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2005年11月11日(金) 旧暦 [n年日記]

[その他] さすがに少しは反省した

 一昨日昨日と、自分の中でちゃんと消化できてないネタをやるのはさすがにバカ丸出しで反省するところも多いので、ちょっと反省してみる。ちょっとだけなので多分あまり反省してない。

  生命誕生は進化か知的計画か 米教委で判断「1勝1敗」朝日 )。う〜ん、専門外なのであまり微に入ったことは言えないのだけど、確かにダーウィンによる進化論は細かいところでそれだけであるとは言えないところはあって、一時期は完全に過去の産物とされていたラマルクの「獲得物の保存」も、ある部分に焦点をごく絞るのならば、そういうような考えも間違いとは言い切れないということになっている。また、進化の方向性は本当に完全にランダムなのか、というのは、未だに決着はついていない。
 とは言え、それらもダーウィンによる進化論が「基本的にそうである」という前提の元での話なので、「VSダーウィニズム」という形になっているこの闘争は、現代の科学的見地から言えば明らかにおかしなもの。つか、「創造主」をそこに持ってくる理由はどこにもない。創造主を求めるのは「生命は何故誕生したか」という意味論に答えを求めてるに過ぎず、自然科学的客観性が出発点ではそもそもない。科学でない要素を科学として教えようということだから、それは明らかに間違っている。ただ、ID論ってなんなのか、私自身がイマイチまだよくわかってないのだよなぁ。

  ウイルス:ソニーの音楽CDを悪用、実例が出現Hotwired )。あ〜、やっぱ出たんだ。ソニーが作ったセキュリティホールを突くウィルス。お手軽な方法だもなぁ。どっかのわけのわからん企業がやったというならともかく、ソニーがやったというんだから救いがない。雪印の牛乳騒ぎや、三菱自動車の不具合隠しと同じレベルで語られてもいいと思うのだが。
 CCCDの敗北でも示されたように、やはり著作物をレーベル等が自分たちの都合の良いように完全にコントロールするという戦略はもはや時代遅れになりつつあるのだろう。企業だから営利を追求するなとは言わないが、娯楽は必需品じゃないからあんまりあくどい事やってると干上がるのは仕掛けてる方だと思う。

  仏検察、暴動を扇動した疑いでブロガー数人を逮捕Hotwired )。う〜ん、ネット、ブログが扇動手段となる時代なのだな。もはや。中国での反日活動なども多くネットによる扇動があったというし。
 実は、フランスの暴動についてはよくわからない。人種、宗教による云々、というのはまあ、確かに下地の一つなのだろう。この場合、そういった層と不満を爆発させてる層が一致してるのだと思う。じゃ、彼らの怒りがこの暴動を正当化する、ってえとちょっと違うな。本当に怒りが怒りの矛先へきちんと向いている暴動なのか、というと、断定できない。個人的には過去のこの手の暴動がただの高まった内圧の発散に過ぎなかったのと同じように、そうではない、そこに 何らかの社会問題があったのは確かだろうが、このような形の暴動になる必然性は、おそらく存在しなかったと思う。
 この件については安易な共感も批判も避けておく。

  英国のマンガ・アニメコンテスト 大賞は日本人アニメ!アニメ!ニュース )。記事からコンテストの公式ページに飛べ、そこで受賞作を実際に見ることが出来ますが、『Kamiya’s Correspondence』は確かに良い出来。いわゆるアート系のアニメだけど、ブラックなテイストやシュールさが効きつつも、ラストはしみじみとさせてくれる。しかも全般的に作画・演出・表現力のレベルが高い。
 そういや今年のSF大会のOPアニメがアート系だったので(ギャグ系のものを期待していた)参加者には受けが良くなかったけど、SFファンのくせに頭固いなぁと思ったのことよ。

  元祖ガンダム世代、ガンプラで幼いころの夢づくり…zakzak )より“ 四半世紀のときをへて、当時、熱狂した子供たちが大人になり、20万円以上の高額プラモデルに注文が殺到している”のだそうで。
 ところが、
  「ガンダム模型破損」 郵便局から30万円詐取産経 )。まあ、事件で使われた模型は自作のもの(スクラッチビルドという意味なのか、自分で組み立てたという意味なのかは不明)で、さらに自分で自分宛に送ったまさしく自作自演なので先の記事の高額モデルとは違うのだけど。しかし、本当の高額モデルが破損して、賠償請求したら「高額すぎる。不審だ」と怪しまれるんじゃなかろうか?

  映画より泣ける? ゲームが与える感動を調査Hotwired )。記事の骨子はともかく、次のくだり。
友人の目を見たとたん、私は何か悪いことが起こったのだと悟った。(中略)その日の午後、友人は 最愛魔法少女エアリス がいきなり理不尽に殺されてしまう有名な衝撃的シーンに行き着いたのだ。
 いや、間違ってはいないんだけどさ。「魔法少女」って書かれると、別のもの連想しちゃいますから。(意図的か?) いや、それより大のオトナが「最愛」ってのはどうかと。(だからこそのオタクか)


2005年11月12日() 旧暦 [n年日記]

[その他] 源文を参照してみる。

 もとい、「原文」。
 昨日話題にしたゲームでの感動に関する Hotwiredの記事 だけども、あの表現部分は原文ではどうなってるかと気になって 元記事 を見てみた。(平易な英語でよかった)
友人の目を見たとたん、私は何か悪いことが起こったのだと悟った。(中略)その日の午後、友人は 最愛魔法少女エアリス がいきなり理不尽に殺されてしまう有名な衝撃的シーンに行き着いたのだ。
となっていた部分、元記事では
I could tell something was wrong as soon as I saw my friend's eyes. ----That afternoon, he'd gotten to a famously shocking scene in which Aerith, a beloved young magician girl , is suddenly and viciously murdered.
 見てのとおり、“young magician girl”を「魔法少女」と訳している。直訳すれば「年若い魔法使いの少女」となるが、「魔法少女」というニュアンスはあるのだろうか?
 他の場所を検索してみると、 こちらの海外のアニメサイトの「shoujo(少女)」の解説 では、 There is a popular subgenre of shoujo called mahou shoujo, or "magical girl".となっている。 こちらの少女向け変身アニメの解説 でも“magical girl”という表現を使っている。ニュアンス的にもそちらの方が近そうである。ってことは、先の記事の訳(誤訳に近い)は意図的なんだろうなぁ……

[映画] チキン・リトルは本当は何を踊っているか

 昨日深+の映画の日だったので行ったのだけど、その時、「『チキン・リトル』のCMで『恋のマイアヒ』踊ってるけど、あれって日本だけ?」という話があったので調べてみる。日本語版は確かにO-Zoneの「菩提樹の下の恋」をBGMにダンスする映像である。参照: チキン・リトル日本版公式サイト
 で、 英語版公式サイト 。他の曲も使ってるが、TV spotでは「菩提樹の下の恋」。ってわけで日本だけではなかったようです。Trailerとかでは全然違う曲だけど。

[アニメ] なしてどっしるとしっしん死んでしまうん?

