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2002年04月12日(金) 旧暦 [n年日記]

北へ15キロ、東へ20キロ

 うーん、湿っぽい酒は苦手だ。深刻になるべきところはなるべきだけど、湿っぽくなっても何もいいことはないし。
 今日で最終日の「エネミーライン」を見てくる。ボスニア調停に派遣されながら戦闘らしい戦闘のない海軍に不満をもち、除隊を考える航空士バーネット。彼を引きとめようとするレガート少将の命令で間もなく和平が結ばれようとするボスニアの安全地域の偵察飛行に行くが、安全地域付近の森の中に、怪しげな軍事施設を発見する。が、その直後、彼の乗るF―18は撃ち落とされ、負傷して動けなかった相棒は現場にやってきたセルビアの兵に殺された。バーネットは救助を要請するが彼の落ちたところは敵勢力圏(エネミーライン)内、和平が近いこの時期に危険な区域での救助活動は方面軍指令のピケにより禁止される。助かるためには周りはすべて敵の中で安全圏内まで移動せねばならない。
 感想を一言でいうなら、デジタル時代のスタイリッシュな戦争アクション映画。「ブラックホークダウン」のタフな戦闘描写と比べると、フィクションくささは否めないが、まったく狙いは異なるのでとやかくいうべきことではないだろう。比較してしまうとメッセージ性がまったくないのが気にならないではないが、やはりとやかく言うことではないのだ。久々に頭空っぽにして見られる映画でした。ただ、ボスニアがこういった痛快アクション映画の舞台に使われ、見る側もまったく抵抗がなくなったということは、それだけ見る側にとって旧ユーゴの内戦が遠くなったということなのだなぁ、とちらっと思った。1.5点。
 映画見ていてたら、隣に座ってたお姉さんが登場人物が射殺されるシーンで椅子がゆれるくらいびくっとしてたのがちょっと笑えた。
  デジモンスキャナーズ が始まったので見てみる。「原点回帰」らしく、よくわからんうちに主人公の子供たちはデジタルワールドへ。個人的には、この「えらばれし子供たち」ってのはちとうさんくさいのだけど。まあ、脚本、演出ともにそんなに悪くはなかったです。ただ、テイマーズと比較すると激しく私好みではなくなっている。しばらく様子見。
 七人のナナは、脚本はまだしも、作画レベルがまた落ちていた。ちょっとやそっとは気にしないたちだけど、ねえ。あと、ちょっと最後の神近君の独白は余分だった気が。
 休刊になったというエースネクスト5月号を見る。あー、見事に読みきりばっか。うーん、絵柄的には受けの良い作家さんが揃えられるのだから、編集の手綱取りの問題だったのかなぁ。下手なメディアミックスに依存しすぎた気がするのだけど。


2002年04月13日() 旧暦 [n年日記]

