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2005年08月21日() 旧暦 [n年日記]

[その他] 眠い

 眠い。無茶苦茶眠い。昼ごはんを食ってからしばらくしたら沈没。どうしようもない。
 晩になって起きて、ごはん炊いて実家から送ってもらった冷凍のうなぎの蒲焼を暖める。ごはんは土鍋で。一人前とかなら炊飯器より全然おいしく炊ける。ってより、炊飯器捨てちゃったんだけど。
 やっぱり土鍋で炊くごはんは簡単においしくできるというのが定番らしく、 土鍋ごはんドットコム なんてサイトもある。自分の炊き方はちょっと違って、しっかり研いで二十分ほど水に浸けおいた後、ざるに上げて水を切り(これ、ポイント。浸け置きの水でそのまま炊くと、イマイチべっとりとした炊き上がりになる)、ひたひたから一割増弱くらいの水で、最初弱火→中の水分があらかた飛んだらとろ火→ぷつぷつ音がし出したら火を止め十分くらい置く、というのをやってる。最初強火でもいいのだけど、うっかり火力調整を忘れるとひどい目に遭うし、弱火でも十分。土鍋が高い熱容量を持つので勝手に「はじめちょろちょろなかぱっぱ」になってくれる。だから炊き方にそんなに気を遣わなくても十分おいしく炊ける。失敗しておこげが出来てもおこげもおいしくいただける。何度かやって水量を調整し、丁度よいところを探すといい。
 今回買い置いているお米は岐阜のお米の ハツシモ の低農薬栽培。安いけども粘りが少なく、日数置いても味の劣化が比較的少ないので結構穴の品種。
 ともかく、土鍋ごはんに慣れてしまうと(大容量ならまだしも)小容量の炊飯器で炊いたごはんは食べられなくなる。土鍋も凝ったものではなく百円ショップとかで売ってる一人用土鍋とかで十分なのでおすすめ。
 うなぎの蒲焼についてはちょっと違う話題もあるのだけど、それは後日。

[特撮][アニメ] 夏もそろそろ終わり

  エウレカセブン 。ゲッコーステートが身を隠す遺跡にいた発掘屋と打ち解けるレントン。しかしその淡い交流は、手痛い裏切りにより返されることに。
 発掘屋の気持ちはわかんないではない。レントンが彼を間違ってると思うのもわかるし正しい。憎んだりとか許せなかったりとか、そんな単純な言葉で済ませられる少年の世界とは違うものに対する術を知らないレントンはひたすら混乱する。しかし次回、否応なく事態は新しい局面を迎えるようで……予告のエウレカの映像はちょっとショック。

  響鬼 。先週から「どう見るとわかるか」がわかったので、その見方で見ると今回もよくわかる。表層的にキャラの言動を見ているとうっかり明日夢に焦点を当てているように見えてしまうが、実際は明日夢との関係を通して響鬼の立場に焦点をあてることを意図している。明日夢の周辺の描写が舌っ足らずでスカスカなようだが、実はその辺はそのコンセプトから見れば不要な部分なのでオミットされているだけ。その結果描かれているものは私の好みではないし、批判はいくらでもできるのだが、他人が個人の資格で好きだと言っているものを自分の好みではないとか高尚でないとかなんとかで否定する権利は自分にはないしできない。
 なんか悟っちゃうと、語ることが少なくってつまんないなぁ。
 あ、鋭鬼と童子・姫との戦闘シーンは短いながらもかなり凝ってました。個人的には、天狗はあれはないだろうとかは思ってしまいましたが、まあ、個人的な思い入れの範疇。

  ゾイドジェネシス 。ゲオルグを撃退しピクル村をディガルドから守ったルージたち。しかし村の復興を手伝いつつも、ルージの心は晴れない。ジェネレーターを修理できる職人を探すための次の目的地を相談する場で、ルージはついに「このままディガルドを放っておいていいのか」と思いの丈をラ・カンにぶつけ、決起することを促す。ルージの故郷のミロード村も、ジェネレーターが直ってもディガルドの侵攻がやまない限り平和が何時まで続くかわからない。かつてディガルドとの対決を避けたことでディガルドを増長させたという苦い想いを抱き続けているラ・カンは、ルージとの決闘で今後の指針を決定しようとする。成長著しいとは言え百戦錬磨のラ・カンに破れるルージ。だが、意外なことにラ・カンは次にルージの生まれ故郷であるミロード村に行くと言い出すのだった。
 渋いねえ。おたくまったく渋いよ。ってな展開。局地戦では効果が薄いことを実感し、組織的な抵抗を訴えるルージ、そのルージも、高性能の主人公機に乗ってるし成長もしてるんだけどやっぱりまだまだヒヨッコ。今ではなく、先を見越してルージの対ディガルドの気持ちを喜ぶガラガ。実はラ・カンの決起を望んでいるレ・ミィ。過去の苦い経験から軽々しく決起することが出来ないラ・カン。ミロード村行きを告げるラ・カンの真意は? と、大体展開は読めるのだけどやっぱりわくわくする。
 もうひとつ特筆すべきはラスト、故郷で休暇を潰すザイリンの上空を新型機であるバイオプテラが滑空していくシーンは、飛行機の登場によりこれまでの戦闘とまた一新していく予感と脅威を、更に飛行兵器への憧れ(それが正しいか否かはこの際置いておく)を感じさせ、かなりGOOD。それと今回からOPアニメがver. up。

  おねがいマイメロディ 。クロミさまツンデレ全開ですかそうですか。白山君って、出てくるたびにむしろ悪役っぽいような……


2005年08月22日(月) 旧暦 [n年日記]

[その他] チハたんハァハァ

  60年を経て…神奈川・三浦の海岸に旧軍の戦車出現読売 )。チハたんの あられもない姿 が全国の新聞に! まあ、日本の海岸に埋められてたんじゃこの惨状は仕方ないかぁ。乾燥気候の砂漠にでも埋められてたのならともかく。そういえば浜名湖にも沈んでたはずだけど、あれはやっぱり放置プレイ?