  絶対少年 #25「世界の被膜が穴だらけ」。横浜みなとみらいの巨大浮遊物体の下で再会する希紗と歩。その彼らを求めて、次々海浜公園に集まる成基、須河原、正樹。希紗は歩にブンちゃんが生み出したフェアリー“ポーちゃん”を見せ、マテリアルフェアリー・イーヴル、そして横浜上空の巨大物体の意味を模索する。正樹によると、イーヴルによるフェアリーの消滅が等比級数的に増加しているという。常識からのしがらみを解こうとするように戯れ、希紗たちに付きまとうどっしる、しっしん、ポーちゃん。しかしそのどっしるたちも、多数のイーヴルたちに追われ……
 新生りえぞ〜は、やけにツッコミの厳しいキャラに。いや、ことごとくツッコミ、その通りなんだけど、田菜編のファンからは嫌われるぞ? 空気嫁(どこの空気?)。同様に新生まっきーは告白魔に。まー、多感な時期ですから。
 つか、どっしるとしっしんが〜! ポーちゃんも再び希紗の目の前でイーヴルたちに……だけど、希紗はショックを受けながらも泣き叫ぶではなく、そのことを受け止め、これから起こることも受け入れようとしている。
 フェアリーとイーヴルの対立構造はどういう意味なのか、どうしてイーヴルのブンちゃんからフェアリーのポーちゃんが生まれたのか、そして巨大物体に何が起ころうとしているのか。物語はついに佳境へ。
 作品のマスコットのような存在だったどっしる、しっしんもいなくなり、しかしその消滅を契機とするように横浜海浜のあちこちで、暖色系の光が瞬きだす。幼稚園とか、エンディングの情景とも重なる人のいとなみがあるところでそうなっていた気がするのだけど、気のせいだろうか?
 次回、最終回「頼りなく豊かな冬の終わり」。第一話の「憂鬱で奇妙な夏の始まり」と対になってるのだな。


2005年11月13日() 旧暦 [n年日記]

[その他] 今日はイベント

 つっても、知り合いの団体のお手伝い、みたいなものですが。子供相手でいろいろ大変だったんですが、普段と違う場なので、ちょっと睨みを効かせると、一過性にしろ真面目に話を聞いてくれますね。人間関係の優劣の原理がよくわかりますわ。
 その他にもいろいろ勉強になります。

  「日本との外交断絶を」 ペルー副大統領が強硬発言産経 )。そんだけ対抗勢力としてのフジモリ氏を恐れてるのかな、という気もしますが……内情をあまりよく知らないだけに、あてずっぽう以上にはなりませんが。

  島に「武力」ありません 竹富町の住民団体「無防備宣言」琉球新報 )。ところが、 週刊オブイェクトのエントリ によると、軍隊と接触している自治体でなくては、出来ないということだそうで……竹富島って、今どこかの軍隊と接触してたっけ? 米軍? 意味ないじゃん。
 どっかの連中がそそのかしたんかなぁ、例によって。

  宮崎正弘の国際ニュース・早読み・11月10日 。イギリスの報道はチェックしてませんが、そうだとしても不思議はないかも。別に胡錦濤が全部悪いとかそういう話じゃないんですけど(悪くないってことでもないけど)、中国が何をやってるかってことを日本の報道は特に避けているから、こういう情報をいきなり突きつけられると受け入れがたい人はいるのかも。


2005年11月14日(月) 旧暦 [n年日記]

[アニメ][特撮] 土日のいつもの

  BLOOD+ #06。う〜ん、変なイデオロギー臭がし始めたか? 米軍が兵器として翼手を利用・開発しようとしている、って設定は別にいいのだが(ありがちとも言える)、妙に「世界の紛争は全てアメリカが起こしてる」的というか、アメリカの相手の存在感皆無の不思議な世界観を構築している。これって、ネットで見かける反米運動をやってる人たちの世界観に似てるような。アルジャーノに「地位協定云々」って台詞を言わせてるのもなぁ……別に地位協定があっても基地外の民間施設を誤爆したら、流石に責任者の首が飛ぶと思うが。むしろ守られるのは司令官の首ではなく、アメリカ大統領の首じゃないのか。被験体が何度も逃げ出して管理体制に欠陥があることがわかっていながら、実験を同じように続行してるってのも……
 プロデューサーの感覚がどれだけ反映されているかってのは不明なんだけど、「総連とも仲良しで」って発言した後だと気にはなる。いずれにしてもなんだかおかしな戦争観をしてるなぁ。
 米軍を悪役にするならするで、もうちょっとちゃんとやろうよ。
 あと、赤い盾の関係病院から流血沙汰どころか銃声の一発もなくジョージが運び出されてたんで、赤い盾も米国所属の、米軍とは利害を異にしてるだけの組織かと思ってしまった。この辺の描写もわけわからん。

  エウレカセブン 。ニルヴァーシュとエウレカの秘密を、会社の宣伝ビデオ風にあっさりと。いや、まあ、なんつーか。笑えるんですが。1クール目はヒップホップ感というかグルーブ感というか、そこら辺を重視、2クール目は戦争をしてることをレントンに突きつけ、その状況を受け入れるまで、で、世界の設定自体はすっとばして来たので、こういうところでしわ寄せしないといけないのだろうな。どうせならもうちっとタメが欲しかったような。とは言えニルヴァーシュのspec2への改修、タルホの決意と、色々と布石が。つか、エウレカといい登場人物の概観が結構変わる番組だなぁ。