グレンモーレンジ・マデイラ・ウッド・フィニッシュを買ってくる。

 何かっつーと、ワイルダネスで俊生が飲みつぶしてた酒である。甘くて良い臭い。43度もあるのに、口当たりも無茶苦茶なめらかで良い。個人的にはもっと喉を焼くような、タフな感じのが好みだけど。でも、こら俊生ならずともついつい飲みつぶしますわ。
 事故以来、不在だった自転車が届く。やっぱ自転車はええのー。しかし、前の廃棄になった自転車から移すはずだった装備品が、いくつか移されてない。その自転車は既に廃棄業者へ……おーい。業者に連絡してはずして持ってきてもらうことになるが、次に業者が来るのは二週間後だということ。ライトもベルもなしってのは無茶苦茶あぶないんですけど……結局、その間、別のライトを貸しますんで、と留守電に伝言が。うーん、まあしかたないか。大分不満だけど。
  .hack //SIGNの二話目。派手な戦闘シーンもなく、話はマターリと進行。ヒロイン格は昴? 個人的にはミミルのほうがいいなぁ。などと無関係に。ほめられるかというとほめどころの難しい作品だけど、なんとなく期待してしまうのは作り手の手腕にはまってるんだろうか?
 これを見ていて、ネットゲームの仮想空間の中でのみ話が進行して、どのようなシステムなのか、ログアウト不可能というのはいったいどんな状態なのかと考えると、SFってよりファンタジーよりなのかなぁ、とも思ったり。
 もうひとつ前振り。昨日の「デジモンフロンティア」を見て、「テイマーズ」との根源的な違いとして、「テイマーズ」は最初から「ままならぬ現実」が前提として存在しているのに対し、「フロンティア」は用意された遊園地の感じがする。遊園地ってのは極端な言い方だけど、当たらずとも遠からずだと思う。「伝説の」とかいう言葉が頻発し、すなわち最初から道筋、正解が用意されている。片やテイマーズは、「ただの少年」松田タカトと、ちょっと特殊だけどほとんど「ただのデジモン」のギルモンが出会うところから始まる。色んなキャラが絡み、状況に翻弄されながら、最終的には世界を救うという大構造は保つのだけど、テイマーズはそもそもが両者の関係が中心で、最後までそれを貫き通した。「フロンティア」(アド、アド02もだけど)は最初から世界(現実世界であったりデジタルワールドであったり、どの世界かはともかく)を救うという大前提が提示されてる。「えらばれし子供たち」というタームはまさしくそれを示している(私がうさんくさく思うのもそれゆえだが、割愛)。そして、そのために世界が構築されている。まあ、その差異が面白さを決定するかというと、実はまったく関係はない。ではその差異は何か。
 以下が本題。 昨年の七月 、SFについて私的な「SFとは」と言う定義を書いたことがある。その際、SFを「まだ現実にはありえない条件の『ジャンプ』を用いる事で、現実にはまだ起こりえない問題に対する価値観を構築する」ようなことを書いた。そして、ちょっと比較で曖昧なままファンタジーを用い、その定義はできずじまいだった。あくまで私的な定義に過ぎないが、今、ようやくできるようになった気がする。これは、ある人に「いずれする」とも言ってしまった宿題でもある。だからする。
 ファンタジーとは何か。現実の問題を、非現実的な舞台、設定を用いて、非常に汎用的に広げた抽象的な形の問題提起として読者に投げかかる文学形態、それが私にとってのファンタジーだ。魔法やドラゴンが出てくればファンタジーではないし、また出てこなくてもファンタジーたりうる。
 SFと何が違うのか。SFは非現実な設定を使い、現段階では早すぎる価値観を用いた対応を迫るものだ。ファンタジーは違う。実はそこにあるのは現実の問題に他ならない。比喩とかと言うとまた違ってくる。しかし、ファンタジーでありながらSFというのも可能ではありうると思う。閑話休題。「フロンティア」と「テイマーズ」の話をした。それがファンタジーかと言うとちょっと微妙だが、テイマーズで描かれるのは現実に沿った出会い・友情・別れの過程だ。いかに良くできた物語とは言え現実には勝てない、あるいは勝つのはとても難しい。しかし、現実に対して反応する「スイッチ」を押すことはできる。フロンティアは、最後まで見ないとわからないが、一話を見るとそこにあるのは願望の充足であるだろう。
 実はこのことは「ハリー・ポッター」と「指輪物語」(映画の話だとお考えなせえ)の間にも言える。ハリー・ポッターは、描かれるのは概ね願望の充足である。それが悪いと言っているのではないことは一応述べておく。「指輪」は、そこに描かれるのは、指輪を巡る人間(と非人間)の欲望の恐ろしさ、そしてそれに立ち向かうことである。ハリー・ポッターがファンタジーでないとは言わないが、どちらかと言えば「御伽噺」(これもちょっと語弊がある使い方だが、ここでは私的「ファンタジー」以外に対する範囲を括る言葉として使うことをご容赦願いたい)である。
 はっきり言えば私は「ファンタジー」(明示的に私的定義である事を示すために、かぎカッコで括る)のほうが好きである。だが、そうでないものが悪いものだということではない。ましてや必要とされていないということではない。人間は、欺瞞であろうと嘘であろうと「なぐさめ」を必要とすることがある。「ファンタジー」にだってそういう「なぐさめ」がふくまれないということはない(それは優しいなぐさめと、大きくなって知りました)。しかし、なぐさめはなぐさめでしかない。少なくとも大人は、それを知らねばならない。
 昨日、テレビで「モーレツ! オトナ帝国の逆襲」をやっていた。語るべきことは 去年の五月 にすべて語った。これでも足りなければ、実際に見てもらうしかない。とにかく見ろ、としか言えない。