  finalventの日記 さん経由で 「自民分裂」メディアのネーミングに異議あり 。うん、まったくその通りだな。自民としては自民の中央がかなり強力にガッチリ抑えていて、末端や地方の造反はあるけども、「分裂」と言えるような大きな割れ方はちっともしていない。むしろ、万が一まかり間違って政権を取ってしまった時の民主の方が「分裂」いや、「崩壊」が起こるだろう。だってさー、去年の話だけど、 「1)グローバリゼーションと情報化に伴う新しい変化や価値に応えるために。 国家主権の移譲や主権の共有へ」 なんてトチ狂ったこと言ってるんですぜ? なんで他国に国家主権を委譲したり共有したりするねん? キチガイ?
 対アジア、ってよりぶっちゃけ対中国(とついでに韓国)政策についても党内での意見の対立が大きいし、社会党が政権を取っちゃった時に起こった社会党の零落と似たようなことが起こるでしょうね。
 自民が正しいかってえとそういう問題でなく、民主党が「政治屋」としてすらまっとうでないってだけなんだけど。

 今回の選挙は本当に小泉さんが面白いことにしてくれているので、あちこちで面白い現象が見られる。たとえば 衆院選 自民党岐阜県連、自民党本部擁立候補を支援する松田岩夫参院議員を処分へFNN )。いやぁ、いかにも田舎の政治屋の、中央の政治屋への田舎的反発と言う感じで見ていて楽しい。
 下手すりゃ小泉は日本の選挙の仕組みをこの選挙でかなり根こそぎ変えることになるぞ。

  ビール物質問題でメディアを処罰、告発者封じか中国情報局 )。いやぁ、怖い怖い。中国はあからさまだなぁ。

[その他] うなぎの話

 今コンビニで売っている「築地魚河岸三代目」のコンビニコミック最新刊「サンマの煙」の冒頭作で、養殖ウナギ「坂東太郎」を取り扱ってる回が掲載されているのだけど、実はその一番最初に出ている築地お勧めのウナギ屋で取り扱っているウナギが焼津吉田の養殖ウナギだったことに初めて気がついた。欄外に説明があるが、「焼津吉田」と言っても焼津にあるわけではなく、静岡県遠州地方榛原郡吉田町のこと。焼津が比較的近いのでこういう呼び方をするだけ。
 静岡でウナギと言うと浜名湖・浜松市がブランドになっているのだけど、実は浜名湖では外国産の安いウナギとの競争を避け、かなり昔にウナギの養殖は高級品のみにしぼり、すっぽんの養殖などに主力を移している。でも、浜名湖ウナギって結構あるじゃん、と思うかもしれないが、実はこれらの多くは浜松で養殖されたものではない。浜名湖のブランドをつけるために全国の養鰻場からわざわざ一度浜松に集荷し、そこから全国に発送しているものだ。悲しむべきことだが、中には外国産のものもある。地元民はそんなこととっくに知っているから、浜名湖ウナギを食べない。
 で、吉田町のウナギのこと。自分は掛川の出身で吉田町は隣町ではないけど割と近隣で、なのにそんな近くで養鰻場が盛んだったことを実は近年まで知らなかった。詳細は こちら で。遠州地方は雪解け水のおかげで水がいいのだけど、その水を利用しての養鰻が盛んだったらしい。まあ、この辺は以前も紹介したことがあるので省略。最近中国で発がん性物質のマカライトグリーンを使い緑色になったウナギが話題になったけど、実はこういったウナギも日本のブランド産地産のふりをして出回っている。おっかないったらない世の中なんである。だから、「築地魚河岸三代目」でちょっとだけだけど焼津吉田のウナギを誉めてたのを見て、嬉しくなったんだけど。
 ところで先日実家から送ってもらったウナギは、実は吉田のウナギじゃなくって四国の方の養鰻場産のウナギ。まあ、なんだ、その、おいしいからいいや。


2005年08月23日(火) 旧暦 [n年日記]

[その他] 思わず紅茶吹いた! なネタ

 元記事消えてるんで、2chの該当スレで代用。 英 対日戦勝60年記念式典「アジアの自由のために犠牲を払ったひとびとに心から敬意をあらわす」
 いや、自国の戦死者を悼むのは国として当然ですけどね。日本にとっては聖戦だったとか大東亜解放とかいうお題目も綺麗ごとですよ? でもはっきり言って 「お前が言うな!」 くらいは言っていいですよね? ね?

[その他] 島本作品は世間一般に通じるのか?

  現段階は“逆境ファイブ” 田中代表地元で会見共同 )。どうも記者には元ネタが通用しなかったらしく、記事中では「映画にちなんで」とすら書かれていない。田中康夫氏が不屈闘志ってのはなぁ……役者不足というか、なんというか。むしろ二枚の木札にそれぞれ「県知事」「国会議員」と書いてどちらか一方を選ばされそうな立場と言うか……「選んだ方は選挙が終わるまで持っていてもらおう! むしろ一生持っていてもいいぞ!」とか。いきなり小泉に呼び出されて「解散だ!」とか……いやいや。どう見ても小泉の方が思い切りがいいと言うか、やってることに男気があるものなぁ。内容についてはいろいろあれど。
 島本ネタをパクるなら、どうせなら「無謀キャプテン」とかの方がいいじゃなかろうか。あれも色気を出して失敗する話だったし。いやいやいや。

 まあ、それはそうとこういう新党旗揚げのときに「国民」とか「日本」とか党名に入れると、いかにもやられ役のザコキャラっぽくないですか?