  マジレン は、相変わらずソツがない。あくまで家族としての話が主軸で(美雪を助ける話になってる)、兄弟の関係をいろいろクローズアップ。強すぎる冥界神も、ゲームのルールに違反すれば処罰されることでなんとか対抗させている。まあ、そのうち小津兄弟自体がパワーアップするんだとは思うけど。

  響鬼 は先週休みだったので二週間ぶり。イブキは自身も迷いながらも師匠としてあきらにアドバイスを、トドロキはいつまでもザンキに精神的によりかかっていた自分に気付き、あえてザンキとの決別を選ぶ。そして明日夢はヒビキのアドバイスを逆に生かし、響鬼のピンチを救う。話としては、「師弟関係(のようなものも含む)」を主軸に三組の重要な(良い方向での)ターニングポイントになっている。個人的にこういう展開はとても腑に落ちる。ビルの屋上から廃車置場にテレポートとか、そういう話は置いといて。
 けど、途中で方針やテーマではなく、製作体制が変わるという稀有な番組だけに、「旧スタッフだったらどう作っただろうか」ということをつい考えずにはいられない。番組への批判じゃなく、自分が持ってる「感覚」の普遍性への疑問、という方が正しいか。自分の感覚が条件反射に陥ってないかということでもある。う〜ん。

  ゾイドG 。ルージたちの旅、クライマックス? カトーンの町でロンにギルドラゴンを見せられるルージたち。その大きさに戦慄しつつも、「戦争が終わったら何がしたい?」との質問に「ミロード村に戻って、教師になり、世界の広さを子供たちに教えたい」と答えたルージは、カトーンの有力者からの協力をとりつける。「ディガルド討伐軍へ」ではなく、「ルージへ」なんだよな。ロンにルージを託したラ・カンの意図を考えても、やはりルージをそういう方面で育て上げるつもりか。こりゃ、戦争が終わっても教師どころではないかも。ギルドラゴンはおそらく玩具展開的なものが大きい登場だろうけど、いきなり丸々出してこれまでの世界観をぶち壊すような真似はせず、ごく一部(尻尾? 腹?)だけ見せ、ロストテクノロジーのもの凄さを思い知らせる演出にしてるのは中々すぐれてる。
 一方ディガルドは「定例の御前会議」で、「空の人」と呼ばれる、破滅前に宇宙に逃れた古代人とレッゲルと技術の交換取引を行っていた。あれか。ナチスはUFOと取引している、ってアレ。(違う) 必要としていた大量のレッゲルは、これのためということか。
 ほいでもって今回も熱烈なうっかり少将ザイリンのルージへのアタック。ロンの死亡フラグがわずか数分で見る見るうちに立ってしまったので何かと思いきや……生きてるんか!(笑) とは言え、貴重なリーオの武器を持つバンブリアンと引き換えにしてでもルージを助けることを優先したということでもある。ロンは今後ゾイドに乗るのかな?
 それにしてもゾイド教室は……

[その他] 消えたキムチの謎

 え〜近所のスーパーから中国・韓国産のキムチが姿を消しまして、残った国内ブランドにも念押しをするように「この商品は国内産です」と張り紙がされていたわけです。まあ、中国・韓国産キムチから寄生虫卵が見つかったことの影響なんですが、 国内で市販の韓国産キムチから回虫の卵読売 )だそうで。そりゃ、いますよ。今さら何言ってるんですか。前から キムチに混入していた卵で感染したと見られる有鉤条虫感染の例 は報告されていたわけで、回虫とかくらいじゃ下手すりゃ済まないわけで。おそらく真面目に仕事してるメーカーも多いとは思いますが、危険性が危険性だけに(特に有鉤条虫は脳にも侵蝕する)これを機会に衛生管理は徹底的にやってほしいですな。

  暴君ハバネロ/ベビネロ、内藤陳の暴や連主催の「暴言甲子園」開催RBB TODAY )。しまった! こんなネタあるんだったらあと五日早く公開してくれ! 先週末(日本冒険小説協会公認酒場の)深+に行った時に、ネタにできたのに!(記事にもあるが、内藤陳氏は日本冒険小説協会の会長でもある) まあ、らしいっちゃらしいですが。

  北部人事管理施設センターの隊員が金武町で共同作業沖縄駐留海兵隊 )。共同作業って、地元の人たちと草刈したってことです。こういうニュースって本当に日本のマスコミは流さないなぁ。

  国内の腐敗、外圧で解決 中国の地方出身者、公館や報道機関へ“直訴”産経 )。そうかぁ、って感じの記事で、周辺事情とかは今さらな話なんだけど、つい「上」と書いた手紙を掲げて外国大使の黒塗りの車に駆け込む中国農民の姿を連想……
 と、冗談めかして書いているけど、実際は地方と都市の格差ってのは大きな問題で、おそらく中国も実際のところはまったく解決の意思はないと思われる。だって、解決しちゃうと単純に経済構造だけ見ても確実に崩壊しちゃうもの。また、平等と自由を実現するわけにもいかない。それにしてもそう長く続けられることでもないと思うけど。

  Microsoftも「駆除」決定――SONY BMGの「rootkit」対策に乗り出すITmedia )。あ〜あ。本格的に駆除対象認定か。SONY、本気で「これはナイスアイデアだ!」と思ったのかな……? 「誰か止めろよ、おい」って話だと思うのだけどな……

  朝目新聞 さん→ 酔拳の王 だんげの方 さん( 11/04 )→ Operation:Mindcrime さん( 11/01 )という流れをたどって 経産省文化情報関連産業課による「アニメーション現状と課題」報告書 (pdf)を見る。確かに「一例」ではあるけど、スポンサーは五千万払ってるのに制作プロダクションには800万という流れが示されている。広告代理店からもキー局には四千万渡っているのに、ここから「ガクン」と減る。その挙句が空洞化・人材不足。これは平成15年の報告。この問題はお上も二年前には既に認識してたんだ……これは「コンテンツ産業大国」云々なんざ、おこがましいですわな……


2005年11月15日(火) 旧暦 [n年日記]