2002年04月14日() 旧暦 [n年日記]

仕事の話

 を書くと、なんか愚痴みたいになりそうだ。別に実際は(そんなに)不満を持ってるわけとかじゃないんけど、ボスとの付き合い方にコツが必要で、そのコツがようやくわかってきたところ。まあ、要は結果さえ出せばいいので、わりと気楽なものなのだけど。
  龍騎 は蓮が記憶喪失になって、かすかに覚えてる女性の声に導かれさ迷うという話。ん? どっかで見たシチュエーションだなぁ、と思えば、アギトの翔一と同じパターン……アギトではすべての謎の総ざらえとして3/4くらいのところでやったから、同じではないのだけど。あのあかつき号上で変身していく翔一は燃えた。いや、そんなことはどうでもいいのだけど。ゾルダはしばらくおやすみか。モンスターのモチーフはエビ? 真司が戦闘で頭を使ってる。うーん、珍しい。こういうのって脚本に書いてあるわけでなく、主に監督さんのアイデアらしいんだよなぁ。
 ヒカリアンは30分二本の構成だからか、やけにテンポが良い。キャラの絡みがあるテンポの良さは、井上氏の独壇場ってところか。
 なんか、「お金の達人」の代わりにサッカー番組をやっていた。うーん、時間帯移ったのか? と思ったら 番組終了していたらしい 。だから生島ヒロシはやめとけと言ったんだ。(言ってたか?)
 こないだの第一話を見ていない「 ぴたテン 」を見る。作画は二話目にしてちょっとなんだけど、原作そのまんまでやると10分で終わる話を、きちんと30分(正確には、本編は20分弱か)の番組になるようにしている。換骨奪胎とはこういうことをいうのだろうなぁ。同じギャグは2回までが基本だが、べたべたなギャグは繰り返しが大事である。うむ。しかし、最近の小学生のボキャブラリーの豊富さに加えて言葉の乱れが気になる番組だ。
 フィフス・エレメントをやっていたけど、阿呆な映画だなぁ。クリス・タッカーのオカマインタビュアーの喋りは良し。ゲイリー・オールドマンの変な頭と出番の少なさは悪し。トータルで差し引き0。
 そういえば、今NHKでやってる「利家とまつ」には、浅井長政役で葛山信悟(一条刑事役)が出てるんだそうな。全然気が付かなかった。


2002年04月15日(月) 旧暦 [n年日記]

ライダー・ライダー

 タイトルの元ネタは「ライアー・ライアー」ね。ジム・キャリーの映画の方でなくって、キャスタウェイの曲の方。
 児童誌にはすでに露出しているようですが、 龍騎 の新ライダー二人が近々登場予定。それぞれモチーフはエイとサイだとか。しかし、その他に複数のモチーフを持つモンスターと契約した凶悪ライダーの登場予定もあるそうで……噂だけなら盗人ライダーとかトンボライダー(V3?)とか、他にも色々あるんだけどねえ。良く考えたら、ドイツもコイツも全然正義じゃない気が。(^^;
 昨日、筍を買って来る。春筍って奴ですよ。で、とりあえず水煮にしてアクを抜こうとして、はたと困った。筍のアクってどうやって抜けばいいんだ? 米の研ぎ汁を使えばいいことは知っている。 だが、皮は剥いておいていいのか、ゆで時間は、水から投入していいのか、沸騰してから投入するほうがいいのか、さっぱりわからない。う〜ん、こういうときは経験不足が出てしまうな。しかし、どうにかこうにかアク抜きをする。筍ごはんにしてもいいし、炒め物にしてもよし、煮物も当然OK。ちょっと楽しみ。
 実験でちょい行き詰まり。こういうとき、駄話がてらに相談をする相手がすぐ近くにいないのはちょっとつらい。たぶん、どうにかはならないことではないけど。
 床井雅美著「現代軍用ピストル図鑑」を購入。「最新」ではなく「現代」ということで、チト古い銃から最近のまで、ちょっと毛色の違うのが揃っている。ボチボチ読んでいこう。
 もうすぐ mozilla 1.0登場ということで こんな記事 が。実際問題、IEがデファクトスタンダードになっているという事実は(しゃくだけど)認めざるを得ないが、IEの支配をひっくり返せないってのはどうかなぁ。あろ、バグに関してはIEがMozillaよりマシとはどうしても思えないけど。レンダリングはGeckoよりマシであることは認めざるを得ないが。