  元将校遺族の請求を棄却 「百人斬り」訴訟で東京地裁毎日 )。死者の場合は事実の場合は名誉毀損には確かにならないのだけど、だけど「事実か虚偽かわからないので名誉毀損には当たらない」ってのはどうなのか。「とも言われている」って書き方じゃなくって、本は断定だし。まあ、民事の裁判所ってのは事実を究明する場ではなく係争の当事者両方から示された証言や証拠を比較してそれが訴えに妥当なものか判断する場なので、それはそれでわからんでもないのだけど、それにも増して「?」なのは本多勝一氏のコメント。 これに対し、本多氏は「全く当然の判決。もともと歴史上の事実で、疑問の余地はない」Y!hl )。いや、あのー、判決見てますか? 「書いてある内容が事実だから」棄却したのではなく、「虚偽とは断定できないから」棄却という判断なんですけど。少なくとも判決では「誰が見ても事実」という判断はしていない。この人の考え方ってものが、なんとなくわかった気がする。かなりだめぽ。

  <高校野球>暴力行為の内容に相違 部員の親と学校側Y!hl )。まあ、私は元々体育会系的暴力とかってのは嫌いなんだけど、素質にばらつきがある人間を一様に底上げしていく上では効率的な問題である程度の体罰を使わざるを得ないと判断する場面ってのが出るんだろうなぁ、とは思う。人間ってのは中々不便なハードウェアだから。けど、被害者側の証言が本当なら、殴った方の手の甲の骨が折れるまで殴るってのは流石になぁ……結局、優勝校を作り上げる、ってのはそういうことなのかねえ。


2005年08月24日(水) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] しまった! 釣られた!

  名コンビが手がける日常的ファンタジー『絶対少年』伊藤和典×望月智充インタビュー(前編)(後編)WEBアニメスタイル )。
―― さっき、女の子を可愛く描く事についての話が出ましたが、『絶対少年』って、フェティッシュですよね。美紀の太股が画面にバンと映ると、凄くドキドキしますよ。

望月 まあ、それに関してちょっと真面目な話すれば、キャラクターをリアルに描くという時に、線を多くすればリアルになるという方向性もあるよね。で、『絶対少年』では、影も入っていないし、細かい描き込みもタッチも入ってないんだけど、輪郭はほんとにリアルな、肉の線なのね。それは関根君が考えるリアルな描き方なんだけど、それは非常にいいなと思ってる。そうすると、太股がそこにあるだけで、何かが違うんですよ。だから、太股見せただけでみんなドキドキするでしょ。ネットの感想でも、足の指が開いてるとか、そんな事で結構食いついてくるじゃない。
 しまった! 釣られた! そんな事で結構食いついた!
 いやいや、焦点はそっちでなく。(笑) リアルさを追及するのに、ディティールや線を増やすのではなく身体の輪郭をリアルにする、というのがオタク向け作品における今主流の方法論とはまったく異なるアプローチなところに注目。
 他の部分も興味深いので(一話辺り二百カット程度に抑えているとか、赤や緑の原色を敢えて使っていないとか)一読をオススメ。

[その他] これも南の島幻想、なのかな?

  民主党の沖縄ビジョン (リンク先からさらにpdfファイルへ)。
 いや、あの〜。これってどう解釈したらいいんでしょう? いや、まあ沖縄米軍基地を移転して沖縄への負担を減らす、ってあたりは、まあ十歩譲っていいとしましょう(本当は書いてあることくらいで判断できることではないけど)。
 「I.「沖縄」を考える 」にある
 「かつての環シナ海交易を通じて沖縄は、歴史的に中国本土、朝鮮半島や台湾、更には東南アジア各地と深いつながりを持ってきた。(中略)観光・交流、研究・教育や安全保障等で沖縄があらためて自主自立の新たな道を切り開くことを通じて、沖縄はアジア、そして世界への日本の情報発信や各種貢献を実現する力強い魅力あふれる先端モデル地域になりうると考える」
って、あの〜、なんでいきなりそんな話になるのかも、一体なにを言ってるのかもわけがわからないんですけど? 「自主自立」って、どこからそんな話が出てきた? そもそもどこで米軍基地の話とつながる?
 前提や筋道すっ飛ばされてドリーミンなビジョンをいきなり披露されても困るんですけど?
 さらに続き。
II. 私たちの目指す姿勢
 民主党は「自立・独立」「一国二制度」「東アジア」「歴史」「自然」の 5 つのキーワードが、沖縄の真の自立と発展を実現するための道しるべになると考えている。
 いや、待て、待て。本気でこの人たちがなに言ってるのかわからないんですけど……「自立・ 独立 」って、ああた。更に「 一国二制度 」って、なに考えてるの? 話のつながりが見えない上に、言ってることが滅茶苦茶なんですけど……一方で「沖縄を日本の対アジア外交の要衝にしよう」と言い、もう一方で「地方として独立性を高める」と言う。あの〜、出鱈目にもほどがありません? つまり、日本の対アジア外交が中央の制御を離れて一地方の影響力が極端に高くなる、ってことにしか見えないんですけど……
 そもそも一国二制度を持ち出す理由がさっぱりわからない。中国とかでは香港返還時に「一国二制度」を主張したけども、それはあくまで建前上は社会主義な中国が、香港からの資金や企業の流出を防ぐための苦肉の策として打ち立てたものにすぎないのに、なんで沖縄で「一国二制度」を実施しなきゃいけないの? 本気でこの人たちの言ってることが理解できない。
 あちこちで「中国の沖縄侵略の煤払いをしたいんじゃない?」と言われてますが、そう言われても仕方ない内容ですな……中国語を習わせろとか言ってるし。
 いかりや長介じゃなくても「ダメだコリャ」と言いたくなりますわな。この政党、かなりダメだ。

[アニメ] 軽く

  奥さまは魔法少女 。絶賛作画崩壊中!w
 ワンダーランド(現実世界)は魔法世界にとってあくまで「作り物」の世界で、管理者である魔法少女が交代するときに作り変えること(儀式? 娯楽?)に最大の意味がある。変えなかったからと言って管理者に罰則があるわけではないが、これまで少なくとも二代にわたって現状維持が続いたのだから、評議会側のストレスは溜まってるんだろうなぁ。「変えること」が当たり前の価値観として育ったのだからさやかの最初の滅茶苦茶な行動も理解できる。現実世界の異性とキスすると魔力を失う理屈まではよくわからないが……「変えなくちゃいけない」「でも変えたくない」ってのがこの番組を貫いてる基本の構造なんだろうね。さやかも、段々「ただの作り物」のはずのこの世界に違った感情を持ってきたよう。これまでただの悪がきだった裕貴がいい役どころ。見慣れてきたから勝手に身内だと判断しただけなのだろうけど、結果的にいいタイミング。
 しかし絶対少年の脇役メガネ女二人組といい、これの肉体で営業するメガネ編集といい、最近のメガネっ娘は根性ババだのう。

[その他] で、今日の買い物

  ホメずにいられない/福野礼一郎
  スターリングラード 運命の攻囲戦1942−1943/アントニー・ビーヴァー
  平成十二年度 犯罪白書/法務省法務総合研究所編

 え? 最後の? だって百円で投売りしてたんだもの。そんなのあったら普通は買うでしょ?


