り返し用いてきたものを使っている辺り、手塚作品の原点の一つを選択したのは案外と慧眼だと思った。
 ただ、これがドラマの方となると、ちょっと「?」と思う部分が多い。テーマの練り上げ方、盛り込み方、主人公ケンイチとヒロインのティマとのロマンス部分も残念ながら不足してると言わざるを得ない。「陰謀に巻き込まれるケンイチと伴俊作(ヒゲオヤジ)」「ロボットと人間の対立」「虐げられる下層市民の反逆劇」「ロックとレッド公の関係」「ティマの人間性の目覚め」と、多くの要素が含まれてはいるのだが、要素の数が多すぎてそのどれもが消化不足になっている。せめてロマンス部分をもう少し作りこんでいれば、その他の部分は多少薄くても十分傑作になりえたと思うのに…
 特に「心のないロボットに、愛は芽生えるか?」とコピーを打っているのに、最期、 暴走状態から目に光が戻り、自我を取り戻したかに見えたティマが口にする言葉が「ワタシ、ダレ」では芽生えてないじゃん! と突っ込みも入れたくなるところ。
 ラストのフィフィの登場と最後の写真の暗示するところがまだ救いになってるけど。
 そういったストーリーの不備を暴力と言ってもいい映像力で押し切った映画なので、懐かしい雰囲気の未来都市を舞台にした映像と、ディキシージャズ主体の音楽のスペクタクルに酔いに行くつもりで。1.5点。