2002年04月16日(火) 旧暦 [n年日記]

給与迷彩

 皆さんは通帳残高を見て一人ニヤニヤしたりいたりするタイプでしょうか? 私はします。(おいおい
 初任給の給与明細が来る。いろいろバタバタと決まった一時的(一年任期)なポストなもので手続きやらなんやらがあちこち不備で、今日までどのくらいもらえるのかすら知らなかったりする。われながらおいおい……
 と、いうわけで給与明細を見る……閉じる。ふぅ。
 実験データの解釈についてボスと対決。結果のグラフなんて飾りです。お偉いさんがたにはそれがわからんのですよ。っちゅーか、ボスは思い込んだらその路線でだーっと突っ走るところがあって、それは尊敬するところでもあるのだけど、冷静に考えれば「確率論的にそんなことはまずありえない」ということは直感的にすぐにはわからないらしい。出身の違い(生理学と物理学)もあるだろうし、実際に実験を見てるわけでないこともあるだろうし、これは結果で説得するのが早いのだけど、さて、どうしたものか……
  フルメタル・パニック!  前回まではインターミッション的な話だったんだけど、正直前回までのほうが面白かった……っちゅーか、シリアスな話になると途端に見るのがつらくなるなぁ。無論エンタテイメント的なアレだとかコレとかはわかるんだけど、リアリティのかけらもないってのはどうしても気になる。マニアの余計なツッコミと思われるかもしれないが、この番組自体、そういうマニア層目当てじゃなかったんか? 少なくとも兵のマヌケな行動だけはなんとかしてくれ、とは思ってしまう。
  あずまんが大王  前回「テンポが悪い」と書いたけど、同じテンポでも大阪(春日歩)がメインになると妙に合う。実は大阪メインで話を進めるための間? ってわけでもないだろうしなぁ……まあ、前回よりは面白かったです。
 友人からのメールで知ったのだが、 ボツリヌス毒素を使った美容法 ってのがあるんだそうな。ボツリヌストキシンって言ったら、生物界最強の毒の一つなんだけどなぁ……形無し。
 昨日、本屋で床井雅美氏の本を買ったときにつけてもらったブックカバーで、5月から山本周五郎の「さぶ」を あの 三池崇史監督でテレビ ドラマ化 するということを知る。マジ!? ってマジなんだよな。三池氏の時代劇って初めてな気が。すくなくとも、テレビ時代劇は初めてだよなぁ、多分。まあ、さすがに変にはじけたものはつくらないだろうけど、うーん。
P.S.少なくとも電線マンとムキムキマンのデザインの話は有名だったと思ったのだけど…ふりつけは山上たつひこだっけ?


2002年04月17日(水) 旧暦 [n年日記]

PK稼業

 PKってのはPSYCHOKINESISのことではない。Pakistan International Airlinesのことでもない。ましてやPKOとはなんの関係もない。
 PKというのはネットRPGの用語でPlayer Killer、すなわち敵モンスター等ではなく、PC(Player Character:人間が操るキャラ)を狙って攻撃を仕掛け、「殺す」PCのこと。PCだのNPC(None Player Character: コンピューターやゲームマスター(GM)が操る、ゲームを進行させるためのキャラ)というのはテーブルトーク(TT)RPG(紙と鉛筆とサイコロを使って行うRPGの元祖)の頃からの用語だけど、多分、PKってのはネットRPGが出来てからの用語だと思う。そもそもTTRPGではそんなに多人数が参加できるわけではないし、したがってキャラクター同士の戦いはあっても「PK」と呼ばれるほど恒常的にPK行為が行えるわけではない。同時に多人数が参加するネットRPG特有の存在だろう。
 当然PK行為は迷惑である。マナー違反でもある。ネットRPGでは大抵再生不可能な「死」はない。殺されたときに持っていたアイテムを失っ(ロストし)たり、前回セーブの状態まで戻されたり、等のペナルティー付ではあるが、復活できる。しかし迷惑には違いない。したがってゲームによってはPK行為がそもそも不可能にしてあったり(それでもMPKというモンスターを誘導してのPKなどがあったりする)、PKを可能であっても、危険人物とすぐわかるようにしてたり、いろいろ対策を行っている。
 PKをおこなう動機はさまざまであるらしい。ただのアイテムやお金目当ての盗賊、物品や金銭よりも「PCを殺す」ということに意義を見出している趣味的殺人者、などなど。
 ネットRPG世界が舞台の .hack//SIGN でもPKをするキャラというのが出てくる。その .hack//SIGNスレ で紹介されてたUO(ウルティマオンライン)の 体験記のサイト にある、とあるPKの話がちょっと興味深かった。友人に騙され、そのことでPKすること以外に他のネットRPGのキャラと接触する手段を見出せなくなった、というところだろうか。別に実際に誰かが死ぬわけではないし、死んだわけでもない。(EQ(EverQuest:ユーザー数最大規模のネットRPGの一つ)がヘロインゲームとか呼ばれてたりはあるけど) しかし、ネットは所詮現実ではありえないが、現実のなんらかの投影かもしれない。ちょっとそう思った。