2005年08月25日(木) 旧暦 [n年日記]

[読書] 現在読書中

 早速届いたばかりの ホメずにいられない から読み始め。いや、福野礼一郎氏の本をドカ買いして、そいでもってこれを最初に読んでるのは別に最初にこれを読もうと考えて決めてたわけじゃないんだけど。なんとなく身体の方では元々そのつもりだったらしい。
 で、あの〜、早速なんというか……
 読んでまだ大して読み進んでないのだけど、逃げ出したくなるというか。いやもうそりゃ裸足で逃げ出したいですよ。靴履いてても脱いで裸足になります。
 前に読んだ「幻のスーパーカー」はとにかく興奮しまくりで一気に読んだのだけど、今回は私の専門外のスーパーカーだけじゃなくっていろんな人・モノ・機械を取り上げてるんで、なんかこう、もっと自分の身体に直接的に刺さってくるんですよ。いろんなものが。この本に書かれてるいろんなことを受け止めきるるには自分が力不足過ぎるってのが嫌ってほど思い知らされるんで、つらい。
 これでつまらなければ本当に逃げ出しかねないところなんだけども、たちが悪いことに面白いんですよ、無茶苦茶。「あ〜、逃げて〜、逃げて〜」とぶつぶつ頭の中で繰り返しながら一方で面白がってページを繰ってる自分が地続きに同居してるわけで、そのつらさったらなかなかないですよ。世間様はなんでこんなおっかないものを普通に読めるんだろう? まあ、私の場合今回最初から「そのつもりで」読んでるからってのが大きいのですけど。
 本の内容は、まあクルマ中心ではあるのだけどクルマとかモノそのものよりもそれを「造る人」というか「モノと関係する人」にやはりスポットライトが当てられている。造った人いじった人のことなど全然出ない話でも、やはりすべて中心には「人」が据えられている。
 すべては理由があってつながっている、という切り口の鋭さと共に、その切れ味と自分のナマクラさ加減とを身の程知らずにもついつい比べてしまうミジメさと言ったら!
 かろうじて、わりと「読み続ける」側にそれなりに余裕を持って残り続けていられるのは、内容の面白さが圧倒的だということと、ほんのちょっとの意地がある。試合に負けても勝負を投げるな。勝負じゃなくってひとり相撲だろうって? 本人が一番よく分かってるんだからほっといてくださいな。orz

[その他] 選挙の度にネタを提供する党ばかりなのはどうかと思う

 まあ、 公明党のCM (asx)なんかは可愛いくらいですが……
 国民新党による 四コママンガ は頭悪すぎというか、綿貫氏が賄賂現場に乗り込んでる時点で「俺によこせ!」と迫ってるようにしかみえないし。 こっち も、いや、そんな悪相で照らされても……というか……このセンスのなさに加え、具体的な政策が不鮮明もいいところなので箸にも棒にもかからない。しょせんはやっつけ政党か。
 選挙というと、ここ数日の朝日新聞の動きがかなり謎。まともなのだ。ってまともで謎ってのもなんだけども。18日の社説では民主の郵便局業務公社化案に理解を示していたように見えたが、 24日の社説 では一転。公社化よりは……と自民案をむしろ評価している。23日にもその傾向が見られ、小選挙区制を「非情」としながらも、政策本位の政党に変えようとしていると評価しているようにも見える。
 今日の朝刊にも 衆院比例区投票、自民29%、民主13% 本社世論調査朝日 )との記事を掲載し、一体なんの裏があるのかと勘ぐって記事を読んでみても、特に恣意的なミスリードはしていないようだ。いや、普通に記事らしい記事。
 数日前までは一面に小泉批判記事を積極的に載せてたのに、なんだか気になってしょうがない。こちらの偏見がすぎるのだろうか?

[マンガ] あれこれ

 銀牙伝説WEED、白い「将軍様」の次はロシアンマフィアですか……顔に傷痕がある雌犬がボスだったりするとかいうことはないですかないですねはい。
 相変わらず任侠マンガ。大分前に法玄編が終わったとき、この後は盛り下がるだろうなぁとか思ってたけど、全然そうならないでやんの……すごいなぁ。

 週刊少年チャンピオンってえと他の週刊少年マンガ誌から位相が半分くらいずれたものを掲載することが多いのだけど、わりと最近連載の始まった「モテキング」もわりとずれてる。ホストマンガとかホストを取り扱ったマンガって結構あるけど、(多分)戸田 泰成系でそれをやられると変態度が高すぎるんですが……「気配を自在に操るヘルプ」ワロタ。


2005年08月27日() 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 予想をはずされる

  絶対少年 #14「拮抗する二つの力」。
 希沙は友達の小早川成基を呼び出し、ブンちゃんを見せて相談しようとするが、成基には何故かブンちゃんが見えない。希沙が説明し、直に触らせることでようやく見えたブンちゃんに、成基はびっくりしながらも希沙の相談に乗った。
 しかし、そんな様子を二人の友達である真壁正樹が偶然見かけていた。正樹も最初ブンちゃんが見えなかったのだが、遠くから二人の様子を見ているうち、突然ブンちゃんが見えるようになった。そのことをひそかに思いを寄せる大和理絵子に話す正樹。理絵子はそれを聞いて、先日見た不思議な青い光と赤い光のことを思い出す。理絵子から相談を受けた理絵子の祖母の土岐宮はなは、「見えたものを信じるかどうかは自分で決めればいい」と否定も肯定もせず、太古から人の感知しない二つの争いの伝承はあった、と意味ありげに告げた。
 そんな横浜に、マテリアル・フェアリーの姿を求めて「あの女」が降り立った……