[その他] 悪趣味ネット紀行

 私の一部ネット閲覧先の 悪趣味ぶり は、直接面識のある方なら概ねご存知と思いますが、今さらながら「 STOP THE KOIZUMI 」とかいうアンチ小泉ブロガー同盟のことを知り、いろいろその周辺を調べてる次第。
 ま、誰が誰を嫌おうが自由だし、政治家ってのは基本的にはろくでもない人ばっかという偏見的観念に凝り固まってる身としては、アンチ小泉だろうがなんだろうが構わないわけですが、 きっこの日記 とかの何言ってるんだかわからないけど、とにかく小泉氏が嫌いだということだけはよくわかるサイトとかを見て、その手のアンチ小泉をがなり立ててるサイトは、主義主張関係なく、作文能力的にろくでもないし感情の発散以外の中身がないと見て概ね良いだろうという結論に至りました。
 が、そんなサイトの誘蛾灯を作り、文章まで読まなくても見る価値のあまりない、そういうサイトだと一目で分かる識別子を付けてくれる素敵な運動があると知っては、見ないわけには行きますまい。

 色々調べると、期待以上にステキな運動でした。
 コメント欄閉鎖、自分と意見の合わないトラックバックの執拗な削除に、さらに意見の合わない参加者の一方的除名宣言と、失墜への道をまっしぐら。「権力を握ったら自分の人間性をさらけだした」典型例ですな。さらにネット右翼に攻撃されてると妄想したり……こりゃ酷いや。そもそもが「俺たちって、小泉が嫌いだよな!」と確認しあう以外に活動の当ても何もあったものじゃない運動ですが(単に仲間がいると確認して安心したいだけで、やってることはそれまでと変わらず個々のブログで愚痴るだけ)。
 また内紛もかなりのもので、 たらたら日録 さんの 世に倦む日日あるいはSTOP THE KOIZUMI その4だったっけ で「除名」騒ぎでの同盟内部の動揺を指摘しておられます。
 この愉快な活動のウォッチャーさんたちにとってこの運動の決定的な躓きと映ったのは、靖国裁判に関する無知蒙昧な見解に対し、参拝反対派弁護士からのダメ出しを食らってしまった件のようです。詳しくは Irregular Expression: "世に倦む日日"が弁護士からダメ出し をどうぞ。検索を調べても、ウォッチャーのSTOP THE KOIZUMIに対する興味はこれ以降急速に低下しています。まあ、正直この手の旧ソ連や中国を髣髴とさせる内紛・粛清なんてのはうんざりするほど見てますから、それも当然。
 既に終わったも同然の運動ですが(破綻が目に見えた開始前終了な運動ではあったけど、一通り起こるべきことは起こってしまったという意味で)、このような破綻をきたす運動・人物はどのような行動パターンかの典型例としては一読に値するかもしれません。
 せめて思想信条じゃなく、行動が見られてるという意識がどこか頭の片隅に欲しいところではあります。
 あ〜、この手の悪趣味なサイトのウォッチについてしばらく書いてなかったから、すっきりした。


  米大統領のアジア歴訪 中国に「人権」圧力へ 日本・モンゴルと対比産経 )。
 ブッシュ米大統領が十四日からアジア歴訪に出発するのに際し、米政府関係者は十二日、大統領が京都やモンゴルで行う演説で、日本を「成熟した民主主義国家」、モンゴルを「新生民主主義国家」と位置づけ、米国との連携を強調することを明らかにした。
 中国へのあてつけの面もあるようですが、モンゴルとの提携を強化しようってことでしょうね。モンゴルでは好きな国一位はアメリカで、二位が日本。中国はやはり色々あって好かれてはいないようです。モンゴルにとってもアメリカと協調し中国に睨みを利かせるのは合理的でしょう。そういう面も含めて、日本ももうちっと「中国韓国北朝鮮以外のアジア諸国」に目を向けた方が良いかと。


2005年11月16日(水) 旧暦 [n年日記]

[その他] ラブホは英語でも"love hotel"

  Olympic dreams and love hotels at APECreuters )。ロイターの記事です。記事は英文なのでざっとかいつまんで説明すると、韓国釜山で開かれるAPECのフォーラムで、必要な部屋数ホテルが確保できず、一部の各国代表がラブホテルに案内されたそうです……おいおい。
 「ラブホテル」は和製英語なんですが、辞書で調べるとちゃんと載ってるんですな。馴染みのない単語のせいか、記事中に説明が書いてありますが。
 何というか、流石斜め上。

[その他] その他ニュースとか

  日本の次期戦闘機採用アピール ロッキードの「F/A−22」米以外で初のシミュレーター公開FujiSankei Business i. )。次期主力戦闘機の候補にラプターが入ってるってのは言われてはいるんだけど、高価すぎること、米国でも配備がまだ十分ではないことや、ライセンス供与の困難が予想され、ラプターはないんじゃない? ってな見方もある。自分も採用されたら面白いとは思ってるけど、実際色々考えると無理じゃないかなぁと。でもこういうニュース見るとわからなくなってくるな……

  安倍長官、中国外相の発言に違和感表明朝日 )。中国外相が靖国参拝をヒトラー追悼に比喩して批判した事に関して。一応ちゃんとすべきこと(反論)はした、ってところか。個人的には、安易にナチスを持ち出す事の方がヨーロッパの人はどう思うか気になるのですが。

 あちこち徘徊していてちと興味深かったのが 雑感324-2005.11.15「しかけられた名誉毀損訴訟の当事者的考察 。弁護士とタッグを組めば、リスクもコストもほとんどなく相手の名誉を傷つけることが出来る、それにマスコミが乗れば文句なし、という戦術があるのだな。下衆の戦術だけど。

 ブッシュ大統領の訪日報道が、微妙にほほえましいというか、笑えるというか。 セグウェイに乗って小泉首相を出迎えたり日経 )とか、 ビューティフルを連発Y!hl )したりだとか。まあ、イメージ戦略上での京都観光でしょうので、これらの行動は当然計算の上ではありましょうけどね。

  鳩山御殿ゴスロリ禁止令、カメラ小僧とトイレ着替え…zakzak )。恐らく「ゴスロリファッションの撮影に絶好の場所」ってことなんでしょうけどね。しかし本来的にゴスロリは「派手」とは違う(ゴスロリ「風」はそうかもしれないが)と思うのだけど……まあ、認知度が高まっても違和感はある格好ではありますわな。しかしこの混乱は絵的に笑えるなぁ……

[アニメ] くるくる変わる

  ぱにぽにだっしゅ は新OP。2クールなのにここまでクルクル変わるのって、関連商品数を増やすためというのとかはわかるんだけど、珍しい。しかも変則的にローテーションしてるし。それはさておき、この番組、時々感心したりするんだよなぁ。でも、アイキャッチとかのエウレカセブンネタは、あれはなんなんだろう? これまでのパロディの傾向(比較的古いもの)とは違うんで気になる。