 HAPPY☆LESSON三話目。うーん、まあ、好きにしてください。(^^;

 友人から知らされてはじめて知ったのだが、今 DivX 5.1を入れると、もれなくスパイウェアがついてくるらしい。スパイウェアってのは、個人情報を勝手に漏洩するソフトウェアね。システムを壊すわけではないので、ウィルスチェッカーにひっかからないといういささか性質の悪いもの。さくっと 駆除ツール で駆除してしまいましょう。


2002年04月18日(木) 旧暦 [n年日記]

サイバーパンクっつったらブードゥー

 ブードゥーっつったら「ゾンビ伝説」ってことで、原作の「 蛇と虹 」を注文したり。
 今まで貧乏生活を送っていたせいで、余裕ができても一日あたりの食費はかなり低くなっている。うーん、まあ、別に死なない限りは困らないしな。脂肪もつかないし、いいことだ。
  サンデーGX は今月から 広江礼威 氏の「BLACK LAGOON」が連載開始。ハデ、イカス、面白い。……のだけど、前々から広江さんのマンガで気になってることが一つある。ときどき、どこかセリフが浮いている気がするのだ。その他の部分が圧倒的にカッコイイので「ま、いっか」と思ってしまうのだが、今回の第一話もちょっとそう感じた。映画や海外小説に影響を大きくうけてるのなら同誌連載「ワイルダネス」も相当なものだけど、そっちはそう感じないのは単なる欲目か? うーん、何故なんだろう?
  むつきつとむ 氏(リンク先は強制的にMIDIが鳴るので要注意)の読みきり「アンバランすGIRL」も掲載。安定ということではこちらのほうが安定してるかも。でも、安定してれば受けるかというとそういうものでもない。世の中難しいにゃぁ。
 今月号では「鉄人」がなかなか。「機神兵団(小説版)かよ!?」とちらっと思ったけど。
 日曜に買ってきたたけのこを、昨日は炒め物に、今日はたけのこご飯にしてみた。出し汁は手抜きで作り置いてあるめんつゆで。でもなかなかにうまい。シャキシャキしててええのう。
  .hack//SIGN うーん、どこを誉めればいいのかと言われると悩むのだけど、なんとなく雰囲気が気に入って見つづけてしまう。スタッフの大半はNOIRのスタッフらしいが、まあ、なんとなく納得。NOIRは個人的にはちとイマイチだったけど。
 「七人のナナ」は作画レベルはちと落ちたままだが、ちょっとシリアスな話。毎回、話の中心はわりと地に足のついた悩みだったりするのだよな。こういう部分で共感できる。
 昨日、日記をULしたあとで思い出したのだが、ウチらがPKって言ったら、まず、Protein Kinaseを思い浮かべなきゃダメじゃん!(Protein Kinase:蛋白リン酸化酵素。リン酸化は生体内において種々のスイッチになっている重要な反応なのだ)
 ちなみに、SCIENCE4/12の話はCaMKIIでなくCaMKIVの話みたいなんだけど。
 うー、今日はねむー。


2002年04月19日(金) 旧暦 [n年日記]