 前回須河原か? と思ったのはこちらの思い違いで、須河原は今回(第二部では)初登場。ブンちゃんを秘密にしようとする希沙に対し、須河原はむしろ積極的にその姿を暴こうとしてるからなぁ。それだけでも波乱の予感だけど、希沙たち四人の微妙なディスコミュニケーションが、どうもブンちゃんを巡って少し変なことになりそうな。
 今回メインキャラの小早川成基と真壁正樹が登場したのだけど、メインキャラでOPを見て予想したキャラと一致してたのは真壁正樹くらいで、理絵子はいい子なんだけどどこかいい子を「演じてる」よそよそしさ、自分勝手さがある感じだし、成基はもっと我が道を行く豪放磊落な感じかと思ったら、それも「見せようとしてる自分」のようで、実際は慎重でしかもわりと繊細っぽい。プロ棋士を目指しているが、三段から四段の昇進を目前に色々プレッシャーがかかり焦っている様子。これまでは敢えてディスコミュニケーションを気付かないふりをし、それを緩衝帯とすることでそれぞれの「歪み」に上手く触れ合わないでこれたのだろうけど、「ブンちゃん」をめぐって否応なくお互いのそれに触れていくことになるのだろうな。


 ところで 絶対少年DVD no.1 を購入。田菜編の怒涛のクライマックスを見返して、これはそれだけの価値があるものだと認識しましたので。で、購入のことを友人に話したら
「修正とか差し替えとかはあるの?」(いや、別に)
「オマケは何かつくの?」(初回特典に収納BOXとピクチャーレーベルと「どっしる」と、わっくんのポンチョのブローチの意匠のストラップだけ)
ってな反応が返ってきまして。友人に他意がなかったのはわかってるのだけど、「なにかオマケがあるから買う」ってのが当たり前のような発想になってるのがショックではありましたね。アニメのDVDは買わない友人なので、比較的業界全体の傾向を第三者として冷静に見てるんでしょう。
 「いいものだから買う」。それじゃ成り立たない市場になってしまっているのかなぁ。

  ムシキング 。先週(#20)は無視コレクターのダメ男の話。これのラストってもろダメ男と共依存に陥った女の話だよなぁ……女の側が「虫」ってのがなんですが。
 今週分は仇敵パサーとの再びの対決。パサーの住んでいた森をかつて「守護者の証」を持ったポポの父が訪れ、それと同期するかのように森は立ち枯れ、黒い森となり、幼かったパサーの両親は植物になり、光になることすらなく枯れ死んでしまった。それが「森の守護者」が引き起こしたことだと思ったパサーは復讐のためにアダーの元に走り、ポポたちを付け狙っていたのだ。復讐すべき現森の守護者のポポが子供であることに苦悩しつつも、死んだ両親たちのために対決するパサー。父の無実を信じつつも、パサーの苦悩を感じ敢えてその決闘を受けるポポ。久々に黒さ全開。いかにも悪人面なパサーだけど、無茶苦茶人間臭い。
 本編の暗さとEDの能天気さの対比がなんというか、まあ。

[マンガ][その他] よしなし

  月刊少年シリウス 。この手の雑誌の名前を見るたびに「対象、明らかに『少年』じゃないだろう」とか思うんですが、まあそれはさておき。
 マニア向け漫画誌としては、同じ講談社の「マガジンZ」よりはちゃんと形になってるのだけども、やっぱり主戦力の決め手に欠けるのは相変わらずというか。普通は当面の柱の作家を立てて、その間に雑誌のカラーとかを立ち上げるものなのだけど。編集がどの系統の編集かもよくわからない……マガジン系ではないし、モーニング・アフタヌーン系とも違うっぽい。Uppersの流れは、執筆者を見ると多少は入ってるみたいだけど……雑誌コンセプトというか、企画書にはどう書いてあったのかが大変気になる。
 あと、掲載作の「Dear Monky 西遊記」(白井三二郎)で沙悟浄が美少女化ってのはいいとして(いいのか?)なんで鬼教官化してるんだろうと謎だったのだが、ふと私の脳内のハートマン軍曹が「口からクソたれる前と後にサーと言え!」とささやいたのでやってみると
 サー!ゴジョウ!→さー・ごじょう→沙悟浄
 く、くだらねえ……

 ところで昨日発売の某ツンデレ特化ゲー、若本やら子安やら、やけにしゃべりまくりなんですけど……子安は幼馴染(男)にかいがいしく尽くす不良美男子だし、若本声はやはり目立ちまくり。某澤さんにオススメ。

 昼飯食った店でスポーツ新聞をながめてたら ゴスロリ演歌 なる単語が……なんだそりゃ?


2005年08月28日() 旧暦 [n年日記]

[特撮][アニメ]

  エウレカセブン は「アクペリエンス・2」。アクペリエンスってなんやねん、というのは未だわからず。ともかくレントンもエウレカも最悪の状態のまま、二度目のセブンス・ウェル発動。そいでもってヒロインが無残な姿に……子供たちがエウレカのいる部屋から逃げるように出てったのは、エウレカが勘違いしたように逃げたんじゃなくって、元気付けようとレントンを連れに行ったわけね。でもその勘違いが最悪の事態に……ニルヴァーシュもなにか意思を持ってるみたいだけど、その意思がまったく読めない。それとホランドとレントンの姉の間にはなにかつながりがあったのか。父のアドロックでなく、姉の方か……
 どうもエウレカは最初からニルヴァーシュのために作られた存在のようだけど、レントンは何故かそのエウレカと同等にニルヴァーシュを操れるらしい。ホランドはまだそのことを「異様」としか思ってないみたいだけど……

  マジレンジャー は麗と魔法猫スモーキーの当番回。このまま兄弟一人ずつ回していくのかな?