  ノエイン 。15年後の可能性分岐世界「ラクリマ」に連れ去られたハルカ。元のハルカのいた世界では消えたハルカを友人たちが探すが、見つかるはずもない。「絶対臨界阻止委員会」の内田と郡山が異次元に連れ去られた可能性を示唆するが、皆半信半疑。一方連れ去られたハルカは監禁下で世話役のアマミクからラクリマがハルカたちの世界の15年後だと告げられる。それを信じられないハルカは牢獄を脱走、スラムへと迷い込む。そこで知り合った友人のミホそっくりな女の子に、ここは地下の世界だと知らされる。ここが未来だということがどうしても信じられないハルカは地上へ向かうが、そこで見たのは廃墟と化した函館の街。そしてそこで待ち構えていたアマミクに、彼女が友人の長谷部アイの十五年後の姿だと知らされる……
 ハルカはやけに状況適応能力が高いな。「ハチクロ」のはぐみと同じ声の人だとは思えない(笑)。しかし、生きてる虫の踊り食いは、虫食い文化でもそうはないんじゃないか……? 分岐世界だとは言え、自分の知る人、自分の知っていた街の変わり果てた姿を見ては、ハルカにとっても他人事というわけにもいかなくなるのか。でも、カラスとかもこのままハルカをラクリマの連中のなすがままにするとは思えないけど。一方、元の世界の連中は、微妙に緊迫感が……ま、子供だし。でも、一人テンパってるユウをはじめとして、手出しのしようがないはずなんだけど、どうするのか。やっぱノエインさんの登場か?


2005年11月17日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] 血は水よりも

 まるっきり突然な話なのだけども、「血統」「血族」「血筋」と、実の親子関係の連続により成る一族をあらわす言葉って、「血」が含まれてるとなんとなく変に思った。親とかの特徴が色濃く現れてる事を「血が濃い」とかとも言うし。英語でも血統はBlood。なんで「血」なんだろう、というのが、妙に気になってしまう。
 遺伝子という概念が生まれる前から、いや、メンデルが遺伝の法則を見つける以前から、親から子に形質が受継がれる事は経験則的にわかってはいた。「血」がその象徴となったのは、血がそれを媒介していると考えられたんだろうか? 確かに母子はへその緒で繋がってるので母から子に血が継がれるってのはわかる。でも、別に父親でもそういった言い回しは普通にするよなぁ。それに今だとABO型分類の血液型とかが遺伝の法則の例にされることが多く、遺伝と血の関係ってのは「なんとなくそうか」と印象付けられてるが、昔は輸血なんて技術は確立してなかったし(しようとした記録はあるけど)、そういうことでもあるまい。
 この辺、よくわからない。

  ソニーBMG、「rootkit」CDのリコール発表--別のセキュリティ問題も発覚CNET )。ま、そうなりますわな。それでもメーカーの、ユーザーの便宜や安全を削ってまでのコピーコントロールの涙ぐましいまでの努力は終わらないのでしょうけど。

  「紅白」の司会、みのさん・山根アナに決定読売 )。大晦日の一家団欒の時に、みのもんた氏なんて見たくないよ、ってのが正直なところなんですが。娯楽にもなりきれず、品格もなく、中途半端な番組だなぁ。紅白って。

  仏農家に危機感 ボージョレ・ヌーボー過去最低価格産経 )。へえ。フランスで若者のワイン離れか。日本じゃあまり最低価格の恩恵はないように思えるけど。イギリスでもスコッチが若者離れで低迷してるんだっけ? 日本は、日本酒離れはとっくにしてる気が……「日本酒はまずい」って言う人がよくいるけど、そういう人に限って銘柄を聞くと大したものは飲んでない。じゃ、何がいいの? と逆に聞かれるんだけど、これが困る。だってちゃんとした日本酒って、ロットによってばらつきがあるからねえ……日本酒によらないんだけど実は美味い酒を飲むのに、値段ってそんなにあてにならない。というのは飲んだくれ人生で学習しました。でも高い酒をもったいながってちびちび飲むくらいの方が健康にはいいのかもしれない。

[その他] まあ、何と言うか……

  俺センター さん経由で、 クッキーと紅茶と さんへ。ざらっと靖国参拝関連のエントリを読んだのだが、気になったのはこのくだり。
お礼の前に「平和な人生を生きることが出来たはずなのに。慚愧に耐えません。私は、あなたを死に追いやった愚かな指導者たちを憎みます」という気持ちを伝えていますか?
 いえね。別に誰が誰を憎もうといいし、それを公言するのも、まああまり美しい行為とは思わないけどご自由に、なのですよ。ただ、「あなたは誰某を憎まなくてはなりません」という前提の元に立ったこの発言は、あけすけに言わせてもらえるなら「 でっかいお世話 」だと思う。「何故憎まないのか、理解できない」と思うのは、それもまた自由。しかし、「他の人も憎むべきだ」と考えるのは他人の思想の自由の領域に踏み込むことになる。他人は自分と同じ考えを持つべきだというならともかく。

 もう少し踏み込んで言わせて貰えば、当時の政府首脳や軍部には確かに責任はあると思うが、「責任がある=当然皆が憎むべきもの」ではない。「では、彼ら以外がそのポストにいたのなら、戦争は起きなかったのか」ということだ。A級戦犯の罪云々と言う人は、大抵この視点が抜けている。実際のところ、開戦までの流れでも決定的瞬間というものはあったが決定的失敗と言えるものはない。決定的瞬間が訪れた時には既に避けようがなく、それは小さな、ひとつひとつは決定的に見えない比較的小さな失敗の積み重ねだったのだ。決定的瞬間というのはその積み重ねがいつの間にか不可避になったことが明らかになった瞬間に過ぎない。
 「A級戦犯に責任があるんじゃなければ、誰に責任があるの」と聞かれれば、「その失敗に関わった全ての人」と答える。つまり、A級戦犯も含まれはするが、同様に私たちの祖父、曽祖父なども含まれる。結局のところ、戦争に至ったのはまぎれもなく民主主義国家(当時のレベルで言えば隠れもない)の日本だったのだから。

 更にもう少し踏み込んで言うなら、私が今の日本に抱く失望感の一部は、まぎれもなくこれに根ざす。この時と、小失敗を軽視・無視する日本人の国民性はあまり変わっていない。少なくとも「A級戦犯の戦争責任!」と声高に叫び、それだけが問題の全てだったかのように錯覚し、満足し、小さな失敗に目を向けずにその失敗をフィードバックさせない状況は、失望を抱くに十分だ。
 だから、私は「当時の指導者・A級戦犯の戦争責任」という言葉を聞くと、どうしようもない脱力感にさいなまれる。「A級戦犯は英霊だ」だからではない。日本人は、結局どうしようもなくあの戦争を起こした日本人だと感じるからだ。


2005年11月18日(金) 旧暦 [n年日記]

[その他] 中国にも着々とオタク侵攻中!