PFAが目にしみる

 免疫組織染色(わからん人は、そういう実験手法があるんだと思ってくだせえ)の方法の一つで、パラフォルムアルデヒド(PFA)で分子構造を架橋して(わからん人は「ふーん、そうなんだ」と思ってくだせえ)生体標本を固定する方法があるのだけど、このPFAを溶かすとき、熱を加えなければならない。更に、気化したPFAは結構目にしみる。う〜。
 で、こうやって固定した標本を MoleculerProbes社 (わからん人は、そういう試薬会社だと思ってくだせえ)から購入したFITC共役β-actin抗体(わからん人はそういう薬だと(以下略))商品番号AC-15で染色したのだけど、どうも上手くいかない。変だ変だと調べてみたら、カタログに小さく「PFAで固定しちゃダメよん」と書いてあった。一週間前まで免疫組織染色のプロトコルをまったく知らなかった人間にそんなこと言うな〜!(ちゃぶ台ひっくり返し)
 そうすると、置換法か凍結標本を作るしかないのだけど、ノウハウがまったくない。しかたない、下の階の解剖学教室に修行に行ってくるか……
 自転車でころぶ。関係ないけど、「ころぶ」(うつぶせに倒れる)と「まろぶ」(あおむけに倒れる)って、「転(ころ)ぶ」「転(まろ)ぶ」で、漢字にすると同じ表記になっちゃうんだねえ。どうでもいいか。話をもどすと、ころんだ原因は、急に車が出てきたので急ブレーキをかけたら、ブレーキが利きすぎて前輪をロックしてキャット空中一回転でふっとばされたというもの。車はまったくぶつかってない。うう、マヌケだ。背中から落ちて、30秒ほど動けませんでした。いやあ、瞬間的に体性を失うと、体性感覚の把握に全神経が集中して、他のことがよくわからなくなるものなんですな。ころんだのはタクシー会社の前だったのだけど、そこにいた人が「車にはねられたかと思った」と言っていたから相当派手なころび方だったらしい。背中から落ちてちょっとからだがパキパキ言ってるけど、おおむね元気。お父さん、お母さん、頑丈な身体に産んでくれてありがとー。
 帰りは帰りで、自転車で走ってたら、同じく自転車に乗っている外国人と日本人の二人組に呼び止められる。「道にでも迷ったのかしらん?」と止まると(このあたりお人よし)、モルモン教の布教活動でした。
「神様は信じてますか?」「いや〜、あんまり……(イスラエル製の9mmの神様なら……)」
「イエスの生涯について、どのようなことをご存知ですか?」「え〜、世間様一般で知られてることくらいなら……(ムアコックの「この人を見よ」とか「ライフ・オブ・ブライアン」並の知識だけどな)」
「神の救済計画についてご存知ですか」「はあ、まあ、大体は……(選民思想には興味ないんですが……)」
「ジョセフ・スミス(モルモン教の教祖)の体験(悩んでて森の中で神様とイエスに会ったんだそうな)をどう思われますか?」「いやぁ、そういうこともあるかもしれませんねえ(注)」
 いや、まったくその気はないのに、以前「ユタ州のモルモン教徒は諸外国へ宣教師として布教活動をする義務がある」という記事を読んだので、妙な情けが出てしまって。でも「名前と連絡先は?」と聞かれて、偽名と偽の電話番号を教えてしまったり。でも、モルモンの経典(知ってる人は知ってると思うけど、モルモンの経典は、紀元前600年ごろにイスラエルの預言者がすでにアメリカに来ていて、あまつさえイエスもアメリカまで来ていたという、アダムスキーもびっくりのトンデモなものである)を「ボクの大好きな本なんですよ」と言われても、「アメリカインディアンの歴史をなめとるんかい!」としか思えないしなぁ……いえ、モルモン教徒の皆様方に別に敵意や悪意を持ってるわけではありませんので、念のため。
 ちなみに、現在一般的に知られている聖書(の原型)が編纂されたのはイエルサレムでなく、6世紀頃のローマだったはず。案外と勉強不足なのね。あ〜、つっこみどころ満載だった。

注:一説によると、こういった神霊との交感体験というのは古いタイプの厳しいモラルなどにより抑圧された性欲が一因であるとの説があり、したがって「その体験は14歳の思春期の頃だったんでしょ? だったらあるかもねえ。いろいろ溜まってそうだし」などと思ったと正直には決して言えるわけがない。