  響鬼 は戦闘シーンがかなりど派手でした。話は……まあ、いつもの如く。ターゲット視聴者のニーズからははずしてないでしょう。
 話をいずれかの方向に進める気があるのかないのか、と思ってたら来週は嫌味な転校生登場? つか、井上敏樹脚本回。響鬼の脚本に参加するという噂は聞いていたけど、「いかにも井上敏樹なキャラ」だったので納得。

  ゾイドジェネシス はミロード村行きを告げるラ・カン。対ディガルドに決起するということはジェネレーター職人探しを中断するということであり、約束したミロード村の人たちに許可を取らねばそれは出来ない、と言う。コトナのレインボージャークでミロード村に向かうラ・カンに同行するルージ。そこで見たのは衰退の兆候を見せ、人心も荒廃しはじめている故郷だった。
 乗りで「ディガルドと戦うぞ!」ではなく、その決意を確かめるかのようにひとつひとつの手順を踏んでいく。あれほどのどかだった村の、ルージの親しい人々も、今のルージに向ける目は冷たい。それでも志半ばで職人探しを中断することを村人一人一人に謝罪するルージ。その誠意が通じて笑顔で送り出されたけど、村人は多分まだディガルドの脅威をそんなには感じてないのだろうな……
 久々登場の「うっかり少将」ザイリンは通信機を借りようと司令部に向かうけど、衛兵に止められる。そりゃその格好じゃ当たり前だよ!(笑) もう一人、新兵器の「バイオプテラ」を駆る女が登場。多分ディガルド四天王の一人「フラン」なのだろうけど、演出的にコトナと因縁があるような感じ。なお、バイオプテラとレインボージャークの今作初の空中戦は短いがすばらしいの一言。何故かこのシーンのコトナの作画(とその後のザイリンの作画)も気合入りまくり(笑)。(今回は全般的に良かったんだけど)
 ミィ様、公式に恐怖の丸焼き大王化決定。メインヒロインとしての属性がどんどん薄れてくよ……そのミィにムラサメライガーのエヴォルトのことを聞いて意味ありげな表情を浮かべるロンが怪しい。単純にガラガに付いて来た旅の商人というのはやはり嘘か?

  マイメロディ は、黒いというより、何気に人間観察が鋭い。しかしあのすずらんは確かにキモイ……


2005年08月29日(月) 旧暦 [n年日記]

[その他] 僕の塾は掘っ立て小屋だった

  僕とイエスと掘っ立て小屋TeBiCHi.com )。 又吉イエス というと今回の選挙でも立候補を表明しているその過激な言論と奇行でならした方なのだけど、小学校時代から中学にかけて、その又吉氏の経営する塾で、又吉氏の授業を受けていたかもしれない……という方のコラム。(去年からあったんだけど気付かなかった)
 著者は掘っ立て小屋で授業をしていた、真面目すぎるぐらいに真面目で、やさしすぎるくらいにやさしい先生が、人生に挫折する様を青春期に見ていったようだ。果たしてこの先生が本当に後年の又吉イエス氏なのか、確証はない。だが違ったとしても又吉イエス氏にも同じように人生に挫折し、真面目すぎて立て直せなかった過去があるのかもしれない。人様の幸不幸を傍から決め付けるのは傲慢極まりないことはわかっているが、人生をハッピーエンドで終えることはやはりとてつもなく難しい。それが人生、と諦観すべきだろうか。
 一方でこういう話を見て「切ない」と思う自分を、人の人生を嗜好物として消費しているとも感じてしまう。自分のくだらなさを感じる。

 最近テレビ欄のチェックがおろそかになってしまっているので、 ONTV JAPAN というところを利用している。具体的には無料登録するとお好みのテレビ番組をメールで通知してくれるサービス。ジャンル指定、キーワード指定などが出来、こまかい取りこぼしはあるが概ねフォローできる。Gコードが掲載されればなおよいのだけど、無料サービスでそれはなかなか厳しいのだろう。
 で、通知メールには映画が含まれている場合、簡単な内容説明もついてくるのだけど、先日ケビン・コストナー出演映画でコストナーのことを「『スコーピオン』のコストナー」と紹介していた……いや、確かにあれの似非エルヴィスコストナーは乗り乗りの悪役だったけどさ。イカシてたけどさ。
 そういう紹介は流石にどうかと……

  デジタル放送、録画1回限り規制緩和へ…利用者に不評読売 )。さもありなん、ではある。 CCCD廃止Impress Watch ) の流れといい、案外と健全な市場圧力がかかっているようで安心。無論、作り手側としてはコンテンツとして販売する以上、無制限のコピーが繰り返されるのはよい事ではない。我々もそういう市場サイクルの恩恵を享受している以上、「タダだからラッキー♪」なんて発想も単純すぎる。けど、利用者の利便性を削りすぎたりすれば、結果は逆に思わしくないだろう。要は落としどころの問題なのだと思う。
 それとは別に、コンテンツの「商品力」は高く追求されてると思うが、「作品としてどうか」というのはかなりなおざりにされている気がする。「作品として良くても売れなければ意味がない」というのは事実。しかし、見る人は楽しみたいから見るのであって、そのへんのことを忘れるとやはり市場の疲弊を招くと思う。これもまた落としどころの問題。

 本日の天気は気温はさほど高くなく、湿度も低くからっとしてるが、その分日差しが強いようだ。外に出ると日差しが肌に突き刺さる感じがする。でも、そろそろ夏も終わりなんだよな。

[その他][マンガ] 朝日の「嫌韓流」ランキング除外の話

  朝日新聞サイト書籍販売ランキング Amazon.co.jp(和書総合、8月15日〜8月21日) に「 ※Amazon.co.jpからのおことわり:これまで漫画のタイトルにつき除外しておりました『マンガ嫌韓流』と『マンガ中国入門 やっかいな隣人の研究』を今回よりランキングに含めております。」と掲載されたことについて色々ネットで取りざたされているけど、その件でちょっと情報が不足しているサイトが散見されたのでその補足的に。
 時間軸で追っていくと 7月25日〜7月31日 (無掲載)→ 8月1日〜8月7日 (無掲載)→ 8月8日〜8月14日 (ランキングには含めず、コメントで触れる)、といった流れがある。
 が、ネット上で主に問題視されたのは8月1日〜8月7日のランキング6位に「新ゴーマニズム宣言 靖国論」は掲載されている点。ゴーマニズム宣言はマンガではないのか? 一方で「嫌韓流」等を含めないのは示威的な操作ではないのか? という辺りが物議を醸した。この辺の事情は実際にはわからない。Amazonがデータを提供した際に外したのか、朝日が独自の基準で外したのか……新ゴーマニズム宣言を含めたのはマンガだけども評価が固まっているものからなのか、別の理由か。おそらく「嫌韓流」等の掲載自体はクレームによるものではあろうと推測できるけど。
 むしろドキュメントや社会問題の啓蒙を主題に取り扱ったマンガを「一般書籍」に含めるか否か、という問題として面白いと思う。
 ちなみに「嫌韓流」のマンガとしての評価は、個人的には高くない、とだけ言い添えておきます。