  五輪キャラクター、日本アニメに酷似 パロディー版が原因FujiSankei Business i. )。「五福娃」ってのが北京五輪のマスコットキャラらしいんですが(このニュースで初めて知った)、いかにも「スーパー戦隊モノ」っぽい色分けに、中国のオタクが反応、 戦隊モノパロのイラストを描いて、それが元で「五福娃は日本アニメのパクリ」論争が始まったらしい。なんなんだか。
  こちらが元のマスコットキャラクター で、 こっちがパロディサイトのブログ 。具体的には このイラスト とか。わはは。まんま戦隊モノだ! むしろちょっと忍者キャプターっぽいか?
 元々のマスコットをデザインしたイラストレーターは「五行説などを参考にしただけで、日本のキャラクターのパクリではない。近頃の若者は中国文化に不勉強だ」とコメントしてるらしいんですが、五行の色ってのは青−木、赤−火、黄−土、白−金、黒ー水なんですけど……おまけに、五行の中で中心になるのは「土」で、中国人は金色が好き。だから、中心が「赤」ってのは、日本の戦隊モノっぽい。まあ、五行色にしたところで「アバレンジャー」と重なるんですが。
 パクリ云々ととやかく言うものじゃないですが、この騒ぎ自体は面白い。
 むしろ、マスコットの中にチベットアンテロープが含まれてるのは、あからさまに政治臭が……オリンピックが政治の道具なんてのは、ナチス時代からの常識ですけどね。

  「ヒルズ族はわきまえろ」経団連・奥田会長が苦言 ( zakzak )。「不道徳なこと、倫理を壊すことはしてはいけない」と三木氏・堀江氏に言ったということらしいが、 2chニュース速報+の該当スレ では「お前が言うな」のレスの連発……要はヤクザの大親分が新興マフィアのトップを呼び出して「ゴリ押しして、少しくらい顔を売ったからっていい気になってると、今に大やけどするぞ」(声:高松英郎)と脅したってことだよな……あと、「悪事はこっそりやれ! こっちにまでとばっちりが来るだろうが!」ってことじゃないかと……下請け・外注泣かせのトヨタ……

  「住居侵入で罰すべき」 通報住民が証言 政党ビラ配布朝日 )。この事件自体には世間一般以上の感慨はないのだけど、何度見ても、どう考えても「共産党員の僧侶」ってのは違和感しか感じない……「KKKの黒人」とか「ナチス党員のユダヤ人」と同じようなおかしな感じ。次。

  「孔子の神髄は和」中国の王大使 立命館大で講演京都新聞 )。イメージ戦略上の講演なのはわかってるけど、孔子の神髄は和じゃないと思います。はい次。

  ヘビ皮の上着に1万3000ドル 復興支援オークション京都新聞 )。やっぱり魂の自由を信じる人間のシンボルなんでしょうか? 次。

  超党派議員が皇室典範勉強会 「伝統」に理解不足産経 )。私自身問題の焦点がどこかわかってないので、リンクするだけでコメントなし。

[マンガ] 主に雑誌+α

  コミック ヤングガンガンで「フロント・ミッション」のコミカライズがスタートしたのだが、一部のキャラクターがどう見ても太田垣康男キャラなので「あれ?」と思い作者のところを見ると「原作:太田垣康男」となっている。作画は「STUDIO SEED」となっていたが、どういう製作体制なんだろう?

 コミックバンチで、妙に気になるのは「コンシェルジュ」。いや、オススメってことではない。なんか、微妙にその立ち位置の中途半端さが気になるって意味だったり……決して悪いってわけじゃないんだけど、なーんか中途半端って感じがしてしまう。類似の作風としてはビジネスジャンプの「王様の仕立て屋」があるのだけど、絵的にはとっちらかってるし線が整理されてない印象はあるものの、あちらの方がゴチャゴチャのネタをきちんとまとめてる。作風の違いがあるから一概に云々できないのだけど、う〜ん。