 「指輪物語」のサントラを買ってくる。サントラってより、エンヤの新作CDのつもりで買って来てるな。いや、「ブラックホーク・ダウン」のほうが、サントラ的にはハンス・ジマー節バリバリ(本人なんだからあたり前だが)で燃えるBGMなんだけど。
 ウルトラジャンプは、うーん、悪くはないけど、全般的に低調か? 「なにがモチベーションで、なにが目的なのか、見えてこない」作品が多過ぎる。展開が間延びしてくると、勢いで押すのが難しくなるのだろう。その意味では、一見難解っぽくはあるけど、「STREGA!」は根底に感覚的なものがあるので、それがわかってくると、ある意味直感的にわかる気がしてくる気がする(婉曲な言い方だなぁ)。
 ヤンマガ増刊を見る。あ〜、「今日の五の2」、ちょっといいかも。

P.S.「木で出来た宇宙船」というアイデアは、少なくとも1986年ドナルド・モフィット「創世伝説」で出ています。


2002年04月20日() 旧暦 [n年日記]

戦国天国?

  クレヨンしんちゃん 嵐をよぶアッパレ戦国大合戦 を見てくる。去年の「モーレツ! オトナ帝国の逆襲」は大人向けのストーリーを子供の視点で追っていたが、今年は野原一家はほぼ部外者、というか、狂言回し的な立場となっている。また、時代劇というと「雲黒斎の野望」が思い浮かぶが、それとも違い、今回は完全に本格的な戦国を舞台にした、どちらかと言えば大人向けの作品になっている。
 毎度毎度質が高いのだが、まず驚かされたことは当時の細かい所作、合戦の戦術の手順など、かなり正確に描写していることだった。何気ない動作にそれが描写されてるので、ただ見ているだけでも飽きない。また、おそらく実写映画でもここまできちんと合戦の戦術を描いている映画はあまり見たことがない。描写されないのは予算の問題とか、地味な戦術の手順を見ても面白くないだろうから省略されてるとか、そういう事情があるのだろうけど、少なくとも今回描かれた描写ではひとつひとつの動きが説明臭くもなく、またきちんとエンタテイメントになっていた。これは描き方の問題なのか、それともアニメならではなのかよくわからないが興味深かった。とにかく見惚れる。
 話自体は小大名領である過去の春日部を舞台にした非常にこじんまりとしたスケールの話なのだが、その分登場人物たちの生活や生き方がしっかり描かれていたと思う。身分の差の違いで悩む男女、言ってしまえば陳腐な話だが、廉姫も井尻又兵衛も出てくる人々が皆好漢であり、それだけにどうにもならぬ恋に悩む二人に感情移入してしまう。最後に関しては賛否両論あるだろうけど、私としてはあれでよかったと思う。いろいろ理由はあるけど、そう思う。2.5点。世の中間違ってるって言葉はナンセンスだけど、良いものが観られないなら、やはりそれは世の中間違ってると思う、とあえて言ってみる。
  ほしのこえ DVDを買ってくる。一部で有名な、ほぼ一人で個人が作り上げたインディーズのCGアニメ。観て、いろいろ思う事はある。けど、そのほとんどはあえて言わない。いろいろと悔しいから。ただ、たった一人の人間が非営利活動として、これだけのものがつくれる、つくることができるのだ、ということだけを書く。
  ちょびっツ を初めて見る。良くも悪くも原作どおり。原作が好きな人ならいいだろう。わたしは別に好きではないので、まあどっちでもいいし、どうでもいい。
  電撃大王 は、今月はようやく発売スケジュールが決まったダークウィスパー2巻の告知と、 紅鉄絢 氏の「ナイチンゲール・ゲマインシャフト」以外は、個人的には特には……
 昨日の「今日の5の2」の作者、桜場コハル氏について検索したら、ヤングマガジン本誌で「ニンジンなんて大キライ」「うそかぜ」なる、やっぱり小学生ものを読みきりで書いていたらしく、ごくごく一部で有名人だった。。突発掲載だったらしいのだけど、代原(代理原稿。掲載予定作が急遽休載になったときに穴埋めで載せる原稿)だったのか、編集さんが気に入ったのか。う〜ん。