  燃費がよいのは日本車・中国紙アンケート日経 )。ま、なんだかんだ言っても中国の人ってのは原則的に現実主義というか実利主義ですんで、こういう辺りはきっちり評価するわけですが。そこらへんはマスコミの報道とかに一方的に踊らされちゃいかんですな。ただ、民族気質的に日本人以上に即効性を求めるところもあるので、 中国産デジタルカメラが在庫処分の値下げ、中国産は撤退へ日経BP )なんて問題も出たりする。中国国内の公害や食品への過剰なまでの有毒物質使用問題などもそれと根を同じくしてると思う。とにかく早く、たくさん、がっぽりと。いや、中国の人、ハングリー精神あるし優秀な人は無茶苦茶優秀ですよ。ただ、そういう「気質」ということ。日本が中国と相対する時、それが一つの突破口になるのではないかと思える。もっとも日本は即効性を求めなくていい、ということではないので、それもあいまって難しいところ。


2005年08月30日(火) 旧暦 [n年日記]

[その他] ネタがないときは国家を語る

  MASTさん の日記で紹介されていたので自分も 日本版ポリティカルコンパス(ドラフト3) をやってみる。
 私の結果は政治的な右・左度(保守・リベラル度):1.6、経済的な右・左度(市場信頼派・政府介入派):-1.3、「保守系左派」でした。政治的な守旧というより、社会的な慣習には理由や合理性のあるものもあることから、単に過去のものを否定すればいいというわけではない、という感じ。元々性格が保守的だし。市場経済は原則自由競争支持だけども政府の適切な介入は必要、という立場です。人間の欲望を信用していない、ってことですかね。政府だって信用は出来ないけど、一応システム的にコントロールはできる「こと」になってるので。まあ、どちらも±2以内に収まったので、ほとんど中性でやや保守系左派ってことでしょうね。自己イメージとはほぼ完全に一致しています。どっちつかずの典型的日本人、とも言えますが。(^^;

 ところで思うのだけど、民主党って政党として機能してるんだろうか? ってのが常日頃すこぶる謎だったりする。自民の場合には利権の調整団体と言う「機能」を果たしているが(しかし小泉はそれを内側から破壊しつつあるんだけど)、民主の場合はどうなってるんだろう? マスコミがそういう生臭い話を封印してるのか、民主党内部の派閥抗争の話などはあまり聞こえてこない。参加している代議士は、とにかく数が集まらなければ不利だし声も届かないから、という感じのように見える。そのくせ政党としての方向性は「反自民」以外、ないに等しい。
 私の周囲の民主党寄りの人は、小沢一郎支持だから、という人が多いが、個人的にはあまりピンと来ないんだよなぁ。まあ、それが悪いってことは全然ないですが。

 夕べ報道ステーションを見ていた友人が、IRCで米国のハリケーンの報道の仕方について「古館、感覚でしかもの言ってないだろ。バッカじゃないの?」と言っていたので、「言っていることはバカだけど、バカな場でバカなことを叫ぶのが仕事だから……」とフォロー。
 もちろん報道ステーションはくだらないと思ってるし、そこでの古館一郎の仕事ぶりも全然感心できない。が、ちょっとこの件は思うところがないでもない。
 北朝鮮問題が世間の話題の中心で韓国・北朝鮮への感情が混沌としかけていた時、古館氏のコラムを見たことがある。意外だったのは冷静な筆致で、北朝鮮や韓国を批難しつつも決して過激に走ることのない意見であることだった。普段の絶叫アナの古館氏の姿からは想像もできなかった。その氏がニュースステーションの後を継いでメインキャスターを勤めるというのでどうなるのかと思っていたが、そこにあるのは何時もの感情に任せた絶叫アナが据えられたニュースステーションもどきだった。
 その時実感として腑に落ちた。ああ、これは仕事なんだな、と。古館氏は絶叫タレントとして芸能界を生き延びてきたし、番組で必要とするのはそういう自分だということを完全に理解し納得して仕事をしている。私的な意見や熟考を差し挟むことなどない。何故ならそれが仕事で、それでメシを食ってるからだ。
 無論、視聴者を馬鹿げたリアクションで煽る責任はあろう。しかしそれは古館氏のようなキャラを起用し、自分たちの意図通りに「製品」を作り上げた製作者の責任でもある。それだけではなく、そのような番組、とにかく正確さよりも過激さ、理知よりも感情にアピールし製品の宣伝を最優先事項とするスポンサーの責任もある。そしてなにより、そのような番組を喜ぶ我々視聴者の責任もある。
 真の問題は、我々が等しくバカだ、ということに尽きる。古館氏というパッケージングだけをバカにすれば済む話ではない。

[マンガ] 完敗

 「漫画サンデー」(少年サンデーではない)連載の「蒼太の包丁」。上手い上手いと思ってたけど今回の話のキメのページ、下三分の一くらいに左右見開きでキメのコマを持ってくる、という変則コマを使っているだけど、その読者の視線の誘導の仕方に、ちょっと震えが来た。変則的なコマ運びだと読者のコマの読み方の順番が混乱しがちなのだけど、それを気持ちいいくらいにビシッと決めてくれた。間一秒置いて、まんまと誘導されたと気付いて悔しいぐらいに。前から絵は上手いし演出も構成も無茶苦茶手馴れてるとは思っていたけど、まさかこういう部分でもこんなワザを見せてくれるとは。無論、話も面白い。作画の 本庄敬 氏って仕事歴を全然知らないけど、自分が知らないところにこういう達人がいると、やっぱり世の中なめちゃいけないなという気になる。