 なんだか文句っぽく終わるのもなんなので、 宇宙りんご さんの JOJO+マリみてネタ をどうぞ。


2005年11月19日() 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 頼りなく豊かな冬の終わり

  絶対少年 最終回。
 今回はあらすじ略。だってあらすじ意味ねーもん。
 何と言うか、すげー情報量でした。人によっては「セリフ量じゃないの?」とか言いそうだけど、それは「セリフの文章=情報」としか考えないせいでしょう。「マテリアルイーブルは付喪神」と断じた須河原に対し、歩がすべてをひっくり返す。
  付喪神ったって、それも解釈のひとつじゃないの? とか書いたり、 人のいとなみがありそうなところでフェアリーの光がまたたいてる とか書いたこと全部拾い上げてるのだものなぁ。個人的な感性とジャストフィットでございますよ。
 結局この話はコミュニケーション・ディスコミュニケーションの話で、「コミュニケーションしたいこと」と「実際にコミュニケーションされるもの」の間から零れ落ちる「ディスコミュニケーション」はどこに行ってしまうの? ということ(と断じてしまおう)。ひなたの感情は「フェアリー」になり、ひかげの感情は「イーブル」になる。善い者・悪い者ということではなく、それらは対をなすけど対称じゃなく、敵対するものでもない。都会に巨大なイーブルが現れたのも、都会にはディスコミュニケーションが多いから。でも人間の営みは負だけじゃなく、正もある。人がそれらに目を向けないだけ。
 だから、歩も希紗も、寂しがらない。どっしる、しっしん、ポーちゃんは消えてしまったけど、それらは彼ら・彼女ら自身で、いつでも側にいると気付いたから。
 「これから、変わりますよ」という羽鳥二郎の言葉に、はな婆さんは「変わる変わると言ってる内は変わらないね」と辛らつな言葉を返すけど、恐らくは羽鳥が「変わる」と言ってるところ以外で、彼らは変わる。
 そいでもって希紗の口から明かされる、わっくんの意外な正体! ってか、それも「わかったような気になる簡単な説明」に過ぎないのだけど、わっくんもどこにでもいる。横浜にはいないかもしれないけど、それでも日本のあちこちにまた現れる。
 「この世界は僕たちだけのものじゃな」くて、そして何時でも望めばそれを感じられる。「僕たち」とは自分で認識できる自分たち。
 「SFだ!」、と言って言えないことはないけど、何かちょっと違うな。「本来、言葉に出来ない、具体的に記述できない僕たちのやりとりの中にあるものを、浮かび上がらせ、意識させるもの」なのだろう。
 田菜編のような絵的なカタルシスとの一致はなく、むしろ玄人好みの部類なんだろうけど、ものすごく難しいテーマに挑み、そしてやりきった、と思う。描かれてるものは普遍的なものにすぎないのだけど、でも、凄いことだと思う。「昔から当たり前にあるけど、人の目に触れ得ないもの」そのものなのだから。
 そして最終回とばかりに希紗もエロス。地べたの上で寝っ転がってもだえたり、入浴シーン見せたり。(最低だな、お前)
 美玖や潮音たちもちらっとだけ登場。多分、オカカ婆は本当にはもういないけど、不思議と寂寥感はない。物語的なカタルシスとは別に、不思議な幸福感が残る。

[アニメ] 追補

 前に 絶対少年はセカイ系からの脱却 と書いたけど、それどころか「セカイ系なんて、必要ないじゃん」と、別に言ってるわけではないけど、その存在がそのことを提示してしまうものになったなぁ。
 個人的には「セカイ系にトドメを刺す作品」と言ってもいいけど、実際問題としては、多分セカイ系はなくならない。理由は、はな婆さんが「変わる変わると言ってる内は変わらない」と言った、まさしくその理由から。ディスコミュニケーションの内包するものに目を向けない人は、一部は紛れもなくそれを放置し目を向けない自分が好きなのだから。
 「セカイ」は手の届く先にあるんじゃなく、自分自身も世界の一部で、それは外と連続してる。「セカイ系」のようなジュヴナイルの畸形進化ではなく、ジュヴナイルの正統「深化」なのだろう。

[その他] お笑い国家

  靖国参拝は「韓国への挑戦」 日韓首脳会談、溝埋まらず朝日 )。はぁ、挑戦ですか。この見出しを見た瞬間思わず失笑してしまったわけですが、ところが、 挑戦とは言っていない」 日韓首脳会談で韓国側朝日 )。「挑戦」発言は日本外務省発表で各紙に伝えたらしいですが、韓国側は「言ってない」と。が、具体的にどのような表現をしたかは明らかにしてないようで……可能性としては1)「挑戦」という表現は日本側の誤り。あるいは誤訳。2)韓国側の逃げ。の二つか? 誤りだと言いつつ実際にどのような表現を用いたかは明らかにしてないのは、怪しまれても仕方ないですわな。本当だとしても笑いの種にしかなりませんが。韓国の日本への依存度を考えると。
 「国として謝罪と賠償はこれ以上は求めない」ってのも、過去何度も聞いた気がします。そもそも賠償を求めるのは日韓基本条約違反だし、謝罪は過去に既に行っているってのがわかってるんでしょうかわかってないのかわかっててやってるのかでもどうせそんな約束また反故にするから。結局韓国は定番ネタを食らわせただけですね。

  北朝鮮の人権非難決議案、国連総会委で採択 中国は反対朝日 )。ようやくですか。 棄権した途上国の多くは「特定の国を批判する決議は国連にふさわしくない」などと説明している。だそうですが、米中両方の顔色を伺ったってことなのかなぁ。あからさまに変な理屈なんですが、それに気付かぬフリをするのがオトナってものなのでしょう。そしてそれを貸しにする、と。

  盧大統領、歴史問題を詳細に説明 米韓首脳会談朝日 )。米韓会談で日韓問題をとうとうと説明するってのは傍目から見ても明らかに異常なんですが、脅しか本気か米国の極東政策におけるパートナーとして韓国の比重を落とされる行動を取られ、韓国が慌ててるって気もしないでもない。で、ブッシュ大統領に「パートナーにするなら日本よりも我々ですよ!」ということなのかな。意味があるとは思えないけど。むしろ「歴史問題を世界にアピールした」というポーズを見せる国内向けの行動なのかもしれない。
 もっとも韓国もこの辺の立ち回り方が微妙で、 米国から打診された東アジア各国による合同軍事演習に、中露が参加するかと米国に問い合わせたり中央日報 )とかしてる。「アジアのバランサー」と自称してますが、要はフラフラしてるだけ、って気も。
 日本の自衛隊も参加を打診されているこの演習、当然中露は打診先に含まれてないですが、中露に対する牽制的な意味合いもあるのかな、という気は当然してしまう。けど、実質米国資本抜きで経済が回らない中国が反米的なカラーを強めるとは思えないので、むしろフランス等に対する牽制だ、って意見もあったりする。まあ、確かに経済的なあれこれを考えると「これによって軍事的緊張が!」ってのはあまりありえないだろうけど、政治的意図としてはどの辺なんだろう?


2005年11月20日() 旧暦 [n年日記]

[その他] 疲れた〜

 半分休日出勤みたいなもの。しかも肉体労働。比較的へヴぃな奴。疲れもします。軽く熱出てます。
  俺センターさん から、 こないだレスっぽい何か をいただいたわけですが……
 「 A級戦犯が悪いんだか悪くないんだか微妙な表現で」ってことなんですが、それはそうだと思います。もう一度読み返してもらえればわかると思いますが、「悪い・悪くない」って話はまったくしてないで、「責任がある・ない」の話しかしてないからです。(元のコメントが 責任を何処に求めるのかだったですし。それと「どのような責任があるか」ってのは一国民と首脳陣等では勿論違います)
 まあ、一応前提として「どこに責任の所在を求めるか」と「誰が悪いと考えるか」は違います。
 で、「責任の所在」ではなく、「悪いか悪くないか」ということになると、困った事に大変答えにくくなります。真面目に答えると……本当にとてつもなく大変なことになります。
 人間の魂に「悪人」とかタグが打ってあるわけじゃないし、ただでも善悪の判断というのは個人的なものですから、対象の行動を以って各々で判断するしかないわけです。で、A級戦犯の一人一人取り上げて、その行動を一つ一つ見ていく。「これは悪いと思う、これは悪くないと思う」。で、その上で「トータルではどう」ということをします。「悪人か否か」ということになると、業務だけではなく、日常の行動まで追わねばなりません。全部を知ることは不可能なので出来る限りになりますが、それで判断するしかないでしょう。
 で、それだけ苦労して「悪い・悪くない」を判断しても、結局は個人の所感です。そいでもって「それを判断した事で、どうなるの?」です。
 だから、それだけのコストを支払ってもはっきり言ってまったくと言っていいほど意味のないことなので、どうしてもと聞かれれば、「知りません。苦労した上で判断しなければならないこととも思いません」と答えますね。責任を明らかにするならば失敗のプロセスを分析し、そこから得られた教訓をフィードバックさせることもできるから意味がありますが。
 その上で「誰が悪いのか」ってことを人に押し付けようとしてる人ってのは、一体何がしたいんでしょうね。目的が不明です。
 A級戦犯の判決の正当性ということならば(これもまた「悪いか」とも「どのような責任があるか」とも別)、そーゆーことになったんだから、しゃーないんじゃないー? ですね。で、その上で外交上日本がA級戦犯の扱いをどうすべきってのは、もうとっくに処刑やら赦免やら済んでるんだから、このまま埋もれさせるのが正解。あがめるのも多分面倒を引き伸ばすだけ。元々があらゆる要素がガタガタでゴリ押しの話なんだから、綺麗な解決なんてほぼありえません(極東裁判の正当性を完全に否定されるとありがたくないのは中国だけではなく、現状がそういうののとの妥協点)。もう全力で埋もれさせるべき。蒸し返したところで「戦争は勝ったモン勝ち」以外の教訓は得られないでしょう。
 話があちこちに飛んでますが、なんだか「責任」「悪い悪くない」「極東裁判とA級戦犯判決の正当性」の話が入り混じってましたので。

[アニメ][特撮] 絶対少年の余韻

 なんだか不思議なモノで、ものすごく感情的に盛り上がったとか見て精根使い果たしたとかじゃないんですが、妙に満ち足りたんで他の録画の消化とかに食指が動かない。そのくせ、気に入ったら何度も見返すのに、もったいないというか、気力のボルテージを上げて見ないといけない気がしてなかなか見返せない。こういうのって初めてだなぁ。

  BLOOD+ #7「私がやらなきゃ」。基本的にはいい話のはずなんですが、スロー進行に加えて先週の反米活動家的設定やらがまだただよっていて、むしろそちらの方が気になって……沖縄から舞台が移ると思えば、今度はベトナム。また変なアレげな設定とか、出ないでしょうな?

  エウレカセブン 。デューイがその野望を明らかにしだして、しかも人類側の勢力が漸減ながら小康状態が保たれていたコーラリアンとの均衡を破り、街が一つ、コーラリアンの群れに襲われる。デューイの描いた陰謀を阻止するため、新型ニルヴァーシュへのスペックアップを急ぐゲッコーステート。そしてその最後の部品であるボードを受け取りに、レントンの祖父、アクセル・サーストンのいるベルフォレストへ向かう……
 まったり進行かと思ってたら、急展開だな。それに、グレッグ・イーガン博士って……小難しいSFとか書いてそう。レントンは、最初の頃のノリでエウレカにデレデレしてるけど、強くなったなぁ。全部わかった上で受け入れてるんだから。あと、人間を襲うコーラリアンは無茶えぐい。これで迎えるさわやかな朝……

  マジレンジャー 。やっぱり段々主人公たちが強くなってるのか、敵が弱体化してるのか……それにしても、追い詰められていき、混乱してパニックに陥る戦隊主人公ってのは初めて見た気がする。

  響鬼 。「こういうヒビキさんを見たくない!」って人もいるんだろうけど、お話は確実に進行中。しかも、ちゃんと弟子と師匠というテーマに乗っ取った上で。29話までのスタッフが継続していたら作ったものとは違うだろうけど、新スタッフなりに模索し、結論付けたものを作り上げている。それにしてもあきらまで変身するとは思わなかった。東映サイトの方の次回予告画像を見ると、変身解除もしてるようで……え〜っと、それも全身。

  ゾイドG 。ズーリへ帰還途中、レッゲル補給のためにテキトに寄ったラ・カンとコトナ。しかし街にはフェルミとソウタが先回りして二人を待ち構えていた。ソウタのバイオケントロにいいようにあしらわれるラ・カン。そこへロンの用事でテキトに寄ったルージが駆けつけるが、やはり強力な二本の剣を持つケントロには敵わない。劣勢な戦いの中、ルージの脳裏に新たなムラサメライガーの姿が浮かび上がる……
 今回、雑誌等ではあきらかになっている第三形態はお目見えせず。ただし、ハヤテライガーへの変形の際に、パネル表示が「村雨」から「疾風」に変わる直前に「無限」の文字が……ラ・カンは冒頭で討伐軍参加を断られているけど、その際に「勝利を確信させるもの」の欠如を指摘されている。第三形態が討伐軍のシンボルになるってことだろうか。ロンは前回失ったばかりのバンブリアンをちゃっかり補給。あの、リーオの武器を持つゾイドってそんなにないんじゃ……ロン先生、あなた何者ですか?
 次回はメンバーが戻ったズーリに、ディガルドの大軍が襲い掛かる。のっけからピンチ?

[その他] そういえば……はやぶさ関連

 朝、マイメロが終わった後になんとなくNHKにチャンネルを合わせてぼーっとしていたら小惑星イトカワに着地したはずの探査衛星はやぶさが通信不能で位置をロストしたって報道してて、こりゃ大変だ、と思って 松浦さんのブログ を見に行ったんですが…… 双方向通信回復のエントリ が。あの〜、NHKのニュースが個人サイトより速さでも正確さでも負けるってどうよ?
 イトカワ・はやぶさ関連は、一応ちょくちょく追ってはいるんですが、下手な言及すると恥かくだけなので迂闊なことが言えんのです。うきゅう。