 少年エースを見たら、来月号から「涼宮ハルヒの憂鬱」がコミック連載とか。って、あれ? 前にもコミック化してなかったっけ? とごにょごにょごにょ検索すると、そっち版は単行本二巻が 出ないこと が決まったとかなんとか。ああ、社会って厳しいのね、という感じ。絵柄的には確かに今度の作画のツガノガク氏の方がいとうのいぢ氏の絵柄に近いのだけど作中の雰囲気を再現できるかはお手並み拝見。


2005年08月31日(水) 旧暦 [n年日記]

[その他] Operaライセンスキー期間限定無料配布

  Operaが10周年を記念してライセンスキーを無料配布、本日22時開始窓の杜 )。まあ、案の定ゲットしました。(^^;
 期間は10周年記念パーティが終わるまでらしいけど、何時終わるのかようわからん。

[その他] 政治ネタは計画的に

  郵政民営化って要するに何なの?と政治に詳しい人に聞いてみた。絵文録ことのは )を見て、素人目にもツッコミどころあちこちにあるなぁと思ったら、 finalventの日記さん(8/31) できっちりツッコミというか指摘が入っていた。私がいちゃもんの如く不明瞭点を指摘するより、finalventさんによる反論を見た方がわかりやすいでしょうね。
 要はわかりやすいようでいて各所に根拠が曖昧な部分が多いのだ。嘘、とまでは別に言わないが、結論を導く必然的な筋道が曖昧な分どちらかといえば分析というより書き手の意見のお披露目に近いのだと思う。別にそれが悪いってこっちゃない。私もやってるし。
 ただ一点、自民の郵政民営化から「各政党をどう見るか」に移るのはアクロバティックすぎのような。だって、民主がどうとか急に話が涌いて出るんだもの。
 まあ、友人同士の世間話ならそんなものかもしれないが、そうだとすればまあそういう話にすぎないだということだよなぁ。個人的には民主はパッケージングがわからなさすぎなので支持できないと考えているけど。
 とか言ってあんまり政治ネタばっかりやってると本格的にネタがないと思われるし反発買いそうだから自分もほどほどにしておこう……

[その他] いまさらセカイ系?

 マジキモ〜イ、ってことではないです。
  連合赤軍的「最終兵器彼女」 。う〜ん、ぱっと見わかりにくくするために偽装する、なんざこの手の活動ではザラだとは思うのだけど。「はらはらとけい」とか。まあ、武器を「彼女」と符丁で呼ぶところが面白いんだろうなぁ。でもそれ言ったら海兵隊も「俺の彼女はM14」なのだし。はっ! 海兵隊はセカイ系の走り!? *1

 「セカイ系」というとOURS今月号の「OURS的アニメ生活」の中で使われてた「世界系」(多分「セカイ系」の間違い)の使い方って、明らかに間違ってるんですが。おねてぃはセカイ系風味の設定にしてるけどセカイ系じゃないし *2 、絶対少年に至ってはセカイ系的世界観からの脱却が描かれているし *3 (メタ「セカイ系」と捉えることも不可能じゃないけど)。 はてなキーワードでの説明 が良くまとまっていてわかりやすい。
 まあ、いまどきセカイ系かセカイ系でないかの議論をするのも旬を激しく過ぎてる話でなんですが。  
*1: 真面目な話、赤軍が「セカイ系」的というより赤軍も「セカイ系」も共通の「自意識過剰」、遠近感の錯誤、世界における自分自身の誤った評価の上に立っているってことなんだろうなぁ。で、そのまま突っ走っちゃう、と。
*2: 「中景」どころか「遠景」も主題に含まれない。
*3: 主人公たちの「近景」にいきなり異世界の「遠景」が飛び込んでくる。けど、結局はその「遠景」が「中景」との仲立ちをする。田菜編では「遠景」は手に触れそうなほど近く見えても、「近景」とは並べない)

[アニメ] これはこれでへこむ

 ネット界隈で 奥さまは魔法少女 の評判を見てるとそれぞれの好悪はそりゃいろいろあってしかるべきなんだけども「不快だ」とか「甘えるなオバサン」などの感想が並んでいて、割と積極的に評価してるのは極めて少数派かとションボリしてたら、 日刊リウイチ さんの2005年8/29付けに物語と舞台の枠組みへの積極的評価があって、あ、ちゃんと自分と同じ視点で見てる人もいるんだ、とか安心したり。

 #9。嬉子は保の誤解から責められた巽を庇い、自分の気持ちが完全に巽に向かっていることを知る。そんな嬉子の前に前任者のフレイヤが現れ、いつまでも管理者の引継ぎが行われなければ強制的に世界をリセットするとの評議会の決定を告げる。フレイヤは評議会に抗議に向かうが、嬉子に「思い残すことがないように」と覚悟を促す。一方評議会の決定はさやかにも伝えられていた。
 巽も嬉子への想いを自覚し、後輩の綾瀬ゆうこが幼馴染との結婚で巽への想いを断ち切ったことに後押しされるように、嬉子に気持ちをぶつけることを決意する。
 この世界に生まれて初めての居場所を感じ始めていたさやかは悩み巽と会うが、彼の決意を聞かされ、彼を嬉子の元へ向かうように促す。さやかもまた、次代の管理者として自分の義務を果たすことを決意していた。

 住人たちは「歴史のある街」と思っているけど実は作られてせいぜい数十年の世界だったり、それでもそれを継続し積み重ねていくことに価値を見出したり、守ることと壊すことへの想いやら価値観やらをぶつけてくる意欲作だと思うのだけど。壊すことが正しい悪いってんじゃなくって、それって本当に必要なのか、これまでのものを打ち捨ててまで新しいものに刷新する必要があるのか、壊す前守る前に考えよう、って、言葉に出してしまえば当たり前のことなんだけど。
 いえ、不快でいうと、個人的によっぽどキモかったのは「おn……げふんげふん。なんでもないです。